JPH10259983A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JPH10259983A
JPH10259983A JP6607297A JP6607297A JPH10259983A JP H10259983 A JPH10259983 A JP H10259983A JP 6607297 A JP6607297 A JP 6607297A JP 6607297 A JP6607297 A JP 6607297A JP H10259983 A JPH10259983 A JP H10259983A
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packing
box
door
refrigerator
storage compartment
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JP6607297A
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English (en)
Inventor
Mitsutaka Shizutani
光隆 静谷
Hideyuki Nakamura
英幸 中村
Hirokazu Nakamura
浩和 中村
Terukazu Ishioka
輝一 石岡
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】断熱性能と、耐久性と、意匠性とを同時に高い
レベルで達成できるパッキンまたはパッキンとその周辺
部分を備えた冷蔵庫を得る。 【解決手段】箱体2と扉3との接合面に設けられるパッ
キン4において、単独パッキン構造では、庫内側のヒレ
の密着性向上、庫内・庫外寄りへの閉塞部の表面分割、
庫内側延長部分への閉塞部追加という構成のいずれかを
採用し、2重パッキン構造では、従来よりパッキン高さ
の大きい第2パッキン15、庫外側のパッキン4と同様
に磁力で封止する第2パッキン15、扉3の開閉操作時
に移動または回転して封止する第2可動パッキン17、
パッキン4と第2パッキン15または第2可動パッキン
17の間にほぼ直交する形で追加した区画パッキン18
というパッキン要素のいずれかを採用することにより、
パッキンとその周辺部分の断熱性能と耐久性と意匠性と
が同時に高くなるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫に係り、特
に、庫内の冷気を箱体と扉との間に設けたパッキンによ
り封止する冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に冷蔵庫の構成は、機能面から、断
熱容器と強度部材の役割をもつ本体である箱体および扉
部分と、庫内の冷却作用を行う冷凍サイクル部分とに大
別できる。近年、強く要請されるようになった冷蔵庫の
省電力化のためには、冷凍サイクル部分の効率向上と共
に、箱体および扉部分について一層の断熱性能の向上が
求められており、冷蔵庫に関連する分野における重要な
技術課題になっている。箱体および扉部分の断熱性能の
向上には、箱体や扉の壁面を通しての外部からの熱侵入
量と箱体と扉の間に設けられたパッキン周辺からの熱侵
入量とを少なくする必要がある。これらの熱侵入量の比
率は、エーエスエイチアールエーイー・トランザクショ
ンズ(1994年)第1351から1358頁(ASHRAE
Trans. (1994)pp1351−1358)によれ
ば約3対1と推定され、前者の箱体や扉の壁面を通して
の方が熱侵入に関係する表面積が大きいことから多くな
っている。
【0003】しかしながら、箱体や扉の内部には既に高
断熱性能な発泡ウレタンや真空断熱材等が使われてお
り、また壁の厚さ増加は庫内容積の減少につながること
から、前者の熱侵入量の低減は技術とコスト面から頭打
ちの傾向にある。一方、後者のパッキン周辺からの熱侵
入量は、特に熱侵入に関係する表面積(熱侵入経路の断
面積)が小さいことから、上記のように前者より少な
い。
【0004】しかしながら、パッキンとその周辺部分は
構造・機能上の制約を受けるため表面積当たりの断熱性
能としては前者に比べてかなり低くく、前者の熱侵入量
の低減が進んで頭打ちの傾向となりつつある近年では、
技術とコスト面も考慮して後者の熱侵入量の低減が注目
されるようになってきた。
【0005】パッキンとその周辺部分からの熱侵入量を
減らすため、従来より単独パッキン構造の改善案が幾つ
か提案されており、その一つとして、特開昭63−31
1077号公報(文献1)に開示されたような、パッキ
ン4の材質を軟質塩化ビニールでなく特定の気泡構造を
有する圧縮回復率に優れた軟質発泡樹脂とすることによ
り、密着性能を向上させながら素材の熱伝導率も低くす
ることを図ったものがある。
【0006】その他の単独パッキン構造の改善案とし
て、特開平4−369377号公報(文献2)に開示さ
れたような、パッキンの空気室4cに軟質ウレタンフォ
ームを挿入して断熱性能の向上を図るものや、特開平4
−371786号公報(文献3)に開示されたような、
パッキンに設けられた空気室の隔壁を増やし細分化する
ことにより断熱性能の向上を図るものがある。
【0007】さらに、パッキン単独の改善に限定せずに
その周辺部分にも注目して熱侵入量の低減のための改善
を図ったものとして、いわゆる2重パッキン構造と呼ば
れる構造が知られている。これは、既存のパッキンより
庫内側に別要素の第2パッキンを追加するものである。
この2重パッキン構造化による断熱性能の向上について
は、既に引用したエーエスエイチアールエーイー・トラ
ンザクションズ(1994年)に実験結果(文献4)が
示されており、パッキンより庫内側となる扉内板の庫内
側への突き出し部表面と内箱表面との隙間を断熱テープ
(軟質発泡樹脂製)でさらに封止することにより、パッ
キンとその周辺部分の断熱性能が向上し、冷蔵庫の消費
電力が3〜7%低減するという大きな効果になってい
る。
【0008】また、2重パッキン構造の第2ないし第4
の改善案としては、特開平6−88669号公報(文献
5)や特開平6−180179号公報(文献6)、およ
び特開平6−180180号公報(文献7)に開示され
たものがある。文献5に記載のものは、扉の裏面四周の
扉内板に設置されたパッキンのさらに庫内側にパッキン
の弾性変形で密着する第2パッキンを追加して設け、箱
体2の前面四周を庫外側と庫内側を各々パッキンと第2
パッキンで封止する構成のものであり、文献6に記載の
ものは、パッキンとは別にそれよりの庫内側となる扉内
板の庫内側への突き出し部にパッキンの弾性変形で密着
する第2パッキンを追加して設け、箱体の前面四周と前
面より庫内側の内箱との表面を各々パッキンと第2パッ
キンで封止するものであり、そして文献7に記載のもの
は、主に箱体の上下の貯蔵区画間の仕切りを対象とし、
パッキンとは別に箱体の前面より庫内側の仕切り内板上
にヒレ状の第2パッキンを追加して設け、箱体の前面四
周となる仕切り外板と扉の扉内板の庫内側への突き出し
部との表面を各々パッキンと第2パッキンで封止する構
成のものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】文献1に記載されたも
のでは、パッキン全体としての熱伝導率の低下は空気室
やマグネットの部分が変わらないためパッキンの素材の
低下分に比べて少なくなり、またパッキンとその周辺の
構造も変わらないことで有効な経路長さが小さく経路の
断面積も大きいといった欠点も改善されることはない。
従って、この方式による熱侵入量の低減効果、即ちパッ
キンとその周辺部分の断熱性能の向上効果は少ない。
【0010】文献2に記載された案では、軟質ウレタン
フォームの熱伝導率が静止空気の値よりも大きいこと、
文献3に記載された案では空気室を多少細分化してもパ
ッキン全体としての熱伝導率はあまり変わらないこと、
また両者に共通するがパッキン内部以外の構造は変わら
ないためその他の熱侵入上の欠点も変わらないことか
ら、共に改善はない。従って、これらの方式による熱侵
入量の低減効果、即ちはパッキンとその周辺部分の断熱
性能の向上効果はない。
【0011】また、いわゆる2重パッキンを記載した文
献4で用いられた第2パッキンについてはむき出しの断
熱テープであり、明らかに意匠性が低く実用的ではな
い。また、第2パッキンは扉内板の庫内側への突き出し
部表面と内箱表面との隙間を封止するように設けられて
おり、扉の開閉の際にパッキンは高さ方向に圧縮・伸長
されると共に扉閉状態付近で表面即ち閉塞部は対向面に
摺動される。軟質発泡樹脂製の第2パッキンでは、圧縮
・伸長変形は問題が少ないが、表面の摺動に対しては低
温になることも考えると磨耗や損傷といった問題が発生
する可能性が大きく、この実験で用いられた第2パッキ
ンでは耐久性の点でも問題がある。
【0012】文献5に記載された第2パッキンはパッキ
ンのすぐ庫内側に並べて扉の裏面四周の扉内板に設置さ
れ、パッキンと同様に箱体の前面四周を封止する構成で
ある。箱体の前面の幅は狭く、ここに別々のパッキンを
並べて設置することは無理があり、このため、第2パッ
キンを薄く幅の狭いものとしている。このような場合、
扉の開閉操作に伴うパッキンの高さの変化率、即ち高さ
方向の歪みは、厚いパッキンに比べ薄い第2パッキンで
は非常に大きくなるため、屈曲したパッキンの薄肉部が
破れる等の第2パッキンの耐久性上の問題が現れる。ま
た、耐久性を考えて第2パッキンの高さ方向の歪みを抑
えたより薄いものにすると、パッキン表面の追随性が低
くなって封止作用が弱まり断熱性能が低下するという問
題が逆に現れる。従って、2重パッキン構造としての高
い断熱性能と第2パッキンの耐久性とを両立させること
が難しい。
【0013】2重パッキン構造の文献5に示された技術
は、扉を閉めた状態では、第2パッキンは扉内板の庫内
側への突き出し部に固定部が固定されて、対向する内箱
の表面に閉塞部が当接する。扉内板の庫内側への突き出
し部の表面と内箱の表面との隙間が狭いために、第2パ
ッキンの固定部を除いた弾性変形可能な部分(内部に空
気室を形成した部分)の厚さは特に薄いものとならざる
を得ず、文献4の方式と同様に歪みが大きくなることに
よる第2パッキンの耐久性上の問題が現れる。また、第
2パッキンを耐久性の点からより薄いものとすることは
文献4と同様に断熱性能の低下を伴うので、この方式で
も断熱性能と耐久性の両立が難しい。
【0014】さらに、文献6では、第2パッキンの閉塞
部は箱体の前面より庫内側の仕切り内板上に斜めに突出
した単独の長いヒレ状のものとされており、扉内板の庫
内側への突き出し部の表面にヒレ先端が当接して封止作
用を行う。長いヒレ状の部分を耐久性保持するため、こ
れでは、第2パッキンの固定部は、ヒレ状の部分と約4
5°で交差する、仕切り内板の表面に沿ったかなり幅広
のもので、第2パッキン全体の材質も軟質の塩化ビニー
ルや合成ゴム等としている。ABS等の樹脂製である仕
切り内板の前面付近を、それより光沢や質感で劣る材質
の第2パッキンの固定部でかなり覆うという構成は、意
匠性の点から問題がある。また、第2パッキンの固定部
を文献5のような幅の狭いとして意匠性を改善すること
も考えられるが、固定部の厚さのぶんだけ第2パッキン
の変形部分が薄くなることで文献5の改善案と同様な耐
久性の問題が現れるので好ましくない。従って、この方
式では、2重パッキン構造として高い断熱性能が確保で
きてとしても、第2パッキンの耐久性と意匠性の両立が
難しいという問題がある。
【0015】また、以上の従来の2重パッキン構造の改
善案に共通する別の問題点として、第2パッキンの形状
精度不良や経時的な変形または閉塞部の磨耗等で第2パ
ッキンが設置された四周内の一部分でも気密性が低下し
た場合には、庫内冷気がパッキンと第2パッキンの間の
空気層に流れ込み、四周全域の空気層で温度の低下と熱
伝導率の増大(対流が起こることで静止空気の値から数
倍〜10倍に増大する)が起こるによりその断熱効果が
かなり損なわれることがあげられる。第2パッキンの気
密性低下は一部分に限るなら実用上かなり起こることが
予想されるが、前述の2重パッキン構造の各改善案では
考慮されておらず、それによる断熱性能の低下に有効な
対策も示されてはいない。
【0016】以上のことから、従来の庫内の冷気を箱体
と扉との間に設けたパッキンにより封止する冷蔵庫で
は、単独パッキン構造または2重パッキン構造のいずれ
の構成をとる場合でも、それぞれの構造に見合った断熱
性能と共に、耐久性と意匠性とを同時に高いレベルで達
成できるパッキンとその周辺部分を備えたものはない。
【0017】本発明の目的は、断熱性能と耐久性と意匠
性とを同時に高いレベルで達成できるパッキンとその周
辺部分を備えた冷蔵庫を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は、箱体と、該
箱体内に形成された貯蔵区画に対応する一つ以上の扉
と、該扉の裏面四周に設けられたパッキンとを有し、前
記扉を閉めた場合には少なくとも前記箱体の貯蔵区画の
前面四周と前記パッキンの表面とが当接することにより
前記箱体内部の冷気を封止する構造となっている冷蔵庫
において、前記パッキンの最も庫内側に位置するヒレの
先端を前記扉の扉内板に接着または固定により密着させ
たことにより達成される。
【0019】
【発明の実施の形態】冷蔵庫におけるパッキンとその周
辺部分の構造とそれらへの外部からの熱侵入の状況、お
よび熱侵入量の低減に関する問題点を、図面を使用して
具体的に説明する。図25は、従来の冷蔵庫全体の斜視
図であり、一部の扉を開けた状態にしてパッキンの配置
がわかるようにしたものである。図26は、従来のパッ
キンを備えた冷蔵庫の、扉を閉めた状態のパッキン周辺
の部分断面図であり、また図27は、従来のパッキンと
第2パッキンを備えた冷蔵庫についての、同様な部分断
面図である。
【0020】図25において、冷蔵庫1は、内部に貯蔵
区画が形成された箱体2と、各貯蔵区画の前面に対応す
る扉3とから基本的に構成され、扉3はヒンジによる回
動やレールによる滑動のかたちで開閉される。扉3の裏
面四周にはパッキン4が設置されており、その表面は対
向する箱体2の貯蔵区画の前面四周に扉3を閉めた状態
では当接して、庫内の冷気が外部に漏れ出さないように
気密状態を保つと共に、扁平な断面形状で内部に空気室
を備えた構造であるため幅方向(外部空気に曝される庫
外側側面から庫内冷気に曝される庫内側側面に向かう方
向)の熱侵入量は少なく抑えられる。
【0021】図26は、最も一般的な、各貯蔵区画の封
止が1個所のパッキンのみで行われる、言い換えれば単
独パッキン構造というべき構成の家庭用冷蔵庫を例にと
って、パッキンとその周辺部分の構造の詳細を示したも
のである。この例も含め発明の実施形態に至るまでのパ
ッキンとその周辺部分の構造の説明では、対象を全体構
造の簡単な箱体の上下左右の外周壁と扉との間のパッキ
ンに限った。パッキンは外周壁の他に箱体の上下に並ん
だ貯蔵区画間の仕切り壁と扉との間にも設置されるが、
その場合、1枚の仕切り壁に上下の扉に設置された2つ
のパッキンが並んで当接するやや複雑な全体構造となる
ものの、一方のパッキンとその周辺部分の構造を見れば
箱体の外周壁の場合と同等であり、発明に関係した対象
として同様に考えることができる。また以下の説明で
は、現状の家庭用冷蔵庫での典型的な構造・材質を示し
ているが、この例も含め発明の実施形態に至るまでの説
明でも同様に、新構造(樹脂材料や真空断熱材の大幅採
用等)や業務用(扉閉状態の保持がラッチ式のものがあ
る等)の冷蔵庫のように一部の構造・材質が異なる場合
であっても、パッキンの柔軟性等を利用して箱体と扉の
間を封止するというパッキンとしての機能が同じであれ
ば、発明に関係した対象として同様に考えることができ
る。
【0022】箱体2の外周壁は、鋼板製の外箱5と樹脂
製の内箱6が主に硬質発泡ウレタン製の断熱部材7を挟
んで一体化された構造となっており、扉3の裏面と対向
する前面の庫外側には内部に外箱5表面への結露を防止
するための露付き防止ヒータ8が設けられている。扉3
は、主に鋼板製の扉外板9と樹脂製の扉内板10が主に
硬質発泡ウレタン製の断熱部材7を挟んで一体化された
構造(扉の外周端を樹脂製の扉端板で構成することもあ
る)となっており、箱体2の前面と対向する裏面四周に
パッキン固定溝11に主に軟質塩化ビニール製のパッキ
ン4がその根本部をはめ込む形で固定されている。パッ
キン4は、扉3を閉めた場合に庫内冷気12の漏れ出し
と外部から庫内への熱侵入を抑えるため、閉塞部4aの
すぐ内側に備えたマグネット4bと箱体2の外箱5(鋼
板製のため強磁性体)とに働く磁力や、内部に空気室4
cを形成して大きくしたパッキンの高さ方向の弾性変形
を利用して、庫外寄りの表面である閉塞部4aが対向す
る箱体2の前面に密着する構造となっている。パッキン
4の根本部は矢尻状の固定部4dと一体成形されて前述
のパッキン固定溝11に固定され、またパッキン4の庫
内側の側面に形成されたヒレ4eは扉内板10の表面に
接触して、それらで区画された空間Aの空気層はパッキ
ン内部の空気室4cと共にパッキン4の幅方向の断熱性
能を高める働きをしている。
【0023】パッキン4の気密性が良く扉3を閉めた場
合の庫内冷気の漏れ出しがない場合、パッキンとその周
辺部分からの外部から庫内への熱侵入は、(1)パッキ
ンの幅方向、(2)箱体の表面に沿う方向、(3)扉の
裏面に沿う方向の経路による、熱伝導が主因となって発
生する。現状の家庭用冷蔵庫の場合、パッキンとその周
辺部分の寸法や熱伝導率は、パッキン4の幅が20〜4
0mm(ヒレの部分も含む、(1)・(2)の経路長さ
に近い)、パッキン4の閉塞部4aの幅が約10mm
((3)の経路長さに近い)、パッキン4の高さが約1
0mm、扉内板10の表面の庫内側への突き出し部と内
箱6の表面との隙間が約5mm(滑動式の扉3では扉内
板10の庫内側への突き出しが少ないものもある)、パ
ッキン4の薄肉部は厚さが0.5〜1mmで熱伝導率が
0.21W/mK(軟質塩化ビニールの0℃付近での
値、温度条件は以下も共通)、外箱5と扉外板9は約
0.5mmと58W/mK(鋼)、内箱6と扉内板10
は0.5〜1mmと0.1〜0.2W/mK(樹脂)、
箱体2と扉3の壁面部分は30〜40mmと約0.01
6W/mK(硬質発泡ウレタン)、そして空気室4cや
空間Aの空気層の熱伝導率が約0.024W/mK(静
止空気の値)となっている。
【0024】(1)の経路については、本来の経路長さ
と考えられるパッキン4の幅は比較的大きい。しかしな
がら、実際には、パッキン4の根本側では庫内側のヒレ
4eが扉内板10の表面に接触しているだけのため庫内
冷気12の空間Aや固定部4dへの漏れ込みが貯蔵区画
の四周の一部で必ず発生し、かつパッキン4の表面側で
はマグネット4bを着磁させるために庫内側に回り込ま
せた外箱5の折り返しによる段付きや閉塞部4aより庫
内側表面には磁力が作用せず変形が少ないことで空間B
ができ庫内冷気12が流れ込むため、両方の側で有効な
経路長さはかなり減少していると考えられる。また、パ
ッキン全体としての熱伝導率は空気室4cと薄肉部とマ
グネット4b(ゴムマグネットで熱伝導率は約1W/m
K)の中間となるのでやや小さいが、経路の断面積(熱
侵入部分の表面積)はパッキン4の高さとパッキン4が
設置された周の長さの積であって大きくなっている。各
経路の熱侵入量は経路の長さに反比例し熱伝導率と断面
積には比例するので、(1)の経路からの熱侵入量は3
つの経路の中でも多いと考えられる。
【0025】(2)の経路については、外箱5のパッキ
ン4の閉塞部4aが接触する部分より庫外側(外気に曝
された状態)と庫内側(庫内冷気12が流れ込んでいる
前述の空間B)との間で、外箱5の板内部の熱伝導で主
に熱侵入する考えられる。その経路長さはほぼ閉塞部4
aの幅となるため小さく、また外箱5の板厚は小さい
(パッキンが設置された周の長さとの積が経路の断面積
となる)ものの熱伝導率はかなり大きいため、総合する
とこの経路からの熱侵入量も(1)の経路と同様に大き
いと考えられる。また、露付き防止ヒータ8がこの経路
の近くの外箱5の内部に設置されているため、その熱の
一部もこの経路で庫内に運ばれるので熱侵入量を増やす
方向に働く。
【0026】(3)の経路については、パッキン4の根
本部分の表面に沿って、扉内板10の板内部の熱伝導で
主に熱侵入すると考えられる。この経路では、有効な経
路長さが前述の庫内冷気12固定部4dへの漏れ込みで
本来より小さくなっており、(2)の経路に比べ扉内板
10は板厚は同等ながら熱伝導率がかなり小さいため、
総合するとこの経路からの熱侵入量は他の経路よりも少
ないと考えられる。
【0027】以上のように、従来の冷蔵庫におけるパッ
キンとその周辺部分からの熱侵入量は、パッキン4の幅
方向だけでなく箱体2の表面に沿う方向にも多いため
に、合計すると既に述べたような冷蔵庫全体の熱侵入量
の約1/4という大きな値に達していると考えられる。
【0028】このようなパッキンとその周辺部分からの
熱侵入量を減らすため、従来より単独パッキン構造の改
善案が幾つか提案されており、その一つとして、特開昭
63−311077号公報に開示されたような、パッキ
ン4の材質を軟質塩化ビニールでなく特定の気泡構造を
有する圧縮回復率に優れた軟質発泡樹脂とすることによ
り、密着性能を向上させながら素材の熱伝導率も低くす
ることを図ったものがある。前述の説明からわかるよう
に、パッキン4の低熱伝導率化により(2)の経路から
の熱侵入量は減る傾向を示すと考えられるが、パッキン
全体としての熱伝導率の低下は空気室4cやマグネット
4bの部分が変わらないためパッキンの素材の低下分に
比べて少なくなり、またパッキンとその周辺の構造も変
わらないことで有効な経路長さが小さく経路の断面積も
大きいといった欠点も改善されることはない。従って、
この方式による熱侵入量の低減効果、即ちはパッキンと
その周辺部分の断熱性能の向上効果は少ないと考えら
れ、実際にこの方式は実用化に至っていない。
【0029】また、その他の単独パッキン構造の改善案
として、特開平4−369377号公報に開示されたよ
うな、パッキンの空気室4cに軟質ウレタンフォームを
挿入して断熱性能の向上を図るものや、特開平4−37
1786号公報に開示されたような、パッキンの空気室
4cの隔壁を増やし細分化することにより断熱性能の向
上を図るものがある。前述の熱侵入の説明を参考にすれ
ば、これらの改善案において、前者の案では軟質ウレタ
ンフォームの熱伝導率(軟質発泡樹脂として0.03〜
0.04W/mK)が静止空気の値(前述のように約
0.024W/mK)よりも大きいこと、後者の案では
空気室4cを多少細分化してもパッキン全体としての熱
伝導率はあまり変わらないこと、また両者に共通するが
パッキン内部以外の構造は変わらないためその他の熱侵
入上の欠点も変わらないことから、共に改善はないと考
えられる。従って、これらの方式による熱侵入量の低減
効果、即ちはパッキンとその周辺部分の断熱性能の向上
効果はないと考えられる。
【0030】ただし、以上の従来の単独パッキン構造の
改善案でも、耐久性と意匠性に関しては、対象となるパ
ッキンと改善のための部材・構造等の選択に配慮すれ
ば、特に問題のないものとすることができる。
【0031】さらに、パッキン単独の改善に限定せずに
その周辺部分にも注目して熱侵入量の低減のための改善
を図ったものとして、いわゆる2重パッキン構造と呼ば
れる、パッキン4より庫内側に別要素の第2パッキンを
追加するものがある。この2重パッキン構造化による断
熱性能の向上については、既に引用したエーエスエイチ
アールエーイー・トランザクションズ(1994年)に
実験結果が示されており、パッキン4より庫内側となる
扉内板10の庫内側への突き出し部表面と内箱6表面と
の隙間を断熱テープ(軟質発泡樹脂製)でさらに封止す
ることにより、パッキンとその周辺部分の断熱性能が向
上し、冷蔵庫の消費電力が3〜7%低減するという大き
な効果になっている。このような2重パッキン構造によ
る断熱性能の大幅な向上は、パッキン4と第2パッキン
との間に閉じられた空気層を形成することで、前述の熱
侵入に関する説明で示した、単独パッキン構造での
(1)パッキンの幅方向と(2)箱体の表面に沿う方向
の熱侵入量を庫内冷気の流入を抑えることで減らして改
善すると共に、閉じられた空気層による断熱効果が新た
に追加されることによる。しかしながら、この実験で用
いられた第2パッキンについてはむき出しの断熱テープ
であり、明らかに意匠性が低く実用的ではない。また、
第2パッキンは扉内板10の庫内側への突き出し部表面
と内箱6表面との隙間を封止するように設けられてお
り、扉3の開閉の際にパッキンは高さ方向に圧縮・伸長
されると共に扉閉状態付近で表面即ち閉塞部は対向面に
摺動される。軟質発泡樹脂製の第2パッキンでは、圧縮
・伸長変形は問題が少ないが、表面の摺動に対しては低
温になることも考えると磨耗や損傷といった問題が発生
する可能性が大きく、この実験で用いられた第2パッキ
ンでは耐久性の点でも問題がある。
【0032】従来の2重パッキン構造の第2ないし第4
の改善案としては、特開平6−88669号公報や特開
平6−180179号公報、および特開平6−1801
80号公報に開示されたものがある。第2のものは、扉
3の裏面四周の扉内板10に設置されたパッキン4のさ
らに庫内側にパッキンの弾性変形で密着する第2パッキ
ンを追加して設け、箱体2の前面四周を庫外側と庫内側
を各々パッキン4と第2パッキンで封止する構成のも
の、第3のものは、図27に示したように、パッキン4
とは別にそれよりの庫内側となる扉内板10の庫内側へ
の突き出し部にパッキンの弾性変形で密着する第2パッ
キン15を追加して設け、箱体2の前面四周と前面より
庫内側の内箱6との表面を各々パッキン4と第2パッキ
ン15で封止する構成のもの、そして第4のものは、主
に箱体2の上下の貯蔵区画間の仕切りを対象とし、パッ
キン4とは別に箱体2の前面より庫内側の仕切り内板上
にヒレ状の第2パッキンを追加して設け、箱体2の前面
四周となる仕切り外板と扉3の扉内板10の庫内側への
突き出し部との表面を各々パッキン4と第2パッキンで
封止する構成のものである。
【0033】2重パッキン構造の第2の改善案では、第
2パッキンはパッキン4のすぐ庫内側に並べて扉3の裏
面四周の扉内板10に設置され、パッキン4と同様に箱
体2の前面四周を封止する構成である。箱体2の前面の
幅は既に述べた箱体2の厚さと同じ30〜40mm程度
と狭く、ここに別々のパッキン4と第2パッキンを並べ
て設置することはやや無理があり、この改善案の実施形
態でも扉内板10の表面をやや突出させた部分に固定し
て第2パッキンを薄く幅の狭いものとしている。このよ
うな場合、扉3の開閉操作に伴うパッキンの高さの変化
率、即ち高さ方向の歪みは、厚いパッキン4に比べ薄い
第2パッキンでは非常に大きくなるため、屈曲したパッ
キンの薄肉部が破れる等の第2パッキンの耐久性上の問
題が現れると考えられる。また、耐久性を考えて第2パ
ッキンの高さ方向の歪みを抑えたより薄いものにする
と、パッキン表面の追随性が低くなって封止作用が弱ま
り断熱性能が低下するという問題が逆に現れる。従っ
て、この方式では、前述の実験で示された2重パッキン
構造としての高い断熱性能と第2パッキンの耐久性とを
両立させることが難しい。
【0034】2重パッキン構造の第3の改善案では、図
27に示したように、扉3を閉めた状態では、第2パッ
キン15は扉内板10の庫内側への突き出し部に固定部
15cが固定されて、対向する内箱6の表面に閉塞部1
5aが当接する。前述の熱侵入に関する説明で示したよ
うに、扉内板10の庫内側への突き出し部の表面と内箱
6の表面との隙間が約5mmと狭いために、第2パッキ
ン15の固定部15cを除いた弾性変形可能な部分(内
部に空気室15bを形成した部分)の厚さは特に薄いも
のとならざるを得ず、第2の方式と同様に歪みが大きく
なることによる第2パッキン15の耐久性上の問題が現
れると考えられる。また、第2パッキンを耐久性の点か
らより薄いものとすることは第2の方式と同様に断熱性
能の低下を伴うので、この方式でも断熱性能と耐久性の
両立が難しいことがわかる。さらに、第2パッキン15
の厚さを増やすために扉内板10の庫内側への突き出し
部を扉の中心側にずらし内箱6の表面との隙間を広げる
という対策も一応考えられるが、これでは冷蔵庫の実収
納内容積が減るという別の問題点が現れるので好ましく
ない。ただし、以上の第2および第3の改善案でも、追
加する第2パッキン15の部材・構造等の選択に配慮す
るならば、意匠性に関しては問題はないと考えることが
できる。
【0035】2重パッキン構造の第4の改善案では、第
2パッキンの閉塞部は箱体2の前面より庫内側の仕切り
内板上に斜めに突出した単独の長いヒレ状のものとされ
ており、扉内板10の庫内側への突き出し部の表面にヒ
レ先端が当接して封止作用を行う。長いヒレ状の部分を
耐久性保持するため、この改善案の実施形態では、第2
パッキンの固定部は、ヒレ状の部分と約45°で交差す
る、仕切り内板の表面に沿ったかなり幅広のもので、第
2パッキン全体の材質も軟質の塩化ビニールや合成ゴム
等としている。ABS等の樹脂製である仕切り内板の前
面付近を、それより光沢や質感で劣る材質の第2パッキ
ンの固定部でかなり覆うという構成は、意匠性の点から
問題がある。また、第2パッキンの固定部を第3の改善
案のような幅の狭いとして意匠性を改善することも考え
られるが、固定部の厚さのぶんだけ第2パッキンの変形
部分が薄くなることで第3の改善案と同様な耐久性の問
題が現れるので好ましくない。従って、この方式では、
2重パッキン構造として高い断熱性能が確保できてとし
ても、第2パッキンの耐久性と意匠性の両立が難しいと
いう問題がある。
【0036】また、以上の従来の2重パッキン構造の改
善案に共通する別の問題点として、第2パッキンの形状
精度不良や経時的な変形または閉塞部の磨耗等で第2パ
ッキンが設置された四周内の一部分でも気密性が低下し
た場合には、庫内冷気がパッキン4と第2パッキンの間
の空気層に流れ込み、四周全域の空気層で温度の低下と
熱伝導率の増大(対流が起こることで静止空気の値から
数倍〜10倍に増大する)が起こるによりその断熱効果
がかなり損なわれることがあげられる。第2パッキンの
気密性低下は一部分に限るなら実用上かなり起こること
が予想されるが、前述の2重パッキン構造の各改善案で
は考慮されておらず、それによる断熱性能の低下に有効
な対策も示されてはいない。
【0037】以下に示す本発明の各方式は、第1から第
3の方式は基本的に単独パッキン構造の構成をとる冷蔵
庫を対象としており、第4から第7の方式は基本的に2
重パッキン構造の構成をとる冷蔵庫を対象としており、
それらについてパッキンとその周辺部分を発明の目的に
合うように改善しようとするものである。
【0038】本発明の第1の方式の冷蔵庫は、箱体と、
該箱体内に形成された貯蔵区画に対応する一つ以上の扉
と、該扉の裏面四周に設けられたパッキンとを有し、前
記扉を閉めた場合には少なくとも前記箱体の貯蔵区画の
前面四周と前記パッキンの表面とが当接することにより
前記箱体内部の冷気を封止する構造となっている冷蔵庫
において、前記パッキンの最も庫内側に位置するヒレの
先端を前記扉の扉内板に接着あるいは固定により密着さ
せたことを特徴としている。
【0039】また、本発明の第2の方式の冷蔵庫は、箱
体と、該箱体内に形成された貯蔵区画に対応する一つ以
上の扉と、該扉の裏面四周に設けられたパッキンとを有
し、前記扉を閉めた場合には少なくとも前記箱体の貯蔵
区画の前面四周と前記パッキンの表面とが当接すること
により前記箱体内部の冷気を封止する構造となっている
冷蔵庫において、前記箱体の貯蔵区画の前面四周に対向
する全てまたは一部の範囲について前記パッキンの表面
が庫外寄りと庫内寄りの部分に分割されており、前記扉
を閉めた場合には、前記パッキンの庫外寄り表面は前記
箱体の貯蔵区画の前面四周の庫外側を磁力作用によるパ
ッキンの変形またはパッキン自体の弾性変形により封止
する閉塞部となり、かつ前記パッキンの庫内寄り表面は
前記箱体の貯蔵区画の前面四周の庫内側をパッキン自体
の弾性変形により封止する第2閉塞部となることを特徴
としている。
【0040】また、本発明の第3の方式の冷蔵庫は、箱
体と、該箱体内に形成された貯蔵区画に対応する一つ以
上の扉と、該扉の裏面四周に設けられたパッキンとを有
し、前記扉を閉めた場合には少なくとも前記箱体の貯蔵
区画の前面四周と前記パッキンの表面とが当接すること
により前記箱体内部の冷気を封止する構造となっている
冷蔵庫において、前記箱体の貯蔵区画の前面四周に対向
する全てまたは一部の範囲について前記パッキンを前面
四周より庫内側に前記扉の扉内板に沿って延長し、前記
扉を閉めた場合には、前記パッキンの庫外寄り表面は前
記箱体の貯蔵区画の前面四周の庫外側を磁力作用または
パッキン自体の弾性変形により封止する閉塞部となり、
かつ前記パッキンの延長部分の表面の一部は前記箱体の
貯蔵区画の前面四周より庫内側の位置で前記箱体の内箱
表面四周または内箱と仕切り内板からなる表面四周と前
記扉の扉内板表面との隙間をパッキン自体の弾性変形に
より封止する第2閉塞部となり、かつ前記パッキンの延
長部分は第2閉塞部より庫内側の位置で固定されている
ことを特徴としている。
【0041】また、本発明の第4の方式の冷蔵庫は、箱
体と、該箱体内に形成された貯蔵区画に対応する一つ以
上の扉と、該扉の裏面四周に設けられたパッキンと、前
記箱体の貯蔵区画の前面より庫内側の位置で貯蔵区画の
四周の全てまたは一部の範囲に相当する前記箱体の内箱
表面または内箱と仕切り内板からなる表面に設けられた
第2パッキンとを有し、前記扉を閉めた場合には前記箱
体の貯蔵区画の前面四周と前記パッキンの表面とが当接
し、かつ前記箱体の貯蔵区画の前面四周より庫内側の位
置で前記扉の扉内板の表面と前記第2パッキンの表面と
がパッキン自体の弾性変形により当接することにより前
記箱体内部の冷気を封止する構造となっている冷蔵庫に
おいて、前記第2パッキンを前記箱体の内箱表面または
内箱と仕切り内板からなる表面を部分的に窪ませて設置
するか、または前記第2パッキンの表面が当接する前記
扉の扉内板表面を部分的に窪ませた形状とすることによ
り、前記第2パッキンの高さを前記第2パッキンの設置
位置周辺の前記箱体の内箱表面または内箱と仕切り内板
からなる表面と前記扉の扉内板表面との隙間より大きく
したことを特徴としている。
【0042】さらに、この本発明の第4の方式の冷蔵庫
には、箱体と、該箱体内に形成された貯蔵区画に対応す
る一つ以上の扉と、該扉の裏面四周に設けられたパッキ
ンと、前記箱体の貯蔵区画の前面より庫内側の位置で貯
蔵区画の四周の全てまたは一部の範囲に相当する前記扉
の扉内板の表面に設けられた第2パッキンとを有し、前
記扉を閉めた場合には前記箱体の貯蔵区画の前面四周と
前記パッキンの表面とが当接し、かつ前記箱体の貯蔵区
画の前面四周より庫内側の位置で前記箱体の内箱表面ま
たは内箱と仕切り内板からなる表面と前記第2パッキン
の表面とがパッキン自体の弾性変形により当接すること
により前記箱体内部の冷気を封止する構造となっている
冷蔵庫において、前記第2パッキンを前記扉の扉内板の
表面を部分的に窪ませて設置するか、または前記第2パ
ッキンの表面が当接する前記箱体の内箱表面または内箱
と仕切り内板からなる表面を部分的に窪ませることによ
り、前記第2パッキンの高さを前記第2パッキンの設置
位置周辺の前記箱体の内箱表面または内箱と仕切り内板
からなる表面と前記扉の扉内板表面との隙間より大きく
したことを特徴とするものも含まれる。
【0043】また、本発明の第5の方式の冷蔵庫は、箱
体と、該箱体内に形成された貯蔵区画に対応する一つ以
上の扉と、該扉の裏面四周に設けられたパッキンと、前
記箱体の貯蔵区画の前面より庫内側の位置で貯蔵区画の
四周の全てまたは一部の範囲に相当する前記箱体の内箱
表面または内箱と仕切り内板からなる表面に設けられた
第2パッキンとを有し、前記扉を閉めた場合には前記箱
体の貯蔵区画の前面四周と前記パッキンの表面とが当接
し、かつ前記箱体の貯蔵区画の前面四周より庫内側の位
置で前記扉の扉内板の表面と前記第2パッキンの表面と
が当接することにより前記箱体内部の冷気を封止する構
造となっている冷蔵庫において、前記第2パッキンの封
止効果を磁力作用によるパッキンの変形により得るよう
にしたことを特徴としている。
【0044】さらに、この本発明の第5の方式の冷蔵庫
には、箱体と、該箱体内に形成された貯蔵区画に対応す
る一つ以上の扉と、該扉の裏面四周に設けられたパッキ
ンと、前記箱体の貯蔵区画の前面より庫内側の位置で貯
蔵区画の四周の全てまたは一部の範囲に相当する前記扉
の扉内板の表面に設けられた第2パッキンとを有し、前
記扉を閉めた場合には前記箱体の貯蔵区画の前面四周と
前記パッキンの表面とが当接し、かつ前記箱体の貯蔵区
画の前面四周より庫内側の位置で前記箱体の内箱表面ま
たは内箱と仕切り内板からなる表面と前記第2パッキン
の表面とが当接することにより前記箱体内部の冷気を封
止する構造となっている冷蔵庫において、前記第2パッ
キンの封止効果を磁力作用によるパッキンの変形により
得るようにしたことを特徴とするものも含まれる。
【0045】また、本発明の第6の方式の冷蔵庫は、箱
体と、該箱体内に形成された貯蔵区画に対応する一つ以
上の扉と、該扉の裏面四周に設けられたパッキンと、前
記箱体の貯蔵区画の前面ないし前面より庫内側の位置で
貯蔵区画の四周の全てまたは一部の範囲に相当する前記
箱体の内箱表面または内箱と仕切り内板からなる表面に
設けられた第2パッキンとを有し、前記扉を閉めた場合
には前記箱体の貯蔵区画の前面四周と前記パッキンの表
面とが当接し、かつ前記箱体の貯蔵区画の前面四周より
庫内側の位置で前記扉の扉内板の表面と前記第2パッキ
ンの表面とが当接することにより前記箱体内部の冷気を
封止する構造となっている冷蔵庫において、前記扉の開
閉操作時に前記第2パッキンが移動または回転する機構
をもつことにより前記第2パッキンの封止効果を得るよ
うにしたことを特徴としている。
【0046】さらに、この本発明の第6の方式の冷蔵庫
には、箱体と、該箱体内に形成された貯蔵区画に対応す
る一つ以上の扉と、該扉の裏面四周に設けられたパッキ
ンと、前記箱体の貯蔵区画の前面より庫内側の位置で貯
蔵区画の四周の全てまたは一部の範囲に相当する前記扉
の扉内板の表面に設けられた第2パッキンとを有し、前
記扉を閉めた場合には前記箱体の貯蔵区画の前面四周と
前記パッキンの表面とが当接し、かつ前記箱体の貯蔵区
画の前面四周より庫内側の位置で前記箱体の内箱表面ま
たは内箱と仕切り内板からなる表面と前記第2パッキン
の表面とが当接することにより前記箱体内部の冷気を封
止する構造となっている冷蔵庫において、前記扉の開閉
操作時に前記第2パッキンを移動または回転させる機構
を動作させることにより前記第2パッキンの封止効果を
得るようにしたことを特徴とするものも含まれる。
【0047】さらにまた、この本発明の第7の方式の冷
蔵庫は、前記第4ないし第6の方式の冷蔵庫において、
前記パッキンと前記第2パッキンで区画された前記箱体
の内箱表面または内箱と仕切り内板からなる表面と前記
扉の扉内板表面との間の空間を、前記箱体の貯蔵区画の
四周の周の長さを分割するようにさらに区画するよう
に、前記パッキンと前記第2パッキンとの対向する側面
にほぼ直交する形で前記パッキンと前記第2パッキンと
の間に延在し、かつ前記箱体の内箱表面または内箱と仕
切り内板からなる表面と前記扉の扉内板表面とのいずれ
かの表面に設置されて他方の表面に当接する区画パッキ
ンを複数個所に設けたことを特徴としている。
【0048】以上の中で、本発明の第1から第3の方式
の冷蔵庫は、既に述べたように単独パッキン構造のもの
を対象としたパッキンとその周辺部分の新たな改善方式
であり、従来の技術のところで行った単独パッキン構造
での熱侵入に関する説明を参照すると、各方式の構成に
よる作用は次のようになることがわかる。本発明の第1
の方式では、パッキンの庫内側のヒレ先端を接着または
固定することで、ヒレ内部の空間Aやパッキンの固定部
への庫内冷気の漏れ込みが防がれる。これにより、パッ
キン根本側の本来の熱伝導経路長さが保持される形で
(1)パッキンの幅方向の熱侵入量が従来より低減さ
れ、パッキンの断熱性能が従来より向上される。また、
本発明の第2の方式では、パッキン表面の分割により特
に庫内寄りの第2閉塞部の対向面に対する変形追随性が
高まるので、前述の空間Bが形成されなくなりそこへの
庫内冷気が流れ込むこともなくなる。それにより、パッ
キン表面側の本来の熱伝導経路長さが保持されるため
(1)パッキンの幅方向の熱侵入量が従来より低減さ
れ、また鋼板製の外箱の庫内側表面が覆われるのと熱伝
導経路が長くなるために 箱体の表面に沿う方向の熱侵
入量も従来より低減され、パッキンの断熱性能が従来よ
り向上されることになる。そして、本発明の第3の方式
では、パッキンの庫内側への延長部分に第2閉塞部を追
加して設けて庫内冷気の流入を制限するようにしてい
る。これにより、前述の従来の2重パッキン構造の場合
と同様に、単独パッキン構造での(1)パッキンの幅方
向と(2)箱体の表面に沿う方向の熱侵入量が低減され
ると共に、追加された空気層の断熱効果も利用できるの
で、従来の単独パッキン構造よりパッキンとその周辺部
分としての断熱性能が向上される。また、この方式では
延長部分を第2閉塞部のさらに庫内側で固定しているの
で、前述の従来の2重パッキン構造で見られた、固定部
のために第2閉塞部の弾性変形可能な部分が薄くなって
耐久性の問題を生ずるようなことはない。また、本発明
の第1から第3の方式に共通するが、改善対象のパッキ
ンが耐久性や意匠性の点で問題がなく、各方式の採用も
適正に行うのであれば、これらの方式において新たに耐
久性や意匠性の問題を生ずることもない。
【0049】また、本発明の第4から第6の方式の冷蔵
庫は、2重パッキン構造のものをを対象としたパッキン
とその周辺部分の新たな改善方式である。本発明の第4
の方式では、第2パッキンの固定部付近や対向面を部分
的に窪ませることにより、弾性変形による第2パッキン
の高さを従来より増やせるようにした。これにより、冷
蔵庫の収納性低下等の影響を許容できる範囲内に抑えな
がら、従来の方式の第2パッキンで問題となった耐久性
を高めている。また、本発明の第5の方式では、第2パ
ッキンを磁力作用により変形させるようにしたものであ
る。これにより、第2パッキンの閉塞部は磁石と強磁性
体との吸引力等によって扉閉操作の最後や扉開操作の初
期にだけ変形するようになるので、弾性変形による第2
パッキンの場合より高さを小さくでき、従来の方式のよ
うな第2パッキンの耐久性の問題はなくなる。そして、
本発明の第6の方式は、第2パッキンを移動または回転
する機構をもった可動式のものとしたものである。これ
により、第2パッキンの閉塞部は扉閉操作の最後や扉開
操作の初期にだけ動いて封止または封止解除を行うよう
になるので、従来の方式のような第2パッキンの耐久性
の問題はなくなる。また、本発明の第4から第6の方式
に共通するが、パッキンとその周辺部分の断熱性能は2
重パッキン構造として基本的な変化はないから従来のも
のと同様に高く、改善対象や各方式の採用も適正であれ
ば、これらの方式において新たに意匠性の問題を生ずる
こともない。
【0050】さらにまた、本発明の第7の方式の冷蔵庫
は、従来の2重パッキン構造のもので共通に断熱性能上
の問題点となった、第2パッキンの一部分で気密性が低
下した場合の性能低下に対する対策を、本発明の第4か
ら第6の方式の冷蔵庫に適用したものである。この方式
では、パッキンと第2パッキンとの間の空気層を区画パ
ッキンで周の長さを分割する形で複数部分に区画する。
これにより、パッキンと第2パッキンとの間の空気層の
一部分の区画に庫内冷気の流れ込みが起きても、他の区
画にはその影響は及ばず、従来のもののような2重パッ
キン構造としての高い断熱性能がかなり損なわれるよう
なことがなくなる。また、この方式では、改善対象や追
加する区画パッキンに耐久性や意匠性の点で適正なもの
を選択すれば、この方式において新たに耐久性や意匠性
の問題を生ずることもない。
【0051】以上の本発明の第1または第2の方式の冷
蔵庫におけるパッキンと、本発明の第4ないし第7の方
式のいずれかの冷蔵庫における第2パッキンとは組み合
わせて適用することが可能で、その場合にパッキンとそ
の周辺部分の断熱性能は向上されると共に耐久性や意匠
性の問題を生ずることもないことは明らかである。
【0052】以下、これら本発明の具体的な実施形態を
図面を用いて説明する。図1は、本発明になる第1の方
式の冷蔵庫、即ち、従来の単独パッキン構造に対してパ
ッキンの庫内側のヒレ先端を扉内板表面に接着または固
定した構成の冷蔵庫における第1の実施形態を示す、扉
を閉めた状態のパッキン周辺の部分断面図である。また
図2は、本発明になるこの第1の方式の冷蔵庫における
第2の実施形態の、同様な部分断面図である。
【0053】図1および図2に示す第1および第2の実
施形態の冷蔵庫では、以下の本発明の各方式の実施形態
でも共通であるが、対象を箱体の上下左右の外周壁と扉
との間のパッキンとして示してある。またパッキンとそ
の周辺部分の構造は、既に従来の技術のところで説明し
たものと基本的に同様であって、次のようになる。箱体
2の外周壁は、鋼板製の外箱5と樹脂製の内箱6が主に
硬質発泡ウレタン製の断熱部材7を挟んで一体化された
構造で、扉3の裏面と対向する前面の庫外側には内部に
露付き防止ヒータ8が設けられている。扉3は、主に鋼
板製の扉外板9と樹脂製の扉内板10が主に硬質発泡ウ
レタン製の断熱部材7を挟んで一体化された構造で、箱
体2の前面と対向する裏面四周にパッキン固定溝11に
主に軟質塩化ビニール製のパッキン4がその根本の固定
部4dをはめ込む形で固定されている。パッキン4は、
扉3を閉めた場合に封止作用をするように、閉塞部4a
のすぐ内側に備えたマグネット4bと箱体2の外箱5と
に働く磁力や、内部に形成した空気室4cによるパッキ
ンの高さ方向の弾性変形を利用して、庫外寄りの表面で
ある閉塞部4aが対向する箱体2の前面に密着する構造
となっている。またパッキン4の庫内側の側面に形成さ
れたヒレ4eは扉内板10の表面に接触して、それらで
区画された空気層によりパッキン内部の空気室4cと共
にパッキン4の幅方向の断熱性能を高める働きをしてい
る。
【0054】しかしながら、従来の単独パッキン構造の
ままでは、ヒレ4eは扉内板10の表面に主にヒレの弾
力性で接触するだけであるため、パッキンが設置された
貯蔵区画の四周の一部で接触不十分の個所から庫内冷気
12の漏れ込みが発生しやすく、パッキン根本側の経路
長さの減少により前述の(1)パッキンの幅方向の熱侵
入量が本来より多くなる傾向にある。
【0055】図1の第1の実施形態では、ヒレ4eの先
端がパッキン固定テープ19で扉内板10の表面に接着
されており、一方、図2の第2の実施形態では、ヒレ4
eの先端をやや延長した上で固定突起4fを扉内板10
の表面の固定穴13にはめ込んで固定している。このよ
うにパッキン4の庫内側のヒレ4eの先端を接着または
固定することで、ヒレ内部やパッキン固定部への庫内冷
気12の漏れ込みがパッキンの設置された四周全域で確
実に防がれるので、(1)パッキンの幅方向の熱侵入量
が低減され、パッキン4の断熱性能が従来のものより向
上される。また、改善対象のパッキンが耐久性や意匠性
の点で問題がなく、この方式の採用も適正に行うのであ
れば、この方式において新たに耐久性や意匠性の問題を
生ずることもない。
【0056】以上のように、本発明になる第1の方式に
より、単独パッキン構造の構成において、断熱性能と耐
久性と意匠性とを同時に高いレベルで達成できるパッキ
ンまたはパッキンとその周辺部分を備えた冷蔵庫を実現
することができる。
【0057】次に、本発明になる第2の方式の冷蔵庫、
即ち、従来の単独パッキン構造に対してパッキン表面を
庫外寄りと庫内寄りに分割した構成の冷蔵庫について説
明する。図3は、第1の実施形態における冷蔵庫の扉を
閉めた状態のパッキン周辺の部分断面図を示し、図4お
よび図5は、第2および第3の実施形態における冷蔵庫
の同様な部分断面図である。
【0058】図3乃至図5に示す第1乃至第3の実施形
態の冷蔵庫では、対象としたパッキンの種類や、この方
式特有の部分以外のパッキンとその周辺部分の構造は、
前述の本発明になる第1の方式の場合と同一であり、こ
こでは説明は省く。この方式の冷蔵庫では、パッキン4
の表面が庫外寄りの閉塞部4aと庫内寄りの第2閉塞部
4gとに分割されており、図3の第1の実施形態では第
2閉塞部4gが内部に空気室4cをもつ構造、図4の第
2の実施形態では第2閉塞部4gが内部に空気室4cと
共に緩衝断熱部材14(軟質発泡樹脂製)をもつ構造、
そして図5の第3の実施形態では第2閉塞部4gが内部
に空気室4cをもつと共に表面に庫内冷気12を封止す
る方向に配列された微小ヒレ列が形成された構造となっ
ている。
【0059】パッキン4の表面の分割により、庫外寄り
の閉塞部4aでは、構造や変形機構に基本的な変化はな
いので封止作用も変わらない。一方、従来の技術での熱
侵入に関する説明を参照すると、パッキン4の庫内寄り
表面である第2閉塞部4gでは、庫外寄りの閉塞部4a
による拘束がなくなって対向面に対する弾性変形の追随
性が高まるので、外箱5の折り返しによる段付き部周辺
の空間Bはなくなり、そこへ庫内冷気12が流れ込むこ
ともなくなる。それにより、パッキン表面側の本来の熱
伝導経路長さが保持されるため(1)パッキンの幅方向
の熱侵入量が従来より低減され、また閉塞部4aより庫
内側の外箱5の表面が覆われるのと熱伝導経路が長くな
るために(2)箱体の表面に沿う方向の熱侵入量も従来
より低減され、パッキン4の断熱性能が従来より向上さ
れることになる。
【0060】第2閉塞部4gの構造として、内部に空気
室4cや緩衝断熱部材14を備えたり、表面に微小ヒレ
列を形成することを示したが、いずれも弾性変形の追随
性を高めるのに有効である。また、改善対象のパッキン
が耐久性や意匠性の点で問題がなく、この方式の採用も
適正に行うのであれば、この方式において新たに耐久性
や意匠性の問題を生ずることもない。
【0061】以上のように、本発明になる第2の方式に
より、単独パッキン構造の構成において、断熱性能と耐
久性と意匠性とを同時に高いレベルで達成できるパッキ
ンまたはパッキンとその周辺部分を備えた冷蔵庫を実現
することができる。
【0062】次に、本発明になる第3の方式の冷蔵庫、
即ち、従来の単独パッキン構造に対してパッキンの庫内
側への延長部分に第2閉塞部を追加した構成の冷蔵庫に
ついて説明する。図6は、第1の実施形態における冷蔵
庫の扉を閉めた状態のパッキン周辺の部分断面図を示
し、図7および図8は、第2および第3の実施形態にお
ける冷蔵庫の同様な部分断面図である。
【0063】図6ないし図8に示す第1ないし第3の実
施形態の冷蔵庫でも、対象としたパッキンの種類や、こ
の方式特有の部分以外のパッキンとその周辺部分の構造
は、前述の本発明になる第1の方式の場合と同一であ
り、ここでは説明は省く。この方式の冷蔵庫では、パッ
キン4が庫内側へ延長されており、その庫内延長部4h
の表面の一部に設けた弾性変形により封止作用を行う第
2閉塞部4gにより、対向する内箱6の表面との隙間を
封止して庫内冷気12の流入を制限するようにしてい
る。図6の第1の実施形態では第2閉塞部4gが内部に
空気室4cをもつ構造、図7の第2の実施形態では第2
閉塞部4gが内部に空気室4cをもたない代わりに表面
に庫内冷気12を封止する方向に配列された微小ヒレ列
が形成された構造、そして図8の第3の実施形態では第
2閉塞部4gが内部に空気室4cの代わりに緩衝断熱部
材14をもつ構造となっている。従来の技術での熱侵入
に関する説明を参照すると、庫内延長部4hに設けた第
2閉塞部4gの封止作用の追加により、第2の方式と同
様に単独パッキン構造での(1)パッキンの幅方向と
(2)箱体の表面に沿う方向の熱侵入量が低減されると
共に、2重パッキン構造のように追加された空気層の断
熱効果も利用できるので、従来の単独パッキン構造より
パッキンとその周辺部分としての断熱性能が向上され
る。また、この方式では庫内延長部4hの固定を、第2
閉塞部4gのさらに庫内側で固定突起4fを扉内板10
の表面の固定穴13にはめ込むことで行っているので、
従来の2重パッキン構造で見られたような、固定部の厚
さのために第2閉塞部4gの弾性変形可能な部分が薄く
なって耐久性の問題を生ずるようなことはない。
【0064】第2閉塞部4gの構造として、内部に空気
室4cや緩衝断熱部材14を備えたり表面に微小ヒレ列
を形成することを示したが、いずれも薄い構造で十分な
柔軟性をもたせるのに有効である。また、改善対象のパ
ッキンが意匠性の点で問題がなく、この方式の採用も適
正に行うのであれば、この方式において新たに意匠性の
問題を生ずることもない。
【0065】以上のように、本発明になる第3の方式に
より、単独パッキン構造の構成において、断熱性能と耐
久性と意匠性とを同時に高いレベルで達成できるパッキ
ンまたはパッキンとその周辺部分を備えた冷蔵庫を実現
することができる。
【0066】次に、本発明になる第4の方式の冷蔵庫、
即ち、従来の2重パッキン構造に対して弾性変形により
当接する第2パッキンの高さを増やせるように設置した
構成の冷蔵庫について説明する。図9は、第1の実施形
態における冷蔵庫の扉を閉めた状態のパッキン周辺の部
分断面図を示し、図10乃至図12は、第2乃至第4の
実施形態における冷蔵庫の同様な部分断面図である。
【0067】図9乃至図12に示す第1乃至第4の実施
形態の冷蔵庫では、対象としたパッキンの種類や、この
方式特有の部分以外のパッキンとその周辺部分の構造
は、前述の本発明になる第1の方式や従来の技術での2
重パッキン構造の場合と同一であり、ここでは説明は省
く。この方式の冷蔵庫では、第2パッキン15が扉内板
10の庫内への突き出し部の表面や内箱6の前面四周よ
り内側の表面に設置される両方の場合について、第2パ
ッキン15の固定部15c、固定突起15d付近や閉塞
部15aが当接する対向面付近を部分的に窪ませること
により、弾性変形により封止作用を行う第2パッキン1
5の高さを従来の2重パッキン構造の場合より増やせる
ようにした。図9の第1の実施形態では第2パッキン1
5は扉内板10の表面に設置され内部に空気室15bを
もつ構造、図10の第2の実施形態では第2パッキン1
5は内箱6の表面に設置され、内部に空気室15bをも
たない代わりに表面に庫内冷気12を封止する方向に配
列された微小ヒレ列が形成された構造、図11の第3の
実施形態では第2パッキン15は扉内板10の表面に設
置され内部に緩衝断熱部材14を備えた構造、そして図
12の第4の実施形態では第2パッキン15は内箱6の
表面に設置され、内部に緩衝断熱部材14を備えると共
に閉塞部15aに微小ヒレ列が形成された構造となって
いる。
【0068】従来の技術での2重パッキン構造の改善案
に関する説明を参照すると、第2パッキン15が封止作
用をする扉内板10の庫内側への突き出し部の表面と内
箱6の表面との隙間は約5mmと狭いが、固定部付近や
対向面付近を部分的に窪ませたため第2パッキン15の
高さをそれより大きくでき、扉3の開閉操作に伴う第2
パッキン15の高さの変化率、即ち高さ方向の歪みが小
さくなるため、従来の方式の2重パッキン構造のように
耐久性または断熱性能と耐久性の両立が問題となること
はない。また、固定部付近や対向面付近を部分的に窪ま
せるだけなので、冷蔵庫の収納性低下等の影響は許容で
きる範囲内に抑えることもできる。各実施の形態で第2
パッキン15の構造として、内部に空気室15bや緩衝
断熱部材14を備えたり表面に微小ヒレ列を形成するこ
とを示したが、いずれも第2パッキン15に十分な柔軟
性をもたせるのに有効である。また、この方式では、パ
ッキンとその周辺部分の断熱性能は2重パッキン構造と
して基本的な変化はないから従来のものと同様に高く、
改善対象やこの方式の採用も適正であれば、この方式に
おいて新たに意匠性の問題を生ずることもない。
【0069】以上のように、本発明になる第4の方式に
より、2重パッキン構造の構成において、断熱性能と耐
久性と意匠性とを同時に高いレベルで達成できるパッキ
ンまたはパッキンとその周辺部分を備えた冷蔵庫を実現
することができる。
【0070】次に、本発明になる第5の方式の冷蔵庫、
即ち、従来の2重パッキン構造に対して第2パッキンを
磁力作用により変形させるようにした構成の冷蔵庫につ
いて説明する。図13は、第1の実施形態における冷蔵
庫の扉を閉めた状態のパッキン周辺の部分断面図を示
し、図14は、第2の実施形態における冷蔵庫の同様な
部分断面図である。
【0071】図13および図14に示す第1および第2
の実施形態の冷蔵庫でも、対象としたパッキンの種類
や、この方式特有の部分以外のパッキンとその周辺部分
の構造は、前述の本発明になる第1の方式や従来の技術
での2重パッキン構造の改善案の場合と同一であり、こ
こでは説明は省く。この方式の冷蔵庫では、第2パッキ
ン15を磁力作用により変形させるようにしたものであ
る。図13の第1の実施形態では第2パッキン15は扉
内板10の庫内側への突き出し部の表面に設置され、固
定部15c以外はヒレ状で先端の閉塞部15aの内部に
マグネット15fをもつ構造、図14の第2の実施形態
では第2パッキン15は扉内板10の庫内側への突き出
し部の表面に閉塞部15aがパッキン4の閉塞部4aと
平行になるように設置され、閉塞部15aの内側にマグ
ネット15fと空気室15bをもつ構造となっており、
共に第2パッキン15の対向面となる部分の内箱6の表
面には着磁部材16(鋼板等の強磁性体製)が設置され
ている。
【0072】従来の技術での2重パッキン構造の改善案
に関する説明を参照すると、第2パッキン15が封止作
用をする扉内板10の庫内側への突き出し部の表面と内
箱6の表面との隙間は約5mmと狭いが、第2パッキン
15の閉塞部15aはマグネット15fと着磁部材16
との吸引力によって扉3の閉操作の最後や扉3の開操作
の初期に限った少ない変形量で封止作用ができるので、
封止作用のためにある程度大きな変形が必要な弾性変形
による第2パッキンのような耐久性または断熱性能と耐
久性の両立の問題は現れない。また、この方式では、パ
ッキンとその周辺部分の断熱性能は2重パッキン構造と
して基本的な変化はないから従来のものと同様に高く、
改善対象やこの方式の採用も適正であれば、この方式に
おいて新たに意匠性の問題を生ずることもない。
【0073】以上のように、本発明になる第5の方式に
より、2重パッキン構造の構成において、断熱性能と耐
久性と意匠性とを同時に高いレベルで達成できるパッキ
ンまたはパッキンとその周辺部分を備えた冷蔵庫を実現
することができる。
【0074】次に、本発明になる第6の方式の冷蔵庫、
即ち、従来の2重パッキン構造に対して第2パッキンを
移動または回転する機構をもった可動式のものとした構
成の冷蔵庫について説明する。図15および図16は、
第1の実施形態における冷蔵庫の扉を閉めた状態および
扉を開けた状態のパッキン周辺の部分断面図を示し、図
17および図18は、第2の実施形態における冷蔵庫の
同様な部分断面図であり、図19および図20は、第3
の実施形態における冷蔵庫の同様な部分断面図であり、
図21および図22は、第4の実施形態における冷蔵庫
の同様な部分断面図であり、そして図23は、第5の実
施形態における冷蔵庫の扉を閉めた状態のパッキン周辺
の部分断面図である。
【0075】図15ないし図20に示す第1ないし第3
の実施形態の冷蔵庫でも、対象としたパッキンの種類
や、この方式特有の部分以外のパッキンとその周辺部分
の構造は、前述の本発明になる第1の方式や従来の技術
での2重パッキン構造の改善案の場合と同一であり、こ
こでは説明は省く。この方式の冷蔵庫では、第2パッキ
ンを移動または回転する機構をもった可動式にしたもの
である。
【0076】図15および図16に示す第1の実施形態
では、第2可動パッキン17は扉内板10の庫内側への
突き出し部の表面に設置され、閉塞部17aも含め第2
可動パッキン17は回転支点17bで回転自由に固定さ
れており、扉3の閉状態では内箱6の前面との接触によ
り反対側の駆動部17cから反時計回りの力を受けて、
対向面である内箱6の表面に当接して封止作用を行う。
逆に扉3の開状態では、駆動部17cに代わりばね17
dからの時計回り(矢印C)の力を受けて、扉3の扉内
板10の突き出し部の表面付近に収納されるので扉3の
操作に支障が生じることはない。
【0077】図17および図18に示す第2の実施形態
では、第2可動パッキン17は内箱6の前面とそれより
庫内側の表面との角部に設置され、扉3の開閉に伴う回
転方向は逆となるが、ほぼ第1の実施形態と同様な回転
による封止作用を行う。
【0078】図19および図20に示す第3の実施形態
では、第2可動パッキン17は内箱6の前面とそれより
庫内側の表面との角部に設置され、閉塞部17aも含め
第2可動パッキン17はガイド17e内をで移動できる
ようになっている。扉3の閉状態では、第2可動パッキ
ン17に接続されたばね17d(常に第2可動パッキン
17をガイド17e内に引き戻す作用をする)が駆動部
17cからの力(扉3の扉内板10表面との接触によ
る)により引き延ばされるので、閉塞部17aは対向面
である扉3の庫内側突き出し部の扉内板10表面に当接
して封止作用を行う。逆に扉3の開状態では、駆動部1
7cの力がなくなり(矢印Dに移動するが扉内板10表
面から離れるため)ばね17dからの引き戻す力(矢印
Cの方向)を受けて、閉塞部17aは内箱6の表面付近
に収納されるので扉3の操作に支障が生じることはな
い。
【0079】図21および図22に示す第4の実施形態
では、第3の実施形態と同様に、第2可動パッキン17
は内箱6の前面とそれより庫内側の表面との角部に設置
され、扉3の開閉に伴う閉塞部17aの移動による封止
作用を行うが、駆動部17cの第2可動パッキン17内
のガイド17eの方向が傾斜している点がやや異なる。
そして図23に示す第5の実施形態では、第2可動パッ
キン17は内箱6の前面より庫内側の表面に設置され、
閉塞部17aも含め第2可動パッキン17は回転支点1
7bで回転自由に固定されており、かつ先端の閉塞部1
7aの内部にマグネット17f、回転支点17b付近に
ばね17d(常に第2可動パッキン17を内箱6内に引
き戻す作用をする)、そして対向面となる扉3の突き出
し部の扉内板10表面には着磁部材16を備えている。
扉3の閉状態ではマグネット17fと着磁部材16の吸
引力がばね17dに勝って閉塞部17aが扉内板10表
面に当接し封止作用を行い、逆に扉3の開状態ではばね
17dの力だけとなって第2可動パッキン17は内箱6
内に引き戻されるので扉3の操作に支障が生じることは
ない。
【0080】従来の技術での2重パッキン構造の改善案
に関する説明を参照すると、第2可動パッキン17が封
止作用をする扉内板10の庫内側への突き出し部の表面
と内箱6の表面との隙間は約5mmと狭いが、第2可動
パッキン17の閉塞部17aは回転または移動の機構を
もち扉3の閉操作の最後や扉3の開操作の初期だけに動
いて確実に封止作用を行うので、封止作用のためにある
程度大きな変形が必要な弾性変形による第2パッキンの
ような耐久性または断熱性能と耐久性の両立の問題は現
れない。また、この方式では、パッキンとその周辺部分
の断熱性能は2重パッキン構造として基本的な変化はな
いから従来のものと同様に高く、改善対象やこの方式の
採用も適正であれば、この方式において新たに意匠性の
問題を生ずることもない。
【0081】以上のように、本発明になる第6の方式に
より、2重パッキン構造の構成において、断熱性能と耐
久性と意匠性とを同時に高いレベルで達成できるパッキ
ンまたはパッキンとその周辺部分を備えた冷蔵庫を実現
することができる。
【0082】さらに、本発明の第7の方式の冷蔵庫、即
ち、本発明になる第4〜第6の方式の冷蔵庫において、
パッキンと第2パッキンの間に区画パッキンを設置した
構成の冷蔵庫について説明する。図24は、その一実施
形態における冷蔵庫の上半分の正面図である。
【0083】図24に示す一実施形態の冷蔵庫でも、対
象としたパッキンの種類や、この方式特有の部分以外の
パッキンとその周辺部分の構造は、前述の本発明になる
第1の方式や従来の技術での2重パッキン構造の改善案
の場合と同一であり、ここでは説明は省く。この方式で
は、本発明になる第4の方式の冷蔵庫1の扉3の裏面四
周に設けられたパッキン4と第2パッキン15の間に、
両者が設置された貯蔵区画の四周の周の長さ(矢印Eの
方向)を分割する形で、しかも両者の側面にほぼ直交す
る形で延在する区画パッキン18を設置した場合となっ
ている。この区画パッキン18により、パッキンと第2
パッキンとの間の空気層が複数部分に区画されるので、
第2パッキン15の一部分で気密性が低下してパッキン
4と第2パッキン15との間の空気層の一部分の区画に
庫内冷気の流れ込みが起きても、他の区画にはその影響
は及ばず、2重パッキン構造としての断熱性能の低下を
従来のものより少なくすることができる。また、この方
式では、改善対象や追加する区画パッキンに耐久性や意
匠性の点で適正なものを選択すれば、この方式において
新たに耐久性や意匠性の問題を生ずることもない。
【0084】以上のように、本発明になる第7の方式に
より、2重パッキン構造の構成において、断熱性能と耐
久性と意匠性とを同時に高いレベルで達成できるパッキ
ンまたはパッキンとその周辺部分を備えた冷蔵庫を実現
することができる。
【0085】以上の本発明になる各方式の冷蔵庫につい
てのパッキンとその周辺部分の構造の説明では、対象を
箱体の上下左右の外周壁と扉との間のパッキンで現状の
家庭用冷蔵庫での典型的な構造・材質に相当する場合に
限った。しかしながら、既に従来の技術のところでも述
べたように、箱体の上下に並んだ貯蔵区画間の仕切り壁
と扉との間のパッキンの場合でも、新構造や業務用のも
ので一部の構造・材質が異なる冷蔵庫の場合でも、柔軟
性等を利用して封止するというパッキンとしての機能が
同じであれば、本発明に関係した対象として同様に考え
ることができる。
【0086】
【発明の効果】本発明の冷蔵庫によれば、従来方式の独
立パッキン構造における断熱性能の問題点、および従来
方式の2重パッキン構造における断熱性能や耐久性や意
匠性の問題点を効果的に改善できるので、断熱性能と耐
久性と意匠性とを同時に高いレベルで達成できるパッキ
ンまたはパッキンとその周辺部分を備えた冷蔵庫を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる第1の方式の冷蔵庫における第1
の実施形態についての、扉を閉めた状態のパッキン周辺
の部分断面図である。
【図2】本発明になる第1の方式の冷蔵庫における第2
の実施形態についての、扉を閉めた状態のパッキン周辺
の部分断面図である。
【図3】本発明になる第2の方式の冷蔵庫における第1
の実施形態についての、扉を閉めた状態のパッキン周辺
の部分断面図である。
【図4】本発明になる第2の方式の冷蔵庫における第2
の実施形態についての、扉を閉めた状態のパッキン周辺
の部分断面図である。
【図5】本発明になる第2の方式の冷蔵庫における第3
の実施形態についての、扉を閉めた状態のパッキン周辺
の部分断面図である。
【図6】本発明になる第3の方式の冷蔵庫における第1
の実施形態についての、扉を閉めた状態のパッキン周辺
の部分断面図である。
【図7】本発明になる第3の方式の冷蔵庫における第2
の実施形態についての、扉を閉めた状態のパッキン周辺
の部分断面図である。
【図8】本発明になる第3の方式の冷蔵庫における第3
の実施形態についての、扉を閉めた状態のパッキン周辺
の部分断面図である。
【図9】本発明になる第4の方式の冷蔵庫における第1
の実施形態についての、扉を閉めた状態のパッキン周辺
の部分断面図である。
【図10】本発明になる第4の方式の冷蔵庫における第
2の実施形態についての、扉を閉めた状態のパッキン周
辺の部分断面図である。
【図11】本発明になる第4の方式の冷蔵庫における第
3の実施形態についての、扉を閉めた状態のパッキン周
辺の部分断面図である。
【図12】本発明になる第4の方式の冷蔵庫における第
4の実施形態についての、扉を閉めた状態のパッキン周
辺の部分断面図である。
【図13】本発明になる第5の方式の冷蔵庫における第
1の実施形態についての、扉を閉めた状態のパッキン周
辺の部分断面図である。
【図14】本発明になる第5の方式の冷蔵庫における第
2の実施形態についての、扉を閉めた状態のパッキン周
辺の部分断面図である。
【図15】本発明になる第6の方式の冷蔵庫における第
1の実施形態についての、扉を閉めた状態のパッキン周
辺の部分断面図である。
【図16】図15に示した冷蔵庫の、扉を開けた状態の
パッキン周辺の部分断面図である。
【図17】本発明になる第6の方式の冷蔵庫における第
2の実施形態についての、扉を閉めた状態のパッキン周
辺の部分断面図である。
【図18】図17に示した冷蔵庫の、扉を開けた状態の
パッキン周辺の部分断面図である。
【図19】本発明になる第6の方式の冷蔵庫における第
3の実施形態についての、扉を閉めた状態のパッキン周
辺の部分断面図である。
【図20】図19に示した冷蔵庫の、扉を開けた状態の
パッキン周辺の部分断面図である。
【図21】本発明になる第6の方式の冷蔵庫における第
4の実施形態についての、扉を閉めた状態のパッキン周
辺の部分断面図である。
【図22】図21の冷蔵庫についての、扉を開けた状態
のパッキン周辺の部分断面図である。
【図23】本発明になる第6の方式の冷蔵庫における第
5の実施形態についての、扉を閉めた状態のパッキン周
辺の部分断面図である。
【図24】本発明になる第7の方式の冷蔵庫における一
実施形態についての、冷蔵庫上半分の正面図である。
【図25】従来の冷蔵庫全体の斜視図である。
【図26】従来のパッキンを備えた冷蔵庫の、扉を閉め
た状態のパッキン周辺の部分断面図である。
【図27】従来のパッキンと第2パッキンを備えた冷蔵
庫の、扉を閉めた状態のパッキン周辺の部分断面図であ
る。
【符号の説明】
2…箱体、3…扉、4…パッキン、5…外箱、6…内
箱、7…断熱部材、9…扉外板、14…緩衝断熱部材、1
5…第2パッキン、17…第2可動パッキン、18…区
画パッキン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石岡 輝一 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱体と、該箱体内に形成された貯蔵区画に
    対応する一つ以上の扉と、該扉の裏面四周に設けられた
    パッキンとを有し、前記扉を閉めた場合には少なくとも
    前記箱体の貯蔵区画の前面四周と前記パッキンの表面と
    が当接することにより前記箱体内部の冷気を封止する構
    造となっている冷蔵庫において、前記パッキンの最も庫
    内側に位置するヒレの先端を前記扉の扉内板に接着また
    は固定により密着させたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】箱体と、該箱体内に形成された貯蔵区画に
    対応する一つ以上の扉と、該扉の裏面四周に設けられた
    パッキンとを有し、前記扉を閉めた場合には少なくとも
    前記箱体の貯蔵区画の前面四周と前記パッキンの表面と
    が当接することにより前記箱体内部の冷気を封止する構
    造となっている冷蔵庫において、前記箱体の貯蔵区画の
    前面四周に対向する全てまたは一部の範囲について前記
    パッキンの表面が庫外寄りと庫内寄りの部分に分割され
    ており、前記扉を閉めた場合には、前記パッキンの庫外
    寄り表面は前記箱体の貯蔵区画の前面四周の庫外側を磁
    力作用によるパッキンの変形またはパッキン自体の弾性
    変形により封止する閉塞部となり、かつ前記パッキンの
    庫内寄り表面は前記箱体の貯蔵区画の前面四周の庫内側
    をパッキン自体の弾性変形により封止する第2閉塞部と
    なることを特徴とする冷蔵庫。
  3. 【請求項3】箱体と、該箱体内に形成された貯蔵区画に
    対応する一つ以上の扉と、該扉の裏面四周に設けられた
    パッキンとを有し、前記扉を閉めた場合には少なくとも
    前記箱体の貯蔵区画の前面四周と前記パッキンの表面と
    が当接することにより前記箱体内部の冷気を封止する構
    造となっている冷蔵庫において、前記箱体の貯蔵区画の
    前面四周に対向する全てまたは一部の範囲について前記
    パッキンを前面四周より庫内側に前記扉の扉内板に沿っ
    て延長し、前記扉を閉めた場合には、前記パッキンの庫
    外寄り表面は前記箱体の貯蔵区画の前面四周の庫外側を
    磁力作用またはパッキン自体の弾性変形により封止する
    閉塞部となり、かつ前記パッキンの延長部分の表面の一
    部は前記箱体の貯蔵区画の前面四周より庫内側の位置で
    前記箱体の内箱表面四周または内箱と仕切り内板からな
    る表面四周と前記扉の扉内板表面との隙間をパッキン自
    体の弾性変形により封止する第2閉塞部となり、かつ前
    記パッキンの延長部分は第2閉塞部より庫内側の位置で
    固定されていることを特徴とする冷蔵庫。
  4. 【請求項4】箱体と、該箱体内に形成された貯蔵区画に
    対応する一つ以上の扉と、該扉の裏面四周に設けられた
    パッキンと、前記箱体の貯蔵区画の前面より庫内側の位
    置で貯蔵区画の四周の全てまたは一部の範囲に相当する
    前記箱体の内箱表面または内箱と仕切り内板からなる表
    面に設けられた第2パッキンとを有し、前記扉を閉めた
    場合には前記箱体の貯蔵区画の前面四周と前記パッキン
    の表面とが当接し、かつ前記箱体の貯蔵区画の前面四周
    より庫内側の位置で前記扉の扉内板の表面と前記第2パ
    ッキンの表面とがパッキン自体の弾性変形により当接す
    ることにより前記箱体内部の冷気を封止する構造となっ
    ている冷蔵庫において、前記第2パッキンを前記箱体の
    内箱表面または内箱と仕切り内板からなる表面を部分的
    に窪ませて設置するか、または前記第2パッキンの表面
    が当接する前記扉の扉内板表面を部分的に窪ませた形状
    とすることにより、前記第2パッキンの高さを前記第2
    パッキンの設置位置周辺の前記箱体の内箱表面または内
    箱と仕切り内板からなる表面と前記扉の扉内板表面との
    隙間より大きくしたことを特徴とする冷蔵庫。
  5. 【請求項5】箱体と、該箱体内に形成された貯蔵区画に
    対応する一つ以上の扉と、該扉の裏面四周に設けられた
    パッキンと、前記箱体の貯蔵区画の前面より庫内側の位
    置で貯蔵区画の四周の全てまたは一部の範囲に相当する
    前記扉の扉内板の表面に設けられた第2パッキンとを有
    し、前記扉を閉めた場合には前記箱体の貯蔵区画の前面
    四周と前記パッキンの表面とが当接し、かつ前記箱体の
    貯蔵区画の前面四周より庫内側の位置で前記箱体の内箱
    表面または内箱と仕切り内板からなる表面と前記第2パ
    ッキンの表面とがパッキン自体の弾性変形により当接す
    ることにより前記箱体内部の冷気を封止する構造となっ
    ている冷蔵庫において、前記第2パッキンを前記扉の扉
    内板の表面を部分的に窪ませて設置するか、または前記
    第2パッキンの表面が当接する前記箱体の内箱表面また
    は内箱と仕切り内板からなる表面を部分的に窪ませるこ
    とにより、前記第2パッキンの高さを前記第2パッキン
    の設置位置周辺の前記箱体の内箱表面または内箱と仕切
    り内板からなる表面と前記扉の扉内板表面との隙間より
    大きくしたことを特徴とする冷蔵庫。
  6. 【請求項6】箱体と、該箱体内に形成された貯蔵区画に
    対応する一つ以上の扉と、該扉の裏面四周に設けられた
    パッキンと、前記箱体の貯蔵区画の前面より庫内側の位
    置で貯蔵区画の四周の全てまたは一部の範囲に相当する
    前記箱体の内箱表面または内箱と仕切り内板からなる表
    面に設けられた第2パッキンとを有し、前記扉を閉めた
    場合には前記箱体の貯蔵区画の前面四周と前記パッキン
    の表面とが当接し、かつ前記箱体の貯蔵区画の前面四周
    より庫内側の位置で前記扉の扉内板の表面と前記第2パ
    ッキンの表面とが当接することにより前記箱体内部の冷
    気を封止する構造となっている冷蔵庫において、前記第
    2パッキンの封止効果を磁力作用によるパッキンの変形
    により得るようにしたことを特徴とする冷蔵庫。
  7. 【請求項7】箱体と、該箱体内に形成された貯蔵区画に
    対応する一つ以上の扉と、該扉の裏面四周に設けられた
    パッキンと、前記箱体の貯蔵区画の前面より庫内側の位
    置で貯蔵区画の四周の全てまたは一部の範囲に相当する
    前記扉の扉内板の表面に設けられた第2パッキンとを有
    し、前記扉を閉めた場合には前記箱体の貯蔵区画の前面
    四周と前記パッキンの表面とが当接し、かつ前記箱体の
    貯蔵区画の前面四周より庫内側の位置で前記箱体の内箱
    表面または内箱と仕切り内板からなる表面と前記第2パ
    ッキンの表面とが当接することにより前記箱体内部の冷
    気を封止する構造となっている冷蔵庫において、前記第
    2パッキンの封止効果を磁力作用によるパッキンの変形
    により得るようにしたことを特徴とする冷蔵庫。
  8. 【請求項8】箱体と、該箱体内に形成された貯蔵区画に
    対応する一つ以上の扉と、該扉の裏面四周に設けられた
    パッキンと、前記箱体の貯蔵区画の前面ないし前面より
    庫内側の位置で貯蔵区画の四周の全てまたは一部の範囲
    に相当する前記箱体の内箱表面または内箱と仕切り内板
    からなる表面に設けられた第2パッキンとを有し、前記
    扉を閉めた場合には前記箱体の貯蔵区画の前面四周と前
    記パッキンの表面とが当接し、かつ前記箱体の貯蔵区画
    の前面四周より庫内側の位置で前記扉の扉内板の表面と
    前記第2パッキンの表面とが当接することにより前記箱
    体内部の冷気を封止する構造となっている冷蔵庫におい
    て、前記扉の開閉操作時に前記第2パッキンが移動また
    は回転する機構をもつことにより前記第2パッキンの封
    止効果を得るようにしたことを特徴とする冷蔵庫。
  9. 【請求項9】箱体と、該箱体内に形成された貯蔵区画に
    対応する一つ以上の扉と、該扉の裏面四周に設けられた
    パッキンと、前記箱体の貯蔵区画の前面より庫内側の位
    置で貯蔵区画の四周の全てまたは一部の範囲に相当する
    前記扉の扉内板の表面に設けられた第2パッキンとを有
    し、前記扉を閉めた場合には前記箱体の貯蔵区画の前面
    四周と前記パッキンの表面とが当接し、かつ前記箱体の
    貯蔵区画の前面四周より庫内側の位置で前記箱体の内箱
    表面または内箱と仕切り内板からなる表面と前記第2パ
    ッキンの表面とが当接することにより前記箱体内部の冷
    気を封止する構造となっている冷蔵庫において、前記扉
    の開閉操作時に前記第2パッキンを移動または回転させ
    る機構を動作させることにより前記第2パッキンの封止
    効果を得るようにしたことを特徴とする冷蔵庫。
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