JPH10283756A - ディスク再生装置 - Google Patents

ディスク再生装置

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Publication number
JPH10283756A
JPH10283756A JP9091077A JP9107797A JPH10283756A JP H10283756 A JPH10283756 A JP H10283756A JP 9091077 A JP9091077 A JP 9091077A JP 9107797 A JP9107797 A JP 9107797A JP H10283756 A JPH10283756 A JP H10283756A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
guide shaft
chassis
cam groove
drive mechanism
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9091077A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Kosakabe
賢 小酒部
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH10283756A publication Critical patent/JPH10283756A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライダカム溝とこれに保持・案内されるガ
イド軸とのディスククランプ解除時の衝突音の発生を抑
制した高品位なディスク再生装置を提供する。 【解決手段】 スライダ9に、回動ガイド軸8を保持し
つつ案内するためのカム溝10と共に、カム溝10に弾
性を付与するためのスリット51を設ける。これにより
ディスククランプ解除時において、回動ガイド軸8はカ
ム溝10において上下方向から弾性的に保持されて、回
動ガイド軸8が激しくカム溝10の壁に衝突するような
ことがなくなり、ディスククランプ解除時の衝突音の発
生を阻止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD−ROM、D
VD等の光ディスクを再生するディスク再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ内蔵型のCD−ROMドラ
イブ、DVDドライブは、光ピックアップ、ディスクモ
ータ、ターンテーブル等のディスク駆動・再生機構を内
蔵したキャビネットから、光ディスクを搭載したトレー
をディスク面方向に沿って出し入れ(ローディング/ア
ンローディング)するタイプのものが現在主流である。
図15および図16はこのような従来のディスクドライ
ブを示す図である。
【0003】これらの図において、81はディスクドラ
イブのキャビネット、82はキャビネット81内に収納
されたメカユニットである。メカユニット82には支点
83を中心に一定角度範囲で傾動するサブシャーシ84
が設けられている。このサブシャーシ84は、その支点
側とは反対側に突設した回動ガイド軸85をスライダ8
6に設けられたカム溝86aで昇降ガイドすることによ
って、図16の(a)に示す傾斜姿勢と(b)に示す水
平姿勢(ディスククランプ状態)との間で状態が切り替
えられる。
【0004】サブシャーシ84上には、ターンテーブル
87を直結したディスクモータ88、光ピックアップ8
9及びピックアップ駆動機構を搭載したピックアップシ
ャーシ90がダンパーゴム等の緩衝部材91を介して支
持されている。
【0005】さらに、メカユニット82には、ディスク
Dをターンテーブル87との間で磁力により吸着しつつ
保持するためのクランパ92がクランパ保持板93を介
して取り付けられている。クランパ保持板93にはクラ
ンパ装着用の穴部が設けられており、クランパ92はこ
の穴部に一定距離内で上下動自在な状態で嵌め込まれて
いる。
【0006】また、94はディスクDを搭載するトレー
である。このトレー94はメカユニット92の両サイド
に設けられたガイド溝92aによって、トレー94をキ
ャビネット81から排出した位置からキャビネット81
内に装填した位置との間で支持・案内される。
【0007】図16(a)に示すように、トレー94が
排出されている時、サブシャーシ84は傾斜状態にあ
り、ターンテーブル87はトレー94の進入路を開放し
た位置にある。トレー94がキャビネット81内に挿入
されると、サブシャーシ84が支点83を中心に矢印C
方向に回動する。この結果、図16(b)に示すよう
に、トレー94に収納されたディスクDはターンテーブ
ル87によって下から持ち上げられ、更にクランパ92
との間での磁気吸引力によって挟持されて、ディスク駆
動・再生が可能な状態となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図17は上記従来のデ
ィスクドライブにおけるスライダの正面図、図18はそ
のスライダカム機構の断面図である。これらの図におい
て、スライダ86は、メインシャーシ82上に図示しな
いトレーのローディング方向に対して直交方向にスライ
ド自在に設けられ、メインシャーシ82に形成された爪
部82aにより上から押えられ、抜け落ちを防止してい
る。そしてこのスライダ86には、スライド動作に伴っ
てメカユニット82の回動ガイド軸85を保持しつつこ
れを上下方向に案内し、且つ上下の定位置で保持するた
めのカム溝86aが設けられている。 このような構造
においては、スライダ86のカム溝86a内での回動ガ
イド軸85のスムースな搬送を実現するために、カム溝
86aの幅寸法は回動ガイド軸85の径寸法に対して僅
かに大きな値に設定されている。このためクランプ解除
直前、クランパのマグネットとターンテーブルの金属リ
ングとの吸着により、回動ガイド軸85はカム溝86a
とのガタ分カム溝86aの上側の壁に引き寄せられてお
り、クランパのマグネットとターンテーブルの金属リン
グとの吸着が解除されてディスククランプが解除された
瞬間、それまでカム溝86aの上側の壁に引き寄せられ
ていた回動ガイド軸85は重力加速度を伴ってカム溝8
6aの下側の壁に衝突する。これにより大きな衝突音が
発生し、ユーザに不快感を与える問題がある。近年、デ
ィスクの高速再生や多層化(重量増)等に対処すべくデ
ィスククランプの吸着力を高める傾向にあり、吸着が解
除された時に発生する衝撃音も大きくなる傾向にある。
【0009】本発明はこのような課題を解決するための
もので、より安価な構造で、スライダカム溝とこれに保
持案内されるガイド軸とのディスククランプ解除時の衝
突音の発生を抑制した高品位なディスク再生装置の提供
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のディスク再生装置は、請求項1に記載され
るように、少なくともディスク駆動機構を搭載したシャ
ーシと、シャーシに設けられたガイド軸と、シャーシを
ディスク駆動が行われる第1の位置とディスク駆動機構
に対してディスクの着脱が行われる第2の位置との間で
ほぼディスク厚み方向に移動させるようにガイド軸を弾
性的に保持しつつ案内するためのカム溝が設けられた可
動部材とを具備することを特徴とする。
【0011】また、本発明のディスク再生装置は、請求
項2に記載されるように、少なくともディスク駆動機構
を搭載したシャーシと、シャーシに設けられたガイド軸
と、シャーシをディスク駆動が行われる第1の位置とデ
ィスク駆動機構に対してディスクの着脱が行われる第2
の位置との間でほぼディスク厚み方向に移動させるよう
にガイド軸を保持しつつ案内するためのカム溝、及び、
このカム溝によるガイド軸の保持構造に弾性を付与する
ための手段を有する可動部材とを具備することを特徴と
するものである。
【0012】これらの発明においては、シャーシに設け
られたガイド軸を可動部材のカム溝において弾性的に保
持しつつ案内されるように構成したことにより、ディス
ククランプが解除された瞬間等においてガイド軸が激し
くカム溝の壁に衝突するようなことがなくなり、ディス
ククランプ解除時の衝突音の発生を阻止することができ
る。
【0013】カム溝に弾性を付与する手段としては、可
動部材にカム溝に沿ってスリット等の欠き込みを設けた
構造が考えられる。この場合、カム溝と欠き込みとの距
離や、カム溝と欠き込みとの間の弾性部の肉厚を選択す
ることで、ディスククランプ解除時に受ける衝撃の大き
さの装置毎の違いに対応させることができる。
【0014】また、スリット等の欠き込みは、カム溝
の、少なくともシャーシの第1の位置から第2の位置へ
の移動方向側に設けられていることが望ましい。このよ
うにしてカム溝の少なくとも下側に弾性を付与すること
で、ディスククランプ解除時のガイド軸の落下の衝撃を
カム溝とスリットとの間の弾性部にて吸収することがで
き、衝突音の発生をほぼ完全に解消することが可能とな
る。
【0015】さらに、本発明のディスク再生装置は、請
求項7に記載されるように、少なくともディスク駆動機
構を搭載したシャーシと、シャーシに設けられたガイド
軸と、シャーシをディスク駆動が行われる第1の位置と
ディスク駆動機構に対してディスクの着脱が行われる第
2の位置との間でほぼディスク厚み方向に移動させるよ
うにガイド軸を保持しつつ案内するためのカム溝、及
び、シャーシの所定の移動範囲にて該シャーシとほぼデ
ィスク面方向に弾性的に圧接される圧接部を有する可動
部材とを具備することを特徴とするものである。
【0016】この発明では、ディスククランプが解除さ
れる移動範囲を含むシャーシの所定の移動範囲におい
て、可動部材の圧接部をシャーシにほぼディスク面方向
から弾性的に圧接して可動部材とシャーシとの干渉の度
合を高めることで、ディスククランプ解除の際の衝撃を
軽減することができ、衝突音を問題無い程度にまで抑制
することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する場合の形
態について図面に基づき説明する。
【0018】図1及び図2に示すように、本実施形態の
ディスク再生装置は、ディスクが搭載されるトレー1を
ドライブ本体部としてのメインシャーシ2に対して出し
入れ自在に構成してなる。トレー1の両側面にはガイド
突起1aが設けられている。これらのガイド突起1aは
メインシャーシ2に設けられたガイド部2aに嵌め込ま
れ、これによりトレー1はディスク面と平行に直線方向
に案内され、図1に示すトレー排出位置と図2に示すト
レー収納位置との間で搬送される。
【0019】メインシャーシ2内には、図1乃至図3に
示すように、ディスク再生機構を搭載したメカシャーシ
3をダンパーゴム等の複数の緩衝部材4を介して支持し
て構成される再生メカユニット5が配置されている。メ
カシャーシ3には、ディスクモータ13、光ピックアッ
プ14及び光ピックアップ送り機構等が搭載されてい
る。ディスクモータ13はモータ取付台15を介してメ
カシャーシ3上に固定されている。ディスクモータ13
のモータ軸にはターンテーブル16が取り付けられてい
る。
【0020】また、図3及び図4に示すように、再生メ
カユニット5のトレー挿入方向において奥側の両側面に
は回動軸6が突設されており、これらの回動軸6はメイ
ンシャーシ2の軸保持部7(図1、図2参照)に回動自
在に保持されている。また、再生メカユニット5のトレ
ー挿入方向手間側の面には回動ガイド軸8が突設されて
おり、この回動ガイド軸8は図4において奥行方向にス
ライドするスライダ9に設けられたカム溝10に挿入・
保持され、スライダ9の移動に伴い、カム溝10に沿っ
て上下方向(ディスクの厚み方向)に案内される。これ
により、再生メカユニット5は、回動軸6を支点として
傾動し、ディスククランプ及びアンクランプを行うよう
に構成されている。
【0021】また、図1及び図2に示すように、メイン
シャーシ2にはクランパホルダ11を介してクランパ1
2が保持されている。さらに、メインシャーシ2内には
トレーローディング及びディスククランプのための機構
系が設けられている。
【0022】次に、このトレーローディング及びディス
ククランプのための機構の詳細とその動作について説明
する。
【0023】図5はトレーローディング・ディスククラ
ンプ機構を示す斜視図、図6はトレー排出時の状態を示
す平面図、図7はトレーローディング完了時点の状態を
示す平面図、そして図8はディスククランプ完了時点の
状態を示す平面図である。
【0024】これらの図において、21はローディング
用モータであり、このモータ21の動力は、第1プーリ
22、ベルト23、第2プーリ24、減速ギア25を通
じてトレーロードギア26に伝達される。このトレーロ
ードギア26にはトレー1に設けられたラック27が噛
合されており、これによってトレー1は矢印X方向にロ
ーディングされる。
【0025】また、トレーロードギア26にはスライダ
搬送ギア28が噛合されている。但し、図6、図7に示
したように、トレー1のローディング期間はスライダ搬
送ギア28はスライダ9のラック29と噛合されていな
い。
【0026】図7に示すように、トレー1がメインシャ
ーシ2内の所定の位置までローディングされると、トレ
ー1の裏面に設けられた案内溝30にスライダ9の回動
ガイド軸31が入り込み、案内溝30による回動ガイド
軸31の案内で、スライダ9は矢印Y方向にスライドす
る。このスライダ9の移動によってスライダ9のラック
29がスライダ搬送ギア28と噛合状態となり、スライ
ダ9はローディング用モータ21の動力で更にY方向に
スライドする。この時点でトレーロードギア26とトレ
ー1のラック27との噛合が解除され、トレー1のロー
ディングが終了する。
【0027】また、このスライダ9の移動によって、図
4に示したように、再生メカユニット5の回動ガイド軸
8がスライダ9のカム溝10に従って上方へ案内される
ことで、再生メカユニット5は回動軸6を支点として矢
印R方向に回動する。
【0028】この再生メカユニット5の回動過程で、ト
レー1に搭載されたディスクDはターンテーブル16に
よってトレー1から持ち上げられる。その後、ターンテ
ーブル16のディスクチャック部32とクランパ12と
の接近により、両者間の磁気吸引力によってディスクチ
ャック部32がディスクDのセンタ穴に完全に嵌り、以
て、ターンテーブル16とクランパ12とによるディス
ククランプが完了する。 図8に示すように、ディスク
クランプの完了時点では、スライダ9の左側端部に設け
られたスイッチ操作部33がレバー34を介してスイッ
チ35を奥側に倒す。これによりスイッチ35はディス
ククランプの完了を検出し、その検出信号をコントロー
ラに出力する。コントローラはこのディスククランプ完
了の検出信号を入力すると、ローディング用モータ21
の駆動を停止する。
【0029】ディスククランプの解除とトレーのアンロ
ーディングはローディング用モータ21を逆回転させる
ことで、以上の動作と逆の手順で行われる。
【0030】また、本実施形態のディスク再生装置に
は、トレー搬送時のトレー1の左右振れを軽減するため
の構造が設けられている。すなわち、図5乃至図10に
示すように、トレー1の背面の左右端部には同期用ラッ
ク39a、39bが各々設けられている。一方、メイン
シャーシ2には、個々の同期用ラック39a、39bと
噛み合う同期取りピニオンギア38a、38bが連結シ
ャフト40の両端部に圧入されている。連結シャフト4
0は図10に示すように、その取り付け作業の容易化の
ため、一端部がメインシャーシ2に一体成形された回転
支持部45に回転自在に支持され、他端部がメインシャ
ーシ2にネジ46で取り付けられた回転支持部材47に
支持されている。
【0031】この構造により、トレー1に設けられた左
右の同期用ラック39a、39bと同期取りピニオンギ
ア38a、38bとが各々噛み合いながらトレー1の搬
送が行われ、以てトレー1を左右に振れることなくスム
ースに搬送することが可能となる。
【0032】さらに、同期取りピニオンギア38a、3
8bを両端部に固定した連結シャフト40には上述した
スライダ9が摺動可能に支持されている。すなわち、図
10に示したように、スライダ9の上部には軸受け部4
8が形成され、この軸受け部48に連結シャフト40は
必要最小のクリアランスを伴って内嵌されている。
【0033】このように本実施形態では、一本の連結シ
ャフト40が、各同期取りピニオンギア38a、38b
を回転自在に支持するための軸と、スライダ9を移動自
在に支持するための軸を兼ねている。これにより、ディ
スククランプ/アンクランプ時の騒音を防止するための
構造とトレー搬送時の左右振れ防止するための構造をよ
り少ない部品点数にて構成でき、高品位でありながらメ
カサイズや重量増を最小限に抑えたディスク再生装置を
実現することが可能となる。
【0034】次に、スライダ9に設けられたカム溝10
と、このカム溝10に挿入・保持される再生メカユニッ
ト5の回動ガイド軸8との関係の詳細について説明す
る。
【0035】図9、図10に示すように、スライダ9に
は、挿入された回動ガイド軸8を保持しつつ案内するた
めのカム溝10と共に、再生メカユニット5の傾動過程
(図9(b)、図10(b))において回動ガイド軸8
と干渉される部位10bつまりカム溝10が斜めに切ら
れた部位10bにおいて、カム溝10に弾性を付与する
ためのスリット51がカム溝10に沿って設けられてい
る。かかるカム溝10における部位10bの溝幅W1は
回動ガイド軸8の径寸法W2より僅かに小さい値若しく
は同一の値に設定され、その他の部位10a、10cの
溝幅は回動ガイド軸8の径W2より若干大きい値に設定
されている。したがって、回動ガイド軸8がカム溝10
の斜めの部位10bに存在するときは、カム溝10とス
リット51との間の弾性部53が撓んで回動ガイド軸8
の径寸法W2までカム溝10の溝幅が広がり、回動ガイ
ド軸8はその反発力を受けた状態でカム溝10内に保持
される。
【0036】図9(b)と図10(b)は、各図の
(c)に示す位置状態からクランパ12のマグネットと
ターンテーブル16の金属リングとの吸着が解除されて
ディスククランプが解除される時のカム溝10と回動ガ
イド軸8との位置関係の例を示しており、前記吸着力の
大小によって上記位置関係の若干のずれはあるが、いず
れにしてもカム溝10が斜めに切られた部位10bに回
動ガイド軸8が存在する期間においてディスククランプ
は解除される。
【0037】従来、スライダのカム溝の幅は全域に亘っ
て回動ガイド軸の径よりも若干大きい値に設定されてい
たため、ディスククランプ解除の瞬間、それまでカム溝
の上側の壁に引き寄せられていた回動ガイド軸は重力加
速度を伴ってカム溝の下側の壁に衝突して大きな衝突音
を発生させていた。これに対し本実施形態では、ディス
ククランプ解除時、回動ガイド軸8はカム溝10におい
て上下方向から弾性的に保持されているので、カム溝1
0内で回動ガイド軸8が激しく上下動することがなく、
もちろん衝突音が発生するような不具合も回避すること
ができる。
【0038】また、特に本実施形態では、カム溝10の
下側にスリット51を設けて弾性を付与したので、ディ
スククランプ解除時の回動ガイド軸8の急速な落下の衝
撃をカム溝10とスリット51との間の弾性部53にて
吸収することができ、衝突音の発生をほぼ完全に解消す
ることが可能となる。
【0039】さらに、本実施形態では、図11に示すよ
うに、弾性部53の幅、特にスリット51の両端部の弾
性部53の幅Waを選択することによって、ディスクク
ランプ解除時に受ける衝撃の大きさの装置毎の違いに対
応させることができる。さらに、スリット51の両端部
付近51a或いは周囲51bの肉厚を調整することによ
ってもディスククランプ解除時に受ける衝撃の大きさの
装置毎に違いに対応させることができ、またスリット5
1周辺部の強度を高めることができる。
【0040】また、スライダ9は連結シャフト40によ
って強固に支持されているので、ディスククランプ解除
時にスライダ9そのものが上下方向に移動して衝突音を
発生するような事態も防止できる。
【0041】なお、本実施形態では、カム溝10の下側
にのみスリット51を設けたが、図12に示すように、
カム溝10の上下にスリット51、52を設けて上下い
ずれの方向からの衝撃も吸収できるように構成してもよ
い。
【0042】さらに、以上の実施形態においては、スラ
イダ9のカム溝10にて再生メカユニット5の回動ガイ
ド軸8を上下方向から弾性的に受ける構造について説明
したが、スライダ9にて再生メカユニット5をディスク
面方向から弾性的に受けるような構造も考えられる。
【0043】例えば、図13、図14に示すように、ス
ライダ9のカム溝10とスリット51との間の弾性部5
3を再生メカユニット5側に向けて盛上げ、この盛上げ
部55の先端で再生メカユニット5の正面側の壁5aを
押圧して、再生メカユニット5の回動軸6(図4参照)
との間で再生メカユニット5を弾性的に挟持することに
よってディスククランプ解除時の衝撃を緩和する構造を
挙げることができる。また、スライダ9にスリット無し
で盛上げ部55のみを設けることによっても、ディスク
クランプ解除時の衝撃を緩和する効果が得られることは
言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ャーシに設けられたガイド軸を可動部材のカム溝にて弾
性的に保持しつつ案内するようにしたことで、ディスク
クランプが解除された瞬間等においてガイド軸が激しく
カム溝の壁に衝突するようなことがなくなり、ディスク
クランプ解除時の衝突音の発生を阻止することが可能と
なる。
【0045】また、本発明によれば、ディスククランプ
が解除される移動範囲を含むシャーシの所定の移動範囲
において、可動部材の圧接部をシャーシにほぼディスク
面方向から弾性的に圧接して可動部材とシャーシとの干
渉の度合を高めることで、ディスククランプ解除の際の
衝撃を軽減することができ、衝突音を問題無い程度にま
で抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるディスク再生装置の
トレー排出時の状態を示す斜視図
【図2】図1のディスク再生装置のトレー収納時の状態
を示す斜視図
【図3】図1のディスク再生装置の再生メカユニットの
構成を示す分解斜視図
【図4】図1のディスク再生装置の側面・断面図
【図5】図1のディスク再生装置のトレー左右振れ防止
構造を含むトレーローディング機構を示す斜視図
【図6】図5の機構のトレー排出時の状態を示す平面図
【図7】図5の機構のトレーローディング完了時点の状
態を示す平面図
【図8】図5の機構のディスククランプ完了時点の状態
を示す平面図
【図9】スライダのカム溝と再生メカユニットの回動ガ
イド軸との関係を示す側面断面図
【図10】スライダのカム溝と再生メカユニットの回動
ガイド軸との関係、トレー左右振れ防止構造、並びにデ
ィスククランプ/アンクランプ時の騒音防止構造を示す
正面断面図
【図11】スライダのカム溝及びスリットの詳細を示す
【図12】スライダのカム溝の変形例を示す図
【図13】本発明に係るディスククランプ/アンクラン
プ時の騒音防止構造の他の実施形態を示す平面図とその
断面図
【図14】図13の騒音防止構造の作用を示す側面断面
【図15】従来のディスクドライブを示す斜視図
【図16】図15のディスクドライブの側面断面図
【図17】図15のディスクドライブにおけるスライダ
を示す平面図
【図18】図17のスライダの断面図
【符号の説明】
1……トレー 2……メインシャーシ 3……メカシャーシ 5……再生メカユニット 8……回動ガイド軸 9……スライダ 10……カム溝 12……クランパ 13……ディスクモータ 14……光ピックアップ 16……ターンテーブル 21……ローディング用モータ 38a、38b……同期取りピニオンギア 39a、39b……同期用ラック 40……連結シャフト 45……回転支持部 47……回転支持部材 48……スライダの軸受け部 51、52……スリット 53……スライダの弾性部 55……スライダの盛上げ部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともディスク駆動機構を搭載した
    シャーシと、 前記シャーシに設けられたガイド軸と、 前記シャーシをディスク駆動が行われる第1の位置と前
    記ディスク駆動機構に対してディスクの着脱が行われる
    第2の位置との間でほぼディスク厚み方向に移動させる
    ように前記ガイド軸を弾性的に保持しつつ案内するため
    のカム溝が設けられた可動部材とを具備することを特徴
    とするディスク再生装置。
  2. 【請求項2】 少なくともディスク駆動機構を搭載した
    シャーシと、 前記シャーシに設けられたガイド軸と、 前記シャーシをディスク駆動が行われる第1の位置と前
    記ディスク駆動機構に対してディスクの着脱が行われる
    第2の位置との間でほぼディスク厚み方向に移動させる
    ように前記ガイド軸を保持しつつ案内するためのカム
    溝、及び、このカム溝による前記ガイド軸の保持構造に
    弾性を付与するための手段を有する可動部材とを具備す
    ることを特徴とするディスク再生装置。
  3. 【請求項3】 ディスク駆動機構を搭載したシャーシ
    と、 前記ディスク駆動機構と吸着しつつ該機構との間でディ
    スクを挟持するためのクランプ部材と、 前記シャーシに設けられたガイド軸と、 前記シャーシを、前記クランプ部材と前記ディスク駆動
    機構との間でディスクを挟持した状態でディスク駆動が
    行われる第1の位置と前記ディスク駆動機構に対してデ
    ィスクの着脱が行われる第2の位置との間でほぼディス
    ク厚み方向に移動させるように前記ガイド軸を弾性的に
    保持しつつ案内するためのカム溝を有する可動部材とを
    具備することを特徴とするディスク再生装置。
  4. 【請求項4】 ディスク駆動機構を搭載したシャーシ
    と、 前記ディスク駆動機構と吸着しつつ該機構との間でディ
    スクを挟持するためのクランプ部材と、 前記シャーシに設けられたガイド軸と、 前記シャーシを、前記クランプ部材と前記ディスク駆動
    機構との間でディスクを挟持した状態でディスク駆動が
    行われる第1の位置と前記ディスク駆動機構に対してデ
    ィスクの着脱が行われる第2の位置との間でほぼディス
    ク厚み方向に移動させるように前記ガイド軸を保持しつ
    つ案内するためのカム溝、及び、このカム溝による前記
    ガイド軸の保持構造に弾性を付与するための手段を有す
    る可動部材とを具備することを特徴とするディスク再生
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4記載のいずれかのディス
    ク再生装置において、 前記カム溝による前記ガイド軸の保持構造に弾性を付与
    するための手段が、前記可動部材に前記カム溝に沿って
    設けられた欠き込みであることを特徴とするディスク再
    生装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のディスク再生装置におい
    て、 前記欠き込みが、前記カム溝の、少なくとも前記シャー
    シの前記第1の位置から前記第2の位置への移動方向側
    に設けられていることを特徴とするディスク再生装置。
  7. 【請求項7】 少なくともディスク駆動機構を搭載した
    シャーシと、 前記シャーシに設けられたガイド軸と、 前記シャーシをディスク駆動が行われる第1の位置と前
    記ディスク駆動機構に対してディスクの着脱が行われる
    第2の位置との間でほぼディスク厚み方向に移動させる
    ように前記ガイド軸を保持しつつ案内するためのカム
    溝、及び、前記シャーシの所定の移動範囲にて該シャー
    シとほぼディスク面方向に弾性的に圧接される圧接部を
    有する可動部材とを具備することを特徴とするディスク
    再生装置。
  8. 【請求項8】 少なくともディスク駆動機構を搭載した
    シャーシと、 前記ディスク駆動機構と吸着しつつ該機構との間でディ
    スクを挟持するためのクランプ部材と、 前記シャーシに設けられたガイド軸と、 前記シャーシを、前記クランプ部材と前記ディスク駆動
    機構との間でディスクを挟持した状態でディスク駆動が
    行われる第1の位置と前記ディスク駆動機構に対してデ
    ィスクの着脱が行われる第2の位置との間でほぼディス
    ク厚み方向に移動させるように前記ガイド軸を保持しつ
    つ案内するためのカム溝、及び、前記シャーシの所定の
    移動範囲にて該シャーシとほぼディスク面方向に弾性的
    に圧接される圧接部を有する可動部材とを具備すること
    を特徴とするディスク再生装置。
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