JPH10268657A - 転写搬送装置 - Google Patents

転写搬送装置

Info

Publication number
JPH10268657A
JPH10268657A JP9071060A JP7106097A JPH10268657A JP H10268657 A JPH10268657 A JP H10268657A JP 9071060 A JP9071060 A JP 9071060A JP 7106097 A JP7106097 A JP 7106097A JP H10268657 A JPH10268657 A JP H10268657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
belt
cleaning roller
deviation
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9071060A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Mihashi
浩 三橋
Hiroshi Wada
博 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP9071060A priority Critical patent/JPH10268657A/ja
Publication of JPH10268657A publication Critical patent/JPH10268657A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニングブレードを備えさせることな
く、トナーの除去が可能となり、また、偏動制御のため
の機構に、このトナー除去機能をも備えさせることで部
品点数の削減を可能にする。 【解決手段】 プリンタ装置の転写搬送ユニットに、転
写搬送ベルト6に付着したトナーを静電吸着するクリー
ニングローラ10を備えさせる。クリーニングローラ1
0の軸端部に、偏動する転写搬送ベルト6の接触により
回転する偏動検知リング21を設ける。偏動する転写搬
送ベルト6の接触に伴う偏動検知リング21の回転運動
をクリーニングローラ10の一方の軸端部の変位運動に
変換して転写搬送ベルト6に上記とは逆方向の偏動成分
を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルト駆動装置に
係り、特に、プリンタ装置や複写装置等に適用され、用
紙に感光体上のトナー像を転写しながら該用紙を搬送す
るものの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平5−31224
0号公報に開示されているような電子写真方式のプリン
タ装置が知られている。この種の装置の一例について説
明する。図6に示すものは、互いに異なった色のトーナ
像を形成する4個の画像形成ユニットa1〜a4を備
え、各画像形成ユニットa1〜a4から記録用紙b上に
トナー像を順に転写して、用紙bを1回搬送するだけで
フルカラー画像が得られるようにした所謂フルカラープ
リンタの模式図である。
【0003】詳しくは、複数本のローラc1〜c4に、
表面に誘電体層を有する平ベルトdが走行可能に掛け渡
され、この平ベルトdが転写搬送ベルトとして機能する
ようになっている。つまり、転写搬送ベルトdの走行に
伴って用紙bを図中右側から左側に向かって搬送しなが
ら、各画像形成ユニットa1〜a4において順にトナー
像を転写していく。図中e1〜e4は画像形成ユニット
a1〜a4との間で用紙bを挾持搬送する転写ローラで
ある。f1,f2は、トナー像を定着させる定着ローラ
である。
【0004】また、この種の装置では、用紙bにトナー
像を転写した後に、転写搬送ベルトdの表面に付着した
トナーを除去して、次の転写搬送動作が良好に行えるよ
うにしておく必要がある。このトナー除去のための構成
として、図7にも示すように、転写搬送ベルトdの表面
に当接してトナーを掻き取るクリーニングブレードgが
ある。このクリーニングブレードgは、例えばウレタン
ゴムが板状に形成されて成り、その端縁が転写搬送ベル
トdの表面に所定圧力で押し当てられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
なクリーニングブレードgによりトナーを除去するよう
にしたものでは以下に述べるような課題がある。
【0006】先ず、クリーニングブレードgは、その端
縁と転写搬送ベルトdの表面との間に掻き取られたトナ
ーが介在することにより、この両者間の摩擦係数を低く
維持しながら安定したクリーニング動作が行われるよう
になっている。しかし、この両者間にトナーが介在して
いない状態では、この摩擦係数が著しく高くなってしま
う。つまり、一般に、画像形成ユニットa1〜a4のト
ナーは、その殆どが用紙bに転写され、転写されないも
のは画像形成ユニットa1〜a4に残ることになる。従
って、通常の状態では、転写搬送ベルトdの表面にはト
ナーは殆ど付着しない。つまり、クリーニングブレード
gと転写搬送ベルトdとの間にトナーが介在しないまま
転写搬送ベルトdが走行するといった状況が生じる可能
性がある。これでは、上述したように、両者d,g間の
摩擦係数が著しく大きくなり、クリーニングブレードg
の端縁に、「捲れ」や「損傷」が発生する可能性が高く
なる。このような状況では、転写搬送ベルトdの走行に
支障を来すことになり、ベルトdとローラc1〜c4と
の間に滑りが発生する等して用紙上への画像形成に著し
い悪影響を与えることになる。
【0007】また、この摩擦係数が増大しても正確な画
像形成を行うためには駆動モータの回転トルクを高く設
定しておかねばならず、装置全体としての大型化を招い
てしまうといった課題がある。
【0008】また、この種の装置では、良好な画像形成
を行うために、転写搬送ベルトdの走行を安定して行う
必要がある。特に、この転写搬送ベルトdの幅方向の移
動(以下、偏動と言う)を阻止することが重要である。
【0009】これまで、この偏動を阻止する機構とし
て、特別な偏動制御ローラを設け、この偏動制御ローラ
の一方の軸端部を変位させて初期偏動とは逆方向の偏動
成分をベルトに与えるといったことが行われている。し
かし、この偏動制御ローラは、この偏動阻止機能しか備
えていなかった。
【0010】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、従来のようなクリーニングブレードを備え
させることなく、トナーの除去が可能となり、また、偏
動制御のための機構に、このトナー除去機能をも備えさ
せることで部品点数の削減を可能にすることを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、クリーニングブレードに代えてトナの
除去が可能なクリーニング用のローラを採用し、このク
リーニング用ローラの軸端部を変位させることで偏動修
正機能を発揮させるようにした。
【0012】具体的に、請求項1記載の発明は、複数本
のローラに走行可能に掛け渡された転写搬送ベルトと、
該転写搬送ベルトに対向して配置された感光体とを備
え、転写搬送ベルト上で用紙を搬送しながら、感光体表
面に形成されたトナー像を用紙に転写する転写搬送装置
を前提としている。上記転写搬送ベルトに接触して該転
写搬送ベルトの走行に伴って回転し、該ベルトの表面に
付着したトナーを除去するクリーニングローラを備えさ
せる。このクリーニングローラの少なくとも一方の軸端
部をその軸線に対して直交する方向に変位可能とする。
上記転写搬送ベルトが偏動したとき、このベルトの偏動
が修正される方向へクリーニングローラの軸端部を変位
させるローラ端部変位手段を備えさせた構成としてい
る。
【0013】この特定事項により、転写搬送ベルトが走
行すると、それに伴って用紙が搬送される。この用紙に
は、転写搬送ベルトに対向して配置された感光体の表面
に形成されたトナー像が転写され、所定の画像が形成さ
れる。このような画像形成動作において、転写搬送ベル
トにトナーが付着した場合、このトナーはクリーニング
ローラによって除去される。また、転写搬送ベルトに偏
動が発生した場合には、このクリーニングローラの一方
の軸端部が、ローラ端部変位手段によってベルトの偏動
が修正される方向へ変位する。つまり、このクリーニン
グローラには、転写搬送ベルトのトナーを除去する機能
と、転写搬送ベルトの偏動を修正する機能とが備えられ
ていることになる。
【0014】請求項2記載の発明は、ローラ端部変位手
段を具体化したものである。つまり、クリーニングロー
ラの少なくとも一方の軸端部に該クリーニングローラと
独立して回転自在に支持された偏動検出部材を備えさせ
る。転写搬送ベルトが偏動して偏動検出部材に接触し、
該偏動検出部材に回転トルクが作用したとき、ローラ端
部変位手段が、その回転運動をクリーニングローラの軸
端部が所定方向に変位する運動に変換してベルトの偏動
を修正するようにしている。
【0015】この特定事項により、転写搬送ベルトが偏
動して偏動検出部材に接触すると、偏動検出部材に回転
トルクが作用する。これにより、ローラ端部変位手段
は、偏動検出部材の回転運動をクリーニングローラの軸
端部が所定方向に変位する運動に変換する。この軸端部
の変位運動により転写搬送ベルトの偏動は修正されるこ
とになる。
【0016】請求項3記載の発明は、偏動検出部材及び
ローラ端部変位手段をクリーニングローラの一方の軸端
部のみに設けた場合を特定したものである。つまり、偏
動検出部材を、クリーニングローラの一方の軸端部のみ
に設け、転写搬送ベルトを偏動検出部材が設けられてい
る側に予め偏動させる片寄付与手段を設けた構成として
いる。
【0017】この特定事項により、走行する転写搬送ベ
ルトには、片寄付与手段により偏動検出部材が設けられ
ている側に向かう初期偏動が与えられる。この初期偏動
により転写搬送ベルトが偏動検出部材に接触すると、上
述した請求項2記載の発明に係る作用と同様に、ローラ
端部変位手段により転写搬送ベルトの偏動は修正され
る。従って、本発明では、偏動検出部材及びローラ端部
変位手段をクリーニングローラの一方の軸端部のみに設
けるのみで転写搬送ベルトの偏動が良好に回避されるこ
とになり、部品点数の削減が図れる。
【0018】請求項4記載の発明は、クリーニングロー
ラの構成を具体化したものである。クリーニングローラ
を導電性材料で成し、その表面に導電性繊維を露出した
構成としている。
【0019】この特定事項により、例えば、トナーをマ
イナスに帯電させておき、逆にクリーニングローラをプ
ラスに帯電させておくことが可能になる。これにより、
転写搬送ベルトに付着したトナーを、クリーニングロー
ラの表面に露出した導電性繊維により静電吸着させるこ
とができ、トナーの除去動作が良好に行われることにな
る。また、導電性繊維が転写搬送ベルトに接触すること
になるので、該転写搬送ベルトの傷付きや摩耗が抑制さ
れる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。本形態では、本発明を、一般にフルカ
ラープリンタと呼ばれる電子写真装置の転写搬送ベルト
ユニットに適用した場合について説明する。
【0021】図1に示すように、本転写搬送ユニット1
は、第1〜第4の複数本のローラ2〜5に転写搬送ベル
ト6が掛け渡されて構成されている。これら複数本のロ
ーラ2〜5のうち第1ローラ2は、図示しない駆動モー
タの駆動軸に直結された駆動ローラとなっている。各ロ
ーラ2〜5は、ローラ表面がEPDM系架橋ゴムで構成
され、転写搬送ベルト6との間の摩擦係数が高く維持さ
れるようになっている。また、その他の構成として、ロ
ーラ表面を樹脂、アルミニウム、ステンレス等で構成す
るようにしてもよい。
【0022】転写搬送ベルト6は、その表面に誘電体層
が形成されている。つまり、この転写搬送ベルト6が用
紙Pにトナー像を転写する転写搬送体として機能するよ
うになっている。尚、この転写搬送ベルト6の基材とし
ては、比誘電率の高いPET(ポリエステル)やETF
E(エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体)、P
VDF(フッ化ビニリデン樹脂)等の樹脂系フィルムが
使用されている。
【0023】転写搬送ベルト6の上側には感光体として
の4個の画像形成ユニット7a〜7dがベルト走行方向
に亘って対向配置されている。これら画像形成ユニット
7a〜7dは、各々異なった色(例えばイエロー、マゼ
ンダ、シアン、ブラック)のトナー像を形成するように
なっている。
【0024】図中8a〜8dは転写ローラである。これ
ら転写ローラ8a〜8dは、上記画像形成ユニット7a
〜7dに対向した位置に夫々配置され、この画像形成ユ
ニット7a〜7dとの間で転写搬送ベルト6を挾持して
いる。この転写ローラ8a〜8dにはトナーの電荷(マ
イナス)とは逆の電荷(プラス)が与えられており、画
像形成ユニット7a〜7dのトナー像を、搬送される用
紙P上に転写可能となっている。
【0025】尚、図中9a,9bは、用紙P上に転写さ
れたトナー像を定着させるための定着ローラである。
【0026】本形態の特徴として、第2ローラ3と第3
ローラ4との間にはクリーニングローラ10が配設され
ている。
【0027】このクリーニングローラ10は、その基材
10b(図4参照)が導電性材料でなる。具体的には、
アルミニウムやステンレスによって構成されている。こ
の基材10bの表面には、図4に示すように、導電性繊
維10cが全面に露出しており、この導電性繊維10c
の先端部分が転写搬送ベルト6の表面に接触するよう
に、該クリーニングローラ10は転写搬送ベルト6に押
圧されている。この導電性繊維10cは、ナイロン、ポ
リエステル等の繊維にカーボンブラックが配合されてな
っている。また、この繊維の露出量は例えば2mm〜8mm
に設定されている。また、図5に示すように、クリーニ
ングローラ10にはトナーとは逆の電荷(プラス)が与
えられるように電源12Aが接続されている。
【0028】このクリーニングローラ10にはトナー回
収ローラ11が接触されている。このトナー回収ローラ
11は、図3に示すように連結部材15を介してクリー
ニングローラ10の軸端部と連係されており、この両ロ
ーラ10,11の軸線同士の間の寸法が所定寸法に維持
されるようになっている。つまり、トナー回収ローラ1
1がクリーニングローラ10に対して常時一定の圧力で
接触するようになっている。また、このトナー回収ロー
ラ11には、クリーニングローラ10とは逆の電荷(マ
イナス)が与えられるように電源12Bが接続されてい
る(図5参照)。
【0029】このトナー回収ローラ11には掻取り部材
13が設けられている。この掻取り部材13は、トナー
回収ローラ11の外周面に接触し、回転するトナー回収
ローラ11の表面に付着したトナーを掻き取るようにな
っている。
【0030】上記トナー回収ローラ11及び掻取り部材
13はトナー回収ボックス14に収容されており、掻取
り部材14で掻き取られたトナーは、このトナー回収ボ
ックス14に回収されるようになっている。
【0031】また、上記クリーニングローラ10の一方
の軸端部(図2における手前側の軸端部)には該軸端部
を変位させる偏動修正機構20が設けられている。以
下、この偏動修正機構20について説明する。
【0032】図2及び図3に示すように、クリーニング
ローラ10の軸端部には、偏動検出部材としての偏動検
知リング21が配設されている。この偏動検知リング2
1は、その中心部にクリーニングローラ10の軸端部と
略同径の挿通孔が形成されている。この挿通孔にクリー
ニングローラ10の軸端部が挿通されている。これによ
り、偏動検知リング21は、クリーニングローラ10と
同軸上で且つ、該クリーニングローラ10から独立して
回動自在となるように軸端部に支持されている。また、
この偏動検知リング21は、転写搬送ベルト6との間の
摩擦係数が高く且つ耐摩耗性に優れたポリアセタールや
ナイロン等の硬質樹脂、または高度の高いウレタン、ゴ
ム等の弾性材料によって形成されている。この偏動検知
リング21は、その内側端面が、クリーニングローラ1
0のローラ本体部10aの端面に対向して配置されてい
る。また、この偏動検知リング21は、乗り上げ面21
aを有している。この乗り上げ面21aは、クリーニン
グローラ10のローラ本体部10aの端面に対向する部
分の外径がクリーニングローラ10の外径と同径に設定
され、且つローラ本体部10aの端面から離れるに従っ
て次第にその径が大きくなるテーパ状に傾斜されて成
る。これにより、転写搬送ベルト6の偏動により該ベル
ト6が乗り上げ面21aへ乗り上げ可能となっている。
また、この偏動検知リング21の外側端面にはボス部2
1bが一体形成されている。
【0033】クリーニングローラ10の軸端部分は、支
持部材22及び張力付与部材23によって回転自在に支
持されている。支持部材22は、クリーニングローラ1
0の一端を上方へ付勢するバックテンションスプリング
24の一端が係止されている。このバックテンションス
プリング24の他端は、装置の本体フレームに係止され
ている。
【0034】張力付与部材23は、装置の本体フレーム
25に形成されたガイド孔25aに嵌め込まれている。
このガイド孔25aは、水平方向に延びる略矩形状の開
口でなり、その一端には後述するテンションスプリング
26の一端を支持するスプリング支持部25bが突設さ
れている。一方、張力付与部材23の一端面にもテンシ
ョンスプリング26の一端を支持するスプリング支持部
23bが突設されている。この張力付与部材23の中央
部には上下方向に延びる長孔23aが形成されており、
クリーニングローラ10の一端を、上下方向へ移動自在
に支持している。また、この張力付与部材23は、装置
の本体フレーム25に形成されたガイド孔25aに嵌め
込まれて、水平方向(クリーニングローラ10の軸線に
対して直交する方向)にスライド移動自在となってい
る。この張力付与部材23とガイド孔25aの一端に形
成されたスプリング支持部25bとの間にはテンション
スプリング26が配置されており、このテンションスプ
リング26によって張力付与部材23は図2中右方向へ
の付勢力が与えられている。この付勢力は、転写搬送ベ
ルト6に張力を付与するように作用する。
【0035】上記偏動検知リング21のボス部21bに
は検知紐30の一端が取付けられている。この検知紐3
0の他端は、本体フレームに取付けられており、偏動検
知リング21が回転した際には、そのボス部21bに検
知紐30が巻き付けられることにより、クリーニングロ
ーラ10の一端が下方へ変位するような構成となってい
る。
【0036】このような構成により、上記ベルト6の走
行に伴う偏動(図2及び図3の矢印A方向)により、該
ベルト6が偏動検知リング21の乗り上げ面21aに乗
り上げると、偏動検知リング21に回転トルクが作用す
る(図2の矢印B参照)。この偏動検知リング21の回
転により上記検知紐30が偏動検知リング21のボス部
21bに巻き取られる。この検知紐30の一端は本体フ
レームに固定されているので、この巻き取り動作に伴
い、クリーニングローラ10の軸端部が、上記張力付与
部材23の長孔23aに沿って移動する(図2及び図3
の矢印C参照)。これにより、クリーニングローラ10
がベルト進行方向に向って所定方向(例えば左側)に傾
けられる。つまり、クリーニングローラ10に沿って巻
回されるベルト6を、図2及び図3における矢印A方向
とは逆方向の矢印D方向に移動させるように構成されて
いる。これによって、偏動検知リング21に回転トルク
が作用したときに上記クリーニングローラ10の軸端部
をローラ軸心に対して直交する方向に変位させるローラ
端部変位手段としての偏動修正機構20が構成されてい
る。即ち、クリーニングローラ10の右側の軸端部が図
2における矢印C方向に変位されると、初期の偏動成分
(A方向成分)とは逆の偏動成分が発生し、初期の偏動
成分と打ち消し合うまでクリーニングローラ10の軸端
部が変位されるようになっている。
【0037】また、上述したように、クリーニングロー
ラ10の軸端部には、支持部材22を介してバックテン
ションスプリング24の付勢力が作用している。このた
め、ベルト6の偏動検知リング21への乗り上げ動作が
解消すると、このバックテンションスプリング24の付
勢力によってクリーニングローラ10の軸端部が所定位
置(図2及び図3に示す位置)に戻されるようになって
いる。このような構成により、クリーニングローラ10
の軸端部の変位による逆方向の偏動成分が初期偏動成分
より大きくなると、ベルト6は逆方向に偏動を開始し、
偏動検知リング21の乗り上げ面21aへの乗り上げ量
は減少するから、偏動検知リング21の回転トルクも減
少し、その結果、バックテンションスプリング24によ
ってクリーニングローラ10の軸端部の変位量も小さく
なるようになっている。
【0038】また、偏動検知リング21にベルトが接触
していない状態では、上述したバックテンションスプリ
ング24の付勢力により、クリーニングローラ10の軸
端部は張力付与部材23の長孔23aの中央部よりも上
側に位置されている。この位置では、クリーニングロー
ラ10は他のローラに対してベルト走行方向に向かって
左側に傾斜した状態となっている。つまり、このクリー
ニングローラ10は、走行するベルト6が偏動検知リン
グ21に向かって偏動するように他のローラに対して傾
斜されている。つまり、本形態では、このクリーニング
ローラ10の傾斜配置により偏動検知リング21に向う
初期偏動がベルト6に与えられるようになっている。こ
れにより、片寄付与手段が構成されている。
【0039】また、このような初期偏動を与える手段の
構成として、ベルト左右両端の周長さを変えるようにし
たり、他のローラのうち少なくとも1本の軸心を傾ける
ことによっても図2の矢印A方向への偏動を行わせるこ
とができる。
【0040】尚、クリーニングローラ10の他方の軸端
部の支持構造としては、上述した張力付与部材23及び
テンションスプリング26のみが備えられ、転写搬送ベ
ルト6に上記と同様の所定の張力が与えられるようにな
っている。
【0041】次に、本装置の転写搬送動作について説明
する。駆動モータの駆動に伴って第1ローラ2が回転駆
動する。これにより、転写搬送ベルト6が走行し、用紙
Pは図1中右側から左側に向かって搬送される。この用
紙Pの走行位置は、転写搬送ベルト6の幅方向両端の内
側で、且つ偏動検知リング21よりもベルト中央側位置
である。一方、各画像形成ユニット7a〜7dでは各色
のトナー像が形成され、搬送される用紙Pの表面に対し
てトナー像が順に転写される。これにより、用紙Pには
所定の画像が形成され、定着ローラ9a,9bにより画
像が定着された後、装置から送り出される。
【0042】このような搬送動作において、上述したよ
うに転写搬送ベルト6は、バックテンションスプリング
24の付勢力によってクリーニングローラ10が傾斜配
置されていることにより、図2及び図3における矢印A
方向へ偏動する。つまり、このベルト6は、走行しなが
ら偏動検知リング21に向かって偏動する。
【0043】ベルト6の偏動により該ベルト6の端部が
偏動検知リング21の乗り上げ面21aに乗り上げる
と、ベルト6と偏動検知リング21の乗り上げ面21a
との間に作用する摩擦力により、偏動検知リング21が
回転し(図2の矢印B)、その回転によって検知紐30
が偏動検知リング21のボス部21bに巻き取られる。
【0044】この検知紐30の巻き取り動作により、偏
動検知リング21が配置されている側のクリーニングロ
ーラ10の軸端部が図2及び図3における矢印C方向へ
変位する。この変位によりベルト6はA方向と逆方向
(D方向)に巻回されながら走行することになって、ベ
ルト6のA方向への偏動が制限される。それと共に、上
記軸端部の変位により、バックテンションスプリング2
4が伸びてスプリング反力も大きくなるので、検知紐3
0の巻取り力とバックテンションスプリング24のスプ
リング反力とのバランスにより、クリーニングローラ1
0の変位量が規制され、ある一定位置にベルト6の端部
の位置が維持されることになる。
【0045】このようにしてベルト6の走行が行われる
ために、該ベルト6の大きな偏動が防止され、例えば、
ベルト6の偏動量を数mm以下に抑えることができる。つ
まり、予めベルト6を一方向へ偏動させながら、その偏
動を自動的に修正するようにしていることにより、偏動
量を微量にすることができ、ベルト6に安定した走行を
行わせることができる。従って、用紙Pに対する正確な
画像形成が可能となる。
【0046】一方、このような画像形成動作において転
写搬送ベルト6の表面に付着したトナーは、クリーニン
グローラ10の導電性繊維10cに静電吸着され、その
後、トナー回収ローラ11に回収される。このトナー回
収ローラ11に回収されたトナーは、掻取り部材13に
よって掻き取られてトナー回収ボックス14に回収され
ることになる。これにより、ベルト6の表面に付着した
トナーが確実に除去され、ベルト6表面にトナーが残留
することによる画像形成への悪影響が回避されることに
なる。
【0047】このように、本形態の構成によれば、クリ
ーニングローラ10に、転写搬送ベルト6に付着したト
ナーの除去機能と、転写搬送ベルト6の偏動抑制機能と
を兼ね備えさせることができる。このため、部品点数が
削減でき、装置全体としての小型化を図ることができ
る。
【0048】また、トナーの除去機能としては、従来の
クリーニングブレードを採用したものに比べて、転写搬
送ベルト6に与える負荷を大幅に低減できるので、転写
搬送ベルト6の走行が安定して行え、ベルト6とローラ
2〜5との間での滑りの発生が回避でき、用紙上への画
像形成が正確に行える。また、クリーニングブレードを
採用した場合、正確な画像形成を行うためには駆動モー
タの回転トルクを高く設定しておく必要があったが、本
形態ではその必要がなくなり、これによっても装置全体
としての小型化を図ることができる。
【0049】また、偏動抑制機能を発揮する構成として
は、クリーニングローラ10の一方の軸端部のみに偏動
検知リング21及び偏動修正機構20を設けるのみでよ
いので、これによっても部品点数の削減が図れる。
【0050】更に、クリーニングローラ10の導電性繊
維10cが転写搬送ベルト6に接触することになるの
で、該転写搬送ベルト6の傷付きや摩耗を抑制すること
ができる。このため、転写搬送ベルト6の長寿命化が図
れる。
【0051】尚、本形態では、クリーニングローラ10
に吸着したトナーをトナー回収ローラ11を経て掻取り
部材13により掻取るようにしたが、必ずしもトナー回
収ローラ11は必要ではなく、クリーニングローラ10
に吸着したトナーを直接掻取るようにしてもよい。
【0052】また、本形態では、フルカラープリンタと
呼ばれる電子写真装置の転写搬送ベルトユニットに適用
した場合について説明したが、その他の機器、例えば複
写装置等に適用することも可能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載
の発明では、転写搬送ベルト上で用紙を搬送しながら、
感光体表面に形成されたトナー像を用紙に転写する転写
搬送装置に対し、ベルトの表面に付着したトナーを除去
するクリーニングローラを備えさせる。また、このクリ
ーニングローラの少なくとも一方の軸端部を、ベルトの
偏動が修正される方向へ変位させるローラ端部変位手段
を備えさせている。これにより、クリーニングローラ
に、転写搬送ベルトのトナーを除去する機能と、転写搬
送ベルトの偏動を修正する機能とを備えさせることがで
きる。このため、部品点数が削減でき、装置全体として
の小型化を図ることができる。また、トナーの除去機能
としては、従来のクリーニングブレードを採用したもの
に比べて、転写搬送ベルトに与える負荷を大幅に低減で
きるので、転写搬送ベルトの走行が安定して行え、ベル
トとローラとの間での滑りの発生が回避でき、用紙上へ
の画像形成が正確に行える。また、クリーニングブレー
ドを採用した場合、正確な画像形成を行うためには駆動
モータの回転トルクを高く設定しておく必要があった
が、本発明ではその必要がなくなり、これによっても装
置全体としての小型化を図ることができる。これら効果
が発揮されるため、転写搬送装置の実用性の向上を図る
ことができる。
【0054】請求項2記載の発明では、クリーニングロ
ーラの少なくとも一方の軸端部に偏動検出部材を備えさ
せ、偏動する転写搬送ベルトが偏動検出部材に接触して
該偏動検出部材に回転トルクが作用したとき、ローラ端
部変位手段が、その回転運動を利用してクリーニングロ
ーラの軸端部を変位させるようにした。このため、偏動
の検出動作及び軸端部の変位動作を良好に行うことがで
き、偏動修正機能の信頼性の向上を図ることができる。
【0055】請求項3記載の発明では、偏動検出部材及
びローラ端部変位手段をクリーニングローラの一方の軸
端部のみに設け、転写搬送ベルトを偏動検出部材が設け
られている側に予め偏動させる片寄付与手段を設けてい
る。つまり、転写搬送ベルトに、偏動検出部材が設けら
れている側に向かう初期偏動を与えながら、ローラ端部
変位手段によってこの初期偏動を解消するようにしてい
る。このため、偏動修正のための機構をクリーニングロ
ーラの一方の軸端部のみに設けるのみで転写搬送ベルト
の偏動が良好に回避されることになり、部品点数の削減
を図ることができる。
【0056】請求項4記載の発明では、クリーニングロ
ーラを導電性材料で成し、その表面に導電性繊維を露出
させている。このため、例えば、トナーをマイナスに帯
電させておき、逆にクリーニングローラをプラスに帯電
させておくことで、転写搬送ベルトに付着したトナー
を、クリーニングローラの表面に露出した導電性繊維に
静電吸着させることができ、トナーの除去動作を良好に
行わせることができる。また、導電性繊維が転写搬送ベ
ルトに接触することになるので、該転写搬送ベルトの傷
付きや摩耗が抑制され、転写搬送ベルトの長寿命化が図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るプリンタの転写搬送ベルトユニ
ットの模式図である。
【図2】クリーニングローラの一方の軸端部の支持構造
を示す斜視図である。
【図3】クリーニングローラの一方の軸端部の支持構造
を示す正面図である。
【図4】クリーニングローラを示す図である。
【図5】トナー回収部分を示す模式図である。
【図6】従来例における図1相当図である。
【図7】クリーニングブレードによるトナー除去動作を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 転写搬送ユニット 2〜5 ローラ 6 転写搬送ベルト 7a〜7d 画像形成ユニット(感光体) 10 クリーニングローラ 20 偏動修正機構(ローラ端部変位手段) 21 偏動検知リング(偏動検出部材) P 用紙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のローラに走行可能に掛け渡され
    た転写搬送ベルトと、該転写搬送ベルトに対向して配置
    された感光体とを備え、転写搬送ベルト上で用紙を搬送
    しながら、感光体表面に形成されたトナー像を用紙に転
    写する転写搬送装置において、 上記転写搬送ベルトに接触して該転写搬送ベルトの走行
    に伴って回転し、該ベルトの表面に付着したトナーを除
    去するクリーニングローラを備え、 該クリーニングローラの少なくとも一方の軸端部はその
    軸線に対して直交する方向に変位可能となっており、 上記転写搬送ベルトが偏動したとき、このベルトの偏動
    が修正される方向へクリーニングローラの軸端部を変位
    させるローラ端部変位手段を備えていることを特徴とす
    る転写搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の転写搬送装置において、 クリーニングローラの少なくとも一方の軸端部には該ク
    リーニングローラと独立して回転自在に支持された偏動
    検出部材が備えられ、 ローラ端部変位手段は、転写搬送ベルトが偏動して偏動
    検出部材に接触し、該偏動検出部材に回転トルクが作用
    したとき、その回転運動をクリーニングローラの軸端部
    が所定方向に変位する運動に変換してベルトの偏動を修
    正することを特徴とする転写搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の転写搬送装置において、 偏動検出部材は、クリーニングローラの一方の軸端部の
    みに設けられ、 転写搬送ベルトを偏動検出部材が設けられている側に予
    め偏動させる片寄付与手段が設けられていることを特徴
    とする転写搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の転写搬送装置において、 クリーニングローラは導電性材料で成り、その表面には
    導電性繊維が露出していることを特徴とする転写搬送装
    置。
JP9071060A 1997-03-25 1997-03-25 転写搬送装置 Pending JPH10268657A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9071060A JPH10268657A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 転写搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9071060A JPH10268657A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 転写搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10268657A true JPH10268657A (ja) 1998-10-09

Family

ID=13449611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9071060A Pending JPH10268657A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 転写搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10268657A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008087935A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Toshiba Corp エンドレスベルト斜行規制装置及び画像記録装置
JP2009115878A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Kyocera Mita Corp クリーニング装置及び画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008087935A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Toshiba Corp エンドレスベルト斜行規制装置及び画像記録装置
JP2009115878A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Kyocera Mita Corp クリーニング装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2682822B1 (en) Belt tracking system, multi-roller assembly and image forming apparatus employing same
EP2869127B1 (en) Conveyor system and image forming apparatus including same
US5159393A (en) Image forming apparatus having transfer device and image bearing member traveling at different speeds
JP2001356538A (ja) 画像形成装置、転写材搬送方法及び転写装置
US9753413B2 (en) Belt unit having a restricting portion for a steering roller and image forming apparatus including the same
US20150125189A1 (en) Belt assembly and image forming apparatus including same
JP2002326733A (ja) ベルト搬送装置及び画像形成装置
JP3815139B2 (ja) 画像形成装置
US10175614B2 (en) Belt device, transfer device, and image forming apparatus
US9840387B2 (en) Belt conveyance apparatus and image forming apparatus
JP2000293066A (ja) 画像形成装置
US6889027B2 (en) Multicolored image forming apparatus for forming multicolored and monochromatic images
JP3082452B2 (ja) 画像形成装置における無端ベルト搬送装置
JP4047018B2 (ja) ベルト搬送装置及び画像形成装置
EP3081992A1 (en) Belt device, transfer device, and image forming apparatus
US10274873B2 (en) Belt unit
US6668149B2 (en) Image forming apparatus
KR100536815B1 (ko) 화상 형성 장치
JP3223771B2 (ja) 無端ベルト式搬送装置
JPH11263469A (ja) ベルト駆動装置
JPH10268657A (ja) 転写搬送装置
JPH11102126A (ja) 転写搬送装置
JP6238750B2 (ja) ベルト搬送装置及び画像形成装置
JP3885828B2 (ja) 画像形成装置
JP2920672B2 (ja) エンドレスベルト搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060905

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061226