JPH10300263A - 吸収冷凍機 - Google Patents

吸収冷凍機

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JPH10300263A
JPH10300263A JP9107152A JP10715297A JPH10300263A JP H10300263 A JPH10300263 A JP H10300263A JP 9107152 A JP9107152 A JP 9107152A JP 10715297 A JP10715297 A JP 10715297A JP H10300263 A JPH10300263 A JP H10300263A
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JP
Japan
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solution
lithium bromide
refrigerant
regenerator
temperature
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9107152A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Ubukata
茂 生方
Kazuma Taitou
一馬 田井東
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication of JPH10300263A publication Critical patent/JPH10300263A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転停止時の結晶の発生を防止する。 【解決手段】 蒸発器10では冷水W1により冷媒
(水)Rを加熱して冷媒蒸気rとし、吸収器20では臭
化リチウム濃溶液Y1により冷媒蒸気rを吸収する。臭
化リチウム希溶液Y3は、再生器ポンプP3により高圧
再生器40及び低圧再生器50に送られる。高圧再生器
40には、蒸気が流通する蒸気ラインL31が貫通・配
置さてれおり、この蒸気ラインL31の熱により、低濃
度になった臭化リチウム希溶液Y3を加熱して高濃度に
戻した臭化リチウム濃溶液Y1を吸収器20に送る。再
生器40,50で発生した冷媒蒸気rは凝縮器60で凝
縮され、凝縮した冷媒Rは蒸発器10に送られる。制御
部80は、温度センサTにより検出した溶液温度を監視
しており、運転停止中に、溶液温度が水平または上り勾
配の傾向で変化したときには、蒸気弁71から蒸気が漏
れ出ていると判定して、再生器ポンプP3を起動する。
これにより、冷たい希溶液Y3が高圧再生器40に送ら
れて結晶の発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収冷凍機に関
し、運転停止時において臭化リチウム溶液中に結晶が生
ずるのを未然に防止するように工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】吸収冷凍機は、水を冷媒、臭化リチウム
溶液を吸収剤とし、蒸気や燃料(ガスまたは油)をエネ
ルギー源とした冷凍機である。この吸収冷凍機は、蒸発
器と吸収器と再生器と凝縮器を主要部材として構成され
ている。前記蒸発器及び吸収器の内部は、高真空(絶対
圧力が6〜7mmHg)に保持されている。
【0003】前記蒸発器では、冷媒ポンプにより送られ
てきた冷媒(水)を、冷水(12℃)が流通する蒸発器
チューブに向けて散布することにより、冷媒が加熱され
て冷媒蒸気となる。つまり、蒸発器は高真空容器となっ
ているので水(冷媒)は4〜6℃位で沸騰して蒸発気化
するので、12℃の冷水を熱源水とすることができるの
である。
【0004】そして冷水は、冷媒(水)に与えた蒸発潜
熱分だけ温度低下(7℃になる)して、蒸発器から出て
いく。このように温度低下(7℃となった)冷水はビル
の冷房装置等(冷房負荷)に送られ、冷房に利用され
る。冷房に利用された冷水は温度上昇し12℃の温度に
なって再び蒸発器の蒸発器チューブに流入してくる。
【0005】吸収器では、蒸発器で発生した冷媒蒸気
を、臭化リチウム溶液により吸収する。水分を吸収して
濃度が薄くなった臭化リチウム溶液(以下「臭化リチウ
ム希溶液」と称する)は吸収器の底部に集められる。こ
の吸収器では、冷媒蒸気が臭化リチウム溶液に吸収され
て気体(水蒸気)から液体(水)に変化するときの凝縮
潜熱と、臭化リチウム溶液が水分を吸収して濃度が薄く
なるときの希釈熱が発生するので、冷却水(上記「冷
水」とは別の系に流通している)によりこれらの熱を取
り除いている。なお、臭化リチウム溶液は、その水蒸気
分圧が水の飽和蒸気よりも低いので、吸湿性に富み、冷
媒蒸気を吸収するのに好適な物質である。
【0006】再生器では、吸収器から送られてくる臭化
リチウム希溶液を加熱する。このため、臭化リチウム希
溶液中の冷媒は一部が蒸発気化し、溶液は濃縮された臭
化リチウム溶液(以下「臭化リチウム濃溶液」と称す
る)となる。濃度が元の状態まで高められた臭化リチウ
ム濃溶液は、吸収器に送られ再び冷媒蒸気を吸収する。
一方、蒸発した冷媒蒸気は、凝縮器に送られる。
【0007】なお実機では、熱効率を上げ加熱エネルギ
ーを減少させる目的で、再生器を2段に配置した二重効
用型の吸収冷凍機が採用されている。この二重効用型の
吸収冷凍機では、再生器として、供給された蒸気により
臭化リチウム希溶液を加熱をする高圧再生器と、高圧再
生器で発生した高温の冷媒蒸気を加熱源として臭化リチ
ウム希溶液を加熱する低圧再生器とを備えている。
【0008】凝縮器では、再生器から送られてきた冷媒
蒸気を冷却水により冷却して、凝縮液化する。凝縮した
水は冷媒(水)として再び蒸発器に供給される。
【0009】このように、吸収冷凍機では、冷媒(水)
が、水−水蒸気−水と変化(相の変化)をすると共に、
臭化リチウム溶液が、濃溶液−希溶液−濃溶液と変化
(濃度の変化)をする。吸収冷凍機は、上述した相の変
化(冷媒)と濃度の変化(臭化リチウム溶液)の過程
で、水の蒸発潜熱により冷水を製造し、臭化リチウム溶
液の吸収能力により水蒸気を吸収する作用を、高真空密
閉系内で繰り返し行わせる装置である。
【0010】かかる吸収冷凍機では、高圧再生器に流通
する蒸気の量を増加して加熱量を増大し、臭化リチウム
溶液の濃度を濃くすることにより、蒸発器から出ていく
冷水の温度を下げることができる。逆に、高圧再生器に
流通する蒸気の量を減少して加熱量を減少し、臭化リチ
ウム溶液の濃度を薄くすることにより、蒸発器から出て
いく冷水の温度を上げることができる。このように、臭
化リチウム溶液の濃度調整をすることにより、冷水温度
を制御して、蒸発器から出て行く冷水の温度を設定温度
(7℃)にしている。
【0011】高圧再生器の熱源として蒸気を利用したタ
イプの吸収冷凍機では、蒸気弁を介装した蒸気ラインに
より高圧再生器に蒸気を流通させている。前記蒸気弁は
ソフトシートを備えた複座弁やバタフライ弁で構成され
ており、流量制御弁と仕切弁との機能を有している。こ
の蒸気弁は、運転中には開度が調整されることにより高
圧再生器に流通させる蒸気量を制御し、運転停止時には
全閉にされて高圧再生器への蒸気の流通を停止させてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記蒸気弁
のソフトシートは経年劣化等によりシール性が減少して
しまうことがある。このように劣化が生じると、運転停
止時に前記蒸気弁を全閉にしても、シートリークによ
り、蒸気が高圧再生器に流通してしまう場合がある。か
かる事態になると、高圧再生器内に残留している臭化リ
チウム溶液が加熱され、その濃度が上昇して結晶が生じ
てしまう。このようにして結晶が生じてしまうと結晶解
除のために復旧作業をしなけれはならないが、この復旧
作業には長い時間(1〜2日)と労力が必要となる。
【0013】本発明は、上記従来技術に鑑み、吸収冷凍
機を運転停止しているときに、再生器中の臭化リチウム
溶液に結晶が生じるのを未然に防止することのできる吸
収冷凍機を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、冷水により冷媒を蒸発気化させて冷媒蒸気
とする蒸発器と、前記蒸発器で発生した冷媒蒸気を濃度
の濃い臭化リチウム溶液により吸収させる吸収器と、蒸
気弁が介装された蒸気ラインが貫通・配置されており、
前記蒸気ラインに蒸気を流通させることにより、冷媒を
吸収して濃度が薄くなった臭化リチウム溶液を加熱し、
臭化リチウム溶液中の冷媒を蒸発させて臭化リチウム溶
液の濃度を濃くして前記吸収器に供給する再生器と、前
記吸収器から前記再生器に臭化リチウム溶液を供給する
ポンプと、前記再生器で発生した冷媒蒸気を凝縮させ凝
縮した冷媒を前記蒸発器に供給する凝縮器と、前記再生
器内の臭化リチウム溶液の温度である溶液温度を検出す
る温度センサと、を有する吸収冷凍機において、吸収冷
凍機の運転を停止した際に、前記溶液温度を監視してお
き、この溶液温度が水平または上り勾配の傾向でもって
変化したときに、前記ポンプを起動させる制御部を備え
たことを特徴とする。
【0015】また本発明の構成は、冷水により冷媒を蒸
発気化させて冷媒蒸気とする蒸発器と、前記蒸発器で発
生した冷媒蒸気を濃度の濃い臭化リチウム溶液により吸
収させる吸収器と、蒸気弁が介装された蒸気ラインが貫
通・配置されており、前記蒸気ラインに蒸気を流通させ
ることにより、冷媒を吸収して濃度が薄くなった臭化リ
チウム溶液を加熱し、臭化リチウム溶液中の冷媒を蒸発
させて臭化リチウム溶液の濃度を濃くして前記吸収器に
供給する再生器と、前記吸収器から前記再生器に臭化リ
チウム溶液を供給するポンプと、前記再生器で発生した
冷媒蒸気を凝縮させ凝縮した冷媒を前記蒸発器に供給す
る凝縮器と、前記再生器内の臭化リチウム溶液の温度で
ある溶液温度を検出する温度センサと、を有する吸収冷
凍機において、前記蒸気ラインのうち前記再生器よりも
下流側の位置に設置した緊急仕切弁と、吸収冷凍機の運
転を停止した際に、前記溶液温度を監視しておき、この
溶液温度が水平または上り勾配の傾向でもって変化した
ときに、前記緊急仕切弁を閉じる制御部を備えたことを
特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態にか
かる吸収冷凍機を、図面に基づき詳細に説明する。
【0017】まずはじめに、システム構成図である図1
を参照して、本実施の形態にかかる吸収冷凍機の構成の
うち、従来装置と同様な部分を、冷房運転時の動作と共
に説明する。冷房運転時には、バルブV9は閉じており
(図では黒塗りして示している)、バルブV1〜V8は
開いている(図では白抜きして示している)。
【0018】図1に示すように、蒸発器10と吸収器2
0は、同一のシェル(高真空容器)内に構成されてい
る。
【0019】蒸発器10内には蒸発器チューブ11が配
置されている。この蒸発器チューブ11には、冷水入口
ラインL1を介して冷水W1が供給され、蒸発器チュー
ブ11を流通した冷水W1は冷水出口ラインL2を介し
て外部に排出される。また、冷媒ラインL11を介して
冷媒ポンプP1により汲み上げられた冷媒(水)Rは、
蒸発器チューブ11に向けて散布される。散布された冷
媒Rは、蒸発器チューブ11内を流通する冷水W1から
気化の潜熱を奪って蒸発気化して冷媒蒸気rとなる。こ
の冷媒蒸気rは吸収器20側に流入していく。
【0020】前記冷水W1は、12℃の温度で蒸発器1
0に入り、蒸発器チューブ11にて冷却されて、蒸発器
10から7℃の温度で排出される。冷水出口ラインL2
から出てくる7℃の冷水W1は、ビルの冷房や工場のプ
ロセス用として用いられる。ビル冷房等の冷房負荷にお
いて冷房に供せられた冷水W1は、温度上昇し12℃の
温度となって再び蒸発器10に流入してくる。
【0021】吸収器20内には吸収器チューブ21が配
置されている。この吸収器チューブ21には、冷却水ラ
インL3,L4を介して冷却水W2が供給される。そし
て、溶液ラインL21を介して濃溶液ポンプP2により
圧送されてきた臭化リチウム濃溶液Y1は、吸収器チュ
ーブ21に向けて散布される。このため、散布された臭
化リチウム濃溶液Y1は、吸収器20側に流入してきた
冷媒蒸気rを吸収して、濃度が薄くなる。濃度が薄くな
った臭化リチウム希溶液Y3は、吸収器20の底部に集
められる。なお、吸収器20内で発生する熱は、吸収器
チューブ21内を流通する冷却水W2により冷却され
る。
【0022】吸収器20の底部に集められた臭化リチウ
ム希溶液Y3は、再生器ポンプP3により圧送され、バ
ルブV2,V3,低温熱交換器30,溶液ラインL2
2,熱回収器70,高温熱交換器31,溶液ラインL2
3を介して、高圧再生器40に供給される。
【0023】高圧再生器40内に蒸気ラインL31が貫
通・配置されており、この蒸気ラインL31のうち高圧
再生器40よりも上流側である蒸気入口側には蒸気弁7
1が介装されている。この蒸気弁71は、蒸気ラインL
31に流通させる蒸気量を調整する流量制御弁としての
機能と、蒸気の流通を停止させる仕切弁としての機能を
併せ持っている。このように、蒸気弁70が流量制御弁
と仕切弁の両機能を有しているので、使用する弁を減少
でき、コスト削減に寄与する。この蒸気弁70は一般に
はソフトシートを用いた複座弁やバタフライ弁を採用し
ている。
【0024】この高圧再生器40は、蒸気ラインL31
を介して高温の蒸気が流通することにより、臭化リチウ
ム希溶液Y3を加熱する。高圧再生器40に供給された
臭化リチウム希溶液Y3は、加熱され、冷媒の一部が蒸
発気化して濃度が中程度の臭化リチウム中溶液Y2とな
る。この臭化リチウム中溶液Y2は、溶液ラインL2
4,高温熱交換器31,溶液ラインL25を通って低圧
再生器50に供給される。なお、高圧再生器40には、
臭化リチウム中溶液Y2の温度である溶液温度を検出す
る温度センサTが備えられている。この溶液温度は、制
御部80に送られる。
【0025】一方、高圧再生器40にて蒸発した冷媒蒸
気rは、冷媒ラインL12を介して、低圧再生器50の
低圧再生器チューブ51に供給され、更に、冷媒ライン
L13を介して凝縮器60に供給される。なお、低圧再
生器50と凝縮器60は、同一のシェル内に構成されて
いる。
【0026】低圧再生器50では、溶液ラインL25を
介して臭化リチウム中溶液Y2が供給されるとともに、
溶液ラインL26を介して溶液ラインL22から分岐し
てきた臭化リチウム希溶液Y3が低圧再生器チューブ5
1に向けて散布される。この低圧再生器50では、低圧
再生器チューブ51により溶液Y2,Y3が加熱され、
冷媒の一部が蒸発して溶液の濃度が更に濃くなり、高濃
度の臭化リチウム濃溶液Y1が低圧再生器50の底部に
集められる。この臭化リチウム濃溶液Y1は、濃溶液ポ
ンプP2により、再び吸収器20に供給される。
【0027】凝縮器60には、冷却水ラインL3,L5
により冷却水W2が供給される凝縮器チューブ61が配
置されている。この凝縮器60では、高圧再生器40に
て蒸発して冷媒ラインL12,低圧再生器チューブ51
及び冷媒ラインL13を介して供給されてきた冷媒蒸気
rと、低圧再生器50にて蒸発して凝縮器60側に流入
してきた冷媒蒸気rが、凝縮器チューブ61にて冷却凝
縮されて冷媒(水)Rとなる。この冷媒Rは、重力及び
圧力差により、冷媒ラインL14を介して蒸発器10に
送られる。蒸発器10の底部に集められた冷媒Rは、冷
媒ポンプP1により再び冷媒ラインL11を介して蒸発
器チューブ11に向けて散布される。
【0028】温度センサtは冷水出口ラインL2に設置
されており、蒸発器チューブ11から冷房負荷に送られ
ていく冷水W1の温度(冷水出口温度)を検出する。検
出された冷水出口温度は制御部80に送られる。
【0029】かかる構成となっている、蒸気を加熱源と
した吸収冷凍機では、制御部80により蒸気弁71の開
度を調節して高圧再生器40に流通する蒸気の量を制御
することにより、冷水出口ラインL2を通して冷房負荷
に送られていく冷水W1の温度制御をすることができ
る。つまり、制御部80は冷水出口温度をもとに、冷水
出口温度が設定温度(7℃)になるように、蒸気弁71
の開度をPID制御している。
【0030】なお吸収冷凍機の運転を停止したときに
は、制御部80は、蒸気弁71を全閉にするよう制御す
る。
【0031】ここまでの構成及び動作は、従来の吸収冷
凍機と同様である。次に、本実施の形態において新たに
採用したシステム動作を説明する。
【0032】吸収冷凍機を夜間になって停止すると、蒸
気弁71にシートリークがない正常時には、臭化リチウ
ム溶液Y(以下、符号Y1〜Y3を代表して符号Yで示
すことがある)の溶液温度は自然放熱により徐々に低下
し、翌朝の起動時には約50℃程度になっている。つま
り、正常時には運転を停止すると、臭化リチウム溶液Y
の溶液温度は50℃に向かって下り勾配の傾向でもって
低下していく。ところが、蒸気弁71にシートリークが
ある異常時には、運転を停止しても、漏れ出た蒸気が蒸
気ラインL31に流通して高圧再生器40に残留してい
る臭化リチウム溶液Yを加熱してしまい、溶液温度は水
平または上り勾配の傾向で変化する。このような事態が
継続すると、臭化リチウム溶液Yに結晶が生じてしま
う。
【0033】そこで、吸収冷凍機の運転を停止したとき
には、制御部80は、温度センサTにより検出した溶液
温度を一定時間(例えば1分毎)に取り込み、取り込ん
だ溶液温度データを監視し、溶液温度が水平または上り
勾配の傾向となったかどうかを判定する。溶液温度が水
平または上り勾配の傾向で変化した場合には、制御部8
0は、警報を発するとともに、再生器ポンプP3を起動
させる。
【0034】再生器ポンプP3が起動すると、吸収器2
0内の冷たい臭化リチウム希溶液Y3が、高圧再生器4
0に供給されるため、高圧再生器40内の臭化リチウム
溶液Yには結晶は発生しない。
【0035】なお、高圧再生器40内の臭化リチウム溶
液Yの液面レベルが、上限レベルに達したら、液面レベ
ル制御が動作して、再生器ポンプP3が停止する。この
液面レベル制御は、従来機種でも行われている通常の制
御である。
【0036】上記液面レベル制御により、再生器ポンプ
P3が停止した後には、高圧再生器40内の臭化リチウ
ム溶液Yは徐々に低圧再生器50側に流入していく。そ
して高圧再生器40内の臭化リチウム溶液Yのレベルが
通常レベルに復帰した際に、制御部80により、溶液温
度が水平または上り勾配の傾向で変化したと判定したと
きには、再び再生器ポンプP3を起動する。
【0037】かくして、吸収冷凍機の運転を停止してい
るときに蒸気弁71から蒸気が漏れ出ていても、高圧再
生器40内の臭化リチウム溶液に結晶が発生することは
ない。
【0038】ここで、臭化リチウム溶液Yの溶液温度が
水平または上り勾配の傾向となって変化していること
を、制御部80により検出する一手法を説明する。制御
部80は1分ごとに溶液温度を取り込んでいる。取り込
んだ現時点の溶液温度データをD1とし、現時点から1
分前、2分前、3分前、4分前の溶液温度データを、D
2,D3,D4,D5とする。そして、データD5に対
してデータD4〜D1を夫々比較するして4つの比較値
(D4−D5、D3−D5、D2−D5、D1−D5)
を求める。この4つの比較値のうち3つの比較値が正の
値または零となったら、制御部80は臭化リチウムYの
溶液温度が水平または上り勾配の傾向となって変化して
いると判定する。
【0039】なお、蒸気ラインL31のうち、高圧再生
器40よりも下流側のドレン側の部分に、緊急仕切弁を
設置しておき、制御部80により溶液温度が水平または
上り勾配の傾向となって変化していると判定したとき
に、制御部80の制御によりこの緊急仕切弁を閉じるよ
うにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上実施の形態とともに具体的に説明し
たように、本発明では、冷水により冷媒を蒸発気化させ
て冷媒蒸気とする蒸発器と、前記蒸発器で発生した冷媒
蒸気を濃度の濃い臭化リチウム溶液により吸収させる吸
収器と、蒸気弁が介装された蒸気ラインが貫通・配置さ
れており、前記蒸気ラインに蒸気を流通させることによ
り、冷媒を吸収して濃度が薄くなった臭化リチウム溶液
を加熱し、臭化リチウム溶液中の冷媒を蒸発させて臭化
リチウム溶液の濃度を濃くして前記吸収器に供給する再
生器と、前記吸収器から前記再生器に臭化リチウム溶液
を供給するポンプと、前記再生器で発生した冷媒蒸気を
凝縮させ凝縮した冷媒を前記蒸発器に供給する凝縮器
と、前記再生器内の臭化リチウム溶液の温度である溶液
温度を検出する温度センサと、を有する吸収冷凍機にお
いて、(1)吸収冷凍機の運転を停止した際に、前記溶
液温度を監視しておき、この溶液温度が水平または上り
勾配の傾向でもって変化したときに、前記ポンプを起動
させる制御部を備えたり、(2) 前記蒸気ラインのう
ち前記再生器よりも下流側の位置に設置した緊急仕切弁
と、吸収冷凍機の運転を停止した際に、前記溶液温度を
監視しておき、この溶液温度が水平または上り勾配の傾
向でもって変化したときに、前記緊急仕切弁を閉じる制
御部を備えたりする構成とした。
【0041】かかる構成としたことにより、本発明で
は、吸収冷凍機が運転を停止している際に蒸気弁から蒸
気が漏れ出ていても、臭化リチウムに結晶が発生するこ
とはなく、信頼性が向上するとともに、復旧作業が不要
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる吸収冷凍機を示す
構成図。
【符号の説明】
10 蒸発器 11 蒸発器チューブ 20 吸収器 21 吸収器チューブ 30 低温熱交換器 31 高温熱交換器 40 高圧再生器 50 低圧再生器 51 低圧再生器チューブ 60 凝縮器 61 凝縮器チューブ 70 熱回収器 71 蒸気弁 80 制御部 P1 冷媒ポンプ P2 濃溶液ポンプ P3 再生器ポンプ L1 冷水入口ライン L2 冷水出口ライン L3,L4,L5 冷却水ライン L11〜L14 冷媒ライン L21〜L26 溶液ライン L31 蒸気ライン R 冷媒(水) r 冷媒蒸気 Y1 臭化リチウム濃溶液 Y2 臭化リチウム中溶液 Y3 臭化リチウム希溶液 W1 冷水 W2 冷却水 T,t 温度センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷水により冷媒を蒸発気化させて冷媒蒸
    気とする蒸発器と、 前記蒸発器で発生した冷媒蒸気を濃度の濃い臭化リチウ
    ム溶液により吸収させる吸収器と、 蒸気弁が介装された蒸気ラインが貫通・配置されてお
    り、前記蒸気ラインに蒸気を流通させることにより、冷
    媒を吸収して濃度が薄くなった臭化リチウム溶液を加熱
    し、臭化リチウム溶液中の冷媒を蒸発させて臭化リチウ
    ム溶液の濃度を濃くして前記吸収器に供給する再生器
    と、 前記吸収器から前記再生器に臭化リチウム溶液を供給す
    るポンプと、 前記再生器で発生した冷媒蒸気を凝縮させ凝縮した冷媒
    を前記蒸発器に供給する凝縮器と、 前記再生器内の臭化リチウム溶液の温度である溶液温度
    を検出する温度センサと、を有する吸収冷凍機におい
    て、 吸収冷凍機の運転を停止した際に、前記溶液温度を監視
    しておき、この溶液温度が水平または上り勾配の傾向で
    もって変化したときに、前記ポンプを起動させる制御部
    を備えたことを特徴とする吸収冷凍機。
  2. 【請求項2】 冷水により冷媒を蒸発気化させて冷媒蒸
    気とする蒸発器と、 前記蒸発器で発生した冷媒蒸気を濃度の濃い臭化リチウ
    ム溶液により吸収させる吸収器と、 蒸気弁が介装された蒸気ラインが貫通・配置されてお
    り、前記蒸気ラインに蒸気を流通させることにより、冷
    媒を吸収して濃度が薄くなった臭化リチウム溶液を加熱
    し、臭化リチウム溶液中の冷媒を蒸発させて臭化リチウ
    ム溶液の濃度を濃くして前記吸収器に供給する再生器
    と、 前記吸収器から前記再生器に臭化リチウム溶液を供給す
    るポンプと、 前記再生器で発生した冷媒蒸気を凝縮させ凝縮した冷媒
    を前記蒸発器に供給する凝縮器と、 前記再生器内の臭化リチウム溶液の温度である溶液温度
    を検出する温度センサと、を有する吸収冷凍機におい
    て、 前記蒸気ラインのうち前記再生器よりも下流側の位置に
    設置した緊急仕切弁と、 吸収冷凍機の運転を停止した際に、前記溶液温度を監視
    しておき、この溶液温度が水平または上り勾配の傾向で
    もって変化したときに、前記緊急仕切弁を閉じる制御部
    を備えたことを特徴とする吸収冷凍機。
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