JPH10278279A - プリントヘッドの製造方法 - Google Patents

プリントヘッドの製造方法

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JPH10278279A
JPH10278279A JP9326364A JP32636497A JPH10278279A JP H10278279 A JPH10278279 A JP H10278279A JP 9326364 A JP9326364 A JP 9326364A JP 32636497 A JP32636497 A JP 32636497A JP H10278279 A JPH10278279 A JP H10278279A
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JP9326364A
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Inventor
Hiroshi Ito
弘 伊藤
Isao Suzuki
伊左雄 鈴木
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TEC CORP
Toshiba Corp
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TEC CORP
Toshiba Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、複数の逆テーパ形状のオリフィス孔
を目詰まりなく一括に、かつ孔径精度を高く形成する。 【解決手段】複数のインク供給溝1の形成されたプリン
トヘッド10に対してポリイミドシート12を接着し、
このポリイミドシート12の表面上に複数の開口が形成
された金属マスク13を各インク供給溝1との位置決め
を行って接着し、金属マスク13を通してKrFエキシ
マレーザ光の照射角度を変えてポリイミドシート12に
照射し、このポリイミドシート12に逆テーパ形状のオ
リフィス孔27を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光照射によ
って高分子材料から構成された被加工用プレートに、例
えばインジェットプリントヘッドにおけるオリフィス孔
を加工を含むプリントヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタのヘッド部分
は、図13に示すように複数のインク供給溝1に対し、
複数のオリフィス孔2の形成された金属オリフィス板3
が接着されている。このうち各インク供給溝1の隔壁4
は、図14に示すようにPZT(圧電素子)により形成
され、このPZTに電圧が印加されることにより隔壁4
が変形し、インクをオリフィス孔2から吐出すものとな
っている。
【0003】このようなインクジェットプリンタのオリ
フィス孔2は、約30ミクロン径に形成され、かつその
金属オリフィス板3には板厚50μm程度のプレートが
用いられている。
【0004】そして、この金属オリフィス板3は、通
常、電鋳法と呼ばれるメッキ法により製造されており、
この製造の後に、図13に示すように各オリフィス孔2
と各インク供給溝1とを精度高く位置決めしてプリンタ
のヘッド部分に接着される。
【0005】しかしながら、金属オリフィス板3をプリ
ンタのヘッド部分に接着するとき、オリフィス孔2が接
着材5で塞がってしまう問題がある。
【0006】このような問題を回避するために、オリフ
ィス孔2を加工する前のオリフィスプレートをプリンタ
のヘッド部分に接着した後、オリフィスプレートにレー
ザ光を照射してオリフィス孔2を開ける加工方法が提案
されている。
【0007】この場合、オリフィスプレートの材料とし
ては主に高分子材料が使用され、かつレーザ光としては
精密なアブレーション加工が可能なエキシマレーザが使
用される。
【0008】このような加工方法では、オリフィス孔2
がレーザビーム入射方向に対して図14に示すように逆
テーパに形成されることが必須条件であり、これがイン
クの良好な吐出に必要な条件である。
【0009】逆テーパ形状を持つオリフィス孔加工方法
としては、例えば一次及び二次の反射面を用いてレーザ
光を反射させて被覆板に照射し、オリフィス孔を加工す
る方法(特表平6−510958号公報)、マスクを密
着しヘッドをレーザビームに対して傾けさせてノズル孔
を開ける方法(特開平1−108056号公報)があ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記一
次及び二次の反射面を用いる方法では、オリフィス孔を
1個づつしか形成できないので、数百個のオリフィス孔
を形成するのには時間がかかり、生産技術上実現性の低
い方法である。
【0011】一方、マスクを密着しヘッドをレーザビー
ムに対して傾ける方法では、一括して複数の孔を形成で
きるものの、孔径精度を確保するためマスクを密着させ
るとともにその密着距離精度を確保する必要があり、そ
のうえレーザ照射により損傷するマスクの交換が必要で
あり、これらが生産上不度合いとなる。
【0012】例えば、図15の金属ステンシルマスクと
オリフィスプレート材の距離関係と孔径の関係を示すよ
うに、マスク・プレート間距離が3μm変化するだけ
で、2μmの孔径変化が生じる。
【0013】実際、レーザ照射時に金属ステンシルマス
クが加熱され、変形することにより、マスクとポリイミ
ドプレートとの間に数μmの間隙が生じ、加工されたオ
リフィス孔形状が楕円になったり、精度が低下する問題
が発生する。
【0014】そこで本発明は、複数の逆テーパ形状のオ
リフィス孔を目詰まりなく一括に、かつ孔径精度を高く
形成できるプリントヘッドの製造方法を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、複数
のインク供給溝の形成されたプリントヘッド筐体に対
し、高分子材料から成る被加工用プレートを接着する工
程と、複数の開口が形成された金属部材を、これら開口
と各インク供給溝とを位置決めして被加工用プレートの
表面上に接着する工程と、金属部材をマスクとしてレー
ザ光を複数の開口を通して被加工用プレートに照射し、
これら開口に対応して部分的に少なくとも被加工用プレ
ート及び接着材を除去して複数のインク噴出孔を形成す
る工程と、を有するプリントヘッドの製造方法である。
【0016】請求項2によれば、高分子材料から成る被
加工用プレートの一方の表面に金属部材を形成する工程
と、プリントヘッド筐体における複数のインク供給溝に
対応する金属部材の部分を除去して複数の開口を形成す
る工程と、これら開口の形成された金属部材の形成され
た被加工用プレートを各インク供給溝と位置決めして接
着した状態で、金属部材をマスクとしてレーザ光を複数
の開口を通して被加工用プレートに照射し、これら開口
に対応して部分的に少なくとも被加工用プレート及び接
着材を除去して複数のインク噴出孔を形成する工程と、
を有するプリントヘッドの製造方法である。
【0017】請求項3によれば、請求項1又は2記載の
プリントヘッドの製造方法において、被加工用プレート
としては、高分子材料としてポリイミド又はポリサルフ
ォンが用いられる。
【0018】請求項4によれば、請求項1又は2記載の
プリントヘッドの製造方法において、レーザ光を金属板
の複数の開口を通して被加工用プレートに少なくとも2
方向から照射する。
【0019】請求項5によれば、請求項1又は2記載の
プリントヘッドの製造方法において、レーザ光は、波長
190nmから400nmの範囲を用いる。
【0020】請求項6によれば、請求項2記載のプリン
トヘッドの製造方法において、被加工用プレートの一方
の表面に金属部材を蒸着、スパッタ又はメッキにより形
成する。
【0021】請求項7によれば、請求項2記載のプリン
トヘッドの製造方法において、エッチングにより金属部
材を部分的に除去する。
【0022】請求項8によれば、請求項2記載のプリン
トヘッドの製造方法において、金属部材付きの被加工用
プレートをプリントヘッド筐体に接着し、この後に、プ
リントヘッド筐体の複数のインク供給溝に対応する金属
部材を部分的に除去して複数の開口を形成する。
【0023】請求項9によれば、請求項2記載のプリン
トヘッドの製造方法において、被加工用プレートに金属
部材を形成し、プリントヘッド筐体の複数のインク供給
溝に対応して金属部材を部分的に除去して複数の開口を
形成し、この後に、これら開口を有する金属部材の形成
された加工プレートをプリントヘッド筐体に位置決めし
て接着する。
【0024】請求項10によれば、請求項2記載のプリ
ントヘッドの製造方法において、金属部材としてレーザ
光に対する吸収性を有する非金属部材を用いる。
【0025】請求項11によれば、請求項1記載のプリ
ントヘッドの製造方法において、テーパ状の複数の開口
部が形成された金属部材を用い、この金属部材をマスク
としてレーザ光を複数の開口部を通過させるとともに開
口部の傾斜している側壁で反射させて被加工用プレート
に照射し、この被加工用プレートにテーパ状の複数のイ
ンク噴出孔を形成する。
【0026】請求項12によれば、請求項11記載のプ
リントヘッドの製造方法において、所望のテーパ角に形
成された開口部を持つ金属部材を被加工用プレートに接
着し、被加工用プレートに形成されるインク噴出孔のテ
ーパ角を制御する。
【0027】請求項13によれば、請求項11記載のプ
リントヘッドの製造方法において、金属部材は、レーザ
光に対して反射率の高い材料から形成されている。
【0028】請求項14によれば、請求項11記載のプ
リントヘッドの製造方法において、被加工用プレートに
テーパ状のインク噴出孔を形成する条件は、レーザ光を
開口部に対して略垂直方向に入射し、金属部材に形成さ
れた開口部のテーパ角をs1、金属部材の板厚をt、開
口部におけるレーザ光入射側及び出射側の穴径をそれぞ
れd1 、d2 とした場合、(d1 +d2 )/2tとta
n(2s1 )との大きさの関係を変える。
【0029】
【発明の実施の形態】
(1) 以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参
照して説明する。
【0030】図1は本発明のプリントヘッドの製造方法
をインジェットプリンタのオリフィス孔加工に適用した
製造プロセスを示す図である。
【0031】先ず、第1の工程において、同図(a) に示
すようにインクジェットプリンタのヘッド部分(以下、
プリントヘッドと称する)10には、複数のインク供給
溝1が形成されており、このヘッド部に対して接着材1
1を介して高分子材料から成る被加工用プレート、例え
ばポリイミドシート12が接着される。なお、被加工用
プレートは、ポリイミドシート12に限らずポリサルフ
ォン等を用いてもよい。
【0032】次に、第2の工程において、同図(b) に示
すようにポリイミドシート12上に複数の開口が形成さ
れた金属部材、すなわち金属ステンシルマスク(以下、
金属マスクと省略する)13が接着材14により接着さ
れる。
【0033】この金属マスク13は、オリフィス孔加工
時に照射するエキシマレーザからの紫外光に対して反射
率の高い金属、例えばAl、Cuが用いられ、図2に示
すように加工すべきオリフィス孔と同形状の円形開口が
複数のインク供給溝1と対応する位置に形成されてい
る。
【0034】従って、金属マスク13をプリントヘッド
10に接着するときには、図1(c)に示すように金属マ
スク13の各円形開口の位置と複数のインク供給溝1の
位置とが一致するように位置決めされる。
【0035】次に、第3の工程において、図1(d) に示
すようにレーザ照射により金属マスク13の円形開口下
のポリイミドシート12及び接着材11、14のアブレ
ーションを行う。
【0036】図3はかかるプリンタ孔加工に適用するレ
ーザ加工装置の構成図である。
【0037】Xテーブル20上には、ゴニオステージ2
1が搭載されている。Xテーブル20は、ゴニオステー
ジ21をX方向に移動自在とするものであり、かつゴニ
オステージ21は、金属マスク13の接着されたプリン
トヘッド10を載置し、X方向を軸として揺動するもの
である。
【0038】一方、波長190nmから400nmの紫
外線の範囲のパルスのレーザ光を出力するKrFエキシ
マレーザ発振器22が配置されている。このKrFエキ
シマレーザ発振器22から出力されるレーザ光路上に
は、ミラー23、入射レンズ24、カライドスコープ2
5及び結像レンズ26が配置されている。
【0039】このようなレーザ加工装置を用いてのプリ
ンタ孔加工は次の通り行われる。
【0040】ゴニオステージ21上には、図1(d) に示
す金属マスク13の接着されたプリントヘッド10が載
置される。
【0041】KrFエキシマレーザ発振器22からレー
ザ光が出力されると、このレーザ光は、ミラー23で反
射し、入射レンズ24を通してカライドスコープ25に
入射し、ここでポリイミドシート12における加工点で
所定の形状と均一な光強度分布が得られるように調整さ
れる。そして、レーザ光は、結像レンズ26により金属
マスク13及びポリイミドシート12に結像される。
【0042】このレーザ光の照射において、金属マスク
13上に照射されたレーザ光は反射されるが、金属マス
ク13の各円形開口部分に照射されたレーザ光は、これ
ら円形開口を通して直接にポリイミドシート12及び接
着材11、14へ照射されるので、これらポリイミドシ
ート12及び接着材11、14はレーザ光のエネルギー
で除去される。
【0043】このレーザ光の照射では、図4に示すよう
に3ステップでポリイミドシート12に逆テーパ形状の
オリフィス孔を加工する。すなわち、ポリイミドシート
12に対するレーザ光の入射角は、逆テーパ孔を形成す
るために、垂直方向の照射を除く2方向以上の角度とし
ている。
【0044】例えば、図4(a) に示すように、ゴニオス
テージ21を動作させてポリイミドシート12に対する
レーザ光の照射方向に対して傾斜させ、この状態でXテ
ーブル20によりノズル全体、すなわち金属マスク13
の全体に対してレーザ光を1回走査する。
【0045】次に、同図(b) に示すように、ゴニオステ
ージ21を動作させてポリイミドシート12に対するレ
ーザ光の照射方向を先とは反対方向に傾斜させ、この状
態でXテーブル20によりノズル全体に対してレーザ光
を1回走査する。
【0046】次に、同図(c) に示すように、ゴニオステ
ージ21を動作させてポリイミドシート12に対するレ
ーザ光の照射方向を垂直方向に配置、この状態でXテー
ブル20によりノズル全体に対してレーザ光を1回走査
する。
【0047】このようにポリイミドシート12に対して
最低でも計3回はレーザ光を走査し、図1(e) に示すよ
うにポリイミドシート12に逆テーパ形状を持つオリフ
ィス孔27を形成する。
【0048】このようなレーザ光の照射によるオリフィ
ス孔27の形成により接着材11、14も除去される。
なお、ポリイミドシート12上に存在する接着材11、
14を完全に除去するためには、通常さらに数回のレー
ザ走査を行うとよい。
【0049】次に、第4の工程において、オリフィス孔
27の形成の後、図1(e) に示すように金属マスク13
が取り外され、続いて同図(f) に示すようにポリイミド
シート12上に存在する接着材14の残査が除去され
る。
【0050】このように上記第1の実施の形態において
は、複数のインク供給溝1の形成されたプリントヘッド
10に対してポリイミドシート12を接着し、このポリ
イミドシート12の表面上に複数の開口が形成された金
属マスク13を各インク供給溝1との位置決めを行って
接着し、金属マスク13を通してKrFエキシマレーザ
光の照射角度を変えてポリイミドシート12に照射し、
このポリイミドシート12に逆テーパ形状のオリフィス
孔27を形成するようにしたので、プリントヘッド10
にポリイミドシート12を接着した後にオリフィス孔2
7を形成することができ、オリフィス孔27が接着材1
1、14により目詰まりすることなく、インクの良好な
吐出に必要な条件である逆テーパ形状のオリフィス孔2
7を確実に加工でき、しかも複数の逆テーパ形状のオリ
フィス孔27を一括に加工できる。
【0051】又、金属マスク13がポリイミドシート1
2に接着されているので、密着性の不足を回避でき、孔
径の精度を大幅に改善して高くできる。
【0052】なお、オリフィス孔27の逆テーパ形状
は、ゴニオステージ21の傾斜角度を変えることにより
任意の逆テーパ角に加工できる。
【0053】(2) 次に本発明の第2の実施の形態につい
て説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付し
てある。
【0054】図5は本発明のプリントヘッドの製造方法
をインジェックトプリンタのオリフィス孔加工に適用し
た製造プロセスを示す図である。
【0055】先ず、第1の工程において、同図(a) に示
すようにプリントヘッドオリフィス用の高分子材料の加
工用シート、例えばポリイミドシート30の一方の表面
に対し、金属膜31が蒸着、スパッタ又はメッキ等によ
り成膜される。
【0056】なお、高分子材料の加工用シートとして
は、ポリイミドシート30に限らずポリサルフォンによ
ってなるシートを用いてもよい。
【0057】又、金属膜31としては、オリフィス孔の
加工時に照射するエキシマレーザからの紫外光に対して
反射率の高い金属、例えばAl、Cuが用いられる。
【0058】次に、第2の工程において、金属膜31と
して例えばアルミニウム膜(以下、金属膜31をアルミ
膜31として説明する)の成膜されたポリイミドシート
30が、同図(b) に示すようにプリントヘッド10に接
着材32により接着される。
【0059】次に、第3の工程において、ポリイミドシ
ート30に成膜されたアルミ膜31に対し、通常のPE
P(Photo Engraving Process )工程によりオリフィス
孔部分のエッチングを行い、複数の円形開口を形成す
る。
【0060】図1(d) は複数の円形開口の形成されたア
ルミ膜31を示し、これがレーザ光をポリイミドシート
30に照射してオリフィス孔を形成するときの金属マス
クとなる。
【0061】ここで、PEP工程では、同図(e) に示す
ようにプリントヘッド10における複数のインク供給溝
1の中心に各オリフィス孔を形成するために位置決めが
必要である。
【0062】この場合、アルミ膜31付きポリイミドシ
ート30をプリントヘッド10に貼り付け後に、アルミ
膜31に対するエッチングを行っているが、アルミ膜3
1付きポリイミドシート30をプリントヘッド10に貼
り付けず、アルミ膜31付きポリイミドシート30にエ
ッチングにより複数の円形開口を形成し、この後に、複
数の円形開口の形成されたアルミ膜31付きポリイミド
シート30をプリントヘッド10に貼り付けてもよい。
【0063】次に、第4の工程において、図1(f) に示
すようにレーザ照射によりアルミ膜31の円形開口下の
ポリイミドシート30及び接着材32のアブレーション
を行う。
【0064】このレーザ照射によるプリンタヘッドの製
造に用いるレーザ加工装置は、上記図3に示すレーザ加
工装置が適用される。
【0065】ゴニオステージ21上には、アルミ膜31
付きのポリイミドシート30が接着されたプリントヘッ
ド10が載置される。
【0066】KrFエキシマレーザ発振器22からレー
ザ光が出力されると、このレーザ光は、ミラー23で反
射し、入射レンズ24を通してカライドスコープ25に
入射し、ここでポリイミドシート30における加工点で
所定の形状と均一分布が得られるように調整される。そ
して、レーザ光は、結像レンズ26によりアルミ膜31
付きのポリイミドシート30に結像される。
【0067】このレーザ光の照射において、アルミ膜3
1上に照射されたレーザ光は反射されるが、アルミ膜3
1の各円形開口部分に照射されたレーザ光は、これら円
形開口を通して直接にポリイミドシート30及び接着材
32へ照射されるので、これらポリイミドシート30及
び接着材32はレーザ光のエネルギーにより除去され
る。
【0068】このレーザ光の照射では、上記図4に示す
と同様に、3ステップでポリイミドシート30に逆テー
パ形状のオリフィス孔を加工する。例えば、図4(a) に
示すように、ゴニオステージ21を動作させてポリイミ
ドシート30に対するレーザ光の照射方向に対して傾斜
させ、この状態でXテーブル20によりアルミ膜31の
全体に対してレーザ光を1回走査する。
【0069】次に、同図(b) に示すように、ゴニオステ
ージ21を動作させてポリイミドシート30に対するレ
ーザ光の照射方向を先とは反対方向に傾斜させ、この状
態でXテーブル20によりノズル全体に対してレーザ光
を1回走査する。
【0070】次に、同図(c) に示すように、ゴニオステ
ージ21を動作させてポリイミドシート30に対するレ
ーザ光の照射方向を垂直方向に配置し、この状態でXテ
ーブル20によりノズル全体に対してレーザ光を1回走
査する。
【0071】このようにポリイミドシート30に対して
最低でも計3回はレーザ光を走査し、図5(g) に示すよ
うにポリイミドシート30に逆テーパの形状を持つオリ
フィス孔33を形成する。
【0072】このようなレーザ光の照射によるオリフィ
ス孔33の形成により接着材32も除去される。
【0073】次に、第4の工程において、オリフィス孔
33の形成の後、アルミ膜31が取り外されるか、又は
アルミ膜31上にテフロン系の撥水膜34が形成され
る。
【0074】このように上記第2の実施の形態において
は、ポリイミドシート30の一方の表面にアルミ膜31
を形成し、このアルミ膜31にプリントヘッドにおける
複数のインク供給溝1に対応する部分を除去して複数の
開口を形成し、このアルミ膜31付きポリイミドシート
30をプリントヘッド30に位置決めして接着した状態
に、アルミ膜31をマスクとしてレーザ光を照射し、ポ
リイミドシート30に複数の逆テーパ形状のオリフィス
孔33を形成するようにしたので、上記第1の実施の形
態と同様に、プリントヘッド10にアルミ膜31の付い
たポリイミドシート30を接着した後にオリフィス孔3
4を形成することができる。よって、オリフィス孔34
が接着材32により目詰まりすることなく、確実なオリ
フィス孔34を加工でき、しかも複数の逆テーパ形状の
オリフィス孔34を一括に加工できる。
【0075】又、アルミ膜31がポリイミドシート30
に接着されているので、密着性不足を回避でき、孔径の
精度を大幅に改善して高くできる。そのうえ、コンタク
トマスク法で必要となった密着性管理が不要となり、マ
スクの繰り返し使用による耐久性の低下が問題とならな
い。
【0076】さらに、マスクとしてのアルミ膜31を損
傷することなくオリフィス孔34を形成できるる。
【0077】又、オリフィス孔34の逆テーパ形状は、
ゴニオステージ21の傾斜角度を変えることにより任意
の大きさの逆テーパ角に加工できる。
【0078】なお、上記第2の実施の形態では、ポリイ
ミドシート30にレーザ光に対して反射作用を持つ金属
マスクとして例えばアルミ膜31が成膜されたが、これ
に限らず、図6(a) に示すようにポリイミドシート30
の表面上にレーザ光に対して吸収性を有する非金属材料
の吸収型マスク40をパターニングして形成してもよ
い。
【0079】この場合、同図(b) に示すようにレーザ光
の照射によりポリイミドシート30が除去されるととも
に吸収型マスク40も除去されてその膜厚が減少する。
【0080】そうして、同図(c) に示すようにポリイミ
ドシート30に円形開口が貫通して形成される。
【0081】従って、吸収型マスク40の初期膜厚は、
ポリイミドシート30に円形開口が貫通するまでに、吸
収型マスク40が完全に除去されない厚さに形成してお
けばよい。
【0082】(3) 以下、本発明の第3の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0083】図7は本発明のプリントヘッドの製造方法
をインジェットプリンタのオリフィス孔加工に適用した
製造プロセスを示す図である。
【0084】先ず、第1の工程において、同図(a) に示
すようにプリントヘッド10には、複数のインク供給溝
1が形成されており、このヘッド部に対して接着材11
を介して高分子材料から成る被加工用プレート、例えば
ポリイミドシート12が接着される。なお、被加工用プ
レートは、ポリイミドシート12に限らずポリサルフォ
ン等を用いてもよい。
【0085】次に、第2の工程において、同図(b) に示
すようにポリイミドシート12上に複数の開口が形成さ
れた金属部材、すなわち金属ステンシルマスク(以下、
金属マスクと省略する)50が接着材14により接着さ
れる。
【0086】この金属マスク50は、オリフィス孔の加
工時に照射するエキシマレーザからの紫外光に対して反
射率の高い金属、例えばAl、Cu、Ni、Mo、Wな
どにより形成されている。
【0087】又、この金属マスク50には、図8に示す
ように各インク供給溝1と対応する位置に、テーパ状の
複数の開口部51がポリイミドシート12に形成する各
オリフィス孔の位置に対応して形成されている。なお、
テーパ状の形状を持つ開口部51の金属マスク50への
形成は、機械的加工等により行われる。
【0088】従って、金属マスク50をポリイミドシー
ト12上に接着する場合、テーパ状の各開口部51の径
の大きい側を上方に向け、径の小さい側をポリイミドシ
ート12側に向けて接着する。
【0089】次に、第3の工程において、図7(d) に示
すようにレーザ照射により金属マスク50の開口部51
下のポリイミドシート12及び接着材11、14のアブ
レーションを行う。
【0090】図9はかかるプリンタ孔加工に適用するレ
ーザ加工装置の構成図である。
【0091】KrFエキシマレーザ発振器52は、例え
ば波長190nmから400nmの紫外線の範囲の波長
を持つパルスのレーザ光を出力する機能を有している。
【0092】このKrFエキシマレーザ発振器52から
出力されるレーザ光路上には、ミラー53、入射レンズ
54、カライドスコープ55及び光学レンズ56が配置
されている。
【0093】このようなレーザ加工装置を用いてのプリ
ンタ孔の加工は次の通り行われる。
【0094】KrFエキシマレーザ発振器52からレー
ザ光が出力されると、このレーザ光は、ミラー53で反
射し、入射レンズ54を通してカライドスコープ55に
入射する。
【0095】ここで、レーザ光は、カライドスコープ5
5の作用によりポリイミドシート12における加工点で
のレーザ光の強度が均一な分布となるように調整され
る。そして、レーザ光は、光学レンズ56により平行光
に変換されて、金属マスク50及びポリイミドシート1
2に対して垂直方向に照射される。
【0096】この場合、平行光となっているレーザ光
を、金属マスク50の全ての開口部51をカバーする長
さのライン状のレーザ光に変換し、このライン状のレー
ザ光を金属マスク50に照射してもよい。
【0097】このとき、金属マスク50には、テーパ状
の複数の開口部51が形成されているので、ポリイミド
シート12へのオリフィス孔の加工は、図10の金属マ
スクの1つの開口部における加工作用の詳細図に示す通
りにして行われる。
【0098】すなわち、平行光となっているレーザ光
は、金属マスク50及びポリイミドシート12に対して
垂直方向に照射されるので、金属マスク50の表面に照
射されたレーザ光は反射されるが、金属マスク50の各
開口部51内に入射したレーザ光は、その一部が通り抜
けて直接ポリイミドシート12に照射し、他の一部が傾
斜している側壁で反射してポリイミドシート12に対し
て角度を持って照射する。
【0099】このようにレーザ光は、ポリイミドシート
12に対して直接に照射するとともに角度を持って照射
するので、これらレーザ光が照射される部分のポリイミ
ドシート12及び接着材11、14は除去され、ポリイ
ミドシート12には、図7(e) 及び図10に示すように
逆テーパのオリフィス孔57が形成される。
【0100】ここで、図10の金属マスク開口部におけ
る加工作用の詳細図に示すように、金属マスク50の側
壁のテーパ角をs1 (rad )、レーザ光の照射角を金属
マスク50に対して垂直、金属マスク50の板厚をt
(mm)、金属マスク50の開口部51におけるレーザ光
入射側の穴径をd1 (mm)、出射側の穴径をd2 (mm)
とすると、ポリイミドシート12に逆テーパ形状を持つ
オリフィス孔57を形成するための条件(上記第1の実
施の形態のように3方向からのレーザ光照射と同じ条
件)は、 (d1 +d2 )/2t=tan(2s1 ) …(1) となる。
【0101】一方、逆テーパのオリフィス孔57を形成
する条件の上記式(1) において、左辺の数値が右辺の数
値よりも大きくなり、 (d1 +d2 )/2t>tan(2s1 ) …(2) の関係になると、金属マスク50の側壁でのレーザ光の
反射がさらに片側1回づつ増える。これにより、逆テー
パ形状のオリフィス孔57の形成は、図11に示すよう
にレーザ光がポリイミドシート12に対して5方向から
の照射となり、テーパ角の大きなオリフィス孔58が形
成される。
【0102】又、逆テーパのオリフィス孔57を形成す
る条件の上記式(1) において、右辺の数値が左辺の数値
よりも大きくなり、 (d1 +d2 )/2t<tan(2s1 ) …(3) の関係になると、図12に示すように金属マスク50の
側壁で1回の反射によりレーザ光のポリイミドシート1
2に対する照射のエリアが狭くなる。これにより、ポリ
イミドシート12には、側壁が逆テーパ形状部分ととも
にストレートの部分を持つオリフィス孔59が形成され
る。
【0103】このように逆テーパのオリフィス孔57を
形成する条件を上記式(1) 〜(3) のいずれかに選択する
ことにより、ポリイミドシート12に形成されるオリフ
ィス孔のテーパ角を制御できる。
【0104】従って、オリフィス孔の仕様に応じて逆テ
ーパのオリフィス孔57を形成する条件を選択すればよ
い。
【0105】次に、第4の工程において、オリフィス孔
57の形成の後、図7(e) に示すように金属マスク50
が取り外され、続いて同図(f) に示すようにポリイミド
シート12上に存在する接着材14の残査が除去され
る。
【0106】このように上記第3の実施の形態において
は、金属マスク50にテーパ状の開口部51を形成し、
この金属マスク50に対して垂直方向に平行光となって
いるレーザ光を照射するので、上記第1及び第2の実施
の形態のようにゴニオステージ21を用いなくても、簡
単な構成でかつ容易にポリイミドシート12に対し、イ
ンクの良好な吐出に必要な条件である逆テーパ形状を持
つ複数のオリフィス孔57を一括で精度が高く形成でき
る。
【0107】従って、光学系に特別な性能が要求される
ことがないので、装置構成の簡略化が図れるとともに高
速処理が可能となる。
【0108】そのうえ、逆テーパのオリフィス孔57を
形成する条件、すなわち金属マスク50の開口部のテー
パ角s1 、金属マスク50の板厚tを選択し、その条件
に対応する開口部51が形成された金属マスク50を使
用することにより、ポリイミドシート12に形成される
オリフィス孔のテーパ角を制御できたり、テーパ角の側
壁とあわせてストレート側壁を持つ孔も加工できる。
【0109】なお、上記第1及び第2の実施の形態と同
様に、プリントヘッド10にポリイミドシート12を接
着した後にオリフィス孔57を形成することができ、オ
リフィス孔57が接着材11、14により目詰まりする
ことなく、確実なオリフィス孔57を加工でき、しかも
複数の逆テーパ形状のオリフィス孔57を一括に加工で
きる。
【0110】又、金属マスク50がポリイミドシート1
2に接着されているので、密着性不足を回避でき、孔径
精度を大幅に改善して高くできる。
【0111】なお、上記第3の実施の形態は、次の通り
変形してもよい。
【0112】例えば、金属マスク50の開口部51の形
状は、単純なテーパ形状に限らず、傾斜する側壁に凹曲
面又は凸曲面を設けたり、傾斜する側壁に段差を設けた
りして、ポリイミドシート12に形成される逆テーパ状
のオリフィス孔57の形状を制御してもよい。
【0113】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、複
数の逆テーパ形状のオリフィス孔を目詰まりなく一括
に、かつ孔径精度を高く形成できるプリントヘッドの製
造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるプリントヘッドの製造方法をイ
ンジェクトプリンタのオリフィス孔加工に適用した第1
の実施の形態の製造プロセスを示す図。
【図2】同オリフィス孔加工に用いる金属マスクの構成
図。
【図3】同プリンタ孔加工に適用するレーザ加工装置の
構成図。
【図4】レーザ光照射による逆テーパのオリフィス孔の
形成方法を示す図。
【図5】本発明に係わるプリントヘッドの製造方法をイ
ンジェクトプリンタのオリフィス孔加工に適用した第2
の実施の形態の製造プロセスを示す図。
【図6】吸収型マスクをパターニングして形成したポリ
イミドシートを示す図。
【図7】本発明に係わるプリントヘッドの製造方法をイ
ンジェクトプリンタのオリフィス孔加工に適用した第3
の実施の形態の製造プロセスを示す図。
【図8】同オリフィス孔加工に用いる金属マスクの構成
図。
【図9】プリンタ孔加工に適用するレーザ加工装置の構
成図。
【図10】金属マスク開口部における加工作用を示す模
式図。
【図11】金属マスク開口部の条件を変更した場合の加
工作用を示す模式図。
【図12】金属マスク開口部の条件を変更した場合の加
工作用を示す模式図。
【図13】従来のインクジェットプリンタにおける金属
オリフィス板の接着状態を示す図。
【図14】オリフィス孔の逆テーパ形状を示す図。
【図15】マスク密着性と孔径増加との関係を示す図。
【符号の説明】
1…複数のインク供給溝、 10…プリントヘッド、 11,14,32…接着材、 12,30…ポリイミドシート、 13…金属ステンシルマスク(金属マスク)、 20…Xテーブル、 21…ゴニオステージ、 22…KrFエキシマレーザ発振器、 25…カライドスコープ、 26…結像レンズ、 27,33…オリフィス孔、 31…金属膜(アルミ膜)、 40…吸収型マスク、 50…金属マスク、 51…開口部、 52…KrFエキシマレーザ発振器、 57,58,59…オリフィス孔。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のインク供給溝の形成されたプリン
    トヘッド筐体に対し、高分子材料から成る加工用プレー
    トを接着する工程と、 複数の開口が形成された金属部材を、これら開口と前記
    各インク供給溝とを位置決めして前記被加工用プレート
    の表面上に接着する工程と、 前記金属部材をマスクとしてレーザ光を前記複数の開口
    を通して前記被加工用プレートに照射し、これら開口に
    対応して部分的に少なくとも前記被加工用プレート及び
    接着材を除去して複数のインク噴出孔を形成する工程
    と、を有することを特徴とするプリントヘッドの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 高分子材料から成る被加工用プレートの
    一方の表面に金属部材を形成する工程と、 プリントヘッド筐体における複数のインク供給溝に対応
    する前記金属部材の部分を除去して複数の開口を形成す
    る工程と、 これら開口の形成された前記金属部材の形成された前記
    被加工用プレートを前記各インク供給溝と位置決めして
    接着した状態で、前記金属部材をマスクとしてレーザ光
    を前記複数の開口を通して前記被加工用プレートに照射
    し、これら開口に対応して部分的に少なくとも前記被加
    工用プレート及び接着材を除去して複数のインク噴出孔
    を形成する工程と、を有することを特徴とするプリント
    ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記被加工用プレートは、高分子材料と
    してポリイミド又はポリサルフォンが用いられることを
    特徴とする請求項1又は2記載のプリントヘッドの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記レーザ光を前記金属板の前記複数の
    開口を通して前記被加工用プレートに少なくとも2方向
    から照射することを特徴とする請求項1又は2記載のプ
    リントヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記レーザ光は、波長190nmから4
    00nmの範囲を用いることを特徴とする請求項1又は
    2記載のプリントヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記被加工用プレートの一方の表面に金
    属部材を蒸着、スパッタ又はメッキにより形成すること
    を特徴とする請求項2記載のプリントヘッドの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 エッチングにより前記金属部材を部分的
    に除去することを特徴とする請求項2記載のプリントヘ
    ッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記金属部材付きの前記被加工用プレー
    トを前記プリントヘッド筐体に接着し、この後に、前記
    プリントヘッド筐体の複数のインク供給溝に対応する前
    記金属部材を部分的に除去して前記複数の開口を形成す
    ることを特徴とする請求項2記載のプリントヘッドの製
    造方法。
  9. 【請求項9】 前記被加工用プレートに前記金属部材を
    形成し、前記プリントヘッド筐体の複数のインク供給溝
    に対応して前記金属部材を部分的に除去して前記複数の
    開口を形成し、この後に、これら開口を有する前記金属
    部材の形成された前記加工プレートを前記プリントヘッ
    ド筐体に位置決めして接着することを特徴とする請求項
    2記載のプリントヘッドの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記金属部材として前記レーザ光に対
    する吸収性を有する非金属部材を用いることを特徴とす
    る請求項2記載のプリントヘッドの製造方法。
  11. 【請求項11】 テーパ状の複数の開口部が形成された
    前記金属部材を用い、この金属部材をマスクとしてレー
    ザ光を前記複数の開口部を通過させるとともに前記開口
    部の傾斜している側壁で反射させて前記被加工用プレー
    トに照射し、この被加工用プレートにテーパ状の複数の
    インク噴出孔を形成することを特徴とする請求項1記載
    のプリントヘッドの製造方法。
  12. 【請求項12】 所望のテーパ角に形成された前記開口
    部を持つ前記金属部材を前記被加工用プレートに接着
    し、前記被加工用プレートに形成される前記インク噴出
    孔のテーパ角を制御することを特徴とする請求項11記
    載のプリントヘッドの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記金属部材は、前記レーザ光に対し
    て反射率の高い材料から形成されていることを特徴とす
    る請求項11記載のプリントヘッドの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記被加工用プレートにテーパ状の前
    記インク噴出孔を形成する条件は、前記レーザ光を前記
    開口部に対して略垂直方向に入射し、前記金属部材に形
    成された前記開口部のテーパ角をs1 、前記金属部材の
    板厚をt、前記開口部における前記レーザ光入射側及び
    出射側の穴径をそれぞれd1 、d2 とした場合、(d1
    +d2 )/2tとtan(2s1 )との大きさの関係を
    変えることを特徴とする請求項11記載のプリントヘッ
    ドの製造方法。
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