JPH10312732A - 光電スイッチ - Google Patents

光電スイッチ

Info

Publication number
JPH10312732A
JPH10312732A JP12249897A JP12249897A JPH10312732A JP H10312732 A JPH10312732 A JP H10312732A JP 12249897 A JP12249897 A JP 12249897A JP 12249897 A JP12249897 A JP 12249897A JP H10312732 A JPH10312732 A JP H10312732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
receiving
optical fiber
head
photoelectric switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP12249897A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuki Nakajima
克起 中島
Tomohito Noda
智史 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP12249897A priority Critical patent/JPH10312732A/ja
Publication of JPH10312732A publication Critical patent/JPH10312732A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出物体の有無、表面状態等を検出する光電
スイッチにおいて、アンプ部の小型化と省配線化を図
る。 【解決手段】 投光用光ファイバ4内を導光される光
は、投光ヘッド3a,3bにおいて複数の波長帯域の光
に分岐され、また、受光用光ファイバ32の受光ヘッド
33a,33bにおいて受光した光と受光用光ファイバ
32内を導光される光とは結合される。これにより、投
光用光ファイバ4及び受光用光ファイバ32の本数を増
やすことなく、複数の物体検出領域を構成でき、光ファ
イバの省配線化、及びアンプ部2の省スペース化を図る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体からの反射光
又は透過光を受光し、その検出信号から物体の有無、表
面状態等を検出する光電スイッチに関し、特に、制御回
路の小型化と光ファイバ及び電線の省配線化を図る技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、検出物体の有無、表面状態等
を検出する光電スイッチとして、光ファイバを備えたも
のが知られている。図29に従来の光ファイバを備えた
光電スイッチの外観図を、図30に光電スイッチのブロ
ック図を示す。光電スイッチ201は、投光素子20
2、受光素子203等を備えたアンプ部204と、検出
物体205に対して投受光を行なう投光用光ファイバ2
06、受光用光ファイバ207とからなるものであり、
発振回路210により得られたパルス信号で投光回路2
11を駆動させ、投光素子202より投光用光ファイバ
206を介してその出射端206aより投光する。この
投光は、検出物体205において反射又は透過され、受
光用光ファイバ207の受光端207aに受光され、受
光素子203まで導光され、受光素子203においてそ
の光量に応じて光−電流変換される。この電流は増幅回
路212により増幅され、予め設定されたしきい値と比
較回路213で比較される。比較回路213の出力信号
は表示灯214を点灯させ、また、出力回路215を介
してセンサ外部にON/OFF信号として出力される。
なお、このアンプ部204への電力供給は、電源回路2
16により行なわれる。また、これら一対の出射端20
6aと受光端207aは検出部208を構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述に
示したような構成の光電スイッチ201においては、次
のような問題がある。 (1)1つの装置で複数の物体検出点を配置する使い方
が多く、その場合、物体検出点と同数のアンプ部204
が必要となるため、アンプ部204の体積が大きくな
り、スイッチの小型化を図ることが困難となる。 (2)検出部208を構成する出射端206aと受光端
207aを有する投光用光ファイバ206と受光用光フ
ァイバ207は、それぞれ独立にアンプ部204に接続
されるため、光ファイバ206,207の配線が膨大に
なる。 (3)複数の光ファイバ206,207を並列に密着さ
せて配置すると、相互干渉を生じ、誤動作を起こすこと
がある。 (4)この相互干渉を防ぐために、投光素子の点灯を時
系列的に分割して行なうと、投光素子の数だけ応答速度
が遅くなる。 (5)光ファイバ206,207の配線を減らすために
光ファイバをカプラ等により分岐させたものがあるが、
このような構成では、検出部ヘッドの区別がつかないた
め、スイッチの使用用途が制限される。
【0004】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、投光用光ファイバ内を導光される
光を波長帯域により分割して投光又は受光することによ
り、1つの制御回路部で複数の物体検出部が得られ、制
御回路部の小型化が図れ、省配線、省スペースとなり、
さらには、応答速度を落とすことなく相互干渉を防ぐこ
とができる光電スイッチを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、発光する投光素子と、この投光素
子からの光を導光し検出物体に向けて投光する投光用光
ファイバと、この投光の検出物体からの反射光又は透過
光を受光する受光用光ファイバと、この受光用光ファイ
バにより導光された光を受光する受光素子とを有し、こ
の受光素子に得られる受光量に基づいて物体の有無又は
表面状態等を検出する光電スイッチにおいて、投光用光
ファイバ又は受光用光ファイバの少なくとも一方の導光
路途中に、導光される光を複数の波長帯域の光に分岐
し、又は複数の波長帯域の光を結合する投光ヘッド又は
受光ヘッドを設けたものである。この構成においては、
投光用光ファイバ内を導光される光は、投光ヘッドにお
いて複数の波長帯域の光に分岐され、また、受光用光フ
ァイバの受光ヘッドにおいて受光した光と受光用光ファ
イバ内を導光される光とが結合される。これにより、投
光用光ファイバ又は受光用光ファイバの本数を増やすこ
となく、複数の物体検出領域を構成できる。
【0006】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の光電スイッチであって、投光ヘッド又は受光ヘッド
を、分岐される波長帯の数と同数備え、受光素子を、波
長帯の数と同数備えているものである。この構成におい
ては、それぞれの投光ヘッドは、投光用光ファイバ内を
導光される光から所定の波長帯域の光を分岐する。ま
た、受光用ヘッドは、受光した光と受光用光ファイバ内
を導光される光とをそれぞれ結合する。1つに結合され
た光は受光用光ファイバ内を導光された後に、再びそれ
ぞれの波長帯域の光に分岐されて受光素子に受光され
る。これにより、上述の請求項1同様、投光用光ファイ
バ又は受光用光ファイバの本数を増やすことなく、複数
の物体検出領域を構成できる。
【0007】また、請求項3の発明は、請求項2に記載
の光電スイッチであって、投光ヘッドと該投光ヘッドに
対応する受光ヘッドにより検出領域が構成されており、
受光素子が受光する光の波長帯域により、それぞれの検
出領域を区別するものである。この構成においては、受
光素子が受光する波長帯域に基づいて、いずれの検出領
域からの検出信号であるかを判別することができる。
【0008】また、請求項4の発明は、請求項1に記載
の光電スイッチの投光ヘッドであって、投光用光ファイ
バの端面から出射された光が一側端から入射される、投
光用光ファイバのコア径と略同径の導光体と、この導光
体中に設けられた光分岐手段とを備え、導光体に入射し
た光のうち、光分岐手段により反射された波長帯域の光
を導光体の側面より投光し、光分岐手段を透過した光を
導光体の他端側から投光用光ファイバに出射するように
したものである。この構成においては、投光用光ファイ
バの端面から出射された光は、導光体の一側端に入射す
る。この入射した光のうち光分岐手段により反射された
波長帯域の光は導光体の側面より投光される。また、光
分岐手段を透過した波長帯域の光は導光体の他側端より
投光用光ファイバに出射される。
【0009】また、請求項5の発明は、請求項1に記載
の光電スイッチの受光ヘッドであって、受光用光ファイ
バの端面から出射された光が一側端から入射される、受
光用光ファイバのコア径と略同径の導光体と、この導光
体中に設けられた光結合手段とを備え、投光ヘッドから
の投光を導光体の側面において受光し、この受光した光
を光結合手段により反射させることにより、導光体の一
側端から入射した光と結合させて導光体の他側端から受
光用光ファイバに出射するようにしたものである。この
構成においては、受光用光ファイバの端面から出射され
導光体の一側端から入射した光と、導光体の側面におい
て受光された投光ヘッドからの投光とは、光結合手段に
おいて結合されて、導光体の他側端から受光用光ファイ
バに出射される。
【0010】また、請求項6の発明は、請求項1に記載
の光電スイッチであって、投光用光ファイバの導光路途
中に設けられた複数の投光ヘッドと受光用光ファイバの
導光路途中に設けられた複数の受光ヘッドとがそれぞれ
組みとなって検出物体を挟んで対向配置され、投光ヘッ
ド及び受光ヘッドは、一側端において光を入射し他側端
から出射する導光体と、導光体中に設けられた光分岐手
段からの反射光を出射し、又は光結合手段に光を入射さ
せるための投受光面とを備えたものである。この構成に
おいては、投光用光ファイバ内を導光された光は、投光
ヘッドの導光体の一側端から入射され、光分岐手段によ
る反射光は投受光面より検出物体に向けて投光され、光
分岐手段による透過光は導光体の他側端より出射され
る。投光面からの投光は、それぞれの投光ヘッドに対応
した受光ヘッドの投受光面において受光され、光結合手
段において、導光体の一側端より入射された光と結合さ
れて導光体の他側端より受光用光ファイバに向けて出射
される。
【0011】また、請求項7の発明は、請求項1に記載
の光電スイッチであって、投光ヘッド又は受光ヘッドに
接続され、投光ヘッドにより分岐された光又は受光ヘッ
ドにより結合される光を導光する分岐ファイバを備えた
ものである。この構成においては、投光ヘッドにおいて
分岐された光は、投光用の分岐ファイバにより導光さ
れ、検出物体に向けて投光される。また、検出物体から
の反射光又は透過光は、受光用の分岐ファイバにおいて
受光され、受光ヘッドに導光される。
【0012】また、請求項8の発明は、発光する投光素
子と、この投光素子からの投光の検出物体からの反射光
又は透過光を受光する受光用光ファイバと、この受光用
光ファイバにより導光された光を受光する受光素子とを
有し、この受光素子に得られる受光量に基づいて物体の
有無又は表面状態等を検出する光電スイッチにおいて、
極性が正と負の電圧又は電流を交互に供給する投光回路
と、投光回路による電圧又は電流の極性が正の時に発光
する第1の投光素子と、投光回路による電圧又は電流の
極性が負の時に発光する第2の投光素子と、第1及び第
2の投光素子を並列にして投光回路に接続する一対の電
線と、受光用光ファイバの導光路途中に設けられ、第1
及び第2の投光素子からの投光を受光する第1及び第2
の受光ヘッドと、第1及び第2の受光ヘッドにより得ら
れた光を結合する光結合手段と、光結合手段からの光を
1つの受光素子に結合させる光ファイバとを備えたもの
である。この構成においては、第1の投光素子と第2の
投光素子は交互に投光を行い、これら2つの投光素子か
らの投光は、それぞれの投光素子に対応する受光ヘッド
において受光され、光結合手段において結合される。こ
れにより、投光の出射パワーを大きくすることができる
と共に、受光用光ファイバの本数を増やすことなく、複
数の物体検出領域を構成できる。
【0013】また、請求項9の発明は、請求項8に記載
の光電スイッチに用いられる投光ヘッドであって、1つ
の投光素子と、この投光素子と並列に接続されるもう1
つの投光素子へ電力を供給するための電線の接続部とを
備えているものである。この構成においては、電線の長
さ変更を容易に行うことができる。
【0014】また、請求項10の発明は、請求項8に記
載の光電スイッチに用いられる受光ヘッドであって、1
つの投光素子からの投光を受光する受光面と、並列接続
される他の受光ヘッドの光ファイバを接続するための接
続部と、受光面において受光した光と他の受光ヘッドに
より得られた光を結合する光結合手段とを備えたもので
ある。この構成においては、受光用光ファイバの長さ変
更を容易に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
形態を図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は本実施形態による光電スイ
ッチの外観図、図2(a)(b)はそれぞれ光電スイッ
チの投光用光ファイバの導光路途中に設けられる投光ヘ
ッドの側面断面図と正面断面図、図3は投光素子の発光
強度を示す図、図4はダイクロイックミラーの反射透過
特性を示す図である。光電スイッチ1は、発光ダイオー
ド(以下、LEDという)(投光素子)、受光素子等を
内蔵したアンプ部2と、LEDによる投光を導光し2つ
の投光ヘッド3a,3b及び出射端4aから投光を行う
投光用光ファイバ4と、この投光用光ファイバ4から出
射された光を受光端5a,6a,7aにおいて受光する
3本の受光用光ファイバ5,6,7とを備えたものであ
る。投光用光ファイバ4は3本の光ファイバ4−1,4
−2,4−3が連結されて成るものであり、それらの連
結部に投光ヘッド3a,3bが設けられている。また、
投光ヘッド3a,3b及び出射端4aと、これらに対応
する受光端5a,6a,7aにより検出領域が構成され
ており、この光電スイッチ1においては3つの検出領域
を備え、3つのチャンネルで検出を行っている。なお、
アンプ部2内には、分岐される波長帯の数と同数個(3
個)の受光素子が備えられている。
【0016】投光ヘッド3a,3b(以下、総称して3
と記す)は、投光用光ファイバ4の導光路途中に設けら
れ、導光される光を複数の波長帯域の光に分岐させるも
のであり、投光用光ファイバ4のコア径と略同径の円柱
透明体10(導光体)と、この透明体10中に設けられ
たダイクロイックミラー11(光分岐手段)とを備えて
いる。ダイクロイックミラー11の円柱透明体10への
挿入は、透明体10を斜め(例えば45゜)に切断し、
この切断面を鏡面とし、切断面の一方に光学多層膜等で
ダイクロイックミラー11を形成し、切断面を再び密着
させることにより行われる。また、円柱透明体10の両
切断面の間にダイクロイックミラー11を挟み込み、切
断面を密着させるものであってもよい。円柱透明体10
の側面には、ダイクロイックミラー11からの反射光を
投光するための投光面10cが設けられており、また、
透明体10の両端10a,10bには、投光用光ファイ
バ4を挿入して連結するためのファイバ挿入口12が設
けられている。なお、円柱透明体10等は筐体13内に
収められている。
【0017】一般に、LEDによる投光の波長帯域は図
3のように広がりを持っており、LEDが白色光源なら
ば、その波長帯域はさらに広がりを持っている。ダイク
ロイックミラー11は、図4に示すように、特定の波長
帯域の光を反射し、それ以外の波長帯域の光は透過する
ような反射透過特性を持つものである。ここで、図3の
ような広がった波長帯域の光を円柱透明体10の入射端
面10aから入射させると、ダイクロイックミラー11
により反射された光は投光面12から投光され、ダイク
ロイックミラー11を透過した光は円柱透明体10の出
射端面10bから光ファイバに出射される。ダイクロイ
ックミラー11の反射と透過を分ける分割波長を、例え
ば、LEDに一番近い投光ヘッド3aの分割波長を短波
長とし、次の投光ヘッド3bの分割波長は投光ヘッド3
aのものよりも長波長のものとし、順次このように投光
ヘッドをつなげれば、受光素子の数だけチャンネル数を
増やすことができる。
【0018】このように、1つのLEDからの投光を、
投光用光ファイバ4の導光路途中に設けられた投光ヘッ
ド3により複数の波長の光に分岐するようにしたので、
1つのアンプ部2に複数の制御出力を持たせることがで
き、アンプ部2が1つで済み、装置におけるアンプ部2
の占有体積を小さくすることができる。また、アンプ部
2内の投光部の体積が小さくて済むので、アンプ部2の
小型化を図ることができる。また、投光用光ファイバ4
が一本で済むので、光ファイバの総配線量を低減するこ
とができる。また、時分割で複数の投光素子を点灯させ
るものではないので、応答速度が落ちることはない。
【0019】また、図3に示すような波長分布を持つL
EDのみでは、投光ヘッド3により分岐を行うのに十分
な波長分布と光量を得ることができない場合がある。こ
のような場合には、図5(a)の平面図、及び(b)の
側面断面図に示すように、リードフレーム16上のパラ
ボラ17内に波長領域の異なる複数の発光素子18を備
えたLED15を用いればよい。これにより、投光用光
ファイバ4にその両方の光を結合させることができるの
で、十分な波長分布と光量を得ることができ、投光ヘッ
ド3のダイクロイックミラー11による光分岐が容易と
なり、分岐数即ちチャンネル数を増やすことができる。
また、図5(c)の平面図に示すように、発光素子18
の発光部18aを素子の端に設けると共に、複数の発光
素子18の発光部18aを集中させることにより、発光
素子18の投光用光ファイバ4への結合効率を向上させ
ることができる。
【0020】また、互いに異なる波長(例えば、赤、
緑、青)の光を出射する3つの投光素子と、これら投光
素子による光を合成するダイクロイックミラー等から成
る光源モジュール(不図示)を単体の投光素子に代えて
アンプ部2内に設けたものであってもよい。この場合に
おいても、波長分布を広げ、光量を増やすことができる
ので、投光ヘッド3のダイクロイックミラー11による
光分岐が容易となり、チャンネル数を増やすことができ
る。なお、1つのLEDからの光を2つに分割する時に
は、透過光量と反射光量が等しくなるような反射透過特
性を持ったダイクロイックミラー11(図4参照)を選
択すれば、検出物体への2つの投光ヘッド3からの投光
量を等しくすることができる。
【0021】さらに、受光用光ファイバ5,6,7を束
ねてバンドルファイバとしてもよく、この場合には、そ
れぞれの受光端5a,6a,7aに入射すべき光の波長
帯域のみを通過させる光学フィルタを設けることによ
り、相互干渉を防ぐことができる。
【0022】図6は第1の実施形態の変形例による光電
スイッチの外観図である。この光電スイッチ21は上述
の図1に示した光電スイッチ1を反射型にしたものであ
り、投光ヘッド3a,3b及び出射端4aからの投光の
検出物体22による反射光は、投光ヘッド3a,3b及
び出射端4aのそれぞれに対応する受光端5a,6a,
7aにおいて受光されるような構成となっている。ま
た、図7は第1の実施形態のさらに他の変形例による光
電スイッチの外観図であり、この光電スイッチ23は上
述の図6に示した光電スイッチ21において、投光ヘッ
ド3aにより分岐された光を導光し出射端24aより検
出物体22に向けて投光する投光用分岐ファイバ24を
投光ヘッド3a上に設けたものである。このような構成
とすることにより、透過型と反射型の双方の検出領域を
備えた光電スイッチを実現でき、本発明をより多くのア
プリケーションに用いることができる。
【0023】(第2の実施の形態)図8は本実施形態に
よる光電スイッチの外観図であり、この図において上述
の第1の実施形態と同等の部材には同番号を付してい
る。この第2の実施形態では、受光方法が上述の第1の
実施形態と相違する。即ち、本実施形態に係る光電スイ
ッチ31では、投光ヘッド3a,3bによる投光を、受
光用光ファイバ32の導光路途中に設けられた受光ヘッ
ド33a,33b(総称して33)により受光してい
る。この受光用光ファイバ32は3本の光ファイバ33
−1、33−2、33−3が連結されて成るものであ
り、それらの連結部に受光ヘッド33a,33bが設け
られている。
【0024】図9は本実施形態による光電スイッチ31
のブロック図、図10は光電スイッチ31の光学系の構
成図、図11は受光用光ファイバ32の導光路途中に設
けられる受光ヘッド33の側面断面図、図12はアンプ
部2の要部の断面図である。発振回路35からの発振出
力に基づいて投光回路36はLED37を駆動し、この
LED37による投光は、投光用光ファイバ4に結合さ
れ、投光用光ファイバ4内を導光され、投光ヘッド3
a,3bにおいて複数の波長帯域の光に分岐されて、投
光ヘッド3a,3b、及び出射端4aより投光される。
これら投光ヘッド3a,3b及び出射端4aによる投光
は、受光用ファイバ32の導光路途中に設けられた受光
ヘッド33a,33b及び受光端32aにおいて受光さ
れ、受光ヘッド33a,33b内で結合されてアンプ部
2に導光される。この結合された光は、受光レンズ40
を介して2つのダイクロイックミラー41a,41bに
より投光ヘッド3a,3b及び出射端4aによる投光と
同じ波長帯域の光に分割され、3つの受光素子42a,
42b,42cに受光され、電気信号に変換される。こ
れら電気信号は、フィルタ43を通されノイズを除去さ
れた後、増幅回路44で増幅され、比較回路45におい
て予め設定されたしきい値と比較され、しきい値を上回
ると出力回路46よりON信号が出力される。なお、こ
れら回路への電力供給は電源回路47により行われる。
また、光電スイッチ31のアンプ部2は、外観は従来の
1チャンネルとものと同じであり、その内部に図12に
示すように、複数個の受光素子42a,42b,42c
を備えているものである。なお、受光レンズ40は受光
用光ファイバ32からの出射光を集光し、受光素子42
a,42b,42cにロスなく入射させるためのもので
ある。
【0025】受光用光ファイバ32の導光路途中に設け
られる受光ヘッド33は、図11に示すように、上述の
図2に示した投光ヘッド3と略同等の構成であり、投光
ヘッド3の出射端面10b及び入射端面10aが、受光
ヘッド33では、それぞれ導光される光の入射端面、及
び結合された光の出射端面となる。受光ヘッド33aに
おいて説明すると、投光ヘッド3aから投光される光を
受光窓51に設けられた受光レンズ50を介して受光
し、この光を光ファイバ32−2内を導光される光とダ
イクロイックミラー11により結合させて、光ファイバ
32−1に向けて出射させることができる。なお、受光
レンズ50は無くてもよく、この場合には、投光ヘッド
3と受光ヘッド33は同構成となり、両ヘッド3,33
を共用することができ、さらには、投光用光ファイバ4
と受光用光ファイバ32とを共用することができる。
【0026】図13、図14は投光ヘッド3又は受光ヘ
ッド33に共用されるヘッド構成を示す。図13に示す
ように、投光ヘッド3の投光面12,及び受光ヘッド3
3の受光面51の前面に透明なレンズ部52が配置され
たものでは、検出距離の低下を防ぎ、投光や受光の指向
性に変化を付けることができる。また、図14に示すよ
うに、受光面51に、受光すべき波長帯域の光のみを透
過する光学フィルタ53を設けたものでは、相互干渉を
防ぐことができる。
【0027】このように、本実施の形態の光電スイッチ
31によれば、LED37からの投光の波長分岐を行う
投光ヘッド3を投光用光ファイバ4の導光路途中に設
け、この投光ヘッド3からの投光を、受光用光ファイバ
32の導光路途中に設けられた受光ヘッド33において
結合するようにしたので、複数のチャンネルを有する光
電スイッチを実現でき、しかも、アンプ部2に接続され
る光ファイバが2本で済むため、光ファイバの配線本数
を削減することができる。また、各受光素子42a,4
2b,42cからは同時にそれぞれの受光信号が得ら
れ、各チャンネルを順次処理するものではないので、応
答速度が低下することがない。また、各チャンネルは波
長により区別されるため、チャンネル間の相互干渉が生
じることがない。また、アンプ部2内において、受光素
子42a,42b,42cをアンプ部2前面に並べる必
要がなくなり、アンプ部2の小型化を図ることができ
る。
【0028】図15は第2の実施形態の変形例による光
電スイッチの外観図である。この光電スイッチ55は上
述の図8に示した光電スイッチ31を反射型にしたもの
であり、前述の投光ヘッド3と受光ヘッド33とを一体
化した投受光ヘッド56を備えており、投光用光ファイ
バ4内を導光される光を複数の波長帯域に分岐し投光面
56aより検出物体22に向けて投光を行い、この検出
物体22における反射光を受光面56bにおいて受光し
受光用光ファイバ内32を導光される光と結合させてア
ンプ部2内の受光素子に向けて導光するものである。ま
た、図16は第2の実施形態のさらに他の変形例による
光電スイッチの外観図であり、この光電スイッチ57
は、上述の図15に示した光電スイッチ55において、
投光面56aより投光された光を導光し出射端58aよ
り検出物体22に向けて投光する投光用分岐ファイバ5
8と、この出射端58aからの出射光を受光端59aに
おいて受光し受光ヘッド56の受光面56bに導光する
受光用分岐ファイバ59とを備えたものである。このよ
うな構成とすることにより透過型と反射型の双方の検出
領域を備えた光電スイッチを実現でき、本発明をより多
くのアプリケーションに用いることができる。
【0029】(第3の実施の形態)図17は本実施形態
による光電スイッチの外観図、図18はこの光電スイッ
チのブロック図、図19は投光用の電圧パルスを示すタ
イムチャート、図20(a)(b)はそれぞれ2つの投
光ヘッドの内部回路図である。これらの図において上述
の第1及び第2の実施形態と同等の部材には同番号を付
している。この第3の実施形態では、投光方法が上述の
第1及び第2の実施形態と相違する。即ち、上述の光電
スイッチ1,31では、LED37からの投光を投光用
光ファイバ4の導光路途中に設けられた投光ヘッド3に
より複数の波長帯域の光に分岐して投光するものを示し
たが、本実施形態に係る光電スイッチ61は、投光ヘッ
ド62a,62b内に組みこまれたLED63a,63
b(投光素子)が直接検出物体に向けて投光を行うもの
としている。これら投光ヘッド62a,62bは互いに
並列に電線65を介してアンプ部2に接続されている。
【0030】パルス発生回路64からのパルス信号に基
づいて、投光回路36は、一対の電線65を介して投光
ヘッド62a,62bに収納されたそれぞれのLED6
3a,63bを駆動させる。LED63a,63bによ
る投光は、それぞれ受光ヘッド33a,33bに受光さ
れ、受光ヘッド33aにおいて結合され、受光用光ファ
イバ32内を導光されて受光素子42に受光され、電気
信号に変換される。この電気信号は、増幅回路44で増
幅され、比較回路45においてしきい値選択回路66に
おいて選択されたしきい値と比較される。このしきい値
選択回路66は、パルス発生回路64からのパルス信号
に応じて、記憶している2つのしきい値から1つのしき
い値を選択するものである。増幅回路44からの検出信
号がしきい値を上回ると、出力選択回路67からの信号
に応じて出力回路46よりON信号が出力され、2つの
表示灯68が出力結果を表示する。
【0031】パルス発生回路64は、図19に示すよう
に、コモンレベルに対して正と負の極性を持つ電圧パル
スを交互に発振するものである。一対の電線65の電圧
レベルは、一方はコモンレベルで一定であり、他方は上
述したような正と負の極性を持つ。投光ヘッド62aの
内部回路を図20(a)に示すような構成とすることに
より、電圧パルスが正の時だけLED63aを発光させ
ることができる。また、並列に接続された投光ヘッド6
2bの内部回路を図20(b)に示すような構成とする
ことにより、電圧パルスが負の時だけLED63bを発
光させることができる。このようにして、2つの投光ヘ
ッド62a,62bの投光タイミングをずらすことがで
きる。なお、投光ヘッド62a,62bの回路構成はそ
れぞれ逆であってもよく、また、内部回路の抵抗69の
値(R)は用途やLED63a,63bの種類に応じて
適切な値を選択すればよい。
【0032】また、受光ヘッド33aとしては、上述の
図11に示したような2つの透明体間10に配置された
ダイクロイックミラー11により、受光面51による受
光と受光用光ファイバ32内を導光される光とを結合す
るものだけでなく、図21(a)(b)に示すような筐
体13により保持されたダイクロイックミラー11によ
り、受光面による受光と受光用光ファイバ32内を導光
される光とを結合するものであってもよい。このような
構成の受光ヘッド33aは、その両端にファイバ挿入口
12が設けられており、受光ヘッド33aに光ファイバ
32をフリーカットで使用できるので、長さの異なる光
ファイバ32を種々取りそろえる必要がなくなる。
【0033】また、投光ヘッド62a,62bは、従来
よりあるアンプ分離型光電スイッチの投光器(不図示)
であってもよく、さらに、図22に示すような円柱状の
投光ヘッド71としてもよい。この投光ヘッド71は、
円柱状の筐体72内にLED63、抵抗69、回路基板
73等が収納されたものであり、LED63に電力を供
給する電線65は固定部74により固定されている。こ
のような円柱状の投光ヘッド71を用いることにより、
光ファイバ式の光電スイッチから本実施形態の光電スイ
ッチ61への交換を容易に行うことが可能となる。
【0034】また、図23(a)(b)(c)は、他方
の投光ヘッドのLEDに電力を供給するための電線の接
続部を備えた投光ヘッドの実施形態を示す縦断面図、横
断面図及び背面図である。この投光ヘッド77は、その
背面にアンプ部2から接続される電線65の他に、端子
78、電線挿入口79aを有したネジ79からなる電線
の接続部80を備えている。この接続部80は回路基板
73上から電線82により分岐して設けられる。このよ
うな構成とすることにより、LED63と他方の投光ヘ
ッドのLEDとを並列に接続することができると共に、
投光ヘッド間を連結する電線の長さ変更を容易に行うこ
とが可能となる。
【0035】また、受光ヘッド33aとしては、上述の
図11及び図21に示したものと同等の構成を用いて
も、さらには、図24に示すようなY型をした光を合流
させる光合流器を用いてもよい。この光合流器85は、
2本の光ファイバによる導光を一つに合流させるもので
あり、投光ヘッド62a,62b(図17)からの投光
を受光する2つの光ファイバが挿入,固定されるファイ
バ挿入口86をそれぞれえ有したファイバ固定部87
と、合流した光をアンプ部2へ導く光ファイバが挿入,
固定されるファイバ挿入口86を有したファイバ固定部
87とを筐体88の両端部に備えている。筐体88の内
部には導光された光を1つに合流させるための透明体8
7が設けられている。
【0036】本実施形態の光電スイッチの構成において
は、2つの受光ヘッド33a,33bが接近すると、投
光ヘッド62aからの出射光が受光ヘッド33bに入光
したり、投光ヘッド62bからの出射光が受光ヘッド3
3aに入光して、誤動作を起こす場合がある。このよう
な場合には、投光ヘッド62a,62bのLED63
a,63bの発光波長を互いに異なるものとし、受光ヘ
ッド33a,33bの受光面に図14に示したように、
光学フィルタを設ければよい。例えば、LED63aの
発光波長を赤色帯域のものとし、LED63bの発光波
長を緑色帯域のものとし、受光ヘッド33aには600
nm以上の波長の光のみを通過させる光学フィルタを、
受光ヘッド33bには600nm以下の波長の光のみを
通過させる光学フィルタを設ける。これにより、LED
63aからの出射光が受光ヘッド33bに入光したり、
LED63bからの出射光が受光ヘッド33aに入光す
ることがなくなり、誤動作の発生を抑えることができ
る。また、これら光学フィルタを、それぞれの受光ヘッ
ドに応じたLEDの投光波長帯域のみを通過させるバン
ドパスフィルタとしてもよく、この場合においては、外
乱光の影響を受けにくい光電スイッチを実現することが
できる。
【0037】図25は本実施形態による光電スイッチ6
1の電線65a,65b(Vcc,GND)及び受光用
光ファイバ32のアンプ部2への着脱構造を説明するた
めの図であり、(a)はアンプ部2近傍の分解斜視図、
(b)(c)はそれぞれ固定前及び固定後のアンプ部2
の断面図である。アンプ部2のカバー90内には、レバ
ー91、ホルダ92、内部回路93が収納されており、
レバー91はカバー90に対して上下動自在で、ホルダ
92及び内部回路93はカバー90に対して固定されて
いる。ホルダ92には、内部基板93のVccパターン
96aとGNDパターン96bに導電樹脂95を介して
それぞれ電気的に接続される針状導電体94a,94
b、及び受光素子42に対向して受光用光ファイバ32
を保持するための間隙寸法が変位可能な凹部92cが設
けられている。電線65a,65b及び受光用光ファイ
バ32をアンプ部2に固定するには、図25(b)に示
すように、電線65a,65bを、カバー90の孔90
a,90b、レバー91の孔91a,91bを通してホ
ルダ92の針状導電体94a,94bに対向する位置ま
で挿入し、また、受光用光ファイバ32をカバー90の
孔90c、レバー91の孔91cを通してホルダ92の
凹部92cまで挿入する。この状態を図25(b)に示
す。次に、この状態からレバー91を押し下げると、電
線65a,65bは、レバー91の動きに連動して押し
下げられ針状導電体94a,94bに挿着され、また、
凹部92cは受光用光ファイバ32を圧着する。これに
より、電線65a,65b及び受光用光ファイバ32を
アンプ部2に固定することができる。この状態を図25
(c)に示す。なお、電線65a,65b及び受光用フ
ァイバは、センサヘッドに接続されている。
【0038】このように、上述の第3の実施の形態によ
る光電スイッチ61においては、1つのアンプ部2に2
つの制御出力を持たせることができるので、装置におけ
るアンプ部2の占有体積を半分にすることができ、アン
プ部2の省スペース化を図ることができる。また、2つ
の検出部の電線65及び受光用光ファイバ32の線路が
それぞれ一本となるため、総配線量を減らし、配線工数
を削減できる。また、上述の第1及び第2の実施形態に
示した光電スイッチ1,31ではアンプ部2内に配置さ
れたLED37と投光用光ファイバ4との結合効率を考
慮する必要があったが、本実施形態に係る光電スイッチ
61は投光用光ファイバ4を用いるものではないので、
出射光パワーを大きくし、検出距離を長くすることがで
きる。また、レンズユニット等を用いて投光の指向性を
向上させる必要がない。また、受光用光ファイバ32に
より受光するため、投光電流の変化が受光信号に影響す
るのはアンプ部2の内部回路のみとなるため、残存レベ
ルを大幅に低減でき、応差を小さくすることができる。
また、受光用光ファイバ32により受光を行うため、外
来ノイズによる誤動作を抑えることができる。
【0039】図26は第3の実施形態の変形例による光
電スイッチの外観図である。この光電スイッチ101
は、上述の図17に示した光電スイッチ61を反射型に
したものであり、電線65からの電圧パルスにより投光
ヘッド62a,62bを駆動させて、検出物体に向けて
投光を行い、この検出物体22における反射光を受光ヘ
ッド33a,33bにおいて受光し、受光用光ファイバ
32によりアンプ部2に導光するものである。また、図
27に示すように、電線65と受光用光ファイバ32と
を複合化した複合ケーブル102を用いることにより、
投光ヘッド62a,62bと受光ヘッド33a,33b
(図26)を投受光ヘッド103として一体化させるこ
とができる。なお、32’は受光用光ファイバ32へと
伸びる裸光ファイバを示している。
【0040】図28は第3の実施形態のさらに他の変形
例による光電スイッチの外観図である。この光電スイッ
チ111は、上述の図26に示した光電スイッチ101
において、投光ヘッド62aからの投光を受光端112
aにおいて受光し受光ヘッドに導光する受光用光分岐フ
ァイバ112をさらに備えたものである。これにより、
透過型と反射型の双方の検出領域を備えた光電スイッチ
を実現でき、本発明をより多くのアプリケーションに用
いることができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
投光用光ファイバの導光路途中に、導光される光を複数
の波長帯域の光に分岐し、又は複数の波長帯域の光を結
合する投光ヘッド又は受光ヘッドを設けたので、多チャ
ンネル化を図りながら、投光素子数と投光用光ファイバ
数を減らすことができ、光ファイバの省配線化、及びア
ンプ部の省スペース化を図ることができる。
【0042】また、請求項2の発明によれば、投光ヘッ
ドを分岐される波長帯の数と同数備えたので、1つの投
光用光ファイバ内を導光される光を所定の数に分岐する
ことができる。また、受光ヘッドを分岐される波長帯域
の数と同数備えたので、受光した光をそれぞれとらえ、
1つに結合させることができる。さらに、受光素子を波
長帯の数と同数備えたので、それぞれの波長帯域の光に
応じた受光量を得ることができる。これにより、投光用
光ファイバと受光用光ファイバがそれぞれ一本で済むた
め、光ファイバの省配線化を図ることができる。また、
受光素子をアンプ部の前面に並べる必要がないため、ア
ンプ部の幅を小さくすることができる。
【0043】また、請求項3の発明によれば、投光ヘッ
ドと投光ヘッドに対応する受光ヘッドにより検出領域が
構成されており、受光素子が受光する光の波長帯域によ
り、それぞれの検出領域を区別するようにしたので、受
光素子が受光する波長帯域に基づいて、いずれの検出領
域からの検出信号であるかを判別することができる。ま
た、チャンネル間の相互干渉を防ぐことができる。
【0044】また、請求項4の発明によれば、投光ヘッ
ドの導光体中に光分岐手段を備えたので、投受光用光フ
ァイバ内を導光される光から所定の波長帯域の光を分岐
させて投光させることができる。
【0045】また、請求項5の発明によれば、受光ヘッ
ドの導光体中に光結合手段を備えたので、導光体側面に
おいて受光された投光ヘッドからの投光を、導光体の一
側端から入射した光と結合させて受光用光ファイバに出
射させることができる。
【0046】また、請求項6の発明によれば、投光ヘッ
ドと受光ヘッドとをそれぞれ組みとして検出物体を挟ん
で対向配置し、この投光ヘッド及び受光ヘッドに導光体
と投受光面とを備えたので、投光ヘッドと受光ヘッドと
を共用することができると共に、投光用光ファイバと受
光用光ファイバとを共用することができる。
【0047】また、請求項7の発明によれば、投光用ヘ
ッド又は受光用ヘッドに分岐ファイバを接続したので、
光電スイッチを透過型、反射型、及び透過型と反射型と
を兼ね備えたもののいずれの形態ともすることができ、
光電スイッチをより多くのアプリケーションに用いるこ
とができる。
【0048】また、請求項8の発明によれば、第1の投
光素子と第2の投光素子とを交互に投光させ、これらの
第1及び第2の投光素子からの投光を受光ヘッドにより
受光し、光結合手段により結合するようにしたので、電
線及び光ファイバが接続されるアンプ部に2つの制御出
力を持たせることができ、アンプ部の省スペース化を図
ることができる。また、総配線量を低減でき、配線工数
を削減できる。また、投光用光ファイバを用いるものと
比べて出射パワーが大きくなり、検出可能距離を伸ばす
ことができる。
【0049】また、請求項9の発明によれば、投光ヘッ
ドに、他方の投光ヘッドの投光素子へ電力を供給するた
めの電線の接続部を設けたので、電線の長さ変更を容易
に行うことが可能となる。
【0050】また、請求項10の発明によれば、受光ヘ
ッドに、受光用光ファイバを接続するための接続部を設
けたので、受光用光ファイバの長さ変更を容易に行うこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による光電スイッチの
外観図である。
【図2】(a)(b)はそれぞれ、投光用光ファイバの
導光路途中に設けられる投光ヘッドの側面断面図と正面
断面図である。
【図3】投光素子の発光強度を示す図である。
【図4】ダイクロイックミラーの反射透過特性を示す図
である。
【図5】(a)(b)はそれぞれ、波長領域の異なる複
数の発光素子を備えたLEDの上面図と側面図、(c)
は発光素子の平面図である。
【図6】第1の実施形態の変形例による光電スイッチの
外観図である。
【図7】第1の実施形態のさらに他の変形例による光電
スイッチの外観図である。
【図8】本発明の第2の実施形態による光電スイッチの
外観図である。
【図9】光電スイッチのブロック図である。
【図10】光電スイッチの光学系の構成図である。
【図11】受光用光ファイバの導光路途中に設けられる
受光ヘッドの側面断面図である。
【図12】アンプ部の要部の断面図である。
【図13】投光ヘッド又は受光ヘッドの構成図である。
【図14】受光ヘッドの構成図である。
【図15】第2の実施形態の変形例による光電スイッチ
の外観図である。
【図16】第2の実施形態のさらに他の変形例による光
電スイッチの外観図である。
【図17】本発明の第3の実施形態による光電スイッチ
の外観図である。
【図18】光電スイッチのブロック図である。
【図19】投光用の電圧パルスを示すタイムチャートで
ある。
【図20】(a)(b)はそれぞれ2つの投光ヘッドの
内部回路図である。
【図21】(a)(b)はそれぞれ受光ヘッドの側面断
面図と正面断面図である。
【図22】投光ヘッドの断面図である。
【図23】(a)(b)(c)はそれぞれ、投光ヘッド
の縦断面図、横断面図及び背面図である。
【図24】Y分岐による光合流器の断面図である。
【図25】(a)はアンプ部近傍の分解斜視図、(b)
(c)はそれぞれ固定前及び固定後のアンプ部の断面図
である。
【図26】第3の実施形態の変形例による光電スイッチ
の外観図である。
【図27】投光ヘッドの断面図である。
【図28】第3の実施形態のさらに他の変形例による光
電スイッチの外観図である。
【図29】従来の光電スイッチの外観図である。
【図30】従来の光電スイッチのブロック図である。
【符号の説明】
1 光電スイッチ 3,3a,3b 投光ヘッド 4 投光用光ファイバ 5,6,7,32 受光用光ファイバ 10 円柱透明体(導光体) 10c 投光面(側面) 11 ダイクロイックミラー(光分岐手段)(光結合手
段) 12,86 ファイバ挿入口(接続部) 21 光電スイッチ 22 検出物体 23 光電スイッチ 24,58 投光用分岐ファイバ 24a,58a 出射端 51 受光面(側面) 55 光電スイッチ 57 光電スイッチ 58 投光用分岐ファイバ 59,112 受光用分岐ファイバ 59a,112a 受光端 61 光電スイッチ 63a LED(第1の投光素子) 63b LED(第2の投光素子) 64 パルス発生回路(投光回路) 65 電線 70,71,77 投光ヘッド 80 電線の接続部 101 光電スイッチ 111 光電スイッチ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光する投光素子と、この投光素子から
    の光を導光し検出物体に向けて投光する投光用光ファイ
    バと、この投光の検出物体からの反射光又は透過光を受
    光する受光用光ファイバと、この受光用光ファイバによ
    り導光された光を受光する受光素子とを有し、この受光
    素子に得られる受光量に基づいて物体の有無又は表面状
    態等を検出する光電スイッチにおいて、 前記投光用光ファイバ又は受光用光ファイバの少なくと
    も一方の導光路途中に、導光される光を複数の波長帯域
    の光に分岐し、又は複数の波長帯域の光を結合する投光
    ヘッド又は受光ヘッドを設けたことを特徴とする光電ス
    イッチ。
  2. 【請求項2】 前記投光ヘッド又は受光ヘッドを、分岐
    される波長帯の数と同数備え、 前記受光素子を、前記波長帯の数と同数備えていること
    を特徴とする請求項1に記載の光電スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記投光ヘッドと該投光ヘッドに対応す
    る受光ヘッドにより検出領域が構成されており、 前記受光素子が受光する光の波長帯域により、それぞれ
    の検出領域を区別することを特徴とする請求項2に記載
    の光電スイッチ。
  4. 【請求項4】 投光用光ファイバの端面から出射された
    光が一側端から入射される、投光用光ファイバのコア径
    と略同径の導光体と、 この導光体中に設けられた光分岐手段とを備え、 前記導光体に入射した光のうち、前記光分岐手段により
    反射された波長帯域の光を該導光体の側面より投光し、
    前記光分岐手段を透過した光を該導光体の他端側から投
    光用光ファイバに出射するようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載の光電スイッチの投光ヘッド。
  5. 【請求項5】 受光用光ファイバの端面から出射された
    光が一側端から入射される、受光用光ファイバのコア径
    と略同径の導光体と、 この導光体中に設けられた光結合手段とを備え、 投光ヘッドからの投光を該導光体の側面において受光
    し、この受光した光を前記光結合手段により反射させる
    ことにより、該導光体の一側端から入射した光と結合さ
    せて該導光体の他側端から受光用光ファイバに出射する
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の光電スイ
    ッチの受光ヘッド。
  6. 【請求項6】 投光用光ファイバの導光路途中に設けら
    れた複数の投光ヘッドと受光用光ファイバの導光路途中
    に設けられた複数の受光ヘッドとがそれぞれ組みとなっ
    て検出物体を挟んで対向配置され、 前記投光ヘッド及び受光ヘッドは、一側端において光を
    入射し他側端から出射する導光体と、該導光体中に設け
    られた光分岐手段からの反射光を出射し、又は光結合手
    段に光を入射させるための投受光面とを備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の光電スイッチ。
  7. 【請求項7】 前記投光ヘッド又は受光ヘッドに接続さ
    れ、該投光ヘッドにより分岐された光又は受光ヘッドに
    より結合される光を導光する分岐ファイバを備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載の光電スイッチ。
  8. 【請求項8】 発光する投光素子と、この投光素子から
    の投光の検出物体からの反射光又は透過光を受光する受
    光用光ファイバと、この受光用光ファイバにより導光さ
    れた光を受光する受光素子とを有し、この受光素子に得
    られる受光量に基づいて物体の有無又は表面状態等を検
    出する光電スイッチにおいて、 極性が正と負の電圧又は電流を交互に供給する投光回路
    と、 前記投光回路による電圧又は電流の極性が正の時に発光
    する第1の投光素子と、 前記投光回路による電圧又は電流の極性が負の時に発光
    する第2の投光素子と、 前記第1及び第2の投光素子を並列にして前記投光回路
    に接続する一対の電線と、 前記受光用光ファイバの導
    光路途中に設けられ、前記第1及び第2の投光素子から
    の投光を受光する第1及び第2の受光ヘッドと、 前記第1及び第2の受光ヘッドにより得られた光を結合
    する光結合手段と、 前記光結合手段からの光を前記1つの受光素子に結合さ
    せる光ファイバとを備えたことを特徴とする光電スイッ
    チ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の光電スイッチに用いら
    れる投光ヘッドであって、 1つの投光素子と、 この投光素子と並列に接続される他の投光素子へ電力を
    供給するための電線の接続部とを備えていることを特徴
    とする光電スイッチの投光ヘッド。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の光電スイッチに用い
    られる受光ヘッドであって、 1つの投光素子からの投光を受光する受光面と、 並列接続される他の受光ヘッドの光ファイバを接続する
    ための接続部と、 前記受光面において受光した光と前記他の受光ヘッドに
    より得られた光を結合する光結合手段とを備えたことを
    特徴とする光電スイッチの受光ヘッド。
JP12249897A 1997-05-13 1997-05-13 光電スイッチ Withdrawn JPH10312732A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12249897A JPH10312732A (ja) 1997-05-13 1997-05-13 光電スイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12249897A JPH10312732A (ja) 1997-05-13 1997-05-13 光電スイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10312732A true JPH10312732A (ja) 1998-11-24

Family

ID=14837340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12249897A Withdrawn JPH10312732A (ja) 1997-05-13 1997-05-13 光電スイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10312732A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005227121A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Omron Corp 光電スイッチにおける相互干渉防止対策
JP2016021612A (ja) * 2014-07-11 2016-02-04 日本電信電話株式会社 センシングユニット、センシングシステム及び機能制御システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005227121A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Omron Corp 光電スイッチにおける相互干渉防止対策
JP2016021612A (ja) * 2014-07-11 2016-02-04 日本電信電話株式会社 センシングユニット、センシングシステム及び機能制御システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4163690B2 (ja) 1つのレーザと一緒に1つのモニタフォトダイオードを1つの光サブアセンブリ内に実装するシステム及び方法
TWI536757B (zh) 雙向光學資料通訊模組
US7418208B2 (en) Optoelectronic transceiver for a bidirectional optical signal transmission
CA2211918A1 (en) Method and apparatus for performing multiwavelength photoplethysmography
US7103238B2 (en) COB package type bi-directional transceiver module
JP2004219523A (ja) 光モニタデバイス
JPH10312732A (ja) 光電スイッチ
US6478479B1 (en) Optical connector module with optical fibers for connecting optical module and optical fiber connector
US20040008920A1 (en) Optically sensed high density switch position sensor
JP4131144B2 (ja) 半導体レーザ光源装置
JPH04213896A (ja) ラックに挿入可能な装置用の光信号接続装置
CN211012847U (zh) 一种多通道光谱共焦测量***
JPH11289317A (ja) 波長多重光インタコネクション装置
JP5732648B2 (ja) 双方向光モジュールおよび光パルス試験器
JP2005331602A (ja) 光学部品、双方向光モジュール並びにその作製方法
JPH05167193A (ja) レーザダイオードアレイモジュール
CN218481758U (zh) 分离式光机、分离式投影仪以及分离式投影***
JP2002148117A (ja) 光学センサ
KR102684078B1 (ko) 투광성 와이어 광배선을 포함하는 광학 엔진
WO2021234787A1 (ja) 光合波回路および光源
CN108718215B (zh) 一种qsfp28型封装的100g光模块的通信***
US6151147A (en) Optical communication apparatus
JP2004031512A (ja) 波長選択受光装置及び光送受信モジュール
JP3739968B2 (ja) 光ファイバーケーブルおよび光送受信モジュール、並びにそれらを用いた光通信システム
JP2002243989A (ja) 光半導体モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040803