JPH10311587A - 空気調和機の制御方法 - Google Patents

空気調和機の制御方法

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JPH10311587A
JPH10311587A JP9137606A JP13760697A JPH10311587A JP H10311587 A JPH10311587 A JP H10311587A JP 9137606 A JP9137606 A JP 9137606A JP 13760697 A JP13760697 A JP 13760697A JP H10311587 A JPH10311587 A JP H10311587A
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Hiroki Igarashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2パスの室内熱交換器を有する空気調和機に
おいて、無設定温度ドライ運転時の室内熱交換器の氷結
を防止する。 【解決手段】 冷凍サイクルを構成する室内熱交換器を
2パス構造とし、この室内熱交換器に冷媒を循環して室
温制御を行う空気調和機において、弁8を閉じて1パス
による容量制御運転時のドライ運転は無設定温度ドライ
運転を実行する。この無設定温度ドライ運転において、
室内機制御装置20は設定温度が所定値以下である場合
外気温度が所定値以下で、圧縮機1が最小回転数である
と、この最小回転数の状態をタイマカウンタ部20aで
カウントする。その最小回転数の状態が所定時間継続し
たときには、膨張弁5を所定値絞るデータを室外機制御
装置21に転送する。室外機制御装置21の制御部21
aは膨張弁5を絞り、室内熱交換器を中間から出口に渡
って加熱し、氷結を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は複数パス構造の室
内熱交換器を有し、容量制御運転を行う空気調和機に係
り、特に詳しくは無設定温度式ドライ運転時に、室内環
境悪化を抑えながら室内熱交換器の氷結を防止する空気
調和機の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この空気調和機は、例えば図4に示すよ
うに、圧縮機1、四方弁2、2パスの室内熱交換器3、
室外熱交換器4および膨張弁(電子膨張弁)5等からな
る冷凍サイクルを有する。
【0003】前記2パスの室内熱交換器3は、冷媒を2
流路に分け、また表面積を広くする形、例えばラムダ形
であり、室内機のコンパト化を可能にするとともに、広
い吸込み面積を確保してより豊かな風量を得ることがで
き、つまりパワフルな送風を可能とし、室内を速やかに
快適環境とすることができる。
【0004】また、図5に示すように、この空気調和機
は、室温を検出する室温センサ部6と、室内熱交換器3
の温度(熱交温度)を検出する室内熱交センサ部7と、
室内熱交換器3の一方の冷媒入力側に設けた弁(電磁
弁)8と、室内機を制御するとともに、室外機に必要な
制御信号を送信する室内機制御装置9と、外気温度を検
出する外気温度センサ10と、スーパーヒート制御(S
―H量制御)のために圧縮機1の吸入冷媒温度を検出す
るサクション温度センサ部11と、室内機を制御する室
外機制御装置12とを備えている。したがって、前記構
成による空気調和機によれば、既に公知の制御、つまり
室内熱交換器に冷媒を循環し、室温を設定温度にする室
温制御を行う制御(室温コントロール)等を行うことが
できる。
【0005】また、例えばリモコン13により容量可変
操作が行われると、室内機制御装置9は弁8を駆動して
閉じ、室内熱交換器3を1パスとし、その容量制御の旨
等を室外機制御装置12に送信し、室外機制御装置12
はその容量制御に応じた制御を行う。この容量制御運転
により希望に応じた能力を得ることができ、室内環境に
対して適応的に容量を切り替えることにより、適切な環
境を与えることができる。
【0006】前記容量制御運転時に、リモコン13によ
りドライ運転操作が行われると、そのドライ運転の指示
が室内機制御装置9から室外機制御装置12に送信さ
れ、ドライ運転を行う。この容量制御運転時のドライ運
転の場合無設定温度式を採用しており、この無設定温度
ドライ運転は、リモコン13による設定温度に代えて容
量制御運転開始時の室温を検出し、この検出室温を設定
温度とし(つまり設定温度を変更し)、室温をその設定
温度に維持するように圧縮機1の運転周波数を決定し、
かつドライ運転を行う。これにより、室内環境の悪化が
抑えられ、室内の除湿が行われる。
【0007】ところで、前記無設定温度ドライ運転にお
いても、室内熱交換器3の氷結を防止するために、その
氷結状態を予測し、つまり室内熱交換器3の温度をもと
にしてその氷結を予測し、圧縮機1の運転を停止する保
護動作が作動する。これにより、室内熱交換器3の熱交
換効率の低下を防止することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記空
気調和機の制御方法にあっては、室内熱交換器3の冷媒
流路が2パスから1パスとしているために圧力損失によ
る室内熱交換器3の冷媒出口付近での温度低下が大きく
(図6参照)、室内熱交換器3に氷結が生じ易くなる。
すなわち、室内熱交換器3の入口付近あるいは中間付近
の温度(熱交換温度)をもとにして氷結状態を予測し、
その氷結防止動作を行うことから、どうしても氷結防止
動作が遅れ易いからであり、特に室内熱交換器3の冷媒
出口付近が氷結し易い。また、室内だけなく室外の温度
の条件によっても、氷結が顕著に生じ、例えば外気温度
が低いほど、室内熱交換器3の冷媒出口付近での温度低
下がより大きくなるために、氷結が生じる。
【0009】しかも、スーパーヒート制御に用いる室内
熱交センサ部7のセンサを室内熱交換器3の冷媒入口付
近および中間付近に配置している場合であっても、それ
ら検出室内熱交温度により氷結状態を監視し、かつその
氷結の判断を行うことは困難なところがある。また、室
内熱交換器3に氷結が生じた場合に、氷結防止動作によ
り圧縮機1の運転が停止すると、その解氷により室内機
から水漏れが生じる。
【0010】さらに、前記室内熱交換器3の温度(熱交
換温度)をもとにしてその氷結を予測し、圧縮機1の運
転を停止する保護動作を作動し、つまり圧縮機1の運転
を停止する。一方、圧縮機1の起動においては圧縮機1
の保護制御(例えば1分間所定運転周波数で運転する制
御)する。そのために、図7に示すように、圧縮機1の
運転停止時に室温が上昇し、氷結防止の解除による圧縮
機1の再起動で室温が低下し、その運転停止、再起動の
繰り返しにより(圧縮機1の断続的な運転により)、室
温が変動することになり室内の快適性が損なわれるだけ
なく、圧縮機1の運転停止が前述した無設定温度式ドラ
イ運転に準じていない運転となる。
【0011】この発明は前記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は無設定温度ドライ運転において圧縮機
の運転を停止することなく、室内熱交換器の氷結を防止
することができ、室内の快適性が損なわれることなく、
しかも無設定温度式ドライ運転の機能向上を図ることが
できるようにした空気調和機の制御方法を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は冷凍サイクルを構成する室内熱交換器を
複数パス構造としており、該室内熱交換器に冷媒を循環
して室温制御を行う一方、前記複数パスのうち、少なく
とも1パスの冷媒入力側に設けた弁を開閉制御し、該弁
の開閉制御により冷媒流路を変えて容量制御運転を可能
とする空気調和機の制御方法であって、前記容量制御運
転時にドライ運転を行う際、現室温を当該設定温度と
し、該設定温度をもとにした無設定温度ドライ運転を実
行するとともに、前記設定温度が所定値以下である場合
外気温度および前記冷凍サイクルを構成する圧縮機の回
転数を監視し、前記外気温度が所定値以下であるときに
は前記圧縮機の回転数に応じて前記冷凍サイクルを構成
する膨張弁を絞るようにしたことを特徴としている。
【0013】この発明は冷凍サイクルを構成する室内熱
交換器を複数パス構造としており、該室内熱交換器に冷
媒を循環して室温制御を行う一方、前記複数パスのう
ち、少なくとも1パスの冷媒入力側に設けた弁を開閉制
御し、該弁の開閉制御により冷媒流路を変えて容量制御
運転を可能とする空気調和機の制御方法であって、前記
容量制御運転時にドライ運転を行う際、現室温を当該設
定温度とし、該設定温度をもとにした無設定温度ドライ
運転を実行するとともに、前記設定温度が所定値以下で
ある場合外気温度が所定値以下であるとき、前記圧縮機
の回転数が所定時間の間最小回転数であれば前記冷凍サ
イクルを構成する膨張弁を絞るようにしたことを特徴と
している。
【0014】この発明は冷凍サイクルを構成する室内熱
交換器を2パス構造としており、該室内熱交換器に冷媒
を循環して室温制御を行う一方、前記2パスのうちの1
パスの冷媒入力側に設けた弁を開閉制御し、該弁の開閉
制御により冷媒流路を変えて容量制御運転を可能とする
空気調和機であって、1パスによる容量制御運転時にド
ライ運転を行う際、現室温を当該設定温度とし、該設定
温度をもとにした無設定温度ドライ運転を実行するとと
もに、前記設定温度が所定値以下である場合外気温度お
よび前記冷凍サイクルを構成する圧縮機の回転数を監視
し、前記外気温度が所定値以下であるとき、前記圧縮機
の回転数が所定時間の間最小回転数であれば前記冷凍サ
イクルを構成する膨張弁を所定時間の間絞るようにした
ことを特徴としている。
【0015】この場合、前記膨張弁の絞り度合は、前記
室内熱交換器の中間の温度が同室内熱交換器の入口の温
度より高くなるようにするとよい。また、前記膨張弁の
絞り度合は、前記圧縮機の吸入冷媒サクション温度が前
記室内熱交換器の入口の温度より高くなるようにすると
よい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1ないし図3を参照して説明する。なお、図1中、図5
と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
この発明の空気調和機の制御方法は、無設定温度ドライ
運転時に冷凍サイクルを構成する膨張弁を絞ると、室内
熱交換器の中間から出口に渡って加熱することに着目
し、設定温度、外気温度および圧縮機の回転数によって
膨張弁を絞り、圧縮機を停止せずに室内熱交換器の氷結
を防止する。
【0017】そのため、図1に示すように、この空気調
和機の制御方法が適用される制御装置は、所定時間をカ
ウントするためのタイマカウンタ部20aおよび前述し
た膨張弁5の絞りを指示する制御部20bを有する室内
機制御装置20と、制御部20bからの指示にしたがっ
て膨張弁5を絞る制御部21aを有する室外機制御装置
21と備えている。
【0018】なお、室内機制御部20は図5に示す室内
機制御装置9の機能を有し、制御部20bはその機能を
実行するマイクロコンピュータであり、室外機制御部2
1は図5に示す室内機制御部12の機能を有し、制御部
21aはその機能を実行するマイクロコンピュータであ
る。
【0019】したがって、室内機制御装置20はリコモ
ン13からのリモコン信号を受信すると、室内機を制御
する一方、必要な制御信号を室外機制御装置21に転送
する。例えば、リモコン13によって容量制御運転の操
作が行われると、室内機制御装置20は、弁8を駆動し
て閉じるとともに、その容量制御運転の旨を室外機制御
装置21に転送する。また、リモコン13によってドラ
イ運転の操作が行われると、室内機制御装置20はその
ドライ運転に応じた指示(圧縮機1の運転周波数コー
ド)を室外機制御装置21に転送する。これにより、リ
モコン13の操作に応じて当該空気調和機の運転が従来
同様に行われる。
【0020】次に、前記構成の空気調和機の制御方法を
図2のフローチャート図および図3のグラフ図を参照し
て説明すると、まずリモコン13によって容量制御の指
示が出されたために、室内機制御装置20が弁8を閉
じ、1パスによる容量制御運転を実行しているものとす
る。なお、容量制御運転については従来例を参照された
い。
【0021】このとき、室内機制御装置20はリモコン
13によってドライ運転の指示があるか否かを判断する
(ステップST1)。ドライ運転の指示が出されていな
いときには前記容量制御運転を継続するが、そのドライ
運転の指示が出されたときにはステップST1からST
2に進み、無設定温度ドライ運転(従来例参照)を実行
する。
【0022】続いて、前記無設定温度ドライ運転で用い
る設定温度(無設定温度ドライ運転開始時の室温)が所
定値(例えば18℃)以下であるか否かを判断し(ステ
ップST3)、設定温度が18℃以下であれば、外気温
度が所定値(例えば18℃)以下であるか否かを判断す
る(ステップ4)。なお、外気温度は室外機の外気温度
センサ10によって検出された値であるが、例えば冷媒
の配管に設けられている温度センサで検出した値を用い
ているとよい。外気温度が18℃以下であれば、圧縮機
1が最小回転数であるか否かを判断する(ステップST
5)。この場合、室内機制御装置20が圧縮機の運転周
波数コードを室外機制御装置21に転送しているため、
その運転周波数コードにより圧縮機1の回転数が最小に
なっているか否かを判断する。
【0023】続いて、設定温度が所定値以下で、外気温
度が所定値以下で、かつ圧縮機1が最小回転数であると
きのみ、ステップST6に進み、タイマカウンタ部20
aの所定時間(例えば20ないし40分)のタイマAを
スタートする。なお、前記外気温度および圧縮機1の回
転数を監視するために、ステップST5からST4に戻
すようにしてもよい。また、前記条件を満足しないとき
には、当該無設定温度ドライ運転を継続する。
【0024】タイマAがタイムアップするまで、圧縮機
1が最小回転数であるか否かを監視し(ステップST
7,ST8)、最小回転数の状態が20分ないし40分
間続くと、ステップST7からST9に進み、電子膨張
弁5を所定値だけ絞るために電子膨張弁5のデータ(パ
ルス数)を室外機制御装置21に転送する。すると、室
外機制御装置21はその電子膨張弁5を駆動して絞るた
め、室内熱交換器3の中間から出口(冷媒の)に渡って
加熱する(図3の波線参照)。すなわち、前記条件を満
足した状態がさらに継続すれば、室内熱交換器3の氷結
は避けられないからである。
【0025】なお、電子膨張弁5の絞り度合は、室内熱
交換器3の冷媒入口付近に設けた入口温度センサ7aに
よる検出温度Taおよびその中間付近に設けた中間温度
センサ7bによる検出温度Tbにより決定するが、例え
ばTb≧Ta+1℃となるように決定する。これによ
り、室内熱交換器3の入口付近が加熱することもなく、
また室内熱交換器3の中間から出口付近に渡って過熱過
ぎることもなく、室内環境の悪化も生じない(図3の実
線参照)。入口温度センサ7aおよび中間温度センサ7
bは図5に示す室内熱交センサ部7に対応し、スーパー
ヒート制御に用いるために既に備えられており、例えば
出口付近に新たなセンサを設けずに済む。また、図5に
示す室内熱交センサ部7が入口温度センサ7aのみであ
る場合、前記中間温度センサ7bの代わりにスーパーヒ
ート制御に用いるサクション温度センサ部11を利用
し、このサクション温度センサ部11による検出温度T
cとTaとの関係がTc>Taとなるように、電子膨張
弁5の絞り度合を決定すればよい。この場合、前述同様
に室内熱交換器3の出口付近に新たなセンサを設けずに
済む。
【0026】続いて、前記電子膨張弁5を絞り、室内熱
交換器3の中間以降の加熱制御を行うとともに、タイマ
カウンタ部20aの所定時間(例えば10分ないし20
分)のタイマBをスタートする(ステップST10)。
10分ないし20分が経過すると(ステップST1
1)、ステップST3に戻り、無設定温度ドライ運転を
継続するとともに、前記ステップを繰り返す。この場
合、電子膨張弁5を元の状態に戻し、つまり前記加熱制
御を解除して電子膨張弁5の開閉制御をもとに戻すとよ
い。
【0027】また、前述した圧縮機1が最小回転数であ
るか否かを監視している間に、圧縮機1の回転数が最小
でなくなったときにはステップST8からST12に進
み、タイマをリセットし、しかる後ステップST3に戻
り、無設定温度ドライ運転の間前記ステップを繰り返
す。すなわち、圧縮機1の回転数が上昇すると、室内熱
交換器3への氷着の可能性が低くなるからである。な
お、無設定温度ドライ運転では、設定温度が運転開始時
の室温であることから、ステップST12の処理後ステ
ップST4に戻るようにしてもよい。
【0028】このように、無設定温度ドライ運転時にお
いて、設定温度および外気温度が低く、しかも圧縮機1
の最小回転数の状態が続いたときには、室内熱交換器の
氷結が時間の問題であるとして電子膨張弁5を絞る。し
たがって、室内熱交換器3の中間から出口付近に渡って
温度が上昇し、つまり加熱するため、特に室内熱交換器
3の中間から出口に生じ易い氷結を防止(氷結を回避)
することができる。しかも、圧縮機1の運転が停止せず
に済むことから、従来のような再起動(1分間所定運転
周波数での運転)による室温の低下がなくなり、室内の
快適性が損なわれず、また無設定温度ドライ運転の機能
向上にもなる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この空気調和機の
制御方法の請求項1記載の発明によると、容量制御運転
時のドライ運転において(無設定温度ドライ運転におい
て)、設定温度が所定値以下であるとき、外気温度およ
び圧縮機の回転数を監視し、外気温度および圧縮機の回
転数に応じて冷凍サイクルを構成する膨張弁を絞るよう
にしたので、無設定温度ドライ運転において室内熱交換
器の氷結を防止することができ、結果氷結が生じないた
めに室内機の水漏れもなくなり、また圧縮機の運転を停
止せずに済み、室内の快適性が損なわれることなく、し
かも無設定温度ドライ運転の機能向上を図ることができ
るという効果がある。
【0030】請求項2記載の発明によると、容量制御運
転時のドライ運転において(無設定温度ドライ運転にお
いて)、設定温度が所定値以下である場合外気温度が所
定値以下、圧縮機が最小回転数であるときには、冷凍サ
イクルを構成する膨張弁を絞るようにしたので、設定温
度および外気温度が低く、しかも圧縮機が所定時間継続
して最小回転数であるときには室内熱交換器に氷結が生
じ易くなるが、前記膨張弁を絞ることにより、室内熱交
換器を中間から出口に渡って加熱することができるため
に、その氷結を防止することができ、結果氷結が生じな
いために室内機の水漏れもなくなり、また圧縮機の運転
を停止せずに済み、室内の快適性が損なわれることな
く、しかも無設定温度ドライ運転の機能向上を図ること
ができるという効果がある。
【0031】請求項3記載によると、2パルスのうちの
1パルスによる容量制御運転時のドライ運転において
(無設定温度ドライ運転において)、設定温度が所定値
以下である場合外気温度が所定値以下、前記圧縮機が所
定時間の間最小回転数であるときには、前記冷凍サイク
ルを構成する膨張弁を所定時間の間絞るようにしたの
で、所定時間の間室内熱交換器を中間から出口に渡って
加熱することができるために、その氷結を防止すること
ができ、結果氷結が生じないために室内機の水漏れもな
くなり、また所定時間経過後は無設定温度ドライ運転に
戻すことになり、かつ圧縮機の運転を停止せずに済むた
めに、室内の快適性が損なわれることなく、しかも無設
定温度式ドライ運転の機能向上を図ることができるとい
う効果がある。
【0032】請求項4記載の発明によると、請求項1,
2または3における膨張弁の絞り度合は前記室内熱交換
器の室内熱交換器の中間の温度が入口の温度より高くな
るようにしているので、請求項1,2または3の効果に
加え、室内熱交換器の冷媒入口付近が加熱することもな
く、つまり室内環境の悪化を抑えることができ、また新
たな温度センサを設ける必要がないために、コストアッ
プにならずに済むという効果がある。
【0033】請求項5記載の発明によると、請求項1,
2または3における膨張弁の絞り度合は前記圧縮機の吸
入冷媒サクション温度が前記室内熱交換器の入口の温度
より高くなるようにしているので、請求項1,2または
3の効果に加え、室内熱交換器の冷媒入口付近が加熱す
ることもなく、つまり室内環境の悪化を抑えることがで
き、また新たな温度センサを設ける必要がないために、
コストアップにならずに済むという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示し、空気調和機の
制御方法を適用した制御装置の概略的ブロック線図。
【図2】図1に示す制御装置の動作を説明するための概
略的フローチャート図。
【図3】図1に示す制御装置の動作を説明するための概
略的グラフ図。
【図4】空気調和機の冷凍サイクルを説明する概略的構
成図。
【図5】従来の空気調和機の制御装置の概略的ブロック
図。
【図6】図5に示す制御装置の動作を説明するための概
略的グラフ図。
【図7】図5に示す制御装置の動作を説明するための概
略的グラフ図。
【符号の説明】
1 圧縮機 3 室内熱交換器 5 膨張弁(電子膨張弁) 6 室温センサ部 7 室内熱交センサ部 7a 入口温度センサ 7b 中間温度センサ 8 弁(電磁弁) 9,20 室内機制御装置 10 外気温度センサ部 11 サクション温度センサ部 20a タイマカウンタ部(タイマA,B) 20b,21a 制御部(マイクロコンピュータ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍サイクルを構成する室内熱交換器を
    複数パス構造としており、該室内熱交換器に冷媒を循環
    して室温制御を行う一方、前記複数パスのうち、少なく
    とも1パスの冷媒入力側に設けた弁を開閉制御し、該弁
    の開閉制御により冷媒流路を変えて容量制御運転を可能
    とする空気調和機の制御方法であって、前記容量制御運
    転時にドライ運転を行う際、現室温を当該設定温度と
    し、該設定温度をもとにした無設定温度ドライ運転を実
    行するとともに、前記設定温度が所定値以下である場合
    外気温度および前記冷凍サイクルを構成する圧縮機の回
    転数を監視し、前記外気温度が所定値以下であるときに
    は前記圧縮機の回転数に応じて前記冷凍サイクルを構成
    する膨張弁を絞るようにしたことを特徴とする空気調和
    機の制御方法。
  2. 【請求項2】 冷凍サイクルを構成する室内熱交換器を
    複数パス構造としており、該室内熱交換器に冷媒を循環
    して室温制御を行う一方、前記複数パスのうち、少なく
    とも1パスの冷媒入力側に設けた弁を開閉制御し、該弁
    の開閉制御により冷媒流路を変えて容量制御運転を可能
    とする空気調和機の制御方法であって、前記容量制御運
    転時にドライ運転を行う際、現室温を当該設定温度と
    し、該設定温度をもとにした無設定温度ドライ運転を実
    行するとともに、前記設定温度が所定値以下である場合
    外気温度が所定値以下であるとき、前記圧縮機の回転数
    が所定時間の間最小回転数であれば前記冷凍サイクルを
    構成する膨張弁を絞るようにしたことを特徴とする空気
    調和機の制御方法。
  3. 【請求項3】 冷凍サイクルを構成する室内熱交換器を
    2パス構造としており、該室内熱交換器に冷媒を循環し
    て室温制御を行う一方、前記2パスのうちの1パスの冷
    媒入力側に設けた弁を開閉制御し、該弁の開閉制御によ
    り冷媒流路を変えて容量制御運転を可能とする空気調和
    機であって、1パスによる容量制御運転時にドライ運転
    を行う際、現室温を当該設定温度とし、該設定温度をも
    とにした無設定温度ドライ運転を実行するとともに、前
    記設定温度が所定値以下である場合外気温度および前記
    冷凍サイクルを構成する圧縮機の回転数を監視し、前記
    外気温度が所定値以下であるとき、前記圧縮機の回転数
    が所定時間の間最小回転数であれば前記冷凍サイクルを
    構成する膨張弁を所定時間の間絞るようにしたことを特
    徴とする空気調和機の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記膨張弁の絞り度合は、前記室内熱交
    換器の中間の温度が同室内熱交換器の入口の温度より高
    くなるようにした請求項1,2または3記載の空気調和
    機の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記膨張弁の絞り度合は、前記圧縮機の
    吸入冷媒サクション温度が前記室内熱交換器の入口の温
    度より高くなるようにした請求項1,2または3記載の
    空気調和機の制御方法。
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