JPH10287380A - スプレー缶 - Google Patents

スプレー缶

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JPH10287380A
JPH10287380A JP9093478A JP9347897A JPH10287380A JP H10287380 A JPH10287380 A JP H10287380A JP 9093478 A JP9093478 A JP 9093478A JP 9347897 A JP9347897 A JP 9347897A JP H10287380 A JPH10287380 A JP H10287380A
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oil
air
dip tube
spray
oil solution
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JP9093478A
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Giichi Moriguchi
義一 森口
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Fuji Koeki Corp
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Fuji Koeki Corp
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Publication date
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    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D83/00Containers or packages with special means for dispensing contents
    • B65D83/14Containers or packages with special means for dispensing contents for delivery of liquid or semi-liquid contents by internal gaseous pressure, i.e. aerosol containers comprising propellant for a product delivered by a propellant
    • B65D83/42Filling or charging means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】工場内で使用される圧縮空気を使用でき、粘度
の高低にかかわらず、オイルミストを発生することがで
きるスプレー缶を提供することを目的とする。 【解決手段】油剤が貯留され、圧縮空気が注入される缶
体を備え、アクチュエータを操作してバルブを開放する
ことにより、前記油剤を前記缶内の空気圧によりディッ
プチューブを介してノズル部から外部に噴出させオイル
ミストを発生するスプレー缶であって、前記缶体に空気
注入口が形成され、前記ディップチューブに空気孔が少
なくとも1個、油剤液面より上方の位置に形成されるこ
とを特徴とするスプレー缶。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オイルミストを
発生させるスプレー缶に関する。
【0002】
【従来の技術】機械加工や組み立て作業においては、切
削油や潤滑油が不可欠であるが、給油に際しては液状の
ものを注油するより、油剤を霧状とするオイルミストで
給油した方が油剤が全体に行き亘り、潤滑効果や冷却効
果が高い。そこで、給油にはオイルミストが多用され
る。
【0003】ここでマシニングセンタや大型旋盤等では
専用給油機により油剤が自動的に給油され噴霧される
が、専用給油機を有さない汎用フライス盤やボール盤で
は、手差し用として簡易に用いることができる使い捨て
のスプレー缶が給油に利用されている。
【0004】このスプレー缶は、貯留された油剤にLP
ガスやフロンガス等の液化ガスを噴射剤として注入する
ことによって缶内の油剤と液化ガスが混合し、スプレー
缶の上部のアクチュエータを指先で押下しバルブを開放
することにより缶内で気化した噴射剤の圧力で前記混合
液がノズルの細孔から噴出し、大気に放出されるため噴
射剤が急激に気化して、原液粒をさらに破砕して微細な
スプレー粒子を生成し、オイルミストを発生するもので
ある。当該スプレー缶においては液化ガスを噴射剤に使
用することにより、缶内圧を100〜600kPa(約
1〜6kgf/cm2 相当)と比較的低圧にすることが
でき、容器も肉薄で簡易に使用することができるが、こ
れらのスプレー缶においては、25%〜40%の油剤を
噴霧するために、75〜60%の液化ガスと容器が必要
であった。
【0005】しかし、油剤の使用後に使用者が噴射剤で
ある液化ガスの再注入をすることは、過大な設備や管理
が必要になるため困難であり、使用済み容器はメーカー
に返却するか廃棄処理しなければならない。そのため通
常は、使用者が使い捨て用として廉価な値段で購入し、
使い切ったら廃棄処理をするように消耗品扱いとして管
理を行なっている。
【0006】しかし、特に機械加工を行なう工場の中で
は部品の潤滑や冷却のために各部にオイルミストを噴射
する箇所が多く、スプレー缶は一括で大量に購入する場
合が多い。消耗品はスプレー缶以外にも多種にわたって
購入されるため、在庫管理が複雑になり在庫置き場のス
ペースも広く取らなければならない。さらに、スプレー
缶を廃棄する場合、必ずスプレー缶に孔をあけ、内部の
圧力を外部に噴出するようにしなければならずその取扱
も責任を有する。
【0007】この課題を解決するために、工場のコンプ
レッサにより生成された圧縮空気をスプレー缶に注入
し、この空気圧でオイルミストを発生させることにより
再使用可能なスプレー缶が考えられ、提供された。
【0008】当該スプレー缶は、ディップチューブと当
該ディップチューブに穿設された空気孔以外は、本発明
に係るスプレー缶と基本的に要素を共通にするため、本
発明に係るスプレー缶の図を用いて説明する。図1に示
されるように、上部にスプレー缶本体8から取り外し可
能な首部11が配設され、図2に示すように当該首部1
1が取り外された後、上部の注入口81からスプレー缶
本体8内に油剤を注入するように形成されている。ま
た、首部11の上部にはノズル部3を備え、下部空気注
入部6には空気注入口62が形成され、高圧の圧縮空気
が注入される。一方、図4に示すようにノズル部3の下
部にディップチューブ51が接続され、図3のように注
入された油剤82内に向かってチューブ51の先端部が
延設される。なお、この例では、本発明とは異なりディ
ップチューブ51は、内径がディップチューブ取り付け
部41の外径と同一のものを使用していた。そして油剤
が貯留され缶内を密封した状態で圧縮空気を注入するこ
とによって、バルブ36を開放すれば油剤82がディッ
プチューブ内に流入し、液体の噴射が可能となる。従っ
て、このスプレー缶を使用すれば、圧縮ガスがなくなっ
ても空気注入口62から圧縮空気を再注入することがで
き、スプレー缶の油剤82がなくなっても油剤を再注入
できるため、同一の缶体の再利用が可能となる。
【0009】この場合、圧縮空気は100〜600kP
a(約1〜6kgf/cm2 相当)の低圧では液化しな
いため、噴射剤によるような膨張破砕力が乏しい。従っ
て、粘度が10mm2 /S程度の油剤をオイルミスト化
するための条件としては、液体を高速度で膜状に噴出さ
せ、さらに繊維状にし、噴霧化する衝撃を与える必要が
あるため、少なくとも550kPa(約5.5kgf/
cm2 相当)以上の高圧の圧縮空気を注入することが必
要であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のスプレ
ー缶は圧縮空気の圧力や油剤の粘度に制限があり、すべ
ての油剤に対応することができない。
【0011】例えば、粘度が35mm2 /S程度の粘度
が高い油剤は、500kPa(約5kgf/cm2
当)程度の高圧の圧縮空気を注入してもオイルミストに
ならず液体の状態で流出してしまう。
【0012】また、スプレー缶は工場内で使用されるた
め、工場内の各箇所に既に配管されているコンプレッサ
で圧縮された空気をそのまま容易に使用できることが要
望されていた。ところが、工場内の圧縮空気は、一般に
工場内に配置しているコンプレッサで生成された場合、
通常500kPa(約5kgf/cm2 相当)前後の圧
力に設定されており、さらに他の機器の使用によりエア
圧がさらに400kPa(約4kgf/cm2 相当)程
度まで低下することもままある。そのため、粘度が10
mm2 /S程度の油剤であっても上述のスプレー缶では
十分な空気圧を得られず対応できない。一方、工場内の
専用の増圧器を使用するとしても費用がかかるばかりで
なく、必要とする場所に増圧器を移動しなければならな
いため、作業が極めて煩雑である。
【0013】さらにストロータイプのノズルはワークに
近づかず安全に作業ができ、タップ穴やドリル穴などの
狭いポイントにも的確に吹きつけられ、付着率も高く、
飛散も少ないため望ましいものといえるが、ほかのタイ
プのノズルに比較すると、油剤が粒状化しにくいため、
空気圧を高くしなければ使用できなかった。
【0014】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、工場内で実際に供給され使用される圧縮空気をそ
のまま使用でき、油剤の粘度の高低に関わらずオイルミ
ストを発生することのできる充填式のスプレー缶を提供
することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスプレー
缶では、上記の課題を解決するために、以下のように構
成するものである。即ち、油剤が貯留され、圧縮空気が
注入される缶体を備え、アクチュエータの操作によりバ
ルブを開放することにより、前記油剤を前記缶内の空気
圧によりディップチューブを介してノズル部から外部に
噴出させることによりオイルミストを発生するスプレー
缶であって、前記缶体に空気注入口が形成され、前記デ
ィップチューブに空気孔が少なくとも1個、油剤液面よ
り上方の位置に形成されることを特徴とするスプレー缶
である。
【0016】また好ましくは、上記のスプレー缶におい
て、前記空気孔が、大径のチューブを介して取り付けら
れた小径のディップチューブに形成されていることを特
徴とするものであればよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0018】本形態におけるスプレー缶1は、図1から
図3に示すように、上部に注入口81が形成されたスプ
レー缶本体8と、本体8の上部に配設され、その上部に
ノズル部3とその下部に空気注入部6を備えた首部11
とからなる。空気注入部6の胴部には空気注入口62が
形成されている。この空気注入口62から、工場のコン
プレッサから生成された圧縮空気が缶内に注入される。
また、油剤82は本体注入口81から注入できる。
【0019】図4及び図5に示すように、ノズル部3
は、ノズル32を備えるアクチュエータ31と、アクチ
ュエータ31とバルブ36を連接するステム34と、バ
ルブ36を有して構成される。アクチュエータ31を下
方に押圧することによってバルブ36を開放し、スプレ
ー缶本体8に貯留された加圧された油剤82がディップ
チューブ51・バルブハウジング39・ステム34・ア
クチュエータ気室33を介してノズル32からオイルミ
ストとして外部に噴出するように構成される。これらの
ノズル、バルブ等は上記に限らず同様の機能を果たす一
般的に知られている構造であればどのようなものであっ
てもよい。
【0020】図3に示すように、ノズル部3の下部には
ディップチューブ取り付け部41が設けられ、大径チュ
ーブ53を介してディップチューブ51が接続され、デ
ィップチューブ51の下端部は貯留された油剤82の中
まで延設され、油剤をディップチューブ51内に流入さ
せる。
【0021】そして、ディップチューブ51に小径の空
気孔52が2個対向して、油面83より上部の位置に穿
設されている。この小径の空気孔52の個数は2個に限
らず1個または複数個でもよい。
【0022】またディップチューブについては、従来の
高圧の空気圧を利用したスプレー缶においては、チュー
ブの内径が2〜3mmと太く、空気孔52を設けた場合
に油剤量に対して空気が十分に混入しなかったが、本発
明においては、図3・図5のようにディップチューブ取
り付け部41の外径と同寸の内径を持つ大径チューブ5
3を一旦つなぐことにより、内径1〜2mmのより細い
ディップチューブ51を取り付け可能とした。このこと
により、ディップチューブの内径を容易に細くすること
ができ、より低い空気圧での使用時や、粘度の高い油剤
の使用時にも、油剤に対して十分な空気の混入率を確保
する。更に、図4のごとく細い内径のディップチューブ
の上端を、加熱や物理的な力により口径を拡張し、ディ
ップチューブ取り付け部41の外径と同じにすることに
よっても、同様の結果が得られる。
【0023】なお、空気孔52の大きさや形状はどんな
形であってもよいが、内部が狭まるようなテーパ状に形
成され、缶内に注入された圧縮空気がディップチューブ
51内の油剤に混入しやすいような形状としてもよい。
【0024】当該空気孔52の最適な位置については後
述する。
【0025】次に、上記のスプレー缶1により油剤及び
圧縮空気を注入しオイルミストを発生する作用を以下に
説明する。
【0026】首部11をはずし、本体注入口81から本
体に油剤を約2分の1から3分の2程度注入する。そし
て、首部11を手で締めつけ、空気注入口62から圧縮
空気を注入する。エア圧は通常550kPa(約5.5
kgf/cm2 相当)以上であれば好ましいが、本発明
の場合は400kPa(約4kgf/cm2 相当)程度
であってもよい。そして、油剤の粘度に応じて、またワ
ークの大きさや形状等に応じて、適当な形状のノズルを
選択し取り付ける。あとは、アクチュエータ31を押下
すればよい。押下することにより、缶内の空気圧によっ
て油剤がディップチューブ51の下端の孔から圧入さ
れ、同時に空気孔52から圧縮空気が油剤に混入する。
空気が混入され全体として粘度が低くなった油剤がディ
ップチューブ51内を上方に速い速度で移動するため、
ディップチューブ51下端からの油剤の吸い上げが促進
される。空気が混入した油剤はディップチューブ51を
介し、バルブハウジング39に入り液体の油剤が減圧と
衝撃によりある程度粒状化される。さらにステム34を
通ってアクチュエータ気室33に導かれるが、その際、
ステム34の孔から、アクチュエータ気室33に高速度
で進入しさらに破砕が進行し粒状化が促進される。そし
てノズル32の細孔から噴出される。噴出されると大気
圧まで減圧され、このときに空気が混入していれば膨張
し、オイルミストとして使用できるまで液粒をさらに破
砕して微細なスプレー粒子を生成する。これは、油剤に
空気がほとんど混入されていない場合には見られない作
用である。
【0027】従って、ディップチューブ51に設けられ
た空気孔52があれば、空気孔52がない場合に比べ、
油剤の粒状化が促進され、油剤の粘度が高い場合や、空
気圧が低い様な場合であってもオイルミストを容易に作
ることができる。
【0028】ここで、空気孔52の機能について、以下
の実験の結果を用いて説明する。この実験はディップチ
ューブ51に空気孔52を設けた場合の吐出回数と孔位
置の関係についての実験である。
【0029】使用条件は、充填エア圧500kPa(約
5kgf/cm2 相当)、油量は、各70mlで缶底か
ら約30mm上が油面83になる。使用ノズルはストロ
ータイプのものを使用し、噴射角度は下方向約20度で
ある。また、ディップチューブの内径は1.75mm、
空気孔の大きさは0.8mmで、ディップチューブ51
に対向するように2つ設けられている。一回当たりの吐
出時間はおよそ0.5秒である。気温は25℃であっ
た。また、使用した油剤は、動粘度が8.9mm 2 /S
(40℃)の品名LB−10(以下LB−10という)
と、動粘度が35.4mm2 /S(40℃)の品名LB
−1(以下LB−1という)の2種類の切削油である。
【0030】この実験の結果を図4及び図5に示す。こ
こで、孔位置とは、マウンテンカップ35のフランジ下
端からの距離(mm)であり、ここから油面まではおよ
そ160mmである。また、ディップチューブ51はフ
ランジ下端から約175mmの長さである。
【0031】この実験結果によれば、吐出回数と孔位置
は深く関係し、孔位置を下げれば吐出回数が増え空気の
消費量が減っていることがわかる。粘度が8.9mm2
/Sの低粘度のLB−10の場合は比較的回数が多く、
吐出され易い。一方粘度が35.4mm2 /Sと高粘度
のLB−1の場合は粘性が高いため、穴位置を下げない
と吸い出されにくいことが分かる。つまり、高粘度の油
剤を使用した場合は、空気孔を低い位置にする必要があ
る。
【0032】また、孔位置が低い場合は吐出回数が多
く、孔位置が高いと吐出回数が少なくなる。このことか
ら同じ粘度で比較すると、孔位置を下げることによって
オイルミスト中の油分の割合が多くなり、吐出油量が多
くまた粒子も粗い。反対に孔位置を上げると、オイルミ
スト中の油分の割合が低くなり吐出油量が少なく、粒子
が細かくなる。
【0033】この実験結果から、ディップチューブ51
に空気孔52が設けられていない場合は、油剤がオイル
ミストにならなかったのが、空気孔52を設けること
で、油剤をオイルミストにできることが判明した。
【0034】更に、空気孔52の位置と油剤の粒状化の
状態に深い関係があることから、本発明に係る空気孔5
2と粒状化の関係が明らかになった。
【0035】なお、油剤にLB−10を使用した場合に
はマウンテンカップ35のフランジ下端から120mm
前後、LB−1を使用した場合では140mm前後下に
空気孔52を設ければ、最も効果的であることがわかっ
た。
【0036】従って、本発明に係る空気孔52について
は、油剤の粘度により、粘度が高い場合は油面に近い位
置で、粘度が低い場合は油面から遠い場所にすること
で、最も理想的なオイルミストが発生できることがわか
る。
【0037】そのため、孔位置を変えた複数の交換用デ
ィップチューブ51を準備しておき油剤の種類や空気圧
・気温等に応じて最適な穴位置のディップチューブを選
択し付け替えることにより、いずれの油剤を用いても常
に最良の状態のオイルミストを容易に得ることができ
る。
【0038】また、空気圧が400kPa(約4kgf
/cm2 相当)の場合であっても、吐出回数は減少する
が、使用可能であることもわかった。油量を70mlか
ら100又は120mlにした場合も、最適な空気孔5
2の位置は上方に移動するが、使用は可能であった。
【0039】
【発明の効果】本発明は、油剤が貯留され、圧縮空気が
注入される缶体を備え、アクチュエータを操作してバル
ブを開放することにより、前記油剤を前記缶内の空気圧
によりディップチューブを介してノズル部から外部に噴
出させオイルミストを発生するスプレー缶であって、前
記缶体に空気注入口が形成され、前記ディップチューブ
に空気孔が少なくとも1個、油剤液面より上方の位置に
形成されることを特徴とするスプレー缶を構成としたた
め、充填式の注油スプレーの缶内の空気圧が低くても、
油剤をオイルミストとして発生させることができる。従
って、別段の空気圧増圧装置を用いなくとも、工場内で
供給される圧縮空気をそのまま利用して容易に充填式の
スプレーを用いてオイルミストで注油作業ができる効果
を奏する。
【0040】また、粘度の高い切削油であっても、充填
式のスプレー缶を使ってオイルミストによる注油が可能
となる効果を奏する。
【0041】さらに本発明は、効率的に油剤の粒状化が
達成できるため、ストロータイプのノズルの使用が可能
になるという効果も奏する。
【0042】なお、使い捨てのスプレー缶と比較すれ
ば、噴射剤や使い捨ての容器にかかるコストが不要で経
済的にも有利であり、予備のスプレー缶の在庫を準備し
たり、使用済みの缶の回収や廃棄のための処分の必要が
ない。
【0043】また、前記空気孔が、大径のチューブを介
して取り付けられた小径のディップチューブに形成され
たものであれば、油剤への空気の混入のバランスがよく
なりさらに効果的に油剤の粒状化が促進され、低圧の空
気圧であったり粘度の高い油剤であっても理想的なオイ
ルミストを発生させることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】スプレー缶1の斜視図
【図2】スプレー缶1の分解図
【図3】スプレー缶1の断面図
【図4】ノズル部3の拡大斜視図
【図5】ノズル部3の側断面図
【図6】空気孔の位置と吐出回数の比較実験結果
【図7】実験結果のグラフ
【符号の説明】
1…スプレー缶 2…バルブヘッド 3…ノズル部 6…空気注入部 7…Oリング 8…スプレー缶本体 11…首部 31…アクチュエータ 32…ノズル 33…アクチュエータ気室 34…ステム 35…マウンテンカップ 36…バルブ 37…ベーパタップ孔 38…ステムガスケット 39…バルブハウジング 40…スプリング 41…ディップチューブ取り付け部 51…ディップチューブ 52…空気孔 53…大径チューブ 62…空気注入口 81…本体注入口 82…油剤 83…油面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油剤が貯留され、圧縮空気が注入される缶
    体を備え、アクチュエータを操作してバルブを開放する
    ことにより、前記油剤を前記缶内の空気圧によりディッ
    プチューブを介してノズル部から外部に噴出させオイル
    ミストを発生するスプレー缶であって、 前記缶体に空気注入口が形成され、 前記ディップチューブに空気孔が少なくとも1個、油剤
    液面より上方の位置に形成されることを特徴とするスプ
    レー缶。
  2. 【請求項2】前記空気孔が、大径のチューブを介して取
    り付けられた小径のディップチューブに形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のスプレー缶。
JP9093478A 1997-04-11 1997-04-11 スプレー缶 Withdrawn JPH10287380A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9093478A JPH10287380A (ja) 1997-04-11 1997-04-11 スプレー缶
US09/057,282 US6016934A (en) 1997-04-11 1998-04-08 Spray can and method for using the same

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