JPH10307050A - ガスメータ - Google Patents

ガスメータ

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Publication number
JPH10307050A
JPH10307050A JP11780397A JP11780397A JPH10307050A JP H10307050 A JPH10307050 A JP H10307050A JP 11780397 A JP11780397 A JP 11780397A JP 11780397 A JP11780397 A JP 11780397A JP H10307050 A JPH10307050 A JP H10307050A
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JP
Japan
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gas
shut
valve
flow rate
flow
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JP11780397A
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English (en)
Inventor
Kazumitsu Nukui
一光 温井
Katsuto Sakai
克人 酒井
Hideo Kato
秀男 加藤
Shinichi Sato
真一 佐藤
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 何らかの原因で遮断弁が閉止された後、その
遮断弁を一旦開いた際に自動的に行われるガス漏洩検査
において、消費電力を抑えつつ、高精度にガス漏洩の有
無を検知することができるガスメータを提供する。 【解決手段】 流量異常に起因した流路遮断後に遮断弁
を一旦開いて行うガス漏洩検査ではフローセンサ30を
通常感度モードで使用する一方、地震の感知に起因した
流路遮断後に遮断弁を一旦開いて行うガス漏洩検査では
フローセンサ30を高感度モードで使用する。消費電力
が大きい高感度モードでのフローセンサ30の使用が限
定されるため、遮断弁作動後の復帰時におけるガス漏洩
検査に要する消費電力を低減しつつ、地震により生じ得
る微小なガス漏洩を検知することができる。特に、電池
駆動型のガスメータにおいては、その電池寿命を延ばす
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、何らかの異常発生
によりガス供給を遮断すると共にその後ガス供給を復帰
させた時点でガス漏洩検査を行うという機能を有するガ
スメータに関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】ガスメータとして利用される流量計として
は、フルイディック素子を用いて構成したフルイディッ
ク流量計が知られている。このフルイディック流量計
は、噴流を発生させるノズルの下流側に、一対の側壁に
よって流路拡大部を形成すると共に、側壁の外側に設け
られたリターンガイドによって、ノズルを通過した流体
を各側壁の外側に沿ってノズルの噴出口側へ導く一対の
フィードバック流路を形成し、ノズルを通過した流体が
一対のフィードバック流路を交互に流れる現象(以下、
フルイディック発振という。)の周波数が流体の流量と
関係することを利用した流量計であり、比較的大きな流
量の計量に適している。
【0004】一方、ガスメータ等に利用される流量計と
して、流速センサ(以下、フローセンサという。)を用
いたものも知られている。その1つとして、例えば、配
管中における熱の移動が配管中を流れる流体の流速と関
係することを利用して流速を求める熱式フローセンサが
ある。この熱式フローセンサを用いた流量計では、内蔵
のマイクロコンピュータが流速から流量を演算して、こ
れを表示するようになっている。この熱式フローセンサ
は小流量の測定に適していることから、上記したフルイ
ディック素子と熱式フローセンサとを併用した流量計も
ある。
【0005】このようなフローセンサ付きフルイディッ
ク流量計を用いて構成したガスメータにおいては、ガス
流量に異常ありと判断したときにガス供給側に設けた遮
断弁を自動的に閉じてガス器具等へのガス供給を遮断
し、事故の発生を未然に防止する安全装置が設けられて
いる。この種のガスメータでは、一旦、遮断弁が作動
し、問題が解消した場合には、遮断弁を手動で開放する
ことが必要になる。この場合、直ちに遮断弁を開放して
しまうと、万一、ガスコックが開いていたりガスホース
が外れていた場合には、ここからガスが流出してしまう
ので、従来は需要家またはサービスマンが、遮断弁を開
放したのちにガス漏洩の有無を確認し、漏洩なしと判断
した場合に遮断弁の開放を維持し、そうでない場合に
は、再び遮断弁を閉じるという操作を行うようになって
いた。
【0006】しかしながら、遮断弁が作動するごとに人
手によってガス漏洩検査を行うのは、手間のかかること
であることから、例えば、特開平5−157594号あ
るいは特開平5−273012号公報には、遮断弁が閉
じた後のガス漏洩検査を自動的に行うようにしたガスメ
ータが提案されている。これらのガスメータでは、流量
異常により遮断弁が閉止された場合には、この遮断弁を
一旦開放したうえでガス漏洩の有無を検査し、漏洩なし
と判断した場合に遮断弁の開放を維持し、そうでない場
合には、再び遮断弁を閉じるという一連の処理を自動的
に行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一方、最近では、上記
した流量異常時のガス遮断機能に加えて、地震の発生時
におけるガス流出事故を未然に防ぐために、感震センサ
を備えると共に、この感震センサによって所定の震度を
超える地震を感知したときには、遮断弁を閉止してガス
供給を停止させるという安全機能をも備えたガスメータ
が提案されている。この種のガスメータでは、地震感知
によって遮断弁が閉止された場合にも、この遮断弁を一
旦開放したうえでガス漏洩の有無を検査し、その検査結
果に応じて上記と同様の処理を行うようにすることが考
えられる。
【0008】しかしながら、地震の場合には、配管等に
生じた折損やひび割れ等に起因する微小なガス漏洩が発
生する場合も多いため、ガス漏洩量がそのように微小で
ある場合には、遮断弁を一旦開放したうえでガス漏洩検
査を行った際にガス漏洩を検知できないおそれも生ず
る。この不都合なくすためには、ガス漏洩検査の精度を
上げればよく、そのためには、上記したガスメータが備
える2つの流量検出手段のうち、フローセンサを用いる
必要がある。ところが、その代表格である上記の熱式フ
ローセンサは、流量検出精度を上げようとすると、原理
的に消費電力が増大するという性質をもつ。このため、
一般に電池駆動を行うことが多い一般家庭用のガスメー
タにおいては、遮断弁の復帰後のガス漏洩検査ごとに多
大の電力を消費し、電池寿命を著しく縮める結果とな
る。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、安全装置としての遮断弁が閉止され
た後、その遮断弁を一旦開いた際に自動的に行われるガ
ス漏洩検査において、消費電力を抑えつつ、高精度にガ
ス漏洩の有無を検知することができるガスメータを提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のガスメー
タは、ガス流量の異常または地震の感知に応じてガス供
給路を遮断する遮断弁と、遮断弁の作動によりガス供給
路が遮断され、その後遮断弁が一旦開状態に復帰した場
合において、遮断弁の作動が地震の感知に起因したもの
であるときは、遮断弁の作動がガス流量の異常に起因し
たものであるときよりも高い感度でガス漏洩検知のため
のガス流量測定を行う流量測定手段とを備えている。
【0011】このガスメータでは、遮断弁が作動してガ
ス供給路が遮断され、その後遮断弁が一旦開状態に復帰
した場合において、遮断弁の作動が地震の感知に起因し
たものであるときは、遮断弁の作動がガス流量の異常に
起因したものであるときよりも高い感度でガス漏洩検知
のためのガス流量測定が行われる。
【0012】請求項2記載のガスメータは、請求項1記
載のガスメータにおいて、流量測定手段を、遮断弁の作
動によりガス供給路が遮断された後、遮断弁を一旦開い
た状態でガス供給路におけるガス流量を検知するガス流
量センサと、遮断弁の作動が地震の感知に起因したもの
であるときは、ガス流量センサの測定感度を、遮断弁の
作動がガス流量の異常に起因したものであるときの測定
感度よりも高い感度に切り替える感度切替手段とを含ん
で構成したものである。
【0013】このガスメータでは、遮断弁の復帰後のガ
ス漏洩検知に使用されるガス流量センサの感度が、遮断
弁の作動の原因に応じて切り替えられる。具体的には、
遮断弁の作動が地震の感知に起因したものであるとき
は、遮断弁の作動がガス流量の異常に起因したものであ
るときの測定感度よりも高い感度に切り替えられる。
【0014】請求項3記載のガスメータは、請求項2記
載のガスメータにおいて、さらに、遮断弁を一旦開いた
状態でガス流量センサが所定量以上のガス流量を検知し
たとき、遮断弁を作動させてガス供給路を再度遮断する
再遮断制御手段を備えたものである。
【0015】このガスメータでは、遮断弁の復帰後に所
定量以上のガス流量が検知されると、ガス漏洩と判断さ
れて遮断弁が再度作動し、ガス供給路が遮断される。
【0016】請求項4記載のガスメータは、請求項3記
載のガスメータにおいて、遮断弁の作動が地震の感知に
起因したものであるときの所定量を、遮断弁の作動がガ
ス流量の異常に起因したものであるときの所定量よりも
小さく設定したものである。
【0017】このガスメータでは、遮断弁の作動が地震
の感知に起因したものであるときは、遮断弁の作動がガ
ス流量の異常に起因したものであるときの再遮断の判断
基準となる流量値よりも小さい流量値を判断基準として
再遮断が行われる。
【0018】請求項5記載のガスメータは、請求項2記
載のガスメータにおいて、ガス流量センサが通常状態に
おけるガス流量の計測にも用いられる間欠駆動型のセン
サであって、かつ、遮断弁作動後におけるガス流量セン
サの駆動間隔は、通常状態におけるガス流量センサの駆
動間隔よりも短いように構成したものである。
【0019】このガスメータでは、通常状態におけるガ
ス流量の計測に用いられるガス流量センサが、遮断弁作
動後におけるガス漏洩検知のためのガス流量測定にも兼
用される。そして、遮断弁作動後におけるガス漏洩検知
のためのガス流量測定は、通常状態におけるガス流量測
定よりも短い間隔で間欠的に行われる。
【0020】請求項6記載のガスメータは、請求項2記
載のガスメータにおいて、遮断弁の作動後、ガス流量セ
ンサは遮断弁が再度開いてから所定時間経過後に検知を
開始するように構成したものである。
【0021】このガスメータでは、一旦閉じた遮断弁が
再度開いてから所定時間経過後にガス流量センサの検知
が開始される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0023】図2は本発明の一実施の形態に係るガスメ
ータにおける流量計の構成を示す断面図である。この流
量計は熱式フローセンサを備えたフルイディック流量計
である。図2に示すように、この流量計は、気体(ガ
ス)を受け入れる入口部11と気体を排出する出口部1
2とを有する本体10を備えている。本体10内には隔
壁13が設けられ、この隔壁13と入口部11との間に
第1の気体流路14が形成され、隔壁13と出口部12
との間に第2の気体流路15が形成されている。隔壁1
3には開口部16が設けられ、第1の気体流路14内に
は、開口部16を閉塞可能な遮断弁17が設けられてい
る。本体10の外側にはソレノイド18が固定され、こ
のソレノイド18のプランジャ19が、本体10の側壁
を貫通して遮断弁17に接合されている。遮断弁17と
本体10との間におけるプランジャ19の周囲には、ば
ね20が設けられ、このばね20が遮断弁17を開口部
16側へ付勢している。
【0024】第2の気体流路15内には、入口部11か
ら受け入れた気体を通過させて噴流を発生させるノズル
21が設けられている。ノズル21の通路内には、熱式
フローセンサ(以下、単にフローセンサという。)30
が配設されている。このフローセンサ30は、後述する
ように、ガスの流れに沿って上流側および下流側に配設
された2つの測温抵抗エレメント(本図では図示せず)
を有し、これに一定電流を供給したときの両者の温度差
から流速、ひいては流量を求めるようになっている。こ
こで、フローセンサ30が本発明におけるガス流量セン
サに対応しており、後述するように、通常感度モードと
高感度モードの2つのモードで動作可能である。通常感
度モード時における検知可能な最小流量は、例えば3
(リットル/時間)程度であり、高感度モード時におけ
る検知可能な最小流量は、例えば1.5(リットル/時
間)程度である。
【0025】ノズル21の下流側には、拡大された流路
を形成する一対の側壁23,24が設けられている。こ
の側壁23,24の間には、所定の間隔を開けて、上流
側に第1ターゲット25、下流側に第2ターゲット26
がそれぞれ配設されている。側壁23,24の外側に
は、ノズル21を通過した気体を各側壁23,24の外
周部に沿ってノズル21の噴出口側へ帰還させる一対の
フィードバック流路27,28を形成するリターンガイ
ド29が配設されている。フィードバック流路27,2
8の各出口部分と出口部12との間には、リターンガイ
ド29の背面と本体10とによって、一対の排出路3
1,32が形成されている。ノズル21の噴出口の近傍
には導圧孔33,34が設けられ、本体10の底部の外
側には、導圧孔33と導圧孔34における差圧を検出す
る圧電膜センサ35(図2では図示せず。)が設けられ
ている。
【0026】図1は図2に示した流量計の回路部分の構
成を示すブロック図である。この流量計は、フローセン
サ30の出力信号をアナログ信号からディジタル信号へ
と変換するA/D(アナログ/ディジタル)変換器41
と、圧電膜センサ35の出力信号を増幅するアナログ増
幅器42と、このアナログ増幅器42の出力を波形整形
してパルスを生成する波形整形回路43と、A/D変換
器41と波形整形回路43の各出力を入力するマイクロ
コンピュータ50と、このマイクロコンピュータ50に
接続されたソレノイド18、表示部44、感震センサ4
5および弁復帰操作部46とを備えている。
【0027】図3に示したように、A/D変換器41
は、一定間隔(ここでは6秒間隔)で間欠的にフローセ
ンサ30の出力電圧に応じた数のパルスを出力するよう
になっている。平均値演算部51は、フローセンサ30
の各駆動時ごとにA/D変換器41の出力パルス数をカ
ウントし、過去の所定回数(通常動作時は例えば8回)
の駆動におけるA/D変換器41の出力パルス数の平均
値を求め、これをフローセンサ出力の平均値とするよう
になっている。
【0028】マイクロコンピュータ50は、A/D変換
器41の出力信号(以下、フローセンサ出力ともい
う。)を入力し、その平均値を演算する平均値演算部5
1と、この平均値演算部51の出力または波形整形回路
43の出力を基に流量および積算流量を演算したり、各
部の制御を行う主制御部53と、この主制御部53によ
って制御され、ソレノイド18を駆動して遮断弁17
(図2)の開閉動作を制御する遮断弁制御部55と、主
制御部53によって制御され、流量に応じてフローセン
サ30と圧電膜センサ35の動作状態(すなわち、いず
れのセンサの出力信号を採用するか)を切り換えるセン
サ切換部56とを備えている。
【0029】主制御部53は、平均値演算部51または
波形整形回路43の出力から求めた流量が所定の流量値
(例えば、最大流量仕様が5m3 /時間であるガスメー
タにおいては8.8m3 /時間程度)を超えた場合や、
感震センサ45から感震信号57が入力された場合に、
遮断弁制御部55に弁閉止命令を送出する一方、弁復帰
操作部46から復帰信号58が入力された場合に、遮断
弁制御部55に弁開命令を送出するようになっている。
主制御部53はまた、感震センサ45からの感震信号5
7の入力に応じて弁閉止信号を出力した後において、弁
復帰操作部46から復帰信号58の入力があると、フロ
ーセンサ30の流量検知感度を切り替えるためのセンサ
感度切替信号59を出力するようになっている。この点
が本発明の特徴点の1つをなしている。ここで、主制御
部53が本発明における感度切替手段の一部および再遮
断制御手段に対応している。
【0030】遮断弁制御部55は、主制御部53から弁
閉止信号が入力された場合に、ソレノイド18を動作さ
せ、遮断弁17によって開口部16(図2)を閉塞して
ガスを遮断する一方、主制御部53から弁開信号が入力
された場合に、ソレノイド18により遮断弁17を移動
させて開口部16を開放状態にするようになっている。
【0031】表示部44は、主制御部53で求められた
積算流量を表示するためのもので、例えば液晶表示装置
(LCD)等で構成される。感震センサ45は、所定震
度を超える地震を感知したときに感震信号57を出力す
るものである。弁復帰操作部46は、何らかの原因(こ
こでは、ガス流量異常または所定震度を超える地震の感
知)によって遮断弁17が閉止された場合に、この遮断
弁17を手動で元の開状態に復帰させるのに用いられる
もので、例えば押ボタンスイッチ等で構成される。
【0032】図4は、図1に示したフローセンサ30の
回路構成例を表すものである。このフローセンサ30
は、ガスの流れ方向に沿って配列されると共に、相互に
直列に接続された上流側の測温抵抗エレメント301お
よび下流側の測温抵抗エレメント302を備えている。
これらの測温抵抗エレメント301,302は、温度が
等しいときには抵抗値が等しくなっている。上流側の測
温抵抗エレメント301の一端はスイッチ303を介し
て定電流回路304に接続され、他端は下流側の測温抵
抗エレメント302の一端に接続されている。この測温
抵抗エレメント302の他端は接地されている。直列接
続されたこれらの測温抵抗エレメント301,302の
両端間には、抵抗値の等しい基準抵抗器305,306
が直列接続され、これらの測温抵抗エレメントおよび基
準抵抗器によってブリッジ回路が構成されている。測温
抵抗エレメント301と測温抵抗エレメント302との
接続点と、基準抵抗器305と基準抵抗器306との接
続点とは、それぞれ、差動増幅器307の各入力端に接
続されている。スイッチ303は、消費電力低減のた
め、駆動制御回路308によって一定間隔(通常状態で
は例えば6秒間隔)でオン、オフが制御されるようにな
っている。
【0033】このフローセンサ30では、駆動制御回路
308によって一定の周期で間欠的にスイッチ303が
オンにされる結果、定電流回路304からブリッジ回路
に一定電流が間欠的に供給される。この電流によって測
温抵抗エレメント301,302はそれぞれ発熱する。
ここで、流速がゼロのときはこれらの測温抵抗エレメン
ト301,302の温度が等しいので抵抗値が等しくな
り、測温抵抗エレメント301と測温抵抗エレメント3
02との接続点における電位と、基準抵抗器305と基
準抵抗器306との接続点における電位とは、ほぼ等し
くなる。このため、差動増幅器307から出力される検
知信号318は最小(ほぼ0)となる。一方、流速があ
る大きさを持つ場合には、測温抵抗エレメント301,
302間に温度差が生ずるので抵抗値にも差が生じ、測
温抵抗エレメント301と測温抵抗エレメント302と
の接続点における電位(分圧)が変化する。この電位変
化は流速が大きいほど大きくなる。一方、基準抵抗器3
05と基準抵抗器306との接続点における電位は一定
である。したがって、差動増幅器307の出力端から
は、これらの2つの接続点間の電位差を増幅した検知信
号318が出力され、これが、図1のA/D変換器41
に入力される。すなわち、差動増幅器307から出力さ
れる検知信号318は流速に応じた大きさとなる。
【0034】また、このフローセンサ30では、駆動制
御回路308は、マイクロコンピュータ50(図1)の
主制御部53からのセンサ感度切替信号59に応じて、
定電流回路304の定電流値を変更させるための電流値
変更信号311を出力するようになっている。具体的に
は、この電流値変更信号311によって、定電流回路3
04の定電流値は通常状態におけるI0 からI0 ′へと
増加する。このため、ガス流量が微小である場合におい
ても、上流測温抵抗エレメント301と下流測温抵抗エ
レメント302との間に必要な温度差を確保でき、これ
により、流速検知感度を高くすることができる。
【0035】図5は定電流回路30の一構成例を表すも
のである。この回路は、一端が電源Vccに接続された抵
抗器320と、一端が抵抗器320の他端に接続され他
端が接地された抵抗器321と、ベースが抵抗器32
0,321の接続点に接続されコレクタが図3のスイッ
チ303の一方の接点に接続されたトランジスタ322
と、コレクタがトランジスタ322のエミッタに接続さ
れたトランジスタ324と、一端がトランジスタ324
のエミッタに接続され他端が接地された抵抗器325
と、一端がトランジスタ322のエミッタに接続され他
端が接地された抵抗器326とを備えている。トランジ
スタ324のベースには、図3に示した駆動制御回路3
08から電流値変更信号311が入力され、これによ
り、トランジスタ324はオンオフされるようになって
いる。
【0036】ここで、抵抗器320,321の抵抗値を
それぞれR1 ,R2 、抵抗器325,326の抵抗値を
それぞれRE1,RE2とすると、電流値変更信号311が
非アクティブ(“L”)でトランジスタ324がオフの
状態における定電流回路304の定出力電流値I0 は次
の(1)式で表される。 I0 =hfe・IE =hfe・VE /RE1 =hfe・(VB −VBE)/RE1 ……(1) ここに、hfeはトランジスタ322の順方向電流増幅
率、IE はトランジスタ322のエミッタ電流、VE
トランジスタ322のエミッタの電位、VB は抵抗器3
20と抵抗器321との接続点の電位(すなわちトラン
ジスタ322のベース電位)、VBEはトランジスタ32
2のベース・エミッタ間電圧である。
【0037】一方、電流値変更信号311がアクティブ
(“H”)でトランジスタ324がオンの状態における
定電流回路304の定出力電流値I0 ′は、次の(2)
式で表される。 I0 ′=hfe・(VB −VBE)/RE ……(2) ここに、 1/RE =1/RE1+1/RE2 ……(3) である。
【0038】ここで、RE <RE1である。したがって、
上記(1),(2)式から、電流値変更信号311がア
クティブでトランジスタ324がオン状態のときの定出
力電流値I0 ′は、電流値変更信号311が非アクティ
ブでトランジスタ324がオフ状態のときの定出力電流
値I0 よりも大きくなることが判る。すなわち、主制御
部53(図1)から入力されるセンサ感度切替信号59
に応じて駆動制御回路308から出力される電流値変更
信号311によって、定電流回路304の定出力電流値
を変化させることができる。ここで、この電流値変更信
号311およびトランジスタ324が、上記した主制御
部53およびセンサ感度切替信号59と共に、本発明に
おける感度切替手段に対応している。
【0039】次に、図6および図7を参照して、以上の
ような構成のガスメータの主要な動作を説明する。な
お、これらの図は、流量異常または地震感知によって遮
断弁17が閉止状態となってその後に遮断弁17を一旦
手動で開けた場合における自動ガス漏洩検査およびその
後の必要な処理を表すものである。
【0040】このガスメータでは、フローセンサ30は
小流量域での測定を行い、フルイディック流量計の圧電
膜センサ35は大流量域での測定を行うと共に、両セン
サ30、35の測定領域は一部重複している。センサ切
換部56(図1)は、流量がどのセンサの測定領域にあ
るかに応じて、フローセンサ30と圧電膜センサ35の
動作状態を切り換える。
【0041】図2において、流量計の入口部11から受
け入れられた気体は、第1の気体流路14、開口部16
および第2の気体流路15を順に経て、ノズル21に入
る。ノズル21の通路内に配設されたフローセンサ30
の出力信号は、A/D変換器41(図1)でディジタル
パルス(図3)に変換されて平均値演算部51(図1)
に入力される。主制御部53は、流量がフローセンサ3
0の測定領域(小流量域)にあるときは、平均値演算部
51の出力に基づいて、ノズル21の通路を通過する気
体の流速に対応する流量および積算流量を演算する。表
示部44は主制御部53によって演算された流量および
積算流量を表示する。以上の動作は、他の処理と共に繰
り返し実行される。
【0042】また、ノズル21を通過した気体は、噴流
となって噴出口より噴出される。噴出口より噴出された
気体は、コアンダ効果により一方の側壁に沿って流れ
る。ここでは、まず側壁23に沿って流れるものとす
る。側壁23に沿って流れた気体は、更にフィードバッ
ク流路27を経て、ノズル21の噴出口側へ帰還され、
排出路31を経て出口部12より排出される。このと
き、ノズル21より噴出された気体は、フィードバック
流路27を流れてきた気体によって方向が変えられ、今
度は他方の側壁24に沿って流れるようになる。この気
体は、更にフィードバック流路28を経て、ノズル21
の噴出口側へ帰還され、排出路32を経て出口部12よ
り排出される。すると、ノズル21より噴出された気体
は、今度は、フィードバック流路28を流れてきた気体
によって方向が変えられ、再び側壁23、フィードバッ
ク流路27に沿って流れるようになる。以上の動作を繰
り返すことにより、ノズル21を通過した気体は一対の
フィードバック流路27,28を交互に流れるフルイデ
ィック発振を行う。このフルイディック発振の周波数、
周期は流量と対応関係があり、これは圧電膜センサ35
によって検出される。流量が圧電膜センサ35の測定領
域(大流量域)にあるときは、主制御部53は、波形整
形回路43から出力されるパルスの周期に基づいて流量
および積算流量を演算する。表示部44は主制御部53
によって演算された流量および積算流量を表示する。
【0043】このような通常動作状態において、主制御
部53は、所定量以上の流量を検出すると(図6ステッ
プS101)、遮断弁制御部55に弁閉止信号を送出す
る。これを受けた遮断弁制御部55は、ソレノイド18
を動作させ、遮断弁17によって開口部16を閉塞し、
流量計の下流側へのガス供給を停止する(ステップS1
02)。一方、所定の震度を超える地震が発生して感震
センサ45から感震信号57が入力されたときは(ステ
ップS117;Y)、図7のステップS118に進む。
【0044】ステップS102において遮断弁17が遮
断された後、弁復帰操作部46から復帰信号58が入力
されると(ステップS103;Y)、主制御部53は、
遮断弁制御部55に弁開信号を送って遮断弁17を一旦
開状態にする(ステップS104)。一方、復帰信号5
8の入力がないときには(ステップS103;N)、主
制御部53は、弁閉止状態をそのまま維持する(ステッ
プS105)。
【0045】ステップS104で遮断弁17が開けられ
た場合は、5秒間の復圧時間の経過を待って(ステップ
S106)、フローセンサ30の駆動周期をそれまでの
6秒から1秒に変更し(ステップS107)、このフロ
ーセンサ30によって流量データを取得する。ここで、
フローセンサ30の駆動周期を1秒に短縮するのは、ガ
ス漏洩の有無の検知を迅速に行うためには短時間に多数
の流量データを取得する必要があるからである。また、
5秒間という復圧時間を設けているのは、遮断弁17を
開けた直後における過渡的状態の経過を待つためであ
る。すなわち、遮断弁17を閉止した後においては、器
具側の圧力が供給側の圧力よりも低下していることが多
いため、遮断弁17を再度開くと、器具側のコックが閉
じていたとしても一時的にガスの流れが生じ、これをガ
ス漏洩と誤診してしまう可能性もある。このため、この
ような過渡的状態の経過を待ってガス漏洩検査を開始す
ることとしたものである。
【0046】ステップS107においてフローセンサ3
0の駆動周期を1秒に変更したのち、主制御部53は、
まず、ステップS108〜S111において、1秒間隔
で10個の流量データを取得し、その平均値を算出す
る。この結果、平均流量が10(リットル/時間)以上
のときは(ステップS112;Y)、直ちに遮断弁制御
部55に弁閉止信号を送出して遮断弁17を再閉止する
(ステップS113)。一方、平均流量が10(リット
ル/時間)未満のときは(ステップS112;N)、ス
テップS109に戻り、さらに、次の10個の流量デー
タを取得する。そして、これらの10個の流量データの
平均値が10(リットル/時間)以上のときは(ステッ
プS112;Y)、上記と同様に、直ちに遮断弁17を
再閉止する(ステップS113)。
【0047】一方、平均流量が10(リットル/時間)
未満のときは(ステップS112;N)、ステップS1
09を経てステップS114へ進み、ここで、それまで
に取得した20個の流量データの平均値を算出する。こ
の結果、20個の流量データの平均値が3(リットル/
時間)以上のときは(ステップS115;Y)、ガス漏
洩ありと判断し、直ちに遮断弁17を閉止する(ステッ
プS113)。また、20個の流量データの平均値が3
(リットル/時間)未満のときは(ステップS115;
N)、ガス漏洩なしと判断し、遮断弁17の開状態をそ
のまま維持して通常の流量測定を行い、流量および積算
流量の演算および表示を行う(ステップS116)。
【0048】このように、本実施の形態では、10個ず
つ2つの流量データのグループに分けて各グループごと
に平均流量を求めるようにしているが、これは、最初か
ら20個の流量データの取得を待ってガス漏洩の有無判
断を行おうとした場合には、20秒という長時間を要
し、仮に大きなガス漏洩があっても迅速なガス供給遮断
措置をとれないからである。また、各グループごとに求
めた平均流量の値がそれぞれ10(リットル/時間)と
いう比較的大きな値を超えたか否かによってガス漏洩の
有無を判断するようにしているのは、一般にフローセン
サ30の出力はばらつきが大きいことから、一時的に大
きな流量が検出されて誤診がなされるのを防止するため
である。本実施の形態ではさらに、20個の流量データ
の全体の平均値を求め、この平均値が3(リットル/時
間)という比較的小さな値を超えたか否かによってガス
漏洩の有無を判断するようにしているが、これは、20
秒間という長時間をかけて取得した20個の流量データ
の平均値であればデータとしての信頼性はあると考えら
れるので、この値が3(リットル/時間)というフロー
センサ30の通常感度モードでの検出限界値を超えたか
否かによって漏洩の有無判断を行うのが適当だからであ
る。
【0049】さて、所定の震度を超える地震が発生して
感震センサ45から感震信号57が入力されたときは
(図6ステップS117;Y)、図7のステップS11
8に進み、遮断弁制御部55に弁閉止信号を送って遮断
弁17を閉止状態にする(ステップS118)。ここ
で、弁復帰操作部46から復帰信号58が入力されると
(ステップS119;Y)、主制御部53は、フローセ
ンサ30にセンサ感度切替信号59を送ってフローセン
サ30の流量検知感度を高感度に変更する(ステップS
120)と共に、遮断弁制御部55に弁開信号を送って
遮断弁17を開状態にする(ステップS121)。一
方、復帰信号58の入力がないときには(ステップS1
19;N)、主制御部53は、弁閉止状態をそのまま維
持する(ステップS122)。
【0050】ステップS121で遮断弁17が開けられ
た場合は、5秒間の復圧時間の経過を待って(ステップ
S123)、フローセンサ30の駆動周期をそれまでの
6秒から1秒に変更し(ステップS124)、このフロ
ーセンサ30によって流量データを取得する。
【0051】主制御部53は、まず、ステップS125
〜S128において、1秒間隔で10個の流量データを
取得し、その平均値を算出する。この結果、平均流量が
10(リットル/時間)以上のときは(ステップS12
9;Y)、直ちに遮断弁制御部55に弁閉止信号を送出
して遮断弁17を再閉止する(ステップS130)。一
方、平均流量が10(リットル/時間)以下のときは
(ステップS129;N)、ステップS126に戻り、
さらに、次の10個の流量データを取得する。そして、
これらの10個の流量データの平均値が10(リットル
/時間)以上のときは(ステップS129;Y)、上記
と同様に、直ちに遮断弁17を再閉止する(ステップS
130)。そうでないときは次の10個の流量データを
取得し、その平均値が10(リットル/時間)未満であ
ればさらにその次の10個のデータを取得し、10(リ
ットル/時間)以上であれば遮断弁17を閉止する。以
後、このような処理を、各取得データの平均が10(リ
ットル/時間)未満である限りにおいて、繰り返し行
い、最大で50個のデータを取得する。
【0052】そして、5つのグループの流量データの各
平均値がいずれも10(リットル/時間)未満であった
ときは(ステップS129;N)、ステップS126を
経てステップS131へ進み、ここで、それまでに取得
した50個の流量データの平均値を算出する。この結
果、50個の流量データの平均値が1.5(リットル/
時間)以上のときは(ステップS132;Y)、ガス漏
洩ありと判断し、直ちに遮断弁17を閉止する(ステッ
プS130)。また、50個の流量データの平均値が
1.5(リットル/時間)未満のときは(ステップS1
32;N)、ガス漏洩なしと判断して遮断弁17の開状
態をそのまま維持し、以後は通常の流量測定を行って流
量および積算流量の演算および表示を行う(ステップS
133)。
【0053】このように、地震感知に起因する遮断弁1
7の作動後に遮断弁17を再度開けてガス漏洩検査を行
う場合には、流量異常に起因する場合と異なり、最大で
50個の流量データを求めるようにしているが、これ
は、地震発生時においては微小なガス漏洩が発生してい
る可能性があり、そのような微小なガス流量を精度よく
測定するには多くの流量データの取得が必要だからであ
る。なお、10個ずつの流量データのグループに分け
て、各平均値ごとにガス漏洩判断を行うようにしている
のは、上記の場合と同様に、仮に大きなガス漏洩があっ
たときに迅速なガス供給遮断措置をとることができるよ
うにするためであり、また、各グループごとに求めた平
均流量値の判断基準値を10(リットル/時間)という
比較的大きな値にしているのは、上記の場合と同様に、
フローセンサ30の出力のばらつきによる誤診を防止す
るためである。本実施の形態では、50個の流量データ
の全体の平均値が1.5(リットル/時間)という微小
なしきい値を超えたか否かによってガス漏洩の有無を判
断するようにしているが、これは、50秒間という長時
間をかけて取得した50個の流量データの平均値であれ
ばデータとしての信頼性はあると考えられるので、この
値が1.5(リットル/時間)というフローセンサ30
の高感度モードでの検出限界値を超えたか否かによって
漏洩の有無判断を行うのが適当だからである。
【0054】以上のように、本実施の形態に係るガスメ
ータでは、流量異常に起因した遮断弁17の閉止後に遮
断弁17を一旦開いて行うガス漏洩検査においては、フ
ローセンサ30を通常感度モードで使用する一方、地震
の感知に起因した遮断弁17の閉止後に遮断弁17を一
旦開いて行うガス漏洩検査においてはフローセンサ30
を高感度モードで使用することとしたので、消費電力が
大きい高感度モードの使用が限定される。このため、遮
断弁17の作動後におけるガス漏洩検査に要する消費電
力を低減しつつ、地震発生後の微小なガス漏洩の有無を
検知することができる。このため、電池駆動型のガスメ
ータにおいては、その電池寿命を延ばすことができる。
【0055】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではな
く、その均等の範囲で種々変形が可能である。例えば、
フローセンサは、通電により自ら発熱する2つの測温抵
抗エレメントを有するものには限られず、例えば、通電
により発熱する発熱部と、この発熱部の上流側および下
流側にそれぞれ配設された2つの測温素子とを有するも
のでもよい。また、1つの発熱部を有し、この発熱部の
温度(抵抗)を一定に保つために必要な発熱部に対する
供給電力から流速を求めるようなタイプのフローセンサ
であってもよい。
【0056】また、上記実施の形態では、通常感度モー
ドおよび高感度モードという2つの感度モードを有する
1つのフローセンサ30を使用し、その感度を必要に応
じて切り替える構成としたが、このほか、通常感度のフ
ローセンサと高感度のフローセンサとを別体で用意し
て、これらの一方を選択的に使用する構成としてもよ
い。
【0057】また、上記実施の形態では、流量異常に起
因した遮断弁17の作動後におけるガス漏洩検査でのガ
ス漏洩判断基準流量値を3(リットル/時間)とし、地
震感知に起因した遮断弁17の作動後におけるガス漏洩
検査でのガス漏洩判断基準流量値を1.5(リットル/
時間)としたが、これらとは異なる基準流量値をそれぞ
れ設定することも可能である。
【0058】また、上記実施の形態では、通常状態での
流量測定は6秒間隔で行う一方、遮断弁17の作動後に
おけるガス漏洩検査時の流量測定は1秒間隔で行うこと
としたが、これらの各間隔よりも短い間隔または長い間
隔で測定を行うようにしてもよい。また、遮断弁17を
開いてから流量測定を開始するまでの時間(復圧時間)
も5秒には限られず、適宜変更可能である。
【0059】また、上記実施の形態では、大流量域をフ
ルイディック流量計で測定すると共に、小流量域をフロ
ーセンサで測定するというハイブリッド型のガスメータ
として説明したが、本発明は、全流量域をフローセンサ
で測定するような方式のガスメータにも適用可能であ
る。
【0060】また、上記実施の形態では、通常状態での
小流量測定に用いるフローセンサ30を遮断弁復帰時に
おけるガス漏洩検知のための流量測定にも兼用するよう
にしたが、フローセンサ30と別個に他のフローセンサ
を設け、後者をガス漏洩検知のための流量測定専用とし
て使用するようにしてもよい。
【0061】また、上記実施の形態では、定電流回路3
04を図5に示したような基本形の回路として示した
が、他のタイプの回路として構成してもよい。また、こ
の定電流回路304における電流値の切り替えは、トラ
ンジスタ325のオンオフによって、抵抗器326の単
独接続とするか、抵抗器325と抵抗器326との並列
接続とするかを切り替えて抵抗値の定数を変更すること
で行うようにしたが、その他の方法で電流値を切り替え
るようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし請求
項6のいずれか1に記載のガスメータによれば、遮断弁
が作動してガス供給路が遮断され、その後遮断弁が一旦
開状態に復帰した場合において、遮断弁の作動が地震の
感知に起因したものであるときは、遮断弁の作動がガス
流量の異常に起因したものであるときよりも高い感度で
ガス漏洩検知のためのガス流量測定を行うようにしたの
で、地震によって生じた微小なガス漏洩の検知も可能と
なる。また、消費電力が大きい高感度でのガス流量測定
は、地震発生後に行う遮断弁復帰の際のガス漏洩検査に
のみ限定されるため、ガス流量異常発生後に行う遮断弁
復帰の際のガス漏洩検査においては、消費電力を抑える
ことができ、この結果、ガスメータ全体としての消費電
力を低減することができる。このため、例えば電池駆動
型のガスメータにおいては、その電池寿命を延ばすこと
ができる。
【0063】特に、請求項2記載のガスメータによれ
ば、遮断弁の復帰後のガス漏洩検知に使用されるガス流
量センサの感度を、遮断弁の作動の原因に応じて切り替
えるようにしたので、ガス流量センサを複数設ける必要
がなく、単一のガス流量センサのみでよい。したがっ
て、構成を簡略化できると共に、コストを低減すること
ができるという効果がある。
【0064】また、請求項3記載のガスメータによれ
ば、遮断弁の復帰後に所定量以上のガス流量を検知した
ときはガス漏洩と判断し、遮断弁を再度作動させてガス
供給路を遮断するようにしたので、遮断弁の復帰後にお
けるガス漏洩を未然に防止することができるという効果
がある。
【0065】また、請求項4記載のガスメータによれ
ば、遮断弁の作動が地震の感知に起因したものであると
きは、遮断弁の作動がガス流量の異常に起因したもので
あるときの再遮断の判断基準となる流量値よりも小さい
流量値を判断基準として再遮断を行うようにしたので、
地震によって生じ得る微小なガス漏洩を未然に防止する
ことができるという効果がある。
【0066】また、請求項5記載のガスメータによれ
ば、通常状態におけるガス流量の計測に用いるガス流量
センサを遮断弁作動後におけるガス漏洩検知のためのガ
ス流量測定に用いると共に、遮断弁作動後におけるガス
漏洩検知のためのガス流量測定を、通常状態におけるガ
ス流量測定よりも短い間隔で行うようにしたので、ガス
流量センサを複数設ける必要がなく、しかも、遮断弁作
動後におけるガス漏洩検知を迅速に行うことができると
いう効果がある。
【0067】また、請求項6記載のガスメータによれ
ば、一旦閉じた遮断弁が再度開いてから所定時間経過後
にガス流量センサによる流量測定を開始するようにした
ので、遮断弁の再開直後の不安定な状態を回避して安定
したガス漏洩検知を行うことができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るガスメータの回路
構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るガスメータの要部
構造を表す断面図である。
【図3】図1におけるA/D変換器の出力を示す説明図
である。
【図4】図1におけるフローセンサの一構成例を表す回
路図である。
【図5】図4における定電流回路の一構成例を表す回路
図である。
【図6】図1のガスメータの動作を表す流れ図である。
【図7】図6に続く流れ図である。
【符号の説明】
17 遮断弁 18 ソレノイド 30 フローセンサ 35 圧電膜センサ 45 感震センサ 46 弁復帰操作部 50 マイクロコンピュータ 51 平均値演算部 53 主制御部 55 遮断弁制御部 59 センサ感度切替信号 301,302 測温エレメント 303 スイッチ 304 定電流回路 308 駆動制御回路 311 電流値変更信号 320,321,325,326 抵抗器 322,324 トランジスタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス流量の異常または地震の感知に応じ
    てガス供給路を遮断する遮断弁と、 前記遮断弁の作動により前記ガス供給路が遮断され、そ
    の後、前記遮断弁が一旦開状態に復帰した場合におい
    て、前記遮断弁の作動が地震の感知に起因したものであ
    るときは、前記遮断弁の作動がガス流量の異常に起因し
    たものであるときよりも高い感度でガス漏洩検知のため
    のガス流量測定を行う流量測定手段とを備えたことを特
    徴とするガスメータ。
  2. 【請求項2】 前記流量測定手段は、 前記遮断弁の作動により前記ガス供給路が遮断された
    後、前記遮断弁を一旦開いた状態で前記ガス供給路にお
    けるガス流量を検知するガス流量センサと、 前記遮断弁の作動が地震の感知に起因したものであると
    きは、前記ガス流量センサの測定感度を、前記遮断弁の
    作動がガス流量の異常に起因したものであるときの測定
    感度よりも高い感度に切り替える感度切替手段とを含ん
    で構成されていることを特徴とする請求項1記載のガス
    メータ。
  3. 【請求項3】 さらに、 前記遮断弁を一旦開いた状態で前記ガス流量センサによ
    って所定量以上のガス流量が検知されたとき、前記遮断
    弁を作動させて前記ガス供給路を再度遮断する再遮断制
    御手段を備えたことを特徴とする請求項2記載のガスメ
    ータ。
  4. 【請求項4】 前記遮断弁の作動が地震の感知に起因し
    たものであるときの前記所定量は、前記遮断弁の作動が
    ガス流量の異常に起因したものであるときの前記所定量
    よりも小さく設定されたことを特徴とする請求項3記載
    のガスメータ。
  5. 【請求項5】 前記ガス流量センサは、通常状態におけ
    るガス流量の計測にも用いられる間欠駆動型のセンサで
    あって、かつ、遮断弁作動後における前記ガス流量セン
    サの駆動間隔は、通常状態におけるガス流量センサの駆
    動間隔よりも短いことを特徴とする請求項2記載のガス
    メータ。
  6. 【請求項6】 前記遮断弁の作動後、前記ガス流量セン
    サは前記遮断弁が再度開いてから所定時間経過後に検知
    を開始することを特徴とする請求項2記載のガスメー
    タ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002340721A (ja) * 2001-03-14 2002-11-27 Osaka Gas Co Ltd ガス漏洩検知装置
JP2014055917A (ja) * 2012-09-14 2014-03-27 Tokyo Gas Co Ltd ガスメータ、その自動復帰制御プログラム、その自動復帰制御方法およびガスメータシステム
JP5496196B2 (ja) * 2009-06-19 2014-05-21 中央精機株式会社 液化ガス燃料供給装置
WO2017195367A1 (ja) * 2016-05-13 2017-11-16 三菱電機株式会社 空気調和機

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