JPH10269070A - 要求仕様構成要素比較および修正方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】要求仕様作成システムにおいて要求仕様の構成
要素同士を比較したり一度に同じ修正を構成要素に反映
できるようにする。 【解決手段】シナリオ情報中のシーン情報を一括管理す
るシーン管理情報とそれを編集するシーンブラウザを設
けておく。オペレータがシーンブラウザにおいて別々の
シーン情報を統合させるとその情報をシーン管理情報に
設定し、以後そのシーン情報のいづれかを編集するとシ
ーン管理情報が統合された別のシーン管理情報へも自動
的に編集結果を反映する。また、オペレータがシーンブ
ラウザにおいてシーン情報同士の比較を行うとそれぞれ
のシーン情報を検索し比較結果を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、計算機を用いた開
発対象アプリケーション開発における要求仕様獲得に関
し、特に、要求仕様を視覚化し、定義し、獲得する効率
を向上させる方法、および、視覚的に表示する方法に関
する。ここで、『獲得』とは、視覚化した要求仕様に対
して対話的に様々な修正・変更を加え、最終的に完成さ
れた要求仕様を確定することを言う。

【０００２】

【従来の技術】計算機をはじめとする電子装置の開発で
はソフトウェアによる支援が必須である。特に、新機
種、新方式の検討段階では、様々な装置構成のスケッチ
をモデルとして入力し、シミュレーションを行い、結果
を評価し、これを繰り返して設計の方針を吟味していく
ことが重要である。また、設計方針を関係者に正確にわ
かりやすく伝達することが重要である。

【０００３】同様に、ソフトウェア応用システムの開発
においても、要求仕様等の設計段階で対話的に要求仕様
を作成し、顧客等に視覚的に理解し易い形で提示するこ
とが重要な業務となってきている。

【０００４】一方、システム開発における要求仕様の作
成は、顧客とシステムエンジニア、顧客から要求仕様を
獲得しシステムの仕様を確定する人、の間で要求の聴取
が行われ、それを元にシステムエンジニアが要求仕様を
作成し、顧客に評価してもらい、変更がなくなり顧客の
要求に合った最終的仕様書ができるまで、この工程が繰
り返される。顧客とシステムエンジニアが確定した要求
仕様書を元にシステム開発者はシステムを実現する。実
現したシステムと顧客の要求との間に違いが生じた場合
には、再度要求仕様書を作成し直し、システムも実現し
直している。このような要求仕様獲得のためのソフトウ
ェア製品には、顧客からシステムエンジニアが開発対象
の要求仕様を獲得する際に、構成要素および構成要素間
の内部手続きを、シナリオとして実世界の業務の具体例
として入力していき、プログラムレスな対話操作で要求
仕様の獲得を行うようにしたものがある。ここでいうシ
ナリオとは、要求仕様の記述に関する記述方法で、ユー
ザの観点からシステムの外部動作を直接記述する方法で
ある。例えば、Pei Hsia et.al., "Formal Approach to
Scenario Analysis", IEEE Software, March 1994, p3
3-41(1994)には、電話交換システムを例にエンドユーザ
の操作名とシステム機能の呼び出しのシナリオのツリー
による入力、確認、入力シナリオ群に基づくプロトタイ
ピングに至る手順が示しされている。

【０００５】要求仕様作成システムでは、顧客の要求仕
様をシナリオとして入力していく。シナリオの構成要素
を定義し、構成要素に持たせるデータや手続きを使って
実世界の業務をシーンと呼ばれるシナリオの断片的な具
体例として入力していくことで要求仕様を獲得してい
く。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述したような要求仕
様作成システムは要求仕様を視覚的に表現する。なお、
このシステムで定義された要求仕様全体をストーリーと
呼ぶ。このような要求仕様作成システムは、ストーリー
の構成要素の一部としてキャラクター定義エディタ、シ
ナリオエディタを持つ。キャラクターとは、要求仕様中
に出てくる「人」や具体的な「物」、その他の概念的な
「抽象物」を言う。キャラクターは、その名称、そのイ
メージを表現する表示図形情報、保持する内部データ情
報と内部手続き情報を持っている。キャラクターが保持
する内部データ情報を属性と言い、キャラクターが保持
する内部手続き情報をメッセージと言う。属性の具体的
な値を属性の初期値と言う。キャラクター定義エディタ
は作成する要求仕様に登場するキャラクターを定義し、
表示する機能を持つ。シナリオとは、要求仕様の断片的
な具体例を言う。シナリオの構成要素には、キャラクタ
ーとシーンが存在する。シーンとは、キャラクター間の
内部手続きの起動のことである。シナリオエディタは、
キャラクター定義エディタで定義したキャラクターの一
部あるいは全部の内部手続き（シーン）を定義し、表示
する機能を持つ。シーンの構成要素には、起動条件、分
岐シナリオ、メッセージ処理、関与キャラクターが存在
する。起動条件とは、そのシーンが起動するための条件
のことを言い、分岐シナリオとは、起動条件によって分
岐するシナリオの情報である。メッセージ処理とは、そ
のシーンにおいて属性の値の変化やそのシーンを詳細化
した他のシナリオの情報である。関与キャラクターとは
そのシーンにおいて何らかの関係があるキャラクターの
情報である。

【０００７】要求仕様作成システムにおいてシナリオ上
に同じ構成要素を持つシーンを複数表現する場合、その
シーン同士が同じであると確認するにはそれぞれのシー
ンの構成要素を全て確認する必要があった。また、同じ
であると確認されたシーンの構成要素を修正する場合、
それぞれのシーンの構成要素を個別に変更しなければな
らなかった。そのため、入力の誤りが等が発生する確率
が高く、修正後もその変更確認を行う必要があり、効率
が悪いという問題があった。

【０００８】本発明の目的は、同じ構成要素を持つシー
ンを変更する場合に一回の修正で同時にすべてのシーン
の構成要素を修正できるようにすることにある。

【０００９】また、本発明の他の目的は、別々のシーン
の構成要素の比較を行うための方法を提供することにあ
る。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明ではシーンブラウザを用いて各シーンの構成
要素を管理する。シーンブラウザとは、ストーリー内の
すべてのシーンの構成要素を表示する環境と、シーンの
構成要素を設定、定義するための環境と、２つのシーン
の構成内容を比較表示する環境からなる。要求仕様作成
システム内で定義されたストーリー（ストーリーＡとす
る）のあるシナリオの構成要素としてあるシーン（シー
ンＡとする）が定義されているものとする。シーンＡと
は別なシーン（シーンＢとする）が存在し、これを同一
構成要素を持つシーンに定義するとき、シーンブラウザ
からシーンＡとシーンＢを同一なものとして定義する。
この時、プログラム内でシーンＡとシーンＢの構成要素
を比較して同一な情報になるように書き変え、シーンＡ
とシーンＢが共通であることを表わす内部情報をストー
リーＡのデータ内に設定する。同一なシーンが更に存在
する場合、同様にシーンブラウザから新たなシーンを同
一なものとして定義する。このようにして定義されたシ
ーンの構成要素を変更する場合、ストーリーＡの内部情
報を検索し、共通であると設定されているシーン（この
場合はシーンＢ）の構成要素もシーンＡと同様に変更す
る。これにより、一度共通であると設定したシーンは１
回で全てのシーンを同時にもれなく正確に変更すること
が出来る。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面により詳細に説明する。

【００１２】図１、図２および図３は、本実施例で使用
する要求仕様定義システムの概略構成図を示したもので
ある。図１において１０１は端末、１０２はＣＰＵ、１
０３はメモリである。また、図２は図１の起動条件定義
情報１２３を詳細化したものである。同様に図３は図１
のメッセージ処理定義情報１２５を詳細化したものであ
る。

【００１３】メモリ１０３には、シナリオエディタ１０
４、キャラクター定義エディタ１０６、シーンブラウザ
１０７、シーン管理情報１０８、キャラクター定義情報
１１１、シナリオ定義情報１１７が搭載されている。な
お、シーンブラウザ１０７、シーン管理情報１０８は、
従来にはない、本実施例において、新たに追加されたも
のである。これらが動作することにより、オペレータが
入力したキャラクター定義情報１１１、各シナリオの定
義情報であるシナリオ情報１１８、統合されたシーンを
管理するシーン管理情報１０８が生成される。シーン管
理情報１０８は、統一シーン情報１０９を含み、また、
統一シーン情報１０９は、統一シーン要素情報１１０を
含む。キャラクター定義情報１１１は、、各キャラクタ
ーの定義情報であるキャラクター情報112を含んでい
る。キャラクター情報１１２は、キャラクター名称１１
３、キャラクター表示図形情報１１４、属性名称１１
５、メッセージ名称１１６を含んでいる。シナリオ情報
１１８は、シナリオ名称情報１１９、登場キャラクター
情報１２０、各シーンの定義情報であるシーン情報１２
３を保持している。登場キャラクター情報１２０は、シ
ナリオキャラクター情報１２１、属性の初期値情報１２
２を含んでいる。シーン情報１２３は、送信元キャラク
ター情報１２４、受信元キャラクター情報２３５、送信
メッセージ情報１２６、起動条件定義情報１２７、分岐
シナリオ定義情報１２８、メッセージ処理定義情報１２
９、関与キャラクター定義情報１３０を含んでいる。起
動条件定義情報１２７は、属性変数比較定義情報２０
２、属性定数比較定義情報２０８、起動条件具体イメー
ジ定義情報２１３、起動条件コメント定義情報２１４を
含んでいる。メッセージ処理定義情報１２９は、属性変
数代入定義情報３０２、属性定数代入定義情報２０７、
メッセージ処理具体イメージ定義情報３１１、メッセー
ジ処理コメント定義情報３１２、サブシナリオ定義情報
３１３を含んでいる。属性変数比較定義情報２０２は、
変数比較元キャラクター情報２０３、変数比較元属性名
称情報２０４、変数比較先キャラクター情報２０５、変
数比較先属性名称情報２０６、変数比較条件情報２０７
を含んでいる。属性定数比較定義情報２０８は、定数比
較元キャラクター情報２０９、定数比較元属性名称情報
２１０、比較定数情報２１１、定数比較条件情報２１２
を含んでいる。属性変数代入定義情報３０２は、変数代
入元キャラクター情報３０３、変数代入元属性名称情報
３０４、変数代入先キャラクター情報３０５、変数代入
先属性名称情報３０６を含んでいる。属性変数代入定義
情報３０７は、変数代入先キャラクター情報３０８、変
数代入先属性名称情報３０９、代入定数情報３１０を含
んでいる。

【００１４】次に、本要求仕様作成システムにおける構
成要素比較及び修正方法を図４に示すフローチャートに
従って説明する。図４は、オペレータが要求仕様作成シ
ステムにおいて作成した要求仕様の中から、別々に定義
された要求仕様の構成要素の一部を２つ比較して統一す
ることにより、一回の修正で同一の修正がそれぞれの構
成要素に反映される場合を示したものである。

【００１５】まず、キャラクター定義エディタ上でオペ
レータの入力に応じて、キャラクター情報の定義を行う
（ステップ４０１）。図５は、キャラクター情報の定義
処理の詳細なフローチャートである。ステップ４０１に
おけるキャラクター情報の定義は、キャラクター名称１
１３およびキャラクター表示図形情報１１４を定義する
ステップ（ステップ５０１）と、属性名称１１５を定義
するステップ（ステップ５０２）と、メッセージ名称１
１６を定義するステップ（ステップ５０３）から構成さ
れる。

【００１６】次に、シナリオエディタ上でオペレータの
入力に応じて、シナリオ情報の定義を行う（ステップ４
０２）。図６は、シナリオ情報の定義処理の詳細なフロ
ーチャートである。ステップ４０２におけるシナリオ情
報の定義は、シナリオ名称情報を定義するステップ（ス
テップ６０１）と、登場キャラクター情報１２０を定義
するステップ（ステップ６０２）と、シーン情報１２３
を定義するステップ（ステップ６０３）から構成され
る。シーン情報１２３は、構成要素すべてを定義する必
要はない。なお、ここまでの情報定義方法については本
発明とは直接的には関係しない部分であるので詳細な説
明は省略する。

【００１７】次に、シーンブラウザ上でシーン情報の比
較を行う（ステップ４０３）。そして、シーンブラウザ
１０７上でシーンの統一を行た後（ステップ４０４）、
シーンブラウザ１０７上で統一シーンの編集を行う（ス
テップ４０５）。以下に、ステップ４０３〜４０５の処
理について詳細に説明する。

【００１８】図７は、ステップ４０３におけるシーンの
比較処理の詳細なフローチャートである。まず、オペレ
ータがシーンブラウザ１０７より第１のシーンを選択し
（ステップ７０３）、次に、第２のシーンを選択（ステ
ップ７０４）した後で、シーンブラウザ１０７のコマン
ドメニューから［シーンの比較］コマンドを選択すると
（ステップ７０５）、第１のシーン情報と第２のシーン
情報の送信元キャラクター情報１２４、送信メッセージ
情報１２５、受信元キャラクター情報１２６を比較する
（ステップ７０６）。もし、これらの情報が不一致のと
きはエラーメッセージを出力して（ステップ７０７）、
シーンブラウザ１０７のコマンドメニューを選択する前
の状態に戻る。情報が一致したときは、第１のシーン情
報と第２のシーン情報の起動条件定義情報１２７の比較
（ステップ７０７）、分岐シナリオ定義情報１２８の比
較（ステップ７０９）、メッセージ処理定義情報１２９
の比較（ステップ７１０）、関与キャラクター定義情報
１３０の比較（ステップ７１１）を行い、比較結果を表
示する（ステップ７１２）。この操作により、オペレー
タが個々に定義したシーン情報の構成内容の差異が自動
的に検出できる。

【００１９】図８は、ステップ４０４におけるシーンブ
ラウザ１０７上でのシーン統一処理の詳細なフローチャ
ートである。ここではまず、オペレータがシーンブラウ
ザ１０７上で第１のシーンを選択する（ステップ８０
１）。次に、第２のシーンを選択する（ステップ８０
２）。オペレータによりシーンブラウザ１０７のコマン
ドメニューから［同一シーンの統合］コマンドを選択す
ると（ステップ８０３）、シーン情報の統合（ステップ
８０４）を行い、結果のシーン情報をシーンブラウザ１
０７に再表示する。

【００２０】図９は、ステップ８０４で行われるシーン
情報の統合処理のさらに詳細なフローチャートである。
ここでは、まず、２番目のシーン情報の起動条件定義情
報１２７を１番目のシーン情報の起動条件定義情報１２
７へ追加する（ステップ９０１）。次に、２番目のシー
ン情報の分岐シナリオ定義情報１２８を１番目のシーン
情報の分岐シナリオ定義情報１２８へ追加する（ステッ
プ９０２）。次に、２番目のシーン情報のメッセージ処
理定義情報１２９を１番目のシーン情報のメッセージ処
理定義情報１２９へ追加する（ステップ９０３）。そし
て、２番目のシーン情報の関与キャラクター定義情報１
３０を１番目のシーン情報の関与キャラクター定義情報
１３０へ追加する（ステップ９０４）。その後、１番目
のシーンのシーン情報を２番目のシーンのシーン情報に
コピーし（ステップ９０５）、統一シーン情報１０９に
それぞれのシーン情報１２３へのポインタを統一シーン
要素情報１１０として設定してシーン管理情報の設定を
行う（ステップ９０６）。

【００２１】図１０は、ステップ９０１で行われる起動
条件定義情報の追加処理の詳細なフローチャートであ
る。起動条件定義情報の追加処理では、まず、２番目の
シーン情報の属性変数比較定義情報２０２を１番目のシ
ーン情報の属性変数比較定義情報２０２へ追加する（ス
テップ１００１)。次に、２番目のシーン情報の属性定
数比較定義情報２０８を１番目のシーン情報の属性定数
比較定義情報２０８へ追加する（ステップ１００２）。
そして、２番目のシーン情報の起動条件具体イメージ定
義情報２１３を１番目のシーン情報の起動条件具体イメ
ージ定義情報２１３へ追加する（ステップ１００３）。
最後に、２番目のシーン情報の起動条件コメント定義情
報２１４を１番目のシーン情報の起動条件コメント定義
情報２１４へ追加する（ステップ１００４）。

【００２２】図１１は、ステップ１００１で行われる属
性変数比較定義情報２０２の追加処理の詳細なフローチ
ャートである。属性変数比較定義情報２０２の追加処理
では、まず、第２のシーンの属性変数比較定義情報２０
２が第１のシーンの属性変数比較定義情報２０２の中に
存在するか判定する（ステップ１１０１）。存在する場
合は何も行わない。存在しない場合、第２のシーン情報
の属性変数比較定義情報２０２の変数比較元キャラクタ
ー情報に設定されているキャラクターが、第１のシーン
情報が含まれるシナリオ情報の登場キャラクターのシナ
リオキャラクター情報として設定されているか判定する
（ステップ１１０２）。設定されている場合は何も行わ
ない。設定されていない場合、第２のシーン情報の当該
登場キャラクター情報を第１のシーン情報の登場キャラ
クター情報にコピーして追加する（ステップ１１０
３）。同様に、第２のシーン情報の属性変数比較定義情
報２０２の変数比較先キャラクター情報に設定されてい
るキャラクターが、第１のシーン情報が含まれるシナリ
オ情報の登場キャラクターのシナリオキャラクター情報
として設定されているかを判定する（ステップ１１０
４）。設定されている場合は何も行わない。設定されて
いない場合、第２のシーン情報の当該登場キャラクター
情報を第１のシーン情報の登場キャラクター情報にコピ
ーして追加する（ステップ１１０５）。次に、第２のシ
ーン情報の属性変数比較定義情報を第１のシーン情報の
属性変数比較定義情報に追加する（ステップ１１０
６）。

【００２３】図１２は、ステップ１００２で行われる属
性定数比較定義情報２０８の追加処理の詳細なフローチ
ャートである。属性定数比較定義情報２０８の追加処理
では、まず、第２のシーンの属性定数比較定義情報２０
８が第１のシーンの属性定数比較定義情報２０８の中に
存在するか判定する（ステップ１２０１）。存在する場
合は何も行わない。存在しない場合、第２のシーン情報
の属性定数比較定義情報２０８の定数比較元キャラクタ
ー情報に設定されているキャラクターが、第１のシーン
情報が含まれるシナリオ情報の登場キャラクターのシナ
リオキャラクター情報として設定されているか判定する
（ステップ１２０２）。設定されている場合は何も行わ
ない。設定されていない場合、第２のシーン情報の当該
登場キャラクター情報を第１のシーン情報の登場キャラ
クター情報にコピーして追加する（ステップ１２０
３）。次に、第２のシーン情報の属性定数比較定義情報
を第１のシーン情報の属性定数比較定義情報に追加する
（ステップ１２０４）。

【００２４】図１３は、ステップ１００３で行われる起
動条件具体イメージ定義情報２１３の追加処理の詳細な
フローチャートである。起動条件具体イメージ定義情報
２１３の追加処理では、まず、第２のシーンの属性起動
条件具体イメージ定義情報２１３が第１のシーンの属性
起動条件具体イメージ定義情報２１３の中に存在するか
判定する（ステップ１３０１）。存在する場合は何も行
わない。存在しない場合、第１のシーン情報の属性起動
条件具体イメージ定義情報に第２のシーン情報の属性起
動条件具体イメージ定義情報を追加する（ステップ１３
０２）。

【００２５】図１４は、ステップ１００４で行われる起
動条件コメント定義情報２１４の追加処理の詳細なフロ
ーチャートである。起動条件コメント定義情報２１４の
追加処理では、まず、第２のシーンの属性起動条件コメ
ント定義情報２１４が第１のシーンの属性起動条件コメ
ント定義情報２１４の中に存在するか判定する（ステッ
プ１４０１）。存在する場合は何も行わない。存在しな
い場合、第１のシーン情報の属性起動条件コメント定義
情報に第２のシーン情報の属性起動条件コメント定義情
報を追加する（ステップ１４０２）。

【００２６】図１５は、シーン情報統合処理において、
以上説明した起動条件定義情報の追加処理に続いて行わ
れる分岐シナリオ定義情報１２８のマージ処理（ステッ
プ９０２）の詳細なフローチャートである。分岐シナリ
オ定義情報１２８のマージ処理では、まず、第２のシー
ンの分岐シナリオコメント定義情報１２８が第１のシー
ンの分岐シナリオコメント定義情報１２８の中に存在す
るか判定する（ステップ１５０１）。存在する場合は何
も行わない。存在しない場合、第１のシーン情報の分岐
シナリオコメント定義情報に第２のシーン情報の分岐シ
ナリオコメント定義情報を追加する（ステップ１５０
２）。

【００２７】図１６は、分岐シナリオ定義情報１２８の
マージ処理に続いて行われるメッセージ処理定義情報の
追加処理（ステップ９０３）の詳細なフローチャートで
ある。メッセージ処理定義情報の追加処理では、まず、
２番目のシーン情報の属性変数代入定義情報３０２を１
番目のシーン情報の属性変数代入定義情報３０２に追加
する（ステップ１６０１）。次に、２番目のシーン情報
の属性定数代入定義情報３０７を１番目のシーン情報の
属性定数代入定義情報３０７に追加する（ステップ１６
０２）。続いて、２番目のシーン情報のメッセージ処理
具体イメージ定義情報３１１を１番目のシーン情報のメ
ッセージ処理具体イメージ定義情報３１１に追加する
（ステップ１６０３）。そして、２番目のシーン情報の
メッセージ処理コメント定義情報３１２を１番目のシー
ン情報のメッセージ処理コメント定義情報３１２に追加
する（ステップ１６０４）。最後に、２番目のシーン情
報のサブシナリオ定義情報３１３を１番目のシーン情報
のサブシナリオ定義情報３１３に追加する（ステップ１
６０５）。

【００２８】図１７は、ステップ１６０１で行われる属
性変数代入定義情報の追加処理の詳細なフローチャート
である。属性変数代入定義情報の追加処理では、まず、
第２のシーンの属性変数代入定義情報３０２が第１のシ
ーンの属性変数代入定義情報３０２の中に存在するか判
定する（ステップ１７０１）。存在する場合は何も行わ
ない。存在しない場合、第２のシーン情報の属性変数代
入定義情報３０２の変数代入元キャラクター情報に設定
されているキャラクターが、第１のシーン情報が含まれ
るシナリオ情報の登場キャラクターのシナリオキャラク
ター情報として設定されているか判定する（ステップ１
７０２）。設定されている場合は何も行わない。設定さ
れていない場合、第２のシーン情報の当該登場キャラク
ター情報を第１のシーン情報の登場キャラクター情報に
コピーして追加する（ステップ１７０３）。同様に、第
２のシーン情報の属性変数代入定義情報３０２の変数代
入先キャラクター情報に設定されているキャラクター
が、第１のシーン情報が含まれるシナリオ情報の登場キ
ャラクターのシナリオキャラクター情報として設定され
ているか判定する（ステップ１７０４）。設定されてい
る場合は何も行わない。設定されていない場合、第２の
シーン情報の当該登場キャラクター情報を第１のシーン
情報の登場キャラクター情報にコピーして追加する（ス
テップ１７０５）。次に、第２のシーン情報の属性変数
代入定義情報を第１のシーン情報の属性変数代入定義情
報に追加する（ステップ１７０６）。

【００２９】図１８は、ステップ１６０２で行われる属
性定数代入定義情報３０７の追加処理の詳細なフローチ
ャートである。属性定数代入定義情報３０７の追加処理
では、まず、第２のシーンの属性定数代入定義情報３０
７が第１のシーンの属性定数代入定義情報３０７の中に
存在するか判定する（ステップ１８０１）。存在する場
合は何も行わない。存在しない場合、第２のシーン情報
の属性定数代入定義情報３０７の定数代入元キャラクタ
ー情報に設定されているキャラクターが、第1のシーン
情報が含まれるシナリオ情報の登場キャラクターのシナ
リオキャラクター情報として設定されているか判定する
（ステップ１８０２）。設定されている場合は何も行わ
ない。設定されていない場合、第２のシーン情報の当該
登場キャラクター情報を第１のシーン情報の登場キャラ
クター情報にコピーして追加する（ステップ１８０
３）。次に、第２のシーン情報の属性定数代入定義情報
を第１のシーン情報の属性定数代入定義情報に追加する
（ステップ１８０４）。

【００３０】ステップ１６０３、及びステップ１６０４
については、それぞれ図１３に示すステップ１００３、
及び図１４に示すステップ１００４と同様の処理が行わ
れる。

【００３１】図１９は、ステップ１６０５で行われるサ
ブシナリオ定義情報３１３の追加処理の詳細なフローチ
ャートである。サブシナリオ定義情報３１３の追加処理
では、まず、第２のシーンのサブシナリオ定義情報３１
３が第１のシーンのサブシナリオ定義情報３１３の中に
存在するか判定する（ステップ１９０１）。存在する場
合は何も行わない。存在しない場合、第１のシーン情報
のサブシナリオ定義情報に第２のシーン情報のサブシナ
リオ定義情報を追加する（ステップ１９０２）。

【００３２】図２０は、シーン情報統合処理において行
われる関与キャラクター定義情報１３０の追加処理（ス
テップ９０４）の詳細なフローチャートである。関与キ
ャラクター定義情報１３０の追加処理では、まず、第２
のシーンの関与キャラクター定義情報１３０が第１のシ
ーンの関与キャラクター定義情報１３０の中に存在する
か判定する（ステップ２００１）。存在する場合は何も
行わない。存在しない場合、第２のシーン情報の関与キ
ャラクター情報に設定されているキャラクターが、第１
のシーン情報が含まれるシナリオ情報の登場キャラクタ
ーのシナリオキャラクター情報として設定されているか
判定する（ステップ２００２）。設定されている場合は
何も行わない。設定されていない場合、第２のシーン情
報の当該登場キャラクター情報を第１のシーン情報の登
場キャラクター情報にコピーして追加する（ステップ２
００３）。次に、第２のシーン情報の関与キャラクター
定義情報を第１のシーン情報の関与キャラクター定義情
報に追加する（ステップ２００４）。

【００３３】図２１は、本実施例における要求仕様の構
成要素の比較・編集処理の最後に行われるシーンブラウ
ザ１０７上での統一シーンの編集処理（ステップ４０
５）の詳細なフローチャートである。統一シーンの編集
処理では、オペレータによりシーンブラウザ１０７上か
ら統合編集しようとするシーン情報を選択する（ステッ
プ２１０１）。続いて、「詳細情報コマンド」が選択さ
れ（ステップ２１０２）、オペレータによるシーン情報
１２３の定義が行われる（ステップ２１０３）。そし
て、変更されたシーン情報１２３が、統一シーン情報１
０９の統一シーン要素情報１１０から統合された全ての
シーン情報１２３を参照して反映される（ステップ２１
０２）。

【００３４】以上説明した実施例によれば、要求仕様作
成システム上で定義された構成要素同士の差異を視覚的
に表示して、別々のシーンの構成要素の比較を容易に行
うことができる。また、構成要素同士を統合することに
より整合性のとれた修正が可能となるだけでなく、同じ
構成要素を持つシーンを変更する場合に、一回の修正で
同時にすべてのシーンの構成要素を修正できる。これに
より、要求仕様獲得の効率性及び信頼性を大幅に短縮す
ることが可能となる。

【００３５】

【発明の効果】本発明によれば、要求仕様作成システム
上で定義された構成要素同士の差異を視覚的に表示し、
別々のシーンの構成要素の比較を行うことができる。ま
た、構成要素同士を統合することにより整合性のとれた
修正が可能になり、要求仕様獲得の効率性及び信頼性を
大幅に短縮することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示すシステムの概略構成
図である。

【図２】図１に示す起動条件定義情報を詳細化した概略
構成図である。

【図３】図１に示すメッセージ処理定義情報を詳細化し
た概略構成図である。

【図４】要求仕様の構成要素の比較・編集を行うための
処理手順を示すフローチャートである。

【図５】図４におけるキャラクター情報の作成手順を示
す詳細フローチャートである。

【図６】図４におけるシナリオ情報の作成手順を示す詳
細フローチャートである。

【図７】図４におけるシーン情報の比較の手順を示す詳
細フローチャートである。

【図８】図４におけるシーン情報の統一の手順を示す詳
細フローチャートである。

【図９】図８におけるシーン情報の統合の手順を示す詳
細フローチャートである。

【図１０】図９における起動条件情報追加の手順を示す
詳細フローチャートである。

【図１１】図１０における属性変数比較定義情報追加の
手順を示す詳細フローチャートである。

【図１２】図１０における属性定数比較定義情報追加の
手順を示す詳細フローチャートである。

【図１３】図１０における起動条件具体イメージ定義情
報追加処理および図１６におけるメッセージ処理具体イ
メージ定義情報追加処理の手順を示す詳細フローチャー
トである。

【図１４】図１０における起動条件コメント定義情報追
加処理および図１６におけるメッセージ処理コメント定
義情報追加処理の手順を示す詳細フローチャートであ
る。

【図１５】図９における分岐シナリオ定義情報追加の手
順を示す詳細フローチャートである。

【図１６】図９におけるメッセージ処理定義情報追加の
手順を示す詳細フローチャートである。

【図１７】図１６における属性変数代入定義情報追加の
手順を示す詳細フローチャートである。

【図１８】図１６における属性定数代入定義情報追加の
手順を示す詳細フローチャートである。

【図１９】図１６におけるサブシナリオ定義情報追加の
手順を示す詳細フローチャートである。

【図２０】図９における関与キャラクター定義情報追加
の手順を示す詳細フローチャートである。

【図２１】図４におけ統一シーンの編集手順を示す詳細
フローチャートである。

【符号の簡単な説明】

１０４・・・シナリオエディタ １０６・・・キャラクター定義エディタ １０７・・・シーンブラウザ １０９・・・統一シーン情報 １１０・・・統一シーン要素情報 １１２・・・キャラクター情報 １１８・・・シナリオ情報 １２３・・・シーン情報

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】開発対象を構成する要素を計算機端末の画
   面上に配置するステップと、 配置した各構成要素に名称、該構成要素が保持するデー
   タ名称及び手続き名称を指定するステップと、 構成要素の手続きごとに、手続きが含まれる構成要素間
   の手続きの起動連鎖、または構成要素内の手続きの起動
   連鎖を、構成要素が保持する手続きの一覧をメニュー表
   示し、概メニューから選択する操作を繰り返すことによ
   って構成要素が保持する手続きの起動連鎖を指定するス
   テップと、 上記指定した構成要素名称、データ名称、手続き名称を
   記録した構成要素情報と上記手続き起動連鎖を記録した
   手続き起動連鎖情報と概構成要素情報および起動連鎖情
   報に対する名称と固有番号とを保持するシナリオ情報を
   生成するステップを備えたことを特徴とする要求仕様の
   構成要素の比較および修正方法。