JPH10270960A - 高周波電力増幅器 - Google Patents

高周波電力増幅器

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JPH10270960A
JPH10270960A JP10000603A JP60398A JPH10270960A JP H10270960 A JPH10270960 A JP H10270960A JP 10000603 A JP10000603 A JP 10000603A JP 60398 A JP60398 A JP 60398A JP H10270960 A JPH10270960 A JP H10270960A
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frequency power
circuit
output
input
positive voltage
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Application number
JP10000603A
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English (en)
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Osamu Ishikawa
修 石川
Takahiro Yokoyama
隆弘 横山
Taketo Kunihisa
武人 國久
Junji Ito
順治 伊藤
Masaaki Nishijima
将明 西嶋
Shinji Yamamoto
真司 山本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高周波電力増幅器において低い高周波電力が
出力されるときの消費電流を大きく低減する。 【解決手段】 高周波電力増幅器は、入力端子に正電圧
が印加されることにより動作し且つ電流電圧特性が大き
く変化する後段の高周波電力用トランジスタTr2 と、
入力バイアス回路としての第3のマクロストリップ線路
3 と、出力バイアス回路としての第4のマイクロスト
リップ線路S4 と、入力インピーダンス整合回路として
の段間インピーダンス整合回路2と、出力インピーダン
ス整合回路3と、正電圧発生回路4とを備えている。正
電圧発生回路4は、検出回路としての抵抗R11と、整流
回路としてのダイオードD11と、平滑回路としてのコン
デンサーC11及び抵抗R12とを有しており、検出した一
部の高周波電力の増減に応じて増減する正電圧を第3の
マクロストリップ線路S3 の入力端子に直流電源を介在
させることなく出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波電力増幅器
に関し、特に高周波電力用トランジスタ、高周波電力用
トランジスタの入力端子に接続された入力バイアス回
路、高周波電力用トランジスタの出力端子に接続された
出力バイアス回路、高周波電力用トランジスタの入力端
子に接続された入力インピーダンス整合回路、高周波電
力用トランジスタの出力端子に接続された出力インピー
ダンス整合回路、及び入力バイアス回路に必要な直流バ
イアス電圧を発生するバイアス電圧発生回路とを備えた
高周波電力増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高周波電力増幅器は、移動体通信機器の
送信部に用いられ、変調された信号を所定の出力電力ま
で増幅する機能を有する。
【0003】現在、携帯電話では1GHzから2GHz
の周波数が最も多く用いられており、これらの周波数を
有する高周波電力の送信時の出力電力は20dBmから
36dBm程度である。この範囲の高周波電力を出力す
るため、高周波電力増幅器としては、通常、2段構成又
は3段構成であって30dB程度の利得を有する多段の
高周波電力増幅器が用いられる。多段構成の高周波電力
増幅器が0dBm程度の変調波出力を30dBm程度の
送信出力に増幅し、増幅された送信出力はアンテナから
電波として送信される。
【0004】高周波電力増幅器に用いられる高周波電力
用トランジスタとしては、シリコン基板の上に形成され
たMOSFET若しくはバイポーラトランジスタ、又
は、ガリウム砒素(GaAs)等の化合物半導体基板の
上に形成されたMESFET若しくはヘテロ接合を有す
るFETが用いられる。このような高周波電力用トラン
ジスタを、歪みが少なく且つ良い利得の状態で使用する
ために、高周波電力用トランジスタの入力端子及び出力
端子に直流バイアス電源を接続し、直流バイアス電源か
ら所定のバイアス電流を高周波電力用トランジスタに流
した状態で高周波電力を入力して高周波電力用トランジ
スタに増幅動作を起こさせるのが一般的である。
【0005】以下、前記の構成を有する第1の従来例に
係る高周波電力増幅器について図15を参照しながら説
明する。
【0006】図15は第1の従来例に係る高周波電力増
幅器の回路構成を示しており、図15において、Tra
は前段の高周波電力用トランジスタ、Trb は後段の高
周波電力用トランジスタであって、これら前段及び後段
の高周波トランジスタTra、Trb のソース端子は接
地されている。
【0007】前段の高周波電力用トランジスタTra
入力端子(ゲート端子)には、インダクターLとコンデ
ンサーCとからなる入力インピーダンス整合回路1が接
続されており、該入力インピーダンス整合回路1は、外
部入力端子RFinから入力される高周波電力のインピー
ダンスと前段の高周波電力用トランジスタTra の入力
インピーダンスとのインピーダンス整合を行なうことに
より、入力される高周波電力の反射及び損失の低減を図
っている。
【0008】前段の高周波電力用トランジスタTra
入力端子には、第1の入力バイアス回路として1/4波
長の長さを持つ第1のマイクロストリップ線路S1 の一
端が接続され、該第1のマイクロストリップ線路S1
他端には負電源−VGG1 が接続されており、負電源−
VGG1 及び第1のマイクロストリップ線路S1 によっ
て前段の高周波電力用トランジスタTra の入力端子に
負の直流バイアス電圧が供給される。負電源−VGG1
には、高周波電力の発振を抑えて高周波電力が負電源−
VGG1 に回り込むことを防ぐバイパスコンデンサーC
b1が接続されている。尚、第1の入力バイアス回路とし
ては、1/4波長の長さを持つ第1のマイクロストリッ
プ線路S1 に代えて数KΩの抵抗を用いることもでき
る。
【0009】前段の高周波電力用トランジスタTra
出力端子(ドレイン端子)には、第1の出力バイアス回
路としての1/4波長の長さを持つ第2のマイクロスト
リップ線路S2 を介して正電源+VDD1 が接続されて
おり、前段の高周波電力用トランジスタTra の出力端
子に正の直流バイアス電圧が印加される。
【0010】後段の高周波電力用トランジスタTrb
も、前段の高周波電力用トランジスタTra と同様、入
力端子に、第2の入力バイアス回路としての1/4波長
の長さを持つ第3のマイクロストリップ線路S3 を介し
て負電源−VGG2 が接続されていると共に、出力端子
に、第2の出力バイアス回路としての1/4波長の長さ
を持つ第4のマイクロストリップ線路S4 を介して正電
源+VDD2 が接続されている。
【0011】前段の高周波電力用トランジスタTra
出力端子と後段の高周波電力用トランジスタTrb の入
力端子との間には、前段の高周波電力用トランジスタT
aの出力インピーダンスと後段の高周波電力用トラン
ジスタTrb の入力インピーダンスとのインピーンス整
合を行なう段間インピーダンス整合回路2が接続されて
おり、該段間インピーダンス整合回路2は、入力インピ
ーダンス整合回路1と同様、インダクターLとコンデン
サーCとから構成されている。尚、段間インピーダンス
整合回路2は、複数の高周波電力用トランジスタよりな
る多段構成の高周波電力増幅器においては、前段の高周
波電力用トランジスタTra と後段の高周波電力用トラ
ンジスタTrb とのインピーダンス整合を行なうが、前
段の高周波電力用トランジスタTra に対しては出力イ
ンピーダンス整合回路の機能を持つと共に、後段の高周
波電力用トランジスタTrb に対しては入力インピーダ
ンス整合回路の機能を持つ。
【0012】後段の高周波電力用トランジスタTrb
出力端子には、インダクターLとコンデンサーCとから
構成される出力インピーダンス整合回路3が接続されて
おり、該出力インピーダンス整合回路3は、後段の高周
波電力用トランジスタTrbの出力インピーダンスと、
外部出力端子RFout から出力される高周波電力のイン
ピーダンスとのインピーダンス整合を行なう。
【0013】第1の従来例に係る高周波電力増幅器は、
外部入力端子RFinから入力される高周波電力(高周波
信号)を、前段の高周波電力用トランジスタTra 及び
後段の高周波電力用トランジスタTrb によって増幅し
た後、外部出力端子RFoutから出力する。
【0014】第1の従来例に係る高周波電力増幅器にお
ける前段及び後段の高周波電力用トランジスタTra
Trb は、図16(a)に示すような電流電圧特性を有
している。すなわち、ゲート電圧Vg が負電圧例えば−
2Vのときには僅かなドレイン電流Idsしか流れず、ゲ
ート電圧Vg が負電圧から0V側に変化するとドレイン
電流Idsは多く流れるようになる。従って、ドレイン電
流Idsを低減するためには、ゲート電圧Vg を−1Vか
ら−1.5V程度にする直流バイアス電源が必要であ
る。
【0015】そこで、第1の従来例に係る高周波電力増
幅器においては、前段及び後段の高周波トランジスタT
a 、Trb の直流バイアス電圧は次のように設定され
る。すなわち、各入力端子にマイナス数V程度の負電源
−VGG1 (−VGG2 )を接続すると共に、各出力端
子にプラス6V程度の正電源+VDD1 (+VDD2
を接続し、これら負電源及び正電源により、所定のバイ
アス電流例えば100mAのドレイン電流が流れるよう
にしている。
【0016】ところが、第1の従来例に係る高周波電力
増幅器においては、以下に説明するようなバイアス電流
設定の煩雑さに関する第1の問題がある。すなわち、マ
イナスの直流バイアス電源である負電源−VGG1 (−
VGG2 )及びプラスの直流バイアス電源である正電源
+VDD1 (+VDD2 )よりなる2種類の直流バイア
ス電源を設ける必要があるので、直流バイアス電源の構
成及び周辺回路が複雑になる。また、これら直流バイア
ス電源のバイアス電圧の設定は10%以下の精度に設定
しなければ、高周波電力用トランジスタTra (T
b )のインピーダンスが変化してインピーダンス整合
が確実に行なわれなくなったり、良好な歪み特性や利得
を確保できなくなったりする。
【0017】また、第1の従来例に係る高周波電力増幅
器においては、以下に説明するような動作電流の増大に
関する第2の問題がある。すなわち、第1の従来例に係
る高周波電力増幅器においては、固定された直流バイア
ス電流が流れるように設定されているため、高周波電力
の出力が小さいときにも直流バイアス電流が流れている
ので、電力の消費が大きいという問題がある。すなわ
ち、図16(b)に示すように、高周波電力の出力が小
さくなっても動作電流は余り低減しない。
【0018】例えば、携帯電話においては、基地局から
遠い場所にいるときには最大出力で電波を出し、基地局
に近い場所にいるときには低出力で電波を出すようにし
て、電池の消耗を防ぎ、これにより電池の長時間の使用
を図っている。ところが、基地局に近い場所において低
い高周波電力で電波を出すときにも、最大出力を出すた
めに必要なアイドル電流が流れているので、低出力のと
きには無駄に電池を消耗させている。
【0019】そこで、Electronics Letters Vol.32 No.
17の1533ページの論文において、入力される高周波電力
に応じて直流バイアス電流を変化させる高周波電力増幅
器が提案がなされている。
【0020】以下、この論文に掲載されている高周波電
力増幅器を第2の従来例として図17を参照しながら説
明する。尚、図17においては、図15に示した第1の
従来例と同一の部材については同一の符号を付すことに
より説明を省略する。入力インピーダンス整合回路1、
段間インピーダンス整合回路2及び出力インピーダンス
整合回路3については図示の便宜上ブロックで示してい
る。前段の高周波電力用トランジスタTra 及び後段の
高周波電力用トランジスタTrb の電圧電流特性につい
ては、第1の従来例と同様、図16(a)に示すとおり
である。
【0021】第2の従来例に係る高周波電力増幅器に
は、図17において一点鎖線で示すように、出力インピ
ーダンス整合回路3の出力端に、抵抗R1 及びダイオー
ドD1よりなる高周波電力の検出回路と、負の直流バイ
アス電源Vc (−5V)と、分割抵抗R2 、R3 及びR
4 よりなる電圧分割回路とを有する負バイアス電圧発生
回路が設けられている。該負バイアス電圧発生回路は、
電力検出点Eにおいて、出力インピーダンス整合回路3
から出力される高周波電力から一部の高周波電力を検出
し、検出した一部の高周波電力に基づいて、負の直流バ
イアス電源Vc から出力される直流バイアス電圧を変化
させ、該直流バイアス電圧を負バイアス電圧出力点Dか
ら第3のマイクロストリップ線路S3 を介して後段の高
周波電力用トランジスタTrb の入力端子に出力する。
【0022】前記のようにすることにより、電力検出点
Eで検出された高周波電力が大きいときには、負バイア
ス電圧出力点Dから出力されるバイアス電圧は、負の値
が浅くなって−1V近くまで上昇する一方、電力検出点
Eで検出された高周波電力が小さいときには、負バイア
ス電圧出力点Dから出力されるバイアス電圧の値が深く
なって−5Vまで下がる。これによって、入力される高
周波電力が小さいときのアイドル電流の低減を図ってい
る。従って、図18に示すように、入力される高周波電
力が小さいときの動作電流は、図16(b)に示した第
1の従来例に比べて低減している。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところが、第2の従来
例においては、周辺回路が負の直流バイアス電源Vc
有しており、該負の直流バイアス電源Vc に−5V程度
の負の電圧を発生させるためには、正電源+VDD2
ら出力された正電圧に基づいて負電圧を発生させる負電
圧発生回路が必要になる。そして、この負電圧発生回路
には常時10mA程度の電流が流れるので、第2の従来
例は、入力される高周波電力が小さいときの消費電流の
低減という点では不十分である。
【0024】前記に鑑み、本発明は、高周波電力増幅器
において入力される高周波電力が小さいときの消費電流
を一層低減することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、高周波電力用トランジスタとして、入力
端子に直流負電圧が印加されることにより動作し且つ電
流電圧特性が大きく変化する特性(図16(a)を参
照)を有するトランジスタに代えて、入力端子に正電圧
が印加されることにより動作し且つ電流電圧特性が大き
く変化する特性(図13(a)を参照)を有するトラン
ジスタを用いると共に、検出した高周波電力の増減に応
じて増減する正電圧をトランジスタの入力端子に出力す
るものである。
【0026】本発明に係る第1の高周波電力増幅器は、
入力端子に正電圧が印加されることにより動作し且つ電
流電圧特性が大きく変化する高周波電力用トランジスタ
と、高周波電力用トランジスタの入力端子に接続された
入力バイアス回路と、高周波電力用トランジスタの出力
端子に接続された出力バイアス回路と、高周波電力用ト
ランジスタの入力端子に接続された入力インピーダンス
整合回路と、高周波電力用トランジスタの出力端子に接
続された出力インピーダンス整合回路と、入力端が高周
波電力用トランジスタの入力側又は出力側に接続され、
高周波電力用トランジスタへ入力される高周波電力又は
高周波電力用トランジスタから出力される高周波電力か
ら一部の高周波電力を検出して出力する検出回路と、入
力端が検出回路の出力端に接続され、検出回路から出力
される一部の高周波電力を整流して脈動正電圧を出力す
る整流回路と、入力端が整流回路の出力端に接続され且
つ出力端が入力バイアス回路の入力端子に接続され、整
流回路から出力される脈動正電圧をならして正電圧を出
力する平滑回路とを有しており、検出した一部の高周波
電力の増減に応じて増減する正電圧を入力バイアス回路
の入力端子に直流電源を介在させることなく出力する正
電圧発生回路とを備えている。
【0027】第1の高周波電力増幅器によると、入力端
子に正電圧が印加されることにより動作し且つ電流電圧
特性が大きく変化する高周波電力用トランジスタと、検
出した一部の高周波電力の増減に応じて増減する正電圧
を、直流電源を介在させることなく入力バイアス回路を
介して高周波電力用トランジスタの入力端子に出力する
正電圧発生回路とを備えているため、第2の従来例のよ
うに、バイアス電圧発生回路に負の直流バイアス電源を
設ける必要がないので、該負の直流バイアス電源に負の
電圧を発生させるための負電圧発生回路が不要になる。
【0028】第1の高周波電力増幅器において、検出回
路の入力端は、入力インピーダンス整合回路の入力端子
又は出力インピーダンス整合回路の出力端子に接続され
ていることが好ましい。
【0029】第1の高周波電力増幅器において、検出回
路の入力端は、入力インピーダンス整合回路の出力端子
又は出力インピーダンス整合回路の入力端子に接続され
ていることが好ましい。
【0030】第1の高周波電力増幅器において、検出回
路の入力端は、出力バイアス回路に接続されていること
が好ましい。
【0031】第1の高周波電力増幅器において、整流回
路は、互いに逆方向で且つ並列に接続された一対のダイ
オードからなり、2倍の脈動正電圧を出力することが好
ましい。
【0032】第1の高周波電力増幅器において、平滑回
路は、コンデンサー及び可変抵抗を有しており、可変抵
抗の抵抗値の変化に応じて変化する正電圧を出力するこ
とが好ましい。
【0033】第1の高周波電力増幅器において、高周波
電力用トランジスタは、NチャネルMOSFET、NP
N型バイポーラトランジスタ、NチャネルMESFET
又はNチャネルのヘテロ接合FETであって、ノーマリ
ー・オフ型、エンハンスモード型又はこれらに類似する
電流電圧特性を有することが好ましい。
【0034】第1の高周波電力増幅器において、高周波
電力用トランジスタ、入力バイアス回路、出力バイアス
回路、入力インピーダンス整合回路、出力インピーダン
ス整合回路及び正電圧発生回路は同一の半導体基板上に
形成されていることが好ましい。
【0035】第1の高周波電力増幅器において、高周波
電力用トランジスタ、入力バイアス回路、出力バイアス
回路、入力インピーダンス整合回路及び出力インピーダ
ンス整合回路は同一の半導体基板上に形成されているこ
とが好ましい。
【0036】本発明に係る第2の高周波電力増幅器は、
入力端子に正電圧が印加されることにより動作し且つ電
流電圧特性が大きく変化する前段の高周波電力用トラン
ジスタと、前段の高周波電力用トランジスタの入力端子
に接続された第1の入力バイアス回路と、前段の高周波
電力用トランジスタの出力端子に接続された第1の出力
バイアス回路と、前段の高周波電力用トランジスタの入
力端子に接続された第1の入力インピーダンス整合回路
と、前段の高周波電力用トランジスタの出力端子に接続
された第1の出力インピーダンス整合回路と、入力端子
に正電圧が印加されることにより動作し且つ電流電圧特
性が大きく変化する後段の高周波電力用トランジスタ
と、後段の高周波電力用トランジスタの入力端子に接続
された第2の入力バイアス回路と、後段の高周波電力用
トランジスタの出力端子に接続された第2の出力バイア
ス回路と、後段の高周波電力用トランジスタの入力端子
に接続された第2の入力インピーダンス整合回路と、後
段の高周波電力用トランジスタの出力端子に接続された
第2の出力インピーダンス整合回路と、入力端が後段の
高周波電力用トランジスタの入力側又は出力側に接続さ
れ、後段の高周波電力用トランジスタへ入力される高周
波電力又は後段の高周波電力用トランジスタから出力さ
れる高周波電力から一部の高周波電力を検出して出力す
る検出回路と、入力端が検出回路の出力端に接続され、
検出回路から出力される一部の高周波電力を整流して脈
動正電圧を出力する整流回路と、入力端が整流回路の出
力端に接続され且つ出力端が第1のバイアス回路及び第
2の入力バイアス回路の各入力端子に接続され、整流回
路から出力される脈動正電圧をならして正電圧を出力す
る平滑回路とを有しており、検出した一部の高周波電力
の増減に応じて増減する正電圧を第1の入力バイアス回
路及び第2の入力バイアス回路の各入力端子に直流電源
を介在させることなく出力する正電圧発生回路とを備え
ている。
【0037】第2の高周波電力増幅器によると、検出し
た一部の高周波電力の増減に応じて増減する正電圧は、
正電圧発生回路から前段の高周波電力用トランジスタ及
び後段の高周波電力用トランジスタの各入力端子に入力
されるので、入力される高周波電力が小さいときの消費
電流は大きく低減する。
【0038】また、第1の高周波電力増幅器と同様、入
力端子に正電圧が印加されることにより動作し且つ電流
電圧特性が大きく変化する前段及び後段の高周波電力用
トランジスタと、検出した一部の高周波電力の増減に応
じて増減する正電圧を、直流電源を介在させることなく
入力バイアス回路を介して前段及び後段の高周波電力用
トランジスタの入力端子に出力する正電圧発生回路とを
備えているため、第2の従来例のように、バイアス電圧
発生回路に負の直流バイアス電源を設ける必要がないの
で、該負の直流バイアス電源に負の電圧を発生させるた
めの負電圧発生回路が不要になる。
【0039】第2の高周波電力増幅器において、整流回
路は、互いに逆方向で且つ並列に接続された一対のダイ
オードからなり、2倍の脈動正電圧を出力することが好
ましい。
【0040】第2の高周波電力増幅器において、平滑回
路は、正電圧を互いに異なる第1の正電圧と第2の正電
圧とに分割し、第1の正電圧を第1の入力バイアス回路
の入力端子に出力すると共に第2の正電圧を第2の入力
バイアス回路の入力端子に出力する電圧分割回路を有し
ていることが好ましい。
【0041】第2の高周波電力増幅器において、電圧分
割回路は、少なくとも1つの可変抵抗を含む複数の分割
抵抗からなり、1つの可変抵抗の抵抗値の変化に応じて
変化する第1の正電圧又は第2の正電圧を出力すること
が好ましい。
【0042】第2の高周波電力増幅器において、前段の
高周波電力用トランジスタ及び後段の高周波電力用トラ
ンジスタは、NチャネルMOSFET、NPN型バイポ
ーラトランジスタ、NチャネルMESFET又はNチャ
ネルのヘテロ接合FETであって、ノーマリー・オフ
型、エンハンスモード型又はこれらに類似する電流電圧
特性を有することが好ましい。
【0043】第2の高周波電力増幅器において、前段の
高周波電力用トランジスタ、第1の入力バイアス回路
と、第1の出力バイアス回路、第1の入力インピーダン
ス整合回路、第1の出力インピーダンス整合回路、後段
の高周波電力用トランジスタ、第2の入力バイアス回
路、第2の出力バイアス回路、第2の入力インピーダン
ス整合回路、第2の出力インピーダンス整合回路及び正
電圧発生回路は同一の半導体基板上に形成されているこ
とが好ましい。
【0044】第2の高周波電力増幅器において、前段の
高周波電力用トランジスタ、第1の入力バイアス回路、
第1の出力バイアス回路、第1の入力インピーダンス整
合回路、第1の出力インピーダンス整合回路、後段の高
周波電力用トランジスタ、第2の入力バイアス回路、第
2の出力バイアス回路、第2の入力インピーダンス整合
回路及び第2の出力インピーダンス整合回路は同一の半
導体基板上に形成されていることが好ましい。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態に係る
高周波電力増幅器について図面を参照しながら説明す
る。
【0046】(第1の実施形態)以下、本発明の第1の
実施形態に係る高周波電力増幅器について、図1、図2
及び図13(a)、(b)を参照しながら説明する。図
1及び図2は第1の実施形態に係る高周波電力増幅器の
回路構成を示しており、図1は正電圧発生回路4の詳細
を含む回路図であり、図2は正電圧発生回路4をブロッ
クで示す回路図である。図13(a)は、第1の実施形
態に係る高周波電力増幅器における前段及び後段の高周
波電力用トランジスタの電流電圧特性を示す図であり、
図13(b)は第1の実施形態に係る高周波電力増幅器
の消費電力を示す図である。尚、図1及び図2において
は、図15に示す第1の従来例と同一の部材については
同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0047】第1の実施形態における前段の高周波電力
用トランジスタTr1 及び後段の高周波電力用トランジ
スタTr2 は、図13(a)に示すように、入力端子に
正電圧が印加されることにより動作し且つ電流電圧特性
が大きく変化する特性、つまりノーマリー・オフ型、エ
ンハンスモード型又はこれらに類似する特性を有してい
る。尚、これらに類似する特性とは、入力端子に印加さ
れる電圧が0Vの近傍では無又は僅かな電流しか流れ
ず、且つ入力端子に印加される電圧が0Vの近傍から正
電圧側に向かうにつれて流れる電流が多くなる特性のこ
とを称する。具体的には、前段の高周波電力用トランジ
スタTr1 及び後段の高周波電力用トランジスタTr2
は、NチャンネルMOSFET、NPN型バイポーラト
ランジスタ、NチャンネルMESFET又はNチャンネ
ルのヘテロ接合FETによって構成されている。
【0048】図1に示すように、第1の実施形態に係る
高周波電力増幅器は、前段の高周波電力用トランジスタ
Tr1 、後段の高周波電力用トランジスタTr2 、前段
の高周波電力用トランジスタTr1 の入力端子に接続さ
れた第1の入力バイアス回路としての1/4波長の長さ
を持つ第1のマイクロストリップ線路S1 、前段の高周
波電力用トランジスタTr1 の出力端子に接続された第
1の出力バイアス回路としての1/4波長の長さを持つ
第2のマイクロストリップ線路S2 、後段の高周波電力
用トランジスタTr2 の入力端子に接続された第2の入
力バイアス回路としての1/4波長の長さを持つ第3の
マイクロストリップ線路S3 、後段の高周波電力用トラ
ンジスタTr2 の出力端子に接続された第2の出力バイ
アス回路としての1/4波長の長さを持つ第4のマイク
ロストリップ線路S4 、前段の高周波電力用トランジス
タTr1 の入力端子に接続された入力インピーダンス整
合回路1、前段の高周波電力用トランジスタTr1 の出
力端子と後段の高周波電力用トランジスタTr2 の出力
端子との間に接続された段間インピーダンス整合回路
2、及び後段の高周波電力用トランジスタTr2 の出力
端子に接続された出力インピーダンス整合回路3とを備
えている。尚、段間インピーダンス整合回路2は、複数
の高周波電力用トランジスタよりなる多段構成の高周波
電力増幅器においては、前段の高周波電力用トランジス
タTr1 と後段の高周波電力用トランジスタTr2 との
インピーダンス整合を行なうが、前段の高周波電力用ト
ランジスタTr1 に対しては出力インピーダンス整合回
路の機能を持つと共に、後段の高周波電力用トランジス
タTr2 に対しては入力インピーダンス整合回路の機能
を持つ。
【0049】第1の実施形態の特徴として、入力される
高周波電力の増減に応じて増減する正電圧を発生する正
電圧発生回路4を備えており、正電圧発生回路4の入力
部には電力検出点Aが設けられていると共に、正電圧発
生回路4の出力部には正電圧出力点Bが設けられてい
る。図1に示すように、正電圧発生回路4は、入力され
る高周波電力から一部の高周波電力を検出する抵抗R11
(検出回路)と、抵抗R11により検出された一部の高周
波電力から直流成分を削除して微小高周波電力を出力す
るコンデンサーC12と、コンデンサーC12から出力され
る微小高周波電力を整流して脈動正電圧を出力するダイ
オードD11(整流回路)と、ダイオードD11から出力さ
れる脈動正電圧をならして正電圧を出力するコンデンサ
ーC11及び抵抗R12(平滑回路)とを有している。正電
圧発生回路4は、図1から明らかなように、負の直流バ
イアス電源を有していない。
【0050】尚、入力される高周波電力から一部の高周
波電力を検出する検出回路は、第1の実施形態において
は抵抗R11であったが、これに代えて、ダイオードのみ
又は直列に接続された抵抗とダイオードとから構成して
もよい。また、コンデンサーC13は、正電圧の高周波的
なノイズを低減するために付加されている。
【0051】また、第1の実施形態の特徴として、正電
圧発生回路4の電力検出点Aは出力インピーダンス整合
回路3の出力端子に接続されていると共に、正電圧発生
回路4の正電圧出力点Bは第3のマイクロストリップ線
路S3 (第1の入力バイアス回路)の入力端子に接続さ
れている。これにより、正電圧発生回路4は、出力イン
ピーダンス整合回路3から出力される高周波電力から一
部の高周波電力を検出し、検出した一部の高周波電力の
増減に応じて増減する正電圧を第3のマイクロストリッ
プ線路S3 を介して後段の高周波電力用トランジスタT
2 の入力端子に出力する。
【0052】従って、第1の実施形態によると、後段の
高周波電力用トランジスタTr2 の入力端子には、出力
インピーダンス整合回路3から出力される高周波電力が
大きいときには高い正電圧が印加され、出力インピーダ
ンス整合回路3から出力される高周波電力が小さいとき
には低い正電圧が印加される。
【0053】また、正電圧発生回路4が負の直流バイア
ス電源を有していないため、正電源+VDD2 から出力
された正電圧に基づいて負電圧を発生させる負電圧発生
回路は不要になる。
【0054】図13(b)は、高周波電力増幅器の高周
波電力の入出力特性(Pout )と、後段の高周波電力用
トランジスタTr2 の動作電流とを示しており、図13
(b)に示すように、出力される高周波電力が小さいと
きの動作電流は低減する。
【0055】さらに、第1の実施形態によると、正電圧
発生回路4の電力検出点Aは出力インピーダンス整合回
路3の出力端子に接続されているため、回路構成は簡単
になるが、高周波電力のインピーダンスが出力インピー
ダンス整合回路3により50Ω程度にまで上げられてい
るので、正電圧発生回路4が付加されることに伴う影響
を考慮に入れた総合設計が必要になる。
【0056】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係る高周波電力増幅器について図3を参照し
ながら説明する。図3は第2の実施形態に係る高周波電
力増幅器の回路構成を示しており、図15に示す第1の
従来例又は図1に示す第1の実施形態と同一の部材につ
いては同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0057】第2の実施形態の特徴として、正電圧発生
回路4の電力検出点Aは後段の高周波電力用トランジス
タTr2 の出力端子に接続されていると共に、正電圧発
生回路4の正電圧出力点Bは第3のマイクロストリップ
線路S3 の入力端子に接続されている。これにより、正
電圧発生回路4は、前段の高周波電力用トランジスタT
1 から出力される高周波電力から一部の高周波電力を
検出し、検出した一部の高周波電力の増減に応じて増減
する正電圧を第3のマイクロストリップ線路S3 を介し
て後段の高周波電力用トランジスタTr2 の入力端子に
出力する。
【0058】従って、第2の実施形態によると、後段の
高周波電力用トランジスタTr2 の入力端子には、該後
段の高周波電力用トランジスタTr2 から出力される高
周波電力が大きいときには高い正電圧が印加され、後段
の高周波電力用トランジスタTr2 から出力される高周
波電力が小さいときには低い正電圧が印加される。
【0059】また、第2の実施形態によると、正電圧発
生回路4の電力検出点Aは後段の高周波電力用トランジ
スタTr2 の出力端子に接続されているため、第1の実
施形態に比べて、入力される高周波電力のインピーダン
スが低いので、高周波増幅回路の設計に際してインピー
ダンスの影響を考慮しなくてもよい。
【0060】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態に係る高周波電力増幅器について図4を参照し
ながら説明する。図4は第3の実施形態に係る高周波電
力増幅器の回路構成を示しており、図15に示す第1の
従来例又は図1に示す第1の実施形態と同一の部材につ
いては同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0061】第3の実施形態の特徴として、正電圧発生
回路4の電力検出点Aは、段間インピーダンス整合回路
2の出力端子と後段の高周波電力用トランジスタTr2
の入力端子との間に接続されていると共に、正電圧発生
回路4の正電圧出力点Bは第3のマイクロストリップ線
路S3 の入力端子に接続されている。これにより、正電
圧発生回路4は、後段の高周波電力用トランジスタTr
2 に入力される高周波電力から一部の高周波電力を検出
し、検出した一部の高周波電力の増減に応じて増減する
正電圧を第3のマイクロストリップ線路S3 を介して後
段の高周波電力用トランジスタTr2 の入力端子に出力
する。尚、図4において、Cb5は段間インピーダンス整
合回路2から出力される高周波電力から直流成分を除去
するコンデンサーである。
【0062】従って、第3の実施形態によると、後段の
高周波電力用トランジスタTr2 の入力端子には、該後
段の高周波電力用トランジスタTr2 に入力される高周
波電力が大きいときには高い正電圧が印加され、後段の
高周波電力用トランジスタTr2 に入力される高周波電
力が小さいときには低い正電圧が印加される。
【0063】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態に係る高周波電力増幅器について図5を参照し
ながら説明する。図5は第4の実施形態に係る高周波電
力増幅器の回路構成を示しており、図15に示す第1の
従来例又は図1に示す第1の実施形態と同一の部材につ
いては同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0064】第4の実施形態の特徴として、正電圧発生
回路4の電力検出点Aは、前段の高周波電力用トランジ
スタTr1 の出力端子と段間インピーダンス整合回路2
の入力端子との間に接続されていると共に、正電圧発生
回路4の正電圧出力点Bは第3のマイクロストリップ線
路S3 の入力端子に接続されている。これにより、正電
圧発生回路4は、後段の高周波電力用トランジスタTr
2 に入力される高周波電力から一部の高周波電力を検出
し、検出した一部の高周波電力の増減に応じて増減する
正電圧を第3のマイクロストリップ線路S3 を介して後
段の高周波電力用トランジスタTr2 の入力端子に出力
する。
【0065】従って、第4の実施形態によると、後段の
高周波電力用トランジスタTr2 の入力端子には、該後
段の高周波電力用トランジスタTr2 に入力される高周
波電力が大きいときには高い正電圧が印加され、後段の
高周波電力用トランジスタTr2 に入力される高周波電
力が小さいときには低い正電圧が印加される。
【0066】(第5の実施形態)以下、本発明の第5の
実施形態に係る高周波電力増幅器について図6を参照し
ながら説明する。図6は第5の実施形態に係る高周波電
力増幅器の回路構成を示しており、図15に示す第1の
従来例又は図1に示す第1の実施形態と同一の部材につ
いては同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0067】第5の実施形態の特徴として、正電圧発生
回路4の電力検出点Aは、後段の高周波電力用トランジ
スタTr2 の出力端子に接続された第4の出力バイアス
回路としての、2つの分割マイクロストリップ線路S
4a 、S4b よりなる第4のマイクロストリップ線路S4
の途中に接続されていると共に、正電圧発生回路4の正
電圧出力点Bは第3のマイクロストリップ線路S3 の入
力端子に接続されている。これにより、正電圧発生回路
4は、後段の高周波電力用トランジスタTr2 から出力
される高周波電力から一部の高周波電力を検出し、検出
した一部の高周波電力の増減に応じて増減する正電圧を
第3のマイクロストリップ線路S3 を介して後段の高周
波電力用トランジスタTr2 の入力端子に出力する。
【0068】従って、第5の実施形態によると、後段の
高周波電力用トランジスタTr2 の入力端子には、該後
段の高周波電力用トランジスタTr2 から出力される高
周波電力が大きいときには高い正電圧が印加され、後段
の高周波電力用トランジスタTr2 から出力される高周
波電力が小さいときには低い正電圧が印加される。
【0069】また、第5の実施形態においては、電力検
出点Aは第4の出力バイアス回路としての第4のマイク
ロストリップ線路S4 の途中に接続されているため、つ
まり、第4の出力バイアス回路に漏れる高周波電力の一
部を検出しているため、基本となる高周波電力が検出に
より減少する量を考慮する必要がなくなるので、基本と
なる増幅回路の設計の簡略化を図ることができる。
【0070】(第6の実施形態)以下、本発明の第6の
実施形態に係る高周波電力増幅器について図7を参照し
ながら説明する。図7は第6の実施形態に係る高周波電
力増幅器の回路構成を示しており、図15に示す第1の
従来例又は図1に示す第1の実施形態と同一の部材につ
いては同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0071】第6の実施形態の特徴として、正電圧発生
回路4の電力検出点Aは出力インピーダンス整合回路3
の出力端子に接続されていると共に、正電圧発生回路4
の正電圧出力点Bは第1のマイクロストリップ線路S1
及び第2のマイクロストリップ線路S3 の各入力端子に
接続されている。これにより、正電圧発生回路4は、出
力インピーダンス整合回路3から出力される高周波電力
から一部の高周波電力を検出し、検出した一部の高周波
電力の増減に応じて増減する正電圧を、第1のマイクロ
ストリップ線路S1 を介して前段の高周波電力用トラン
ジスタTr1 の入力端子に出力すると共に、第3のマイ
クロストリップ線路S3 を介して後段の高周波電力用ト
ランジスタTr2 の入力端子に出力する。
【0072】従って、第6の実施形態によると、前段の
高周波電力用トランジスタTr1 及び後段の高周波電力
用トランジスタTr2 の各入力端子には、出力インピー
ダンス整合回路3から出力される高周波電力が大きいと
きには高い正電圧が印加され、出力インピーダンス整合
回路3から出力される高周波電力が小さいときには低い
正電圧が印加されるので、前段の高周波電力用トランジ
スタTr1 及び後段の高周波電力用トランジスタTr2
のアイドル電流はそれぞれ低減する。
【0073】図14は、第6の実施形態に係る高周波電
力増幅器の高周波電力の入出力特性(Pout )と、前段
の高周波電力用トランジスタTr1 及び後段の高周波電
力用トランジスタTr2 の合計動作電流とを示してお
り、図14に示すように、出力される高周波電力が小さ
いときの合計動作電流は大きく低減する。
【0074】(第7の実施形態)以下、本発明の第7の
実施形態に係る高周波電力増幅器について図8を参照し
ながら説明する。図8は第7の実施形態に係る高周波電
力増幅器の回路構成を示しており、図15に示す第1の
従来例又は図1に示す第1の実施形態と同一の部材につ
いては同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0075】第7の実施形態の特徴として、入力される
高周波電力の増減に応じて増減する正電圧を発生する2
出力正電圧発生回路5を備えており、2出力正電圧発生
回路5の入力部には電力検出点Aが設けられていると共
に、2出力正電圧発生回路5の出力部には第1正電圧出
力点B1 及び第2正電圧出力点B2 が設けられている。
図8に示すように、2出力正電圧発生回路5は、入力さ
れる高周波電力から一部の高周波電力を検出する抵抗R
11(検出回路)と、抵抗R11により検出された一部の高
周波電力から直流成分を削除して微小高周波電力を出力
するコンデンサーC12と、コンデンサーC12から出力さ
れる微小高周波電力を整流して脈動正電圧を出力するダ
イオードD11(整流回路)と、ダイオードD11から出力
される脈動正電圧をならして正電圧を出力するコンデン
サーC11、第1分割抵抗R13及び第2分割抵抗R14(平
滑回路)とを有している。2出力正電圧発生回路5は、
図8から明らかなように、負の直流バイアス電源を有し
ていない。
【0076】また、第7の実施形態の特徴として、2出
力正電圧発生回路5の電力検出点Aは出力インピーダン
ス整合回路3の出力端子に接続されていると共に、2出
力正電圧発生回路5の第1正電圧出力点B1 は第1のマ
イクロストリップ線路S1 の入力端子に接続され、2出
力正電圧発生回路5の第2正電圧出力点B2 は第3のマ
イクロストリップ線路S3 の入力端子に接続されてい
る。これにより、2出力正電圧発生回路5は、出力イン
ピーダンス整合回路3から出力される高周波電力から一
部の高周波電力を検出し、検出した一部の高周波電力の
増減に応じて増減する正電圧を、第1のマイクロストリ
ップ線路S1 を介して前段の高周波電力用トランジスタ
Tr1 の入力端子に出力すると共に、第3のマイクロス
トリップ線路S3 を介して後段の高周波電力用トランジ
スタTr2 の入力端子に出力する。この場合、平滑回路
の抵抗は、第1分割抵抗R13及び第2分割抵抗R14から
構成されているため、前段の高周波電力用トランジスタ
Tr1 の入力端子には相対的に小さい正電圧を出力し、
後段の高周波電力用トランジスタTr2 の入力端子には
相対的に大きい正電圧を出力することができる。
【0077】従って、第7の実施形態によると、前段の
高周波電力用トランジスタTr1 の電流電圧特性と後段
の高周波電力用トランジスタTr2 の電流電圧特性との
間に差があるでも、出力される高周波電力が小さいとき
の動作電流を確実に低減することができる。
【0078】(第8の実施形態)以下、本発明の第8の
実施形態に係る高周波電力増幅器について図9を参照し
ながら説明する。図9は第8の実施形態に係る高周波電
力増幅器の回路構成を示しており、図15に示す第1の
従来例又は図1に示す第1の実施形態と同一の部材につ
いては同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0079】第8の実施形態の特徴として、入力される
高周波電力の増減に応じて増減する正電圧を発生する2
倍正電圧発生回路6を備えており、2倍正電圧発生回路
6の入力部には電力検出点Aが設けられていると共に、
2倍正電圧発生回路6の出力部には正電圧出力点Bが設
けられている。図9に示すように、2倍正電圧発生回路
6は、入力される高周波電力から一部の高周波電力を検
出する抵抗R11(検出回路)と、抵抗R11により検出さ
れた一部の高周波電力から直流成分を削除して微小高周
波電力を出力するコンデンサーC12と、コンデンサーC
12から出力される微小高周波電力を整流して脈動正電圧
を出力する第1ダイオードD11及び第2ダイオードD12
(2倍電圧整流回路)と、第1ダイオードD11及び第2
ダイオードD12から出力される脈動正電圧をならして2
倍正電圧を出力するコンデンサーC11及び抵抗R12(平
滑回路)とを有している。2倍正電圧発生回路6は、図
9から明らかなように、負の直流バイアス電源を有して
いない。
【0080】前述した正電圧発生回路4及び2出力正電
圧発生回路5の整流回路が半波整流を行なうのに対し
て、第8の実施形態においては、2倍電圧整流回路は全
波整流を行なうため、抵抗R12の両端に発生する電圧を
2倍に高めることができるので、所定の正電圧を発生す
るために必要な高周波電力の絶対値を半分にすることが
できる。従って、電力検出点Aにおいて抽出する高周波
電力を低減することができるので、高周波電力の損失を
軽減することができる。例えば、電力検出点Aにおける
入力高周波電力としては、前述した正電圧発生回路4及
び2出力正電圧発生回路5では10dBmが必要であっ
たが、2倍正電圧変換回路6では半分の7dBmです
む。
【0081】(第9の実施形態)以下、本発明の第9の
実施形態に係る高周波電力増幅器について図10を参照
しながら説明する。図10は第9の実施形態に係る高周
波電力増幅器の回路構成を示しており、図15に示す第
1の従来例又は図1に示す第1の実施形態と同一の部材
については同一の符号を付すことにより説明を省略す
る。
【0082】第9の実施形態の特徴として、入力される
高周波電力の増減に応じて増減する正電圧を発生する可
変正電圧発生回路7を備えており、可変正電圧発生回路
7の入力部には電力検出点Aが設けられていると共に、
可変正電圧発生回路7の出力部には正電圧出力点Bが設
けられている。図10に示すように、可変正電圧発生回
路7は、入力される高周波電力から一部の高周波電力を
検出する抵抗R11(検出回路)と、抵抗R11により検出
された一部の高周波電力から直流成分を削除して微小高
周波電力を出力するコンデンサーC12と、コンデンサー
12から出力される微小高周波電力を整流して脈動正電
圧を出力するダイオードD11(整流回路)と、ダイオー
ドD11から出力される脈動正電圧をならして正電圧を出
力するコンデンサーC11、不変分割抵抗R13及び可変分
割抵抗R15(平滑回路)とを有している。可変正電圧発
生回路7は、図10から明らかなように、負の直流バイ
アス電源を有していない。
【0083】第9の実施形態によると、第2の入力バイ
アス回路としての第3のマイクロストリップ線路S3
介して後段の高周波電力用トランジスタTr2 の入力端
子に出力する正電圧を可変分割抵抗R15により調整する
ことができる。従って、後段の高周波電力用トランジス
タTr2 において電流が流れ始める際に電流電圧特性が
大きく変化しても、該電流電圧特性の変化に応じて可変
分割抵抗R15の抵抗値を調整することにより、利得及び
出力が変化しない高周波電力増幅器を実現できる。
【0084】(第10の実施形態)以下、本発明の第1
0の実施形態に係る高周波電力増幅器について図11を
参照しながら説明する。図11は、図7に示した第6の
実施形態に係る高周波電力増幅器が同一の半導体基板8
の上に形成されてなるマイクロ波回路一体型集積回路
(MMIC:Microwave Monolithic IC)を示しており、
図15に示す第1の従来例、図1に示す第1の実施形態
及び図7に示す第6の実施形態と同一の部材については
同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0085】第10の実施形態の特徴として、前段の高
周波電力用トランジスタTr1 、後段の高周波電力用ト
ランジスタTr2 、第1のマイクロストリップ線路
1 、第2のマイクロストリップ線路S2 、第3のマイ
クロストリップ線路S3 、第4のマイクロストリップ線
路S4 、入力インピーダンス整合回路1、段間インピー
ダンス整合回路2、出力インピーダンス整合回路3及び
正電圧発生回路4が同一の半導体基板8の上に形成され
ている。
【0086】第10の実施形態において、半導体基板8
としてガリウム砒素(GaAs)よりなる化合物半導体
基板を用いると、マイクロ波回路一体型集積回路を数ミ
リ角のチップサイズで実現することができる。
【0087】また、第10の実施形態によると、高周波
電力増幅器に用いられている高周波電力用トランジスタ
の入力バイアス回路を外部に引き出す必要がなく、半導
体基板8の上で正電圧を発生することができるため、マ
イクロ波回路一体型集積回路を樹脂パッケージに実装し
た場合において、リード端子の数を減らすことが可能に
なるので、小型で且つ入力バイアス回路の設定が不要な
高周波電力増幅器を実現できる。
【0088】尚、第10の実施形態においては、第6の
実施形態に係る高周波電力増幅器が半導体基板8の上に
形成されてなる場合を示したが、第1〜第5及び第7〜
第9の実施形態のいずれかの高周波電力増幅器が半導体
基板8の上に形成されてもよいのは当然である。
【0089】(第11の実施形態)以下、本発明の第1
1の実施形態に係る高周波電力増幅器について図12を
参照しながら説明する。図12は、図7に示した第6の
実施形態に係る高周波電力増幅器における正電圧発生回
路4を除く他の構成要素が同一の半導体基板8の上に形
成されてなるマイクロ波回路一体型集積回路(MMI
C)を示しており、図15に示す第1の従来例、図1に
示す第1の実施形態及び図7に示す第6の実施形態と同
一の部材については同一の符号を付すことにより説明を
省略する。
【0090】第11の実施形態の特徴として、前段の高
周波電力用トランジスタTr1 、後段の高周波電力用ト
ランジスタTr2 、第1のマイクロストリップ線路
1 、第2のマイクロストリップ線路S2 、第3のマイ
クロストリップ線路S3 、第4のマイクロストリップ線
路S4 、入力インピーダンス整合回路1、段間インピー
ダンス整合回路2及び出力インピーダンス整合回路3が
同一の半導体基板8の上に形成されており、正電圧発生
回路4は他の半導体基板の上に形成されている。
【0091】第11の実施形態によると、従来の構成を
有するマイクロ波回路一体型集積回路に正電圧発生回路
4を外部から付加することによって、高周波電力増幅器
の入力バイアス回路を簡略化できると共に、高周波電力
増幅器の小型化も同時に実現できる。
【0092】尚、第11の実施形態においては、第6の
実施形態に係る高周波電力増幅器における正電圧発生回
路4を除く他の構成要素が半導体基板8の上に形成され
てなる場合を示したが、第1〜第5及び第7〜第9の実
施形態のいずれかの高周波電力増幅器における正電圧発
生回路4、2出力正電圧発生回路5、2倍正電圧発生回
路6又は可変正電圧発生回路7が半導体基板8の上に形
成されてもよいのは当然である。
【0093】
【発明の効果】第1の高周波電力増幅器によると、正電
圧発生回路に負の直流バイアス電源を設ける必要がない
ため、負の直流バイアス電源に負の電圧を発生させるた
めの負電圧発生回路が不要になるので、入力される高周
波電力が小さいときの消費電流を一層低減することがで
きる。
【0094】また、負の直流バイアス電源及び負電圧発
生回路が不要になるため、バイアス電圧発生回路の回路
構成及び全体としての回路構成がいずれも簡略化され
て、高周波電力増幅器に引き回される配線が軽減するの
で、高周波電力増幅器の小型化を図ることができる。
【0095】第1の高周波電力増幅器において、検出回
路の入力端が、入力インピーダンス整合回路の入力端子
又は出力インピーダンス整合回路の出力端子に接続され
ていると、検出回路の入力端を高周波電力増幅器の外部
入力端子又は外部出力端子の近傍に配置することができ
るので、高周波電力用トランジスタ、入力バイアス回
路、出力バイアス回路、入力インピーダンス整合回路及
び出力インピーダンス整合回路と、正電圧発生回路とを
別々の半導体基板に実装する場合の接続が容易になる。
【0096】第1の高周波電力増幅器において、検出回
路の入力端が、入力インピーダンス整合回路の出力端子
又は出力インピーダンス整合回路の入力端子に接続され
ていると、正電圧発生回路を付加することによって基本
となる増幅回路が受ける影響を低減することができる。
すなわち、高周波電力用トランジスタの入力インピーダ
ンス及び出力インピーダンスは通常50Ωよりもかなり
低いのに対して、正電圧発生回路の検出回路として50
Ωよりもかなり大きいインピーダンスを持つ抵抗を用い
ても、高周波電力用トランジスタがインピーダンスの差
異に起因する悪影響を受ける事態を回避できる。従っ
て、入力インピーダンス整合回路又は出力インピーダン
ス整合回路を設計する際に、正電圧発生回路の影響を考
慮しなくてもよいので、整合回路の設計が容易になる。
【0097】第1の高周波電力増幅器において、検出回
路の入力端が出力バイアス回路に接続されていると、正
電圧発生回路を付加することに伴って基本の増幅回路が
受ける影響を無視できる。すなわち、通常、出力バイア
ス回路には或る程度の高周波電力が漏れており、漏れて
いる高周波電力を検出回路で検出することができるの
で、つまり増幅回路を流れる基本の高周波電力を検出し
ないので、高周波電力の検出に伴う損失分を考慮する必
要がなくなる。
【0098】第1の高周波電力増幅器において、整流回
路が、互いに逆方向で且つ並列に接続された一対のダイ
オードからなり2倍の脈動正電圧を出力すると、平滑回
路に入力される電圧を2倍に高めることができるので、
検出する一部の高周波電力の絶対値を半分にしても、所
定の正電圧を発生させることができる。従って、基本の
増幅回路から抽出する高周波電力を半分にできるので、
基本の増幅回路を流れる高周波電力の損失を低減するこ
とができる。
【0099】第1の高周波電力増幅器において、平滑回
路が、コンデンサー及び可変抵抗を有しており可変抵抗
の抵抗値の変化に応じて変化する正電圧を出力すると、
高周波電力用トランジスタに電流が流れ始めるときに該
高周波電力用トランジスタの電流電圧特性が大きく変化
しても、可変抵抗の抵抗値を調整することにより、利得
及び出力が等価な高周波電力増幅器を実現できる。
【0100】第1の高周波電力増幅器において、高周波
電力用トランジスタが、NチャネルMOSFET、NP
N型バイポーラトランジスタ、NチャネルMESFET
又はNチャネルのヘテロ接合FETであって、ノーマリ
ー・オフ型、エンハンスモード型又はこれらに類似する
電流電圧特性を有していると、これらのトランジスタの
制御端子に正電圧を印加することにより電流電圧特性を
大きく変化させることができる。従って、高周波電力が
小さいときのアイドル電流を低減できる一方、高周波電
力が大きいときには、これらのトランジスタの制御端子
に入力される正電圧の増加に伴ってアイドル電流が大き
く増加するので、これらのトランジスタから出力される
高周波電力が大きくなる。このため、高周波電力増幅回
路に入力される高周波電力が小さいときの動作電流を低
減できる一方、高周波電力増幅回路に入力される高周波
電力が大きいときには、該高周波電力増幅器から出力さ
れる高周波電力を増加させることができる。
【0101】第1の高周波電力増幅器において、高周波
電力用トランジスタ、入力バイアス回路、出力バイアス
回路、入力インピーダンス整合回路、出力インピーダン
ス整合回路及び正電圧発生回路が同一の半導体基板上に
形成されていると、半導体基板としてガリウム砒素(G
aAs)基板を用いることにより、マイクロ波回路一体
型集積回路(MMIC)を数ミリ角のチップサイズで実
現できる。従って、高周波電力用トランジスタの入力バ
イアス回路をチップの外部に引き出すことなく、半導体
基板の上において正電圧を発生させることができる。ま
た、半導体基板を樹脂パッケージに実装する場合に、入
力バイアス回路のリード端子を外部に引き出す必要がな
くなるので、リード端子の数を減らすことが可能とな
る。このため、小型で且つ入力バイアス回路の設定が不
要な高周波電力増幅器を実現することができる。
【0102】第1の高周波電力増幅器において、高周波
電力用トランジスタ、入力バイアス回路、出力バイアス
回路、入力インピーダンス整合回路及び出力インピーダ
ンス整合回路が同一の半導体基板上に形成されている
と、既存のマイクロ波回路一体型集積回路(MMIC)
の形態を有する高周波電力増幅器に、正電圧発生回路を
外部から付加することができるので、入力バイアス回路
を簡略化できると共に高周波電力増幅器全体の小型化を
図ることができる。
【0103】第2の高周波電力増幅器によると、検出し
た一部の高周波電力の増減に応じて増減する正電圧は、
正電圧発生回路から前段の高周波電力用トランジスタ及
び後段の高周波電力用トランジスタの各入力端子に入力
されるので、高周波電力増幅器に入力される高周波電力
が小さいときの合計消費電流を大きく低減することがで
きる。
【0104】また、第1の高周波電力増幅器と同様、正
電圧発生回路に負の直流バイアス電源を設ける必要がな
いため、負の直流バイアス電源に負の電圧を発生させる
ための負電圧発生回路が不要になるので、高周波電力の
入力が小さいときの消費電流を一層低減することができ
る。
【0105】さらに、第1の高周波電力増幅器と同様、
負の直流バイアス電源及び負電圧発生回路が不要になる
ため、バイアス発生回路の回路構成及び全体としての回
路構成がいずれも簡略化して、高周波電力増幅器に引き
回される配線が軽減するので、高周波電力増幅器の小型
化を図ることができる。
【0106】第2の高周波電力増幅器において、整流回
路が、互いに逆方向で且つ並列に接続された一対のダイ
オードからなり2倍の脈動正電圧を出力すると、平滑回
路に入力される電圧を2倍に高めることができるので、
検出する一部の高周波電力の絶対値を半分にしても、所
定の正電圧を発生させることができる。従って、基本の
増幅回路から抽出する高周波電力を半分にできるので、
基本の増幅回路を流れる高周波電力の損失を低減するこ
とができる。
【0107】第2の高周波電力増幅器において、平滑回
路が、正電圧を互いに異なる第1の正電圧と第2の正電
圧とに分割し、第1の正電圧を第1の入力インピーダン
ス整合回路の入力端子に出力すると共に第2の正電圧を
第2の入力インピーダンス整合回路の入力端子に出力す
る電圧分割回路を有していると、前段の高周波電力用ト
ランジスタと後段の高周波電力用トランジスタとの間で
電流電圧特性に差があっても、互いに異なる入力バイア
ス電圧を供給することができる。従って、前段の高周波
電力用トランジスタのアイドル電流及び後段の高周波電
力用トランジスタのアイドル電流を高周波電力に応じて
個別に調整できるので、アイドル電流をより一層低減す
ることができる。
【0108】第2の高周波電力増幅器において、電圧分
割回路が、少なくとも1つの可変抵抗を含む複数の分割
抵抗からなり、少なくとも1つの可変抵抗の抵抗値の変
化に応じて変化する第1の正電圧又は第2の正電圧を出
力すると、前段又は後段の高周波電力用トランジスタに
電流が流れ始めるときに該高周波電力用トランジスタの
電流電圧特性が大きく変化しても、可変抵抗の抵抗値を
調整することにより、利得及び出力が等価な高周波電力
増幅器を実現できる。
【0109】第2の高周波電力増幅器において、前段の
高周波電力用トランジスタ及び後段の高周波電力用トラ
ンジスタが、NチャネルMOSFET、NPN型バイポ
ーラトランジスタ、NチャネルMESFET又はNチャ
ネルのヘテロ接合FETであって、ノーマリー・オフ
型、エンハンスモード型又はこれらに類似する電流電圧
特性を有していると、第1の高周波電力増幅回路と同
様、高周波電力増幅回路に入力される高周波電力が小さ
いときの動作電流を低減できる一方、高周波電力増幅回
路に入力される高周波電力が大きいときには、該高周波
電力増幅器から出力される高周波電力を増加させること
ができる。
【0110】第2の高周波電力増幅器において、前段の
高周波電力用トランジスタ、第1の入力バイアス回路
と、第1の出力バイアス回路、第1の入力インピーダン
ス整合回路、第1の出力インピーダンス整合回路、後段
の高周波電力用トランジスタ、第2の入力バイアス回
路、第2の出力バイアス回路、第2の入力インピーダン
ス整合回路、第2の出力インピーダンス整合回路及び正
電圧発生回路が同一の半導体基板上に形成されている
と、第1の高周波電力増幅器と同様、高周波電力用トラ
ンジスタの入力バイアス回路をチップの外部に引き出す
ことなく、半導体基板の上において正電圧を発生させる
ことができる。また、半導体基板を樹脂パッケージに実
装する場合に、入力バイアス回路のリード端子を外部に
引き出す必要がなくなるので、リード端子の数を減らす
ことが可能となる。このため、小型で且つ入力バイアス
回路の設定が不要な高周波電力増幅器を実現できる。
【0111】第2の高周波電力増幅器において、前段の
高周波電力用トランジスタ、第1の入力バイアス回路、
第1の出力バイアス回路、第1の入力インピーダンス整
合回路、第1の出力インピーダンス整合回路、後段の高
周波電力用トランジスタ、第2の入力バイアス回路、第
2の出力バイアス回路、第2の入力インピーダンス整合
回路及び第2の出力インピーダンス整合回路が同一の半
導体基板上に形成されていると、第1の高周波電力増幅
器と同様、入力バイアス回路を簡略化できると共に高周
波電力増幅器全体の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る高周波電力増幅
器の回路図であって、正電圧発生回路の詳細を示してい
る。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る高周波電力増幅
器の回路図であって、正電圧発生回路をブロックで示し
ている。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る高周波電力増幅
器の回路図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る高周波電力増幅
器の回路図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る高周波電力増幅
器の回路図である。
【図6】本発明の第5の実施形態に係る高周波電力増幅
器の回路図である。
【図7】本発明の第6の実施形態に係る高周波電力増幅
器の回路図である。
【図8】本発明の第7の実施形態に係る高周波電力増幅
器の回路図である。
【図9】本発明の第8の実施形態に係る高周波電力増幅
器の回路図である。
【図10】本発明の第9の実施形態に係る高周波電力増
幅器の回路図である。
【図11】本発明の第10の実施形態に係るMMICよ
りなる高周波電力増幅器の回路図である。
【図12】本発明の第11の実施形態に係るMMICよ
りなる高周波電力増幅器の回路図である。
【図13】(a)は本発明の各実施形態に係る高周波電
力増幅器の高周波電力用トランジスタの電流電圧特性を
示す図であり、(b)は本発明の第1の実施形態に係る
高周波電力増幅器における、高周波電力の入出力特性と
後段の高周波電力用トランジスタの動作電流とを示す特
性図である。
【図14】本発明の第6の実施形態に係る高周波電力増
幅器における、高周波電力の入出力特性と前段の高周波
電力用トランジスタ及び後段の高周波電力用トランジス
タの合計動作電流とを示す特性図である。
【図15】第1の従来例に係る高周波電力増幅器の回路
図である。
【図16】(a)は第1の従来例に係る高周波電力増幅
器の高周波電力用トランジスタの電流電圧特性を示す図
であり、(b)は第1の従来例に係る高周波電力増幅器
における、高周波電力の入出力特性と後段の高周波電力
用トランジスタの動作電流とを示す特性図である。
【図17】第2の従来例に係る高周波電力増幅器の回路
図である。
【図18】第2の従来例に係る高周波電力増幅器におけ
る、高周波電力の入出力特性と後段の高周波電力用トラ
ンジスタの動作電流とを示す特性図である。
【符号の説明】
1 入力インピーダンス整合回路 2 段間インピーダンス整合回路 3 出力インピーダンス整合回路 4 正電圧発生回路 5 2出力正電圧発生回路 6 2倍正電圧発生回路 7 可変正電圧発生回路 8 半導体基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 順治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西嶋 将明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山本 真司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子に正電圧が印加されることによ
    り動作し且つ電流電圧特性が大きく変化する高周波電力
    用トランジスタと、 前記高周波電力用トランジスタの入力端子に接続された
    入力バイアス回路と、 前記高周波電力用トランジスタの出力端子に接続された
    出力バイアス回路と、 前記高周波電力用トランジスタの入力端子に接続された
    入力インピーダンス整合回路と、 前記高周波電力用トランジスタの出力端子に接続された
    出力インピーダンス整合回路と、 入力端が前記高周波電力用トランジスタの入力側又は出
    力側に接続され、前記高周波電力用トランジスタへ入力
    される高周波電力又は前記高周波電力用トランジスタか
    ら出力される高周波電力から一部の高周波電力を検出し
    て出力する検出回路と、入力端が前記検出回路の出力端
    に接続され、前記検出回路から出力される前記一部の高
    周波電力を整流して脈動正電圧を出力する整流回路と、
    入力端が前記整流回路の出力端に接続され且つ出力端が
    前記入力バイアス回路の入力端子に接続され、前記整流
    回路から出力される脈動正電圧をならして正電圧を出力
    する平滑回路とを有しており、検出した前記一部の高周
    波電力の増減に応じて増減する正電圧を前記入力バイア
    ス回路の入力端子に直流電源を介在させることなく出力
    する正電圧発生回路とを備えていることを特徴とする高
    周波電力増幅器。
  2. 【請求項2】 前記検出回路の入力端は、前記入力イン
    ピーダンス整合回路の入力端子又は前記出力インピーダ
    ンス整合回路の出力端子に接続されていることを特徴と
    する請求項1に記載の高周波電力増幅器。
  3. 【請求項3】 前記検出回路の入力端は、前記入力イン
    ピーダンス整合回路の出力端子又は前記出力インピーダ
    ンス整合回路の入力端子に接続されていることを特徴と
    する請求項1に記載の高周波電力増幅器。
  4. 【請求項4】 前記検出回路の入力端は、前記出力バイ
    アス回路に接続されていることを特徴とする請求項1に
    記載の高周波電力増幅器。
  5. 【請求項5】 前記整流回路は、互いに逆方向で且つ並
    列に接続された一対のダイオードからなり、2倍の脈動
    正電圧を出力することを特徴とする請求項1に記載の高
    周波電力増幅器。
  6. 【請求項6】 前記平滑回路は、コンデンサー及び可変
    抵抗を有しており、前記可変抵抗の抵抗値の変化に応じ
    て変化する正電圧を出力することを特徴とする請求項1
    に記載の高周波電力増幅器。
  7. 【請求項7】 前記高周波電力用トランジスタは、Nチ
    ャネルMOSFET、NPN型バイポーラトランジス
    タ、NチャネルMESFET又はNチャネルのヘテロ接
    合FETであって、ノーマリー・オフ型、エンハンスモ
    ード型又はこれらに類似する電流電圧特性を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の高周波電力増幅器。
  8. 【請求項8】 前記の高周波電力用トランジスタ、入力
    バイアス回路、出力バイアス回路、入力インピーダンス
    整合回路、出力インピーダンス整合回路及び正電圧発生
    回路は同一の半導体基板上に形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の高周波電力増幅器。
  9. 【請求項9】 前記の高周波電力用トランジスタ、入力
    バイアス回路、出力バイアス回路、入力インピーダンス
    整合回路及び出力インピーダンス整合回路は同一の半導
    体基板上に形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の高周波電力増幅器。
  10. 【請求項10】 入力端子に正電圧が印加されることに
    より動作し且つ電流電圧特性が大きく変化する前段の高
    周波電力用トランジスタと、 前記前段の高周波電力用トランジスタの入力端子に接続
    された第1の入力バイアス回路と、 前記前段の高周波電力用トランジスタの出力端子に接続
    された第1の出力バイアス回路と、 前記前段の高周波電力用トランジスタの入力端子に接続
    された第1の入力インピーダンス整合回路と、 前記前段の高周波電力用トランジスタの出力端子に接続
    された第1の出力インピーダンス整合回路と、 入力端子に正電圧が印加されることにより動作し且つ電
    流電圧特性が大きく変化する後段の高周波電力用トラン
    ジスタと、 前記後段の高周波電力用トランジスタの入力端子に接続
    された第2の入力バイアス回路と、 前記後段の高周波電力用トランジスタの出力端子に接続
    された第2の出力バイアス回路と、 前記後段の高周波電力用トランジスタの入力端子に接続
    された第2の入力インピーダンス整合回路と、 前記後段の高周波電力用トランジスタの出力端子に接続
    された第2の出力インピーダンス整合回路と、 入力端が前記後段の高周波電力用トランジスタの入力側
    又は出力側に接続され、前記後段の高周波電力用トラン
    ジスタへ入力される高周波電力又は前記後段の高周波電
    力用トランジスタから出力される高周波電力から一部の
    高周波電力を検出して出力する検出回路と、入力端が前
    記検出回路の出力端に接続され、前記検出回路から出力
    される前記一部の高周波電力を整流して脈動正電圧を出
    力する整流回路と、入力端が前記整流回路の出力端に接
    続され且つ出力端が前記第1の入力バイアス回路及び第
    2の入力バイアス回路の各入力端子に接続され、前記整
    流回路から出力される脈動正電圧をならして正電圧を出
    力する平滑回路とを有しており、検出した前記一部の高
    周波電力の増減に応じて増減する正電圧を前記第1の入
    力バイアス回路及び第2の入力バイアス回路の各入力端
    子に直流電源を介在させることなく出力する正電圧発生
    回路とを備えていることを特徴とする高周波電力増幅
    器。
  11. 【請求項11】 前記整流回路は、互いに逆方向で且つ
    並列に接続された一対のダイオードからなり、2倍の脈
    動正電圧を出力することを特徴とする請求項10に記載
    の高周波電力増幅器。
  12. 【請求項12】 前記平滑回路は、正電圧を互いに異な
    る第1の正電圧と第2の正電圧とに分割し、前記第1の
    正電圧を前記第1の入力バイアス回路の入力端子に出力
    すると共に前記第2の正電圧を前記第2の入力バイアス
    回路の入力端子に出力する電圧分割回路を有しているこ
    とを特徴とする請求項10に記載の高周波電力増幅回
    路。
  13. 【請求項13】 前記電圧分割回路は、少なくとも1つ
    の可変抵抗を含む複数の分割抵抗からなり、前記1つの
    可変抵抗の抵抗値の変化に応じて変化する前記第1の正
    電圧又は第2の正電圧を出力することを特徴とする請求
    項12に記載の高周波電力増幅器。
  14. 【請求項14】 前記の前段の高周波電力用トランジス
    タ及び後段の高周波電力用トランジスタは、Nチャネル
    MOSFET、NPN型バイポーラトランジスタ、Nチ
    ャネルMESFET又はNチャネルのヘテロ接合FET
    であって、ノーマリー・オフ型、エンハンスモード型又
    はこれらに類似する電流電圧特性を有することを特徴と
    する請求項10に記載の高周波電力増幅器。
  15. 【請求項15】 前記の前段の高周波電力用トランジス
    タ、第1の入力バイアス回路と、第1の出力バイアス回
    路、第1の入力インピーダンス整合回路、第1の出力イ
    ンピーダンス整合回路、後段の高周波電力用トランジス
    タ、第2の入力バイアス回路、第2の出力バイアス回
    路、第2の入力インピーダンス整合回路、第2の出力イ
    ンピーダンス整合回路及び正電圧発生回路は同一の半導
    体基板上に形成されていることを特徴とする請求項10
    に記載の高周波電力増幅器。
  16. 【請求項16】 前記の前段の高周波電力用トランジス
    タ、第1の入力バイアス回路、第1の出力バイアス回
    路、第1の入力インピーダンス整合回路、第1の出力イ
    ンピーダンス整合回路、後段の高周波電力用トランジス
    タ、第2の入力バイアス回路、第2の出力バイアス回
    路、第2の入力インピーダンス整合回路及び第2の出力
    インピーダンス整合回路は同一の半導体基板上に形成さ
    れていることを特徴とする請求項10に記載の高周波電
    力増幅器。
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