JPH102556A - ガス量調節装置 - Google Patents

ガス量調節装置

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JPH102556A
JPH102556A JP15212896A JP15212896A JPH102556A JP H102556 A JPH102556 A JP H102556A JP 15212896 A JP15212896 A JP 15212896A JP 15212896 A JP15212896 A JP 15212896A JP H102556 A JPH102556 A JP H102556A
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Yoichi Hosokawa
陽一 細川
Takashi Matsumoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点火操作具の操作に連動して移動するひとつ
の部材により、点火時に弁体を点火に適した中火位置に
まで操作可能にし、部品点数の減少と構造の簡素化を図
り得るガス量調節装置の提供。 【解決手段】 ガス流路の開口度を変更する弁体と、弁
体を操作してバーナの火力を調節する火力調節レバー2
7と、点火装置を作動させる点火操作具とを備え、点火
操作具を点火位置にまで操作すると、弁体を点火に適し
た中火位置にまで操作するように構成してあるガス量調
節装置であって、点火操作具の点火位置Cへの操作に連
動して移動するひとつの点火位置設定用の部材28を設
け、その位置設定部材28に、弁体が強火側にあるとき
に弁体から延設の被押圧部25に作用する強火側押圧面
34aと、弱火側にあるときに被押圧部25に作用する
弱火側押圧面34bとを設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーナに連通可能
なガス流路を備えた器具栓本体と、前記バーナの火力を
強火と弱火との間で変更調節するべく前記ガス流路の開
口度を変更して燃料ガスの通流量を調節する弁体と、そ
の弁体を操作してバーナの火力を変更調節する火力調節
レバーと、前記バーナに点火するための点火装置を作動
させる点火操作具とを備え、前記点火操作具を点火位置
にまで操作すると、前記弁体を強火と弱火との間の中火
位置にまで操作して燃料ガスの通流量を点火に適した量
に変更調節するように構成してあるガス量調節装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】このようなガス量調節装置において、点
火装置を作動させてバーナに点火する際、バーナに供給
される燃料ガスの量が多いと、必要以上に勢良く着火
し、その後にガス量を調節しなければならない場合があ
り、逆に燃料ガスの量が少ないと、確実な点火が不可能
となる虞れがある。そこで、従来、実開平4−1296
45号公報に開示のように、点火操作具を点火位置にま
で操作すると、その点火位置への操作に連動してガス流
路の開口度を変更調節する弁体を強火と弱火との間の中
火位置にまで強制的に移動させるように構成したものが
提案された。この公報に開示の装置によれば、ガス流路
の開口度を変更調節する弁体から延設の操作ピンに対し
て、その操作ピンが強火側にあるときに中火側に押圧移
動させるための回動部材と、弱火側にあるときに中火側
に押圧移動させるための回動部材とを各別に設け、これ
ら2つの回動部材によって点火時に前記弁体を中火側に
移動させる構成であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、上記公報
の装置では、弁体を中火位置にまで移動させるために2
つの回動部材が必要で、部品点数が多く構造も複雑化
し、どうしてもコスト的に高くなる欠点があった。
【0004】本発明は、このような従来の欠点を解消す
るもので、その目的は、点火操作具の点火位置への操作
に連動して移動する部材をひとつだけにし、それによっ
て部品点数の減少と構造の簡素化を図りながら、しか
も、そのひとつの移動部材によって、点火時に弁体を確
実に中火位置にまで操作することのできるガス量調節装
置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明によれば、バーナへの点火装
置を作動させる点火操作具に連動するひとつの点火位置
設定用の位置設定部材を器具栓本体に移動可能に取り付
け、その位置設定部材を点火操作具の点火位置への操作
に連動して点火設定位置にまで移動するように構成し、
弁体が強火側にあるときに弁体から延設の被押圧部に作
用する強火側押圧面と、弁体が弱火側にあるときに被押
圧部に作用する弱火側押圧面とを前記ひとつの位置設定
部材に設け、その位置設定部材の点火設定位置への移動
に伴う前記強火側押圧面および弱火側押圧面の作用で前
記弁体を中火位置にまで操作するように構成するもので
あるから、ひとつの位置設定部材の移動によって、弁体
が強火側にあっても弱火側にあっても、その弁体を点火
に適した中火位置にまで操作することができ、部品点数
の減少と構造の簡素化により製造コストを低減すること
ができる。しかも、弁体の中火位置への操作は、位置設
定部材に設けた強火側押圧面や弱火側押圧面を弁体から
延設の被押圧部に対して直接作用させて行うものである
から、弁体の中火位置への操作も確実となり、所望通り
の位置にまで確実に弁体を操作することができる。
【0006】請求項2に記載の発明によれば、弁体から
延設の被押圧部に作用する位置設定部材を器具栓本体に
回動可能に取り付けるものであるから、例えば摺動可能
に取り付ける場合に比して、その移動が円滑で取り付け
構造もより簡単となり、その位置設定部材の回動によっ
て、上述のような確実な弁体操作が可能となる。
【0007】請求項3に記載の発明によれば、火力調節
レバーを器具栓本体に回動可能に取り付け、この火力調
節レバーと位置設定部材とを同じ回動軸芯周りに回動可
能に取り付けるものであるから、同じように回動する火
力調節レバーと位置設定部材とを近接配置することが可
能で、この火力調節レバーと位置設定部材とをコンパク
トに纏めて器具栓本体に取り付けることができ、かつ、
火力調節レバーと位置設定部材とを回動可能に取り付け
るための構成などを共用化することができ、より一層構
造の簡素化と製造コストの低減を図ることができる。
【0008】請求項4に記載の発明によれば、弁体を器
具栓本体に対して摺動可能に取り付け、その弁体の摺動
によってガス流路の開口度を変更するように構成し、か
つ、火力調節レバーに設けたカム手段に前記被押圧部を
係合し、火力調節レバーの回動に伴うカム手段の作用で
前記弁体を摺動させるように構成するものであるから、
弁体から延設の被押圧部に対して、位置設定部材のみな
らず、火力調節レバーのカム手段も作用させることにな
り、前記被押圧部の共用による構造の簡素化を図ること
ができ、しかも、請求項3による作用との協働で、火力
調節レバー、位置設定部材、ならびに、弁体とを近接配
置することができ、これらを器具栓本体に対してコンパ
クトに組み付けることができる。
【0009】請求項5に記載の発明によれば、点火操作
具が摺動可能なスライダで、そのスライダの点火位置へ
の押し込み操作によって、スライダに設けた押圧部が位
置設定部材に連設の操作部を押圧して位置設定部材を回
動させるように構成するものであるから、回動式の点火
操作具に比して力を入れ易く、したがって、このスライ
ダを介しての位置設定部材の回動や弁体の摺動を円滑に
行うことができる。そして、位置設定部材に連設の操作
部を前記押圧部側に弾性付勢させるスプリングを設け
て、スライダを閉位置と開位置とで位置保持可能に構成
し、かつ、弁体より上流側においてガス流路を開閉する
開閉弁を設け、スライダが閉位置にあるときに前記開閉
弁を閉じ、開位置にあるときに前記開閉弁を開けるよう
に構成するとともに、前記スライダが開位置にあるとき
に前記被押圧部の位置設定部材に対する相対摺動を許容
する許容空間を前記位置設定部材に設けてあるので、ス
ライダが開位置にあるバーナの燃焼状態において、位置
保持部材とは無関係に、火力調節レバーを回動操作して
バーナの火力調節を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明によるガス量調節装置は、
ガスコンロやガスオーブンなどの各種のガス器具に使用
するもので、ガスコンロに適用した実施の形態につき図
面に基づいて説明する。図1および図2に示すように、
ガスコンロ前面のパネル1の近くには、器具栓本体2が
内装され、この器具栓本体2に開口の導入口3から供給
される燃料ガスを導出口4に固着のノズル5からバーナ
6へ供給するように構成されている。この器具栓本体2
は、複数の鋳造部品からなり、それぞれの間にパッキン
を介装し、ボルトにより固着されて組み立てられてい
て、この組み立てた状態において、前記導入口3が、ガ
ス流路7を介して導出口4に連通接続されている。
【0011】その器具栓本体2の後端側には、ガス流路
7を開閉する開閉弁としての電磁式安全弁9が内装さ
れ、前端側には、合成樹脂製の固定枠10が固着されて
いて、この固定枠10に対して点火操作具の一例である
合成樹脂製のスライダ11が摺動自在に内嵌されてい
る。このスライダ11には、金属製のバルブロッド12
が固着されて前記安全弁9側に延出され、このバルブロ
ッド12には、前記ガス流路7を開閉するための弁体1
4が設けられている。前記スライダ11と固定枠10と
の間には、第1コイルスプリング15が、前記弁体14
と器具栓本体2との間には、第2コイルスプリング16
がそれぞれ介装され、これら両コイルスプリング15,
16によって、スライダ11がコンロの前面側に弾性付
勢されている。
【0012】前記スライダ11の下面には、ほぼハート
型のカム溝を備えたハートカム部材17が取り付けら
れ、固定枠10に回動自在に保持されたU字状のピン1
8の遊端部が、固定枠10を貫通してハートカム部材1
7のカム溝に係合している。このハートカム部材17な
どは、従来公知であるため詳しい説明は省略するが、こ
のハートカム部材17とピン18との協働作用により、
両コイルスプリング15,16によって弾性付勢された
スライダ11は、通常、閉位置Aに位置保持されてい
る。この閉位置Aから、パネル1に回動自在に取り付け
た操作釦19を押圧操作すると、スライダ11が両コイ
ルスプリング15,16の弾性力に抗して後端側へ摺動
し、最大押し込み位置である点火位置Cにまで至る。そ
の後、操作釦19に対する押圧力を解除すると、スライ
ダ11が弾性復帰して、図1に示す開位置Bに位置保持
される。この開位置Bからさらに操作釦19を押圧操作
すると、閉位置Aに弾性復帰する、いわゆるプッシュ−
プッシュ機構が構成されている。
【0013】詳しい説明は省略するが、固定枠10の一
側部には、図外の点火装置用の固定接点や安全装置用の
固定接点などを備えた接点板ブロックが取り付けられ、
スライダ11の摺動に伴って、スライダ11側に取り付
けた可動接点が各固定接点を接触状態と非接触状態とに
切り換えるように構成されている。すなわち、スライダ
11が閉位置Aにあるときは、点火装置用の固定接点も
安全装置用の固定接点も非接触状態に維持され、かつ、
弁体14によってガス流路7が閉じられるとともに、安
全弁9も弾性的に閉弁されている。
【0014】この閉位置Aから、操作釦19を押圧操作
してスライダ11を押し込むと、弁体14がガス流路7
を開き、安全装置用の固定接点が接触状態に切り換えら
れ、かつ、バルブロッド12の先端が安全弁9を押圧し
て開弁する。さらに、点火位置Cにまで押し込むと、点
火装置用の固定接点が接触状態に切り換えられ、図外の
点火装置によってバーナ6に点火される。
【0015】その後、操作釦19への押圧力を解除する
と、スライダ11が開位置Bにまで復帰して位置保持さ
れ、点火装置用の固定接点が非接触状態に切り換えられ
る。その際、弁体14はガス流路7を開いたままであ
り、安全弁9はバーナ6の燃焼による図外サーモカップ
リングの熱起電力により開弁状態に維持されるので、バ
ーナ6の燃焼が続行される。この開位置Bにおいても、
安全装置用の固定接点は接触状態を維持しているので、
バーナ6が不測に消火したような場合には、サーモカッ
プリングの熱起電力の低下により、安全弁9が自動的に
閉弁して、燃焼ガスの漏れを防止する。この開位置Bか
らさらに操作釦19を押圧操作すると、上述のようにス
ライダ11が元の閉位置Aに自動復帰する。
【0016】前記器具栓本体2には、前端部に開口して
ガス流路7にまで至る挿通孔20が穿設され、この挿通
孔20内に弁体としての金属製のニードル21が挿入さ
れている。このニードル21は、挿通孔20に対して摺
動自在に挿入されていて、ニードル21を摺動させるこ
とにより、ニードル21の先端が、ガス流路7と導出口
4とを連通する弁孔22の開口度を変更して、バーナ6
への燃料ガスの通流量を調節するように構成されてい
る。このニードル21の先端には、最小絞り量を設定す
るノズル孔23がニードル21の軸芯方向に沿って穿設
され、かつ、ニードル21の中間部には別部材からなる
被押圧部としての金属製の操作ピン25が挿入固着され
ている。
【0017】この操作ピン25は、器具栓本体2の上面
からニードル21挿入用の挿通孔20にまで至るスリッ
ト26内に位置され、かつ、このスリット26は、挿通
孔20の軸芯と平行で、挿通孔20と同様に器具栓本体
2の前端部に開口し、操作ピン25の上端がスリット2
6から上方へ突出するように構成されている。このスリ
ット26から突出する操作ピン25の上端には、図3に
も示すように、器具栓本体2に回動可能に支持された火
力調節レバー27が係合し、この火力調節レバー27の
回動操作によってバーナ6の火力を強火と弱火との間で
変更調節できるように構成されている。さらに、前記操
作ピン25の上端には、同じく器具栓本体2に回動可能
に支持された点火位置設定用の位置設定部材としてのカ
ム部材28も係合していて、このカム部材28の点火設
定位置への回動によって、バーナ6への点火時にバーナ
6に供給される燃料ガスの量が点火に適した量に変更調
節されるように構成されている。
【0018】前記火力調節レバー27は、金属製の1枚
の板状体から折曲形成されていて、図4に示すように、
一端に取り付け孔29が穿設され、他端部がレバー部3
0に構成されるとともに、操作ピン25の上端が挿入係
合するカム手段としてのカム孔31が穿設されている。
このカム孔31は、ボルト孔29と異なる位置を中心と
する円弧状のカム孔31aと、この円弧状のカム孔31
aに連通する直線状の抜き差し孔31bとからなり、抜
き差し孔31bの他端が前記レバー部30側で開口して
いる。
【0019】このような構成の火力調節レバー27が、
器具栓本体2の上面に突出の円柱状段部2aの上段に取
り付け孔29を外嵌した状態で器具栓本体2に螺合のボ
ルト32によって回動可能に保持されるとともに、レバ
ー部30がパネル1を貫通して操作釦19上方のコンロ
前面に突出されて水平方向に回動操作可能に構成されて
いる。したがって、レバー部30を、図2に示す開方向
に回動すると、円弧状のカム孔31aに係合する操作ピ
ン25が器具栓本体2の前端側に強制移動され、それに
伴ってニードル21も摺動してニードル21の先端が弁
孔22の開口度を大にするのであり、逆に閉方向に回動
すると、ニードル21が後端側に摺動して、弁孔22の
開口度を小にしてガス量の調節を可能にするのである。
【0020】前記カム部材28も金属製の板状体から折
曲形成され、図4に示すように、全体が断面ほぼコの字
型で、そのコの字型の上片側には、取り付け孔33とカ
ム孔34とが穿設され、下片側の方には、横側方に開口
する開口取り付け孔35が穿設されるとともに、操作部
36が一体形成され、かつ、上片と下片とを連結する中
間片には、コイスプリング用の受け座37が一体形成さ
れている。前記カム孔34は、取り付け孔33側に膨出
する円弧状の強火側押圧面34aと、その強火側押圧面
34a側に膨出する円弧状の弱火側押圧面34bとを備
え、カム部材28の回動に伴って、ニードル21が強火
側にあるときには強火側押圧面34aが、弱火側にある
ときには弱火側押圧面34bが、前記操作ピン25を押
圧操作するように構成され、かつ、このカム部材28に
対する操作ピン25の相対摺動を許容する直線状の許容
空間34cも備えている。
【0021】このような構成のカム部材28が、火力調
節レバー27の下方において、前記円柱状段部2aの下
段に取り付け孔33を外嵌した状態で、かつ、円柱状段
部2aやボルト32と同芯状の突起38に前記開口取り
付け孔35を外嵌した状態で、前記ボルト32によって
回動可能に保持されている。つまり、火力調節レバー2
7とカム部材28とは、同一軸芯周りに回動可能に構成
され、かつ、カム部材28は、カム部材28側の受け座
37と器具栓本体2側の受け座39との間に介装保持さ
れたコイルスプリング40により、図2において反時計
方向に回動付勢されるとともに、図外のストッパによっ
て所定の位置に弾性的に位置保持可能に構成され、スラ
イダ11の上面に一体的に形成された押圧部41が、そ
のカム部材28の操作部36に当接して、カム部材28
を時計方向に回動し得るように構成されている。
【0022】すなわち、図5の(イ)に示すように、火
力調節レバー27が強火側に回動され、ニードル21が
器具栓本体2の前端側に位置する状態で、操作釦19を
操作して閉位置Aにあるスライダ11を点火位置Cにま
で押し込むと、押圧部材41が操作片36を押圧操作
し、コイルスプリング40の弾性力に抗してカム部材2
8を時計方向に回動させる。このカム部材28の回動に
伴って、図5の(ロ)に示すように、強火側押圧面34
aが器具栓本体2の前端側に位置する操作ピン25を後
端側に強制移動させ、ニードル21の先端が弁孔22の
開口度を点火に適した中火位置にまで移動させるととも
に、上述のように点火装置を作動させてバーナ6に点火
する。逆に、図6の(イ)に示すように、ニードル21
が弱火側に位置する状態で、スライダ11を点火位置C
にまで押し込むと、カム部材28の時計方向への回動に
伴って、図6の(ロ)に示すように、弱火側押圧面34
bが操作ピン25を前端側に強制移動させて、弁孔22
の開口度を点火に適した中火位置にまで移動させる。
【0023】つまり、ニードル21が器具栓本体2の前
端側に位置する強火の状態においても、後端側に位置す
る弱火の状態においても、スライダ11の点火位置Cへ
の押し込みに伴ってカム部材28が点火設定位置にまで
回動し、操作ピン25を介してニードル21を点火に適
した中火位置にまで強制的に移動し、その状態において
バーナ6に点火されるのである。点火完了後に操作釦1
9への押圧力を解除すると、上述のようにスライダ11
が開位置Bにまで弾性復帰して位置保持され、それに伴
ってカム部材28も反時計方向に回動し、図外のストッ
パによって図5の(イ)や図6の(イ)に示す位置に位
置保持される。この開位置Bでの位置保持状態において
は、カム部材28に設けた直線状の許容空間34cが操
作ピン25用のスリット26と重なるように設定されて
いるので、火力調節レバー27を回動させてバーナ6の
火力を自由に変更調節することができる。
【0024】〔別実施形態〕先の実施形態においては、
位置設定部材としてのカム部材28を器具栓本体2に対
して回動可能に取り付けた例を示したが、器具栓本体2
に対して摺動可能に取り付けて実施することもできる。
また、回動可能に取り付ける場合、必ずしも火力調節レ
バー27と同一軸芯周りに回動可能に取り付ける必要は
なく、異なる軸芯周りに回動可能に取り付けて実施する
こともできる。火力調節レバー27やガス流路7の開口
度を変更調節する弁体21についても同様で、例えば、
火力調節レバー27を摺動可能な構造にし、その摺動操
作により弁体21を操作して、バーナ6の火力を調節す
るように構成することもでき、また、弁体21を回動可
能な構造とし、その回動によってガス流路7の開口度を
変更調節するように構成するなど、実際の実施に際して
種々の改変を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガス量調節装置の縦断側面図
【図2】ガス量調節装置の一部切り欠き平面図
【図3】ガス量調節装置の要部の断面図
【図4】火力調節レバーと位置設定部材の分解斜視図
【図5】位置設定部材の作用を示す平面図
【図6】位置設定部材の作用を示す平面図
【符号の説明】
2 器具栓本体 6 バーナ 7 ガス流路 9 開閉弁 11 点火操作具としてのスライダ 21 弁体 25 被押圧部 27 火力調節レバー 28 位置設定部材 31 カム手段 34a 強火側押圧面 34b 弱火側押圧面 34c 許容空間 36 操作部 40 スプリング 41 押圧部 A 閉位置 B 開位置 C 点火位置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナに連通可能なガス流路を備えた器
    具栓本体と、前記バーナの火力を強火と弱火との間で変
    更調節するべく前記ガス流路の開口度を変更して燃料ガ
    スの通流量を調節する弁体と、その弁体を操作してバー
    ナの火力を変更調節する火力調節レバーと、前記バーナ
    に点火するための点火装置を作動させる点火操作具とを
    備え、前記点火操作具を点火位置にまで操作すると、前
    記弁体を強火と弱火との間の中火位置にまで操作して燃
    料ガスの通流量を点火に適した量に変更調節するように
    構成してあるガス量調節装置であって、 前記点火操作具の点火位置への操作に連動して点火設定
    位置にまで移動するひとつの点火位置設定用の位置設定
    部材を前記器具栓本体に移動可能に取り付け、前記弁体
    が強火側にあるときに前記弁体から延設の被押圧部に作
    用する強火側押圧面と、前記弁体が弱火側にあるときに
    前記被押圧部に作用する弱火側押圧面とを前記ひとつの
    位置設定部材に設け、その位置設定部材の点火設定位置
    への移動に伴う前記強火側押圧面および弱火側押圧面の
    作用で前記弁体を中火位置にまで操作するように構成し
    てあるガス量調節装置。
  2. 【請求項2】 前記位置設定部材を器具栓本体に回動可
    能に取り付けてある請求項1に記載のガス量調節装置。
  3. 【請求項3】 前記火力調節レバーを器具栓本体に回動
    可能に取り付け、この火力調節レバーと前記位置設定部
    材とを同じ回動軸芯周りに回動可能に取り付けてある請
    求項2に記載のガス量調節装置。
  4. 【請求項4】 前記弁体を器具栓本体に対して摺動可能
    に取り付け、その弁体の摺動によって前記ガス流路の開
    口度を変更するように構成し、かつ、前記火力調節レバ
    ーに設けたカム手段に前記被押圧部を係合し、火力調節
    レバーの回動に伴う前記カム手段の作用で前記弁体を摺
    動させるように構成してある請求項3に記載のガス量調
    節装置。
  5. 【請求項5】 前記点火操作具が摺動可能なスライダ
    で、そのスライダの点火位置への押し込み操作によっ
    て、スライダに設けた押圧部が前記位置設定部材に連設
    の操作部を押圧して位置設定部材を回動させるように構
    成して、前記位置設定部材に連設の操作部を前記押圧部
    側に弾性付勢させるスプリングを設け、前記スライダを
    閉位置と開位置とで位置保持可能に構成し、かつ、前記
    弁体より上流側においてガス流路を開閉する開閉弁を設
    け、スライダが閉位置にあるときに前記開閉弁を閉じ、
    開位置にあるときに前記開閉弁を開けるように構成する
    とともに、前記スライダが開位置にあるときに前記被押
    圧部の位置設定部材に対する相対摺動を許容する許容空
    間を前記位置設定部材に設けてある請求項4に記載のガ
    ス量調節装置。
JP8152128A 1996-06-13 1996-06-13 ガス量調節装置 Expired - Lifetime JP3050525B2 (ja)

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JP2010203656A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Rinnai Corp 火力調節装置
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JP2016017715A (ja) * 2014-07-10 2016-02-01 リンナイ株式会社 火力調節装置
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