JPH10311734A - ハイブリッド型測位装置 - Google Patents

ハイブリッド型測位装置

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JPH10311734A
JPH10311734A JP11925697A JP11925697A JPH10311734A JP H10311734 A JPH10311734 A JP H10311734A JP 11925697 A JP11925697 A JP 11925697A JP 11925697 A JP11925697 A JP 11925697A JP H10311734 A JPH10311734 A JP H10311734A
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JP
Japan
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positioning device
data
output
gps positioning
gps
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JP11925697A
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English (en)
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Tadashi Higo
正 肥後
Yasuhiro Sato
靖裕 佐藤
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Original Assignee
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 GPS測位装置と慣性測位装置とを組合せた
ハイブリッド測位装置の異常動作を制御し、測位データ
が大きく変動することのないハイブリッド測位装置を提
供する。 【解決手段】 GPS測位装置に衛星の組合せ変更検出
手段と、電波の瞬断検出手段とを設け、これらの検出手
段が検出信号を出力したことによりデータ取込手段を起
動させ、データ取込手段によってその時点で出力されて
いる慣性測位装置の測位データを取り込み、その慣性測
位データをGPS測位装置の測位データとして出力させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えばトラクタの
ような移動体の位置を測定し、自動運転させるような場
合に用いることができるハイブリッド型測位装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】GPS測位装置とは既によく知られてい
るように、複数の人工衛星が発信する各人工衛星の軌道
情報、時間情報等を受信し解読することにより、その受
信点の位置を計算により算出する測位システムである。
このGPS測位システムには1台の受信機が独立して位
置を算出する独立型と、衛星からの情報を受信して位置
を算出する機能に加えて基準局から発信される補正デー
タを受信し、算出した位置情報を補正する型式の差動型
とが存在する。
【0003】何れの型式のGPS測位装置であっても、
衛星から送られて来る情報は所定の時間間隔で送られて
来るため、位置の算出結果は例えば1秒間隔で出力さ
れ、位置の算出時点間に空白時間が存在する。このた
め、例えば移動体を自動運転させるような制御を行なう
には情報の更新速度が不足し、安全な自動運転を約束で
きない不都合がある。
【0004】この不都合を解消するために、従来より、
ジャイロ、加速度センサ等の検出器を用いた慣性測位装
置とGPS測位装置とを組合せたハイブリッド型測位装
置が考えられている。このハイブリッド型測位装置によ
ればGPS測位装置が出力する測位データの間を慣性測
位装置が出力する測位データにより補間することがで
き、常時最新の位置情報を得ることができることから、
移動体の自動運転等にも利用することができる利点が得
られる。
【0005】図7に従来のハイブリッド型測位装置の概
略の構成を示す。図中10はハイブリッド型測位装置の
全体を指す。ハイブリッド型測位装置10は上述したG
PS測位装置20と、慣性測位装置30とによって構成
される。GPS測位装置20にはGPS受信装置21が
接続され、GPS受信装置21で受信した4個の衛星の
情報をGPS測位装置20に入力する。GPS測位装置
20は4個の衛星の情報を演算処理して出力端子22に
例えば1秒間隔に測位データを出力する。
【0006】慣性測位装置30には例えば振動式のジャ
イロ31、加速度センサ32等が接続され、GPS測位
装置20が出力する測位データ(座標位置)を元に、こ
の測位データが指し示す座標位置から、例えばジャイロ
の検出信号により走行方向の変化を検出し、また加速度
センサの検出信号により速度の変化を検出する等して、
時々刻々の位置を算出し出力端子33に出力する。慣性
測位装置30による補間はGPS測位装置20の位置デ
ータの出力周期の間を例えば1/10の周期で補間す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ハイブリッド型測位装
置10の実質的な出力は慣性測位装置30から出力さ
れ、出力端子33に得られる測位データである。この出
力端子33に出力される位置データはGPS測位装置2
0が算出した座標位置の間を慣性測位装置30で算出す
る測位データで補間したデータ列で構成される。
【0008】従ってGPS測位装置20が出力する座標
位置データが大きく変動すると、ハイブリッド型測位装
置10の測位データもGPS測位装置20の出力値に追
従して大きく変動してしまう欠点がある。GPS測位装
置20の出力値が大きく変動する例としては捕捉中の4
個の衛星の中の1個でも他の衛星に切替わった場合、或
は捕捉中の衛星の電波が瞬断したような場合、或は衛星
から送られて来る情報を読み違えた場合に図8に○印で
示すように大きく値が変化する。この値の変化により慣
性測位装置30の出力、つまりハイブリッド型測位装置
10の測位データも図8に曲線Bに示すようにGPS測
位装置20の位置データに追従して変化してしまう欠点
がある。
【0009】ここでGPS測位装置20が出力する位置
データが大きく変化した場合に、GPS測位装置20内
のデータ処理の様子を予め説明する。図8に示す時点T
1で衛星の切替又は電波の瞬断が発生したとすると、そ
の次に出力される位置データD1が前回の位置データD
0より大きく変動する。測位データD1を出力した直後
に衛星の組替えが完了し、また瞬断が復旧したとしても
GPS測位装置20は前回の出力値を元に次回の出力値
を算出しているから、一旦大きく変動する値を出力する
と、出力値は元に戻らないことになる。従って、図8に
示すように次回の出力値D2は出力値D1に近似した値
を持ち、爾後、GPS測位装置20の出力データは元の
値D0から大きくかけ離れた値に安定してしまう。
【0010】また慣性測位装置30の出力データもD1
を取り込んだ後に出力する測位データはGPS測位装置
20の出力値D2に近づき、急変した値に安定する。よ
って従来のハイブリッド型測位装置では、GPS測位装
置が1回でも大きく変動する出力値を出力すると、爾後
その変動値を含んだまま運用されることになる。従って
ハイブリッド型であるとは言ってもGPS測位装置20
が出力する座標位置データが変動すると、この変動に追
従した慣性測位装置30が出力する位置情報も大きく変
動してしまうため、ハイブリッド型測位装置が出力する
測位データを移動体自動走行用の制御信号として利用す
るのは危険である。
【0011】この発明の目的はGPS測位装置と慣性測
位装置とによって構成され、ハイブリッド型測位装置に
おいて、衛星の組合せが変化しても、また衛星からの電
波が一時受信不能におちいっても、更に衛星から送られ
て来る情報を読み違えた場合でも、ハイブリッド型測位
装置の出力値が大きく変動することがないハイブリッド
型測位装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1では
慣性測位装置は短い時間の間は高い精度を保って位置情
報を出力し続ける性質を持っていることを利用し、GP
S測位装置において衛星の組合せ変更或は衛星電波の瞬
断が発生した場合には、慣性測位装置の測位データをG
PS測位装置に取り込み、その測位データをGPS測位
装置の出力値として出力させる構成を付加したハイブリ
ッド型測位装置を提案するものである。
【0013】この請求項1で提案するハイブリッド型測
位装置によれば衛星の組合せ変更、衛星電波の瞬断が発
生し、GPS測位装置の測位データが大きく変動して
も、その変動した測位データに代えて慣性測位装置の測
位データをGPS測位装置の測位データとして出力する
から、例えば自動運転の制御系に大きく変動する測位デ
ータが出力されることを阻止することができる。
【0014】この出願の請求項2で提案するハイブリッ
ド型測位装置はGPS測位装置と慣性測位装置が出力す
る測位データの偏差を求める偏差算出手段と、この偏差
算出手段が出力する偏差の値の移動平均を求める移動平
均算出手段と、GPS測位装置で利用する衛星の組合せ
が変更されたことを検出する衛星の組合せ検出手段と、
GPS測位装置が測位に利用している衛星の電波が瞬断
したことを検出する瞬断検出手段と、これら衛星の組合
せ変更検出手段及び瞬断検出手段がそれぞれ衛星の組合
せの変更或は瞬断の発生を検出する毎に、移動平均算出
手段から出力される移動平均値を上記慣性測位装置の位
置出力値に加算し、その加算結果をGPS測位装置に取
り込みGPS測位装置の出力値として出力させるデータ
取込手段を具備して構成した点を特徴とするものであ
る。
【0015】この請求項2で提案したハイブリッド測位
装置によれば、GPS測位装置の出力値が衛星の組合せ
変更或は電波の瞬断により異常値を出力している間、従
前から算出しているGPS測位装置と慣性測位装置の位
置出力値の偏差の移動平均を慣性測位装置の位置出力値
に加えて修正し、その修正した位置出力値をGPS測位
装置の測定値として出力させるから、出力される位置の
値は従前からGPS測位装置が出力している値にほぼ等
しい値となる。従ってGPS測位装置の出力が衛星の組
合せ変更或は電波の瞬断により大きく変動しても、みか
け上ハイブリッド型測位装置の出力値は全く変動せず、
自動操舵等の制御系に外乱を与えることを阻止すること
ができる。
【0016】請求項3で提案したハイブリッド型測位装
置はGPS測位装置が衛星から送られて来る情報を読み
違えた場合にも、GPS測位装置の出力が大きく変動す
ることを阻止するように構成したハイブリッド型測位装
置を提案するものである。このために、この請求項3で
提案したハイブリッド型測位装置ではGPS測位装置及
び慣性測位装置の双方に前回の出力値と今回の出力値の
差を求める時系列偏差算出手段を設けると共に、この時
系列偏差算出手段が算出したGPS測位装置の時系列方
向の偏差と、慣性測位装置の時系列方向の偏差の差が予
め設定した値より大きいことを検出し、この検出によっ
てGPS測位装置の出力位置情報が異常値であると判定
する異常判定手段と、この異常判定手段が異常と判定し
た場合に、慣性測位装置の出力データをGPS測位装置
に取り込み、その出力データをGPS測位装置の出力デ
ータとして出力させる構成としたことを特徴とするもの
である。
【0017】この請求項3で提案したハイブリッド型測
位装置によればGPS測位装置が衛星から送られて来る
情報を読み違えたことにより異常値を算出したとして
も、その異常値を算出したことを検出することができ
る。よって、その異常値を算出していることを検出した
時点で、GPS測位装置の出力を慣性測位装置の出力値
に置替えることにより、GPS測位装置の出力値を大き
く変動させることを阻止することができる利点が得られ
る。
【0018】請求項4で提案するハイブリッド型測位装
置は請求項3で提案したハイブリッド型測位装置の構成
に加えて請求項2で提案した移動平均算出手段を付加し
た構成とするものである。従ってこの請求項4で提案す
るハイブリッド型測位装置によればGPS測位装置が衛
星の組合せの変更と、電波の瞬断及び衛星からの情報を
読み違えた場合でも、全てにわたって移動平均算出手段
で算出しているGPS測位装置の出力値と慣性測位装置
の出力値との偏差の移動平均値によって慣性測位装置の
出力値を修正してGPS測位装置の出力値として出力さ
せることができる。よって、GPS測位装置の出力値は
衛星の組合せの変更、電波の瞬断、衛星からの情報の読
み違え等、あらゆる障害に対しても従前と同様の出力値
を維持することができる。よって自動操舵のような制御
等に利用したとしても、制御系に外乱を与えられること
は全くなく、安定な制御を行なわせることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1にこの出願の請求項1で提案
したハイブリッド型測位装置の実施例を示す。図7と対
応する部分には同一符号を付して示す。この発明の請求
項1で提案するハイブリッド型測位装置はGPS測位装
置20に衛星の組合せ変更が生じたことを検出する衛星
の組合せ変更検出手段23と衛星の電波が一時受信不能
になったことを検出する瞬断検出手段24と、データ取
込手段25とを設け、衛星の組合せ変更検出手段23及
び瞬断検出手段24はGPS受信装置21から送られて
来る受信データを監視し、衛星の組合せが変更になった
こと、及び電波の受信が一時不能になったことを検出し
てデータ取込手段25に起動信号を与える。
【0020】データ取込手段25は起動信号が与えられ
ることにより、その時点で慣性測位装置30から与えら
れている測位データを取り込み、その測位データをGP
S測位装置20に入力し、GPS測位装置20の次のタ
イミングで出力する測位データとして出力させる。次の
出力のタイミングで慣性測位装置30から取り込んだ測
位データを出力した後、衛星の組合せが決定し、又は瞬
断が解消すればその次にGPS測位装置20が出力する
測位データは前回出力した測位データ(慣性測位装置か
ら取り込んだデータ)を元にGPS測位装置20が演算
して求めた測位データを出力する。その後は従前通りG
PS測位装置20は自己が前回演算して出力した測位デ
ータとの差を算出し、その差の値を次回の測位データと
して出力することを繰返す。
【0021】尚、衛星の組合せ或は電波の瞬断がGPS
測位装置20の出力のタイミングの数サイクルにわたっ
て障害を受けた場合は、その間、慣性測位装置30が出
力する測位データをその都度データ取込手段25が取り
込んで、GPS測位装置20の測位データとして出力し
続ける。図2にデータ取込手段25が慣性測位装置30
の測位データを1回だけ取り込んで出力し、その後はG
PS測位装置20が復旧した場合のGPS測位データと
慣性測位データの様子を示す。時点T1で障害が発生
し、その次のタイミングでGPS測位装置20が出力す
る測位データD1が慣性測位装置30が出力する測位デ
ータと一致している様子を示す。障害発生後の2回目の
測位データD2はこの例では障害が復旧しているから、
GPS測位装置20は前回出力した測位データD1の値
を元に、2回目に出力するデータD2を演算により求
め、次に障害が発生するまでこれを繰返す。従ってGP
S測位データ(図2に示すA)は障害発生時点T1後で
は慣性測定データ(図2に示す曲線B)に近ずき、GP
S測位装置20の測位データの変動を測位データAとB
の偏差ΔUに抑えることができる。
【0022】図3はこの発明の請求項2で提案するハイ
ブリッド測位装置の実施例を示す。この実施例ではGP
S測位装置20に衛星の組合せ変更検出手段23と、瞬
断検出手段24と、データ取込手段25を設けた構成に
加えてGPS測位装置20が測位データAを出力する毎
に測位データAと、慣性測位装置30の測位データBと
の偏差を求める偏差算出手段40と、この偏差算出手段
40で算出した偏差を所定の回数分加算し、移動平均を
求める移動平均算出手段41とを設ける。移動平均値の
算出は、今回新らしい偏差データを加えるのと連動して
N+1回前の偏差データを除去し、N回分の偏差を加え
て求める。この平均値の算出方法によりN回分の偏差の
移動平均値を求めることができる。
【0023】この移動平均値を加算手段42で慣性測位
装置20から出力される慣性測位データBに加える(現
実には差を求める)ことにより、障害を受ける前のGP
S測位データAと同等の値を持つ測位データを得ること
ができる。この加算手段42で得られた測位データをデ
ータ取込手段25に入力し、障害発生時にデータ取込手
段25に加算手段42の加算結果を取り込ませ、この取
り込んだデータをGPS測位装置20の測位データとし
て出力させる。
【0024】このように、GPS測位装置20から出力
させる測位データを、慣性測位データに偏差の移動平均
値を加えたことにより図4に示すように障害検知時点T
1後の1回目のGPS測位データD1は、その時点で出
力されている慣性測位データBの値に偏差の移動平均Δ
Vを加えた値であるため、障害を受ける前のGPS測位
データD0の値から大きく変動しない値となる。
【0025】図5はこの出願の請求項3で提案するハイ
ブリッド型測位装置の実施例を示す。この実施例ではG
PS測位装置20が衛星から送られて来た情報を読み違
えたことによって発生する異常出力を検出し、その異常
出力をGPS測位装置20が出力することを阻止し、ハ
イブリッド型測位出力が大きく変動することを回避する
構成とした場合を示す。
【0026】このために、この実施例ではGPS測位装
置20と、慣性測位装置30の双方に時系列偏差算出手
段26と34とを設けると共に、これら時系列偏差算出
手段26と34が算出した時系列方向の偏差が設定した
値より大きいことを検出して異常値であると判定する異
常判定手段43とを設ける。時系列偏差算出手段26は
GPS測位装置20で測位データAを算出する毎に今回
算出した測位データD1(出力端子22には未だ出力し
ない)と、前回の測位データD0との差ΔA=D1−D
0を演算する。
【0027】時系列偏差算出手段34は慣性測位装置3
0で測位データBを算出する毎に今回算出した測位デー
タE1と、前回の測定データE0との差ΔB=E1−E
0を演算する。異常判定手段43は|ΔA−ΔB|を演
算し、この演算結果が予め設定した異常判定値Zより大
きい|ΔA−ΔB|>Zになるとデータが異常と判定す
る。その判定結果によりデータ取込手段25を起動さ
せ、データ取込手段25に慣性測位装置30の測位デー
タを取り込ませる。
【0028】データ取込手段25はその時点で出力され
ている慣性測位装置30の測位データを取り込み、その
取り込んだ測位データをGPS測位装置20の測位デー
タとして出力させる。従ってGPS測位装置20は異常
判定手段43が判定結果を出力するまで今回算出した測
位データを出力することなくホールドさせており、異常
判定手段43が異常と判定しない場合はそのまま算出し
た測位データを出力端子22に出力するが、異常判定手
段43が異常と判定した場合はデータ取込手段25が取
り込んだ慣性測位データを出力することになる。尚、慣
性測位装置30では今回出力している測位データは前回
のGPS測位データを使って算出した測位データであ
る。
【0029】この図5に示した実施例によれば、GPS
測位装置20及び慣性測位装置30の何れか一方が、前
回より大きく異なる測位データを出力すると、異常デー
タと判定するから、衛星から送られて来る情報を読み違
えた場合でもその異常を検出することができる。つま
り、衛星の組合せが変更されたり、或は電波の瞬断のよ
うにGPS測位装置20で検出できる障害以外の障害を
検出できることになるから、衛星の組替え、電波の瞬断
によって生じるGPS測位データの変動も検出できる他
に、衛星から送られて来る情報を読み違えたことによっ
て発生する測位データの異常も検出でき、あらゆる障害
を検出できることになる。
【0030】図6はこの出願の請求項4で提案したハイ
ブリッド型測位装置の実施例を示す。この実施例では図
5に示した構成に図3に示した偏差算出手段40と移動
平均算出手段41及び加算手段42を加え、測位データ
が異常値に達した場合は、GPS測位データAと慣性測
位データBとの偏差を移動平均した値を慣性測位データ
Bに加え、その修正した慣性測位データをデータ取込手
段25に取り込んでGPS測位装置20の測位データと
して流用するように構成した場合を示す。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
GPS測位装置20が障害を受けた場合にはその障害の
発生を検出し、異常値を出力させることなく、障害検出
時点で慣性測位データをGPS出力値として置換する構
成としたからハイブリッド測位データとしては大きく変
動することを阻止することができる。
【0032】また障害の他に、この発明の請求項3及び
4で提案するハイブリッド型測位装置によれば衛星から
の情報を読み違えたことによって発生する測位データの
急変も、異常判定手段43によって検出することができ
る。よって障害の発生以外で測位データが異常になる場
合も、出力値が変動することを阻止することができる。
よって移動体の操舵制御に利用しても測位データが大き
く急変することを阻止できるから、安定な操舵制御を実
現できる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の請求項1で提案したハイブリッド型
測位装置の実施例を説明するためのブロック図。
【図2】図1の動作を説明するためのグラフ。
【図3】この出願の請求項2で提案したハイブリッド型
測位装置の実施例を説明するためのブロック図。
【図4】図3の動作を説明するためのグラフ。
【図5】この出願の請求項3で提案したハイブリッド型
測位装置の実施例を説明するためのブロック図。
【図6】この出願の請求項4で提案したハイブリッド型
測位装置の実施例を説明するためのブロック図。
【図7】従来の技術を説明するためのブロック図。
【図8】従来の技術の動作を説明するためのグラフ。
【符号の説明】
10 ハイブリッド型測位装置 20 GPS測位装置 21 GPS受信装置 22 出力端子 23 衛星の組合せ変更検出手段 24 瞬断検出手段 25 データ取込手段 26 時系列偏差算出手段 30 慣性測位装置 31 ジャイロ 32 加速度センサ 33 出力端子 34 時系列偏差算出手段 40 偏差算出手段 41 移動平均算出手段 42 加算手段 43 異常判定手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.複数の人工衛星が発信する情報を受
    信解読し、この受信点の位置を所定の時間間隔で出力す
    るGPS測位装置と、このGPS測位装置が出力する測
    位データの空白部分を補間する慣性測位装置とを具備し
    て構成されるハイブリッド型測位装置において、 B.上記GPS測位装置で利用する衛星の組合せが変更
    されたことを検出する衛星の組合せ変更検出手段と、 C.上記GPS測位装置が測位に利用している衛星の電
    波が瞬断したことを検出する瞬断検出手段と、 D.これら衛星の組合せ変更検出手段及び瞬断検出手段
    が衛星の組合せ変更或は電波の瞬断を検出する毎に上記
    慣性測位装置の測位データを上記GPS測位装置に取り
    込みGPS測位装置の出力値として出力させるデータ取
    込手段と、を付加したことを特徴とするハイブリッド型
    測位装置。
  2. 【請求項2】 A.複数の人工衛星が発信する情報を受
    信解読し、この受信点の位置を所定の時間間隔で出力す
    るGPS測位装置と、このGPS測位装置が出力する測
    位データの空白部分を補間する慣性測位装置とを具備し
    て構成されるハイブリッド型測位装置において、 B.上記GPS測位装置の測位データと上記慣性測位装
    置の測位データの偏差を求める偏差算出手段と、 C.この偏差算出手段が出力する偏差の値の移動平均を
    求める移動平均算出手段と、 D.上記GPS測位装置で利用する衛星の組合せが変更
    されたことを検出する衛星の組合せ変更検出手段と、 E.上記GPS測位装置が測位に利用している衛星の電
    波が瞬断したことを検出する瞬断検出手段と、 F.これら衛星の組合せ変更検出手段及び瞬断検出手段
    がそれぞれ衛星の組合せの変更或は瞬断の発生を検出す
    る毎に、上記移動平均算出手段から出力される移動平均
    値を上記慣性測位装置の測位データに加算し、その加算
    結果を上記GPS測位装置に取り込み出力値として出力
    させるデータ取込手段と、を付加したことを特徴とする
    ハイブリッド型測位装置。
  3. 【請求項3】 A.複数の人工衛星が発信する情報を受
    信解読し、この受信点の位置を所定の時間間隔で出力す
    るGPS測位装置と、このGPS測位装置が出力する位
    置情報の空白部分を補間する慣性測位装置とを具備して
    構成されるハイブリッド型測位装置において、 B.上記GPS測位装置及び慣性測位装置の双方に設け
    られ前回の測位値と今回の測位値の差を算出する時系列
    偏差算出手段と、 C.この時系列偏差算出手段が算出した上記GPS測位
    装置の時系列方向の偏差と、上記慣性測位装置の時系列
    方向の偏差との差が予め設定した値より大きいことを検
    出し、上記GPS測位装置の測位データが異常値である
    ことを判定する異常判定手段と、 D.この異常判定手段が上記GPS測位装置の出力値を
    異常と判定した場合に、上記GPS測位装置に上記慣性
    測位装置の出力値を取り込み出力させるデータ取込手段
    と、を付加した構成としたことを特徴とするハイブリッ
    ド型測位装置。
  4. 【請求項4】 A.複数の人工衛星が発信する情報を受
    信解読し、この受信点の位置を所定の時間間隔で出力す
    るGPS測位装置と、このGPS測位装置が出力する位
    置情報の空白部分を補間する慣性測位装置とを具備して
    構成されるハイブリッド型測位装置において、 B.上記GPS測位装置の位置情報と上記慣性測位装置
    の位置情報の偏差を求める偏差算出手段と、 C.この偏差算出手段が出力する偏差の値の移動平均を
    求める移動平均算出手段と、 D.上記GPS測位装置及び慣性測位装置の双方に設け
    られ、前回出力値と今回出力値の差を算出する時系列偏
    差算出手段と、 E.この時系列偏差算出手段が算出した上記GPS測位
    装置の時系列方向の偏差と、上記慣性測位装置の時系列
    方向の偏差の差が予め設定した値より大きいことを検出
    し、上記GPS測位装置の出力値が異常値であることを
    検出する異常判定手段と、 F.この異常判定手段が上記GPS測位装置の出力値が
    異常値であることを検出したことにより上記GPS測位
    装置に上記慣性測位装置の出力値と上記移動平均算出手
    段の算出値とを加えた値を取り込み、GPS測位装置の
    出力値として出力させるデータ取り込み手段と、を付加
    して構成したことを特徴とするハイブリッド型測位装
    置。
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