JPH10274068A - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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Publication number
JPH10274068A
JPH10274068A JP9455297A JP9455297A JPH10274068A JP H10274068 A JPH10274068 A JP H10274068A JP 9455297 A JP9455297 A JP 9455297A JP 9455297 A JP9455297 A JP 9455297A JP H10274068 A JPH10274068 A JP H10274068A
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JP
Japan
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time
speed
engine
delay time
low
Prior art date
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Pending
Application number
JP9455297A
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English (en)
Inventor
Toshiro Ueda
登志郎 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Yutani Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd, Yutani Heavy Industries Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP9455297A priority Critical patent/JPH10274068A/ja
Publication of JPH10274068A publication Critical patent/JPH10274068A/ja
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来技術の油圧ショベルのオートデセル制御
では、遅延時間が一定値であるため作業合間の小休止が
僅かであっても作業者の意図に反して低速回転数に切換
えられたり、スロットル回転数は復帰したりする。ま
た、作業合間の小休止が長い場合に即座に切換えられな
いことによる燃費性、騒音において悪影響を及ぼすとと
もに、作業操作性が悪かった。本発明は前記不都合な実
状に鑑み、過去の作業状態からデセル制御の遅延時間が
学習制御されることにより、より適格に燃料効率を向上
させることのできるエンジン制御装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 本発明に一実施例では、現時のすぐ前に
エンジンにて行われた過去複数回のそれぞれ低速回転数
状態経過時間が所定の小時間以下である場合に対応し、
予め設定された遅延時間の時間値(初期設定値)に、前
記複数の低速回転数状態経過時間のうちの最大時間値を
加えた和を、現時より後の新たな遅延時間の時間値に設
定するとともに、前記新たな遅延時間の時間値が所定の
上限時間値を超えないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルな
ど、油圧式建設機械,作業車両に装備するエンジンの回
転数を省燃費用のデセル回転数に制御するエンジン制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の油圧式建設機械として例えば油
圧ショベルは、エンジンを駆動源とする油圧ポンプと、
油圧ポンプの吐出圧油により作動する油圧シリンダや油
圧モータ等の複数のアクチュエータと、それらのアクチ
ュエータの作動をそれぞれ操作するための複数の操作レ
バーとを備え、油圧ポンプの吐出圧油を、各操作レバー
の操作に応じて駆動される方向切換弁を介して各アクチ
ュエータに供給することにより該アクチュエータを作動
させて作業を行うようにしている。そして、一般に、作
業者が作業形態等に応じて油圧ポンプの吐出流量を適
宜、変更することができるように、エンジンの回転数を
設定するためのスロットルレバーが備えられている。
【0003】この種の油圧式建設機械においては、従
来、特公昭60−38561号公報に開示されているよ
うに、作業休止時のエンジンの燃料消費を低減するため
に、エンジンをその省燃費のための所定の低速回転数で
作動させるか、スロットルレバーによる指示回転数で作
動させるかを作業機の制御装置に作業者が指示するため
の切換弁スイッチを備え、該切換スイッチにより低速回
転数での作動が指示されている状態で、全ての操作レバ
ーが中立位置に保持されたときに、エンジンを前記低速
回転数で作動させるようにしている。この場合、同号公
報のものにあっては、切換スイッチより低速回転数での
作動が指示されている状態での作業中に、たまたま全て
の操作レバーが中立位置に操作された場合に、エンジン
の回転数が上記低速回転数に切り換わってしまうのを防
止するために、全ての操作レバーが中立位置に操作され
た時から所定の遅延時間の経過後にエンジンの回転数を
上記低速回転数に切換えるようにしている。
【0004】しかしながら、同号公報のものでは、作業
休止時にエンジンの回転数を低速回転数で作動させるた
めには、作業者がわざわざ切換スイッチを操作しなけれ
ばならず、不便なものとなっていると共に、作業休止時
に作業者が切換スイッチを操作し忘れると、エンジンが
いつまでもスロットルレバーにより指示された高速回転
数で作動することとなって、不要な燃料消費が生じると
いう不都合があった。また、同号公報のものでは、エン
ジンが前記低速回転数で作動しているときに、少なくと
も一つの操作レバーが中立位置から作業位置に操作され
ると、直ちにエンジンの回転数をスロットルレバーによ
る指示回転数に復帰させるようにしているため、特に、
スロットルレバーによる指示回転数が高速回転数に設定
されている場合には、操作レバーの操作量が少量であっ
ても、エンジンの回転数が急激に高速回転数に増加し
て、油圧ポンプの吐出量が急増し、アクチュエータの作
動速度が作業者の意図に反して急変するという不都合が
あった。
【0005】前記のように油圧式建設機械では、複数の
操作レバーがすべて中立(位置)状態となった時点から
予め設定された遅延時間を経過した後に、エンジンの回
転数をスロットル指示回転数より低速回転数(デセル回
転数)に低減せしめるいわゆるオートデセル制御を行う
ようにしている。しかし前記従来技術における遅延時間
は固定値であり、作業状態に対してモジュレーシンされ
ていない。それ故に、前記低速回転数に下がってもその
直後にレバー操作が再び行われるような作業においては
本来のオートデセル制御の効果が発揮されないばかりで
なく、意味の無いエンジン回転数の変動をもたらし、逆
に燃費性において悪影響を及ぼす結果となる。及び、意
味の無いエンジン音の上下変動をもたらし騒音的にも悪
影響を及ぼす。また前記遅延時間が固定値であるが故
に、レバー操作合間の小休止時間が長いような作業サイ
クルであっても、エンジン回転数が即座に低下しないの
で、オートデセル効果が十分に発揮されていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる不都合
を解消し、作業休止時にエンジンの回転数をスロットル
レバーによる指示回転数から低速回転数に切換える作動
を作業者がスイッチ操作等の特別の操作を行うことなく
的確に行うことができると共に、作業中にはエンジンの
回転数が作業者の意図に反して低速回転数に切換えられ
てしまうような事態を回避することができるようにし、
また作業休止によりエンジンの回転数が低速回転数に制
御された状態で作業を再開したときに、作業者の意図に
則してエンジンの回転数を円滑にスロットルレバーによ
る指示回転数に復帰させることができるとともに、前記
不都合な実状に鑑み、過去の作業状態から前記遅延時間
が学習制御されることにより、より適格に燃料効率を向
上させることのできるエンジン制御装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のエンジン制御装
置では、エンジンと、該エンジンにより駆動される油圧
ポンプと、該油圧ポンプの吐出圧油により作動する複数
のアクチュエータと、該複数のアクチュエータの作動を
それぞれ操作するための複数の操作レバーと、前記エン
ジンの回転数を設定するためのスロットルレバーとを備
え、前記複数の操作レバーが全て中立状態となった時点
から予め設定された遅延時間を経過した後に、前記エン
ジンの回転数を前記スロットルレバーにより設定された
スロットル指示回転数より、省燃費用の所定の低速回転
数に低減させる制御を有する建設機械において、前記全
ての操作レバーが中立位置に操作された後、該中立位置
に保持されているときには、前記遅延時間を経過するま
では前記エンジンの回転数をスロットル指示回転数に制
御しつつ経過時間を計時し、その経過時間が前記遅延時
間に達する前に、前記操作レバーの少なくとも一つが中
立位置から作業位置に操作されたときには前記経過時間
の計時をクリアして前記エンジンの回転数をスロットル
指示回転数に保持する工程を備え、現時より後の遅延時
間を設定する工程は、現時のすぐ前に行われた過去複数
回の前記低速回転数の状態における前記予め設定された
遅延時間に達した後の、低速回転数状態経過時間に基づ
き新たに設定するようにした。そして前記の場合、過去
複数回に行われたそれぞれ低速回転数状態経過時間が所
定の小時間以下である場合に対応し、前記予め設定され
た遅延時間の時間値に、前記複数の低速回転数状態経過
時間のうちの最大時間値を加えた和を、現時より後の新
たな遅延時間の時間値に設定するようにしたが、この場
合は前記新たな遅延時間の時間値が所定の上限時間値を
超えないようにしている。また前記低速回転数状態経過
時間の各時間値が所定の上限時間値を超える事態に応
じ、前記新たな遅延時間の時間値を、前記予め設定され
た遅延時間の時間値を超えないように設定するか、ある
いはまた前記和の時間値より小さく設定するようにし
た。
【0008】本発明によれば、作業の休止時には、全て
の操作レバーが中立位置に操作されて、以後はその中立
位置に継続的に保持される。従って、この場合に全ての
操作レバーが中立位置に保持される状態は、該中立位置
ヘの操作時に設定される前記遅延時間以上継続し、この
ため、前記エンジンの回転数は、該遅延時間の経過後に
前記スロットルレバーによるスロットル指示回転数から
前記所定の低速回転数に制御される。一方、例えば油圧
ショベルの作業等にあっては、作業中に比較的短い小時
間だけ、全ての操作レバーが中立位置に保持される場合
が、過去複数回、連続して行われることがある。
【0009】従来技術において予め初期値として設定さ
れた遅延時間の時間値t0 は、あくまでも固定値であ
る。それ故に、エンジンがデセル回転数に下ってもその
直後に操作レバーの操作が再び行われるような作業にお
いては、エンジンの回転数はデセル回転数からすぐにス
ロットル指示回転に上昇し、そのエンジンの回転数の無
意味な上下変動が逆に省燃費性に悪影響を与える。しか
し本発明の実施例エンジン制御装置では、エンジンがデ
セル回転数に下ってもその直後に操作レバーの少くとも
一つの操作が再び行われるような作業においては、現時
のすぐ前に行われた過去複数回のそれぞれ低速回転数状
態経過時間T1 ,T2 ,T3 が所定の小時間例えば5
SEC 以下である場合には、前記複数の経過時間T1 ,T
2 ,T3 のうちの最大時間値(例えばT3 )を加えた和
の時間(新たな遅延時間tn であるが、所定の上限時間
値tmax.を超えていない時間)だけスロットル指示回転
数に保持される。すなわち短時間の小休止を経て再び操
作が行われる作業ではエンジンの回転数が低速数に落ち
ることなくスロットル指示回転数のままで操作が続けら
れるので、円滑に作業をしてその作業性をたかめること
ができる。また前記和の時間が新たな遅延時間tn に設
定された場合にレバー操作合間の小休止時間が長いよう
な事態が生じても、前記和の時間は所定の上限時間値t
max を超えないように設定しているので、エンジン回転
数を比較的短時間である前記和の時間の後にデセル回転
数に落として、省燃費をはかることができる。
【0010】また前記過去複数回(例えば3回)に行わ
れたそれぞれ経過時間T1 ,T2 ,T3 が所定の小時間
例えば15sec 以上である作業の場合には、新たな遅延
時間t’n の時間値(t’n )は、前記予め設定された
遅延時間の初期設定値t0 、,もしくは初期設定値t0
以下、あるいはまた前記和の時間値(t0 +T3 )より
小さく設定するようにしている。したがって短時間では
あるが比較的に若干長い小休止を経て再び操作が行われ
る作業でもエンジンの回転数が低速回転数に落ちること
なくスロットル指示回転数のままで操作が続けられるの
で、円滑に作業をしてその作業性をたかめることができ
る。またその作業時にレバー操作合間の小休止時間が長
いような事態が生じても、前記新たな遅延時間t’n
過ぎた後にすぐデセル回転数に落として、省燃費をはか
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基いて詳細に説明する。図1は、本発明のエンジン制
御装置を装備した油圧式建設機械(本実施形態では油圧
ショベル)のシステム構成図、図2は図1の油圧ショベ
ルにおけるエンジン制御装置のコントローラ(後述す
る)による制御を示すフローチャート、図3は複数の操
作レバーが全て中立状態となった時点からの遅延時間t
とその遅延時間tを経過した後に前記エンジンの回転数
が燃費用の所定の低速回転数に低減されて保持される経
過時間Tに対応するエンジン回転数との関係を説明する
ための線図である。
【0012】図1を参照して、1はエンジン、2,3は
エンジン1を駆動源とする一対の可変容量形の油圧ポン
プ、4,5はそれぞれ各油圧ポンプ2,3の容量を調整
するためのレギュレータ、6〜11はそれぞれアーム用
アクチュエータ(油圧シリンダ)、旋回用アクチュエー
タ(油圧モータ)、左側走行用アクチュエータ(油圧モ
ータ)、ブーム用アクチュエータ(油圧シリンダ)、バ
ケット用アクチュエータ(油圧シリンダ)及び右側走行
用アクチュエータ(油圧モータ)である。
【0013】本実施形態の油圧ショベルでは、アクチュ
エータ6〜11は、油圧ポンプ2を駆動源とするアクチ
ュエータ6〜8のグループと、油圧ポンプ3を駆動源と
するアクチュエータ9〜11のグループとに分類されて
いる。そして、アクチュエータ6〜8のグループでは、
後述のコントローラの指示により、レギュレータ4を介
して油圧ポンプ2の容量を調整しつつ、該油圧ポンプ2
とアクチュエータ6〜8の間の方向切換弁12を作動さ
せることで、各アクチュエータ6〜8に油圧ポンプ2か
ら圧油を供給して各アクチュエータ6〜8を作動させ
る。同様に、アクチュエータ9〜11のグループでは、
後述のコントローラの指示により、レギュレータ5を介
して油圧ポンプ3の容量を調整しつつ、このグループに
対応して設けた方向切換弁13を作動させることで、各
アクチュエータ9〜11に油圧ポンプ3から圧油を供給
して各アクチュエータ9〜11を作動させる。尚、図1
では便宜上、方向切換弁12,13は各グループ毎に一
つであるように記載したが、実際には、各グループの各
アクチュエータ6〜8及び9〜11毎に備えられてい
る。そして、それらの方向切換弁は、各アクチュエータ
9〜11に対応して備えられた後述の操作レバーの操作
に応じて図示しないパイロット管路を介して付与される
パイロット圧(油圧)により駆動されるようになってい
る。
【0014】また図1において、14〜19はそれぞれ
ブーム用、アーム用、バケット用、右側走行用、左側走
行用及び旋回用の操作レバー、20はエンジン1の作動
モードを重負荷作業用の高速モード(以下、Hモードと
いう)と通常作業用の中速モード(以下、Sモードとい
う)と微速作業用の低速モード(以下、FCモードとい
う)との三つのモードに切換設定するためのモード切換
スイッチ、21は上記各モードでエンジン1の回転数を
調整・設定するためのスロットルレバー、22はエンジ
ン1の回転数を検出する回転数センサ、23はエンジン
1のスロットルを駆動するスロットルモータ、24はマ
イクロコンピュータ等を含むコントローラである。前記
複数の各操作レバー14〜19は、その操作方向や操作
量に応じた信号を図示しない圧力センサ等を介してコン
トローラ24に出力し、モード切換スイッチ20はその
操作により設定された作動モードを示す信号をコントロ
ーラ24に出力する。また、スロットルレバー21はそ
の操作量に応じた信号をエンジン1のスロットル指示回
転数を示す信号としてコントローラ24に出力し、回転
数センサ22は、検出したエンジン1の回転数に応じた
信号をコントローラ24に出力する。
【0015】コントローラ24は、各操作レバー14〜
19等からの信号を受け取る信号入力部25と、プログ
ラムや各種データを記憶保持した記憶回路部26と、信
号入力部25に与えられた信号データや記憶回路部26
のデータに基づき所定の各種演算処理を行う演算処理部
27と、レギュレータ4,5を制御する制御出力部28
と、スロットルモータ23を駆動するスロットル駆動部
29とを備えている。この場合、演算処理部27は、各
操作レバー14〜19の操作に応じた各アクチュエータ
6〜11の作動を生ぜしめるための制御信号を生成して
それを制御出力部28に指示し、その指示に従って該制
御出力部28がレギュレータ4,5を制御する。また演
算処理部27は、各操作レバー14〜19の操作やモー
ド切換スイッチ20によるエンジン1の作動モード、ス
ロットルレバー21によるエンジン1のスロットル指示
回転数に応じてエンジン1の作動を生ぜしめるための該
エンジン1の目標回転数データを生成してそれをスロッ
トル駆動部29に指示し、その指示に従って該スロット
ル駆動部29がスロットルモータ23を駆動する。尚、
本実施形態では、前記方向切換弁12,13の制御は、
油圧により行うようにしたが、コントローラ24の制御
出力部28により電気的に行うようにしてもよい。
【0016】次に、本実施例エンジン制御装置の制御形
態を図1乃至図3を参照して説明する。本発明の実施例
エンジン制御装置では、前記全ての操作レバー14〜1
9が中立状態となった時点から予め設定された遅延時間
t(sec )を経過した後に、前記エンジン1の回転数を
前記スロットルレバー21(図1に示す)により設定さ
れたスロットル指示回転数NTH(図3に示す)より、省
燃費用の所定の低速回転数(デセル回転数ともいう)N
D に低減させる制御を有しているが、前記全ての操作レ
バー14〜19が中立位置に操作された後、該中立位置
に保持されているときには、前記遅延時間tを経過する
までは前記エンジン1の回転数をスロットル指示回転数
THに制御しつつ経過時間Tx を計時し、その経過時間
x が前記遅延時間tに達する前に、前記操作レバー1
4〜19の少なくとも一つが中立位置から作業位置に操
作されたときには前記経過時間Tx の計時をクリアして
前記エンジン1の回転数をスロットル指示回転数NTH
保持する工程を備え、現時より後の遅延時間tn を設定
する工程は、現時のすぐ前に行われた過去複数回例えば
過去3回の前記低速回転数ND の状態における前記予め
設定された遅延時間tに達した後の、低速回転数状態経
過時間(以下、経過時間という)例えばT1,T2 ,T3
に基づき新たに設定するようにした。そして前記の場
合、前記過去複数回(例えば3回)に行われたそれぞれ
経過時間T1 ,T2 ,T3 が所定の小時間例えば5sec
(5秒)以下である場合に対応し、前記予め設定された
遅延時間tの時間値(t0 )に、前記複数の経過時間T
1 ,T2 ,T3 のうちの最大時間値(例えばT3 )を加
えた和を、現時より後の新たな遅延時間tn の時間値
(tn )に設定するようにし、しかもこの場合には前記
新たな遅延時間tn の時間値(tn )が所定の上限時間
値tmax.(例えば15sec )を超えないようにした。し
たがって前記和を求める式を数式で表わすと、その数式
1は下記の通りである。
【0017】
【数式1】
【0018】また前記経過時間の各時間値T1 ,T2
3 が前記所定の上限時間値tmax.を超える事態に応
じ、前記新たな遅延時間t’n の時間値(t’n )を、
前記予め設定された遅延時間tの時間値(t0 )を超え
ないように設定するか、あるいはまた前記和の時間値
(t0 +T3 )より小さく設定するようにした。したが
ってこの場合、前記新たな遅延時間t’n の時間値
(t’n )を、前記予め設定された遅延時間tの時間値
(t0 )に設定するという式は、下記の数式2で表わさ
れる。
【0019】
【数式2】
【0020】あるいはまた前記新たな遅延時間t’n
時間値(t’n )を、前記和の時間値(t0 +T3 )よ
り小さく設定するという式は、下記の数式3で表わされ
る。
【0021】
【数式3】
【0022】次に、本発明のエンジン制御装置の作用に
ついて述べる。従来技術において予め初期値として設定
された遅延時間の時間値t0 は、あくまでも固定値であ
る。それ故に、エンジンがデセル回転数に下ってもその
直後に操作レバーの操作が再び行われるような作業にお
いては、エンジンの回転数はデセル回転数からすぐにス
ロットル指示回転に上昇し、そのエンジン回転数の無意
味な上下変動が逆に省燃費性に悪影響を与える。しかし
本発明の実施例エンジン制御装置では、エンジン1がデ
セル回転数ND (図3に示す)に下ってもその直後に操
作レバー14〜19の少くとも一つの操作が再び行われ
るような作業においては、現時のすぐ前に行われた経過
時間Tが所定の小時間例えば5SEC 以下である場合、す
なわち図2に示すフローチャートのステップAの判断結
果がYESである場合には、前記初期値として予め設定
している遅延時間t0 に前記経過時間Tを加えたものを
新たな遅延時間tn として設定する(ステップBa に示
す)ようにしている。この場合を詳く説明すると、ステ
ップAの判断結果がYESである場合にはステップCa
にて示すように、前記経過時間Tはその時点毎にコント
ローラ24(図1に示す)の記憶回路部26に記憶され
る。そして次にステップDa で示すように過去複数回
(例えば図3に示すように3回)に行われたそれぞれ経
過時間T1 ,T2 ,T3 がそれぞれ所定の小時間例えば
sec 以下であるがどうか判断され、その判断結果がY
ESの場合には、ステップBb で示すように前記予め設
定された遅延時間tの初期値である時間値(t0 )に、
前記複数の経過時間T1 ,T2 ,T3 のうちの最大時間
値(例えばT3 )を加えたものを新たな遅延時間tn
時間値(tn )に設定する。そして次にステップEで示
すように、前記新たな遅延時間tn の時間値(tn )が
所定の上限時間値tmax.を超えないかどうか判断するよ
うにしている。それによりステップEの判断結果がYE
Sの場合には、現在作業を行って複数の操作レバーを動
かしたり中立位置に戻したりする場合に、現時のすぐ前
の過去の操作状態から新たな遅延時間tn を学習制御す
ることができる。すなわちエンジン1がデセル回転数N
D に下ってもその直後に操作レバー14〜19の少くと
も一つの操作が再び行われるような作業においては、エ
ンジン1の回転数は、遅延時間の初期設定値t0 (前述
の予め初期値として設定された遅延時間の時間値t0
いう)に前記複数の経過時間T1 ,T2 ,T3 のうちの
最大時間値(例えばT3 )を加えた和の時間(新たな遅
延時間tn であるが、所定の上限時間値tmax.を超えて
いない時間)だけスロットル指示回転数に保持される。
すなわち短時間の小休止を経て再び操作が行われる作業
ではエンジンの回転数が低速回転数に落ちることなくス
ロットル指示回転数のままで操作が続けられるので、円
滑に作業をしてその作業性をたしかめることができる。
また前記和の時間が新たな遅延時間tn に設定された場
合にレバー操作合間の小休止時間が長いような事態が生
じても、前記和の時間は所定の上限時間値tmax.を超え
ないように設定しているので、エンジン回転数を比較的
短時間である前記の時間の後にデセル回転数に落とし
て、省燃費をはかることができる。
【0023】また前記過去複数回(例えば3回)に行わ
れたそれぞれ経過時間T1 ,T2 ,T3 が所定の小時間
例えば15sec 以上である作業の場合、すなわち図2に
示すフローチャートのステップAの判断結果がNOで、
次のステップCb の判断結果がYESの場合には、新た
な遅延時間t’n の時間値(t’n )は、前記予め設定
された遅延時間の初期設定値t0 、もしくは初期設定値
0 以下に設定(ステップBc に示す)する。あるいは
またフローチャートにて記載はしていないが新たな遅延
時間t’n の時間値(t’n )を、前記和の時間値(t
0 +T3 )より小さく設定するようにしている。したが
って短時間ではあるが比較的に若干長い小休止を経て再
び操作が行われる作業でもエンジンの回転数が低速回転
数に落ちることなくスロットル指示回転数のままで操作
が続けられるので、円滑に作業をしてその作業性をたか
めることができる。またその作業時にレバー操作合間の
小休止時間が長いような事態が生じても、前記新たな遅
延時間t’n を過ぎた後にすぐデセル回転数に落とし
て、省燃費をはかることができる。
【0024】
【発明の効果】従来より油圧式建設機械では、複数の操
作レバーがすべて中立状態となった時点から予め設定さ
れた遅延時間を経過した後に、エンジンの回転数をスロ
ットル指示回転数より低速回転数(デセル回転数)に低
減せしめるいわゆるオートデセル制御を行うようにして
いる。しかし前記従来技術において予め初期値として設
定された遅延時間の時間値t0 は、あくまでも固定値で
ある。それ故に、エンジンがデセル回転数に下ってもそ
の直後に操作レバーの操作が再び行われるような作業に
おいては、エンジンの回転数はデセル回転数からすぐに
スロットル指示回転に上昇し、そのエンジン回転数の無
意味な上下変動が逆に省燃費性に悪影響を与える。しか
し本発明の実施例エンジン制御装置では、エンジンがデ
セル回転数に下ってもその直後に操作レバーの少くとも
一つの操作が再び行われるような作業においては、現時
のすぐ前に行われた過去複数回のそれぞれ低速回転数状
態経過時間T1 ,T2 ,T3 が所定の小時間例えば5
SEC 以下である場合には、前記複数の経過時間T1 ,T
2 ,T3 のうちの最大時間値(例えばT3 )を加えた和
の時間(新たな遅延時間tn であるが、所定の上限時間
値tmax.を超えていない時間)だけスロットル指示回転
数に保持される。すなわち短時間の小休止を経て再び操
作が行われる作業ではエンジンの回転数が低速回転数に
落ちることなくスロットル指示回転数のままで操作が続
けられるので、円滑に作業をしてその作業性をたかめる
ことができる。また前記和の時間が新たな遅延時間tn
に設定された場合にレバー操作合間の小休止時間が長い
ような事態が生じても、前記和の時間は所定の上限時間
値tmax.を超えないように設定しているので、エンジン
回転数を比較的短時間である前記和の時間の後にデセル
回転数に落として、省燃費をはかることができる。また
前記過去複数回(例えば3回)に行われたそれぞれ経過
時間T1 ,T2 ,T3 が所定の小時間例えば15sec
上である作業の場合には、新たな遅延時間t’n の時間
値(t’n )は、前記予め設定された遅延時間の初期設
定値t0 、もしくは初期設定値t0 以下、あるいはまた
前記和の時間値(t0 +T3 )より小さく設定するする
ようにしている。したがって短時間ではあるが比較的に
若干長い小休止を経てて再び操作が行われる作業でもエ
ンジンの回転数が低速回転数に落ちることなくスロット
ル指示回転数のままで操作が続けられるので、円滑に作
業をしてその作業性をたかめることができる。またその
作業時にレバー操作合間の小休止時間が長いような事態
が生じても、前記新たな遅延時間t’n を過ぎた後にす
ぐデセル回転数に落として、省燃費をはかることができ
る。したがって本発明の実施例エンジン制御装置では、
現時のすぐ前の過去の作業状態から前記遅延時間が学習
制御されることにより、より適格に燃料効率を向上させ
るともに、作業操作性をたかめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジン制御装置を装備した油圧ショ
ベルのシステム構成図である。
【図2】図1の油圧ショベルにおけるエンジン制御装置
のコントローラによる制御を示すフローチャートであ
る。
【図3】遅延時間tと経過時間Tに対応するエンジン回
転数との関係を説明するための線図である。
【符号の説明】
1 エンジン 14,〜,19 操作レバー 21 スロットルレバー 22 回転数センサ 23 スロットルモータ 24 コントローラ
【数1】
【数2】
【数3】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、該エンジンにより駆動され
    る油圧ポンプと、該油圧ポンプの吐出圧油により作動す
    る複数のアクチュエータと、該複数のアクチュエータの
    作動をそれぞれ操作するたの複数の操作レバーと、前記
    エンジンの回転数を設定するためのスロットルレバーと
    を備え、前記複数の操作レバーが全て中立状態となった
    時点から予め設定された遅延時間を経過した後に、前記
    エンジンの回転数を前記スロットルレバーにより設定さ
    れたスロットル指示回転数より、省燃費用の所定の低速
    回転数に低減させる制御を有する建設機械において、前
    記全ての操作レバーが中立位置に操作された後、該中立
    位置に保持されているときには、前記遅延時間を経過す
    るまでは前記エンジンの回転数をスロットル指示回転数
    に制御しつつ経過時間を計時し、その経過時間が前記遅
    延時間に達する前に、前記操作レバーの少なくとも一つ
    が中立位置から作業位置に操作されたときには前記経過
    時間の計時をクリアして前記エンジンの回転数をスロッ
    トル指示回転数に保持する工程を備え、現時より後の遅
    延時間を設定する工程は、現時のすぐ前に行われた過去
    複数回の前記低速回転数の状態における前記予め設定さ
    れた遅延時間に達した後の、低速回転数状態経過時間に
    基づき新たに設定することを特徴とするエンジン制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記過去複数回に行われたそれぞれ低速
    回転数状態経過時が所定の小時間以下である場合に対応
    し、前記予め設定された遅延時間の時間値に、前記複数
    の低速回転数状態経過時間のうちの最大時間値を加えた
    和を、現時より後の新たな遅延時間の時間値に設定する
    ことを特徴とする請求項1記載のエンジン制御装置。
  3. 【請求項3】 前記新たな遅延時間の時間値が所定の上
    限時間値を超えないようにすることを特徴とする請求項
    1及び2記載のエンジン制御装置。
  4. 【請求項4】 前記低速回転数状態経過時間の各時間値
    が所定の上限時間を超える事態に応じ、前記新たな遅延
    時間の時間値を、前記予め設定された遅延時間の時間値
    を超えないように設定することを特徴とする請求項1記
    載のエンジン制御装置。
  5. 【請求項5】 前記低速回転数状態経過時間の各時間値
    が所定の上限時間値を超える事態に応じ、前記新たな遅
    延時間の時間値を、前記和の時間値より小さく設定する
    ことを特徴とする請求項1,2,及び3記載のエンジン
    制御装置。
JP9455297A 1997-03-27 1997-03-27 エンジン制御装置 Pending JPH10274068A (ja)

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ID=14113486

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7269490B2 (en) * 2003-08-25 2007-09-11 Komatsu Ltd. Construction machine

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7269490B2 (en) * 2003-08-25 2007-09-11 Komatsu Ltd. Construction machine

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