JPH1029369A - インクジェット記録用紙 - Google Patents

インクジェット記録用紙

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Publication number
JPH1029369A
JPH1029369A JP18620096A JP18620096A JPH1029369A JP H1029369 A JPH1029369 A JP H1029369A JP 18620096 A JP18620096 A JP 18620096A JP 18620096 A JP18620096 A JP 18620096A JP H1029369 A JPH1029369 A JP H1029369A
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JP
Japan
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group
general formula
recording paper
ink jet
hydrogen atom
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Pending
Application number
JP18620096A
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English (en)
Inventor
Kenzo Kasahara
健三 笠原
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPH1029369A publication Critical patent/JPH1029369A/ja
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
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  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 水溶性染料を用いたインクジェット方式で記
録される記録用紙において、記録後の染料の耐水性や耐
湿性が良好で、かつ、耐光性を低下させないインクジェ
ット記録用紙を提供する。 【解決手段】 支持体上に下記一般式(I)で表される
重合体媒染剤を含有する層を有することを特徴とするイ
ンクジェット記録用紙。 一般式(I) −(A)x−(B)y−(C)z−(D)u− 式中、Aは3級アミノ基又は4級アンモニウム基を有す
る繰り返し単位を表し、Bは一重項酸素を消光しうる基
又は紫外線を吸収し得る基を有する繰り返し単位を表
し、Cはエチレン性不飽和基を有する繰り返し単位を表
し、DはA、B以外のエチレン性不飽和基を有する繰り
返し単位を表す。x+y+z+u=100モル%であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性インクを用い
て記録を行うインクジェット記録用紙に関し、特にイン
ク吸収性を改善したインクジェット記録用紙に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は、インクの微小液
滴を種々の作動原理により飛翔させて紙などの記録シー
トに付着させ、画像・文字などの記録を行うものである
が、比較的高速、低騒音、多色化が容易である等の利点
を有している。この方式で従来から問題となっていたノ
ズルの目詰まりとメンテナンスについては、インク及び
装置の両面から改良が進み、現在では各種プリンター、
ファクシミリ、コンピューター端末等、様々な分野に急
速に普及している。
【0003】このインクジェット記録方式で使用される
記録用紙としては、印字ドットの濃度が高く、色調が明
るく鮮やかであること、インクの吸収が早く印字ドット
が重なった場合に於いてもインクが流れ出したり滲んだ
りしないこと、印字ドットの横方向への拡散が必要以上
に大きくなく、かつ周辺が滑らかでぼやけないこと等が
要求される。
【0004】特にインク吸収速度が遅い場合には、2色
以上のインク液滴が重なって記録される際に、記録用紙
上で液滴がハジキ現象を起こしてムラになったり、ま
た、異なる色の境界領域でお互いの色が滲んだりして画
質を大きく低下させやすいために、記録用紙としては高
いインク吸収性を持たせるようにすることが必要であ
る。
【0005】これらの問題を解決するために、従来から
非常に多くの技術が提案されている。例えば、特開昭5
2−53012号公報に記載されている低サイズ原紙に
表面加工用の塗料を湿潤させた記録用紙、特開昭55−
5830号に記載されている支持体表面にインク吸収性
の塗層を設けた記録用紙、特開昭56−157号公報に
記載されている被履層中の顔料として非膠質シリカ粉末
を含有する記録用紙、特開昭57−107878号に記
載されている無機顔料と有機顔料を併用した記録用紙、
特開昭58−110287号公報に記載されている2つ
の空孔分布ピークを有する記録用紙、特開昭62−11
1782号に記載されている上下2層の多孔質層からな
る記録用紙、特開昭59−68292号、同59−12
3696号及び同60−18383号公報などに記載さ
れている不定形亀裂を有する記録用紙、特開昭61−1
35786号、同61−148092号及び同62−1
49475号公報等に記載されている微粉末層を有する
記録用紙、特開昭63−252779号、特開平1−1
08083号、同2−136279号、同3−6537
6号及び同3−27976号等に記載されている特定の
物性値を有する顔料や微粒子シリカを含有する記録用
紙、特開昭57−14091号、同60−219083
号、同60−210984号、同61−20797号、
同61−188183号、特開平5−278324号、
同6−92011号、同6−183134号、同7−1
37431号、同7−276789号等に記載されてい
るコロイド状シリカ等の微粒子シリカを含有する記録用
紙、及び特開平2−276671号公報、同3−676
84号公報、同3−215082号、同3−25148
8号、同4−67986号、同4−263983号及び
同5−16517号公報などに記載されているアルミナ
水和物微粒子を含有する記録用紙等が多数が知られてい
る。
【0006】しかし、インク受容層がインクを吸収した
り保持するための空隙を多く有する層のみから構成され
る場合、空隙の多いインク受容層が空気との界面や皮膜
表面のミクロな凹凸を多く有することになり、インク受
容層への入射光が散乱されたり、透過が妨げられるため
に、光沢が出にくくなったり不透明になりやすい。
【0007】また、空隙を形成するため顔料自身の凹凸
や顔料の2次凝集体の凹凸による皮膜表面の平滑性が低
下して光沢が出にくい欠点がある。
【0008】一方、皮膜中に空隙を設けることなくイン
ク吸収層のバインダーの膨潤作用でインクを吸収、保持
するタイプのインクジェット記録用紙も数多く知られて
いる。
【0009】例えば、バインダーとしてゼラチン、カゼ
イン、澱粉、アルギン酸、ポリビニルアルコール、各種
の変成ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、
ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキエチルセルロー
ス、デキストラン、プルラン等の親水性バインダーを支
持体上に塗布した記録紙やフィルム等も従来から数多く
知られている。
【0010】これらの記録用紙はインク吸収性が上記空
隙を有する記録用紙に比べて劣るものの高い光沢性や光
学濃度、鮮明な画像が得られ高画質記録用途として有用
である。
【0011】上記の水溶性インクに適した各種のインク
ジェット記録用紙においては、色素分子が油剤中に高濃
度の微粒子状態で分散されているカラー印画紙等と異な
り、色素分子が単独でバインダー中や空隙間に存在する
ために、水滴が記録面にかかったり、印字後に高湿度条
件下で長期間保存された際に滲んだり流れ出したりしや
すい欠点があった。
【0012】この色素の耐水性や耐湿性を改良するため
に、従来から色素をバインダー中に固定させる種々の方
法が提案されている。特に有効な手段は3級又は4級の
窒素原子を有するポリマーを均一な水溶液として又は微
粒子ラテックスとして添加する方法である。
【0013】例えば特開昭57−36692号にはゼラ
チンをバインダーの一部として塩基性媒染剤を含有する
塗布液をインク受容層として原紙やポリエチレンテレフ
タレートフィルム支持体上に塗布したインクジェット記
録用紙が記載されている。
【0014】特開昭53−49113号には、紙内にポ
リエチレンイミンを含浸させた水性インキ記録用紙が記
載されている。
【0015】特開昭58−24492号にはカチオン又
はアニオン基を有する電解質ポリマーを有する記録材が
記載されている。
【0016】特開昭63−224988号には、インク
受容層内に第1級ないし第3級アミン又は第4級アンモ
ニウム塩を含有し、インク保持層のpHが2〜8にある
被記録材料が記載されている。
【0017】特開昭63−307979号には、3級又
は4級窒素原子を有する親水性ポリマー媒染剤と親水性
基を有する重合体を含有する層を有するインクジェット
記録シートが記載されている。
【0018】特開昭59−198186号及び同59−
198188号にはポリエチレンイミンの有機塩基を基
材中又は基材上の塗工層中に含有させた被記録材料が記
載されている。
【0019】特開昭60−46288号には特定染料を
含有するインクとポリアミン等を含有する記録材料を用
いたインクジェット記録方法が記載されている。
【0020】特開昭61−61887号、同61−72
581号、同61−252189号及び同62−174
184号にはポリアリルアミンを含有するインクジェッ
ト記録用紙が記載されている。
【0021】特開昭61−172786号には分子間水
素結合を有するポリマー(ゼラチン、ポリエチレンイミ
ン等)と分子間に水素結合性基を有しないポリマー(ポ
リエチレングリコール、ポリビニルピロリドン等)を含
有するインクジェット記録材料が記載されている。
【0022】特開昭63−162275号にはカチオン
性ポリマーとカチオン性界面活性剤を支持体上に塗布又
は含浸させたインクジェット記録用紙が記載されてい
る。
【0023】特開平6−143798号にはプラスチッ
ク支持体上に第4級アンモニウム塩重合物とカチオン変
成ポリビニルアルコールを主成分とする染料定着層とそ
の上に設けられた染料透過・インク吸収層を重畳した記
録シートが記載されている。
【0024】更に、特開昭59−20696号、同59
−33176号、同59−33177号、同59−96
987号、59−155088号、同60−11389
号、同60−49990号、同60−83882号、同
60−109894号、同61−277484号、同6
1−293886号、同62−19483号、同62−
198493号、同63−49478号、同63−11
5780号、同63−203896号、同63−274
583号、同63−280681号、同63−2604
77号、特開平1−9776号、同1−24784号、
同1−40371号、同3−133686号、同6−2
34268号、同7−125411号等にはそれぞれ特
定の3級又は4級の窒素原子を含有するポリマー又は化
合物をインク受容層中に添加することが記載されてい
る。
【0025】しかしながら、上記の従来の方法によれば
色素の耐水性は向上するものの、耐光性が低下してしま
うものが大半である。
【0026】またある種のポリマーはコストが高いとい
う欠点があったり、使用するバインダーとの相溶性が低
く良好な塗布ができないか、或いは少量しか使用できな
い等の欠点があった。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の実態に
鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、水溶性
染料を用いたインクジェット方式で記録される記録用紙
において、記録後の染料の耐水性や耐湿性を改良し、し
かも耐光性を低下させないインクジェット記録用紙を提
供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
【0029】(1) 支持体上に下記一般式(I)で表
される重合体媒染剤を含有する層を有することを特徴と
するインクジェット記録用紙。
【0030】一般式(I) −(A)x−(B)y−(C)z−(D)u− 式中、Aは3級アミノ基又は4級アンモニウム基を有す
る共重合可能な単量体から誘導される繰り返し単位を表
し、Bは一重項酸素を消光しうる基又は紫外線を吸収し
得る基を有する共重合可能な単量体から誘導される繰り
返し単位を表し、Cは少なくとも2個のエチレン性不飽
和基を有する共重合可能な単量体から誘導される繰り返
し単位を表し、Dは少なくともA、B以外のエチレン性
不飽和基を有する共重合可能な単量体から誘導される繰
り返し単位を表す。xは10〜90モル%、yは10〜
90モル%、zは0〜10モル%、uは0〜80モル%
である。但しx+y+z+u=100モル% (2) 前記一般式(I)において、Aが下記一般式
(AI)、(AII)、(AIII)、(AIV)、(A
V)、(AVI)、(AVII)又は(AVIII)で表される
繰り返し単位であることを特徴とする前記1記載のイン
クジェット記録用紙。
【0031】
【化4】
【0032】一般式(AI)において、R1は水素原子
又は炭素原子数が1〜4のアルキル基を表す。J1は単
なる結合手又は2価の連結基を表し、アルキレン基、ア
リーレン基、アラルキレン基、−COZ−を表す。Zは
炭素原子数が1〜20の2価の連結基を表す。R2〜R4
は水素原子、炭素原子数1〜18のアルキル基又は炭素
原子数が7〜18のアラルキル基を表し、これらのアル
キル基又はアラルキル基は置換基を有していても良い。
-は陰イオンを表し、例えばハロゲンイオン、アルキ
ルスルホン酸イオン、アリールスルホン酸イオン、酢酸
イオン等を表す。
【0033】一般式(AII)において、R′は水素原
子、アルキル基、アラルキル基又は水素原子を有するア
ルキル基を表す。
【0034】一般式(AIII)及び(AIV)において、
2及びJ3は単なる結合手又は2価の連結基(アルキレ
ン基、アリーレン基、アラルキレン基等)を表す。R1
は一般式(AI)のR1と同義である。R5〜R8はそれ
ぞれ独立に水素原子、又はアルキル基又はアラルキル基
を表す。R9はアルキル基又はアラルキル基を表す。X-
は陰イオンを表す。
【0035】一般式(AV)において、R1は一般式
(AI)のR1と同義である。R10はアルキル基を表
し、X-は陰イオンを表す。J4は単なる結合手又は2価
の連結基(それぞれ置換基を有していても良いアルキレ
ン基、アリーレン基又はアラルキレン基等)を表す。
【0036】一般式(AVI)、(AVII)又は(AVII
I)において、R11、R12、R13、R14、R15、R16
それぞれ独立に、水素原子又は炭素原子数1〜18のア
ルキル基又は炭素原子数が7〜18のアラルキル基を表
し、これらのアルキル基又はアラルキル基は置換基を有
していても良い。X-は陰イオンを表す。
【0037】(3) 前記一般式(I)において、Bが
下記一般式(BI)で表される繰り返し単位であること
を特徴とする前記1又は2記載のインクジェット記録用
紙。
【0038】
【化5】
【0039】一般式(BI)において、R1は一般式
(AI)のR1と同義であり、J5は単なる結合手又は2
価の連結基を表し、Qは下記一般式(QI)〜(QIV)
で表される基から水素原子を除いた残基を表す。
【0040】
【化6】
【0041】一般式(QI)において、R21は水素原
子、アルキル基、アルケニル基又はアリール基を表す。
22、R23、R24、R25及びR26はそれぞれ独立に水素
原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OH基、
スルホ基又は1価の有機基を表す。但し、R21が水素原
子の場合、R22とR24の両者が同時に水素原子であるこ
とはない。また、R21がアルキル基、アルケニル基、又
はアリール基である場合、R22、R23、R24、R25及び
26の少なくとも1つは、−OR27(R27はアルキル基
又はアルケニル基)、又は、−NR2829、(R28とR
29はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基又はアルケニ
ル基)である。R21とR22、及び又はR22とR33、及び
又はR23とR26、及び又はR26とR25、及び又はR25
24、及び又はR24とR21はお互いに結合して環を形成
していてもよい。
【0042】一般式(QII)において、R31は水素原
子、アルキル基、アルケニル基、フェニル基、−OH
基、スルホニル基、スルフィニル基又はアシル基を表
す。R32、R33、R34及びR35はそれぞれ独立に水素原
子又はアルキル基を表す。Dは5〜7員環を形成するの
に必要な非金属原子群を表す。R31とR32、及び又はR
32とR33、及び又はR34とR35、及び又はR34とR31
お互いに結合して環を形成していてもよい。
【0043】一般式(QIII)において、R40はヒドロ
キシル基又はOR42又はOCOR43基を表す。R41は、
ハロゲン原子、アルキル基、アシル基、アシルオキシ
基、ヒドロキシル基、又はアミノ基を表す。R42、R43
はアルキル基、又はアリール基を表す。pは0又は1を
表し、qは0〜2の整数を表す。
【0044】一般式(QIV)において、R50及びR51
ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アシル基、
アシルオキシ基、又はヒドロキシ基を表す。rは0〜4
の整数、sは0〜3の整数を表す。
【0045】(4) 一般式(I)で表される重合体媒
染剤を含有する層が、酸処理ゼラチンを含有することを
特徴とする前記1〜3の何れか1項記載のインクジェッ
ト記録用紙。
【0046】(5) 一般式(I)で表される重合体媒
染剤を含有する層が、ノニオン系の水溶性ポリマーを含
有することを特徴とする前記1〜4の何れか1項記載の
インクジェット記録用紙。
【0047】(6) ノニオン系の水溶性ポリマーがポ
リビニルピロリドン、ポリアルキレングリコール、ポリ
ビニルアルコールから選ばれる少なくとも1種であるこ
とを特徴とする前記5記載のインクジェット記録用紙。
【0048】(7) 一般式(I)で表される重合体媒
染剤を含有する層が、カチオン変性ポリビニルアルコー
ルを含有することを特徴とする前記1〜6の何れか1項
記載のインクジェット記録用紙。
【0049】(8) 一般式(I)で表される重合体媒
染剤を含有する層が、アクリル系水系エマルジョンを含
有することを特徴とする前記1〜7の何れか1項記載の
インクジェット記録用紙。
【0050】(9) 一般式(I)で表される重合体媒
染剤を含有する層に対して支持体から遠い側に、空隙層
を有することを特徴とする前記1〜8の何れか1項記載
のインクジェット記録用紙。
【0051】以下、本発明で用いられる一般式(I)の
Aで表される繰り返し単位の具体的な例を示す。
【0052】
【化7】
【0053】
【化8】
【0054】
【化9】
【0055】
【化10】
【0056】また、前記一般式(I)において、Bが上
記一般式(BI)で表される繰り返し単位であることが
好ましい。更に、一般式(BI)において、R1は一般
式(AI)のR1と同義であり、J5は単なる結合手又は
2価の連結基を表し、Qは上記一般式(QI)〜(QI
V)で表される基から水素原子を除いた残基を表すが、
一般式(QII)において、R32、R33、R34及びR35
それぞれ独立に水素原子又はアルキル基を表し、R32
34はともにメチル基であることが好ましい。又、Dは
5〜7員環を形成するのに必要な非金属原子群を表し、
6員環を形成することが好ましい。
【0057】以下、本発明で用いられる一般式(B)で
表される繰り返し単位の具体的な例を示す。
【0058】
【化11】
【0059】
【化12】
【0060】
【化13】
【0061】上記以外にも特開昭58−185677号
第3項、同61−42652号及び同62−26015
2号第4〜6頁に記載のモノマーから誘導される繰り返
し単位も有用である。
【0062】一般式(I)において、Cで表される繰り
返し単位を形成する単量体の例としては、例えば、ジビ
ニルベンゼン、エチレングリコールジメタアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラ
メチレングリコールジアクリレート、プロピレングリコ
ールジメタクリレート等が挙げられる。
【0063】一般式(I)において、Dで表される繰り
返し単位を形成する単量体の例としては、例えば、エチ
レン、1−ブテン、スチレン、アクリル酸、メタクリル
酸、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n
−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、n−
オクチルアクリレート、ベンジルアクリレート、アクリ
ルニトリル、マレイン酸、酢酸ビニル、アクリルアミド
及びヒドロキシメチルメタクリレート等が挙げられる。
【0064】次に一般式(I)で表される塩基性ラテッ
クスの具体例を以下に示す。
【0065】但し、表中、A、B、C、Dはそれぞれ単
量体で示した。
【0066】
【表1】
【0067】本発明の媒染剤は、通常の乳化重合で合成
できる。この乳化重合は一般に、アニオン系、カチオン
系又はノニオン系界面活性剤の中から選ばれた、少なく
とも1つの界面活性剤及びラジカル開始剤の存在下で行
われる。
【0068】本発明の媒染剤の使用量は記録用紙1m2
当たり、0.1〜10g、好ましくは0.2〜5g、特
に好ましくは0.5〜3gの範囲である。
【0069】本発明のインクジェット記録用紙に用いら
れる親水性バインダーとしては、ゼラチン又はゼラチン
誘導体、ポリビニルピロリドン(平均分子量が約20万
以上が好ましい)、プルラン、ポリビニルアルコール又
はその誘導体(平均分子量が約2万以上が好ましい)、
ポリエチレングリコール(平均分子量が10万以上が好
ましい)、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、デキストラン、デキストリン、ポリア
クリル酸及びその塩、寒天、κ−カラギーナン、λ−カ
ラギーナン、ι−カラギーナン、キサンテンガム、ロー
カストビーンガム、アルギン酸、アラビアゴム、プルラ
ン、特開平7−195826号及び同7−9757号に
記載のポリアルキレンオキサイド系共重合性ポリマー、
水溶性ポリビニルブチラール、或いは、特開昭62−2
45260号に記載のカルボキシル基やスルホン酸基を
有するビニルモノマ−の単独又はこれらのビニルモノマ
ーを繰り返して有する共重合体等のポリマーを挙げるこ
とができる。これらの親水性バインダーは単独で使用し
ても良く、2種以上を併用しても良い。
【0070】安定高速塗布の観点から、少なくとも1種
は可逆的にゾルゲル変換可能な親水性バインダーを一部
使用するのが好ましく、この点から、ゼラチン、ゼラチ
ン誘導体、及びκ−カラギーナンの少なくとも1種を使
用するのが好ましい。
【0071】一般式(I)で表される重合体媒染剤を含
有する層のバインダーとしては酸処理ゼラチン、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアルキレングリコール、ポリビニ
ルアルコール、又はポリビニルアルコール誘導体のうち
から少なくとも1種以上選択されることが好ましい。
【0072】とくに画像の耐水性をより向上させるため
にはゼラチンとしては酸処理ゼラチンが好ましい。
【0073】前記ポリビニルアルコール誘導体として
は、従来インクジェット記録紙用に公知のものを適宜選
択して用いることができる。そのようなポリビニルアル
コール誘導体としては、例えば、特開昭61−1048
3号、同61−27279号、同61−134291号
及び特開平6−143798号公報に記載のカチオン変
成ポリビニルアルコール、特開平6−155895号に
記載のアセトアセチル化ポリビニルアルコール、特開平
6−55743号に記載のビニルピロリドン変成ポリビ
ニルアルコール及び特開平7−101141号に記載の
シリル変成ポリビニルアルコール等が用いられる。
【0074】これらの中でもとくにインクの染着性をよ
り向上させるために、好ましく用いられるのはカチオン
変成ポリビニルアルコールである。
【0075】本発明で用いられるカチオン変成ポリビニ
ルアルコールは、カチオン性基を有するエチレン性不飽
和単量体と酢酸ビニルとの共重合体をケン化することに
より得られる。
【0076】カチオン性基を有するエチレン性不飽和単
量体としては、例えばトリメチル−(2−アクリルアミ
ド−2,2−ジメチルエチル)アンモニウムクロライ
ド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3,3−ジメ
チルプロピル)アンモニウムクロライド、N−ビニルイ
ミダゾール、N−ビニル−2−メチルイミダゾール、N
−(3−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミド、
ヒドロキシルエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、トリメチル−(−メタクリルアミドプロピル)アン
モニウムクロライド、N−(1,1−ジメチル−3−ジ
メチルアミノプロピル)アクリルアミド等が挙げられ
る。
【0077】カチオン変成ポリビニルアルコールのカチ
オン変性基含有単量体の比率は、酢酸ビニルに対して
0.1〜10モル%、好ましくは0.2〜5モル%であ
る。
【0078】カチオン変成ポリビニルアルコールの重合
度は通常500〜4000、好ましくは1000〜40
00が好ましい。
【0079】また、酢酸ビニル基のケン化度は通常60
〜100モル%、好ましくは70〜99モル%である。
【0080】上記親水性バインダーの使用量は概ね1〜
20g、好ましくは2〜15gである。
【0081】一般式(I)で表される重合体媒染剤の含
有層以外の親水性バインダー含有層が含有する親水性バ
インダーは、これまでにあげた親水性バインダーの中か
ら適宜選択して用いることが出きる。
【0082】本発明のインクジェット記録用紙は少なく
とも2層の親水性バインダーを含有するインク吸収層を
有していることが好ましい。
【0083】本発明のインクジェット記録用紙には、イ
ンク受容層の結着性を高め皮膜のひび割れを防ぐため、
又は柔軟性を調節しカールを抑制するために水系エマル
ジョンを含有することが好ましい。中でも一般式(I)
で表される重合体媒染剤を含有する層には、アクリル系
水系エマルジョンを含有させることが好ましい。
【0084】本発明に好ましく用いられるアクリル系水
系エマルジョンは、アクリル酸、メタクリル酸、アクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エステル、及びアクリルア
ミドもしくはメタクリルアミド及びこれらのモノマーを
主成分として、単独又は他の共重合可能なモノマーと乳
化重合法により得られた重合体分散物である。
【0085】アクリル酸としてはアクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸プロピル、ブチルアクリル
アミド、アクリル酸(2−エチルヘキシル)等が、ま
た、メタクリル酸としてはメタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸
(2−エチルヘキシル)、ヒドロキシルエチルメタクリ
レート等が挙げられる。アクリルアミド又はその誘導体
としては、アクリルアミド、N−メチルアクリルアミ
ド、エチルアクリルアミド、ブチルアクリルアミド等が
挙げられる。また、メタクリルアミド又はその誘導体と
しては、メタクリルアミド、メチルメタクリルアミド、
エチルメタクリルアミド、N−ブチルメタクリルアミド
等が挙げられる。
【0086】上記アクリル酸系モノマーと共重合可能な
モノマーとしては、例えば、スチレン、マレイン酸、無
水マレイン酸、酢酸ビニル、ジビニルベンゼン、ビニル
メチルエーテル、スチレンスルホン酸等が挙げられる。
【0087】上記アクリル系水系エマルジョンのガラス
転移温度は40℃以下の物が好ましい。
【0088】また、上記アクリル系水系エマルジョンの
添加量は本発明の一般式(I)で表される重合体分散物
に対して重量比で0.1〜3.0、好ましくは0.2〜
2の範囲である。
【0089】本発明のインクジェット記録用紙は、吸収
性又は吸収性に起因する均質性の観点から、一般式
(I)で表される重合体媒染剤の含有層に対し、支持体
から遠い側に空隙層を設けることが好ましい。
【0090】本発明のインクジェット記録用紙が有する
空隙層は親水性又は疎水性のバインダー、無機又は有機
の固体粒子、或いは油滴等の固体成分とその間に形成さ
れる空隙から成る。
【0091】空隙の形成は種々の方式で行うことがで
き、その方法により空隙層が含有する固体成分も異なる
のが一般的である。以下に代表的な空隙層の形成方法に
ついて説明する。
【0092】(1)2種以上のポリマーを含有する均一
な塗布液を支持体上に塗布し、乾燥過程でこれらのポリ
マーを互いに相分離させて空隙を形成する方法 (2)固体微粒子及び親水性又は疎水性バインダを含有
する塗布液を支持体上に塗布し、乾燥後に、記録用紙を
水或いは適当な有機溶媒を含有する液に浸漬して固体微
粒子を溶解させて空隙を作成する方法 (3)皮膜形成時に発泡する性質を有する化合物を含有
する塗布液を塗布後、乾燥過程でこの化合物を発泡させ
て皮膜中に空隙を形成する方法 (4)多孔質固体微粒子と親水性バインダーを含有する
塗布液を支持体上に塗布し、多孔質微粒子中や微粒子間
に空隙を形成する方法 (5)親水性バインダーに対して概ね等量以上(好まし
くは1.0倍以上)の容積を有する固体微粒子及び又は
微粒子油滴と親水性バインダーを含有する塗布液を支持
体上に塗布して固体微粒子の間に空隙を作成する方法 (6)平均粒径が約0.1μm程度以下の固体微粒子を
塗布液調整時又は皮膜形成時に凝集させて2次粒子又は
3次元構造を形成して空隙を作成する方法。
【0093】本発明の記録用紙における空隙形成方法は
上記のいかなる手段によっても良いが、記録紙の最表面
に親水性バインダーからなる膨潤層を形成させた後の記
録紙表面の光沢度をあまり低下させない方法を用いるこ
とが好ましい。
【0094】本発明のインクジェット記録用紙は、表面
に親水性バインダーからなる膨潤層を被覆していない状
態での空隙層自体の光沢が多少低い場合であっても、表
面膨潤層の存在により高い光沢性が得られる利点がある
ものの、空隙層の凹凸のサイズがあまりに大きすぎる場
合には膨潤層による高い光沢の維持が困難になる。
【0095】そのための空隙の大きさは約0.5μm、
好ましくは約0.3μm、特に好ましくは約0.2μm
程度以下であり、充填物の大きさや皮膜形成時の製造条
件もこの様な空隙を形成する条件になるように設定する
のが好ましい。
【0096】一方、インクジェット記録用紙を低コスト
で作成すると言う観点から複雑な製造工程を取らずに作
成できる方法が好ましい。
【0097】以上の観点から、本発明を実施するに当た
っての好ましい方法は上記(1)、(5)及び(6)で
あり、特に好ましいのは(5)又は(6)の方法であ
る。
【0098】本発明のインクジェット記録用紙の空隙層
の空隙の総量が記録用紙1m2当たり20ml/m2以上
であることが好ましい。空隙容量が20ml/m2未満
の場合、低インク量の吸収性は良好であるものの高いイ
ンク量の印字の際にインクが溢れて画質を低下させた
り、或いは印字後の乾燥性が遅いなどの問題がある。
【0099】一方、空隙容量の上限は特に制限されない
が、空隙層の乾燥膜厚は概ね50μm以下にすることが
ひび割れ等の皮膜の物理的特性を悪化させないために必
要であることから概ね40ml/m2以下であることが
好ましい。
【0100】従って、20ml/m2以上の空隙容量を
達成するためには空隙層の空隙率を200容量%以上に
することが好ましい。
【0101】ここで空隙容量とは、空隙層中の乾燥膜厚
から空隙層中のバインダーや各種の充填剤等の固形分の
容量の総量を差し引いた値であり、空隙率はこれら固形
分の容量に対する空隙量の割合を示す。
【0102】好ましくは空隙率を250容量%以上にす
るのがよい。空隙率の上限は、充填剤の種類やバインダ
ーの種類により一般に変化するが、皮膜としての強度や
脆弱性等から一般には400容量%以下である。
【0103】空隙層が固体微粒子を含有する空隙層で有
る場合、固体微粒子としては従来インクジェット記録用
紙で公知の各種の無機又は有機の固体微粒子を用いるこ
とが出来る。
【0104】上記目的で用いられる無機微粒子の例とし
ては、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化
亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト、珪酸
アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグ
ネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アル
ミナ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アル
ミニウム、リトポン、ゼオライト、水酸化マグネシウム
等の白色無機顔料等を挙げることが出来る。
【0105】その様な無機微粒子は、1次粒子のままで
バインダー中に均一に分散された状態で用いられること
も、また、2次凝集粒子を形成してバインダー中に分散
された状態で添加されても良い。
【0106】一方有機微粒子の例としては、ポリスチレ
ン、ポリアクリル酸エステル類、ポリメタクリル酸エス
テル類、ポリアクリルアミド類、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、又は
これらの共重合体、尿素樹脂、又はメラミン樹脂等が挙
げられる。
【0107】本発明においては高い濃度を達成し、鮮明
な画像を記録し低コストで製造できる等の点より、固体
微粒子として、アルミナ水和物微粒子、シリカ微粒子及
び炭酸カルシウムから選ばれる固体微粒子を用いること
が好ましい。
【0108】本発明に好ましく用いられるアルミナ又は
アルミナ水和物は、半径が3〜10nmを有する細孔容
積の和が0.2〜2ml/gである多孔質アルミナ又は
その含水物である。細孔容積の測定手段は、アルミナ又
はアルミナ水和物の乾燥固形分に対して公知の窒素吸着
法により測定することが出来る。
【0109】アルミナ又はアルミナ水和物は結晶性であ
っても、非晶質であっても良く、また、形状は不定形粒
子、球状粒子、針状粒子など任意の形状の物を使用する
ことが出来る。
【0110】本発明に好ましく使用されるシリカ系微粒
子としては従来インクジェットで公知の各種のシリカ系
微粒子を使用することが出来、例えば、湿式又は気相法
で合成された合成シリカ、コロイダルシリカ、1次粒子
が凝集して2次粒子を形成している多孔質シリカ任意の
形状のシリカを使用することが出来る。その様な例とし
て、例えば特開昭55−51583号及び同56−14
8583号等に記載された合成非晶質シリカ、例えば特
開昭60−204390号に記載された気相法により合
成されたシリカ超微粒子、特開昭60−222282号
に記載されたフッ素を含有する合成不定形シリカ、特開
昭60−224580号及び同62−178384号に
記載されたシランカップリング剤により表面処理された
合成不定形シリカ、例えば特開昭62−183382号
及び同63−104878号に記載された球状シリカ、
特開昭63−317381号に記載されたNa2O含有
量が0.5重量%以上である合成シリカ微粒子、特開平
1−115677号に記載された比表面積が100m2
/g以上の合成シリカ微粒子、特開昭62−28678
7号に記載されたアルミナ表面処理された合成シリカ微
粒子、特開平1−259982号に記載されたCa、M
g又はBaで表面処理された合成シリカ微粒子、吸油量
が180ml/g以上の合成シリカ微粒子、特開昭57
−14091号に記載されたコロイダルシリカ、特開昭
60−219084号、特開平6−92011号、同6
−297830号及び同7−81214号に記載された
カチオン性コロイダルシリカ、及び特開平5−2783
24号及び同7−81214号に記載された数珠状に連
結した又は分岐したコロイダルシリカ等を挙げることが
出来る。
【0111】しかしながら、高い光沢性と高い空隙容量
を得るためには、平均粒径が7〜30nmのシリカ超微
粒子を用いることが好ましい。このシリカ微粒子は表面
をカチオン変成されたものであってもよく、また、A
l、Ca、Mg及びBa等で処理された物であてもよ
い。
【0112】本発明の記録用紙に用いられる炭酸カルシ
ウムとしは、例えば、特開昭5712−486号、同5
7−129778号、同58−55283号、同61−
20792号に記載された特定に比表面積を有する軽質
炭酸カルシウム、特開昭63−57277号およぼ特開
平4−250091号に記載された針柱状炭酸カルシウ
ム、特開平3−251487号に記載された特定の針状
1次粒子が凝集して2次粒子を形成した炭酸カルシウム
微粒子、特開平4−250091号及び同4−2600
92号に記載された特定の吸油量を有する針柱状の斜方
晶アルゴナイト炭酸カルシウム、及び特開平7−406
48号に記載された球状沈降性炭酸カルシウム等が挙げ
られる。
【0113】この場合、高い光沢性と高い空隙容量を得
られることから、粒径が約0.1μm以下の炭酸カルシ
ウム微粒子を使用することが好ましく、特に平均粒径が
10〜50nmの炭酸カルシウム微粒子を使用すること
が好ましい。
【0114】本発明の記録用紙の上記空隙層は皮膜とし
ての特性を維持するためにバインダーを有していること
が好ましい。
【0115】このバインダーとしては従来公知の各種の
バインダーを使用することが出来るが、インクのより高
い浸透性が得られる親水性バインダーが好ましく用いら
れる。しかしながら、親水性バインダーの使用に当たっ
ては、親水性バインダーが膨潤して、インクの初期の浸
透時に膨潤して空隙を実質的に塞いでしまわないことが
重要であり、この観点から比較的室温付近で膨潤性の低
い親水性バインダーが好ましく用いられる。特に好まし
い親水性バインダーは完全又は部分ケン化のポリビニル
アルコール又はカチオン変成ポリビニルアルコールで
る。
【0116】ポリビニルアルコールの中でも特に好まし
いのはケン化度が80以上の部分又は完全ケン化したも
のである。また、皮膜脆弱性を改良する観点から、平均
重合度は500〜3000、特に好ましくは1000〜
3000のものが用いられる。
【0117】また、カチオン変成ポリビニルアルコール
としては、例えば特開昭61−10483号に記載され
ているような、第1〜3級アミノ基や第4級アンモニウ
ム基を上記ポリビニルアルコールの主鎖又は側鎖中に有
するポリビニルアルコールである。
【0118】また、前記空隙層中には他の親水性バイン
ダーを含有させることが出来るが、好ましくはそれらの
親水性バインダーは上記ポリビニルアルコール又はカチ
オン変成ポリビニルアルコールに対して概ね20重量%
以下であることが好ましい。
【0119】本発明の記録用紙の空隙層を形成する場合
において、特に好ましい態様である、前記(5)又は
(6)による空隙作成の場合、固体微粒子の親水性バイ
ンダーに対する容量比は3以上、特に4以上にするのが
好ましい。
【0120】また、この場合、皮膜の脆弱性を改良する
ために各種の油滴を含有することが好ましいが、その様
な油滴としては室温における水に対する溶解性が約0.
01重量%以下の疎水性高沸点有機溶媒(例えば流動パ
ラフィン、ジオクチルフタレート、トリクレジルホスフ
ェート、シリコンオイル等)や重合体粒子(例えばスチ
レン、ブチルアクリレート、ジビニルベンゼン、ブチル
メタクリレート、ヒドロキシルエチルメタアクリレート
などの重合性モノマーを1種以上を重合させた粒子)を
含有させることが出来る。その様な油滴は好ましくは親
水性バインダーに対して10〜50重量%用いることが
出来る。
【0121】上記、空隙層は2層以上から構成されてい
てもよく、この場合、それらの空隙層の構成は前述した
範囲内で有れば異なっていても良い 本発明のインクジェット記録用紙のインク受容性層側の
任意の層中には、必要に応じて各種の添加剤を含有させ
ることが出来る。
【0122】例えば、特開昭57−74193号公報、
同57−87988号公報及び同62−261476号
公報に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−74192
号、同57−87989号公報、同60−72785号
公報、同61−146591号公報、特開平1−950
91号公報及び同3−13376号公報等に記載されて
いる退色防止剤、アニオン、カチオン又はノニオンの各
種界面活性剤、特開昭59−42993号公報、同59
−52689号公報、同62−280069号公報、同
61−242871号公報及び特開平4−219266
号公報等に記載されている蛍光増白剤、硫酸、リン酸、
クエン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カ
リウム等のpH調整剤、消泡剤、ジエチレングリコール
等の潤滑剤、防腐剤、増粘剤、硬膜剤、帯電防止剤、マ
ット剤等の公知の各種添加剤を含有させることもでき
る。
【0123】硬膜剤としては無機又は有機の硬膜剤を使
用することが出来、例えばクロムみょうばん、ホルムア
ルデヒド、グリオキサール、エポキシ系化合物、ビニル
スルホン系化合物、アクリロイル系化合物、s−トリア
ジン系化合物、N−メチロール系化合物、カルボジイミ
ド系化合物、及びエチレンイミノ系化合物等を使用する
ことが出来る。
【0124】本発明のインクジェット記録用紙における
インク記録面側の塗布固形分の量は特に制限はないが、
概ね5〜60g/m2が好ましく、10〜40g/m2
より好ましい。なお、記録画像形成後のカールの防止と
いう面からは、なるべく薄く形成するのが良い。
【0125】本発明のインク記録面側の任意の構成層中
には、画像の耐水化剤として一般式(I)で表される重
合体媒染剤以外にも特開昭56−84992号公報のポ
リカチオン高分子電解質、特開昭57−36692号公
報の塩基性ラテックスポリマー、特公昭4−15744
号公報、特開昭61−58788号公報、同62−17
4184号公報等記載のポリアリルアミン、特開昭61
−47290号公報記載のアルカリ金属弱酸塩等を、本
発明の効果を損なわない範囲において、一種以上用いる
ことができる。
【0126】本発明でインクジェット記録用紙の支持体
としては、従来インクジェット用記録用紙として公知の
ものを適宜使用できる。
【0127】透明支持体としては、例えば、ポリエステ
ル系樹脂、ジアセテート系樹脂、トリアテセート系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩
化ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂、セロハン、セルロ
イド等の材料からなるフィルムや板、及びガラス板など
を挙げられ、この中でもOHPとして使用されたときの
輻射熱に耐える性質のものが好ましく、ポリエチレンテ
レフタレートが特に好ましい。このような透明な支持体
の厚さとしては、約10〜200μmが好ましい。
【0128】また、透明である必要のない場合に用いる
支持体としては、例えば、一般の紙、合成紙、樹脂被覆
紙、布、木材、金属等からなるシートや板、及び上記の
透光性支持体を公知の手段により不透明化処理したもの
等を挙げることができる。不透明の支持体としては、基
紙の少なくとも一方に白色顔料等を添加したポリオレフ
ィン樹脂被覆層を有する樹脂被覆紙(いわゆるRCペー
パー)、ポリエチレンテレフタレートに白色顔料を添加
してなるいわゆるホワイトペットが好ましい。支持体と
インク受像層の接着強度を大きくする等の目的で、イン
ク受容層の塗布に先立って、支持体にコロナ放電処理や
下引処理等を行うことが好ましい。更に、本発明の記録
シートは必ずしも無色である必要はなく、着色された記
録シートであってもよい。
【0129】親水性層を支持体上に塗布する方法は公知
の方法から適宜選択して行うことが出来る。好ましい方
法は、ゼラチンの様なゾルゲル変換可能な親水性バイン
ダーを含む塗布液を支持体上に塗設して乾燥して得られ
る。この場合、親水性バインダー層は2層以上有っても
良く、この場合、2層以上を同時に塗布することもで
き、特に全ての親水性バインダー層を1回の塗布で済ま
す同時塗布が好ましい。
【0130】例えば特開平6−64306号に記載され
ているようなゼラチン等ゾルゲル変換可能な親水性バイ
ンダー含有インク受容層を支持体上に塗布後、冷却して
ゲル状態にした後、コールドドライ法で乾燥する方法は
好ましい方法のひとつである。
【0131】塗布方式としては、ロールコーティング
法、ロッドバーコーティング法、エアナイフコーティン
グ法、スプレーコーティング法、カーテン塗布方法或い
は米国特許第2681294号公報記載のホッパーを使
用するエクストルージョンコート法が好ましく用いられ
る。
【0132】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げて説明するが、
本発明はこれらの例に限定されるものではない。なお、
実施例中で「%」は特に断りのない限り絶乾重量%を示
し、添加量は各々インクジェット記録用紙1m2当たり
の量を示す。
【0133】実施例1 100g/m2の原紙両面をポリエチレンで被覆した紙
支持体(厚さ140μm、記録面側のポリエチレン層中
に7重量%のアナターゼ型二酸化チタン含有。記録面の
裏面側にバック層としてアルカリ処理ゼラチン1.2g
/m2と硬膜剤を含有する層を有する)上の記録面側に
以下の組成の〔塗布液−1〕を湿潤膜厚12μmで塗布
し乾燥させ、記録用紙1を得た。
【0134】 〔塗布液−1〕 純水 800ml フェニルカルバモイル化ゼラチン(アミノ基封鎖率=約88%) 40g ポリビニルアルコール 25g 重合体媒染剤−1 10g 界面活性剤−1 0.7g 界面活性剤−2 0.3g テトラキスビニルスルホニルメチルメタン 2g これと同様の手法で下記のように記録用紙2〜11を作
成した。添加剤の増減に伴い純水の量を調整して、塗布
液の総体積は〔塗布液−1〕に等しくなるようにした。
【0135】〔塗布液−1〕に対し、重合体媒染剤−1
を表1のL−1で表される重合体媒染剤に置換し、塗布
乾燥して記録用紙2を得た。
【0136】〔塗布液−1〕に対し、フェニルカルバモ
イル化ゼラチンを酸処理ゼラチンに置換し、重合体媒染
剤−1を加えない〔塗布液−2〕を調製し、塗布乾燥し
て記録用紙3を得た。
【0137】〔塗布液−2〕に対し、重合体媒染剤−
1、表1のL−1、L−5、L−7、L−12で表され
る重合体媒染剤をそれぞれ10g添加し、塗布乾燥して
記録用紙4、5、6、7、8を得た。
【0138】〔塗布液−2〕に対し、表1のL−1で表
される重合体媒染剤を10g加え、更にポリビニルアル
コール(クラレ製:PVA205)を40g加えた〔塗
布液−3〕を調製し、塗布乾燥して記録用紙9を得た。
【0139】〔塗布液−3〕に対し、ポリビニルアルコ
ールをカチオン変成ポリビニルアルコール(日本合成化
学工業製:ゴーセファイマーK−210)に置換した
〔塗布液−4〕を調製し、塗布乾燥して記録用紙10を
得た。
【0140】〔塗布液−4〕に対し、重合体分散物−1
を10g加え、塗布乾燥して記録用紙11を得た。
【0141】
【化14】
【0142】以上の様にして作成した記録用紙1〜11
に、セイコーエプソン株式会社製インクジェットプリン
ターMJ−5100Cを用い、評価パターンを印字し以
下の項目で評価を行い、表2に示す結果を得た。
【0143】(1)耐光性:マゼンタの最高濃度部分の
試料をキセノンフェードメータで24時間光照射し、照
射後/照射前の反射濃度の比を求めた。
【0144】(2)耐水性:20℃の水の中に10分間
浸漬し、マゼンタ色の最高濃度部分の印字画像の耐水性
を濃度変化率を求め、次の基準で評価した。
【0145】 ○:80%を越える △:30〜80% ×:30%未満。
【0146】(3)耐湿性:印字後の試料を23℃、相
対湿度20%で2週間保存した後、60℃、相対湿度8
0%で3日間保存して各色の滲み度合いを調べた。評価
は、60℃、相対湿度80%に保存前後での線の拡がり
を下記の基準で目視判定した。
【0147】 ◎:全く滲み無し ○:滲み幅が約0.1mm未満(視感的には滲みが僅か
に認められる程度) △:滲み幅が0.1〜0.5mm未満(視感的には許容
不可) ×:滲み幅が0.5mm以上(殆ど画像としての価値が
ないレベル)。
【0148】(4)カール:印字をしていないA4サイ
ズの試料にたいし、23℃20%RHの環境下で2日平
置きし、四隅の高さの平均値をミリメートル単位で表し
た。
【0149】(5)均質性:グリーンの最高濃度を一面
に印字して目視評価し、ざらつき感を感じなくなる観察
距離を求め、以下の基準で評価した。
【0150】 ○:30cm未満 △:30〜60cm ×:60cmを越える。
【0151】得られた結果を表2に示す。
【0152】
【表2】
【0153】表2から、本発明の記録用紙は比較の記録
用紙に比べ優れた性能を示すことが解る。
【0154】実施例2 記録用紙3〜8の塗工面に対し、更に下記〔塗布液−
5〕を湿潤膜厚125μmになるように塗布し乾燥さ
せ、記録用紙12〜17を得た。
【0155】 〔塗布液−5〕 純水 980ml 平均粒径約0.07μmの微粒子シリカ 48.2g 平均重合度2350のポリビニルアルコール(ケン化度89%) 12.8g 界面活性剤−3 1.2g 以上の様にして作成した記録用紙12〜17に、セイコ
ーエプソン株式会社製インクジェットプリンターMJ−
5100Cを用い、評価パターンを印字し上記と同様の
評価を行い、表3に示す結果を得た。
【0156】
【表3】
【0157】表3から、本発明の記録用紙は、耐湿・耐
水性と耐光性を両立し、かつ均質性やカール物性に優れ
た高品位インクジェット記録用紙であることが解る。
【0158】
【発明の効果】以上の結果から、本発明により、耐湿・
耐水性と耐光性を両立し、かつ均質性やカール物性に優
れた高品位インクジェット記録用紙を提供することが可
能となる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 11/00 C09D 11/00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に下記一般式(I)で表される
    重合体媒染剤を含有する層を有することを特徴とするイ
    ンクジェット記録用紙。 一般式(I) −(A)x−(B)y−(C)z−(D)u− 式中、Aは3級アミノ基又は4級アンモニウム基を有す
    る共重合可能な単量体から誘導される繰り返し単位を表
    し、Bは一重項酸素を消光しうる基又は紫外線を吸収し
    得る基を有する共重合可能な単量体から誘導される繰り
    返し単位を表し、Cは少なくとも2個のエチレン性不飽
    和基を有する共重合可能な単量体から誘導される繰り返
    し単位を表し、Dは少なくともA、B以外のエチレン性
    不飽和基を有する共重合可能な単量体から誘導される繰
    り返し単位を表す。xは10〜90モル%、yは10〜
    90モル%、zは0〜10モル%、uは0〜80モル%
    である。但しx+y+z+u=100モル%
  2. 【請求項2】 前記一般式(I)において、Aが下記一
    般式(AI)、(AII)、(AIII)、(AIV)、(A
    V)、(AVI)、(AVII)又は(AVIII)で表される
    繰り返し単位であることを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェット記録用紙。 【化1】 一般式(AI)において、R1は水素原子又は炭素原子
    数が1〜4のアルキル基を表す。J1は単なる結合手又
    は2価の連結基を表し、アルキレン基、アリーレン基、
    アラルキレン基又は−COZ−を表す。Zは炭素原子数
    が1〜20の2価の連結基を表す。R2〜R4は水素原
    子、炭素原子数1〜18のアルキル基又は炭素原子数が
    7〜18のアラルキル基を表し、これらのアルキル基又
    はアラルキル基は置換基を有していても良い。X-は陰
    イオンを表し、例えばハロゲンイオン、アルキルスルホ
    ン酸イオン、アリールスルホン酸イオン、酢酸イオン等
    を表す。一般式(AII)において、R′は水素原子、ア
    ルキル基、アラルキル基又は水素原子を有するアルキル
    基を表す。一般式(AIII)及び(AIV)において、J2
    及びJ3は単なる結合手又は2価の連結基(アルキレン
    基、アリーレン基、アラルキレン基等)を表す。R1
    一般式(AI)のR1と同義である。R5〜R8はそれぞ
    れ独立に水素原子、又はアルキル基又はアラルキル基を
    表す。R9はアルキル基又はアラルキル基を表す。X-
    陰イオンを表す。一般式(AV)において、R1は一般
    式(AI)のR1と同義である。R10はアルキル基を表
    し、X-は陰イオンを表す。J4は単なる結合手又は2価
    の連結基(それぞれ置換基を有していても良いアルキレ
    ン基、アリーレン基又はアラルキレン基等)を表す。一
    般式(AVI)、(AVII)又は(AVIII)において、R
    11、R12、R13、R14、R15、R16はそれぞれ独立に、
    水素原子又は炭素原子数1〜18のアルキル基又は炭素
    原子数が7〜18のアラルキル基を表し、これらのアル
    キル基又はアラルキル基は置換基を有していても良い。
    -は陰イオンを表す。
  3. 【請求項3】 前記一般式(I)において、Bが下記一
    般式(BI)で表される繰り返し単位であることを特徴
    とする請求項1又は2記載のインクジェット記録用紙。 【化2】 一般式(BI)において、R1は一般式(AI)のR1
    同義であり、J5は単なる結合手又は2価の連結基を表
    し、Qは下記一般式(QI)〜(QIV)で表される基か
    ら水素原子を除いた残基を表す。 【化3】 一般式(QI)において、R21は水素原子、アルキル
    基、アルケニル基又はアリール基を表す。R22、R23
    24、R25及びR26はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲ
    ン原子、シアノ基、ニトロ基、−OH基、スルホ基又は
    1価の有機基を表す。但し、R21が水素原子の場合、R
    22とR24の両者が同時に水素原子であることはない。ま
    た、R21がアルキル基、アルケニル基、又はアリール基
    である場合、R22、R23、R24、R25及びR26の少なく
    とも1つは、−OR27(R27はアルキル基又はアルケニ
    ル基)、又は、−NR2829、(R28とR29はそれぞれ
    独立に水素原子、アルキル基又はアルケニル基)であ
    る。R21とR22、及び又はR22とR33、及び又はR23
    26、及び又はR26とR25、及び又はR25とR24、及び
    又はR24とR21はお互いに結合して環を形成していても
    よい。一般式(QII)において、R31は水素原子、アル
    キル基、アルケニル基、フェニル基、−OH基、スルホ
    ニル基、スルフィニル基又はアシル基を表す。R32、R
    33、R34及びR35はそれぞれ独立に水素原子又はアルキ
    ル基を表す。Dは5〜7員環を形成するのに必要な非金
    属原子群を表す。R31とR32、及び又はR32とR33、及
    び又はR34とR35、及び又はR34とR31はお互いに結合
    して環を形成していてもよい。一般式(QIII)におい
    て、R40はヒドロキシル基又はOR42又はOCOR43
    を表す。R41は、ハロゲン原子、アルキル基、アシル
    基、アシルオキシ基、ヒドロキシル基、又はアミノ基を
    表す。R42、R43はアルキル基、又はアリール基を表
    す。pは0又は1を表し、qは0〜2の整数を表す。一
    般式(QIV)において、R50及びR51はハロゲン原子、
    アルキル基、アルコキシ基、アシル基、アシルオキシ
    基、又はヒドロキシ基を表す。rは0〜4の整数、sは
    0〜3の整数を表す。
  4. 【請求項4】 一般式(I)で表される重合体媒染剤を
    含有する層が、酸処理ゼラチンを含有することを特徴と
    する請求項1〜3の何れか1項記載のインクジェット記
    録用紙。
  5. 【請求項5】 一般式(I)で表される重合体媒染剤を
    含有する層が、ノニオン系の水溶性ポリマーを含有する
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載のイン
    クジェット記録用紙。
  6. 【請求項6】 ノニオン系の水溶性ポリマーがポリビニ
    ルピロリドン、ポリアルキレングリコール、ポリビニル
    アルコールから選ばれる少なくとも1種であることを特
    徴とする請求項5記載のインクジェット記録用紙。
  7. 【請求項7】 一般式(I)で表される重合体媒染剤を
    含有する層が、カチオン変性ポリビニルアルコールを含
    有することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項記載
    のインクジェット記録用紙。
  8. 【請求項8】 一般式(I)で表される重合体媒染剤を
    含有する層が、アクリル系水系エマルジョンを含有する
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項記載のイン
    クジェット記録用紙。
  9. 【請求項9】 一般式(I)で表される重合体媒染剤を
    含有する層に対して支持体から遠い側に、空隙層を有す
    ることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項記載のイ
    ンクジェット記録用紙。
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