JPH10292090A - 注形用エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

注形用エポキシ樹脂組成物

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JPH10292090A
JPH10292090A JP11430397A JP11430397A JPH10292090A JP H10292090 A JPH10292090 A JP H10292090A JP 11430397 A JP11430397 A JP 11430397A JP 11430397 A JP11430397 A JP 11430397A JP H10292090 A JPH10292090 A JP H10292090A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
casting
resin composition
flame retardant
tetrabromobisphenol
Prior art date
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Pending
Application number
JP11430397A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshizo Watanabe
好造 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Chemical Corp
Original Assignee
Toshiba Chemical Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性向上の観点から硬化時間を短縮し、小
量の難燃剤による難燃性、電気特性に優れ、フライバッ
クトランス等の高圧コイル絶縁処理に好適な、注形用エ
ポキシ樹脂組成物を提供する 【解決手段】 (A)ビスフェノールAジグリシジルエ
ーテルなどエポキシ樹脂、(B)(a)水酸化アルミニ
ウム、(b)テトラブロモビスフェノール及び(c)三
酸化アンチモンを含む複合難燃剤、(C)硬化剤として
メチルテトラヒドロ無水フタル酸、並びに(D)硬化促
進剤として1,8-ジアザ−ビシクロ( 5,4,0)ウンデセン
-7を必須成分としてなることを特徴とする注形用エポキ
シ樹脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性、電気特性
に優れ、各種電子機器の高圧トランス等の絶縁処理に好
適な、注形用エポキシ樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】注形用樹脂組成物は、自動車やテレビの
電子機器の部品である高圧トランス等の絶縁処理に使用
されている。そして、電子機器用トランス類のうち、テ
レビ用フライバックトランス(FBT)の可変抵抗器等
は、エポキシ樹脂組成物等で絶縁処理をして製造されて
いる。この用途の樹脂組成物では、電気特性、機械特性
の他に、難燃性をもつことが必要である。従来、注形用
エポキシ樹脂組成物に難燃性を付与する場合、添加型お
よび反応型のハロゲン化合物とアンチモン化合物の併用
による難燃化手法が一般的に採用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
難燃化手法、とりわけ添加型ハロゲン化合物とアンチモ
ン化合物との組合せは、難燃剤を多量に配合しなければ
ならず、コストの点で著しく不満足であった。特に最近
では、材材面での低コスト化が一段と厳しく要求されて
きていることに加えて、作業能率向上の面からの注形用
樹脂組成物の硬化時間の短縮および特性面での耐クラッ
ク性の向上が著しく要求されてきている。本発明の目的
は、上記の事情に鑑みてなされたもので、生産性向上の
観点から硬化時間を短縮し、少量の難燃剤による難燃性
と、電気特性に優れた、注形用エポキシ樹脂組成物を提
供しようとすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成しようと鋭意研究を進めた結果、後述の樹脂組成物
を用いることによって、上記目的をバランスよく達成で
きることを見いだし、本発明を完成したものである。
【0005】即ち、本発明は、(A)エポキシ樹脂、
(B)(a)水酸化アルミニウム、(b)テトラブロモ
ビスフェノールおよび(c)三酸化アンチモンを含む複
合難燃剤、(C)硬化剤としてメチルテトラヒドロ無水
フタル酸及び(D)硬化促進剤として1,8-ジアザ−ビシ
クロ( 5,4,0)ウンデセン-7(以下、DBUともいう)
を必須成分としてなることを特徴とする注形用エポキシ
樹脂組成物である。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明に用いる(A)エポキシ樹脂として
は、1 分子中に2 個以上のエポキシ基を有する化合物で
あればよく、汎用の液状エポキシ樹脂、固形エポキシ樹
脂等、特に制限なく広く使用することができる。例え
ば、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェ
ノールFジグリシジルエーテル、ポリカルボン酸のジグ
リシジルエーテル、シクロヘキサン誘導体のエポキシ化
によって得られるエポキシ樹脂等が挙げられ、これらは
単独又は2 種以上混合して使用することができる。ま
た、これらのエポキシ樹脂の他に、必要に応じて液状の
モノエポキシ樹脂等を併用することができる。
【0008】本発明に用いる(B)複合難燃剤のうちの
(a)水酸化アルミニウムとしては、通常、充填剤とし
て使用されるものであれば特に制限はなく、広く使用す
ることができる。具体的な化合物として、ハイジライト
H42M、H31I(昭和電工社製、商品名)等が挙げ
られ、これらは単独又は2 種以上混合して使用すること
ができる。
【0009】本発明に用いられる(B)複合難燃剤のう
ちの(b)テトラブロモビスフェノールは、添加型難燃
剤として使用されるが、反応してエポキシ樹脂の構造の
なかに組み込まれる。
【0010】本発明に用いられる(B)複合難燃剤のう
ちの(c)三酸化アンチモンは、前述したテトラブロモ
ビスフェノールと同様に組成に難燃性を付与させるもの
で、テトラブロモビスフェノールとの相乗効果を発揮さ
せるものである。三酸化アンチモンは、通常市販されて
いるものが広く使用できる。この配合割合は、テトラブ
ロモビスフェノール20〜30重量部の範囲に対して10〜15
重量部配合することが望ましい。配合量が10重量部未満
では、難燃性にあまり効果がなく、また、15重量部を超
えると、テトラブロモビスフェノールとの相乗効果がな
く、かつコスト高になり好ましくない。
【0011】この複合難燃剤は、任意の量の組合せで使
用することができる。また、(a)〜(c)の各種難燃
剤は、予め混合して複合難燃剤としたものを他の成分に
配合してもよく、また、各所定量を他の成分の混合の際
に配合することもできる。
【0012】本発明に用いる(C)硬化剤のメチルテト
ラヒドロ無水フタル酸としては、通常、エポキシ樹脂硬
化剤として使用されるものを用いることができ、特に制
限されるものではない。
【0013】本発明に用いる(D)硬化促進剤である1,
8-ジアザ−ビシクロ(5,4,0 )ウンデセン-7としては、
1,8-ジアザ−ビシクロ(5,4,0 )ウンデセン-7(DB
U)およびその2-エチルセキサン塩などの、DBU塩が
挙げられ、DBU単独又はDBUとDBU塩の組合せを
することができる。
【0014】本発明に用いる注形用エポキシ樹脂組成物
は、上述したエポキシ樹脂、複合難燃剤、硬化剤および
硬化促進剤としてのDBUを必須の成分とするが、本発
明の目的に反しない範囲においてその他の無機質充填
剤、カップリング剤、消泡剤、顔料、その他の成分を添
加配合することができる。無機充填剤としては、シリ
カ、タルク、炭酸カルシウム等が挙げられ、これらは単
独又は2 種以上混合して使用することができる。
【0015】これらの各成分、すなわち、エポキシ樹
脂、複合難燃剤、硬化剤、硬化促進剤等を混合し、十分
攪拌して容易に注形用エポキシ樹脂組成物を製造するこ
とができる。
【0016】
【作用】本発明の注形用エポキシ樹脂組成物は、複合難
燃剤として水酸化アルミニウム、テトラブロモビスフェ
ノール、三酸化アンチモンを用いることにより、従来の
添加型のハロゲン化合物とアンチモン化合物のように多
量の配合を必要とすることなく、しかも低コストで、そ
れらの難燃剤と同レベルの難燃性と電気特性を付与する
ことができ、さらに硬化促進剤にDBUを用いること
で、耐クラック性を損なうことなく、短時間硬化が可能
となった。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明を実施例によって説明
する。本発明は、これらの実施例によって限定されるも
のではない。以下の実施例および比較例において「部」
とは「重量部」を意味する。
【0018】実施例1 ビスフェノールAジグリシジルエーテル90部、モノエポ
キサイド10部、シリカ90部、水酸化アルミニウムのH4
2M(昭和電工社製、商品名)25部、水酸化アルミニウ
ムのH31I(昭和電工社製、商品名)55部、消泡剤の
TSA720(東芝シリコーン社製、商品名)0.1 部、
およびシランカップリング剤0.5 部、三酸化アンチモン
10部、テトラブロモビスフェノールのファイヤーガード
2000(帝人化成社製、商品名)を混合して、次いで
硬化剤としてメチルテトラヒドロ無水フタル酸85.5部
と、硬化促進剤としてDBU(1,8-ジアザ−ビシクロ
(5,4,0 )ウンデセン-7)1.5 部を加えて混合し、注形
用エポキシ樹脂組成物を製造した。
【0019】実施例2 表1に示した組成によって実施例1と同様に、注形用エ
ポキシ樹脂組成物を製造した。
【0020】比較例1〜2 表1に示した組成によって実施例1と同様に、注形用エ
ポキシ樹脂組成物を製造した。
【0021】実施例1〜2および比較例1〜2によって
製造した、注形用エポキシ樹脂組成物を用いて加熱硬化
させ、硬化物を得た。この硬化物について難燃性、ガラ
ス転移点、絶縁破壊の強さを試験し、その結果を表2に
示したが、本発明の効果を確認することができた。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】 *1 :1.6 t ,UL94V−0 *2 :121 ℃/2 atm(H2 O)の条件で50時間放置後測定した。
【0024】
【発明の効果】以上の説明おび表2から明らかなよう
に、本発明の注形用エポキシ樹脂組成物は、従来の添加
型のハロゲン化合物とアンチモン化合物との組合せに比
較して、配合量を少なく、しかも同レベルの難燃性と短
時間硬化にもかかわらず、同等の電気特性を有するもの
であり、フライバックトランス等の高圧コイル絶縁処理
用として好適なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)エポキシ樹脂、(B)(a)水酸
    化アルミニウム、(b)テトラブロモビスフェノール及
    び(c)三酸化アンチモンを含む複合難燃剤、(C)硬
    化剤としてメチルテトラヒドロ無水フタル酸、並びに
    (D)硬化促進剤として1,8-ジアザ−ビシクロ( 5,4,
    0)ウンデセン-7を必須成分としてなることを特徴とす
    る注形用エポキシ樹脂組成物。
JP11430397A 1997-04-16 1997-04-16 注形用エポキシ樹脂組成物 Pending JPH10292090A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103450781A (zh) * 2013-01-17 2013-12-18 王海辉 耐烃类室内薄涂型钢结构防火涂料
CN103773179A (zh) * 2014-01-20 2014-05-07 南通钰成光电科技有限公司 一种电缆用防火绝缘涂料及其制备方法
CN103937345A (zh) * 2014-03-21 2014-07-23 安徽蓝柯复合材料有限公司 一种阻燃抗刮汽车涂料及其制备方法

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