JPH10257060A - 通信ノード、atmノードおよびネットワークの経路選択接続方法 - Google Patents

通信ノード、atmノードおよびネットワークの経路選択接続方法

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JPH10257060A
JPH10257060A JP5212697A JP5212697A JPH10257060A JP H10257060 A JPH10257060 A JP H10257060A JP 5212697 A JP5212697 A JP 5212697A JP 5212697 A JP5212697 A JP 5212697A JP H10257060 A JPH10257060 A JP H10257060A
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atm
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JP5212697A
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Yoshiaki Takahata
由彰 高畠
Tsunetaro Ise
恒太郎 伊瀬
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】PNNIプロトコルにおけるクランクバック処
理による効果の受け方が、コネクションの種類により違
ってしまうことによる不公平を解消すること。 【解決手段】通信経路上のリソースを予め選択及び予約
して通信開始するネットワークに用いられるATMノー
ドにおいて、PNNIプロトコルに従って動作すると共
にコネクション設定時、ソースノードにより最初に選択
された経路上へのコネクションの設定可否、または選択
された代替経路上へのコネクションの設定可否を決定す
るシグナリング処理手段(SG)1103と、SGがコネクション
設定不可と判断したとき、PNNIのクランクバック処
理を実行するクランクバック処理手段1102と、SGの実行
するコネクション設定可否決定法をクランクバック実行
の有無に応じ変更する手段1101を備える。ATMノード
におけるシグナリング処理時に、シグナリング処理がク
ランクバックの後か前かによりコネクション設定可否決
定のアルゴリズムを変更することで不公平性を是正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PNNIインタフ
ェース(Private Network Netwo
rk Interface)を有するATMノードに関
し、特にATMコネクションを設定する際のシグナリン
グ処理において、PNNIで規定されたシグナリング方
式を実行するとともに、クランクバック処理をも実行す
るATMノードおよびネットワークの経路選択接続方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ATM(Asynchronous Transfer Mode ;
非同期転送モード) はマルチメディア通信に適した高速
広帯域通信網(B−ISDN)を実現するための基本方
式として生み出されたものである。すなわち、ディジタ
ル通信サービス用のネットワークとして通信速度が64
kbpsのISDN(Integrate Services Degital Netw
ork;統合サービス・ディジタル網)が実現され、音声の
他に、ファクシミリやデータの通信を提供できるように
なったが、これはあくまでもディジタル電話網をベース
としたシステムとして考えられてきたものであり、従っ
て、通信を行うにあたっての速度は音声通信に合わせた
64kbpsを基本としたものであった。
【0003】しかし、動画像なども伝送の対象とし、さ
らにはビデオ・オン・デマンドなどの高度なサービスを
提供することを目指すマルチメディア通信を実現する必
要性から、さらに高速で、しかも、高機能、高信頼性の
通信サービスとして登場したのがB−ISDNの構想で
あり、このB−ISDNの検討の中から生まれてきた技
術がATMである。
【0004】そして、近年ではATM通信方式に対応し
たネットワーク製品が数多く市場に登場するようになっ
てきており、特に、ATMの実装標準を作成する団体で
あるATM−Forum(ATMフォーラム)において
決定されたUNI (User Network Interface)標準であ
るUNI3.0やUNI3.1の標準に準拠したATM
スイッチやATMインタフェースを持った製品が多く市
場に登場して、実用に供されており、企業内のネットワ
ークをATM−LANに置き換えるところが徐々に増え
てきている。
【0005】また、ATMスイッチノード間インタフェ
ースとして、ATMフォーラムがPNNI(Priva
te Network Network Interf
ace)の仕様を1996年に決定し、このPNNI方
式のインプリメントが多くのATMスイッチベンダーに
よって開始されている。
【0006】PNNIインタフェース仕様では、複数の
ATMスイッチを接続したネットワークを仮想的な階層
構造のネットワークとして認識する。そして、この仮想
的ネットワークにおいては、PNNIインタフェース仕
様においてピアグループ(Peer Group)と呼
ばれる、複数のスイッチノードからなるサブネットを一
つの論理的なノードと認識することで、記憶するべきト
ポロジー情報の削減を図っている。
【0007】すなわち、このPNNIインタフェース仕
様においては、“ピアグループ”と呼ばれる複数のAT
Mスイッチノードからなるサブネットを、一つの論理的
なノードと認識することで、複数のATMスイッチを接
続したネットワークを仮想的な階層構造のネットワーク
として認識するようになっている。そして、このような
仮想的な階層構造でトポロジー(網形態)を認識するこ
とで、PNNI方式においては、ネットワーク内の各A
TMスイッチノードが記憶すべきトポロジー情報の削減
を図っている。
【0008】図8に、PNNI方式におけるネットワー
クトポロジーの認識方法を示す。図9に示した一例とし
てのATMネットワークにおいては、交換ノードである
複数のATMスイッチノード101,102,〜,10
5,106,〜122が存在し、それらのATMスイッ
チノード間がリンクによって接続されている構成になっ
ている。
【0009】PNNI方式では、これらのATMスイッ
チノード間で、各ATMスイッチノード間のリンクや論
理的ATMスイッチノードのトポロジー情報の授受を行
なっている。図8のATMネットワークの例において
は、上記の22個の実存ATMスイッチノード101,
〜122を6つのATMスイッチノード群(ピアグルー
プ)に分割し、それぞれのピアグループを論理的なAT
Mスイッチノード31〜36と認識するようになってい
る。
【0010】ここで実存ATMスイッチノード101,
102,103,104からなるピアグループが論理的
なATMスイッチノード31、実存ATMスイッチノー
ド105,106,107からなるピアグループが論理
的なATMスイッチノード32、ATMスイッチノード
108,109,110,111からなるピアグループ
が論理的なATMスイッチノード33、実存ATMスイ
ッチノード112,113,114,115からなるピ
アグループが論理的なATMスイッチノード34、実存
ATMスイッチノード116,117,118からなる
ピアグループが論理的なATMスイッチノード35、実
存ATMスイッチノード119,120,121,12
2からなるピアグループが論理的なATMスイッチノー
ド36である。
【0011】よって、PNNIにおいては、図8の下部
に示した22個の実在するATMスイッチノード10
1,〜122によって構成されるネットワークを、仮想
的な“下位階層のネットワーク”として認識する。ま
た、図8の上部に示した6個の論理的なATMスイッチ
ノード31,〜36によって構成される論理的なネット
ワークを、仮想的な“上位階層のネットワーク”と認識
する。
【0012】また、ATMネットワークにおいては、複
数種類のアプリケーションを同一のデータリンクプロト
コルによって転送するために、いくつかのQOS(Qu
arity of Service;サービス品質)パ
ラメータが設定されており、これらの値をコネクション
設定要求と同時にネットワークに対して要求することが
できるようになっている。
【0013】QOSパラメータには有効帯域、転送遅延
時間、転送遅延揺らぎなど複数種類のパラメータがあ
り、これらの複数パラメータを最適化するルーティング
経路を求める。
【0014】実存ATMスイッチノード101から実存
ATMスイッチノード122にデータ伝送する場合を例
に、図を用いて具体的に説明する。この場合、発呼ノー
ドとなる図8に示したネットワーク上の実存ATMスイ
ッチノード101は次のように振る舞う。すなわち、P
NNI方式の場合、実存ATMスイッチノード101は
前述のような仮想的階層構成のトポロジー認識方式を用
いて、ネットワーク全体を図9のようなトポロジーとし
て認識することになる。
【0015】図9の例は、認識したネットワークのQO
Sパラメータとして、“遅延時間”と“有効帯域”が与
えられた場合を示している。つまり、図9においては、
例えば、発呼ノードであるスイッチノード101から隣
接のスイッチノード102間においては、“遅延時間”
は“1msec”で“有効帯域”は“10Mbps”で
あり、発呼ノードであるスイッチノード101から隣接
のスイッチノード103間においては、“遅延時間”は
“5msec”で“有効帯域”は“30Mbps”であ
り、スイッチノード102から隣接のスイッチノード1
04間においては、“遅延時間”は“2msec”で
“有効帯域”は“20Mbps”であり、スイッチノー
ド103から隣接のスイッチノード104間において
は、“遅延時間”は“3msec”で“有効帯域”は
“40Mbps”であり、スイッチノード104から隣
接のスイッチノード32間においては、“遅延時間”は
“10msec”で“有効帯域”は“50Mbps”で
あり、スイッチノード32から隣接のスイッチノード3
3間においては、“遅延時間”は“10msec”で
“有効帯域”は“20Mbps”であり、…といった具
合であることが示されている。
【0016】ここで、ATMスイッチノード101から
ATMコネクションを設定する場合には、まず、呼を発
生した実存ATMスイッチノード101において、図9
に示したトポロジーのネットワークを用いて、ATMコ
ネクションの設定経路を探索し、図9に示したトポロジ
ー上でのコネクション設定経路を決定する。
【0017】つまり、呼を発生した実存ATMスイッチ
ノード101は、自己の所属するピアグループ内におけ
る他の実存ATMスイッチノード102,103,10
4および仮想的上位階層ネットワークでの論理的なAT
Mスイッチノードである論理的ATMスイッチノード3
2,33,34,35の中のいくつかのノードを経て最
終的に論理的ATMスイッチノード36に辿り着くこと
のできる1つの経路を探し、そのルートでのQOS(サ
ービス品質)パラメータからその探したその経路が適正
であるか否かを判断する。
【0018】その結果、不適正であれば、別経路を探し
て同様に、経路が適正であるか否かを判断し、適正であ
ればこれを設定経路候補とし、次の動作であるコネクシ
ョン設定可否の判定処理に移る。
【0019】コネクション設定可否の判定処理は次のよ
うにして行う。実存ATMスイッチノード101は、そ
の設定経路上にDTLスタックと呼ばれる経路情報を書
き込んだパケットを送出し、各リンク上にコネクション
が設定可能であるかどうかを順次判断していく。この
時、図9上の論理的なATMスイッチノードにおいて
は、各論理的なスイッチノード内の仮想的に下位の階層
のATMスイッチノードのトポロジーを用いて、各ピア
グループ内のコネクション設定経路を独自に選択し、そ
の選択したコネクション設定経路上にDTLスタックと
呼ばれる経路情報を書き込んだパケットを転送し、各リ
ンク上にコネクションが設定可能であるかどうかを順次
判断していく。
【0020】よって、図9に示したトポロジー中の論理
的ATMスイッチノード32においては、自己のピアグ
ループ所属の実存ATMスイッチノードである図8に示
したネットワーク中の実存ATMスイッチノード10
5,106,107間でのコネクション設定経路を決定
し、同様に、図9に示したトポロジー中の論理的ATM
スイッチノード36においては、自己のピアグループ所
属の実存ATMスイッチノードである図8に示したネッ
トワーク中の実存ATMスイッチノード119,12
0,121,122間でのコネクション設定経路を決定
することになる。
【0021】このようにして、PNNIインタフェース
仕様においては、“ピアグループ”と呼ばれる複数のA
TMスッチノードからなるサブネットを、一つの論理的
なノードと認識することで、複数のATMスイッチを接
続したネットワークを仮想的な階層構造のネットワーク
として認識し、そして、このような仮想的な階層構造で
トポロジー(網形態)を認識することで、ネットワーク
内の各ATMスイッチノードが記憶すべきトポロジー情
報の削減を図っている。
【0022】また、PNNI方式においては、コネクシ
ョンを設定する際の呼設定処理を、いくつかの段階に分
けて規定している。
【0023】まず、ソースノード(すなわち、コネクシ
ョンを設定しようとした端末を収容しているATMスイ
ッチノード)において、コネクション全体の経路の選択
/決定をするソースルーティング処理が実行される。そ
して、その結果、選択された経路上に“DTLスタッ
ク”と呼ばれる経路情報を書き込んだスタックを転送し
てゆき、各リンク上のリソースを確保していく処理が実
行される。リソースが確保できれば、その確保したりソ
ースを用いて発呼側と着呼側の端末間で通信が実施され
ることになる。
【0024】更にこのリソース確保に失敗した場合に
は、“クランクバック(Crankback)”と呼ば
れる代替経路選択処理が実行され、これによって、前述
の“DTLスタック”を適宜なるノードまで差し戻した
後、新たなコネクションの経路の選択/決定処理を実行
する。
【0025】PNNIの仕様においては、このようなク
ランクバック処理によって、ネットワーク全体での呼損
率の改善を図るようにしている。
【0026】以下に、図10のようにトポロジーが認識
されているネットワークを用いて、PNNIプロトコル
におけるDTLスタックを用いたシグナリング手順と、
その時に実行されるクランクバック手順について説明す
る。
【0027】[DTLスタックによるシグナリング]P
NNIルーティングでは、DTLスタックと呼ばれる、
発呼ノードにおいて選択された経路情報を記憶している
スタックを用いたシグナリング方式が示されている。D
TLスタックを用いたルーティングの手順は以下のよう
になっている。
【0028】[段階1]. 発呼ノード(発呼端末の収容
されているATMスイッチノード)でルーティングを実
行し、その選択経路を書き込んだDTLスタックを作成
する。
【0029】[段階2]. この作成したDTLスタック
を、選択した経路上に転送していく。
【0030】[段階3]. 転送されたDTLスタック
が、上記選択した経路上のピアグループに達すると、そ
のDTLスタックに書き込まれている情報を基に、その
ピアグループにおいてグループ内の経路選択を行なう。
【0031】[段階4]. 到着したDTLスタックの経
路情報の一部を、上記新たにピアグループ内で選択され
た経路情報に書き換え、この一部書き換えた新たなDT
Lスタックを選択経路上に転送する。
【0032】[段階5]. 上述の手順[段階2].〜[段階
4].の処理を順次行ない、DTLスタックが着呼ノード
(着呼先の端末が収容されているATMスイッチノー
ド)に到着したところで、ルーティングが終了する。
【0033】このように、PNNIルーティングでは、
選択した経路情報を記憶したDTLスタックを当該選択
した経路に転送し、この経路上のピアグループに到達す
るとピアグループではグループ内の経路を選択してこの
DTLスタックの経路情報の一部を当該選択した経路情
報に書き換え、この書き換えられたDTLスタックを当
該DTLスタックの経路情報に従った経路上に転送する
といったことを繰り返して最終的に着呼先に送るように
する。
【0034】具体的に例を示す。
【0035】図10において、実存の階層である下位階
層においてその実ノード“A.1.1”から実ノード
“C.2.2”に対して呼が発生した場合を考えると、
実ノード“A.1.1”(ATMスイッチによるノー
ド)は、自ノードが属しているピアグループ以外は、全
て論理ノードとして捉えるので、ネットワークを図11
(a)のような論理的トポロジーであると認識してい
る。
【0036】そして、この論理ネットワーク上で経路選
択アルゴリズムを実行し、発呼ノードである“A.1.
1”から、着呼ノードである“C.2.2”(図11
(a)では論理ノードC)への経路を選択する。
【0037】ここで、発呼ノード“A.1.1”が選択
した選択経路が、発呼ノードである実ノード“A.1.
1”→実ノード“A.1.2”→実ノード“A.1.
3”→ピアグループ“A.2”(論理ノード)→ピアグ
ループ“A.3”(論理ノード)→ピアグループ“B”
(論理ノード)→ピアグループ“C”(論理ノード)で
あったとすると、その時に、作成されるDTLスタック
(経路情報を書き込んだパケット)は図11(b)のよ
うになる。
【0038】このように作成されたDTLスタックは、
発呼ノード“A.1.1”で選択された上記の経路上を
転送され、各ピアグループで、以下のようにDTLスタ
ックの書換えが行なわれる(図12参照)。
【0039】(1). 図12(b)に示す如く、ピア
グループ“A.1.3”から伝送された[A.1.1
A.1.2 A.1.3][A.1−A.2−A.
3][A−B−C]なる内容のDTLスタック
“[1.]”がピアグループ“A.2”に到着する。す
るとこのDTLスタック“[1.]”が当該ピアグルー
プ“A.2”に到着した時点で、このピアグループ
“A.2”内の経路選択が行なわれる。そして、その結
果、“A.2”内の経路として、[A.2.2−A.
2.1]が選択されたとすると、DTLスタック
“[1.]”の“A.1”内経路情報部分が、新たに選
択された当該[A.2.2−A.2.1]なる内容の情
報に書き換えられ、図12(b)に示す如く、[A.
2.2−A.2.1][A.1−A.2−A.3][A
−B−C]なる内容のDTLスタックとなる。そして、
DTLスタック“[1.]”の[A.2.2−A.2.
1]なる内容の情報に従って、“A.2.2”→“A.
2.1”と伝送される。“A.2.1”ではDTLスタ
ック“[1.]”の[A.1−A.2−A.3]なる情
報より、“A.3”のピアグループにこのDTLスタッ
ク“[1.]”を送ることになるが、“[1.]”がピ
アグループ“A.3”に到着した時点で、このピアグル
ープ“A.3”内の経路選択が行なわれる。そして、そ
の結果、“A.3”内の経路として、[A.3.1−
A.3.2−A.3.3]が選択されたとすると、DT
Lスタック“[1.]”の“A.3”内経路情報部分
が、新たに選択された当該[A.3.1−A.3.2−
A.3.3]なる内容の情報に書き換えられ、図12
(c)に示す如く、[A.3.1−A.3.2−A.
3.3][A.1−A.2−A.3][A−B−C]な
る内容のDTLスタック“[2.]”となる。そして、
DTLスタック“[2.]”の[A.3.1−A.3.
2−A.3.3]なる内容の情報に従って、“A.3.
1”→“A.3.2”→“A.3.3”と伝送される。
そして、DTLスタック“[2.]”の[A−B−C]
なる内容の情報に従って、DTLスタック“[2.]”
は、“B”のピアグループに伝送される。
【0040】(2). 次に、このDTLスタック
“[2.]”がピアグループ“B”に到着した時点で、
ピアグループ“B”内の経路選択が行なわれる。“B”
内の経路として、[B.1.1−B.1.3]が選択さ
れたとすると、DTLスタック“[2.]”の、[A.
3.1 A.3.2 A.3.3]なる内経路情報
部分が、図12(c)に示すように新たに選択された
[B.1.1−B.1.3]なる内経路情報に書き換え
られる。
【0041】このようにして、発呼ノードで作成された
DTLスタックは、経路情報に従って該当ピアグループ
に転送され、ピアグループでは自グループ内の経路選択
を行って、DTLスタックの該当部分を書き換えるとい
った処理をしてゆく。そして、これによって転送経路と
なったノードでのリソースが確保される。
【0042】選択された転送経路の途中段階でリソース
確保に失敗すれば、代替経路選択処理(クランクバッ
ク)が行われ、前述のDTLスタックを適宜なるノード
まで差し戻してから、再び、新たなコネクションの経路
の選択/決定処理を実行する。
【0043】このクランクバックのアルゴリズムは次の
通りである。
【0044】[クランクバックアルゴリズム]PNNI
では、トポロジー情報を周期的に書き換えた後に、その
トポロジー情報を各ノードに通知するようになってい
る。よって、書き換え周期間に発生した呼によって生じ
たトポロジー情報の変化は、次の書き換えが終了するま
で他のノードには通知されないことになる。このため、
トポロジー情報の不一致による呼損が発生することが予
想される。
【0045】この問題に対し、PNNIでは“クランク
バック”と呼ばれる、呼の要求するコネクションが設定
できなかった場合に、他のコネクション設定可能な経路
を順次探索するアルゴリズムを採用している。
【0046】具体的には、発呼ノードで選択した経路上
にコネクションが設定不可能であった場合に、前のピア
グループ(すなわち、DTLスタックを書き直したピア
グループ)に戻って、もう一度経路選択をやり直す方式
である。
【0047】図11に示した論理ネットワーク上のルー
ティングにおいて、クランクバックが発生した場合の、
その前後で変更されるコネクション経路とDTLスタッ
クの一例を図13に示し、その実行手順を以下に示す。
【0048】発呼端末が収容されたノードである発呼ノ
ードを“A.1.1”、着呼先の端末が収容されたノー
ドをピアグループ“C”として話を進める。発呼ノード
“A.1.1”で選択された経路の情報であるDTLス
タックの内容が図13(a)に示す如く、[A.1.1
A.1.2 A.1.3][A.1−A.2−
A.3][A−B−C]であったとする。この場合、D
TLスタックは“A.1.1”→“A.1.2”→
“A.1.3”の経路を辿るように転送される、さらに
“A.1.3”からピアグループ“A.2”へ、そし
て、“A.2”から“A.3”へと転送されることにな
る。
【0049】1. 今、発呼ノード“A.1.1”で選
択された経路上をDTLスタックが転送され、論理ノー
ド“A.2”〜“A.3”間に到着したところで、コネ
クション設定不可能であったとする(Reject)。
【0050】2. すると“A.2”〜“A.3”間に
コネクション設定ができなかったことを経路を逆戻りし
ながら通知していく(“Reject通知”)。ここで
は、“A.2”で新たな経路が選択できないので、発呼
ノード“A.1.1”までクランクバックされる。
【0051】3. “Reject通知”を受け取った
ノード“A.1.1”は、論理ノード“A.2”〜
“A.3”間のリンクは無いものとして経路選択を実行
する。そして、選択し直した経路情報を格納したDTL
スタックを新たに作成し、新たに選択した経路上に転送
していく。
【0052】このように、クランクバックアルゴリズム
においては、コネクションが設定できなかった場合に、
適宜なるところに戻って、新たなDTLスタックを作成
することになる。よって、クランクバックを実行するた
めには、各ピアグループやノードが、自ピアグループや
自ノードを通過したDTLスタックを記憶しておかけれ
ばならない。
【0053】このようなクランクバック処理による効果
としては、ネットワーク全体の呼損率の改善が上げられ
る。しかし、この効果は、ネットワーク中に発生する全
てのコネクションに公平に与えられるとは限らないこと
がわかっている。
【0054】例えば、複数種類の帯域を要求するコネク
ションが発生する、いわゆるマルチコネクションの環境
においては、クランクバックの効果は、その複数コネク
ションの中の要求帯域の小さなコネクションを中心に与
えられることになる。また、クランクバックを用いたこ
とによって、要求帯域の大きなコネクションは、逆に呼
損率が劣化してしまう場合もあることが知られている。
【0055】これはマルチコネクションの環境における
問題点として、従来から指摘されていた“コネクション
の種類の違いによる呼損率の不公平性”という問題点を
助長する結果を招いていることになる。
【0056】通常、コネクションの要求する帯域の違い
による呼損率の不公平性は、リンクの帯域と要求帯域の
間の関係(いわゆる分割損)によって決まるものであ
り、ある意味において仕方のないものである。
【0057】しかし、このようなクランクバックという
新たな機能を追加したことによって、この不公平性が助
長されることは、ネットワーク中に発生するコネクショ
ンを同等に扱うことができないということを意味してい
る。これは、ユーザーから見るとサービス提供が公平に
なされていないように感じる。
【0058】
【発明が解決しようとする課題】PNNI方式において
は、コネクションを設定するに際してネットワーク全体
の呼損率の改善をはかるため、リソースの確保に失敗す
ると、クランクバック処理が行われるが、この効果は、
ネットワーク中に発生する全てのコネクションに公平に
与えられるとは限らない。
【0059】例えば、複数種類の帯域を要求するコネク
ションが発生するいわゆるマルチコネクションの環境に
おいては、クランクバックの効果は、その複数コネクシ
ョンの中の要求帯域の小さなコネクションを中心に与え
られる。従って、要求帯域の大きなコネクションは、ク
ランクバックにより、逆に呼損率が劣化してしまう場合
もある。
【0060】これはマルチコネクションの環境における
問題点として、従来から指摘されていた“コネクション
の種類の違いによる呼損率の不公平性”を顕在化させる
結果を招いている。
【0061】このように、現在規定されているクランク
バック処理方式では、ネットワーク全体での呼損率を改
善することはできるが、個々のコネクションの単位で見
ると、その効果が公平に与えられてはいないという問題
点があった。故にこの不公平を改善する技術の確立が嘱
望される。
【0062】そこで、この発明の目的とするところは、
マルチコネクションの環境においてPNNIのクランク
バックアルゴリズムを実行したとしても、そのクランク
バックの効果を、全てのコネクションが公平に享受でき
るようにし、ネットワーク中に発生する各コネクション
の呼損率を均等に改善することのできる呼設定アルゴリ
ズムを実行するATMノードを提供することにある。
【0063】また、通信経路上のリソースを予め選択お
よび予約して通信を開始し、最初に選択した通信経路の
リソースが予約できなかった場合に代替経路の選択処理
を行うネットワークにおける経路選択接続方法を提供す
ることにある。
【0064】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。
【0065】第1には、通信経路上のリソースを予め選
択および予約して通信を開始するネットワークであっ
て、最初に選択した通信経路上のリソースが予約できな
かった場合に、代わりとなる新たな代替経路の選択処理
が実行されるネットワークにおいて、通信ノードは、通
信ネットワークに発生した呼の要求に従って通信を行な
うための、通信ネットワーク内での通信経路選択手段
と、その選択経路上での通信リソースの獲得を行なう通
信リソース獲得手段を有する。また、前記リソース獲得
手段で選択された通信経路上に通信リソースが獲得でき
なかった場合に、再度、通信経路の選択をやり直す通信
経路再選択手段と、その再選択された通信経路上での通
信リソースの獲得を行なう通信リソース再獲得手段を有
する。さらに、前記通信リソース獲得手段と前記通信リ
ソース再獲得手段において実行する通信リソースの獲得
アルゴリズムを変更するアルゴリズム変更手段を有して
いる。
【0066】これにより、前記通信リソース獲得手段に
よって通信ネットワーク中に発生する呼が受ける影響
と、前記通信リソース再獲得手段によって通信ネットワ
ーク中に発生する呼が受ける影響を独立のものとするこ
とができるので、前記通信経路選択/再選択手段によっ
て呼が受ける影響を分散することができる。
【0067】第2には、前記ネットワークのATMノー
ドは、クランクバック手段を含めた、PNNIプロトコ
ルを実行するためのPNNIプロトコル実行手段と、コ
ネクション設定時に、ソースノードによって最初に選択
された経路やクランクバック実行後の代替経路選択処理
によって選択された経路上へのコネクションの設定可否
を決定するシグナリング処理手段とを有する。また、該
シグナリング手段において、ソースノードによって最初
に選択された経路上へのコネクションの設定可否を決定
するのか、クランクバック実行後の代替経路選択処理に
よって選択された経路上へのコネクションの設定可否を
決定するのかを認識するシグナリング処理認識手段と、
該シグナリング処理認識手段によって認識されたシグナ
リング処理において実行される、コネクションの設定可
否を決定するアルゴリズムを変更するコネクション設定
可否判定アルゴリズム変更手段とを有している。
【0068】これによって、ネットワーク中に発生する
呼が、最初のソースノードにおけるシグナリング処理に
よって受ける影響と、クランクバック処理の後の代替経
路へのシグナリング処理によって受ける影響を分散する
ことができる。
【0069】第3には、上記第1または第2の構成にお
いて、 ネットワークに発生している呼の中の、適当な
帯域を要求している呼に対してのみ、前記アルゴリズム
変更手段もしくはコネクション設定可否判定アルゴリズ
ム変更手段を実行するためのアルゴリズム変更領域決定
手段を備える構成とした。
【0070】第4には、通信ノードおよびATMノード
は、第1の構成または第2の構成の通信ノードおよびA
TMノードが有する手段に加えて、前記シグナリング処
理認識手段によって、実行されているシグナリング処理
がソースノードによって最初に選択された経路上へのコ
ネクションの設定可否を決定していると認識された場合
には、発生した呼が要求する帯域以上の帯域がリンク中
に存在すれば、コネクションの設定を許可し、前記シグ
ナリング処理認識手段によって、実行されているシグナ
リング処理がクランクバック処理の実行後に代替経路と
して選択された経路上へのコネクションの設定可否を決
定していると認識された場合には、何らかの方法によっ
て定められた、ある一定以上の帯域がリンク中に存在す
るならば、コネクションの設定を許可するコネクション
設定可否判定アルゴリズム変更手段を有している。
【0071】これによって、ネットワーク中に発生する
呼が、その要求する帯域の値に依存せずに、代替経路選
択処理やクランクバック処理による効果を受けることが
できるようになる。
【0072】第5には、第1の構成または第2の構成の
通信ノードおよびATMノードが有する手段に加えて、
前記シグナリング処理認識手段によって、実行されてい
るシグナリング処理が、ソースノードによって最初に選
択された経路上へのコネクションの設定可否を決定して
いると認識された場合には、発生した呼が要求する帯域
以上の帯域がリンク中に存在すれば、コネクションの設
定を許可し、前記シグナリング処理認識手段によって、
実行されているシグナリング処理がクランクバック処理
の実行後に代替経路として選択された経路上へのコネク
ションの設定可否を決定していると認識された場合に
は、ネットワーク中に発生しているコネクション中で、
最も大きな帯域を要求している呼が要求する帯域以上の
帯域がリンク中に存在すればコネクションの設定を許可
する、コネクション設定可否判定アルゴリズム変更手段
を有している。
【0073】これによって、ネットワーク中に発生する
全ての呼が、その要求する帯域の値に依存せずに、代替
経路選択処理やクランクバック処理による効果を受ける
ことができるようになる。
【0074】また、本発明は、通信経路上のリソースを
予め選択および予約して通信を開始し、最初に選択した
通信経路上のリソースが予約できなかつた場合に、代替
経路の選択処理が実行されるネットワークにおける経路
選択接続方法において、判断基準の異なる判断アルゴリ
ズムを複数用意し、前記通信経路が選択される毎に、そ
の選択された通信経路上のリソースの予約が可能か否か
を指定の前記判断アルゴリズムを用いて判断し、該判断
において前記リソース予約不可のときは、代替通信経路
の選択処理を行ない、この選択した通信経路上にリソー
スの予約が可能か否かを判断するようにし、また、使用
する前記判断アルゴリズムは前記最初の選択による通信
経路のリソース予約可否判断か否かにより指定変更する
ことを特徴とする。
【0075】これによって、ネットワーク中に発生する
呼が、その要求する帯域の値に依存せずに、代替経路選
択処理やクランクバック処理による効果を受けることが
できるようになる。
【0076】
【発明の実施の形態】本発明は、PNNIプロトコルを
実装したATMノードによって構成されるネットワーク
において、シグナリング処理がクランクバック後の処理
であるのか、クランクバック前の処理であるのかによっ
て、コネクション設定可否を決定するアルゴリズムを変
更するようにし、これによって、クランクバック処理に
よる効果の受け方が、コネクションの種類によって不公
平にならないようにするもので、以下、図面を参照しな
がら,本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0077】ATMノードを用いた本発明の適用される
ATMネットワークのトポロジーの一例を図1に示す。
図1において、101〜116はそれぞれATMノード
(ATMスイッチノード)であり、201,202,2
03,204はピアグループである。ピアグループ20
1には101〜104のATMノードが所属し、ピアグ
ループ202には105〜108のATMノードが所属
し、ピアグループ203には109〜111のATMノ
ードが所属し、ピアグループ204には113〜116
のATMノードが所属する。
【0078】このようなATMネットワークにおいて、
以下の実施の形態においては、ATMノード101か
ら、ATMノード116に対し、PNNIアルゴリズム
を用いてコネクションを設定する際の処理について述
べ、その際に実行されるルーティング/シグナリング処
理および、本発明のATMノードによるクランクバック
処理の詳細について説明する。
【0079】まず、図1中のATMノード101がPN
NIにおけるトポロジー認識方式によって認識する仮想
的なネットワークトポロジーの一例を、図2に示す。
【0080】図2に示すように、ATMノード101
は、ネットワーク中のATMノード101が属している
以外のピアグループを論理的なATMノードとして認識
している(図1中の202、203、204)。そし
て、この図2のトポロジーを用いて、ATMノード10
1での最初のルーティング処理が実行される。
【0081】図3に、本例におけるPNNIルーティン
グ/シグナリング処理のフローチャートの一例を示し、
図4に、本発明のATMノードにおいて実行される呼設
定可否を判定する際のアルゴリズムの一例を示す。
【0082】本発明のATMノードにおいて実行される
判定アルゴリズムは、実行される呼設定の可否の判定
が、“ソースノードにおいて最初に選択された経路上へ
のコネクション設定の可否判定”であるのか、“クラン
クバック処理の後に選択された経路上へのコネクション
設定の可否判定”であるのかによって、実行するアルゴ
リズムを変更するという点に特徴を持つものである。詳
細は後述する。
【0083】以下に、図1、図2のネットワークトポロ
ジーと、図3のフローチャートと図4の実行アルゴリズ
ムの一例を用い、本発明のATMノードを用いた場合の
PNNIアルゴリズムによるATMコネクションの設定
処理(ルーティング/シグナリング処理)の一例を示し
ていく。
【0084】本発明のATMコネクション設定処理は、
図3に示す如きであり、発呼端末を収容した発呼ノード
において、発呼端末からのコネクション設定要求を受け
取ると、発呼ノードでは経路選択し、その経路選択した
経路の情報をDTLスタックに記憶してその選択した経
路に転送し、ピアグループでは転送されてきたDTLス
タックの経路情報から自ピアグループにおいてその経路
を辿ってリンク(接続)していくことが可能か否かを判
断して、可能ならば、自ピアグループでの経路を選択し
て、受け取ったDTLスタックの情報の一部をこの選択
した経路の情報に変更し、その経路情報に従った経路へ
と、このDTLスタックを転送し、また、DTLスタッ
クの経路情報の経路を用いてのリンクができないなら
ば、代替経路があるか否かを調べ、代替経路があれば、
自ピアグループでの代替経路を選択して、DTLスタッ
クの情報の一部をこの選択した経路の情報に変更し、そ
の経路情報に従った経路へと、このDTLスタックを転
送し、また、DTLスタックの経路情報の経路を用いて
のリンクができず、しかも、代替経路もないならば、代
替経路を選べる位置のノードまでDTLスタックを戻
し、再び、経路選択をし直すといったことを行う(クラ
ンクバック)。
【0085】ただし、クランクバックを行って、代替経
路の選択を行う場合には、コネクション設定可否の判断
に用いるアルゴリズムを変更する。具体的には、ネット
ワーク内に発生している呼が要求している帯域の中の最
も大きな帯域と、コネクションを設定しようとしている
選択経路上のリンクやATMノード内の有効帯域とを比
較して、コネクションの設定可否の判断をする。
【0086】なお、クランクバックを行っていない場合
のコネクション設定可否の判定アルゴリズムは、送られ
てきたDTLスタックに記されている要求帯域(Ban
d.Req)がコネクションを設定しようとしているリ
ンクやATMノード内の有効帯域(Band.Rema
in)よりも小さかった場合に、要求されたコネクショ
ンを設定可能と判断し、逆に大きいか若しくは等しい場
合には、コネクションの設定を不可能と判断する。
【0087】コネクション設定可否の判断、すなわち、
リンク(接続)していくことが可能か否かの判断は図4
の流れに沿う。
【0088】このように、ピアグループにおいて、DT
Lスタックの情報に基づいてコネクション設定可否を行
うに当たり、クランクバックによる処理を行った後であ
るか、否かによりコネクション設定可否判定のアルゴリ
ズムを変えるようにしたことで、クランクバック処理を
行う前の判定条件と、クランクバックを行った後の判定
条件を独立にでき、クランクバック処理を行った後の判
定条件を全ての呼に平等に課せられるようにしたので、
クランクバック処理による効果の受け方がコネクション
の種類にかかわりなく公平になる。
【0089】以上が、本発明の概要である。つぎに処理
の具体的内容について、詳述する。はじめに、図3の流
れを説明する。コネクション設定要求(呼設定要求)を
受けると処理S701を実行する。
【0090】[図3の処理S701]まず、ATMノー
ド“101”に収容されているATM端末から、呼設定
要求が送られてくると、ATMノード“101”は、そ
の要求情報に記されている宛先端末を収容しているAT
Nノード(ここではATMノード“116”とする)に
対してコネクションを設定するための経路探索処理を実
行する(図3の処理S701)。
【0091】このATMノード“101”によるルーテ
ィング処理によって、経路[101−103−104−
203−204]が選択されたとすると、ソースノード
であるATMノード“101”は、上記の選択経路を書
き込んだDTLスタックを作成し、選択した経路に沿つ
て、そのDTLスタックを順次転送していくことにな
る。この時にソースノードであるATMノード“10
1”は、作成したDTLスタックをコネクションのセッ
トアップ要求メッセージ(いわゆるSetupメッセー
ジ)に記述して転送していく。
【0092】以下においては、このメッセージのことを
“DTLスタック(Setupメッセージ)”と記述し
ていくものとする。このDTLスタック(Setupメ
ッセージ)の転送に際し、選択された経路上に存在する
ATMノードは、発生した呼が要求しているQOS情報
と、自ATMノードや経路上の隣接リンクのリソース状
況を比較し、要求されているQOS情報を満足すること
ができる場合に、要求されたコネクションの設定が可能
と判断し、選択された経路上の次のATMノードにDT
Lスタック(Setupメッセージ)を転送する。コネ
クション設定可否の判定は図4のアルゴリズムに従う。
【0093】本実施例においては、要求されるQOS情
報として、帯域情報を用いてコネクションの設定可否を
判定していく場合を考える。
【0094】[図3の処理S710]S710での処理
は次の通りである。前述の処理(S701での処理)の
後にDTLスタック(Setupメッセージ)を受け取
った各ATMノードにおいて、実際に要求された帯域
が、自ノード内とノード間のリンク上に設定可能である
かを判断する。
【0095】この時の、各ATMノードで具体的に実行
されるアルゴリズムの一例を図4に示している。各AT
Mノードでは、まず、送られてきたコネクション設定要
求が、ソースノードにおける最初のルーティング処理の
結果、作成されたDTLスタック(Setupメッセー
ジ)によって送られてきたものか、それともクランクバ
ック処理の後に作成されたDTLスタック(Setup
メッセージ)によって送られてきたものかを判断する
(S801)。
【0096】この時の、送られてきたDTLスタック
(Setupメッセージ)の種別は、シグナリングメッ
セージ(SetUpメッセージ)中のクランクバック・
インフォメーション・エレメント(Crankback
Information Element)の記述を
参照することによって可能である。
【0097】さらに、このクランクバック・インフォメ
ーション・エレメントに記述されているコーズ・フィー
ルド(Cause Field)を参照することによっ
て、クランクバック処理が実行された理由を知ることが
できるので、そのCauseFieldの値によって実
行する処理を変更することも可能である。ただし、本実
施例では、クランクバック処理は、呼の要求する帯域が
実際に存在しなかった場合にのみ発生したものと仮定
し、このCause Fieldの値による処理の変更
方法については省略する。
【0098】図5、図6に、クランクバック・インフォ
メーション・エレメント(Crankback inf
ormation Element)とコーズ・フィー
ルド(Cause Field)の一例を示す。
【0099】各ATMノードは、上記の方法によって、
送られてきたDTLスタック(Setupメッセージ)
がソースノード(ATMノード101)における最初の
ルーティング処理の結果作成されたものか、それともク
ランクバック処理の後に、新たに作成されたものかの判
断ができる(図4の処理S801)。
【0100】この結果、送られてきたDTLスタック
(Setupメッセージ)がソースノードにおける最初
のルーティング処理の結果作成されたものであった場合
には、通常の呼設定可否の判定アルゴリズム(図4のS
803の処理“アルゴリズム−2”)を実行する。図4
では、要求されたコネクションの種別がCBRコネクシ
ョンであると仮定し、要求帯域をピークアサイン処理に
より、設定可能かどうかの判断をする例を示している
(図4の処理S803)。
【0101】つまり、送られてきたDTLスタック(S
etupメッセージ)に記されている要求帯域(図4で
はBand.Req)が、コネクションを設定しようと
している選択経路上のリンクやATMノード内の有効帯
域(図4のBand.Remain)よりも小さかった
場合に、要求されたコネクションを設定可能と判断し、
逆に大きい/等しい場合には、コネクションの設定を不
可能と判断する。
【0102】また、送られてきたDTLスタック(Se
tupメッセージ)がクランクバック処理の後のルーテ
ィング処理の結果作成されたものであった場合には、ネ
ットワーク内に発生している呼が要求している帯域の中
の最も大きな帯域と、コネクションを設定しようとして
いる選択経路上のリンクやATMノード内の有効帯域と
を比較して、コネクションの設定可否の判断をするよう
になっている(図4のS802の処理“アルゴリズム−
1”)。
【0103】この設定可否の判断処理においても、要求
されたコネクションの種別がCBRコネクションである
と考え、ピークアサイン処理によって、そのコネクショ
ン設定の可否を判断をする例を示している。
【0104】具体的には、本実施例のATMノード内
に、ネットワーク内に発生している呼が要求している帯
域情報を記憶する手段を設け、その手段に記憶されてい
る要求帯域情報(図4のS804)の中から、最も大き
な帯域情報(図4ではBand.C)を用いてコネクシ
ョン設定の可否を判断する。つまり、送られてきたDT
Lスタック(Setupメッセージ)に記述されている
要求帯域(Band.Req)によらずに、前述の、ネ
ットワーク内に発生している呼が要求している最大帯域
(Band.C)を呼の要求帯域と考えて、この値が、
コネクションを設定しようとしている選択経路上のリン
クやATMノード内の有効帯域(Band.Remai
n)よりも小さかった場合に、要求されたコネクション
を設定可能と判断し、逆に大きい/等しい場合には、コ
ネクションの設定を不可能と判断する(図4の処理S8
02)。
【0105】ピアグループ“201”内でのコネクショ
ン設定が可能と判断された場合には、選択された経路上
での次のピアグループである“203”へのリンクであ
る、ATMノード“104”とATMノード“109”
の間のリンク上に要求されたコネクションが設定可能で
あるか否かを判断する。この時の判断アルゴリズムも、
図4に示した方法と同様に実行することで実現できる。
【0106】この段階では、ソースノードにおける最初
のルーティング処理の結果、送られてきたDTLスタッ
ク(Setupメッセージ)に関しての処理を行なって
いるので、コネクション設定可否判定に用いるアルゴリ
ズムは、図4の“アルゴリズム−2”である。
【0107】[クランクバック処理S771]もし、図
3の処理S710においてピアグループ“201”内で
のコネクション設定が不可能と判断された場合には、ク
ランクバック処理が実行される(図3の処理S77
1)。この時のクランクバック処理は、最初の、ソース
ノードによるルーティング処理の結果によるものである
ので、クランクバックによってDTLスタック(Set
upメツセージ)を差し戻されるATMノードは、必ず
ソースノード“101”である。
【0108】ソースノード“101”は、クランクバッ
クされたDTLスタック(SetUpメッセージ)を受
け取ると、新たな経路選択処理を実行し、新たに転送す
るDTLスタック(Setupメッセージ)がクランク
バック処理を実行した後のものであることを、そのクラ
ンクバック・インフォメーション・エレメント(Cra
nkback Information Elemen
t)を用いて明示し、その作成したメッセージ(作成し
たDTLスタックを含む)を前述の方法と同様に選択し
た経路上に転送していく。
【0109】前述の処理S710におけるコネクション
設定可否判定アルゴリズムでは、送られてきたDTLス
タック(Setupメッセージ)が、ソースノードにお
ける最初のルーティング処理の結果作成されたものであ
ったので、図4の“アルゴリズム−2”が選択されてい
た。しかし、この処理の後には、送られてくるDTLス
タック(Setupメッセージ)がクランクバック処理
の後に作成されたものとなるので、各ATMノードで実
行する判断アルゴリズムは、図4の“アルゴリズム−
1”となる。
【0110】[図3の処理S702]図3の処理S71
0において、ピアグループ“201”内および、ピアグ
ループ“203”へのリンクである、ATMノード“1
04”と“109”の間のリンク上に、要求されたコネ
クションが設定可能であると判断された場合に、ソース
ノードであるATMノード“101”で作成されたDT
Lスタック(Setupメッセージ)はATMノード
“109”に転送され、この、ATMノード109にお
いて、新たに、ピアグループ“203”でのルーティン
グ/シグナリング処理が実行される。ATMノード“1
09”は、受け取ったDTLスタック(Setupメッ
セージに)に、次の転送先のピアグループが“204”
であると記述されているので、自ノード“109”から
ピアグループ“204”に接続するための、自ノードが
属しているピアグループ“203”内のルーティング/
シグナリング処理を実行する(図3の処理S702)。
【0111】図3においては、ATMノード109によ
るルーティング処理によって、経路[109−110−
112−204]が選択された場合を想定している。
【0112】この時に、ATMノード109は、送られ
てきたDTLスタックの経路情報の中のピアグループ2
01内の経路情報を、新たに作成したピアグループ“2
03”内の経路情報に書き換えたDTLスタックを作成
し、新たに選択した、ピアグループ“203”内の経路
に沿つて、そのDTLスタック(Setupメッセー
ジ)を、順次転送していくことになる。
【0113】この時に、新たに選択された経路上に存在
するリンクやATMノードは、先の場合と同様に、要求
されている呼のQOS情報と自リンクやATMノードの
リソース状況を比較し、要求されているQOS情報を満
足することができる場合に、コネクション設定を可能と
判断し、選択された経路上の次のATMノードにDTL
スタック(Setupメッセージ)を転送する。
【0114】[図3の処理S720]次に、ATMノー
ド“109”から送られてきたDTLスタック(Set
upメッセージ)を受け取った各ATMノードにおい
て、実際に要求された帯域が、自ノード内とノード間の
リンク上に設定可能であるかどうかを判断する(図3の
処理S720)。この時の、各ATMノードで具体的に
実行されるアルゴリズムは、前述の場合と同様に図4に
示したアルゴリズムである。よって、各ATMノードで
は、送られてきたDTLスタック(Setupメッセー
ジ)がソースノードにおける最初のルーティング処理の
結果作成されたものか、それとも何度かのクランクバッ
ク処理の後に作成されたものかを判断する。この結果、
送られてきたDTLスタック(Setupメッセージ)
が、ソースノードにおける最初のルーティング処理の結
果、作成されたものであった場合には、図4の“アルゴ
リズム−2”を実行する。
【0115】つまり、送られてきたDTLスタック(S
etupメッセージ)に記されている要求帯域(Ban
d.Req)がコネクションを設定しようとしているリ
ンクやATMノード内の有効帯域(Band.Rema
in)よりも小さかった場合に、要求されたコネクショ
ンを設定可能と判断し、逆に大きい/等しい場合には、
コネクションの設定を不可能と判断する。
【0116】また、送られてきたDTLスタック(Se
tupメッセージ)がクランクバック処理の後のルーテ
ィング処理の結果作成されたものであった場合には、ネ
ットワーク内に発生している呼が要求している帯域の中
の最も大きな帯域と、コネクションを設定しようとして
いる選択経路上のリンクやATMノード内の有効帯域と
を比較して、コネクションの設定可否の判断をする(図
4の“アルゴリズム−1”)。
【0117】具体的には、本実施例のATMノード内
に、ネットワーク内に発生している呼が要求している帯
域情報を記憶する手段に記憶されている要求帯域情報
(図4のS804)の中から、最も大きな帯域情報(図
4では“Band.C”)を用いてコネクション設定の
可否を判断する。つまり、送られてきたDTLスタック
(Setupメッセージ)に記述されている呼の要求帯
域(“Band.Req”)によらずに、前述の、ネッ
トワーク内に発生している呼の最大要求帯域を呼の要求
帯域と考えて、この値が、コネクションを設定しようと
している選択経路上のリンクやATMノード内の有効帯
域よりも小さかった場合に、要求されたコネクションを
設定可能と判断し、逆に大きい/等しい場合には、コネ
クションの設定を不可能と判断する(図4の処理S80
2)。
【0118】ピアグループ“203”内でのコネクショ
ン設定が可能と判断された場合には、選択された経路上
での次のピアグループである“204”へのリンクであ
る、ATMノード“112”とATMノード“114”
の間のリンク上に、要求されたコネクションが設定可能
であるかどうかを判断する。この場合の判断アルゴリズ
ムも、図4に示した方法と同様に実行することで実現で
きる。
【0119】[クランクバック処理S772]もし、図
3の処理S720において、ピアグループ“203”内
におけるコネクション設定が不可能と判断された場合に
は、クランクバック処理が実行される(図3の処理S7
72)。この時に実行されるクランクバック処理では、
必ず、ソースノード(ATMノード“101”)にDT
Lスタック(Setupメッセージ)が差し戻されると
は限らず、最初にピアグループ“203”内とピアグル
ープ“203”と“204”の間の代替経路の存在が確
認される場合がある(図3の処理S740)。
【0120】例えば、ピアグループ“203”内のAT
Mノード“111”と“112”の間のリンク上へのコ
ネクション設定が不可能と判断されてクランクバック処
理が起動された場合であれば、そのピアグループ“20
3”内に[109−110−112−204]という代
替経路が存在するので、DTLスタック(Setupメ
ッセージ)をATMノード“109”まで差し戻し、再
度、ピアグループ203内でのルーティング/シグナリ
ング処理を実行する(図3の処理S781)。
【0121】これに対して、例えば、ピアグループ20
3とピアグループ204との間のように、経路が1本し
かなく、この場合にピアグループ203とピアグループ
204とのリンク上ヘのコネクション設定が不可能と判
断された場合であれば、他にはピアグループ“204”
に到達するための代替経路は存在しないことになる。
【0122】このような場合には、DTLスタック(S
etupメッセージ)を、ピアグループ“203”にお
けるソースノードであるATMノード“109”よりも
前のピアグループにおけるソースノード(この場合はA
TMノード“101”)にまで差し戻し、そこで再度、
ATMノード“101”からピアグループ“204”へ
のルーティング/シグナリング処理を実行する(図3の
処理S782)。
【0123】この時のルーティング/シグナリング処理
においては、先にコネクション設定が不可能と判断され
たリンクやATMノードは、そこで使用するトポロジー
情報の中から削除する、もしくは、非常に大きな重みを
与えてしまい、経路探索処理によって再度選択されない
ようにするなどして、新たな代替経路の選択処理を実行
する方法が考えられる。
【0124】上記のような方法によって、クランクバッ
ク処理されたDTLスタック(Setupメッセージ)
を受け取ったATMノード“109”またはATMノー
ド“101”は、前述のような、新たな経路選択処理を
実行し、クランクバック処理を実行した後のDTLスタ
ック(Setupメッセージ)であることを、そのCr
ankback Information Eleme
ntを用いて明示したメッセージ(作成したDTLスタ
ックを含む)を前述の方法と同様に選択した経路上に転
送していくことになる。
【0125】このクランクバック処理の後に実行され
る、前述の処理S710、S720におけるコネクショ
ン設定可否判定アルゴリズムは、送られてきたDTLス
タック(Setupメッセージ)がクランクバック処理
の後に作成されたものであるので、図4の“アルゴリズ
ム−1”となる。
【0126】[図3の処理S703]図3の処理S72
0において、ピアグループ“203”内および、ピアグ
ループ“204”へのリンクである、ATMノード“1
12”と“114”の間のリンク上に、要求されたコネ
クションが設定可能であると判断された場合に、ピアグ
ループ“203”におけるソースノードであるΛTMノ
ード“109”で作成されたDTLスタック(Setu
pメッセージ)はATMノード“114”に転送され
る。
【0127】そして、このATMノード“114”にお
いて、新たに、ピアグループ“204”内でのルーティ
ング/シグナリング処理が実行される。ATMノード
“114”は、自ノードが属しているピアグループが呼
の要求する転送先のピアグループであるので、自ノード
が属しているピアグループ内に呼の要求する実際の転送
先ATMノードが存在することが認識できる。
【0128】本実施例では、転送先のATMノードを
“116”としているので、ここでは、ATMノード
“114”からATMノード“116”に接続するため
の、ピアグループ“204”内におけるルーティング/
シグナリング処理を実行する(図3の処理S703)。
【0129】ATMノード“114”によるルーティン
グ処理によって、経路[114−116]が選択された
とすると、ATMノード“114”は、送られてきたD
TLスタック(Setupメッセージ)に記されている
ピアグループ“203”内の経路情報を、新たに作成し
たピアグループ“204”内の経路情報に書き換えたD
TLスタック(Setupメッセージ)を作成し、上記
のように、新たに選択した経路に沿って、そのDTLス
タック(SetuPメッセージ)を順次転送することに
なる。
【0130】この時に、新たに選択された経路上に存在
するATMノードは、先の場合と同様に、要求されてい
る呼のQOS情報と自ノードや隣接リンクのリソース状
況を比較し、要求されているQOS情報を満足すること
ができる場合に、コネクション設定を可能と判断し、選
択された経路上の次のATMノードにDTLスタック
(Setupメッセージ)を転送する。
【0131】[図3の処理S730]ATMノード“1
14”から送られてきたDTLスタック(Setupメ
ッセージ)を受け取った各ATMノードにおいて、要求
された帯域が、自ノード内とノード間のリンク上に設定
可能であるかどうかを判断する(図3の処理S73
0)。この時の、各ATMノードで具体的に実行される
アルゴリズムは、前述の場合と同様に、図4に示したア
ルゴリズムである。
【0132】よって、各ATMノードでは、送られてき
たDTLスタック(Setupメッセージ)がソースノ
ードにおける最初のルーティング処理の結果、作成され
たものであった場合には、図4の“アルゴリズム−2”
を実行する。
【0133】また、送られてきたDTLスタック(Se
tupメッセージ)がクランクバック処理の後のルーテ
ィング処理の結果作成されたものであつた場合には、ネ
ットワーク内に発生している呼が要求している帯域の中
の、最も大きな帯域と要求された帯域を比較して、コネ
クションの設定可否の判断をする(図4の“アルゴリズ
ム−1”)。
【0134】ピアグループ“204”内でのコネクショ
ン設定が可能と判断された場合には、最終的な転送先A
TMノード“116”にDTLスタック(SetUpメ
ッセージ)が転送され、この呼接続要求に対する応答メ
ッセージ(Connectメッセージ)を、呼接続要求
を出した端末に対して送り返すことで、呼の接続処理が
終了する。
【0135】[クランクバック処理S773]もし、図
3の処理S730においてピアグループ“204”内で
のコネクション設定が不可能と判断された場合には、再
度、クランクバック処理が実行される(図3の処理S7
73)。この場合に実行されるクランクバック処理にお
いても、必ず、ソースノードであるATMノード“10
1”にDTLスタック(Setupメッセージ)を差し
戻すとは限らず、最初に、ピアグループ“204”内の
代替経路の存在を確認する場合がある(図3の処理S7
50)。
【0136】この場合では、図1中のピアグループ“2
04”内のATMノード“114”と“116”の間の
リンク上ヘのコネクション設定が不可能と判断されたこ
とになるが、その代わりに、[114−113−115
−116]という代替経路が存在する。よって、この時
は、DTLスタック(Setupメッセージ)をATM
ノード“114”にまで差し戻し、再度、ピアグループ
“203”内でのルーティング/シグナリング処理を実
行する(図3の処理S783)。
【0137】ところが、例えば、一度ピアグループ“2
04”内でのクランクバック処理を実行した後に、再
度、図3の処理S703、S730を実行して、その結
果が、やはリコネクションの設定不可能であった場合に
は、ATMノード“114”からATMノ−ド“11
6”への代替経路は、もう存在しないことになる。
【0138】この時には、クランクバック処理の実行に
よってDTLスタック(Setupメッセージ)をAT
Mノード“109”まで差し戻すことになる。
【0139】この時に、すぐに経路選択処理(図3の処
理S702)を実行することもできるが、そのような方
法だけではなく、一度、ATMノード“109”からA
TMノード“116”への代替経路が存在するかどうか
を確認してから経路選択処理に移ることも可能である。
【0140】図3の例では、後者の方法を示している。
この時、すでにATMノード“114”からATMノー
ド“116”への経路にはコネクションを設定できない
ことがわかつているので、再度ATMノード“109”
において経路選択処理を行っても、新たなコネクション
が設定可能な経路を発見することはできない。
【0141】よって、この場合には、DTLスタック
(Setupメッセージ)を、ソースノードであるAT
Mノード101まで差し戻して、再度、ATMノード
“101”からピアグループ“204”に対しての経路
探索処理を実行する(図3の処理S784)。
【0142】この経路探索処理の後に、再度、選択経路
上へのコネクションの設定可否を判定しながら、コネク
ションの設定を試みる。このような処理の後に実行され
るコネクション設定可否の判断においては、送られてく
るDTLスタック(Setupメッセージ)がクランク
バック処理の後のものとなるので、図4の“アルゴリズ
ム−1”が用いられることになる。
【0143】このように、本発明のATMノードにおけ
るコネクション設定可否の判断に用いる帯域情報を、そ
のコネクション設定可否の判断を要求するDTLスタッ
ク(Setupメッセージ)がクランクバック処理の前
に作成されたものであるのか、後で作成されたものであ
るのかによって変更することで、クランクバック処理に
よる効果をネットワーク内に発生している呼の要求する
帯域情報に関係なく提供することができるようになる。
【0144】特に、クランクバック処理の後に作成され
たDTLスタック(Setupメッセージ)によって起
動されるコネクション設定可否の判定を行なう際に、コ
ネクションを設定しようとしているATMノード内やリ
ンク上の有効帯域と、ネットワーク内に発生している呼
が要求している帯域の中の最大帯域の値とを比較してコ
ネクション設定の可否を判断することによって、ネット
ワーク中に発生する全ての呼がクランクバック処理によ
る効果を均等に享受できるようになる。
【0145】[ATMノードの内部構成]図7に、本実
施例に示したATMノードの内部機能構成の一例をブロ
ック図で示す。図7に示した例では、実際のATMセル
の転送/交換処理を実行するためのATMインタフェー
ス処理部1104,1106と、ATMスイッチ110
5が存在する。
【0146】また、一連のルーティング処理、DTLス
タック(Setupメッセージ)の転送/受信処理、コ
ネクション設定可否判定処理などのPNNIルーティン
グ/シグナリング処理を実行するPNNIルーティング
/シグナリング処理実行部1103と、その中のクラン
クバック処理のためのDTLスタック(Setupメツ
セージ)の記憶や、クランクバック処理が発生した際に
差し戻すATMノードの決定や、代替経路の存在確認処
理等を実行するクランクバック処理実行部1102があ
る。
【0147】さらに、本実施例に示すATMノードに
は、PNNIルーティング/シグナリング処理実行部1
103が受け取ったDTLスタック(Setupメッセ
ージ)が、クランクバック処理の後のものであるか、否
かを判断して、その結果から、コネクション設定可否の
判断に用いるアルゴリズムを決定/選択する、アルゴリ
ズム選択処理部1101がある。
【0148】これらの処理部によって、実際のシグナリ
ング処理を実行する場合の例として、図3の処理S70
2からS720、S740までの処理を実行する際の、
ATMノード“109”における、各機能の具体的な処
理手順を以下に示す。
【0149】図7に示す如き構成を持つATMノード
“109”では、ATMノード“104”から、ATM
インタフェース処理部1106を介してDTLスタック
(Setupメッセージ)を受け取る。そして、このD
TLスタックを受け取った当該ATMノード“109”
は、その受け取ったDTLスタック(SetUpメッセ
ージ)をPNNIルーティング/シグナリング処理実行
部1103に転送する。
【0150】また、PNNIルーティング/シグナリン
グ処理実行部1103から、受け取ったDTLスタック
(Setupメッセージ)をアルゴリズム選択処理部1
101に転送し、そこで、受け取ったDTLスタック
(Setupメッセージ)がクランクバック処理された
ものであるのか否かを判断する。
【0151】その結果、アルゴリズム選択処理部110
1は、このDTLスタック(Setupメッセージ)が
クランクバック処理されたものでなかった場合には、A
TMノード“109”内でのコネクションの設定可否の
判断に図4の“アルゴリズム−2”を用いるように指示
し、DTLスタック(Setupメッセージ)がクラン
クバック処理された後に作成されたものであった場合に
は、ATMノード“109”内でのコネクションの設定
可否の判断において、図4のステップS802における
“アルゴリズム−1”を用いるように指示する。
【0152】この時の、アルゴリズム選択処理部110
1での、送られてきたDTLスタック(Setupメッ
セージ)の種別の判断においては、受け取ったDTLス
タック(Setupメッセージ)中のCrankbac
k InformationElementの記述やC
ause Fieldを参照することによって可能であ
る。
【0153】上記の結果、選択されたアルゴリズムを用
いて、まず、要求されている帯域がATMノード“10
9”内に設定可能であるか否かを判断し、その結果、設
定可能であると判断された場合には、ピアグループ“2
03”内でのコネクション設定経路の探索処理を実行す
る。
【0154】この時には、ATMノード“109”が記
憶しているネットワークの仮想的トポロジー情報と、受
け取ったDTLスタック(Setupメッセージ)に記
述されている全体の経路情報と宛先情報により、自ノー
ドが属するピアグループ“203”内における、経路探
索処理を実行することになる。
【0155】図3に示したように、ここで[109−1
10−112−204]という経路が選択されたとする
と、まず、ATMノード“109”とATMノード“1
10”との間のリンク上に、コネクションが設定可能で
あるかどうかを、先に選択されたアルゴリズムによって
評価する。そして、その評価の結果、設定可能と判断さ
れた場合には、新たにDTLスタック(Setupメッ
セージ)を書き直して、選択した経路上の次のATMノ
ードに、書き直したDTLスタック(Setupメッセ
ージ)を転送する。逆に、設定不可能と判断された場合
にはクランクバック処理が起動される。
【0156】ATMノード“109”によって選択され
た経路上のATMノード、例えばATMノード“11
0”は、先の場合と同様に受け取ったDTLスタック
(Setupメッセージ)がクランクバック処理された
ものかどうかを調べ、使用するコネクション設定可否の
判断アルゴリズムを選択する。
【0157】ここで、もし、コネクション設定が不可能
であると判断されたならば、そのDTLスタック(Se
tupメツセージ)をクランクバック処理実行部110
2に転送し、どのATMノードまでDTLスタック(S
etupメッセージ)を差し戻すのかを決定する。
【0158】また、この時のDTLスタツク(Setu
pメッセージ)の種類や、DTLスタック(Setup
メッセージ)に記述されている内容を記憶するととも
に、コネクションが設定不可能と判断された理由など
を、新たな情報としてDTLスタック(Setupメッ
セージ)に付加してクランクバック処理(DTLスタッ
ク(Setupメッセージ)の差し戻し処理)を実行す
ることになる。
【0159】以上、PNNIプロトコルを実装したAT
Mノードによって構成されるネットワークにおいて、シ
グナリング処理がクランクバック後の処理であるのか、
クランクバック前の処理であるのかによって、コネクシ
ョン設定可否を決定するアルゴリズムを変更すること
で、クランクバック処理による効果の受け方が、コネク
ションの種類によって不公平にならないようにできるA
TMノードを提供できる。従来、PNNIプロトコルに
おけるクランクバック処理による効果の受け方が、コネ
クションの種類によって違ってしまうことによる不公平
があった。特に、要求帯域の異なる呼が存在するマルチ
コネクションの環境において、この不公平性が顕著にな
る。そこで、本発明では、ATMノードにおけるシグナ
リング処理時に、そのシグナリング処理がクランクバッ
ク後であるのか否かにより、コネクション設定可否を決
定するアルゴリズムを変更することで、前記の不公平性
を是正するようにした。
【0160】なお、本発明は上述の例に限定されるもの
ではなく、種々変形して実施可能である。
【0161】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるAT
MノードによればPNNIインタフェースで接続された
ATMノードによって構成されるATMネットワークに
おける呼設定処理において、マルチコネクションの環境
においても、PNNI処理の一つであるクランクバック
の効果を、全ての種類のコネクションが均等に享受でき
るようになる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための図であって、本発明の
ATMノードを用いたネットワークのトポロジーの一例
を示す図。
【図2】本発明を説明するための図であって、本発明の
ATMノードが認識するネットワークのトポロジーの一
例を示す図。
【図3】本発明を説明するための図であって、本発明の
ATMノードで実行するシグナリング処理の手順を示す
フローチャートの一例を示す図。
【図4】本発明を説明するための図であって、本発明の
ATMノードで実行するシグナリング処理の手順の、特
にコネクション設定可否を決定するプロセスの詳細な一
例を示す図。
【図5】本発明を説明するための図であって、クランク
バック・インフォメーション・エレメント(Crank
back information Element)
の一例を示す図。
【図6】本発明を説明するための図であって、コーズ・
フィールド(Cause Field)の一例を示す
図。
【図7】本発明を説明するための図であって、本発明の
ATMノードの内部構成の一例を示すブロック図。
【図8】PNNIにおけるネットワークトポロジー認識
方式の概念を示す図。
【図9】従来のルーティング方式が用いていたトポロジ
ー情報の一例を示す図。
【図10】PNNIプロトコルにおけるトポロジー認識
方式の概念を説明するための図。
【図11】PNNIプロトコルにおけるDTLスタック
を用いたシグナリング手順の例を説明するための図。
【図12】PNNIプロトコルにおけるDTLスタック
を用いたシグナリング手順の例を説明するための図。
【図13】PNNIプロトコルにおけるクランクバック
処理手順の例を説明するための図。
【符号の説明】
101〜116…ATMスイッチノード(ATMノー
ド) 201〜204…ピアグループ 1101…アルゴリズム選択処理部 1102…クランクバック処理実行部 1103…PNNIルーティング/シグナリング処理実
行部 1104,1106…ATMインタフェース処理部 1105…ATMスイッチ 1110…ATMノード。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信経路上のリソースを予め選択および予
    約して通信を開始し、最初に選択した通信経路上のリソ
    ースが予約できなかつた場合に、代替経路の選択処理が
    実行されるネットワークに接続されたノード装置におい
    て、 判断基準の異なる判断手段を複数備え、前記通信経路が
    選択される毎に、その選択された通信経路上のリソース
    の予約が可能か否かを指定の前記判断手段を用いて判断
    する第1のシグナリング処理手段と、 該シグナリング処理手段が前記リソース予約不可と判断
    したとき、代替通信経路の選択処理を実行する代替経路
    選択手段と、 該代替経路選択手段の選択した通信経路上にリソースの
    予約が可能か否かを判断する第2のシグナリング処理手
    段と、 前記第1のシグナリング処理手段の用いる前記判断手段
    を最初の選択による通信経路のリソース予約可否判断か
    否かにより指定変更するアルリズム変更手段と、を備え
    ることを特徴とする通信ノード。
  2. 【請求項2】通信経路上のリソースを予め選択および予
    約して通信を開始するATMネットワークに用いられる
    ATMノードにおいて、 PNNIプロトコルに従って動作すると共に、コネクシ
    ョン設定時に、ソースノードにより最初に選択された経
    路上へのコネクションの設定可否、または選択された代
    替経路上へのコネクションの設定可否を決定するシグナ
    リング処理手段と、 該シグナリング処理手段がコネクション設定不可と判断
    した際に、PNNIにおけるクランクバック処理を実行
    するクランクバック処理手段と、 前記シグナリング処理手段において実行する前記コネク
    ション設定可否の決定法をクランクバック実行の有無に
    応じて変更するコネクション設定可否判定アルゴリズム
    変更手段と、を有することを特徴とするATMノード。
  3. 【請求項3】ネットワークに発生している呼のうち、所
    要の帯域を要求している呼に対して、前記アルゴリズム
    変更手段による変更を実行するアルゴリズム変更領域決
    定手段を有することを特徴とする、請求項1に記載の通
    信ノード。
  4. 【請求項4】ネットワークに発生している呼のうち、所
    要の帯域を要求している呼に対して、前記コネクション
    設定可否判定アルゴリズム変更手段による変更を行なう
    アルゴリズム変更領域決定手段を有することを特徴とす
    る、請求項2に記載のATMノード。
  5. 【請求項5】前記アルゴリズム変更領域決定手段を有
    し、 前記シグナリング処理手段は、前記最初に選択した通信
    経路のコネクション設定は、発生した呼の要求帯域以上
    の帯域がリンク中に存在するとき、前記代替経路のコネ
    クションの設定は、前記アルゴリズム変更領域決定手段
    の決定した所定値以上の帯域がリンク中に存在すると
    き、設定許可するものであることを特徴とする請求項1
    に記載の通信ノード。
  6. 【請求項6】前記アルゴリズム変更領域決定手段を有
    し、 前記シグナリング処理手段は、 前記最初に選択した通信経路のコネクション設定は、発
    生した呼の要求帯域以上の帯域がリンク中に存在すると
    き、前記代替経路のコネクション設定は前記アルゴリズ
    ム変更領域決定手段の決定した所定値以上の帯域がリン
    ク中に存在するとき、設定許可するものであることを特
    徴とする請求項2に記載のATMノード。
  7. 【請求項7】自ノードもしくはネットワーク全体に発生
    している呼が要求している要求帯域情報を収集/記憶す
    る帯域情報収集/記憶手段と、 該帯域情報収集/記憶手段に記憶されている要求帯域の
    うち、前記アルゴリズム変更手段もしくはコネクション
    設定可否判定アルゴリズム変更手段を実行する要求帯域
    を選択するアルゴリズム変更領域選択手段とを有し、 前記シグナリング処理手段は、前記最初に選択した通信
    経路のコネクション設定は、発生した呼の要求帯域以上
    の帯域がリンク中に存在するとき、前記代替経路のコネ
    クション設定は前記アルゴリズム変更領域選択手段によ
    り決定された所定値以上の帯域がリンク中に存在すると
    き、設定許可するものであることを特徴とする請求項1
    に記載の通信ノード。
  8. 【請求項8】自ノードもしくはネットワーク全体に発生
    している呼が要求している要求帯域情報を収集/記憶す
    る帯域情報収集/記憶手段と、 該帯域情報収集/記憶手段の記憶した要求帯域のうち、
    前記アルゴリズム変更手段もしくはコネクション設定可
    否判定アルゴリズム変更手段の実行する要求帯域を選択
    するアルゴリズム変更領域選択手段とを有し、 前記シグナリング処理手段は、前記最初に選択した通信
    経路のコネクション設定は、発生した呼の要求帯域以上
    の帯域がリンク中に存在するとき、前記代替経路のコネ
    クション設定は前記アルゴリズム変更領域選択手段の決
    定した所定値以上の帯域がリンク中に存在するとき、設
    定許可するものであることを特徴とする請求項2に記載
    のATMノード。
  9. 【請求項9】前記帯域情報収集/記憶手段とを有し、前
    記シグナリング処理手段は、前記最初に選択した通信経
    路のコネクション設定は、発生した呼の要求帯域以上の
    帯域がリンク中に存在するとき、前記代替経路のコネク
    ション設定は前記帯域情報収集/記憶手段の記憶した要
    求帯域のうち、最大値の要求帯域以上の帯域がリンク中
    に存在するとき、設定許可するものであることを特徴と
    する請求項1に記載の通信ノード。
  10. 【請求項10】前記帯域情報収集/記憶手段とを有し、
    前記シグナリング処理手段は、前記最初に選択した通信
    経路のコネクション設定は、発生した呼の要求帯域以上
    の帯域がリンク中に存在するとき、前記代替経路のコネ
    クション設定は前記帯域情報収集/記憶手段の記憶した
    要求帯域のうち、最大値の要求帯域以上の帯域がリンク
    中に存在するとき、設定許可するものであることを特徴
    とする請求項2に記載のATMノード。
  11. 【請求項11】通信経路上のリソースを予め選択および
    予約して通信を開始し、最初に選択した通信経路上のリ
    ソースが予約できなかつた場合に、代替経路の選択処理
    が実行されるネットワークにおける経路選択接続方法に
    おいて、 判断基準の異なる判断アルゴリズムを複数用意し、前記
    通信経路が選択される毎に、その選択された通信経路上
    のリソースの予約が可能か否かを指定の前記判断アルゴ
    リズムを用いて判断し、 該判断において前記リソース予約不可のときは、代替通
    信経路の選択処理を行ない、この選択した通信経路上に
    リソースの予約が可能か否かを判断するようにし、 また、使用する前記判断アルゴリズムは前記最初の選択
    による通信経路のリソース予約可否判断か否かにより指
    定変更することを特徴とするネットワークの経路選択接
    続方法。
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