JPH10290446A - 背景画像生成方法及び装置 - Google Patents

背景画像生成方法及び装置

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JPH10290446A
JPH10290446A JP9095595A JP9559597A JPH10290446A JP H10290446 A JPH10290446 A JP H10290446A JP 9095595 A JP9095595 A JP 9095595A JP 9559597 A JP9559597 A JP 9559597A JP H10290446 A JPH10290446 A JP H10290446A
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JP9095595A
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Naohiro Amamoto
直弘 天本
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 背景の急激な変動に対しても素早く追従し、
安定したより正確な背景画像を生成する。 【解決手段】 現時刻の入力画像が過去の入力画像及び
背景画像と異なる、経時的に位置が変化しない静止変化
領域と、経時的に位置が変化する移動変化領域とを求め
る。求められた静止変化領域が入力画像に生じた原因を
弁別する。環境変動によって生じた静止変化領域と、移
動変化領域でも静止変化領域でもない全く変化のなかっ
た領域とについての現時刻の入力画像の情報を反映させ
るように、今までの背景画像を更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は背景画像生成方法及
び装置に関し、特に、撮影環境の変動による背景の変化
に柔軟に追従し、様々な移動物体に対して安定な背景画
像を提供しようとしたものである。
【0002】
【従来の技術】常設物体以外の物体(以下では、車両と
して説明する)を含む入力画像から車両部分だけを抽出
する方法として、予め車両を含まない背景画像を用意し
ておき、入力画像と背景画像との差分画像を処理して車
両部分だけを抽出する方法がある。しかし、用意されて
いる背景画像と入力画像との撮影時間が異なると、天候
や太陽の位置などの撮影環境が変化するため、入力画像
における車両部分以外の背景部分と、それに対応する背
景画像の部分との差分が大きくなって車両の抽出精度が
低下することを避けられなかった。
【0003】このような点に鑑み、撮影環境の変化に応
じて背景画像を動的に更新する背景画像生成方法が既に
提案されている(特開平1−211083号公報)。
【0004】この従来方法は、登録されている背景画像
と入力画像との差分画像を求め、この差分画像に応じて
重み付け係数を定め、定めた重み付け係数を用いた入力
画像と登録されている背景画像とを重み付け加算し、得
られた画像を新たな背景画像とするものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法では、停止車両が、背景画像の更新周期毎
に徐々に背景画像に取り込まれてしまい、停止車両の抽
出ができなくなってしまう。
【0006】この不都合を解決するため、車両毎に速度
を求め、速度が小さい車両部分については背景画像の更
新を実行しないという方法も既に提案されている。しか
し、車両毎に速度を求めるためには車両の追跡などの処
理が必要となり、処理が複雑になる。
【0007】また、上述した従来の方法では、車両から
落下した落下物なども背景画像に取り込まれてしまう可
能性があり、車両の抽出を失敗する恐れがある。
【0008】そのため、撮影環境の変動に追従し、か
つ、様々な移動物体の影響を受けない安定した背景画像
を生成することができる背景画像生成方法及び装置が求
められている。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の本発明は、入力画像の背景情報から、背景画
像を更新生成する背景画像生成方法において、(1)現
時刻の入力画像が過去の入力画像及び背景画像と異な
る、経時的に位置が変化しない静止変化領域と、経時的
に位置が変化する移動変化領域とを求める変化領域検出
工程と、(2)求められた静止変化領域が入力画像に生
じた原因を弁別する変化領域判定工程と、(3)環境変
動によって生じた静止変化領域と、移動変化領域でも静
止変化領域でもない全く変化のなかった領域とについて
の現時刻の入力画像の情報を反映させるように、今まで
の背景画像を更新する背景画像更新工程とを有すること
を特徴とする。
【0010】また、第2の本発明は、入力画像の背景情
報から、背景画像を更新生成する背景画像生成装置にお
いて、(1)現時刻の入力画像が過去の入力画像及び背
景画像と異なる、経時的に位置が変化しない静止変化領
域と、経時的に位置が変化する移動変化領域とを求める
変化領域検出手段と、(2)求められた静止変化領域が
入力画像に生じた原因を弁別する変化領域判定手段と、
(3)環境変動によって生じた静止変化領域と、移動変
化領域でも静止変化領域でもない全く変化のなかった領
域とについての現時刻の入力画像の情報を反映させるよ
うに、今までの背景画像を更新する背景画像更新手段と
を有することを特徴とする。
【0011】第1及び第2の本発明においては、現時刻
の入力画像が過去の入力画像及び背景画像と異なる、経
時的に位置が変化しない静止変化領域と、経時的に位置
が変化する移動変化領域とを求め、求められた静止変化
領域が入力画像に生じた原因を弁別し、環境変動によっ
て生じた静止変化領域と、移動変化領域でも静止変化領
域でもない全く変化のなかった領域とについての現時刻
の入力画像の情報を反映させるように、今までの背景画
像を更新することにより、移動物体や停止物体を誤って
背景画像に取り込むことがなく、変化のなかった領域及
び環境変動により発生した変化領域のみを背景に反映さ
せることが可能となり、背景の急激な変動に対しても素
早く追従することができ、安定したより正確な背景画像
を生成することができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による背景画像生成
方法及び装置の一実施形態を図面を参照しながら詳述す
る。
【0013】なお、この実施形態は、入力画像から車両
部分を抽出する画像処理装置に適用されることを意図し
たものである。
【0014】また、この実施形態は、画像の変動が、環
境変動によって生じたのか、その他の原因(移動物体の
移動や、車両からの物体の落下や、車両の停止)によっ
て生じたのかを弁別し、環境変動による画像の変化領域
のみについて背景画像を更新し、それ以外の領域は更新
しないという考え方に従ってなされたものである。
【0015】図1は、この実施形態による背景画像生成
装置の全体構成を示すブロック図である。
【0016】この実施形態の背景画像生成装置は、画像
撮影手段100、画像入力手段200、第1の入力画像
記憶手段300、第2の入力画像記憶手段400、変化
領域判定手段500、判定画像記憶手段600、背景更
新手段700、背景画像記憶手段800及び画像出力手
段900から構成されている。
【0017】画像撮影手段100は、背景及び物体から
なる映像を撮影するテレビカメラ等であり、撮影する場
所は固定されているものである。
【0018】第1の入力画像記憶手段300は、画像撮
影手段100による現時刻の入力画像を記憶するもので
あり、一方、第2の入力画像記憶手段400は、現時刻
の1フレーム前の入力画像を記憶するものである。
【0019】画像入力手段200は、第1の入力画像記
憶手段300に記憶されていた画像を第2の入力画像記
憶手段400にコピーすると共に、画像撮影手段100
によって撮影された映像信号を第1の入力画像記憶手段
300に入力するものである。
【0020】変化領域判定手段500は、第1の入力画
像記憶手段300及び第2の入力画像記憶手段400に
記憶されている画像と、背景画像記憶手段800に記憶
されている背景画像から変化領域を検出し、この変化領
域の発生が、環境変動、移動物体の存在、静止物体の発
生のいずれれによるものかを判定するものであり、判定
画像記憶手段600は、その変化領域の判定の結果の画
像を記憶するものである。
【0021】背景更新手段700は、変化領域判定結果
画像において、変化領域のうち環境変動による領域及び
変動のなかった領域と判定された領域のみについて背景
画像を更新するものである。背景画像記憶手段800
は、この背景更新手段700で更新された最新の背景画
像を記憶するものであり、画像出力手段900は、生成
された最新の背景画像を、例えば、車両抽出装置などの
次段の処理装置に順次出力するものである。
【0022】次に、以上のような構成要素からなる実施
形態の背景画像生成装置の動作(背景画像生成方法)を
説明する。
【0023】画像撮影手段100によって、例えば、図
2に示すような車両が走行している路上といった被写体
の画像、すなわち、背景及び物体からなる画像が撮影さ
れ、この撮影画像が画像入力手段200に与えられる。
【0024】画像入力手段200においては、第1の入
力画像記憶手段300に記憶されている画像を第2の入
力画像記憶手段400にコピーし、さらに、画像撮影手
段100によって得られた現時刻の入力画像信号をアナ
ログ/ディジタル変換して、第1の入力画像記憶手段3
00に格納する。
【0025】変化領域判定手段500において、第1の
入力画像記憶手段300及び第2の入力画像記憶手段4
00に記憶されている2フレーム分の連続画像と、背景
画像記憶手段800に記憶されている現時刻の入力画像
の1フレーム前までの画像で生成された背景画像とに基
づいて、この背景画像に対する現時刻の入力画像の変化
領域が検出される。変化領域判定手段500において、
さらに、この検出された変化領域が、環境変動、移動物
体の存在、静止物体(落下物、停止車両など)の発生の
いずれにより発生したのかが判定される。
【0026】図3は、この変化領域判定手段500の処
理の詳細を示すフローチャートである。
【0027】まず、変化領域判定手段500は、第1の
入力画像記憶手段300及び第2の入力画像記憶手段4
00に記憶されている連続する2フレームの画像f(t,
x,y)及びf(t-1,x,y)を用いて、時間差分処理を行っ
た後(ステップ501)、(1)式に従って2値化処理
を行う(ステップ503)。ただし、thl1は、予め設
定されたしきい値である。
【0028】 n1(x,y)=0 |f(t,x,y)−f(t-1,x,y)|<thl1のとき n1(x,y)=1 その他のとき …(1) 同様に、第1の入力画像記憶手段300に記憶されてい
る現時刻の入力画像f(t,x,y)と背景画像記憶手段8
00に記憶されている背景画像b(x,y)を用いて背景
差分処理を行った後(ステップ502)、(2)式に従
って2値化処理を行う(ステップ504)。ただし、th
l2は、予め設定されたしきい値である。
【0029】 n2(x,y)=0 |f(t,x,y)−b(x,y)|<thl2のとき n2(x,y)=1 その他のとき …(2) 次に、変化領域判定手段500は、上述のようにして得
られた2個の差分2値画像(以下、前者を時間差分2値
画像と呼び、後者を背景差分2値画像と呼ぶ)n1(x,
y)及びn2(x,y)に基づいて、入力画像f(t,x,y)
についての移動領域の検出処理(ステップ505)と、
静止領域の検出処理(ステップ506)とを行う。移動
領域の検出処理(ステップ505)と、静止領域の検出
処理(ステップ506)とを、図4及び図5を用いて詳
述する。なお、図4及び図5は、同一の処理説明に供す
るものであるので、部分図を示す符号を(a)〜(h)
で連続させている。
【0030】図4(a)、(b)はそれぞれ、時刻t−
1、tの入力画像を示し、図4(c)は、時刻tでの背
景画像を示している。図4(a)、(b)において、領
域500a、500dは環境(例えば、照明)変動によ
り発生した影を示し、領域500b、500eは移動車
両を示し、領域500c、500fはその移動車両から
落ちた落下物を示している。
【0031】また、図4(d)は、図4(a)及び
(b)に示す入力画像の差分を取った後、2値化した時
間差分2値画像n1(x,y)であり、黒(値1)が変化
領域を示している。図5(e)は、図4(b)に示す入
力画像と図4(c)に示す背景画像との差分を取った
後、2値化した背景差分2値画像n2(x,y)であり、
黒(値1)が変化領域を示している。ここで、時間差分
2値画像n1(x,y)の変化領域内部に無変化領域が含
まれているが、これは図4(a)、(b)の移動車両に
含まれるほぼ同じ(しいき値thl1以下の変化しかな
い)画素値を持つ領域が重複してしまった領域である。
【0032】移動領域検出処理(ステップ505)で
は、図4(d)に示す時間差分2値画像n1(x,y)
と、図5(e)に示す背景差分2値画像n2(x,y)の
論理積を算出し(すなわち、両2値画像共に変化領域と
検出された共通領域を算出し)、図5(f)に示す移動
領域(黒:値1)を規定する移動領域画像を作成する。
【0033】ここで検出された移動領域は、移動物体に
属する領域である。そのため、後述する背景の更新処理
の更新対象から除外される。
【0034】静止領域検出処理(ステップ506)で
は、図5(e)に示す背景差分2値画像n2(x,y)に
おける変化領域のうち、図4(d)に示す時間差分2値
画像n1(x,y)においては変化領域として検出されて
いない変化領域を検出する。図5(g)は、この静止領
域検出処理で作成された静止領域画像であり、この例の
場合には、静止領域候補として、領域500g、500
h、500i及び500jの4つの領域が検出されてい
る。
【0035】この静止領域画像に含まれる領域(静止領
域候補)は、環境変動によって生じた領域500g、落
下物などの停止物体の存在によって生じた領域500
j、又は、移動物体のほぼ同じ画素値を持つ領域が連続
入力画像において重複したために生じた領域500h、
500iのいずれかに属している。
【0036】上述したような移動領域検出処理及び静止
領域検出処理の終了後に、変化領域判定処理(ステップ
507)に移行する。
【0037】この変化領域判定処理(ステップ507)
では、静止領域検出処理(ステップ506)で得られた
静止領域候補が、環境変動によって生じた領域、落下物
などの停止物体の存在によって生じた領域、又は、移動
物体のほぼ同じ画素値を持つ領域が連続入力画像におい
て重複したために生じた領域のいずれの分類に属してい
る領域であるかを判定する。
【0038】図6は、この変化領域判定処理(ステップ
507)の処理内容を示すフローチャートである。
【0039】まず、静止領域検出処理で検出された静止
領域候補のそれぞれについて、その静止領域候補内の差
分値の平均値(メディアンなど、他の分布代表値につい
ての指標を用いても良い)及び標準偏差(分散など、他
のばらつきについての指標を用いても良い)の値を、2
値化処理する前の背景差分画像d(x,y)を用いて検出
する(ステップS10)。
【0040】ここで、図4(c)のように背景画像が道
路の場合には、路面は全体的にほぼ同じ画素値を持って
おり、この路面に現れた環境変動による物体の影の静止
領域候補(図5(g):500g)や、移動物体のほぼ
同じ画素値を持つ領域が連続入力画像で重複したために
生じた静止領域候補(図5(g):500h、500
i)内の差分値は、図7(a)のように、ばらつきの少
ない分布となり、先に求めた標準偏差の値も小さい値と
なる。
【0041】これに対して、停止車両や落下物などの停
止物体のために生じた静止領域候補(図5(g):50
0j)は、物体の持つ画素値と物体の影の持つ画素値と
の相違、さらには、物体内部における明るい部分の画素
値と暗い部分の画素値の相違などによって、様々な明る
さの画素が存在するため、停止物体の領域内の差分値
は、図7(b)のように、ばらつきが大きい分布とな
り、標準偏差の値も大きくなる。
【0042】そこで、ステップS10で求めた標準偏差
の値を予め用意したしきい値thl3と比較し(ステップ
S20)、標準偏差の値がこのしきい値thl3よりも大
きい場合は、その静止領域候補は、停止物体の領域であ
ると判定する(ステップS30)。この停止物体領域
は、後述する背景の更新処理の更新対象から除外され
る。
【0043】次に、環境変動による変化領域(図5
(g):500g)か、移動物体の連続画像での重複領
域(図5(g):500h、500i)かの判定を行う
(ステップS40〜S70)。
【0044】ここでは、まず、静止領域画像から得られ
た静止領域候補のうち、停止物体領域以外の各領域につ
いて、上述したステップS10で求めた各領域の平均値
及び標準偏差を用いて領域膨脹処理(ステップS40)
を行う。例えば、図5(g)に示す領域500hの場
合、この領域の背景差分画像での平均値をμ、標準偏差
をσとすると、この領域に隣接する背景差分画像の画素
値d(x,y)が、以下の(3)式に示す条件を満たせれ
ば、その画素をこの領域に加える。かかる処理を領域が
膨脹しなくなるまで繰り返し行う。
【0045】 μ−σ≦d(x,y)≦μ+σ …(3) (3)式は、静止領域候補に隣接する画素の画素値が、
静止領域候補での平均画素値と、ばらつきをも考慮して
判断して近い値であるか否かを弁別しているものであ
り、近い値である場合に、当該領域に組み込むことを表
している。
【0046】図5(h)は、図5(g)に示す静止領域
候補500g、500h及び500iについて膨脹処理
を施した結果を示しており、灰色の領域が膨脹した領域
を表している。
【0047】静止領域候補500h及び500iについ
てはそれぞれ、移動車両の2連続画像での重複領域であ
るため、重複していない車両のボディー、影の領域の画
素値も重複領域の平均的な画素値に近く、この膨脹処理
(ステップS40)により、重複していない車両のボデ
ィー、影の領域も、新たに領域に加えられることにな
る。
【0048】これにより、移動車両の2連続画像での重
複領域を膨張処理した場合には、その膨張処理後の領域
は、上述した移動領域検出処理(ステップ505)で検
出された移動領域と重複する部分が生じるようになる。
【0049】これに対して、静止領域候補500gは、
環境変動による変化領域であるので、膨張処理を得た後
もほとんど膨張せず、移動領域検出処理(ステップ50
5)で検出された移動領域と重複する部分が生じること
はない。
【0050】そこで、膨張処理(ステップS40)によ
り膨張された各静止領域候補と、上述した移動領域検出
処理(ステップ505)で検出された移動領域との重複
を調べ(ステップS50)、重複していれば、移動物体
の2入力画像の重複による静止領域候補(変化領域)と
判定し(ステップS60)、重複していなければ、環境
変動による静止領域候補(変化領域)と判定する(ステ
ップS70)。
【0051】以上のような変化領域判定処理が終了する
と、変化領域判定手段500は、判定画像生成処理(ス
テップ508)を行う。この判定画像生成処理では、移
動領域検出処理(ステップ505)及び変化領域判定処
理(ステップ507)で得られた結果を元に、背景更新
のためのマスク画像を生成する。マスク画像として、全
ての画素値を0に初期化した画像を用意し、移動領域検
出処理(ステップ505)で得られた移動領域と、変化
領域判定処理(ステップ507)で停止物体領域及び移
動物体の2入力画像重複領域と判定された領域内の各画
素に画素値1を与え、判定画像として出力する。
【0052】このようにして形成された判定画像が、判
定画像記憶手段600に与えられて記憶される。
【0053】そして、背景更新手段700によって、判
定画像記憶手段600に記憶された判定画像において画
素値0の場合は現時刻の入力画像f(t,x,y)の画素値
を背景画素とし、画素値1の場合は過去の背景画像b
(x,y)の画素値を保持し、これにより背景画像が更新
される。
【0054】このようにして更新された背景画像が背景
画像記憶手段800に記憶され、画像出力手段900に
よって更新された背景画像が、後段の画像処理装置に出
力される。
【0055】上述の説明から明らかなように、この実施
形態の背景画像生成方法及び装置によれば、変化領域が
発生した原因を判定して背景画像に反映させている領域
とその他の領域とを切り分けて背景画像を更新するよう
にしたので、移動物体や停止物体を誤って背景画像に取
り込むことがなく、変化のなかった領域及び環境変動に
より発生した変化領域のみを背景に反映させることが可
能となり、背景の急激な変動に対しても素早く追従する
ことができ、安定したより正確な背景画像を生成するこ
とができる。
【0056】なお、上記実施形態においては、背景画像
の部分的な更新を、現時刻の入力画像の画素値に置き換
えることを行うものを示したが、その部分的な更新方法
はこれに限定されるものではない。例えば、従来と同様
に、今までの背景画像と入力画像との重み付け加算によ
っても良い。
【0057】また、上記実施形態においては、時間差分
2値画像の形成に係る2画像が、1フレームだけ異なる
ものであったが、2フレーム以上異なる2画像を用いる
ものであっても良い。
【0058】さらに、上記実施形態においては、停止物
体についても、入力画像の入力毎に検出処理するものを
示したが、停止物体の検出周期を、入力画像の入力周期
より長くして、停止物体の検出時刻以外の各時刻では、
その直前の検出物体の検出時刻で得られた停止物体領域
情報を用いて背景画像の更新制御を行うようにしても良
い。
【0059】さらにまた、上記実施形態においては、道
路監視装置に適用することを前提として説明している
が、他の用途に、本発明を適用できることは勿論であ
る。例えば、コンベア上の物体の有無を監視する装置に
おける背景画像生成方法及び装置としても適用可能であ
る。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明の背景画像生成方
法及び装置によれば、現時刻の入力画像が過去の入力画
像及び背景画像と異なる、経時的に位置が変化しない静
止変化領域と、経時的に位置が変化する移動変化領域と
を求め、求められた静止変化領域が入力画像に生じた原
因を弁別し、環境変動によって生じた静止変化領域と、
移動変化領域でも静止変化領域でもない全く変化のなか
った領域とについての現時刻の入力画像の情報を反映さ
せるように、今までの背景画像を更新するようにしたの
で、移動物体や停止物体を誤って背景画像に取り込むこ
とがなく、変化のなかった領域及び環境変動により発生
した変化領域のみを背景に反映させることが可能とな
り、背景の急激な変動に対しても素早く追従することが
でき、安定したより正確な背景画像を生成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の背景画像生成装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】画像撮影手段によって得られる入力画像例を示
す説明図である。
【図3】実施形態の変化領域判定手段の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図4】実施形態の移動・静止領域検出処理の説明図
(1)である。
【図5】実施形態の移動・静止領域検出処理の説明図
(2)である。
【図6】実施形態の変化領域判定処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図7】実施形態での静止領域候補の領域内の画素差分
値の分布例を示す説明図である。
【符号の説明】
300 第1の入力画像記憶手段 400 第2の入力画像記憶手段 500 変化領域判定手段 600 判定画像記憶手段 700 背景更新手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像の背景情報から、背景画像を更
    新生成する背景画像生成方法において、 現時刻の入力画像が過去の入力画像及び背景画像と異な
    る、経時的に位置が変化しない静止変化領域と、経時的
    に位置が変化する移動変化領域とを求める変化領域検出
    工程と、 求められた静止変化領域が入力画像に生じた原因を弁別
    する変化領域判定工程と、 環境変動によって生じた静止変化領域と、移動変化領域
    でも静止変化領域でもない全く変化のなかった領域とに
    ついての現時刻の入力画像の情報を反映させるように、
    今までの背景画像を更新する背景画像更新工程とを有す
    ることを特徴とする背景画像生成方法。
  2. 【請求項2】 上記変化領域検出工程が、 現時刻の入力画像と過去の入力画像とで異なる第1の変
    化領域を求める第1のサブ工程と、 現時刻の入力画像と、その直前での背景画像とで異なる
    第2の変化領域を求める第2のサブ工程と、 これらの第1及び第2の変化領域の情報から、静止変化
    領域及び移動変化領域を求める第3のサブ工程とからな
    ることを特徴とする請求項1に記載の背景画像生成方
    法。
  3. 【請求項3】 上記変化領域検出工程の上記第3のサブ
    工程は、上記第1及び第2の変化領域の重複部分を移動
    変化領域として求めると共に、上記第2の変化領域のう
    ち、上記第1の変化領域に該当しない部分を静止変化領
    域として求めることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の背景画像生成方法。
  4. 【請求項4】 上記変化領域判定工程が、 各静止変化領域について、現時刻の入力画像と背景画像
    との画素差分値の平均値及びばらつき度合を求める第1
    のサブ工程と、 ばらつき度合が所定値よりも大きい静止変化領域を、背
    景画像の更新を実行しない静止変化領域として決定する
    第2のサブ工程と、 この第2のサブ工程によって背景画像の更新を実行しな
    いと決定された静止変化領域以外の静止変化領域につい
    て、その平均値からの相違が小さい画素値の周囲画素を
    当該静止変化領域の要素となるように、各静止変化領域
    を膨張させる第3のサブ工程と、 移動変化領域と部分的にも重複する膨張された静止変化
    領域があれば、その静止変化領域を、背景画像の更新を
    実行しない静止変化領域として決定する第4のサブ工程
    とからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の背景画像生成方法。
  5. 【請求項5】 入力画像の背景情報から、背景画像を更
    新生成する背景画像生成装置において、 現時刻の入力画像が過去の入力画像及び背景画像と異な
    る、経時的に位置が変化しない静止変化領域と、経時的
    に位置が変化する移動変化領域とを求める変化領域検出
    手段と、 求められた静止変化領域が入力画像に生じた原因を弁別
    する変化領域判定手段と、 環境変動によって生じた静止変化領域と、移動変化領域
    でも静止変化領域でもない全く変化のなかった領域とに
    ついての現時刻の入力画像の情報を反映させるように、
    今までの背景画像を更新する背景画像更新手段とを有す
    ることを特徴とする背景画像生成装置。
  6. 【請求項6】 上記変化領域検出手段が、現時刻の入力
    画像と過去の入力画像とで異なる第1の変化領域を求め
    る第1の変化領域検出部と、 現時刻の入力画像と、その直前での背景画像とで異なる
    第2の変化領域を求める第2の変化領域検出部と、 これらの第1及び第2の変化領域の情報から、静止変化
    領域及び移動変化領域を求める静止/移動変化領域決定
    部とからなることを特徴とする請求項5に記載の背景画
    像生成装置。
  7. 【請求項7】 上記静止/移動変化領域決定部は、上記
    第1及び第2の変化領域の重複部分を移動変化領域とし
    て求めると共に、上記第2の変化領域のうち、上記第1
    の変化領域に該当しない部分を静止変化領域として求め
    ることを特徴とする請求項5又は6に記載の背景画像生
    成装置。
  8. 【請求項8】 上記変化領域判定手段が、 各静止変化領域について、現時刻の入力画像と背景画像
    との画素差分値の平均値及びばらつき度合を求める分布
    パラメータ演算部と、 ばらつき度合が所定値よりも大きい静止変化領域を、背
    景画像の更新を実行しない静止変化領域として決定する
    第1の非更新領域決定部と、 この第1の非更新領域決定部によって背景画像の更新を
    実行しないと決定された静止変化領域以外の静止変化領
    域について、その平均値からの相違が小さい画素値の周
    囲画素を当該静止変化領域の要素となるように、各静止
    変化領域を膨張させる膨張処理部と、 移動変化領域と部分的にも重複する膨張された静止変化
    領域があれば、その静止変化領域を、背景画像の更新を
    実行しない静止変化領域として決定する第2の非更新領
    域決定部とからなることを特徴とする請求項5〜7のい
    ずれかに記載の背景画像生成装置。
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