JPH10264498A - インクジェット記録シート - Google Patents
インクジェット記録シートInfo
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- JPH10264498A JPH10264498A JP9069725A JP6972597A JPH10264498A JP H10264498 A JPH10264498 A JP H10264498A JP 9069725 A JP9069725 A JP 9069725A JP 6972597 A JP6972597 A JP 6972597A JP H10264498 A JPH10264498 A JP H10264498A
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- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 より簡単な工程で製造・使用でき、しかも、
水にどぶづけされても印字が乱れないような高度の耐水
性、耐摩傷性、耐候性があるインクジェット記録シート
を提供することを目的とする。 【解決手段】 支持体上に熱溶融性樹脂微粒子を主成分
とするインクジェット記録層を形成したインクジェット
記録シート。特に、熱溶融性樹脂が８０℃〜２００℃の
温度で溶融粘度が１００〜１０万ｃｐｓであることが好
ましい。また、上記記録シートにインクジェット記録を
行った後に、加熱処理を施すことを特徴とするインクジ
ェット記録シートの処理方法。
水にどぶづけされても印字が乱れないような高度の耐水
性、耐摩傷性、耐候性があるインクジェット記録シート
を提供することを目的とする。 【解決手段】 支持体上に熱溶融性樹脂微粒子を主成分
とするインクジェット記録層を形成したインクジェット
記録シート。特に、熱溶融性樹脂が８０℃〜２００℃の
温度で溶融粘度が１００〜１０万ｃｐｓであることが好
ましい。また、上記記録シートにインクジェット記録を
行った後に、加熱処理を施すことを特徴とするインクジ
ェット記録シートの処理方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット方
式による印字記録方法を用いたインクジェット記録シー
トに関する。
式による印字記録方法を用いたインクジェット記録シー
トに関する。
【０００２】
【従来の技術】インクジェット記録層は通常、紙等の支
持体上に、シリカ等の無機顔料とバインダーから成る塗
料を塗布・乾燥して形成される。インクジェット記録方
式は、フルカラー化を容易に実現でき、コスト面、画質
の鮮明さ等優れている点がある。インクジェット記録方
式では溶媒可溶性の色素により画像が形成されているの
で、記録物の耐水性、耐候性に乏しいという欠点があっ
た。この欠点を改良するため、特開昭６０−８３８８２
号、特開平１−４０３７１号などのように、カチオン性
のインク定着剤を使用する方法が従来より多数提案され
ているが、いまだに十分な耐水性、耐候性は得られてい
ない。
持体上に、シリカ等の無機顔料とバインダーから成る塗
料を塗布・乾燥して形成される。インクジェット記録方
式は、フルカラー化を容易に実現でき、コスト面、画質
の鮮明さ等優れている点がある。インクジェット記録方
式では溶媒可溶性の色素により画像が形成されているの
で、記録物の耐水性、耐候性に乏しいという欠点があっ
た。この欠点を改良するため、特開昭６０−８３８８２
号、特開平１−４０３７１号などのように、カチオン性
のインク定着剤を使用する方法が従来より多数提案され
ているが、いまだに十分な耐水性、耐候性は得られてい
ない。
【０００３】また、近年、カードやラベルなどのような
強度の耐水性、耐摩傷性、耐候性を要するインクジェッ
ト記録シートに関して、特開平８−２０９０号、特開平
８−２３０３４２号などの提案がある。前者はアルミナ
水和物多孔質層をインク受容層として設け、その上に樹
脂多孔質膜を設けるものである。後者は、インクジェッ
ト記録後に透明な塗膜を形成するものである。
強度の耐水性、耐摩傷性、耐候性を要するインクジェッ
ト記録シートに関して、特開平８−２０９０号、特開平
８−２３０３４２号などの提案がある。前者はアルミナ
水和物多孔質層をインク受容層として設け、その上に樹
脂多孔質膜を設けるものである。後者は、インクジェッ
ト記録後に透明な塗膜を形成するものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】より簡単な工程で製造
・使用でき、しかも、水にどぶづけされても印字が乱れ
ないような高度の耐水性、耐摩傷性、耐候性があるイン
クジェット記録シートを提供することを目的とする。
・使用でき、しかも、水にどぶづけされても印字が乱れ
ないような高度の耐水性、耐摩傷性、耐候性があるイン
クジェット記録シートを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の構
成による本発明のインクジェット記録用シートによって
解決される。すなわち本発明は、「支持体上に熱溶融性
樹脂微粒子を主成分とするインクジェット記録層を形成
したインクジェット記録シート」である。また、本発明
は、上記発明において、熱溶融性樹脂が８０℃〜２００
℃の温度で溶融粘度が１００〜１０万ｃｐｓであるイン
クジェット記録シートである。更に、本発明は、記録シ
ートにインクジェット記録を行った後に、加熱処理を施
すことを特徴とするインクジェット記録シートの処理方
法である。
成による本発明のインクジェット記録用シートによって
解決される。すなわち本発明は、「支持体上に熱溶融性
樹脂微粒子を主成分とするインクジェット記録層を形成
したインクジェット記録シート」である。また、本発明
は、上記発明において、熱溶融性樹脂が８０℃〜２００
℃の温度で溶融粘度が１００〜１０万ｃｐｓであるイン
クジェット記録シートである。更に、本発明は、記録シ
ートにインクジェット記録を行った後に、加熱処理を施
すことを特徴とするインクジェット記録シートの処理方
法である。
【０００６】
【発明の実施の形態】ここで用いることのできる熱溶融
性樹脂微粉末としては、例えば、レーザービームプリン
ターや乾式ＰＰＣ方式のコピー機で用いられる現像用ト
ナーの原料として使用される微粉末樹脂があげられる。
なかでも加熱温度８０〜２００℃での熔融粘度が１００
０〜１０万ｃｐｓのエチレン−酢ビ共重合体、スチレン
−ブタジエンまたはスチレン−イソプレンのブロック共
重合体、ポリアミド−アクリルエステル共重合体が好ま
しい。
性樹脂微粉末としては、例えば、レーザービームプリン
ターや乾式ＰＰＣ方式のコピー機で用いられる現像用ト
ナーの原料として使用される微粉末樹脂があげられる。
なかでも加熱温度８０〜２００℃での熔融粘度が１００
０〜１０万ｃｐｓのエチレン−酢ビ共重合体、スチレン
−ブタジエンまたはスチレン−イソプレンのブロック共
重合体、ポリアミド−アクリルエステル共重合体が好ま
しい。
【０００７】本発明のインクジェット記録用シートにお
いて、支持体としては、例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルイミド、
ポリスルホン、ポリスチレン、ナイロン、セルロースジ
アセテート、セルローストリアセテート等のプラスチッ
クフィルム、紙、不織布、更にはこれらの積層シート等
が好適である。
いて、支持体としては、例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルイミド、
ポリスルホン、ポリスチレン、ナイロン、セルロースジ
アセテート、セルローストリアセテート等のプラスチッ
クフィルム、紙、不織布、更にはこれらの積層シート等
が好適である。
【０００８】支持体がプラスチックシートの場合には、
支持体の一方の面にインク受容層を形成するに先立っ
て、該インク受容層の形成予定面を易接着処理に付して
おくことが好ましい。
支持体の一方の面にインク受容層を形成するに先立っ
て、該インク受容層の形成予定面を易接着処理に付して
おくことが好ましい。
【０００９】易接着処理の例は、ポリアクリル系、ポリ
ウレタン系、熱可塑性エラストマー樹脂等の水分散型の
熱可塑性樹脂、あるいはポリエステル系等の有機溶剤可
溶性の熱可塑性樹脂によるアンカー樹脂層を形成し、該
アンカー樹脂層を介してインク受容層を形成するもので
あり、これによって支持体とインク受容層との間の接着
強度を高くすることができる。
ウレタン系、熱可塑性エラストマー樹脂等の水分散型の
熱可塑性樹脂、あるいはポリエステル系等の有機溶剤可
溶性の熱可塑性樹脂によるアンカー樹脂層を形成し、該
アンカー樹脂層を介してインク受容層を形成するもので
あり、これによって支持体とインク受容層との間の接着
強度を高くすることができる。
【００１０】又、易接着処理の他の例は、支持体のイン
ク受容層の形成予定面を、空気中、窒素中、炭酸ガス中
等でのコロナ放電処理に付すことである。
ク受容層の形成予定面を、空気中、窒素中、炭酸ガス中
等でのコロナ放電処理に付すことである。
【００１１】インク受容層は熱溶融性樹脂粉末と、必要
に応じて無機質顔料及び／又は有機質顔料とを含有し、
更に安定剤、分散剤、増粘剤、消泡剤、酸化防止剤、湿
潤剤、紫外線吸収剤、耐水化剤等の各種の助剤を配合し
たバインダー成分をなす樹脂の水溶液あるいは水系のエ
マルジョンからなる塗工剤の塗工層として形成してもよ
い。
に応じて無機質顔料及び／又は有機質顔料とを含有し、
更に安定剤、分散剤、増粘剤、消泡剤、酸化防止剤、湿
潤剤、紫外線吸収剤、耐水化剤等の各種の助剤を配合し
たバインダー成分をなす樹脂の水溶液あるいは水系のエ
マルジョンからなる塗工剤の塗工層として形成してもよ
い。
【００１２】インク受容層でインクを吸収するが、イン
ク量が多く熱溶融樹脂粉末では吸収しきれない場合や表
面にべたつきが生じる場合などは、熱溶融性樹脂粉末以
外の顔料を併用してもよい。例えば合成シリカ、炭酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸
亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、珪酸マグネ
シウム、アルミナ等の無機質顔料、プラスチックピグメ
ント、尿素樹脂顔料、メラミン樹脂顔料等の有機質顔
料、有機／無機複合系顔料等である。
ク量が多く熱溶融樹脂粉末では吸収しきれない場合や表
面にべたつきが生じる場合などは、熱溶融性樹脂粉末以
外の顔料を併用してもよい。例えば合成シリカ、炭酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸
亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、珪酸マグネ
シウム、アルミナ等の無機質顔料、プラスチックピグメ
ント、尿素樹脂顔料、メラミン樹脂顔料等の有機質顔
料、有機／無機複合系顔料等である。
【００１３】更にインク受容層中には、特にインクの定
着作用を有する染料固着剤、例えば、ジシアン系やアミ
ン系の重縮合物、ポリカチオン系の重合物、付加重合
物、共重合物等を含有させることにより、インクの流れ
出し防止作用が有効に奏されるインク受容層にするのが
よい。
着作用を有する染料固着剤、例えば、ジシアン系やアミ
ン系の重縮合物、ポリカチオン系の重合物、付加重合
物、共重合物等を含有させることにより、インクの流れ
出し防止作用が有効に奏されるインク受容層にするのが
よい。
【００１４】インク受容層に使用するバインダー成分と
しての樹脂は、インクに対する親和性、透過性又は膨潤
性を有するものが好ましく例えばポリビニルアルコー
ル、澱粉及び澱粉誘導体、ポリ酢酸ビニル等の水溶性高
分子、アクリル系樹脂やスチレン・ブタジエン共重合体
等の水系高分子ラテックス等が使用され、インク受容層
をなす固形成分の２０〜８０重量％の範囲で使用するの
がよい。
しての樹脂は、インクに対する親和性、透過性又は膨潤
性を有するものが好ましく例えばポリビニルアルコー
ル、澱粉及び澱粉誘導体、ポリ酢酸ビニル等の水溶性高
分子、アクリル系樹脂やスチレン・ブタジエン共重合体
等の水系高分子ラテックス等が使用され、インク受容層
をなす固形成分の２０〜８０重量％の範囲で使用するの
がよい。
【００１５】インク受容層の厚さは、該インク受容層に
よるインク吸収作用が十分であり、該インク受容層の形
成作業が良好に行えるように、１〜２０μｍ、好ましく
は２〜１５μｍ程度である。厚さが１μｍに満たない場
合は、皮膜化したときの耐水性、耐摩傷性、耐候性など
の耐環境性か向上の効果が十分でないおそれがあるので
好ましくない。
よるインク吸収作用が十分であり、該インク受容層の形
成作業が良好に行えるように、１〜２０μｍ、好ましく
は２〜１５μｍ程度である。厚さが１μｍに満たない場
合は、皮膜化したときの耐水性、耐摩傷性、耐候性など
の耐環境性か向上の効果が十分でないおそれがあるので
好ましくない。
【００１６】熱溶融性樹脂微粉末の粒径は、特に制限す
るものではないが、記録シート表面の風合いから平均粒
径は１〜３０μｍ、好ましくは２〜１０μｍとなるよう
にする。粒径の測定は、コールターカウンターモデルＴ
Ａ−ＩＩ（コールターエレクトロニクス社製）により測
定した。平均粒径は数平均のメジアン径で表す。
るものではないが、記録シート表面の風合いから平均粒
径は１〜３０μｍ、好ましくは２〜１０μｍとなるよう
にする。粒径の測定は、コールターカウンターモデルＴ
Ａ−ＩＩ（コールターエレクトロニクス社製）により測
定した。平均粒径は数平均のメジアン径で表す。
【００１７】本発明においてはインク吸収層を形成する
ために、緻密な層とはならないが一定の機械的強度を持
つ程度には熱溶融性樹脂微粉末が結合するような条件で
加熱乾燥する必要がある。
ために、緻密な層とはならないが一定の機械的強度を持
つ程度には熱溶融性樹脂微粉末が結合するような条件で
加熱乾燥する必要がある。
【００１８】以上の積層構成による本発明のインクジェ
ット記録シートは、プラスチック製の支持体の上にイン
ク受容層を、該インク受容層のバインダー成分である水
溶性高分子の水溶液、或いはアクリル系樹脂やスチレン
・ブタジエン共重合体等の水系エマルジョン溶液による
塗工剤を使用するときに生ずる環境汚染や操業機械の汚
染等の作業上の弊害がなく、しかも廉価に製造し得る。
ット記録シートは、プラスチック製の支持体の上にイン
ク受容層を、該インク受容層のバインダー成分である水
溶性高分子の水溶液、或いはアクリル系樹脂やスチレン
・ブタジエン共重合体等の水系エマルジョン溶液による
塗工剤を使用するときに生ずる環境汚染や操業機械の汚
染等の作業上の弊害がなく、しかも廉価に製造し得る。
【００１９】本発明の記録シートに、インクジェット方
式で文字や画像を形成した場合、インクがインク受容層
で定着する。この後、インク受容層を加熱処理によって
熱溶融性樹脂微粉末を溶融または軟化さた後、再固化す
ることで印字や画像を固定化させる。加熱手段は、特に
制限されず、通常の加熱ヒーター、サーモモジュール、
熱風等を採用することができる。接触方式、非接触方式
のいずれもが採用可能であるが加圧ロールを通す事が好
ましい。熱処理温度は、熱溶融樹脂粉末が熔融または軟
化する温度であれば特に高い温度である必要はない。お
おむね、８０〜２００℃の過熱により処理すれば十分で
ある。
式で文字や画像を形成した場合、インクがインク受容層
で定着する。この後、インク受容層を加熱処理によって
熱溶融性樹脂微粉末を溶融または軟化さた後、再固化す
ることで印字や画像を固定化させる。加熱手段は、特に
制限されず、通常の加熱ヒーター、サーモモジュール、
熱風等を採用することができる。接触方式、非接触方式
のいずれもが採用可能であるが加圧ロールを通す事が好
ましい。熱処理温度は、熱溶融樹脂粉末が熔融または軟
化する温度であれば特に高い温度である必要はない。お
おむね、８０〜２００℃の過熱により処理すれば十分で
ある。
【００２０】
【作用】本発明で形成されたインク受容層は、インク受
容層に定着された色素が空気中の酸素、オゾン、ＮＯX
などと反応したり、あるいは揮発するのを防止し、さら
には紫外線を遮蔽する機能を有する。基材が紙のようい
空気等を透過するものであっても、色素はインク受容層
中で多く定着されているので、同様に効果を発揮する。
さらに、インク受容層を硬化させるので、耐擦傷性、耐
水性、耐候性などの耐環境性が向上する。
容層に定着された色素が空気中の酸素、オゾン、ＮＯX
などと反応したり、あるいは揮発するのを防止し、さら
には紫外線を遮蔽する機能を有する。基材が紙のようい
空気等を透過するものであっても、色素はインク受容層
中で多く定着されているので、同様に効果を発揮する。
さらに、インク受容層を硬化させるので、耐擦傷性、耐
水性、耐候性などの耐環境性が向上する。
【００２１】
【実施例】以下、本発明の記録シートの具体的な構成を
製造実施例を以って説明し、該記録シートの特性を説明
する。
製造実施例を以って説明し、該記録シートの特性を説明
する。
【００２２】＜実施例１＞ポリエチレンテレフタレート
フィルム（白色フィルム、厚さ６０μｍ）の片面をコロ
ナ放電処理に付した後、該コロナ放電処理面に、下記の
処方によるインク吸収層用塗工剤を６ｇ（ｄｒｙ）／ｍ
2 に塗工してインク受容層を形成し、５５℃で乾燥し、
本発明の１実施例品である記録シートを得た。
フィルム（白色フィルム、厚さ６０μｍ）の片面をコロ
ナ放電処理に付した後、該コロナ放電処理面に、下記の
処方によるインク吸収層用塗工剤を６ｇ（ｄｒｙ）／ｍ
2 に塗工してインク受容層を形成し、５５℃で乾燥し、
本発明の１実施例品である記録シートを得た。
【００２３】 (1) 組成〔Ａ〕の製造 エチレン−酢酸ビニル共重合体の粉末（平均粒径約６０μ、１６０℃での溶融 粘度２０００ｃｐｓ） ・・・・１００重量部 スチレン−マレイン酸ハーフエステルのアンモニウム塩（ＫＳ−１３３３：荒 川化学社製） ・・・・５重量部 水 ・・・・２４５重量部 これらを、ペイントシェイカーで１６時間分散した。 (2) インク受容層用塗工剤の配合 組成〔Ａ〕 ・・・・３５０重量部 エチレン−酢酸ビニル共重合体（Ｓｕｍｉｋａｆｌｅｘ４７３：住友化学工業 社製、固形分濃度５５重量％液） ・・・・７３重量部 ジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合体（ＰＡＳ−Ｈ−１Ｌ：日東紡 績社製、２８重量％水溶液） ・・５４重量部 水 ・・・・３００重量部 これらを、ホモジナイザーで１時間分散した。
【００２４】＜実施例２＞実施例１の組成〔Ａ〕のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体の粉末を、スチレン−ブタジ
エンのブロック共重合体の粉末（温度１６０℃での溶融
粘度８０００ｃｐｓ）に変えた以外は実施例１と同様に
して本発明の記録シートを得た。
レン−酢酸ビニル共重合体の粉末を、スチレン−ブタジ
エンのブロック共重合体の粉末（温度１６０℃での溶融
粘度８０００ｃｐｓ）に変えた以外は実施例１と同様に
して本発明の記録シートを得た。
【００２５】＜実施例３＞実施例１の組成〔Ａ〕のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体の粉末を、スチレン−イソプ
レンのブロック共重合体の粉末（温度１６０℃での溶融
粘度５０００ｃｐｓ）に変えた以外は実施例１と同様に
して本発明の記録シートを得た。
レン−酢酸ビニル共重合体の粉末を、スチレン−イソプ
レンのブロック共重合体の粉末（温度１６０℃での溶融
粘度５０００ｃｐｓ）に変えた以外は実施例１と同様に
して本発明の記録シートを得た。
【００２６】＜実施例４〜５＞実施例１の組成〔Ａ〕の
エチレン−酢酸ビニル共重合体の粉末を、温度１６０℃
での熔融粘度２０００００ｃｐｓのエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体の粉末としたものを実施例４、熔融粘度１０
０ｃｐｓのエチレン−酢酸ビニル共重合体の粉末とした
ものを実施例５の記録シートとした。
エチレン−酢酸ビニル共重合体の粉末を、温度１６０℃
での熔融粘度２０００００ｃｐｓのエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体の粉末としたものを実施例４、熔融粘度１０
０ｃｐｓのエチレン−酢酸ビニル共重合体の粉末とした
ものを実施例５の記録シートとした。
【００２７】＜比較例１＞実施例１の組成〔Ａ〕のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体の粉末を、シリカ（ニップシ
ールＨＤ：日本シリカ製）に変えた以外は実施例１と同
様にして記録シートを得た。
レン−酢酸ビニル共重合体の粉末を、シリカ（ニップシ
ールＨＤ：日本シリカ製）に変えた以外は実施例１と同
様にして記録シートを得た。
【００２８】＜実験および評価＞以上の実施例及び比較
例、参考例による各インクジェット記録シートについ
て、２０℃、２０％ＲＨの雰囲気中で、エプソン（株）
製のインクジェットプリンター「ＭＪ７００−Ｖ２Ｃ」
によって、上記各インクジェット記録シートに記録した
後、１１０℃の加圧ロールを通し、評価サンプルを作成
した。インク受理層に形成した記録画像の耐水性、耐光
性、及び耐湿性を以下の試験方法によって評価した。そ
の結果を表に示す。なお、参考例として、実施例１のシ
ートにおいて、インクジェット記録後に加熱処理を行わ
なかった（常温の加圧ロールを通した）場合の測定値を
記載した。
例、参考例による各インクジェット記録シートについ
て、２０℃、２０％ＲＨの雰囲気中で、エプソン（株）
製のインクジェットプリンター「ＭＪ７００−Ｖ２Ｃ」
によって、上記各インクジェット記録シートに記録した
後、１１０℃の加圧ロールを通し、評価サンプルを作成
した。インク受理層に形成した記録画像の耐水性、耐光
性、及び耐湿性を以下の試験方法によって評価した。そ
の結果を表に示す。なお、参考例として、実施例１のシ
ートにおいて、インクジェット記録後に加熱処理を行わ
なかった（常温の加圧ロールを通した）場合の測定値を
記載した。
【００２９】＜記録画像の耐水性試験＞上記サンプルの
印字面を温度２０℃の流水槽に３分間浸漬した後の黒色
印字部分の印字濃度をマクベス濃度計「ＲＤ９１４」に
よって測定し、印字直後の各記録シートの黒色印字部分
の印字濃度と比較した。
印字面を温度２０℃の流水槽に３分間浸漬した後の黒色
印字部分の印字濃度をマクベス濃度計「ＲＤ９１４」に
よって測定し、印字直後の各記録シートの黒色印字部分
の印字濃度と比較した。
【００３０】＜記録画像の耐光性試験＞上記サンプルを
４０℃、５０％ＲＨの雰囲気中にて、この印字面をキセ
ノンウェザーメータ「ＸＷＬ−６Ｌ：須賀試験機
（株）」により、照射エネルギー６３ｗ／ｍ2 にて２４
時間照射した後に、黒色印字部分の印字濃度をマクベス
濃度計「ＲＤ９１４」によって測定し、印字直後の各記
録シートの黒色印字部分の印字濃度と比較した。
４０℃、５０％ＲＨの雰囲気中にて、この印字面をキセ
ノンウェザーメータ「ＸＷＬ−６Ｌ：須賀試験機
（株）」により、照射エネルギー６３ｗ／ｍ2 にて２４
時間照射した後に、黒色印字部分の印字濃度をマクベス
濃度計「ＲＤ９１４」によって測定し、印字直後の各記
録シートの黒色印字部分の印字濃度と比較した。
【００３１】＜記録画像の耐湿性試験＞上記サンプルを
４０℃、９０％ＲＨの雰囲気中に２４時間保存したとき
の各記録シートにおける印字部のマゼンタインクの浸み
出しの程度を、目視によって確認した。 インクのシ浸み出しが殆どない・・・・○ インクの浸み出しがややある ・・・・△ インクの浸み出しが激しい ・・・・×以上の結果を
表１にまとめて示す。
４０℃、９０％ＲＨの雰囲気中に２４時間保存したとき
の各記録シートにおける印字部のマゼンタインクの浸み
出しの程度を、目視によって確認した。 インクのシ浸み出しが殆どない・・・・○ インクの浸み出しがややある ・・・・△ インクの浸み出しが激しい ・・・・×以上の結果を
表１にまとめて示す。
【００３２】
【表１】
【００３３】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録シートは、
高品質印字が可能でフルカラー化にも対応でき、印字後
加熱処理によりインク受容層を固定化することで耐擦傷
性、耐水性、耐候性、などの耐環境性に優れ、強度の強
い記録シートができる。さらに、固定化したインク受容
層は光沢を増大する効果を有する。光沢があがることで
熱溶融性樹脂粉末を含まない記録シートと比較して濃度
の高い印字および画像となり、基材に透明フィルムシー
トを使用することでＯＨＰ用シートとしても利用でき
る。
高品質印字が可能でフルカラー化にも対応でき、印字後
加熱処理によりインク受容層を固定化することで耐擦傷
性、耐水性、耐候性、などの耐環境性に優れ、強度の強
い記録シートができる。さらに、固定化したインク受容
層は光沢を増大する効果を有する。光沢があがることで
熱溶融性樹脂粉末を含まない記録シートと比較して濃度
の高い印字および画像となり、基材に透明フィルムシー
トを使用することでＯＨＰ用シートとしても利用でき
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｂ４１Ｍ 7/00 Ｃ０８Ｊ 7/04 Ｈ // Ｃ０８Ｊ 7/04 Ｂ４１Ｊ 3/04 １０１Ｙ
Claims (3)
- 【請求項１】 支持体上に熱溶融性樹脂微粒子を主成分
とするインクジェット記録層を形成したインクジェット
記録シート。 - 【請求項２】 熱溶融性樹脂が８０℃〜２００℃の温度
で溶融粘度が１００〜１０万ｃｐｓである請求項１に記
載ののインクジェット記録シート。 - 【請求項３】 記録シートにインクジェット記録を行っ
た後に、加熱処理を施すことを特徴とするインクジェッ
ト記録シートの処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9069725A JPH10264498A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | インクジェット記録シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9069725A JPH10264498A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | インクジェット記録シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10264498A true JPH10264498A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13411112
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9069725A Pending JPH10264498A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | インクジェット記録シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10264498A (ja) |
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1997
- 1997-03-24 JP JP9069725A patent/JPH10264498A/ja active Pending
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