JPH10299409A - ガスタービン静翼の冷却シュラウド - Google Patents

ガスタービン静翼の冷却シュラウド

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JPH10299409A
JPH10299409A JP9107444A JP10744497A JPH10299409A JP H10299409 A JPH10299409 A JP H10299409A JP 9107444 A JP9107444 A JP 9107444A JP 10744497 A JP10744497 A JP 10744497A JP H10299409 A JPH10299409 A JP H10299409A
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cooling
air
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stationary blade
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康意 富田
Hiroki Fukuno
宏紀 福野
Hideki Murata
英樹 村田
Kiyoshi Suenaga
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスタービン静翼の冷却シュラウドに関し、
内側シュラウドの全域に冷却空気を流し全域を冷却す
る。 【解決手段】 内側シュラウド2には3枚の静翼を固定
し、それぞれ蓋13を設け空間21を、蓋14を設け、
空間22a,22b,22cを形成する。各静翼には前
縁の独立した空気通路3Aから空間22a,22b,2
2cに冷却空気を入れ、これら空間からトンネル18及
び空気溜り19−2〜19−4を通り、後縁側に吹出
し、シュラウドの面と後縁を冷却する。又、空間22b
から空気の一部をトンネル11、前縁側通路12及び左
端トンネル11を通り空間21内に入れ、トンネル1
8、空気溜り19−1を通って後縁より吹出し、前縁部
と左端部、左端後縁を冷却する。独立した空気通路より
空気を導き、シュラウド全域を冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスタービンの静翼
シュラウドに冷却構造を設けた冷却シュラウドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の代表的なガスタービン静翼
の冷却方式を示す斜視図である。図において、30は静
翼であり、31がその外側シュラウド、32が内側シュ
ラウドである。33,34,35はそれぞれ外側シュラ
ウド31から内側シュラウド32に向って前縁側から後
縁側に順に挿入されているインサート、33a,34
a,35aは各々のインサートに設けられた空気噴出
孔、、36が後縁フィンである。37は翼面に設けられ
た空気噴出穴で、それぞれ前縁側から後縁側の翼面に、
37a,37b(図示省略),37cで示すように穿設
されており、空気を吹出す。
【0003】上記の構成の静翼30にはそれぞれ外側シ
ュラウド31、内側シュラウド32からそれぞれ冷却空
気38が導入され、インサート33,34,35に空気
を導き、それぞれ空気噴出穴33a,34a,35aか
ら翼内面に向け空気吹出し、翼内面をインピンジ冷却
し、その後翼面に設けられた37a,37b,37cか
ら空気を吹出し、シャワヘッド冷却、フィルム冷却、ピ
ンフィン冷却を行い翼を冷却している。
【0004】又、シュラウドの冷却に関しては、例え
ば、内側シュラウド32に図示のようにインピンジ板3
9を平行に設け、流入する冷却空気を直交するように噴
射し、空気を拡散して多数の穴より流出させ、内側シュ
ラウド32の全面を冷却し、シュラウド後端より流出さ
せ、冷却している。
【0005】図6は静翼の冷却方式の他の例を示す図で
ある。図において、40は静翼であり、41がその外側
シュラウド、42が内側シュラウドである。43A,4
3B,43C,43D,43Eは空気通路であり、45
は後縁の空気噴出穴、46はこれら空気通路43A〜4
3E内壁に設けられたタービュレータで、流入する空気
流を乱し、熱伝達を向上させるものである。
【0006】上記の静翼の冷却方式では、冷却空気47
が外側シュラウド41から空気通路43Aに流入し、基
部側に流れ、基部側より次の空気通路43Bに入り、先
端部に流れて次の空気通路43Cに入り、以下同様に4
3D,43Eと順次流れ、翼を冷却して空気通路43E
では後縁の空気噴出穴44より空気を吹出すと共に、残
りの空気は内側シュラウド42の下方から流出する。
【0007】上記の図6に示す冷却方式では、空気通路
43A〜43Eでサーペンタイン冷却経路を構成し、こ
の経路に空気を流して翼を冷却しているが、シュラウド
の冷却については全く考慮されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来のガ
スタービンの冷却方式では、シュラウドの冷却は、図4
に示す例のようにシュラウド内部にインピンジ板を設け
て冷却空気を流し、インピンジ板に当てた空気を多数の
穴よりシュラウド内に流出させて冷却し、後縁部まで空
気通路を設けて冷却後の空気を放出させる方式を採用し
ているが、タービンの後段側の静翼では、図5に示すよ
うにシュラウドの冷却は全く施されていなかった。
【0009】上記のようなインピンジ板を用いるシュラ
ウドの冷却では必ずしも充分な冷却とはいえず、又、前
段側のシュラウドではこのような冷却を行い、後段側で
は冷却を行わない場合が多く、全体として冷却効果を更
に高める工夫が望まれていた。
【0010】そこで、本発明は、静翼を空気冷却すると
共に、内側シュラウドにも冷却空気を送り、シュラウド
全体に冷却空気が行きわたるように空気通路や空間を均
一に配置し、効果的に冷却する構造の冷却シュラウドを
提供することを第1の課題としている。
【0011】更に、本発明は、内側シュラウドにおいて
複数枚の静翼を1つのシュラウドのセグメントにまとめ
て配置すると共に、これら複数の静翼を含むシュラウド
を総合的に効率良く冷却できる構造の冷却シュラウドを
提供することを第2の課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の第1の課
題、第2の課題を解決するために、それぞれ次の
(1),(2)の手段を提供する。
【0013】(1)静翼の前縁側空気通路を通って内側
シュラウドに冷却空気を送り、冷却するガスタービン静
翼の冷却シュラウドであって、前記内側シュラウド内部
を静翼の腹側と背側とに区分し、腹側に第1空間を、背
側に第2空間をそれぞれ設け、前記静翼の前縁側空気通
路と前記第1空間とを連通させ、前記内側シュラウドの
前縁側には前記第1空間と第2空間とを連通させるシュ
ラウド側空気通路を設けてなり、前記静翼前縁側空気通
路から流入する冷却空気を前記第1空間から後縁側に放
出させると共に、前記第1空間から前記シュラウド側空
気通路を通り第2空間に流入し、後縁側に放出させるこ
とを特徴とするガスタービン静翼の冷却シュラウド。
【0014】(2)上記(1)において、前記内側シュ
ラウドには円周方向に複数枚の静翼が固定され、前記第
2空間を端部の静翼の背側に設け、前記第1空間は残り
の静翼の全体を含むように設けられたことを特徴とする
ガスタービン静翼の冷却シュラウド。
【0015】本発明の(1)の発明においては、冷却空
気が静翼前縁部の空気通路を通り、内側シュラウドの第
1空間に入る。第1空間の冷却空気の一部は内側シュラ
ウド側空気通路を通り、シュラウド前縁側を冷却しなが
ら第2空間にも流入する。第1空間と第2空間に入った
冷却空気は、それぞれ静翼背側と腹側のシュラウド面を
冷却しながら後縁より吹出し、後縁部の冷却も行う。こ
のように冷却空気は静翼前縁部の独立した空気通路より
導入され、第1、第2空間及びシュラウド側空気通路を
設けたことにより、内側シュラウドの周囲、前縁部、後
縁部が隈無く冷却される。
【0016】本発明の(2)においては、1つの内側シ
ュラウドに複数枚の静翼が固定されており、冷却空気は
複数枚の静翼の空気通路よりそれぞれ第1空間に入り、
その一部の空気がシュラウド側空気通路を通って上記と
同様にシュラウド前縁側を冷却しながら第2空間にも入
る。従って、第2空間において端部の静翼の位置する背
側のシュラウド面を冷却し、第1空間において残りの静
翼を含むシュラウド面を冷却し、それぞれ後縁に放出さ
れるので、複数枚の静翼を含むシュラウドの全面が上記
(1)と同様に隈無く冷却することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実
施の第一形態に係るガスタービン静翼の冷却シュラウド
を適用した静翼の内部断面図、図2は図1のA−A断面
図で、内側シュラウド内部を示している。
【0018】図1において、1は静翼で、2はその内側
シュラウド、10がその外側シュラウドである。3A,
3B,3C,3D,3E,3Fは翼内部の空気通路であ
り、空気通路3Aは前縁側の独立した通路であり、3B
は基部側で3Cと、3Cは先端部で3Dと、3Dは基部
側で3Eと、3Eは先端部で3Fとそれぞれ連通し、サ
ーペンタイン冷却通路を形成している。
【0019】4はこれら空気通路3A〜3F内壁に設け
られたタービュレータで、流入する空気流を乱し、熱伝
達を向上させるものである。5はチューブであり、シー
ル用の空気26を導入し、下部のキャビティ6に導き、
ここを高圧にする。6,7,8は高圧、低温の冷却空気
が溜るキャビティで高圧、低温の空気が溜り、これら
6,7,8の高圧空気により外部からの高温燃焼ガスの
侵入を防止する。
【0020】9a,9bは前後のハニカムシールが設け
られる蓋、10は前述した外側シュラウドである。11
は後述する内側シュラウド2内部のリブ20aに設けら
れたトンネル、12は内側シュラウドの前縁側通路、1
3はシュラウド下部の蓋である。20a,20bは前述
した内側シュラウド2下部のリブである。
【0021】図2は図1のA−A断面図であり、内側シ
ュラウド2には1枚の静翼が固定されており、それぞれ
空気通路3A,3B,3C,3D,3E,3F及びシー
ル用のチューブ5をゆうしている。11は前縁側のリブ
20aに設けられたトンネルであり、両側に2ヶ所設け
られ、内部空間21(本発明の第2空間に相当)と22
(本発明の第1空間に相当)とに連通している。12は
前述の前縁側通路であり、トンネル11とそれぞれ両端
で連通している。
【0022】13は静翼の背側を覆う蓋であり、図3の
B−B断面図に示すように内側シュラウド2の土手16
にその縁が当接して空間21(第2空間)を形成してい
る。14は同じく蓋であり、土手15に当接して静翼の
腹側周囲を覆い、空間22(第1空間)を形成してい
る。
【0023】上記の空間22は静翼の前縁部の空気通路
3Aの基部側に連通しており、外側シュラウド10上部
の空気通路3Aから冷却空気が導かれる。18は後縁側
のリブ20bに設けられたトンネルで、2ヵ所設けられ
ており、それぞれ空気溜り19−1,19−2に連通
し、これら空気溜りより後縁側の穴から空気を吹出すよ
うになっている。
【0024】上記の構成のガスタービン静翼の冷却シュ
ラウドにおいて、図1に示すようにシール用空気26は
外側シュラウド10よりチューブ5に流入し、内側シュ
ラウド下部のキャビテイ6内に入り、キャビテイ6から
キャビテイ7及び8にも流入し、これらを高圧にして燃
焼ガス通路からの高温ガスが侵入するのを防止する。
【0025】翼の冷却については、冷却空気25が外側
シュラウド10より空気通路3Bに入り、内側に流れて
空気通路3Cに入り、空気通路3Cの外側より空気通路
3Dへ、以下3Dの内側より3Eへ、更に3Eの外側よ
り3Fの空気通路にそれぞれ流入し、空気通路3Fの後
縁側の穴より吹出し、翼を冷却する。
【0026】次に、内側シュラウド2の冷却について説
明する。図1において、冷却空気25は前縁側の空気通
路3Aより流入し、空気通路3Aは他の通路と独立に設
けられているので、前縁を冷却しながら全量が内側シュ
ラウド2内に流入する。内側シュラウド2は図2に示す
ように静翼の空気通路3Aから流入した冷却空気を内側
シュラウド2内に流入する。
【0027】図2において、空気通路3Aは空間22に
連通しりる。即ち、静翼の通路3Aは空間22へ連通し
ており、冷却空気は、まず、空間22へ流れる。
【0028】空間22に流入した冷却空気はそれぞれ後
縁側に流れてシュラウド中央部の面を冷却し、トンネル
18より空気溜り19−2に流入して、これらの空気溜
りから後縁側の穴に吹出し、後縁側全域を冷却する。
【0029】空間22の冷却空気の一部は右端のトンネ
ル11を通り、前縁側通路12を流れて前縁側を冷却し
ながら左端のトンネル11を通り、空間21内に流入す
る。空間21の冷却空気は内側シュラウド2の左側端部
の面を冷却しながら左端のトンネル18を通り、空気溜
り19−1に入り、後縁の穴より吹出し、左端の後縁側
を冷却する。
【0030】図4は本発明の実施の第2形態に係る冷却
シュラウドの内部断面図である。図4において、実施の
第1形態と異なる部分は、静翼を冷却シュラウドに3枚
の一体的に固定したものである。内側シュラウド2には
3枚の静翼が固定されており、図中の左側の静翼で代表
して符号を付しているように、それぞれ空気通路3A,
3B,3C,3D,3E,3F及びシール空気用のチュ
ーブ5を有している。11は前縁側のリブ20aに設け
られたトンネルであり、両側に2ヶ所設けられ、内部空
間21と22bとに連通している。12は前述の前縁側
通路であり、トンネル11とそれぞれ両端で連通してい
る。
【0031】13は左側の静翼の背側を覆う蓋であり、
図3のB−B断面図に示すように内側シュラウド2の土
手16にその縁が当接して空間21を形成している。1
4は同じく蓋であり、土手15にそれぞれ当接して残り
の中間と右端の静翼の周囲全体を覆い、それぞれ空間2
2a,22b,22cを形成している。
【0032】上記の空間22a,22b,22cはそれ
ぞれ各3枚の静翼の前縁部の空気通路3Aの基部側に連
通しており、外側シュラウド10上部の空気通路3Aか
ら冷却空気が導かれる。又、空間22a,22b,はそ
れぞれ中央部にスペーサ17a,17bが設けられてい
る。18は後縁側のリブ20bに設けられたトンネル
で、それぞれ4ヶ所設けられており、それぞれ空気溜り
19−1,19−2,19−3,19−4に連通し、こ
れら空気溜りより後縁側の穴から空気を吹出すようにな
っている。
【0033】上記のような構成の実施の第2形態におい
て、翼の冷却は実施の第1形態で説明した通りであるの
で説明は省略し、内側シュラウドの冷却について説明す
る。冷却空気25は前縁側の空気通路3Aより流入し、
空気通路3Aは他の通路と独立に設けられているので、
前縁を冷却しながら全量が内側シュラウド2内に流入す
る。内側シュラウド2は図4に示すように3枚の静翼を
一体的に固定しており、各静翼の空気通路3Aから流入
した冷却空気をそれぞれ内側シュラウド2内に流入す
る。
【0034】各空気通路3Aはそれぞれ空間22a,2
2b,22cに連通している。即ち、図中の左端の静翼
の通路3Aは空間22aへ、中央の静翼の通路3Aは空
間22aと22bへ、右端の静翼の通路3Aは空間22
bと22cへそれぞれ連通しており、冷却空気は、まず
空間22a,22b,22cへ流入する。
【0035】空間22a,22b,22cに流入した冷
却空気はそれぞれ後縁側に流れてシュラウドの中央部の
面を冷却し、3ヶ所のトンネル18より空気溜り19−
2,19−3,19−4にそれぞれ流入して、これらの
空気溜りから後縁側の穴に吹出し、後縁側全域を冷却す
る。
【0036】空間22bの冷却空気の一部は右端のトン
ネル11を通り、前縁側通路12を流れて前縁側を冷却
しながら左端のトンネル11を通り、空間21内に流入
する。空間21の冷却空気は内側シュラウド2の左側端
部の面を冷却しながら左端のトンネル18を通り、空気
溜り19−1に入って後縁の穴より吹出し、左端の後縁
側を冷却する。
【0037】なお、上記の実施の第2形態においては、
内側シュラウド2は3枚の静翼を固定して冷却する例で
説明したが、本発明はこの例に限定するものではなく、
必ずしも3枚の静翼でなくて2枚あるいは3枚以上を1
つのシュラウドのセグメントとして構成しても良いもの
である。
【0038】上記のように、本実施の第1、第2形態に
おいては、内側シュラウド2は1枚、あるいは3枚の静
翼を固定して構成し、静翼前縁部の独立した空気通路3
Aよりそれぞれ冷却空気を供給し、蓋14で密閉した空
間22あるいは22a,22b,22cに流入させ、シ
ュラウド面を冷却しながらトンネル18、空気溜り19
−2〜19−4を通って後縁より吹出す。更に、空間2
2あるいは22bからトンネル11、前縁側通路12で
前縁側を冷却して空間21内に入り、シュラウドの左側
の面を冷却して、トンネル18、空気溜り19−1を通
って後縁側より吹出し、左側の後縁部を冷却する。
【0039】このように、冷却空気によりシュラウドの
前縁、中央部、後縁及び両端部を全域にわたって冷却が
でき、更に3枚の静翼を1つの内側シュラウドに固定
し、これらをまとめて冷却することができるので冷却経
路が簡素化され、シュラウド冷却性能を向上することが
できる。
【0040】
【発明の効果】本発明の(1)は、静翼の前縁側空気通
路を通って内側シュラウドに冷却空気を送り、冷却する
ガスタービン静翼の冷却シュラウドであって、前記内側
シュラウド内部を静翼の腹側と背側とに区分し、腹側に
第1空間を、背側に第2空間をそれぞれ設け、前記静翼
の前縁側空気通路と前記第1空間とを連通させ、前記内
側シュラウドの前縁側には前記第1空間と第2空間とを
連通させるシュラウド側空気通路を設けてなり、前記静
翼前縁側空気通路から流入する冷却空気を前記第1空間
から後縁側に放出させると共に、前記第1空間から前記
シュラウド側空気通路を通り第2空間に流入し、後縁側
に放出させることを特徴としている。そのために第1空
間、第2空間、シュラウド側空気通路により冷却空気が
静翼の周囲を含め、前縁、後縁側の全域にわたって流
れ、内側シュラウドを冷却でき、シュラウド冷却性能を
向上することができる。
【0041】本発明の(2)は、上記(1)において、
前記内側シュラウドには円周方向に複数枚の静翼が固定
され、前記第2空間を端部の静翼の背側に設け、前記第
1空間は残りの静翼の全体を含むように設けられたこと
を特徴としている。そのために、1つのセグメントに複
数枚の静翼を処理するガスタービンの静翼のシュラウド
全域が上記(1)と同じように効果的に冷却することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態及び第2に係るガスタ
ービン静翼の冷却シュラウドの内部断面図である。
【図2】図1におけるA−A断面図で、本発明の実施の
第1形態に係る冷却シュラウドをしめす。
【図3】図2におけるB−B断面図である。
【図4】本発明の実施の第2形態に係るガスタービン静
翼の冷却シュラウドの内部断面図である。
【図5】従来のガスタービン静翼の冷却構造を示す斜視
図である。
【図6】従来のガスタービン静翼の他の冷却構造を示す
内部断面図である。
【符号の説明】
1 静翼 2 内側シュラウド 3A〜3F 空気通路 4 タービュレータ 5 チューブ 10 外側シュラウド 11,18 トンネル 12 前縁側通路 13,14 蓋 15,16 土手 19−1〜19−4 空気溜り 20a,20b リブ 21,22a,22b,22c 空間 25 冷却空気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末永 潔 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静翼の前縁側空気通路を通って内側シュ
    ラウドに冷却空気を送り、冷却するガスタービン静翼の
    冷却シュラウドであって、前記内側シュラウド内部を静
    翼の腹側と背側とに区分し、腹側に第1空間を、背側に
    第2空間をそれぞれ設け、前記静翼の前縁側空気通路と
    前記第1空間とを連通させ、前記内側シュラウドの前縁
    側には前記第1空間と第2空間とを連通させるシュラウ
    ド側空気通路を設けてなり、前記静翼前縁側空気通路か
    ら流入する冷却空気を前記第1空間から後縁側に放出さ
    せると共に、前記第1空間から前記シュラウド側空気通
    路を通り第2空間に流入し、後縁側に放出させることを
    特徴とするガスタービン静翼の冷却シュラウド。
  2. 【請求項2】 前記内側シュラウドには円周方向に複数
    枚の静翼が固定され、前記第2空間を端部の静翼の背側
    に設け、前記第1空間は残りの静翼の全体を含むように
    設けられたことを特徴とする請求項1記載のガスタービ
    ン静翼の冷却シュラウド。
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