JPH10297427A - 乗物用安全ベルトのベルト巻上げ装置 - Google Patents

乗物用安全ベルトのベルト巻上げ装置

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JPH10297427A
JPH10297427A JP10067172A JP6717298A JPH10297427A JP H10297427 A JPH10297427 A JP H10297427A JP 10067172 A JP10067172 A JP 10067172A JP 6717298 A JP6717298 A JP 6717298A JP H10297427 A JPH10297427 A JP H10297427A
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belt
fixing
catch
control ring
slot
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JP10067172A
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English (en)
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Hermann-Karl Weller
− カール ヴェラー ヘルマン
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TRW Occupant Restraint Systems GmbH
Original Assignee
TRW Occupant Restraint Systems GmbH
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/36Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
    • B60R22/405Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency responsive to belt movement and vehicle movement

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は安全ベルトのベルト巻上げ装置に係
わり、特にベルトスプールの固定が始まった後、その固
定作動の引き金を引くためにベルトウェブに感応する
か、または車体に感応するように反応する固定機構が、
信頼できる状態で自由状態となされるように構成された
ベルト巻上げ装置を提供する。 【解決手段】 固定用キャッチ14および制御リング2
2がスロットリンク32,34を介して互いに連結され
るようになされている。固定用歯13と固定用歯列12
との間が第一接触状態となされた後、スロットリンクス
ロット32,34が固定用歯列12へ向かう固定用キャ
ッチ14の揺動を制御リング22の回転運動に変換し、
この回転運動が繰出し方向へベルトスプールを回転させ
るように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に固定用歯列
を有するベルトスプールが回転可能に取付けられたフレ
ームを有し、また少なくとも一つの固定用歯を有する固
定用キャッチが備えられ、固定用キャッチは固定用歯列
に噛込むように移動してベルトスプールを安全ベルトの
繰出し方向へ回転させないように固定することができる
ようになされており、ベルトスプールと相対的に回転可
能な制御リングが備えられ、該リングは連結用歯列を有
して固定用キャッチに係合するようになされており、ま
たベルトスプールと相対回転不能な制御ディスクが備え
られ、この制御ディスクに慣性ディスクが回転可能に取
付けられており、該慣性ディスクは制御ディスクと相対
的に回転して連結用キャッチを制御リングの連結用歯列
に係合させるようになし、これによりベルトスプールの
繰出し方向への回転で制御リングは連結用キャッチを介
して移動され、固定用キャッチは固定用歯と固定用歯列
との間に第一接触状態を得るまで固定用歯列に対して噛
込むように係合され、この第一接触状態を得た後は、こ
の回転モーメントが固定用歯列から固定用キャッチへ作
用して固定用キャッチが固定用歯列に完全に噛込むよう
に揺動されるように構成されている乗物用安全ベルトの
ベルト巻上げ装置に関わる。
【0002】
【従来の技術】この形式のベルト巻上げ装置はヨーロッ
パ特許出願第0638467号により知られている。こ
のベルト巻上げ装置は乗物の乗員用の安全ベルトのベル
ト巻上げ装置に利用できるのであり、これにおいて安全
ベルトは正常状態のもとでは戻しばねの作用力に抗して
ベルトスプールから自由に繰出すことができる一方、固
定(ロック)状態のもとではベルトウェブの引出しは不
可能とされる。ベルトウェブに反応する方法で、すなわ
ちベルトウェブに作用する加速度の関数として、または
車輌に反応して、すなわち車輌に作用する加速度の関数
として、固定(ロック)が行われるようになされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
なベルト巻上げ装置では、ベルトスプールの望ましくな
い固定(ロック)が生じ得る。これはベルトスプールか
らの繰出しまたはベルトスプールへの巻上げにおいてベ
ルトウェブに急な制動または加速が加えられたときに生
じ得るのであり、このような急制動または加速は例えば
ベルトウェブに配置されている挿入舌部を安全ベルトの
ガイドすなわち撓み取付け部に止めることにより、垂直
方向の調整が可能な撓み取付け部の調整状態の変更によ
り、またはベルトウェブが緊張状態で引張られる巻上げ
作動の終りにおいて生じる。このような状況のもとで
は、ベルト巻上げ装置の固定はベルトウェブに感応する
ようにして起きることが生じ得る。この結果、ベルト巻
上げ装置はベルトウェブに感応して固定機構が作動され
ると同時にベルトウェブはベルトスプールに対して繰出
し方向に作用している状態になる。この状態は、例えば
ベルトウェブを強力に引張ってベルトウェブの弛みが生
じ、続いて戻しばねの力で巻上げ方向にベルトスプール
が回転できるようにベルトウェブを送って固定機構を自
由状態になし、その休止位置まで戻ることができるよう
にするやり方で、労力を費やしてしか解消することがで
きない。この状態は、ベルトウェブに感応して固定機構
が作動すると同時に、車体に感応してベルト巻上げ装置
の固定が生じたならば、さらに強烈となるのであり、こ
のような車体に感応してのベルト巻上げ装置の固定は、
例えば車体の振動や、折畳み可能でベルト巻上げ装置を
備えた背もたれがその固定機構に係合されることによっ
て生じる。この場合、ベルト巻上げ装置はベルトウェブ
に感応し且つまた車体に感応するベルト巻上げ装置の固
定機構が両方に対して作動状態とされた状態になる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベルトスプー
ルの固定が始まった後、その固定作動の引き金を引くた
めにベルトウェブに感応し、または車体に感応するよう
に反応する固定機構が、信頼できる状態で自由状態とな
されるようなベルト巻上げ装置を創作する。本発明によ
れば、冒頭に記載した形式のベルト巻上げ装置でもっ
て、固定用キャッチおよび制御リングがスロットリンク
によって互いに連結され、固定用歯と固定用歯列との間
の第一接触状態が固定用歯列に向かう固定用キャッチの
揺動を制御リングの回転に変換した後、ベルトスプール
に繰出し方向への回転をもたらすようになされる。スロ
ットリンクにより与えられるベルトスプールに対しての
制御リングの先導によって、制御リングの連結用歯列は
連結用キャッチから離脱して、これにより連結用キャッ
チは再びその休止位置へ復帰することができる。それ故
に、連結用キャッチと、その連結用キャッチと組合わさ
れる制御リングおよび制御ディスクの連結用歯列とによ
って実質的に形成されるベルト巻上げ装置の固定機構
は、その休止位置へ復帰される。それ故に、固定用キャ
ッチをベルトスプールの固定用歯列から外して、ベルト
スプールが再び自由に回転できるようにするには、巻上
げ方向のベルトスプールの僅かな回転で十分である。そ
れ故に本発明は以下の知識を使用する。すなわち、ベル
トウェブに対して感応するか、車体に対して感応するよ
うなベルト巻上げ装置の固定機構を解除した後、ベルト
スプールはそれが完全に固定されるまで繰出し方向に予
め定めた角度だけさらに回転しなければならない。この
回転角度は、固定機構の作動で始まり、固定用キャッチ
の揺動開始で終わるパイロット回転角度と、固定キャッ
チがベルトスプールの固定用歯列に噛込むときの係合用
回転角度とで構成される。通常のベルト巻上げ装置がベ
ルトスプールを固定された状態にあるとき、ベルトスプ
ールはその係合用回転角度および巻上げ方向のパイロッ
ト回転角度の両方に関して回転して、固定機構が、した
がってベルトスプールが再び自由状態になるようにされ
ねばならない。一方、本発明のベルト巻上げ装置におい
ては、ベルトスプールは巻上げ方向に係合用回転角度に
関してだけ回転して、ベルトスプールが再び自由に回転
できるようにしなければならないだけである。何故な
ら、固定機構は既に固定用歯列に向かって固定用キャッ
チが揺動する間に再び解除されているからである。
【0005】本発明の好ましい実施例によれば、固定用
キャッチに備えられたピンと、制御リングに備えられた
スロットとによって構成されるスロットリンクが備えら
れる。この実施例では、特に有利な空間使用が行われ
る。何故なら、固定用キャッチよりも制御リングの方が
スロット用に一層大きい空間を利用できるからである。
【0006】本発明の可能とされる実施例によれば、固
定用キャッチはガイド溝を備え、このガイド溝の中に制
御リングに備えられているピンが係入して、固定用キャ
ッチと固定用歯列との間の第一接触状態を得るまで制御
リングによって固定用キャッチがベルトスプールの固定
用歯列に噛込むことができるようになされる。この実施
例では、スロットリンクはベルトスプールの固定におい
てベルトスプールに対する制御リングの先導を行うため
にのみ使用される。固定用歯列に対する固定用キャッチ
の噛込みはガイド溝およびピンによって達成される。こ
の実施例は特に有利である。何故なら、ガイド溝および
ピンは通常のベルト巻上げ装置に既に備えられており、
したがって必要とされる変更は最小限とされるからであ
る。
【0007】本発明による他の可能な実施例によれば、
ピンは固定用キャッチの回転軸線から離れて位置する前
端部に配置される。この実施例では、固定用キャッチを
固定用歯列に噛込ませるガイド溝およびピンは不要とさ
れる。それ故にスロットリンクは両方の機能、すなわち
固定用キャッチの固定用歯列に対する噛込みと、ベルト
スプールに対する制御リングの先導とを行う。固定用キ
ャッチのピンの配置によりスロットが大きなレバーアー
ムで揺動を与えるならば、固定用キャッチには特に正確
な動作が生まれる。
【0008】本発明の有利な実施例は従属請求項によっ
て明らかになろう。
【0009】添付図面に示されている好ましい実施例に
関連して本発明を以下に説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】概略側面図で示す図1および図2
に、本発明によるベルト巻上げ装置が示されている。こ
のベルト巻上げ装置は、内部にベルトスプール(図示せ
ず)が回転軸線Cに関して回転可能に取付けられている
フレーム10で実質的に構成されている。回転軸線Cは
視図平面に対して直角である。ベルトスプールは軸線方
向の各端部に固定用歯列12を備えており、この固定用
歯列に対して固定用歯13を備えた固定用キャッチ14
が係合して、ベルトスプールが安全ベルトの繰出し方向
へ回転するのを阻止するように固定できるようになされ
ている。
【0011】固定用キャッチ14は固定機構によって固
定用歯列12に噛込むように揺動でき、この固定機構は
以下の部材で実質的に構成されている。すなわち、制御
ディスク16、保持部片18、連結用キャッチ20およ
び制御リング22で構成されている。制御ディスク16
はベルトスプールと同軸な関係にはあるが相対回転不能
に配置されている。慣性ディスク(図面に示されていな
い)が制御ディスク16に取付けられており、この慣性
ディスクは予め定めた回転角度にわたって制御ディスク
と相対回転できるようになされている。保持部片18は
ベルトスプールに対して回転不能に連結されている。こ
の保持部片には連結用キャッチ20が枢動可能に取付け
られて制御リング22の連結用歯列24に噛込むことが
できるようになされている。連結用キャッチ20はばね
26によってその休止位置に向けて付勢されており、休
止位置においては連結用歯列24に噛込むことはない。
慣性ディスクは連結用キャッチ20に係合し、制御ディ
スク16したがって保持部片18に対して慣性ディスク
が回転することにより、連結用キャッチ20は制御リン
グ22の連結用歯列24と係合するようになされる。制
御リング22はフレーム10に配置され、ベルトスプー
ルと同軸回転するようになされる。制御リング22(図
3を参照)は固定用キャッチ14のガイド溝30に噛込
むピン28を備えている。ガイド溝30は幅がピン28
の直径にほぼ等しい第一部分と、幅がピン28の直径よ
りも大きい第二部分を有している。
【0012】制御リング22はさらにスロット32を備
えており、固定用キャッチ14の前端部に配置されてい
るピン34がこのスロットの中に係入する。ピン34は
固定キャッチの回転位置Dから距離を隔てて配置されて
いる。スロット32は実質的に真直な第一部分と、湾曲
した第二部分とを有する。図1に符号xで示している第
一部分の延長方向は、回転軸線Dおよびピン34を通る
図1にyで示された平面と角度αをなしており、この角
度αは約130゜〜約150゜の範囲の角度とされてい
る。角度αは約140゜とされるのが好ましい。図1に
zで示されるスロット32の第二部分の端部に対する接
線方向は、ベルトスプールの回転軸線Cおよび固定用キ
ャッチ14の回転軸線Dを通る平面と角度βをなしてお
り、この角度βは約30゜〜約60゜の範囲の角度とさ
れている。角度βは約45゜であるのが好ましい。制御
リング22の休止位置において、スロット32の第一部
分は図中wで示す平面にほぼ平行に整合され、この平面
はベルトスプールの回転軸線Cと固定用キャッチ14の
回転軸線Dとを通っている。スロット32の第二部分
は、そのスロットの第一部分が延在している方向に対し
て、ベルトスプールの回転軸線Cに向かって湾曲されて
いる。第二部分のこの湾曲は第一部分に対する遷移部分
から始まっている。制御リング22はまた当接部36も
備えており、この当接部に戻しばね38の一端部が係止
されており、戻しばねの他端部はフレームに固定された
ストップ39に係止されている。
【0013】本発明によるベルト巻上げ装置の機能方法
は以下の通りである。すなわち、固定機構の休止位置に
おいては、連結用キャッチ20が図1に示した位置に対
して時計方向に揺動し、したがって制御リング22の連
結用歯列24に噛込まないようになされ、ベルトスプー
ルはフレーム10内で自由に回転できる。この状態か
ら、ベルトウェブに感応するか車体に感応するようにし
て、ベルトスプールの固定が開始され得る。これはベル
トスプールに相対的に制御ディスク16が回転するとで
始まる。この回転は、周知の車体に感応するセンサー
(図示されていない)によって制御ディスク16の外周
面に設けられている歯42に噛込み、これによりベルト
スプールの回転とともに制御ディスクがこの回転に取り
残されるようにさせる制御キャッチ40によって行われ
るか、または制御ディスク自体の慣性の質量モーメント
によって、制御ディスク16はベルトスプールの回転が
加速する間はその回転から取り残される。この相対回転
により、連結用キャッチ20は制御リング22の連結用
歯列24に噛込む。それ故に、連結用歯列24は連結用
キャッチ20および保持部片18を経て連結され、方向
Aへの回転を不能とされる。
【0014】ベルトスプールが繰出し方向、すなわち方
向A、へ回転しているならば、ピン28はガイド溝30
を経て固定用キャッチ14を、固定用キャッチ14の歯
と固定用歯列12との間の第一接触状態が得られるまで
ベルトスプールの固定用歯列12に噛込ませる。この第
一接触状態から、固定用歯列12は、固定用キャッチ1
4が固定用歯列12の中に完全に揺動せしめられる回転
モーメントを固定用キャッチ14に作用させる。このよ
うにすることで、制御リング22のピン28はガイド溝
30の第一部分から離れてより幅の広い第二部分内に到
達する。このように、ピン28はガイド溝30から解放
されて、その結果、固定用キャッチ14はピン28によ
ってじゃまされずに揺動回転することができる。このと
き、ピン34はスロット32の第一部分と第二部分との
間の遷移部分に位置している。ベルトスプールの回転が
続くと、したがって固定用キャッチ14が固定用歯列1
2に噛込むようにさらに揺動が続くと、ピン34はスロ
ット32の湾曲した第二部分の内側に係合して、制御リ
ングを矢印Aの方向へ回転させる。回転軸線C、回転軸
線Dおよび平面yに対するスロット32の特別な整合に
より、ピン34はスロット32の第二部分によって制御
リング22に対してベルトスプールの回転よりも速い回
転を伝える。それ故に制御リング22はベルトスプール
よりも先行して、固定用キャッチ14と、スロット32
およびピン34で構成されるスロットリンクとによって
駆動されるようになされ、もはや保持部片18および連
結用キャッチ20で駆動されなくなる。制御リング22
がベルトスプールを、したがってそれに回転不能に連結
されている保持部片18を先導するので、連結用キャッ
チ20は制御リング22の連結用歯列24から自由状態
となされて、ばね26の作用で休止位置へ復帰すること
ができる。それ故に、この固定機構はベルトスプールか
ら引き離される。恐らく制御ディスク16に係合してい
る制御キャッチ40は制御ディスクから解放される。そ
れ故にこの固定機構は、ベルトスプールが繰出し方向へ
の回転に対して信頼できるように固定されているとはい
え、休止した非作動状態になされる。それ故に、固定用
歯列12から固定用キャッチ14を解放するためには、
巻上げ方向すなわち矢印Aに向かう方向へのベルトスプ
ールの僅かな回転で十分である。それ故にたとえベルト
ウェブが引張られてベルトスプールは固定されているよ
うな緊張(braced)状態にベルト巻上げ装置があって
も、ベルトスプールの固定用歯列から固定用キャッチを
解除するためには、巻上げ方向へのベルトスプールの僅
かな回転で十分である。
【0015】本発明のさらなる発展によれば、図示して
いないが固定用キャッチ14はスロット32およびピン
34で構成されるスロットリンクによって固定用歯列1
2にもっぱら噛合うようになされる。それ故に、制御リ
ング22のピン28と固定用キャッチ14のガイド溝3
0とは省略できる。ピン34が回転軸線Dから距離を隔
てた側の固定用キャッチ14の端部に配置されているの
で、固定用キャッチ14の移動は非常に高精度で行われ
る。
【0016】本発明のさらなる発展によれば、同様に図
示していないが、スロット32は制御リング22に移動
可能に配置できる。また、スロットを変形可能にするこ
ともできる。これは、特にベルト巻上げ装置にベルト緊
張装置が組合わされるときに推奨され、このベルト緊張
装置は必要とされるときにはいわゆるベルトの弛みを安
全ベルトから取り除くことができる。ベルトスプールが
この目的で巻上げ方向に回転するとき、固定用キャッチ
14は固定用歯列12から押し込まれる。これは固定機
構を破壊せずに保証され、スロット32は制御リング2
2上で移動するように配置される。
【0017】スロットの長手方向がベルトスプールから
のベルトウェブの引出し方向へほぼ向いて延在している
ことも本発明によるベルト巻上げ装置の利点である。こ
のようにして、高荷重が作用した状態でベルトスプール
がフレーム10に係止されているときにベルトスプール
を固定する場合、付加的な機械的応力が固定機構の一般
にプラスチックで構成されている各部材に作用すること
が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】固定機構が第一状態のときの本発明によるベル
ト巻上げ装置の概略的側面図。
【図2】固定機構が第二状態のときの図1のベルト巻上
げ装置の概略的側面図。
【図3】図1および図2の本発明によるベルト巻上げ装
置に使用される制御リング上の概略的頂面図。
【符号の説明】
10 フレーム 12 固定用歯列 13 固定用歯 14 固定用キャッチ 16 制御ディスク 18 保持部片 20 連結用キャッチ 22 制御リング 24 連結用歯列 26 ばね 28 ピン 30 ガイド溝 32 スロット 34 ピン 36 当接部 38 戻しばね 40 制御キャッチ 42 歯

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に固定用歯列(12)を有するベル
    トスプールが回転可能に取付けられたフレーム(10)
    を有し、また少なくとも一つの固定用歯(13)を有す
    る固定用キャッチ(14)が備えられ、前記固定用キャ
    ッチ(14)は前記固定用歯列(12)に噛込むように
    移動してベルトスプールを安全ベルトの繰出し方向へ回
    転させないように固定することができるようになされて
    おり、前記ベルトスプールと相対的に回転可能な制御リ
    ング(22)が備えられ、該リング(22)は連結用歯
    列(24)を有して前記固定用キャッチ(14)に係合
    するようになされており、また前記ベルトスプールと相
    対回転不能な前記制御ディスク(16)が備えられ、該
    制御ディスクに慣性ディスクが回転可能に取付けられて
    おり、該慣性ディスクは前記制御ディスク(16)と相
    対的に回転して連結用キャッチ(20)を該制御リング
    (22)の連結用歯列(24)に係合させるようにな
    し、これにより前記ベルトスプールの繰出し方向への回
    転で前記制御リング(22)は前記連結用キャッチ(2
    0)を介して移動され、前記固定用キャッチ(14)は
    固定用歯(13)と前記固定用歯列(12)との間に第
    一接触状態を得るまで該固定用歯列(12)に対して噛
    込むように係合され、この第一接触状態を得た後は、こ
    の回転モーメントが前記固定用歯列(12)から前記固
    定用歯(14)へ作用して該固定用キャッチ(14)が
    固定用歯列に完全に噛込むように揺動されるように構成
    されている乗物用安全ベルトのベルト巻上げ装置であっ
    て、前記固定用キャッチ(14)および前記制御リング
    (22)がスロットリンク(32,34)を介して互い
    に連結されており、固定用歯(13)と固定用歯列(1
    2)との間が第一接触状態となされた後、該スロットリ
    ンクは前記固定用歯列(12)へ向かう前記固定用キャ
    ッチ(14)の揺動を前記制御リング(22)の回転運
    動に変換し、この回転運動が前記繰出し方向へ前記ベル
    トスプールを回転させるようになすことを特徴とする乗
    物用安全ベルトのベルト巻上げ装置。
  2. 【請求項2】 前記スロットリンクが前記固定用キャッ
    チ(14)に備えたピン(34)と、前記制御リング
    (22)に備えたスロット(32)で構成されたことを
    特徴とする請求項1に記載された乗物用安全ベルトのベ
    ルト巻上げ装置。
  3. 【請求項3】 前記固定用キャッチ(14)がガイド溝
    (30)を備えており、該ガイド溝内に前記制御リング
    (22)に備えたピン(28)が係入して、前記制御リ
    ング(22)によって前記固定用キャッチ(14)が前
    記ベルトスプールの固定用歯列(12)に噛込んで前記
    固定用キャッチ(14)の固定用歯(13)と該固定用
    歯列(12)との間に第一接触状態を形成するように係
    合することができることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載された乗物用安全ベルトのベルト巻上げ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記固定用キャッチ(14)の固定用歯
    (13)と前記ベルトスプールの固定用歯列(12)と
    の間の第一接触状態が生じた後に前記ガイド溝(30)
    が前記ピン(28)から離れることを特徴とする請求項
    3に記載された乗物用安全ベルトのベルト巻上げ装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド溝(30)が少なくとも部分
    的に前記ピン(28)の直径より広い幅を有することを
    特徴とする請求項4に記載された乗物用安全ベルトのベ
    ルト巻上げ装置。
  6. 【請求項6】 前記ピン(34)が前記固定用キャッチ
    (14)の前端部に配置され、該固定用キャッチ(1
    4)の回転軸線(D)から離れていることを特徴とする
    請求項2から請求項5までのいずれか一項に記載された
    乗物用安全ベルトのベルト巻上げ装置。
  7. 【請求項7】 前記スロット(32)が変形可能か、ま
    たは前記制御リング(22)上を弾性的に移動可能なよ
    うに配置されていることを特徴とする請求項2から請求
    項6までのいずれか一項に記載された乗物用安全ベルト
    のベルト巻上げ装置。
  8. 【請求項8】 前記制御リング(22)が前記ベルトス
    プールの回転軸線(C)を中心にして回転可能であるこ
    と、また前記制御リング(22)の回転によって前記固
    定用歯列(12)との第一接触状態が得られるように前
    記固定用キャッチ(14)を該固定用歯列(12)に係
    入させる前記スロット(32)の第一部分が、前記制御
    リング(22)の静止位置において前記ベルトスプール
    の回転軸線(C)と前記固定用キャッチ(14)の回転
    軸線(D)を通る平面(W)に大体平行に整列されてい
    ることを特徴とする請求項2から請求項7までのいずれ
    か一項に記載された乗物用安全ベルトのベルト巻上げ装
    置。
  9. 【請求項9】 前記スロット(32)の第一部分の延長
    方向(x)と、前記固定用キャッチ(14)の回転軸線
    (D)および前記ピン(34)を通る平面(y)とが約
    130゜〜約150゜の角度(α)をなすことを特徴と
    する請求項8に記載された乗物用安全ベルトのベルト巻
    上げ装置。
  10. 【請求項10】 第一部分の延長方向(x)と、固定用
    キャッチ(14)の回転軸線(D)およびピン(34)
    を通る平面(y)とのなす角度(α)が約140゜であ
    ることを特徴とする請求項9に記載された乗物用安全ベ
    ルトのベルト巻上げ装置。
  11. 【請求項11】 前記固定用キャッチ(14)の係合運
    動による揺動を前記制御リング(22)の回転に変換す
    る前記スロット(32)の第二部分が、前記第一部分の
    延在する方向に対し、前記ベルトスプールの回転軸線
    (C)へ向かって湾曲されていることを特徴とする請求
    項8から請求項10までのいずれか一項に記載された乗
    物用安全ベルトのベルト巻上げ装置。
  12. 【請求項12】 前記第二部分の湾曲が前記第一部分へ
    至る遷移部分から始まっていることを特徴とする請求項
    11に記載された乗物用安全ベルトのベルト巻上げ装
    置。
  13. 【請求項13】 前記第一部分から離れる方向へ向いた
    前記スロット(32)の第二部分の端部に対する接線
    (z)が、前記ベルトスプールの回転軸線(C)および
    前記固定用キャッチ(14)の回転軸線(D)を通る平
    面(w)と約30゜〜約60゜の角度(β)をなすこと
    を特徴とする請求項11または請求項12に記載された
    乗物用安全ベルトのベルト巻上げ装置。
  14. 【請求項14】 前記第一部分から離れる方向へ向いた
    前記スロット(32)の第二部分の端部に対する接線
    (z)が前記ベルトスプールの回転軸線(C)および前
    記固定用キャッチ(14)の回転軸線(D)を通る平面
    (w)となす角度(β)が、約45゜であることを特徴
    とする請求項13に記載された乗物用安全ベルトのベル
    ト巻上げ装置。
  15. 【請求項15】 前記ピン(34)が前記固定用キャッ
    チ(14)と一体に構成されていることを特徴とする請
    求項1から請求項14までのいずれか一項に記載された
    乗物用安全ベルトのベルト巻上げ装置。
  16. 【請求項16】 前記スロット(32)の長手方向が前
    記ベルトスプールからの前記ベルトウェブの引出し方向
    にほぼ沿って延在することを特徴とする請求項2から請
    求項15までのいずれか一項に記載された乗物用安全ベ
    ルトのベルト巻上げ装置。
JP10067172A 1997-03-18 1998-03-17 乗物用安全ベルトのベルト巻上げ装置 Pending JPH10297427A (ja)

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