JPH1029338A - 熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写プリンタ

Info

Publication number
JPH1029338A
JPH1029338A JP8186201A JP18620196A JPH1029338A JP H1029338 A JPH1029338 A JP H1029338A JP 8186201 A JP8186201 A JP 8186201A JP 18620196 A JP18620196 A JP 18620196A JP H1029338 A JPH1029338 A JP H1029338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal head
temperature
preheating
intermediate transfer
thermal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8186201A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyoshi Zama
宏芳 座間
Koichi Dobashi
孝一 土橋
Hiromitsu Takahashi
博光 高橋
Toshihiko Hatakeyama
利彦 畠山
Isao Owada
功 大和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP8186201A priority Critical patent/JPH1029338A/ja
Publication of JPH1029338A publication Critical patent/JPH1029338A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字制御を容易に行なうことができ、中間転
写体の温度分布のばらつきがあった場合でも、印字濃度
むらを除去して印字濃度の均一な印字を行なうこと。 【解決手段】 複数の発熱抵抗体2が直線状に配列され
たサーマルヘッド1を配設し、このサーマルヘッド1の
駆動によりインクリボンのインクを転写して記録用紙に
再転写する中間転写ローラ3を配設し、前記サーマルヘ
ッド1の各発熱抵抗体2を複数のブロック39に分割
し、これら各ブロック39毎に前記中間転写ローラ3の
表面温度分布に応じてサーマルヘッド1の各発熱抵抗体
2への通電制御を行なうことにより予備加熱温度を制御
する予備加熱制御手段を配設したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱転写プリンタに係
り、特に、サーマルヘッドによりインクリボンのインク
を溶融して中間転写体に一度転写し、このインクを所定
の記録用紙に再転写することにより所望の印字を行なう
中間転写式の熱転写プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、所定の印字信号に基づいてサ
ーマルヘッドの発熱抵抗体を選択的に発熱させ、この熱
によりインクリボンのインクを溶融して中間転写体に一
度転写し、このインクを所定の記録用紙に再転写するこ
とにより所望の印字を行なう中間転写式の熱転写プリン
タが知られている。
【0003】図6はこのような従来の中間転写式の熱転
写プリンタを示したもので、所定の印字データに基づい
て駆動されるラインヘッドとしてのサーマルヘッド1が
配設されており、このサーマルヘッド1は直線状に整列
配置された複数の発熱抵抗体2を有している。このサー
マルヘッド1の近傍には、円筒形に形成された金属部材
の表面に中間転写体としてゴム材を被覆した中間転写体
としての中間転写ローラ3が回転駆動自在に配設されて
おり、この中間転写ローラ3の内部には、中間転写ロー
ラ3を加熱するためのヒータ4が配置されている。前記
サーマルヘッド1の両側には、インクリボン5を前記中
間転写ローラ3とサーマルヘッド1との間にほぼ直線状
に案内する一対のリボンロール6,6が配設されてお
り、このインクリボン5は、例えば、イエロー、マゼン
ダ、シアン、ブラックの4色のインクのインクリボン5
がその長手方向に順次繰り返し形成されたカラーインク
リボン5とされている。
【0004】また、前記中間転写ローラ3の前記サーマ
ルヘッド1と直径方向の反対位置には、前記中間転写ロ
ーラ3に対して強い圧接力で圧接されるドラム7が図示
しないステッピングモータの駆動により回転自在に配設
されており、このドラム7の内部には、このドラム7を
加熱するためのヒータ8が配設されているとともに、前
記ドラム7の表面には、普通紙等の所定の記録用紙9の
一端部を挟持するクランパ10が配設されている。
【0005】このような熱転写プリンタにおいては、記
録順序をイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの順で
行なうものとすると、まず、インクリボン5を巻取るこ
とにより、イエローのインクリボン5の先頭位置がサー
マルヘッド1の相対する位置となるように頭出しを行な
う。この場合に、前記インクリボン5の色の判別は、図
示しないフォトセンサ等でインクリボン5の各色間に印
刷されているマーカを認識しながら行なう。
【0006】次に、ドラム7に配設されたクランパ10
に記録用紙9の一端部を挟持した状態で、ドラム7を回
転させ、前記記録用紙9を前記ドラム7の周囲に巻き付
けるとともに、図示しないセンサにより記録開始位置を
特定し、ドラム7の回転を一時停止させる。
【0007】この状態で、前記ドラム7を中間転写ロー
ラ3に強い圧接力で圧接させるとともに、サーマルヘッ
ド1を中間転写ローラ3に圧接させ、インクリボン5を
一定速度で巻取るとともに、中間転写ローラ3およびド
ラム7を回転させながら、所定の印字信号に基づいて前
記サーマルヘッド1の各発熱抵抗体2を選択的に発熱さ
せる。そして、このサーマルヘッド1の各発熱抵抗体2
の選択的な発熱により、インクリボン5のイエローイン
クを部分的に溶融させて中間転写ローラ3の表面に転写
させる。このようにして中間転写ローラ3の表面に転写
されたインクは、ドラム7の回転動作により搬送される
前記記録用紙9に前記ドラム7の圧接力により再転写さ
れる。
【0008】そして、前記インクリボン5のイエローイ
ンクを記録用紙9に再転写し終わったら、サーマルヘッ
ド1とドラム7の中間転写ローラ3への圧接を解除とし
て前記インクリボン5を空搬送させ、次のマゼンダイン
クの先頭位置の頭出しを行なう。このマゼンダインクの
頭出しが完了したら、前記イエローインクによる転写、
再転写動作と同様に、前記中間転写ローラ3とサーマル
ヘッド1とを圧接させるとともに、中間転写ローラ3と
ドラム7とを圧接させた後、サーマルヘッド1を動作さ
せてマゼンダインクの中間転写ローラ3への転写および
ドラム7の記録用紙9への再転写を行なう。そして、前
記各動作を各色のインクリボン5について行なうことに
より、所望のカラー印字を得るようになっている。
【0009】また、図7は従来の他の中間転写式の熱転
写プリンタを示したもので、この熱転写プリンタにおい
ては、中間転写体として中間転写ローラの代わりに中間
転写ベルト11を用いるようにしたものである。
【0010】すなわち、サーマルヘッド1が圧接される
プラテンローラ12およびドラム7が一定の圧接力で圧
接されるプレッシャローラ13をそれぞれ平行に、か
つ、回転駆動自在に配設し、これらプラテンローラ12
とプレッシャローラ13との間に、中間転写ベルト11
を一定の張力をもって掛け渡すようにしたものである。
このようにサーマルヘッド1が圧接されるプラテンロー
ラ12およびドラム7が圧接されるプレッシャローラ1
3を別個に設けることにより、サーマルヘッド1による
インクの転写およびドラム7の記録用紙9へのインクの
再転写を行なう場合に、設定温度等の条件を各機能に適
合するように設定することができるものである。
【0011】このような熱転写プリンタにおいても、前
記熱転写プリンタと同様に、インクリボン5の頭出しを
行なった後、ドラム7のクランパ10に記録用紙9を挟
持させて、この記録用紙9をドラム7に巻付ける。この
状態で、前記サーマルヘッド1を中間転写ベルト11を
介してプラテンローラ12に圧接させるとともに、前記
ドラム7を中間転写ベルト11を介してプレッシャロー
ラ13に圧接させ、インクリボン5を一定速度で巻取る
とともに、中間転写ローラ3およびドラム7を回転させ
ながら、所定の印字信号に基づいて前記サーマルヘッド
1の各発熱抵抗体2を選択的に発熱させる。これによ
り、インクリボン5のインクが中間転写ベルト11の表
面に転写されるとともに、中間転写ローラ3の表面に転
写されたインクがドラム7の記録用紙9に再転写され、
所望のカラー印字が行なわれるものである。
【0012】さらに、図8は従来の他の中間転写式の熱
転写プリンタを示したもので、この熱転写プリンタは、
図6に示す熱転写プリンタのドラム7の代わりにプレッ
シャローラ13を用い、記録用紙9を中間転写ローラ3
とプレッシャローラ13との間に搬送させるようにした
ものである。その他の構成は前記熱転写プリンタと同様
であるためのその説明を省略する。
【0013】この熱転写プリンタにおいても、前記熱転
写プリンタと同様に、中間転写ローラ3とプレッシャロ
ーラ13との間に記録用紙9を挟持させた状態で、前記
サーマルヘッド1およびプレッシャローラ13を中間転
写ローラ3に圧接させ、インクリボン5を一定速度で巻
取るとともに、中間転写ローラ3およびプレッシャロー
ラ13を回転させながら、サーマルヘッド1を駆動して
インクリボン5のインクを中間転写ローラ3の表面に転
写させるとともに、中間転写ローラ3の表面に転写され
たインクを記録用紙9に再転写するものである。そし
て、1色の印字が終了したら、記録用紙9を初期位置に
逆搬送し、続けて他の色のインクによる印字を行ない、
この動作を繰り返して行なうことにより、所望のカラー
印字が行なわれるものである。
【0014】さらにまた、図9は従来の他の中間転写式
の熱転写プリンタを示したもので、この熱転写プリンタ
は、図8に示す熱転写プリンタの中間転写ローラ3に代
えて図7に示すように中間転写ベルト11を用いるよう
にしたものである。
【0015】その他の構成および動作に関しては前記熱
転写プリンタと同様であるためのその説明を省略する。
【0016】また、図10は、前記熱転写プリンタにお
ける制御回路を示したもので、熱転写プリンタの制御を
行なうCPU18を有しており、このCPU18と熱転
写プリンタとの間には、前記熱転写プリンタの駆動機構
19を構成するモータの駆動制御等を行なう駆動機構制
御回路20、サーマルヘッド1の駆動制御信号の発生や
通電制御等を行なうサーマルヘッド駆動回路21および
前記サーマルヘッド1や中間転写体を所定の温度に加熱
保温制御するための温度検出を行なう温度検出回路22
がそれぞれ接続されている。
【0017】また、前記CPU18には、パソコン等の
ホストからの印字データをCPU18に転送するための
ホストインタフェース(I/F)回路23が接続されて
おり、さらに、前記CPU18には、プリンタの使用し
ている環境温度を検出する環境温度検出回路24が接続
されている。
【0018】また、図11は、前記サーマルヘッド駆動
回路21の詳細な構成を示したもので、このサーマルヘ
ッド駆動回路21は、通電状況に応じて通電時間を制御
するための演算を行なう蓄熱補正回路25を有してお
り、この蓄熱補正回路25には、1ライン分の印字デー
タを格納するラインメモリ26を介してデータバスから
転送される印字データS1が入力されるとともに、ライ
ンタイミング信号S2および基本クロック供給回路(O
SC)27から出力される基本クロック信号S3がそれ
ぞれ入力されるようになされている。
【0019】また、前記蓄熱補正回路25には、現行の
印字ラインが将来の印字ラインに与える熱影響すなわち
サーマルヘッド1の各発熱抵抗体2の蓄熱状態を格納す
る1ラインのドット数+αの容量を有する蓄熱値メモリ
28,28…が接続されており、本実施形態において
は、この蓄熱値メモリ28は、将来の3つの印字ライン
の熱影響を補正することができるように3つの蓄熱値メ
モリ28を有している。さらに、前記蓄熱補正回路25
には、蓄熱補正回路25の演算により求められた通電値
(通電回数)を格納する1ライン分の容量を持つ通電値
メモリ29が接続されており、この通電値メモリ29に
は、この通電値メモリ29の通電値データS4を出力す
るとともに、予備加熱時に、通電値データをすべて「H
(ハイ)」に固定するOR回路30が接続されている。
【0020】また、前記サーマルヘッド駆動回路21
は、ヘッド制御信号発生回路31を有しており、このヘ
ッド制御信号発生回路31には、ラインタイミング信号
S2、基本クロック供給回路27から出力される基本ク
ロック信号S3およびCPU18からの制御信号S5が
それぞれ入力されるようになされている。このヘッド制
御信号発生回路31は、ラインタイミング信号S2によ
り動作を開始して、サーマルヘッド1の駆動信号を発生
するものであり、前記ヘッド制御信号発生回路31に
は、印字データのデータ転送に同期して、通電値データ
と比較するための比較値データS6を作成するカウンタ
32が接続されている。
【0021】さらに、前記OR回路30には、サーマル
ヘッド1のデータ転送ブロック毎に順次読み出された通
電値データS7が同一タイミングで出力されるようにタ
イミングを合わせるためのデータタイミング調整回路3
3が接続されており、このデータタイミング調整回路3
3には、このデータタイミング調整回路33から出力さ
れる通電値データS8と前記カウンタ32から出力され
る比較値データS6とを比較する複数のコンパレータ3
4,34…が配設されている。そして、これら各コンパ
レータ34から比較後の印字データS9がサーマルヘッ
ド1に転送されるようになされている。このコンパレー
タ34は、サーマルヘッド1へのデータ転送ブロック数
(データ入力本数)と同じ数だけ設けられるものであ
り、本実施形態においては、データ入力本数が20本あ
るため、コンパレータ34は20個設けられている。
【0022】また、図12は前記サーマルヘッド1部分
の詳細構成を示したもので、このサーマルヘッド1に
は、発熱抵抗体2が2560ドット分形成されており、
本実施形態においては、この発熱抵抗体2を128ドッ
ト毎に管理するようになっている。前記サーマルヘッド
1には、前記コンパレータ34から出力される128ド
ット毎の印字データをシリアルに入力するための20個
のシフトレジスタ35,35…が配設されており、これ
ら各シフトレジスタ35には、ヘッド制御信号発生回路
31からのシフトクロック(SCLOCK)信号S10
がt0 ,t1 …の各時間区分毎に128回入力される。
【0023】さらに、前記各シフトレジスタ35には、
すべてのシフトレジスタ35に印字データがシフトされ
た状態で、ヘッド制御信号発生回路31からのラッチ信
号S11に基づいて2560ドット分の印字データをラ
ッチするためのラッチ回路36が接続されており、この
ラッチ回路36には、前記ラッチ回路36にラッチされ
た印字データで前記2560ドットの各発熱抵抗体2を
駆動するドライバ37が接続されている。このドライバ
37の駆動制御は、ヘッド制御信号発生回路31からの
ストローブ信号S12により行なわれるもので、1つの
ストローブ信号で2560ドットが同時に駆動されるよ
うになされている。
【0024】次に、このような従来の熱転写プリンタの
印字動作について図13に示すタイミングチャートを参
照して説明する。
【0025】パソコン等のホストからホストインタフェ
ース回路23を介して印字データがCPU18に転送さ
れ、このCPU18からサーマルヘッド駆動回路21の
蓄熱補正回路25にラインメモリ26を介して1ライン
分の印字データS1が入力されると、蓄熱補正回路25
により、蓄熱値メモリ28に格納されたサーマルヘッド
1の各発熱抵抗体2の蓄熱状態に基づいてその印字ライ
ンの各ドットの通電値データ(通電回数)を演算して通
電値メモリ29に格納する。この場合に、図13に示す
ように、従来の通電制御は、1ラインの通電周期TCP
のうち1ラインの通電期間Tをt1 〜t15からなる15
の期間に分割するようになっており、例えば、まったく
蓄熱がないドットにはt1 〜t15まで15の期間に通電
し、蓄熱状態にあるドットについては、t1 〜t10まで
10の期間に通電するように、蓄熱値メモリ28に格納
されたサーマルヘッド1の各発熱抵抗体2の蓄熱状態に
基づいて、所望の通電回数を演算するようになってい
る。
【0026】この通電値データS4は、OR回路30に
転送された後、通電値データS7がデータタイミング調
整回路33に送られ、このデータタイミング調整回路3
3により、サーマルヘッド1のデータ転送ブロック毎に
順次読み出された通電値データS8が同一タイミングで
コンパレータ34に出力される。この場合に、前記通電
値データは、1ラインの通電期間Tの分割数15の回数
だけ所定の間隔で繰り返し読み出される。一方、カウン
タ32により、ヘッド制御信号発生回路31からの駆動
信号に応じて通電値データと比較するための比較値デー
タS6が前記コンパレータ34に出力される。このコン
パレータ34により、前記通電値データS8と前記比較
値データS6とを比較し、通電値データが比較値データ
より、大きいか等しければ「H(ハイ)」信号が、小さ
い場合は「L(ロー)」信号が印字データS9としてシ
フトレジスタ35に出力される。この比較値データは、
期間t0 〜t14まで「1」から順次各通電期間の変わり
目でカウントアップされる。したがって、例えば、通電
値データが10の場合は、期間t0 〜t9 ではコンパレ
ータ34から「H」信号が出力され、期間t10 〜t14
までは、「L」信号が出力されることになり、このドッ
トにおいて、t1 〜t10期間は通電とされ、t11〜t15
期間は非通電とされる。その結果、このドットのトータ
ル通電時間は、t×10となる。
【0027】そして、ヘッド制御信号発生回路31から
のラッチ信号S11により、すべてのシフトレジスタ3
5に印字データがシフトされた状態で、各印字データを
ラッチ回路36にラッチさせ、ヘッド制御信号発生回路
31からのストローブ信号S12に基づいてドライバ3
7により、前記ラッチ回路36にラッチされた印字デー
タに基づいて各発熱抵抗体2を駆動するようになってい
る。この場合に、期間t1 〜t15にそれぞれ通電する印
字データは、t0 〜t14の期間に転送される。すなわ
ち、t1 の期間に通電される印字データは、t0 期間に
サーマルヘッド1に転送され、t1 期間の最初にラッチ
信号が出力されてラッチされる。また、t2 の期間に通
電される印字データは、t1 の期間にサーマルヘッド1
に転送され、t2 の期間の最初にラッチ信号が出力され
る。このとき、t1 の印字データがt2 の印字データに
入れ替わり、t2 の印字データがラッチされる。同様に
前記動作を繰り返し行なうことにより、所望の1ライン
の印字を行なうようになっている。
【0028】次に、前記従来の熱転写プリンタの予備加
熱動作について図14に示すタイミングチャートを参照
して説明する。
【0029】予備加熱動作は待機時に、サーマルヘッド
温度を所定の温度に加熱、保温するもので、サーマルヘ
ッド1の発熱抵抗体2に通電することにより行なわれ
る。
【0030】図14に示すように、予備加熱動作におけ
る通電周期TCHは、印字動作時における通電周期TC
Pより長くなるようにしており、例えば、予備加熱動作
時の通電周期TCHは、印字時の通電周期TCPの約2
倍とされている。これは発熱抵抗体2の寿命に影響を与
えないようにするためである。
【0031】そして、予備加熱動作を行なう場合は、C
PU18から「H」信号の制御信号S5をOR回路30
に出力し、これにより、OR回路30から出力される通
電値データS7はすべて「H」信号となり、コンパレー
タ34から出力される印字データS9はすべて「H」信
号となる。そのため、予備加熱動作時、印字データS1
a〜S1vは全ドット分、強制的に「H」信号となり、
通電期間Tの間、2560ドットのすべての発熱抵抗体
2が発熱される。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の熱
転写プリンタにおいては、中間転写体が環境温度の影響
を受けるとともに、中間転写体の放熱により、中間転写
体の表面のすべての部分を均一な温度にすることは困難
であり、中間転写体の中央部と端部とでは温度差が生じ
てしまう。その結果、この中間転写体の表面温度分布が
異なることから、印字した場合に、印字濃度にばらつき
が生じてしまい、均一な印字を行なうことができなくな
ってしまう。
【0033】そのため、従来の熱転写プリンタにおいて
は、印字動作を行なう場合に、サーマルヘッド1の発熱
抵抗体2の蓄熱状態に応じて印字データの制御を行なう
とともに、サーマルヘッド1に配設したサーミスタ等の
温度検出手段からの検出信号に基づいて温度検出回路2
2により温度を検出し、この検出温度に応じて印字デー
タの制御を行なうようにしているが、蓄熱状態に基づく
制御および検出温度に基づく制御の双方を同時に行なう
ものであるため、印字制御が極めて複雑となってしまう
という問題を有している。
【0034】本発明は前記した点に鑑みてなされたもの
で、印字制御を容易に行なうことができ、中間転写体の
温度分布のばらつきがあった場合でも、印字濃度むらを
除去して印字濃度の均一な印字を行なうことのできる熱
転写プリンタを提供することを目的とするものである。
【0035】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載の発明に係る熱転写プリンタは、複数の
発熱抵抗体が直線状に配列されたサーマルヘッドを配設
し、このサーマルヘッドに対して接離自在とされた中間
転写体を配設し、所望の印字信号に基づいて前記サーマ
ルヘッドを駆動してインクリボンのインクを溶融して中
間転写体に一度転写し、このインクを加熱、加圧して所
定の記録用紙に再転写する熱転写プリンタであって、前
記サーマルヘッドの各発熱抵抗体を複数のブロックに分
割し、これら各ブロック毎に前記中間転写体の表面温度
分布に応じてサーマルヘッドの各発熱抵抗体への通電制
御を行なうことにより予備加熱温度を制御する予備加熱
制御手段を配設したことを特徴とするものである。
【0036】この請求項1の発明によれば、予備加熱制
御手段により、発熱抵抗体の各ブロック毎に前記中間転
写体の表面温度分布に応じてサーマルヘッドの各発熱抵
抗体への通電制御を行ない予備加熱温度を制御するよう
にしているので、この予備加熱を行なうことにより、中
間転写体の表面温度分布にばらつきがあった場合でも、
印字濃度むらを除去して印字濃度の均一な印字を行なう
ことができるものである。
【0037】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
において、前記サーマルヘッドの温度を検出する温度検
出手段を設け、前記予備加熱制御手段により、前記温度
検出手段により検出された温度に応じて前記発熱抵抗体
の各ブロック毎に定められた通電制御データに基づい
て、前記発熱抵抗体の各ブロックに通電制御を行なうこ
とにより予備加熱温度を制御するようにしたことを特徴
とするものである。
【0038】この請求項2の発明によれば、予備加熱制
御手段により、温度検出手段により検出された温度に応
じて発熱抵抗体の各ブロック毎に定められた通電制御デ
ータに基づいて、前記発熱抵抗体の各ブロックに通電制
御を行なうことにより予備加熱温度を制御するようにし
ているので、サーマルヘッドの温度に応じて、予備加熱
を行なうことにより、中間転写体の表面温度分布にばら
つきがあった場合でも、印字濃度むらを除去して印字濃
度の均一な印字を行なうことができるものである。
【0039】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
2において、あらかじめ前記発熱抵抗体の各ブロックに
対応する中間転写体の各温度分布に対応して環境温度毎
に設定された予備加熱通電値テーブルを設け、前記予備
加熱制御手段により、前記予備加熱通電値テーブルに基
づいて予備加熱温度を制御するようにしたことを特徴と
するものである。
【0040】この請求項3の発明によれば、予備加熱通
電値テーブルにあらかじめ設定された各ブロックに対す
る中間転写体の各温度分布に対応して環境温度毎に設定
され通電制御データに基づいて予備加熱温度を制御する
ようにしているので、予備加熱を行なう際に、複雑な制
御が不要となり、中間転写体の表面温度分布にばらつき
があった場合でも、容易に、かつ、適正に印字濃度むら
を除去して印字濃度の均一な印字を行なうことができる
ものである。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1か
ら図5を参照し、従来のものと同一部分には同一符号を
付して説明する。
【0042】図1は本発明に係る熱転写プリンタの実施
の一形態を示したもので、所定の印字データに基づいて
駆動され2560ドットの発熱抵抗体2が直線状に整列
配置されたラインヘッドとしてのサーマルヘッド1が配
設されており、このサーマルヘッド1の近傍には、円筒
状の中間転写ローラ3が回転駆動自在に配設されてい
る。
【0043】本実施形態においては、前記サーマルヘッ
ド1のほぼ中央部には、このサーマルヘッド1部分の温
度を検出するためのサーミスタ38が配設されており、
さらに、本実施形態においては、前記サーマルヘッド1
を一端部の第1ブロック39a、中央部の第2ブロック
39b、他端部の第3ブロック39cの3つのブロック
39a,39b,39cに分割して、これら各ブロック
39a,39b,39c毎に印字制御を行なうようにな
されている。これら各ブロック39a,39b,39c
は、具体的には、サーマルヘッド1の発熱抵抗体2の2
560ドットのうち、第1ブロック39aが1〜640
ドットの範囲、第2ブロック39bが641〜1920
ドットの範囲、第3ブロック39cが1921〜256
0ドットの範囲となるように設定されている。これら各
発熱抵抗体2には、128ドットずつ20個のデータ転
送ブロックにより、データが転送されるものであり、本
実施形態においては、前記第1ブロック39aにはデー
タ1〜5が、第2ブロック39bにはデータ6〜15
が、第3ブロック39cにはデータ16〜20がそれぞ
れ転送されるようになされている。
【0044】また、図2は前記熱転写プリンタの駆動制
御を行なう制御回路に設けられたサーマルヘッド駆動回
路の詳細な構成を示したもので、このサーマルヘッド駆
動回路は、蓄熱値メモリ28に格納されたサーマルヘッ
ド1の各発熱抵抗体2の蓄熱状態に基づいて通電時間を
制御するための演算を行なう蓄熱補正回路25を有して
おり、この蓄熱補正回路25には、1ライン分の印字デ
ータを格納するラインメモリ26を介してデータバスか
ら転送される印字データS1が入力されるとともに、ラ
インタイミング信号S2および基本クロック供給回路2
7から出力される基本クロック信号S3がそれぞれ入力
されるようになされている。この場合に、図3に示すよ
うに、本実施形態においても、1ラインの通電周期TC
Pのうち1ラインの通電期間Tをt1 〜t15からなる1
5の期間に分割するようになっており、蓄熱補正回路2
5により、蓄熱値メモリ28に格納されたサーマルヘッ
ド1の各発熱抵抗体2の蓄熱状態に応じてt1 〜t15ま
で15の期間のうち、所定の期間に通電するように、所
望の通電回数を演算するようになっている。
【0045】また、前記蓄熱補正回路25には、蓄熱補
正回路25の演算により求められた通電値(通電回数)
を格納する1ライン分の容量を持つ通電値メモリ29が
接続されており、この通電値メモリ29には、セレクタ
40が接続されている。さらに、本実施形態において
は、データバスを介して送られる予備加熱時の通電値デ
ータS13がセットされる予備加熱制御手段を構成する
予備加熱通電値レジスタ41が設けられている。
【0046】前記中間転写ローラ3の軸方向の表面温度
は、中間転写ローラ3の両端部における放熱が大きいこ
とから、図1に示すように、中間転写ローラ3の両端部
における温度が低くなってしまう。そのため、中間転写
ローラ3の表面温度分布に対して、印字時における印字
濃度が一定となる温度分布となるように、あらかじめ予
備加熱通電値テーブルを設定しておく。この予備加熱通
電値テーブル42は、図4に示すように、例えば、図1
0に示す前述した従来例で説明したと同様の環境温度検
出回路24により検出された環境温度として、3種類の
環境温度を設定しておき、これら各環境温度に応じて、
各ブロック39a,39b,39c毎の通電値データを
設定しておくものである。例えば、本実施形態において
は、環境温度Aが中間転写ローラ3の両端部における表
面温度が最も高く、環境温度Cが中間転写ローラ3の両
端部における表面温度が最も低い場合に設定してあり、
例えば、いずれの環境温度においても、第2ブロック3
9bの通電値データは10とされ、第1および第3ブロ
ック39a,39cの通電値データは、環境温度Aでは
13、環境温度Bでは14、環境温度Cでは15となる
ように設定されている。なお、本実施形態の前記環境温
度検出回路24を含む熱転写プリンタの制御回路は、前
述の従来例の図10に示す熱転写プリンタの制御回路と
同様であるため、図示並びにその説明は省略する。
【0047】このような予備加熱通電値テーブル42
は、CPUの内部あるいはCPUに接続された図示しな
いROMに記憶されるものであり、前記サーミスタ38
により検出された環境温度に対応する温度の予備加熱通
電値データを予備加熱通電値テーブル42から読み出し
て、データバスを介してサーマルヘッド駆動回路の予備
加熱通電値レジスタ41にセットするようになってい
る。
【0048】また、前記予備加熱通電値レジスタ41に
セットされた予備加熱通電値データS14は、セレクタ
40に出力されるようになされており、このセレクタ4
0は、CPUから出力される「H」信号または「L」信
号からなる制御信号S5により、印字動作時であるか、
予備加熱動作時であるかを切換えるようになされてお
り、このセレクタ40からデータタイミング調整回路3
3への出力信号S15は、印字動作時には通電値メモリ
29からの通電値データとされるとともに、予備加熱時
には予備加熱通電値レジスタ41からの予備加熱通電値
データとされている。本実施形態においては、CPUか
ら「H」信号が出力された場合に予備加熱動作に切換え
られ、「L」信号が出力された場合に、印字動作に切換
えられるようになっている。
【0049】その他の部分の構成は、前記従来のものと
同様であるため同一部分には同一符号を付してその説明
を省略する。
【0050】次に、本実施形態の作用について図3に示
すタイミングチャートを参照するとともに、サーマルヘ
ッドの詳細構成について図12を参照して説明する。
【0051】まず、本実施形態において予備加熱動作を
行なう場合は、CPUから予備加熱動作の「H」信号の
切換信号S5をセレクタ40に出力し、このセレクタ4
0により、予備加熱通電値レジスタ41からの予備加熱
通電値データS14をデータタイミング調整回路33に
出力するように切換える。一方、前記環境温度検出回路
24により環境温度を検出し、前記ROMに記憶された
予備加熱通電値テーブル42から前記環境温度に対応す
る温度の予備加熱通電値データを読み出して、この予備
加熱通電値データS13をデータバスを介してサーマル
ヘッド駆動回路の予備加熱通電値レジスタ41にセット
する。
【0052】そして、前記予備加熱通電値レジスタ41
の予備加熱通電値データS15は、セレクタ40を介し
てデータタイミング調整回路33に送られ、このデータ
タイミング調整回路33により、サーマルヘッド1のデ
ータ転送ブロック毎に順次読み出された予備加熱通電値
データS8が同一タイミングでコンパレータ34に出力
される。この場合に、前記予備加熱通電値データは、1
ラインの通電期間Tの分割数15の回数だけ所定の間隔
で繰り返し読み出される。一方、カウンタ32により、
ヘッド制御信号発生回路31からの駆動信号に応じて予
備加熱通電値データと比較するための比較値データS6
が前記コンパレータ34に出力され、このコンパレータ
34により、前記予備加熱通電値データと前記比較値デ
ータとを比較し、予備加熱通電値データが比較値データ
より、大きいか等しければ「H」信号が、小さい場合は
「L」信号が印字データS9としてシフトレジスタ35
に出力される。したがって、例えば、予備加熱通電値デ
ータが環境温度Cに対応する予備加熱通電値データであ
る場合には、第1ブロック39aと第3ブロック39c
においては、予備加熱通電値データが15であり、すべ
ての期間t0 〜t14でコンパレータ34から「H」信号
が出力されることになり、第2ブロック39bにおいて
は、予備加熱通電値データが10であり、期間t0 〜t
9 ではコンパレータ34から「H」信号が出力され、期
間t10〜t14までは、「L」信号が出力されることにな
る。これにより、第1ブロック39aおよび第3ブロッ
ク39cのドットは、t1 〜t15期間で通電とされ、第
2ブロック39bのドットは、t1 〜t10期間は通電と
され、t11〜t15期間は非通電とされる。
【0053】そして、ヘッド制御信号発生回路31から
のラッチ信号S11により、すべてのシフトレジスタ3
5に予備加熱通電値データに基づく印字データ(通電デ
ータ)がシフトされた状態で、各印字データをラッチ回
路36にラッチさせ、ヘッド制御信号発生回路31から
のストローブ信号S12に基づいてドライバ37によ
り、前記ラッチ回路36にラッチされた印字データに基
づいて各発熱抵抗体2に通電して所定の予備加熱を行な
うようになっている。
【0054】このような予備加熱制御を行なうことによ
り、サーマルヘッドの第1ブロック39aおよび第3ブ
ロック39cにおける予備加熱温度の方が第2ブロック
39bにおける予備加熱温度より高く制御されることに
なり、このような予備加熱状態から印字を開始して、両
端部における表面温度が低い状態の中間転写ローラ3に
インクリボンのインクを転写する場合に、このインクリ
ボンのインクの転写温度を見掛け上均一にすることがで
き、その結果、印字濃度むらを除去することができるも
のである。
【0055】次に、印字動作を行なう場合は、CPUか
ら印字動作の「L」信号の切換信号S5をセレクタ40
に出力することにより、通電値レジスタからの通電値デ
ータS4をデータタイミング調整回路33に出力するよ
うに切換える。
【0056】そして、CPUからサーマルヘッド駆動回
路の蓄熱補正回路25にラインメモリ26を介して1ラ
イン分の印字データS1が入力されると、蓄熱補正回路
25により、蓄熱値メモリ28に格納されたサーマルヘ
ッド1の各発熱抵抗体2の蓄熱状態に基づいてその印字
ラインの各ドットの通電値データを演算して通電値メモ
リ29に格納する。この通電値データS4は、セレクタ
40を介して通電値データと15としてデータタイミン
グ調整回路33に送られ、このデータタイミング調整回
路33から出力される通電値データS8とカウンタ32
から出力される比較値データS6とをコンパレータ34
により比較し、印字データS9としてシフトレジスタ3
5に出力される。
【0057】その後、ヘッド制御信号発生回路31から
のラッチ信号S11により、すべてのシフトレジスタ3
5に印字データがシフトされた状態で、各印字データを
ラッチ回路36にラッチさせ、ヘッド制御信号発生回路
31からのストローブ信号S12に基づいてドライバ3
7により、前記ラッチ回路36にラッチされた印字デー
タに基づいて各発熱抵抗体2を駆動することにより、所
定の1ラインの印字を行なうようになっている。
【0058】したがって、本実施形態においては、予備
加熱動作を行なう場合に、前記環境温度検出回路24に
より検出された環境温度に対応する温度の予備加熱通電
値データを予備加熱通電値テーブル42から読み出し
て、予備加熱通電値レジスタ41にセットし、この予備
加熱通電値データに基づいてサーマルヘッド1の発熱抵
抗体2の通電制御を行なうようにしているので、予備加
熱後に、中間転写ローラ3にインクリボンのインクを転
写する場合に、この転写温度を見掛け上均一にすること
ができ、印字濃度むらを除去することができ、しかも、
従来のように、発熱抵抗体2の蓄熱状態に基づいて予備
加熱制御を行なう必要がないので、複雑な制御が不要と
なり、容易に、かつ、適正に、印字濃度の均一な印字を
行なうことができる。
【0059】また、図5は本発明の他の実施形態を示し
たもので、本実施形態においては、前記サーマルヘッド
1の各ブロック39a,39b,39cの中央部に、こ
のサーマルヘッド1の各ブロック39a,39b,39
cにおける温度を検出するためのサーミスタ38a,3
8b,38cがそれぞれ配設するようにしたものであ
る。
【0060】そして、本実施形態においては、予備加熱
を行なう場合に、各ブロック39a,39b,39cに
おける予備加熱温度を設定し、前記各サーミスタ38
a,38b,38cにより検出された温度に応じて、設
定された所定の予備加熱温度となるまで、予備加熱を行
なうようにしたものである。
【0061】このような制御を行なうことにより、前記
実施形態の場合と同様に、印字濃度むらを除去すること
ができ、容易に、かつ、適正に、印字濃度の均一な印字
を行なうことができる。
【0062】なお、前記実施形態においては、サーマル
ヘッド1の発熱抵抗体2を3つのブロックに分割するよ
うにしたが、分割数についてはいずれに設定してもよ
く、最大1ドットの発熱抵抗体2毎に2560に分割
し、これら各ブロック毎に通電制御することも可能であ
る。
【0063】また、本発明は、前述した実施形態に限定
されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能で
ある。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように請求項1の発明に係る
熱転写プリンタは、予備加熱制御手段により、発熱抵抗
体の各ブロック毎に前記中間転写体の表面温度分布に応
じてサーマルヘッドの各発熱抵抗体への通電制御を行な
い予備加熱温度を制御するようにしているので、この予
備加熱を行なうことにより、中間転写体の表面温度分布
にばらつきがあった場合でも、印字濃度むらを除去して
印字濃度の均一な印字を行なうことができる。
【0065】また、請求項2に記載の発明は、予備加熱
制御手段により、温度検出手段により検出された温度に
応じて発熱抵抗体の各ブロック毎に定められた通電制御
データに基づいて、前記発熱抵抗体の各ブロックに通電
制御を行なうことにより予備加熱温度を制御するように
しているので、サーマルヘッドの温度に応じて、予備加
熱を行なうことにより、中間転写体の表面温度分布にば
らつきがあった場合でも、印字濃度むらを除去して印字
濃度の均一な印字を行なうことができる。
【0066】さらに、請求項3の発明は、予備加熱通電
値テーブルにあらかじめ設定された各ブロックの各温度
分布に対応して環境温度毎に設定され通電制御データに
基づいて予備加熱温度を制御するようにしているので、
予備加熱を行なう際に、複雑な制御が不要となり、中間
転写体の表面温度分布にばらつきがあった場合でも、容
易に、かつ、適正に印字濃度むらを除去して印字濃度の
均一な印字を行なうことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の熱転写プリンタおよび中間転写体の
表面温度分布の実施の一形態を示す概略説明図
【図2】 本発明の熱転写プリンタのサーマルヘッド駆
動回路の実施の一形態を示すブロック図
【図3】 本発明の熱転写プリンタにおける予備加熱時
の通電制御を示すタイミングチャート
【図4】 本発明の予備加熱通電制御における通電値テ
ーブルの一実施形態を示す説明図
【図5】 本発明の熱転写プリンタおよび中間転写体の
表面温度分布の他の実施形態を示す概略説明図
【図6】 従来の一般的な中間転写式熱転写プリンタを
示す概略構成図
【図7】 従来の他の中間転写式熱転写プリンタを示す
概略構成図
【図8】 従来の他の中間転写式熱転写プリンタを示す
概略構成図
【図9】 従来の他の中間転写式熱転写プリンタを示す
概略構成図
【図10】 従来の熱転写プリンタにおけるサーマルヘ
ッドの制御回路を示すブロック図
【図11】 従来の熱転写プリンタのサーマルヘッド駆
動回路を示すブロック図
【図12】 従来の熱転写プリンタのサーマルヘッド部
分の構成を示す概略構成図
【図13】 従来の熱転写プリンタにおける印字時の通
電制御を示すタイミングチャート
【図14】 従来の熱転写プリンタにおける予備加熱時
の通電制御を示すタイミングチャート
【符号の説明】
1 サーマルヘッド 2 発熱抵抗体 3 中間転写ローラ 25 蓄熱補正回路 29 通電値メモリ 31 ヘッド制御信号発生回路 32 カウンタ 33 データタイミング調整回路 34 コンパレータ 35 シフトレジスタ 36 ラッチ回路 37 ドライバ 38 サーミスタ 39 ブロック 40 セレクタ 41 予備加熱通電値レジスタ 42 予備加熱通電値テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畠山 利彦 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 大和田 功 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱抵抗体が直線状に配列された
    サーマルヘッドを配設し、このサーマルヘッドに対して
    接離自在とされた中間転写体を配設し、所望の印字信号
    に基づいて前記サーマルヘッドを駆動してインクリボン
    のインクを溶融して中間転写体に一度転写し、このイン
    クを加熱、加圧して所定の記録用紙に再転写する熱転写
    プリンタであって、前記サーマルヘッドの各発熱抵抗体
    を複数のブロックに分割し、これら各ブロック毎に前記
    中間転写体の表面温度分布に応じてサーマルヘッドの各
    発熱抵抗体への通電制御を行なうことにより予備加熱温
    度を制御する予備加熱制御手段を配設したことを特徴と
    する熱転写プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記サーマルヘッドの温度を検出する温
    度検出手段を設け、前記予備加熱制御手段により、前記
    温度検出手段により検出された温度に応じて前記発熱抵
    抗体の各ブロック毎に定められた通電制御データに基づ
    いて、前記発熱抵抗体の各ブロックに通電制御を行なう
    ことにより予備加熱温度を制御するようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載の熱転写プリンタ。
  3. 【請求項3】 あらかじめ前記発熱抵抗体の各ブロック
    に対する中間転写体の各温度分布に対応して環境温度毎
    に設定された予備加熱通電値テーブルを設け、前記予備
    加熱制御手段により、前記予備加熱通電値テーブルに基
    づいて予備加熱温度を制御するようにしたことを特徴と
    する請求項2に記載の熱転写プリンタ。
JP8186201A 1996-07-16 1996-07-16 熱転写プリンタ Pending JPH1029338A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8186201A JPH1029338A (ja) 1996-07-16 1996-07-16 熱転写プリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8186201A JPH1029338A (ja) 1996-07-16 1996-07-16 熱転写プリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1029338A true JPH1029338A (ja) 1998-02-03

Family

ID=16184154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8186201A Pending JPH1029338A (ja) 1996-07-16 1996-07-16 熱転写プリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1029338A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6552562B2 (en) 2000-07-24 2003-04-22 Sony Corporation Current detecting apparatus and its control method
CN118092547A (zh) * 2024-04-23 2024-05-28 北京智芯微电子科技有限公司 静电卡盘加热控制装置及静电卡盘

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02145357A (ja) * 1988-11-28 1990-06-04 Canon Inc サーマルヘッドの通電制御方式
JPH0631970A (ja) * 1992-07-21 1994-02-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 感熱記録装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02145357A (ja) * 1988-11-28 1990-06-04 Canon Inc サーマルヘッドの通電制御方式
JPH0631970A (ja) * 1992-07-21 1994-02-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 感熱記録装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6552562B2 (en) 2000-07-24 2003-04-22 Sony Corporation Current detecting apparatus and its control method
CN118092547A (zh) * 2024-04-23 2024-05-28 北京智芯微电子科技有限公司 静电卡盘加热控制装置及静电卡盘

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0452228B2 (ja)
JPH0639175B2 (ja) 熱転写式記録装置
JP2885835B2 (ja) 熱転写記録装置及び方法
JPH1029338A (ja) 熱転写プリンタ
JPS6178671A (ja) サ−マルヘツド制御方式
JPS61188164A (ja) 画像形成装置
US5262799A (en) Recording apparatus with auxiliary recording and method for same
EP0409243B1 (en) Recording apparatus and method
JP3142461B2 (ja) プリンタおよびプリンタの記録開始制御方法
JPH0659739B2 (ja) 熱転写型印刷装置
JP3021268B2 (ja) サーマルプリンタ
JPH09277577A (ja) 熱転写型カラープリンタ
JP3373736B2 (ja) 熱転写プリンタ
JPH0356366Y2 (ja)
JP2709057B2 (ja) サーマル印刷制御回路
JP2848573B2 (ja) 記録装置及びファクシミリ装置
JP2006192756A (ja) サーマルプリンタ
JP2939084B2 (ja) 画像記録装置
JPH01208159A (ja) 熱転写記録装置
JP2578953B2 (ja) 熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置
KR100412768B1 (ko) 열전사방식의 프린터
JP2003276230A (ja) プリントシステム
JPH02217269A (ja) 熱転写記録装置
JP2518640Y2 (ja) マルチ印字装置
JPH01237167A (ja) 記録装置