JPH10262160A - Sn比検出装置および雑音低減装置 - Google Patents

Sn比検出装置および雑音低減装置

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JPH10262160A
JPH10262160A JP9064511A JP6451197A JPH10262160A JP H10262160 A JPH10262160 A JP H10262160A JP 9064511 A JP9064511 A JP 9064511A JP 6451197 A JP6451197 A JP 6451197A JP H10262160 A JPH10262160 A JP H10262160A
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Japan
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ratio
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JP9064511A
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Inventor
Yoshinori Izumi
▲吉▼則 和泉
Masahide Naemura
昌秀 苗村
Atsushi Fukuda
淳 福田
Tadanobu Mizutani
肇伸 水谷
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Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の局所的特徴によってSN比を誤検出す
ることなく、画質劣化の少ない雑音低減を実現するこ
と。 【解決手段】 ローカルSN比検出部200は、ブロッ
ク化処理回路100でブロック化した入力画像のブロッ
ク毎に2次元SN比と3次元SN比を求め、両SN比の
うちノイズが少ない方の値を該当ブロックのローカルS
N比とする。グローバルSN比検出部400は、ローカ
ルSN比を入力画像全体について集計し、最頻値をグロ
ーバルSN比とする。閾値設定部500は、ローカルS
N比とグローバルSN比のうちノイズが少ない方の値に
従って各ブロックの画像に応じた閾値を設定する。雑音
低減部600は、入力画像中の処理対象画素の近傍画素
のうち、処理対象画素の画素値との差分が処理対象画素
が属するブロックに設定された閾値以下の画素値となる
画素の平均画素値で、処理対象画素の画素値を置き換え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はSN比検出装置およ
び雑音低減装置に関し、特に、画像の局所的特徴によっ
てSN比を誤検出することなく画質劣化の少ない雑音低
減を実現できるSN比検出装置および雑音低減装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な画像用雑音低減装置につ
いては、吹抜著「TV画像の多次元信号処理」pp.1
89〜190や日本放送協会放送技術研究所編「ディジ
タルテレビ技術」pp.268〜270に詳しい。これ
らは、入力画像中の映像成分はフレーム相関があるのに
対して、ノイズは時間的に変化することを利用して時間
方向のLPFによりノイズ低減をする手法であるが、動
画に対しては、この手法行うと動きボケによる画質劣化
が生じるため、通常このようなノイズ低減を行わない。
これに対し、非線形信号処理を用いることにより映像成
分とノイズ成分を分離して、平均化もしくはレベル圧縮
等の手段によりノイズ低減する手法が研究、実用化され
ている。
【0003】例えば、原島らの「ε−分離非線形ディジ
タルフィルタ」(信学論’82/4Vol.J65−A
No.4 pp.297〜304),本出願人らの
「テレビジョン映像信号のノイズ低減方法」(特開平8
−214192号公報)、「雑音低減回路」(特開平7
−250264号公報)、「雑音低減装置」(特開平8
−102871号公報)、およびその改良型(特開平8
−172368号、特願平7−322733号、特願平
8−36281号、特願平8−36397号、特願平8
−36520号、特願平8−237093号、特願平8
−237094号、特願平8−128472号)等々が
ある。これらの手法はそれぞれに特徴があるが、基本的
には閾値を外部から与えて、この閾値に従いノイズ(雑
音)と映像成分の分離を行っている。
【0004】また、本出願人らは、「テレビジョン映像
信号のSN値検出方法」(特開平8−201464号公
報)を提案し、統計的検定法(カイ二乗検定法)を用い
て閾値制御をかなり最適化できることを報告した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の雑
音低減装置では、人が閾値を設定するものであったり、
または画面一律に設定するものであった。このため、部
分的な絵柄の相違や動きによって、ノイズ低減により局
所的な画質劣化が生じることがあった。さらに、画面か
らSN比を検出するための統計的SN値検出法では、ブ
ロック毎に局所的な統計的検定を行うにはその演算速度
が現状では間に合わず、実時間処理が困難であった。
【0006】そこで、本発明は上述の点に鑑みて成され
たもので、簡単な方法により上記の課題を解決したSN
比検出装置および雑音低減装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の装置では、入力画像を複数のブロックに分
割し、前記ブロック毎に2次元SN比と3次元SN比を
求め、両SN比のうちノイズが少ない方の値を該当ブロ
ックのローカルSN比とするローカルSN比検出手段
と、前記ローカルSN比を前記入力画像全体について集
計し、最頻値をグローバルSN比とするグローバルSN
比検出手段と、前記ローカルSN比と前記グローバルS
N比のうちノイズが少ない方の値を前記ブロック毎に選
択するSN比選択手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】ここで、前記ローカルSN比検出手段によ
り、前記ブロック毎に当該ブロック内画素値の分散をノ
イズとして前記2次元SN比を求め、当該ブロック内の
各画素の時間差分の二乗平均をノイズとして前記3次元
SN比を求めることもできる。
【0009】また、上記目的を達成するために本発明の
装置では、入力画像を複数のブロックに分割し、前記ブ
ロック毎に2次元SN比と3次元SN比を求め、両SN
比のうちノイズが少ない方の値を該当ブロックのローカ
ルSN比とするローカルSN比検出手段と、前記ローカ
ルSN比を前記入力画像全体について集計し、最頻値を
グローバルSN比とするグローバルSN比検出手段と、
前記ローカルSN比と前記グローバルSN比のうちノイ
ズが少ない方の値に従って各ブロックの画像に応じた閾
値を設定する閾値設定手段と、前記入力画像中の処理対
象画素の近傍画素のうち、該処理対象画素の画素値との
差分が前記処理対象画素が属するブロックに設定された
閾値以下の画素値となる画素の平均画素値で、前記処理
対象画素の画素値を置き換える平均手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0010】ここで、分割された前記ブロック毎にブロ
ック内画像の輝度を求める手段を備え、前記閾値設定手
段により、前記ブロック内画像の輝度が高いときよりも
低いときの方が前記閾値が大きな値となるよう補正する
こともできる。
【0011】ここで、前記平均手段は、前記処理対象画
素を含む画像の2次元での傾斜を検出する手段と、前記
処理対象画素の画素値と前記傾斜値とを演算して前記処
理対象画素の傾斜補正された画素値を算出する手段とを
備え、前記近傍画素のうち、前記傾斜補正された画素値
との差分が前記処理対象画素が属するブロックに設定さ
れた閾値以下の画素値となる画素の平均画素値で、前記
傾斜補正された画素値を置き換えることもできる。
【0012】ここで、前記平均画素値は前記処理対象画
素の3次元における近傍画素より求められ、該近傍画素
は、少なくとも前記処理対象画素が属するフレームと該
フレームよりも前のフレームに属するものとすることも
できる。
【0013】ここで、前記置き換えられた処理対象画素
値と前記入力画像の処理対象画素値を比較する比較手段
と、前記比較手段により前記入力画像の処理対象画素値
が前記置き換えられた処理対象画素値より大きい場合に
は前記閾値を前記入力画像の処理対象画素値から減算し
た値を出力し、前記入力画像の処理対象画素値が前記置
き換えられた処理対象画素値より小さい場合には前記閾
値を前記入力画像の処理対象画素値に加算した値を出力
し、前記入力画像の処理対象画素値と前記出力画像の処
理対象画素値が等しい場合には前記入力画像の処理対象
画素値を出力する選択加減算手段とを備えることもでき
る。
【0014】また、上記目的を達成するために本発明の
装置では、入力画像を複数のブロックに分割し、前記ブ
ロック毎に2次元SN比と3次元SN比を求め、両SN
比のうちノイズが少ない方の値を該当ブロックのローカ
ルSN比とするローカルSN比検出手段と、前記ローカ
ルSN比を前記入力画像全体について集計し、最頻値を
グローバルSN比とするグローバルSN比検出手段と、
前記ローカルSN比と前記グローバルSN比のうちノイ
ズが少ない方の値に従って各ブロックの画像に応じた閾
値を設定する閾値設定手段と、前記入力画像を大局的に
雑音低減して出力する雑音低減手段と、前記雑音低減手
段の出力画像と前記入力画像の処理対象画素値を比較す
る比較手段と、前記比較手段により前記入力画像の処理
対象画素値が前記出力画像の処理対象画素値より大きい
場合には前記閾値を前記入力画像の処理対象画素値から
減算した値を出力し、前記入力画像の処理対象画素値が
前記出力画像の処理対象画素値より小さい場合には前記
閾値を前記入力画像の処理対象画素値に加算した値を出
力し、前記入力画像の処理対象画素値と前記出力画像の
処理対象画素値が等しい場合には前記入力画像の処理対
象画素値を出力する選択加減算手段とを備えたことを特
徴とする。
【0015】また、上記目的を達成するために本発明の
装置では、入力画像を複数のブロックに分割し、前記ブ
ロック毎に2次元SN比と3次元SN比を求め、両SN
比のうちノイズが少ない方の値を該当ブロックのローカ
ルSN比とするローカルSN比検出手段と、前記入力画
像中のノイズを統計的分布則のノイズ分布と比較するこ
とでグローバルSN比を検出するグローバルSN比検出
手段と、前記ローカルSN比と前記グローバルSN比の
うちノイズが少ない方の値に従って各ブロックの画像に
応じた閾値を設定する閾値設定手段と、前記入力画像中
の処理対象画素の近傍画素のうち、該処理対象画素の画
素値との差分が前記処理対象画素が属するブロックに設
定された閾値以下の画素値となる画素の平均画素値で、
前記処理対象画素の画素値を置き換える平均手段とを備
えたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を詳細に説明する。
【0017】(第1の実施の形態)図1は本発明を適用
した雑音低減装置の第1の実施の形態を示すブロック図
である。
【0018】本発明装置は、大略して、入力画像を分割
するブロック化処理回路100と、ブロック化した画像
の画素値の2次元分散およびフレーム間差分を用いたロ
ーカルSN比検出部200と、ローカルSN比を集計し
て最頻値を求めるグローバルSN比検出部400と、ロ
ーカルSN比およびグローバルSN比を用いてブロック
毎に画素毎の閾値を設定する閾値設定部500と、閾値
以下の近傍画素の平均値で処理対象画素を置き換えてノ
イズ低減を行う雑音低減部600から構成されている。
【0019】まず、ブロック化処理回路100で、入力
画像を画面上で一定の大きさを有するブロックに分割し
てブロック化する。ここでは、入力画像は例えばベース
バンドテレビジョン映像信号として与えられ、1ブロッ
クを8画素×8画素の大きさとした。
【0020】次に、ローカルSN比検出部200で、ブ
ロック毎に2次元SN比および3次元SN比を求める。
【0021】まず、2次元SN比は、ブロック毎に全画
素の輝度(画素値)の相加平均を求め、ブロック内の各
画素の画素値との差分の二乗平均すなわち分散を求め、
輝度信号の最大振幅とこの二乗平均との比を求めること
により算出できる。
【0022】図1では、ブロック平均算出回路21でブ
ロック毎に8画素×8画素=64画素の画素値の相加平
均を求め、ブロック遅延回路22でブロック平均算出回
路21での処理に要する時間遅延させて時間合わせを行
った信号とブロック平均算出回路21の出力信号との差
分を減算器23により求め、この差分を二乗回路24で
二乗する。そして、輝度信号の最大振幅は一定なので、
平均化回路25でブロック内全画素についての差分二乗
和(分散)を計算した後(1/64)倍して平均し、2
次元ノイズのみを算出している。ここでブロック毎の相
加平均を求める処理は、2次元LPFによる処理でも良
い。
【0023】以上の2次元SN比算出処理を数式で示せ
ば次のようになる。
【0024】ブロック毎の相加平均をave2d,ブロ
ック内の各画素の画素値(輝度信号レベル)をX(i,
j)(0≦i<8,0≦j<8)とすると、
【0025】
【数1】
【0026】これより各画素値についての2次元平均と
の差分の二乗和diff2dは、
【0027】
【数2】
【0028】これよりブロックの2次元平均から求めた
2次元SN比SN2dは
【0029】
【数3】
【0030】となる。ここでSppは輝度信号の最大振
幅を表わす。
【0031】次に、3次元SN比は、現フレームと前フ
レームとの間でブロック毎に8画素×8画素=64画素
それぞれの画素値のフレーム間差分の二乗平均を求め、
輝度信号の最大振幅とこの二乗平均との比を求めること
により算出できる。
【0032】図1では、2次元SN比算出に用いたブロ
ック遅延回路22の出力信号(現フレーム信号)を二分
し、一方をフレーム遅延回路(FDL)26に入力して
1フレーム分遅延させ(前フレーム信号)、現フレーム
信号と前フレーム信号を作っている。両信号の差分を減
算器27により求め、この差分を二乗回路28で二乗す
る。そして、この場合も輝度信号の最大振幅は一定なの
で、平均化回路29でブロック内全画素についての差分
二乗和(分散)を計算した後(1/64)倍して平均
し、3次元ノイズのみを算出している。
【0033】以上の3次元SN比算出処理を数式で示せ
ば次のようになる。
【0034】1フレーム前の画素値との差分の二乗和d
iff3dは、
【0035】
【数4】
【0036】ここで、X-1(i,j)はX(i,j)よ
り1フレーム前のブロックの各画素の画素値を表す。
【0037】フレーム間差分から求めた3次元SN比S
N3dは
【0038】
【数5】
【0039】となる。
【0040】ブロック毎の局所的な(ローカルな)SN
比(以下、ローカルSN比という)は、2次元SN比と
3次元SN比のうちの最大値(ノイズが少ない方の値)
とする。定義上、2次元ノイズレベルと3次元ノイズレ
ベルのうち最小値を出力すればよいので、図1では最小
値選択回路30によりノイズレベルで比較して、両二乗
平均のうちの最小値を選択しローカルノイズとして出力
するように構成した例を示した。
【0041】ここで、各ブロックのローカルSN比SN
blockとしては、SN2dとSN3dのうちの最大
値(いずれか大きい方の値、同一値のときはいずれか任
意の値)を選択する。
【0042】
【数6】 SNblock=MAX(SN2d,SN3d) ここで、ローカルSN比として両者のうちの最大値をと
る理由は、2次元SN比SN2dには画像のエッジがブ
ロック内に含まれることによる誤検出があり、画像のエ
ッジ部分ではSN比が低下する一方、3次元SN比SN
3dには画像の動いた部分で誤検出があり、動き部分で
SN比が低下するためである。よって2次元SN比と3
次元SN比がともに誤検出している部分では正しい検出
SN比は得られないが、通常は最大値を選択することに
より正しいSN比が期待できる。さらに、両方が誤検出
の場合でも、最大値を選択して誤検出の程度が小さい方
のSN比をローカルSN比とすることにより、一方のみ
の場合より画質劣化の少ない閾値設定を行える。
【0043】次に、グローバルSN比検出部400でこ
のブロック毎のローカルSN比SNblockを画面全
体に渡って集計し、最頻値を全体のSN比とする。これ
をグローバルSN比と呼ぶ。この多数決論理により求め
たグローバルSN比を用いて設定した閾値に基づきノイ
ズ低減処理すると、画像の部分的な絵柄の相違や動きを
雑音として誤検出することに基づく誤動作は除去され
る。図1ではノイズレベルに注目しているので、フレー
ム内最頻値抽出回路40でローカルノイズの最頻値を多
数決論理により求め、グローバルノイズを求めている。
輝度信号の最大振幅とグローバルノイズとの比を求める
ことにより、グローバルSN比が求まる。
【0044】次に、検出したグローバルSN比と先に検
出したローカルSN比を用いる具体的な閾値設定法につ
いて説明する。
【0045】閾値の設定条件としては、その画素におけ
るノイズ(雑音)を低減するために十分な大きさが必要
である反面、映像成分を損なわないためには必要以上に
大きくしない必要がある。そこで、画質劣化を防いでノ
イズ低減を行うためには、画像の局所的特徴に応じて閾
値を変化させることが必要であり、特に、先の条件のう
ち画質劣化を避けるために後者の条件に重点を置くべき
である。
【0046】そこで閾値設定部500では、グローバル
SN比検出部400からのグローバルSN比とフレーム
遅延回路(FDL)46によって遅延して時間合わせを
行ったローカルSN比のうちノイズが少ない方の値、す
なわち最大値(または、ノイズレベルのうちの最小値)
を最小ノイズ選択回路50により選択し、閾値設定回路
52による閾値設定の判断基準としている。局所的にエ
ッジや動きなどの特徴がある画面ではローカルSN比は
誤検出となることが予測されるが、グローバルSN比は
このローカルSN比よりも大きくなる(ローカルノイズ
よりグローバルノイズの方が少なくなる)ことが期待で
きるので、このように閾値制御すれば、この特徴(エッ
ジなどの部分的な絵柄の相違や動き)を雑音としてロー
カルSN比を誤検出することに基づく誤動作を抑制でき
る。
【0047】閾値設定回路52は、例えば両SN比のう
ちの最大値に反比例、すなわち両ノイズのうち最小ノイ
ズ選択回路50で選択した最小値(いずれか小さい方の
値)に比例するような値にブロック毎に閾値を設定す
る。このように、ローカルSN比だけを用いて閾値を設
定しただけでは閾値が大きくなり誤検出によりエッジな
どをぼかすことになってしまうような画面に対しても、
上記のようにグローバルSN比と併用すれば閾値は大き
くならず、エッジを保存でき動きボケを防ぐことができ
て画質劣化が少ない。
【0048】逆に、ローカルSN比がグローバルSN比
より大きくなる場合、すなわち、部分的にSN比が高い
画面では期待されるグローバルSN比より大きなローカ
ルSN比をとるブロックがある。このため、最小ノイズ
選択回路50によりこのローカルSN比を選択すること
で、閾値はグローバルSN比で期待される値よりも小さ
く設定される。これにより、局所的にノイズの少ないブ
ロックがある画面では、不必要に閾値が大きくなること
を回避でき、グローバルSN比だけを用いて閾値を設定
しただけでは閾値が大きくなって高SN比の部分がノイ
ズに埋もれて平均化でぼかされてしまうようなモデュレ
ーションの浅いディテールをも保存しつつ、画質劣化の
少ないノイズ低減を可能にしている。
【0049】このようにローカルSN比とグローバルS
N比の最大値に基づいて閾値を設定するだけで、効果的
にノイズ低減しながら、画質劣化を防ぐことができる。
また、選択したSN比の増大に対して閾値が大きくなる
関係にならなければ、両者の間に非線形な関係を持たせ
るようにしてもよい。
【0050】次に、閾値設定部500で設定した閾値に
基づくノイズ低減について説明する。
【0051】本実施の形態では入力画像の処理対象画素
が属する現フレームを第nフレームとした場合、第(n
−1),第n,第(n+1)の3フレームを用いる。し
かし、第(n+1)フレームを用いずに第(n−1),
第nフレームの2フレームを用いただけでも、また、第
(n−2),第(n−1),第nの3フレームを用いて
も、現フレームと前のフレームから同様にノイズ低減す
ることができる。
【0052】本実施の形態では処理対象画素の雑音を低
減するために、図2に示すとおり、第nフレームの処理
対象画素の近傍(平面的近傍だけでなく時間的近傍も含
む3次元の近傍)の所定範囲内の、処理対象画素を中心
とする27画素を用いてノイズ低減のための画素の置換
を行う。すなわち、入力画像中の第(n−1),第n,
第(n+1)フレームの画素のうち、第nフレームの処
理対象画素とこれに隣接する計9画素+第(n−1)フ
レームの同じ位置の9画素+第(n+1)フレームの同
じ位置の9画素=合計27画素を用い、処理対象画素の
近傍画素のうち、該処理対象画素の画素値との差分が処
理対象画素が属するブロックに対して設定された閾値
(th)以下の画素値となる画素を選択してその画素値
を加算し、加算した画素総数で割って平均した平均画素
値で、処理対象画素の画素値を置き換えることにより雑
音を低減する。差分が閾値(th)を超える画素は処理
対象画素との相関性が低く、画像のエッジや動画像であ
ることが考えられるので、置き換えのための平均値算出
では選択せず無効データとする。これは、局所的な画像
の特徴を損なわないようにするためである。
【0053】図1に戻って説明すると、雑音低減部60
0において、入力画像をフレーム遅延回路(FDL)6
1により遅延出力した信号から処理対象画素値抽出部6
2により27画素の中心画素値を抽出する。また、遅延
回路65,69は処理対象画素値抽出部62での処理に
要する時間遅延させる時間合わせのための遅延回路、フ
レーム遅延回路(FDL)66は1フレーム遅延させる
遅延回路であり、これらにより入力画像から第(n−
1),第n,第(n+1)フレームの画像を作成する。
【0054】そして、抽出された処理対象画素である第
nフレームの中心画素値と第n,第(n−1),第(n
+1)フレームの各画素値との差分をそれぞれ減算器6
3,67,70により求める。これを基にth以下画素
選択加算回路64では、第nフレームの画素で処理対象
画素値との差分が閾値設定回路52からの閾値th以下
の画素値のみを有効データとして選択加算し、加算結果
と選択した画素数とを出力する。同様にth以下画素選
択加算回路68,71では、第(n−1),第(n+
1)フレームの画素で処理対象画素値との差分が閾値設
定回路52からの閾値th以下の画素値のみを有効デー
タとして選択加算し、加算結果と選択した画素数とをそ
れぞれ出力する。有効データは、差分が閾値th以下の
画素はノイズを含んではいるが処理対象画素と画像とし
て相関性があり、相関性を利用したノイズ低減に有効で
あるとの考えから選択される。
【0055】そして、Σ/M処理回路72では、各th
以下画素選択加算回路の加算出力の総和を選択画素総数
Mで除して平均値を算出し出力している。つまり、算出
したこの平均値を処理対象画素値に置き換えて出力して
いる。このような画素値の置換を画面全体で行うこと
で、処理対象画素に対して局所的な画像の特徴に従った
平均化、すなわちローパスフィルタ処理を実現し、画質
劣化の少ないノイズ低減を実現することができる。
【0056】(第2の実施の形態)ところで、単純に処
理対象画素と各近傍画素との差分に閾値処理を施すと、
階調を伴う傾斜画像では正しい処理ができなくなる。文
献(原島らの「ε−分離非線形ディジタルフィルタ」
(信学論’82/4 Vol.J65−A No.4p
p.297〜304))では、最小二乗誤差を用いた傾
斜補正法が提案されている。しかし、リアルタイムに画
素毎の近似平面を求めるのは困難である。
【0057】そこで本実施の形態では、より簡単な傾斜
補正法として2次元LPF出力を用いた画像の傾斜補正
法を実現した。まず、1次元の場合を例として、LPF
を用いた傾斜補正法の原理について図3を参照し説明す
る。
【0058】図3(A)のようなノイズを含んだ1次元
の傾斜画像に対して処理対象画素と近傍画素との差分を
単純に求めると、差分出力は傾斜分を含んだものとなっ
てしまう。そこで、傾斜画像を図3(B)のようにLP
F処理し、処理対象画素値とLPF出力との差分がゼロ
になるようにLPF出力をレベルシフトした上で、図3
(C)のように傾斜画像とレベルシフトしたLPF出力
との差分を求めれば、傾斜補正された差分出力を得るこ
とができる。
【0059】図4に2次元の傾斜補正を実施した雑音低
減装置の第2の実施の形態の全体ブロック図を示す。
【0060】図4では傾斜補正部80以外は図1の第1
の実施の形態とほぼ同一であり、遅延回路65,69は
傾斜補正部80での処理に要する時間遅延させる時間合
わせのため回路である。
【0061】図5に傾斜補正部80の詳細なブロック図
を示す。図5において、処理対象画素値抽出部85は処
理対象画素値抽出部62と同一であり、遅延回路82は
2次元LPF81での処理に要する時間遅延させる時間
合わせのため回路である。
【0062】ここで、第(n−1),第n,第(n+
1)の3フレームにおいては画像の傾斜度合は同一と考
え、図5において、第nフレームの信号を3画素×3画
素からなる2次元LPF81に入力して画像の低域成分
を検出する。この低域成分出力は画像の2次元平面での
傾斜を表し、これら3フレームの傾斜補正用の出力が得
られる。そして、減算器83により、2次元LPF81
の出力と遅延した第nフレーム画像との差分を3画素×
3画素毎に出力する。
【0063】レベルシフト回路84では、入力画像のう
ち処理対象画素である例えば中心画素の座標位置におけ
る上記差分に注目し、この差分がゼロになるように2次
元LPF81の出力を全体的にレベルシフトする。そし
て、処理対象画素値抽出部85の出力画素値とレベルシ
フト回路84でレベルシフトした2次元LPF処理後の
出力値とを加算器86により演算する。ここで、傾斜補
正部80から出力される処理対象画素とその近傍画素と
の差分を減算器63,67,70により求めるときに
(図4参照)、処理対象画素の各近傍画素の座標位置に
相当するレベルシフト出力値と処理対象画素値とを加算
された傾斜補正部80の出力が各近傍画素と差分演算さ
れることにより、差分に含まれる傾斜分を補正すること
ができる。
【0064】このように本実施の形態によれば、ローカ
ルSN比とグローバルSN比の最大値に基づいて閾値設
定部500でブロック毎に閾値を設定し、傾斜補正部8
0で階調画像の傾斜を補正した上で画素値の置換を行う
ことで、雑音低減部610により階調画像に対しても効
果的にノイズ低減しながら、画質劣化を防ぐことができ
る。
【0065】(第3の実施の形態)ところで、ノイズの
視認し易さは画像の輝度(明るさ)でも変化する。一般
にノイズは明部よりも暗部で視認し易いため、輝度が低
い暗部の閾値は大きめに、逆に輝度が高い明部の閾値を
小さくするように補正すれば、視覚特性に応じたより効
果的なノイズ低減が期待できる。そこで本実施の形態で
は、ローカルSN比とグローバルSN比の最大値の他に
画像の局所的な明るさ(輝度)も閾値の設定条件とし
て、輝度が高いときよりも低いときの方が閾値が大きな
値となるように構成した。
【0066】図6にこのような構成とした雑音低減装置
の第3の実施の形態の全体ブロック図を示す。
【0067】図6の閾値設定部510では、ブロック平
均算出のための2次元LPF31の出力をフレーム遅延
回路(FDL)56により遅延した信号を局所的な明る
さの信号として用い、閾値の補正を行っている。2次元
LPFを用いるのは、画素値をそのまま用いたのでは、
画素値に含まれるノイズが閾値の補正に影響するので、
平均化によってこれを防ぐためである。閾値設定回路5
3は、例えば局所的な明るさが所定レベル以上のとき
は、SN比の最大値のみで設定する値よりも小さな値に
閾値を補正して出力する。また、所定レベル未満のとき
は、SN比の最大値のみで設定する値よりも大きな値に
補正して出力する。補正は2次元LPF31の出力に応
じて連続的に行ってもよい。
【0068】このように本実施の形態によれば、SN比
の最大値の他にブロックの画像の明るさもさらに設定条
件として閾値設定部510で閾値を設定し、傾斜補正部
80で階調画像の傾斜を補正した上で画素値の置換を行
うことで、雑音低減部610により階調画像に対しても
局所的な明るさに応じ効果的にノイズ低減しながら、画
質劣化を防ぐことができる。
【0069】(第4の実施の形態)図7はグローバルS
N比検出に統計的手法を用いる構成とした雑音低減装置
の第4の実施の形態の全体ブロック図を示す。
【0070】図7のローカルSN比検出部220により
減算器23,27からの差分出力に対する統計的判断に
より2次元SN比と3次元SN比を検出し、この検出結
果を基にグローバルSN比検出部410によりグローバ
ルSN比を検出するようにしたものである。ここで、ロ
ーカルSN比検出は前記実施の形態と同様にブロック毎
の検出で統計的判断の実時間処理は困難であるが、グロ
ーバルSN比はシーケンスでほぼ一定のものであるた
め、時間をかけて検出処理しても時間的に多少のずれを
許容出来るので、統計的判断である例えばカイ二乗検定
法を用いることができる。
【0071】カイ二乗検定回路32では、減算器23か
らの差分出力の分布を予めSN比検出用に用意した統計
的分布則の雑音分布と比較して有意度を求め(この雑音
分布は正規分布とみなし、正規分布の検定としてカイ二
乗検定を用いる)、有意度ありと判定されたブロックの
差分によるSN比はこれを採用し、かかる検討を画面全
体に当たる複数ブロックについて順次継続するととも
に、画面全体で採用された2次元SN比の発生頻度を求
め、その発生頻度の分布から有効な2次元SN比を検出
する。このようにして、ブロック中の動きにより差分が
生じる部分および2次元的に何らかの相関の強い映像成
分のために差分が生じる部分での誤検出を排除し、精度
の高い2次元SN比検出を行うことができる。
【0072】カイ二乗検定回路33は、時間方向の差分
出力に対して同様に3次元SN比検出を行う。フレーム
内最頻値抽出回路41では、この2次元SN比と3次元
SN比の最頻値をグローバルSN比とする。
【0073】本実施の形態のように、グローバルSN比
の算出のみには時間をかけてでも統計的判断を導入して
精度の高い検出を行えば、画質劣化を防いでノイズ低減
を行うためにさらに効果的である。
【0074】(第5の実施の形態)第3の実施の形態の
ようにして局所的な明るさ(レベル)も閾値設定条件の
一つとして得られた閾値は、局所的な画像の特徴に従っ
て変化する。そこで、このようにして得た閾値を本出願
人らが提案したdcシフト形NRのシフト量の制御に用
いると、画面全体で一律のシフト制御の場合に比べて画
質劣化を低減できる。
【0075】図8にこのような閾値設定条件の考え方を
dcシフト形NRに適用した雑音低減装置の第5の実施
の形態の全体ブロック図を示す。図8において、雑音低
減部620のみが第3の実施の形態と異なる。73は従
来のノイズリデューサ(たとえばローパスフィルタ処理
やテンポラルフィルタ処理など大局的なノイズ低減を行
うもの)、74は時間合わせのための遅延回路である。
75は、本出願人らによる特開平7−250264号公
報に開示されたものと同一構成のdcシフト回路であ
る。
【0076】この公報によればdcシフト回路75は、
「第1の入力端子に入力された信号と第2の入力端子に
入力された信号の電圧値を比較する比較手段と、前記比
較手段により前記第1の入力端子に入力された信号の電
圧が前記第2の入力端子に入力された信号の電圧より大
きいと判断された場合には第3の入力端子に入力された
直流電圧を前記第1の入力端子に入力された信号から減
算した信号を出力信号とし、前記第1の入力端子に入力
された信号の電圧が前記第2の入力端子に入力された信
号の電圧より小さいと判断された場合には前記第3の入
力端子に入力された直流電圧を前記第1の入力端子に入
力された信号に加算した信号を出力信号とし、前記第1
の入力端子に入力された信号と前記第2の入力端子に入
力された信号の電圧値が等しいと判断された場合には前
記第1の入力端子に入力された信号を出力信号とする選
択加減算手段とを具備した」構成を有するものである。
【0077】図8の雑音低減部620では、従来のノイ
ズリデューサ73での処理に要する時間遅延させて時間
合わせするための遅延回路74の出力信号が第1の入力
端子に入力される信号(原信号)に相当し、従来のノイ
ズリデューサ73の出力信号が第2の入力端子に入力さ
れる信号(リファレンス信号)に相当し、閾値設定回路
53からの出力信号が第3の入力端子に入力される直流
電圧に相当する。また、電圧比較回路76が比較手段
に、選択加減算回路77が選択加減算手段に相当する。
【0078】dcシフト回路75によるノイズ低減は以
下の動作による。ノイズ低減したい信号に対し、まず図
8の従来のノイズリデューサ73により大局的にノイズ
低減した信号を作り、この信号をdcシフト回路75の
リファレンス信号とする。dcシフト回路75では、時
間合わせしたノイズ低減したい原信号とこのリファレン
ス信号とを比較し、ノイズ低減したい信号のdcレベル
を画素毎にシフトしてリファレンスレベルに近づけるこ
とによりノイズ低減効果を得ている。リファレンス信号
が従来のノイズ低減処理の影響により画質劣化(たとえ
ばローパスフィルタでのエッジのボケやメディアンフィ
ルタでの不要エッジの発生やテンポラルフィルタでの動
きの尾引きなど)することがあっても、リファレンス信
号はあくまでdcシフトの符号制御に用いられるだけな
ので、リファレンス信号画質劣化の影響によるノイズ低
減信号の画質劣化はdcシフト量程度に抑えることが出
来る。
【0079】したがって、本実施の形態によれば、本発
明により得られるブロック毎の最適閾値によってdcシ
フト量を制御する(SN比が高い時はシフト量を少な
く、SN比が低い時はシフト量を多くする)ことによ
り、局所的な画像のSN値に依存したdcシフトにより
ノイズ低減をより効果的に行うことができる。
【0080】(第6の実施の形態)従来のノイズリデュ
ーサに本発明の閾値制御を適用した上記dcシフト形N
Rでも十分な雑音低減装置として機能するが、さらに本
発明で得られた図6の第3の実施の形態のノイズ低減処
理画像をリファレンス信号としたdcシフト形NRを構
成することも可能である。
【0081】図9に上記構成の第6の実施の形態の全体
ブロック図を示す。
【0082】図9は、雑音低減部630がdcシフト回
路75のリファレンス信号として第3の実施の形態と同
様にΣ/M処理回路72からのノイズ低減出力を用いる
点で図8の雑音低減部と異なっており、その他は図8の
第5の実施の形態と同一である。これにより、本発明の
より画質劣化の少ないノイズ低減出力をリファレンス信
号としてより画質劣化の少ないノイズ低減を行うことが
できる。
【0083】
【発明の効果】本発明のSN比検出装置により、入力画
像のブロック毎に2次元SN比と3次元SN比を求め、
両SN比のうちノイズが少ない方の値を該当ブロックの
ローカルSN比とし、このローカルSN比を入力画像全
体について集計し、最頻値をグローバルSN比とするこ
とにより、統計的手法を用いることなくSN比検出精度
が画質に悪影響を及ぼさない実時間処理に向いたグロー
バルSN比およびローカルSN比の検出を実現すること
ができる。
【0084】また、本発明の雑音低減装置により、上記
と同様にして求めたローカルSN比とグローバルSN比
のうちノイズが少ない方の値に従って各ブロックの画像
に応じた閾値を設定し、入力画像中の処理対象画素の近
傍画素のうち、処理対象画素の画素値との差分が処理対
象画素が属するブロックに設定された閾値以下の画素値
となる画素の平均画素値で処理対象画素の画素値を置き
換えることにより、局所的な適応処理を用いた雑音低減
が実現され、雑音低減による画質劣化を軽減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による雑音低減装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】処理対象画素の近傍画素の例を示す説明図であ
る。
【図3】LPFを用いた傾斜補正法の原理を説明する説
明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による雑音低減装置
の構成を示すブロック図である。
【図5】傾斜補正部の詳細なブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態による雑音低減装置
の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態による雑音低減装置
の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態による雑音低減装置
の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態による雑音低減装置
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
22 ブロック遅延回路 24,28 二乗回路 25,29 平均化回路 26,46,56,61,66 フレーム遅延回路 31,81 2次元LPF 64,68,71 th以下画素選択加算回路 65,69,74,78 遅延回路 72 Σ/M処理回路 75 dcシフト回路 80 傾斜補正部 100 ブロック化処理回路 200,210,220 ローカルSN比検出部 400,410 グローバルSN比検出部 500,510 閾値設定部 600,610,620,630 雑音低減部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 肇伸 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像を複数のブロックに分割し、前
    記ブロック毎に2次元SN比と3次元SN比を求め、両
    SN比のうちノイズが少ない方の値を該当ブロックのロ
    ーカルSN比とするローカルSN比検出手段と、 前記ローカルSN比を前記入力画像全体について集計
    し、最頻値をグローバルSN比とするグローバルSN比
    検出手段と、 前記ローカルSN比と前記グローバルSN比のうちノイ
    ズが少ない方の値を前記ブロック毎に選択するSN比選
    択手段とを備えたことを特徴とするSN比検出装置。
  2. 【請求項2】 前記ローカルSN比検出手段により、前
    記ブロック毎に当該ブロック内画素値の分散をノイズと
    して前記2次元SN比を求め、当該ブロック内の各画素
    の時間差分の二乗平均をノイズとして前記3次元SN比
    を求めることを特徴とする請求項1に記載のSN比検出
    装置。
  3. 【請求項3】 入力画像を複数のブロックに分割し、前
    記ブロック毎に2次元SN比と3次元SN比を求め、両
    SN比のうちノイズが少ない方の値を該当ブロックのロ
    ーカルSN比とするローカルSN比検出手段と、 前記ローカルSN比を前記入力画像全体について集計
    し、最頻値をグローバルSN比とするグローバルSN比
    検出手段と、 前記ローカルSN比と前記グローバルSN比のうちノイ
    ズが少ない方の値に従って各ブロックの画像に応じた閾
    値を設定する閾値設定手段と、 前記入力画像中の処理対象画素の近傍画素のうち、該処
    理対象画素の画素値との差分が前記処理対象画素が属す
    るブロックに設定された閾値以下の画素値となる画素の
    平均画素値で、前記処理対象画素の画素値を置き換える
    平均手段とを備えたことを特徴とする雑音低減装置。
  4. 【請求項4】 分割された前記ブロック毎にブロック内
    画像の輝度を求める手段を備え、 前記閾値設定手段により、前記ブロック内画像の輝度が
    高いときよりも低いときの方が前記閾値が大きな値とな
    るよう補正することを特徴とする請求項3に記載の雑音
    低減装置。
  5. 【請求項5】 前記平均手段は、前記処理対象画素を含
    む画像の2次元での傾斜を検出する手段と、前記処理対
    象画素の画素値と前記傾斜値とを演算して前記処理対象
    画素の傾斜補正された画素値を算出する手段とを備え、 前記近傍画素のうち、前記傾斜補正された画素値との差
    分が前記処理対象画素が属するブロックに設定された閾
    値以下の画素値となる画素の平均画素値で、前記傾斜補
    正された画素値を置き換えることを特徴とする請求項3
    または4に記載の雑音低減装置。
  6. 【請求項6】 前記平均画素値は前記処理対象画素の3
    次元における近傍画素より求められ、該近傍画素は、少
    なくとも前記処理対象画素が属するフレームと該フレー
    ムよりも前のフレームに属することを特徴とする請求項
    5に記載の雑音低減装置。
  7. 【請求項7】 前記置き換えられた処理対象画素値と前
    記入力画像の処理対象画素値を比較する比較手段と、 前記比較手段により前記入力画像の処理対象画素値が前
    記置き換えられた処理対象画素値より大きい場合には前
    記閾値を前記入力画像の処理対象画素値から減算した値
    を出力し、前記入力画像の処理対象画素値が前記置き換
    えられた処理対象画素値より小さい場合には前記閾値を
    前記入力画像の処理対象画素値に加算した値を出力し、
    前記入力画像の処理対象画素値と前記出力画像の処理対
    象画素値が等しい場合には前記入力画像の処理対象画素
    値を出力する選択加減算手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項3または4に記載の雑音低減装置。
  8. 【請求項8】 入力画像を複数のブロックに分割し、前
    記ブロック毎に2次元SN比と3次元SN比を求め、両
    SN比のうちノイズが少ない方の値を該当ブロックのロ
    ーカルSN比とするローカルSN比検出手段と、 前記ローカルSN比を前記入力画像全体について集計
    し、最頻値をグローバルSN比とするグローバルSN比
    検出手段と、 前記ローカルSN比と前記グローバルSN比のうちノイ
    ズが少ない方の値に従って各ブロックの画像に応じた閾
    値を設定する閾値設定手段と、 前記入力画像を大局的に雑音低減して出力する雑音低減
    手段と、 前記雑音低減手段の出力画像と前記入力画像の処理対象
    画素値を比較する比較手段と、 前記比較手段により前記入力画像の処理対象画素値が前
    記出力画像の処理対象画素値より大きい場合には前記閾
    値を前記入力画像の処理対象画素値から減算した値を出
    力し、前記入力画像の処理対象画素値が前記出力画像の
    処理対象画素値より小さい場合には前記閾値を前記入力
    画像の処理対象画素値に加算した値を出力し、前記入力
    画像の処理対象画素値と前記出力画像の処理対象画素値
    が等しい場合には前記入力画像の処理対象画素値を出力
    する選択加減算手段とを備えたことを特徴とする雑音低
    減装置。
  9. 【請求項9】 入力画像を複数のブロックに分割し、前
    記ブロック毎に2次元SN比と3次元SN比を求め、両
    SN比のうちノイズが少ない方の値を該当ブロックのロ
    ーカルSN比とするローカルSN比検出手段と、 前記入力画像中のノイズを統計的分布則のノイズ分布と
    比較することでグローバルSN比を検出するグローバル
    SN比検出手段と、 前記ローカルSN比と前記グローバルSN比のうちノイ
    ズが少ない方の値に従って各ブロックの画像に応じた閾
    値を設定する閾値設定手段と、 前記入力画像中の処理対象画素の近傍画素のうち、該処
    理対象画素の画素値との差分が前記処理対象画素が属す
    るブロックに設定された閾値以下の画素値となる画素の
    平均画素値で、前記処理対象画素の画素値を置き換える
    平均手段とを備えたことを特徴とする雑音低減装置。
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