JPH10290142A - 半導体集積回路のフリップフロップ回路とそのクロック制御回路 - Google Patents

半導体集積回路のフリップフロップ回路とそのクロック制御回路

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JPH10290142A
JPH10290142A JP9095488A JP9548897A JPH10290142A JP H10290142 A JPH10290142 A JP H10290142A JP 9095488 A JP9095488 A JP 9095488A JP 9548897 A JP9548897 A JP 9548897A JP H10290142 A JPH10290142 A JP H10290142A
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JP
Japan
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clock
output
signal
input
circuit
Prior art date
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Application number
JP9095488A
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English (en)
Inventor
Akihisa Oka
晶久 岡
Tetsuji Kishi
哲司 貴志
Reiji Segawa
礼二 瀬川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実に動作するフリップフロップのクロック
制御回路およびフリップフロップ回路を提供する。 【解決手段】 スイッチ回路132を入力クロックCKが"L"
のときスレーブラッチ回路100の入力データDと正転出力
データQとの排他的論理和であるクロック制御信号XOROU
Tを内部クロック制御信号CLKCTRLを出力するよう接続
し、スイッチ回路134をクロック制御信号XOROUTが"L"の
とき"L"を内部クロック制御信号CLKCTRLとして出力する
よう接続する。出力クロック生成回路140を、入力クロ
ックCKと内部クロック制御信号CLKCTRLとがともに"H"の
ときのみ、内部正転クロック信号CKIが"H"となり、それ
以外の場合は、内部正転クロック信号CKIが"L"となるよ
う構成する。入力データDと正転出力データQが異なる場
合にのみ、次の入力クロックCKの立ち上がりで内部正転
クロック信号CKIを"H"とし、入力データDが正転出力デ
ータQに出力されて同じになると内部正転クロック信号C
KIを"L"とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
フリップフロップ回路とクロック制御回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の大規模化にとも
ない、面積縮小や消費電力削減の要望が非常に強くなっ
てきている。そのため回路素子数削減や不要なときには
動作させない等いくつかのアイディアが出されている
(特開平1−286609、特開平4−298115
等)。
【0003】図9に従来の半導体集積回路の低消費電力
フリップフロップ回路の一例を示す。
【0004】図9のDは入力データ端子、CKは入力ク
ロック端子、Qは正転出力データ端子、NQは反転出力
データ端子である。
【0005】800はマスタースレーブ型ラッチ回路
で、入力データDと内部正転クロック信号CKIと内部
反転クロック信号NCKIとを入力とし、正転出力デー
タQと反転出力データNQとを出力する。802、80
4、810、812はインバータ、808、814は内
部正転クロック信号CKIがハイレベル(以後”H”)
のとき”ON”(内部反転クロック信号NCKIがロウレ
ベル(以後”L”)のとき”ON”)となるスイッチ回
路、806、816は内部正転クロック信号CKIが”
L”のとき”ON”(内部反転クロック信号NCKIが”
H”のとき”ON”)となるスイッチ回路である。スイッ
チ回路806の入力は入力データ端子Dに接続され、そ
の出力はインバータ802の入力とスイッチ回路808
の出力に接続され、インバータ802の出力はスイッチ
回路814の入力とインバータ804の入力とに接続さ
れ、インバータ804の出力はスイッチ回路808の入
力に接続される。スイッチ回路814の出力はインバー
タ810の入力とスイッチ回路816の出力に接続さ
れ、インバータ810の出力は正転出力データ端子Qと
インバータ812の入力とに接続され、インバータ81
2の出力は反転出力データ端子NQとスイッチ回路81
6の入力に接続される。
【0006】このような構成のマスタースレーブ型ラッ
チ回路800では、内部正転クロック信号CKIが”
H”(内部反転クロック信号NCKIが”L”)に変化
するとき、正転出力データQに入力データDと同じ値が
出力され、反転出力データNQに入力データDの反転さ
れた値が出力される。それ以外の期間では、正転出力デ
ータQと反転出力データNQに出力される値がそれぞれ
そのまま保持される。
【0007】820は入力データDと正転出力データQ
とを入力とし、入力データDと正転出力データQとの排
他的論理和を、クロック制御信号XOROUTとして出
力する回路である。
【0008】この排他的論理和出力回路820では、入
力データDと正転出力データQとの値が同じときに、ク
ロック制御信号XOROUTに”L”を出力し、入力デ
ータDと正転出力データQとの値が異なるときに、クロ
ック制御信号XOROUTに”H”を出力する。
【0009】840は入力クロックCKとクロック制御
信号XOROUTとを入力として、内部正転クロック信
号CKIと内部反転クロック信号NCKIとを出力する
出力クロック生成回路である。842は入力クロックC
Kと内部クロック制御信号CLKCTRLとを入力と
し、内部反転クロック信号NCKIを出力とする2入力
NANDゲートであり、844は内部反転クロック信号
NCKIを入力とし、内部正転クロック信号CKIを出
力するインバータである。
【0010】このような構成の出力クロック生成回路8
40では、入力クロックCKとクロック制御信号XOR
OUTとがともに”H”のときのみ、内部正転クロック
信号CKIが”H”、内部反転クロック信号NCKI
が”L”となり、それ以外の場合は、内部正転クロック
信号CKIが”L”、内部反転クロック信号NCKI
が”H”となる。
【0011】以上のような構成のフリップフロップ回路
の動作を図10のタイミングチャートを用いて説明す
る。
【0012】ある周期T0の直前で入力データD、正転
出力データQがともに”L”であったとする。この状態
で、入力クロックCKが立ち上がって、”H”となって
も、クロック制御信号XOROUTが”L”であるの
で、内部正転クロック信号CKIが”L”、内部反転ク
ロック信号NCKIが”H”のまま変化しない。この周
期T0の期間で入力データDが変化しなければ、入力ク
ロックCKが立ち上がって、”L”となっても、内部正
転クロック信号CKIが”L”、内部反転クロック信号
NCKIが”H”のまま変化しない。
【0013】この状態で、入力クロックCKが立ち上が
って次の周期T1になったとしても、同様に何も変化し
ない。
【0014】しかし、この周期T1の入力クロックCK
が”H”の期間に、入力データDが”L”から”H”に
変化したとする。すると、クロック制御信号XOROU
Tは”L”から”H”に変化する。入力クロックCKと
クロック制御信号XOROUTがともに”H”となるの
で、内部正転クロック信号CKIが”H”、内部反転ク
ロック信号NCKIが”L”に変化する。この内部クロ
ック信号の変化により、この周期T1の期間に、正転出
力データQに入力データDと同じ値”H”が出力されて
しまう。
【0015】本来、フリップフロップ回路では、入力デ
ータDの変化は、次の入力クロックCKの立ち上がり
で、正転出力データQおよび反転出力データNQに出力
されるべきである。
【0016】また、図11に従来の半導体集積回路のロ
ードホールドフリップフロップ回路の一例を示す。
【0017】図11のDは入力データ端子、CKは入力
クロック端子、LHはロードホールド入力端子、Qは正転
出力データ端子、NQは反転出力データ端子である。
【0018】800は先に示したマスタースレーブ型ラ
ッチ回路と同じものである。このマスタースレーブ型ラ
ッチ回路800では、内部正転クロック信号CKIが”
H”(内部反転クロック信号NCKIが”L”)に変化
するとき、正転出力データQに入力データDと同じ値が
出力され、反転出力データNQに入力データDの反転さ
れた値が出力される。それ以外の期間では、正転出力デ
ータQと反転出力データNQに出力される値がそれぞれ
そのまま保持される。
【0019】830はロードホールド入力LHを入力と
し、その反転を出力するインバータである。
【0020】840は先に示した出力クロック生成回路
と同じ構成のものであるが、クロック制御信号XORO
UTに代って、ロードホールド入力LHの反転信号を入力
とする。この出力クロック生成回路840では、入力ク
ロックCKとロードホールド入力LHの反転信号とがとも
に”H”のときのみ、内部正転クロック信号CKIが”
H”、内部反転クロック信号NCKIが”L”となり、
それ以外の場合は、内部正転クロック信号CKIが”
L”、内部反転クロック信号NCKIが”H”となる。
【0021】以上のような構成のフリップフロップ回路
の動作を図12のタイミングチャートを用いて説明す
る。
【0022】ある周期T0の直前で入力データD、正転
出力データQがともに”L”で、ロードホールド入力LH
が”H”であったとする。すると、その反転出力”L”
が出力クロック生成回路840の一方の入力となるの
で、内部正転クロック信号CKIが”L”、内部反転ク
ロック信号NCKIが”H”のままである。この状態で
は、マスタースレーブ型ラッチ回路800では、それま
での出力の値を保持しており、この例では正転出力デー
タQで”L”(反転出力データNQで”H”)が保持さ
れている。
【0023】ロードホールド入力LHが”H”である限
り、入力データDと入力クロックCKが変化してもこの
状態は変化しない。
【0024】次に、周期T1の入力クロックCKが”
H”の期間に、入力データDが”L”から”H”に変化
し、その後、ロードホールド入力LHが立ち下がったとす
る。すると、その反転信号と入力クロックCKがとも
に”H”となるので、内部正転クロック信号CKIが”
H”、内部反転クロック信号NCKIが”L”に変化す
る。この内部クロック信号の変化により、この周期T1
の期間に、正転出力データQに入力データDと同じ値”
H”が出力されてしまう。
【0025】本来、フリップフロップ回路では、入力デ
ータDの変化は、次の入力クロックCKの立ち上がり
で、正転出力データQおよび反転出力データNQに出力
されるべきである。
【0026】さらに、図13に従来の半導体集積回路の
スレーブラッチ型フリップフロップ回路の一例を示す。
【0027】図13のDは入力データ端子、CKは入力
クロック端子、Qは正転出力データ端子、NQは反転出
力データ端子である。
【0028】900はスレーブラッチ回路で、入力デー
タDと内部正転クロック信号CKIと内部反転クロック
信号NCKIを入力とし、正転出力データQと反転出力
データNQとを出力する。902、904はインバー
タ、906は内部正転クロック信号CKIが”H”のと
き”ON”(内部反転クロック信号NCKIが”L”のと
き”ON”)となるスイッチ回路、908は内部正転クロ
ック信号CKIが”L”のとき”ON”(内部反転クロッ
ク信号NCKIが”H”のとき”ON”)となるスイッチ
回路である。スイッチ回路906の入力は入力データ端
子Dに接続され、その出力はインバータ902の入力と
スイッチ回路908の出力に接続され、インバータ90
2の出力は反転出力データ端子NQとインバータ904
の入力とに接続され、インバータ904の出力は正転出
力データ端子Qとスイッチ回路908の入力に接続され
る。
【0029】このような構成のスレーブラッチ回路90
0では、内部正転クロック信号CKIが”H”(内部反
転クロック信号NCKIが”L”)の期間では、正転出
力データQに入力データDと同じ値が出力され、反転出
力データNQに入力データDの反転された値が出力され
る。内部正転クロック信号CKIが”L”(内部反転ク
ロック信号NCKIが”H”)の期間では、その直前ま
で正転出力データQと反転出力データNQに出力されて
いた値がそれぞれそのまま保持される。
【0030】930は入力クロックCKを入力とし、あ
る一定時間経過したのちにその反転であるクロック反転
遅延DELAYを出力する遅延インバータ回路である。
【0031】840は先に示した出力クロック生成回路
と同じ構成のものであるが、クロック制御信号XORO
UTに代って、クロック反転遅延DELAYを入力とす
る。この出力クロック生成回路840では、入力クロッ
クCKとクロック反転遅延DELAYとがともに”H”
のときのみ、内部正転クロック信号CKIが”H”、内
部反転クロック信号NCKIが”L”となり、それ以外
の場合は、内部正転クロック信号CKIが”L”、内部
反転クロック信号NCKIが”H”となる。
【0032】以上のような構成のフリップフロップ回路
の動作を図14のタイミングチャートを用いて説明す
る。
【0033】クロック反転遅延DELAYは入力クロッ
クCKをある一定時間経過しその反転としたものである
ので、入力クロックCKが”H”となってから、このあ
る一定時間経過してから、クロック反転遅延DELAY
が”H”から”L”となる。このある一定時間の間だ
け、両方の入力が”H”となるので、内部正転クロック
信号CKIが”H”、内部反転クロック信号NCKI
が”L”に変化する。
【0034】このようになっている期間の入力データD
の値が、正転出力データQに出力される(入力データD
の反転の値が、反転出力データNQに出力される)。
【0035】しかしながら、このある一定時間はプロセ
ス、動作条件等により異なるので、一定時間を決定する
ことが困難であった。また、この一定時間が長くなって
しまい、その間に入力データDの値が変化した場合に
は、図14の周期T3のところで示しているように、同
じ周期の期間に正転出力データQにその値を出力してし
まう。
【0036】本来、フリップフロップ回路では、入力デ
ータDの変化は、次の入力クロックCKの立ち上がり
で、正転出力データQおよび反転出力データNQに出力
されるべきである。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】このように、入力デー
タと出力データを比較し、その値が異なるときのみ内部
クロックを動作させるという従来の低消費電力フリップ
フロップでは、入力クロックが”H”の期間に入力デー
タが変化してしまうと、そのクロック周期のうちに出力
データを変化させてしまうという課題があった。
【0038】また、ロードホールド入力で入力クロック
を直接制御して、内部クロックの制御信号を生成するロ
ードホールドフリップフロップでも、入力クロックが”
H”の期間にロードホールド入力が変化してしまうと、
そのクロック周期のうちに出力データを変化させてしま
うという課題があった。
【0039】さらに、遅延回路を用いてセルフクロック
パルスを発生するスレーブラッチ型のフリップフロップ
でもその遅延時間を決定しにくく、セルフクロックパル
スの幅が大きい場合に、セルフクロックパルスが”H”
の期間に入力データが変化してしまうと、そのクロック
周期のうちに出力データを変化させてしまうという課題
があった。
【0040】本発明はこのような課題を解消し、本来所
望のタイミングで確実に動作するフリップフロップ回路
のクロック制御回路を提供することを目的とする。
【0041】さらに、本来所望のタイミングで確実に動
作する低消費電力フリップフロップ回路、ロードホール
ドフリップフロップ回路、およびそれらに加えてより少
ない素子数のフリップフロップ回路を提供することを目
的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に考案された本発明は、クロック信号と少なくとも1つ
のクロック制御信号とを入力とし、内部クロック制御信
号を出力する内部クロック制御信号生成回路と、生成さ
れた内部クロック制御信号とクロック信号とを入力と
し、フリップフロップ回路のクロック信号を出力する出
力クロック生成回路とを具備した半導体集積回路のフリ
ップフロップ回路のクロック制御回路である。
【0043】また、本発明はロードホールド信号をクロ
ック制御信号とする上記クロック制御回路を有するロー
ドホールドフリップフロップ回路である。
【0044】また、本発明はフリップフロップ回路のデ
ータ入力Dとデータ出力Qとの排他的論理和をクロック
制御信号とする上記クロック制御回路を有する低消費電
力フリップフロップ回路である。
【0045】また、本発明はフリップフロップ回路のデ
ータ入力Dとデータ出力Qとの排他的論理和をクロック
制御信号とする上記クロック制御回路を有するスレーブ
ラッチ型フリップフロップ回路である。
【0046】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)以下本発明の第1の実施の形態の半導
体集積回路のフリップフロップ回路とそのクロック制御
回路について、図面を参照しながら説明する。
【0047】図1のDは入力データ端子、CKは入力ク
ロック端子、Qは正転出力データ端子、NQは反転出力
データ端子である。
【0048】100はスレーブラッチ回路で、入力デー
タDと内部正転クロック信号CKIと内部反転クロック
信号NCKIとを入力とし、正転出力データQと反転出
力データNQとを出力する。102、104はインバー
タ、106は内部正転クロック信号CKIが”H”のと
き”ON”(内部反転クロック信号NCKIが”L”のと
き”ON”)となるスイッチ回路、108は内部正転クロ
ック信号CKIが”L”のとき”ON”(内部反転クロッ
ク信号NCKIが”H”のとき”ON”)となるスイッチ
回路である。スイッチ回路106の入力を入力データ端
子Dに接続し、その出力をインバータ102の入力とス
イッチ回路108の出力に接続し、インバータ102の
出力を反転出力データ端子NQとインバータ104の入
力とに接続し、インバータ104の出力を正転出力デー
タ端子Qとスイッチ回路108の入力に接続する。
【0049】このような構成のスレーブラッチ回路10
0では、内部正転クロック信号CKIが”H”(内部反
転クロック信号NCKIが”L”)の期間では、正転出
力データQに入力データDと同じ値が出力され、反転出
力データNQに入力データDの反転された値が出力され
る。内部正転クロック信号CKIが”L”(内部反転ク
ロック信号NCKIが”H”)の期間では、その直前ま
で正転出力データQと反転出力データNQに出力されて
いた値がそれぞれそのまま保持される。
【0050】120は入力データDと正転出力データQ
と反転出力データNQとを入力とし、入力データDと正
転出力データQとの排他的論理和を、クロック制御信号
XOROUTとして出力する回路である。122は入力
データDが”L”のとき”ON”となり、正転出力デー
タQをクロック制御信号XOROUTとして出力するス
イッチ回路で、124は入力データDが”H”のとき”
ON”となり、反転出力データNQをクロック制御信号
XOROUTとして出力するスイッチ回路である。
【0051】このような構成の排他的論理和出力回路1
20では、入力データDと正転出力データQとの値が同
じ(入力データDの反転と反転出力データNQとの値が
同じ)ときに、クロック制御信号XOROUTに”L”
を出力し、入力データDと正転出力データQとの値が異
なる(入力データDの反転と反転出力データNQとの値
が異なる)ときに、クロック制御信号XOROUTに”
H”を出力する。
【0052】130はクロック制御信号XOROUTと
入力クロックCKとを入力とし、内部クロック制御信号
CLKCTRLを出力する内部クロック制御信号生成回
路である。132は入力クロックCKが”L”のとき”
ON”となり、クロック制御信号XOROUTを内部ク
ロック制御信号CLKCTRLとして出力するスイッチ
回路で、134はクロック制御信号XOROUTが”
L”のとき”ON”となり”L”を内部クロック制御信
号CLKCTRLとして出力するスイッチ回路である。
【0053】このような構成の内部クロック制御信号生
成回路130では、クロック制御信号XOROUTが”
L”のときは、内部クロック制御信号CLKCTRL
に”L”が出力され、クロック制御信号XOROUT
が”H”でかつ入力クロックCKが”L”のとき、内部
クロック制御信号CLKCTRLに”H”が出力される
が、クロック制御信号XOROUTが”H”でかつ入力
クロックCKが”H”のときには、内部クロック制御信
号CLKCTRLはハイインピーダンス状態となる。ハ
イインピーダンス状態では、そのノードを駆動する素子
が他にない場合、その直前の値をしばらくの間、保持す
ることになる。
【0054】140は入力クロックCKと内部クロック
制御信号CLKCTRLとを入力として、内部正転クロ
ック信号CKIと内部反転クロック信号NCKIとを出
力する出力クロック生成回路である。142は入力クロ
ックCKと内部クロック制御信号CLKCTRLとを入
力とし、内部反転クロック信号NCKIを出力とする2
入力NANDゲートであり、144は内部反転クロック
信号NCKIを入力とし、内部正転クロック信号CKI
を出力するインバータである。
【0055】このような構成の出力クロック生成回路1
40では、入力クロックCKと内部クロック制御信号C
LKCTRLとがともに”H”のときのみ、内部正転ク
ロック信号CKIが”H”、内部反転クロック信号NC
KIが”L”となり、それ以外の場合は、内部正転クロ
ック信号CKIが”L”、内部反転クロック信号NCK
Iが”H”となる。
【0056】なお、以上説明したスイッチ回路のより具
体的なものとしては、ゲート信号が”H”のとき”O
N”となるNチャネルトランジスタや、ゲート信号が”
L”のとき”ON”となるPチャネルトランジスタなど
がある。
【0057】以上説明した構成をもつフリップフロップ
回路とそのクロック制御回路について、図2に示すタイ
ミングチャートを用いて、その動作について説明する。
【0058】ある周期T0の期間で、入力データDがそ
れ以前の期間と同じ”L”のままで変化しなかったとす
る。このとき正転出力データQが”L”であるので、排
他的論理和出力回路120の出力信号であるクロック制
御信号XOROUTも”L”となる。クロック制御信号
XOROUTが”L”であれば、内部クロック制御信号
生成回路130の出力信号である内部クロック制御信号
CLKCTRLも”L”となり、出力クロック生成回路
140の一方の入力が”L”であるため、内部反転クロ
ック信号NCKIは”H”、内部正転クロック信号CK
Iは”L”となり、スレーブラッチ回路100でそれま
での値が保持されるので、正転出力データQは”L”、
反転出力データNQは”H”のままである。周期T0の
期間で、入力クロックCKが”L”となっても、クロッ
ク制御信号XOROUTが”L”のまま変化していない
ので、出力クロック生成回路140の一方の入力が”
L”であるため、内部反転クロック信号NCKIは”
H”、内部正転クロック信号CKIは”L”のままで、
スレーブラッチ回路100の出力信号である正転出力デ
ータQは”L”、反転出力データNQは”H”のままで
ある。周期T1の期間に入っても入力データDの値が変
化しなければ、それまでと同じ値が、スレーブラッチ回
路100より出力される。
【0059】次に周期T1の期間の入力クロックCK
が”H”の期間で、入力データDが”H”に変化したと
する。正転出力データQが”L”であるので、排他的論
理和出力回路120の出力信号であるクロック制御信号
XOROUTは”H”となる。このとき、入力クロック
CKが”H”でかつクロック制御信号XOROUTは”
H”なので、内部クロック制御信号生成回路130の出
力信号である内部クロック制御信号CLKCTRLはハ
イインピーダンス状態となる。そこで、この直前の値で
ある”L”をしばらくの間、保持することになる。この
ハイインピーダンス状態はタイミングチャート図2で
は、破線で示している。内部クロック制御信号CLKC
TRLは”L”のままであるので、出力クロック生成回
路140の出力信号である内部反転クロック信号NCK
Iは”H”、内部正転クロック信号CKIは”L”のま
まであり、スレーブラッチ回路100の出力信号である
正転出力データQは”L”、反転出力データNQは”
H”のままである。その後、入力クロックCKが”L”
となると、スイッチ回路132が”ON”となり、クロ
ック制御信号XOROUTが”H”であるので、内部ク
ロック制御信号生成回路130の出力信号である内部ク
ロック制御信号CLKCTRLは”H”となる。しかし
ながら、入力クロックCKが”L”であるので、出力ク
ロック生成回路140の出力信号である内部反転クロッ
ク信号NCKIは”H”、内部正転クロック信号CKI
は”L”のままで、スレーブラッチ回路100の出力信
号である正転出力データQは”L”、反転出力データN
Qは”H”のまま変化しない。
【0060】入力クロックCKが立ち上がって”H”と
なり、周期T2の期間になると、スイッチ回路132
は”OFF”となり、内部クロック制御信号CLKCT
RLはそれ以前の値”H”をハイインピーダンス状態で
保持することとなる。両方の入力とも”H”となるた
め、出力クロック生成回路140の出力信号である内部
反転クロック信号NCKIは”L”、内部正転クロック
信号CKIは”H”となる。これにともない、スレーブ
ラッチ回路100では、入力データDの値が伝達され、
反転出力データNQは”L”、正転出力データQは”
H”となる。
【0061】入力データDと正転出力データQとの値が
同じになることで、排他的論理和出力回路120の出力
信号であるクロック制御信号XOROUTは”L”とな
る。クロック制御信号XOROUTが”L”となること
で、内部クロック制御信号生成回路130の出力信号で
ある内部クロック制御信号CLKCTRLも”L”とな
り、出力クロック生成回路140の出力信号である内部
反転クロック信号NCKIは”H”、内部正転クロック
信号CKIは”L”となり、スレーブラッチ回路100
では、そのときの値が保持される。すなわち、正転出力
データQで”H”、反転出力データNQで”L”が保持
される。
【0062】この状態で入力クロックCKが”L”とな
っても、これまでに説明したように、入力データDが変
化しなければ、クロック制御信号XOROUTが”L”
のままであるので、内部クロック信号は変化せず、スレ
ーブラッチ回路100でそのまま値が保持され、正転出
力データQと反転出力データNQの値は変化しない。
【0063】さらに、入力クロックCKが立ち上がっ
て”H”となり、周期T3の期間になっても、同様に入
力データDが変化しなければ、クロック制御信号XOR
OUTが”L”のままであるので、内部クロック信号は
変化せず、スレーブラッチ回路100でそのまま値が保
持され、正転出力データQと反転出力データNQの値は
変化しない。
【0064】この周期T3の期間の入力クロックCK
が”H”の期間で、入力データDが”L”に変化したと
する。正転出力データQは”H”であるので、排他的論
理和出力回路120の出力信号であるクロック制御信号
XOROUTは”H”となる。このとき、入力クロック
CKが”H”でかつクロック制御信号XOROUTは”
H”なので、内部クロック制御信号生成回路130の出
力信号である内部クロック制御信号CLKCTRLはハ
イインピーダンス状態となる。そこで、この直前の値で
ある”L”をしばらくの間、保持することになる。この
ハイインピーダンス状態はタイミングチャート図2で
は、破線で示している。内部クロック制御信号CLKC
TRLは”L”のままであるので、出力クロック生成回
路140の出力信号である内部反転クロック信号NCK
Iは”H”、内部正転クロック信号CKIは”L”のま
まであり、スレーブラッチ回路100の出力信号である
正転出力データQは”L”、反転出力データNQは”
H”のままである。その後、入力クロックCKが”L”
となると、スイッチ回路132が”ON”となり、クロ
ック制御信号XOROUTが”H”であるので、内部ク
ロック制御信号生成回路130の出力信号である内部ク
ロック制御信号CLKCTRLも”H”となる。しかし
ながら、入力クロックCKが”L”であるので、出力ク
ロック生成回路140の出力信号である内部反転クロッ
ク信号NCKIは”H”、内部正転クロック信号CKI
は”L”のままで、スレーブラッチ回路100の出力信
号である正転出力データQは”H”、反転出力データN
Qは”L”のまま変化しない。
【0065】入力クロックCKが立ち上がって”H”と
なり、周期T4の期間になると、スイッチ回路132
は”OFF”となり、内部クロック制御信号CLKCT
RLはそれ以前の値”H”をハイインピーダンス状態で
保持することとなる。両方の入力とも”H”となるた
め、出力クロック生成回路140の出力信号である内部
反転クロック信号NCKIは”L”、内部正転クロック
信号CKIは”H”となる。これにともない、スレーブ
ラッチ回路100では、入力データDの値値が伝達さ
れ、反転出力データNQは”H”、正転出力データQ
は”L”となる。
【0066】入力データDと正転出力データQとの値が
同じになることで、排他的論理和出力回路120の出力
信号であるクロック制御信号XOROUTは”L”とな
る。クロック制御信号XOROUTが”L”となること
で、内部クロック制御信号生成回路130の出力信号で
ある内部クロック制御信号CLKCTRLも”L”とな
り、出力クロック生成回路140の出力信号である内部
反転クロック信号NCKIは”H”、内部正転クロック
信号CKIは”L”となり、スレーブラッチ回路100
では、そのときの値が保持される。すなわち、正転出力
データQで”L”、反転出力データNQで”H”が保持
される。
【0067】この状態で入力クロックCKが”L”とな
っても、これまでに説明したように、入力データDが変
化しなければ、クロック制御信号XOROUTが”L”
のままであるので、内部クロック信号は変化せず、スレ
ーブラッチ回路100でそのまま値が保持され、正転出
力データQと反転出力データNQの値は変化しない。
【0068】このように、入力データDの値が変化した
次の入力クロックCKが”H”となったときのみ内部正
転クロック信号CKIを”H”(内部反転クロック信号
NCKIを”L”)とし、正転出力データQと反転出力
データNQの値が変化したことにより、内部正転クロッ
ク信号CKIを”L”(内部反転クロック信号NCKI
を”H”)とし、正転出力データQと反転出力データN
Qの値を保持するスレーブラッチ型のフリップフロップ
を実現することができる。
【0069】ここでは、入力クロックCKが”H”の期
間に入力データDが変化した場合について説明したが、
入力クロックCKが”L”の期間に入力データDが変化
しても、その場合はすでにスイッチ回路132が”O
N”となっているため、クロック制御信号XOROUT
の値”H”がすぐに内部クロック制御信号CLKCTR
Lに伝播されるだけで、同様の動作をおこなうことにな
る。
【0070】なお、本実施の形態では、入力データDと
正転出力データQとの排他的論理和を、クロック制御信
号XOROUTとして出力する回路として、2つのスイ
ッチ回路で構成するものを示したが、図3aに示すよう
に、入力データDと正転出力データQを入力としてそれ
らの排他的論理和をクロック制御信号XOROUTとし
て出力する排他的論理和ゲート(XORゲート)として
もよい。また、内部クロック制御信号生成回路として、
2つのスイッチ回路で構成するものを示したが、図3b
に示すように、スイッチ回路132として、入力クロッ
クCKが”L”のとき、クロック制御信号XOROUT
が接続された入力側を選択し、その値を内部クロック制
御信号CLKCTRLとして出力し、入力クロックCK
が”H”となったときは、その出力が接続された入力側
を選択して、その値を内部クロック制御信号CLKCT
RLとして出力するような、その直前までの内部クロッ
ク制御信号CLKCTRLを保持する回路としてもよ
い。
【0071】(実施の形態2)以下本発明の第2の実施
の形態の半導体集積回路のフリップフロップ回路とその
クロック制御回路について、図面を参照しながら説明す
る。
【0072】図4のDは入力データ端子、CKは入力ク
ロック端子、Qは正転出力データ端子、NQは反転出力
データ端子である。
【0073】200はマスタースレーブ型ラッチ回路
で、入力データDと内部正転クロック信号CKIと内部
反転クロック信号NCKIとを入力とし、正転出力デー
タQと反転出力データNQとを出力する。202、20
4、210、212はインバータ、208、214は内
部正転クロック信号CKIが”H”のとき”ON”(内部
反転クロック信号NCKIが”L”のとき”ON”)とな
るスイッチ回路、206、216は内部正転クロック信
号CKIが”L”のとき”ON”(内部反転クロック信号
NCKIが”H”のとき”ON”)となるスイッチ回路で
ある。スイッチ回路206の入力を入力データ端子Dに
接続し、その出力をインバータ202の入力とスイッチ
回路208の出力に接続し、インバータ202の出力を
スイッチ回路214の入力とインバータ204の入力と
に接続し、インバータ104の出力をスイッチ回路20
8の入力に接続する。スイッチ回路214の出力をイン
バータ210の入力とスイッチ回路216の出力に接続
し、インバータ210の出力を正転出力データ端子Qと
インバータ212の入力とに接続し、インバータ212
の出力を反転出力データ端子NQとスイッチ回路216
の入力に接続する。
【0074】このような構成のマスタースレーブ型ラッ
チ回路200では、内部正転クロック信号CKIが”
H”(内部反転クロック信号NCKIが”L”)に変化
するとき、正転出力データQに入力データDと同じ値が
出力され、反転出力データNQに入力データDの反転さ
れた値が出力される。それ以外の期間では、正転出力デ
ータQと反転出力データNQに出力される値がそれぞれ
そのまま保持される。
【0075】120は(実施の形態1)で示した入力デ
ータDと正転出力データQと反転出力データNQとを入
力とし、入力データDと正転出力データQとの排他的論
理和を、クロック制御信号XOROUTとして出力する
回路である。
【0076】このような構成の排他的論理和出力回路1
20では、入力データDと正転出力データQとの値が同
じ(入力データDの反転と反転出力データNQとの値が
同じ)ときに、クロック制御信号XOROUTに”L”
を出力し、入力データDと正転出力データQとの値が異
なる(入力データDの反転と反転出力データNQとの値
が異なる)ときに、クロック制御信号XOROUTに”
H”を出力する。
【0077】230はクロック制御信号XOROUTと
入力クロックCKとを入力とし、内部クロック制御信号
CLKCTRLを出力する内部クロック制御信号生成回
路である。232は入力クロックCKが”L”のとき”
ON”となり、クロック制御信号XOROUTを内部ク
ロック制御信号CLKCTRLとして出力するスイッチ
回路である。
【0078】このような構成の内部クロック制御信号生
成回路230では、入力クロックCKが”L”のとき
は、クロック制御信号XOROUTの値が内部クロック
制御信号CLKCTRLの値として出力される。入力ク
ロックCKが”H”のときには、内部クロック制御信号
CLKCTRLはハイインピーダンス状態となる。ハイ
インピーダンス状態では、そのノードを駆動する素子が
他にない場合、その直前の値をしばらくの間、保持する
ことになる。
【0079】140は(実施の形態1)で示した入力ク
ロックCKと内部クロック制御信号CLKCTRLとを
入力として、内部正転クロック信号CKIと内部反転ク
ロック信号NCKIとを出力する出力クロック生成回路
である。
【0080】このような構成の出力クロック生成回路1
40では、入力クロックCKと内部クロック制御信号C
LKCTRLとがともに”H”のときのみ、内部正転ク
ロック信号CKIが”H”、内部反転クロック信号NC
KIが”L”となり、それ以外の場合は、内部正転クロ
ック信号CKIが”L”、内部反転クロック信号NCK
Iが”H”となる。
【0081】なお、以上説明したスイッチ回路のより具
体的なものとしては、ゲート信号が”H”のとき”O
N”となるNチャネルトランジスタや、ゲート信号が”
L”のとき”ON”となるPチャネルトランジスタなど
がある。
【0082】以上説明した構成をもつフリップフロップ
回路とそのクロック制御回路について、図5に示すタイ
ミングチャートを用いて、その動作について説明する。
【0083】ある周期T0の期間で、入力データDがそ
れ以前の期間と同じ”L”のままで変化しなかったとす
る。このとき正転出力データQが”L”であるので、排
他的論理和出力回路120の出力信号であるクロック制
御信号XOROUTも”L”となる。クロック制御信号
XOROUTが”L”であれば、内部クロック制御信号
生成回路230の出力信号である内部クロック制御信号
CLKCTRLはハイインピーダンス状態となるが、そ
れ以前の値である”L”をしばらくの間、保持すること
になる。このハイインピーダンス状態はタイミングチャ
ート図5では、破線で示している。内部クロック制御信
号CLKCTRLは”L”であり、出力クロック生成回
路140の一方の入力が”L”であるため、内部反転ク
ロック信号NCKIは”H”、内部正転クロック信号C
KIは”L”となり、マスタースレーブ型ラッチ回路2
00でそれまでの値が保持されるので、正転出力データ
Qは”L”、反転出力データNQは”H”のままであ
る。周期T0の期間で、入力クロックCKが”L”とな
っても、クロック制御信号XOROUTが”L”のまま
変化していないので、内部クロック制御信号CLKCT
RLの出力は変わらず”L”で、出力クロック生成回路
140の一方の入力が”L”であるため、内部反転クロ
ック信号NCKIは”H”、内部正転クロック信号CK
Iは”L”のままで、マスタースレーブ型ラッチ回路2
00の出力信号である正転出力データQは”L”、反転
出力データNQは”H”のままである。周期T1の期間
に入ると内部クロック制御信号生成回路230の出力信
号である内部クロック制御信号CLKCTRLはハイイ
ンピーダンス状態となるが、それ以前の値が”L”のま
まであるので、それまでと同じ値が、マスタースレーブ
型ラッチ回路200より出力される。
【0084】次に周期T1の期間の入力クロックCK
が”H”の期間で、入力データDが”H”に変化したと
する。正転出力データQが”L”であるので、排他的論
理和出力回路120の出力信号であるクロック制御信号
XOROUTは”H”となる。しかし、入力クロックC
Kが”H”の期間では、内部クロック制御信号生成回路
230の出力信号である内部クロック制御信号CLKC
TRLはハイインピーダンス状態で、それ以前の値であ
る”L”を保持している。内部クロック制御信号CLK
CTRLは”L”のままであるので、出力クロック生成
回路140の出力信号である内部反転クロック信号NC
KIは”H”、内部正転クロック信号CKIは”L”の
ままであり、マスタースレーブ型ラッチ回路200の出
力信号である正転出力データQは”L”、反転出力デー
タNQは”H”のままである。その後、入力クロックC
Kが”L”となると、スイッチ回路232が”ON”と
なり、クロック制御信号XOROUTが”H”であるの
で、内部クロック制御信号生成回路230の出力信号で
ある内部クロック制御信号CLKCTRLは”H”とな
る。しかしながら、入力クロックCKが”L”であるの
で、出力クロック生成回路140の出力信号である内部
反転クロック信号NCKIは”H”、内部正転クロック
信号CKIは”L”のままで、マスタースレーブ型ラッ
チ回路200の出力信号である正転出力データQは”
L”、反転出力データNQは”H”のまま変化しない。
【0085】入力クロックCKが立ち上がって”H”と
なり、周期T2の期間になると、スイッチ回路232
は”OFF”となり、内部クロック制御信号CLKCT
RLはそれ以前の値”H”をハイインピーダンス状態で
保持することとなる。両方の入力とも”H”となるた
め、出力クロック生成回路140の出力信号である内部
反転クロック信号NCKIは”L”、内部正転クロック
信号CKIは”H”となる。これにともない、マスター
スレーブ型ラッチ回路200では、入力データDの値が
伝達され、反転出力データNQは”L”、正転出力デー
タQは”H”となる。
【0086】入力データDと正転出力データQとの値が
同じになることで、排他的論理和出力回路120の出力
信号であるクロック制御信号XOROUTは”L”とな
る。しかし、入力クロックCKが”H”であるので、内
部クロック制御信号生成回路230の出力信号である内
部クロック制御信号CLKCTRLはそれ以前の値”
H”をハイインピーダンス状態で保持している。そのた
め、出力クロック生成回路140の出力信号である内部
反転クロック信号NCKI、内部正転クロック信号CK
Iの値は変化せず、マスタースレーブ型ラッチ回路20
0でも、反転出力データNQ、正転出力データQの値も
変化しない。
【0087】この状態で入力クロックCKが”L”とな
ると、内部クロック制御信号生成回路230の出力信号
である内部クロック制御信号CLKCTRLには、排他
的論理和出力回路120の出力信号であるクロック制御
信号XOROUTの値”L”が出力され、出力クロック
生成回路140の一方の入力が”L”となるので、その
出力信号である内部反転クロック信号NCKIは”
H”、内部正転クロック信号CKIは”L”となる。マ
スタースレーブ型ラッチ回路200の出力信号である正
転出力データQは”H”、反転出力データNQは”L”
のまま変化しない。
【0088】さらに、入力クロックCKが立ち上がっ
て”H”となり、周期T3の期間になっても、同様に入
力データDが変化しなければ、クロック制御信号XOR
OUTが”L”のままであるので、内部クロック信号は
変化せず、マスタースレーブ型ラッチ回路200でその
まま値が保持され、正転出力データQと反転出力データ
NQの値は変化しない。
【0089】この周期T3の期間の入力クロックCK
が”H”の期間で、入力データDが”L”に変化したと
する。正転出力データQは”H”であるので、排他的論
理和出力回路120の出力信号であるクロック制御信号
XOROUTは”H”となる。しかし、入力クロックC
Kが”H”の期間では、内部クロック制御信号生成回路
230の出力信号である内部クロック制御信号CLKC
TRLはハイインピーダンス状態で、それ以前の値であ
る”L”を保持している。内部クロック制御信号CLK
CTRLは”L”のままであるので、出力クロック生成
回路140の出力信号である内部反転クロック信号NC
KIは”H”、内部正転クロック信号CKIは”L”の
ままであり、マスタースレーブ型ラッチ回路200の出
力信号である正転出力データQは”H”、反転出力デー
タNQは”L”のままである。その後、入力クロックC
Kが”L”となると、スイッチ回路232が”ON”と
なり、クロック制御信号XOROUTが”H”であるの
で、内部クロック制御信号生成回路230の出力信号で
ある内部クロック制御信号CLKCTRLは”H”とな
る。しかしながら、入力クロックCKが”L”であるの
で、出力クロック生成回路140の出力信号である内部
反転クロック信号NCKIは”H”、内部正転クロック
信号CKIは”L”のままで、マスタースレーブ型ラッ
チ回路200の出力信号である正転出力データQは”
H”、反転出力データNQは”L”のまま変化しない。
【0090】入力クロックCKが立ち上がって”H”と
なり、周期T4の期間になると、スイッチ回路232
は”OFF”となり、内部クロック制御信号CLKCT
RLはそれ以前の値”H”をハイインピーダンス状態で
保持することとなる。両方の入力とも”H”となるた
め、出力クロック生成回路140の出力信号である内部
反転クロック信号NCKIは”L”、内部正転クロック
信号CKIは”H”となる。これにともない、マスター
スレーブ型ラッチ回路200では、入力データDの値が
伝達され、反転出力データNQは”H”、正転出力デー
タQは”L”となる。
【0091】入力データDと正転出力データQとの値が
同じになることで、排他的論理和出力回路120の出力
信号であるクロック制御信号XOROUTは”L”とな
る。しかし、入力クロックCKが”H”であるので、内
部クロック制御信号生成回路230の出力信号である内
部クロック制御信号CLKCTRLはそれ以前の値”
H”をハイインピーダンス状態で保持している。そのた
め、出力クロック生成回路140の出力信号である内部
反転クロック信号NCKI、内部正転クロック信号CK
Iの値は変化せず、マスタースレーブ型ラッチ回路20
0でも、反転出力データNQ、正転出力データQの値も
変化しない。
【0092】この状態で入力クロックCKが”L”とな
ると、内部クロック制御信号生成回路230の出力信号
である内部クロック制御信号CLKCTRLには、排他
的論理和出力回路120の出力信号であるクロック制御
信号XOROUTの値”L”が出力され、出力クロック
生成回路140の一方の入力が”L”となるので、その
出力信号である内部反転クロック信号NCKIは”
H”、内部正転クロック信号CKIは”L”となる。マ
スタースレーブ型ラッチ回路200の出力信号である正
転出力データQは”L”、反転出力データNQは”H”
のまま変化しない。
【0093】このように、入力データDの値が変化した
次の入力クロックCKが”H”となったときのみ内部正
転クロック信号CKIを”H”(内部反転クロック信号
NCKIを”L”)とし、正転出力データQと反転出力
データNQの値が変化したことにより、内部正転クロッ
ク信号CKIを”L”(内部反転クロック信号NCKI
を”H”)とし、正転出力データQと反転出力データN
Qの値を保持する低消費電力のフリップフロップを実現
することができる。
【0094】ここでは、入力クロックCKが”H”の期
間に入力データDが変化した場合について説明したが、
入力クロックCKが”L”の期間に入力データDが変化
しても、その場合はすでにスイッチ回路132が”O
N”となっているため、クロック制御信号XOROUT
の値”H”がすぐに内部クロック制御信号CLKCTR
Lに伝播されるだけで、同様の動作をおこなうことにな
る。
【0095】なお、本実施の形態では、入力データDと
正転出力データQとの排他的論理和を、クロック制御信
号XOROUTとして出力する回路として、2つのスイ
ッチ回路で構成するものを示したが、図3aに示すよう
に、入力データDと正転出力データQを入力としてそれ
らの排他的論理和をクロック制御信号XOROUTとし
て出力する排他的論理和ゲート(XORゲート)として
もよい。また、。内部クロック制御信号生成回路とし
て、2つのスイッチ回路で構成するものを示したが、図
3bに示すように、スイッチ回路132として、入力ク
ロックCKが”L”のとき、クロック制御信号XORO
UTが接続された入力側を選択し、その値を内部クロッ
ク制御信号CLKCTRLとして出力し、入力クロック
CKが”H”となったときは、その出力が接続された入
力側を選択して、その値を内部クロック制御信号CLK
CTRLとして出力するような、その直前までの内部ク
ロック制御信号CLKCTRLを保持する回路としても
よい。
【0096】(実施の形態3)以下本発明の第3の実施
の形態の半導体集積回路のフリップフロップ回路とその
クロック制御回路について、図面を参照しながら説明す
る。
【0097】図6のDは入力データ端子、CKは入力ク
ロック端子、LHはロードホールド入力端子、Qは正転出
力データ端子、NQは反転出力データ端子である。
【0098】200は(実施の形態2)で示したマスタ
ースレーブ型ラッチ回路である。このような構成のマス
タースレーブ型ラッチ回路200では、内部正転クロッ
ク信号CKIが”H”(内部反転クロック信号NCKI
が”L”)に変化するとき、正転出力データQに入力デ
ータDと同じ値が出力され、反転出力データNQに入力
データDの反転された値が出力される。それ以外の期間
では、正転出力データQと反転出力データNQに出力さ
れる値がそれぞれそのまま保持される。
【0099】330はロードホールド入力LHと入力クロ
ックCKとを入力とし、内部クロック制御信号CLKC
TRLを出力する内部クロック制御信号生成回路であ
る。334はロードホールド入力LHを入力とし、その反
転信号を出力するインバータである。332は入力クロ
ックCKが”L”のとき”ON”となり、ロードホール
ド入力LHの反転信号を内部クロック制御信号CLKCT
RLとして出力するスイッチ回路である。
【0100】このような構成の内部クロック制御信号生
成回路330では、入力クロックCKが”L”のとき
は、ロードホールド入力LHを反転した値が内部クロック
制御信号CLKCTRLの値として出力される。入力ク
ロックCKが”H”のときには、内部クロック制御信号
CLKCTRLはハイインピーダンス状態となる。ハイ
インピーダンス状態では、そのノードを駆動する素子が
他にない場合、その直前の値をしばらくの間、保持する
ことになる。
【0101】140は(実施の形態1)で示した入力ク
ロックCKと内部クロック制御信号CLKCTRLとを
入力として、内部正転クロック信号CKIと内部反転ク
ロック信号NCKIとを出力する出力クロック生成回路
である。
【0102】このような構成の出力クロック生成回路1
40では、入力クロックCKと内部クロック制御信号C
LKCTRLとがともに”H”のときのみ、内部正転ク
ロック信号CKIが”H”、内部反転クロック信号NC
KIが”L”となり、それ以外の場合は、内部正転クロ
ック信号CKIが”L”、内部反転クロック信号NCK
Iが”H”となる。
【0103】なお、以上説明したスイッチ回路のより具
体的なものとしては、ゲート信号が”H”のとき”O
N”となるNチャネルトランジスタや、ゲート信号が”
L”のとき”ON”となるPチャネルトランジスタなど
がある。
【0104】以上説明した構成をもつフリップフロップ
回路とそのクロック制御回路について、図7に示すタイ
ミングチャートを用いて、その動作について説明する。
【0105】ある周期T0の最初の入力クロックCKが
立ち上る直前に、入力データD、正転出力データQがい
ずれも”L”(反転出力データNQは”H”)で、ロー
ドホールド入力LHが”H”であったとする。このとき、
内部クロック制御信号CLKCTRLは”L”となって
いる。
【0106】入力クロックCKが立ち上ると、内部クロ
ック制御信号生成回路330の出力信号である内部クロ
ック制御信号CLKCTRLはハイインピーダンス状態
となるが、それ以前の値である”L”をしばらくの間、
保持することになる。このハイインピーダンス状態はタ
イミングチャート図7では、破線で示している。出力ク
ロック生成回路140の一方の入力が”L”であるた
め、内部反転クロック信号NCKIは”H”、内部正転
クロック信号CKIは”L”のままであり、正転出力デ
ータQは”L”(反転出力データNQは”H”)のまま
である。
【0107】周期T0の期間で、入力クロックCKが”
L”となると、ロードホールド入力LHの”H”の反転で
ある”L”が内部クロック制御信号生成回路330の出
力信号である内部クロック制御信号CLKCTRLに出
力される。ハイインピーダンス状態かそうでないかの違
いはあるが、内部クロック制御信号CLKCTRLに”
L”が出力され続けるので、入力データDがどのように
変化しても、ロードホールド入力LHが”H”である限
り、内部反転クロック信号NCKIは”H”、内部正転
クロック信号CKIは”L”のままであり、正転出力デ
ータQは”L”(反転出力データNQは”H”)のまま
変化しない。
【0108】この状態で入力クロックCKが立ち上がっ
て周期T1の期間になっても、同様に何も変化しない。
【0109】入力クロックCKが”H”の期間で、入力
データDが”H”となって、そのあとロードホールド入
力LHが”L”となったとする。しかし、入力クロックC
Kが”H”の期間では、内部クロック制御信号生成回路
330の出力信号である内部クロック制御信号CLKC
TRLはハイインピーダンス状態で、それ以前の値であ
る”L”を保持している。内部クロック制御信号CLK
CTRLは”L”のままであるので、出力クロック生成
回路140の出力信号である内部反転クロック信号NC
KIは”H”、内部正転クロック信号CKIは”L”の
ままであり、マスタースレーブ型ラッチ回路200の出
力信号である正転出力データQは”L”、反転出力デー
タNQは”H”のままである。
【0110】その後、入力クロックCKが”L”となる
と、スイッチ回路332が”ON”となり、ロードホー
ルド入力LHが”L”であるので、内部クロック制御信号
生成回路330の出力信号である内部クロック制御信号
CLKCTRLは”H”となる。しかしながら、入力ク
ロックCKが”L”であるので、出力クロック生成回路
140の出力信号である内部反転クロック信号NCKI
は”H”、内部正転クロック信号CKIは”L”のまま
で、マスタースレーブ型ラッチ回路200の出力信号で
ある正転出力データQは”L”、反転出力データNQ
は”H”のまま変化しない。
【0111】入力クロックCKが立ち上がって”H”と
なり、周期T2の期間になると、スイッチ回路332
は”OFF”となり、内部クロック制御信号CLKCT
RLはそれ以前の値”H”をハイインピーダンス状態で
保持することとなる。両方の入力とも”H”となるた
め、出力クロック生成回路140の出力信号である内部
反転クロック信号NCKIは”L”、内部正転クロック
信号CKIは”H”となる。これにともない、マスター
スレーブ型ラッチ回路200では、入力データDの値が
伝達され、反転出力データNQは”L”、正転出力デー
タQは”H”となる。
【0112】この周期T2の期間では、ロードホールド
入力LHが”L”のまま変化しないため、出力クロック生
成回路140の出力信号である内部反転クロック信号N
CKIは入力クロックCKの反転、内部正転クロック信
号CKIは入力クロックCKと同じ値となるよう動作す
る。
【0113】このように、ロードホールド入力LHの値が
変化した次の周期のクロックの立ち上がりのときから、
そのロードホールドの制御をおこなうことにより、確実
に動作するのロードホールドフリップフロップを実現す
ることができる。
【0114】ここでは、入力クロックCKが”H”の期
間にロードホールド入力LHが変化した場合について説明
したが、入力クロックCKが”L”の期間にロードホー
ルド入力LHが変化しても、その場合はすでにスイッチ回
路332が”ON”となっているため、ロードホールド
入力LHの値の反転がすぐに内部クロック制御信号CLK
CTRLに伝播されるだけで、同様の動作をおこなうこ
とになる。
【0115】なお、本実施の形態では、内部クロック制
御信号生成回路として、スイッチ回路で構成するものを
示したが、図3bに示すように、スイッチ回路332と
して、入力クロックCKが”L”のとき、ロードホール
ド入力LHの反転が接続された入力側を選択し、その値を
内部クロック制御信号CLKCTRLとして出力し、入
力クロックCKが”H”となったときは、その出力が接
続された入力側を選択して、その値を内部クロック制御
信号CLKCTRLとして出力するような、その直前ま
での内部クロック制御信号CLKCTRLを保持する回
路としてもよい。
【0116】また、本実施の形態では、ロードホールド
フリップフロップ回路として示したが、ロードホールド
入力LHをクロック制御入力とするゲーティッドクロック
フリップフロップ回路として用いても、同様の効果が得
られる。
【0117】(実施の形態4)以下本発明の第4の実施
の形態の半導体集積回路のフリップフロップ回路とその
クロック制御回路について、図面を参照しながら説明す
る。
【0118】図8のDは入力データ端子、CKは入力ク
ロック端子、LHはロードホールド入力端子、Qは正転出
力データ端子、NQは反転出力データ端子である。10
0は(実施の形態1)で示したスレーブラッチ回路であ
る。
【0119】このような構成のスレーブラッチ回路10
0では、内部正転クロック信号CKIが”H”(内部反
転クロック信号NCKIが”L”)の期間では、正転出
力データQに入力データDと同じ値が出力され、反転出
力データNQに入力データDの反転された値が出力され
る。内部正転クロック信号CKIが”L”(内部反転ク
ロック信号NCKIが”H”)の期間では、その直前ま
で正転出力データQと反転出力データNQに出力されて
いた値がそれぞれそのまま保持される。
【0120】120は(実施の形態1)で示した入力デ
ータDと正転出力データQと反転出力データNQとを入
力とし、入力データDと正転出力データQとの排他的論
理和を、クロック制御信号XOROUTとして出力する
回路である。
【0121】このような構成の排他的論理和出力回路1
20では、入力データDと正転出力データQとの値が同
じ(入力データDの反転と反転出力データNQとの値が
同じ)ときに、クロック制御信号XOROUTに”L”
を出力し、入力データDと正転出力データQとの値が異
なる(入力データDの反転と反転出力データNQとの値
が異なる)ときに、クロック制御信号XOROUTに”
H”を出力する。
【0122】130は(実施の形態1)で示したものと
同じ構成の第1の内部クロック制御信号生成回路で、ク
ロック制御信号XOROUTと入力クロックCKとを入
力とし、第1の内部クロック制御信号CLKCTRL1
を出力する。
【0123】このような構成の内部クロック制御信号生
成回路130では、クロック制御信号XOROUTが”
L”のときは、第1の内部クロック制御信号CLKCT
RL1に”L”が出力され、クロック制御信号XORO
UTが”H”でかつ入力クロックCKが”L”のとき、
第1の内部クロック制御信号CLKCTRL1に”H”
が出力されるが、クロック制御信号XOROUTが”
H”でかつ入力クロックCKが”H”のときには、第1
の内部クロック制御信号CLKCTRL1はハイインピ
ーダンス状態となる。ハイインピーダンス状態では、そ
のノードを駆動する素子が他にない場合、その直前の値
をしばらくの間、保持することになる。
【0124】330は(実施の形態3)で示したものと
同じ構成の第2の内部クロック制御信号生成回路で、ロ
ードホールド入力LHと入力クロックCKとを入力とし、
第2の内部クロック制御信号CLKCTRL2を出力す
る。
【0125】このような構成の内部クロック制御信号生
成回路330では、入力クロックCKが”L”のとき
は、ロードホールド入力LHを反転した値が第2の内部ク
ロック制御信号CLKCTRL2の値として出力され
る。入力クロックCKが”H”のときには、第2の内部
クロック制御信号CLKCTRL2はハイインピーダン
ス状態となる。ハイインピーダンス状態では、そのノー
ドを駆動する素子が他にない場合、その直前の値をしば
らくの間、保持することになる。
【0126】440は入力クロックCKと第1の内部ク
ロック制御信号CLKCTRL1と第2の内部クロック
制御信号CLKCTRL2とを入力として、内部正転ク
ロック信号CKIと内部反転クロック信号NCKIとを
出力する出力クロック生成回路である。442は入力ク
ロックCKと第1の内部クロック制御信号CLKCTR
L1と第2の内部クロック制御信号CLKCTRL2と
を入力とし、内部反転クロック信号NCKIを出力とす
る3入力NANDゲートであり、344は内部反転クロ
ック信号NCKIを入力とし、内部正転クロック信号C
KIを出力するインバータである。
【0127】このような構成の出力クロック生成回路4
40では、入力クロックCKと第1の内部クロック制御
信号CLKCTRL1と第2の内部クロック制御信号C
LKCTRL2のすべてが”H”のときのみ、内部正転
クロック信号CKIが”H”、内部反転クロック信号N
CKIが”L”となり、それ以外の場合は、内部正転ク
ロック信号CKIが”L”、内部反転クロック信号NC
KIが”H”となる。
【0128】なお、以上説明したスイッチ回路のより具
体的なものとしては、ゲート信号が”H”のとき”O
N”となるNチャネルトランジスタや、ゲート信号が”
L”のとき”ON”となるPチャネルトランジスタなど
がある。
【0129】以上説明した構成をもつフリップフロップ
回路とそのクロック制御回路の動作について説明する。
【0130】ロードホールド入力LHが”H”となってい
る期間では、常に第2の内部クロック制御信号CLKC
TRL2が”L”となり、第2の内部クロック制御信号
CLKCTRL2をCLKCTRLとした(実施の形態
3)で示した周期T0と同じように動作する。
【0131】ロードホールド入力LHが”H”から”L”
に変化し、入力クロックCKが”H”の期間であれば、
同じく第2の内部クロック制御信号CLKCTRL2を
CLKCTRLとした(実施の形態3)で示した周期T
1と同じように動作する。
【0132】その後、入力クロックCKが”L”となっ
て以降で、ロードホールド入力LHが”L”であれば、常
に第2の内部クロック制御信号CLKCTRL2が”
H”となり、第1の内部クロック制御信号CLKCTR
L1をCLKCTRLとした(実施の形態1)で示した
スレーブラッチ型フリップフロップ回路と同じ動作をす
る。
【0133】このように、入力データDの値が変化した
次の入力クロックCKが”H”となったときのみ内部正
転クロック信号CKIを”H”(内部反転クロック信号
NCKIを”L”)とし、正転出力データQと反転出力
データNQの値が変化したことにより、内部正転クロッ
ク信号CKIを”L”(内部反転クロック信号NCKI
を”H”)とし、正転出力データQと反転出力データN
Qの値を保持し、かつ、ロードホールド入力LHの値が変
化した次の周期のクロックの立ち上がりのときから、そ
のロードホールドの制御をおこなうことにより、確実に
動作するのスレーブラッチ型ロードホールドフリップフ
ロップを実現することができる。
【0134】なお、本実施の形態では、入力データDと
正転出力データQとの排他的論理和を、クロック制御信
号XOROUTとして出力する回路として、2つのスイ
ッチ回路で構成するものを示したが、図3aに示すよう
に、入力データDと正転出力データQを入力としてそれ
らの排他的論理和をクロック制御信号XOROUTとし
て出力する排他的論理和ゲート(XORゲート)として
もよい。また、内部クロック制御信号生成回路として、
2つのスイッチ回路で構成するものを示したが、図3b
に示すように、スイッチ回路132として、入力クロッ
クCKが”L”のとき、クロック制御信号XOROUT
が接続された入力側を選択し、その値を内部クロック制
御信号CLKCTRLとして出力し、入力クロックCK
が”H”となったときは、その出力が接続された入力側
を選択して、その値を内部クロック制御信号CLKCT
RLとして出力するような、その直前までの内部クロッ
ク制御信号CLKCTRLを保持する回路としてもよ
い。
【0135】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、クロッ
ク制御信号を入力クロックで制御し、クロック制御信号
が変化した次の入力クロックのタイミングでその制御を
内部クロックに対しておこなうことにより、確実に動作
するフリップフロップのクロック制御回路およびフリッ
プフロップ回路を提供することができる。
【0136】また、クロック制御信号を入力クロックで
制御し、クロック制御信号が変化した次の入力クロック
のタイミングでその制御を内部クロックに対しておこな
い、かつその制御による出力結果の変化を検出してクロ
ック制御信号を変化させ、内部クロックを制御すること
により、低消費電力で確実に動作するフリップフロップ
のクロック制御回路およびフリップフロップ回路を提供
することができる。
【0137】このように本発明によれば、少ない回路で
確実に低消費電力で動作するスレーブラッチ型フリップ
フロップ回路を実現することができ、また、確実に低消
費電力で動作するフリップフロップ回路を実現すること
ができ、また、確実に動作するロードホールドフリップ
フロップ回路を実現することができ、その実用的効果は
絶大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のスレーブラッチ型
フリップフロップ回路図
【図2】同実施の形態のスレーブラッチ型フリップフロ
ップ回路の動作を示すタイミングチャート
【図3】同実施の形態のスレーブラッチ型フリップフロ
ップ回路を構成する具体的回路図
【図4】本発明の第2の実施の形態の低消費電力フリッ
プフロップ回路図
【図5】同実施の形態の低消費電力フリップフロップ回
路の動作を示すタイミングチャート
【図6】本発明の第3の実施の形態のロードホールドフ
リップフロップ回路図
【図7】同実施の形態のロードホールドフリップフロッ
プ回路の動作を示すタイミングチャート
【図8】本発明の第4の実施の形態のスレーブラッチ型
ロードホールドフリップフロップ回路図
【図9】従来の低消費電力フリップフロップ回路図
【図10】従来の低消費電力フリップフロップ回路の動
作を示すタイミングチャート
【図11】従来のロードホールドフリップフロップ回路
【図12】従来のロードホールドフリップフロップ回路
の動作を示すタイミングチャート
【図13】従来のスレーブラッチ型フリップフロップ回
路図
【図14】従来のスレーブラッチ型フリップフロップ回
路の動作を示すタイミングチャート
【符号の説明】
100 スレーブラッチ回路 120 排他的論理和出力回路 130 内部クロック制御信号生成回路 132 スイッチ回路 134 スイッチ回路 140 出力クロック生成回路 200 マスタースレーブ型ラッチ回路 230 内部クロック制御信号生成回路 232 スイッチ回路 330 内部クロック制御信号生成回路 332 スイッチ回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック信号と少なくとも1つのクロッ
    ク制御信号とを入力とし、内部クロック制御信号を出力
    する内部クロック制御信号生成回路と、 その出力された内部クロック制御信号とクロック信号と
    を入力とし、フリップフロップ回路を制御する内部クロ
    ック信号を出力する出力クロック生成回路とを具備した
    クロック制御回路。
  2. 【請求項2】 前記内部クロック制御信号生成回路は、
    クロック信号がロウレベルまたはハイレベルのいずれか
    の期間ではクロック制御信号をリアルタイムに内部クロ
    ック制御信号として出力し、クロック信号がその反転と
    なっている期間ではクロック信号が反転となる直前のク
    ロック制御信号を内部クロック制御信号として出力する
    請求項1記載のクロック制御回路。
  3. 【請求項3】 前記内部クロック制御信号生成回路は、
    スイッチ入力端子とスイッチ出力端子とスイッチ制御端
    子とからなり、スイッチ制御端子の入力がロウレベルの
    ときはスイッチ入力端子の値をスイッチ出力端子より出
    力し、スイッチ制御端子の入力がハイレベルのときはス
    イッチ出力端子をハイインピーダンス状態とするスイッ
    チ回路を有し、クロック制御信号をスイッチ入力端子に
    入力し、クロック信号をスイッチ制御端子に入力し、ス
    イッチ出力端子より内部クロック制御信号を出力する請
    求項1記載のクロック制御回路。
  4. 【請求項4】 前記内部クロック制御信号生成回路は、
    クロック信号がロウレベルまたはハイレベルのいずれか
    の期間ではクロック制御信号をリアルタイムに内部クロ
    ック制御信号として出力し、クロック信号がその反転と
    なったときはクロック信号が反転となる直前のクロック
    制御信号を内部クロック制御信号として出力し、クロッ
    ク信号がその反転となっている期間でクロック制御信号
    が最初にハイレベルからロウレベルまたはロウレベルか
    らハイレベルに変化したときのみ、その変化したクロッ
    ク制御信号を内部クロック制御信号として出力する請求
    項1記載のクロック制御回路。
  5. 【請求項5】 前記内部クロック制御信号生成回路は、
    スイッチ入力端子とスイッチ出力端子とスイッチ制御端
    子とからなり、スイッチ制御端子の入力がロウレベルの
    ときはスイッチ入力端子の値をスイッチ出力端子より出
    力し、スイッチ制御端子の入力がハイレベルのときはス
    イッチ出力端子をハイインピーダンス状態とする2つの
    スイッチ回路を有し、 クロック制御信号を第1のスイッチ回路のスイッチ入力
    端子に入力し、クロック信号を第1のスイッチ回路のス
    イッチ制御端子に入力し、 ロウレベルを第2のスイッチ回路のスイッチ入力端子に
    入力し、クロック制御信号を第2のスイッチ回路のスイ
    ッチ制御端子に入力し、 第1のスイッチ回路のスイッチ出力端子と第2のスイッ
    チ回路のスイッチ出力端子とを接続し、これらの端子よ
    り内部クロック制御信号を出力する請求項1記載のクロ
    ック制御回路。
  6. 【請求項6】 前記出力クロック生成回路は、クロック
    信号とn-1(n≧2)本の内部クロック制御信号とを入力
    とするn入力NAND回路とその出力を入力とするインバー
    タからなり、n入力NAND回路の出力とインバータの出力
    とをフリップフロップ回路の内部クロック信号として出
    力する請求項1記載のクロック制御回路。
  7. 【請求項7】 内部クロック信号がハイレベルまたはロ
    ウレベルのときに入力データを出力し、内部クロック信
    号がその反転となったときにその直前の出力データを保
    持するマスターラッチ回路と、 そのマスターラッチ回路の出力を入力とし、内部クロッ
    ク信号がロウレベルまたはハイレベルのときに入力デー
    タを出力し、内部クロック信号がその反転となったとき
    にその直前の出力データを保持するスレーブラッチ回路
    と、 ロードホールド信号またはその反転信号をクロック制御
    信号とする請求項2記載のクロック制御回路とを具備す
    るロードホールドフリップフロップ回路。
  8. 【請求項8】 内部クロック信号がハイレベルまたはロ
    ウレベルのときに入力データを出力し、内部クロック信
    号がその反転となったときにその直前の出力データを保
    持するマスターラッチ回路と、 そのマスターラッチ回路の出力を入力とし、内部クロッ
    ク信号がロウレベルまたはハイレベルのときに入力デー
    タを出力し、内部クロック信号がその反転となったとき
    にその直前の出力データを保持するスレーブラッチ回路
    と、 マスターラッチ回路の入力データとスレーブラッチ回路
    の出力データとの排他的論理和をクロック制御信号とす
    る請求項2記載のクロック制御回路とを具備する低消費
    電力フリップフロップ回路。
  9. 【請求項9】 内部クロック信号がハイレベルまたはロ
    ウレベルのときに入力データを出力し、内部クロック信
    号がその反転となったときにその直前の出力データを保
    持するスレーブラッチ回路と、 スレーブラッチ回路の入力データと出力データとの排他
    的論理和をクロック制御信号とする請求項4記載のクロ
    ック制御回路とを具備するスレーブラッチ型フリップフ
    ロップ回路。
  10. 【請求項10】 内部クロック信号がハイレベルまたは
    ロウレベルのときに入力データを出力し、内部クロック
    信号がその反転となったときにその直前の出力データを
    保持するスレーブラッチ回路と、 スレーブラッチ回路の入力データと出力データとの排他
    的論理和を第1のクロック制御信号とする請求項4記載
    の第1の内部クロック制御信号生成回路と、 ロードホールド信号またはその反転信号を第2のクロッ
    ク制御信号とする請求項2記載のク第2の内部クロック
    制御信号生成回路と、 クロック信号と第1のクロック制御信号と第2のクロッ
    ク制御信号とを入力とし、内部クロック信号を出力する
    請求項4記載の出力クロック生成回路を有する請求項1
    記載のクロック制御回路とを具備するスレーブラッチ型
    ロードホールドフリップフロップ回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11340795A (ja) * 1998-05-22 1999-12-10 Nec Corp フリップフロップ回路
JP2005537768A (ja) * 2002-08-28 2005-12-08 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 状態保持回路の電力消費量を減少させる方法、状態保持回路および電子装置
JPWO2019142546A1 (ja) * 2018-01-16 2020-12-03 ヌヴォトンテクノロジージャパン株式会社 半導体集積回路

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