JPH10248086A - アクセスチャネル配置方法 - Google Patents

アクセスチャネル配置方法

Info

Publication number
JPH10248086A
JPH10248086A JP9050703A JP5070397A JPH10248086A JP H10248086 A JPH10248086 A JP H10248086A JP 9050703 A JP9050703 A JP 9050703A JP 5070397 A JP5070397 A JP 5070397A JP H10248086 A JPH10248086 A JP H10248086A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
radio base
ach
access channel
channel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9050703A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Ito
政彦 伊藤
Satoshi Aikawa
聡 相河
Junichi Iwatani
純一 岩谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP9050703A priority Critical patent/JPH10248086A/ja
Publication of JPH10248086A publication Critical patent/JPH10248086A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セクタアンテナを用いた無線基地局のすみわ
けにおいて、各無線基地局が送出する信号が相互に干渉
とならないように、各無線基地局が自律分散的に送出す
る信号の同期を取りながら双方向情報の伝送を可能にす
る。 【解決手段】 当該無線基地局と周辺の隣接する無線基
地局が同期のすみわけを行うために、セクタアンテナの
各指向性アンテナを順次切り替えることにより、全方向
に対してアクセスチャネルを送受する。アクセスチャネ
ルは、コントロールチャネルおよびユーザチャネルと同
一の周波数を使用しながら、時間的に無線基地局間です
みわける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サービスエリアが
複数の無線基地局により構成され、時分割多元接続(T
DMA)方式により移動通信を行うシステムにおいて、
無線基地局のすみわけを行うアクセスチャネル配置方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の無線基地局がアクセスチャネル等
の制御チャネルを同一周波数で共有する場合には、図1
7に示すように無線基地局同士が自律的に送受信タイム
スロットをずらす方法がとられている。これにより、各
無線基地局の送受信のタイミングが重なって呼損となる
事態が回避される。この方法を自律分散的基地局すみわ
けという。
【0003】一方、近年、画像通信等の広帯域な通信が
検討されている。このような広帯域通信を無線で実現す
る場合には、各無線基地局が占有する周波数帯域幅は広
くなるので、多くの周波数チャネルを確保することは困
難となる。また、1つの無線基地局がアクセスチャネル
用とコントロールチャネルまたはユーザチャネル用とし
て、異なる2種類以上の周波数チャネルを設けること
は、周波数切替時間に伴うシンセサイザの切替時間を要
してフレーム効率が著しく低下する。そのため、アクセ
スチャネル、コントロールチャネル、ユーザチャネルは
同一の周波数を用いることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】広帯域な無線伝送方式
では、図18に示すように対向する無線基地局1と無線
端末4の間で直接波の経路に対して、電波の振幅、位
相、遅延時間の異なる反射波の経路,等が近傍の反
射物2により存在する。そのため、受信する側ではそれ
らを同時に受けるためマルチパス干渉が発生し、通信品
質の劣化が顕著となる。
【0005】このマルチパスの影響を除去するには、セ
クタアンテナが有効である。セクタアンテナは、複数の
指向性アンテナにより、全方向をカバーするものであ
る。すなわち、図19(1) のように1面の無指向性アン
テナにより全方位のサービスエリアをカバーする方法と
異なり、図19(2) に示すような指向性アンテナの特定
方向へ電波を放射する特徴を利用する。指向性アンテナ
をいくつか組み合わせることにより、図19(3) に示す
ような全方位をカバーするセクタアンテナとなる。
【0006】本発明は、セクタアンテナを用いた無線基
地局のすみわけにおいて、各無線基地局が送出する信号
が相互に干渉とならないように、各無線基地局が自律分
散的に送出する信号の同期を取りながら双方向情報の伝
送を可能にするアクセスチャネル配置方法を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のアクセスチャネ
ル配置方法は、当該無線基地局と周辺の隣接する無線基
地局が同期のすみわけを行うために、セクタアンテナの
各指向性アンテナを順次切り替えることにより、全方向
に対してアクセスチャネルを送受する。コントロールチ
ャネルおよびユーザチャネルは、図1(1) に示すよう
に、共に同一の周波数および時間で、特定の指向性アン
テナにより無線基地局と無線端末との間で通信を行う。
コントロールチャネルおよびユーザチャネルは、他の隣
接する無線基地局と同一周波数、同一タイミングを用い
ても指向性アンテナの向きが異なれば、空間的に異なる
ため干渉が発生しない。このセクタ効果を期待すれば、
コントロールチャネルおよびユーザチャネルについて
は、チャネルの有効利用を図ることができる。
【0008】一方、アクセスチャネルは、図1(2) に示
すように、全てのセクタアンテナを使用して全方向に送
出するためにセクタ効果を期待できない。そのため、コ
ントロールチャネルおよびユーザチャネルと同一の周波
数を使用しながら、時間的に無線基地局間ですみわけ
る。すなわち、無線基地局同士でタイミングをずらして
時間的にすみわけることにより、干渉のないアクセスチ
ャネルの設定が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】図2は、セクタアンテナを用いた
無線基地局の構成例を示す。図において、無線基地局
は、12個の指向性アンテナ12a〜12p、13a〜1
3pにより構成されるセクタアンテナ12,13と、こ
のセクタアンテナ12,13が接続された無線基地局装
置11とにより構成される。ここで、2つのセクタアン
テナ12,13は空間ダイバーシチのためのものであ
る。
【0010】図3は、無線基地局で送受信される信号の
フレームフォーマットを示す。図において、基本となる
フレーム3は、上りと下りの2つのアクセスチャネル
(Ach)フレーム31,32からなる。ここで、Ach基
本フレームとは、無線基地局において網同期は確立して
いるが、Achの配置が完了していない状態のAchフレー
ムと定義し、Ach配置が完了した状態においては単にA
chフレームとして使いわける。
【0011】個々のAch基本フレーム31,32の先頭
はAch31a,32aであり、無線基地局から無線端末
への制御情報の報知、および隣接する他の無線基地局と
の基地局間同期を取るためのポイント−マルチポイント
間の双方向チャネルである。コントロールチャネル(C
ch)31b,32bは、接続に必要な制御情報を無線基
地局と無線端末との間で伝送する双方向のポイント−ポ
イント間の双方向チャネルである。ユーザチャネル(U
ch)31c,32cは、ユーザ情報を無線基地局と無線
端末との間で伝送するポイント−ポイント間の片方向ま
たは双方向のチャネルであり、いくつかのUchバースト
を格納することができる。
【0012】さらに、Ach31a,32aは、バースト
信号の衝突を避けるために設けられた無線信号時間のガ
ードタイム(GT)33aと、クロック再生符号のビッ
トタイミングリカバリー(BTR)33bと、同期語で
あるユニークワード(UW)33cと、Achの制御情報
を格納したメッセージ(ME)33dとから構成され
る。
【0013】(第1の実施形態)図4は、無線基地局が
複数のセクタアンテナから順次Achを送出する手順を示
す。まず、無線基地局に電源が投入されると、光ファイ
バケーブル等により接続された通信網からのタイミング
クロックを抽出して従属同期を行い、通信網への網同期
を確立する。次に、無線基地局が使用するアクセスチャ
ネルのタイミングおよび周波数を決定するAch構造設定
において、B−CSセクタ数(無線基地局の有する指向
性アンテナの総和)、B−CSアンテナ数(無線基地局
の有するセクタアンテナの総和)、Ach送出セクタ数
(無線基地局が実際に通信に用いる指向性アンテナの総
和)、Ach送出アンテナ数(無線基地局が実際に通信に
用いるセクタアンテナの総和)、Achインターバル値
(Ach送出セクタ数とAch送出アンテナ数の積)を設定
する。
【0014】Ach構造設定後に配置周波数の決定処理を
行う。配置周波数の決定に際しては、無線基地局は複数
のセクタアンテナ12,13で、図6に示すように各指
向性アンテナ当たり「Achインターバル値×同一セクタ
(同一指向性アンテナ)測定回数」分、受信したAch基
本フレームからAchのUWの検出を行う。これを無線基
地局の全セクタアンテナの全指向性のアンテナによりそ
れぞれ行うため、結果として無線基地局に隣接してAch
を送信している全無線基地局の存在がわかることにな
る。
【0015】無線基地局は、使用可能な全周波数につい
てAchのUWを検出することにより判定する。その結
果、無線基地局のAchおよびCchが、隣接する無線基地
局のAchおよびCchとタイミング的に重なることはなく
配置でき、かつ最も使用可能なUchスロットの多い周波
数を選択する。選択可能な周波数が複数あるときは、最
若番の周波数を選択する。
【0016】また、配置周波数決定における前提条件は
下記の通りである。 Ach31a,32a、Cch31b,32b、Uch31
c,32cは同じ周波数を使用するので、Achの周波数
を決定すればCch、Uchの周波数も決定される。 AchおよびCchを配置した以外のスロットはUchスロ
ットとなるが、隣接した無線基地局が同一周波数でAch
配置済みの場合は、隣接した無線基地局のAchスロット
が重なる部分について無線基地局のUchは干渉となるの
で閉塞する。これについては、第3の実施形態として説
明する。
【0017】Ach配置済みの隣接した無線基地局の周
波数と当該無線基地局が選択しようとする周波数が同一
周波数しか無い場合は、隣接した無線基地局のAchおよ
びCchに当該無線基地局のAchおよびCchがタイミング
的に重ならないように配置する。これについては、第4
の実施形態として説明する。最適な配置周波数を決定し
た後、配置タイミング決定の処理を行う。当該配置周波
数におけるAch基本フレーム31,32内で、当該無線
基地局のAchおよびCchの配置を可能としたスロットに
干渉があるか否かの判定を、Achのサイズで受信を実施
することにより行う。干渉が無ければ当該無線基地局の
AchおよびCchを配置可能とした先頭スロットを配置タ
イミングしてAchを配置する。なお、干渉のないAch配
置タイミングが複数ある場合は最若番のスロットを用い
る。また、全ての配置可能としたスロットに干渉があ
り、当該無線基地局のAch配置タイミングが無い場合
は、一定時間経過後に再度配置タイミングの有無を判定
する。
【0018】以上説明したAch構造設定、配置周波数決
定、配置タイミング決定までの一連の作業をAch配置処
理という。このAch配置処理が完了した無線基地局は、
隣接した他の無線基地局と使用周波数およびAch配置の
タイミングが取れている状態なので、電波を送信しても
他の無線基地局に干渉を引き起こすことはない。そこで
最後にAch送信(またはAch報知)の処理を行う。
【0019】まず、Ach基本構造(B−CSセクタ数、
B−VSアンテナ数、Ach送出セクタ数、Ach送出アン
テナ数、Achインターバル値)を指定した後、Achの送
信を開始する。その場合、Ach送信開始を反復するモー
ドと指示することによりAchの送信は継続する。したが
って、当該無線基地局では、複数の指向性アンテナで構
成される複数のセクタアンテナがAchフレーム周期(2
ms)ごとに指向性アンテナを切り替えながら、当該無
線基地局1の全方向の隣接した他の無線基地局1および
無線端末4に対して、Achを送信(報知)することにな
る。
【0020】(第2の実施形態)図5は、無線基地局が
タイミングを選択する手順を示す。図において、無線基
地局に電源が投入されると、無線基地局は通信網に従属
同期したタイミングクロックを生成する。次に、Ach送
信を開始し、無線基地局が使用するAchのタイミングお
よび周波数を決定する処理(ここではAch配置処理とい
う)を開始する。Ach配置処理には、Ach構造指定処
理、配置周波数決定処理、配置タイミング決定処理の3
段階があり、この順にAch配置処理が行われる。
【0021】まず、Ach基本構造指定では、B−CSセ
クタ数、B−CSアンテナ数、Ach送出セクタ数、Ach
送出アンテナ数およびAchインターバル値を指定し、タ
イミングクロックをリセット・スタートさせる。Ach構
造指定処理が終了後は、暫定的に無線基地局の送受信周
波数を最若番の周波数とする。配置周波数決定処理で
は、周辺の無線基地局が送出するAchのUWを検出し、
UW検出の有無を記録した周辺ゾーンテーブルを作成す
る。ここでは、、若番から順に受信する周波数を選定
し、Ach基本フレーム31,32の周期で出現するAch
31a,32aのUW33cの検出の有無によりAch検
出有無の周辺ゾーンテーブルを作成する。この作業を、
無線基地局が受信可能な全ての周波数に対して行う。
【0022】その手順は、セクタアンテナ12,13の
指向性アンテナ12a〜12p,13a〜13pによ
り、Ach基本フレーム31,32の周期で順次受信した
UW33cの検出の有無として判定される。このAch検
出有無の判定結果により、他の隣接する無線基地局から
受信されるAchが検出されない時は最若番周波数を使用
することとし、逆にAchが検出される時は無線基地局が
使用可能な周波数全てについて実施した結果、干渉のな
い最若番の周波数を選択することにより当該無線基地局
の配置周波数を決定する。なお、UW検出の方法は、
「Achインターバル値」×「同一セクタ測定回数」に、
「Achフレーム」分の時間を乗算した時間についてUW
を検出し、Ach下りUW33cを検出したAch基本スロ
ットをメモリすることにより実現される。
【0023】UWを検出したタイミングと検出したとさ
れるAch基本スロットの関係を図6に示す。例えば、A
ch基本フレーム(2ms, 80640 シンボル)をAchサイ
ズ(384 シンボル) で分割した 210の各々をAch基本ス
ロットと呼び、検出されたUWが図中の例のように♯n
の 188シンボルまたは♯n+1の 196シンボル内で検出
された場合、♯nのAch基本スロットで検出されたもの
とする。
【0024】最後に配置タイミング決定処理を行う。使
用可能な周波数決定後、Ach基本フレーム31,32内
で当該無線基地局のAch配置位置を決めるため、当該使
用可能周波数を指定した後、各基本Uchごとに干渉の検
出を行う。干渉が検出された基本Achスロットを含む基
本Uchスロットは、使用できないため配置不可能とする
ために干渉検出テーブルを作成する。まず、Achサイズ
での受信レベルを検出する。その結果、干渉検出しきい
値より大きいか小さいかの判定を行い、干渉検出しきい
値より小さい場合、当該Ach31a,32aを配置可能
とした先頭スロットを配置タイミングとして、配置タイ
ミングを指定したAchを配置する。干渉検出しきい値を
越えた場合は、Ach配置処理一時停止時間で指定される
時間の経過後、再度干渉検出しきい値で判定を行って配
置タイミングを決定する。
【0025】(第3の実施形態)図7は、Ach配置済み
の先発の無線基地局のAchと、同一周波数を使用する後
発の無線基地局のUchが重なる場合に、後発の無線基地
局のUchを閉塞する例を示す。Ach配置済みの先発の無
線基地局に対して、同一周波数を使用する後発の無線基
地局がAch配置の処理を行う場合に、先発の無線基地局
のAchが後発の無線基地局のUchのタイミングで重なり
干渉となる干渉を引き起こす。図7の矢印は、Achが同
一タイミングのUchに対して干渉となることを示してい
る。これを避けるためには、後発の無線基地局において
はUchを閉塞して使用しない方法をとる。
【0026】図8は、Ach配置済みの先発の無線基地局
のAchにより、後発の無線基地局が干渉を受ける場合
に、後発の無線基地局がUchを閉塞する手順を示す。電
源投入、網同期確立、Ach構造設定、配置周波数決定ま
での手順は、上述した手順と同様である。次に、後発の
無線基地局は、Ach基本フレーム31,32内でのAch
配置位置を決めるため、Ach基本フレーム31,32上
でAchサイズ(=GT33a+BTR33b+UW33
c+ME33d)での受信レベルを測定する。その結
果、干渉検出しきい値より大きいか小さいかの判定を行
い、干渉検出しきい値より小さい場合、このAch31
a,32aを配置可能とした先頭スロットを配置タイミ
ングとしてAchを配置する。
【0027】後発の無線基地局が先発の無線基地局のA
chのUWをAch基本フレーム上で検出したスロット番号
は、例えば図9(1) に示すように、3および23のスロッ
トとする。この例は、AchフレームをAchサイズにより
210のスロットを等分した場合である。なお、AchのU
Wを検出したUchスロットの決定方法として、各検出ス
ロット番号のモジュロ6が最多のスロット番号を先頭に
6基本Achスロットごとの基本Uchスロットを決定す
る。なお、複数で同一であれば若番を優先する。また、
AchのUWを検出しなかった場合は1を先頭とする。例
えば、AchのUWを検出したスロット番号が3,23, 45
および48であったとする。それぞれのスロット番号につ
いてモジュロ6を計算すると、 3 mod 6=3 23 mod 6=5 45 mod 6=3 48 mod 6=0 となる。この計算結果から基本Achスロット番号3を先
頭に、後発の無線基地局は基本Uchスロットを構成する
ことになる。
【0028】次に、図9(2) に示すように、後発の無線
基地局の周辺ゾーンテーブルにおいて、UW検出のあっ
た基本Achスロット番号3および23から、それぞれ3基
本Achスロットを「配置可能」から「閉塞」とする処理
を行い、周辺ゾーンテーブルを更新する。ここで、3基
本Achスロット分のUchを閉塞する理由は、図3に示す
ようにAchは下りと上りの2スロットがあり、これにマ
ージンとして1スロット分を追加したためである。その
後、図9(3) に示すように、周辺ゾーンテーブルより閉
塞する基本Achスロットを含むUchスロットを閉塞基本
Uchスロットとして閉塞テーブルを生成する。
【0029】また、UW検出のあった基本Achスロット
から18基本AchスロットまでをUch配置可能から配置不
可とするために、さらに周辺ゾーンテーブルを図9(4)
のように更新する。ここで、18基本Achスロット分のU
chを配置不可とする理由は次の通りである。図3に示す
ようにAchは下りと上りの2スロットで構成され、1ス
ロット当たりのシンボル長は384 シンボルである。ま
た、Cchは16スロットで構成され、1スロット当たりの
シンボル長はAchと同じ大きさである。したがって、A
chとCchの総和は、シンボル長の同じ大きさの18スロッ
トで構成されるからである。なお、ここではアンテナの
セクタ効果の期待できないAchについては閉塞といい、
セクタ効果の期待できるCchについては配置不可という
使い分けをしている。
【0030】その後、図9(5) に示すように、配置不可
基本Achスロットを含む基本Uchスロットを配置不可基
本Uchスロットとして配置不可テーブルを生成する。こ
れにより、すでにAch配置済みの先発の無線基地局に対
して後発の無線基地局がAch配置の処理を行う場合に
は、先発の無線基地局のAchとタイミング上で重なり干
渉となる後発の無線基地局のUchを閉塞する。
【0031】(第4の実施形態)図10は、Ach配置済
みの先発の無線基地局のUchと、同一周波数を使用する
後発の無線基地局のAchが重なる場合に、先発の無線基
地局のUchを閉塞する例を示す。AchおよびCchが確立
後の先発の無線基地局が、Uch割り当て処理時のUch空
きレベル測定にて干渉検出したUchに対して、同一周波
数を使用する隣接の後発無線基地局からのAchによる干
渉をチェックし、干渉を受けている場合は当該Uchを閉
塞し、以降の割り当て対象チャネルより除く。また、図
3で示したように4msのフレーム3は2msのAchフレ
ーム31,32の繰り返しとなり、Achフレーム31で
受ける干渉は2ms後にAchフレーム32でも受けること
になる。したがって、Achフレーム31を閉塞するとき
は同時にAchフレーム32も閉塞する。
【0032】図11は、先発の無線基地局におけるUch
の第1の閉塞追加手順を示す。Ach閉塞追加処理開始に
より、閉塞テーブルにAch検索対象のUchがないかどう
かをサーチした結果、対象チャネルがあった場合にはそ
の候補となるチャネルslt(n)を決定する。ただし、図
12に示すように、AchのUW検索範囲をBシンボル+
Aシンボル+Cシンボルとし、検索対象チャネルを含め
て前後のチャネルが使用中か否かの判定を行う。使用中
ならば使用が解除されるまで待機する。slt(n−1)、
slt(n)、slt(n+1)が使用中でないのならばAch検
索処理に移行する。Ach検索処理では、指定されたチャ
ネルslt(n)においてAch下りUW検出を、Achを送出
する全セクタについて行う。その結果、slt(n)でAch
下りUWを検出したことをもって、slt(n)を閉塞し終
了となる。
【0033】図13は、先発の無線基地局におけるUch
の第2の閉塞追加手順を示す。この手順は、候補チャネ
ルslt(n)の決定後に、slt(n−1)、slt(n)、slt
(n+1)を予閉塞する方法である。これにより、閉塞
追加処理にかかる時間を短くすることができるが、その
反面、予閉塞を行うことによりUch割り当て候補となる
スロットが減少するデメリットもある。
【0034】したがって、Uchスロットの確保を優先し
たいときは図11に示す第1の閉塞追加手順を用い、閉
塞追加処理時間の短縮を優先したいときは図13に示す
第2の閉塞追加手順を用いる。閉塞追加の解除方法は、
通信閉散時や深夜の定時に閉塞追加処理を行ったslt
(n)についてAch検出処理を行い、Ach下りUWが検
出されない場合にslt(n)の閉塞解除を行う。
【0035】(第5の実施形態)隣接するサービスエリ
ア内の各無線基地局が同一の周波数を使用する場合、互
いに異なるタイミングでAchを送出することにより干渉
を避けることができる。以下にその方法について説明す
る。前提条件として各無線基地局は網に同期し、各無線
基地局間のクロックの同期は取れているものとする。無
線基地局は、第2の実施形態に記した方法によりタイミ
ングを選択する。
【0036】図14は、無線基地局Aと無線基地局B間
での干渉の有無の概念を示す。図14(1) では、無線基
地局Aと無線基地局Bが各々のAch基本フレーム31ま
たは32においてAch31aまたは32a、Cch31b
または32bがタイミング上で互いに重なり合う領域が
あるため、干渉となることを示している。図中の矢印は
Ach31a,32aとCch31b,32bが隣接する無
線基地局へ干渉を与える方向を示している。また、図1
4(2) では、無線基地局Aと無線基地局BのAch31
a,32a、Cch31b,32bがタイミング上で互い
に重なり合う領域にないため干渉は生じない。図14
(2) のように無線基地局間で同期が取れた状態では、A
ch、Cchの送出タイミングは互いに異なる。
【0037】図15は、簡易化した無線基地局間同期の
概念を示す。図15(1) は、高精度に基地局間同期を取
る場合の例であり、15(2) は緩く基地局間同期をとる
場合の例である。図15(1) の場合は、無線基地局Aの
Ach31aまたは32a、Cch31bまたは32bの直
後に無線基地局BのAch31aまたは32a、Cch31
bまたは32bを配置する同期方法である。このような
場合には、無線基地局装置へのタイミングの要求条件が
厳しくなる。
【0038】図15(2) の場合は、無線基地局AのAch
31aまたは32a、Cch31bまたは32bの直後に
アクセスチャネル同期精度範囲31eを設けて、次に配
置される無線基地局BのAch31aまたは32a、Cch
31bまたは32bとの間にタイミング的に余裕をもた
せた方法である。この方法を用いれば基地局間の同期制
御を簡易に行うことができる。
【0039】まず、Ach基本フレーム31または32の
シンボルを仮に 80640シンボルとする。また、仮にAch
31aまたは32a、Cch31bまたは32bは1バー
スト当たり各 384シンボルの大きさがあり、Achは2バ
ースト、Cchは16バーストとするとAchおよびCch配置
幅は、 (2Ach×384シンボル)+(16Cch×384シンボル)=
6912シンボル となる。このAchおよびCch配置幅にアクセスチャネル
同期精度範囲31eとして1Achシンボル長分の 384シ
ンボルをそれぞれ与えると、図16(1) に示すように11
ブロック収容可能なことが分かる。これは、Ach基本フ
レーム31または32上で最大11局の無線基地局が互い
に同期がとれて共存可能なことを示している。
【0040】一般には、Ach基本フレーム長をLF 、A
chおよびCchの配置幅をLACとすると、地局間同期の可
能な無線基地局数Bは、
【0041】
【数1】
【0042】となる。ただし、[ X ]は、Xを越えない
最大の整数を示す。本式の左辺は、図16(2) に示すよ
うな最悪時の基地局間同期の条件であり、右辺は図16
(3) に示すような最良時の基地局間同期の条件である。
この間に基地局間同期の可能な無線基地局数Bが存在す
ることになる。これにより、同期精度範囲が一定値以下
ならば、理想的な同期がとれた場合と同数の基地局間同
期が簡易に実現可能であることがわかる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアクセス
チャネル配置方法によれば、セクタアンテナを用いなが
ら、全方向の端末局からの通信の要求を受信して通信を
行うことができる。また、アクセスチャネル以外はセク
タ効果により干渉を低減することができる。一方、アク
セスチャネルは他の無線基地局とタイミングをずらすこ
とにより干渉を低減することができる。
【0044】また、ユーザチャネルからアクセスチャネ
ルへの干渉は、閉塞処理により干渉を低減することがで
きる。無線基地局間の同期は、フレームをアクセスチャ
ネル単位のスロットに分割し、各ロット内でのユニーク
ワード検出することにより簡易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】セクタアンテナのチャネルによる使用法を示す
図。
【図2】セクタアンテナを用いた無線基地局の構成例を
示す図。
【図3】無線基地局で送受信される信号のフレームフォ
ーマットを示す図。
【図4】無線基地局が複数のセクタアンテナから順次A
chを送出する手順を示すフローチャート。
【図5】無線基地局がタイミングを選択する手順を示す
フローチャート。
【図6】UWを検出したタイミングと検出したとされる
Ach基本スロットの関係を示す図。
【図7】Ach配置済みの先発の無線基地局のAchと、同
一周波数を使用する後発の無線基地局のUchが重なる場
合に、後発の無線基地局のUchを閉塞する例を示す図。
【図8】Ach配置済みの先発の無線基地局のAchにより
後発の無線基地局が干渉を受ける場合に、後発の無線基
地局のUchを閉塞する手順を示すフローチャート。
【図9】閉塞/配置不可テーブルの生成イメージを示す
図。
【図10】Ach配置済みの先発の無線基地局のUchと、
同一周波数を使用する後発の無線基地局のAchが重なる
場合に、先発の無線基地局のUchを閉塞する例を示す
図。
【図11】先発の無線基地局におけるUchの第1の閉塞
追加手順を示すフローチャート。
【図12】UW検索範囲を示す図。
【図13】先発の無線基地局におけるUchの第2の閉塞
追加手順を示すフローチャート。
【図14】無線基地局Aと無線基地局B間での干渉の有
無の概念を示す図。
【図15】簡易化した無線基地局間同期の概念を示す
図。
【図16】簡易化した無線基地局間同期により使用可能
な無線基地局数の概念を示す図。
【図17】自律分散制御の概念を示す図。
【図18】マルチパスの説明図。
【図19】電波放射パターンの一例を示す図。
【符号の説明】
1 無線基地局 11 無線基地局装置 12,13 指向性アンテナ 2 反射物 3 フレーム 31,32 アクセスチャネル(Ach)フレーム 31a,32a アクセスチャネル(Ach) 31b,32b コントロールチャネル(Cch) 31c,32c ユーザチャネル(Uch) 31e アクセスチャネル同期精度範囲 33a ガードタイム(GT) 33b ビットタイミングリカバリー(BTR) 33c ユニークワード(UW) 33d メッセード(ME) 4 無線端末

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の指向性アンテナから構成される複
    数のセクタアンテナを用いて電波の送受信を行う無線基
    地局のアクセスチャネル配置方法において、 前記指向性アンテナおよび前記セクタアンテナを順次切
    り替えて受信を行い、全方向について隣接する無線基地
    局から送信されたアクセスチャネルの周波数ごとにその
    ユニークワードを検出し、隣接する無線基地局のユニー
    クワードが検出されたタイミング以外のタイミングで、
    当該無線基地局のアクセスチャネルの送出タイミングを
    決定することを特徴とするアクセスチャネル配置方法。
  2. 【請求項2】 複数の指向性アンテナから構成される複
    数のセクタアンテナを用いて電波の送受信を行う無線基
    地局のアクセスチャネル配置方法において、 前記各セクタアンテナの各指向性アンテナをアクセスチ
    ャネルフレーム周期で順次切り替え、周辺の無線基地局
    が送出するアクセスチャネルを受信し、 前記各無線基地局が送出するアクセスチャネルの周波数
    ごとにそのユニークワードを検出し、 前記ユニークワードの検出から隣接する無線基地局から
    のアクセスチャネルの有無を検出し、干渉のない所定の
    周波数を選択して当該無線基地局の配置周波数を決定
    し、 前記配置周波数に対して各基本ユーザチャネルごとに、
    アクセスチャネルサイズでの受信レベルを検出し、その
    値が干渉検出しきい値より小さいときに、当該アクセス
    チャネルを配置可能とした先頭スロットを配置タイミン
    グとして、当該無線基地局のアクセスチャネル配置位置
    を決定することを特徴とするアクセスチャネル配置方
    法。
  3. 【請求項3】 アクセスチャネル配置済みの先発の無線
    基地局に対して、同一周波数を使用する後発の無線基地
    局がアクセスチャネルの配置を行うアクセスチャネル配
    置方法において、 前記後発の無線基地局はアクセスチャネルサイズで受信
    レベルを検出し、そのレベルが干渉検出しきい値より大
    きいときにユーザチャネルを閉塞することを特徴とする
    アクセスチャネル配置方法。
  4. 【請求項4】 アクセスチャネル配置済みの無線基地局
    がユーザチャネルを割り当てるアクセスチャネル配置方
    法において、 前記無線基地局がユーザチャネルの空きレベル測定をし
    たときに、同一周波数を使用する後発の無線基地局のア
    クセスチャネルによる干渉を受けて空きレベルが検出さ
    れないときに、そのユーザチャネルを閉塞することを特
    徴とするアクセスチャネル配置方法。
  5. 【請求項5】 複数の無線基地局が自律的にアクセスチ
    ャネルの配置を行うための同期をとるアクセスチャネル
    配置方法において、 アクセスチャネルフレームをアクセスチャネルおよびコ
    ントロールチャネルの大きさで複数のスロットに分割
    し、各スロット内でアクセスチャネルのユニークワード
    を検出し、1つのスロットに1つの無線基地局以上のア
    クセスチャネルを配置しないように各無線基地局間の同
    期をとることを特徴とするアクセスチャネル配置方法。
JP9050703A 1997-03-05 1997-03-05 アクセスチャネル配置方法 Pending JPH10248086A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9050703A JPH10248086A (ja) 1997-03-05 1997-03-05 アクセスチャネル配置方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9050703A JPH10248086A (ja) 1997-03-05 1997-03-05 アクセスチャネル配置方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10248086A true JPH10248086A (ja) 1998-09-14

Family

ID=12866272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9050703A Pending JPH10248086A (ja) 1997-03-05 1997-03-05 アクセスチャネル配置方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10248086A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000026988A1 (fr) * 1998-10-30 2000-05-11 Sanyo Electric Co., Ltd. Dispositif adaptatif en reseau
US6879845B2 (en) 2000-12-01 2005-04-12 Hitachi, Ltd. Wireless communication method and system using beam direction-variable antenna
US7103022B2 (en) 2001-02-14 2006-09-05 Ntt Docomo, Inc. Communication control method and apparatus in mobile communication system

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000026988A1 (fr) * 1998-10-30 2000-05-11 Sanyo Electric Co., Ltd. Dispositif adaptatif en reseau
US6496142B1 (en) 1998-10-30 2002-12-17 Sanyo Electric Co., Ltd Adaptive array device
US6879845B2 (en) 2000-12-01 2005-04-12 Hitachi, Ltd. Wireless communication method and system using beam direction-variable antenna
US7103022B2 (en) 2001-02-14 2006-09-05 Ntt Docomo, Inc. Communication control method and apparatus in mobile communication system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7299072B2 (en) Apparatus for time division multi-sector wireless LAN
US5689502A (en) Efficient frequency division duplex communication system with interleaved format and timing adjustment control
US8031681B2 (en) Communication between overlapping WRAN cells working in different channels
US6094421A (en) Timing adjustment control for efficient time division duplex, frequency division duplex or hybrid time division duplex/frequency division duplex communication
JP3241261B2 (ja) 移動通信システムとその無線通信装置
KR100313704B1 (ko) 동기화 전용 무선 통신 시스템 및 전용 무선 전화 기지국에 의한 비컨 채널 전송 타이밍 방법.
AU701912B2 (en) Inter-base-station frame synchronous system of mobile communication system and base station apparatus applying this system thereto
JPH11113049A (ja) 無線通信システム
JP2007295619A (ja) タイミング前進およびタイミング偏差の同期化
WO1997047096A2 (en) Method and arrangement for synchronization of radio tranceivers in a cellular system
US20060135191A1 (en) Wireless device and wireless channel measurement controller
JPH05122146A (ja) 無線接続方式
JPWO2008107995A1 (ja) 無線通信装置及び移動無線通信制御方法及び無線局
EP0863686B1 (en) Sectorized wireless access system
JPH1065601A (ja) 無線中継方式
US8089923B2 (en) Radio base device, mobile terminal device, reference signal control method, and reference signal control program
JP3302615B2 (ja) 無線基地局
JPH10248086A (ja) アクセスチャネル配置方法
JP4573430B2 (ja) セルラ無線通信ネットワークとこのネットワークを動作させる方法
US5936947A (en) Mobile communication system and control channel setting method in mobile communication system
US20010022791A1 (en) Radio communication system
JP3076308B2 (ja) 移動体通信システム
JPH10322267A (ja) 無線回線制御方法および方式
JPH1141143A (ja) 周波数ホッピング方法
JPH04150116A (ja) 時分割多重無線通信方式