JPH10263078A - チューブ内に発生する気泡測定方法および気泡測定装置 - Google Patents
チューブ内に発生する気泡測定方法および気泡測定装置Info
- Publication number
- JPH10263078A JPH10263078A JP9073993A JP7399397A JPH10263078A JP H10263078 A JPH10263078 A JP H10263078A JP 9073993 A JP9073993 A JP 9073993A JP 7399397 A JP7399397 A JP 7399397A JP H10263078 A JPH10263078 A JP H10263078A
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- Japan
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- pressure
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Abstract
(57)【要約】
【課題】溶液が収容されたチューブ内で発生する気泡を
予め測定することによって血液や輸液等を人体に注入す
る際に使用されるチューブを選択できる気泡測定方法お
よび気泡測定装置を提供する。 【解決手段】 真空ポンプ２と、圧力調節バルブ３と、
圧力センサー６と、圧力調節手段５と、接続部４とから
なる気泡測定装置１である。これにより溶液の注入され
たチューブ内に所定の陰圧をかけて気泡を発生させ、前
記陰圧から徐々に常圧へと戻して発生した気泡を分散状
態で維持させることでチューブ内に発生する気泡を測定
する方法である。
予め測定することによって血液や輸液等を人体に注入す
る際に使用されるチューブを選択できる気泡測定方法お
よび気泡測定装置を提供する。 【解決手段】 真空ポンプ２と、圧力調節バルブ３と、
圧力センサー６と、圧力調節手段５と、接続部４とから
なる気泡測定装置１である。これにより溶液の注入され
たチューブ内に所定の陰圧をかけて気泡を発生させ、前
記陰圧から徐々に常圧へと戻して発生した気泡を分散状
態で維持させることでチューブ内に発生する気泡を測定
する方法である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、チューブ内に発生
する気泡測定方法および気泡測定装置に関し、詳しくは
医療用チューブ特に血液や輸液などを人体に注入する際
に使用されるチューブ内に発生する気泡数を測定する方
法および気泡測定装置に関する。
する気泡測定方法および気泡測定装置に関し、詳しくは
医療用チューブ特に血液や輸液などを人体に注入する際
に使用されるチューブ内に発生する気泡数を測定する方
法および気泡測定装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】薬液を血管内または皮下、腹腔内等に投
与する輸液療法や血液を体外に取り出し体液中の不要物
質を除去する血液浄化療法等においては、チューブ回路
を通して薬液または血液を体液中に注入するものであ
る。例えば血液浄化療法である血液透析では、患者の動
脈から血液を透析装置に導く動脈回路と、透析装置から
血中に蓄積した物質の一部を除去して電解質等を補充し
た血液を患者の静脈に導く静脈回路を備えている。前記
の動脈回路、静脈回路は各々１個ずつのチャンバーを有
しており、該チャンバーは透析中に血液回路内に混入す
る空気をトラップする役目をもつ。ところが、チャンバ
ーを通して血液回路内の空気を除去しても、血液回路チ
ューブが空気を発生あるいは付着させやすい性質を持っ
ていると、チャンバー通過後に再び気泡が発生し、成長
する虞れがあった。このような場合、気泡を除去する手
段が特別に設けられていないので、気泡を含んだ血液を
血管内に注入し、人体に悪影響を及ぼす虞れがあった。
与する輸液療法や血液を体外に取り出し体液中の不要物
質を除去する血液浄化療法等においては、チューブ回路
を通して薬液または血液を体液中に注入するものであ
る。例えば血液浄化療法である血液透析では、患者の動
脈から血液を透析装置に導く動脈回路と、透析装置から
血中に蓄積した物質の一部を除去して電解質等を補充し
た血液を患者の静脈に導く静脈回路を備えている。前記
の動脈回路、静脈回路は各々１個ずつのチャンバーを有
しており、該チャンバーは透析中に血液回路内に混入す
る空気をトラップする役目をもつ。ところが、チャンバ
ーを通して血液回路内の空気を除去しても、血液回路チ
ューブが空気を発生あるいは付着させやすい性質を持っ
ていると、チャンバー通過後に再び気泡が発生し、成長
する虞れがあった。このような場合、気泡を除去する手
段が特別に設けられていないので、気泡を含んだ血液を
血管内に注入し、人体に悪影響を及ぼす虞れがあった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにチューブ
内で自然発生する気泡を除去するには、新たにエアーチ
ャンバーを設けるなどの手段を必要とするが、手間やコ
ストが掛かることや嵩ばるなどの問題があった。また特
開昭62-268565 号公報には、輸液を人体に注入する際に
空気などの気泡が血管内に進入しないように輸液管内の
気泡を検知する気泡検知装置が紹介されている。この気
泡検知装置は光センサーにより気泡を感知し、得られた
気泡の有無判別信号によって機械的あるいは人為的に血
管内への気泡の進入を阻止するものである。しかし輸液
の途中で気泡が検知されても、新たに輸液セットを交換
しなければならず、手間やコストがかかり、また各輸液
管に前記装置を取り付けるには、多くの気泡検知装置を
必要とするなど実際に使用するには現実的ではなかっ
た。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、溶液が
収容されたチューブ内で発生する気泡を予め測定するこ
とによって血液や輸液等を人体に注入する際に使用され
るチューブを選択することを目的とする。
内で自然発生する気泡を除去するには、新たにエアーチ
ャンバーを設けるなどの手段を必要とするが、手間やコ
ストが掛かることや嵩ばるなどの問題があった。また特
開昭62-268565 号公報には、輸液を人体に注入する際に
空気などの気泡が血管内に進入しないように輸液管内の
気泡を検知する気泡検知装置が紹介されている。この気
泡検知装置は光センサーにより気泡を感知し、得られた
気泡の有無判別信号によって機械的あるいは人為的に血
管内への気泡の進入を阻止するものである。しかし輸液
の途中で気泡が検知されても、新たに輸液セットを交換
しなければならず、手間やコストがかかり、また各輸液
管に前記装置を取り付けるには、多くの気泡検知装置を
必要とするなど実際に使用するには現実的ではなかっ
た。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、溶液が
収容されたチューブ内で発生する気泡を予め測定するこ
とによって血液や輸液等を人体に注入する際に使用され
るチューブを選択することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶液の注入さ
れたチューブ内に一定の陰圧をかけて気泡を発生させる
工程と、前記陰圧から徐々に常圧へと戻して発生した気
泡を分散状態で維持させる工程とからなるチューブ内に
発生する気泡を測定する方法である。また本発明は、溶
液の注入されたチューブ内に所定の陰圧をかけるための
真空ポンプと、装置内の圧力を調節するための圧力調節
バルブと、装置内の圧力を検出するための圧力センサー
と、装置内の陰圧を徐々に常圧へと戻す圧力調節手段
と、溶液が収容されたチューブを接続するための接続部
とからなるチューブ内に発生する気泡測定装置である。
れたチューブ内に一定の陰圧をかけて気泡を発生させる
工程と、前記陰圧から徐々に常圧へと戻して発生した気
泡を分散状態で維持させる工程とからなるチューブ内に
発生する気泡を測定する方法である。また本発明は、溶
液の注入されたチューブ内に所定の陰圧をかけるための
真空ポンプと、装置内の圧力を調節するための圧力調節
バルブと、装置内の圧力を検出するための圧力センサー
と、装置内の陰圧を徐々に常圧へと戻す圧力調節手段
と、溶液が収容されたチューブを接続するための接続部
とからなるチューブ内に発生する気泡測定装置である。
【０００５】
【発明の実施の形態】次に本発明を一例を挙げて説明す
る。図１は本発明の実施の形態の一例を示す説明図であ
り、図２は本発明のテストチューブの一例を示す説明図
である。図１に示すように、本実施形態の気泡測定装置
１は、装置内に700mmHg 〜760mmHg の陰圧をかけるため
の真空ポンプ２と、テストチューブへかかる圧力を調節
するための圧力調節バルブ３と、溶液が収容されたチュ
ーブを接続するための接続部と、装置内の陰圧を徐々に
常圧へと戻す圧力調節手段５と、装置内の圧力を検出す
る圧力センサー６とを有し、これらが一本のラインで繋
がれている。また、真空ポンプ２と圧力調節バルブ３の
間には気泡測定装置１内の圧力の変動を抑えるために緩
衝容器８を設けたり、圧力センサー６の装置側の接続端
には気泡測定装置１内に漏れた水分が圧力センサー６に
流れ込まないように疎水性のフィルター９などを設けて
いてもよい。
る。図１は本発明の実施の形態の一例を示す説明図であ
り、図２は本発明のテストチューブの一例を示す説明図
である。図１に示すように、本実施形態の気泡測定装置
１は、装置内に700mmHg 〜760mmHg の陰圧をかけるため
の真空ポンプ２と、テストチューブへかかる圧力を調節
するための圧力調節バルブ３と、溶液が収容されたチュ
ーブを接続するための接続部と、装置内の陰圧を徐々に
常圧へと戻す圧力調節手段５と、装置内の圧力を検出す
る圧力センサー６とを有し、これらが一本のラインで繋
がれている。また、真空ポンプ２と圧力調節バルブ３の
間には気泡測定装置１内の圧力の変動を抑えるために緩
衝容器８を設けたり、圧力センサー６の装置側の接続端
には気泡測定装置１内に漏れた水分が圧力センサー６に
流れ込まないように疎水性のフィルター９などを設けて
いてもよい。
【０００６】接続部４は、分岐管４１を用いて気泡測定
装置１のライン上から分岐させた内径0.5 〜1.2mm の細
径のチューブ４２と、テストチューブ７に接続可能なコ
ネクター４３とからなり、テストチューブ７に容易に接
続できると共に、細径のチューブ４２によりテストチュ
ーブ７内にかかる圧力を微調整することができる。尚、
接続部４は、気泡測定装置１のライン上に複数個設けら
れてもよいが、チューブ７すべてに均一な圧力をかける
ためには、１〜３個の接続部４を設けることが好まし
い。
装置１のライン上から分岐させた内径0.5 〜1.2mm の細
径のチューブ４２と、テストチューブ７に接続可能なコ
ネクター４３とからなり、テストチューブ７に容易に接
続できると共に、細径のチューブ４２によりテストチュ
ーブ７内にかかる圧力を微調整することができる。尚、
接続部４は、気泡測定装置１のライン上に複数個設けら
れてもよいが、チューブ７すべてに均一な圧力をかける
ためには、１〜３個の接続部４を設けることが好まし
い。
【０００７】圧力調節手段５は、分岐管５１を用いて気
泡測定装置１のライン上から分岐させた内径0.5mm 〜5m
m のチューブ５２と、圧力を調整するためのクランプ５
３とからなり、陰圧の気泡測定装置１内に大気を少しず
つ取り入れ常圧に戻すためのものである。これにより、
テストチューブ７内に発生する気泡に徐々に陽圧がかか
り、気泡を分散状態で安定に保持することができる。
泡測定装置１のライン上から分岐させた内径0.5mm 〜5m
m のチューブ５２と、圧力を調整するためのクランプ５
３とからなり、陰圧の気泡測定装置１内に大気を少しず
つ取り入れ常圧に戻すためのものである。これにより、
テストチューブ７内に発生する気泡に徐々に陽圧がかか
り、気泡を分散状態で安定に保持することができる。
【０００８】上記気泡測定装置１を用いてチューブの性
能を評価する際には、まず、図２に示すようなテストチ
ューブ７を準備する。このテストチューブの両端には気
泡測定装置と容易に接続可能なようにコネクター７１が
設けられ、その内側にはチューブ内を容易に遮断または
開放可能なロバートクランプやローラクランプなどのク
ランプ７２、７３が設けてある。そしてチューブ内に発
生する気泡を容易にカウントできるようにクランプ７２
とクランプ７３の間に一定の間隔で印付けをしておくこ
とが好ましい。また、テストチューブ７内に注入される
溶液としては、溶液中の空気量を一定にするために逆浸
透圧装置を用いて製造した精製水を恒温槽中に浸漬させ
たのち溶存酸素分圧が一定になったものを使用する。こ
うして得られた精製水をシリンジなどを用いてテストチ
ューブ内にゆっくり注入し、気泡が入らないように両端
のクランプ７２、７３を静かに閉じる。そして準備した
テストチューブ７のコネクター７１を接続部４のコネク
ター４３に繋げたのち、気泡測定装置１の圧力調節バル
ブ３を開放する。続いて真空ポンプ２を作動させ、圧力
センサー６で 700mmHg以下の陰圧が検知できたら圧力調
節バルブ３を閉じる。次にテストチューブ７のクランプ
７２をゆっくり開放して、テストチューブ７内を徐々に
陰圧にする。クランプ７２を開放後１分間放置してか
ら、圧力調節手段５を用いて圧力を徐々に上げて常圧に
戻していくとテストチューブ７内で発生した気泡は分散
した状態で安定する。そしてテストチューブ７内に発生
した気泡を照明下で目視観察して、気泡数をカウントす
る。
能を評価する際には、まず、図２に示すようなテストチ
ューブ７を準備する。このテストチューブの両端には気
泡測定装置と容易に接続可能なようにコネクター７１が
設けられ、その内側にはチューブ内を容易に遮断または
開放可能なロバートクランプやローラクランプなどのク
ランプ７２、７３が設けてある。そしてチューブ内に発
生する気泡を容易にカウントできるようにクランプ７２
とクランプ７３の間に一定の間隔で印付けをしておくこ
とが好ましい。また、テストチューブ７内に注入される
溶液としては、溶液中の空気量を一定にするために逆浸
透圧装置を用いて製造した精製水を恒温槽中に浸漬させ
たのち溶存酸素分圧が一定になったものを使用する。こ
うして得られた精製水をシリンジなどを用いてテストチ
ューブ内にゆっくり注入し、気泡が入らないように両端
のクランプ７２、７３を静かに閉じる。そして準備した
テストチューブ７のコネクター７１を接続部４のコネク
ター４３に繋げたのち、気泡測定装置１の圧力調節バル
ブ３を開放する。続いて真空ポンプ２を作動させ、圧力
センサー６で 700mmHg以下の陰圧が検知できたら圧力調
節バルブ３を閉じる。次にテストチューブ７のクランプ
７２をゆっくり開放して、テストチューブ７内を徐々に
陰圧にする。クランプ７２を開放後１分間放置してか
ら、圧力調節手段５を用いて圧力を徐々に上げて常圧に
戻していくとテストチューブ７内で発生した気泡は分散
した状態で安定する。そしてテストチューブ７内に発生
した気泡を照明下で目視観察して、気泡数をカウントす
る。
【０００９】
【実施例】以下、実施例により本発明の気泡測定装置の
一例を説明する。臨床現場において気泡付着の少ないと
評価されているポリ塩化ビニル製で内径4.7mm 、外径7.
0mm のチューブＸと、気泡付着の多いと評価されている
ポリ塩化ビニル製で内径4.7mm 、外径7.0mm のチューブ
Ｙを各 3本、500mm 長ずつ準備して、図２に示すよう
に、100mm ごとに外周線を引き、チューブの両端から50
mmの位置にクランプを夫々装着する。チューブの中間部
を３つの区画に分け気泡測定装置に連結している側から
順にＡ、Ｂ、Ｃとする。次に逆浸透圧装置を用いて製造
した精製水を5Lビーカに入れ、このビーカを37℃の恒温
槽中に24時間浸漬し、精製水中の溶存酸素分圧が150mmH
g 位になるまで放置した。この精製水を前記試験チュー
ブに空気が入らないように静かに注入し、気泡が入らな
いようにチューブの両端のクランプ７２、７３を静かに
閉じる。こうして準備したテストチューブを各3 本づつ
用意し、図１に示す接続部４のコネクター４３に接続
し、真空ポンプ２を作動させてテストチューブ内に気泡
を発生させる。テストチューブ内に発生した気泡を照明
下で目視観察して、各テストチューブの区間Ａ、Ｂ、Ｃ
内に発生した気泡数を3 本のテストチューブについて各
5 回づつカウントした結果を表１に示す。
一例を説明する。臨床現場において気泡付着の少ないと
評価されているポリ塩化ビニル製で内径4.7mm 、外径7.
0mm のチューブＸと、気泡付着の多いと評価されている
ポリ塩化ビニル製で内径4.7mm 、外径7.0mm のチューブ
Ｙを各 3本、500mm 長ずつ準備して、図２に示すよう
に、100mm ごとに外周線を引き、チューブの両端から50
mmの位置にクランプを夫々装着する。チューブの中間部
を３つの区画に分け気泡測定装置に連結している側から
順にＡ、Ｂ、Ｃとする。次に逆浸透圧装置を用いて製造
した精製水を5Lビーカに入れ、このビーカを37℃の恒温
槽中に24時間浸漬し、精製水中の溶存酸素分圧が150mmH
g 位になるまで放置した。この精製水を前記試験チュー
ブに空気が入らないように静かに注入し、気泡が入らな
いようにチューブの両端のクランプ７２、７３を静かに
閉じる。こうして準備したテストチューブを各3 本づつ
用意し、図１に示す接続部４のコネクター４３に接続
し、真空ポンプ２を作動させてテストチューブ内に気泡
を発生させる。テストチューブ内に発生した気泡を照明
下で目視観察して、各テストチューブの区間Ａ、Ｂ、Ｃ
内に発生した気泡数を3 本のテストチューブについて各
5 回づつカウントした結果を表１に示す。
【００１０】
【表１】
【００１１】表１より、臨床現場で気泡発生数が少ない
と評価されているテストチューブＸは、Ｘ1 〜Ｘ3 のい
ずれにおいても気泡発生数が少ないことがわかる。さら
にこのテストチューブＸ1 〜Ｘ3 の内表面を電子顕微鏡
により観察したところ、内表面状態はいづれも滑らかで
あった。一方、臨床現場において気泡発生数の多いと評
価されているチューブサンプルＹは、Ｙ1 〜Ｙ3 の各チ
ューブごとに気泡発生数にバラツキがあるが、テストチ
ューブＸに比べ気泡数が多かった。このテストチューブ
Ｙ1 〜Ｙ3 に関しても内表面を電子顕微鏡により観察し
たところ、気泡発生数の多いテストチューブほど内表面
が不均一であった。以上の結果より、本発明の気泡測定
装置を用いた評価結果と臨床評価とは一致するものであ
り、また、チューブ内表面状態と気泡発生数には良好な
相関関係が見られた。
と評価されているテストチューブＸは、Ｘ1 〜Ｘ3 のい
ずれにおいても気泡発生数が少ないことがわかる。さら
にこのテストチューブＸ1 〜Ｘ3 の内表面を電子顕微鏡
により観察したところ、内表面状態はいづれも滑らかで
あった。一方、臨床現場において気泡発生数の多いと評
価されているチューブサンプルＹは、Ｙ1 〜Ｙ3 の各チ
ューブごとに気泡発生数にバラツキがあるが、テストチ
ューブＸに比べ気泡数が多かった。このテストチューブ
Ｙ1 〜Ｙ3 に関しても内表面を電子顕微鏡により観察し
たところ、気泡発生数の多いテストチューブほど内表面
が不均一であった。以上の結果より、本発明の気泡測定
装置を用いた評価結果と臨床評価とは一致するものであ
り、また、チューブ内表面状態と気泡発生数には良好な
相関関係が見られた。
【００１２】
【発明の効果】本発明の気泡測定装置１を用いた評価方
法を採用すれば、気泡発生の起こりやすいチューブと起
こりにくいチューブを客観的に区別することができる。
このため、気泡が発生しやすいチューブの使用を未然に
防止することができるため、薬液や血液を人体に注入す
る際に使用するのに、安心して人体への投与を行うこと
ができる。
法を採用すれば、気泡発生の起こりやすいチューブと起
こりにくいチューブを客観的に区別することができる。
このため、気泡が発生しやすいチューブの使用を未然に
防止することができるため、薬液や血液を人体に注入す
る際に使用するのに、安心して人体への投与を行うこと
ができる。
【図１】本発明の実施の形態の一例を示す説明図。
【図２】本発明のテストチューブの一例を示す説明図。
１ 気泡測定装置 ２ 真空ポンプ ３ 圧力調節バルブ ４ 接続部 ５ 圧力調節手段 ６ 圧力センサー ７ テストチューブ
Claims (2)
- 【請求項１】 溶液の注入されたチューブ内に一定の陰
圧をかけて気泡を発生させる工程と、前記陰圧から徐々
に常圧へと戻して発生した気泡を分散状態で維持させる
工程とからなるチューブ内に発生する気泡測定方法。 - 【請求項２】 溶液の注入されたチューブ内に所定の陰
圧をかけるための真空ポンプと、装置内の圧力を調節す
るための圧力調節バルブと、装置内の圧力を検出するた
めの圧力センサーと、装置内の陰圧を徐々に常圧へと戻
す圧力調節手段と、溶液が収容されたチューブを接続す
るための接続部とからなるチューブ内に発生する気泡測
定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9073993A JPH10263078A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | チューブ内に発生する気泡測定方法および気泡測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9073993A JPH10263078A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | チューブ内に発生する気泡測定方法および気泡測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10263078A true JPH10263078A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13534164
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9073993A Pending JPH10263078A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | チューブ内に発生する気泡測定方法および気泡測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10263078A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006500175A (ja) * | 2002-09-24 | 2006-01-05 | ケンジー ナッシュ コーポレイション | 手術部位に注入及び吸引を行うためのポンプの駆動及び制御システム |
| JP2008018283A (ja) * | 2007-10-09 | 2008-01-31 | Nemoto Kyorindo:Kk | 自動注入装置 |
| KR20170034994A (ko) | 2015-09-21 | 2017-03-30 | 한국표준과학연구원 | 안전한 수액/혈액 주입을 위한 기포감지 알림시스템 및 알림방법 |
-
1997
- 1997-03-26 JP JP9073993A patent/JPH10263078A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006500175A (ja) * | 2002-09-24 | 2006-01-05 | ケンジー ナッシュ コーポレイション | 手術部位に注入及び吸引を行うためのポンプの駆動及び制御システム |
| JP2008018283A (ja) * | 2007-10-09 | 2008-01-31 | Nemoto Kyorindo:Kk | 自動注入装置 |
| JP4606449B2 (ja) * | 2007-10-09 | 2011-01-05 | 株式会社根本杏林堂 | 自動注入装置 |
| KR20170034994A (ko) | 2015-09-21 | 2017-03-30 | 한국표준과학연구원 | 안전한 수액/혈액 주입을 위한 기포감지 알림시스템 및 알림방법 |
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