JPH10300452A - 半導体パッケージ計測系の検査装置、方法及び較正用治具 - Google Patents

半導体パッケージ計測系の検査装置、方法及び較正用治具

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JPH10300452A
JPH10300452A JP10458597A JP10458597A JPH10300452A JP H10300452 A JPH10300452 A JP H10300452A JP 10458597 A JP10458597 A JP 10458597A JP 10458597 A JP10458597 A JP 10458597A JP H10300452 A JPH10300452 A JP H10300452A
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JP
Japan
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calibration
measurement system
semiconductor package
plane
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Application number
JP10458597A
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English (en)
Inventor
Tomikazu Tanuki
富和 田貫
Akihiro Takiguchi
章広 滝口
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】較正治具を用いて半導体パッケージの計測系が
正常であるか否かを確認する際に、安定した判断指標を
用いて迅速かつ効率的に計測系を検査することができる
半導体パッケージ計測系の検査装置、検査方法及び較正
治具を提供すること。 【解決手段】計測系12が各ボールのマトリックスの内
部又は外部に3つの基準ボールを配置した較正治具11
を計測し、該計測系12が計測した3つの基準ボールに
関するデータに基づいて仮想平面算定部13bが仮想平
面を算定し、距離算出部13cが仮想平面と各ボールと
の距離を求め、計測系判定部13dがこの距離に基づい
て計測系12のばらつきを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の大きさの複
数の較正部材を部材領域に配設した較正用治具を半導体
パッケージの計測系で計測し、該計測系の計測結果に基
づいて算定した平面と各較正部材との距離に基づいて前
記計測系が正常か否かを検査する半導体パッケージ計測
系の検査装置、測定方法及び較正用治具に関し、特に、
安定した判断指標を迅速かつ効率的に取得することがで
きる半導体パッケージ計測系の検査装置、方法及び較正
用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、BGA(Ball Grid Array)又は
CSP(Chip Size Package)と呼ばれる半導体パッケ
ージ(以下「BGAパッケージ」と総称する。)では、
図8(a)の正面図及び同図(b)の側面図に示すよう
に、パッケージ上にハンダを接続端子としてマトリック
ス状に配置する。
【0003】ここで、このBGAパッケージ上のハンダ
は、パッケージに装着する基板との接合度を大きく左右
するため、このハンダの高さを計測系を用いて綿密に計
測し、パッケージの是非等を確認することになる。
【0004】ところが、この計測系に経年変化等が生ず
ると、計測系による計測結果がハンダ自体のばらつきで
あるのか計測系によるばらつきであるのかが分からなく
なるため、計測系が正常か否かを適宜確認する必要があ
る。
【0005】このため、従来は、平板の上に鋼球(以下
「ボール」と言う。)を配設した較正治具をあらかじめ
準備し、この較正治具を計測系で計測した計測結果に基
づいて、計測系が正常であるか否かを確認することが多
い。
【0006】具体的には、較正治具上の各ボールの高さ
を計測系で計測し、所定の条件を満たす3つのボールに
基づいて仮想平面を算定し、該仮想平面と各ボールとの
距離に基づいて計測系の正当性を判断する。
【0007】なお、この仮想平面とは、任意の3本の端
子(ボール)の最下点を通る幾何学的平面のうち、他の
端子の最下点が全て本体側に存在する平面として定義さ
れ、この3点で構成される三角形の内部又はその辺上
に、位置の重心が含まれることが条件となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、較正治
具に配設される各ボールは、ほぼ均一の大きさのものが
使用されるため、仮想平面を構成する3つのボールは、
常に同一ではなく計測を行う度に異なるものとなる。
【0009】このように、ある時点で算定した仮想平面
を形成する3つのボールと、その後に算定した仮想平面
を形成する3つのボールとが相異なると、当然ながら仮
想平面と各ボールとの間の距離についても異なるため、
かかる算定結果を時系列的に比較して計測系の正当性を
検証することができない。
【0010】また、かかる仮想平面を形成する3つのボ
ールは、実際に較正治具を作成し、各ボールの高さを測
定するまでは不明であるため、結果的に3つのボールで
形成される三角形の面積が狭い不安定なボール配置とな
る場合も生ずる。
【0011】これらのことから、較正治具を用いて計測
系が正常であるか否かを確認する際に、計測系以外の要
因に基づくフレキシビリティをできる限り低減し、計測
系に係わる安定した判断指標をいかに効率良く取得する
かが重要な課題となる。
【0012】そこで、本発明では、上記課題を解決し
て、較正治具を用いて半導体パッケージの計測系が正常
であるか否かを確認する際に、安定した判断指標を用い
て迅速かつ効率的に計測系を検査することができる半導
体パッケージ計測系の検査装置、検査方法及び較正治具
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するため、第1の発明は、所定の大きさの複数の較
正部材を部材領域に配設した較正用治具を半導体パッケ
ージの計測系で計測し、該計測系の計測結果に基づいて
算定した平面と各較正部材との距離に基づいて前記計測
系が正常か否かを検査する半導体パッケージ計測系の検
査装置において、前記較正用治具の部材領域の内部又は
外部に配設された前記較正部材よりも大きな少なくとも
3つの基準部材の高さに基づいて前記平面を算定する平
面算定手段と、前記算定手段が算定した平面と各較正部
材との距離を算出する距離算出手段と、前記距離算出手
段が算出した距離に基づいて、前記計測系が正常である
か否かを検査する検査手段とを具備するよう構成したの
で、下記に示す効果が得られる。
【0014】1)平面を形成する較正部材を固定化し、
もって安定した判断指標に基づいて計測系を検査するこ
とが可能となる。
【0015】2)平面を形成する較正部材を特定する処
理を要しないため、迅速に検査処理を行うことが可能と
なる。
【0016】また、第2の発明は、前記検査手段は、前
記距離算出手段が算出した距離と、あらかじめ保持した
所定の値とを比較して、前記計測系が正常であるか否か
を検査するよう構成したので、計測系の絶対評価を行う
ことが可能となる。
【0017】また、第3の発明は、前記検査手段は、前
記距離算出手段が算出した複数の距離を相互に比較し
て、前記計測系が正常であるか否かを検査するよう構成
したので、計測系のばらつき度合いを確認することが可
能となる。
【0018】また、第4の発明は、前記検査手段は、前
記距離算出手段が所定の時間間隔で算出した複数の距離
を比較して、前記計測系に経年変化が生じたか否かを検
査するよう構成したので、時系列的に見た計測系のばら
つきを確認することが可能となる。
【0019】また、第5の発明は、前記平面算定手段
は、前記較正用治具の部材領域の内部又は外部に配設さ
れた前記較正部材よりも大きな3つの基準部材の高さに
基づいて仮想平面を算定するよう構成したので、3つの
基準部材を用いた計測系の検査が可能となる。
【0020】また、第6の発明は、前記平面算定手段
は、前記較正用治具の部材領域の内部又は外部に配設さ
れた前記較正部材よりも大きな3つ以上の基準部材の高
さに基づいて最小2乗平面を算定するよう構成したの
で、3つ以上の多くの基準部材を用いたより安定した計
測系の検査が可能となる。
【0021】また、第7の発明は、所定の大きさの複数
の較正部材を部材領域に配設した較正用治具を半導体パ
ッケージの計測系で計測し、該計測系の計測結果に基づ
いて算定した平面と各較正部材との距離に基づいて前記
計測系が正常か否かを検査する半導体パッケージ計測系
の検査方法において、前記較正用治具の部材領域の内部
又は外部に前記較正部材よりも大きな少なくとも3つの
基準部材を配設し、前記3つの基準部材を前記計測系が
計測した計測結果に基づいて前記平面を算定し、該算定
した平面と各較正部材との距離を算出し、算出した距離
に基づいて、前記計測系が正常であるか否かを検査する
よう構成したので、下記に示す効果が得られる。
【0022】1)平面を形成する較正部材を固定化し、
もって安定した判断指標に基づいて計測系を検査するこ
とが可能となる。
【0023】2)平面を形成する較正部材を特定する処
理を要しないため、迅速に検査処理を行うことが可能と
なる。
【0024】また、第8の発明は、所定の大きさの複数
の較正部材を部材領域に配設した半導体パッケージ計測
系の検査に用いる較正用治具において、前記複数の較正
部材よりも大きな少なくとも3つの基準部材を有するよ
う構成したので、平面を形成する較正部材を常に一定に
保つことが可能となる。
【0025】また、第9の発明は、所定の大きさの複数
の較正部材を部材領域に配設した半導体パッケージ計測
系の検査に用いる較正用治具において、前記複数の較正
部材よりも大きな3つの基準部材を、前記部材領域内
で、かつ、該3つの基準部材で形成される三角形の面積
が最大となる位置に配設するよう構成したので、平面を
形成する較正部材が不安定な配置となることを避けるこ
とが可能となる。
【0026】また、第10の発明は、所定の大きさの複
数の較正部材を部材領域に配設した半導体パッケージ計
測系の検査に用いる較正用治具において、前記複数の較
正部材よりも大きな少なくとも3つの基準部材を前記部
材領域の外部に配置するよう構成したので、部材領域内
の全ての較正部材を計測対象とした面内分布を評価する
ことが可能となる。
【0027】また、第11の発明は、所定の大きさの複
数の較正部材を部材領域に配設した半導体パッケージ計
測系の検査に用いる較正用治具において、前記複数の較
正部材よりも大きな少なくとも3つの基準部材を前記部
材領域の外周に配置するよう構成したので、安定した最
小2乗平面を求めることが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、第1の実施の形態に
おいては仮想平面を用いて半導体パッケージの計測系
(以下単に「計測系」と言う。)を検査する場合を示
し、第2の実施の形態においては最小2乗平面を用いて
計測系を検査する場合を示している。
【0029】図1は、第1の実施の形態で用いる三次元
形状測定装置の構成を示す図である。
【0030】図1に示す三次元形状測定装置13は、計
測系12から取得した高さデータを用いて較正治具11
の各ボールと仮想平面との間の距離を求める装置であ
り、該仮想平面は、較正治具11表面に配設された3つ
の基準ボールを用いて算出する。
【0031】ここで、この基準ボールとは、較正治具に
配設される他のボールよりも高さが高い3つのボールで
あり、この基準ボールに基づいて仮想平面が算定され
る。
【0032】すなわち、かかる3つの基準ボールは、常
に仮想平面を形成するボールの条件を満たすため、たと
え異なる時点で仮想平面を算定したとしても、3つの基
準ボールに基づいて仮想平面が形成されるため、計測系
12を検査する際の判断指標のばらつきを防止すること
ができる。
【0033】また、この3つの基準ボールがなす三角形
が、できるだけ大きくなるよう配置することにより、仮
想平面を形成する3つのボールが不安定なボール配置と
なることを避けることができる。
【0034】図1に示すように、この三次元形状測定装
置13は、インターフェース部13aと、仮想平面算定
部13bと、距離算出部13cと、計測系判定部13d
とからなる。
【0035】インターフェース部13aは、計測系12
とのインターフェースを司る処理部であり、3つの基準
ボールに関するデータを仮想平面算定部13bに出力
し、他のボールに関するデータを距離算出部13cに出
力する。
【0036】仮想平面算定部13bは、3つの基準ボー
ルの高さに関する計測データから仮想平面を算定し、算
定した仮想平面を示すデータを距離算出部13cに出力
する処理部である。
【0037】距離算出部13cは、仮想平面算定部13
bから受け取った仮想平面と、インターフェース部13
aから受け取った各ボールの高さとの間の距離を算出し
て、計測系判定部13dに出力する処理部である。
【0038】計測系判定部13dは、距離算出部13c
から受け取った距離データに基づいて、計測系12のば
らつきを判定する処理部であり、具体的には、3つの判
定機能を有する。
【0039】すなわち、最初の機能は、あらかじめ内部
に保持した所定の値と距離算定部13cから受け取った
データとを比較して、計測系の絶対的な判定を行う絶対
判定機能であり、2つ目の機能は、距離算定部13cか
ら同時期に繰り返し出力されるデータをそれぞれ比較し
て計測系のばらつきを判定する相対判定機能であり、3
つ目の機能は、距離算定部13cから所定の時間間隔で
出力されるデータに基づいて、時系列的に計測系を判定
する時系列判定機能である。
【0040】なお、この絶対判定機能を用いる場合に
は、計測系判定部13d内に比較対象となるデータをあ
らかじめ記憶しておく必要があり、また相対判定機能を
用いる場合には、同じ較正治具11を複数回計測する機
構が必要となり、さらに時系列判定機能を用いる場合に
は、所定の時間間隔で較正治具11を計測する機構が必
要となる。
【0041】このように、この三次元計測装置13で
は、あらかじめ所定の位置に3つの基準ボールを配設
し、この基準ボールの高さに基づいて仮想平面を算出す
るよう構成しているため、仮想平面を形成するボールを
常に基準とした安定した判断指標に基づいて計測系12
を迅速かつ効率的に検査することができる。
【0042】次に、図1に示す三次元形状測定装置13
の処理手順について説明する。
【0043】図2は、図1に示す三次元形状測定装置1
3の処理手順を示すフローチャートである。
【0044】同図に示すように、この三次元形状測定装
置13は、計測系12が計測した各ボールの位置及び高
さを取得すると(ステップ201)、仮想平面算出部1
3bが、3つの基準ボールの高さから仮想平面を算出し
(ステップ202)、算出結果を距離算出部13cに出
力する。
【0045】次に、距離算出部13cは、仮想平面に関
するデータと各ボールの高さとの距離を求め(ステップ
203)、計測系判定部13dは、この距離に基づいて
計測系12のばらつき度合いを判定し(ステップ20
4)、判定結果を出力する(ステップ205)。
【0046】次に、図1に示す較正治具11の基準ボー
ルの配置について具体的に説明する。
【0047】図3は、図1に示す較正治具11の基準ボ
ールの配置の一例を示す図である。
【0048】同図に示すように、ここでは、基準ボール
31を上辺の2列目に配置し、基準ボール32を下辺の
3列目に配置し、基準ボール33を右辺の3行目に配置
している。
【0049】すなわち、較正治具11上に配置されるボ
ールのマトリックス(以下単に「マトリックス」と言
う。)の範囲内で、基準ボール31、32及び33で形
成される三角形が最も大きくなるように基準ボールを設
定する。ただし、この例では、3つの基準ボール31、
32及び33のうち、いずれの基準ボールについても他
の基準ボールと同一の辺に存在しないよう配置してい
る。
【0050】このように、3つの基準ボールで形成され
る三角形を較正治具11のマトリックスの範囲内におい
てできるだけ大きくすることにより、該3つの基準ボー
ルで形成される仮想平面を安定したものにできる。
【0051】図4は、基準ボールの配置の別の例を示す
図である。
【0052】同図に示すように、ここでは、基準ボール
41、42及び43を較正治具のマトリックスの範囲外
で、かつ、3つの基準ボールで形成される三角形が大き
くなるよう配置している。
【0053】このように、3つの基準ボールを較正治具
のマトリックスの範囲外とすることにより、図3に示す
場合よりもさらに3つの基準ボールで形成される三角形
を大きくできる。その結果、仮想平面の傾きのバラツキ
を小さくすることができ、かつ、マトリックス内の全て
のボールを計測対象とした面内分布を評価することもで
きる。
【0054】ところで、上記一連の説明では、マトリッ
クス上の各格子点全てにボールを配置することとした
が、各ボールを他の形状で配置することもできる。例え
ば、図5に示すように、各ボールを「田」の字状に配置
したり、マトリックスの周辺にのみ配置することもでき
る。なお、かかる場合においても、3つの基準ボール
は、図3及び図4に示す場合と同様にマトリックスの内
部及び外部に配置することになる。
【0055】上述してきたように、第1の実施の形態で
は、較正治具11のマトリックスの内部又は外部に3つ
の基準ボールを配置し、計測系12が計測した3つの基
準ボールの高さに関する計測データに基づいて仮想平面
を算定し、該仮想平面と各ボールとの距離に基づいて計
測系12のばらつきを判定するよう構成したので、下記
に示す効果が得られる。
【0056】1)いずれの計測時点においても仮想平面
を形成する3つのボールを固定化し、もって安定した判
断指標に基づいて計測系12を検査することができる。
【0057】2)仮想平面を形成する3つのボールの組
み合わせを特定する処理を要しないため、迅速に処理を
行うことができる。
【0058】3)3つの基準ボールがなす三角形が、で
きるだけ大きくなるよう配置することにより、仮想平面
を構成する3つのボールが不安定なボール配置となるこ
とを避けることができる。
【0059】以上、第1の実施の形態について説明し
た。
【0060】次に、最小2乗平面を使用する第2の実施
の形態について説明する。
【0061】図6は、第2の実施の形態で用いる三次元
形状測定装置の構成を示す図である。
【0062】図6に示す三次元形状測定装置62は、計
測系12から取得したデータを用いて較正治具11の各
ボールと最小2乗平面との間の距離を求める装置であ
り、該最小2乗平面は、較正治具61表面に付された複
数の基準ボールを用いて算出する。
【0063】すなわち、この三次元形状測定装置62で
は、あらかじめ他のボールよりも高さの高い複数の基準
ボールを較正治具61の所定の位置に配設し、これらの
基準ボールを用いて最小2乗平面を特定する。
【0064】このため、仮想平面を用いた第1の実施の
形態と同様に、最小2乗平面を形成するボールを常に同
一とし、安定した判断指標を用いて迅速かつ効率良く計
測系12のばらつきを判定することができる。
【0065】図6に示すように、この三次元形状測定装
置62は、図1に示す三次元形状測定装置13の仮想平
面算定部13bに替えて、最小2乗平面算定部63を設
けた構成となる。なお、最小2乗平面算定部63以外の
各部は、図1に示す各部とそれぞれ同様の機能を有する
ため、その詳細な説明を省略する。
【0066】最小2乗平面算定部63は、較正治具11
にあらかじめ配設した複数の基準ボールの高さに最小2
乗法を適用して基準面を算定し、算定した基準面すなわ
ち最小2乗平面を示すデータを距離算出部13cに出力
する処理部である。ただし、最小2乗平面を求めるため
には、同一直線上に存在しない3つ以上の基準ボールが
存在することが条件となる。
【0067】すなわち、本実施の形態では、その都度高
さが異なる不確定な要因から最小2乗平面を作成するの
ではなく、あらかじめ所定の位置に配設した既知の大き
さの複数の基準ボールを用いて最小2乗平面を作成して
いる。
【0068】このように、この三次元計測装置62で
は、あらかじめ所定の位置に3つ以上の基準ボールを配
設し、この基準ボールの高さに基づいて最小2乗平面を
算出するよう構成している。
【0069】次に、図6に示す較正治具61の基準ボー
ルの配置について具体的に説明する。
【0070】図7は、図6に示す較正治具61の基準ボ
ールの配置の一例を示す図である。
【0071】同図(a)には、マトリックスの周辺部に
基準ボールを配置した場合を示しており、また同図
(b)には、1ボールおきに基準ボールとそれ以外のボ
ールを交互に配置した場合を示している。
【0072】このように、かかる最小2乗平面を求める
場合には、基準ボールの個数が制限されることがないた
め、所望の位置に基準ボールを所望の数だけ配置するこ
とができる。
【0073】なお、この基準ボールの数を増せば増すほ
ど、最小2乗平面が安定するため、計測系12のばらつ
きを詳細に判定することが可能となり、またマトリック
スの内部に配置するか外部に配置するかも問わない。
【0074】上述してきたように、第2の実施の形態で
は、較正治具61のマトリックスの内部又は外部に3つ
以上の基準ボールを配置し、計測系12が計測した各基
準ボールに関するデータに基づいて最小2乗平面を算定
し、該最小2乗平面に関するデータを用いて計測系12
のばらつきを判定するとともに、最小2乗平面と各ボー
ルとの距離を算出するよう構成したので、下記に示す効
果が得られる。
【0075】1)いずれの計測時点においても最小2乗
平面を形成する複数のボールを固定化し、もって安定し
た判断指標を提供することができる。
【0076】2)最小2乗平面を形成するボールを特定
する処理を要しないため、迅速に処理を行うことができ
る。
【0077】なお、上記第1及び第2の実施の形態で
は、各ボール及び各基準ボールを球形とした場合を示し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、ボール
を円柱状にしたり、ボールに替えてマークを置く場合に
適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態で用いる三次元形状測定装置
の構成を示す図。
【図2】図1に示す三次元形状測定装置の処理手順を示
すフローチャート。
【図3】図1に示す較正治具の3つの基準ボールの配置
の一例を示す図。
【図4】図1に示す較正治具の基準ボールの配置の別の
例を示す図。
【図5】較正治具にボールを田の字状に配置した例を示
す図。
【図6】第2の実施の形態で用いる三次元形状測定装置
の構成を示す図。
【図7】図6に示す較正治具の基準ボールの配置の一例
を示す図。
【図8】従来の較正治具の一例を示す図。
【符号の説明】
11…較正治具、 12…計測系、13…三次元形状計
測装置、 13a…インターフェース部、13b…制御
部、 13c…仮想平面算定部、13d…距離算出部、
13e…計測系判定部、31,32,33,41,4
2,43…基準ボール、61…較正治具、 62…三次
元形状測定装置、63…最小2乗平面算定部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の大きさの複数の較正部材を部材領
    域に配設した較正用治具を半導体パッケージの計測系で
    計測し、該計測系の計測結果に基づいて算定した平面と
    各較正部材との距離に基づいて前記計測系が正常か否か
    を検査する半導体パッケージ計測系の検査装置におい
    て、 前記較正用治具の部材領域の内部又は外部に配設された
    前記較正部材よりも大きな少なくとも3つの基準部材の
    高さに基づいて前記平面を算定する平面算定手段と、 前記算定手段が算定した平面と各較正部材との距離を算
    出する距離算出手段と、 前記距離算出手段が算出した距離に基づいて、前記計測
    系が正常であるか否かを検査する検査手段とを具備する
    ことを特徴とする半導体パッケージ計測系の検査装置。
  2. 【請求項2】 前記検査手段は、 前記距離算出手段が算出した距離と、あらかじめ保持し
    た所定の値とを比較して、前記計測系が正常であるか否
    かを検査することを特徴とする請求項1記載の半導体パ
    ッケージ計測系の検査装置。
  3. 【請求項3】 前記検査手段は、 前記距離算出手段が算出した複数の距離を相互に比較し
    て、前記計測系が正常であるか否かを検査することを特
    徴とする請求項1記載の半導体パッケージ計測系の検査
    装置。
  4. 【請求項4】 前記検査手段は、 前記距離算出手段が所定の時間間隔で算出した複数の距
    離を比較して、前記計測系に経年変化が生じたか否かを
    検査することを特徴とする請求項1記載の半導体パッケ
    ージ計測系の検査装置。
  5. 【請求項5】 前記平面算定手段は、 前記較正用治具の部材領域の内部又は外部に配設された
    前記較正部材よりも大きな3つの基準部材の高さに基づ
    いて仮想平面を算定することを特徴とする請求項1記載
    の半導体パッケージ計測系の検査装置。
  6. 【請求項6】 前記平面算定手段は、 前記較正用治具の部材領域の内部又は外部に配設された
    前記較正部材よりも大きな3つ以上の基準部材の高さに
    基づいて最小2乗平面を算定することを特徴とする請求
    項1記載の半導体パッケージ計測系の検査装置。
  7. 【請求項7】 所定の大きさの複数の較正部材を部材領
    域に配設した較正用治具を半導体パッケージの計測系で
    計測し、該計測系の計測結果に基づいて算定した平面と
    各較正部材との距離に基づいて前記計測系が正常か否か
    を検査する半導体パッケージ計測系の検査方法におい
    て、 前記較正用治具の部材領域の内部又は外部に前記較正部
    材よりも大きな少なくとも3つの基準部材を配設し、 前記3つの基準部材を前記計測系が計測した計測結果に
    基づいて前記平面を算定し、 該算定した平面と各較正部材との距離を算出し、 算出した距離に基づいて、前記計測系が正常であるか否
    かを検査することを特徴とする半導体パッケージ計測系
    の検査方法。
  8. 【請求項8】 所定の大きさの複数の較正部材を部材領
    域に配設した半導体パッケージ計測系の検査に用いる較
    正用治具において、 前記複数の較正部材よりも大きな少なくとも3つの基準
    部材を有することを特徴とする較正用治具。
  9. 【請求項9】 所定の大きさの複数の較正部材を部材領
    域に配設した半導体パッケージ計測系の検査に用いる較
    正用治具において、 前記複数の較正部材よりも大きな3つの基準部材を、前
    記部材領域内で、かつ、該3つの基準部材で形成される
    三角形の面積が最大となる位置に配設したことを特徴と
    する較正用治具。
  10. 【請求項10】 所定の大きさの複数の較正部材を部材
    領域に配設した半導体パッケージ計測系の検査に用いる
    較正用治具において、 前記複数の較正部材よりも大きな少なくとも3つの基準
    部材を前記部材領域の外部に配置したことを特徴とする
    較正用治具。
  11. 【請求項11】 所定の大きさの複数の較正部材を部材
    領域に配設した半導体パッケージ計測系の検査に用いる
    較正用治具において、 前記複数の較正部材よりも大きな少なくとも3つの基準
    部材を前記部材領域の外周に配置したことを特徴とする
    較正用治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000079216A1 (fr) * 1999-06-18 2000-12-28 Japan As Represented By Director General Of Agency Of Industrial Science And Technology Calibre à rangée de billes

Cited By (2)

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