JPH10275957A - 光半導体チップキャリア - Google Patents

光半導体チップキャリア

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JPH10275957A
JPH10275957A JP9079317A JP7931797A JPH10275957A JP H10275957 A JPH10275957 A JP H10275957A JP 9079317 A JP9079317 A JP 9079317A JP 7931797 A JP7931797 A JP 7931797A JP H10275957 A JPH10275957 A JP H10275957A
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Japan
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semiconductor chip
optical semiconductor
chip carrier
optical
base substrate
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JP9079317A
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Hiroyuki Gomyo
博之 五明
Satoshi Aoki
聰 青木
Minoru Fujita
実 藤田
Masahiro Aoki
雅博 青木
Tatsumi Ido
立身 井戸
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実装の簡易な高周波特性を改善した光半導体
チップキャリアを得る。 【解決手段】 光半導体チップキャリア60を導電性の
ベース基板25と誘電体基板41で構成する。誘電体基
板41上には、信号ライン251、接地ライン252、
終端抵抗253、メッキ処理されたスルーホール256
等が形成される。半導体レーザ151と光変調器152
からなる集積化光源チップ15がベース基板上に基板4
1と隣接して半田付けされ、バイアス用のチップコンデ
ンサ3もベース基板上に半田付けされる。半導体レーザ
とチップコンデンサ間、光変調器と信号ライン間等はボ
ンディングワイヤ751〜753により接続される。 【効果】 チップキャリアに起因するインダクタンスや
寄生容量の低減、ボンディングワイヤ接続箇所の低減に
より、高周波化と実装工数低減が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光半導体レーザや
光変調器などの光半導体チップとチップコンデンサなど
の部品とを一緒にパッケージに組み込んで構成する光モ
ジュール等で使用するのに好適な光半導体チップキャリ
アに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光モジュールは、半導体レーザ
ダイオード(以下、半導体LDと称する)や光変調器等
の光半導体チップ及びチップコンデンサなどを半田付け
して搭載した光半導体チップキャリアを、電源端子、入
力信号端子、接地端子、光出力用ファイバコネクタ端子
などを備えたパッケージ内に組み込むことにより形成さ
れている。半導体LD等の光半導体チップは、半導体メ
モリやマイクロプロセッサなどのシリコン半導体チップ
と異なり、電気信号特性の検査だけでなく、光出力の特
性を測定して良品選別を行う必要がある。
【0003】しかしながら、光出力の特性を測定するに
は、外部測定系へ出射光の光軸合わせ等の調整を行う必
要がある。このため、光半導体チップ上にプローブを当
てての測定では、発光パターンや、高周波特性を含めた
光出力特性の正確な測定が行えない。そこで、通常、光
モジュールに組み込む光半導体チップのチップ選別は次
のように行っている。
【0004】例えば、半導体LDチップの場合、複数個
の半導体LDチップをウエハから横一列に切り出した状
態で、先ずプローブ測定検査によるパルス駆動選別を行
う。この場合、外部測定系と厳密な光軸合わせの調整等
を必要としない測定項目、すなわち電流−光出力特性と
発振波長の測定等によりチップの大まかな良否判定を行
う。ここでパルス駆動により選別を行うのは、直流駆動
では放熱が問題となって測定できないからである。次
に、パルス駆動選別により選別された良品チップおよび
コンデンサ等を半田付けした光半導体チップキャリアを
評価用ステムに実装し、CW(Continuous Wave)駆動
選別を行う。なお、評価用ステムへの実装については後
述する。このCW駆動選別では、評価用ステムに外部測
定系を接続して電流−光出力特性、発振波長、発光パタ
ーン、及び高周波特性等を測定して良否判定をする。半
導体LDチップ等を搭載した光半導体チップキャリアは
評価用ステムから外された後、所要の特性仕様を満足す
る良品チップを搭載した光半導体チップキャリアだけが
最終的にパッケージに組み込まれて光モジュールとな
る。
【0005】ここで、半導体LDと光変調器を集積化し
た集積化光源チップ11を搭載した光半導体チップキャ
リアの評価用ステムへの実装について、図1を用いて説
明する。図1は、集積化光源チップやチップコンデンサ
等を搭載した従来の光半導体チップキャリアの概略を示
す図であり、同図(a)は評価用ステムに取り付けた光
半導体チップキャリアの平面図、(b)は平面図中に示
したA−A’線に沿った部分の断面図である。
【0006】図1(a),(b)において、参照符号1
0は接地ラインとしても使用する金属導体から成る高周
波特性評価用ステムを示し、この評価用ステム10上に
は高周波伝送線路となるマイクロストリップ線路2a,
2b,2cを形成した誘電体基板4が半田付け等により
固着されている。更に、誘電体基板4上のストリップ線
路2b,2c間には、高周波整合用の終端抵抗5が半田
付けされている。また、マイクロストリップ線路2cに
は評価用ステム10に達するメッキ処理したスルーホー
ル26が形成され、評価用ステム10と電気的に接続さ
れている。更に、ボンディングパッド部22を設けたセ
ラミックなどの誘電体材料からなる光半導体チップキャ
リア21に、集積化光源チップ11とチップコンデンサ
3が半田付けされ、集積化光源チップ11とチップコン
デンサ3の表面側電極との間、及び集積化光源チップ1
1とボンディングパッド部22との間は、それぞれボン
ディングワイヤ711及び712により電気的に接続さ
れている。この光半導体チップキャリア21が、固着さ
れた誘電体基板4を有する評価用ステム10に半田付け
される。更に、チップコンデンサ3の裏面側電極は、複
数本のボンディングワイヤ715により接地電位の評価
用ステム10に電気的に接続され、ボンディングパッド
部22とマイクロストリップ線路2a,2bとはそれぞ
れボンディングワイヤ713,714により電気的に接
続されている。
【0007】このようにして光半導体チップキャリア2
1の評価用ステム10への実装が行われ、前述したCW
駆動選別にかけられる。CW駆動選別の測定後、光半導
体チップキャリア21と評価用ステム側に接続されてい
たボンディングワイヤ713,714,715を切離し
た後、評価用ステム10に半田付けで固定していた光半
導体チップキャリア21を外す。同様にして、別の集積
化光源チップを搭載した光半導体チップキャリアを評価
用ステムに取付け、CW駆動選別にかける。これを繰り
返して、集積化光源チップの良否判定を行い、選別す
る。
【0008】なお、この関連技術に関しては、例えば電
子情報通信学会論文誌C−I,Vol.J77−C−
I,No.5,pp.268−275(1994年5
月)等があるが、光モジュールを構成する光半導体チッ
プキャリアの詳細については開示されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、光半
導体チップの実装に関して光半導体チップを搭載する光
半導体チップキャリアに小型化、高速化が要求されてい
る。しかしながら、前述したように、従来は光半導体チ
ップ11とチップコンデンサ3をそれぞれ誘電体を材料
とする光半導体チップキャリア21に半田付けし、この
光半導体チップキャリア21をマイクロストリップ線路
を有する誘電体基板4が固着された高周波特性の評価用
ステム10に搭載していた。更に、高周波整合用の終端
抵抗5を、光半導体チップキャリアの外付けとして、評
価用ステムの誘電体基板4上に半田付けしていた。ま
た、それぞれの部品間は、ボンディングワイヤ711、
712、713、714、715により接続していた。
このため、ボンディングワイヤのインダクダンス成分が
特性に影響を与えていた。
【0010】図1に示した評価用ステム10ヘの実装状
態について、図2の等価回路を用いて高周波特性の数値
計算を行った結果が、図3(b)と(c)である。ここ
で、図2に示した等価回路の各パラメータは、次の通り
である。Z0は評価用ステム4のマイクロストリップラ
インのインピーダンスで50Ω、L1はボンディングワ
イヤ713のインダクタンスで0.3nH、L2はボン
ディングワイヤ714のインダクタンスで0.3nH、
Lpはボンディングパッド部22のインダクタンスで
0.1nH、L4はボンディングワイヤ715のインダ
クタンスで0.1nH、L3はボンディングワイヤ71
2のインダクタンスで0.9nH、Ccはボンディング
パッド部22の容量で0.3pF、Cgは光半導体チッ
プキャリア21の容量で0.3pF、Rinは半導体L
Dチップ11の光変調器部の内部抵抗で5Ω、Cmは半
導体LDチップ11の光変調器部の容量で0.4pF、
Rtは終端抵抗5の抵抗で50Ωである。なお、半導体
LD部は直流駆動であるから高周波特性の解析では無視
できるため、図2では変調器部だけを等価回路に表わし
ている。従って、ボンディングワイヤ711のインダク
タンス成分は、省略してある。
【0011】これらの数値を用いて計算した結果、図3
(a)に示したように、周波数応答特性では7GHz近
傍でピーキングが生じ、さらに図3(b)に示したよう
に、高周波反射特性が劣化することがわかった。
【0012】また、評価用ステム10への実装作業にお
いて、光半導体チップ11及びチップコンデンサ3の光
半導体チップキャリア21への半田付け、外付けの終端
抵抗5の誘電体基板4への半田付け、さらに、光半導体
チップキャリア21の評価用ステム10への半田付け、
及びワイヤボンディング等の作業があり、評価用ステム
への実装工程に時間を要する難点があった。評価用ステ
ム10からボンディングワイヤを切断して外した後、光
モジュールへ実装する実装工程においても、同様の作業
が再度必要であり、時間を要する難点があった。ボンデ
ィングワイヤの接続及び切断箇所が多いと、作業中に傷
を付けたり、機械的ストレスが増加して、歩留まり低下
をきたす一つの原因ともなる。
【0013】そこで、本発明の目的は、高周波特性を改
善した光半導体チップキャリアを提供することにある。
また、半田付けされる部品数を減らして実装時間を短縮
できる光半導体チップキャリアを提供することも目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1で示した従来の光半
導体チップキャリア21の高周波特性の劣化は、ボンデ
ィングワイヤのインダクタンスと光半導体チップ11の
奇生容量との共振が原因である。この対策として、ボン
ディングワイヤ長を短くしてインダクタンスを減少させ
ることが有効である。
【0015】従って、前述した課題を解決するために、
本発明に係る光半導体チップキャリアは、例えば図6に
示すように光半導体チップの近傍まで高周波伝送線路を
形成しボンディングワイヤ長を短縮することができるよ
うに構成した。すなわち、本発明に係る光半導体チップ
キャリアは、高熱伝導性を有する導電性のベース基板
と、このベース基板上の一部に固着された誘電体基板と
からなり、この誘電体基板上には入力信号ラインとなる
高周波伝送線路とベース基板に電気的に接続可能な導電
性材料を含むスルーホール部を有する接地ラインと高周
波伝送線路の入力信号と高周波整合をとるための抵抗と
が少なくとも形成されていて、ベース基板上の誘電体基
板と隣接する位置に光半導体チップを固着して高周波伝
送線路と光半導体チップ間を最短距離でボンディングワ
イヤにより接続できるように構成したことを特徴とする
ものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係る光半導体チップキャ
リアの好適な実施の形態は、高熱伝導性を有するSiや
CuWなどからなる導電性のベース基板と、このベース
基板上の一部に半田付けなどで固着された誘電体基板と
から光半導体チップキャリアが構成され、この誘電体基
板上には入力信号ラインとなるマイクロストリップライ
ンで形成した高周波伝送線路とベース基板に電気的に接
続可能な導電性材料を含むスルーホール部、例えばメッ
キ処理されたスルーホール部を有する接地ラインと高周
波伝送線路の入力信号と高周波整合すなわちインピーダ
ンスマッチングをとるための50Ωの終端抵抗とが少な
くとも形成されていて、ベース基板上の誘電体基板と隣
接する位置に光半導体チップを固着して高周波伝送線路
と光半導体チップ間をボンディングワイヤにより最短距
離で接続できるようにした構成の光半導体チップキャリ
アである。
【0017】このように光半導体チップキャリアを、導
電性材料を用いたベース基板と、高周波伝送線路及びイ
ンピーダンスマッチング用の抵抗とを設けた誘電体基板
とから構成し、光半導体チップをベース基板上に高周波
伝送線路と隣接して固着できるようにした。これによ
り、高周波伝送線路とのボンディングワイヤ長を短くで
きる。それと同時に、寄生容量の低減及びワイヤボンデ
ィング箇所の低減が図れるので、高周波化及び実装工数
の低減を達成できる。
【0018】
【実施例】次に、本発明に係る光半導体チップキャリア
の更に具体的な実施例につき、添付図面を参照しながら
以下詳細に説明する。
【0019】<実施例1>図6は、本発明による光半導
体チップキャリアの一実施例を示す図であり、同図
(a)は光半導体チップやチップコンデンサ等を光半導
体チップキャリアに実装した状態の平面図、(b)はそ
の側面図である。本実施例の光半導体チップキャリア6
0は、ベース基板25と誘電体基板41とで構成されて
いる。なお、図6には評価用ステムは示していない。
【0020】本実施例では、光半導体チップとして、光
変調器152と半導体LD151を集積化した集積化光
源チップ15を誘電体基板41と最隣接する位置のベー
ス基板25上に実装している。集積化光源チップ15と
バイアス端子用のチップコンデンサ3は、ベース基板2
5上に半田付けしている。なお、本実施例で用いる集積
化光源チップ15は、数Gビット/秒〜数十Gビット/
秒の高速変調を要求される長距離・大容量光伝送システ
ム等に適用可能な光源である。この集積化光源チップ1
5は、半導体LD151に直流バイアスを印加して常に
発光させておき、光変調器151に高周波信号を印加し
て高速変調した半導体LDの出射光を取り出し、光ファ
イバ伝送に用いるものである。この場合、チップコンデ
ンサ3は、高周波成分をバイパスさせて直流バイアスを
安定化させるために設けてある。このような集積化光源
チップ15は、半導体LDを直接駆動電流によりオンオ
フして光ファイバ伝送する構成の場合に比べて、出射光
のスペクトルの広がりが抑えられ、長距離伝送に向いて
いる。
【0021】本実施例の光半導体チップキャリア60
は、ベース基板25に高熱伝導性を有する導電性の基
板、例えば、Si基板やCuW基板等を用いている。従
って、ベース基板25の電位は、評価用ステムに半田付
けされて測定する場合、接地電位となる。このベース基
板25に固着された誘電体基板41上には、高周波線路
となる信号ライン251と接地ライン252とがマイク
ロストリップ線路で同一平面上に形成され、信号ライン
251と接地ライン252が非対称に配置された非対称
コープレーナ電極構造となるように形成されている。更
に、誘電体基板41上には薄膜抵抗或いはチップ抵抗に
よる50Ωの終端抵抗253も設けられている。接地ラ
イン252にはベース基板25に達する内部がメッキ処
理されたスルーホール256が設けられており、これに
より接地ライン252はベース基板25に電気的に接続
される。
【0022】そして、信号ライン251と集積化光源チ
ップの変調器152との間、終端抵抗253と集積化光
源チップの変調器152との間、及び集積化光源チップ
の半導体LD151とチップコンデンサ3との間は、そ
れぞれをボンディングワイヤ751,752,753に
より電気的に接続している。
【0023】このように構成される本実施例の光半導体
チップキャリア60では、従来例のように、ボンディン
グパッド部22を用いる代わりに、光半導体チップキャ
リア60上の集積化光源チップ15の近傍まで、高周波
伝送線路(すなわち信号ライン251)を形成してボン
ディングワイヤ長を短くしている。また、ベース基板2
5にはSi、CuW等の導電性の材料を用い、光半導体
チップキャリア60に起因するインダクタンスや寄生容
量を無視できるまでに減少させている。従来例のチップ
キャリア21の高周波特性の劣化は、ボンディングワイ
ヤのインダクタンスと光半導体チップの寄生容量との共
振が原因である。従って、本実施例の光半導体チップキ
ャリア60はこの対策としてボンディングワイヤ長を短
くしてインダクタンスを減少させている。
【0024】本実施例の光半導体チップキャリア60の
等価回路を示せば、図7のようになる。但し、図7に示
した等価回路では直流バイアス系を除いてある。図7に
おいて、Z0’は信号ライン251のインピーダンス、
L1’はボンディングワイヤ751のインダクタンス、
L2’はボンディングワイヤ752のインダクタンス、
Rin’は集積化光源チップ15の変調器部152の内
部抵抗、Rt’は終端抵抗253の抵抗値、Cm’は集
積化光源チップ15の変調器部152の容量である。こ
の等価回路を用いて、周波数応答特性と高周波反射特性
を数値計算により求めた結果が、図8の(a)及び
(b)である。ここで、計算に使用した上記パラメータ
のそれぞれの値は、Z0’=50Ω、L1’=0.6n
H、L2’=0.7nH、Rin’=10Ω、Cm’=
0.4pFである。
【0025】従来例の光半導体チップキャリア21を用
いた場合の計算結果を示した図2と比較して、本実施例
の光半導体チップキャリア60では周波数応答特性で約
4GHz、高周波反射特性で約15dB改善される。ま
た、従来例では評価用ステム側に設けた終端抵抗を、本
実施例では光半導体チップキャリア60に内蔵させ、ベ
ース基板25に導電性材料を用いたことにより、光半導
体チップキャリアの評価用ステムへの半田付け省略やワ
イヤボンディング回数を減少することができ、評価用ス
テムへの実装時間の短縮が図れる。同様に、ワイヤボン
ディング回数が減っただけ、光半導体チップキャリア6
0を評価用ステムから外して光モジュールへ組み込む場
合の実装時間も短縮する。
【0026】本実施例の光半導体チップキャリア60
は、信号ライン251と接地ライン252とが非対称コ
ープレーナ電極構造となっていて、出射角の大きな集積
化光源チップを用いる場合に好適である。評価用ステム
上の信号ラインと光半導体チップキャリアの信号ライン
251とを最短距離に配置してボンディングしても、出
射光を遮ることがないからである。例えば、図5に示し
たようにベース基板25上に固着した誘電体基板42に
形成する電極パターンとして、信号ライン252を並列
に挾むように接地ライン252a,252bを形成する
対称コープレーナ電極構造にすると、ボンディングワイ
長を短くするために、集積化光源チップ14の実装位置
が光半導体チップキャリア61のベース基板25上の奧
の最隣接位置に半田付けされる。集積化光源チップ14
が光出射角の大きな出射パターンを有するを場合、出射
光6の一部分がチップキャリア61で遮られてしまう。
なお、図5は本発明に係る光半導体チップキャリアの平
面図であり、図6と同様の構成部分については同一の参
照符号を付してある。従って、図5に示した光半導体チ
ップキャリア61は、光出射角の小さな出射パターンを
有する集積化光源チップを搭載する場合に適している。
【0027】<実施例2>図4は、本発明による光半導
体チップキャリアの別の一実施例を示す図であり、同図
(a)は光半導体チップやチップコンデンサ等を光半導
体チップキャリアに実装して評価用ステムに搭載した状
態の平面図、(b)はそのB−B’線における断面図で
ある。
【0028】本実施例の光半導体チップキャリア70
は、導電性のベース基板23とセラミックなどからなる
誘電体基板42とで構成される。誘電体基板42には、
マイクロストリップ線路からなる信号ライン231と、
これを挾むように両側に並行に接地ライン232,23
4が設けられた対称コープレーナ電極構造を形成してい
る。更に、ボンディングパッド235と接地ライン23
4との間には、薄膜抵抗による終端抵抗233が形成さ
れている。接地ライン232,234には、ベース基板
23に達する内部がメッキ処理されたスルーホール23
6が形成されていて、電気的にベース基板23と接続さ
れている。信号ライン231は、評価用ステム10に固
着された誘電体基板4上に形成された信号ライン401
と最短距離でボンディングワイヤ261により電気的に
接続されている。ベース基板23上には、チップコンデ
ンサ3と、光半導体チップとしてマッハツェンダ型光変
調器を形成した光変調器チップ13とが誘電体基板42
に半田付けされ、信号ライン231と光変調器チップ1
3間、ボンディング電極部235と光変調器チップ13
間、および光変調器チップ13とチップコンデンサ3間
は、それぞれボンディングワイヤ262,263,26
4により電気的に接続されている。また、ベース基板2
3上の誘電体基板42の表面と、光変調器チップ13の
表面、及びチップコンデンサ3の表面の高さがほぼ一致
するように、ベース基板23の誘電体基板42を半田付
けする部分の厚さは、少し薄くしてある。これにより、
ボンディングし易くなると共にボンディングワイヤ長も
その分だけ短くでき、インダクタンスが減少する。
【0029】本実施例の光半導体チップキャリア70も
前記実施例と同様に、終端抵抗を内蔵させ、ベース基板
23に導電性材料を用いたことにより、光半導体チップ
キャリアの評価用ステムへの半田付け省略やワイヤボン
ディング回数を減少することができ、実装時間の短縮が
図れる。更に、光半導体チップキャリアに起因するイン
ダクタンスや寄生容量を無視できるまでに減少させてい
るので、前記実施例と同様に高周波特性の向上が図れ
た。また、対称コープレーナ電極構造としたことによ
り、信号ライン231に与えるノイズが低減される。
【0030】<実施例3>図9は、本発明に係る光半導
体チップキャリアのまた別の実施例を示す図であり、同
図(a)は光半導体チップやチップコンデンサ等を光半
導体チップキャリアに実装した状態の平面図、(b)は
その側面図である。
【0031】本実施例の光半導体チップキャリア62
は、導電性のベース基板27と、誘電体基板43とから
構成される。誘電体基板43には、信号ライン271及
び接地ライン272と、終端抵抗273とが集積化され
ている。従って、図6に示した集積化光源チップ15の
光変調器152と終端抵抗273の電極間のボンディン
グワイヤ752が省略できる。すなわち、本実施例では
図7に示した等価回路図において、ボンディングワイヤ
752に起因するインダクタンスL2’が無視できるこ
ととなり、高周波化とワイヤボンディング回数の低減と
を達成できる。
【0032】なお、接地ライン272にはメッキ処理さ
れた複数個のスルーホール256が設けられているの
で、これにより光半導体チップキャリア62を評価用ス
テムに搭載したときに接地ライン272は評価用ステム
と電気的に接続される。また、半導体LD151とチッ
プコンデンサ3間及び信号ライン251と光変調器15
2間は、図6と同様に、それぞれボンディングワイヤ7
53及び751により接続されている。
【0033】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明の精神を逸脱しない範囲内において種々
の設計変更をなし得ることは勿論である。例えば、実施
例では光半導体チップキャリア上に光半導体チップとチ
ップコンデンサとを搭載したが、半導体LDチップだけ
を搭載する用途の場合にも適用できることは言うまでも
ない。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、光半導体チップキャリ
アをSiやCuWといった高熱伝導性を有する導電性材
料を用いたベース基板と、信号ライン、接地ライン及び
終端抵抗を設けた誘電体基板とから構成することによ
り、光半導体チップキャリアに起因するインダクタンス
や寄生容量の低減及びボンディングワイヤ接続箇所の低
減が図れ、高周波化と評価用ステムへの実装工数及び光
モジュールへの実装工数の低減を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の光半導体チップキャリアを評価用ステム
に搭載した状態を示す図であり、(a)は平面図、
(b)は平面図中に示したA−A’線に沿った断面図で
ある。
【図2】図1に示した光半導体チップキャリアの等価回
路図である。
【図3】図2に示した等価回路により従来の光半導体チ
ップキャリアの高周波特性を計算した結果を示す図であ
り、(a)は周波数特性、(b)は反射特性である。
【図4】本発明に係る光半導体チップキャリアを評価用
ステムに搭載した一実施例を示す図であり、(a)は平
面図、(b)は側面図である。
【図5】本発明に係る光半導体チップキャリアの別の実
施例を示す図であり、出射角の大きな発光素子を実装し
た場合の状態を模式的に示した平面図である。
【図6】本発明に係る光半導体チップキャリアのまた別
の実施例を示す集積化光源とチップコンデンサを実装し
た図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図7】図6に示した光半導体チップキャリアの等価回
路図である。
【図8】図7に示した等価回路により本発明の光半導体
チップキャリアの高周波特性を計算した結果を示す図で
あり、(a)は周波数特性、(b)は反射特性である。
【図9】本発明に係る光半導体チップキャリアの更に別
の実施例を示す集積化光源とチップコンデンサを実装し
た図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
2a,2b,2c…マイクロストリップ線路、3…チッ
プコンデンサ、4,41,42…誘電体基板、6…出射
光、10…評価用ステム、11,14,15…集積化光
源チップ、13…光変調器チップ、21…光半導体チッ
プキャリア、22,235…ボンディングパッド部、2
3,25,27…ベース基板、26,236,256…
スルーホール、60,61,62,70…光半導体チッ
プキャリア、151…半導体LD、152…光変調器、
231,251,252,271,401…信号ライ
ン、232,234,252a,252b,272…接
地ライン、233,253、273…終端抵抗、261
〜264…ボンディングワイヤ、711〜715…ボン
ディングワイヤ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 雅博 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 井戸 立身 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高熱伝導性を有する導電性のベース基板
    と、該ベース基板上の一部に固着された誘電体基板とか
    らなり、 前記誘電体基板上には入力信号ラインとなる高周波伝送
    線路と該ベース基板に電気的に接続可能な導電性材料を
    含むスルーホール部を有する接地ラインと前記高周波伝
    送線路の入力信号と高周波整合をとるための抵抗とが少
    なくとも形成されていて、 前記ベース基板上の誘電体基板と隣接する位置に光半導
    体チップを固着して前記高周波伝送線路と光半導体チッ
    プ間をボンディングワイヤにより接続できるように構成
    したことを特徴とする光半導体チップキャリア。
  2. 【請求項2】前記ベース基板の導電材料は、Siまたは
    CuWである請求項1記載の光半導体チップキャリア。
  3. 【請求項3】前記高周波伝送線路および接地ラインは、
    マイクロストリップラインで形成してなる請求項1記載
    の光半導体チップキャリア。
  4. 【請求項4】前記高周波伝送線路は、その両側に前記接
    地ラインで挾まれるように隣接配置してなる請求項3記
    載の光半導体チップキャリア。
  5. 【請求項5】前記高周波伝送線路は、前記ベース基板に
    搭載する光半導体チップの出射光側と反対側の位置に前
    記接地ラインを隣接配置してなる請求項3記載の光半導
    体チップキャリア。
  6. 【請求項6】前記高周波整合をとるための抵抗は、前記
    高周波伝送線路と接地ラインとの間に設けられた終端抵
    抗である請求項1記載の光半導体チップキャリア。
  7. 【請求項7】前記光半導体チップは、半導体レーザダイ
    オードと光変調器とが集積化された集積化光源である請
    求項1記載の光半導体チップキャリア。
  8. 【請求項8】前記ベース基板は、前記誘電体基板の表面
    と前記光半導体チップの表面の高さが略同一となるよう
    に、誘電体基板を固着する部分の厚さが、光半導体チッ
    プを搭載する部分の厚さよりも薄く形成されてなる請求
    項1記載の光半導体チップキャリア。
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