JPH10263452A - 床用簡易ワックス塗り機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワックス液の容器と塗布用布とを持ち替える
手間がかからずに単純で清潔な作業ができる、床用簡易
ワックス塗り機を提供する。 【解決手段】 タンク上部（１）とタンク下部（２）と
を密閉接合したタンクを設け、このタンクの底部には複
数個のワックス液流出孔（４）を設け、タンク内部に
は、パッキン固定プレート（５）に固定されたパッキン
（６（５）を流出孔を塞ぐために設け、タンク上部とパ
ッキン固定プレートとの間にスプリング（７）を介在さ
せ、補強用の支柱（３）を複数個設け、タンク上部の外
部上方には柄（１１）を設け、タンク下部の外部下方に
塗布用布（１２）を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、例えば家庭のフ
ローリング床にワックス液を塗る時に用いるもので、作
業を容易にできるようにした清掃用具に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来より、タンクに入ったワックス液と
塗布用布とを用いるワックスがけでは、手に持った塗布
用布にワックス液を補充しながらワックス液を床面に塗
る作業を行う必要があり、また、モップでワックス液を
床面に塗る作業を行う際には別容器にワックス液を移す
必要があり、作業の終了時にはワックス液が余ってしま
うものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これは次のような欠点
があった。 イ．容器に入ったワックス液と塗布用布とを用いるワッ
クスがけでは、手に持った塗布用布にワックス液を補充
しながら、ワックス液を床面に塗る作業を行うため、手
間がかかり使いづらいものであった。 ロ．手に持った塗布用布でのワックス塗り作業では、ワ
ックス液を塗り終えた後の床面に塗りムラができやすか
った。 ハ．手に持った塗布用布でのワックス塗り作業では、手
や洋服にワックス液が付着することがあった。 ニ．モップでワックス液を床面に塗る作業を行う際に
は、作業の終了時にワックス液が余ってしまうので、そ
れを処理するのは面倒なものであった。 本発明は、以上の欠点を解決するためになされたもので
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】タンク上部（１）とタン
ク下部（２）とを密閉接合してタンクを設け、補強用に
支柱（３）を複数個設ける。このタンクの底部には、複
数個のワックス液流出孔（４）を設ける。このワックス
液流出孔（４）を塞ぐように、パッキン固定プレート
（５）に固定されたパッキン（６）を、タンク内部に設
ける。このパッキン固定プレート（５）とタンク上部
（１）のタンク内側天井との間の支柱（３）の周囲に、
スプリング（７）を介在させる。スプリング（７）上方
にはストッパー（８）を、ストッパー（８）が下限位置
にある場合、スプリング（７）がパッキン固定プレート
（５）を固定し、固定されたパッキン（６）がワックス
液流出孔（４）を塞ぐように設置する。タンク上部
（１）にはワックス液注入口（９）を設け、その口径に
合わせてワックス液注入口用キャップ（１０）を設置す
る。タンク上部（１）の外部上方には柄（１１）を設け
る。タンク下部（２）の外側下方には塗布用布（１２）
を設ける。本発明は、以上の構成よりなる床用簡易ワッ
クス塗り機である。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 （イ）タンク上部（１）とタンク下部（２）とを密閉接
合し、ワックス液を入れるタンクを設け、補強用にタン
ク内部に支柱（３）を複数個設ける。 （ロ）タンクの底部に、複数個のワックス液流出孔
（４）を設ける。 （ハ）ワックス液流出孔（４）に接して、パッキン固定
プレート（５）に固定されたパッキン（６）を、タンク
内部に設ける。 （ニ）パッキン固定プレート（５）とタンク上部（１）
のタンク内側天井との間の支柱（３）の周囲に、スプリ
ング（７）を介在させる。 （ホ）スプリング（７）上方にはストッパー（８）を、
ストッパー（８）が下限位置にある場合にストッパー
（８）がスプリング（７）を固定し、さらにスプリング
（７）がパッキン固定プレート（５）を固定し、固定さ
れたパッキン（６）がワックス液流出孔（４）を塞ぐよ
うに設置する。 （ヘ）タンク上部（１）にはワックス液注入口（９）を
設け、その口径に合わせてワックス液注入口用キャップ
（１０）を設置する。 （ト）タンク上部（１）の外部上方には柄（１１）を設
ける。 （チ）タンク下部（２）の外側下方には塗布用布（１
２）を設ける。 本発明は、以上の構成よりなる床用簡易ワックス塗り機
である。本発明を使用するときは、タンク内にワックス
液を注入して、次のようにして床面にワックス液を塗布
する。収納時、タンクは密閉されており、また、下限位
置にストッパー（８）を設定すれば、ストッパー（８）
がスプリング（７）を固定し、さらにスプリング（７）
がパッキン固定プレート（５）を固定し、固定されたパ
ッキン（６）がワックス液流出孔（４）を塞いでいるた
め、ワックス液はタンク内に留まっている。また静止時
にも、ストッパー（８）がスプリング（７）を固定しな
い位置にあっても、スプリング（７）がパッキン固定プ
レート（５）を押し下げ、パッキン固定プレート（５）
に固定されたパッキン（６）がワックス液流出孔（４）
を塞いでいるため、ワックス液はタンク内に留まってい
る。柄（１１）を動かすと、タンクを下方に押す力が加
わり、パッキン（６）が床面に押しつけられる。パッキ
ン（６）が押し上げられる力は、パッキン固定プレート
（５）とタンクとの間のスプリング（７）を収縮させ、
よって、パッキン固定プレート（５）がタンク内部で上
昇する。したがって、パッキン（６）がワックス液流出
孔（４）よりわずかに離れて隙間ができ、ワックス液が
流出し塗布用布（１３）に染み込み、ワックス液を床面
に塗布することができる。すなわち、柄（１１）を動か
してさえいれば、常時、ワックス液は塗布用布（１２）
に染み出すので、床面に均一にワックス液が塗布され
る。この結果、容易にワックス塗りの作業ができ、床面
に塗りムラができることもない。また、静止時、ワック
ス液はタンク内部に留まっているため、手や洋服にワッ
クス液が付着することはなく、作業の終了時にも余った
ワックス液を処理するといった手間もかからない。さら
に、短時間で容易にワックス塗りの作業が終了するた
め、ワックス塗りの頻度も増し、床面の保護につなが
る。

【０００６】

【発明の効果】本発明を使用することによって、容易に
ワックス塗りの作業ができるので、床面に塗りムラがで
きることはなく、また、手や洋服にワックス液が付着す
ることもない。作業の終了時にも余ったワックス液を処
理するといった手間もかからない。さらに、短時間で容
易にワックス塗りの作業が終了するため、ワックス塗り
の頻度も増し、床面の保護につながる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の分解斜視図

【図２】本発明の断面図

【符号の説明】

１ タンク上部 ２ タンク下部 ３ 支柱 ４ ワックス液流出孔 ５ パッキン固定プレート ６ パッキン ７ スプリング ８ ストッパー ９ ワックス液注入口 １０ ワックス液注入口用キャップ １１ 柄 １２ 塗布用布

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 タンク上部（１）とタンク下部（２）と
   を密閉接合してタンクを設け、このタンクの底部には複
   数個のワックス液流出孔（４）を設け、タンク内部に
   は、パッキン固定プレート（５）に固定されたパッキン
   （６）をワックス液流出孔（４）を塞ぐために設け、タ
   ンク上部（１）のタンク内側天井とパッキン固定プレー
   ト（５）との間にスプリング（７）を介在させ、補強用
   の支柱（３）を複数個設け、タンク上部（１）にはワッ
   クス液注入口（９）を設け、その口径に合わせてワック
   ス液注入口用キャップ（１０）を設置し、タンク上部
   （１）の外部上方に柄（１１）を設け、タンク下部
   （２）の外側下方に塗布用布（１２）を設けた、床用簡
   易ワックス塗り機。