JPH10303879A - 暗号化方法 - Google Patents

暗号化方法

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JPH10303879A
JPH10303879A JP9107791A JP10779197A JPH10303879A JP H10303879 A JPH10303879 A JP H10303879A JP 9107791 A JP9107791 A JP 9107791A JP 10779197 A JP10779197 A JP 10779197A JP H10303879 A JPH10303879 A JP H10303879A
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JP
Japan
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data
plaintext
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exclusive
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Application number
JP9107791A
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English (en)
Inventor
Masahiko Katsurabayashi
正彦 桂林
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理対象のデータタイプに制限されることな
く部分暗号化を行う。 【解決手段】 対象の平文を8バイト単位に区切る。平
文M0 と初期ベクターVとで排他的論理和演算を行い
(T1)、DES暗号化を行う(T2)。この暗号化結
果C0 を、平文M0 に対応する暗号文C0 とする。以後
のブロックについては、DES暗号化を行わず、該ブロ
ックの平文と前ブロックの平文とで排他的論理和演算を
行うことで(T3、T4)、暗号文を得る。復号時に
は、暗号化していない2番目以降のブロックの平文を得
るためには、当該ブロックより前の全ブロックについ
て、先頭ブロックから順に平文を得て、排他的論理和演
算を繰り返す必要がある。即ち、何れのブロックを解読
するにも必ず先頭ブロックのDES復号(T5)が必要
となる。また、連鎖技法を用いてデータを一定の8バイ
トのブロック単位に暗号化するので、処理対象のデータ
タイプに制限されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、暗号化方法に係
り、より詳しくは、データを所定データ長のブロックに
分割し、ブロック単位に連鎖技法を用いた暗号化を行う
暗号化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ファクシミリ装置では、原稿
を読み取って得られたデータをMH符号化、MR符号化
等により符号化した後、符号化されたデータを目的のフ
ァクシミリ装置へ送信していた。このようなファクシミ
リ装置間の通信において、送信される符号化データから
元のデータが解読されないようにするために、符号化デ
ータをさらに暗号化して目的のファクシミリ装置へ送信
する技術が知られている。
【0003】従来から用いられている暗号は、全ての鍵
を秘密にする暗号であり、慣用暗号と呼ばれる。この慣
用暗号は、数十ビット以上の固定長のデータブロック毎
に暗号化するブロック暗号と、1ビット〜数ビットの小
データブロック毎に暗号化するストリーム暗号とに分類
される。
【0004】このうちブロック暗号については、ブロッ
ク暗号の安全性を高めるため及び該ブロック暗号をスト
リーム暗号として使うために、平文を暗号化して得られ
た暗号文を次の暗号化処理の入力側にフィードバックす
る連鎖技法と呼ばれる技法が知られており、広く用いら
れている。
【0005】ところで、従来の暗号化処理では、対象と
なる符号化データの種類を問わず、該符号化データ全て
に対して暗号化処理を行っていたため、送信すべきデー
タ量が多い場合には暗号化処理にかなりの時間がかか
り、暗号化処理も含めたファクシミリ送信処理全体の処
理時間がかなり長くなってしまう、という問題点があっ
た。
【0006】そこで、この問題点を解消するべく、全デ
ータの秘匿性を確保しつつ、処理対象を一部のデータに
絞り込んで暗号化処理を行う部分暗号化技術が提案され
ている。
【0007】この部分暗号化技術の一例として、特開平
6−6615号公報には、原稿をスキャナで読み取った
ときの走査ライン単位で、一部の走査ラインのデータの
みを暗号化する部分暗号化処理の技術が開示されてい
る。
【0008】ところが、走査ライン毎にデータ量は異な
るため、上記技術では、暗号化の対象となるデータ量が
変動してしまう。これでは、固定長のデータブロック毎
に暗号化する前述のブロック暗号を使用することができ
ない、という問題点があった。
【0009】一方、従来の部分暗号化処理の技術では、
前ライン参照を行う所謂二次元符号化方式(MMR符号
化方式等)で符号化されたデータを対象としており、復
号時に前記二次元符号化方式におけるライン同士の相関
関係を用いて復号していた。即ち、前ライン参照を行わ
ない所謂一次元符号化方式(MH符号化方式等)で符号
化されたデータについては部分暗号化処理を行うことが
できず、処理対象のデータのタイプに制限がある、とい
う問題点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解消するために成されたものであり、処理対象のデー
タのタイプに制限されることなく部分暗号化を行うこと
ができる暗号化方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の暗号化方法は、データを所定データ
長のブロックに分割し、ブロック単位に連鎖技法を用い
た暗号化を行う暗号化方法であって、連鎖の先頭から奇
数番目のブロック又は偶数番目のブロックのみを暗号化
することを特徴とする。
【0012】また、請求項2記載の暗号化方法は、デー
タを所定データ長のブロックに分割し、ブロック単位に
連鎖技法を用いた暗号化を行う暗号化方法であって、連
鎖の先頭ブロックのみを暗号化することを特徴とする。
【0013】上記請求項1記載の暗号化方法では、デー
タを所定データ長のブロックに分割し、ブロック単位に
連鎖技法を用いた暗号化を行う際に、連鎖の先頭から奇
数番目のブロック又は偶数番目のブロックのみを暗号化
する。
【0014】例えば、奇数番目のブロックのみを暗号化
する場合は、1番目のブロックの平文と任意の初期ベク
ターとの排他的論理和演算を行い、その演算結果を暗号
化して1番目のブロックの暗号データとする。2番目の
ブロックについては、隣接する平文ブロック(例えば、
1番目のブロックの平文と初期ベクターとの排他的論理
和演算結果)と該2番目のブロックの平文とで排他的論
理和演算を行い、その演算結果を2番目のブロックの暗
号データとする。3番目のブロックについては、隣接す
る平文ブロック(例えば、2番目のブロックにおける排
他的論理和演算結果)と該3番目のブロックの平文とで
排他的論理和演算を行い、その演算結果を暗号化して3
番目のブロックの暗号データとする。
【0015】以後、このようにして連鎖の先頭から奇数
番目のブロックについては、該奇数番目のブロックの平
文と隣接する平文ブロックとで排他的論理和演算を行
い、その演算結果を暗号化することで暗号データを得
る。偶数番目のブロックについては、該偶数番目のブロ
ックの平文と隣接する平文ブロックとの排他的論理和演
算のみを行うことで暗号データを得る。
【0016】上記により得た暗号データを復号する場合
は、1番目のブロックの暗号データを復号し、この復号
により得たデータと前記初期ベクターとで排他的論理和
演算を行うことで、1番目のブロックの平文を得る。2
番目のブロックについては、該2番目のブロックの暗号
データと前記1番目のブロックで復号により得られたデ
ータとで排他的論理和演算を行うことで、2番目のブロ
ックの平文を得る。3番目のブロックについては、該3
番目のブロックの暗号データを復号し、この復号により
得たデータと前記2番目のブロックの暗号データとで排
他的論理和演算を行うことで、3番目のブロックの平文
を得る。
【0017】以後、このようにして連鎖の先頭から奇数
番目のブロックについては、該ブロックの暗号データを
復号し、該復号により得たデータと前のブロックの暗号
データとで排他的論理和演算を行うことで平文を得る。
一方、偶数番目のブロックについては、該ブロックの暗
号データと前のブロックで復号により得られたデータと
で排他的論理和演算を行うことで平文を得る。
【0018】このように、暗号化していない偶数番目の
ブロックの平文を得るためには、前の奇数番目のブロッ
クで復号により得られたデータが必要となる。即ち、い
ずれのブロックであっても、その解読には必ず復号が必
要となるので、データ全体にわたる十分な秘匿性を確保
することができる。
【0019】一方、偶数番目のブロックのみ暗号化する
場合も上記と同様の原理で、暗号化していない奇数番目
のブロックの平文を得るためには、前の偶数番目のブロ
ックで復号により得られたデータが必要となるので、デ
ータ全体にわたる十分な秘匿性を確保することができ
る。
【0020】ところで、上記のように連鎖技法を用いて
データを所定データ長のブロック単位に暗号化する処理
では、処理対象のデータタイプに制限は無い。例えば、
スキャナ等で原稿を走査して読み取ったときの走査ライ
ンの区切りを検出する必要もない。
【0021】これにより、請求項1記載の暗号化方法に
よれば、処理対象のデータのタイプに制限されることな
く、十分な秘匿性を確保できる部分暗号化を行うことが
できる。
【0022】また、請求項2記載の暗号化方法では、デ
ータを所定データ長のブロックに分割し、ブロック単位
に連鎖技法を用いた暗号化を行う際に、連鎖の先頭ブロ
ックのみを暗号化する。
【0023】具体的には、先頭(1番目の)ブロックと
任意の初期ベクターとの排他的論理和演算を行い、その
演算結果を暗号化して先頭ブロックの暗号データとす
る。2番目のブロックについては、該2番目のブロック
の平文と隣接する平文ブロック(例えば、1番目のブロ
ックの平文)とで排他的論理和演算を行い、その演算結
果を2番目のブロックの暗号データとする。以後のブロ
ックについては、2番目のブロックと同様に、該ブロッ
クの平文と隣接する平文ブロック(例えば、前のブロッ
クの平文)とで排他的論理和演算を行い、その演算結果
を当該ブロックの暗号データとする。
【0024】このような暗号化により得られた暗号デー
タを復号する場合は、先頭ブロックの暗号データを復号
し、この復号により得たデータと前記初期ベクターとで
排他的論理和演算を行うことで、先頭ブロックの平文を
得る。2番目のブロックについては、該2番目のブロッ
クの暗号データと隣接する平文ブロック(例えば、先頭
ブロックの平文)とで排他的論理和演算を行うことで、
2番目のブロックの平文を得る。以後のブロックについ
ては、2番目のブロックと同様に、当該ブロックの暗号
データと隣接する平文ブロック(例えば、前のブロック
の平文)とで排他的論理和演算を行うことで、当該ブロ
ックの平文を得る。
【0025】このように、暗号化していない2番目以降
のブロックの平文を得るためには、先頭ブロックの暗号
データを復号する必要がある。即ち、いずれのブロック
であっても、その解読には必ず先頭ブロックの暗号デー
タの復号が必要となるので、データ全体にわたる十分な
秘匿性を確保することができる。
【0026】また、前述したように、連鎖技法を用いて
データを所定データ長のブロック単位に暗号化する処理
では、処理対象のデータタイプに制限は無い。
【0027】従って、請求項2記載の暗号化方法でも、
処理対象のデータのタイプに制限されることなく、十分
な秘匿性を確保できる部分暗号化を行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る暗号化方法の実施の形態を説明する。
【0029】[暗号化方法に基づく暗号化を実行するフ
ァクシミリ装置の構成]まず、本発明に係る暗号化方法
に基づく暗号化処理を実行するファクシミリ装置の構成
を説明する。図1に示すように、本実施形態におけるフ
ァクシミリ装置10は、ファクシミリ装置10全体を制
御するCPU12、CPU12を動作させるためのプロ
グラムが格納されたメモリとしてのROM14、CPU
12の動作に必要なデータを保存するメモリとしてのR
AM16、オペレータからの入力の受け付け及びファク
シミリ装置10の状態の表示を行う操作部18、CCD
等を含んで構成され原稿を読み取りその読取データを2
値化する画像読み取り部22、画像読み取り部22で2
値化された画情報を圧縮符号化する符号器24、メモリ
を内蔵し、符号器24で符号化された画情報を前記メモ
リに書き込みCPU12と連携して前記画情報に対して
暗号化処理を行うデータ処理部26、圧縮符号化された
画情報を復号化する復号器28、画情報を記録用紙等に
印字出力する画像記録部30、公衆回線34に接続され
画情報を公衆回線34に送出するモデム回線制御部3
2、及び画像読み取り部22により読み取られた画情報
やモデム回線制御部32により受信した画情報を一時的
に記憶する画像記憶部20を含んで構成されており、こ
れらはデータバス36を介して相互に接続されている。
【0030】[ファクシミリ装置の送受信動作]次に、
上記ファクシミリ装置10の基本的な送受信動作を説明
する。
【0031】まず、図2を用いて、送信動作を説明す
る。図2に示すステップ102で操作部18から送信指
示を受けると、ステップ104へ進み、画像読み取り部
22の所定位置に載置された原稿を画像読み取り部22
によって読み取り、この読取で得られた画情報を符号器
24で符号化した後、該符号化した画情報を画像記憶部
20に一旦蓄積する。
【0032】次のステップ106では画像記憶部20に
蓄積された画情報を256バイト単位でデータ処理部2
6のメモリに転送し、後に説明する部分暗号化方法に基
づく部分暗号化処理を行う。そして、暗号化された画情
報はモデム回線制御部32に転送され、ステップ108
でモデム回線制御部32によって前記暗号化された画情
報を256バイト単位でITU−TのG3ファクシミリ
エラーコレクトモードで公衆回線34に送出する。この
ようにして、画情報は暗号化され目的のファクシミリ装
置へ送信される。
【0033】以後、ステップ106、108を繰り返
し、全ての画情報を暗号化し目的のファクシミリ装置へ
送信する。
【0034】次に、図3を用いて、受信動作を説明す
る。図3に示すステップ202で外部のファクシミリ装
置から、暗号化された画情報を受信すると、ステップ2
04で該受信した画情報をモデム回線制御部32によっ
て2値データに変換した(即ち、復調した)後、データ
処理部26のメモリに転送する。
【0035】次のステップ206では、データ処理部2
6のメモリ上で、前記復調された画情報に対して、後述
する要領で所定データ量ずつ部分復号を行う。そして、
次のステップ208で前記復号された所定データ量の画
情報を画像記憶部20へ格納する。
【0036】以後、ステップ206、208を繰り返
し、受信した全ての画情報を復号し画像記憶部20へ格
納する。受信した全ての画情報の復号化・画像記憶部2
0への格納が完了すると、ステップ212へ進み、画像
記憶部20から画情報を取り出して復号器28で伸張
し、次のステップ214で画像記録部30によって前記
伸張した画情報を記録用紙等に印字出力する。
【0037】[本実施形態の作用]さて、これより本実
施形態の作用として、特許請求の範囲に記載した請求項
1の発明に係る第1の部分暗号化方法及び請求項2の発
明に係る第2の部分暗号化方法を説明する。
【0038】[第1の部分暗号化方法]まず、図4を用
いて第1の部分暗号化方法を説明する。
【0039】(1)平文を8バイト単位に区切り、平文
0 、平文M1 、平文M2 ・・・とする。
【0040】(2)平文M0 と初期ベクターVとで排他
的論理和演算を行い(図4のS1)、DES(米国標準
暗号方式)により暗号化を行う(S2)。この暗号化結
果C 0 を、平文M0 に対応する暗号文C0 とする。な
お、初期ベクターVは、連鎖を行うための初期値8バイ
トであり復号時と同じ値であればどんな値でもよい。ま
た、DESに必要な暗号化鍵はパネル等から予め設定さ
れており、特に図示していない。当然、復号時も同じ暗
号化鍵が設定されている。
【0041】(3)次の平文M1 については、DESに
よる暗号化を行わず、該平文M1 と隣接する平文ブロッ
ク(=平文M0 についてのDES暗号化前の値、即ち初
期ベクターVと平文M0 との排他的論理和演算結果)と
で排他的論理和演算を行うことにより(S3)、暗号文
1 を得る。
【0042】(4)次の平文M2 については、該平文M
2 と暗号文C1 とで排他的論理和演算を行った(S4)
後、DES暗号化を行うことにより(S5)、暗号文C
2 を得る。
【0043】(5)次の平文M3 については、DESに
よる暗号化を行わず、該平文M3 と隣接する平文ブロッ
ク(=平文M2 についてのDES暗号化前の値、即ち平
文M 2 と暗号文C1 との排他的論理和演算結果)とで排
他的論理和演算を行うことにより(S6)、暗号文C3
を得る。
【0044】以後、このようにして連鎖の先頭から奇数
番目のブロック(奇数ブロック)については、該奇数ブ
ロックの平文と隣接する平文ブロックとで排他的論理和
演算を行い、その演算結果をDESにより暗号化するこ
とで暗号文を得る。一方、偶数番目のブロック(偶数ブ
ロック)については、該偶数ブロックの平文と隣接する
平文ブロックとの排他的論理和演算のみを行うことで暗
号文を得る。
【0045】次に、上記により得た暗号文を復号する処
理を説明する。 (1)復号は暗号化の逆で、暗号文C0 については、該
暗号文C0 にDESの復号処理を行い(S7)、その復
号結果と初期ベクターVとで排他的論理和演算を行う
(S8)。この演算結果として元の平文M0 を得る。
【0046】(2)暗号文C1 については、暗号文C0
にDESの復号処理を行って得られたデータと該暗号文
1 とで排他的論理和演算を行うことにより(S9)、
元の平文M1 を得る。
【0047】以後、このようにして奇数ブロックについ
ては、該奇数ブロックの暗号文を復号し、該復号により
得たデータと隣接する平文ブロックとで排他的論理和演
算を行うことで元の平文を得る。偶数ブロックについて
は、該偶数ブロックの暗号文と隣接する平文ブロックと
で排他的論理和演算を行うことで元の平文を得る。
【0048】このように、暗号化していない偶数ブロッ
クの平文を得るためには、隣接する奇数ブロックの暗号
文を復号し、該隣接する奇数ブロックの平文を得る必要
がある。即ち、いずれのブロックであっても、その解読
には必ず復号が必要となるので、データ全体にわたる十
分な秘匿性を確保することができる。
【0049】ところで、上記のように、連鎖技法を用い
てデータを8バイトのブロック単位に暗号化する処理で
は、処理対象のデータタイプに制限は無い。例えば、画
像読み取り部22により原稿を走査して読み取ったとき
の走査ラインの区切りを検出する必要はない。
【0050】以上のことから明らかなように、第1の部
分暗号化方法によれば、処理対象のデータのタイプに制
限されることなく、十分な秘匿性を確保できる部分暗号
化を行うことができる。また、データ全体を暗号化する
場合に比べ約半分の暗号化処理で済むため、暗号化に要
する時間を大きく短縮できることは言うまでもない。
【0051】なお、上記第1の部分暗号化方法と同じ要
領で、偶数ブロックのみ暗号化する部分暗号化方法も有
効であり、同様の効果を得ることができる。
【0052】[第2の部分暗号化方法]次に、図5を用
いて第2の部分暗号化方法を説明する。
【0053】(1)平文を8バイト単位に区切り、平文
0 、平文M1 、平文M2 ・・・とする。
【0054】(2)平文M0 と初期ベクターVとで排他
的論理和演算を行い(図5のT1)、DESにより暗号
化を行う(T2)。この暗号化結果C0 を、平文M0
対応する暗号文C0 とする。なお、初期ベクターVは、
連鎖を行うための初期値8バイトであり、復号時と同じ
値であればどんな値でもよい。また、DESに必要な暗
号化鍵はパネル等から予め設定されており、特に図示し
ていない。当然、復号時も同じ暗号化鍵が設定されてい
る。
【0055】(3)次の平文M1 については、DESに
よる暗号化を行わず、該平文M1 と隣接する平文ブロッ
ク(ここでは前ブロックの平文M0 )とで排他的論理和
演算を行うことにより(T3)、暗号文C1 を得る。
【0056】(4)次の平文M2 についても、DESに
よる暗号化を行わず、該平文M2 と隣接する平文ブロッ
ク(ここでは前ブロックの平文M1 )とで排他的論理和
演算を行うことにより(T4)、暗号文C2 を得る。
【0057】以後のブロックについては、平文M1 や平
文M2 と同様に、該平文と隣接する平文ブロック(ここ
では前ブロックの平文)とで排他的論理和演算を行うこ
とにより暗号文を得る。
【0058】次に、上記により得た暗号文を復号する処
理を説明する。 (1)復号は暗号化の逆で、暗号文C0 については、該
暗号文C0 にDESの復号処理を行い(T5)、その復
号結果と初期ベクターVとで排他的論理和演算を行う
(T6)。この演算結果として元の平文M0 を得る。
【0059】(2)次の暗号文C1 については、隣接す
る平文ブロック(ここでは前ブロックの平文M0 )と該
暗号文C1 とで排他的論理和演算を行うことにより(T
7)、元の平文M1 を得る。
【0060】(3)次の暗号文C2 についても、隣接す
る平文ブロック(ここでは前ブロックの平文M1 )と該
暗号文C2 とで排他的論理和演算を行うことにより(T
8)、元の平文M2 を得る。
【0061】以後のブロックについては、暗号文C1
暗号文C2 と同様に、該暗号文と隣接する平文ブロック
(ここでは前ブロックの平文)とで排他的論理和演算を
行うことにより元の平文を得る。
【0062】このように、暗号化していない2番目以降
のブロックの平文を得るためには、当該ブロックより前
の全てのブロックについて、先頭ブロックから順に平文
を得て、排他的論理和演算を繰り返す必要がある。即
ち、先頭ブロックの暗号文を正確に復号して該先頭ブロ
ックの平文を得る必要がある。従って、いずれのブロッ
クであっても、その解読には必ず先頭ブロックの復号が
必要となるので、データ全体にわたる十分な秘匿性を確
保することができる。
【0063】また、第1の部分暗号化方法と同様に、連
鎖技法を用いて、データを8バイトのブロック単位に暗
号化するので、処理対象のデータタイプに制限は無い。
【0064】以上のことから明らかなように、第2の部
分暗号化方法によれば、処理対象のデータのタイプに制
限されることなく、十分な秘匿性を確保できる部分暗号
化を行うことができる。また、1回のDES暗号化によ
りデータ全体を暗号化することができるので、暗号化に
要する時間を大きく短縮できることは言うまでもない。
【0065】なお、上記実施形態では、8バイトを1つ
のブロック単位としているが、これは一例であり、他の
データ量(256バイト等)を1つのブロック単位とし
てもよい。
【0066】また、上記実施形態では、本発明に係る暗
号化方法をファクシミリ装置に適用した例を示したが、
本発明に係る暗号化方法は、ファクシミリ装置以外に
も、データの送受信を行う機器全般に対して適用するこ
とができる。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、処理対象のデータのタ
イプに制限されることなく、十分な秘匿性を確保できる
部分暗号化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施形態におけるファクシミリ装置の全
体構成図である。
【図2】図1のファクシミリ装置における送信動作の処
理ルーチンを示す流れ図である。
【図3】図1のファクシミリ装置における受信動作の処
理ルーチンを示す流れ図である。
【図4】第1の部分暗号化方法の概要を示す図である。
【図5】第2の部分暗号化方法の概要を示す図である。
【符号の説明】
10 ファクシミリ装置 12 CPU 26 データ処理部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを所定データ長のブロックに分割
    し、ブロック単位に連鎖技法を用いた暗号化を行う暗号
    化方法であって、 連鎖の先頭から奇数番目のブロック又は偶数番目のブロ
    ックのみを暗号化することを特徴とする暗号化方法。
  2. 【請求項2】 データを所定データ長のブロックに分割
    し、ブロック単位に連鎖技法を用いた暗号化を行う暗号
    化方法であって、 連鎖の先頭ブロックのみを暗号化することを特徴とする
    暗号化方法。
JP9107791A 1997-04-24 1997-04-24 暗号化方法 Pending JPH10303879A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9107791A JPH10303879A (ja) 1997-04-24 1997-04-24 暗号化方法

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JP9107791A JPH10303879A (ja) 1997-04-24 1997-04-24 暗号化方法

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