JPH10289556A - 光ディスク用ラベル及びそれを貼付した光ディスク - Google Patents

光ディスク用ラベル及びそれを貼付した光ディスク

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JPH10289556A
JPH10289556A JP9108356A JP10835697A JPH10289556A JP H10289556 A JPH10289556 A JP H10289556A JP 9108356 A JP9108356 A JP 9108356A JP 10835697 A JP10835697 A JP 10835697A JP H10289556 A JPH10289556 A JP H10289556A
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sheet
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Nobuo Ishiwata
宣夫 石綿
Takashi Shigetomi
孝士 重富
Kiyohisa Ashizawa
清久 芦澤
Hiroshi Kawaguchi
弘 川口
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Lintec Corp
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OPUTOROMU KK
Lintec Corp
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    • G—PHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷の失敗による光ディスクの廃棄を生じさ
せず、また種々の印刷やホログラムなどの表示を光ディ
スクの表面に施すことができ、美麗で繊細な光ディスク
用ラベルを提供する。 【解決手段】 線膨張率が１．０×１０-5〜１２．０×
１０-5であり、かつ熱収縮率が３％以下である基材シー
トの少なくとも一面に表示部があり、該基材シートの表
面又は該表示部に接着剤層が設けられている光ディスク
用ラベルにする。また、その光ディスク用ラベルを、ポ
リカーボネート系樹脂製基材により構成されている光デ
ィスクに貼付する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク用ラベ
ル及びそれを貼付した光ディスクに関する。
【０００２】
【従来の技術】最近、コンピューター情報、音楽や映像
などの種々の情報をディスクに記録し、このディスクに
光を当てて、記録された情報を再生するＣＤ、ＬＤ、Ｄ
ＶＤなどの光ディスクが普及している。これらの光ディ
スクは、ポリカーボネートなどの基材の表面にアルミニ
ウム蒸着膜が設けられ、さらにそのアルミニウム蒸着膜
を保護するためにハードコート層が設けられている構造
になっている。従来、これらの光ディスクの記録された
情報などを表示するために、印刷が施されているが、そ
の印刷はハードコート層に直接行われていた。このた
め、印刷の失敗が生じると、光ディスク全体を廃棄しな
ければならないという問題があった。また、印刷される
光ディスクの形状、物性などにより印刷できる印刷の種
類も限られており、写真製版印刷などの高度の印刷やホ
ログラムなどで表示を行うことが困難であるという問題
もあった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の状況に鑑みてなされたものであり、印刷の失敗によ
る光ディスクの廃棄を生じさせず、また種々の印刷やホ
ログラムなどの表示を光ディスクの表面に施すことがで
き、美麗で繊細な光ディスク用ラベルを提供することを
目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、光ディスクの
ハードコート層に直接印刷する等表示部を設けるのでは
なく、予め印刷等表示部を設けたラベルにより表示部を
光ディスクの表面に設けることに着目し、光ディスクに
適合するラベルの材質を詳細に検討した結果、線膨張率
が１．０×１０-5〜１２．０×１０-5であり、かつ熱収
縮率が３％以下である基材シートをラベルの基材シート
に用いることにより、上記課題を解決できることを見い
出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【０００５】すなわち、本発明は、線膨張率が１．０×
１０-5〜１２．０×１０-5であり、かつ熱収縮率が３％
以下である基材シートの少なくとも一面に表示部があ
り、該基材シートの表面又は該表示部に接着剤層が設け
られていることを特徴とする光ディスク用ラベル及びそ
のラベルがポリカーボネート系樹脂製基材により構成さ
れている光ディスクに貼付されていることを特徴とする
光ディスクを提供するものである。以下、本発明を詳細
に説明する。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の光ディスク用ラベルの基
材シートは、線膨張率が１．０×１０-5〜１２．０×１
０-5であり、好ましくは３．０×１０-5〜１０．０×１
０-5である。線膨張率が１．０×１０-5未満であると、
光ディスク用ラベルを光ディスクに貼付した場合、ポリ
カーボネートなどの樹脂などで構成されている光ディス
クの基材にそりが生じ、記録されている情報の再生が不
十分又は不可能になる。一方、線膨張率が１２．０×１
０-5を超えると、光ディスク用ラベルを光ディスクに貼
付した場合、ラベルにゆがみ、しわが生じ、美観が損な
われる。
【０００７】また、本発明の光ディスク用ラベルの基材
シートは、熱収縮率が３％以下であり、好ましくは１％
以下である。熱収縮率は、ＭＤ方向及びＴＤ方向のいず
れもが上記範囲内になることが必要である。熱収縮率が
３％を超えると、光ディスクの基材にそりが生じ、記録
されている情報の再生が不十分又は不可能になる。線膨
張率及び熱収縮率が上記条件を満たす基材シートの具体
例としては、例えば、ポリカーボネート系樹脂のフィル
ム、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレートなどのポリエステル樹脂のフィルム、ポリ塩化
ビニル樹脂のフィルム、ポリエチレンナテレナフタレー
ト樹脂（ＰＥＮ樹脂）のフィルム、ノルボルネン系樹脂
のフィルムなどが挙げられるが、好ましくはポリカーボ
ネート系樹脂のフィルムである。さらに、基材シート
は、ガラス転移温度が６０℃以上であることが好まし
い。ガラス転移温度が６０℃未満では、伸縮が大きくな
り、光ディスクの基材のそりやラベルにゆがみ、しわが
生じ易くなる。基材シートは、単層構造でもよいし、異
種または同種のフィルムの複層構造でもよい。基材シー
トは、無延伸であってもよいし、一軸延伸又は二軸延伸
されたものであってもよい。また、基材シートは、透明
であってもよいし、半透明又は不透明であってもよい。
基材シートの厚みは、適宜選定すればよいが、通常１０
〜２００μｍの範囲であり、好ましくは２０〜１５０μ
ｍの範囲である。
【０００８】本発明の光ディスク用ラベルの基材シート
の少なくとも一面は、表示部が設けられている。表示部
は、印刷、ホログラム処理などで形成できる。印刷は、
オフセット印刷、フレキソ印刷、シルク印刷、グラビア
印刷などの種々の印刷技術により印刷できる。模様は、
文字、記号、図形、絵、写真などの種々の模様にするこ
とができる。また、表示部は、保護フィルムで覆われて
いてもよいし、コーティング剤などでコーティングされ
ていてもよい。表示部が保護フィルムやコーティング剤
などで被覆されている場合、保護フィルムやコーティン
グ剤などの被覆層は、線膨張率及び熱収縮率が光ディス
ク用ラベルの基材シートの線膨張率及び熱収縮率の範囲
内であることが好ましい。
【０００９】本発明の光ディスク用ラベルの基材シート
の裏面には接着剤層が設けられている。接着剤層は、種
々の接着剤により構成することができ、接着剤の具体例
としては、感圧接着剤や感熱接着剤などが挙げられ、好
ましくは感圧接着剤である。感圧接着剤の具体例として
は、例えば天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル樹脂系、
ポリビニルエーテル樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコー
ン樹脂系などが挙げられる。合成ゴム系の具体例として
は、スチレン−ブタジエンゴム、ポリイソブチレンゴ
ム、イソブチレン−イソプレンゴム、イソプレンゴム、
スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチ
レンブロック共重合体などが挙げられる。アクリル樹脂
系の具体例としては、アクリル酸、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブ
チル、アクリル酸２−エチルヘキシル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸ブチル、アクリロニトリルなどの単
独重合体若しくは共重合体などが挙げられる。ポリビニ
ルエーテル樹脂系の具体例としては、ポリビニルエーテ
ル、ポリビニルイソブチルエーテルなどが挙げられる。
シリコーン樹脂系の具体例としては、ジメチルポリシロ
キサンなどが挙げられる。感熱接着剤の具体例として
は、例えばポリエチレン系、エチレン−酢酸ビニル樹脂
系、ポリエステル樹脂系、ポリウレタン樹脂系、合成ゴ
ム系などが挙げられる。接着剤は、１種単独で又は２種
以上を組み合わせて用いることができる。
【００１０】上記接着剤には、さらに必要に応じて接着
付与剤、充填剤、軟化剤、ワックス、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、架橋剤などを配合することができる。接着付
与剤としては、ロジン系樹脂、テルペンフェノール樹
脂、テルペン樹脂、芳香族炭化水素変性テルペン樹脂、
石油樹脂、クマロン・インデン樹脂、スチレン系樹脂、
フェノール系樹脂、キシレン樹脂などが挙げられる。充
填剤としては、亜鉛華、酸化チタン、シリカ、炭酸カル
シウム、硫酸バリウムなどが挙げられる。軟化剤として
は、プロセスオイル、液状ゴム、可塑剤などが挙げられ
る。ワックスとしては、天然系、鉱物系、ポリエチレン
系、パラフィン系が挙げられる。酸化防止剤としては、
アニリド系、フェノール系、ホスファイト系、チオエス
テル系などが挙げられる。紫外線吸収剤としては、ベン
ゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系などが挙げられ、
架橋剤としては、エポキシ系、イソシアナート系、金属
キレート系などが挙げられる。
【００１１】接着剤層を設ける方法は、種々の方法によ
り行うことができるが、例えば上記の接着剤を適当な溶
剤に溶解させて塗布する方法、適当な媒体に分散あるい
は乳化させて塗布する方法、無溶媒で塗布又はカレンダ
ーロールにより塗工する方法、剥離紙上に予め接着剤層
を塗布形成しておいて、それを貼合せる方法、接着剤が
芯材シートの両面に塗布された両面テープを積層する方
法などが挙げられる。接着剤層の厚みは、特に限定され
るものではなく、通常３〜１００μｍの範囲にすればよ
く、好ましくは１０〜４０μｍの範囲である。
【００１２】上記接着剤層は、剥離シートで覆われてい
てもよい。剥離シートは、少なくとも片面が剥離性を有
する支持シートからなり、必要に応じて支持シートに剥
離処理を施したものであってもよい。支持シートとして
は、例えば紙、合成紙、プラスチックフィルムなどが挙
げられる。紙としては、例えばグラシン紙、ラミネート
紙などが挙げられ、プラスチックフィルムとしては、例
えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などのポリ
オレフィン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポ
リエチレンテレフタレート樹脂などのポリエステル樹
脂、アセテート樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹
脂などのプラスチックのフイルムなどが挙げられるが、
これらに限定されるものではない。
【００１３】剥離処理材料としては、シリコーン樹脂、
アルキッド樹脂、フッ素樹脂、セルロース樹脂、メラミ
ン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステ
ル樹脂などが挙げられるが、シリコーン樹脂、アルキッ
ド樹脂が好ましい。剥離処理材料を支持シートの片面に
設ける方法は、種々の方法で行えるが、例えば剥離処理
材料を塗布、転写、印刷などにより設ける方法、樹脂フ
ィルムを貼り合わせる方法などが挙げられる。剥離シー
トの厚みは、特に制限されず、適宜選定すればよい。本
発明の光ディスク用ラベルの大きさは、光ディスクの大
きさに応じて適宜選定すればよい。本発明の光ディスク
用ラベルは、光ディスクの基材がポリカーボネート系樹
脂である場合に特に有効である。
【００１４】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。なお、本発明は、これらの例によって何ら制
限されるものではない。光ディスク用ラベルの基材シー
トの線膨張率はＪＩＳ Ｋ−７１９７により測定し、熱
収縮率は８０℃で４８時間放置後、寸法の縮み率を測定
することにより決定した。
【００１５】実施例１ アニール処理した厚みが５０μｍのポリエチレンテレフ
タレート樹脂のフィルム（線膨張率：１．５×１０-5、
熱収縮率：ＭＤ方向１％、ＴＤ方向０％、ガラス転移温
度：６９℃）を光ディスク用ラベルの基材シートとして
用い、この基材シートの片方の表面にホログラム処理を
施し、次に基材シートのホログラム処理面にアクリル系
感圧性接着剤（ＰＫ リンテック（株）製）を乾燥後の
厚みが３０μｍとなるように塗布、乾燥し、接着剤層を
形成し、さらに接着剤層の表面に剥離シート（ポリエチ
レンラミネート紙のポリエチレン樹脂フィルムの表面に
シリコーン樹脂層を設けた剥離シート、厚み：７０μ
ｍ）を貼り合わせて光ディスク用ラベルを作成した。
【００１６】実施例２ 厚みが５０μｍのＰＥＮ樹脂のフィルム（線膨張率：
１．３×１０-5、熱収縮率：ＭＤ方向０％、ＴＤ方向０
％、ガラス転移温度：１１５℃）を光ディスク用ラベル
の基材シートとして用い、この基材シートの片方の表面
にオフセット印刷を施し、次に基材シートの裏面に接着
剤を塗布した以外は、実施例１と同様にして光ディスク
用ラベルを作成した。
【００１７】実施例３ 厚みが５０μｍのポリカーボネート樹脂のフィルム（線
膨張率：６×１０-5、熱収縮率：ＭＤ方向０％、ＴＤ方
向１％、ガラス転移温度：１５０℃）を光ディスク用ラ
ベルの基材シートとして用いた以外は、実施例２と同様
にして光ディスク用ラベルを作成した。
【００１８】実施例４ 厚みが１００μｍのポリカーボネート樹脂のフィルム
（線膨張率：７×１０-5、熱収縮率：ＭＤ方向０％、Ｔ
Ｄ方向０％、ガラス転移温度：１５０℃）を光ディスク
用ラベルの基材シートとして用いた以外は、実施例２と
同様にして光ディスク用ラベルを作成した。
【００１９】比較例１ 厚みが５０μｍのポリメチルメタクリレート樹脂のフィ
ルム（線膨張率：１４．０×１０-5、熱収縮率：ＭＤ方
向１％、ＴＤ方向４％、ガラス転移温度：９０℃）を光
ディスク用ラベルの基材シートとして用いた以外は、実
施例２と同様にして光ディスク用ラベルを作成した。
【００２０】応用例 上記実施例１〜４及び比較例１で得られた光ディスク用
ラベルを直径１１６ｍｍの円の形状（中心部のくりぬき
円形部の直径：１６ｍｍ）に切断し、剥離シートを剥
し、ポリカーボネート樹脂の基材（厚み：１．２ｍｍ、
形状：直径１２０ｍｍの円板状、中心部のくりぬき円形
部の直径：１５ｍｍ）の表面にアルミニウム蒸着層が設
けられ、さらにその上にハードコート層が設けられた光
ディスクのハードコートの表面にそれぞれ貼付した。ラ
ベル貼付前の光ディスク、ラベル貼付後の光ディスク、
及びラベル貼付後７０℃、９０％ＲＨの環境に７２時間
さらし、その後室温で２４時間放置した光ディスクのそ
れぞれのゆがみ、そりを機械特性検査機（型式ＯＤＣ−
０２、新電子社製）を使用して、測定した。その結果を
表１に示した。
【００２１】
【表１】
【００２２】
【発明の効果】本発明の光ディスク用ラベルは、印刷の
失敗による光ディスクの廃棄を生じさせず、また種々の
印刷、ホログラムを光ディスクの表面に容易に施すこと
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芦澤 清久 埼玉県蕨市錦町５−14−42 リンテック株 式会社研究所内 (72)発明者 川口 弘 東京都千代田区鍛治町２−９−12 神田徳 力ビル リンテック株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 線膨張率が１．０×１０-5〜１２．０×
    １０-5であり、かつ熱収縮率が３％以下である基材シー
    トの少なくとも一面に表示部があり、該基材シートの表
    面又は該表示部に接着剤層が設けられていることを特徴
    とする光ディスク用ラベル。
  2. 【請求項２】 基材シートが６０℃以上のガラス転移温
    度を有する請求項１記載の光ディスク用ラベル。
  3. 【請求項３】 接着剤層の表面に剥離シートが設けられ
    ている請求項１又は２記載の光ディスク用ラベル。
  4. 【請求項４】 光ディスクがポリカーボネート系樹脂製
    基材により構成されている請求項１、２又は３記載の光
    ディスク用ラベル。
  5. 【請求項５】 請求項１〜４のいずれかに記載の光ディ
    スク用ラベルが、ポリカーボネート系樹脂製基材により
    構成されている光ディスクに貼付されていることを特徴
    とする光ディスク。
JP9108356A 1997-04-11 1997-04-11 光ディスク用ラベル及びそれを貼付した光ディスク Pending JPH10289556A (ja)

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