JPH10255206A - 光磁気記録用磁気ヘッドおよびその製造方法および光磁気記録装置 - Google Patents

光磁気記録用磁気ヘッドおよびその製造方法および光磁気記録装置

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JPH10255206A
JPH10255206A JP5322797A JP5322797A JPH10255206A JP H10255206 A JPH10255206 A JP H10255206A JP 5322797 A JP5322797 A JP 5322797A JP 5322797 A JP5322797 A JP 5322797A JP H10255206 A JPH10255206 A JP H10255206A
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JP
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coil
magneto
optical recording
magnetic head
magnetic
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JP5322797A
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Kazunori Ishii
和慶 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光磁気記録装置において、記録用磁気ヘッド
のスライダーの磁極配設孔とコイルの中心孔との間の相
対位置誤差を小さくして、これらの孔を小径化して、更
に、コイルパターンの内径の小径化に伴うコイルパター
ンと磁極の接触の問題を解決して、磁極の小型化に対応
し、記録可能周波数を上げ、高密度記録を可能にする。 【解決手段】 スライダーに係止部を設け、コイルに位
置決め部位を設けて、係止部と位置決め部位とが嵌合す
るようにスライダーにコイルを取り付ける。ここで、位
置決め部位は、この周辺にガイドパターンを設け、ガイ
ドパターンをマスクとして、レーザ加工することにより
形成する。コイルの中心孔も、この周辺にガイドパター
ンを設け、同様にレーザ加工することにより形成する。
また、スライダーにコイルを取り付けて一体化した後
で、磁極配設孔と中心孔を同時に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気記録媒体に
情報信号を記録するための光磁気記録用磁気ヘッド、お
よび光磁気記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光磁気ディスク等の光磁気記
録媒体に、高密度で情報信号を記録する光磁気記録装置
には、磁界変調方式を用いたものが知られている。この
方式の装置は、光ヘッド、磁気ヘッド、および光磁気記
録媒体の駆動手段を備え、光磁気記録媒体を駆動すると
同時に、光ヘッドにより光磁気記録媒体の磁気記録層に
レーザ光を微小なスポットに収束して照射するととも
に、磁気ヘッドにより光磁気記録媒体のレーザ光の照射
部位に、情報信号によって変調された磁界を垂直方向に
印加し、これにより光磁気記録媒体に情報信号の記録を
行うのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本願発明者
は、このような光磁気記録装置に使用される新規な構成
の磁気ヘッドを提案している。
【0004】図8には、このような磁気ヘッドの側断面
図を、図9には、コイルの構成を示す。図9において、
(a)は、上面方向から見た図、(b)は、側断面図、
(c)は、下面方向から見た図である。
【0005】コア50は、角板状であり、フェライト等
の磁性材料から成る。コア50の中央部には、突出した
四角柱状の磁極50aが光磁気記録媒体に略垂直に対向
するように形成される。
【0006】コイル51は、非導電性材料、例えば、ポ
リイミド等の樹脂から成る薄板である基材53と、銅等
の導電性材料の膜から成り基材53のコア50と対向す
る面上に形成された第1のコイルパターン54aと、基
材53の光磁気記録媒体と対向する面上に形成された第
2のコイルパターン54bと、樹脂材料等の非導電性樹
脂材料から成り第1のコイルパターン54a、第2のコ
イルパターン54bを覆うように形成された保護コート
55a,55bとから構成される。また、コイル51の
中央部に四角形の中心孔56が形成される。コイル51
は、光磁気記録媒体に対して略平行となるようにコア5
0に取り付けられ、中心孔56の内部にコア50の磁極
50aが配設される。
【0007】第1のコイルパターン54aと、第2のコ
イルパターン54bは、中心孔56の周囲にスパイラル
状に形成され、第1のコイルパターン54aの内周部
と、第2のコイルパターン54bの内周部とは、中心孔
56の近傍に形成された接続部57を介して直列に接続
される。
【0008】また、基材53のコア50と対向する面上
には、第1の端子59aと第2の端子59bとが形成さ
れ、第1のコイルパターン54aの外周部は、第1の端
子59aに、第2のコイルパターン54bの外周部は、
接続部58を介して第2の端子59bに接続される。
【0009】コア50およびコイル51は、耐摩耗性の
樹脂材料またはセラミック材料から成るスライダー52
に搭載される。スライダー52には、磁極配設孔60が
形成され、コイル51は、スライダー52に対して、中
心孔56がスライダー52の磁極配設孔60と重なり合
うように取り付けられる。
【0010】さらに、コア50がコイル51上に取り付
けられ、コア50の磁極50aは、コイル51の中心孔
56、およびスライダー52の磁極配設孔60内に配設
される。
【0011】磁気ヘッドは、支持手段(図示せず)によ
って底面52aを光磁気記録媒体と対向させて保持さ
れ、光磁気記録媒体上を滑走する。
【0012】コイル51の第1の端子59a、および第
2の端子59bは、磁気ヘッド駆動回路(図示せず)に
接続され、磁気ヘッド駆動回路より第1のコイルパター
ン54a、および第2のコイルパターン54bに電流が
供給されることにより、磁極50aの端面から磁界が発
生し、光磁気記録媒体にこの磁界が垂直に印加される。
【0013】ところで近年、情報信号の記録の高速化に
対する要求が高まり、それに伴って磁界の変調周波数を
高くする必要が生じている。しかしながら、上記の光磁
気記録装置において、磁界の変調周波数を高めようとし
た場合には、磁気ヘッドのコイル51が有するインダク
タンスのため、変調周波数に比例した高い駆動電圧を磁
気ヘッドのコイル51に印加しなければならず、装置の
消費電力が増大する。従って、装置の消費電力を増大さ
せることなく、情報信号の記録を高速化するためには、
磁気ヘッドのコイル51のインダクタンスの低減が不可
欠である。
【0014】ところで、磁気ヘッドのコイル51のイン
ダクタンスは、コア50の磁極50aの断面積を小さく
するとともに、第1のコイルパターン54a、および第
2のコイルパターン54bの内径を小さくするほど低減
することができる。このため、磁界の最高変調周波数を
8MHz以上とする場合には、磁極の断面積は、0.0
4mm2 以下とする(例えば、磁極の断面が四角形であ
る場合には、各辺の寸法を200μm以下とする)とと
もに、コイル51の中心孔56、および第1のコイルパ
ターン54a、および第2のコイルパターン54bの内
径もそれに合わせて可能な限り小さくすることが必要と
なってくる。
【0015】さらには、スライダー52の磁極配設孔6
0もコア50の磁極50aの形状、寸法に合わせて、可
能な限り小さくしなければならない。なぜならば、もし
磁極配設孔60が磁極50aよりも過度に大きく、磁極
50aの周囲に大きな間隙が存在したとすると、スライ
ダー52が光磁気記録媒体上を滑走する際に、光磁気記
録媒体上の塵埃がその間隙に徐々に堆積し、これがスラ
イダー52と光磁気記録媒体との間の摩擦力を増大さ
せ、甚だしい場合には、この堆積した塵埃が磁気ヘッド
および光磁気記録媒体を破損させる恐れがあるからであ
る。
【0016】しかしながら一方では、コイル51の中心
孔56、およびスライダー52の磁極配設孔60を小さ
くするほど、磁気ヘッドの製造時に、コイル51の中心
孔56とスライダー52の磁極配設孔60とが正確に重
なり合うように、コイル51をスライダー52上に取り
付けるのが困難となる。このため、コイル51の中心孔
56、およびスライダー52の磁極配設孔60を小さく
するには限界があった。
【0017】また、第1のコイルパターン54a、およ
び第2のコイルパターン54bの内径を小さくし、中心
孔56の寸法により近づけた場合には、コイル51の製
造の際、中心孔56を形成する工程において、コイル5
1の加工装置への取り付け位置のわずかな誤差によって
も、中心孔56の形成位置がコイル51の中心位置より
ずれて、その結果、中心孔56の内壁にコイルパターン
が露出するといった事態が生じる。このような場合に
は、中心孔56内に配設されるコア50の磁極50a
が、第1のコイルパターン54a、または、第2のコイ
ルパターン54bに接触し、第1のコイルパターン54
a、および第2のコイルパターン54bに供給されるべ
き電流が、コア50を通して外部に流出するといった問
題点が生じる。
【0018】上記のような問題点は、特にコアの磁極の
断面積を0.04mm2 以下とし、磁界の最高変調周波
数を8MHz以上に高めようとする場合に深刻であっ
た。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明による光磁気記録
用磁気ヘッドは、非導電性材料から成る基材と、前記基
材上にスパイラル状に形成され導電性材料の膜から成る
コイルパターンとによって構成されたコイルを備え、前
記基材に位置決め部位が形成され、前記位置決め部位の
周縁部に、導電性材料の膜から成るガイドパターンが形
成されていることを特徴とする。
【0020】また、本発明による光磁気記録用磁気ヘッ
ドの製造方法は、非導電性材料から成る基材と、導電性
材料の膜から成り前記基材上にスパイラル状に形成され
たコイルパターンとによって構成されたコイルを備えた
光磁気記録用磁気ヘッドの製造において、前記基材上に
導電性材料の膜から成るガイドパターンを形成してお
き、前記ガイドパターンをマスクとするレーザ加工によ
り、前記基材の一部分を除去することによって位置決め
部位を形成することを特徴とする。
【0021】また、本発明による光磁気記録用磁気ヘッ
ドは、 1.磁性材料から成り突出した磁極を備えたコア、 2.非導電性材料から成る基材、および導電性材料の膜
から成り前記基材上にスパイラル状に形成されたコイル
パターンとによって構成され、さらに、前記磁極を配設
する中心孔が形成されたコイル、 を備え、前記中心孔の周縁部に、導電性材料の膜から成
るガイドパターンが形成されていることを特徴とする。
【0022】また、前記ガイドパターンは、少なくとも
前記中心孔の全周囲を取り巻いて閉環状には形成されな
いことを特徴とする。
【0023】また、本発明による光磁気記録用磁気ヘッ
ドの製造方法は、 1.磁性材料から成り突出した磁極を備えたコア、 2.非導電性材料から成る基材、および導電性材料の膜
から成り前記基材上にスパイラル状に形成されたコイル
パターンとによって構成され、さらに、前記磁極を配設
する中心孔が形成されたコイル、 を備えた光磁気記録用磁気ヘッドの製造において、前記
基材上に導電性材料の膜から成るガイドパターンを形成
しておき、前記ガイドパターンをマスクとするレーザ加
工により、前記基材の一部分を除去することによって前
記中心孔を形成することを特徴とする。
【0024】また、本発明による光磁気記録用磁気ヘッ
ドの製造方法は、 1.磁性材料から成り突出した磁極を備えたコア、 2.非導電性材料から成る基材、および導電性材料の膜
から成り前記基材上にスパイラル状に形成されたコイル
パターンとによって構成され、さらに、前記磁極を配設
する中心孔が形成されたコイル、 3.非導電性材料から成り前記磁極を配設する磁極配設
孔が形成されたスライダー、 を備えた光磁気記録用磁気ヘッドの製造において、前記
コイルを前記スライダーに取り付け、その後に前記コイ
ルの前記中心孔、および前記スライダーの前記磁極配設
孔を同時に形成することを特徴とする。
【0025】また、本発明による光磁気記録装置は、光
磁気記録媒体に対して垂直方向に磁界を印加する磁気ヘ
ッド、および前記光磁気記録媒体の前記磁界の印加部位
に光ビームを照射する光ヘッドを備え、前記磁気ヘッド
が、上記のいずれかの特徴を備えた光磁気記録用磁気ヘ
ッドであることを特徴とする。
【0026】これにより従来の光磁気記録用磁気ヘッ
ド、および光磁気記録装置における問題点を良好に解決
し得るのである。
【0027】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施形態〕図1に、本発明による光磁気記録装
置の概略構成を示す。ここで1は、情報信号が記録され
る光磁気記録媒体としてのディスクであり、透明な材料
から成る基板10、および基板10上に形成され磁性材
料から成る磁気記録層11により構成される。ディスク
1は、スピンドルモータ2によって回転駆動される。デ
ィスク1の上面側に磁気ヘッド3が、また、下面側に磁
気ヘッド3と対向して光ヘッド4が配置される。
【0028】磁気ヘッド3は、磁性材料から成り磁極2
0aが形成されたコア20と、コイル21と、非磁性材
料から成りコア20とコイル21が搭載されるスライダ
ー22とによって構成される。磁気ヘッド3は、図示し
ない支持手段によってスライダー22の底面22aをデ
ィスク1と対向させて保持され、ディスク1の回転によ
りディスク1上を滑走する。また、コイル21には、磁
気ヘッド駆動回路7が接続される。
【0029】光ヘッド4は、レーザ光源5、光センサ
6、およびレーザ光をディスク1の磁気記録層11に収
束して照射させるための光学系(図示せず)により構成
される。レーザ光源5には、レーザ駆動回路9が、ま
た、光センサ6には、再生回路8が接続される。
【0030】ディスク1に情報信号を記録する場合に
は、スピンドルモータ2によりディスク1を回転させる
とともに、レーザ駆動回路9からの電流供給によってレ
ーザ光源5がレーザ光を発生する。レーザ光は、光学系
によって磁気記録層11に微小な光スポットに収束して
照射される。
【0031】一方、磁気ヘッド3のスライダー22は、
ディスク1上を滑走し、この状態で磁気ヘッド駆動回路
7からコイル21に対して記録されるべき情報信号によ
って変調された電流が供給される。これにより磁気ヘッ
ド3の磁極20aから情報信号で変調された磁界が発生
し、磁気記録層11のレーザ光の照射部位にこの磁界が
垂直方向に印加される。
【0032】その結果、磁気記録層11には、印加され
る磁界の方向の変化に対応して磁化の方向が変化する磁
化領域が形成され、これにより情報信号が記録される。
【0033】また、このようにして記録された情報信号
を再生する場合には、ディスク1を回転させながら、光
ヘッド6により記録時よりも低パワーのレーザ光を磁気
記録層11に照射させる。レーザ光の磁気記録層11か
らの反射光の偏光面は、磁化領域の磁化の方向に対応し
て回転する。これを光センサ6によって検出し、その検
出信号を基に再生回路8で情報信号を再生する。
【0034】なお、記録時も再生時も光センサ6で検出
され再生回路8で処理された信号をもとにトラッキング
サーボやフォーカスサーボが行われる。
【0035】次に、図2に本発明による光磁気記録用磁
気ヘッドの第1の実施形態である磁気ヘッド3の構成を
示す。図2において、(a)は上面方向から見た図、
(b)は側断面図である。また、図3にコイル21の構
成を示す。図3において、(a)は上面方向から見た
図、(b)は側断面図、(c)は下面方向から見た図で
ある。
【0036】コア20は、角板状であり、フェライト等
の磁性材料から成る。コア20の中央部には、突出した
四角柱状の磁極20aがディスク1に略垂直に対向する
ように形成される。磁極20aの断面積は、0.04m
2 以下であり、例えば、その断面は、各辺が100〜
200μmの四角形とする。
【0037】コイル21は、非導電性材料、例えば、ポ
リイミド等の樹脂材料から成る薄板である基材23と、
銅等の導電性材料の膜から成り基材23のコア20と対
向する面上に形成された第1のコイルパターン24a
と、銅等の導電性材料の膜から成り基材23のディスク
1と対向する面上に形成された第2のコイルパターン2
4bと、樹脂材料等の非導電性材料から成り第1のコイ
ルパターン24aと第2のコイルパターン24bを覆う
ように形成された保護コート25a,25bとから構成
される。
【0038】コイル21の中央部には、四角形の中心孔
32が形成され、第1のコイルパターン24aと、第2
のコイルパターン24bは、中心孔32の周囲にスパイ
ラル状に形成される。第1のコイルパターン24aの内
周部と、第2のコイルパターン24bの内周部とは、中
心孔32の近傍に形成された接続部33を介して直列に
接続される。
【0039】また、コア20と対向する基材23の面上
には、第1の端子35aと第2の端子35bとが形成さ
れ、第1のコイルパターン24aの外周部は、第1の端
子35aに、第2のコイルパターン24bの外周部は、
接続部34を介して第2の端子35bに接続される。
【0040】また、コイルパターンの周囲には、位置決
め部位26,27,28が形成される。位置決め部位2
6,27,28は、円形または長円形の孔であり、基材
23の位置決め部位26,27,28の周縁部の両面に
は、銅等の導電性材料の膜から成るガイドパターン29
a,29b,30a,30b,31a,31bが形成さ
れる。
【0041】コア20およびコイル21は、耐摩耗性の
樹脂材料またはセラミック材料から成るスライダー22
に搭載される。スライダー22には、磁極配設孔40、
およびコイル21の取り付け面側に突出した係止部3
7,38,39が形成される。コイル21は、位置決め
部位26,27,28をスライダー22の係止部37,
38,39と嵌合することにより、スライダー22上に
取り付けられる。この時、コイル21の中心孔32がス
ライダー22の磁極配設孔40に重なり合うように、コ
イル21は、スライダー22に対して位置決めされ固定
される。
【0042】さらに、コア20がコイル21の上に取り
付けられ、コア20の磁極20aは、コイル21の中心
孔32、およびスライダー22の磁極配設孔40内に配
設される。磁極20aの下端面は、スライダー22の底
面22aと同一の高さとするか、または、図示のように
底面22aよりもやや高い位置(ディスク1からより隔
たる位置)とする。
【0043】コイル21の第1の端子35a、および第
2の端子35bは、磁気ヘッド駆動回路7に接続され、
磁気ヘッド駆動回路7より第1のコイルパターン24
a、および第2のコイルパターン24bに直列に電流が
供給されることにより、磁極20aの端面から磁界が発
生し、光磁気記録媒体にこの磁界が垂直に印加される。
【0044】ここで、より効率的に磁界を発生するため
には、コイルパターンの占積率(コイルパターンの断面
積のコイルの断面積に対する割合)を高める必要があ
り、そのためには、基材23の厚さTsは、少なくとも
70μm以下、望ましくは、35μm以下とするべきで
ある。従って、本実施形態では、コイル21を構成する
基材23は、厚さTsが12μmのポリイミドのフィル
ムとする。また、第1のコイルパターン24a、第2の
コイルパターン24b、およびガイドパターン29a,
29b,30a,30b,31a,31bは、すべて厚
さHが50μmの銅の膜や箔とし、また、保護コート2
5a,25bの厚さを10μmとする。
【0045】もしここで、ガイドパターン29a,29
b,30a,30b,31a,31bが形成されておら
ず、位置決め部位26,27,28の周辺部分が基材2
3、および保護コート25a,25bのみから成ってい
たとすると、第1のコイルパターン24a、第2のコイ
ルパターン24bの形成部分においてはコイル21の厚
さTcが132μm(12μm+2×(50μm+10
μm))であるのに対して、位置決め部位26,27,
28の周辺部分においてはコイル21の厚さTc′は3
2μm(12μm+2×10μm)となり強度が不足す
る。そればかりでなく、コイル形成部分と位置決め部位
との間のこのような厚さの差のために、位置決め部位2
6,27,28の周辺部分は、スライダー22の取り付
け面に密着固定されず、間隙を生じやすくなるので、一
層強度が不足する。この場合には、磁気ヘッドの製造の
際、コイル21のスライダー22への取り付けの工程に
おいて、位置決め部位26,27,28の周辺部分に強
度の不足のため、作用する力に抗しきれずに変形が生じ
る。
【0046】しかしながら、本実施形態においては、位
置決め部位26,27,28の周縁部にガイドパターン
29a,29b,30a,30b,31a,31bが形
成されているため、位置決め部位26,27,28の周
辺部分におけるコイル21の厚さTc′は、第1のコイ
ルパターン24a、第2のコイルパターン24bの形成
部分における厚さTcと同一で132μmと十分に大き
く、そのため、スライダー22の取り付け面に密着固定
されるので、一層高い強度を有しており、変形を生じる
ことが無い。
【0047】なお、ここでガイドパターン29a,29
b,30a,30b,31a,31bの厚さは、位置決
め部位26,27,28の周辺部分におけるコイル21
の厚さが70μm以上となるような厚さに形成するのが
望ましい。この実施形態においては、厚さTc’は13
2μmであるので、この条件は満たされている。
【0048】次に、本実施形態による光磁気記録用磁気
ヘッドの製造方法について説明する。上記の磁気ヘッド
の製造において、コイル21の作成に、例えば、転写法
等のパターン形成手法を用いることができる。即ち、金
属板等の導電性の材料から成る2枚の基板を用意し、選
択的なメッキ等によって、一方の基板には、銅等の導電
性材料の膜から成る第1のコイルパターン24a、およ
びガイドパターン29a,30a,31aを形成し、ま
た、他方の基板には、第2のコイルパターン24b,お
よびガイドパターン29b,30b,31bを形成し、
これらの基板を樹脂材料から成る基材23の両面に接着
した後に、基板のみを剥離除去することにより、基材に
第1のコイルパターン24a、第2のコイルパターン2
4b、およびガイドパターン29a,29b,30a,
30b,31a,31bを一括して転写形成し、コイル
21を作成するのである。このような作成方法によれ
ば、ガイドパターン29a,29b,30a,30b,
31a,31bのコイルパターン24a、24bに対す
る位置が一定であり、ほとんど誤差や製造ばらつきを生
じることが無い。
【0049】さらに、このようにガイドパターン29
a,29b,30a,30b,31a,31bが形成さ
れたコイル21に、一方向から炭酸ガスレーザやエキシ
マレーザのビームを照射してレーザ加工を行い、ガイド
パターン29a,29b,30a,30b,31a,3
1bで囲まれた内側部分の基材を除去して孔を形成し、
位置決め部位26,27,28とする。このような加工
方法によれば、樹脂材料のみが選択的に除去され、ま
た、ガイドパターン29a,29b,30a,30b,
31a,31bは、加工による影響を受けず、レーザ光
に対するマスクとなるので、位置決め部位26,27,
28よりも多少広範囲にビームを照射すれば、ガイドパ
ターン29a,29b,30a,30b,31a,31
bで囲まれた内側部分の基材のみを除去することができ
る。
【0050】従って、このような製造方法によれば、位
置決め部位26,27,28の形成位置や寸法は、予め
形成されたガイドパターン29a,29b,30a,3
0b,31a,31bによって決定されており、たとえ
コイル21の加工装置への取り付け位置に誤差を生じた
としても、その影響を受けることが無いので、非常に高
い位置精度、寸法精度で位置決め部位26,27,28
を形成することが可能となる。
【0051】このような理由で、本発明による光磁気記
録用磁気ヘッドの製造方法によれば、たとえコイル21
の中心孔32を小さくしても、コイル21の中心孔32
とスライダー22の磁極配設孔40とが正確に重なり合
うようにコイル21をスライダー22上に位置決めし、
固定することが可能となるのである。
【0052】なお、位置決め部位、およびその周縁部に
形成するガイドパターンは、必ずしも上記の実施形態に
示した形状、位置に限られるものではなく、例えば、図
4、または図5に示すような形状、位置としても良い。
【0053】図4に示す例においては、位置決め部位2
6,27,28は、コイル21の端部に形成した切り欠
きであり、各位置決め部位26,27,28の周縁部に
は、円弧状のガイドパターン29a,29b,30a,
30b,31a,31bが形成される。
【0054】また、図5に示す例においては、円形また
は長円形の孔である位置決め部位26,27,28の周
縁部のみでなく、第1のコイルパターン24a、および
第2のコイルパターン24bの形成部分を除くコイル2
1の両面の全面にわたってガイドパターン41a,41
bが形成される。
【0055】〔第2の実施形態〕次に、本発明による光
磁気記録用磁気ヘッドの第2の実施形態について説明す
る。なお、本実施形態において、光磁気記録装置、およ
び磁気ヘッドの概略構成は、前記第1の実施形態と同様
であるので詳細な説明は省略する。
【0056】図6には、磁気ヘッド3の構成を示す。図
6において、(a)は上面方向から見た図、(b)は側
断面図である。また、図7には、コイル21の構成を示
す。ここで、(a)は上面方向から見た図、(b)は側
断面図、(c)は下面方向から見た図である。
【0057】本実施形態においても、前記第1の実施形
態と同様に、コイル21は、基材23、第1のコイルパ
ターン24a、第2のコイルパターン24b、保護コー
ト25a,25bから構成される。また、中心孔32、
および位置決め部位26,27,28およびその周縁部
に形成されるガイドパターン29a,29b,30a,
30b,31a,31bについても第1の実施形態と同
様である。
【0058】さらに、本実施形態においては、コイル2
1の両面の中心孔32の周縁部にも、ガイドパターン4
2a,42bが形成される。ガイドパターン42a,4
2bは、各々中心孔32の4辺に沿うように形成された
4つのパターンから構成される。ガイドパターン42
a,42bは、第1のコイルパターン24a、第2のコ
イルパターン24bとは電気的に分離され、また、各ガ
イドパターンを構成する4つのパターンは、少なくとも
互いに電気的に分離されるように形成されている。
【0059】このように、中心孔32の周縁部に形成さ
れるガイドパターン42a,42bは、少なくとも中心
孔32の全周囲を取り巻いて閉環状に形成しないのが望
ましい。なぜならば、もしガイドパターンを、中心孔3
2の全周囲を取り巻いて閉環状に形成したとすると、ガ
イドパターンに、磁極20a内の磁束の変化を相殺する
方向の環状の電流が発生するため、磁界の変調が困難と
なるからである。
【0060】従って、このような環状の電流の発生を防
止するために、ガイドパターンには少なくとも1箇所以
上、望ましくは2箇所以上の切れ目(電気的な分断部)
を設けておくのが望ましい。
【0061】コア20およびコイル21は、耐摩耗性の
樹脂材料またはセラミック材料から成るスライダー22
に搭載される。スライダー22には、磁極配設孔40、
およびコイル21の取り付け面に突出した係止部37,
38,39が形成される。コイル21は、位置決め部位
26,27,28をスライダー22の係止部37,3
8,39と嵌合することにより、スライダー22上に取
り付けられる。この時、コイル21の中心孔32がスラ
イダー22の磁極配設孔40に重なり合うように、コイ
ル21は、スライダー22に対して位置決めされ固定さ
れる。
【0062】さらに、コア20がコイル21上に取り付
けられ、コア20の磁極20aは、コイル21の中心孔
32、およびスライダー22の磁極配設孔40内に配設
される。磁極20aの下端面は、スライダー22の底面
22aと同一の高さとするか、または、図示のように底
面22aよりもやや高い位置(ディスク1からより隔た
る位置)とする。
【0063】コイル21の第1の端子35a、および第
2の端子35bは、磁気ヘッド駆動回路7に接続され、
磁気ヘッド駆動回路7より第1のコイルパターン24
a、および第2のコイルパターン24bに直列に電流が
供給されることにより、磁極20aの端面から磁界が発
生し、光磁気記録媒体に垂直にこの磁界が印加される。
【0064】ここで、より効率的に磁界を発生するため
には、コイルパターンの占積率(コイルパターンの断面
積のコイルの断面積に対する割合)を高める必要があ
り、そのためには、基材23の厚さTsは、少なくとも
70μm以下、望ましくは、35μm以下とするべきで
ある。従って、本実施形態では、コイル21を構成する
基材23は、厚さTsが12μmのポリイミドのフィル
ムとする。また、第1のコイルパターン24a、第2の
コイルパターン24b、およびガイドパターン29a,
29b,30a,30b,31a,31b,42a,4
2bは、すべて厚さHが50μmの銅の膜とし、また、
保護コート25a,25bの厚さを10μmとする。
【0065】もしここで、ガイドパターン42a,42
bが形成されておらず、中心孔32の周辺部分が基材2
3、および保護コート25a,25bのみから成ってい
たとすると、第1のコイルパターン24a、第2のコイ
ルパターン24bの形成部分においては、コイル21の
厚さTcが132μmであるのに対して、中心孔32の
周辺部分においては、コイル21の厚さTc′が32μ
mとなり強度が不足する。そればかりでなく、このよう
な部分的な厚さの差のために、中心孔32の周辺部分
は、スライダー22の取り付け面に密着固定されず、間
隙を生じやすくなるので、一層強度が不足する。このた
め、磁気ヘッドの製造の際、コア20をコイル21上へ
取り付ける工程において、中心孔32の周辺部分の強度
の不足のため、磁極20aが中心孔32の周辺部分に接
触した程度であってもコイル21に変形が生じる。
【0066】しかしながら、本発明においては、中心孔
32の周縁部に、ガイドパターン42a,42bが形成
されているため、中心孔32の周辺部分におけるコイル
21の厚さTc′は、第1のコイルパターン24a、第
2のコイルパターン24bの形成部分における厚さTc
と同一で132μmと十分に大きく、さらに、スライダ
ー22の取り付け面に密着固定されるので、一層高い強
度を有し、変形を生じることが無い。
【0067】また、中心孔32の内壁に、第1のコイル
パターン24a、または第2のコイルパターン24bが
露出することもないので、中心孔32内に配設されるコ
ア20の磁極20aが、第1のコイルパターン24a、
または第2のコイルパターン24bに接触し、第1のコ
イルパターン24a、および第2のコイルパターン24
bに供給されるべき電流が、コア20を通して外部に流
出することが防止される。なお、ガイドパターン42
a,42bは、第1のコイルパターン24a,および第
2のコイルパターン24bとは電気的に分離されている
ので、仮に磁極20aがガイドパターン42a,42b
に接触したとしても問題はない。仮に、ガイドパターン
42a,42bに円周方向の切れ目が1箇所しかないと
すれば、この切れ目の部分に磁極20aが接触すると、
磁極の周りの電気的な閉回路がガイドパターンと磁極に
より形成されてしまうが、2箇所以上に切れ目を入れる
ことで、この事態を避けることができるので、これがよ
り一層望ましい。本実施形態では、切れ目が4箇所にあ
るので、この条件を満足している。
【0068】ここで、ガイドパターン42a,42bの
厚さは、中心孔32の周辺部分におけるコイル21の厚
さが70μm以上となるような厚さに形成するのが望ま
しい。本実施形態では、厚さTc’は132μmである
ので、この条件は満たされている。
【0069】次に、本実施形態による光磁気記録用磁気
ヘッドの製造方法について説明する。上記の磁気ヘッド
の製造において、コイル21の作成には、例えば、転写
法等のパターン形成手法を用いることができる。即ち、
金属板等の導電性の材料から成る2枚の基板を用意し、
選択的なメッキ等によって、一方の基板には、銅等の導
電性材料の膜から成る第1のコイルパターン24a、お
よびガイドパターン29a,30a,31a,42aを
形成し、また、他方の基板には、第2のコイルパターン
24b、およびガイドパターン29b,30b,31
b,42bを形成し、これらの基板を樹脂材料から成る
基材23の両面に接着した後に、基板のみを剥離除去す
ることにより、基材23に第1のコイルパターン24
a、第2のコイルパターン24b、およびガイドパター
ン29a,29b,30a,30b,31a,31b,
42a,42bを一括して転写形成し、コイル21を作
成するのである。このような作成方法によれば、ガイド
パターン29a,29b,30a,30b,31a,3
1b,42a,42bのコイルパターンに対する位置は
一定であり、ほとんど誤差や製造ばらつきを生じること
が無い。
【0070】さらに、このようにガイドパターン29
a,29b,30a,30b,31a,31b,42
a,42bが形成されたコイル21に、一方向から炭酸
ガスレーザやエキシマレーザのビームを照射してレーザ
加工を行い、ガイドパターン29a,29b,30a,
30b,31a,31bで囲まれた内側部分の基材23
を除去して孔を形成し、位置決め部位26,27,28
とし、また、ガイドパターン42a,42bで囲まれた
部分の基材23を除去して中心孔32を形成する。
【0071】このような加工方法によれば、樹脂材料の
みが選択的に除去され、また、ガイドパターン29a,
29b,30a,30b,31a,31b,42a,4
2bは、加工による影響を受けず、レーザ光に対するマ
スクとなるので、位置決め部位26,27,28、およ
び中心孔32よりも多少広範囲にビームを照射すれば、
ガイドパターン29a,29b,30a,30b,31
a,31b,42a,42bで囲まれた内側部分の基材
のみを除去することができる。
【0072】従って、このような製造方法によれば、位
置決め部位26,27,28、および中心孔32の形成
位置や寸法は、予め形成されたガイドパターン29a,
29b,30a,30b,31a,31b,42a,4
2bによって決定されており、たとえコイル21の加工
装置への取り付け位置に誤差を生じたとしても、その影
響を受けることが無いので、非常に高い位置精度、寸法
精度で位置決め部位26,27,28および中心孔32
を形成することが可能となる。
【0073】このような理由で、本発明による光磁気記
録用磁気ヘッドの製造方法によれば、たとえコイル21
の中心孔32を小さくしても、コイル21の中心孔32
とスライダー22の磁極配設孔40とが正確に重なり合
うようにコイル21をスライダー22上に位置決めし、
固定することが可能となるのである。
【0074】〔第3の実施形態〕次に、本発明による光
磁気記録用磁気ヘッドの製造方法の第3の実施形態につ
いて説明する。なお、本実施形態において、光磁気記録
装置、および磁気ヘッドの概略構成は、前記第2の実施
形態と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0075】本実施形態においては、コイル21をスラ
イダー22に取り付ける工程において、コイル21、お
よびスライダー22の各々に、磁極20aを配設する中
心孔32、および磁極配設孔40を形成するよりも前
に、予めコイル21をスライダー22に取り付けて一体
化しておき、その後、レーザ加工等によってコイル2
1、およびスライダー22に中心孔32、および磁極配
設孔40を同時に形成する。このような方法によれば、
たとえコイル21の中心孔32を小さくしても、これと
スライダー22の磁極配設孔40との間に位置の誤差が
生じることが無い。
【0076】従って、この場合には、必ずしもコイル2
1に位置決め部位26,27,28や中心孔32の周縁
部のガイドパターン42a,42bを形成する必要は無
いが、さらに、位置決め部位26,27,28を形成し
てコイル21取り付け位置の精度を高めたり、また、中
心孔32の周縁部にガイドパターン42a,42bを形
成して中心孔32の形成位置の精度を高めるようにして
も良い。
【0077】なお、本実施形態においては、媒体は光磁
気ディスクであるとして説明してきたが、媒体としてカ
ードなど他の形態の光磁気媒体であるとしても本発明を
適用できる。
【0078】また、本実施形態においては、光磁気記録
装置に使われる磁気ヘッドの説明をしてきたが、磁気ヘ
ッドを利用する他の記録装置、例えば、磁気記録装置で
あるハードディスクドライブなどにもこのような形態の
磁気ヘッドを利用することができる。
【0079】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明による光
磁気記録用磁気ヘッド、およびその製造方法によれば、
コアの磁極の断面積を小さくするとともに、コイルの中
心孔とスライダーの磁極配設孔もそれに合わせて小さく
した場合であっても、コイルの中心孔とスライダーの磁
極配設孔とが正確に重なり合うように、コイルをスライ
ダーに取り付けることが可能となる。
【0080】また、コアの磁極に合わせて、スライダー
の磁極配設孔も小さくすることが可能であり、これによ
りスライダーの磁極の周囲に大きな間隙が生じないか
ら、スライダーが光磁気記録媒体上を滑走する際に、光
磁気記録媒体上の塵埃がその間隙に堆積し、それが原因
で磁気ヘッドまたは光磁気記録媒体が破損する恐れが無
くなる。
【0081】また、コイルパターンの内径を小さくし、
中心孔の寸法により近づけた場合にも、コイルの製造の
際、中心孔を形成する工程において、コイルの加工装置
への取り付け位置に誤差が生じたとしても、中心孔の形
成位置がコイルの中心位置よりずれることがなく、その
結果、中心孔の内壁にコイルパターンが露出して磁極と
接触し、コイルパターンに供給されるべき電流が、コア
を通して流出するといった事態を防止することができ
る。
【0082】このように、コアの磁極の断面積を小さく
した場合の問題点が解決される結果、本発明による光磁
気記録用磁気ヘッドにおいて、コイルのインダクタンス
が十分に低減され、磁界の変調周波数を高めることがで
きるのである。特にコアの磁極の断面積を0.04mm
2 以下とした場合には、磁界の最高変調周波数を8MH
z以上に高めることができる。
【0083】さらに、本発明による光磁気記録装置によ
れば、上記の光磁気記録用磁気ヘッドを使用することに
より、消費電力を増大させることなく、情報信号の記録
周波数、従って、記録速度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光磁気記録装置の概略構成を示す
図である。
【図2】本発明による光磁気記録用磁気ヘッドの第1の
実施形態の構成を示す図である。
【図3】本発明による光磁気記録用磁気ヘッドの第1の
実施形態におけるコイルの構成を示す図である。
【図4】本発明による光磁気記録用磁気ヘッドの他のコ
イルの例を示す図である。
【図5】本発明による光磁気記録用磁気ヘッドの他のコ
イルの例を示す図である。
【図6】本発明による光磁気記録用磁気ヘッドの第2の
実施形態の構成を示す図である。
【図7】本発明による光磁気記録用磁気ヘッドの第2の
実施形態におけるコイルの構成を示す図である。
【図8】従来の光磁気記録用磁気ヘッドの構成を示す図
である。
【図9】従来の光磁気記録用磁気ヘッドのコイルの構成
を示す図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 スピンドルモータ 3 磁気ヘッド 4 光ヘッド 5 レーザ光源 6 光センサ 7 磁気ヘッド駆動回路 8 再生回路 9 レーザ駆動回路 10 基板 11 磁気記録層 20 コア 20a 磁極 21 コイル 22 スライダー 23 基材 24a 第1のコイルパターン 24b 第2のコイルパターン 25a,25b 保護コート 29a,29b,30a,30b,31a,31b,4
1a,41b,42a,42b ガイドパターン 32 中心孔 33,34 接続部 35a 第1の端子 35b 第2の端子 37,38,39 係止部 40 磁極配設孔

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非導電性材料から成る基材と、前記基材
    上にスパイラル状に形成され導電性材料の膜から成るコ
    イルパターンとを具備するコイルを備えた光磁気記録用
    磁気ヘッドにおいて、前記基材には位置決め部位が形成
    され、前記位置決め部位の周縁部には、導電性材料の膜
    から成るガイドパターンが形成されていることを特徴と
    する光磁気記録用磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記基材の厚さは、70μm以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光磁気記録用磁気ヘ
    ッド。
  3. 【請求項3】 前記ガイドパターンの形成部分における
    前記コイルの厚さは、70μm以上であることを特徴と
    する請求項2に記載の光磁気記録用磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,3のいずれかに記載の光
    磁気記録用磁気ヘッドにおいて、さらに前記コイルを搭
    載するスライダーを備え、前記スライダーには、前記コ
    イルを前記位置決め部位において固定する係止部が形成
    されることを特徴とする光磁気記録用磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 非導電性材料から成る基材と、前記基材
    上にスパイラル状に形成され導電性材料の膜から成るコ
    イルパターンとによって構成されたコイルを備えた光磁
    気記録用磁気ヘッドの製造方法において、前記基材上に
    導電性材料の膜から成るガイドパターンを形成し、前記
    ガイドパターンをマスクとするレーザ加工により、前記
    基材の一部分を除去して位置決め部位を形成することを
    特徴とする光磁気記録用磁気ヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 突出した磁極を備え磁性材料から成るコ
    アと、非導電性材料から成る基材および前記基材上にス
    パイラル状に形成され導電性材料の膜から成るコイルパ
    ターンとを有し且つ前記磁極を嵌挿する中心孔を形成し
    たコイルと、を備えた光磁気記録用磁気ヘッドにおい
    て、前記中心孔の周縁部には、導電性材料の膜から成る
    第2のガイドパターンが形成されていることを特徴とす
    る光磁気記録用磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記基材の厚さは、70μm以下である
    こと特徴とする請求項6に記載の光磁気記録用磁気ヘッ
    ド。
  8. 【請求項8】 前記第2のガイドパターンの形成部分に
    おける前記コイルの厚さは、70μm以上であることを
    特徴とする請求項7に記載の光磁気記録用磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記第2のガイドパターンは、非閉環状
    に形成されることを特徴とする請求項6に記載の光磁気
    記録用磁気ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記第2のガイドパターンにおいて、
    磁極の円周方向に切れ目が2箇所以上あることを特徴と
    する請求項6に記載の光磁気記録用磁気ヘッド。
  11. 【請求項11】 突出した磁極を備え磁性材料から成る
    コアと、非導電性材料から成る基材および前記基材上に
    スパイラル状に形成され導電性材料の膜から成るコイル
    パターンとを有し且つ前記磁極を嵌挿する中心孔を形成
    したコイルと、を備えた光磁気記録用磁気ヘッドの製造
    方法において、前記基材上に導電性材料の膜から成る第
    2のガイドパターンを形成し、前記第2のガイドパター
    ンをマスクとするレーザ加工により、前記基材の一部分
    を除去して前記中心孔を形成することを特徴とする光磁
    気記録用磁気ヘッドの製造方法。
  12. 【請求項12】 突出した磁極を備え磁性材料から成る
    コアと、非導電性材料から成る基材および前記基材上に
    スパイラル状に形成され導電性材料の膜から成るコイル
    パターンとを有し且つ前記磁極を嵌挿する中心孔を形成
    したコイルと、非導電性材料から成り前記磁極を嵌挿す
    る磁極配設孔が形成されたスライダーと、を備えた光磁
    気記録用磁気ヘッドの製造方法において、前記コイルを
    前記スライダーに取り付け、その後に前記コイルの前記
    中心孔、および前記スライダーの前記磁極配設孔を同時
    に形成することを特徴とする光磁気記録用磁気ヘッドの
    製造方法。
  13. 【請求項13】 光磁気記録媒体に対して垂直方向に磁
    界を印加する磁気ヘッドと、前記光磁気記録媒体の前記
    磁界の印加部位に光ビームを照射する光ヘッドとを備え
    た光磁気記録装置において、前記磁気ヘッドは、請求項
    1と,2,3,4,6,7,8,9,10のいずれか1
    項に記載の光磁気記録用磁気ヘッドであることを特徴と
    する光磁気記録装置。
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