JPH10297398A - キャビン型車両の前部側における衝撃緩和機構 - Google Patents
キャビン型車両の前部側における衝撃緩和機構Info
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- JPH10297398A JPH10297398A JP11123197A JP11123197A JPH10297398A JP H10297398 A JPH10297398 A JP H10297398A JP 11123197 A JP11123197 A JP 11123197A JP 11123197 A JP11123197 A JP 11123197A JP H10297398 A JPH10297398 A JP H10297398A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 トラックやバス等、キャビン型車両が正面か
ら衝突した際に、その車両前部側の衝撃を緩和するため
の機構に関し、トラック等のキャビン型の車両が正面側
から衝突した場合でも、車両前端部のフロントパネル等
の部材が直接ドライバーの身体に当たるのを防止し、そ
の衝撃を緩和することを課題とする。 【解決手段】 トラック等のキャビン型車両の前部側
が、出没自在に構成されてなることを特徴とする。
ら衝突した際に、その車両前部側の衝撃を緩和するため
の機構に関し、トラック等のキャビン型の車両が正面側
から衝突した場合でも、車両前端部のフロントパネル等
の部材が直接ドライバーの身体に当たるのを防止し、そ
の衝撃を緩和することを課題とする。 【解決手段】 トラック等のキャビン型車両の前部側
が、出没自在に構成されてなることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャビン型車両の
前部側における衝撃緩和機構、さらに詳しくは、トラッ
クやバス等、キャビン型車両が正面から衝突した際に、
その車両前部側の衝撃を緩和するための機構に関する。
前部側における衝撃緩和機構、さらに詳しくは、トラッ
クやバス等、キャビン型車両が正面から衝突した際に、
その車両前部側の衝撃を緩和するための機構に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、衝突した際の衝撃を緩和するため
に、エアーバッグ等が内装された自動車が普及されつつ
ある。
に、エアーバッグ等が内装された自動車が普及されつつ
ある。
【0003】このようなエアバッグ等は交通事故死に至
る程度の衝突等の衝撃からドライバーを保護するための
衝撃緩和手段であるが、交通事故死に至らない程度の正
面側からの衝突であれば、自動車の前部側が破損するだ
けで、ドライバーに対する衝撃が致命的でない場合もあ
る。
る程度の衝突等の衝撃からドライバーを保護するための
衝撃緩和手段であるが、交通事故死に至らない程度の正
面側からの衝突であれば、自動車の前部側が破損するだ
けで、ドライバーに対する衝撃が致命的でない場合もあ
る。
【0004】これは、自動車の前部にボンネットが存在
するために、そのボンネットの先端が運転席から離間し
た位置にあり、自動車が正面側から衝突した場合でも、
そのボンネットの存在によって結果的にドライバーが保
護されているにすぎないのである。
するために、そのボンネットの先端が運転席から離間し
た位置にあり、自動車が正面側から衝突した場合でも、
そのボンネットの存在によって結果的にドライバーが保
護されているにすぎないのである。
【0005】しかし、トラック等、ボンネットのないい
わゆるキャビン型車両の場合には、その車両の前端部で
あるフロントパネルやバンパーの部分が運転席の直前に
あり、正面側から衝突すれば、その衝撃が比較的軽いも
のであっても、車両前端部のフロントパネルの破損に伴
い、その破損したフロントパネル等の部材が直接身体に
当たる可能性があった。
わゆるキャビン型車両の場合には、その車両の前端部で
あるフロントパネルやバンパーの部分が運転席の直前に
あり、正面側から衝突すれば、その衝撃が比較的軽いも
のであっても、車両前端部のフロントパネルの破損に伴
い、その破損したフロントパネル等の部材が直接身体に
当たる可能性があった。
【0006】従って、トラック等のキャビン型の車両が
正面側から衝突するのは、その衝撃の程度のいかんにか
かわらず、ドライバーにとっては極めて危険なものであ
った。
正面側から衝突するのは、その衝撃の程度のいかんにか
かわらず、ドライバーにとっては極めて危険なものであ
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
課題を解決するためになされたもので、トラック等のキ
ャビン型の車両が正面側から衝突した場合でも、車両前
端部のフロントパネル等の部材が直接ドライバーの身体
に当たるのを防止し、その衝撃を緩和することを課題と
するものである。
課題を解決するためになされたもので、トラック等のキ
ャビン型の車両が正面側から衝突した場合でも、車両前
端部のフロントパネル等の部材が直接ドライバーの身体
に当たるのを防止し、その衝撃を緩和することを課題と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するためになされたもので、その課題を解決す
るための手段は、トラック等のキャビン型車両の前部側
が、出没自在に構成されていることにある。
題を解決するためになされたもので、その課題を解決す
るための手段は、トラック等のキャビン型車両の前部側
が、出没自在に構成されていることにある。
【0009】車両の前部側を出没させる機構としては、
たとえば、該車両の前部の背面側にスライド体3を設
け、該スライド体3を車両の下部に内装されたガイド体
2にスライド自在に内嵌合して構成することが例示され
る。
たとえば、該車両の前部の背面側にスライド体3を設
け、該スライド体3を車両の下部に内装されたガイド体
2にスライド自在に内嵌合して構成することが例示され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に従って説明する。
て、図面に従って説明する。
【0011】図1乃至図3において、1は車両としての
トラックで、車体の内部側の下部の両側には、フレーム
としての機能をも有する断面略コ字状のガイド体2が設
けられている。
トラックで、車体の内部側の下部の両側には、フレーム
としての機能をも有する断面略コ字状のガイド体2が設
けられている。
【0012】3は、トラック1のフロントパネル4を前
方へ突出させるためのスライド体で、前記フロントパネ
ル4の背面側に取付けられてなるとともに、前記ガイド
体2に沿うように、該ガイド体2の内面側にスライド自
在に嵌合されている。
方へ突出させるためのスライド体で、前記フロントパネ
ル4の背面側に取付けられてなるとともに、前記ガイド
体2に沿うように、該ガイド体2の内面側にスライド自
在に嵌合されている。
【0013】このスライド体3のスライドは、たとえば
セルモータ等の車両の内部にある駆動機構を利用して行
われる。
セルモータ等の車両の内部にある駆動機構を利用して行
われる。
【0014】次に、このようなトラックにおける前部側
の衝撃緩和機構の作用について説明すると、衝突時にお
ける衝撃の緩和の必要な場合、たとえば高速道路の走行
中においては、高速道路に入る前の停止中に、上記セル
モータ等の駆動手段により、予めスライド体3をガイド
体2に対して前方にスライドさせて、図3に示すように
フロントパネル4を前方へ突出させる。
の衝撃緩和機構の作用について説明すると、衝突時にお
ける衝撃の緩和の必要な場合、たとえば高速道路の走行
中においては、高速道路に入る前の停止中に、上記セル
モータ等の駆動手段により、予めスライド体3をガイド
体2に対して前方にスライドさせて、図3に示すように
フロントパネル4を前方へ突出させる。
【0015】このようにフロントパネル4を前方へ突出
させた状態で高速道路を走行する場合において、仮に事
故等により軽度の正面衝突が生じても、フロントパネル
4は破損するが、そのフロントパネル4は前方へ突出し
た状態であるために、そのフロントパネル4の位置から
運転席までが離間し、その離間距離が十分に確保されて
いるため、フロントパネル4が損傷したとしても、その
フロントパネル4が直接ドライバー又は同乗者に当たる
ことがなく、従って衝突時における衝撃が従来に比べて
著しく緩和されることとなるのである。
させた状態で高速道路を走行する場合において、仮に事
故等により軽度の正面衝突が生じても、フロントパネル
4は破損するが、そのフロントパネル4は前方へ突出し
た状態であるために、そのフロントパネル4の位置から
運転席までが離間し、その離間距離が十分に確保されて
いるため、フロントパネル4が損傷したとしても、その
フロントパネル4が直接ドライバー又は同乗者に当たる
ことがなく、従って衝突時における衝撃が従来に比べて
著しく緩和されることとなるのである。
【0016】よって、ドライバーや同乗者の身体に危険
を及ぼすおそれも少なくなる。
を及ぼすおそれも少なくなる。
【0017】一方、一般道路等を走行する場合には、道
路交通法等の規制により、フロントパネル4を突出した
状態のまま走行するのが不都合な場合がある。
路交通法等の規制により、フロントパネル4を突出した
状態のまま走行するのが不都合な場合がある。
【0018】その場合には、上記駆動手段によりスライ
ド体3を後方にスライドさせ、図1に示すようにフロン
トパネル4が車体の前面に沿うように再度車体の内部に
没入させる。
ド体3を後方にスライドさせ、図1に示すようにフロン
トパネル4が車体の前面に沿うように再度車体の内部に
没入させる。
【0019】これによって、フロントパネル4の突出状
態が一般道路において障害となることもない。
態が一般道路において障害となることもない。
【0020】尚、上記実施形態では、フロントパネル4
を突出させる手段として、断面略コ字状のスライド体3
を、同形状のガイド体2にスライド自在に内嵌合するこ
とによってフロントパネル4を前方側に突出させるよう
に構成したが、フロントパネル4を突出させる手段はこ
れに限定されるものではなく、その手段は問わない。
を突出させる手段として、断面略コ字状のスライド体3
を、同形状のガイド体2にスライド自在に内嵌合するこ
とによってフロントパネル4を前方側に突出させるよう
に構成したが、フロントパネル4を突出させる手段はこ
れに限定されるものではなく、その手段は問わない。
【0021】また、上記実施形態では、フロントパネル
4を前方に突出させるようにしたが、前方に突出させる
のはフロントパネル4のみならず、バンパー等を同時に
突出させてもよい。
4を前方に突出させるようにしたが、前方に突出させる
のはフロントパネル4のみならず、バンパー等を同時に
突出させてもよい。
【0022】要は、車両の前部側が、出没自在に構成さ
れていればよいのである。
れていればよいのである。
【0023】また、上記実施形態では、本発明をトラッ
クに適用する場合について説明したが、トラック以外に
たとえばバスに適用することも可能であり、さらには、
ライトバンやワゴン車等に本発明を適用することも可能
である。
クに適用する場合について説明したが、トラック以外に
たとえばバスに適用することも可能であり、さらには、
ライトバンやワゴン車等に本発明を適用することも可能
である。
【0024】要は、一般の自動車のようなボンネットの
ないキャビン型の車両であれば適用可能である。
ないキャビン型の車両であれば適用可能である。
【0025】
【発明の効果】叙上のように、本発明においては、トラ
ック等のキャビン型車両のフロントガラス下部の前部側
が、前方に突出可能に構成されているため、その前部側
を突出させた状態で走行すると、突出した車両の前部側
から運転席までが離間した状態となり、従って、仮に事
故等により正面衝突が生じ、車両の前部側が破損したと
しても、その破損した前部側の車体が直接ドライバーや
同乗者に当たることがなく、衝突時における衝撃が従来
に比べて著しく緩和されるという効果がある。
ック等のキャビン型車両のフロントガラス下部の前部側
が、前方に突出可能に構成されているため、その前部側
を突出させた状態で走行すると、突出した車両の前部側
から運転席までが離間した状態となり、従って、仮に事
故等により正面衝突が生じ、車両の前部側が破損したと
しても、その破損した前部側の車体が直接ドライバーや
同乗者に当たることがなく、衝突時における衝撃が従来
に比べて著しく緩和されるという効果がある。
【0026】この結果、ドライバーや同乗者の身体に危
険を及ぼすおそれも従来に比べると少なくなるという利
点がある。
険を及ぼすおそれも従来に比べると少なくなるという利
点がある。
【0027】また、突出した車体の前部側を元に戻すこ
とによって、通常と同様に走行することが可能となり、
従って一般道路等において道路交通法上の規制等の障害
となるおそれもない。
とによって、通常と同様に走行することが可能となり、
従って一般道路等において道路交通法上の規制等の障害
となるおそれもない。
【0028】このように、本発明においては、高速道路
や一般道路等、車両の前部側が突出していることが道路
交通法上の規制を受けやすいか否か等に応じて、車両の
前部側を突出状態として走行し、或いは突出させず通常
の状態で走行する等、適宜変更して走行させることがで
きるという実益がある。
や一般道路等、車両の前部側が突出していることが道路
交通法上の規制を受けやすいか否か等に応じて、車両の
前部側を突出状態として走行し、或いは突出させず通常
の状態で走行する等、適宜変更して走行させることがで
きるという実益がある。
【図1】本発明が適用される車両の一実施形態としての
トラックの概略正面図。
トラックの概略正面図。
【図2】スライド体がガイド体に内装された状態を示す
要部拡大断面図。
要部拡大断面図。
【図3】使用状態を示す概略正面図。
1…トラック 2…ガイド体 3…スライド体 4…フロントパネル
Claims (2)
- 【請求項1】 トラック等のキャビン型車両の前部側
が、出没自在に構成されてなることを特徴とするキャビ
ン型車両の前部側における衝撃緩和機構。 - 【請求項2】 車両の前部側を出没させる機構が、該車
両の前部の背面側にスライド体3を設け、該スライド体
3を車両の下部に内装されたガイド体2にスライド自在
に内嵌合して構成された機構である請求項1記載のキャ
ビン型車両の前部側における衝撃緩和機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11123197A JPH10297398A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | キャビン型車両の前部側における衝撃緩和機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11123197A JPH10297398A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | キャビン型車両の前部側における衝撃緩和機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10297398A true JPH10297398A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14555894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11123197A Pending JPH10297398A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | キャビン型車両の前部側における衝撃緩和機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10297398A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19941939A1 (de) * | 1999-09-03 | 2001-03-22 | Daimler Chrysler Ag | Schutzeinrichtung für Kraftfahrzeuge |
EP1002700A3 (de) * | 1998-11-17 | 2003-03-26 | DaimlerChrysler AG | Anordnung eines Frontschutzbügels an einem Kraftwagenbug |
EP3835141A1 (de) * | 2019-12-13 | 2021-06-16 | ZF Airbag Germany GmbH | Gasgenerator insbesondere für ein fahrzeugsicherheitssystem |
-
1997
- 1997-04-28 JP JP11123197A patent/JPH10297398A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1002700A3 (de) * | 1998-11-17 | 2003-03-26 | DaimlerChrysler AG | Anordnung eines Frontschutzbügels an einem Kraftwagenbug |
DE19941939A1 (de) * | 1999-09-03 | 2001-03-22 | Daimler Chrysler Ag | Schutzeinrichtung für Kraftfahrzeuge |
EP3835141A1 (de) * | 2019-12-13 | 2021-06-16 | ZF Airbag Germany GmbH | Gasgenerator insbesondere für ein fahrzeugsicherheitssystem |
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