JPH10309588A - 水処理方法、水処理装置及び純水製造装置 - Google Patents
水処理方法、水処理装置及び純水製造装置Info
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- JPH10309588A JPH10309588A JP9118123A JP11812397A JPH10309588A JP H10309588 A JPH10309588 A JP H10309588A JP 9118123 A JP9118123 A JP 9118123A JP 11812397 A JP11812397 A JP 11812397A JP H10309588 A JPH10309588 A JP H10309588A
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Abstract
る。 【解決手段】 原水に臭化アルカリとオゾンを添加した
後、UV照射して、RO膜分離装置やイオン交換純水装
置では除去し得ない尿素類似物質よりなるTOC成分を
効率的に分解除去する。
Description
(全有機体炭素)を現状より大幅に低減化することがで
きる水処理方法、水処理装置及び純水製造装置に関す
る。
超純水を製造する超純水製造システムは、基本的に、図
2に示す如く、前処理装置1、一次純水製造装置2及び
二次純水製造装置(サブシステム)3から構成される。
このうち、前処理装置1は、凝集、加圧浮上(沈殿)、
濾過装置等で構成される。一次純水製造装置2は、逆浸
透(RO)膜分離装置、イオン交換純水装置(2床3塔
式又は4床5塔式)及び脱気装置で構成され、また、二
次純水製造装置3は、紫外線(UV)酸化装置、混床式
イオン交換装置及び限外濾過(UF)膜分離装置で構成
される。
OC成分を分離、吸着、分解等の手段で低減化するもの
は、RO膜分離装置、イオン交換純水装置、UV酸化装
置であるが、原水中には、RO膜分離装置やイオン交換
純水装置では除去が困難なTOC成分が相当量含まれて
いるため、これを除去するために、サブシステム3にお
いて高価なUV酸化装置を多数基設置する必要があっ
た。
段とUV酸化装置を設け、UV酸化に先立ちオゾンを添
加し、UV酸化装置におけるTOC分解能を高める方法
(以下、このオゾン添加とUV酸化とを組み合せたシス
テムを「O3 −UVシステム」と称す。)が提案されて
いる(特開平2−152589号公報)。O3 −UVシ
ステムを採用することにより、サブシステムへのTOC
負荷を低減し、サブシステムに設置するUV酸化装置の
基数を低減可能であることが予想される。
UVシステムではTOC分解能を十分に高めることはで
きず、期待するほどの効果は得られていない。
中のTOCを効率的に分解除去してTOCが著しく低減
された水を得ることができる水処理方法及び水処理装
置、並びに、TOCを効率的に分解除去することで、後
段のサブシステムにおけるUV酸化装置の設置基数の低
減が可能な純水製造装置を提供することを目的とする。
は、原水に臭化アルカリとオゾンを添加した後、紫外線
を照射して原水中の有機物を分解することを特徴とす
る。
カリとオゾンを添加する手段と、臭化アルカリとオゾン
が添加された水に紫外線を照射して該水中の有機物を酸
化分解する紫外線照射手段とを備えてなることを特徴と
する。
ず、RO膜分離装置及びイオン交換純水装置では除去し
得ずに残留するTOC成分(このTOC成分はRO膜分
離装置及びイオン交換純水装置で除去できないものであ
るから、分子量数百以下でかつ非イオン性の物質であ
る。)について同定を行い、種々の研究により、この物
質は尿素(NH2 −CO−NH2 )に似た窒素化合物で
あることをつきとめた。原水中に含有される本物質は、
合成された純粋の尿素とは若干異なるが、特性としては
かなり近似していることが判明した。
するためには、この尿素類似物質を効率的に分解すれば
良い。
ウム(NaBr)と酸化剤(O3 ,NaClO等)とを
併用し、NaBrの酸化で生成する次亜臭素酸ナトリウ
ム(NaBrO)による分解法や、ウレアーゼを使用す
る酵素分解法が知られている。
において、NaBr等の臭化アルカリを併用したとこ
ろ、TOCを著しく効率的に分解除去できることを見出
し、本発明を完成させた。
化を行う本発明の水処理方法及び水処理装置によれば、
RO膜分離装置やイオン交換純水装置では除去し得ない
TOC成分を効率的に分解除去することができ、処理水
のTOCを著しく低減することができる。
OC分解システムを採用したものであって、原水を脱塩
処理するRO膜分離装置と、該RO膜分離装置の透過水
に臭化アルカリとオゾンを添加する手段と、該臭化アル
カリとオゾンが添加された水にUVを照射して該水中の
有機物を酸化分解するUV照射装置と、該UV照射装置
で酸化分解処理された水を脱気処理する脱気装置と、該
脱気装置の脱気処理水をイオン交換処理するイオン交換
装置とを備えてなることを特徴とする。
置及びイオン交換純水装置によりTOCを除去すると共
に、これらの装置では除去し得ないTOC成分をUV酸
化により効率的に除去することで、著しくTOCが低減
された純水を製造することができ、後段のサブシステム
のUV酸化装置の設置基数を低減することが可能とな
る。
に説明する。
NaBr,KBr等を用いることができ、このような臭
化アルカリは適当な濃度、例えば、1〜10重量%の水
溶液として添加するのが好ましい。
添加量は原水中の前記尿素類似物質によるTOC濃度に
よっても異なるが、一般的には、各々数10ppb以上
であれば十分な効果を得ることができる。オゾン、臭化
アルカリの好ましい添加量は、各々、1〜50ppm程
度である。
の入口側に添加すれば良く、同一の添加箇所から同時に
添加しても別々に添加しても良い。
UV酸化装置でUV照射することによりTOCを分解す
るが、このオゾン及び臭化アルカリを添加後、オゾンと
臭化アルカリの反応を促進するための滞留時間を確保す
るためにUV酸化装置の前段に反応塔を設け、この反応
塔で所定時間滞留させた後、UV酸化装置に送給するよ
うにしても良い。ただし、UV酸化装置内の滞留時間
も、この反応時間に寄与するため、反応塔は必ずしも必
要とされない。反応塔を設ける場合、反応塔の滞留時間
は1〜10分程度とするのが好ましい。
UV照射するUV酸化装置は、出力0.01〜0.5K
WH/m3 で波長180〜190nmのUVを照射する
ものが好ましく、このUV酸化装置の滞留時間は0.1
〜10分程度とするのが好ましい。
殆どが分解され、UV酸化装置の流出水中には、オゾン
の残留は殆どないが、後段にイオン交換純水装置を設置
する場合には、イオン交換樹脂のオゾン劣化を防止する
ために、亜硫酸ナトリウム(Na2 SO3 )、亜硫酸水
素ナトリウム(NaHSO3 )等の還元剤を添加して残
留オゾンを完全に分解除去するのが好ましい。この場
合、これらの還元剤の好適な添加量は0.1〜5ppm
程度である。
純水製造システムを示す図1を参照して本発明の純水製
造装置を説明する。
装置で脱塩処理する。この透過水にオゾン及びNaBr
等の臭化アルカリを添加して反応塔で所定時間滞留させ
た後、UV酸化装置でTOCを分解ないしイオン化し、
その後、脱気装置でTOC分解で生成したCO2 を除去
する。なお、この脱気装置を設けることで、UV酸化後
にオゾンが残留している場合でも、残留オゾンは脱気除
去されるため、その後のNaHSO3 等の還元剤は添加
不要とすることができる。
の還元剤を添加した後、イオン交換純水装置でイオン交
換処理してUV酸化でイオン化されたTOCを除去し、
一次純水を得る。
ステム3で処理されて純度が高められ、超純水が製造さ
れる。
発明をより詳細に説明する。
を原水として、まず、RO膜分離装置で脱塩処理し、得
られた透過水(RO処理水)にオゾン1ppm(O3 と
して)とNaBr1ppm(NaBrとして)を注入し
た後、反応塔で滞留させ、その後UV酸化装置でUV照
射し、UV酸化装置の流出水(UV処理水)にNaHS
O3 を0.5ppm(NaHSO3 として)添加した
後、イオン交換純水装置でイオン交換処理し、処理水
(MB処理水)を得た。この処理における各装置の処理
水のTOCは表1に示す通りであった。
記の通りである。
してUV酸化処理したこと以外は同様にして処理を行
い、各装置の処理水のTOCを表1に示した。
く低減できることがわかる。即ち、本発明では、UV酸
化により、TOCが効率的に分解されてイオン化されて
いるために、これがイオン交換純水装置で極低濃度にま
で除去され、TOCは著しく低減される。
年7月1日〜平成8年10月30日)を原水として超純
水の製造を行った。なお、前処理装置としては、原水と
して市水を用いたため、凝集・加圧浮上(沈澱)・濾過
装置は省略した。
りである。
ば、著しく高水質の超純水を製造することができること
がわかる。
従来の超純水製造システムで製造する場合のサブシステ
ムのUV酸化装置の必要出力は0.3KWH/m3 以上
であり、本発明の純水製造装置によれば、サブシステム
のUV酸化装置の出力(設置基数)を低減して設置コス
ト、運転コストの低減を図ることができることがわか
る。
及び水処理装置によれば、TOCが著しく低減された処
理水を得ることができる。また、本発明の純水製造装置
によれば、市水、地下水、工業用水を原水として純水を
製造するに当り、得られる純水に含まれるTOCを著し
く低減し、極めて純度の高い純水を製造することが可能
とされ、これにより、後段のサブシステムにおけるUV
酸化装置の設置基数を低減し、設置コスト、電力コスト
の低減を図ることができる。
を示す系統図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 原水に臭化アルカリとオゾンを添加した
後、紫外線を照射して原水中の有機物を分解することを
特徴とする水処理方法。 - 【請求項2】 原水に臭化アルカリとオゾンを添加する
手段と、臭化アルカリとオゾンが添加された水に紫外線
を照射して該水中の有機物を酸化分解する紫外線照射手
段とを備えてなる水処理装置。 - 【請求項3】 原水を脱塩処理する逆浸透膜分離装置
と、 該逆浸透膜分離装置の透過水に臭化アルカリとオゾンを
添加する手段と、 該臭化アルカリとオゾンが添加された水に紫外線を照射
して該水中の有機物を酸化分解する紫外線照射装置と、 該紫外線照射装置で酸化分解処理された水を脱気処理す
る脱気装置と、 該脱気装置の脱気処理水をイオン交換処理するイオン交
換装置とを備えてなることを特徴とする純水製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9118123A JPH10309588A (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | 水処理方法、水処理装置及び純水製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9118123A JPH10309588A (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | 水処理方法、水処理装置及び純水製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10309588A true JPH10309588A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=14728613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9118123A Pending JPH10309588A (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | 水処理方法、水処理装置及び純水製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10309588A (ja) |
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1997
- 1997-05-08 JP JP9118123A patent/JPH10309588A/ja active Pending
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