JPH10300486A - 地図表示装置 - Google Patents

地図表示装置

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JPH10300486A
JPH10300486A JP11397597A JP11397597A JPH10300486A JP H10300486 A JPH10300486 A JP H10300486A JP 11397597 A JP11397597 A JP 11397597A JP 11397597 A JP11397597 A JP 11397597A JP H10300486 A JPH10300486 A JP H10300486A
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Sachihiro Suzuki
祥弘 鈴木
Yasuhiro Ihara
康博 井原
Nobuyuki Nakano
信之 中野
Hisaya Fukuda
久哉 福田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両に搭載され、サーバから通信によって高
速かつ安価に地図を取得して表示できる地図表示装置を
提供する。 【解決手段】 サーバには、各地の地図が記憶されてい
る。地図取得部1は、サーバから通信によって地図を取
得する。地図記憶部2は、取得された地図を記憶する。
位置検出部3は、車両の現在位置を検出する。地図管理
部4は、サーバ側の地図を認識しており、検出された位
置周辺の地図が地図記憶部2に記憶されているか否かを
判定し、判定結果が非記憶を示す場合に地図取得部1に
指示してサーバからその地図を取得させる。読み出し部
5は、検出された位置周辺の地図を地図記憶部2から読
み出す。表示部6は、読み出された地図を表示する。こ
れにより、車両の現在位置周辺の地図を逐次サーバから
取得して表示するのに比べて、通信に要する時間が短縮
されると共に通信かかるコストも削減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地図表示装置に関
し、より特定的には、例えば車両に搭載されたり、携帯
されたりして用いられる地図表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載され、ナビゲーション
などのための地図を表示する車載用地図表示装置では、
全国ないしは特定地域の地図を格納したCD−ROMか
ら、車両の現在位置周辺の地図を読み出して表示するも
のが一般的であった。
【0003】しかし、上記従来の装置では、道路が新た
に開通したり、交通規制が変更されたりしても、それら
を取り入れた新たなCD−ROMが発売されるまでに時
間がかかるため、最新の地図を表示することができなか
った。
【0004】そこで、基地局(サーバ)を設けて、そこ
から通信によって移動局(地図表示装置)へ地図をダウ
ンロードするようなシステムが提案された。この種のシ
ステムで用いられる地図表示装置は、特開平4−266
228号公報や特開平8−111725号公報などに開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記各公報に示されて
いる装置によれば、車両の現在位置周辺の最新の地図を
逐次サーバから取得して表示することができる。しかし
一方、地図の表示要求があるたびにサーバから通信によ
ってその地図を取得しているため、要求から表示までに
時間がかかるのに加えて、通信コストも高くなる問題が
あった。
【0006】それゆえに、本発明の目的は、車両など、
移動物の移動に従って移動し、かつサーバから通信によ
って高速かつ安価に地図を取得して表示できる地図表示
装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、移動物の移動に従って移動し、サーバから地図
を取得して表示する地図表示装置であって、サーバに
は、互いに異なる複数の地図が記憶されており、サーバ
から通信によって地図を取得する地図取得手段と、地図
取得手段が取得した地図を記憶する地図記憶手段と、移
動物の現在位置を検出する位置検出手段と、サーバに記
憶されている複数の地図を認識しており、かつ位置検出
手段が検出した位置に関連する地図が地図記憶手段に記
憶されているか否かを判定し、かつ判定結果が非記憶を
示す場合に地図取得手段に指示してサーバから当該地図
を取得させる取得制御手段と、位置検出手段が検出した
位置に関連する地図を地図記憶手段から読み出す読み出
し手段と、読み出し手段が読み出した地図を表示する表
示手段とを備えている。
【0008】上記のように、第1の発明では、移動物の
現在位置に関連する地図が地図記憶手段に記憶されてい
る場合、その地図が表示され、記憶されていない場合に
は、その地図がサーバから通信によって取得されて、地
図記憶手段に記憶された後、表示される。このため、移
動物の現在位置に関連する地図を逐次サーバから取得し
て表示するのに比べて、通信に要する時間が短縮される
と共に通信かかるコストも削減され、その結果、サーバ
から通信によって高速かつ安価に地図を取得して表示で
きる。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、サー
バに記憶されている複数の地図の容量を認識しており、
かつ、取得制御手段が取得させようとする地図の容量
と、地図記憶手段の残り記憶容量とを比較して、当該地
図記憶手段が当該地図を記憶可能か否かを判定する判定
手段と、判定手段の判定結果が記憶不可能を示す場合、
地図記憶手段に記憶されている1以上の地図のいずれか
を、当該1以上の地図の表示頻度に関連して選択して削
除する削除手段とをさらに備えている。
【0010】上記のように、第2の発明では、地図記憶
手段の残り記憶容量が不足した場合、地図記憶手段に記
憶されている地図のいずれかを表示頻度に関連して選択
して削除するため、地図記憶手段に効率よく地図が記憶
され、その結果、より高速かつ安価に地図表示を行え
る。また、地図記憶手段の記憶容量が小さくてよいた
め、装置の規模を小型化できる。
【0011】第3の発明は、第2の発明において、地図
記憶手段に記憶されている地図について、それぞれ削除
可または不可を示す属性を設定する手段をさらに備え、
削除手段は、削除しようとする地図の属性が削除不可に
設定されている場合には、当該地図の削除を行わないこ
とを特徴としている。
【0012】上記のように、第3の発明では、地図記憶
手段の地図毎に削除可または不可を示す属性を設定する
一方、削除しようとする地図の属性が削除不可に設定さ
れている場合には、その地図の削除を行わないため、例
えば表示頻度は低いが速やかに表示したい地図などが削
除されないようにできる。
【0013】第4の発明は、第1の発明において、サー
バに記憶されている複数の地図について、それぞれ取得
可または不可を示す属性を設定する手段をさらに備え、
取得制御手段は、取得させようとする地図の属性が取得
不可に設定されている場合には、当該地図の取得を行わ
せないことを特徴としている。
【0014】上記のように、第4の発明では、サーバ側
の複数の地図毎に取得可または不可を示す属性を設定す
る一方、取得しようとする地図の属性が取得不可に設定
されている場合には、その地図の取得を行わないため、
無用な地図を取得して通信コストが高くなるのを防ぐこ
とができる。
【0015】第5の発明は、第1の発明において、サー
バに記憶されている複数の地図の容量を認識しており、
かつ、取得制御手段が取得させようとする地図の容量
と、地図記憶手段の残り記憶容量とを比較して、当該地
図記憶手段が当該地図を記憶可能か否かを判定する判定
手段と、判定手段の判定結果が記憶不可能を示す場合、
地図記憶手段に記憶されている1以上の地図のいずれか
を、当該1以上の地図の表示頻度に関連して選択して圧
縮する手段をさらに備えている。
【0016】上記のように、第5の発明では、地図記憶
手段の残り記憶容量が不足した場合、地図記憶手段に記
憶されている地図のいずれかを表示頻度に関連して選択
して圧縮するため、地図記憶手段に効率よく地図が記憶
され、その結果、より高速かつ安価に地図表示を行え
る。また、選択した地図を削除するのに比べて、地図の
再取得を行う必要がない分、より高速かつ安価に地図表
示を行える。
【0017】第6の発明は、サーバから地図を取得して
地図表示装置上で表示する方法であって、サーバには、
互いに異なる複数の地図が記憶されており、地図表示装
置には、サーバから取得した地図を記憶する地図記憶手
段が設けられており、サーバに記憶されている複数の地
図を予め認識する第1のステップと、地図表示装置の現
在位置を検出する第2のステップと、第2のステップで
検出された位置に関連する地図が地図記憶手段に記憶さ
れているか否かを判定する第3のステップと、第3のス
テップの判定結果が非記憶を示す場合にサーバから通信
によって当該地図を取得する第4のステップと、第2の
ステップで検出された位置に関連する地図を地図記憶手
段から読み出す第5のステップと、第5のステップで読
み出された地図を表示する第6のステップとを備えてい
る。
【0018】上記のように、第6の発明では、地図表示
装置の現在位置に関連する地図が地図記憶手段に記憶さ
れている場合、その地図が表示され、記憶されていない
場合には、その地図がサーバから通信によって取得され
て、地図記憶手段に記憶された後、表示される。このた
め、地図表示装置の現在位置に関連する地図を逐次サー
バから取得して表示するのに比べて、通信に要する時間
が短縮されると共に通信かかるコストも削減され、その
結果、サーバから通信によって高速かつ安価に地図を取
得して表示できる。
【0019】第7の発明は、サーバから地図を取得して
地図表示装置上で表示する方法を実行するためのプログ
ラムを格納した記録媒体であって、サーバには、互いに
異なる複数の地図が記憶されており、地図表示装置に
は、サーバから取得した地図を記憶する地図記憶手段が
設けられており、プログラムは、サーバに記憶されてい
る複数の地図を予め認識する第1のプログラムステップ
と、地図表示装置の現在位置を検出する第2のプログラ
ムステップと、第2のプログラムステップで検出された
位置に関連する地図が地図記憶手段に記憶されているか
否かを判定する第3のプログラムステップと、第3のプ
ログラムステップの判定結果が非記憶を示す場合にサー
バから通信によって当該地図を取得する第4のプログラ
ムステップと、第2のプログラムステップで検出された
位置に関連する地図を地図記憶手段から読み出す第5の
プログラムステップと、第5のプログラムステップで読
み出された地図を表示する第6のプログラムステップと
を備えている。
【0020】上記のように、第7の発明では、地図表示
装置の現在位置に関連する地図が地図記憶手段に記憶さ
れている場合、その地図が表示されて、記憶されていな
い場合には、その地図がサーバから通信によって取得さ
れて、地図記憶手段に記憶された後、表示される。この
ため、地図表示装置の現在位置に関連する地図を逐次サ
ーバから取得して表示するのに比べて、通信に要する時
間が短縮されると共に通信かかるコストも削減され、そ
の結果、サーバから通信によって高速かつ安価に地図を
取得して表示できる。
【0021】第8の発明は、サーバから地図を取得して
地図表示装置上で表示する方法を実行するためのプログ
ラムを、当該サーバから当該地図表示装置へ供給する方
法であって、サーバには、互いに異なる複数の地図が記
憶されており、地図表示装置には、サーバから取得した
地図を記憶する地図記憶手段が設けられており、プログ
ラムは、サーバに記憶されている複数の地図を予め認識
する第1のプログラムステップと、地図表示装置の現在
位置を検出する第2のプログラムステップと、第2のプ
ログラムステップで検出された位置に関連する地図が地
図記憶手段に記憶されているか否かを判定する第3のプ
ログラムステップと、第3のプログラムステップの判定
結果が非記憶を示す場合にサーバから通信によって当該
地図を取得する第4のプログラムステップと、第2のプ
ログラムステップで検出された位置に関連する地図を地
図記憶手段から読み出す第5のプログラムステップと、
第5のプログラムステップで読み出された地図を表示す
る第6のプログラムステップとを備えている。
【0022】上記のように、第8の発明では、地図表示
装置の現在位置に関連する地図が地図記憶手段に記憶さ
れている場合、その地図が表示され、記憶されていない
場合には、その地図がサーバから通信によって取得され
て、地図記憶手段に記憶された後、表示される。このた
め、地図表示装置の現在位置に関連する地図を逐次サー
バから取得して表示するのに比べて、通信に要する時間
が短縮されると共に通信かかるコストも削減され、その
結果、サーバから通信によって高速かつ安価に地図を取
得して表示できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明の第1の実施形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の
第1の実施形態に係る車載用地図表示装置の構成を示す
ブロック図である。図1の装置は、地図取得部1、地図
記憶部2、位置検出部3、地図管理部4、読み出し部5
および表示部6を備えている。
【0024】図1の装置は、地上を任意に移動する車両
に搭載される。一方、図示しないサーバ(基地局)に
は、各地の最新の地図(以下、複数の地図)が記憶され
ている。サーバは、図1の装置からの要求に応じて、記
憶している複数の地図のうち例えば車両の現在位置周辺
の地図を読み出し、読み出した地図を通信によって図1
の装置に提供する。
【0025】地図取得部1は、サーバ側から通信によっ
て地図を取得する。地図記憶部2は、地図取得部1が取
得した地図を記憶する。位置検出部3は、図1の装置が
搭載された車両の現在位置を検出する。地図管理部4
は、サーバに記憶されている複数の地図を認識してお
り、位置検出部3が検出した位置の周辺の地図が地図記
憶部2に記憶されているか否かを判定する。そして、判
定結果が非記憶を示す場合に、地図取得部1に指示して
サーバからその地図を取得させる。読み出し部5は、位
置検出部3が検出した位置の周辺の地図を地図記憶部2
から読み出す。表示部6は、読み出し部5が読み出した
地図を表示する。
【0026】なお、地図取得部1は、例えば携帯電話等
を用いて実現される。地図記憶部2は、書き換え可能な
メモリやディスク等を用いて実現される。表示部6は、
ディスプレイ等を用いて実現される。位置検出部3は、
GPS衛星からの電波の受信機等によって実現される。
また、地図管理部4および読み出し部5はそれぞれ専用
のハード回路によって、あるいはコンピュータ等を用い
てソフトウェア的に実現される。地図管理部4および読
み出し部5をソフトウェア的に実現する場合には、その
ためのプログラムを記録媒体に格納して図1の装置が備
えるようにしても、あるいは通信によってサーバから図
1の装置へ供給してもよい。
【0027】図2は、図1の装置の、特に地図管理部4
の動作を示すフローチャートである。以下には、図1の
装置が地図の表示を行う動作を、図2を用いて説明す
る。現在、図1の装置を搭載した車両は、地上のある地
点を走行している。図1の装置の地図記憶部2には、前
回またはそれ以前の起動時に取得された地図が記憶され
ている。このとき、図1の装置がドライバによって起動
されると、最初、位置検出部3が車両の現在位置を検出
し、地図管理部4は、検出された位置周辺の地図が地図
記憶部2に記憶されているか否かを判定する(ステップ
S101)。
【0028】ステップS101の判定の結果、検出され
た位置(車両の現在位置)周辺の地図が地図記憶部2に
記憶されていない場合、地図管理部4は、その地図を、
地図取得部1に指示してサーバから取得させる(ステッ
プS102)。一方、検出された位置周辺の地図が地図
記憶部2に記憶されている場合には、ステップS103
に進む。
【0029】ここで、ステップS102の処理について
詳細に説明する。サーバに記憶されている複数の地図に
は、それぞれどの地点を中心とする地図であるかを識別
するためのID(以下、地図ID)が付与されており、
地図管理部4は、サーバ側の複数の地図の各地図IDを
認識している。そこで、地図管理部4は、地図を取得さ
せる際、その地図IDを地図取得部1に与え、応じて、
地図取得部1は、与えられた地図IDと、図1の装置の
識別子とを通信によってサーバに通知する。
【0030】サーバは、記憶している複数の地図のう
ち、通知された地図IDに対応する地図を、通知された
識別子に対応する装置(すなわち、図1の装置)に向け
て送信する。図1の装置では、地図取得部1がサーバか
ら送信された地図を受信し、地図記憶部2は、受信され
た地図を記憶する。以上でステップS102の処理が完
了する。
【0031】ステップS102の処理の結果、地図記憶
部2には、車両の現在位置周辺の地図が記憶されてい
る。そこで、読み出し部5が地図記憶部2からその地図
を読み出し、表示部6は、読み出された地図を表示する
(ステップS103)。これによって、初期画面の表示
が開始される。
【0032】位置検出部3は、車両の現在位置を検出す
る動作を、起動以降、継続して行っている。地図管理部
4は、位置検出部3が検出した位置を、前画面(ここで
は、初期画面)の表示開始時点におけるそれと比較し
て、車両が予め決められた距離以上移動したか否かを判
定する(ステップS104)。判定の結果、車両が所定
の距離以上移動した場合、地図管理部4は、位置検出部
3が検出した位置周辺の地図が地図記憶部2に記憶され
ているか否かを判定する(ステップS105)。一方、
車両がまだ所定の距離以上移動していない場合には、ス
テップS104の処理に戻る。
【0033】ステップS105の判定の結果、位置検出
部3が検出した位置周辺の地図が地図記憶部2に記憶さ
れていない場合、地図管理部4は、その地図を地図取得
部1に指示してサーバから取得させる(ステップS10
6)。一方、位置検出部3が検出した位置周辺の地図が
地図記憶部2に記憶されている場合には、ステップS1
07に進む。なお、ステップS106の処理の詳細は、
ステップS102のそれと同様である。
【0034】ステップS106の処理の結果、地図記憶
部2には、車両の現在位置周辺の地図が記憶されてい
る。そこで、読み出し部5が地図記憶部2からその地図
を読み出し、表示部6は、読み出された地図を表示する
(ステップS107)。これによって、車両の現在位置
周辺の新たな地図の表示が開始される。
【0035】そして、地図の表示を終了するか否かが判
定され(ステップS108)、判定の結果、表示を終了
しない場合、ステップS104に戻り、以降、上記と同
様の動作を繰り返す。
【0036】以上のように、本実施形態によれば、車両
の現在位置周辺の地図が地図記憶部2に記憶されている
場合、その地図が表示され、記憶されていない場合に
は、その地図がサーバから通信によって取得されて、地
図記憶部2に記憶された後、表示される。このため、車
両の現在位置周辺の地図を逐次サーバから取得して表示
するのに比べて、通信に要する時間が短縮されると共に
通信かかるコストも削減され、その結果、サーバから通
信によって高速かつ安価に地図を取得して表示できる。
【0037】ところで、図1の装置(第1の実施形態参
照)では、地図記憶部2の記憶容量は有限であるため、
サーバから地図を取得して記憶する動作を繰り返すう
ち、地図記憶部2の残り記憶容量が不足する事態が起こ
る。その場合、地図記憶部2のいずれかの地図が上書き
によって失われることが予想される。失われた地図は、
必要になれば再取得しなければならないため、表示速度
が遅くなり、通信コストも増加する。そこで、第2の実
施形態には、地図記憶部2に効率よく地図が記憶され、
その結果、より高速かつ安価に地図表示を行えるような
地図表示装置を開示する。
【0038】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について、図面を参照しながら説明する。図3
は、本発明の第2の実施形態に係る車載用地図表示装置
の構成を示すブロック図である。図3の装置は、図1の
装置において、管理情報記憶部7をさらに備え、かつ地
図管理部4に代えて地図管理部4aを備えている。
【0039】図3の装置は、地上を任意に移動する車両
に搭載される。一方、図示しないサーバ(基地局)に
は、各地の最新の地図(以下、複数の地図)が記憶され
ている。サーバは、図3の装置からの要求に応じて、記
憶している複数の地図のうち例えば車両の現在位置周辺
の地図を読み出し、読み出した地図を通信によって図3
の装置に提供する。
【0040】地図管理部4aは、地図管理部4と同様の
動作に加えて、取得させようとする地図の容量と地図記
憶部2の残り記憶容量とを比較して、地図記憶部2がそ
の地図を記憶可能か否かを判定し、その判定結果が記憶
不可能を示す場合、地図記憶部2に記憶されている地図
を表示頻度の低いものから順次削除する。
【0041】さらに加えて、地図管理部4aは、地図記
憶部2の地図毎の表示頻度を、各地図を読み出した回数
に基づいて算定する。管理情報記憶部7は、地図管理部
4aが算定して得られた表示頻度を記憶する。他の構成
要素は、それぞれ第1の実施形態で説明したものと同様
の動作を行う。
【0042】なお、地図管理部4aは専用のハード回路
によって、あるいはコンピュータ等を用いてソフトウェ
ア的に実現される。地図管理部4aをソフトウェア的に
実現する場合には、そのためのプログラムを記録媒体に
格納して図3の装置が備えるようにしても、あるいは通
信によってサーバから図3の装置へ供給してもよい。ま
た、管理情報記憶部7は、書き換え可能なメモリやディ
スク等を用いて実現される。
【0043】図4は、図3の装置の、特に地図管理部4
aの動作を示すフローチャートである。以下には、図3
の装置が地図の表示を行う動作を、図4を用いて説明す
る。現在、図3の装置を搭載した車両は、地上のある地
点を走行している。図3の装置の地図記憶部2には、前
回またはそれ以前の起動時に取得された地図が記憶され
ている。
【0044】また、管理情報記憶部7には、前回または
それ以前の起動時に算定された、地図記憶部2の地図毎
の表示頻度が記憶されている。このとき、図3の装置が
ドライバによって起動されると、最初、位置検出部3が
車両の現在位置を検出し、地図管理部4aは、検出され
た位置周辺の地図が地図記憶部2に記憶されているか否
かを判定する(ステップS201)。
【0045】ステップS201の判定の結果、検出され
た位置(車両の現在位置)周辺の地図が地図記憶部2に
記憶されていない場合、地図管理部4aは、その地図の
容量と、地図記憶部2の残り記憶容量とを比較して、地
図記憶部2がその地図を記憶可能か否かを判定する(ス
テップS202)。一方、検出された位置周辺の地図が
地図記憶部2に記憶されている場合には、ステップS2
05に進む。
【0046】ステップS202の判定結果が記憶不可能
を示す場合、地図管理部4aは、管理情報記憶部7を参
照して、地図記憶部2の地図のうち、表示頻度が最も低
いものを削除し(ステップS203)、その後、ステッ
プS202に戻る。一方、記憶可能を示す場合には、地
図管理部4aは、ステップS204に進む。
【0047】地図管理部4aは、次に、その地図(車両
の現在位置周辺の地図)を、地図取得部1に指示してサ
ーバから取得させる(ステップS204)。なお、ステ
ップS204の処理の詳細は、図2のステップS102
のそれと同様である。
【0048】ステップS204の処理の結果、地図記憶
部2には、車両の現在位置周辺の地図が記憶されてい
る。そこで、読み出し部5が地図記憶部2からその地図
を読み出し、表示部6は、読み出された地図を表示する
(ステップS205)。これによって、初期画面の表示
が開始される。
【0049】地図管理部4aは、ステップS205の表
示に伴って新たな表示頻度を算定し、算定された新たな
表示頻度を管理情報記憶部7が記憶する(ステップS2
06)。
【0050】位置検出部3は、車両の現在位置を検出す
る動作を、起動以降、継続して行っている。地図管理部
4aは、位置検出部3が検出した位置を、前画面(ここ
では、初期画面)の表示開始時点におけるそれと比較し
て、車両が予め決められた距離以上移動したか否かを判
定する(ステップS207)。判定の結果、車両が所定
の距離以上移動した場合、地図管理部4aは、位置検出
部3が検出した位置周辺の地図が地図記憶部2に記憶さ
れているか否かを判定する(ステップS208)。一
方、車両がまだ所定の距離以上移動していない場合に
は、ステップS207の処理に戻る。
【0051】ステップS208の判定の結果、位置検出
部3が検出した位置周辺の地図が地図記憶部2に記憶さ
れていない場合、地図管理部4aは、その地図の容量
と、地図記憶部2の残り記憶容量とを比較して、地図記
憶部2がその地図を記憶可能か否かを判定する(ステッ
プS209)。一方、位置検出部3が検出した位置周辺
の地図が地図記憶部2に記憶されている場合には、ステ
ップS212に進む。
【0052】ステップS209の判定結果が記憶不可能
を示す場合、地図管理部4aは、管理情報記憶部7を参
照して、地図記憶部2の地図のうち、表示頻度が最も低
いものを削除して(ステップS210)、ステップS2
09に戻る。一方、記憶可能を示す場合には、地図管理
部4aは、ステップS211に進む。
【0053】地図管理部4aは、次に、その地図を地図
取得部1に指示してサーバから取得させる(ステップS
211)。なお、ステップS211の処理の詳細は、図
1のステップS102のそれと同様である。
【0054】ステップS211の処理の結果、地図記憶
部2には、位置検出部3が検出した位置周辺の地図が記
憶されている。そこで、読み出し部5が地図記憶部2か
らその地図を読み出し、表示部6は、読み出された地図
を表示する(ステップS212)。これによって、車両
の現在位置周辺の新たな地図の表示が開始される。
【0055】地図管理部4aは、ステップS212の表
示に伴って新たな表示頻度を算定し、算定された新たな
表示頻度を管理情報記憶部7が記憶する(ステップS2
13)。
【0056】そして、地図の表示を終了するか否かが判
定され(ステップS214)、判定の結果、表示を終了
しない場合、ステップS207に戻り、以降、上記と同
様の動作を繰り返す。
【0057】以上のように、本実施形態によれば、車両
の現在位置周辺の地図が地図記憶部2に記憶されている
場合、その地図が表示され、記憶されていない場合に
は、その地図がサーバから通信によって取得されて、地
図記憶部2に記憶された後、表示される。このため、車
両の現在位置周辺の地図を逐次サーバから取得して表示
するのに比べて、通信に要する時間が短縮されると共に
通信かかるコストも削減され、その結果、サーバから通
信によって高速かつ安価に地図を取得して表示できる。
【0058】また、地図記憶部2の残り記憶容量が不足
した場合、地図記憶部2に記憶されている地図を表示頻
度の低いものから順次削除するため、地図記憶部2に効
率よく地図が記憶され、その結果、図1の装置に比べて
より高速かつ安価に地図表示を行える。また、地図記憶
部2の記憶容量が小さくてよいため、装置の規模を小さ
くできる。
【0059】ところで、地図によっては、表示頻度は低
いが、必要な場合には速やかに表示したいものもある。
図3の装置(第2の実施形態参照)では、そのような地
図については、サーバから取得して表示することが多く
なるため、表示に時間がかかる。そこで、第3の実施形
態には、表示頻度は低いが速やかに表示したい地図が地
図記憶部2から削除されないような地図表示装置を開示
する。
【0060】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について、図面を参照しながら説明する。図5
は、本発明の第3の実施形態に係る車載用地図表示装置
の構成を示すブロック図である。図5の装置は、図3の
装置において、属性設定部8をさらに備え、かつ、地図
管理部4aに代えて地図管理部4bを、管理情報記憶部
7に代えて管理情報記憶部7aをそれぞれ備えている。
【0061】図5の装置は、地上を任意に移動する車両
に搭載される。一方、図示しないサーバ(基地局)に
は、各地の最新の地図(以下、複数の地図)が記憶され
ている。サーバは、図5の装置からの要求に応じて、記
憶している複数の地図のうち例えば車両の現在位置周辺
の地図を読み出し、読み出した地図を通信によって図5
の装置に提供する。
【0062】属性設定部8は、地図記憶部2に記憶され
ている地図について、それぞれ削除可または不可を示す
属性を設定する。管理情報記憶部7aは、管理情報記憶
部7の動作に加えて、属性設定部8が設定した属性を記
憶する。地図管理部4bは、地図管理部4aと同様の動
作を行うが、削除しようとする地図の属性が削除不可に
設定されている場合には、その地図の削除を行わない点
が異なる。他の構成要素は、それぞれ第2の実施形態で
説明したものと同様の動作を行う。
【0063】なお、地図管理部4bおよび属性設定部8
はそれぞれ専用のハード回路によって、あるいはコンピ
ュータ等を用いてソフトウェア的に実現される。地図管
理部4bおよび属性設定部8をソフトウェア的に実現す
る場合には、そのためのプログラムを記録媒体に格納し
て図5の装置が備えるようにしても、あるいは通信によ
ってサーバから図5の装置へ供給してもよい。また、管
理情報記憶部7aは、書き換え可能なメモリやディスク
等を用いて実現される。
【0064】図5の装置の基本的な動作は、図3の装置
(第2の実施形態参照)のそれと同様であるので、以下
の説明にも図4のフローチャートを援用する。以下に
は、図5の装置が地図の表示を行う動作を、図3の装置
と異なる点のみ、図4を用いて説明する。
【0065】現在、図5の装置を搭載した車両は、地上
のある地点を走行している。図5の装置の地図記憶部2
には、前回またはそれ以前の起動時に取得された地図が
記憶されている。また、管理情報記憶部7aには、前回
またはそれ以前の起動時に算定された、地図記憶部2の
地図毎の表示頻度に加えて、前回またはそれ以前の起動
時に設定された、地図記憶部2の地図毎の(削除可また
は不可を示す)属性が記憶されている。
【0066】ステップS201〜S214の各処理は、
それぞれ第2の実施形態で説明したものと同様である。
ただし、ステップS203および210において、地図
管理部4bは、地図記憶部2に記憶されている地図のう
ち、表示頻度が最も低い地図を削除する代わりに、管理
情報記憶部7aを参照して、その地図の属性が削除可能
を示すか否かを判定し、判定の結果、属性が削除可であ
る場合にのみ、その地図を削除する。従って、属性が削
除不可に設定された地図は、表示頻度が低くても地図記
憶部2から削除されることがなくなる。
【0067】また、ステップS204および211にお
いて、さらに次の動作が加わる。すなわち、属性設定部
8は、新たに取得された地図の属性を設定し、設定され
た属性を管理情報記憶部7aが記憶する。
【0068】なお、例えば図5の装置の起動時、管理情
報記憶部7aにすでに記憶されている属性を、ドライバ
の指示に応じて属性設定部8が新たな属性に変更しても
よい。
【0069】以上のように、本実施形態によれば、車両
の現在位置周辺の地図が地図記憶部2に記憶されている
場合、その地図が表示され、記憶されていない場合に
は、その地図がサーバから通信によって取得されて、地
図記憶部2に記憶された後、表示される。このため、車
両の現在位置周辺の地図を逐次サーバから取得して表示
するのに比べて、通信に要する時間が短縮されると共に
通信かかるコストも削減され、その結果、サーバから通
信によって高速かつ安価に地図を取得して表示できる。
【0070】また、地図記憶部2の残り記憶容量が不足
した場合、地図記憶部2に記憶されている地図を表示頻
度の低いものから順次削除するため、地図記憶部2に効
率よく地図が記憶され、その結果、図1の装置に比べて
より高速かつ安価に地図表示を行える。また、地図記憶
部2の記憶容量が小さくてよいため、装置の規模を小さ
くできる。
【0071】さらに、地図記憶部2の地図毎に削除可ま
たは不可を示す属性を設定する一方、削除しようとする
地図の属性が削除不可に設定されている場合には、その
地図の削除を行わないため、例えば表示頻度は低いが速
やかに表示したい地図などが削除されないようにでき
る。
【0072】ところで、図1の装置(第1の実施形態参
照)では、車両の現在位置周辺の地図が地図記憶部2に
記憶されていない場合、その地図がサーバから取得され
るが、取得される地図がドライバにとって必要なもので
あるとは限らない。そこで、第4の実施形態には、無用
な地図を取得して通信コストが高くなることがない地図
表示装置を開示する。
【0073】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態について、図面を参照しながら説明する。図6
は、本発明の第4の実施形態に係る車載用地図表示装置
の構成を示すブロック図である。図6の装置は、図1の
装置において、属性設定部9をさらに備え、かつ地図管
理部4に代えて地図管理部4cを備えている。
【0074】図6の装置は、地上を任意に移動する車両
に搭載される。一方、図示しないサーバ(基地局)に
は、各地の最新の地図(以下、複数の地図)が記憶され
ている。サーバは、図6の装置からの要求に応じて、記
憶している複数の地図のうち例えば車両の現在位置周辺
の地図を読み出し、読み出した地図を通信によって図6
の装置に提供する。
【0075】属性設定部9は、サーバに記憶された複数
の地図について、それぞれ取得可または不可を示す属性
を設定する。地図管理部4cは、地図管理部4と同様、
サーバに記憶されている複数の地図を認識しており、位
置検出部3が検出した位置周辺の地図が地図記憶部2に
記憶されているか否かを判定する。そして、判定結果が
非記憶を示す場合に、地図取得部1に指示してサーバか
らその地図を取得させる。
【0076】ただし、地図管理部4cは、属性設定部9
が設定した属性をも認識しており、取得させようとする
地図の属性が取得不可に設定されている場合には、その
地図の取得を行わせない点が地図管理部4と異なる。他
の構成要素は、それぞれ第1の実施形態で説明したもの
と同様の動作を行う。
【0077】なお、地図管理部4cおよび属性設定部9
はそれぞれ専用のハード回路によって、あるいはコンピ
ュータ等を用いてソフトウェア的に実現される。地図管
理部4cおよび属性設定部9をソフトウェア的に実現す
る場合には、そのためのプログラムを記録媒体に格納し
て図6の装置が備えるようにしても、あるいは通信によ
ってサーバから図6の装置へ供給してもよい。
【0078】図6の装置の基本的な動作は、図1の装置
(第1の実施形態参照)のそれと同様であるので、以下
の説明にも図2のフローチャートを援用する。以下に
は、図6の装置が地図の表示を行う動作を、図1の装置
と異なる点のみ、図2を用いて説明する。
【0079】現在、図6の装置を搭載した車両は、地上
のある地点を走行している。図6の装置の地図記憶部2
には、前回またはそれ以前の起動時に取得された地図が
記憶されている。また、地図管理部4cは、前回または
それ以前の起動時に設定された、サーバ側の複数の地図
毎の(取得可または不可を示す)属性を認識している。
【0080】ステップS101〜S108の各処理は、
第1の実施形態で説明したものと同様である。ただし、
ステップS102およびS106において、地図管理部
4cは、車両の現在位置周辺の地図が地図記憶部2に記
憶されておらず、かつその地図の属性が取得可である場
合に限り、その地図を地図取得部1に指示してサーバか
ら取得させる。従って、属性が取得不可に設定された地
図は、サーバから取得されることがなくなる。
【0081】なお、例えば図6の装置の起動時、ドライ
バの指示に応じて、属性設定部9が前回またはそれ以前
に起動された際に設定された属性を変更してもよい。
【0082】以上のように、本実施形態によれば、車両
の現在位置周辺の地図が地図記憶部2に記憶されている
場合、その地図が表示され、記憶されていない場合に
は、その地図がサーバから通信によって取得されて、地
図記憶部2に記憶された後、表示される。このため、車
両の現在位置周辺の地図を逐次サーバから取得して表示
するのに比べて、通信に要する時間が短縮されると共に
通信かかるコストも削減され、その結果、サーバから通
信によって高速かつ安価に地図を取得して表示できる。
【0083】また、サーバ側の複数の地図毎に取得可ま
たは不可を示す属性を設定する一方、取得しようとする
地図の属性が取得不可に設定されている場合には、その
地図の取得を行わないため、無用な地図を取得して通信
コストが高くなるのを防ぐことができる。
【0084】ところで、図3の装置(第2の実施形態参
照)では、地図記憶部2に記憶された地図を削除するた
め、削除された地図を表示しようとする場合、サーバか
ら再びその地図を取得する必要がある。その結果、表示
速度が遅くなり、通信コストも増加する。そこで、第5
の実施形態には、地図記憶部2の残り記憶容量が不足し
ても、地図の削除および再取得を行わず、その結果、よ
り高速かつ安価に地図表示を行えるような地図表示装置
を開示する。
【0085】(第5の実施形態)以下、本発明の第5の
実施形態について、図面を参照しながら説明する。図7
は、本発明の第5の実施形態に係る車載用地図表示装置
の構成を示すブロック図である。図7の装置は、図3の
装置において、地図管理部4aに代えて地図管理部4d
を備えている。
【0086】図7の装置は、地上を任意に移動する車両
に搭載される。一方、図示しないサーバ(基地局)に
は、各地の最新の地図(以下、複数の地図)が記憶され
ている。サーバは、図7の装置からの要求に応じて、記
憶している複数の地図のうち例えば車両の現在位置周辺
の地図を読み出し、読み出した地図を通信によって図7
の装置に提供する。
【0087】地図管理部4dは、取得させようとする地
図の容量と地図記憶部2の残り記憶容量とを比較して、
地図記憶部2がその地図を記憶可能か否かを判定し、そ
の判定結果が記憶不可能を示す場合、地図記憶部2に記
憶されている地図を表示頻度の低いものから順次圧縮す
る。また、圧縮された地図が読み出されるのに先立っ
て、その地図を解凍する。
【0088】すなわち、地図管理部4dの動作が地図管
理部4aのそれと異なるのは、地図を削除する代わりに
その地図を圧縮する点と、圧縮された地図を解凍する点
である。他の構成要素は、それぞれ第2の実施形態で説
明したものと同様の動作を行う。
【0089】なお、地図管理部4dは専用のハード回路
によって、あるいはコンピュータ等を用いてソフトウェ
ア的に実現される。地図管理部4dをソフトウェア的に
実現する場合には、そのためのプログラムを記録媒体に
格納して図7の装置が備えるようにしても、あるいは通
信によってサーバから図7の装置へ供給してもよい。
【0090】図7の装置の基本的な動作は、図3の装置
(第2の実施形態参照)のそれと同様であるので、以下
の説明でも図4のフローチャートを援用する。以下に
は、図7の装置が地図の表示を行う動作を、図3の装置
と異なる点のみ、図4を用いて説明する。
【0091】現在、図7の装置を搭載した車両は、地上
のある地点を走行している。図7の装置の地図記憶部2
には、前回またはそれ以前の起動時に取得された地図が
記憶されている。また、管理情報記憶部7には、前回ま
たはそれ以前の起動時に算定された、地図記憶部2の地
図毎の表示頻度が記憶されている。
【0092】ステップS201〜S214の各処理は、
それぞれ第2の実施形態で説明したものと同様である。
ただし、ステップS203およびS210において、地
図管理部4dは、地図記憶部2の地図のうち、表示頻度
が最も低い地図を削除する代わりに、その地図を地図記
憶部2から読み出して圧縮し、圧縮して得られた地図を
再び地図記憶部2が記憶する。
【0093】また、ステップS205およびS212に
おいて、地図記憶部2から読み出されようとする地図が
圧縮された地図である場合、地図管理部4dは、読み出
し部5が読み出す前に地図記憶部2からその地図を読み
出して解凍し、解凍して得られた地図を再び地図記憶部
2に記憶させる。
【0094】なお、地図の圧縮(解凍)は、例えばLH
Aなど、既存の画像圧縮(解凍)アルゴリズムによって
行える。
【0095】以上のように、本実施形態によれば、車両
の現在位置周辺の地図が地図記憶部2に記憶されている
場合、その地図が表示され、記憶されていない場合に
は、その地図がサーバから通信によって取得されて、地
図記憶部2に記憶された後、表示される。このため、車
両の現在位置周辺の地図を逐次サーバから取得して表示
するのに比べて、通信に要する時間が短縮されると共に
通信かかるコストも削減され、その結果、サーバから通
信によって高速かつ安価に地図を取得して表示できる。
【0096】また、地図記憶部2の残り記憶容量が不足
した場合、地図記憶部2に記憶されている地図を表示頻
度の低いものから順次圧縮するため、地図記憶部2に効
率よく地図が記憶され、その結果、より高速かつ安価に
地図表示を行える。また、地図記憶部2の記憶容量が小
さくてよいため、装置の規模を小さくできる。さらに
は、図3の装置に比べて、地図の再取得を行う必要がな
い分、より高速かつ安価に地図表示を行える。
【0097】なお、第1〜5の実施形態では、図1、
3、5〜7の装置はそれぞれ車両に搭載され、サーバか
ら地図を取得して表示する車載用地図表示装置であると
したが、携帯され、サーバから地図を取得して表示する
携帯用地図表示装置でもよい。さらには、移動物の移動
に従って移動し、サーバから地図を取得して表示するよ
うな地図表示装置であれば、どのような装置でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る車載用地図表示
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の装置の、特に地図管理部4の動作を示す
フローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る車載用地図表示
装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図3の装置の、特に地図管理部4aの動作を示
すフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る車載用地図表示
装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第4の実施形態に係る車載用地図表示
装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第5の実施形態に係る車載用地図表示
装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 地図取得部 2 地図記憶部 3 位置検出部 4、4a、4b、4c、4d 地図管理部 5 読み出し部 6 表示部 7、7a 管理情報記憶部 8、9 属性設定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 久哉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動物の移動に従って移動し、サーバか
    ら地図を取得して表示する地図表示装置であって、 前記サーバには、互いに異なる複数の地図が記憶されて
    おり、 前記サーバから通信によって地図を取得する地図取得手
    段と、 前記地図取得手段が取得した地図を記憶する地図記憶手
    段と、 前記移動物の現在位置を検出する位置検出手段と、 前記サーバに記憶されている複数の地図を認識してお
    り、かつ前記位置検出手段が検出した位置に関連する地
    図が前記地図記憶手段に記憶されているか否かを判定
    し、かつ判定結果が非記憶を示す場合に前記地図取得手
    段に指示して前記サーバから当該地図を取得させる取得
    制御手段と、 前記位置検出手段が検出した位置に関連する地図を前記
    地図記憶手段から読み出す読み出し手段と、 前記読み出し手段が読み出した地図を表示する表示手段
    とを備える、地図表示装置。
  2. 【請求項2】 前記サーバに記憶されている複数の地図
    の容量を認識しており、かつ、前記取得制御手段が取得
    させようとする地図の容量と、前記地図記憶手段の残り
    記憶容量とを比較して、当該地図記憶手段が当該地図を
    記憶可能か否かを判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果が記憶不可能を示す場合、前記
    地図記憶手段に記憶されている1以上の地図のいずれか
    を、当該1以上の地図の表示頻度に関連して選択して削
    除する削除手段とをさらに備える、請求項1に記載の地
    図表示装置。
  3. 【請求項3】 前記地図記憶手段に記憶されている地図
    について、それぞれ削除可または不可を示す属性を設定
    する手段をさらに備え、 前記削除手段は、削除しようとする地図の属性が削除不
    可に設定されている場合には、当該地図の削除を行わな
    いことを特徴とする、請求項2に記載の地図表示装置。
  4. 【請求項4】 前記サーバに記憶されている複数の地図
    について、それぞれ取得可または不可を示す属性を設定
    する手段をさらに備え、 前記取得制御手段は、取得させようとする地図の属性が
    取得不可に設定されている場合には、当該地図の取得を
    行わせないことを特徴とする、請求項1に記載の地図表
    示装置。
  5. 【請求項5】 前記サーバに記憶されている複数の地図
    の容量を認識しており、かつ、前記取得制御手段が取得
    させようとする地図の容量と、前記地図記憶手段の残り
    記憶容量とを比較して、当該地図記憶手段が当該地図を
    記憶可能か否かを判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果が記憶不可能を示す場合、前記
    地図記憶手段に記憶されている1以上の地図のいずれか
    を、当該1以上の地図の表示頻度に関連して選択して圧
    縮する手段をさらに備える、請求項1に記載の地図表示
    装置。
  6. 【請求項6】 サーバから地図を取得して地図表示装置
    上で表示する方法であって、 前記サーバには、互いに異なる複数の地図が記憶されて
    おり、 前記地図表示装置には、前記サーバから取得した地図を
    記憶する地図記憶手段が設けられており、 前記サーバに記憶されている複数の地図を予め認識する
    第1のステップと、 前記地図表示装置の現在位置を検出する第2のステップ
    と、 前記第2のステップで検出された位置に関連する地図が
    前記地図記憶手段に記憶されているか否かを判定する第
    3のステップと、 前記第3のステップの判定結果が非記憶を示す場合に前
    記サーバから通信によって当該地図を取得する第4のス
    テップと、 前記第2のステップで検出された位置に関連する地図を
    前記地図記憶手段から読み出す第5のステップと、 前記第5のステップで読み出された地図を表示する第6
    のステップとを備える、移動地図表示方法。
  7. 【請求項7】 サーバから地図を取得して地図表示装置
    上で表示する方法を実行するためのプログラムを格納し
    た記録媒体であって、 前記サーバには、互いに異なる複数の地図が記憶されて
    おり、 前記地図表示装置には、前記サーバから取得した地図を
    記憶する地図記憶手段が設けられており、 前記プログラムは、 前記サーバに記憶されている複数の地図を予め認識する
    第1のプログラムステップと、 前記地図表示装置の現在位置を検出する第2のプログラ
    ムステップと、 前記第2のプログラムステップで検出された位置に関連
    する地図が前記地図記憶手段に記憶されているか否かを
    判定する第3のプログラムステップと、 前記第3のプログラムステップの判定結果が非記憶を示
    す場合に前記サーバから通信によって当該地図を取得す
    る第4のプログラムステップと、 前記第2のプログラムステップで検出された位置に関連
    する地図を前記地図記憶手段から読み出す第5のプログ
    ラムステップと、 前記第5のプログラムステップで読み出された地図を表
    示する第6のプログラムステップとを備える、記録媒
    体。
  8. 【請求項8】 サーバから地図を取得して地図表示装置
    上で表示する方法を実行するためのプログラムを、当該
    サーバから当該地図表示装置へ供給する方法であって、 前記サーバには、互いに異なる複数の地図が記憶されて
    おり、 前記地図表示装置には、前記サーバから取得した地図を
    記憶する地図記憶手段が設けられており、 前記プログラムは、 前記サーバに記憶されている複数の地図を予め認識する
    第1のプログラムステップと、 前記地図表示装置の現在位置を検出する第2のプログラ
    ムステップと、 前記第2のプログラムステップで検出された位置に関連
    する地図が前記地図記憶手段に記憶されているか否かを
    判定する第3のプログラムステップと、 前記第3のプログラムステップの判定結果が非記憶を示
    す場合に前記サーバから通信によって当該地図を取得す
    る第4のプログラムステップと、 前記第2のプログラムステップで検出された位置に関連
    する地図を前記地図記憶手段から読み出す第5のプログ
    ラムステップと、 前記第5のプログラムステップで読み出された地図を表
    示する第6のプログラムステップとを備える、プログラ
    ム供給方法。
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