JPH10284197A - 電気コネクタ及び電気コネクタの製造方法 - Google Patents

電気コネクタ及び電気コネクタの製造方法

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JPH10284197A
JPH10284197A JP9103905A JP10390597A JPH10284197A JP H10284197 A JPH10284197 A JP H10284197A JP 9103905 A JP9103905 A JP 9103905A JP 10390597 A JP10390597 A JP 10390597A JP H10284197 A JPH10284197 A JP H10284197A
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contact
pin
shape
type
housing
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JP9103905A
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English (en)
Inventor
Masaharu Yamada
正治 山田
Shoji Kinoshita
祥二 木下
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KUEIZAA SYST KK
Original Assignee
KUEIZAA SYST KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングの強度を維持すると共に、接触子
の配列ピッチをより狭めることができる電気コネクタ及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 ピン型接触子10の断面形状は、接点面
12と反対側の面13がテーパ状又はR状をなすように
狭くされ、ハウジング20の保持溝21は、ピン型接触
子10を保持溝21方向に押し付けたとき、その反対側
の面13が保持溝21内壁に密着する形状をなす。この
電気コネクタは、ピン型接触子10を入れ子型で後方に
押し付けた状態にして成形型内に配置して、樹脂を一体
成形することにより製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の電導体が互
いに圧接し合うことによって、電気的な接続を行う表面
実装可能な電気コネクタに関し、詳しくは、電導体の一
方に付勢される弾性によって、その圧接力を担保しうる
電気コネクタ及び電気コネクタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピューターシステムなどの回
路基板には、印刷配線技術の進展に伴って、極めて高い
線密度のプリント配線基板を使用する傾向にある。この
ようなプリント配線基板では、製品の小型化及び組立プ
ロセスの完全自動化を図るため、特に超小型部品による
高密度な表面実装技術が採用されている。この場合、プ
リント配線基板相互又は超小型部品との電気コネクタに
は、接触子の精密な配置及び確実な電気的接続を実現す
ることが重要であって、このような要請に応えるための
改良された電気コネクタが種々提案されている。
【0003】図7は、一従来例のコネクタにおける雌雄
の嵌合状態を示す断面図である。この従来例は、特開平
6−111894号公報に開示されたものであって、金
属平板の打ち抜きによって複数の接触子101a,10
1b,102a,102bを形成し、それぞれの接触子
101a・・102bを平板面同士並列に柵状の配置と
して、合成樹脂製のハウジング103,104に打ち込
むことによって雌雄一対の電気コネクタ105,106
を構成している。
【0004】この従来例によれば、狭い配列ピッチを採
ることによって接触子101a・・102bの多極化が
可能であるため、高い線密度のプリント配線基板に電気
コネクタ105,106の表面実装を行うことができ
る。なお、この場合には、弾性を有する接触子102
a,102bが雌の電気コネクタ106に装備されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例において、プリント配線基板の線密度の向上に対応
するため、更に電気コネクタ自体を小型化して接触子の
配列ピッチを高めようとすると、次に述べるような問題
点があった。雌雄の電気コネクタを接続する際には、双
方の接触子の位置ずれに対する接触面の許容幅を確保し
つつ、接触子の機械的な強度を維持する必要があるた
め、接触子自体の狭小化にも限界がある。
【0006】このような限界の存在によって、単に接触
子の配列ピッチのみを縮めると、接触子相互間における
ハウジングの狭小部分が極端に狭まり、接触子の打ち込
みによる衝撃及び歪み応力から自らの機械的な強度を維
持できなくなる。このため、衝撃によって狭小部分が破
壊されたり、又は、破壊され易くなるので、接触子を打
ち込む方法によっては、もはや組立が困難となってしま
う。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、接触子間におけるハウジングの強
度を維持し、かつ、接触子の位置ずれも許容される範囲
に維持しつつ、接触子の配列ピッチをより狭めることが
できるようにした電気コネクタ及び電気コネクタの製造
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の第1は、複数本のピン型接触子を所定ピ
ッチで保持する保持溝を有するハウジングと、前記保持
溝に挿入されて保持溝からその開口方向に反り出して相
手方コネクタの接触子に弾性的に圧接される複数本のピ
ン型接触子とを有し、前記ピン型接触子は、その長手方
向に対して垂直な断面形状において、接点面と反対側の
面がテーパ状又は円弧状をなすように狭くされており、
前記ハウジングの前記保持溝は、前記ピン型接触子を前
記保持溝方向に押し付けたとき、前記ピン型接触子の接
点面と反対側の面が前記保持溝内壁に密着する形状をな
していることを特徴とする電気コネクタを提供するもの
である。
【0009】上記第1の発明によれば、ピン型接触子の
接点面と反対側の面をテーパ状又は円弧状にし、しかも
保持溝内壁がその面に密着する形状をなすので、ピン型
接触子間のハウジングの肉厚をできるだけ厚くとり、接
触子の配列ピッチを狭めても強度を維持させることがで
きる。また、ピン型接触子の接点面をできるだけ広くし
て、位置ずれに対する許容度を高めることができる。更
に、ピン型接触子の接点面と反対側の面が保持溝に密着
するので、保持溝によって横方向の位置ずれが規制さ
れ、電気的接触の信頼性を高めることができる。
【0010】本発明の第2は、前記第1の発明におい
て、前記ピン型接触子の一端は、L字状に折曲されて前
記ハウジングの底壁から外方に突出して足部をなし、前
記ピン型接触子の他端は、相手方コネクタの挿入方向に
伸びると共に、後方に傾斜してガイド面をなしており、
このガイド面における前記相手方コネクタの挿入方向か
ら見た形状が、後方に向かって先細テーパ状になってい
る電気コネクタを提供するものである。
【0011】上記第2の発明によれば、ピン型接触子の
他端を後方に傾斜させてガイド面としたことによって、
相手方コネクタをガイド面に沿って容易に挿入すること
ができる。また、その端部の形状を先細テーパ状にした
ことによって、後方に傾斜させた部分を長くしても、保
持溝への挿脱がスムーズになされるようにすることがで
きる。
【0012】また、本発明の第3は、長手方向に対して
垂直な断面形状において、接点面と反対側の面がテーパ
状又は円弧状をなすように狭くされ、かつ、接点面の方
向に反り出した形状をなす複数本のピン型接触子を、入
れ子型によって前記反り出し部分を押し込んだ状態で成
形型内に所定ピッチで平行に配列して保持し、樹脂を注
入してハウジングを成形することにより、前記ピン型接
触子と前記ハウジングとをインサート成形することを特
徴とする電気コネクタの製造方法を提供するものであ
る。
【0013】上記第3の発明によれば、ピン型接触子を
インサート成形することにより、ピン型接触子の接点面
と反対側の面に密着するように樹脂を注入して、ピン接
触子の外周に適合する保持溝を形成でき、ピン型接触子
間のハウジングの肉厚をできるだけ厚くとって強度を維
持でき、ピン型接触子の打ち込み作業等が必要なくなる
ので、作業工程が簡略化されると共に、打ち込み時のハ
ウジングやピン型接触子の破損も生じない。また、ピン
型接触子の接点面と反対側の面がテーパ状又は円弧状を
なすので、インサート成形後、ピン型接触子を保持溝か
ら前方に反り出すようにスプリングバックさせることが
できる。
【0014】本発明の第4は、前記ピン型接触子とし
て、一端がL字状に折曲されて足部をなし、他端が接点
面に対して後方に傾斜してガイド面をなしており、この
ガイド面における軸方向から見た形状が、後方に向かっ
て先細テーパ状をなすものを使用する請求項3記載の電
気コネクタ製造方法を提供するものである。
【0015】上記第4の発明によれば、ピン型接触子の
他端を接点面に対して後方に傾斜させ、しかも先細テー
パ状にしたことにより、インサート成形後、ピン型接触
子を保持溝から前方に反り出すようにスプリングバック
させるときに、ピン型接触子の先端部を保持溝から抜き
やすくなり、また、接触子のガイド面を広くとって相手
方コネクタの挿入を容易にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明による電気コネク
タの一実施形態を示し、図1(a)は部分平面図、図1
(b)は図1(a)における矢印ii−iiの方向から視た
部分断面図である。この電気コネクタは、複数本のピン
型接触子10・・10と、それぞれのピン型接触子10
・・10を保持する保持溝21を内壁に有するハウジン
グ20とで構成されており、ピン型接触子10・・10
と、ハウジング20とを一体成形することによって、コ
ネクタの小型化及び低価格化を実現している。
【0017】それぞれのピン型接触子10・・10の一
端は、L字状に折曲されてハウジングの底壁から外方に
突出して足部をなしている。このため、この足部11・
・11を半田付けすることによって、図示しない高い線
密度のプリント配線基板に、電気コネクタを表面実装す
ることができる。
【0018】図2は、図1における矢印iii-iii の方向
から視た断面図であって、図3は、図2における矢印iv
−ivの方向から視た断面図である。図2及び図3に示す
ピン型接触子10・・10は、その長手方向に対して垂
直な断面形状において、接点面12・・12と反対側の
面13・・13がテーパ状をなすように狭くされてい
る。ただし、反対側の面13・・13の形状は上記形状
に限定されるものではなく、少なくとも接点面12の横
幅W1が、その反対側の面13の横幅W2よりも広い形
状をなすものであればよい。
【0019】上記のように、幅広の接点面12が、図示
しない相手側電気コネクタの接触子との電気的接続を担
うため、上記接続位置の横ずれに対して、許容可能な横
幅をそのまま維持することができる。
【0020】ハウジング20は、絶縁性の合成樹脂から
なるものであって、全体として細長い枠状をなし、その
内周に所定間隔で保持溝21・・21を有する。そし
て、これらの保持溝21・・21によって、それぞれの
ピン型接触子10・・10が並列状態に保持され、相互
の位置関係を一定に維持されている。
【0021】また、それぞれの保持溝21・・21は、
ピン型接触子10を保持溝方向に押し付けたとき、ピン
型接触子10の接点面12と反対側の面13が保持溝内
壁に密着する形状をなしている。このため、ピン型接触
子10・・10どうしの配列ピッチがより正確に維持さ
れ、図示しない相手方コネクタの接触子に対して、横ず
れのない確実な接続を実現することができる。
【0022】更に、ピン型接触子10の接点面12と反
対側の面13が上記のようなテーパ状をなすため、ピン
型接触子10を保持溝21に押し付けて挿入しても、そ
の弾性復元力によって保持溝21から容易に反り出させ
ることができる。
【0023】また、上記ハウジング20の狭小部分22
・・22において、その根元が結果的に太くなっている
ため、これら狭小部分22・・22の機械的強度を、従
来の接触子の断面形状による場合よりも向上させること
ができる。
【0024】次に、本発明の電気コネクタの製造方法の
一実施形態について説明する。図4(a)は、ピン型接
触子を成形型内に配置した状態を示す断面図であり、図
4(b)は、図4(a)における矢印 v−v の方向から
視た断面図である。この方法は、複数のピン型接触子1
0・・10を成形型にインサートして、合成樹脂製のハ
ウジング20を一体成形することにより、小型多極で表
面実装可能な電気コネクタを容易にかつ安価に製造でき
るようにしたものである。
【0025】ピン型接触子10は、例えば平板の打ち抜
き、金属棒の延伸加工等によって作成した線材を、更に
切削、曲げ加工等して製造することができる。このピン
型接触子10は、その長手方向に対して垂直な断面形状
において、接点面12と反対側の面13がテーパ状をな
すように形成されている。また、その一端は、L字状に
折曲させて足部11とし、他端は接点面12と反対側に
折曲させてガイド面12aとしている。そして、その折
曲角部が相手方コネクタの接触子に接触する接触点14
をなしている。また、ピン型接触子10は、図2に示し
たように、前方に反り出すように成形されている。
【0026】射出成形型は、周壁34、底壁35及び入
れ子型31で構成され、周壁34にはピン状の支持具3
2、33を挿入するための孔34a、34bが形成さ
れ、底壁35にはピン型接触子10の足部11が嵌合す
る溝35aが形成され、入れ子型31の周壁には、ピン
型接触子10の接点面12が嵌合する溝31aが形成さ
れている。
【0027】そして、各ピン型接触子10・・10は、
その足部11を上記底壁35の溝35aに嵌合され、接
点面12を上記入れ子型31の溝31aに嵌合され、か
つ、入れ子型31によって接点面12と反対側に押し込
まれた状態で、成形型内に配置される。この場合、周壁
34の孔34a、34bを通して支持具32、33を挿
入し、ピン型接触子10・・10を確実に支持してもよ
い。
【0028】なお、入れ子型31とピン型接触子10と
が、主として接触点14において当接し、ピン型接触子
10の基部側で強い曲げ力等が作用しないように注意す
るのが好ましい。すなわち、成形後、ピン型接触子10
が、保持溝から前方にスプリングバックするためのバネ
力が損なわれないようにするためである。
【0029】こうして、成形型内に複数のピン型接触子
10・・10を配列して保持させた後、成形型内に樹脂
を注入して、ピン型接触子10・・10とハウジング2
0との一体成形を行う。成形後、入れ子型31を図面上
方に抜き取り、底壁35を下方に分離し、ハウジング2
0を周壁34から抜き出すことによって、図1〜3に示
した本発明の電気コネクタを製造することができる。
【0030】この電気コネクタは、前述したように、ピ
ン型接触子10・・10の接点面12と反対側の面13
の外周に密着する形状の保持溝21を有し、各ピン型接
触子10の間のハウジング20の肉厚が最大限に厚くな
るように形成されている。また、接点面12と反対側の
面13がテーパ状をなしているので、成形後、ピン型接
触子10は、スプリングバックして保持溝21から前方
に反り出させることができる。なお、ピン型接触子10
が保持溝21から前方に抜けにくい場合は、支持具3
2、33によりピン型接触子10を押して、強制的に保
持溝21から反り出させることもできる。
【0031】図5は、本発明の電気コネクタの他の実施
形態を示す、図3と同様の方向から視た断面図である。
なお、図1〜3の実施形態と実質的に同一部分には同符
号を付してその説明を省略することにする。この電気コ
ネクタでは、それぞれのピン型接触子10・・10の接
点面12と反対側の面15・・15が、ハウジング20
の内壁側に膨らむ円弧状の横断面をなし、ハウジング2
0の内壁には、これら反対側の面15・・15が密着す
る断面U字状の保持溝23・・23が形成されている。
その他は、図1〜3に示した第1実施形態と同様であ
る。
【0032】この場合、上記反対側の面15が滑らかな
ものとなるため、保持溝23からのピン型接触子10・
・10の離脱復元が一層容易になると共に、この保持溝
23周辺のハウジング20内に不測の成形歪みを生ずる
こともなくなる。加えて、保持溝23の滑らかな形状に
よって、その内面に異物やフラックスなどが付着し難い
ため、電気コネクタの接続時に、ピン型接触子10が保
持溝23に円滑に陥入しうる構造を実現することができ
る。
【0033】図6は、本発明の電気コネクタの更に他の
実施形態を示し、図6(a)は、電気コネクタを部分的
に示す平面図、図6(b)は、図6(a)における矢印
vi−viの方向から視た断面図である。この電気コネクタ
は、ピン型接触子40・・40の上端部の形状、及びハ
ウジング50の保持溝51・・51の上記ピン型接触子
40・・40の上端部が嵌合する部分51a・・51a
の形状が異なっているだけで、他は図1〜3の実施例と
同じである。
【0034】すなわち、上記ピン型接触子40・・40
は、その上端部が接触点44で斜め後方に折曲され、更
に折曲点48でほぼ水平に後方に折曲され、それによっ
て相手方コネクタの挿入ガイドとなる傾斜したガイド面
45が形成されている。そして、相手方コネクタの挿入
方向から見た形状、すなわち図6(a)の平面図におけ
る形状が、それぞれの接触点44,44から先端に向か
って、両側面46,47を先細にしたテーパ状をなして
いる。更に、ピン型接触子40の先端の端面49は、ハ
ウジング50の保持溝51aに押し付けたとき、ハウジ
ング50の底壁に対して垂直又は上方角部が外側になる
逆テーパ状になるようにされている。
【0035】なお、ピン型接触子40の接点面42と反
対側の面43は、図1〜3の実施形態と同様にテーパ状
をなして幅狭になるように形成されている。また、ピン
型接触子40は、接触点44が最も前方に突出するよう
に、接触点44より下方部分が前方に反り出した形状を
なしている。
【0036】一方、ハウジング50の保持溝51は、上
記ピン型接触子40の接点面42と反対側の面43が適
合するように、水平方向の断面においてテーパ状の内側
面を有する形状をなし、かつ、保持溝51の上端部51
aは、ピン型接触子40の後方に折曲された上端部が適
合するように、後方に傾斜した面に沿って形成されると
共に、相手方コネクタの挿入方向から見て、すなわち図
6(a)の平面図において、先細テーパ状の内側面を有
する形状をなしている。
【0037】この電気コネクタでは、ピン型接触子40
の上端部を、接点面42に対して後方に傾斜させ、か
つ、上記のように先細テーパ状に形成したことにより、
ハウジング50とピン型接触子40とを、図4に示した
例と同様な方法で一体成形したとき、ピン型接触子40
の先端部が保持溝51aから抜けやすくなり、ピン型接
触子40を容易に前方にスプリングバックさせることが
できる。
【0038】また、ピン型接触子40の基部から先端に
至るまで、そのほぼ全体が保持溝51、51aに挿入さ
れた状態になるようにして、ピン型接触子40の横方向
の位置ずれをより完全に防止して、電気的接触が確実に
なされるようにすることができる。更に、ピン型接触子
40の上端部のガイド面45を広くして、図示しない相
手方コネクタを挿入しやすくなる。
【0039】なお、本発明は、前述の実施形態に限定さ
れるものではなく、例えば、前記実施形態のような雌型
コネクタのみならず、雄型コネクタであっても同様に実
施でき、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
の変更を加え得ることは勿論である。
【0040】
【発明の効果】以上、詳しく説明したように、本発明に
よる電気コネクタ及び電気コネクタの製造方法には、次
の効果がある。第1に、電気コネクタ自体では、複数の
ピン型接触子と共にハウジングを一体成形することによ
って、従来の接触子の打ち込みが不要となり、かつ、ピ
ン型接触子相互間におけるハウジング狭小部分の根元が
結果的に太くなるため、この狭小部分における応力歪み
の形成を防止しつつ、機械的強度を向上させることがで
きる。また、ハウジングの保持溝が、ピン型接触子の接
点面と反対側の面が密着する形状をなすので、ピン型接
触子の横ずれを防止して電気的接触の信頼性を高めるこ
とができる。
【0041】第2に、電気コネクタの製造では、それぞ
れのピン型接触子の接点面と反対側の面がテーパ状又は
円弧状をなすように狭くされているので、一体成形後に
ピン型接触子がそのバネ力でハウジングの保持溝から離
脱復元し易くなる。また、ピン型接触子をインサート成
形することにより、ピン型接触子の接点面と反対側の面
に密着するように樹脂を注入して、ピン接触子の外周に
適合する保持溝を形成でき、ピン型接触子の打ち込み作
業等が必要なくなるので、作業工程が簡略化されると共
に、打ち込み時のハウジングやピン型接触子の破損を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気コネクタの一実施形態を示す図で
あって、図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)
における矢印ii−iiの方向から視た断面図である。
【図2】図1における矢印iii-iii の方向から視た断面
図である。
【図3】図2における矢印iv−ivの方向から視た断面図
である。
【図4】本発明の電気コネクタの製造方法の一実施形態
を示す図であって、図4(a)はピン型接触子を成形型
内に配置した状態を示す断面図、図4(b)は図4
(a)における矢印 v−v の方向から視た断面図であ
る。
【図5】本発明の電気コネクタの他の実施形態を示す図
であって、図3と同様の方向から視た断面図である。
【図6】本発明の電気コネクタの更に他の実施形態を示
す図であって、図6(a)は電気コネクタを部分的に示
す平面図、図6(b)は図6(a)における矢印vi−vi
の方向から視た断面図である。
【図7】一従来例のコネクタにおける雌雄の嵌合状態を
示す断面図である。
【符号の説明】 10,40 ピン型接触子 11 折曲部 12,42 接点面 13,15,43 反対側の面 21,23,51,51a 保持溝 22,52 狭小部分 14,44 接触点 20,50 ハウジング 31 入れ子型 32,33 支持具 34,35 成形型 45 ガイド面 46,47 側面 W1,W2 横幅

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のピン型接触子を所定ピッチで保
    持する保持溝を有するハウジングと、前記保持溝に挿入
    されて保持溝からその開口方向に反り出して相手方コネ
    クタの接触子に弾性的に圧接される複数本のピン型接触
    子とを有し、前記ピン型接触子は、その長手方向に対し
    て垂直な断面形状において、接点面と反対側の面がテー
    パ状又は円弧状をなすように狭くされており、前記ハウ
    ジングの前記保持溝は、前記ピン型接触子を前記保持溝
    方向に押し付けたとき、前記ピン型接触子の接点面と反
    対側の面が前記保持溝内壁に密着する形状をなしている
    ことを特徴とする電気コネクタ。
  2. 【請求項2】前記ピン型接触子の一端は、L字状に折曲
    されて前記ハウジングの底壁から外方に突出して足部を
    なし、前記ピン型接触子の他端は、相手方コネクタの挿
    入方向に伸びると共に、後方に傾斜してガイド面をなし
    ており、このガイド面における前記相手方コネクタの挿
    入方向から見た形状が、後方に向かって先細テーパ状に
    なっている請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 【請求項3】 長手方向に対して垂直な断面形状におい
    て、接点面と反対側の面がテーパ状又は円弧状をなすよ
    うに狭くされ、かつ、接点面の方向に反り出した形状を
    なす複数本のピン型接触子を、入れ子型によって前記反
    り出し部分を押し込んだ状態で成形型内に所定ピッチで
    平行に配列して保持し、樹脂を注入してハウジングを成
    形することにより、前記ピン型接触子と前記ハウジング
    とをインサート成形することを特徴とする電気コネクタ
    の製造方法。
  4. 【請求項4】前記ピン型接触子として、一端がL字状に
    折曲されて足部をなし、他端が接点面に対して後方に傾
    斜してガイド面をなしており、このガイド面における軸
    方向から見た形状が、後方に向かって先細テーパ状をな
    すものを使用する請求項3記載の電気コネクタの製造方
    法。
JP9103905A 1997-04-07 1997-04-07 電気コネクタ及び電気コネクタの製造方法 Pending JPH10284197A (ja)

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