JPH10259129A - 血管新生阻害剤 - Google Patents

血管新生阻害剤

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JPH10259129A
JPH10259129A JP10039508A JP3950898A JPH10259129A JP H10259129 A JPH10259129 A JP H10259129A JP 10039508 A JP10039508 A JP 10039508A JP 3950898 A JP3950898 A JP 3950898A JP H10259129 A JPH10259129 A JP H10259129A
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JP
Japan
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group
compound
benzamide
nmr
ppm
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Application number
JP10039508A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Harada
弘 原田
Masayuki Isaji
正幸 伊佐治
Hiroshi Kusama
▲寛▼ 草間
Yasuo Takehana
泰雄 竹花
Yoshiisa Nonaka
義功 野中
Koji Kamata
晃爾 鎌田
Yukihiko Hotei
之彦 布袋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kissei Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kissei Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛細血管内皮細胞の増殖抑制作用を有し、血
管新生に係わる疾患の予防および治療剤として有用な医
薬品組成物を提供する。 【解決手段】 【化1】 〔RはH,ハロゲン,OH,アルキル,アルコキシ
等、R、RはH,アルコキシ等、Bは−NR
(R、RはH,アルキル,シクロアルキルアルキル
等),−NH(CH−A−R〔Aは単結合,−
O−(CH−(mは2〜6),−N(R)(C
−(RはH,置換可アルキル基、pは2〜
6)、RはOH,置換可アミノ基、nは2〜6〕,置
換可アリールアミノ又はヒドロキシアミノ〕の2−アシ
ルアミノベンズアミド誘導体またはそれらの塩を有効成
分として含有することを特徴とするリウマチ性関節炎、
乾癬症、糖尿病性網膜症、血管新生性緑内障等の血管新
生に起因する疾患の予防および治療剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は血管新生阻害剤とし
て有用な医薬品組成物に関するものである。
【0002】さらに詳しく述べれば本発明は、一般式
【0003】
【化2】
【0004】〔式中のRは水素原子、ハロゲン原子、
水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキ
シ低級アルコキシ基、シクロアルキルアルコキシ基、ア
ラルキルオキシ基、低級アシル基、ニトロ基、シアノ
基、低級アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよ
いアミノ基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニ
ル基または低級アルキルスルホニル基であり、Rおよ
びRは同じでも異なっていてもよく、それぞれ水素原
子または低級アルコキシ基であり、または両者で一緒に
なって酸素原子を介する低級アルキレン基を形成しても
よく、Bは一般式
【0005】−N(R)(R
【0006】(式中のR及びRは同じでも異なって
いてもよく、それぞれ水素原子、低級アルキル基、シク
ロアルキルアルキル基またはアラルキル基である)で表
される基、一般式
【0007】−NH−(CH−A−R
【0008】〔式中のAは単結合、一般式 −O−(CH
【0009】(式中のmは2〜6の整数である)で表さ
れる基または一般式
【0010】−N(R)(CH
【0011】(式中のRは水素原子または置換基とし
て水酸基、低級アルキル基でモノまたはジ置換されてい
てもよいアミノ基を有していてもよい低級アルキル基で
あり、pは2〜6の整数である)で表される基であり、
は水酸基、低級アルキル基でモノまたはジ置換され
ていてもよいアミノ基であり、nは2〜6の整数であ
る〕で表される基、置換基としてカルボキシル基を有し
ていてもよいアリールアミノ基またはヒドロキシアミノ
基である〕で表される2−アシルアミノベンズアミド誘
導体またはそれらの薬理学的に許容される塩を有効成分
として含有することを特徴とする血管新生に係わる疾患
の予防および治療剤に関するものである。
【0012】血管新生に係わる疾患としては、血管新生
がその発症原因の一つとして関与して発症する各種疾
患、例えば、リウマチ性関節炎、乾癬症、浮腫性硬化
症、糖尿病性網膜症、未熟児性網膜症、鎌状赤血球網膜
症、網膜静脈閉塞症、角膜移植または白内障手術に伴う
血管新生、血管新生性緑内障、虹彩ルベオーシス、老人
性円板状黄斑部変性症、各種腫瘍、粥状動脈硬化単外膜
の異常毛細血管網、コンタクトレンズ長期装用による角
膜内の血管新生などを挙げることができる。
【0013】
【従来の技術】血管新生とは、一般的に、プロテアーゼ
による血管の基底膜の消化・破壊、血管内皮細胞の遊走
・増殖および血管内皮細胞の分化による管腔形成、そし
て血管の再構成を伴う現象である。血管新生は生理的に
は黄体形成や胎盤形成に際して出現するもので、病態下
では上述したような疾患において出現する。例えば、網
膜症においては、先ず既存の網膜血管周囲の基底膜およ
び硝子体までのあいだに介在する網膜組織が破壊され、
次いで既存の血管を構成する血管内皮細胞が網膜組織の
破壊部位の間隙から遊走し、遊走した血管内皮細胞の隙
間を埋めるように血管内皮細胞が増殖した後、網膜硝子
体へ遊走した血管内皮細胞が血管を再構成することによ
り血管新生が進展する。
【0014】血管新生は種々の疾患と関係があり、例え
ば、上記疾患の発症あるいは進行過程に深く関わってい
る。従って、これらの疾患の予防または治療に向けて、
血管新生を阻害する物質を模索すべく鋭意研究が活発に
推進されている。例えば、血管新生阻害剤としては、血
管内皮細胞の増殖阻害作用を有する微生物代謝産物フマ
ギリン類縁体、コラゲナーゼ活性を阻害する作用を有す
るテトラサイクリン系抗生物質、ヘパリン結合性血管新
生因子の受容体への結合抑制作用を有する微生物由来D
−グルコ−ガラクタン硫酸等の薬剤が知られている。し
かしながら、前記一般式(I)で表される2−アシルア
ミノベンズアミド誘導体が毛細血管内皮細胞の増殖を抑
制することは何ら開示されておらず、血管新生阻害剤と
して有用であることは全く知られていない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】現在、血管新生阻害剤
として臨床的には未だ満足すべき薬剤はないため、血管
新生に係わる上記疾患には十分な治療方法がない。特に
糖尿病性網膜症においては、外科的治療法を施行しない
限り新生血管の退縮は見られず、その新生血管からの出
血による視力障害が問題となっていることから、血管新
生に対して優れた効果を示す薬剤の開発が大いに切望さ
れている。これに対して、本発明は、血管新生を抑制す
る新規な血管新生阻害剤を提供することを目的とするも
のである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者らは血管新生に
対して抑制効果を示す化合物を見いだすべく鋭意研究し
た結果、前記一般式(I)で表される2−アシルアミノ
ベンズアミド誘導体がヒト毛細血管内皮細胞の増殖を顕
著に抑制する作用を有することを見出し、血管新生阻害
剤として極めて有用であるという知見を得、本発明をな
すに至った。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、一般式
【0018】
【化3】
【0019】〔式中のRは水素原子、ハロゲン原子、
水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキ
シ低級アルコキシ基、シクロアルキルアルコキシ基、ア
ラルキルオキシ基、低級アシル基、ニトロ基、シアノ
基、低級アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよ
いアミノ基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニ
ル基または低級アルキルスルホニル基であり、Rおよ
びRは同じでも異なっていてもよく、それぞれ水素原
子または低級アルコキシ基であり、または両者で一緒に
なって酸素原子を介する低級アルキレン基を形成しても
よく、Bは一般式
【0020】−N(R)(R
【0021】(式中のR及びRは同じでも異なって
いてもよく、それぞれ水素原子、低級アルキル基、シク
ロアルキルアルキル基またはアラルキル基である)で表
される基、一般式
【0022】−NH−(CH−A−R
【0023】〔式中のAは単結合、一般式
【0024】−O−(CH
【0025】(式中のmは2〜6の整数である)で表さ
れる基または一般式
【0026】−N(R)(CH
【0027】(式中のRは水素原子または置換基とし
て水酸基、低級アルキル基でモノまたはジ置換されてい
てもよいアミノ基を有していてもよい低級アルキル基で
あり、pは2〜6の整数である)で表される基であり、
は水酸基、低級アルキル基でモノまたはジ置換され
ていてもよいアミノ基であり、nは2〜6の整数であ
る〕で表される基、置換基としてカルボキシル基を有し
ていてもよいアリールアミノ基またはヒドロキシアミノ
基である〕で表される2−アシルアミノベンズアミド誘
導体またはそれらの薬理学的に許容される塩を有効成分
として含有する血管新生に係わる疾患の予防および治療
剤に関するものである。
【0028】前記一般式(I)で表される化合物におい
て、低級アルキル基とは、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、se
c−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソ
ペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、
ヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖状または枝分かれ状
のアルキル基をいい、低級アルコキシ基とは、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブ
トキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、te
rt−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオ
キシ基、ネオペンチルオキシ基、tert−ペンチルオ
キシ基、ヘキシルオキシ基等の炭素数1〜6の直鎖状ま
たは枝分かれ状のアルコキシ基をいう。
【0029】低級アルコキシカルボニル基とは、メトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカ
ルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカ
ルボニル基、イソブトキシカルボニル基、sec−ブト
キシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、
ペンチルオキシカルボニル基、イソペンチルオキシカル
ボニル基、ネオペンチルオキシカルボニル基、tert
−ペンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボ
ニル基等の炭素数2〜7の直鎖状または枝分かれ状のア
ルコキシカルボニル基をいう。
【0030】アリール基とは、フェニル基、ナフチル基
等の芳香族炭化水素基をいい、アラルキル基とは、前記
アリール基で置換された前記低級アルキル基をいい、ア
ラルキルオキシ基とは、前記アリール基で置換された前
記低級アルコキシ基をいい、シクロアルキル基とは3〜
7員環の環状アルキル基をいい、シクロアルキルアルキ
ル基とは前記シクロアルキル基で置換された前記低級ア
ルキル基をいい、シクロアルキルアルコキシ基とは前記
シクロアルキル基で置換された前記低級アルコキシ基を
いう。
【0031】また、ハロゲン原子とはフッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子をいい、低級アシル基と
は、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基等の直鎖
状又は枝分かれ状の炭素数2〜7のアルキルカルボニル
基をいい、低級アルキルスルホニル基とは、メタンスル
ホニル基、エタンスルホニル基等の直鎖状又は枝分かれ
状の炭素数1〜6のアルキルスルホニル基をいう。
【0032】酸素原子を介する低級アルキレン基とはメ
チレンジオキシ基、エチレンジオキシ基等の酸素原子を
含む炭素数1〜6のアルキレン基をいう。
【0033】本発明者らは、ヒト毛細血管内皮細胞を用
いたin vitroの血管新生阻害作用確認試験にお
いて、前記一般式(I)で表される2−アシルアミノベ
ンズアミド誘導体が有意にヒト毛細血管内皮細胞の増殖
を抑制することを確認した。
【0034】このように、前記一般式(I)で表される
2−アシルアミノベンズアミド誘導体はヒト毛細血管に
おいて優れた内皮細胞の増殖抑制効果を有するものであ
り、血管新生阻害剤として有用な化合物であり、血管新
生に係わる疾患の予防および治療剤として極めて有用な
化合物である。
【0035】従って、前記一般式(I)で表される2−
アシルアミノベンズアミド誘導体を有効成分として用い
ることにより、血管新生阻害剤として有用な医薬品組成
物を製造することができる。
【0036】有効成分である前記一般式(I)で表され
る2−アシルアミノベンズアミド誘導体およびそれらの
薬理学的に許容される塩は一部公知化合物であり、その
製法は種々知られており(例えば、Egypt.J.C
hem.,28巻,3号,235〜238ページ(19
85年)、特開昭47−2927号、特開昭63−29
5543号、特開昭63−295544号、特開平1−
26543号、Indian J.Chem.,13
巻,4号,326〜328ページ(1975年)、Bu
ll.Trav.Soc.Pharm.Lyon,17
巻,4号,143〜148号(1973年)、U.A.
R.Chem.,13巻,4号,379〜390ページ
(1970年)、J.Chem.U.A.R.,12
巻,1号,57〜68ページ(1969年)、米国特許
第3192214号、英国特許公開第1099829
号、J.Med.Chem.,9巻,16号,809〜
812ページ(1966年)、J.Med.Che
m.,12巻,1号,164〜166ページ(1969
年)、J.Chem.Soc.,4420〜4421ペ
ージ(1956年)、Rev.Roum.Chim.,
22巻,8号,1217〜1223ページ(1977
年)等)、これら文献記載の方法またはこれらと類似の
方法、または他の公知な方法を組み合わせることにより
製造することができる。
【0037】例えば、前記一般式(I)で表される化合
物は、一般式
【0038】
【化4】
【0039】(式中のR10は水素原子、ハロゲン原
子、保護基を有する水酸基、低級アルキル基、低級アル
コキシ基、保護基を有するヒドロキシ低級アルコキシ
基、シクロアルキルアルコキシ基、アラルキルオキシ
基、低級アシル基、ニトロ基、シアノ基、保護基を有す
るモノ低級アルキル置換されていてもよいアミノ基、ジ
低級アルキル置換アミノ基、低級アルコキシカルボニル
基または低級アルキルスルホニル基であり、Rおよび
は前記と同じ意味をもつ)で表されるカルボン酸誘
導体またはその酸ハライド、活性エステル等の反応性官
能的誘導体と、一般式
【0040】
【化5】
【0041】〔式中のBは一般式
【0042】−N(R)(R
【0043】(式中のR及びRは前記と同じ意味を
もつ)で表される基、一般式
【0044】−NH−(CH−A−R
【0045】〔式中のAは単結合、一般式
【0046】−O−(CH
【0047】(式中のmは前記と同じ意味をもつ)で表
される基または一般式
【0048】−N(R)(CH
【0049】(式中のRはアミノ基の保護基または置
換基として水酸基、保護基を有するモノ低級アルキル置
換されていてもよいアミノ基またはジ低級アルキル置換
アミノ基を有していてもよい低級アルキル基であり、p
は前記と同じ意味をもつ)で表される基であり、R
水酸基、保護基を有するモノ低級アルキル置換されてい
てもよいアミノ基またはジ低級アルキル置換アミノ基で
あり、nは前記と同じ意味をもつ〕で表される基、置換
基としてカルボキシル基を有していてもよいアリールア
ミノ基またはヒドロキシアミノ基である〕で表される2
−アシルアミノベンズアミド誘導体またはその閉環体
〔2−(2−アミノフェニル)−3,1−ベンゾオキサ
ジン−4−オン〕とを、不活性溶媒中、塩基の存在下、
脱水剤または縮合剤の存在下または非存在下に反応さ
せ、必要に応じ保護基を除去し、所望により加水分解す
ることにより製造することができる。
【0050】前記一般式(I)で表される化合物は、一
般式
【0051】
【化6】
【0052】(式中のR、RおよびR10は前記と
同じ意味をもつ)で表される化合物と、一般式
【0053】H−B (V)
【0054】(式中のBは前記と同じ意味をもつ)で
表されるアミン化合物とを、不活性溶媒中または非存在
下で反応させ、必要に応じ保護基を除去し、所望により
加水分解することにより製造することができる。
【0055】また、前記一般式(I)で表される化合物
は、一般式
【0056】
【化7】
【0057】(式中のR、RおよびR10は前記と
同じ意味をもつ)で表される2−アシルアミノ安息香酸
誘導体またはその反応性官能的誘導体と前記一般式
(V)で表されるアミン化合物とを、不活性溶媒中、塩
基の存在下、脱水剤または縮合剤の存在下または非存在
下に反応させ、必要に応じ保護基を除去し、所望により
加水分解することにより製造することができる。
【0058】例えば、前記一般式(I)で表される化合
物のうち、一般式
【0059】
【化8】
【0060】(式中のR、RおよびRは前記と同
じ意味をもつ)で表される化合物は、一般式
【0061】
【化9】
【0062】(式中のR、RおよびR10は前記と
同じ意味をもつ)で表される2−アシルアミノ安息香酸
エステル誘導体をアンモニアのメタノール溶液と触媒量
のシアン化ナトリウムの存在下、封管中加熱下に反応さ
せ、必要に応じ保護基を除去することにより製造するこ
とができる。
【0063】前記製造方法において原料物質として用い
られる前記一般式(II)および(V)で表される化合
物は、市販品として購入するか、文献記載の公知の方法
またはそれと類似の方法により製造することができる。
【0064】また、前記製造方法において原料物質とし
て用いられる前記一般式(III)で表される化合物
は、市販品として購入するか、無水イサト酸またはアン
トラニル酸を塩化チオニルで処理した後、前記一般式
(V)で表されるアミン化合物と不活性溶媒中、塩基の
存在下に反応させることにより製造することができる。
【0065】前記製造方法において原料物質として用い
られる前記一般式(IV)で表される化合物は、文献記
載の公知の方法またはそれと類似の方法、または前記一
般式(II)で表されるカルボン酸誘導体またはその酸
ハライド、活性エステル等の反応性官能的誘導体と、一
般式
【0066】
【化10】
【0067】(式中のRは水素原子またはアルキル基で
ある)で表されるアントラニル酸誘導体とを、不活性溶
媒中、塩基の存在下、脱水剤または縮合剤の存在下また
は非存在下に反応させ、必要に応じエステル基を加水分
解してカルボキシル基に変換し、前記一般式(VI)で
表される2−アシルアミノ安息香酸誘導体を得た後、不
活性溶媒中、無水酢酸等の脱水剤または縮合剤の存在下
に閉環させるか、または加熱下で脱水閉環させることに
より製造することができる。
【0068】前記一般式(I)で表される2−アシルア
ミノベンズアミド誘導体のうち、アミノ基、置換アミノ
基、水酸基またはカルボキシル基を有する化合物は、常
法により、その薬理学的に許容される塩とすることがで
きる。このような塩としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ
化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの鉱酸との酸付加
塩、ギ酸、酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、プロピオン酸、クエン
酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、酪酸、シュウ酸、マ
ロン酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、炭酸、グルタミ
ン酸、アスパラギン酸等の有機酸との酸付加塩、ナトリ
ウム塩、カリウム塩等の無機塩基との塩、モルホリン、
ピペリジン、リジン等の有機アミンとの塩を挙げること
ができる。
【0069】また、前記一般式(I)で表される化合物
には、水和物やエタノール等の医薬品として許容される
溶媒との溶媒和物も含まれる。
【0070】前記一般式(I)で表される化合物には2
つの幾何異性体が存在するが、本発明においてはシス体
(Z体)の化合物またはトランス体(E体)の化合物の
いずれの化合物を使用してもよいが、トランス体(E
体)の方が好ましい。
【0071】前記一般式(I)で表される化合物のう
ち、不斉炭素原子を有する化合物にはR配置およびS配
置の2つの光学異性体が存在するが、本発明においては
いずれの光学異性体を使用してもよく、それらの光学異
性体の混合物であっても構わない。
【0072】また、本発明で用いられる前記一般式
(I)で表される化合物において、経口投与における吸
収性の良好な化合物としては、例えば、(E)−2−
(3,4−ジメトキシシンナモイルアミノ)ベンズアミ
ド、(E)−2−(3,4,5−トリメトキシシンナモ
イルアミノ)ベンズアミド、(E)−N−(2−ヒドロ
キシエチル)−2−(3,4,5−トリメトキシシンナ
モイルアミノ)ベンズアミド、(E)−2−(3,4−
ジメトキシシンナモイルアミノ)−N−(2−ヒドロキ
シエチル)ベンズアミド、(E)−2−〔2−(3,4
−ジメトキシシンナモイルアミノ)ベンゾイルアミノ〕
安息香酸、(E)−2−(3,4−ジメトキシシンナモ
イルアミノ)−N−(2−ジメチルアミノエチル)ベン
ズアミド塩酸塩、(E)−N−(2−ジメチルアミノエ
チル)−2−(3,4,5−トリメトキシシンナモイル
アミノ)ベンズアミド塩酸塩等の化合物をあげることが
できる。
【0073】前記一般式(I)で表される化合物は非常
に安全性の高い化合物であり、例えば、マウスを用いた
急性毒性試験において、(E)−2−(3,4−ジメト
キシシンナモイルアミノ)ベンズアミドおよび(E)−
2−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミノ)
ベンズアミドは1000mg/kg以上の単回投与にお
いても死亡例は認められなかった。
【0074】本発明の医薬品組成物を実際の治療に用い
る場合、用法に応じ種々の剤型のものが使用される。こ
のような剤型としては例えば、散剤、顆粒剤、細粒剤、
ドライシロップ剤、錠剤、カプセル剤、軟膏剤、注射剤
あるいは点眼剤などを挙げることができる。
【0075】これらの医薬品組成物は、その剤型に応じ
調剤学上使用される手法により適当な賦形剤、崩壊剤、
結合剤、滑沢剤、希釈剤、緩衝剤、等張化剤、防腐剤、
湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補助剤などの
医薬品添加物と適宜混合または希釈・溶解し、常法に従
い調剤することにより製造することができる。
【0076】例えば、散剤は前記一般式(I)で表され
る2−アシルアミノベンズアミド誘導体またはその塩に
必要に応じ、適当な賦形剤、滑沢剤等を加えよく混和し
て散剤とする。
【0077】錠剤は、前記一般式(I)で表される2−
アシルアミノベンズアミド誘導体またはその塩に必要に
応じ適当な賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤等を加え常
法に従い打錠して錠剤とする。錠剤はまた必要に応じ、
コーティングを施し、フィルムコート錠、糖衣錠、腸溶
性糖衣錠等にすることができる。
【0078】カプセル剤は、例えば必要に応じ適当な賦
形剤、滑沢剤等を加えよく混和した後、適当なカプセル
に充填してカプセル剤とする。さらに常法により顆粒あ
るいは細粒とした後充填してもよい。
【0079】軟膏剤として用いる場合は、眼軟膏として
使用してもよい。
【0080】注射剤として用いる場合、角膜、硝子体等
の患部組織またはその隣接組織中に細い注射針で直接注
入してもよく、また眼内潅流液として使用してもよい。
【0081】また、本製剤は徐放性製剤として投与して
もよい。例えば、担体として徐放性ポリマーを用いて、
前記一般式(I)で表される2−アシルアミノベンズア
ミド誘導体またはそれらの薬理学的に許容される塩をこ
れら徐放性ポリマーのペレットあるいはマイクロカプセ
ルに取り込ませて、このペレットあるいはマイクロカプ
セルを治療すべき組織中に外科的に移植することができ
る。徐放性ポリマーとしては、エチレンビニルアセテー
ト、ポリヒドロメタクリレート、ポリアクリルアマイ
ド、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、乳酸ポ
リマー、乳酸・グリコール酸コポリマー等を挙げること
ができ、好ましくは、生分解性ポリマーである乳酸ポリ
マー、乳酸・グリコール酸コポリマー等を挙げることが
できる。
【0082】本発明の医薬品組成物を実際の治療に用い
る場合、その有効成分である前記一般式(I)で表され
る2−アシルアミノベンズアミド誘導体またはその薬理
学的に許容される塩の投与量は患者の体重、年齢、性
別、疾患の程度等により適宜決定されるが経口投与の場
合成人1日当たり概ね0.1〜1000mgの範囲で投
与することができ、非経口投与の場合は、成人1日当た
り概ね0.01〜300mgの範囲で投与することがで
きる。
【0083】また、有効成分である前記一般式(I)で
表される2−アシルアミノベンズアミド誘導体またはそ
の薬理学的に許容される塩の投与量は、治療する疾患の
種類、患者の症状および治療効果の相違により、適宜増
減することができる。
【0084】
【実施例】本発明の内容を以下の参考例、実施例および
処方例でさらに詳細に説明するが、本発明はその内容に
限定されるものではない。
【0085】参考例1 (E)−3−イソプロポキシケイ皮酸イソプロピル (E)−3−ヒドロキシケイ皮酸(2g)および炭酸カ
リウム(3.7g)のN,N−ジメチルホルムアミド
(20ml)懸濁液にヨウ化イソプロピル(2.68m
l)を加え80℃で3日間攪拌した。反応液に水を加え
酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和重曹水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:
塩化メチレン)で分離精製し、3−イソプロポキシケイ
皮酸イソプロピル(1.20g)を得た。
【0086】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.31(d,J=6.3Hz,6
H),1.34(d,J=6.1Hz,6H),4.5
−4.65(m,1H),5.05−5.2(m,1
H),6.39(d,J=16.0Hz,1H),6.
8−7.3(m,4H),7.62(d,J=16.0
Hz,1H)
【0087】参考例2 参考例1と同様の方法で以下の化合物を合成した。 (E)−3,5−ジメトキシ−4−エトキシケイ皮酸エ
チル
【0088】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.25−1.5(m,6H),3.
87(s,6H),4.09(q,J=7.1Hz,2
H),4.27(q,J=7.1Hz,2H),6.3
5(d,J=15.9Hz,1H),6.75(s,2
H),7.61(d,J=15.9Hz,1H)
【0089】(E)−3,5−ジメトキシ−4−(2−
ヒドロキシエトキシ)ケイ皮酸2−ヒドロキシエチル
【0090】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.7−4.45(m,14H),
6.41(d,J=15.9Hz,1H),6.77
(s,2H),7.65(d,J=15.9Hz,1
H)
【0091】参考例3 (E)−3−イソプロポキシケイ皮酸 (E)−3−イソプロポキシケイ皮酸イソプロピル
(1.1g)のエタノール(10ml)溶液に2規定水
酸化ナトリウム水溶液(5ml)を加え、室温で15時
間攪拌した。反応液に1規定塩酸を加え反応液を酸性に
し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧濃縮し、(E)−3−イソプロポキ
シケイ皮酸(914mg)を得た。
【0092】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.36(d,J=6.0Hz,6
H),4.5−4.65(m,1H),6.43(d,
J=16.0Hz,1H),6.9−7.4(m,4
H),7.75(d,J=16.0Hz,1H)
【0093】参考例4 参考例3と同様の方法で以下の化合物を合成した。 (E)−3,5−ジメトキシ−4−エトキシケイ皮酸
【0094】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.37(t,J=7.1Hz,3
H),3.89(s,6H),4.11(q,J=7.
1Hz,2H),6.36(d,J=15.9Hz,1
H),6.78(s,2H),7.71(d,J=1
5.9Hz,1H)
【0095】(E)−3,5−ジメトキシ−4−(2−
ヒドロキシエトキシ)ケイ皮酸
【0096】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.7−3.8(m,2H),3.9
1(s,6H),4.1−4.25(m,2H),6.
37(d,J=15.9Hz,1H),6.79(s,
2H),7.70(d,J=15.9Hz,1H)
【0097】参考例5 (E)−2−エトキシカルボニルケイ皮酸tert−ブ
チル o−ブロモ安息香酸エチル(1.0g)、ヨウ化ナトリ
ウム(720mg)及び臭化ニッケル(II)(190
mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)に
加え、140℃で4時間攪拌した。反応液にアクリル酸
tert−ブチル(0.7ml)、パラジウム(0)ビ
ス(ジベンジリデンアセトン)(23mg)、トリ−o
−トリルホスフィン(530mg)およびトリエチルア
ミン(0.67ml)を加えてさらに140℃で3時間
攪拌した。反応混合物を塩化メチレンで希釈して錯体を
ろ去し、希酢酸水溶液で洗浄した。溶媒を減圧留去した
後、ジエチルエーテルに溶解し、蒸留水で3回洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:塩化メチレン)で分離精製することにより、
(E)−2−エトキシカルボニルケイ皮酸tert−ブ
チル(676mg)を得た。
【0098】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.41(t,J=7.1Hz,3
H),1.54(s,9H),4.40(q,J=7.
1Hz,2H),6.23(d,J=15.9Hz,1
H),7.35−7.65(m,3H),7.94(d
d,J=7.8,1.4Hz,1H),8.31(d,
J=15.9Hz,1H)
【0099】参考例6 (E)−2−エトキシカルボニルケイ皮酸 (E)−2−エトキシカルボニルケイ皮酸tert−ブ
チル(538mg)をトリフルオロ酢酸(5ml)に加
え、40℃で30分攪拌した。溶媒を減圧留去し、残渣
に少量のジエチルエーテルを加え超音波で処理した後ろ
取し、(E)−2−エトキシカルボニルケイ皮酸(33
9mg)を得た。
【0100】H−NMR(DMSO−d ,400
MHz)δ ppm:1.34(t,J=7.1Hz,
3H),4.34(q,J=7.1Hz,2H),6.
43(d,J=15.9Hz,1H),7.45−7.
95(m,4H),8.23(d,J=15.9Hz,
1H),12.4−12.65(br,1H)
【0101】参考例7 (E)−3,4−エチレンジオキシケイ皮酸 3,4−エチレンジオキシベンズアルデヒド(2.0
g)およびマロン酸(1.5g)のピリジン(20m
l)溶液にピペリジン(24μl)を加え、20時間加
熱還流した。更にマロン酸(7.5g)を加え、20時
間加熱還流した。反応液を減圧濃縮し、残渣を2規定水
酸化ナトリウム水溶液に溶解した。水溶液を塩化メチレ
ンで洗浄後、濃塩酸を加え酸性にした。析出物をろ取
し、水およびヘキサンで洗浄し、(E)−3,4−エチ
レンジオキシケイ皮酸(1.48g)を得た。
【0102】H−NMR(DMSO−d ,400
MHz)δ ppm:4.2−4.4(m,4H),
6.37(d,J=16.0Hz,1H),6.89
(d,J=8.4Hz,1H),7.18(dd,J=
8.4,2.0Hz,1H),7.24(d,J=2.
0Hz,1H),7.48(d,J=16.0Hz,1
H),12.0−12.6(br,1H)
【0103】参考例8 (E)−2−(2−カルボキシシンナモイルアミノ)安
息香酸 (E)−2−(2−エトキシカルボニルシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド(510.8mg)の酢酸(2m
l)溶液に濃塩酸(2ml)を加えて、100℃で5分
間撹拌した。溶媒を減圧留去し、残渣にエタノール(2
ml)および1規定水酸化ナトリウム水溶液(2ml)
を加えて、100℃で4時間撹拌した。反応液を1規定
塩酸で酸性にし、析出物をろ取した後、ジエチルエーテ
ルで洗浄し、(E)−2−(2−カルボキシシンナモイ
ルアミノ)安息香酸(144mg)を得た。
【0104】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.76(d,J=15.6Hz,
1H),7.1−8.05(m,7H),8.34
(d,J=15.6Hz,1H),8.59(d,J=
7.5Hz,1H),11.40(brs,1H),1
3.0−14.0(br,2H)
【0105】参考例9 (E)−4−アセトキシ−3,5−ジメトキシケイ皮酸 (E)−3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシケイ皮酸
(365mg)の無水酢酸(5ml)溶液に水酸化ナト
リウム(65mg)を加え、100℃で20分間撹拌し
た。反応液を減圧濃縮し、残渣に2規定塩酸を加え酸性
にし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、減圧濃縮し、(E)−4−アセト
キシ−3,5−ジメトキシケイ皮酸(334mg)を得
た。
【0106】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:2.26(s,3H),3.81
(s,6H),6.64(d,J=16.0Hz,1
H),7.12(s,2H),7.57(d,J=1
6.0Hz,1H),12.3−12.5(br,1
H)
【0107】参考例10 (E)−4−(2−アセトキシエトキシ)−3,5−ジ
メトキシケイ皮酸 (E)−3,5−ジメトキシ−4−(2−ヒドロキシエ
トキシ)ケイ皮酸(292mg)のピリジン(6ml)
溶液に無水酢酸(0.31ml)を加え、室温で13時
間攪拌した。溶媒を減圧留去し、残渣に水を加えて酢酸
エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/ジエチルエー
テル=1/1)で分離精製し、(E)−4−(2−アセ
トキシエトキシ)−3,5−ジメトキシケイ皮酸(60
mg)を得た。
【0108】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.09(s,3H),3.88
(s,6H),4.2−4.4(m,4H),6.36
(d,J=15.9Hz,1H),6.78(s,2
H),7.70(d,J=15.9Hz,1H)
【0109】参考例11 2−アミノ−N−(3−フェニルプロピル)ベンズアミ
ド 無水イサト酸(500mg)のN,N−ジメチルホルム
アミド(3ml)溶液に4−ジメチルアミノピリジン
(37mg)および3−フェニルプロピルアミン(43
6mg)を加え室温で1日間攪拌した。反応液に水を加
え酢酸エチルで抽出し、抽出液を無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧濃縮し、2−アミノ−N−(3−フェニ
ルプロピル)ベンズアミド(760mg)を得た。
【0110】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.9−2.0(m,2H),2.6
5−2.8(m,2H),3.4−3.55(m,2
H),5.48(brs,2H),5.98(brs,
1H),6.55−6.95(m,2H),7.1−
7.4(m,7H)
【0111】参考例12 2−アミノ−N−〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)エ
チル〕ベンズアミド エタノール(5ml)に無水イサト酸(1.0g)及び
2−(2−アミノエトキシ)エタノール(645mg)
を加え、10分間加熱還流した。溶媒を減圧留去した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:クロロホルム/メタノール=10/1)により分
離精製し、2−アミノ−N−〔2−(2−ヒドロキシエ
トキシ)エチル〕ベンズアミド(1.32g)を得た。
【0112】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.05−2.45(br,1H),
3.55−3.85(m,8H),5.25−5.75
(br,2H),6.50−6.75(m,3H),
7.15−7.25(m,1H),7.35(dd,J
=7.9,1.5Hz,1H)
【0113】参考例13 参考例12と同様の方法で以下の化合物を合成した。 2−アミノ−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミ
【0114】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.66(t,J=5.1Hz,1
H),3.50−3.65(m,2H),3.75−
3.9(m,2H),5.50(brs,2H),6.
40−6.75(m,3H),7.15−7.30
(m,1H),7.34(dd,J=7.9,1.5H
z,1H)
【0115】2−アミノ−N−(4−ヒドロキシブチ
ル)ベンズアミド
【0116】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.40−2.00(m,4H),
3.40−3.50(m,2H),3.72(t,J=
6.0Hz,2H),5.30−5.70(br,2
H),6.34(brs,1H),6.55−6.75
(m,2H),7.10−7.40(m,2H)
【0117】2−アミノ−N−(2−ジメチルアミノエ
チル)ベンズアミド
【0118】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.26(s,6H),2.50
(t,J=6.0Hz,2H),3.40−3.55
(m,2H),5.54(brs,2H),6.60−
6.80(m,3H),7.15−7.25(m,1
H),7.35(dd,J=7.8,1.4Hz,1
H)
【0119】2−アミノ−N−〔2−〔ビス(2−ヒド
ロキシエチル)アミノ〕エチル〕ベンズアミド
【0120】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.61(t,J=5.0Hz,4
H),2.69(t,J=5.5Hz,2H),3.4
−3.5(m,2H),3.57(t,J=5.0H
z,4H),5.41(brs,2H),6.6−7.
35(m,4H),7.40(dd,J=7.8,1.
3Hz,1H)
【0121】参考例14 (E)−2−(4−ジメチルアミノシンナモイルアミ
ノ)安息香酸 N−カルボキシメチルカルボニルアントラニル酸(5
g)および4−ジメチルアミノベンズアルデヒド(3.
43g)のトルエン(50ml)溶液にピペリジン
(2.22ml)を加え、Dean−Starkトラッ
プを付けて18時間加熱還流した。トルエンを減圧留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:酢酸エチル)で分離精製した後、得られた結晶を
ジエチルエーテルで洗浄し、(E)−2−(4−ジメチ
ルアミノシンナモイル)アミノ安息香酸(1.14g)
を得た。
【0122】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:2.98(s,6H),6.54
(d,J=15.5Hz,1H),6.73(d,J=
8.9Hz,2H),7.1−7.7(m,5H),
8.00(dd,J=7.9,1.6Hz,1H),
8.63(d,J=8.4Hz,1H),11.25
(s,1H),13.3−13.9(br,1H)
【0123】参考例15 (E)−2−(4−ジメチルアミノスチリル)−3,1
−ベンゾオキサジン−4−オン (E)−2−(4−ジメチルアミノシンナモイルアミ
ノ)安息香酸(500mg)を無水酢酸(10ml)に
溶かし、室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、
(E)−2−(4−ジメチルアミノスチリル)−3,1
−ベンゾオキサジン−4−オン(480mg)を得た。
【0124】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.04(s,6H),6.56
(d,J=15.9Hz,1H),6.65−7.85
(m,8H),8.19(dd,J=7.9,1.4H
z,1H)
【0125】参考例16 (E)−2−(2−カルボキシスチリル)−3,1−ベ
ンゾオキサジン−4−オン (E)−2−(2−カルボキシシンナモイルアミノ)安
息香酸(70mg)をピリジン(1ml)に溶かし、無
水酢酸(42.5μl)を加え室温で3日間攪拌した。
反応液を1規定塩酸で酸性にし、析出物をろ取した後、
1規定塩酸および水で洗浄し、(E)−2−(2−カル
ボキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オ
ン(32.6mg)を得た。
【0126】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.92(d,J=16.1Hz,
1H),7.5−8.2(m,8H),8.53(d,
J=16.1Hz,1H),13.33(brs,1
H)
【0127】参考例17 2−(2−アミノベンゾイルアミノ)安息香酸 アントラニル酸(2.00g)および無水イサト酸
(2.38g)を1規定水酸化ナトリウム水溶液(2
1.9ml)及び水(10ml)の混液に加え、80℃
で1時間撹拌した。反応液に酢酸(2.5ml)を加え
た後、析出した固体をろ取し、メタノールで再結晶し
て、2−(2−アミノベンゾイルアミノ)安息香酸
(1.49g)を得た。
【0128】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.5−7.0(m,2H),7.
1−7.8(m,4H),8.04(dd,J=7.
9,1.6Hz,1H),8.65(d,J=8.4H
z,1H),11.93(s,1H)
【0129】参考例18 2−(2−アミノフェニル)−3,1−ベンゾオキサジ
ン−4−オン 2−(2−アミノベンゾイルアミノ)安息香酸(1.4
9g)を濃硫酸(15ml)中室温で30分間攪拌し
た。反応溶液を水に注ぎ、析出した固体をろ取し、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、水で順次洗浄し、2−(2
−アミノフェニル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−
オン(884mg)を得た。
【0130】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.55−6.7(m,1H),
6.87(d,J=8.4Hz,1H),7.2−7.
65(m,4H),7.7−8.0(m,3H),8.
12(dd,J=7.8,1.4Hz,1H)
【0131】実施例1 (E)−2−(3−エトキシシンナモイルアミノ)ベン
ズアミド(化合物1) (E)−3−エトキシケイ皮酸(448mg)のトルエ
ン(2.5ml)懸濁液に塩化チオニル(826mg)
および触媒量のN,N−ジメチルホルムアミドを加え
て、80℃で3時間撹拌した。反応液を減圧下で濃縮
し、得られた残渣に2−アミノベンズアミド(314m
g)およびピリジン(8ml)を加え、130℃で3時
間加熱還流した。反応液を水にあけ攪拌した後、析出物
をろ取した。得られた析出物を1規定塩酸、飽和重曹
水、水及びジエチルエーテルで順次洗浄し、(E)−2
−(3−エトキシシンナモイルアミノ)ベンズアミド
(458mg)を得た。
【0132】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.4−1.5(m,3H),4.0
8(q,J=7.0Hz,2H),6.48(brs,
1H),6.59(d,J=15.5Hz,1H),
6.8−7.8(m,9H),8.76(d,J=8.
4Hz,1H),11.86(brs,1H)
【0133】実施例2 (E)−2−(3−イソプロポキシシンナモイルアミ
ノ)ベンズアミド(化合物2) (E)−3−イソプロポキシケイ皮酸(500mg)の
トルエン(5ml)懸濁液に塩化チオニル(3ml)お
よびN,N−ジメチルホルムアミド1滴を加え、80℃
で30分間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮し、残渣を
テトラヒドロフラン(10ml)に溶かし、氷冷下2−
アミノベンズアミド(693mg)を加え室温で5分間
攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出し、抽出
液を1規定塩酸、飽和重曹水および飽和食塩水で順次洗
浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮し、
(E)−2−(3−イソプロポキシシンナモイルアミ
ノ)ベンズアミド(738mg)を得た。
【0134】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.28(d,J=6.0Hz,6
H),4.65−4.8(m,1H),6.83(d,
J=15.6Hz,1H),6.9−7.9(m,9
H),8.30(brs,1H),8.57(dd,J
=8.4,1.0Hz,1H),11.85(s,1
H)
【0135】実施例3 (E)−2−(2−エトキシカルボニルシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド(化合物3) (E)−2−エトキシカルボニルケイ皮酸(295m
g)のトルエン(2ml)溶液に塩化チオニル(195
μl)およびN,N−ジメチルホルムアミド1滴を加
え、50℃で1時間攪拌した。溶媒を減圧留去した後、
残渣をテトラヒドロフラン(1ml)に溶解し、氷冷下
で2−アミノベンズアミド(456mg)のテトラヒド
ロフラン(1ml)溶液に滴下した。室温で5分間攪拌
した後、析出した塩をろ去して、溶媒を減圧留去した。
残渣を1規定塩酸、1規定水酸化ナトリウム水溶液、蒸
留水およびジエチルエーテルで順次洗浄し、(E)−2
−(2−エトキシカルボニルシンナモイルアミノ)ベン
ズアミド(418mg)を得た。
【0136】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.41(t,J=7.1Hz,3
H),4.42(q,J=7.1Hz,2H),5.3
−6.4(br,2H),6.46(d,J=15.6
Hz,1H),7.0−7.7(m,6H),7.95
(dd,J=7.9,1.2Hz,1H),8.44
(d,J=15.6Hz,1H),8.82(dd,J
=8.7,1.1Hz,1H),11.52(s,1
H)
【0137】実施例4 実施例1〜3と同様の方法で以下の化合物を合成した。 (E)−2−(3,4−ジメトキシシンナモイルアミ
ノ)ベンズアミド(化合物4)
【0138】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.80(s,3H),3.84
(s,3H),6.71(d,J=15.7Hz,1
H),6.95−7.9(m,8H),8.28(br
s,1H),8.59(dd,J=8.4,0.9H
z,1H),11.80(s,1H)
【0139】(E)−2−(2,3−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)ベンズアミド(化合物5)
【0140】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.78(s,3H),3.83
(s,3H),6.77(d,J=15.9Hz,1
H),7.0−7.9(m,8H),8.31(br
s,1H),8.57(dd,J=8.4,1.0H
z,1H),11.98(s,1H)
【0141】(E)−2−(3−ベンジルオキシシンナ
モイルアミノ)ベンズアミド(化合物6)
【0142】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:5.17(s,2H),6.85
(d,J=15.6Hz,1H),7.0−7.9
(m,14H),8.31(brs,1H),8.5−
8.65(m,1H),11.88(s,1H)
【0143】(E)−2−(3−ブトキシシンナモイル
アミノ)ベンズアミド(化合物7)
【0144】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:0.95(t,J=7.4Hz,3
H),1.4−1.8(m,4H),4.03(t,J
=6.5Hz,2H),6.85(d,J=15.7H
z,1H),6.9−7.9(m,9H),8.30
(brs,1H),8.57(dd,J=8.3,0.
9Hz,1H),11.85(s,1H)
【0145】(E)−2−(4−メトキシシンナモイル
アミノ)ベンズアミド(化合物8)
【0146】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.80(s,3H),6.64
(d,J=15.6Hz,1H),6.9−7.9
(m,9H),8.27(brs,1H),8.57
(dd,J=8.3,0.9Hz,1H),11.84
(s,1H)
【0147】(E)−2−(4−エトキシシンナモイル
アミノ)ベンズアミド(化合物9)
【0148】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.34(t,J=6.9Hz,3
H),4.08(q,J=6.9Hz,2H),6.6
3(d,J=15.6Hz,1H),6.9−7.85
(m,9H),8.27(brs,1H),8.5−
8.7(m,1H),11.84(s,1H)
【0149】(E)−2−(3−シクロヘキシルメトキ
シシンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物10)
【0150】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:0.8−2.0(m,11H),
3.84(d,J=6.1Hz,2H),6.5−8.
1(m,10H),8.32(brs,1H),8.5
7(d,J=8.2Hz,1H),11.85(s,1
H)
【0151】(E)−2−(3−メトキシシンナモイル
アミノ)ベンズアミド(化合物11)
【0152】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.81(s,3H),6.84
(d,J=15.7Hz,1H),6.9−7.9
(m,9H),8.30(brs,1H),8.57
(d,J=8.2Hz,1H),11.87(s,1
H)
【0153】(E)−2−(2,4−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)ベンズアミド(化合物12)
【0154】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.84(s,3H),3.88
(s,3H),5.2−6.2(br,2H),6.4
6(d,J=2.4Hz,1H),6.51(dd,J
=8.4,2.3Hz,1H),6.61(d,J=1
5.6Hz,1H),7.0−7.6(m,4H),
7.95(d,J=15.7Hz,1H),8.8−
8.9(m,1H),11.29(brs,1H)
【0155】(E)−2−(2,5−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)ベンズアミド(化合物13)
【0156】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.77(s,3H),3.82
(s,3H),6.82(d,J=15.7Hz,1
H),6.9−8.6(m,10H),11.86
(s,1H)
【0157】(E)−2−(3−ニトロシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド(化合物14)
【0158】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:7.0−8.7(m,12H),1
1.89(s,1H)
【0159】(E)−2−(4−メチルシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド(化合物15)
【0160】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:2.33(s,3H),6.73
(d,J=15.6Hz,1H),7.1−7.9
(m,9H),8.29(brs,1H),8.57
(dd,J=8.3,0.9Hz,1H),11.89
(s,1H)
【0161】(E)−2−(3−エトキシ−4−メトキ
シシンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物16)
【0162】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.35(t,J=6.9Hz,3
H),3.79(s,3H),4.09(q,J=6.
9Hz,2H),6.70(d,J=15.5Hz,1
H),6.9−7.9(m,8H),8.29(br
s,1H),8.58(dd,J=8.4,1.0H
z,1H),11.78(s,1H)
【0163】(E)−2−(4−エトキシ−3−メトキ
シシンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物17)
【0164】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.33(t,J=6.9Hz,3
H),3.83(s,3H),4.05(q,J=6.
9Hz,2H),6.71(d,J=15.5Hz,1
H),6.9−8.4(m,9H),8.59(dd,
J=8.4,1.0Hz,1H),11.80(s,1
H)
【0165】(E)−2−(4−シアノシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド(化合物18)
【0166】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:7.03(d,J=15.6Hz,
1H),7.1−8.4(m,10H),8.57(d
d,J=8.3,0.9Hz,1H),11.95
(s,1H)
【0167】(E)−N−ブチル−2−(3,4−ジメ
トキシシンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物1
9)
【0168】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:0.98(t,J=7.3Hz,3
H),1.3−1.8(m,4H),3.46(td,
J=7.1,5.7Hz,2H),3.92(s,3
H),3.96(s,3H),6.28(brs,1
H),6.48(d,J=15.5Hz,1H),6.
87(d,J=8.2Hz,1H),7.0−7.6
(m,5H),7.68(d,J=15.6Hz,1
H),8.75(dd,J=8.4,0.9Hz,1
H),11.30(s,1H)
【0169】(E)−2−(3,4−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)−N−(3−フェニルプロピル)ベンズ
アミド(化合物20)
【0170】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.95−2.05(m,2H),
2.76(t,J=7.4Hz,2H),3.45−
3.55(m,2H),3.92(s,3H),3.9
5(s,3H),6.28(brs,1H),6.47
(d,J=15.5Hz,1H),6.8−7.55
(m,11H),7.67(d,J=15.5Hz,1
H),8.65−8.8(m,1H),11.29
(s,1H)
【0171】(E)−2−(2−エトキシシンナモイル
アミノ)ベンズアミド(化合物21)
【0172】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.50(t,J=6.9Hz,3
H),4.12(q,J=6.9Hz,2H),6.2
6(brs,1H),6.73(d,J=15.7H
z,1H),6.8−7.8(m,8H),8.03
(d,J=15.7Hz,1H),8.79(dd,J
=8.4,0.8Hz,1H),11.71(s,1
H)
【0173】(E)−2−(3−クロロシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド(化合物22)
【0174】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.95(d,J=15.6Hz,
1H),7.0−8.6(m,11H),11.88
(s,1H)
【0175】(E)−2−(3−フルオロシンナモイル
アミノ)ベンズアミド(化合物23)
【0176】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.93(d,J=15.6Hz,
1H),7.1−7.95(m,9H),8.32(b
rs,1H),8.58(dd,J=8.3,0.9H
z,1H),11.91(s,1H)
【0177】(E)−2−(2−メトキシシンナモイル
アミノ)ベンズアミド(化合物24)
【0178】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.88(s,3H),6.76
(d,J=15.7Hz,1H),6.9−7.9
(m,9H),8.30(brs,1H),8.58
(dd,J=8.3,0.9Hz,1H),11.92
(s,1H)
【0179】(E)−2−(2,4,5−トリメトキシ
シンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物25)
【0180】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.77(s,3H),3.84
(s,3H),3.87(s,3H),6.68(d,
J=15.6Hz,1H),6.72(s,1H),
7.0−7.9(m,6H),8.28(brs,1
H),8.58(d,J=8.3Hz,1H),11.
75(s,1H)
【0181】(E)−2−(3,4,5−トリメトキシ
シンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物26)
【0182】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.69(s,3H),3.84
(s,6H),6.83(d,J=15.5Hz,1
H),7.07(s,2H),7.1−8.7(m,7
H),11.80(s,1H)
【0183】(E)−2−シンナモイルアミノベンズア
ミド(化合物27)
【0184】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.80(d,J=15.7Hz,
1H),7.1−7.9(m,10H),8.28(b
rs,1H),8.57(dd,J=8.4,0.9H
z,1H),11.91(s,1H)
【0185】(E)−2−(4−クロロシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド(化合物28)
【0186】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.85(d,J=15.6Hz,
1H),7.0−7.9(m,9H),8.28(br
s,1H),8.57(d,J=7.8Hz,1H),
11.90(s,1H)
【0187】(E)−2−(4−ヒドロキシ−3−メト
キシシンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物29)
【0188】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.98(s,3H),6.09(b
rs,1H),6.58(d,J=15.8Hz,1
H),6.9−8.2(m,8H)
【0189】(E)−2−(3,4−メチレンジオキシ
シンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物30)
【0190】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.20(s,2H),6.80
(d,J=15.5Hz,1H),7.07(d,J=
8.0Hz,1H),7.2−8.0(m,7H),
8.39(brs,1H),8.70(dd,J=8.
4,1.0Hz,1H),11.94(s,1H)
【0191】(E)−2−(2,3,4−トリメトキシ
シンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物31)
【0192】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.77(s,3H),3.84
(s,3H),3.85(s,3H),6.68(d,
J=15.8Hz,1H),6.89(d,J=8.8
Hz,1H),7.05−8.4(m,7H),8.5
9(d,J=8.3Hz,1H),11.93(s,1
H)
【0193】(E)−2−(3,5−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)ベンズアミド(化合物32)
【0194】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.80(s,6H),6.45−
7.9(m,9H),8.30(brs,1H),8.
57(d,J=7.6Hz,1H),11.83(s,
1H)
【0195】(E)−2−(4−アセチルシンナモイル
アミノ)ベンズアミド(化合物33)
【0196】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:2.60(s,3H),6.96
(d,J=15.7Hz,1H),7.1−7.85
(m,5H),7.87(d,J=8.4Hz,2
H),7.98(d,J=8.4Hz,2H),8.2
8(brs,1H),8.57(dd,J=8.4,
1.0Hz,1H),11.94(s,1H)
【0197】(E)−2−(4−メチルスルホニルシン
ナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物34)
【0198】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.24(s,3H),7.01
(d,J=15.7Hz,1H),7.1−7.85
(m,5H),7.95(d,J=8.6Hz,2
H),7.99(d,J=8.6Hz,2H),8.2
8(brs,1H),8.56(dd,J=8.4,
1.0Hz,1H),11.94(s,1H)
【0199】(E)−2−(3,5−ジメトキシ−4−
エトキシシンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物3
5)
【0200】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.37(t,J=7.1Hz,3
H),3.90(s,6H),4.10(q,J=7.
1Hz,2H),5.45−6.45(br,2H),
6.51(d,J=15.5Hz,1H),6.80
(s,2H),7.05−7.6(m,3H),7.6
5(d,J=15.5Hz,1H),8.82(dd,
J=8.8,1.1Hz,1H),11.44(s,1
H)
【0201】(E)−2−(2,4,6−トリメトキシ
シンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物36)
【0202】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.84(s,3H),3.88
(s,6H),6.31(s,2H),6.78(d,
J=15.8Hz,1H),7.05−7.85(m,
4H),7.91(d,J=15.8Hz,1H),
8.27(brs,1H),8.60(dd,J=8.
4,1.0Hz,1H),11.86(s,1H)
【0203】(E)−2−(3,4−エチレンジオキシ
シンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物37)
【0204】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:4.2−4.4(m,4H),6.
65(d,J=15.6Hz,1H),6.89(d,
J=8.4Hz,1H),7.1−7.9(m,7
H),8.29(brs,1H),8.57(d,J=
8.4Hz,1H),11.81(s,1H)
【0205】実施例5 (E)−2−(3,4−ジメトキシシンナモイルアミ
ノ)−N−(2−ジメチルアミノエチル)ベンズアミド
(化合物38) 2−アミノ−N−(2−ジメチルアミノエチル)ベンズ
アミド(500mg)をテトラヒドロフラン(10m
l)に溶かし、トリエチルアミン(370μl)次いで
(E)−3,4−ジメトキシケイ皮酸クロリド(600
mg)を加え、室温で15時間攪拌した。反応液に水を
加え酢酸エチルで抽出し、抽出液を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下で濃縮した。残渣をアミノプロピル
化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢
酸エチル)で分離精製し、(E)−2−(3,4−ジメ
トキシシンナモイルアミノ)−N−(2−ジメチルアミ
ノエチル)ベンズアミド(416mg)を得た。
【0206】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.28(s,6H),2.55
(t,J=5.9Hz,2H),3.45−3.55
(m,2H),3.92(s,3H),3.96(s,
3H),6.49(d,J=15.5Hz,1H),
6.87(d,J=8.3Hz,1H),7.00−
7.20(m,4H),7.45−7.55(m,2
H),7.69(d,J=15.5Hz,1H),8.
78(d,J=8.0Hz,1H),11.48(s,
1H)
【0207】実施例6 実施例5と同様の方法で以下の化合物を合成した。 (E)−N−(2−ジメチルアミノエチル)−2−(4
−エトキシ−3−メトキシシンナモイルアミノ)ベンズ
アミド(化合物39)
【0208】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.49(t,J=7.0Hz,3
H),2.29(s,6H),2.55(t,J=5.
9Hz,2H),3.45−3.6(m,2H),3.
95(s,3H),4.15(q,J=7.0Hz,2
H),6.49(d,J=15.5Hz,1H),6.
87(d,J=8.4Hz,1H),6.95−7.6
(m,6H),7.68(d,J=15.5Hz,1
H),8.79(d,J=8.7Hz,1H),11.
47(s,1H)
【0209】(E)−N−(2−ジメチルアミノエチ
ル)−2−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド(化合物40)
【0210】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.29(s,6H),2.56
(t,J=5.9Πz,2H),3.45−3.60
(m,2H),3.88(s,3H),3.92(s,
6H),6.53(d,J=15.5Hz,1H),
6.80(s,2H),7.05−7.6(m,4
H),7.65(d,J=15.5Hz,1H),8.
78(d,J=8.3Hz,1H),11.51(s,
1H)
【0211】(E)−2−(3,4−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)−N−〔2−(2−ヒドロキシエトキ
シ)エチル〕ベンズアミド(化合物41)
【0212】H−NMR(CDCl ,400MH
z)δ ppm:3.05−3.15(m,1H),
3.60−3.85(m,8H),3.93(s,3
H),3.97(s,3H),6.43(d,J=1
5.5Hz,1H),6.88(d,J=8.3Hz,
1H),6.95−7.05(m,1H),7.12
(d,J=1.8Hz,1H),7.17(dd,J=
8.3,1.8Hz,1H),7.35−7.50
(m,3H),7.69(d,J=15.5Hz,1
H),8.56(d,J=8.3Hz,1H),11.
15(s,1H)
【0213】(E)−N−〔2−(2−ヒドロキシエト
キシ)エチル〕−2−(3,4,5−トリメトキシシン
ナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物42)
【0214】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.90−3.00(m,1H),
3.60−3.85(m,8H),3.89(s,3
H),3.93(s,6H),6.48(d,J=1
5.5Hz,1H),6.82(s,2H),6.95
−7.05(m,1H),7.25−7.55(m,3
H),7.66(d,J=15.5Hz,1H),8.
55−8.65(m,1H),11.21(s,1H)
【0215】(E)−2−(4−エトキシ−3−メトキ
シシンナモイルアミノ)−N−〔2−(2−ヒドロキシ
エトキシ)エチル〕ベンズアミド(化合物43)
【0216】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.49(t,J=7.0Hz,3
H),2.85−3.00(br,1H),3.60−
3.85(m,8H),3.95(s,3H),4.1
5(q,J=7.0Hz,2H),6.43(d,J=
15.5Hz,1H),6.87(d,J=8.2H
z,1H),6.95−7.5(m,6H),7.68
(d,J=15.5Hz,1H),8.59(d,J=
8.3Hz,1H),11.16(s,1H)
【0217】(E)−N−(2−ヒドロキシエチル)−
2−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミノ)
ベンズアミド(化合物44)
【0218】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.37(t,J=5.0Hz,1
H),3.55−3.70(m,2H),3.80−
4.00(m,11H),6.50(d,J=15.5
Hz,1H),6.80(s,2H),6.85−6.
95(m,1H),7.00−7.15(m,1H)
7.45−7.55(m,2H),7.65(d,J=
15.5Hz,1H),8.65−8.75(m,1
H),11.26(s,1H)
【0219】(E)−2−(3,4−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズ
アミド(化合物45)
【0220】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.40−2.65(br,1H),
3.60−3.95(m,7H),3.96(s,3
H),6.45(d,J=15.5Hz,1H),6.
80−7.20(m,5H),7.40−7.55
(m,2H),7.68(d,J=15.5Hz,1
H),8.6−8.75(m,1H),11.20
(s,1H)
【0221】(E)−2−(3,4−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)−N−(4−ヒドロキシブチル)ベンズ
アミド(化合物46)
【0222】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.40−1.70(m,4H),
3.20−3.50(m,4H),3.80(s,3
H),3.84(s,3H),4.40(t,J=5.
1Hz,1H),6.75(d,J=15.5Hz,1
H),6.99(d,J=8.4Hz,1H),7.1
0−7.60(m,5H),7.75(dd,J=7.
9,1.4Hz,1H),8.55(dd,J=8.
4,1.0Hz,1H),8.70−8.80(m,1
H),11.49(s,1H)
【0223】(E)−N−(4−ヒドロキシブチル)−
2−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミノ)
ベンズアミド(化合物47)
【0224】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.40−1.70(m,4H),
3.20−3.50(m,4H),3.70(s,3
H),3.85(s,6H),4.41(t,J=5.
1Hz,1H),6.85(d,J=15.5Hz,1
H),7.08(s,2H),7.10−7.60
(m,3H),7.75(dd,J=7.9,1.4H
z,1H),8.55(dd,J=8.4,1.0H
z,1H),8.70−8.85(m,1H),11.
52(s,1H)
【0225】(E)−2−(3−エトキシ−4−メトキ
シシシンナモイルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)ベンズアミド(化合物48)
【0226】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.52(t,J=7.0Hz,3
H),2.44(t,J=5.1Hz,1H),3.5
5−3.70(m,2H),3.80−4.00(m,
5H),4.17(q,J=7.0Hz,2H),6.
44(d,J=15.5Hz,1H),6.80−7.
20(m,5H),7.40−7.55(m,2H),
7.67(d,J=15.5Hz,1H),8.65−
8.75(m,1H),11.20(s,1H)
【0227】(E)−N−〔2−〔ビス(2−ヒドロキ
シエチル)アミノ〕エチル〕−2−(3,4−ジメトキ
シシンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物49)
【0228】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.45−3.65(m,12H),
3.92(s,3H),3.96(s,3H),6.4
6(d,J=15.5Hz,1H),6.87(d,J
=8.3Hz,1H),6.95−7.45(m,4
H),7.54(dd,J=7.8,1.2Hz,1
H),7.67(d,J=15.5Hz,1H),8.
05(t,J=5.3Hz,1H),8.47(d,J
=8.3Hz,1H),11.11(s,1H)
【0229】(E)−N−〔2−〔ビス(2−ヒドロキ
シエチル)アミノ〕エチル〕−2−(3,4,5−トリ
メトキシシンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物5
0)
【0230】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.56(t,J=4.6Hz,4
H),2.69(t,J=5.1Hz,2H),3.4
5−3.65(m,6H),3.89(s,3H),
3.92(s,6H),6.51(d,J=15.5H
z,1H),6.81(s,2H),6.95−7.5
(m,2H),7.55(dd,J=7.9,1.3H
z,1H),7.65(d,J=15.5Hz,1
H),8.04(t,J=5.3Hz,1H),8.5
0(dd,J=8.3,0.8Hz,1H),11.1
8(s,1H)
【0231】実施例7 (E)−2−(3,4−ジメトキシシンナモイルアミ
ノ)−N,N−ジメチルベンズアミド(化合物51) (E)−2−(3,4−ジメトキシスチリル)−3,1
−ベンゾオキサジン−4−オン(100mg)およびジ
メチルアミン塩酸塩(80mg)にピリジン(1ml)
およびトリエチルアミン(0.13ml)を加え、11
5℃で18時間撹拌した。冷後、反応液に2規定塩酸を
加え酸性溶液とし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を重
曹水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後減圧濃縮し、(E)−2−(3,4−ジメトキシ
シンナモイルアミノ)−N,N−ジメチルベンズアミド
(95mg)を得た。
【0232】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.0−3.25(m,6H),3.
92(s,3H),3.95(s,3H),6.44
(d,J=15.5Hz,1H),6.8−7.8
(m,7H),8.39(d,J=8.3Hz,1
H),9.34(s,1H)
【0233】実施例8 実施例7と同様の方法で以下の化合物を合成した。 (E)−2−(3,4−ジメトキシシンナモイルアミ
ノ)−N−メチルベンズアミド(化合物52)
【0234】H−NMR(CDCl ,400MH
z)δ ppm:3.03(d,J=4.9Hz,3
H),3.93(s,3H),3.96(s,3H),
6.38(brs,1H),6.49(d,J=15.
5Hz,1H),6.8−7.6(m,6H),7.6
9(d,J=15.5Hz,1H),8.74(d,J
=8.3Hz,1H),11.30(s,1H)
【0235】(E)−N−シクロヘキシルメチル−2−
(3,4−ジメトキシシンナモイルアミノ)ベンズアミ
ド(化合物53)
【0236】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:0.8−1.8(m,11H),
3.1−3.2(m,2H),3.80(s,3H),
3.84(s,3H),6.74(d,J=15.5H
z,1H),6.9−7.8(m,7H),8.52
(d,J=8.4Hz,1H),8.7−8.8(m,
1H),11.44(s,1H)
【0237】(E)−2−(3,4−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)−N−ヒドロキシベンズアミド(化合物
54)
【0238】H−NMR(CDCl ,400MH
z)δ ppm:3.93(s,3H),3.94
(s,3H),6.68(d,J=16.0Hz,1
H),6.85−7.85(m,7H),8.22(d
d,J=7.9,1.5Hz,1H)
【0239】実施例9 (E)−2−(4−ジメチルアミノシンナモイルアミ
ノ)ベンズアミド(化合物55) (E)−2−(4−ジメチルアミノスチリル)−3,1
−ベンゾオキサジン−4−オン(200mg)をメタノ
ール(5ml)および塩化メチレン(5ml)の混合媒
に溶かし、28%アンモニア水(2ml)を加え50℃
で10分間攪拌した。溶媒を減圧留去した後、得られた
残渣を塩化メチレンで洗浄し、(E)−2−(4−ジメ
チルアミノシンナモイルアミノ)ベンズアミド(24m
g)を得た。
【0240】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:2.98(s,6H),6.46
(d,J=15.5Hz,1H),6.72(d,J=
8.8Hz,2H),7.05−7.6(m,5H),
7.70(brs,1H),7.80(d,J=6.9
Hz,1H),8.27(brs,1H),8.59
(d,J=8.1Hz,1H),11.79(s,1
H)
【0241】実施例10 (E)−2−(2−カルボキシシンナモイルアミノ)ベ
ンズアミド(化合物56) (E)−2−(2−カルボキシスチリル)−3,1−ベ
ンゾオキサジン−4−オン(20mg)を氷冷下28%
アンモニア水(1ml)に加え10分間攪拌した。反応
液に1規定塩酸を加えて酸性にし、析出物をろ取した後
水洗し、(E)−2−(2−カルボキシシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド(21mg)を得た。
【0242】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.69(d,J=15.6Hz,
1H),7.45−7.95(m,8H),8.25−
8.40(m,2H),8.59(d,J=8.4H
z,1H),11.95(s,1H),13.24(b
rs,1H)
【0243】実施例11 (E)−2−(3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシシ
ンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物57) (E)−4−アセトキシ−3,5−ジメトキシケイ皮酸
(70mg)のトルエン(1ml)溶液に塩化チオニル
(38μl)およびN,N−ジメチルホルムアミド1滴
を加え、80℃で30分間撹拌した。反応液を減圧濃縮
し、残渣にピリジン(1ml)および2−アミノベンズ
アミド(43mg)を加え、115℃で10分間攪拌し
た。溶媒を減圧留去し、残渣に2規定塩酸を加え酸性と
し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル)で
分離精製し、得られた(E)−2−(4−アセトキシ−
3,5−ジメトキシシンナモイルアミノ)ベンズアミド
にメタノール(1ml)および炭酸カリウム(36m
g)を加えて室温で5分間攪拌した。溶媒を減圧留去し
た後2規定塩酸を加え酸性とし、酢酸エチルで抽出し、
抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧
留去した後、残渣を分取薄層クロマトグラフィー(展開
溶媒:酢酸エチル)で分離精製し、(E)−2−(3,
5−ジメトキシ−4−ヒドロキシシンナモイルアミノ)
ベンズアミド(7mg)を得た。
【0244】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.84(s,6H),6.71
(d,J=15.3Hz,1H),7.04(s,2
H),7.1−7.85(m,5H),8.32(br
s,1H),8.61(d,J=8.3Πz,1H),
8.90(brs,1H),11.78(s,1H)
【0245】実施例12 (E)−2−〔3,5−ジメトキシ−4−(2−ヒドロ
キシエトキシ)シンナモイルアミノ〕ベンズアミド(化
合物58) (E)−4−(2−アセトキシエトキシ)−3,5−ジ
メトキシケイ皮酸(57mg)のトルエン(1ml)溶
液に塩化チオニル(40μl)及び触媒量のN,N−ジ
メチルホルムアミドを加え80℃で1時間攪拌した後、
溶媒を減圧留去した。残渣にピリジン(1ml)および
2−アミノベンズアミド(25mg)を加えて130℃
で2時間加熱還流した後、溶媒を減圧留去し、残渣に水
を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を1規定塩酸、飽
和重曹水、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をメタ
ノール(0.5ml)に溶かし、炭酸カリウム(17m
g)を加え、室温で1時間攪拌した後、1規定塩酸
(0.5ml)を加え、溶媒を減圧留去した。残渣を水
及びジエチルエーテルで洗浄後、分取薄層クロマトグラ
フィー(展開溶媒:塩化メチレン/ジエチルエーテル/
メタノール=10/10/1)で分離精製し、(E)−
2−〔3,5−ジメトキシ−4−(2−ヒドロキシエト
キシ)シンナモイルアミノ〕ベンズアミド(5mg)を
得た。
【0246】H−NMR(CDCl+CDOD,
400MHz)δ ppm:3.7−3.85(m,2
H),3.94(s,6H),4.1−4.25(m,
2H),6.57(d,J=15.6Hz,1H),
6.86(s,2H),7.1−7.6(m,2H),
7.61(d,J=15.6Hz,1H),7.70
(dd,J=7.9,1.4Hz,1H),8.69
(dd,J=8.4,0.9Hz,1H)
【0247】実施例13 (E)−2−〔2−(3,4−ジメトキシシンナモイル
アミノ)ベンゾイルアミノ〕安息香酸(化合物59) (E)−3,4−ジメトキシケイ皮酸クロリド(84
0.5mg)及び2−(2−アミノフェニル)−3,1
−ベンゾオキサジン−4−オン(884mg)のピリジ
ン(10ml)懸濁液を120℃で1.5時間撹拌し
た。反応溶液を水に注ぎ、析出した固体をろ取し、水、
ジエチルエーテルで順次洗浄した。この生成物(1.4
8g)を1規定水酸化ナトリウム水溶液(10.4m
l)及びエタノール(20ml)の混液に加え、80℃
で30分間攪拌した。反応溶液を氷水に注ぎ、析出した
固体をろ取し、水、ジエチルエーテルで順次洗浄し、
(E)−2−〔2−(3,4−ジメトキシシンナモイル
アミノ)ベンゾイルアミノ〕安息香酸(1.50g)を
得た。
【0248】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.79(s,3H),3.82
(s,3H),6.77(d,J=15.6Hz,1
H),6.98(d,J=8.4Hz,1H),7.1
−7.4(m,4H),7.5−7.75(m,3
H),7.8−7.9(m,1H),8.0−8.1
(m,1H),8.33(d,J=8.3Hz,1
H),8.58(d,J=8.3Hz,1H),10.
73(s,1H),11.89(s,1H),12.5
−14.5(br,1H)
【0249】実施例14 (E)−2−(3,4−ジメトキシシンナモイルアミ
ノ)−N−(2−ジメチルアミノエチル)ベンズアミド
塩酸塩(化合物60) (E)−2−(3,4−ジメトキシシンナモイルアミ
ノ)−N−(2−ジメチルアミノエチル)ベンズアミド
(100mg)をエタノール(1ml)に溶かし、1規
定塩酸(1ml)を加え室温で5分間攪拌した。反応液
を減圧濃縮し、(E)−2−(3,4−ジメトキシシン
ナモイルアミノ)−N−(2−ジメチルアミノエチル)
ベンズアミド塩酸塩(109mg)を得た。
【0250】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.88(s,3H),2.90
(s,3H),3.25−3.35(m,2H),3.
80−4.00(m,8H),6.48(d,J=1
5.5Hz,1H),6.87(d,J=8.3Hz,
1H),7.05−7.20(m,3H),7.45−
7.55(m,1H),7.67(d,J=15.5H
z,1H),8.09(dd,J=8.0,1.3H
z,1H),8.70−8.80(m,1H),8.9
8(t,J=5.6Hz,1H),11.60(s,1
H),12.10−12.25(br,1H)
【0251】実施例15 実施例14と同様の方法で以下の化合物を合成した。 (E)−N−(2−ジメチルアミノエチル)−2−(4
−エトキシ−3−メトキシシンナモイルアミノ)ベンズ
アミド塩酸塩(化合物61)
【0252】H−NMR(DMSO−d ,400
MHz)δ ppm:1.33(t,J=7.0Hz,
3H),2.83(s,3H),2.84(s,3
H),3.2−3.75(m,4H),3.82(s,
3H),4.05(q,J=7.0Hz,2H),6.
74(d,J=15.5Hz,1H),6.9−9.1
(m,9H),9.95−10.15(br,1H),
11.27(s,1H)
【0253】(E)−N−(2−ジメチルアミノエチ
ル)−2−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド塩酸塩(化合物62)
【0254】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:2.83(s,3H),2.84
(s,3H),3.15−3.75(m,7H),3.
84(s,6H),6.86(d,J=15.6Hz,
1H),7.0−7.25(m,3H),7.5−9.
15(m,5H),10.05−10.25(br,1
H),11.30(s,1H)
【0255】実施例16 血管新生阻害作用確認試験 ヒト毛細血管内皮細胞の増殖抑制効果 ヒト毛細血管内皮細胞の培養 正常ヒト皮膚毛細血管内皮細胞(Cell Syste
ms Corporation製)を内皮細胞培養培地
(MVE培地,Cell Systems Corpo
ration製)で継代培養して利用した。対数増殖期
に、培養液を除き、リン酸緩衝生理食塩水溶液(PBS
(−))を静かに加えて細胞を洗浄した。次にそのPB
S(−)を除き、0.02%のEDTAを含有した0.
25%トリプシン溶液を適宜加えて、位相差顕微鏡にて
細胞の状態を観察した。細胞が円球化しつつある状態
で、MVE培地をトリプシン溶液に等量加え、トリプシ
ンの作用を止めた。先の細いパスツールピペットにてピ
ペッティングを行い、細胞を培養プレートより剥がし
た。細胞浮遊液をスピッツ管に移し、培地を加えてパス
ツールピペットにて激しく20回程ピペッティングを行
い、100〜110Gで1分間遠心した。上清を捨て、
新しい培地を加え、パスツールピペットにてピペッティ
ングを行い、細胞浮遊液を作製した。細胞浮遊液の一部
を取り、血球計算盤を用い、生細胞数を位相差顕微鏡に
て計測した。細胞濃度は2.5×10〜5×10
/mlになるように調製した。
【0256】供試薬物の調製 供試薬物はすべてジメチルスルホキシド(DMSO)に
溶解し、最終濃度が所定濃度になるように血管内皮細胞
培養培地で希釈して調製した。DMSOの最終濃度は
0.5%とした。
【0257】実験操作 以下の方法1または方法2に従い、前記一般式(I)で
表される化合物のヒト毛細血管内皮細胞に対する増殖抑
制効果を検討した。 (方法1)コラーゲンコートした6穴プレート(Toy
obo EngineeringCo.Ltd.製)に
細胞浮遊液1mlを添加し、37℃、5%炭酸ガス−9
5%気相下で培養した。培養1日後に培養液を除去し、
PBS(−)で細胞を洗浄後、各種濃度の供試薬物を含
有する血管内皮細胞培養培地を添加して、さらに2日間
培養した。培養終了後、培養液を除去し、PBS(−)
で細胞を洗浄後、0.02%EDTA含有0.25%ト
リプシン溶液1mlを添加した。パスツールピペットに
よるピペッティングで細胞をプレートより剥がした後、
血球計算盤にて生細胞数を測定した。なお、供試薬物の
増殖抑制活性は薬物無処置群に対し、50%阻害を示す
濃度(IC50)で表した。
【0258】〔結果〕以下の表1に示されるように、前
記一般式(I)の化合物はヒト微小血管内皮細胞の増殖
を顕著に抑制した。
【0259】
【表1】
【0260】(方法2)コラーゲンコートした96穴プ
レート(Toyobo Engineering C
o.Ltd.製)に各穴細胞浮遊液200μlを添加
し、37℃、5%炭酸ガス−95%気相下で培養した。
培養1日後に培養液を100μMの供試薬物を含有する
血管内皮細胞培養培地200μlに交換して培養した。
培養4日後、細胞増殖測定用試薬Alamar Blu
eを各穴20μl添加して更に4時間培養し、イムノリ
ーダーにて620nmおよび540nmの吸光度を測定
し細胞数を算出した。なお、供試薬物の増殖抑制活性は
薬物無処置群に対する阻害率(%)で表した。
【0261】〔結果〕以下の表2に示されるように、前
記一般式(I)の化合物はヒト微小血管内皮細胞の増殖
を顕著に抑制した。
【0262】
【表2】
【0263】実施例17 急性毒性試験 雄性ICR系マウスを4時間絶食し、0.5%カルボキ
シメチルセルロースナトリウムに懸濁した(E)−2−
(3,4−ジメトキシシンナモイルアミノ)ベンズアミ
ド300、1000、2000mg/kg又は(E)−
2−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミノ)
ベンズアミド300、1000mg/kgを経口投与
し、死亡の有無を検討したところ、全投与群において死
亡例は認められなかった。
【0264】 処方例1 細粒 主薬 100mg 乳糖 600mg トウモロコシ澱粉 265mg ヒドロキシプロピルセルロース 30mg ステアリン酸カルシウム 5mg (合計1000mg)
【0265】 処方例2 カプセル 主薬 100mg 結晶セルロース 50mg カルメロースカルシウム 13mg ヒドロキシプロピルセルロース 4mg ステアリン酸カルシウム 3mg (合計170mg)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07C 237/42 C07C 237/42 (72)発明者 野中 義功 長野県南安曇郡豊科町大字豊科4951−2 フレグランス花みずきC−202 (72)発明者 鎌田 晃爾 長野県松本市大字島内4363−1 フレグラ ンスメロディA101 (72)発明者 布袋 之彦 長野県南安曇郡穂高町大字有明2105−387 コーポ山地205号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中のRは水素原子、ハロゲン原子、水酸基、低級
    アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシ低級アルコ
    キシ基、シクロアルキルアルコキシ基、アラルキルオキ
    シ基、低級アシル基、ニトロ基、シアノ基、低級アルキ
    ル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、カ
    ルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基または低級
    アルキルスルホニル基であり、RおよびRは同じで
    も異なっていてもよく、それぞれ水素原子または低級ア
    ルコキシ基であり、または両者で一緒になって酸素原子
    を介する低級アルキレン基を形成してもよく、Bは一般
    式 −N(R)(R) (式中のR及びRは同じでも異なっていてもよく、
    それぞれ水素原子、低級アルキル基、シクロアルキルア
    ルキル基またはアラルキル基である)で表される基、一
    般式 −NH−(CH−A−R 〔式中のAは単結合、一般式 −O−(CH− (式中のmは2〜6の整数である)で表される基または
    一般式 −N(R)(CH− (式中のRは水素原子または置換基として水酸基、低
    級アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミ
    ノ基を有していてもよい低級アルキル基であり、pは2
    〜6の整数である)で表される基であり、Rは水酸
    基、低級アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよ
    いアミノ基であり、nは2〜6の整数である〕で表され
    る基、置換基としてカルボキシル基を有していてもよい
    アリールアミノ基またはヒドロキシアミノ基である〕で
    表される2−アシルアミノベンズアミド誘導体またはそ
    れらの薬理学的に許容される塩を有効成分として含有す
    ることを特徴とする血管新生阻害剤。
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