JPH10288289A - 押輪用調芯具 - Google Patents

押輪用調芯具

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JPH10288289A
JPH10288289A JP9111912A JP11191297A JPH10288289A JP H10288289 A JPH10288289 A JP H10288289A JP 9111912 A JP9111912 A JP 9111912A JP 11191297 A JP11191297 A JP 11191297A JP H10288289 A JPH10288289 A JP H10288289A
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head bolt
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Tsuyomichi Takamura
強道 高村
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Cosmo Koki Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L1/00Laying or reclaiming pipes; Repairing or joining pipes on or under water
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L21/00Joints with sleeve or socket
    • F16L21/02Joints with sleeve or socket with elastic sealing rings between pipe and sleeve or between pipe and socket, e.g. with rolling or other prefabricated profiled rings
    • F16L21/04Joints with sleeve or socket with elastic sealing rings between pipe and sleeve or between pipe and socket, e.g. with rolling or other prefabricated profiled rings in which sealing rings are compressed by axially-movable members

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方の管体に他方の管体が一部挿入された状
態で、両管体間に挿入されたパッキンを押圧する押輪の
軸心と締結される側の管体の軸心を調芯させ、地震等が
生じてもパッキン部にて漏水することなくシール性を保
障することができる押輪用調芯具を提供する。 【解決手段】 T頭ボルト7を一方の管体のフランジ1
bより押輪用調芯具16の嵌合穴17を挿通させて押輪
6と締結する動作により、T頭ボルト7が該T頭ボルト
7のネジ軸軸線と前記第1、第2当接部P1、P2を結
ぶ直線とのなす角が鋭角のまま揺動されるので、押輪6
が上方に引上げられ、該押輪6の軸心を一方管体の軸心
に調芯させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方の管体に他方
の管体が一部挿入され、両管体間に挿入されたパッキン
を押圧する押輪の軸心と前記一方の管体の軸心とを調芯
するようにした押輪の調芯具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、押輪を使って2つの管体を締結す
るものとして図6に示される押輪が使用されていた。以
下、図6に例示される押輪について説明する。すなわ
ち、一方の管体01の開口端部に形成された受口01a
内には、他方の管体02の対向端部の挿入部02aが余
裕をもって挿入されている。
【0003】受口01aの開口端部内周面には、開口端
側がテーパ状に拡径する環状溝03が形成され、この環
状溝03には、硬質ゴム等によるパッキン05が圧入さ
れるようになっている。
【0004】パッキン05は、前記環状溝03によって
形成される環状空間04とほぼ同形のリング状をなし、
その左端部外周縁には、外方、すなわち後述する押輪0
6側に向って漸次テーパ状に拡径する環状舌片05aが
連設されている。
【0005】押輪06は、右方を向く環状押圧部06a
とフランジ部06bとから成り、パッキン5の右方の挿
入部02aに若干の遊びを持たせて外嵌されている。環
状押圧部06aの右端面は、パッキン05の左端面と対
向しており、フランジ部06bと受口01aのフランジ
部1bとを、複数のT頭ボルト07とナット08により
締め付けることにより、パッキン05は環状空間04内
に押込まれる。
【0006】そこで、これら管体01、02を接続され
るに際し、先ず、押輪06とパッキン05を順に管体0
2に外嵌した状態で、挿入部02aを受口01a内に挿
入する。
【0007】次いで、受口01aと押輪06のそれぞれ
のフランジ部01b、06bにT頭ボルト07を挿通
し、ナット08を廻して均等に締め込んでいくとパッキ
ン05は押輪06により管軸方向に押圧されて、環状空
間04内に押し込まれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フランジ部
01b、06bに形成されているT頭ボルト07を挿通
する穴は、T頭ボルト07のネジ軸外径に対し大径に形
成されているため、遊びが生じT頭ボルト07が傾いた
状態のままで環状押圧部06aによりパッキン05の左
端部が押圧される。
【0009】従って、この状態では一方の管体01と押
輪06の軸芯に芯ズレδが生じてパッキン05を均等に
押圧することができず、地震等により管体が変形して伸
縮したりした際に、漏水事故を引き起こしたりパッキン
が飛出す恐れがある。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、一方の管体に他方の管体が一部挿入され
た状態で、両管体間に挿入されたパッキンを押圧する押
輪の軸心と締結される側の管体の軸心を調芯させ、地震
等が生じてもパッキン部にて漏水することなくシール性
を保障することができる押輪用調芯具を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方の管体に
他方の管体の一部が挿入され、両管体間に挿入されたパ
ッキンを押圧するようにした押輪の調芯具において、前
記押輪用調芯具は、一方の管体のフランジ面に当接すべ
く当接面の上方に第1当接部が形成されると共に、同一
面の下方に第2当接部が形成され、該第2当接部にT頭
ボルトのネジ軸を挿通嵌合する嵌合穴が貫通穿設され、
前記第2当接部の反当接面に前記嵌合穴の軸線と交叉さ
せて前記T頭ボルトの頭部を嵌合する溝が形成されて成
り、前記嵌合穴に挿通嵌合された前記T頭ボルトのネジ
軸軸線と、前記第1、第2当接部を結ぶ直線とのなす角
が鋭角になるよう構成されていることを特徴としてい
る。この特徴によれば、T頭ボルトを一方の管体のフラ
ンジより押輪用調芯具の嵌合穴を挿通させて押輪と締結
する動作により、T頭ボルトが該T頭ボルトのネジ軸軸
線と前記第1、第2当接部を結ぶ直線とのなす角が鋭角
のまま揺動されるので、押輪が上方に引上げられ、該押
輪の軸心を一方管体の軸心に調芯させることができる。
【0012】前記押輪用調芯具は、前記第1および第2
当接部の間に薄肉の切断溝が形成され、頭部と保持部と
に区分けされて成ることが好ましい。これにより、地震
等が発生した際に管体の揺動作用で締結されたT頭ボル
トのネジ軸が揺動すると切断溝に剪断力が作用するの
で、押輪用調芯具が切断溝から切断されるため可撓許容
量が増大し、管体が破壊されることがないばかりか、第
2当接部は一方のフランジ面に当接状態となっているた
めこれによるT頭ボルトの緩みが生じることはない。
【0013】前記押輪用調芯具は、前記第1および第2
当接部が前記一方のフランジ面に対し夫々線接触するよ
う形成して成ることが好ましい。これにより、力の作用
点が夫々の接触線上に位置するので、第1当接部は、押
輪用調芯具を円滑に上方に揺動することができ、第2当
接部は、締結されたT頭ボルトのネジ軸が地震等により
揺動した際、この揺動動作を切断溝に円滑に伝え剪断力
を有効に働かせることができる。
【0014】前記押輪用調芯具は、前記保持部の当接側
面の外形が曲率を持った面に形成されて成ることが好ま
しい。これにより、T頭ボルトのネジ軸が地震等により
押輪用調芯具の頭部が切断されても曲率を持った前記保
持部の当接側面がフランジ面と当接しつつ外形形状に倣
って揺動するので、他のT頭ボルトとバランス良く揺動
する。
【0015】前記押輪用調芯具は、前記嵌合穴の底部が
延出された当接部をなし、回転起生時に前記当接部が管
体の外周に当接して前記T頭ボルトを締結する際に生ず
る連れ回りを規制することが好ましい。これにより、T
頭ボルトを締結する際に生ずる連れ回りが規制されるの
で、T頭ボルトの回転が規制されるばかりでなく、押輪
用調芯具の回転も同時に規制することができ、押輪用調
芯具の姿勢を一定状態に保持することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を挙げ図面に基
づいて本発明を説明する。先ず、本発明の第1実施形態
につき図1〜図4を基に説明する。図1はT頭ボルトに
より押輪用調芯具を介して管体のフランジを締結する状
態を示す拡大断面図、図2は図1のA−A断面図、図3
はT頭ボルトにより押輪用調芯具を介して管体のフラン
ジを締結する状態を示す斜視図であり、図4は6本のT
頭ボルトによりフランジを締結した状態を示す説明図で
ある。
【0017】図1および図2に示されるように、一方の
管体1の端部に他方の管体2を圧入して液密にシールす
る両管体端部の構造は、従来の構成と略同一構成となっ
ているため簡単に説明する。すなわち、図1において、
一方の管体1の開口端部に形成された受口1a内には、
他方の管体2の対向端部の挿入部2aが余裕をもって挿
入されている。
【0018】受口1aの開口端部内周面には、開口端側
がテーパ状に拡径する環状溝3が形成され、この環状溝
3には、硬質ゴム等によるパッキン5が圧入されるよう
になっている。そして、該パッキン5は、前記環状溝3
によって形成される環状空間4とほぼ同形のリング状を
なし、その左端部外周縁には、外方、すなわち後述する
押輪6側に向って漸次テーパ状に拡径されている。
【0019】押輪6は、右方を向く環状押圧部6aとボ
ルトの穴を有するフランジ6bとから成り、パッキン5
の右方の挿入部2aに若干の遊びを持たせて外嵌されて
いる。環状押圧部6aの右端面は、パッキン5の左端面
と対向しており、後述するようにフランジ6bと受口1
aのフランジ1bとを、複数のT頭ボルト7にナット8
を螺合して締め付けることにより、パッキン5が環状空
間4内に押込まれるようになっている。
【0020】次に、本発明の押輪用調芯具につき説明す
る。図1に示すように、押輪用調芯具16は、中間より
若干上部に後述する切断溝20が形成されていて、該切
断溝20により頭部19と保持部21に区分けされてい
る。上方には肉厚の頭部19が形成され、一方の管体1
のフランジ1b面に当接すべく当接側面上方に第1当接
部P1が形成されると共に、同一面下方の保持部21に
は第2当接部P2が形成されている。
【0021】保持部21は、フランジ1b側に面する当
接側面が所定の曲率を持った円弧状に形成されてその頂
部が第2当接部P2となし、該第2当接部P2には、T
頭ボルト7のネジ軸7aを挿通嵌合する嵌合穴17が貫
通穿設され、前記第2当接部P2の反当接面には嵌合穴
17の軸線と交叉させてT頭ボルト7の頭部9が嵌合す
べく溝18が形成され、該溝18は、底面がT頭ボルト
7頭部9の当接側面と同一曲率となるよう形成されてい
る。
【0022】押輪用調芯具16の嵌合穴17は、該嵌合
穴17の軸線が前記第1当接部P1と第2当接部P2を
結ぶ直線(図示せず)とのなす角が鋭角になるよう形成
されている。
【0023】前記押輪用調芯具16の第1および第2当
接部P1、P2の間に形成された薄肉の切断溝20は、
押輪用調芯具16の両面に例えば直線状に形成されてお
りフランジ1b側の当接面側に形成された一方の切断溝
20aと、反当接面側に形成された他方の切断溝20b
とから成っている。
【0024】更に詳しくは、切断溝20は、一方の切断
溝20aが当接側が円弧状に形成される保持部21外形
と略同一曲率で延設される曲線と連絡するよう形成さ
れ、また当接側が円弧状に形成された頭部19外形と略
同一曲率で延設される曲線と連絡するよう形成されてい
る。
【0025】前記押輪用調芯具16は、嵌合穴17の底
部を下方に延設させて当接部Sが例えば直線状に形成さ
れており、双方のフランジ1b、6bを締結する際にT
頭ボルト7のネジ軸に7aにナット8を螺合し、締め付
ける際の回転起生時に当接部Sが管体の外周1aに当接
してT頭ボルト7と共に連れ回りが規制されるようにな
っている。
【0026】このように押輪用調芯具16は、一方の管
体1のフランジ1b側の当接側面上方に第1当接部P1
を形成すると共に、同一面の下方に第1当接部P1より
低い第2当接部P2を形成しているので、押輪用調芯具
16を介して双方のフランジ1b、6bをT頭ボルト7
により締結する際にネジ軸7a方向に生ずる引張り力F
1により押輪用調芯具16が第1当接部P1を支点とし
て揺動する。これにより、T頭ボルト7のネジ軸7a
は、第1、第2当接部P1、P2を結ぶ直線(図示せ
ず)とのなす角が鋭角のまま上方に変位して先端が傾斜
した状態となり、この変位動作によりフランジ6bを上
方に引上げることにより押輪6を調芯する機能が得られ
るようになっている。
【0027】次に、本実施形態による管体に別の管体を
接続する要領と、接続に際し生ずる押輪用調芯具による
調芯作用につき説明する。本発明の押輪用調芯具16
は、図3及び図4に示されるように、例えばフランジ1
bに形成される6個のボルト穴の内、管体1の中心を通
る垂直な軸線に対し互いに離間して頂部に配置される2
個のボルト穴Hを挿通するT頭ボルト7に夫々使用され
る。
【0028】先ず、図1に示すように一方の管体1の受
口1a内には、押輪6とパッキン5を順に外嵌した状態
で他方の管体2の挿入部2aが挿入される。そこで、双
方のフランジ1b、6bに形成された6個のボルト穴H
には6本のT頭ボルト7が挿通される。
【0029】挿通される6本のT頭ボルト7の内、フラ
ンジ1bの頂部付近に配置される2個のボルト穴Hに挿
通されるT頭ボルト7は、該T頭ボルト7のネジ軸7a
を該押輪用調芯具16の嵌合穴17に挿通した後、フラ
ンジ1bのボルト穴Hを挿通しナット8を螺合して仮止
めの状態とされる。
【0030】仮止めの状態では、押輪用調芯具16を介
して2個のボルト穴を挿通してフランジ1bの頂部に取
付けられた一対のT頭ボルト7は、図1に示すように押
輪6のフランジ6bを懸吊状態に支持しているが、環状
押圧部6aの開口内上部は他方の管体2の上面と接触状
態、そして開口内底部には隙間(図示せず)が形成され
た状態になっている。
【0031】この状態では、図1に示すように頂部に位
置する一対のT頭ボルト7は、ネジ軸7a先端が下方に
傾斜した状態となっており、このままナット8を締め付
けていくと押輪用調芯具16の第1当接部P1が最初に
フランジ1bの半径方向外側の面に当接し、さらなる締
め付けによりT頭ボルト7のネジ軸7aには軸線方向に
引張力F1が生ずる。
【0032】尚、ナット8を締め付ける際の回転動作に
よって押輪用調芯具16は、ナット8の回転方向に連れ
回りするが、この連れ廻りは、図5に示されるように押
輪用調芯具16下部に直線状に形成された当接部Sの底
部外側が管体1の外形部1aに当接することにより規制
される。
【0033】更に、ナット8を締め付けていくと押輪用
調芯具16頭部19のフランジ1bの半径方向外側の面
と線接触する接触部P1に反作用F2が働き、ここを支
点とする第1当接部P1と嵌合溝18底部間の腕長さ
(直線距離)を有する隅力のモーメントによりT頭ボル
ト7の先端は上方(矢印方向)に揺動される。
【0034】このように押輪用調芯具16は、T頭ボル
ト7の締着作用により第1当接部P1を支点として時計
廻りに揺動され、図2に示すように第1当接部P1より
低い位置にあるフランジ1b側の第2当接部P2がフラ
ンジ1bの側面に当接するまで揺動される。
【0035】すなわち、この揺動作用により図2に示さ
れるようにT頭ボルト7は、ネジ軸7aの軸線と第1、
第2当接部P1、P2を結ぶ直線(図示せず)とのなす
角が鋭角のまま揺動して先端が若干上方に傾斜する状態
に変位するので、他方の管体2側の押輪6がフランジ6
bを介して垂直上方に引き上げられ、該押輪6の軸心が
一方の管体1の軸心上に設定される。
【0036】このように、T頭ボルト7を押輪用調芯具
16の嵌合穴17に挿通させて双方のフランジ1b、6
bどうしを締結する締結動作のみにより、フランジ1b
の頂部に位置する一対のT頭ボルト7先端が押輪用調芯
具16の第1当接部P1を支点として揺動し、若干上方
に傾斜するため一方の管体2の軸心上に押輪の軸心を容
易に調芯させることができる。
【0037】従って、押輪6の環状押圧部6aは、一方
の管体1の軸芯に調芯されるので頂部に位置する一対の
T頭ボルト7を含めて6本のT頭ボルト7のナット8を
夫々均等に締め付けると、環状押圧部6aの外周縁がパ
ッキン5のテーパ面と強く当接し、パッキン5が環状溝
3内に案内されて確実に装着され、パッキンのシール性
を確保することができる。
【0038】また、第1および第2当接部P1、P2の
間には薄肉の切断溝20が形成されているので、地震等
が発生した際に他方のフランジ6bの揺動作用で締結さ
れたT頭ボルト7のネジ軸7aが揺動すると切断溝20
に剪断力が作用し、押輪用調芯具16が切断溝20から
切断されるため管体接続部での可撓性が従来通り確保さ
れる。
【0039】これにより、接続される管体全体が該管体
接続部分を含めて可撓性を有することになるので、振動
により管体接続部分以外の管体部のみが特に大きく変形
することがなくなり、これら管体部での破壊を回避する
ことができる。
【0040】切断溝20は、押輪用調芯具16を介して
フランジ1bの頂部に取付けられた一対のT頭ボルト7
のナット8を締め付ける際に生ずるモーメントでは破断
しないような寸法に設計されるが、仮に破断された場合
でもT頭ボルト7の頭部9は締結後ではフランジ1bと
は第2当接部P2と線接触しているので、これによるT
頭ボルトの緩みは生じることはない。
【0041】また押輪用調芯具は、T頭ボルト7とは別
体として組合せて使用されるので、T頭ボルト7を加工
形成することなく市販品をそのまま使用することができ
る。
【0042】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。例えば、押輪用調
芯具は、地震等によりフランジに曲げモーメントが作用
した際に外力を切断溝側に積極的に働かせるために、T
頭ボルト7のネジ軸7aを挿通する嵌合穴部のフランジ
側の第2当接部を円弧状に形成したが、この形状に限定
されることなく、該嵌合穴部の中心部のみを該嵌合穴と
直交するよう山形に突設させて形成し、締結後にフラン
ジ面と線接触するように構成すれば外力を切断溝側に効
率良く働かせることができる。
【0043】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。
【0044】(a)請求項1の発明によれば、T頭ボル
トを一方の管体のフランジより押輪用調芯具の嵌合穴を
挿通させて押輪と締結する動作により、T頭ボルトが該
T頭ボルトのネジ軸軸線と前記第1、第2当接部を結ぶ
直線とのなす角が鋭角のまま揺動されるので、押輪が上
方に引上げられ、該押輪の軸心を一方管体の軸心に調芯
させることができる。
【0045】(b)請求項2の発明によれば、地震等が
発生した際に他方のフランジの揺動作用で締結されたT
頭ボルトのネジ軸が揺動すると切断溝に剪断力が作用す
るので、押輪用調芯具が切断溝から切断されるため可撓
許容量が増大し、管体が破壊されることがないばかり
か、第2当接部は一方のフランジ面に当接状態となって
いるためこれによるT頭ボルトの緩みが生じることはな
い。
【0046】(c)請求項3の発明によれば、力の作用
点が夫々の接触線上に位置するので、第1当接部は、押
輪用調芯具を円滑に上方に揺動することができ、第2当
接部は、締結されたT頭ボルトのネジ軸が地震等により
揺動した際、この揺動動作を切断溝に円滑に伝え剪断力
を有効に働かせることができる。
【0047】(d)請求項4の発明によれば、T頭ボル
トのネジ軸が地震等により押輪用調芯具の頭部が切断さ
れても曲率を持った前記保持部の当接側面がフランジ面
と当接しつつ外形形状に倣って揺動するので、他のT頭
ボルトとバランス良く揺動する。
【0048】(e)請求項5の発明によれば、T頭ボル
トを締結する際に生ずる連れ回りが規制されるので、T
頭ボルトの回転が規制されるばかりでなく、押輪用調芯
具の回転も同時に規制することができ、押輪用調芯具の
姿勢を一定状態に保持することができる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、T頭ボルトにより
押輪用調芯具を介して管体のフランジを締結する前の状
態を示す拡大断面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、T頭ボルトにより
押輪用調芯具を介して管体のフランジを締結した後の状
態を示す拡大断面図である。
【図3】T頭ボルトにより押輪用調芯具を介して管体の
フランジを締結する状態を示す斜視図である。
【図4】6本のT頭ボルトによりフランジを締結した状
態を示す説明図である。
【図5】押輪用調芯具を介してT頭ボルトにより管体の
フランジを締結した状態を示す押輪用調芯具のみを拡大
した正面図である。
【図6】T頭ボルトを介して接続される状態を示す従来
の管体接続部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 一方の管体 1a 受口 2 他方の管体 2a 挿入部 3 環状溝 4 環状空間 5 パッキン 6 押輪 6a 環状押圧部 6b フランジ 7 T頭ボルト 7a ネジ軸 8 ナット 9 頭部 16 押輪用調芯具 17 嵌合穴 18 直線溝 19 頭部 20 切断溝 20a 一方の切断溝 20b 他方の切断溝 21 保持部 F1 引張力 F2 反作用 S 当接部 P1 第1当接部 P2 第2当接部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の管体に他方の管体の一部が挿入さ
    れ、両管体間に挿入されたパッキンを押圧するようにし
    た押輪の調芯具において、 前記押輪用調芯具は、一方の管体のフランジ面に当接す
    べく当接面の上方に第1当接部が形成されると共に、同
    一面の下方に第2当接部が形成され、該第2当接部にT
    頭ボルトのネジ軸を挿通嵌合する嵌合穴が貫通穿設さ
    れ、前記第2当接部の反当接面に前記嵌合穴の軸線と交
    叉させて前記T頭ボルトの頭部を嵌合する溝が形成され
    て成り、 前記嵌合穴に挿通嵌合された前記T頭ボルトのネジ軸軸
    線と、前記第1、第2当接部を結ぶ直線とのなす角が鋭
    角になるよう構成されていることを特徴とする押輪用調
    芯具。
  2. 【請求項2】 前記押輪用調芯具は、前記第1および第
    2当接部の間に薄肉の切断溝が形成され、頭部と保持部
    とに区分けされて成る請求項1または2に記載の押輪用
    調芯具。
  3. 【請求項3】 前記押輪用調芯具は、前記第1および第
    2当接部が前記一方のフランジ面に対し夫々線接触する
    よう形成して成る請求項1または2に記載の押輪用調芯
    具。
  4. 【請求項4】 前記押輪用調芯具は、前記保持部の当接
    側面の外形が曲率を持った面に形成されて成る請求項1
    または2に記載の押輪用調芯具。
  5. 【請求項5】 前記押輪用調芯具は、前記嵌合穴の底部
    が延出された当接部をなし、回転起生時に前記当接部が
    管体の外周に当接して前記T頭ボルトを締結する際に生
    ずる連れ回りを規制することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の押輪用調芯具。
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