JPH10303932A - 通信装置、通信方法及び記録媒体 - Google Patents

通信装置、通信方法及び記録媒体

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JPH10303932A
JPH10303932A JP4605698A JP4605698A JPH10303932A JP H10303932 A JPH10303932 A JP H10303932A JP 4605698 A JP4605698 A JP 4605698A JP 4605698 A JP4605698 A JP 4605698A JP H10303932 A JPH10303932 A JP H10303932A
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俊文 關
Keisuke Hashimoto
圭介 橋本
Takeshi Tanaka
武志 田中
Yasuo Namioka
保男 浪岡
Satoshi Kagaya
聡 加賀谷
Haruhiko Iida
晴彦 飯田
Yoshio Kataoka
欣夫 片岡
Jinya Nakamura
人哉 中村
Hideaki Shiotani
英明 塩谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信資源を効率良く割り当てることが可能な
通信装置、通信方法及び記録媒体を提供すること。 【解決手段】 メッセージに付加されたメッセージ内容
を示すインデックスを用いて、それに応じた通信帯域を
割り当てる。この際、情報を伝送するために確保する通
信帯域を固定帯域と変動帯域に分けて管理する。インデ
ックスは、通信を開始する時点での固定帯域を確保する
ときと、変動帯域の帯域の融通の時に、通信内容やメデ
ィアの特徴により客観的に優先度を決定するために用い
る。固定帯域や変動帯域の確保において、即時に確保で
きない場合も考慮して、スケジューリングによる通信予
約の機能を実現する場合もインデックスを用いて客観的
な優先度決定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、要求品質に応じた
通信資源を確保する通信装置、通信方法及び記録媒体に
関する。
【0002】
【従来の技術】インター/イントラネットの普及により
分散システムは急速に普及しているが、システムの複雑
化、大規模化、及びコンポーネントウェアの導入によ
り、プログラムやシステムの全貌を把握することが非常
に困難になってきている。このため、事前のシミュレー
ション等の数値解析を行うためのモデル化が困難とな
り、システム設計/開発時の性能把握/評価が十分行え
ていない。その性能評価を困難とする原因の内、最も大
きな原因は、複数のジョブが一つの系の資源を共有する
ということである。このような複数主体による共有がネ
ットワーク資源、コンピューティング資源に対して発生
しており、その各々の管理ポリシーにおける最適化の基
準が異なるために、性能を予測することが困難になって
いる。また、性能を評価する際にその利用者からは、平
均的な性能だけではなく、その最悪値を求められる。し
かし、複数主体が共有する複雑系においては、このよう
な最悪値は得てしてエンジニアリング的な経験値を超え
てしまうことが多い。このため理論的解析が意味をなさ
ず、実際の実験においても、最悪状況を発生させるデー
タが作れないために、運用上発生する最悪状態のシミュ
レーションをすることが出来ず、性能評価/予測問題を
より困難にしている。これは、例えば、従来のインター
ネットに代表される多くのコンピュータ間の通信分野を
捉えると、従来は主に通信資源を複数主体が平等に共有
するBest Effort方式を採用しているため、
上記するように、常に他の通信主体による通信に影響さ
れ、必要な帯域を保証することが困難になっていた。こ
のため、データの受信側で通信速度を測定し、その情報
をデータの送信元にフィードバックすることによって、
データの送信量を送信側で制御し、例えば、通信速度が
遅いときは情報を削って送信することによって、一定速
度のデータ転送を実現する方法が存在している。しかし
この方法では、フィードバック情報を転送するための別
回線が必要となる。さらに転送されるデータの内容に関
わらず一様に情報が削られるといった問題点がある。
【0003】さらに、Best Effort方式では
なく帯域確保型の通信方式として、ATM(Async
hronous Transfer Mode)通信方
式やRSVP(Resource Reservati
on Protocol)といったプロトコルの検討が
進められている。しかし、これらの方式では、ネットワ
ーク上で扱われているデータの多様化に伴い、データの
特徴により妥当な取り扱われかたも異なるにも関わら
ず、先着優先の原理に従い、早く要求をしたものから順
に必要とする通信資源(帯域)を確保しているだけであ
る。よって、要求する帯域を確保できない場合は要求が
拒否されるだけで、ユーザは絶えず通信資源の空くのを
待って再要求をすることを強いられる。
【0004】このように従来技術では、コンピュ−タ間
の通信分野において必要な帯域を保証することが困難で
あり、データの受信側で通信速度を測定し、その情報を
データの送信元にフィードバックすることによって、デ
ータの送信量を送信側で制御し、例えば、通信速度が遅
いときは情報を削って送信することによって、一定速度
のデータ転送を実現する方法では、別回線が必要となっ
たりデータの内容に関わらず一様に情報が削られるとい
った問題点があった。さらに、ATM方式やRSVP方
式では要求する帯域を確保できない場合は要求が拒否さ
れるだけで、ユーザは絶えず通信資源の空くのを待って
再要求をすることを強いられるといった問題点があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような限られた通
信資源を不特定多数の主体により共用する場合、個々の
ユーザからの要求だけに応じて通信資源の確保を行うの
ではなく、ネットワーク全体に共通する客観的な優先度
のような指標を設け、それを用いて不特定多数のユーザ
に平等に資源を配分することが課題となる。
【0006】例えば、送受するデータが映像で報道を目
的とする場合、実時間性の保持が最も重要であり、画質
は比較的重要ではないといえるならば、ルータやサーバ
の通信量の増減に呼応して、このデータを許容できる範
囲内で省くことが課題となる。これによって他の通信要
求を満たすことが可能となり、多数のユーザにサービス
を提供することが可能となる。
【0007】逆に、送受するデータが映画情報でその鑑
賞を目的とする場合は、実時間性よりも画質を重要視す
るならば、良好な画質を提供可能となる時刻を提示され
た上で、その時刻まで待つことは問題とならないと考え
る。このためには、通信路の資源予約を時間軸に対して
行うことが課題となる。
【0008】さらに、映画鑑賞の場合には、クライマッ
クスの場面とそれ以外の場面のように、同じデータフロ
ーでも、そのデータの価値を決定付けるような高い品質
を要求される部分と幾分画質が落ちても大勢に影響の無
い部分とが混在している場合がある。このような情報の
場合は、一様に情報を削除することは大きな損失であ
り、状況に応じて動的に情報の加工方法を変更できるこ
とが望まれる。
【0009】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものである。
【0010】本発明の目的は、通信資源を効率よく割り
当てることが可能な通信装置、通信方法及び記録媒体を
提供することにある。
【0011】本発明の別の目的は、必要以上に高い品質
の情報の送信を抑制し、トラフィックの軽減を図ること
ができる通信装置、通信方法及び記録媒体を提供するこ
とにある。
【0012】本発明のまた別の目的は、通信路混雑時で
も要求が拒絶されずに処理される通信装置、通信方法及
び記録媒体を提供することにある。
【0013】本発明の別の目的は、サービスの開始・終
了時刻をユーザに提示することが可能となる通信装置、
通信方法及び記録媒体を提供することにある。
【0014】本発明のまた別の目的は、優先度に応じた
スケジューリングが可能となり、サービスに軽重をつけ
ることが可能とする通信装置、通信方法及び記録媒体を
提供することにある。
【0015】本発明の別の目的は、通信資源を通信要求
間で相互に融通しあい、送信できる可能性が上がる通信
装置、通信方法及び記録媒体を提供することにある。
【0016】本発明のまた別の目的は、通信路の負荷状
況に応じて、要求品質以上で可能な限り高い品質の情報
を提供することが可能な通信装置、通信方法及び記録媒
体を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、請求項1記載の本発明は、通信路に通信情報を転送
する手段と、転送する通信情報の内容を判別する手段
と、前記判別された内容に応じて、前記通信情報を転送
するための前記通信路の帯域を割り当てる手段とを具備
する。
【0018】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
通信装置において、前記転送する通信情報に、該通信情
報の内容を示すインデックスを付加し、前記判別手段
が、前記インデックスに基づいて、転送する通信情報の
内容を判別することを特徴とする。
【0019】請求項3記載の本発明は、請求項1記載の
通信装置において、前記帯域が、前記通信情報を転送し
ている期間中、一定の帯域幅が固定的に確保される固定
帯域と、所定の状況に応じて帯域幅が変動する変動帯域
とを具備する。
【0020】請求項4記載の本発明は、請求項3記載の
通信装置において、通信路の資源割当状況を管理する手
段を更に具備し、前記割り当て手段が、前記通信情報の
内容及び前記資源割当状況に応じた帯域幅の前記固定帯
域及び/または前記変動帯域を確保するとともに、前記
通信情報の内容及び前記資源割当状況に応じて前記変動
帯域の帯域幅を制御することを特徴とする。
【0021】請求項5記載の本発明は、請求項4記載の
通信装置において、前記変動帯域の帯域幅が、周期的に
制御されることを特徴とする。
【0022】請求項6記載の本発明は、請求項3記載の
通信装置において、前記変動帯域を使って前記通信情報
をパケットとして転送する手段と、前記変動帯域の減少
に応じてパケットを廃棄する手段と、前記廃棄されたパ
ケットを一時的に保存する手段と、前記変動帯域の増加
に応じて前記一時的に保存されたパケットを転送する手
段とを更に具備する。
【0023】請求項7記載の本発明は、請求項3記載の
通信装置において、前記変動帯域を使って前記通信情報
をパケットとして本来の送信経路へ転送できなかったパ
ケットを保持する手段と、本来の送信経路とは別の迂回
経路が存在する場合には前記迂回経路の帯域状況を把握
した上で空きのある迂回経路を使って前記保持されたパ
ケットを転送する手段とを更に具備する。
【0024】請求項8記載の本発明は、通信情報の転送
要求に対して通信路の資源を割当てる手段と、前記転送
要求に対して前記通信路の資源を仮予約する手段と、所
定の入札期間中の前記仮予約に対してスケジューリング
する手段と、前記スケジューリングに応じて前記仮予約
を前記通信路の資源の本予約に変える手段とを具備す
る。
【0025】請求項9記載の本発明は、請求項8記載の
通信装置において、前記通信情報に、前記通信路の資源
の割当てに関する優先度が付加され、前記スケジューリ
ング手段が、前記優先度に基づきスケジューリングする
ことを特徴とする。
【0026】請求項10記載の本発明は、請求項9記載
の通信装置において、前記スケジューリング手段が、前
記転送要求がある毎に前記入札期間中の各転送要求の前
記優先度を評価してスケジューリングすることを特徴と
する。
【0027】請求項11記載の本発明は、請求項9記載
の通信装置において、前記スケジューリング手段が、前
記入札期間終了後に、該入札期間中の各転送要求の前記
優先度を評価してスケジューリングすることを特徴とす
る。
【0028】請求項12記載の本発明は、請求項9記載
の通信装置において、前記スケジューリング手段が、前
記転送要求の優先度に応じて入札期間の長さを決め、該
入札期間内にあった各転送要求をスケジューリングする
ことを特徴とする。
【0029】請求項13記載の本発明は、請求項9記載
の通信装置において、割り当てられる通信路の帯域をこ
れ以上情報を削除をすると意味を持たなくなる最低限度
確保しなければならない第1の帯域と混雑時には削るこ
とができる第2の帯域とに分ける手段を更に具備し、前
記スケジューリング手段が、前記入札期間終了後に、該
入札期間中の各転送要求の前記第2の帯域の削除及び各
転送要求の優先度を考慮しつつスケジューリングするこ
とを特徴とする。
【0030】請求項14記載の本発明は、(a)転送す
る通信情報の内容を判別するステップと、(b)前記判
別された内容に応じて、前記通信情報を転送するための
前記通信路の帯域を割り当てるステップとを具備する。
【0031】請求項15記載の本発明は、請求項14記
載の通信方法において、前記転送する通信情報に、該通
信情報の内容を示すインデックスを付加するステップを
更に具備し、前記(b)ステップで、前記インデックス
に基づいて、転送する通信情報の内容を判別することを
特徴とする。
【0032】請求項16記載の本発明は、請求項15記
載の通信方法において、前記帯域が、前記通信情報を転
送している期間中、一定の帯域幅が固定的に確保される
固定帯域と、所定の状況に応じて帯域幅が変動する変動
帯域とを有することを特徴とする。
【0033】請求項17記載の本発明は、請求項15記
載の通信方法において、通信路の資源割当状況を管理す
るステップを更に具備し、前記(b)ステップが、前記
通信情報の内容及び前記資源割当状況に応じた帯域幅の
前記固定帯域及び/または前記変動帯域を確保するステ
ップと、前記通信情報の内容及び前記資源割当状況に応
じて前記変動帯域の帯域幅を制御するステップとを具備
する。
【0034】請求項18記載の本発明は、請求項16ま
たは17記載の通信方法において、前記変動帯域の帯域
幅を制御するステップで、前記変動帯域の帯域幅を周期
的に制御することを特徴とする。
【0035】請求項19記載の本発明は、請求項15記
載の通信方法において、前記変動帯域を使って前記通信
情報をパケットとして転送し、前記変動帯域の減少に応
じてパケットを廃棄するとともに、前記廃棄されたパケ
ットを一時的に保存し、前記変動帯域の増加に応じて前
記一時的に保存されたパケットを転送するステップを更
に具備する。
【0036】請求項20記載の本発明は、請求項15記
載の通信方法において、前記変動帯域を使って前記通信
情報をパケットとして本来の送信経路へ転送できなかっ
たパケットを保持し、本来の送信経路とは別の迂回経路
が存在する場合には前記迂回経路の帯域状況を把握した
上で空きのある迂回経路を使って前記保持されたパケッ
トを転送するステップを更に具備する。
【0037】請求項21記載の本発明は、(a)前記転
送要求に対して前記通信路の資源を仮予約し、(b)所
定の入札期間中の前記仮予約に対してスケジューリング
し、(c)前記スケジューリングに応じて前記仮予約を
前記通信路の資源の本予約に変えるステップを具備す
る。
【0038】請求項22記載の本発明は、請求項21記
載の通信方法において、前記通信情報に、前記通信路の
資源の割当てに関する優先度が付加され、前記(b)ス
テップで、前記優先度に基づきスケジューリングするこ
とを特徴とする。
【0039】請求項23記載の本発明は、請求項22記
載の通信方法において、前記(b)ステップで、前記転
送要求がある毎に前記入札期間中の各転送要求の前記優
先度を評価してスケジューリングすることを特徴とす
る。
【0040】請求項24記載の本発明は、請求項22記
載の通信方法において、前記(b)ステップで、前記入
札期間終了後に、該入札期間中の各転送要求の前記優先
度を評価してスケジューリングすることを特徴とする。
【0041】請求項25記載の本発明は、請求項22記
載の通信方法において、前記(b)ステップで、前記転
送要求の優先度に応じて入札期間の長さを決め、該入札
期間内にあった各転送要求をスケジューリングすること
を特徴とする。
【0042】請求項26記載の本発明は、請求項22記
載の通信方法において、割り当てられる通信路の帯域
を、これ以上情報を削除をすると意味を持たなくなる最
低限度確保しなければならない第1の帯域と、混雑時に
は削ることができる第2の帯域とに分けるステップを更
に具備し、前記(b)ステップで、前記入札期間終了後
に、該入札期間中の各転送要求の前記第2の帯域の削除
及び各転送要求の優先度を考慮しつつスケジューリング
することを特徴とする。
【0043】請求項27記載の本発明は、通信路に通信
情報を転送する手段と、前記転送する通信情報の内容を
判別する手段と、前記判別された内容に応じて、前記通
信情報を転送するための前記通信路の帯域を割り当てる
手段とを具備する。
【0044】請求項28記載の本発明は、通信情報の転
送要求に対して通信路の資源を割当てる手段と、前記転
送要求に対して前記通信路の資源を仮予約する手段と、
所定の入札期間中の前記仮予約に対してスケジューリン
グする手段と、前記スケジューリングに応じて前記仮予
約を前記通信路の資源の本予約に変える手段とを具備す
る。
【0045】本発明では、例えばメッセージに付加され
たメッセージ内容を示すインデックスを用いて、それに
応じた通信帯域を割り当てる。この際、本発明では、例
えば情報を伝送するために確保する通信帯域を固定帯域
と変動帯域に分けて管理する。固定帯域は、削られない
ことを保証する通信帯域であり、固定帯域幅は通信を開
始する時点で決定する。また、変動帯域は、ルータやサ
ーバの負荷の変動により各通信フロー間で融通しあう。
インデックスは、通信を開始する時点での固定帯域を確
保するときと、変動帯域の帯域の融通の時に、通信内容
やメディアの特徴により客観的に優先度を決定するため
に用いる。固定帯域や変動帯域の確保において、即時に
確保できない場合も考慮して、スケジューリングによる
通信予約の機能を実現する場合もインデックスを用いて
客観的な優先度決定を行うことができる。
【0046】本発明により、計算機間でネットワークを
介して交換されるメッセージを、通信資源に対して予約
する事が可能となる。これにより、通信路が混んでいる
場合でも要求が拒絶されずに、サービスの開始や終了時
刻を明らかにする事が可能となる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の詳細を
図面に基づき説明する。
【0048】図1に本発明の一実施形態に係るネットワ
ークの一例を示す。このネットワークでは、各種サーバ
マシン100、ルータ200及び端末300を有する。
一般に、いわゆるインターネットや企業内のネットワー
ク( イントラネット)等では、LANの他に専用ディジ
タル回線を介した通信が行われており、ATM交換機等
の種々の層から構成されているが、ここでは、簡単のた
めルータで代表させて説明する。なお、サーバマシン1
00のうち、DBはデータベースに関するサーバマシン
であり、MDBはマルチメディアデータベースに関する
サーバマシン、KBは知識ベースに関するサーバマシ
ン、LIBはライブラリに関するサーバマシンを示して
いる。
【0049】図2は、図1のようなネットワーク環境に
おける本発明の一実施形態に係るインデックスを用いる
通信網の構成を表すブロック図である。「インデック
ス」は、データ選択時、ネゴシエーション時、転送時、
コネクト時等の優先度の判定に用いられる。
【0050】インデックスを用いる通信網は少なくと
も、ユーザの要求にこたえてインデックス付パケットを
発信するサーバ100、そのパケットを中継・分配する
ルータ200、そのパケットを受信して復元する端末3
00からなる。また、インデックスの付加されたデータ
をサーバに供給するインデックス付データ作成部400
をネットワーク上に存在するように構成してもよい。
【0051】サーバ100は、少なくともユーザリクエ
スト窓口部101、インデックス付データ記憶部10
2、インデックス記憶部103、パケットにインデック
スを付加するパケットインデックス付加部104、変動
帯域優先度決定部105、変動帯域割り当て部106、
パケット廃棄・復活部107、パケット送信部108、
更にあらかじめ帯域を予約或いは確保してから送信を行
うための固定帯域優先度決定部109、固定帯域予約部
110、予約情報記憶部111から構成される。サーバ
の扱うデータをユーザがブラウズして選択する為のデー
タブラウズ部112、災害時などの緊急報道の割り込み
を許す緊急報道割り込み部113等を構成に加えてもよ
い。パケット廃棄・復活部107は一旦廃棄されたパケ
ットを帯域幅の余裕のある時を利用して復活させるもの
で、廃棄パケットキャッシュ部114が接続される。
【0052】サーバ100において、パケットインデッ
クス付加部104は発信されるデータをパケットに分割
しインデックス記憶部103のインデックスを用いて、
各パケットにインデックスを付加する。変動帯域優先度
決定部105は、このインデックスに対応する評価値を
インデックス記憶部から検索し、各データフローの優先
度を決定する。変動帯域幅割当部106は、各データフ
ローの優先度から各データフローに帯域を割り当てる。
パケット廃棄・復活部107は、割り当てられた帯域幅
に見合うだけのパケットを選択しパケット送信部108
に渡し、それ以外のパケットを廃棄或いは送信を見合わ
せる。緊急報道割り込み部113は、緊急報道のインデ
ックスを持つパケットを検出し最優先に発信するべきデ
ータフロー或いはパケットを変動帯域優先度決定部10
5やパケット廃棄・復活部107等に伝える。
【0053】ルータ200は、少なくともユーザリクエ
スト窓口部201、パケット受信部202、インデック
ス記憶部203、インデックス展開部204、変動帯域
優先度決定部205、変動帯域割り当て部206、パケ
ット廃棄・復活部207、パケット送信部208、更に
あらかじめ帯域を確保してから送信を行うための固定帯
域優先度決定部209、固定帯域予約部210、予約情
報記憶部211から構成される。受信したパケットを一
時的に貯えたりデータフロー間でパケットを共有するた
めのパケットキャッシュ部212、ルータの以下(端末
など)のネットワークにおいて不必要なデータを判定す
るデータフィルタリング部213、その判定の根拠とな
る規則を貯えるデータマスクルール記憶部214、ルー
タによりインデックスの一部を更新する為のパケットイ
ンデックス更新部215、災害時などの緊急報道の割り
込みを許す緊急報道割り込み部216等を構成に加える
のもよい。パケット廃棄・復活部207は一旦廃棄され
たパケットを帯域幅の余裕のある時を利用して復活させ
るもので、廃棄パケットキャッシュ部217が接続され
る。
【0054】ルータ200において、インデックス展開
部204は受信したパケットのインデックスを用いてイ
ンデックス記憶部203から評価値を検索し、各データ
フローの評価値を算出する。変動帯域優先度決定部20
5は、この評価値を用いて各データフローの優先度を決
定する。変動帯域幅割当部206は、各データフローの
優先度から各データフローに帯域を割り当てる。パケッ
ト廃棄・復活部207は、割り当てられた帯域幅に見合
うだけのパケットを選択しパケット送信部に渡し、それ
以外のパケットを廃棄或いは送信を見合わせる。緊急報
道割り込み部216は、緊急報道のインデックスを持つ
パケットを検出し最優先に発信するべきデータフロー或
いはパケットを変動帯域優先度決定部205やパケット
廃棄・復活部207等に伝える。
【0055】端末300は、少なくとも端末がネットワ
ークに接続し、所望のデータを探す為のネットワーク利
用部301と、所望のデータの送信要求などを行うユー
ザリクエスト発行部302と、インデックス付パケット
を受信するパケット受信部303と、受け取ったパケッ
トからユーザの利用したい形態にデータを復元するデー
タ復元部304とを備える。受信したパケットをパケッ
トのまま、或いはデータに復号した状態で一時的に貯え
る必要がある場合はデータキャッシュ部305を、受信
するデータにフィルタを掛けたい場合は、ルータの構成
にあるようなデータフィルタリング部やデータマスクル
ール記憶部やインデックス記憶部を構成に加えるのもよ
い。また、インデックスやその評価値を参照した処理を
端末で行いたい場合もインデックス記憶部を構成に加え
るのもよい。
【0056】インデックス付データ作成部400は、少
なくとも、インデックスがまったく付加されていないデ
ータを記憶するインデックス無しデータ記憶部401、
インデックス記憶部402、データの内容をデータ全体
に付加するコンテンツインデックス付加部403、イン
デックスが付加されたデータを記憶するインデックス付
データ記憶部404、インデックスの付加されたデータ
をサーバなどに供給するデータ供給部405からなる。
データ内でシーン毎の重要度を表すシーンインデックス
を付加する必要のある場合は、シーンインデックスの付
加されていないデータからシーンを切り出すシーン切り
出し部406、切り出されたシーンに対しシーンインデ
ックスを付加するシーンインデックス付加部407を構
成に含めてもよい。
【0057】この通信網において、予め通信帯域を予約
或いは確保して通信を行う場合の予約或いは確保の方法
は、次のようになる。
【0058】・ユーザは、所望のデータのあるサーバ1
00を、端末300のネットワーク利用部301により
得る。
【0059】・端末300のユーザリクエスト発行部3
02は、ルータ200のユーザリクエスト窓口部20
1、サーバ100のユーザリクエスト窓口部101を通
じて該当するサーバ100と接続し、データ内容(概要
解説、サイズ、料金等)を確認して、ユーザのリクエス
ト(転送開始時刻、転送レート、転送終了時刻等)を端
末300よりルータ200及びサーバ100に対して発
行する。
【0060】・ユーザのリクエストを受け取ったサーバ
100或いはルータ200では、固定帯域優先度決定部
109、209が、インデックス記憶部103、203
よりデータの評価値を検索し、固定帯域を確保する場合
の優先度を決定する。
【0061】・固定帯域予約部110、210は、予約
情報記憶部111、211から通信帯域の予約状況を検
索し、ユーザの要求に沿う時間の通信帯域の確保が可能
かどうかをチェックする。この結果、確保できた場合
は、その旨をユーザリクエスト窓口部を通じてユーザに
通知する。また、確保できなかった場合は、代替案を作
成して、その旨をユーザリクエスト窓口部を通じてユー
ザに提示する。
【0062】・ユーザのリクエスト通りに確保できない
場合は、サーバ100及びルータ200に対しユーザリ
クエスト窓口部を通じてネゴシエーションを行う。
【0063】・ユーザは、確保できた場合、或いは、ネ
ゴシエーションにより満足のゆく確保が可能であれば、
それを確認してユーザリクエスト窓口部を通じてサーバ
100及びルータ200に通信帯域の確保と送信を依頼
する。
【0064】図3は、インデックスを用いる通信網にお
ける通信帯域の分割方針と、それに応じた各通信への通
信帯域の割り当て方法の一例を表す。
【0065】ここで、固定帯域とは、ある通信で削られ
ないことを保証される通信帯域のことである。その具体
的な値を固定帯域幅という。固定帯域幅は、通信開始前
の固定帯域のスケジューリング時に決定される。変動帯
域とは、ルータやサーバの通信帯域の中で、固定帯域と
して確保されている以外の帯域を、同時に行われている
各通信間に優先度により割り振られる通信帯域のことで
ある。さらに、最低転送帯域幅とは、あるデータがリア
ルタイム性を保ちつつしかもデータの持つ情報が十分伝
わる最低限の帯域幅のことである。
【0066】帯域分割の方針は、データの特性により幾
つかに別れる。ここでは、例として次の4つをあげる。
なお、本実施形態の以下の説明では、4つの例を網羅す
る「リアルタイム性優先データ(間引き可)」を用い
る。
【0067】・リアルタイム性優先データ(間引き可) リアルタイム性が要求されるデータであるが、ある範囲
でパケットの間引きを行っても受信側でユーザが妥協で
きる程度まで復元できるようなデータをいう。どの程度
復元されればよいかは、技術的最低限度はあるとしてそ
れ以上は、ユーザに依存する。
【0068】一般的な動画データや音声データ(電話も
含む)などがこれにあたる。帯域確保の形態としては、
固定帯域と変動帯域からなり、転送データの内容やシー
ンや重要度により固定帯域の割合や変動帯域の間引き率
を変化させることができる。固定帯域と他のデータフロ
ーとの兼ね合いで決まる変動帯域との和で通信帯域幅
(転送速度)が決まる。
【0069】・リアルタイム性優先データ(間引き不
可) リアルタイム性が要求されるデータで、かつ、データの
間引きが許されないデータをいう。
【0070】高精度を要求するような動画像、リアルタ
イム制御系の通信などがこれにあたる。
【0071】通信帯域は、リアルタイム性を維持するの
に十分な固定帯域で構成され、データの内容により通信
の帯域幅(転送速度)が決まる。
【0072】・完全性優先データ(帯域確保) データの完全性を重視し、かつ、あるスケジュールにの
っとって転送され、転送完了までの時刻を保証する必要
のあるデータをいう。企業の各支店のある期間(日、
月、年、年度等)ごとの諸々の集計結果等のデータを本
店に転送するような場合がこれにあたる。通信帯域は、
スケジュールどおりに送られるのに十分な固定帯域から
構成され、データ量と転送に要する時間により通信帯域
の幅(転送速度)が決まる。
【0073】・完全性優先データ(帯域変動) データの完全性を重視するが、転送完了までの時刻はあ
まり重要でないデータ。個人の間で取り交わされる電子
メールなどがこれにあたる。通信帯域は、変動帯域のみ
により構成され、他のデータフローとの兼ね合いで通信
帯域幅(転送速度)が決まる。現在のBest Eff
ort方式に基づくTCP/IP等ではすべてのデータ
フローの帯域が優先度無しで変動する。
【0074】図4は、ネットワーク内に公開されるデー
タの種類を網羅するインデックステーブルの例を示す。
この中で、緊急報道に類するデータの取り扱いに特別な
優先方式を設定する場合は、ネットワーク管理者等の特
定の個人または公共団体等に制限する必要がある。
【0075】図4では、評価値を映像、音声、文字列等
に区別して設定した例を示しているが、これらを区別せ
ず単一の値を用いても、別の区別の仕方で値を設定して
もよい。また、接続すること自体の優先度と通信帯域の
幅を確保する時の優先度とを区別したい場合は、通信回
線を接続する時の評価値と通信時の評価値とを区別して
設定してもよい。
【0076】図5に示すシーンインデックスを設定して
もよい。このインデックスは、同じデータ内で優先度が
異なる場合の通信帯域の柔軟な融通に有効である。図4
のインデックスと図5のインデックスを用いる場合の両
インデックスの関係は例えば、図4のインデックスは通
信帯域を確保する場合の基本的な評価値として用いら
れ、図5のインデックスはそれを修飾する評価値として
用いられる。例えば、映画のクライマックスとそうでな
い部分とで評価値を変えても良い。
【0077】図6はインデックスを用いる通信で各サー
バ、ルータ、端末などが受け取るデータパケットの構成
例を表す。この構成例では、インデックスはデータパケ
ットの通常のヘッダー部分に加えられる。このインデッ
クスは、通信されているデータの内容を表す部分(コン
テンツ:図4で示される通信内容のインデックスが付加
される)に加え、データ内での重要度を表す部分(シー
ン:図5で示されるシーンインデックスが付加され
る)、同じデータに対する同時期のリクエストの数(リ
クエスト数)等を含むのもよい。また、コンテンツによ
り送信するデータを具体的に特定できるように設定した
場合であれば、送信されるデータ全体の中でどの部分に
あたるかを表すID(データ内ID)も含むのもよい。
【0078】リクエスト数を用いることにより、各ルー
タ、サーバでこの数の大きい方を優先的に処理すること
を可能とする。これは、ルータがコピーして分配するま
では、複数のリクエストに1つのデータフローで送信で
きる為である。ここで、インデックスのコンテンツによ
り送信するデータを具体的に特定できる場合、同時に送
信されたデータでなくてもキャッシュでカバーできる程
近い時間のずれで送信が行われる場合、同じリクエスト
にカウントすることも可能である。これは、データ内I
Dを用いることでデータフロー間で共有することができ
るからである。また、固定帯域幅を大きくとったリクエ
ストのデータフローはより固定帯域を小さくとったリク
エストのデータフローを含むことができるので、ルータ
により分配されるまでは、同じリクエストに含めること
もできる。更に、ルータのキャッシュ上のパケットがユ
ーザの要求するデータを含んでおり、その品質もユーザ
の要求を満たしている(ユーザ要求以上の固定帯域幅で
転送されたデータである)場合、ルータがサーバの肩代
わりをすることができる。
【0079】図7は図2に示したサーバ100やルータ
200における固定帯域予約部110、210の構成を
示す図である。図8は固定帯域予約の処理の流れを示す
フローチャートである。
【0080】1.データ選択(ステップ801) WWWのブラウザ等を用いたり、ネットワーク上のディ
レクトリ検索機構を用いるなどして、ユーザは所望のデ
ータをいくつか見つけ選択する。選択すると、サーバ
は、そのデータに関する情報(インデックス、サイズ、
転送時間、データを転送するための帯域幅、料金等)を
ユーザに提示する。例えば、あるユーザが端末からブラ
ウザを用いてマルチメディアデータベースにアクセス
し、動画データ「ジュラシック・ウォーズ」を選択す
る。すると、サーバからは、ジュラシック・ウォーズに
関する図9のような情報が送られる。図9の表の中で、
フル転送帯域幅とはデータをフルスペックで転送するた
めに必要な帯域幅を表す。
【0081】また、ユーザ要求の欄の要求固定帯域幅に
は、サーバによって最低転送帯域幅に+αした帯域をデ
フォルトの固定帯域として設定する事もできる。
【0082】2.ユーザリクエスト(ステップ802) ユーザは、サーバからの情報と自らのオプション設定を
確認して、リクエストを発行する。リクエストでは、端
末から転送開始を希望する日時を記入し、また、好みや
必要に応じてユーザ要求の欄を変更(オプション設定)
してから発行する。例えば図10のように転送開始日時
を記入したり、固定帯域幅をデフォルトでは25Kby
teのところを35Kbyteに変更することもでき
る。この場合の選択範囲は、フル転送帯域幅が上限とな
り最低転送帯域幅が下限となる。
【0083】有料でデータの配信を行う場合、データ自
体を受け取る為のライセンス料や通信量による課金情報
を同時に提示してもよい。通信量による課金を行う場
合、固定帯域の課金方法と変動帯域の課金方法を区別す
るのもよい。
【0084】3.固定帯域優先度決定(ステップ80
3) ルータやサーバは各々の帯域を仮予約する場合の優先度
を、ユーザのリクエストしたデータに対して例えば下記
の様な式1を用いて決定する。各評価値は、図4や図5
のインデックステーブルから検索して用いる。
【0085】映像、音声、文字入りの場合 ej=epj+esj+ecj pj=ej/Σei (式1) 但し、epj:あるフローjの映像情報評価値 esj:あるフローjの音声情報評価値 ecj:あるフローjの文字情報評価値 ej:あるフローjの評価値 pj:優先度 4.ルータ、サーバ帯域仮予約(ステップ804) 端末、サーバ、そして端末とサーバの間のルータは、転
送開始日時から転送が終了するまでの間の通信路(デー
タフロー)を仮予約する。この際、仮予約部402で
は、入札期間という予め定められた時間を導入し、その
期間内に到着した通信要求に関してその情報の評価値
(優先度)に応じてスケジューリングを行い、通信資源
の仮予約を行う。よって、入札期間内に複数の通信要求
を受け付けたときは、より高い評価値(優先度)の要求
を受け付ける都度、その評価値よりも低い評価値(優先
度)の通信要求のサービス開始時刻が遅れる可能性があ
る。
【0086】5.入札期間監視部403は、入札期間と
して、周期的に、或いは、仮予約部からの通知後一定時
間経過時に、本予約部404に入札期間終了を通知する
(S805)。
【0087】6.本予約部404では、通信資源の仮予
約がコミットされ、本予約として登録される(S80
6)。
【0088】8.ユーザに通信資源の予約結果として、
サービスの開始・終了時刻を通知する(S807)。
【0089】入札期間の選びかた、仮予約、本予約を行
うためのスケジューリング方法としては、いくつかのバ
リエーションが考えられる。以下にその例を示す。な
お、データに付加した番号は評価値(優先度)をあらわ
し、ここでは、数字が大きいほど優先度は高いものとす
る。
【0090】入札期間を用いずに先着順に割り当てる方
法も存在するが、かかる場合は、サービスの優先度を考
慮しない単純な場合となる。このため、以下では優先度
を考慮した場合について検討する。
【0091】入札方法1.入札期間の長さを一定とし、
入札期間内に仮予約のためのスケジューリングを行う。
(図11) 入札方法2.入札期間の長さを一定とし、入札期間終了
後に本予約のためのスケジューリングを行う。(図1
2) 入札方法3.各データごとに優先度に応じて入札期間の
長さが異なる。それぞれの入札期間において、仮予約の
ためのスケジューリングを行う。(図13) 入札方法1、3の例の場合、固定帯域のタイムチャート
は図14に示すように変化することになる。なお、図中
a、b、cは優先度を持つ通信路確保要求パケットが到
着した時点における帯域の経時的占有状況をあらわす。
前記時刻に到着した通信路確保要求パケットをそれぞれ
通信要求a、通信要求b、通信要求cと呼ぶ。各通信要
求の優先度はそれぞれ優先度5、優先度1、優先度3で
ある。以下の例では、簡単のため入札期間の長さを一定
としているものもあるが、入札期間同士をオーバーラッ
プさせるようにしても、同様に処理を行うことができ
る。 [入札方法1]まず、入札方法1から説明する。
【0092】入札期間監視部403において入札期間の
開始が仮予約部402に対して通知される。入札期間の
長さは一定とする。
【0093】最初の入札期間を入札期間1と呼ぶ。入札
期間1において、3つの通信要求が到着している場合を
説明する。この様子を図11に示す。到着する通信要求
は、固定帯域優先度決定部109、209等において、
通信資源を確保するためのスケジューリングに必要とさ
れる固定帯域幅、転送時間、優先度などの情報を入手す
る。
【0094】入札期間1において最初に到着した通信要
求aが、仮予約部402において通信資源の仮予約を行
う。仮予約後、予約情報記憶部111、211に通信資
源の仮予約情報が登録される。ここで仮予約情報とは転
送開始時刻、転送終了時刻、必要帯域幅、仮予約である
こと、などから構成される情報であり、データベース等
の形態で保存されるものである。
【0095】次に到着した通信要求bは、先に到着した
通信要求aより優先度が低いため、通信要求aの通信資
源仮予約には影響を及ぼさずに、前記と同様にして現在
空いている帯域上で仮予約部402において通信資源の
仮予約を行う。
【0096】入札期間1において、最後に到着した通信
要求cは、同一入札期間内に到着した通信要求bより優
先度が高い。そのため、まず仮予約部402において通
信要求bについて割り当てられた通信資源の開放を予約
情報記憶部111、211に通知する。その後、仮予約
部402において、通信要求cについての通信資源の仮
予約を行う。最後に優先度の低い通信要求bについて仮
予約部402において仮予約しなおす。以上の結果を予
約情報記憶部111、211に仮予約情報として登録を
行う。
【0097】必要帯域幅と転送開始・終了時間が仮予約
されていく様子を図14に示す。
【0098】入札期間監視部403が本予約部404に
対して、入札期間が終了したことを通知する。本予約部
404では、予約情報記憶部111、211で仮予約し
た資源情報を本予約情報として、予約情報記憶部11
1、211に登録する。本予約情報は、本予約であるこ
とを示す情報以外は仮予約情報と同様の構成からなる。 [入札方法2]次に、要求受信の都度のスケジューリン
グを行わずに入札期間終了時にスケジューリングを行う
ことにより、負荷を軽減する例(入札方法2)を示す。
【0099】入札方法1と同様に、3つの通信要求a、
b、cが到着した例を挙げる。この様子を図12に示
す。なお、入札期間の長さは、入札方法1と同様一定で
ある。入札期間の開始終了は入札期間監視部403にお
いて監視する。
【0100】入札期間1が終了するまでに到着した通信
要求は固定帯域情報が抽出され、この固定帯域情報が仮
予約部402に通知される。入札期間監視部403より
入札期間1が終了したことが仮予約部402に通知され
ると、次の入札期間(入札期間2)で通信資源割り当て
のためのスケジューリングが行われる。入札期間1に到
着した優先度の高い通信要求から順に通信資源が割り当
てられる。図12の例では、優先度が高い通信要求a、
通信要求c、通信要求bの順番に空き帯域に対してスケ
ジューリングされ、本予約部404に通知される。本予
約部404は予約情報記憶部111、211に本予約情
報を登録する。
【0101】[入札方法3]さらに、各通信要求の評価
値(優先度)に応じて入札期間を変更する方法を示す。
【0102】入札方法1と同様に、3つの通信要求a、
b、cが到着した例を挙げる。この様子を図13に示
す。入札期間監視部403において入札期間の周期を監
視する。 入札期間は通信要求の優先度に応じて長さが
決まる。ここでは、優先度が高い通信要求ほど入札期間
の長さは短い、つまり割り込まれてスケジューリングさ
れる可能性が低くなる。まず、通信要求aが到着した
時、固定帯域情報が抽出される。そして、仮予約部40
2において仮予約を行い、予約情報記憶部111、21
1に仮予約情報として登録する、と共にそこに記載され
ている優先度の情報を入札期間監視部403に通知し入
札期間の長さを決定させる。通信要求aの入札期間内
に、通信要求aより優先度の高い通信要求が到着しない
限り、通信資源割り当てのためのスケジューリングで他
の通信要求に割り込まれることはない。本例では、通信
要求aの入札期間内には、通信要求aより優先度の低い
通信要求bしか到着しないので、通信要求aは入札期間
監視部403により通信要求aに対する入札期間の終了
が通知された後、本予約部404において本予約され、
予約情報記憶部111、211に本予約情報が登録され
る。
【0103】通信要求aの入札期間の間に到着した通信
要求bの入札期間も、抽出された通信要求bの優先度を
もとに、入札期間監視部403によって決定される。通
信要求bは通信要求aよりも優先度が低いため、入札期
間が通信要求aの場合より長く設定される。その後到着
した通信要求cは入札期間監視部403により、通信要
求bの入札期間内の到着であることを通知される。さら
に、抽出された通信要求cの優先度が、現在仮予約され
ている通信要求bより優先度が高いことが分かる。そこ
で通信要求bの仮予約情報を開放すべき旨が、予約情報
記憶部111、211に通知された後、仮予約部402
において通信要求b、cのスケジューリングが行われ、
その仮予約情報が予約情報記憶部111、211に登録
される。通信要求b、cの入札期間内にさらに優先度が
高い通信要求が到着しなければ、入札期間終了の通知が
入札期間監視部403によりなされ、これらの通信要求
に係る仮予約情報が本予約部404により本予約され
る。本例では、通信要求cの入札期間の終了が先に入札
期間監視部403より通知され、通信要求cに係る仮予
約情報が予約情報記憶部111、211に本予約情報と
して登録される。続いて通信要求bの入札期間の終了が
入札期間監視部403より通知され、通信要求bに係る
仮予約情報が予約情報記憶部111、211に本予約情
報として登録される。
【0104】[入札方法4]さらに固定帯域の種類とし
て、「最低転送帯域」と「ユーザ要求追加固定帯域」の
2つを考え、これらの間で資源割り当てが決定されるパ
ターンを示す。
【0105】「最低転送帯域」は、これ以上情報を削除
をすると意味を持たなくなる最低限度確保しなければな
らない帯域であり、「ユーザ要求追加固定帯域」は混雑
時には削ることができる固定帯域である。固定帯域はサ
ービス期間中を通じて一定帯域を提供するものであり、
変動帯域のように通信路の負荷状況に応じて時々刻々変
化させるものではない。固定帯域の構成例を図15に示
す。
【0106】以下、図16と図17に基づいて説明を行
う。
【0107】入札期間の長さは一定とする。入札期間1
の終了が入札期間監視部403より通知された後、入札
期間1で到着した通信要求は次の入札期間である入札期
間2で仮予約部402により仮予約を行う。通信要求
a、b、cを優先度の高い順にスケジューリングを行う
が、すべての通信要求を帯域に割り当てることができな
い場合もある。そこで、到着したサービスに対するユー
ザ要求も考慮に入れてスケジューリングを行う。ここで
は以下を仮定する。
【0108】・通信要求aと通信要求bは、即サービス
開始を要求するが、ユーザ要求追加帯域の削除は許す。
【0109】・通信要求cは、サービス開始時刻が遅れ
ても良いが、ユーザ要求追加帯域の削除は許さない。
【0110】仮予約部402において、通信要求aと通
信要求bのスケジューリングを行う。この際、2つの通
信要求すべてに通信資源を割り当てることはできない。
そのため、「ユーザ要求追加分」の帯域を優先度に応じ
て分け合う。この例では5:3の割合で分ける。
【0111】次に、残っている通信要求cをすべて転送
できるもっとも早い時刻から通信資源を割り当てる。全
てのスケジューリングが終了した段階で、本予約部40
4にその結果が通知され、本予約部404により、予約
情報記憶部111、211にこれらのスケジューリング
データが本予約情報として登録される。
【0112】なお、以上のように入札期間を設けずに図
18のように実施することも可能である。
【0113】図18に示す方法は固定帯域の優先度決定
までは図8に示したもののと同様であるが、それ以下が
異なる。
【0114】4.ルータ、サーバ帯域仮予約(ステップ
1804、1805) 端末、サーバ、そして端末とサーバの間のルータは、転
送開始日時から転送が終了するまでの間の通信路(デー
タフロー)を仮予約する。この際、ユーザから発行され
たリクエストにできるだけ沿う様に固定帯域を確保でき
る通信経路を探索しスケジューリングを行う。これによ
り、予約された指定開始日時より要求する品質の最低レ
ベルの通信が保証される。
【0115】帯域がユーザのリクエストどおりに確保で
きない場合は、該当するサーバ、あるいは、ルータは、
ユーザのリクエストにできるだけ沿う代替案をユーザに
提示する。代替案の例を下に示す。
【0116】代替案1:図19に示すように、開始時刻
を優先し最低限の固定帯域幅以上の帯域を確保できる中
でリクエストに最も近い時刻からデータ転送を開始す
る。
【0117】代替案2:図20に示すように、ユーザが
リクエストした固定帯域幅を優先してその帯域幅を確保
できるリクエストに最も近い時間帯からデータ転送を開
始する。
【0118】5.ネゴシエーション(ステップ180
6) ユーザは、提示された仮予約結果(代替案を含む)に満
足すれば、ステップ1607の依頼に進むが、仮予約結
果及びその代替案に満足しない場合は、要求を例えば次
のように変更して、再度リクエストを発行する。
【0119】ユーザ要求の変更の例としては、次のよう
なものがある。
【0120】・妥協して代替案を選択する。
【0121】・別のオプションをつけてもう一度リクエ
ストを発行する。
【0122】・同じデータを持つ他のサーバを探す。
【0123】・あきらめて全く別のデータを探す。
【0124】6.依頼(ステップ1807) リクエストどおりのスケジュール、あるいは、妥協でき
る代替案があれば、データ転送の依頼を行う。
【0125】7.データ転送(ステップ1808) インデックスに基づく通信において、各ルータにおける
データ転送は図21の手順により行われる。
【0126】7−1.ステップS2101では、空き帯
域管理部218が、予約情報記憶部211を参照し、現
在いくつのデータが流れているか、それらがどれだけの
帯域を使用しているかを知り、変動帯域としてどれだけ
の帯域を使用できるかを算出する。
【0127】7−2.ステップS2102では、変動帯
域優先度決定部205が、受信したパケットのインデッ
クスから各データの評価値を把握する。
【0128】7−3.ステップS2103では、変動帯
域優先度決定部205が、ステップS2102で得られ
た評価値をもとに優先度を算出し、変動帯域割り当て部
206がこれとステップS2101で得られた変動帯域
の量をもとに、各データに割り当てる変動帯域を決定す
る。
【0129】7−4.ステップS2104では、変動帯
域割り当て部206が、予約情報記憶部211を参照
し、固定帯域に割り当てるパケット数と変動帯域に割り
当てるパケット数を決定する。
【0130】7−5.ステップS2105では、ステッ
プS2103、S2104で決定した変動帯域幅で、変
動帯域分パケットをすべて送信できるかどうかを、変動
帯域割り当て部206で判断する。
【0131】7−6.ステップS2105において帯域
が足りないと判断した場合、ステップS2106では、
パケット廃棄・復活部207にてパケットの間引きを行
ない、送信するパケットを決定し、ステップS2107
で、パケット送信部208へパケットの送信を指示す
る。さらに、ステップS2108で、廃棄パケットキャ
ッシュ部217に廃棄したパケットを送り、前記廃棄パ
ケットキャッシュ部217にて当該廃棄パケットを一時
的に保持する。さらに、ステップS2109で、パケッ
ト廃棄・復活部207が、本来と異なる迂回経路でデー
タ送信が行なえるかを判断し、送信できる場合、ステッ
プS2110で、廃棄パケットキャッシュ部217から
パケットを受け取り、迂回経路でパケットを送信する。
【0132】7−7.ステップS2105で、帯域が十
分にあると判断した場合、ステップS2111で、パケ
ット廃棄・復活部207が、廃棄パケットキャッシュ部
217を参照し、キャッシュされているパケットがあれ
ば送信可能なだけのパケットをここから取り出す。ステ
ップ2112で、これを加えたパケットを送信するよ
う、パケット送信手段へ指示する。
【0133】7−8.以上の処理を、ある程度一定時間
間隔ごとに繰り返して行い、変動帯域の再割り当てを行
う。この時間間隔は、前記した固定帯域のスケジューリ
ングを行う間隔(入札期間)と独立に決定することがで
きるが、新たなサービスが始まったにもかかわらず、変
動帯域の再割り当てが行われなわれないといった、固定
帯域と変動帯域の不整合の発生を防止するために入札期
間の整数分の一とすることもできる。
【0134】変動帯域割り当て部502における割り当
て処理手順の一例を、図22と図23を用いて説明す
る。
【0135】図中では各データ1、2、3の固定帯域と
変動帯域を別々に図示しているが、それらの合計帯域を
一括して確保し、1つのデータフローとして実現するこ
ともできる。もちろん、図に示すように固定帯域と変動
帯域を別々のフローとして帯域確保して実現することも
可能である。
【0136】図22では、データ1、2、3の3種類の
データが送信される。最初、データ1とデータ2のみが
流れているので、これらの固定帯域が使用する帯域以外
は変動帯域となる。各データへの変動帯域の割り当て
は、各データに与えられた評価値をもとに算出される優
先度の比率に応じて決定される。ここでは、評価値をそ
のまま優先度と見なすこととする。すなわち、データ1
が評価値6、データ2が評価値3であるので、優先度の
比率が2:1となり、変動帯域全体を2:1の比率で分
け合うことになる。また、変動帯域の割り当ては、時間
間隔tごとに見直す。
【0137】時刻T1にて、データ3の送信が始まる。
データ3の固定帯域が通信帯域を使用するため、変動帯
域として使用できる帯域が減少する。時刻T1は時間間
隔tの整数倍なので、変動帯域の割り当ての見直しが行
なわれる。データ1が評価値6、データ2が評価値3、
データ3が評価値4であるので、割り当てられる変動帯
域の比率は、その優先度比率に応じて6:3:4とな
る。
【0138】図23は、データの途中で評価値が変化す
る一例である。最初、データ1と2が送信されている。
時刻T1(T1≠n1t:n1は整数)にて、データ1
の送信が終了する。この時、データ送信終了時刻T1が
時間間隔tの整数倍ではないので、この時点で即再割り
当ては行なわれない。時間間隔tの次の整数倍の時刻T
2(T2=n2t:n2は整数)にて再割り当てが行わ
れ、データ2の変動帯域の内、データ1によって占めら
れていた領域が拡張される。
【0139】時刻T3(T3=n3t:n3は整数)に
て、データ3の送信が開始されると、データ2とデータ
3の変動帯域の帯域の割り当て比率は1:2となる。さ
らに時刻T4(T4=n4t:n4は整数)にて、デー
タ2のシーンインデックスが「映画のクライマックス」
などとなっており、一時的に評価値が6に上昇したとす
る。この場合、時刻T4における変動帯域再割り当て時
にデータ2とデータ3の評価値がともに6で同じになる
ので、データ2の変動帯域が拡張され、データ3の変動
帯域がその分だけ削除されて1:1の割合となる。「映
画のクライマックス」が終わり評価値が元に戻ると、帯
域の割り当ても元に戻る。
【0140】また図22の例において、データ3の送信
が始まったことにより、データ1や2の変動帯域が縮小
される。このように変動帯域が縮小された場合、あるい
は、必要なだけの変動帯域が確保できない場合、変動帯
域を用いて送信するはずだったパケットは廃棄される。
ただし、すぐに廃棄するのではなく、廃棄パケットキャ
ッシュ部217や、パケット廃棄・復活207により、
廃棄の救済を試みる。まず、帯域が確保できず、送信で
きなくなったパケットの廃棄について説明する。変動帯
域を用いて送信するデータは、機械的な間引きのできる
データである。よって、廃棄しなければならないときに
はデータの間引きを行なう。
【0141】例えば、インターレースGIFフォーマッ
トの画像データは、座標でいうと(0、0)、(1、
0)、(2、0)、...という順にデータをセーブす
るのではなく、(0、0)、(10、0)、(20、
0)、...、(1、0)、(11、0)、(21、
0)、...というように、とびとびにセーブする形式
を取る。したがって、データの末尾を廃棄しても、画質
が低下するものの画像として成立するので、割り当てら
れた帯域によって送信できるだけのデータをデータの先
頭より順に送信し、送信できなかったデータはそのまま
廃棄する。
【0142】あるいは、MPEGで採用されている画像
データの圧縮法では、B、P、Iの3種類のデータがあ
り、まずB、そしてBがなければP、さらにPがなけれ
ばIという順番で削ることができる。これは、Bデータ
は、PデータとIデータを用いて複号され、Pデータは
Iデータを用いて複号されるという依存関係による。換
言すると、Iが欠けると、次のIまでの間のPもBも復
号されない。Pが欠けると、次にPまでのBは復号され
ないという関係がある。よって、確保できる帯域に応じ
て、BやPのパケットを廃棄することができる。
【0143】次に、廃棄パケットキャッシュ部217の
処理を、図24を用いて説明する。この図はある一つの
データの送信状況を示しており、時刻t1からt2まで
の間変動帯域が削られている場合に、時刻t2に変動帯
域が元に戻り、さらに余分に帯域を確保できている様を
示している。
【0144】この例では、t1からt2の期間に送るつ
もりだったが、帯域が削られたために送信できなかった
パケットを、廃棄パケットキャッシュ部217で保持し
ている。時刻t2で、通信路の混雑が解消し、十分な帯
域が確保できるようになったときにパケット破棄・復活
部207が、キャッシュしておいたパケットを廃棄パケ
ットキャッシュ部217より取り出し、通常の変動帯域
分のパケットに加えてt2からt3の期間に送信してい
る。
【0145】パケット破棄・復活部207は、本来の送
信経路とは別の、迂回経路が存在する場合にも機能す
る。パケット破棄・復活部207は、迂回経路の帯域状
況を常に把握しておき、迂回経路に空きがある場合に、
廃棄パケットを廃棄パケットキャッシュ部217より取
り出し、迂回経路へ送信する。
【0146】迂回経路によってパケットを迂回させる場
合や、一時的にパケットをキャッシュしておき、通信路
の混雑解消後に送信する場合、クライアント(端末)に
は本来の到着時刻より遅れてパケットが到着することに
なる。したがって、クライアントは図25に示すよう
に、本来の経路・時刻に送信されたパケットを受信し、
遅れて到着するパケットが到着するまで保持するパケッ
ト受信・保持部2501と、迂回経路によって送信され
たパケット、及び、通信路の混雑解消後に遅れて送信さ
れたパケットを受信する遅延パケット受信部2502
と、上記2種類のパケットを結合し、正しいデータに再
構成する受信データ結合部2503と、から構成され
る。
【0147】このような構成にすることにより、遅れて
到着するパケットが発生しても対応することができる
が、リアルタイム性が要求されており到着遅延が許され
ないというような場合もある。到着遅延が許されない、
あるいは、どれだけの時間であれば到着遅延が許せるか
という情報を、インデックスの中に含めることにより、
この情報をもとに、廃棄パケットキャッシュ部217
で、キャッシュするかあるいは即座に廃棄するかの判断
を行なう。また、廃棄パケットキャッシュ部217で保
持しているパケットは、許される遅延時間を超え次第、
キャッシュから削除される。
【0148】なお、インデックスに基づく通信におい
て、各ルータにおけるデータ転送は図26の手順によっ
ても行うことができる。
【0149】1.パケット受信(ステップ2601) 各ルータ、サーバはあらかじめ設定される周期毎に、各
データフロー毎のインデックスより求まる評価値に応じ
たパケット検索・操作ができるようなバッファーを持
つ。受信したパケットは、まず、このバッファに蓄積さ
れる。
【0150】2.インデックス展開(ステップ260
2) ある期間毎、例えば1周期毎或いは適切な数の周期毎に
各ルータ、サーバが共通に持つ図4及び図5のインデッ
クステーブルから、各データフローのパケットのインデ
ックスに対応する評価値を検索する。図5のインデック
ステーブルを用いない、すなわち、同じデータフロー内
で評価値の変化が無ければ、式2の様に図4のインデッ
クステーブルから得られる各パケットの評価値をそのデ
ータフローの評価値として一貫して用いればよい場合が
多い。また、リクエスト数を考慮する場合は式3の様に
リクエスト数に応じた関数を用いてもよい。
【0151】 efki=ei (式2) 但し、efki:ある期間kのフローiの評価値 ei:フローiのデータのインデックス表における評価
値 efki=H(ei、ri) (式3) 但し、ri:フローiへのリクエスト数 H:評価値にリクエスト数を加味する関数 図5のシーンインデックスの様な同じデータ内での評価
値を設定する場合は、式4の様に各フロー毎に検索され
た評価値に統計処理を行い、その統計値を各フローの評
価値とするのが望ましい。この統計値としては、各パケ
ットの評価値の合計値、平均値、正規化等、各フローを
特徴付ける或いはフロー間を比較できる値が得られれば
よい。また、リクエスト数を考慮する場合は式5の様に
リクエスト数に応じた関数を用いてもよい。
【0152】 efki=G(ei×ski1、ei×Ski2、…ei×Skij、…) (式4) 但し、efki:ある期間kのフローiの評価値 ei:フローiのデータのインデックス表における評価
値 G:各パケットの評価値を統計処理する関数 efki=H(G(ei×ski1、ei×Ski2、…ei×Skij、… )、ri) (式5) 但し、ri:フローiへのリクエスト数 H:評価値にリクエスト数を加味する関数 また、データの評価値が映像、音声、文字列等に種類別
に設定されている場合、特にメディア別に帯域幅を操作
できる場合は、各メディア毎に式2〜式5のいずれかの
処理を行うのもよい。
【0153】3.優先度決定(ステップ2603) 各期間での各データフローの評価値を用いて、データフ
ロー間での優先度を決定する。優先度決定関数は、評価
値の種類をどのように設定するかや、評価値の取り方に
より異なる。一つの簡単な例は、式2〜式5等の様に各
データフローの評価値を求める場合のように、評価値が
数字で表されていて、かつ、数字の大きい方が評価が高
い場合、式6に示すように全てのデータフローの評価値
の合計に占める各データフローの評価値の占める割合を
各データフローの優先度とする方法がある。
【0154】この他に、例えば、データフローの評価値
をそのまま優先度として見なすことも可能である。
【0155】 Pki=efki/Σefkn n=1、2、3……、i、… (式6) 但し、efki:ある期間kのフローiの評価値 Pki:ある期間kのフローiの優先度 また、データの評価値が映像、音声、文字列等に種類別
に設定されている場合、特にメディア別に帯域幅を操作
できる場合は、各メディア毎に式6の処理を行うのもよ
い。
【0156】4.通信帯域決定(ステップ2604) 各データフローに割り当てられる通信帯域幅は、固定帯
域と変動帯域の合計となる。
【0157】固定帯域は既にルータ・サーバ帯域確保時
にスケジューリング機構によって確保されているので、
ここでは、各データフローへ変動帯域を割り当てる。そ
の割り当て方法の例としては、各データフローに対して
決定された優先度を用いて各データフローに通信帯域を
割り当てる方法がある。割り当てる方法は、優先度の取
り方により異なるが、一つの簡単な例は、式6の処理で
求められる様に全てのデータフローの評価値の合計に占
める各データフローの評価値の占める割合を各データフ
ローの優先度とする場合、式7の様に通信路の中での変
動領域全体の帯域幅と優先度の積から各データフローの
帯域幅を求める方法である。
【0158】bki=pki×bkT 但し、bki:ある期間kのフローiの優先度 bkT:ある期間kのデータ通信用総変動帯域幅 pki:ある期間kのフローiのデータ通信用変動帯域
幅 5.パケット送信(ステップ2605) 各データフローに割り当てられた通信帯域幅に見合うよ
うにパケットを適宜廃棄しながらパケットを送信する。
廃棄のレベルとしては2つあり、1つはデータフロー間
の優先度に応じてその優先度の低いフローからパケット
を破棄する。重要度は、インデックスの評価値を用いて
判断できる。もう1つは、優先度の低さに応じて各デー
タフローからパケットを破棄して情報量を減らすことで
ある。本実施形態では後者のレベルを例に説明する。こ
の方法の例としては、例えば次のような方法がある。
【0159】次に本発明を適用した例を示す。
【0160】最初は、「緊急報道」を利用した場合の、
通信制御について示す。インデックスとして緊急報道を
用いる事により、通常のスケジューリングルールに従わ
ずに、特権的に情報を提供することが可能となる。例え
ば、従来、地震等の災害発生時には、災害発生箇所に対
する通信要求が多発し通信回線がパンクするため、11
0番や119番による救急通信が利用できないといった
問題がある。このような問題に対し、インデックスを
「緊急通信」とする事によって、他の如何なる情報より
も優先的に処理を行うことを可能とする。これは、単に
優先度を最高位にするだけでは、先に述べたスケジュー
リング規則に基づくと、他のサービスに必要な固定帯域
で全帯域が占有されている場合は、緊急通信用の帯域を
即確保することが出来ない。よって、他のサービスの最
低限度の品質を欠いても(固定帯域を削ることにな
る)、緊急通信用の通信帯域を確保する特別なスケジュ
ーリング機構が必要となる。これは、固定帯域をスケジ
ューリングする際に、インデックスが「緊急通信」か否
かを判定することによって容易に拡張することが可能で
ある。 この技術は、現在のテレビにおけるテロップに
よって、地震情報や選挙速報が放送されていることに対
応づけることができる。例えば、VOD機構を用いてい
るネットワークにおいて、帯域いっぱいに情報を提供し
ている時でも、必要に応じて緊急情報を放送することが
可能となる。
【0161】但し、この緊急情報に関しても、後に示す
情報フィルタリングの機構を用いることにより、個人の
責任において不要な情報をマスクすることが可能であ
る。例えば、選挙速報はいらない、災害情報は関東圏に
限定する、といったことが可能である。
【0162】しかし、この技術によっても、緊急通信が
多発し、全ての緊急通信をリアルタイムで処理出来ない
(通信帯域が足りなくなる)場合が想定される。これ
は、現在の電話網でよく問題になることであり、緊急通
信といえどもその内の間欠的につながる情報のみ扱わ
れ、回線が確保されなかった要求は無視されていた。こ
のような問題への対応策として、従来無視されていた要
求も含めて全ての要求をカウントし、マクロ的に要求発
生の分布を把握することによって、救急車を出動させる
等の災害対策に利用することを可能とする。
【0163】これは、固定帯域をスケジューリングする
際に、緊急通信をリアルタイムに処理できなくなったと
き、そのスケジュールだけを行い遅延時間の評価によっ
て、発生頻度や要求の発生分布を見積もることが可能と
なる。
【0164】次の適用例として、インデックスに個人や
端末情報を付加して送る例を示す。これにより、無駄、
作業効率、プライバシー/機密保持、契約内容等の観点
から、利用する端末や個人に基づいたサービスの自動調
整が可能になる。
【0165】例えば、無駄の視点からは、・端末の仕様
を上回る精度のデータを転送しても無駄である。プリン
タでは300dpi程度の速度のデータがほしいが、画
面でしか見ない画像データであれば72dpi程度です
む。これを自動的に区別できれば通信量は1/3以下と
なる。また、白黒端末にカラー情報を送信したり、8b
itのCRT精度しかないところに256bitのカラ
ー情報を送信しても無駄である。
【0166】・何らかのハンディキャップがある人に感
知できないメディアデータを転送しても無駄である。耳
の聞こえない人には、画像データと文字データを、目の
見えない人には音声データと点字データを送るような機
能を自動化できる。
【0167】このような無駄なデータ転送をなくすた
め、端末からのサービス要求時に、端末や個人に関する
情報を付加してサーバに通知する。サーバ側では、予め
端末や個人に応じたデータ精度にデータを加工した後、
通信路に加工済みデータを送出することが可能となる。
これにより、従来端末側で利用できずに捨てていた無駄
な情報の転送がなくなり、通信資源をより有効に利用可
能となる。
【0168】また、作業効率の視点からは、営業担当が
詳細な技術情報の中から営業に役立つデータを探すのは
困難であり、多面的なデータベース(データウェアハウ
ス)の構築と、その効率化が望まれている。インデック
スがデータベース検索を効率化する。
【0169】プライバシー/機密保持の視点からは、部
分的に公開される個人向けのインデックス(マシンのI
Pアドレスに類似) を配布することで、暗号通信に加え
個人認証の観点から、個人情報の不当な漏洩や、企業、
公的機関等の秘密漏洩の事柄を防ぐ部になる。
【0170】さらに、契約内容として、幾つかのレベル
の契約内容が考えられ、契約内容インデックスによりサ
ービス内容を自動的に変えることが可能となる。
【0171】3番目の適用例として、情報フィルタリン
グに適用できる。個人、地域、国家など色々な粒度の主
体にとって、不必要な、あるいは、不利益な情報を如何
にシャットアウトするかは、インターネットのような巨
大なネットワーク環境が広がるにつれて、切実な問題と
なってきている。また、インターネット上での自由な情
報の流れの中で、個人のプライバシー、公序良俗、ある
いは、国益の保護のための法制化が遅れているという問
題もある。
【0172】インデックスに基づく通信は、こうした問
題への一つの解決策ともなる。例えば、国家、プロバイ
ダ、法人、個人等は、インターネット上に公開されてい
るデータの種類うち、取り扱う範囲、あるいは、取り扱
わない範囲をインデックスを用いて公開することで、取
り扱わない種類のデータを一方的に拒否することができ
る。これにより、風紀上好ましくない情報や、興味のな
い情報を自動的に排除する事が可能となり、必要な情報
の選択を同時に実現することが可能となる。
【0173】図27に示す統合公共情報通信網と、図2
8に示す大規模統合公共情報通信網は、以上で説明した
インデックスを用いる通信網を、ユーザの要求により、
ニュース、映画、音楽等の番組を配信するサービスやコ
ンピュータネットワークサービス、電話サービス等の公
共的なインフラストラクチャに適用する場合の例を表し
ている。
【0174】各構成要素は、少なくとも上述のインデッ
クスを用いる通信部の各構成要素の部を備える。
【0175】各構成要素の対応関係は、キー局1301
はサーバ100、中継局1302と中継局(小)140
3はルータ200に、家庭1304は端末300に、情
報作成局1305はインデックスデータ作成部400に
対応する。
【0176】
【発明の効果】本発明により、不特定多数からの通信要
求を、その転送情報の内容に応じて資源配分することが
可能となり、かつ情報内容に応じて動的に資源配分を変
更することが可能となる。即ち、通信に要求される帯域
を固定領域と変動領域に分け、別々にスケジューリング
することにより、次のような効果が得られる。
【0177】・最低限必要な情報のみを固定帯域で送信
することにより、必要以上に高い品質の情報(画像な
ど)の送信が抑制され、トラフィックの軽減が図ること
が可能となる。
【0178】・固定帯域のスケジューリングを行なうこ
とにより、通信路混雑時でも要求が拒絶されずに処理さ
れるようになり、従来ではわからなかったサービスの開
始・終了時刻をユーザに提示することが可能となる。
【0179】・入札期間を用いることにより、優先度に
応じたスケジューリングが可能となり、サービスに軽重
をつけることが可能となる。
【0180】・従来では帯域が一杯でこれ以上送信でき
ないというような場合でも、変動帯域を通信要求間で相
互に融通しあうことにより、送信できる可能性が上が
る。
【0181】・通信路の負荷状況に応じて、動的に付加
情報を追加することを可能とし、絶えず要求品質以上で
可能な限り高い品質の情報を提供することが可能とな
る。これは例えば、1つの通信フロー中でも、クライマ
ックスなど、ある部分だけは品質の高い映像、音声を提
供することが可能となり、きめの細かいユーザの要求に
対応することが可能となることを意味している。
【0182】本発明によれば、不特定多数からの通信要
求を、その転送情報の内容に応じて資源配分することが
可能となり、また情報内容に応じて動的に資源配分を変
更することを可能となる。さらに、災害等に迅速に対応
できるネットワークを構築でき、また公序良俗に反する
ようなデータの侵入等を防止でき、さらにユーザの妥協
を促してユーザが納得した形で通信資源を確保すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るネットワークの一例
を示す図である。
【図2】図1に示した各サーバ、ルータ、端末の構成を
示す図である。
【図3】インデックスを用いる通信網における通信帯域
の分割方針と、それに応じた各通信への通信帯域の割り
当て方法の一例を表す図である。
【図4】ネットワーク内に公開されるデータの種類を網
羅するインデックステーブルの例を示す図である。
【図5】シーンインデックスの例を示す図である。
【図6】インデックスを用いる通信で各サーバ、ルー
タ、端末などが受け取るデータパケットの構成例を表す
図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るネットワークのサー
バ、ルータの構成要素である固定帯域予約部の構成例を
表す図である。
【図8】インデックス付きパケットを用いて行う通信に
おけるデータ転送手順を表すフローチャートである。
【図9】サーバから端末に送られるデータ転送規定情報
の一例を示す図である。
【図10】端末からサーバに送られるユーザ要求を加味
したデータ転送規定情報の一例を示す図である。
【図11】受信情報に対する通信資源割り当てを行う方
法のうち、入札期間の長さを一定とし、入札期間内に仮
予約のためのスケジューリングを行う方法である入札方
法1の一例を示す図である。
【図12】受信情報に対する通信資源割り当てを行う方
法のうち、入札期間の長さを一定とし、入札期間終了後
に本予約のためのスケジューリングを行う方法である入
札方法2の一例を示す図である。
【図13】受信情報に対する通信資源割り当てを行う方
法のうち、各データごとに優先度に応じて入札期間の長
さが異なり、それぞれの入札期間において仮予約のため
のスケジューリングを行う方法である入札方法3の一例
を示す図である。
【図14】固定帯域が経時的に確保されるスケジュール
表の作成手順の一例を示す図である。
【図15】入札方法4における固定帯域の一構成例を示
す図である。
【図16】変動帯域のスケジューリングの一例を示す図
である。
【図17】入札方法4における固定帯域のスケジュール
結果の一例を示す図である。
【図18】インデックス付きパケットを用いて行う通信
における他のデータ転送手順を表すフローチャートであ
る。
【図19】サーバから端末に送られる代替案としてのデ
ータ転送規定情報の一例を示す図である。
【図20】サーバから端末に送られる代替案としてのデ
ータ転送規定情報の他の例を示す図である。
【図21】変動帯域幅割り当て部における基本的な処理
の手順を示すフローチャートである。
【図22】変動帯域のスケジューリングの一例を示す図
である。
【図23】変動帯域のスケジューリングの一例を示す図
である。
【図24】データの再送信の概念を示す図である。
【図25】パケット迂回やパケットキャッシュの場合の
クライアント(端末)側の装置の一構成例を示す図であ
る。
【図26】変動帯域幅割り当て部における他の手順を示
すフローチャートである。
【図27】統合公共情報通信網の一例を示す図である。
【図28】大規模統合公共情報通信網の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
100 サーバマシン 105 変動帯域優先度決定部 200 ルータ 210 固定帯域予約部 300 端末 400 インデックス付データ作成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浪岡 保男 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 加賀谷 聡 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 飯田 晴彦 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 片岡 欣夫 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 中村 人哉 東京都港区芝浦1丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 塩谷 英明 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信路に通信情報を転送する手段と、 転送する通信情報の内容を判別する手段と、 前記判別された内容に応じて、前記通信情報を転送する
    ための前記通信路の帯域を割り当てる手段とを具備する
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 前記転送する通信情報に、該通信情報の
    内容を示すインデックスを付加し、 前記判別手段が、前記インデックスに基づいて、転送す
    る通信情報の内容を判別することを特徴とする請求項1
    記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 前記帯域が、 前記通信情報を転送している期間中、一定の帯域幅が固
    定的に確保される固定帯域と、 所定の状況に応じて帯域幅が変動する変動帯域とを具備
    することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 通信路の資源割当状況を管理する手段を
    更に具備し、 前記割り当て手段が、前記通信情報の内容及び前記資源
    割当状況に応じた帯域幅の前記固定帯域及び/または前
    記変動帯域を確保するとともに、前記通信情報の内容及
    び前記資源割当状況に応じて前記変動帯域の帯域幅を制
    御することを特徴とする請求項3記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 前記変動帯域の帯域幅が、周期的に制御
    されることを特徴とする請求項4記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 前記変動帯域を使って前記通信情報をパ
    ケットとして転送する手段と、 前記変動帯域の減少に応じてパケットを廃棄する手段
    と、 前記廃棄されたパケットを一時的に保存する手段と、 前記変動帯域の増加に応じて前記一時的に保存されたパ
    ケットを転送する手段とを更に具備することを特徴とす
    る請求項3記載の通信装置。
  7. 【請求項7】 前記変動帯域を使って前記通信情報をパ
    ケットとして本来の送信経路へ転送できなかったパケッ
    トを保持する手段と、 本来の送信経路とは別の迂回経路が存在する場合には前
    記迂回経路の帯域状況を把握した上で空きのある迂回経
    路を使って前記保持されたパケットを転送する手段とを
    更に具備することを特徴とする請求項3記載の通信装
    置。
  8. 【請求項8】 通信情報の転送要求に対して通信路の資
    源を割当てる手段と、 前記転送要求に対して前記通信路の資源を仮予約する手
    段と、 所定の入札期間中の前記仮予約に対してスケジューリン
    グする手段と、 前記スケジューリングに応じて前記仮予約を前記通信路
    の資源の本予約に変える手段とを具備することを特徴と
    する通信装置。
  9. 【請求項9】 前記通信情報に、前記通信路の資源の割
    当てに関する優先度が付加され、 前記スケジューリング手段が、前記優先度に基づきスケ
    ジューリングすることを特徴とする請求項8記載の通信
    装置。
  10. 【請求項10】 前記スケジューリング手段が、前記転
    送要求がある毎に前記入札期間中の各転送要求の前記優
    先度を評価してスケジューリングすることを特徴とする
    請求項9記載の通信装置。
  11. 【請求項11】 前記スケジューリング手段が、前記入
    札期間終了後に、該入札期間中の各転送要求の前記優先
    度を評価してスケジューリングすることを特徴とする請
    求項9記載の通信装置。
  12. 【請求項12】 前記スケジューリング手段が、前記転
    送要求の優先度に応じて入札期間の長さを決め、該入札
    期間内にあった各転送要求をスケジューリングすること
    を特徴とする請求項9記載の通信装置。
  13. 【請求項13】 割り当てられる通信路の帯域をこれ以
    上情報を削除をすると意味を持たなくなる最低限度確保
    しなければならない第1の帯域と混雑時には削ることが
    できる第2の帯域とに分ける手段を更に具備し、 前記スケジューリング手段が、前記入札期間終了後に、
    該入札期間中の各転送要求の前記第2の帯域の削除及び
    各転送要求の優先度を考慮しつつスケジューリングする
    ことを特徴とする請求項9記載の通信装置。
  14. 【請求項14】 (a)転送する通信情報の内容を判別
    するステップと、 (b)前記判別された内容に応じて、前記通信情報を転
    送するための前記通信路の帯域を割り当てるステップと
    を具備することを特徴とする通信方法。
  15. 【請求項15】 前記転送する通信情報に、該通信情報
    の内容を示すインデックスを付加するステップを更に具
    備し、 前記(b)ステップで、前記インデックスに基づいて、
    転送する通信情報の内容を判別することを特徴とする請
    求項14記載の通信方法。
  16. 【請求項16】 前記帯域が、 前記通信情報を転送している期間中、一定の帯域幅が固
    定的に確保される固定帯域と、 所定の状況に応じて帯域幅が変動する変動帯域とを有す
    ることを特徴とする請求項15記載の通信方法。
  17. 【請求項17】 通信路の資源割当状況を管理するステ
    ップを更に具備し、 前記(b)ステップが、 前記通信情報の内容及び前記資源割当状況に応じた帯域
    幅の前記固定帯域及び/または前記変動帯域を確保する
    ステップと、 前記通信情報の内容及び前記資源割当状況に応じて前記
    変動帯域の帯域幅を制御するステップとを具備すること
    を特徴とする請求項15記載の通信方法。
  18. 【請求項18】 前記変動帯域の帯域幅を制御するステ
    ップで、前記変動帯域の帯域幅を周期的に制御すること
    を特徴とする請求項16または17記載の通信方法。
  19. 【請求項19】 前記変動帯域を使って前記通信情報を
    パケットとして転送し、 前記変動帯域の減少に応じてパケットを廃棄するととも
    に、前記廃棄されたパケットを一時的に保存し、 前記変動帯域の増加に応じて前記一時的に保存されたパ
    ケットを転送するステップを更に具備することを特徴と
    する請求項15記載の通信方法。
  20. 【請求項20】 前記変動帯域を使って前記通信情報を
    パケットとして本来の送信経路へ転送できなかったパケ
    ットを保持し、 本来の送信経路とは別の迂回経路が存在する場合には前
    記迂回経路の帯域状況を把握した上で空きのある迂回経
    路を使って前記保持されたパケットを転送するステップ
    を更に具備することを特徴とする請求項15記載の通信
    方法。
  21. 【請求項21】 (a)前記転送要求に対して前記通信
    路の資源を仮予約し、 (b)所定の入札期間中の前記仮予約に対してスケジュ
    ーリングし、 (c)前記スケジューリングに応じて前記仮予約を前記
    通信路の資源の本予約に変えるステップを具備すること
    を特徴とする通信方法。
  22. 【請求項22】 前記通信情報に、前記通信路の資源の
    割当てに関する優先度が付加され、 前記(b)ステップで、前記優先度に基づきスケジュー
    リングすることを特徴とする請求項21記載の通信方
    法。
  23. 【請求項23】 前記(b)ステップで、前記転送要求
    がある毎に前記入札期間中の各転送要求の前記優先度を
    評価してスケジューリングすることを特徴とする請求項
    22記載の通信方法。
  24. 【請求項24】 前記(b)ステップで、前記入札期間
    終了後に、該入札期間中の各転送要求の前記優先度を評
    価してスケジューリングすることを特徴とする請求項2
    2記載の通信方法。
  25. 【請求項25】 前記(b)ステップで、前記転送要求
    の優先度に応じて入札期間の長さを決め、該入札期間内
    にあった各転送要求をスケジューリングすることを特徴
    とする請求項22記載の通信方法。
  26. 【請求項26】 割り当てられる通信路の帯域を、これ
    以上情報を削除をすると意味を持たなくなる最低限度確
    保しなければならない第1の帯域と、混雑時には削るこ
    とができる第2の帯域とに分けるステップを更に具備
    し、 前記(b)ステップで、前記入札期間終了後に、該入札
    期間中の各転送要求の前記第2の帯域の削除及び各転送
    要求の優先度を考慮しつつスケジューリングすることを
    特徴とする請求項22記載の通信方法。
  27. 【請求項27】 通信路に通信情報を転送する手段と、 前記転送する通信情報の内容を判別する手段と、 前記判別された内容に応じて、前記通信情報を転送する
    ための前記通信路の帯域を割り当てる手段としてコンピ
    ュータを機能させるためのプログラムを記録した記録媒
    体。
  28. 【請求項28】 通信情報の転送要求に対して通信路の
    資源を割当てる手段と、 前記転送要求に対して前記通信路の資源を仮予約する手
    段と、 所定の入札期間中の前記仮予約に対してスケジューリン
    グする手段と、 前記スケジューリングに応じて前記仮予約を前記通信路
    の資源の本予約に変える手段としてコンピュータを機能
    させるためのプログラムを記録した記録媒体。
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