JPH1027581A - 耐圧性外囲器とその製造方法並びに前記外囲器を使用したランプ - Google Patents

耐圧性外囲器とその製造方法並びに前記外囲器を使用したランプ

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JPH1027581A
JPH1027581A JP8201326A JP20132696A JPH1027581A JP H1027581 A JPH1027581 A JP H1027581A JP 8201326 A JP8201326 A JP 8201326A JP 20132696 A JP20132696 A JP 20132696A JP H1027581 A JPH1027581 A JP H1027581A
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Yumiko Nishibori
裕美子 西堀
Mari Nishibori
真理 西堀
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、外囲器の外
囲器本体の肩部から細径延長部にかけての曲面部分にお
ける内部歪みをなくする事で外囲器の耐圧性をより高く
し、内圧を高くした場合でも内部歪みに基づく破裂事故
を防止できるようにすることにある。 【技術手段】 フィラメント(6)又は電極
(6')を収納する外囲器本体(1H)と、外囲器本体(1H)の少
なくとも一方端に突設されている封止部分形成用の細径
延長部(1F)とで構成されたダブルエンド型ランプ(A)用
の外囲器(1)において、外囲器本体(1H)の肩部(1G)から
細径延長部(1F)にかけて形成される曲面部分が継ぎ目な
しの一体成形で構成されている事を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭用を含めあら
ゆる用途に使用されるダブルエンド型ランプ用で特に耐
圧性及び製造コストの点で優れた耐圧性外囲器とその製
造方法並びに前記外囲器を使用したランプに関する。
【0002】
【従来の技術】白熱電球、例えばGLSと呼ばれるナス
型の一般照明用白熱電球、アルミニウムを蒸着したリフ
レクタ型白熱電球、シールドビーム型白熱電球、シャン
デリアに使用される白熱電球、ガラス球の内部にシリコ
ンをコーティングしたシリカ球など各種の白熱電球が、
エジソンの発明以来、世界中で広汎に利用されてきた。
処が、将来のエネルギ事情を睨み、米国ではいち早く省
エネルギ法案を可決成立させ、これに基づいて照明分野
でも一般照明用白熱電球(現状ではシールドビーム型と
リフレクタ型に関してのみ)の明るさを25%向上させ
る事が法定された。そしてこの流れを受けて韓国でも立
法化されており早晩世界的な潮流となってくる事は疑い
がない所である。一方放電灯、特に金属蒸気放電灯(別
称メタルハライドランプ)の分野においても一般照明用
や車両照明(特に、ヘッドランプ用)として小型で高性
能なタイプのバルブに対する需要が急速に高まって来て
いる。
【0003】このような要請に応え得るものとして低消
費電力タイプのハロゲンランプや小型のメタルハライド
ランプがクローズ・アップされて来ている。即ち、ハロ
ゲンランプは、その発光効率が高く、前述のGLSと呼
ばれるナス型の一般照明用白熱電球に比べて同一消費電
力で明るさは30から40%増加し且つその寿命は約2
倍以上である。一方、小型メタルハライドランプもハロ
ゲンランプと比較して、更に省エネルギタイプで、且つ
光学特性がよく集光性にも優れ、総じて光の利用効率が
高いため、精密光学分野における需要も急増している。
【0004】しかしながら、前者のハロゲンランプでは
ハロゲンサイクルを管球内部で起こさせる必要があり、
そのために管球内壁温度が臭化物の場合には少なくとも
180℃以上、塩素化合物の場合でも150℃以上でな
ければならない。また、ハロゲンランプの寿命を延ばす
ためにはタングステンで構成されるフィラメントの蒸発
を抑制する必要があり、一般的に管球内を加圧(通常は
3〜7気圧)する方法が取られる。また、メタルハライ
ドランプにあっては加圧することにより電極の蒸発を抑
制してランプ寿命を長くする事ができ、また発光効率並
びに演色性の改善を実現する事ができる。このように外
囲器内の封入圧力を高くすると、外囲器に歪みが残留し
ていたり、外囲器の一部で耐圧性の低い箇所があると破
裂事故を生じる事がある。
【0005】図19〜21は、両端が細径に絞られたダ
ブルエンド型外囲器(1')の従来の製造手順を示すもの
で、所定寸法に切断された太径直管(31')の両端を加熱
して収縮させ、その収縮端(32')に細径の細径直管(30')
の加熱して軟化させた端部をそれぞれ接合し、図21の
ように両端に細径直管(30')が接続したハロゲンランプ
用やメタルハライドランプ用のダブルエンド型外囲器
(1')が形成されていた。
【0006】この場合、外囲器(1')の接合部分(1I')が
発生するのは、外囲器本体(1H')の肩部(1G')と細径直管
(30')との繋ぎ目部分である。(図22、23参照)。
この接合部分(1I')部分は、加熱時にバーナ炎の不純物
(例えば、バーナ炎がプロパン−酸素炎の場合はカーボ
ンが、水素−酸素炎の場合はOH基が不純物となる)
が、肩部(1G')と細径直管(30')との接合部分(1I')を形
成するその表面に付着し、これが接合時にガラス内部に
巻き込まれ、接合部分(1I')における内部欠陥を構成す
る。また、両者(1G')(30')の接合時におけるガラスの各
所での溶け具合や温度のバラツキ等により接合の強弱が
発生すると同時に軟化・接合の具合による熱的な歪みや
肉厚のバラツキが発生する。更にこれに材料配分の不均
一による内部歪みが接合部分(1I')に加わり、点灯・消
灯を繰り返している内に前記接合部分(1I')にクラック
が入り、往々にしてフィラメント(図示せず)の断線時
のアーク放電(シングルエンドタイプのハロゲンランプ
に比較してダブルエンド型の場合はその可能性は少ない
が)により急激に外囲器(1')内の圧力が増大し、内部欠
陥を包含する接合部分(1I')或いはその周囲部分から瞬
時に破裂する事があった。故に、外囲器(1')の構造上の
欠陥からその寿命を延ばすために十分なる加圧が出来な
かった。
【0007】また、最近特に一般化されつつある商用電
圧で使用される低消費電力型ハロゲンランプや小型高性
能のメタルハライドランプにおいては、小型であるが故
に大変に厳しい製造条件が要求される。特に、ランプを
構成する原材料から発生する不純物や不純ガスが大きく
性能に影響する。いかに不純物や不純ガスを排除するか
がランプの性能を向上させる上で大きな課題となってお
り、前述の接合時のカーボンやOH基などは極力避けね
ばならない。外囲器本体(1H')の肩部(1G')と細径直管(3
0')との前記接合部分(1I')には、前述のように不純物や
不純ガスが包含されているため、外囲器本体(1H')内に
接合部分(1I')が露出していると、ランプの点灯中に前
記接合部分(1I')から外囲器本体(1H')内に不純物や不純
ガスが放散され、これが低消費電力型ハロゲンランプや
小型高性能のメタルハライドランプの特性や寿命低下に
大きな影響を与えていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決課題は、
外囲器にあっては、外囲器本体の肩部から細径延長部
にかけてに形成される曲面部分が継ぎ目なしの一体成形
で構成することにより、この部分における従来のような
内部歪みや内部欠陥をなくして外囲器の耐圧性をより高
くし、外囲器の内圧を高くした場合でも内部歪みや内部
欠陥に基づく破裂事故を防止できるようにすることにあ
り、この外囲器を使用したランプにあっては、接合部
分が外囲器本体内に露出しないようにして低消費電力型
ハロゲンランプや小型高性能のメタルハライドランプの
特性や寿命低下に大きな影響を与えないようにすること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1は肩部(1G)から
細径延長部(1F)における本発明の継ぎ目なしダブルエン
ド型外囲器(1)に関し『フィラメント(6)又は電極(6')を
収納する外囲器本体(1H)と、外囲器本体(1H)の少なくと
も一方端に突設されている封止部分形成用の細径延長部
(1F)とで構成されたダブルエンド型ランプ(A)用の外囲
器(1)において、外囲器本体(1H)の肩部(1G)から細径延
長部(1F)にかけて形成される曲面部分が継ぎ目なしの一
体成形で構成されている』事を特徴とする。これによれ
ば、ダブルエンド型ランプ(A)用の外囲器本体(1H)の肩
部(1G)から細径延長部(1F)にかけて形成される曲面部分
に継ぎ目がないので、この部分に従来のような内部歪み
や内部欠陥が生じず、外囲器(1)内に高圧ガスを封入し
たとしても従来のようにこの肩部(1G)が弱点となって破
裂を生じるような事がない。
【0010】『請求項2』は前記ダブルエンド型ランプ
(A)用の外囲器(1)の製造方法に関し『外囲器形成用直管
(31)の適所を加熱しつつ細径に形成し、前記細径部分(1
f)又は太径部分(1h)或いは細径部分(1f)と太径部分(1h)
の組み合わせで適所を切断して、フィラメント(6)又は
電極(6')を収納する太径の外囲器本体(1H)と、外囲器本
体(1H)の少なくとも一方端に突設されている封止部分形
成用の細径延長部(1F)とで構成され、前記外囲器本体(1
H)の肩部(1G)から細径延長部(1F)にかけてに形成される
曲面部分が継ぎ目なしの一体成形となっている』事を特
徴とするものである。ここで、前記切断箇所は、1又は
2箇所以上において、細径部分(1f)のみ、又は太径部分
(1h)のみ或いは細径部分(1f)と太径部分(1h)など各種組
み合わせがその用途に合わせて採用される。(図3(イ)
〜(ホ)参照)
【0011】『請求項3』はダブルエンド型ランプ(A)
用の外囲器(1)において、細径部分(1f)に補助筒(30)を
接続した場合で『外囲器形成用直管(31)の適所を加熱し
つつ細径に形成し、細径部分(1f)又は太径部分(1h)或い
は細径部分(1f)と太径部分(1h)の組み合わせで適所を切
断し、細径部分(1f)に補助筒(30)を接続してフィラメン
ト(6)或いは電極(6')を収納する太径の外囲器本体(1H)
と、外囲器本体(1H)の少なくとも一方端に突設されてい
る封止部分形成用の細径延長部(1F)或いは前記細径延長
部(1F)から延出している太径部分(1h)とで構成され、前
記外囲器本体(1H)の肩部(1G)から細径延長部(1F)にかけ
てに形成される曲面部分が継ぎ目なしの一体成形となっ
ている』事を特徴とする。
【0012】『請求項4』は請求項1に記載の耐圧性外
囲器(1)を使用したダブルエンド型ランプ(A)であって
「外囲器(1)の、外囲器本体(1H)の両端に形成された封
止部(13)の本体側端部間の部分が継ぎ目なしの一体成形
となっている」事を特徴とするもので、これによれば、
従来例のように外囲器本体(1H')の肩部(1G')と細径直管
(30')との前記接合部分(1I')が外囲器本体(1H')内に露
出せず、接合部分(1I')に含有されている不純物や不純
ガスが外囲器本体(1H')内に放散されるというようなこ
とがなく、製造条件の非常に厳しい低消費電力型ハロゲ
ンランプや小型高性能のメタルハライドランプにあって
も、その特性や寿命を損なうようなことがない。尚、こ
こで、ランプ(A)としては、明細書全体においてハロゲ
ンランプ及びメタルハライドランプが含まれる。
【0013】
【実施例】まず、図1、2に従って本発明のダブルエン
ド型ランプ(A)用の外囲器(1)の製造方法に付いて説明す
る。外囲器(1)に使用されるガラスの材質は、例えば石
英ガラスやハードガラスその他用途に合わせたものが適
宜使用される。前記外囲器(1)に使用される太径ガラス
直管(31)の内径は一般に4〜10mmであり、その肉厚
は0.8〜1.5mmである。
【0014】まず、前記外囲器形成用直管(31)の適所を
加熱しつつ回転させ、且つローラ(R)を前記加熱部分に
押し当て、その部分の肉があまり減少しないように注意
しつつ加熱部分を細径に形成する。細径部分(1f)は図1
では3カ所であるが勿論これに限られず、1以上で最適
の数が選らばれる。前記細径部分(1f)又は太径部分(1h)
の長さも限定されるものでなく、次工程で支障のない最
適長さが選択される。
【0015】ローラ(R)は細径部分(1f)の長さに合わせ
て選択される。一般的には太径部分(1h)から細径部分(1
f)に移る肩部(1G)の曲率がなだらかである事が望ましい
のでローラ(R)の角部には面取りを施しておくことが望
ましい。目的に応じ、ローラ(R)の形状によりいかなる
肩部(1G)の形状にも成形できると共に細径部分(1f)の任
意の部分に、内方に向かって幅狭部(図示せず)や突出
部(図示せず)を形成できるし、例えばテーパ状などい
かなる異形形状にも細径部分(1f)を成形できることは言
うまでもない事である。
【0016】太径直管(31)の成形が終了すると図2の切
断工程に移るが、ダブルエンド型ランプ(A)用の外囲器
(1)には各種の形状のものがあり、 細径部分(1f)と太径部分(1h)の適所を切断して外囲器
本体(1H)の一端から排気口接続及び封止用の細径延長部
(1F)が突設し、外囲器本体(1H)の他端が封止部(13)の形
成部分(13a)となっている両端開口タイプのもの(図3
(イ)参照)、 1又は2箇所以上において、細径部分(1f)のみを切断
して外囲器本体(1H)の一端から排気口接続及び封止用の
細径延長部(1F)が突設し、外囲器本体(1H)の他端から封
止部分(13a)形成用の細径延長部(1F)が突設している両
端開口タイプのもの(図3(ロ)参照)、 1又は2箇所以上において、太径部分(1h)のみを切断
して外囲器本体(1H)の一端から細径延長部(1F)が突設
し、更に細径延長部(1F)から排気口接続用の太径部分(1
h)が突設し且つ前記細径延長部(1F)又前記太径部分(1h)
が封止用となり、外囲器本体(1H)の他端が封止部(13)の
形成部分(13a)となっている両端開口タイプのもの(図
3(ハ)参照)、 細径部分(1f)と太径部分(1h)の適所を切断して外囲器
本体(1H)の一端から細径延長部(1F)が突設し、更に細径
延長部(1F)から排気口接続用の太径部分(1h)が突設し且
つ前記細径延長部(1F)又は太径部分(1h)が封止部形成部
分(13a)となり、外囲器本体(1H)の他端から封止部形成
部分(13a)(又は排気口接続)となる細径延長部(1F)が
突設している両端開口タイプのもの(図3(ニ))、 1又は2箇所以上において、太径部分(1h)のみを切断
して外囲器本体(1H)の両端から細径延長部(1F)が突設
し、更に一方の細径延長部(1F)から排気口接続用の太径
部分(1h)が突設し、他方の細径延長部(1F)から太径部分
(1h)が突設しており、前記細径延長部(1F)或いは太径部
分(1h)のいずれかが封止部形成部分(13a)となる両端開
口タイプのもの(図3(ホ)参照)が製造される。
【0017】なお、図8ではダブルエンド型ランプ(A)
用の外囲器(1)の他の例の製造方法である。この場合は
細径部分(1f)を加熱融切する場合で融切端部が閉塞端(1
b)となる。そして、いずれの場合でも重要なのは、外囲
器本体(1H)の肩部(1G)から細径延長部(1F)に移る曲面部
分並びにその周囲が継ぎ目なしにて形成され、この部分
に従来例のように接続による内部欠陥や内部歪みが生じ
ないということである。また、細径延長部(1F)の全長が
不足する場合には、図5のように細径延長部(1F)の端部
に補助筒(30)を接続するようにし、図6の場合には両方
の細径延長部(1F)の端部に補助筒(30)を接続するように
してもよい。(勿論、一方だけでもよいし、細径延長部
(1F)の全長が十分な場合補助筒(30)の接続は不要であ
る。ここでは、細径延長部(1F)の端部に補助筒(30)を接
続した場合を中心に説明する。)なお、補助筒(30)とし
ては、単なる細径直管の場合や細径直管の先端部分に太
径直管が延出している場合など各種の形状のものがあ
る。このようにする事により、細径延長部(1F)を基部或
いは基部近辺から封止した場合、接続による内部歪みや
内部欠陥の存在する前記補助筒(30)との接続部分(1I)は
融着或いはピンチングにより封止部(13)になり、接続部
分(1I)は消失する事になり、接合部分(1I)が存在する事
による各種歪みや不純物、不純ガス等の問題がなくな
る。
【0018】次にダブルエンド型ハロゲンランプ(A)の
製造手順を図12に従って説明する。両端が開口してお
り、外囲器本体(1H)が太く、両細径延長部(1F)が細径と
なっている外囲器(1)《本実施例では細径延長部(1F)の
一方に補助筒(30)が接続されている場合を示すが勿論こ
れに限られない。》『図3(ロ)或いは図5参照』を用意
し(勿論これに限られず、図3(イ)(ハ)(ニ)(ホ)その他の場
合もある)、マウント(M)を一方の開口端部(1a)から外
囲器(1)の内部に挿入し、支持部材(3)にて吊下げ、外囲
器(1)に対してマウント(M)の軸方向及び径方向の位置が
最適の位置で外囲器(1)とマウント(M)とを保持する。
【0019】前記マウント(M)のフィラメント(6)はタン
グステン製のダブルコイル(或いはシングルコイル)
で、本実施例の場合では両端のシングルコイル部分に保
護コイルを被せたリード部(21)が形成され、前記リード
部(21)が封止用箔(10)に溶接され、さらに前記封止用箔
(10)に外部リード棒(8)が溶接されているもの(図11
参照)、封止用箔(10)がなく、リード部(21)が直接リー
ド棒(8a)に溶接されているもの(図12参照)などがあ
り、前者は外囲器(1)が石英ガラス用であり、後者はハ
ードガラス用である。また、前記リード部(21)の形状は
前記形状に限られるものでなくフィラメント(6)のシン
グルコイル部分をそのまま封止用箔(10)の端部に溶接し
てもよいし、棒状の内部リード棒(図示せず)を介して
封止用箔(10)に接続してもよい。
【0020】マウント(M)と外囲器(1)の軸方向及び径方
向の位置合わせが完了するとリード棒(8a)を然るべきホ
ルダ(図示せず)でチャッキングし、マウント(M)を固
定する。然る後に、細径延長部(1F)に接続された補助筒
(30)の開口端(1a)から外囲器(1)内に窒素或いはアルゴ
ンガス等の不活性ガスを吹き込み、他端の開口端部(1a)
から吹き出させて外囲器(1)内及び吹き出し側の開口端
部(1a)の吹き出し部分を不活性雰囲気に保つ。
【0021】続いてマウント(M)の吹き出し側の封止用
箔(10)に一致している細径延長部(1F)の一部分或いは細
径延長部(1F)の全体を加熱・軟化させ、一般的にはピン
チングして封止用箔(10)の全体を封止部(13)内に埋設し
て封止する。
【0022】封止が完了すると、補助筒(30)を通して外
囲器(1)内の空気を略真空状態まで排気し、更にウォッ
シング等の作業を行い、最後に必要ガスを充填し、外囲
器(1)のほぼ全体を液体窒素で冷却しつつ補助筒(30)に
連続している細径延長部(1F)の一部分或いは細径延長部
(1F)の全体を前述同様加熱・軟化させ、一般的にはピン
チングして封止用箔(10)の全体を封止部(13)内に埋設て
封止する。この場合も補助筒(30)と細径延長部(1F)との
接続部分(1I)は切除されるか、ピンチングされて接続部
分(1I)は混然一体化して封止部(13)の一部となり、従来
のように外囲器本体(1H)の肩部(1G)から封止部(13)に続
く曲面部分に弱点部を生じるような事がない。換言すれ
ば、前記曲面部分は完全な一体成形部分となって従来例
のような弱点部分が生じない。その断面図を図16、1
7に示す。接続部分(1I)の痕跡を象徴的に破線で示す
が、現実には一体化して痕跡すら殆ど存在しない。
【0023】図11は一端が細径延長部(1F)で、他端が
太径部分(1h)の切り離しとなっている場合で、この外囲
器(1)を使用して生成したハロゲンランプ(A)が図15で
ある。また、図13は一方の細径延長部(1F)から太径部
分(1h)が一体となって延出し、他端が細径延長部(1F)と
なっている例である。この場合、細径延長部(1F)を封止
する事になる。
【0024】図14は一方が開口し、他端が閉塞してい
る外囲器(1)を使用した場合の封止作業の例である。こ
の場合は、マウント(M)を一方の開口端部(1a)から外囲
器(1)の内部に挿入し、前述同様支持部材(3)にて吊下げ
る。マウント(M)は封止用箔(10)を使用しないタイプで
あり、外囲器(1)の材質はハードガラスである。
【0025】マウント(M)と外囲器(1)の軸方向及び径方
向の位置合わせが完了すると細径延長部(1F)を通して外
囲器(1)内の空気を略真空状態まで排気し、続いてウォ
ッシング作業を行い外囲器(1)内を減圧の不活性雰囲気
に保つ。
【0026】続いて閉塞側細径延長部(1F')の一部分を
加熱して軟化・収縮させ、必要あればピンチングしてリ
ード棒(8a)とリード部(21)との接続部分を中心にその近
傍部分を封止部(13)内に埋設して封止する。
【0027】封止が完了すると、細径延長部(1F)を通し
て外囲器(1)内の空気を略真空状態まで排気し、更にウ
ォッハング等の作業を行い、最後に必要ガスを充填し、
外囲器(1)のほぼ全体を液体窒素で冷却しつつ細径延長
部(1F)の一部分或いは細径延長部(1F)の全体又は補助筒
(30)と細径延長部(1F)との接続部分(1I)を含む部分を前
述同様加熱して軟化・収縮させ、必要あればピンチング
して前述同様リード棒(8a)とリード部(21)との接続部分
を中心にその近傍部分を封止部(13)内に埋設して封止す
る。最後に閉塞端部(1b)を切除してリード棒(8a)を露出
させる。この場合も前述同様、補助筒(30)と細径延長部
(1F)との接続部分(1I)は切除されるか、収縮封止されて
接続部分(1I)は混然一体化して封止部(13)の一部とな
り、その接続部分(1I)は殆ど痕跡を留めない。
【0028】図18に本発明の外囲器(1)を使用したメ
タルハライドランプ(A)の断面図を示す。図中、(6')は
電極であり、封止部(13)に埋設された封止用箔(10)にそ
の後端部分が溶接されている。
【0029】次に前記ダブルエンド型ハロゲンランプ
(A)をアウタバルブ(2)に装着して使用する場合について
説明する。図24のアウタバルブ(2)はナス型のもの
で、その基部には首部(7)が突設されており、前記アウ
ターバルブ(2)の首部(7)には従来のナス型一般白熱電球
と同じサイズの螺子筒部(5)が装着されており、接着剤
にて固定されている。(4)はステムで、首部(7)の開口部
にステム(4)が一体化されており、ステム(4)にはステム
側のリード棒(14)の一部分が埋設されていて、ステム
(4)の先端からステム側のリード棒(14)の一端が突出し
ている。
【0030】前記ハロゲンランプ(A)は、首部(7)に取着
されたステム(4)から導出されたリード棒(14)(14)に前
記ランプ(A)の外部リード棒(8)(8)が一体的に取り付け
られている。本実施例では、一方の外部リード棒(8)と
ステム側のリード棒(14)とは中継リード棒(14a)を介し
て接続されている。リード棒同士の接続は一般的に溶接
によって行われる。
【0031】螺子筒部(5)の中央に絶縁物(16)を介して
配設された中央接点(17)と一方のステム側リード棒(14)
が、前記螺子筒部(5)に他方のステム側リード棒(14)
が、一般的にはジュメット線を介して接続されている。
これにより従来のナス型一般白熱電球用ソケットにその
まま装着して使用する事ができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、外囲器本体の肩部から
細径延長部にかけて形成される曲面部分に継ぎ目がない
のでこの部分に内部歪みが生じず、外囲器の耐圧性を大
幅に向上させる事ができ、たとえ外囲器内に高圧ガスを
封入したとしても従来のようにこの肩部から曲面部分に
かけての部分が弱点となって破裂を生じるような事がな
い。それ故、外囲器の内圧を従来にも増して高くする事
ができ、ハロゲンランプやメタルハライドランプの寿命
や特性を大幅に向上させる事ができる。また、接合部分
における不純物や不純ガスも外囲器本体内に放散される
事がないため、より高性能、高品質のランプを実現する
人ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における外囲器形成用直管の成形方法の
正断面図
【図2】図1で形成された成形材料の切断位置を示す正
断面図
【図3】(イ)〜(ホ)…図1の成形材料を切断した時の各外
囲器素材の正断面図
【図4】図1の成形材料を切断した図3(イ)のダブルエ
ンド型外囲器素材に補助筒を接続している状態の正断面
【図5】図4で形成された本発明のダブルエンド型外囲
器の正断面図
【図6】図1の成形材料を切断した図3(ロ)のダブルエ
ンド型外囲器素材の両端に補助筒を接続している状態の
正断面図
【図7】図6で形成された本発明のダブルエンド型外囲
器の正断面図
【図8】図1で形成された成形材料の他の切断方法を示
す正断面図
【図9】図8で形成された一端閉塞ダブルエンド型外囲
器の正断面図
【図10】本発明の外囲器の外囲器本体の肩部から細径
延長部並びに細径直管と細径延長部との接続部分の拡大
部分断面図
【図11】本発明の図5のダブルエンド型外囲器を使用
してマウントを封止している状態の正断面図
【図12】本発明の他の例のダブルエンド型外囲器を使
用してマウントを封止している状態の正断面図
【図13】本発明の更にその他の例のダブルエンド型外
囲器を使用してマウントを封止している状態の正断面図
【図14】本発明の一端開放他端閉塞型のダブルエンド
型外囲器を使用してマウントを封止している状態の正断
面図
【図15】図11の封止完了時のランプの正断面図
【図16】図13の封止完了時のランプの正断面図
【図17】図12の封止完了時のランプの正断面図
【図18】本発明の外囲器を使用したメタルハライドラ
ンプの正断面図
【図19】従来例の外囲器用直管の一端を加熱している
状態の正断面図
【図20】図18の直管の両端の加熱部分に細径直管を
接続している状態を示す正断面図
【図21】図19にて形成された従来のダブルエンド型
外囲器の正断面図
【図22】従来のダブルエンド型外囲器の外囲器本体の
肩部から細径直管にかけての接続部分の詳細を示す拡大
正断面図
【図23】従来のダブルエンド型外囲器の外囲器本体の
肩部から細径直管にかけての他の接続部分の詳細を示す
拡大正断面図
【図24】本発明のダブルエンド型ランプをナス型アウ
ターバルブに装着した場合の一部切欠正面図
【符号の説明】
(A)…ランプ (1)…外囲器 (1F)…細径延長部 (1H)…外囲器本体
(1G)…肩部 (2)…アウタバルブ (3)…係止部材 (4)…ステム (5)…螺子筒部 (6)…フィラメント (7)…首部 (10)…封止用箔 (13)…封止部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィラメント又は電極を収納する
    外囲器本体と、外囲器本体の少なくとも一方端から突設
    されている封止部分形成用の細径延長部とで構成された
    ダブルエンド型ランプ用の耐圧性外囲器において、 外囲器本体の肩部から細径延長部にかけてに形成される
    曲面部分が継ぎ目なしの一体成形で構成されている事を
    特徴とするダブルエンド型ランプ用の耐圧性外囲器。
  2. 【請求項2】 外囲器形成用直管の適所を加熱し
    つつ細径に形成し、細径部分又は太径部分或いは細径部
    分と太径部分の組み合わせで適所を切断して、フィラメ
    ント又は電極を収納する太径の外囲器本体と、外囲器本
    体の少なくとも一方端に突設されている封止部分形成用
    の細径延長部とで構成され、前記外囲器本体の肩部から
    細径延長部にかけてに形成される曲面部分が継ぎ目なし
    の一体成形となっている事を特徴とするダブルエンド型
    ランプ用の外囲器の製造方法。
  3. 【請求項3】 外囲器形成用直管の適所を加熱し
    つつ細径に形成し、細径部分又は太径部分或いは細径部
    分と太径部分の組み合わせで適所を切断し、細径部分に
    補助筒を接続してフィラメント又は電極を収納する太径
    の外囲器本体と、外囲器本体の少なくとも一方端に突設
    されている封止部分形成用の細径延長部或いは前記細径
    延長部から延出している太径部分とで構成され、前記外
    囲器本体の肩部から細径延長部にかけてに形成される曲
    面部分が継ぎ目なしの一体成形となっている事を特徴と
    するダブルエンド型ランプ用の外囲器の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の耐圧性外囲器を
    使用したダブルエンド型ランプであって、外囲器の、外
    囲器本体の両端に形成された封止部の本体側端部間の部
    分が継ぎ目なしの一体成形となっている事を特徴とする
    ダブルエンド型ランプ
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