JPH10274303A - 摩擦式無段変速機 - Google Patents

摩擦式無段変速機

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JPH10274303A
JPH10274303A JP8119997A JP8119997A JPH10274303A JP H10274303 A JPH10274303 A JP H10274303A JP 8119997 A JP8119997 A JP 8119997A JP 8119997 A JP8119997 A JP 8119997A JP H10274303 A JPH10274303 A JP H10274303A
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JP
Japan
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bearing
output shaft
bearings
axial load
input
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JP8119997A
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English (en)
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Tomoaki Makino
智昭 牧野
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸受が受ける過大なアキシャル荷重を抑制し
て軸受の長寿命化を図ることにある。 【解決手段】 回転自在に保持された複数のコーンが内
接する入力軸と、前記複数のコーンが外接する出力軸1
5と、前記入出力軸と複数のコーンとの間に弾性圧接力
を付与する加圧手段とを備え、前記コーンの回転を介し
て前記入出力軸間で回転動力を伝達しながらその回転数
を無段で変速する摩擦式無段変速機であって、前記出力
軸15をハウジング16に対して回転自在に軸支する複
数の転がり軸受17,18のうち、対向する転がり軸受
17,18間に弾性体37を介在させ、その一方の転が
り軸受18に前記弾性体37による予圧量に相当するア
キシャル荷重を付与し、他方の転がり軸受17に前記出
力軸15に作用するアキシャル荷重Faから前記弾性体
37による予圧量を差し引いた量に相当するアキシャル
荷重を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は摩擦式無段変速機に
関し、例えば遠心送風機、遠心圧縮機、ラジアルタービ
ン等に増速機として使用される摩擦式無段変速機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、遠心送風機、遠心圧縮機、ラジ
アルタービン等に使用される羽根車などの高速回転体を
駆動する出力軸を無段変速し、入力軸の回転数が変動し
ても出力軸を一定回転できるようにするために摩擦式無
段変速機を使用する場合がある。この種の無段変速機に
おいて、高速回転する出力軸をハウジングに対して転が
り軸受で回転自在に支持する場合、二個以上のアンギュ
ラ玉軸受を組合せて使用するのが一般的である。
【0003】このアンギュラ玉軸受(以下、単に軸受と
称す)の組合せには、背面組合せ(DB)、正面組合せ
(DF)及び並列組合せ(DT)の3形式があるが、並
列組合せは一方向のアキシャル荷重しか受けることがで
きないため、通常、遠心送風機、遠心圧縮機、ラジアル
タービン等の用途では、両方向のアキシャル荷重を支持
できるように背面組合せか或いは正面組合せが採用され
ている。
【0004】また、高速回転する軸を支持する転がり軸
受は、通常、予圧を付与した状態で使用される。転がり
軸受に予圧を付与することにより、剛性が高まることで
軸振れが抑えられ、回転精度及び位置決め精度が向上
し、振動及び騒音が抑制され、また、転動体の公転滑
り、自転滑り、高速回転させる場合のジャイロモーメン
トによって誘起される滑りが規制されてスミアリングを
軽減できる利点がある。この転がり軸受に予圧を付与す
る一般的な方法としては定位置予圧と定圧予圧とがあ
る。
【0005】前者の定位置予圧による方式として、図6
(a)に示すように出力軸1とハウジング2との間に、
軸方向に対向する二つの軸受3,4を背面組合せで介設
して両軸受3,4の間に間座5を挿入配置した構造が代
表的である。この方式では、対向する二つの軸受3,4
の外輪が間座5によって所定量だけ離隔変位して、軸受
3,4に所定量の予圧が付与される。
【0006】一方、後者の定圧予圧として、図6(b)
に示すように出力軸1とハウジング2との間に、軸方向
に対向する二つの軸受3,4を背面組合せで介設して両
軸受3,4の間にばね6を挿入配置した構造が代表的で
ある。この方式では、ばね6の弾性力によって軸受3,
4に所定量の予圧が付与される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した定
位置予圧は温度変化によりその予圧量が変化し予圧抜け
が起こり得るという問題がある。これに対して、定圧予
圧は一方向のアキシャル荷重Faしか受けられず定位置
予圧に比べて剛性が低いが、運転中での予圧量が一定で
あるため、定位置予圧に比べて高速回転に適している。
【0008】ここで、図6(b)に示すような定圧予圧
による軸受支持機構では、ばね6の剛性が一方の軸受3
の剛性に比べてかなり低いので、アキシャル荷重Faの
ほとんどをその軸受3で受けることになる。即ち、 (軸受3の受けるアキシャル荷重)≒(ばね6による予
圧量)+Fa (軸受4の受けるアキシャル荷重)≒(ばね6による予
圧量) となり、一方の軸受3が受けるアキシャル荷重が大きく
なり寿命上不利となる。ここで、軸受のサイズアップに
より軸受の寿命を延ばすことも可能であるが、高回転さ
せる要求に対しては制約を受けることになって好適な手
段ではない。
【0009】そこで、本発明は上記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、軸受が受ける
過大なアキシャル荷重を抑制して軸受の長寿命化を図り
得る摩擦式無段変速機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、回転自在に保持された
複数のコーンが内接する入力軸と、前記複数のコーンが
外接する出力軸と、前記入出力軸と複数のコーンとの間
に弾性圧接力を付与する加圧手段とを備え、前記コーン
の回転を介して前記入出力軸間で回転動力を伝達しなが
らその回転数を無段で変速する摩擦式無段変速機であっ
て、前記出力軸をハウジングに対して回転自在に軸支す
る複数の転がり軸受のうち、対向する転がり軸受間に弾
性体を介在させ、その一方の転がり軸受に前記弾性体に
よる予圧量に相当するアキシャル荷重を付与し、他方の
転がり軸受に前記出力軸に作用するアキシャル荷重から
前記弾性体による予圧量を差し引いた量に相当するアキ
シャル荷重を付与することを特徴とする。
【0011】尚、本発明においては、前記転がり軸受を
アンギュラ玉軸受とし、二つのアンギュラ軸受を並列組
合せで配置し、前記アンギュラ玉軸受の外輪間に弾性体
を、その内輪間に間座をそれぞれ配置することが望まし
い。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1乃至図5
に示して以下に詳述する。尚、以下の実施形態は、遠心
送風機の羽根車等の高速回転体を駆動する出力軸を無段
変速する3K形トラクションドライブ式無段変速機に適
用したものである。
【0013】このトラクションドライブ式無段変速機
は、図3に示すような全体構造を有する。まず、入力軸
11をハウジング本体12に軸受13,14により回転
自在に軸支し、かつ、出力軸15をフロントハウジング
16に軸受17,18により回転自在に軸支し、ハウジ
ング本体12とフロントハウジング16とを結合一体化
することにより、入力軸11と出力軸15とをそれぞれ
の軸線が同一直線上となるように配置する。尚、入力軸
11を軸支する軸受13,14には、ハウジング本体1
2との間に加圧手段である加圧用ばね19を介設し、こ
の加圧用ばね19により軸受13,14を介して入力軸
11を押圧しその弾性力を出力軸方向へ向けて作用させ
るようにしている。
【0014】入力軸11の内側軸端は一体的に拡径した
中空形状を有し、その先端内径面にコーン27(後述)
の入力側接触部33が内接する入力軸トラクション部2
0を有する。また、出力軸15の内側軸端は一体的に縮
径した円錐形状を有し、その先端外径面にコーン27の
出力側接触部34,35が外接する出力軸トラクション
部21を有する。また、出力軸15の外側軸端には羽根
車22が軸支固定されている。尚、出力軸15には、コ
ーン27の軸方向位置を規制するための円筒状の円環部
材23が外挿されている。
【0015】一方、ハウジング本体12に入出力軸1
1,15と平行して例えばボールネジ24を架設し、そ
のボールネジ24に螺合したボールブッシュ25を介し
て変速リング26が取り付けられ、その変速リング26
の内径面にコーン27の変速側接触部36が内接し、ま
た、ボールネジ24の回転により入出力軸方向の移動を
可能としている。
【0016】入力軸トラクション部20、出力軸トラク
ション部21及び変速リング26の三者相互間に複数の
コーン27が介在し、これら複数のコーン27は、コー
ンホルダ28により自転及び公転可能な状態で円周等間
隔に保持される。コーンホルダ28はホルダ本体29と
コーン支持軸30とからなり、ホルダ本体29が軸受3
1を介して入力軸11に同軸的に回転自在に内挿され、
このホルダ本体29に円周等間隔に立設された複数本の
コーン支持軸30に軸受32を介してコーン27が回転
自在に軸支される。
【0017】前述の各コーン27は、一つの入力側接触
部33で入力軸トラクション部20と摩擦接触し、ま
た、二つの出力側接触部34,35で出力軸トラクショ
ン部21と摩擦接触し、更に、先端へ向けて縮径した変
速側接触部36で変速リング26と摩擦接触する。出力
軸トラクション部21と接するコーン27の出力側接触
部34,35は同一の円錐面の母線を持ち、入力軸トラ
クション部20と接するコーン27の入力側接触部33
における母線とともに、両者とも出力軸15及び入力軸
11に対して僅かな角度だけ傾けて設定する。このよう
な入出力軸トラクション部20,21とコーン27との
接触部形状及び加圧用ばね19によって生じる軸方向力
により、入出力軸トラクション部20,21及び変速リ
ング26とコーン27との接触部33〜36に動力伝達
に必要な法線力を発生させている。
【0018】尚、高速回転する出力軸15の慣性モーメ
ント低減及び周速度低減のため、出力軸トラクション部
21の回転半径を小さくし、また、出力軸トラクション
部21の円錐面での母線と出力軸15の軸線とコーン2
7の自転軸が一点で交差する構造とし、コーン27と出
力軸15間の接触部においてスピンが発生しないように
している。
【0019】このトラクションドライブ式無段変速機で
は、入力軸11から入力軸トラクション部20を介して
コーン27の入力側接触部33に動力が伝達され、その
動力はコーン27の自転運動と公転運動として分配さ
れ、コーン27の出力側接触部34,35から出力軸ト
ラクション部21を介して出力軸15に伝達される。こ
の時、変速リング26がコーン27の変速側接触部36
と接する位置によってコーン27の自転と公転の比が決
定され、この比によって全体の変速比が決定され、更
に、この変速リング26をボールネジ24により入出力
軸方向に移動させることで変速比を無段で変えることが
できる。これにより、羽根車22を高速回転で駆動する
出力軸15を無段変速し、入力軸11の回転数が変動し
ても出力軸15が一定回転できるようにしている。
【0020】ここで、この無段変速機では、加圧用ばね
19により軸受13,14を介して入力軸11を押圧し
その弾性力を出力軸方向へ向けて作用させ、この加圧用
ばね19により生じる軸方向力と共に、入出力軸トラク
ション部20,21と接するコーン27の入出力側接触
部33〜35における母線を出力軸15及び入力軸11
に対して僅かな角度だけ傾けていることから、コーン2
7との入出力側接触部33〜35に動力伝達に十分大き
な法線力を発生させている。従って、出力軸15の軸受
17,18は常に一方向のアキシャル荷重を受けること
になる。
【0021】本発明の特徴は出力軸15の支持構造にあ
る。即ち、図1及び図2に示すように出力軸15を回転
自在にフロントハウジング16に軸支する軸受17,1
8に二つのアンギュラ玉軸受を並列組合せ(DT)で使
用し、弾性体37により定圧予圧を付与する構造とす
る。同図に示すようにフロントハウジング16と出力軸
15間に並列組合せで配置された二つの軸受17,18
の外輪間にばね等の弾性体37を、かつ、その内輪間に
間座38を介挿する。図1は弾性体37としてコイルば
ねを使用し、図2は弾性体37として皿ばねを使用した
場合を示す(尚、図中、39は軸受17,18の外輪と
皿ばね間に配置された間座である)。軸受17,18の
内輪間に配置された間座38は弾性体37による予圧量
を設定し、この出力軸15の支持構造に作用するアキシ
ャル荷重Faを二つの軸受17,18に分配する機能を
有する。
【0022】二つの軸受17,18に対して、一方の軸
受18から他方の軸受17へ向けて一方向(図中矢印)
にアキシャル荷重Faが作用する場合、他方の軸受17
の外輪をアキシャル荷重Faの作用方向に位置規制して
フロントハウジング16に係止させ、その他方の軸受1
7と一方の軸受18との間に配置された弾性体37によ
る弾性力を他方の軸受17から一方の軸受18へ向けて
アキシャル荷重Faの作用方向と反対方向へ作用させ
る。この結果、弾性体37の剛性が軸受17,18の剛
性に比べ十分に小さく、軸受17,18の外輪とフロン
トハウジング16の間に摩擦力が生じないとすると、 (軸受17の受けるアキシャル荷重)≒Fa−(ばねに
よる予圧量) (軸受18の受けるアキシャル荷重)≒(ばねによる予
圧量) となり、従来の場合と比べて軸受17に作用するアキシ
ャル荷重を小さくすることができる。
【0023】尚、以上の実施形態では、出力軸15を軸
支する軸受17,18に、並列組合せのアンギュラ玉軸
受を使用した場合について説明したが、本発明はこれに
限定されることなく、出力軸15を軸支する軸受として
深溝玉軸受を使用することも可能である。
【0024】また、出力軸15を軸支する軸受17,1
8をフロントハウジング16に直接的に嵌合させた構造
であるが、図4に示すように軸受17,18の外輪とフ
ロントハウジング16との間にスリーブ40を介挿し、
そのスリーブ40を介して出力軸15を軸受17,18
でフロントハウジング16に支持させる構造とすること
が可能である。このスリーブ40の外周に油溝41を刻
設し、この油溝41に多量の油を流すことにより出力軸
15の軸受17,18の冷却効果を発揮させることがで
きる。
【0025】前述したスリーブ40の外周に刻設された
油溝41は、例えば、図5(a)に示すような格子状
や、同図(b)に示すような螺旋状とすることが可能
で、更に、同図(c)に示す格子状の油溝41や同図
(d)に示す螺旋状の油溝41を刻設したスリーブ40
にその径方向に貫通穴42を形成すれば、油溝41を流
れる油の一部が貫通穴42を介して軸受17,18にも
流入させることが可能である。
【0026】フロントハウジング16内に形成された油
路43から供給される多量の油は、スリーブ40の油溝
41を流れて出力軸15の軸受17,18を冷却する機
能を発揮する。一方、油溝41に貫通穴42を形成して
おけば、油溝41を流れる多量の油の一部がその貫通穴
42を通って軸受17,18内にも流入するので、その
貫通穴42を通った少量の油で持って潤滑機能を発揮さ
せることができる。このように冷却を主な目的として油
溝41を流れる多量の油を利用して、その一部の少量の
油でもって潤滑を主な目的とする油をできるだけ少なく
供給できる。このようにして高い冷却効果を保ちつつ軸
受17,18の攪拌抵抗を低減し、装置の効率を向上さ
せることができる。
【0027】尚、以上の実施形態では、加圧用ばね19
により入力軸11を出力軸方向に押圧する構成とした
が、これとは逆に、加圧用ばね等により出力軸15を入
力軸方向に押圧する構成としてもよい。この場合、入力
軸11をハウジング本体12に軸支する軸受部を以上の
実施形態に準じた構成とすればよい。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、回転自在に保持された
複数のコーンが内接する入力軸と、前記複数のコーンが
外接する出力軸と、前記入出力軸と複数のコーンとの間
に弾性圧接力を付与する加圧手段とを備え、前記コーン
の回転を介して前記入出力軸間で回転動力を伝達しなが
らその回転数を無段で変速する摩擦式無段変速機であっ
て、前記出力軸をハウジングに対して回転自在に軸支す
る複数の転がり軸受のうち、対向する転がり軸受間に弾
性体を介在させ、その一方の転がり軸受に前記弾性体に
よる予圧量に相当するアキシャル荷重を付与し、他方の
転がり軸受に前記出力軸に作用するアキシャル荷重から
前記弾性体による予圧量を差し引いた量に相当するアキ
シャル荷重を付与することにより、転がり軸受が受ける
過大なアキシャル荷重を大幅に低減することができ、寿
命の向上及び動力損失の低減を容易に実現することがで
きてその実用的価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するためのもので、弾
性体にコイルばねを使用した出力軸の軸受支持構造を示
す要部拡大断面図
【図2】弾性体に皿ばねを使用した出力軸の軸受支持構
造を示す要部拡大断面図
【図3】本発明を適用したトラクションドライブ式無段
変速機の全体構造を示す断面図
【図4】出力軸の軸受支持構造に油による冷却機能を付
加した構造を示す要部拡大断面図
【図5】(a)は格子状の油溝を刻設したスリーブ外周
を示す部分外観図 (b)は螺旋状の油溝を刻設したスリーブ外周を示す部
分外観図 (c)は(a)の油溝に貫通穴を形成したスリーブ外周
を示す部分外観図 (d)は(b)の油溝に貫通穴を形成したスリーブ外周
を示す部分外観図
【図6】(a)は定位置予圧による軸受支持構造を示す
断面図 (b)は定圧予圧による軸受支持構造を示す断面図
【符号の説明】
11 入力軸 15 出力軸 16 ハウジング(フロントハウジング) 17 転がり軸受 18 転がり軸受 19 加圧手段(加圧用ばね) 27 コーン 37 弾性体 38 間座
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】ここで、図6(b)に示すような定圧予圧
による軸受支持機構では、ばね6の剛性が一方の軸受3
の剛性に比べてかなり低いので、アキシャル荷重Faの
ほとんどをその軸受3で受けることになる。従って、軸
受3,4の予圧量は、 (軸受3の受ける予圧量)≒(ばね6による弾性力)+
Fa (軸受4の受ける予圧量)≒(ばね6による弾性力) となり、一方の軸受3が受ける予圧量が過大になり寿命
上不利となる。ここで、軸受のサイズアップにより軸受
の寿命を延ばすことも可能であるが、高回転させる要求
に対しては制約を受けることになって好適な手段ではな
い。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】そこで、本発明は上記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、軸受が受ける
過大な予圧を抑制して軸受の長寿命化を図り得る摩擦式
無段変速機を提供することにある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、回転自在に保持された
複数のコーンが内接する入力軸と、前記複数のコーンが
外接する出力軸と、前記入出力軸と複数のコーンとの間
に弾性圧接力を付与する加圧手段とを備え、前記コーン
の回転を介して前記入出力軸間で回転動力を伝達しなが
らその回転数を無段で変速する摩擦式無段変速機であっ
て、前記出力軸をハウジングに対して回転自在に軸支す
る複数の転がり軸受のうち、対向する転がり軸受間に弾
性体を介在させ、その対向する転がり軸受のうち、前記
コーンの反対側に位置する転がり軸受が、前記出力軸に
作用するアキシャル荷重から前記弾性体による弾性力
差し引いた量に相当する予圧量を付与されていることを
特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】二つの軸受17,18に対して、一方の軸
受18から他方の軸受17へ向けて一方向(図中矢印)
にアキシャル荷重Faが作用する場合、他方の軸受17
の外輪をアキシャル荷重Faの作用方向に位置規制して
フロントハウジング16に係止させ、その他方の軸受1
7と一方の軸受18との間に配置された弾性体37によ
る弾性力を他方の軸受17から一方の軸受18へ向けて
アキシャル荷重Faの作用方向と反対方向へ作用させ
る。この結果、弾性体37の剛性が軸受17,18の剛
性に比べ十分に小さく、軸受17,18の外輪とフロン
トハウジング16の間に摩擦力が生じないとすると、 (軸受17の受ける予圧量)≒Fa−(ばねによる弾性
) (軸受18の受ける予圧量)≒(ばねによる弾性力) となり、従来の場合と比べて軸受17に作用する過大な
予圧を抑制することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に保持された複数のコーンが内
    接する入力軸と、前記複数のコーンが外接する出力軸
    と、前記入出力軸と複数のコーンとの間に弾性圧接力を
    付与する加圧手段とを備え、前記コーンの回転を介して
    前記入出力軸間で回転動力を伝達しながらその回転数を
    無段で変速する摩擦式無段変速機であって、前記出力軸
    をハウジングに対して回転自在に軸支する複数の転がり
    軸受のうち、対向する転がり軸受間に弾性体を介在さ
    せ、その一方の転がり軸受に前記弾性体による予圧量に
    相当するアキシャル荷重を付与し、他方の転がり軸受に
    前記出力軸に作用するアキシャル荷重から前記弾性体に
    よる予圧量を差し引いた量に相当するアキシャル荷重を
    付与することを特徴とする摩擦式無段変速機。
  2. 【請求項2】 前記転がり軸受をアンギュラ玉軸受と
    し、二つのアンギュラ軸受を並列組合せで配置し、前記
    アンギュラ玉軸受の外輪間に弾性体を、その内輪間に間
    座をそれぞれ配置したことを特徴とする請求項1記載の
    摩擦式無段変速機。
JP8119997A 1997-03-31 1997-03-31 摩擦式無段変速機 Withdrawn JPH10274303A (ja)

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