JPH10299629A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents
内燃機関用点火装置Info
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- JPH10299629A JPH10299629A JP10590197A JP10590197A JPH10299629A JP H10299629 A JPH10299629 A JP H10299629A JP 10590197 A JP10590197 A JP 10590197A JP 10590197 A JP10590197 A JP 10590197A JP H10299629 A JPH10299629 A JP H10299629A
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Abstract
うスイッチングモジュールを点火コイルと一体化してあ
るいはその近傍に配置した内燃機関用点火装置に関し、
点火コイルの高温時の点火エネルギを確保すると共に、
点火コイルの温度上昇を少なくし、高出力高信頼性のも
のとする。 【解決手段】 点火コイル1の一次電流I1の導通およ
び遮断を行うスイッチングモジュール2を具備した内燃
機関用点火装置であって、スイッチングモジュール2
は、一次電流I1を電流制限値以下に制限するとともに
その電流制限値を設定可能な電流制限回路20を有し、
該電流制限回路20での設定により、電流制限値をスイ
ッチングモジュール2の温度が常温から高くなるに従い
高くなるようにした、ことを特徴としている。
Description
置に係わり、特に、点火コイルの一次コイルに流れる電
流を半導体スイッチング素子によって遮断する際に二次
コイルに誘起される高電圧で点火プラグに飛火させる、
自動車用ガソリンエンジンなどの内燃機関用点火装置に
関する。
成を示す回路図である。この内燃機関用点火装置は、点
火コイル1、スイッチングモジュール2、コントロール
モジュール3、点火プラグ4、バッテリ5、およびキー
スイッチ6から構成されている。なお通常、スイッチン
グモジュール2は、点火コイル1と一体化されるか、近
傍に配置されている。
イッチングモジュール2の一部を構成するパワートラン
ジスタ2aおよび電流検出抵抗2bは、直列に接続され
ており、キースイッチ6が閉じたとき、車両搭載のバッ
テリ5からの電圧が印加される。
ロールモジュール3からの通電信号(点火信号)Sgの
電圧が高レベル「H」となり、スイッチングモジュール
2の入力端子に印加されると、スイッチングモジュール
2のパワートランジスタ2aは「ON」となり、点火コ
イル1の一次コイル1aに一次電流I1が流れる。
になると、スイッチングモジュール2のパワートランジ
スタ2aは「OFF」となり、一次電流I1は遮断さ
れ、このとき点火コイル1の二次コイル1bに30kV
程度の二次電圧V2が発生する。
のシリンダ内に配設されている点火プラグ4に導かれ、
その点火プラグ4の電極間に火花放電を生じさせ、シリ
ンダ内の燃料混合気に点火する。
抵抗2bとスイッチングトランジスタ2gを含む電流制
限回路20が設けてあり、通電信号Sgに応じて一次電
流I1が過渡的な状態下で零から最大電流値まで立ち上
がっていく過程において電流制限値I0に達すると、こ
の電流制限回路20は、図4に示すように、一次電流I
1をその電流制限値I0に制限し、点火コイル1および
スイッチングモジュール2の過電流による破壊を回避し
ている。
作は、概略次のようである。一次電流I1が立ち上がっ
ていく過程で、当該一次電流I1と電流検出抵抗2bの
抵抗値との積が増加してスイッチングトランジスタ2g
のベース・エミッタ間の電圧VBEがオン電圧VBEONに等
しくなると、当該スイッチングトランジスタ2gがター
ンオンし、パワートランジスタ2aのベース電圧が引き
落とされる。そのため、パワートランジスタ2aはター
ンオフするか、少なくとも導通度が大いに低減し、点火
コイル1の一次電流I1は減少傾向となる。その結果、
再びスイッチングトランジスタ2gのベース・エミッタ
間の電圧VBEが小さくなって、オン電圧VBEONを下回る
と、スイッチングトランジスタ2gが再度ターンオフ
し、パワートランジスタ2aがターンオンするか導通度
が増し、再び一次電流I1が増加傾向になる。このよう
な動作を繰り返すことにより、実質的にパワートランジ
スタ2aを流れる一次電流I1は、所定の電流値(電流
制限値I0)以下に制限される。
0を構成する電流制限値設定抵抗2c、2d、2e、お
よびサーミスタ2fの各抵抗値と、サーミスタ2fのB
定数の選択・組合せによりその温度特性を含めて任意に
設定することができ、一般的には電流制限値I0の温度
特性はスイッチングモジュール2の使用される全温度範
囲において出来るだけ一定となるように設定されてい
る。
4に示すように、点火コイル1やスイッチングモジュー
ル2の温度に応じて異なっており、破線で示す高温時に
は、実線で示す常温時に比べてその立上がりが緩やかに
なり、高温時には電流制限値I0に達するまでにより多
くの時間を要するようになっている。これは、雰囲気温
度が高くなった場合、点火コイル1の一次コイル1aの
抵抗が増大するためである。また、一次電流I1が電流
制限値I0に近づくにつれ、スイッチングトランジスタ
2gのベース・エミッタ間の電圧VBEが上昇し、スイッ
チングトランジスタ2gは能動状態に近づきパワートラ
ンジスタ2aに流れ込むベース電流を引き込むため、パ
ワートランジスタ2aも能動状態に近づきパワートラン
ジスタ2aのコレクタ・エミッタ間の電圧VCEが上昇
し、相対的に一次コイル1aに掛かる電圧が低くなり、
一次電流I1の立ち上がりはさらに遅くなる。サーミス
タなどを使用し温度補償をしたスイッチングモジュール
でも、電流制限値I0に近づくにつれ高温時の一次電流
I1の立上がりが遅くなる現象は補正できない。
を供給するためには、点火コイル1の一次コイル1aに
必要なエネルギを蓄積しなければならない。一次コイル
1aに蓄積されるエネルギは、一次コイル1aのインダ
クタンスと、一次電流I1を遮断するときの電流値の2
乗の積の2分の1となる。すなわち、点火コイル1に必
要なエネルギを蓄積するためには、一次コイル1aに充
分な電流を流すことが必要である。
燃機関用点火装置では、常温時での一次電流I1が通電
時間ΔTで電流制限値I0に達すると、充分な電流が得
られたとして通電を遮断し、その同じ通電時間ΔTを高
温時にも適用しているため、立上がりに遅延が生じる高
温時には、充分な一次電流(電流制限値I0)が得られ
ないまま遮断されることとなり、したがって充分な点火
エネルギを供給できない事態が生じていた。
限値I0)を得るためには通電時間を長くしてΔT1に
すればよいが、通電時間を長くすると、一次電流I1の
実効電流が増加し点火コイル1の温度上昇の増大による
過熱を招き、ひいては耐久性を損なうという問題があ
り、高温時の点火コイル1の出力確保と耐久性とを両立
させることは困難であった。
り、点火コイルの高温時の点火エネルギを確保すると共
に、点火コイルの温度上昇の少ない、高出力高信頼性の
内燃機関用点火装置を提供せんとするものである。
に、この発明の内燃機関用点火装置は、点火コイルの一
次電流の導通および遮断を行うスイッチングモジュール
を具備した内燃機関用点火装置であって、上記スイッチ
ングモジュールは、一次電流を電流制限値以下に制限す
るとともにその電流制限値を設定可能な電流制限回路を
有し、該電流制限回路での設定により、電流制限値をス
イッチングモジュールの温度が常温から高くなるに従い
高くなるようにした、ことを特徴としている。
明する。本発明の内燃機関用点火装置の回路構成は図1
と変わることがなく、回路構成と動作に対する説明は重
複するため省略する。
示している。電流制限値I0は、上記したように、電流
制限値設定抵抗2c、2d、2e、及びサーミスタ2f
の各抵抗値とサーミスタ2fのB定数の選択・組合せに
より設定可能であり、この実施形態では、スイッチング
モジュール2の常温時の電流制限値I0Rは内燃機関用
点火装置として要求される点火エネルギを出力するため
に必要な一次電流値に若干余裕をもたせた値、具体的に
は6.5Aとなるように、また、高温時の電流制限値I
0Hは、常温時に対して0.3Aないし0.5A程度増
大するようにしている。
の設定値との関係を示している。ここでは、スイッチン
グモジュール2の常温時の電流制限値I0R=6.5
A、高温時の電流制限値I0H=7.0Aに設定してい
る。図において、常温時の一次電流立上がり曲線Mに対
して、高温時の一次電流立上がり曲線Nは、その立上が
りがより緩やかであり、しかも電流制限値IOHはより
高いため、曲線Nは曲線Mに必ず交わることとなり、そ
の交点は、通電時間が4.0msで一次電流が6.5A
である。そして、通電時間をその4.0msと設定する
とき、常温時でも高温時でも同一の一次電流I1(=I
OR)が確保でき、しかもその一次電流I1は、要求さ
れる点火エネルギを出力するのに充分な値である。
付近では電流制限値IORとなり、高温時では電流制限
にかからず通電時間で決まる値となり、高温時に最小限
の通電時間で必要十分な一次電流I1を得ることができ
る。
従来のスイッチングモジュールを用いた場合は、図2の
破線で示す様に、高温時にも電流制限値は6.5Aであ
り、且つ前述のように電流制限値の近傍、具体的には
6.0Aから6.5Aでは一次電流の立上りカーブがな
まるため、一次電流が6.5Aに達するための通電時問
は、4.4msとなる(図3)。すなわち、この発明に
係る実施形態によると、高温時の電流制限値を常温時に
対し引き上げることにより、高温時に必要な一次電流I
1を得るための通電時間を10%短縮することが出来る
のである。
I1の立上り波形はほぼ三角波となるため、実効電流は
約87%となり、点火コイル1の発熱は一次電流I1の
実効電流の二乗に比例するため約76%となり、実効電
流を低く抑えることができて点火コイル1の発熱も効果
的に抑制することができる。
用条件となるため、パワートランジスタ2aは能動状態
での作動が無くなり、パワートランジスタ2aの発熱も
大幅に低減させることができる。
機関点火装置は、高温時に要求される点火エネルギを出
力をするための通電時間を短縮でき、このため高温時の
点火コイル及びパワートランジスタの温度上昇を大幅に
低減できる。従って、高出力で且つ高信頼性の点火装置
を提供することができる。
図。
ュールの電流制限値の温度特性を示すグラフ。
係を表す図。
した電流制限値 IOH 高温でのスイッチングモジュールに対して設定
した電流制限値 ΔT 通電時間
Claims (2)
- 【請求項1】 点火コイルの一次電流の導通および遮断
を行うスイッチングモジュールを点火コイルと一体化し
てあるいはその近傍に配置した内燃機関用点火装置であ
って、 上記スイッチングモジュールは、一次電流を電流制限値
以下に制限するとともにその電流制限値を設定可能な電
流制限回路を有し、該電流制限回路での設定により、電
流制限値をスイッチングモジュールの温度が常温から高
くなるに従い高くなるようにした、 ことを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の内燃機関用点火装置に
おいて、 上記スイッチングモジュールが高温のとき、一次電流が
常温付近でのスイッチングモジュールに対して設定した
電流制限値とほぼ同等値に達したときに当該一次電流を
遮断するようにした、 ことを特徴とする内燃機関用点火装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09105901A JP3084670B2 (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 内燃機関用点火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09105901A JP3084670B2 (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 内燃機関用点火装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10299629A true JPH10299629A (ja) | 1998-11-10 |
JP3084670B2 JP3084670B2 (ja) | 2000-09-04 |
Family
ID=14419796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09105901A Expired - Lifetime JP3084670B2 (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 内燃機関用点火装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3084670B2 (ja) |
-
1997
- 1997-04-23 JP JP09105901A patent/JP3084670B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3084670B2 (ja) | 2000-09-04 |
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