JPH1030638A - 曲動転がり案内ユニット - Google Patents
曲動転がり案内ユニットInfo
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- JPH1030638A JPH1030638A JP8205499A JP20549996A JPH1030638A JP H1030638 A JPH1030638 A JP H1030638A JP 8205499 A JP8205499 A JP 8205499A JP 20549996 A JP20549996 A JP 20549996A JP H1030638 A JPH1030638 A JP H1030638A
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- JP
- Japan
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- casing
- spline shaft
- guide unit
- rolling
- casing member
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/04—Ball or roller bearings
- F16C29/06—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load
- F16C29/068—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with the bearing body fully encircling the guide rail or track
- F16C29/0692—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with the bearing body fully encircling the guide rail or track the bearing body encircles a guide rail or track of non-circular cross-section, e.g. with grooves or protrusions, i.e. the linear bearing is suited to transmit torque
- F16C29/0695—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with the bearing body fully encircling the guide rail or track the bearing body encircles a guide rail or track of non-circular cross-section, e.g. with grooves or protrusions, i.e. the linear bearing is suited to transmit torque with balls
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/04—Ball or roller bearings
- F16C29/06—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load
- F16C29/0602—Details of the bearing body or carriage or parts thereof, e.g. methods for manufacturing or assembly
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、曲線状のスプライン軸に嵌挿して
自在に摺動する曲動転がり案内ユニットに関する。 【解決手段】 この曲動転がり案内ユニットは、長手方
向に一定曲率で曲がって延びているスプライン軸２及び
スプライン軸２に嵌挿して曲線運動をするスライダ１か
ら成り、スライダ１は、ケーシング３、ケーシング３の
両端面に取り付けられたエンドキャップ４、及びエンド
キャップ４の端面にそれぞれ取り付けられたエンドシー
ル５から構成されている。ケーシング３は転動体６が転
走する内周面に軌道溝７とリターン通路１０を備えてい
る。ケーシング３は長手方向に沿って二分割され且つそ
の分割面１６を互いに当接して固定された一対のケーシ
ング部材１３，１４から構成されている。
自在に摺動する曲動転がり案内ユニットに関する。 【解決手段】 この曲動転がり案内ユニットは、長手方
向に一定曲率で曲がって延びているスプライン軸２及び
スプライン軸２に嵌挿して曲線運動をするスライダ１か
ら成り、スライダ１は、ケーシング３、ケーシング３の
両端面に取り付けられたエンドキャップ４、及びエンド
キャップ４の端面にそれぞれ取り付けられたエンドシー
ル５から構成されている。ケーシング３は転動体６が転
走する内周面に軌道溝７とリターン通路１０を備えてい
る。ケーシング３は長手方向に沿って二分割され且つそ
の分割面１６を互いに当接して固定された一対のケーシ
ング部材１３，１４から構成されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、長手方向に曲が
って延びるスプライン軸に転動体を介在してスライダを
相対摺動可能に構成した曲動転がり案内ユニットに関す
る。
って延びるスプライン軸に転動体を介在してスライダを
相対摺動可能に構成した曲動転がり案内ユニットに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、転動体を有するスライダをスプラ
イン軸に沿って直線運動させるボールスプラインは、産
業用ロボットやトランスファマシン等に適用されてき
た。従来のボールスプラインとしては、スライダに多数
のボールを保持するために保持器を備えたものと保持器
を備えていないものとが知られている。
イン軸に沿って直線運動させるボールスプラインは、産
業用ロボットやトランスファマシン等に適用されてき
た。従来のボールスプラインとしては、スライダに多数
のボールを保持するために保持器を備えたものと保持器
を備えていないものとが知られている。
【０００３】従来の保持器を有さないボールスプライン
としては、図９及び図１０に示すようなものが知られて
いる。該ボールスプラインは、外周面の所定箇所の軸方
向に軌道溝５３を複数個形成したスプライン軸５１及び
スプライン軸５１を摺動的に嵌挿する中空孔６２を有す
る中空円筒形の外筒５０を有する。外筒５０は、内周面
に軌道溝５７とリターン通路５８を備えたケーシング５
２、ケーシング５２の両端面に取り付けられ且つ方向転
換路５９を備えたエンドキャップ５４、エンドキャップ
５４の端面にそれぞれ取り付けられてスプライン軸５１
と外筒５０との隙間を密封するエンドシール５５、並び
に軌道溝５７、方向転換路５９及びリターン通路５８を
無限循環する転動体５６から構成されている。ケーシン
グ５２には、相手部材を取り付けるために、相手部材を
取付け位置決めするキー溝６０が形成されている。ケー
シング５２の中空孔６２の内周面には、スプライン軸５
１の軌道溝５３に対向する軌道溝５７が形成されてい
る。エンドシール５５は、ボルト６３によってエンドキ
ャップ５４を通じてケーシング５２に固定されている。
ケーシング５２に形成された軌道溝５７は、転動体を構
成するボール５６を保持するため、軌道溝５７の縁端部
窓幅がボール５６の直径より小さく形成された爪６１を
備えている（例えば、特公平３−６１０４６号公報参
照）。
としては、図９及び図１０に示すようなものが知られて
いる。該ボールスプラインは、外周面の所定箇所の軸方
向に軌道溝５３を複数個形成したスプライン軸５１及び
スプライン軸５１を摺動的に嵌挿する中空孔６２を有す
る中空円筒形の外筒５０を有する。外筒５０は、内周面
に軌道溝５７とリターン通路５８を備えたケーシング５
２、ケーシング５２の両端面に取り付けられ且つ方向転
換路５９を備えたエンドキャップ５４、エンドキャップ
５４の端面にそれぞれ取り付けられてスプライン軸５１
と外筒５０との隙間を密封するエンドシール５５、並び
に軌道溝５７、方向転換路５９及びリターン通路５８を
無限循環する転動体５６から構成されている。ケーシン
グ５２には、相手部材を取り付けるために、相手部材を
取付け位置決めするキー溝６０が形成されている。ケー
シング５２の中空孔６２の内周面には、スプライン軸５
１の軌道溝５３に対向する軌道溝５７が形成されてい
る。エンドシール５５は、ボルト６３によってエンドキ
ャップ５４を通じてケーシング５２に固定されている。
ケーシング５２に形成された軌道溝５７は、転動体を構
成するボール５６を保持するため、軌道溝５７の縁端部
窓幅がボール５６の直径より小さく形成された爪６１を
備えている（例えば、特公平３−６１０４６号公報参
照）。
【０００４】また、従来の保持器を有するボールスプラ
インとしては、図１１に示すようなものが知られてい
る。該ボールスプラインは、外周面の所定箇所の軸方向
に軌道溝７３を複数個形成したスプライン軸７１と、ス
プライン軸７１上を摺動するスライダ７０とから成り、
スライダ７０は、内側面にスプライン軸７１の軌道溝７
３に対向する軌道溝７７とボール７６を方向転換させる
ための方向転換路８１を形成する傾斜面７９とを形成し
た外筒７２、外筒７２の内側面にボール７６を保持する
保持器７５、及び複数のボール７６で構成されている。
保持器７５は、シームレス薄円筒状に形成され、保持器
７５のリターン通路７８の無負荷域に在るボール７６に
対応する部分は径が大きく、軌道溝７７の負荷域に在る
ボール７６に対応する部分は径が小さく形成されてい
る。保持器７５には、負荷域を転走するボール７６がわ
ずかに突出するように長孔８０が穿設されている。保持
器７５は、外筒７２にその内周面両側でナット蓋筒７４
を螺着することによって外筒７２に固定されている（例
えば、実開昭５８−５２３１７号公報、或いは特公平７
−３２４７号公報参照）。
インとしては、図１１に示すようなものが知られてい
る。該ボールスプラインは、外周面の所定箇所の軸方向
に軌道溝７３を複数個形成したスプライン軸７１と、ス
プライン軸７１上を摺動するスライダ７０とから成り、
スライダ７０は、内側面にスプライン軸７１の軌道溝７
３に対向する軌道溝７７とボール７６を方向転換させる
ための方向転換路８１を形成する傾斜面７９とを形成し
た外筒７２、外筒７２の内側面にボール７６を保持する
保持器７５、及び複数のボール７６で構成されている。
保持器７５は、シームレス薄円筒状に形成され、保持器
７５のリターン通路７８の無負荷域に在るボール７６に
対応する部分は径が大きく、軌道溝７７の負荷域に在る
ボール７６に対応する部分は径が小さく形成されてい
る。保持器７５には、負荷域を転走するボール７６がわ
ずかに突出するように長孔８０が穿設されている。保持
器７５は、外筒７２にその内周面両側でナット蓋筒７４
を螺着することによって外筒７２に固定されている（例
えば、実開昭５８−５２３１７号公報、或いは特公平７
−３２４７号公報参照）。
【０００５】また、曲線摺動用ベアリングとして、特開
昭６３−１８６０２８号公報に開示されたものがある。
該曲線摺動用ベアリングは、種々の工作機械や工業用ロ
ボット、或いは部品搬送システム等のスライダ部におい
て基準となる位置から目的の他の位置まで移動させる必
要がある物体を曲線的に案内するものである。前記曲線
摺動用ベアリングは、蓋体が取り付けられ、負荷ボール
溝と無負荷ボール通路からなるボール無限軌道を備えた
摺動台と、ボール無限軌道の負荷ボール溝に相対向する
ボール転走溝を有する軌道レールと、負荷ボール溝と無
負荷ボール通路との間で四方向の荷重を負荷しながら転
走するボールとから成り、軌道レールの円弧状や円形状
に形成し、摺動台側の各負荷ボール溝及び軌道レール側
の各ボール転走溝の仮想円中心を軌道レールの仮想円中
心に一致させたものである。
昭６３−１８６０２８号公報に開示されたものがある。
該曲線摺動用ベアリングは、種々の工作機械や工業用ロ
ボット、或いは部品搬送システム等のスライダ部におい
て基準となる位置から目的の他の位置まで移動させる必
要がある物体を曲線的に案内するものである。前記曲線
摺動用ベアリングは、蓋体が取り付けられ、負荷ボール
溝と無負荷ボール通路からなるボール無限軌道を備えた
摺動台と、ボール無限軌道の負荷ボール溝に相対向する
ボール転走溝を有する軌道レールと、負荷ボール溝と無
負荷ボール通路との間で四方向の荷重を負荷しながら転
走するボールとから成り、軌道レールの円弧状や円形状
に形成し、摺動台側の各負荷ボール溝及び軌道レール側
の各ボール転走溝の仮想円中心を軌道レールの仮想円中
心に一致させたものである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図９に示す
保持器を有さないボールスプラインは、外筒５０の軌道
溝５７の側縁部にボール保持部を形成していたが、外筒
５０にボール保持部付き軌道溝５７を形成するのはかな
り困難である。ボールスプラインは、直動転がり案内ユ
ニットにおけるケーシングの軌道溝５７の加工のよう
に、大径の砥石を使用して軌道溝５７を加工することは
できないので、外筒５０の内側の軌道溝５７はブローチ
加工し、その後で、焼き入れして研磨加工による仕上げ
などをして製作される。このため、仕上げ加工が困難で
あり、製作工数が多くかかった。また、ボールスプライ
ンについては、外筒５０の内側の軌道溝５７の加工はブ
ローチ加工によるため、内径に対する軸方向の長さに制
限があり、長さの長いものは製作できなかった。
保持器を有さないボールスプラインは、外筒５０の軌道
溝５７の側縁部にボール保持部を形成していたが、外筒
５０にボール保持部付き軌道溝５７を形成するのはかな
り困難である。ボールスプラインは、直動転がり案内ユ
ニットにおけるケーシングの軌道溝５７の加工のよう
に、大径の砥石を使用して軌道溝５７を加工することは
できないので、外筒５０の内側の軌道溝５７はブローチ
加工し、その後で、焼き入れして研磨加工による仕上げ
などをして製作される。このため、仕上げ加工が困難で
あり、製作工数が多くかかった。また、ボールスプライ
ンについては、外筒５０の内側の軌道溝５７の加工はブ
ローチ加工によるため、内径に対する軸方向の長さに制
限があり、長さの長いものは製作できなかった。
【０００７】図１１に示す保持器を有する直線運動する
直動転がり案内ユニットの外筒７２の軌道溝７７は、ボ
ール負荷域の軌道溝７７の軸方向両端に、保持器７５の
方向転換路８１を移動するボール７６を案内するため
に、傾斜させた溝からなる逃げ部が形成されているた
め、軌道溝７７の形成が難しくコスト高になっていた。
また、従来の直動転がり案内ユニットでは、保持器７５
を装着する外筒７２に対しては、外筒７２の軌道溝７７
のブローチ加工と高精度の仕上げに難点があり、また、
外筒７２に保持器７５を装着するための装着部を外筒７
２に形成することも面倒なものであり、外筒７０の製造
が高コストになるものであった。
直動転がり案内ユニットの外筒７２の軌道溝７７は、ボ
ール負荷域の軌道溝７７の軸方向両端に、保持器７５の
方向転換路８１を移動するボール７６を案内するため
に、傾斜させた溝からなる逃げ部が形成されているた
め、軌道溝７７の形成が難しくコスト高になっていた。
また、従来の直動転がり案内ユニットでは、保持器７５
を装着する外筒７２に対しては、外筒７２の軌道溝７７
のブローチ加工と高精度の仕上げに難点があり、また、
外筒７２に保持器７５を装着するための装着部を外筒７
２に形成することも面倒なものであり、外筒７０の製造
が高コストになるものであった。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、上記
の課題を解決することであり、曲線状に延びるスプライ
ン軸を摺動するスライダを、軌道溝を備えた二つ割り構
造のケーシング部材から成るケーシングで構成し、前記
ケーシングへの軌道溝に加工を容易にし、前記ケーシン
グ部材又はエンドシールの形状を変形することによって
前記スライダを前記スプライン軸に適合させ、円弧状の
外周側と内周側との前記ケーシング部材の長手方向のサ
イズを同一に形成した場合には前記エンドシールの形状
を外周側を長く且つ内周側を短く構成し、或いは前記ケ
ーシング部材の長手方向のサイズを外周側を長く且つ内
周側を短く構成しすることによって前記スプライン軸の
曲率に適合するように構成し、前記スライダが前記スプ
ライン軸上をスムースに摺動できる曲動転がり案内ユニ
ットを提供することである。
の課題を解決することであり、曲線状に延びるスプライ
ン軸を摺動するスライダを、軌道溝を備えた二つ割り構
造のケーシング部材から成るケーシングで構成し、前記
ケーシングへの軌道溝に加工を容易にし、前記ケーシン
グ部材又はエンドシールの形状を変形することによって
前記スライダを前記スプライン軸に適合させ、円弧状の
外周側と内周側との前記ケーシング部材の長手方向のサ
イズを同一に形成した場合には前記エンドシールの形状
を外周側を長く且つ内周側を短く構成し、或いは前記ケ
ーシング部材の長手方向のサイズを外周側を長く且つ内
周側を短く構成しすることによって前記スプライン軸の
曲率に適合するように構成し、前記スライダが前記スプ
ライン軸上をスムースに摺動できる曲動転がり案内ユニ
ットを提供することである。
【０００９】この発明は、長手方向に一定曲率で曲がっ
て延びているスプライン軸、及び前記スプライン軸に嵌
挿して前記スプライン軸上を曲線運動をするスライダを
具備し、前記スライダは、複数の転動体を有し、前記転
動体が転走する内周面に軌道溝とリターン通路を備えた
ケーシング、前記ケーシングの両端面に取り付けられ且
つ前記転動体が方向転換する方向転換路を備えたエンド
キャップ及び前記エンドキャップの端面にそれぞれ取り
付けられて前記スプライン軸と前記スライダとの隙間を
密封するエンドシールから成り、前記ケーシングは長手
方向に沿って二分割され且つその分割面を互いに当接し
て固定された一対のケーシング部材から成ることを特徴
とする曲動転がり案内ユニットに関する。
て延びているスプライン軸、及び前記スプライン軸に嵌
挿して前記スプライン軸上を曲線運動をするスライダを
具備し、前記スライダは、複数の転動体を有し、前記転
動体が転走する内周面に軌道溝とリターン通路を備えた
ケーシング、前記ケーシングの両端面に取り付けられ且
つ前記転動体が方向転換する方向転換路を備えたエンド
キャップ及び前記エンドキャップの端面にそれぞれ取り
付けられて前記スプライン軸と前記スライダとの隙間を
密封するエンドシールから成り、前記ケーシングは長手
方向に沿って二分割され且つその分割面を互いに当接し
て固定された一対のケーシング部材から成ることを特徴
とする曲動転がり案内ユニットに関する。
【００１０】また、前記ケーシングは、相手部材を取付
け位置決めするため、外周面に長手方向に延びるキー溝
又は前記ケーシングの半径方向に延びる取付基準面を備
えたフランジ部を備えている。
け位置決めするため、外周面に長手方向に延びるキー溝
又は前記ケーシングの半径方向に延びる取付基準面を備
えたフランジ部を備えている。
【００１１】また、前記ケーシングの前記軌道溝の縁部
には前記転動体を前記軌道溝から脱落防止するための爪
が前記軌道溝の長手方向に沿って形成されている。
には前記転動体を前記軌道溝から脱落防止するための爪
が前記軌道溝の長手方向に沿って形成されている。
【００１２】また、前記ケーシングには相手部材を取り
付けるための取付面と該取付面にねじ穴が形成されてい
る。
付けるための取付面と該取付面にねじ穴が形成されてい
る。
【００１３】また、前記ケーシングは、外形が円形又は
角形に形成されている。
角形に形成されている。
【００１４】また、前記ケーシングの前記ケーシング部
材は前記スプライン軸の円弧状の外周側に対応する外周
側のケーシング部材と前記スプライン軸の円弧状の内周
側に対応する内周側のケーシング部材から成り、外周側
の前記ケーシング部材は内周側の前記ケーシング部材よ
り長手方向が長く形成されている
材は前記スプライン軸の円弧状の外周側に対応する外周
側のケーシング部材と前記スプライン軸の円弧状の内周
側に対応する内周側のケーシング部材から成り、外周側
の前記ケーシング部材は内周側の前記ケーシング部材よ
り長手方向が長く形成されている
【００１５】また、前記ケーシングの前記ケーシング部
材は前記スプライン軸の円弧状の外周側に対応する外周
側のケーシング部材と前記スプライン軸の円弧状の内周
側に対応する内周側のケーシング部材から成り、外周側
の前記ケーシング部材の長手方向中央部には前記転動体
を方向転換させるための方向転換路が長手方向両側に形
成されたセンタキャップが配置され、外周側の前記ケー
シング部材には前記転動体が転走する無限循環路が二分
されている。
材は前記スプライン軸の円弧状の外周側に対応する外周
側のケーシング部材と前記スプライン軸の円弧状の内周
側に対応する内周側のケーシング部材から成り、外周側
の前記ケーシング部材の長手方向中央部には前記転動体
を方向転換させるための方向転換路が長手方向両側に形
成されたセンタキャップが配置され、外周側の前記ケー
シング部材には前記転動体が転走する無限循環路が二分
されている。
【００１６】また、前記スプライン軸には、前記ケーシ
ングに形成された前記軌道溝に対応する軌道溝が円弧状
の外周側と内周側とに形成されている。
ングに形成された前記軌道溝に対応する軌道溝が円弧状
の外周側と内周側とに形成されている。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
による曲動転がり案内ユニットの各種の実施例を説明す
る。まず、図１及び図２を参照してこの発明による曲動
転がり案内ユニットの第１実施例を説明する。図１はこ
の発明による曲動転がり案内ユニットの第一実施例を示
す一部破断の断面図、及び図２は図１の曲動転がり案内
ユニットの線Ａ−Ａにおける断面図である。
による曲動転がり案内ユニットの各種の実施例を説明す
る。まず、図１及び図２を参照してこの発明による曲動
転がり案内ユニットの第１実施例を説明する。図１はこ
の発明による曲動転がり案内ユニットの第一実施例を示
す一部破断の断面図、及び図２は図１の曲動転がり案内
ユニットの線Ａ−Ａにおける断面図である。
【００１８】この曲動転がり案内ユニットは、主とし
て、長手方向に一定の曲率で曲がって延びているスプラ
イン軸２及びスプライン軸２に嵌挿する長手方向に貫通
する中空部を備え、スプライン軸２に沿って自在に曲線
運動をするスライダ１から構成されている。スライダ１
は、転動体６が転走する内周面１５に軌道溝７と軌道溝
７に隔置して形成されたリターン通路１０を備えたケー
シング３、ケーシング３の両端面に取り付けられ且つ転
動体６が方向転換する方向転換路８を備えたエンドキャ
ップ４及びエンドキャップ４の端面にそれぞれ取り付け
られてスプライン軸２とスライダ１との隙間５Ｓを密封
するエンドシール５から構成されている。
て、長手方向に一定の曲率で曲がって延びているスプラ
イン軸２及びスプライン軸２に嵌挿する長手方向に貫通
する中空部を備え、スプライン軸２に沿って自在に曲線
運動をするスライダ１から構成されている。スライダ１
は、転動体６が転走する内周面１５に軌道溝７と軌道溝
７に隔置して形成されたリターン通路１０を備えたケー
シング３、ケーシング３の両端面に取り付けられ且つ転
動体６が方向転換する方向転換路８を備えたエンドキャ
ップ４及びエンドキャップ４の端面にそれぞれ取り付け
られてスプライン軸２とスライダ１との隙間５Ｓを密封
するエンドシール５から構成されている。
【００１９】スプライン軸２は、一定の曲率を持って円
弧状に曲げられており、スプライン軸２の長手方向外面
には円弧状の外周側と内周側との稜線に沿って軌道溝９
がそれぞれ形成されている。スプライン軸２の軌道溝９
に対して、スライダ１のケーシング３に設けたスプライ
ン軸２の曲率の中心と一致して長手方向に円弧状になる
軌道溝７とが対応し、軌道溝９と軌道溝７とで形成され
る軌道路を転動体６が転走するので、スライダ１は、ス
プライン軸２に対して軸回りに回転することなく、スプ
ライン軸２上を高精度に自在に摺動できる。
弧状に曲げられており、スプライン軸２の長手方向外面
には円弧状の外周側と内周側との稜線に沿って軌道溝９
がそれぞれ形成されている。スプライン軸２の軌道溝９
に対して、スライダ１のケーシング３に設けたスプライ
ン軸２の曲率の中心と一致して長手方向に円弧状になる
軌道溝７とが対応し、軌道溝９と軌道溝７とで形成され
る軌道路を転動体６が転走するので、スライダ１は、ス
プライン軸２に対して軸回りに回転することなく、スプ
ライン軸２上を高精度に自在に摺動できる。
【００２０】また、ケーシング３は、その外形が円形に
形成され、スプライン軸２の円弧状の長手方向に沿って
外周側と内周側とに半割りに二分割され、その分割面の
当接面１６を互いに当接した一対のケーシング部材１
３，１４から形成されている。ケーシング部材１３，１
４は、例えば、外周側のケーシング部材１３に形成され
た段部２９に取付孔が形成され、該取付孔に締結ボルト
１２を挿通し、締結ボルト１２を内周側のケーシング部
材１４に形成されたボルト穴に螺入することによって両
者が固定されている。ケーシング３に形成された軌道溝
７は、スプライン軸２の曲率中心と一致して長手方向に
円弧状でなり、ケーシング部材１３，１４にその周方向
のほぼ中央に長手方向に沿ってそれぞれ形成されてい
る。
形成され、スプライン軸２の円弧状の長手方向に沿って
外周側と内周側とに半割りに二分割され、その分割面の
当接面１６を互いに当接した一対のケーシング部材１
３，１４から形成されている。ケーシング部材１３，１
４は、例えば、外周側のケーシング部材１３に形成され
た段部２９に取付孔が形成され、該取付孔に締結ボルト
１２を挿通し、締結ボルト１２を内周側のケーシング部
材１４に形成されたボルト穴に螺入することによって両
者が固定されている。ケーシング３に形成された軌道溝
７は、スプライン軸２の曲率中心と一致して長手方向に
円弧状でなり、ケーシング部材１３，１４にその周方向
のほぼ中央に長手方向に沿ってそれぞれ形成されてい
る。
【００２１】この実施例におけるケーシング部材１３，
１４は、両者共に長手方向の長さがほぼ同一に形成され
ている。ケーシング３の外周側のケーシング部材１３に
は、曲動転がり案内ユニットを組み込む相手部材（図示
せず）を取り付けて位置決めするために、キー溝１１が
形成されている。相手部材をケーシング３に取り付けて
位置決めするキー溝は、内周側のケーシング部材１４に
形成してもよく、曲動転がり案内ユニットの組み込み装
置に対応して形成される。
１４は、両者共に長手方向の長さがほぼ同一に形成され
ている。ケーシング３の外周側のケーシング部材１３に
は、曲動転がり案内ユニットを組み込む相手部材（図示
せず）を取り付けて位置決めするために、キー溝１１が
形成されている。相手部材をケーシング３に取り付けて
位置決めするキー溝は、内周側のケーシング部材１４に
形成してもよく、曲動転がり案内ユニットの組み込み装
置に対応して形成される。
【００２２】また、エンドシール５は、円弧状のスプラ
イン軸２の軸線に直角な接触となるように外周側が長く
且つ内周側が短い環状楔形に形成されているリップ部１
９を備えている。リップ部１９は、スプライン軸２の外
周面に接触してスプライン軸２とスライダ１との隙間５
Ｓを密封し、隙間５Ｓからスライダ１の内周面１５側へ
ごみ等の異物が侵入するのを防止すると共に、スライダ
１の内周面１５へ供給されている潤滑油が漏れ出すのを
防止する機能を果たす。
イン軸２の軸線に直角な接触となるように外周側が長く
且つ内周側が短い環状楔形に形成されているリップ部１
９を備えている。リップ部１９は、スプライン軸２の外
周面に接触してスプライン軸２とスライダ１との隙間５
Ｓを密封し、隙間５Ｓからスライダ１の内周面１５側へ
ごみ等の異物が侵入するのを防止すると共に、スライダ
１の内周面１５へ供給されている潤滑油が漏れ出すのを
防止する機能を果たす。
【００２３】また、ケーシング３に形成されたリターン
通路１０は、無負荷のボールの転動体６を循環案内する
ものであり、直線状の貫通孔で形成されている。エンド
キャップ４に形成された方向転換路８は、ケーシング３
に形成された軌道溝７とリターン孔１０とにそれぞれ連
通している。ボールの転動体６は、ケーシング３の軌道
溝７とスプライン軸２の軌道溝９とで形成される負荷領
域の軌道路、及びエンドキャップ４の方向転換路８とケ
ーシング３のリターン通路１０との無負荷領域の軌道路
を無限循環して転走する。この曲動転がり案内ユニット
は、転動体６を保持する保持器を有していないが、ケー
シング３の軌道溝７には、その長手方向縁部に沿って転
動体６が軌道溝７から脱落するのを防止するため長孔を
転動体６の径より小さくする爪１７が形成されている。
通路１０は、無負荷のボールの転動体６を循環案内する
ものであり、直線状の貫通孔で形成されている。エンド
キャップ４に形成された方向転換路８は、ケーシング３
に形成された軌道溝７とリターン孔１０とにそれぞれ連
通している。ボールの転動体６は、ケーシング３の軌道
溝７とスプライン軸２の軌道溝９とで形成される負荷領
域の軌道路、及びエンドキャップ４の方向転換路８とケ
ーシング３のリターン通路１０との無負荷領域の軌道路
を無限循環して転走する。この曲動転がり案内ユニット
は、転動体６を保持する保持器を有していないが、ケー
シング３の軌道溝７には、その長手方向縁部に沿って転
動体６が軌道溝７から脱落するのを防止するため長孔を
転動体６の径より小さくする爪１７が形成されている。
【００２４】次に、図３及び図４を参照して、この発明
による曲動転がり案内ユニットの第２実施例を説明す
る。図３はこの発明による曲動転がり案内ユニットの第
２実施例を示す平面図、及び図４は図３の線Ｂ−Ｂにお
ける断面図である。第２実施例は、ケーシングの形状が
相違する以外は同一の構成及び同一に機能を有するの
で、同一部品には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。
による曲動転がり案内ユニットの第２実施例を説明す
る。図３はこの発明による曲動転がり案内ユニットの第
２実施例を示す平面図、及び図４は図３の線Ｂ−Ｂにお
ける断面図である。第２実施例は、ケーシングの形状が
相違する以外は同一の構成及び同一に機能を有するの
で、同一部品には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。
【００２５】第２実施例では、スライダ１は、ケーシン
グ２０、エンドキャップ４及びエンドシール５から構成
されている。ケーシング２０は、その外形が四角形に形
成され、長手方向に沿って半割りに二分割され、その分
割面としての当接面１６を互いに当接して締結部材１８
によって固定された一対のケーシング部材２１から形成
されている。ケーシング部材２１の長手方向中央部は、
外周に角形又は円形状に延びる凹溝２８がそれぞれ形成
されている。これらの凹溝２８には、ケーシング部材２
１を互いに固定するためのバンドや金具等の締結部材１
８が嵌合して両ケーシング部材２１を互いに固定してい
る。更に、ケーシング部材２１には、当接面１６とは反
対側の面に係止溝２５がそれぞれ形成されている。ケー
シング部材２１に取付面２４を形成するため、ケーシン
グ部材２１の表面が平らな面に形成されている。図で
は、締結部材１８は、その両端に係止爪２６が形成され
ている。ケーシング部材２１の当接面１６を互いに密着
させるため、ケーシング部材２１の係止溝２５に締結部
材２３の係止爪２６を係止し、ケーシング部材２１が互
いに密着固定されている。
グ２０、エンドキャップ４及びエンドシール５から構成
されている。ケーシング２０は、その外形が四角形に形
成され、長手方向に沿って半割りに二分割され、その分
割面としての当接面１６を互いに当接して締結部材１８
によって固定された一対のケーシング部材２１から形成
されている。ケーシング部材２１の長手方向中央部は、
外周に角形又は円形状に延びる凹溝２８がそれぞれ形成
されている。これらの凹溝２８には、ケーシング部材２
１を互いに固定するためのバンドや金具等の締結部材１
８が嵌合して両ケーシング部材２１を互いに固定してい
る。更に、ケーシング部材２１には、当接面１６とは反
対側の面に係止溝２５がそれぞれ形成されている。ケー
シング部材２１に取付面２４を形成するため、ケーシン
グ部材２１の表面が平らな面に形成されている。図で
は、締結部材１８は、その両端に係止爪２６が形成され
ている。ケーシング部材２１の当接面１６を互いに密着
させるため、ケーシング部材２１の係止溝２５に締結部
材２３の係止爪２６を係止し、ケーシング部材２１が互
いに密着固定されている。
【００２６】ケーシング２０には、相手部材を取り付け
るため、ケーシング部材２１の両側に形成された取付面
２４が形成され、取付面２４にねじ穴２７が形成されて
いる。取付面２４は、円弧状に延びるスプライン軸２の
平面上で上下になるケーシング部材２１の両側面又は一
側面に位置形成されている。ケーシング２０の外形が四
角形に形成され、スプライン軸２が延びる平面に対して
平行に延びる平面に形成されている。
るため、ケーシング部材２１の両側に形成された取付面
２４が形成され、取付面２４にねじ穴２７が形成されて
いる。取付面２４は、円弧状に延びるスプライン軸２の
平面上で上下になるケーシング部材２１の両側面又は一
側面に位置形成されている。ケーシング２０の外形が四
角形に形成され、スプライン軸２が延びる平面に対して
平行に延びる平面に形成されている。
【００２７】次に、図５を参照して、この発明による曲
動転がり案内ユニットの第３実施例を説明する。図５は
この発明による曲動転がり案内ユニットの第３実施例を
示す断面図である。第３実施例は、ケーシングの形状が
相違する以外は同一の構成及び同一に機能を有するの
で、同一部品には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。
動転がり案内ユニットの第３実施例を説明する。図５は
この発明による曲動転がり案内ユニットの第３実施例を
示す断面図である。第３実施例は、ケーシングの形状が
相違する以外は同一の構成及び同一に機能を有するの
で、同一部品には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。
【００２８】第３実施例におけるスライダ１は、ケーシ
ング３０、エンドキャップ３４及びリップ部材３６を備
えたエンドシール３５から構成されている。ケーシング
３０は、スプライン軸２の円弧状の外周側に対応する外
周側のケーシング部材３１とスプライン軸２の円弧状の
内周側に対応する内周側のケーシング部材３２から構成
され、ケーシング部材３１はケーシング部材３２より長
手方向が長く形成されている。スプライン軸２の円弧を
形成する曲率に対応してケーシング３０の軌道溝７が円
弧状に形成されている。また、ケーシング３０の端面
は、スプライン軸２の円弧に垂直に延びるように扇形に
傾斜し、ケーシング部材３１，３２はそれらの断面が台
形に形成され、全体として断面が台形に形成されてい
る。エンドシール３５は、円弧状の外周側と内周側とが
ほぼ同一長さに延び出したリップ部１９を備えている。
第３実施例は、外周側のケーシング部材３１が内周側の
ケーシング部材３２よりも大きな負荷を受けることにな
るため、ケーシング部材３１の軌道溝７の長さをケーシ
ング部材３２の軌道溝７の長さより長く形成し、それに
よって負荷バランスを均等化したものである。
ング３０、エンドキャップ３４及びリップ部材３６を備
えたエンドシール３５から構成されている。ケーシング
３０は、スプライン軸２の円弧状の外周側に対応する外
周側のケーシング部材３１とスプライン軸２の円弧状の
内周側に対応する内周側のケーシング部材３２から構成
され、ケーシング部材３１はケーシング部材３２より長
手方向が長く形成されている。スプライン軸２の円弧を
形成する曲率に対応してケーシング３０の軌道溝７が円
弧状に形成されている。また、ケーシング３０の端面
は、スプライン軸２の円弧に垂直に延びるように扇形に
傾斜し、ケーシング部材３１，３２はそれらの断面が台
形に形成され、全体として断面が台形に形成されてい
る。エンドシール３５は、円弧状の外周側と内周側とが
ほぼ同一長さに延び出したリップ部１９を備えている。
第３実施例は、外周側のケーシング部材３１が内周側の
ケーシング部材３２よりも大きな負荷を受けることにな
るため、ケーシング部材３１の軌道溝７の長さをケーシ
ング部材３２の軌道溝７の長さより長く形成し、それに
よって負荷バランスを均等化したものである。
【００２９】次に、図６を参照して、この発明による曲
動転がり案内ユニットの第４実施例を説明する。図６は
この発明による曲動転がり案内ユニットの第４実施例を
示す断面図である。第４実施例は、第３実施例と比較す
ると、ケーシングの形状が相違する以外は同一の構成及
び同一に機能を有するので、同一部品には同一の符号を
付し、重複する説明を省略する。
動転がり案内ユニットの第４実施例を説明する。図６は
この発明による曲動転がり案内ユニットの第４実施例を
示す断面図である。第４実施例は、第３実施例と比較す
ると、ケーシングの形状が相違する以外は同一の構成及
び同一に機能を有するので、同一部品には同一の符号を
付し、重複する説明を省略する。
【００３０】第４実施例におけるスライダ１は、ケーシ
ング４０、エンドキャップ４及びリップ部材４６を備え
たエンドシール４５から構成されている。ケーシング４
０は、スプライン軸２の円弧状の外周側に対応する外周
側のケーシング部材４１と、スプライン軸２の円弧状の
内周側に対応する内周側のケーシング部材４２から構成
されている。スプライン軸２の円弧を形成する曲率に対
応してケーシング４０の軌道溝７が円弧状に形成されて
いる。外周側のケーシング部材４１の長手方向中央部に
は、切欠き部４７が形成され、切欠き部４７には転動体
６を方向転換させるための方向転換路４４が長手方向両
側に形成されたセンタキャップ４３が配置されている。
ング４０、エンドキャップ４及びリップ部材４６を備え
たエンドシール４５から構成されている。ケーシング４
０は、スプライン軸２の円弧状の外周側に対応する外周
側のケーシング部材４１と、スプライン軸２の円弧状の
内周側に対応する内周側のケーシング部材４２から構成
されている。スプライン軸２の円弧を形成する曲率に対
応してケーシング４０の軌道溝７が円弧状に形成されて
いる。外周側のケーシング部材４１の長手方向中央部に
は、切欠き部４７が形成され、切欠き部４７には転動体
６を方向転換させるための方向転換路４４が長手方向両
側に形成されたセンタキャップ４３が配置されている。
【００３１】第４実施例は、外周側のケーシング部材４
１が内周側のケーシング部材４２よりも大きな負荷を受
けることになるため、ケーシング部材４１の軌道溝７の
長さをケーシング部材４２の軌道溝７の長さより長く形
成し、負荷バランスを均等化したものである。また、外
周側のケーシング部材４１の無限循環路を転走するボー
ルの転動体６の速度は、内周側のケーシング部材４２の
無限循環路を転走する転動体６の速度に比較して速くな
るので、無限循環路を長く形成した場合には、転動体６
同志の接触により循環抵抗が増大することになるため、
外周側のケーシング部材４１の無限循環路をセンタキャ
ップ４３によって二分されている。ケーシング部材４１
には、センタキャップ４３を設けることによって、転動
体６が転走する無限循環路が無限循環路４８と４９とに
二分されている。無限循環路４８と４９とに二分するこ
とによって、無限循環路４８と４９をそれぞれ転走する
転動体６の循環抵抗を低減させ、内周側と外周側との摺
動抵抗のバランスを向上させることができる。
１が内周側のケーシング部材４２よりも大きな負荷を受
けることになるため、ケーシング部材４１の軌道溝７の
長さをケーシング部材４２の軌道溝７の長さより長く形
成し、負荷バランスを均等化したものである。また、外
周側のケーシング部材４１の無限循環路を転走するボー
ルの転動体６の速度は、内周側のケーシング部材４２の
無限循環路を転走する転動体６の速度に比較して速くな
るので、無限循環路を長く形成した場合には、転動体６
同志の接触により循環抵抗が増大することになるため、
外周側のケーシング部材４１の無限循環路をセンタキャ
ップ４３によって二分されている。ケーシング部材４１
には、センタキャップ４３を設けることによって、転動
体６が転走する無限循環路が無限循環路４８と４９とに
二分されている。無限循環路４８と４９とに二分するこ
とによって、無限循環路４８と４９をそれぞれ転走する
転動体６の循環抵抗を低減させ、内周側と外周側との摺
動抵抗のバランスを向上させることができる。
【００３２】更に、上記各実施例では、ケーシングに対
して相手部材を取り付けるため、相手部材の位置決めの
ため、ケーシングにキー溝を形成しているが、キー溝の
みでなく、図７に示す第５実施例又は図８に示す第６実
施例のように構成することもできる。即ち、ケーシング
３に半径方向に延び出したフランジ部３７を形成し、フ
ランジ部３７に取付基準面３８を形成し、取付基準面３
８に相手部材を当接させて位置決めすることもできる。
また、ケーシングに半径方向に延び出したフランジ部３
７を形成し、フランジ部３７に取付部を形成し、該取付
部に相手部材を取り付けるため、取付けねじ孔３９を形
成することができる。また、図７に示す実施例では、ス
プライン軸２は中実シャフト２Ａを使用したタイプであ
る。図８に示す実施例では、中空シャフト２Ｂを使用し
たタイプである。
して相手部材を取り付けるため、相手部材の位置決めの
ため、ケーシングにキー溝を形成しているが、キー溝の
みでなく、図７に示す第５実施例又は図８に示す第６実
施例のように構成することもできる。即ち、ケーシング
３に半径方向に延び出したフランジ部３７を形成し、フ
ランジ部３７に取付基準面３８を形成し、取付基準面３
８に相手部材を当接させて位置決めすることもできる。
また、ケーシングに半径方向に延び出したフランジ部３
７を形成し、フランジ部３７に取付部を形成し、該取付
部に相手部材を取り付けるため、取付けねじ孔３９を形
成することができる。また、図７に示す実施例では、ス
プライン軸２は中実シャフト２Ａを使用したタイプであ
る。図８に示す実施例では、中空シャフト２Ｂを使用し
たタイプである。
【００３３】この発明による曲動転がり案内ユニット
は、上記各実施例のように構成できるが、上記各実施例
に限定されるものではない。例えば、上記各実施例で
は、ケーシングには転動体を保持する保持器を備えてい
ないが、場合によっては、転動体を無限循環させるた
め、サーキット状の通路を有する保持器を用いることが
できる。上記各実施例では、ケーシング部材の当接面を
平らな面に形成しているが、ケーシング部材の当接面に
互いに嵌合する凹凸部を形成することもできる。また、
スプライン軸には、場合によっては、必ずしも軌道溝を
形成しなくてもよいものであり、曲動転がり案内ユニッ
トにおいて摺動移動の精度を要求されないタイプでは、
スライダをプラスチック等で作製でき、スプライン軸に
は軌道溝を形成する必要もないタイプに形成することが
できる。
は、上記各実施例のように構成できるが、上記各実施例
に限定されるものではない。例えば、上記各実施例で
は、ケーシングには転動体を保持する保持器を備えてい
ないが、場合によっては、転動体を無限循環させるた
め、サーキット状の通路を有する保持器を用いることが
できる。上記各実施例では、ケーシング部材の当接面を
平らな面に形成しているが、ケーシング部材の当接面に
互いに嵌合する凹凸部を形成することもできる。また、
スプライン軸には、場合によっては、必ずしも軌道溝を
形成しなくてもよいものであり、曲動転がり案内ユニッ
トにおいて摺動移動の精度を要求されないタイプでは、
スライダをプラスチック等で作製でき、スプライン軸に
は軌道溝を形成する必要もないタイプに形成することが
できる。
【００３４】
【発明の効果】この発明による曲動転がり案内ユニット
は、上記のように構成されており、スプライン軸上をス
ライダがスムースに摺動することができる。スライダ
は、ケーシング、エンドキャップ及びエンドシールから
構成されているが、ケーシングの形状は、適用する相手
部材に対応して角形や円形に形成することによって、曲
動転がり案内ユニットを組み込む装置に適合させること
ができる。スプライン軸とケーシングとにそれぞれ対応
する軌道溝を形成することによって、スライダはスプラ
イン軸に対して軸回りに回転することなく、高精度に自
在に往復摺動することができる。また、ケーシングを半
割れの一対のケーシング部材で作製することによって、
組立等が容易になり、ケーシング部材に高精度の軌道溝
を容易に形成することができる。また、円弧状の軌道溝
を転走する転動体は、外周側が内周側に比較して負荷が
大きくなるが、本発明のように、円弧状の外周側のケー
シング部材を内周側のケーシング部材より長手方向に長
く形成することによって、負荷領域を転走する転動体に
対して負荷を均等にバランスさせることができる。ま
た、転動体の循環抵抗がセンタキャップを設けることに
よって、転動体の摺動抵抗のバランスを向上させること
ができる。
は、上記のように構成されており、スプライン軸上をス
ライダがスムースに摺動することができる。スライダ
は、ケーシング、エンドキャップ及びエンドシールから
構成されているが、ケーシングの形状は、適用する相手
部材に対応して角形や円形に形成することによって、曲
動転がり案内ユニットを組み込む装置に適合させること
ができる。スプライン軸とケーシングとにそれぞれ対応
する軌道溝を形成することによって、スライダはスプラ
イン軸に対して軸回りに回転することなく、高精度に自
在に往復摺動することができる。また、ケーシングを半
割れの一対のケーシング部材で作製することによって、
組立等が容易になり、ケーシング部材に高精度の軌道溝
を容易に形成することができる。また、円弧状の軌道溝
を転走する転動体は、外周側が内周側に比較して負荷が
大きくなるが、本発明のように、円弧状の外周側のケー
シング部材を内周側のケーシング部材より長手方向に長
く形成することによって、負荷領域を転走する転動体に
対して負荷を均等にバランスさせることができる。ま
た、転動体の循環抵抗がセンタキャップを設けることに
よって、転動体の摺動抵抗のバランスを向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明による曲動転がり案内ユニットの第１
実施例を示す一部破断の断面図である。
実施例を示す一部破断の断面図である。
【図２】図１の曲動転がり案内ユニットの線Ａ−Ａにお
ける断面図である。
ける断面図である。
【図３】この発明による曲動転がり案内ユニットの第２
実施例を示す平面図である。
実施例を示す平面図である。
【図４】図３の線Ｂ−Ｂにおける断面図である。
【図５】この発明による曲動転がり案内ユニットの第３
実施例を示す断面図である。
実施例を示す断面図である。
【図６】この発明による曲動転がり案内ユニットの第４
実施例を示す断面図である。
実施例を示す断面図である。
【図７】この発明による曲動転がり案内ユニットの第５
実施例を示す斜視図である。
実施例を示す斜視図である。
【図８】この発明による曲動転がり案内ユニットの第６
実施例を示す斜視図である。
実施例を示す斜視図である。
【図９】従来のボールスプラインを示す一部破断の斜視
図である。
図である。
【図１０】図９のボールスプラインの断面図である。
【図１１】従来の別のボールスプラインを示す断面図で
ある。
ある。
１ スライダ ２，２Ａ，２Ｂ スプライン軸 ３，２０，３０，４０ ケーシング ４，３４ エンドキャップ ５，３５，４５ エンドシール ５Ｓ 隙間 ６ 転動体 ７，９ 軌道溝 ８ 方向転換路 １０ リターン通路 １１ キー溝 １２ ボルト １３，１４，２１，３１，３２，４１，４２ ケーシン
グ部材 １５ 内周面 １６ 当接面 １７ 爪 ３７ フランジ部 ３８ 取付基準面
グ部材 １５ 内周面 １６ 当接面 １７ 爪 ３７ フランジ部 ３８ 取付基準面
Claims (8)
- 【請求項１】 長手方向に一定曲率で曲がって延びてい
るスプライン軸、及び前記スプライン軸に嵌挿して前記
スプライン軸上を曲線運動をするスライダを具備し、前
記スライダは、複数の転動体を有し、前記転動体が転走
する内周面に軌道溝とリターン通路を備えたケーシン
グ、前記ケーシングの両端面に取り付けられ且つ前記転
動体が方向転換する方向転換路を備えたエンドキャップ
及び前記エンドキャップの端面にそれぞれ取り付けられ
て前記スプライン軸と前記スライダとの隙間を密封する
エンドシールから成り、前記ケーシングは長手方向に沿
って二分割され且つその分割面を互いに当接して固定さ
れた一対のケーシング部材から成ることを特徴とする曲
動転がり案内ユニット。 - 【請求項２】 前記ケーシングは、相手部材を取付け位
置決めするため、外周面に長手方向に延びるキー溝又は
前記ケーシングの半径方向に延びる取付基準面を備えた
フランジ部を備えている請求項１に記載の曲動転がり案
内ユニット。 - 【請求項３】 前記ケーシングの前記軌道溝の縁部には
前記転動体を前記軌道溝から脱落防止するための爪が前
記軌道溝の長手方向に沿って形成されている請求項１又
は２に記載の曲動転がり案内ユニット。 - 【請求項４】 前記ケーシングには相手部材を取り付け
るための取付面と該取付面にねじ穴が形成されている請
求項１〜３のいずれか１項に記載の曲動転がり案内ユニ
ット。 - 【請求項５】 前記ケーシングは、外形が円形又は角形
に形成されている請求項１〜４のいずれか１項に記載の
曲動転がり案内ユニット。 - 【請求項６】 前記ケーシングの前記ケーシング部材は
前記スプライン軸の円弧状の外周側に対応する外周側の
ケーシング部材と前記スプライン軸の円弧状の内周側に
対応する内周側のケーシング部材から成り、外周側の前
記ケーシング部材は内周側の前記ケーシング部材より長
手方向が長く形成されている請求項１〜５のいずれか１
項に記載の曲動転がり案内ユニット。 - 【請求項７】 前記ケーシングの前記ケーシング部材は
前記スプライン軸の円弧状の外周側に対応する外周側の
ケーシング部材と前記スプライン軸の円弧状の内周側に
対応する内周側のケーシング部材から成り、外周側の前
記ケーシング部材の長手方向中央部には前記転動体を方
向転換させるための方向転換路が長手方向両側に形成さ
れたセンタキャップが配置され、外周側の前記ケーシン
グ部材には前記転動体が転走する無限循環路が二分され
ている請求項１〜６のいずれか１項に記載の曲動転がり
案内ユニット。 - 【請求項８】 前記スプライン軸には、前記ケーシング
に形成された前記軌道溝に対応する各々の軌道溝が前記
スプライン軸の円弧状の外周側と内周側の稜線に沿って
形成されている請求項１〜７のいずれか１項に記載の曲
動転がり案内ユニット。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8205499A JPH1030638A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 曲動転がり案内ユニット |
| US08/885,792 US5921682A (en) | 1996-07-17 | 1997-06-30 | Curve motion rolling guide unit |
| EP97304857A EP0826891B1 (en) | 1996-07-17 | 1997-07-03 | Curve motion rolling guide unit |
| DE69712000T DE69712000T2 (de) | 1996-07-17 | 1997-07-03 | Linearlagereinheit für eine kurvenförmige Bewegung |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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