JPH1029370A - インクジェット記録用シート - Google Patents

インクジェット記録用シート

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Publication number
JPH1029370A
JPH1029370A JP8215871A JP21587196A JPH1029370A JP H1029370 A JPH1029370 A JP H1029370A JP 8215871 A JP8215871 A JP 8215871A JP 21587196 A JP21587196 A JP 21587196A JP H1029370 A JPH1029370 A JP H1029370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
binder
weight
ink
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8215871A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Fujiwara
英記 藤原
Yasumasa Kamiyama
泰巨 上山
Nobukazu Sumino
信和 角野
Yasuo Tatsumi
康雄 巽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Cloth Co Ltd
Original Assignee
Toyo Cloth Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Cloth Co Ltd filed Critical Toyo Cloth Co Ltd
Priority to JP8215871A priority Critical patent/JPH1029370A/ja
Publication of JPH1029370A publication Critical patent/JPH1029370A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像隠蔽性および塗膜強度にすぐれたインク
ジェット記録用シートを提供することにあり、ポスタ
ー、懸垂幕、横断幕、看板などの屋外広告物、室内装飾
物、複製画などの用途に好適である。 【解決手段】 繊維基材上に、無機充填剤およびバイ
ンダーよりなるインク吸収層、裏面に接着剤層を介して
画像隠蔽層を積層する。インク吸収層において、バイン
ダーの配合量は無機充填剤100重量部に対して50〜
200重量部、好ましくは80〜150重量部であり、
従来よりも多量に使用することにより、塗膜強度が向上
し耐候性および耐水性が改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像隠蔽性および
塗膜強度にすぐれたインクジェット記録用シートに関す
るものであり、ポスター、懸垂幕、横断幕、看板などの
屋外広告物、室内装飾物、複製画などの用途に好適であ
る。
【0002】
【従来の技術】繊維基材上に、インク吸収表面層を塗工
したインクジェット記録用シートとしては、特開平2−
219679号公報および特開平8−90900号公報
などが開示されている。しかしこれらの記録用シートで
は、画像が透けて見え、また無機充填剤に対するバイン
ダーの配合量が50重量%未満と比較的少量であるた
め、インクの吸収性が向上する反面、塗膜がもろく耐候
性および耐水性が不十分であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
欠点を改良すべく鋭意研究した結果、裏面に接着剤層を
介して画像隠蔽層を積層するとともに、インク吸収層に
おいて無機充填剤に対するバインダーの配合量を従来よ
りも多量にすることにより、画像隠蔽性および塗膜強度
にすぐれたインクジェット記録用シートが得られること
を見出したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は、インク
ジェット記録用シートにおいて、繊維基材上に無機充填
剤およびバインダーよりなるインク吸収層、裏面に接着
剤層を介して画像隠蔽層が積層されていることを特徴と
する。
【0005】本発明の第二は、インクジェット記録用シ
ートのインク吸収層において、無機充填剤100重量部
に対してバインダー50〜200重量部が配合されてい
ることを特徴とする。
【0006】本発明における繊維基材としては、木綿、
絹、麻、羊毛などの天然繊維、レーヨン、アセテートな
どの再生または半合成繊維、ポリエステル、アクリル、
ナイロン、ビニロン、ポリプロピレンなどの合成繊維の
単独、混紡あるいは混織による織物、編物または不織布
であり、特に限定されない。
【0007】インク吸収層における無機充填剤は、イン
クの吸収性向上に寄与するものであり、シリカ、タル
ク、クレー、炭酸カルシウム、酸化チタン、アルミナな
どの単独またはこれらを混合して使用される。平均粒径
としては、0.05〜30μm、好ましくは0.1〜1
0μmである。0.05μm未満では画像の白化現象が
生じ、また30μmを超えると画像鮮明性および加工性
に問題が生じる。
【0008】無機充填剤のバインダーとしては、ポリビ
ニルアルコール、エチレン・酢酸ビニル共重合体、酢酸
ビニル・アクリル酸エステル共重合体、ポリアクリル酸
エステル、ポリウレタン、ポリアミドなどが使用され
る。バインダーの配合量は、無機充填剤100重量部に
対して50〜200重量部、好ましくは80〜150重
量部である。配合量が50重量部未満では塗膜がもろく
なり、また200重量部を超えるとインクの吸収性を阻
害するため好ましくない。
【0009】インク吸収層の塗工量としては、一般に固
形分換算で5〜100g/m、好ましくは10〜30
g/mある。塗工量が5g/m未満ではインクの吸
収性が不十分となり、また100g/mを超えてもそ
れ以上の効果は期待されない。さらにインク吸収層に、
分散剤、インクセット剤、耐水化剤、消泡剤などを添加
してもよい。またインク吸収層は、繊維基材上に接着剤
層を介して積層してもよい。
【0010】繊維基材の裏面に形成される接着剤層は、
ポリ酢酸ビニル、エチレン・酢酸ビニル共重合体、酢酸
ビニル・アクリル酸エステル共重合体、ポリウレタンな
どの接着剤を、固形分換算で5〜20g/m塗工した
ものである。
【0011】接着剤層を介して積層される画像隠蔽層
は、インク吸収層におけると同様の無機充填剤およびバ
インダーを含有するが、無機充填剤は画像の透けを防止
するために添加される。バインダーの配合量は、無機充
填剤100重量部に対して一般に20〜200重量部、
好ましくは50〜100重量部である。配合量が20重
量部未満では塗膜がもろくなり、また200重量部を超
えると画像の隠蔽性が低下するため好ましくない。さら
に画像隠蔽層に、必要に応じて分散剤、架橋剤、消泡剤
などを添加してもよい。
【0012】画像隠蔽層の塗工量としては、一般に固形
分換算で5〜100g/m、好ましくは15〜50g
/mある。塗工量が5g/m未満では画像の隠蔽性
が不十分となり、また100g/mを超えると基材の
柔軟性を損なうおそれがあるため好ましくない。
【0013】インク吸収層、接着剤層および画像隠蔽層
の塗工においては、ナイフコーター、ブレードコータ
ー、ロールコーター、バーコーター、ロッドコーター、
グラビアコーター、スプレーコーターなどの通常の塗工
機が適宜使用される。なお繊維基材、インク吸収層など
必要に応じてカレンダーで平滑化処理することもでき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】繊維基材上に、無機充填剤100
重量部に対してバインダー50〜200重量部、好まし
くは80〜150重量部が配合されたインク吸収層を、
5〜100g/m(固形分換算)の塗工量で形成す
る。また繊維基材の裏面に、接着剤層を介して無機充填
剤100重量部に対してバインダー20〜200重量部
が配合された画像隠蔽層を、5〜100g/m(固形
分換算)の塗工量で積層する。
【0015】繊維基材の裏面に、接着剤層を介して画像
隠蔽層を積層することにより、画像の透けを防止するこ
とができ、またインク吸収層において無機充填剤に対す
るバインダーの配合量を従来よりも多量にすることによ
り、インク吸収性と塗膜強度のバランスのとれたインク
ジェット記録用シートが得られる。得られたインクジェ
ット記録用シートは、シャープ社製インクジェットプリ
ンターIO−735Xでカラーテストパターンを印字
し、各種特性を以下の基準により評価した。
【0016】画像鮮明性は、画質を目視で評価した。 ○ 良好 △ やや劣る × インクの流れ、はじき、にじみなどがある
【0017】画像隠蔽性は、出力された画像を吊しその
透け具合を比較した。 ○ 良好 △ やや劣る × 透けがある
【0018】塗膜強度は、セロハンテープを貼りつけ、
2kgのローラーで2往復圧着後、テープを180度方
向に強制剥離して、塗膜の剥離状態を目視で評価した。 〇 剥離なし △ 塗膜が部分的に剥離する × 塗膜が完全に剥離する
【0019】
【実施例】20番手ビニロン平織物の裏面に、酢酸ビニ
ル・アクリル酸エステル共重合体(固形分55%)80
重量部及びポリ酢酸ビニル(固形分40%)20重量部
よりなる接着剤層を、ナイフコーターにより固形分換算
で15g/m塗工し、乾燥した。さらに下記配合1の
画像隠蔽層を、接着剤層を介して固形分換算で15g/
塗工し、乾燥した。ついで下記配合2のインク吸収
層を、該織物上に固形分換算で20g/m塗工し、乾
燥してインクジェット記録用シートを得た。各種特性の
評価結果を表1に示すが、いずれも良好であった。
【0020】 配合1 ポリビニルアルコール(117K)クラレ社製) 10 重量部 酢酸ビニル・アクリル酸エステル共重合体 (ニューテックス224B、新中村化学社製) 50 〃 タルク(平均粒径6.4μm) (タルクA、山陽クレー工業社製) 50 〃 重質炭酸カルシウム(平均粒径2.24μm) (エスカロン100、三共精粉社製) 35 〃 酸化チタン(平均粒径0.27μm) (JR−701、帝国化工社製) 15 〃 分散剤(スミレーズレジンDS−10、住友化学 工業社製) 0.05〃 架橋剤(スミレーズレジン633、住友化学工業社製) 5 〃 消泡剤(ノプコ8034L、サンノプコ社製) 0.2〃
【0021】 配合2 ポリビニルアルコール(117K)クラレ社製) 110 重量部 シリカ(平均粒径3.5〜3.9μm) (ファインシールX−37(B)、トクヤマ社製) 100 〃 インクセット剤(スミレーズレジン1001、住友 化学工業社製) 15 〃 耐水化剤(スミレーズレジン5004、住友化学工 業社製) 5 重量部 消泡剤(ノプコ8034L、サンノプコ社製) 0.5〃
【0022】
【比較例1】実施例で画像隠蔽層の塗工を省略した以外
は同様にして、試料を得た。評価結果を表1に示す
が、、画像の透けがあり隠蔽性が不十分であった。
【0023】
【比較例2】実施例でインク吸収層の塗工を省略した以
外は同様にして、試料を得た。評価結果を表1に示す
が、画質においてインクの流れ、にじみ等があり、鮮明
性が不十分であった。
【0024】
【比較例3】実施例におけるインク吸収層(配合2)中
のポリビニルアルコールを、110重量部から40重量
部に変更した以外は同様にして、試料を得た。評価結果
を表1に示すが、塗膜強度がやや劣っていた。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】繊維基材の裏面に、接着剤層を介して画
像隠蔽層を積層することにより、画像の透けを防止する
ことができ、またインク吸収層において無機充填剤に対
するバインダーの配合量を従来よりも多量にすることに
より、塗膜強度の向上したインクジェット記録用シート
を得ることができる。得られたインクジェット記録用シ
ートは耐候性および耐水性にすぐれているため、特に屋
外広告物の用途に広く使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 巽 康雄 大阪府大阪市中央区本町二丁目2番7号東 洋クロス株式会社本社事務所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維基材上に、無機充填剤およびバイン
    ダーよりなるインク吸収層、裏面に接着剤層を介して画
    像隠蔽層が積層されていることを特徴とするインクジェ
    ット記録用シート。
  2. 【請求項2】 インク吸収層において、無機充填剤10
    0重量部に対してバンダー50〜200重量部が配合さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のインクジェッ
    ト記録用シート。
JP8215871A 1996-07-12 1996-07-12 インクジェット記録用シート Pending JPH1029370A (ja)

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JP8215871A JPH1029370A (ja) 1996-07-12 1996-07-12 インクジェット記録用シート

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ID=16679652

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003145969A (ja) * 2001-11-16 2003-05-21 Toppan Printing Co Ltd スクラッチ隠蔽層付印刷物
KR20030039774A (ko) * 2001-11-14 2003-05-22 네오미디어테크 주식회사 내수성이 향상된 잉크젯 프린터용 섬유원단 및 그 제조 방법
KR100425034B1 (ko) * 2001-10-23 2004-03-30 주식회사지엠피 차광 및 엠보스 기능을 갖는 피씨 실사프린트용 적층시트
KR100823372B1 (ko) 2007-03-30 2008-04-18 (주) 칼라풀 원단코팅용 조성물 제조방법 및 그 조성물, 조성물을이용한 코팅방법

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