JPH10246720A - 全領域空燃比センサの異常検出方法 - Google Patents

全領域空燃比センサの異常検出方法

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JPH10246720A
JPH10246720A JP9062235A JP6223597A JPH10246720A JP H10246720 A JPH10246720 A JP H10246720A JP 9062235 A JP9062235 A JP 9062235A JP 6223597 A JP6223597 A JP 6223597A JP H10246720 A JPH10246720 A JP H10246720A
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JP
Japan
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cell
fuel ratio
electromotive force
air
pump
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JP9062235A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Kondo
稔明 近藤
Hiroshi Inagaki
浩 稲垣
Shigeru Miyata
繁 宮田
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
    • G01N27/417Systems using cells, i.e. more than one cell and probes with solid electrolytes
    • G01N27/4175Calibrating or checking the analyser

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  • Pathology (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 故障を迅速に検出し得る全領域空燃比センサ
の異常検出方法を提供する。 【解決手段】 起電力セル24に所定の周期で微少時間
定電流を通電し、このときの起電力セル24の電極2
2、28間電圧から該起電力セル24の内部抵抗を検出
し、該内部抵抗が所定の範囲から外れた場合にセンサ異
常と判断する。理論空燃比の雰囲気である間隔20と一
定酸素濃度である酸素基準室26とに挟まれた起電力セ
ル24に電流を印加して抵抗値を測定するため、測定雰
囲気中の酸素濃度とは無関係に、抵抗値を正確に測定す
ることができる。また、該起電力セルの抵抗値に基づ
き、センサの異常を判断するため、センサに異常が発生
したことを直ちに検出する事が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの排気ガ
ス中に含まれる酸素の濃度を検出する全領域空燃比セン
サの異常を検出する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンに供給する混合気の空燃比を目
標値に制御し、排気ガス中のCO、NOx 、HCを軽減
するために、排気系に全領域空燃比センサを設け、排気
ガスの空燃比に応じて、燃料供給量をフィードバック制
御することが知られている。このフィードバック制御に
用いられる酸素センサとしては、特定の酸素濃度(特に
理論空燃比雰囲気)で出力がステップ状に変化するλセ
ンサと、リーン領域からリッチ領域まで連続的に空燃比
を測定できる全領域空燃比センサとが主に用いられてい
る。全領域空燃比センサは、上述したように排気ガスの
空燃比を連続的に測定でき、フィードバック制御の速度
及び精度を向上させ得るため、より高速な高精度制御が
要求される際に用いられている。
【0003】全領域空燃比センサは、酸素イオン伝導性
固体電解質体(セラミック)の2つのセルを間隔を介し
て対向配設し、一方のセルを間隔内の酸素を周囲にくみ
出すもしくは周囲から酸素をくみ込むポンプセルとして
用い、また、他方のセルを酸素基準室と間隔との酸素濃
度差によって電圧を生じる起電力セルとして用い、起電
力セルの出力が一定になるようにポンプセルを動作さ
せ、その時に該ポンプセルに流す電流を、測定空燃比比
例値として測定する。この全領域空燃比センサの動作原
理は、本出願人の出願に係る特開昭62−148849
号中に詳述されている。
【0004】この全領域空燃比センサを動作させるため
には、該ポンプセル及び起電力セルを所定温度以上に加
熱し、酸素イオン伝導性固体電解質体の活性を高める必
要がある。このため、全領域空燃比センサには、加熱用
のヒータがポンプセル及び起電力セルの近傍に取り付け
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記全領域空
燃比センサにより検出された空燃比に基づいてエンジン
を制御している最中に、上記全領域空燃比センサの起電
力セル、ポンプセル、或いはヒータを構成するセラミッ
ク基体にクラックが生じたり、セラミック中に埋設され
た内部配線に断線等の故障が発生した場合には、該全領
域空燃比センサから不適正な空燃比出力がエンジン制御
装置側へ出力され、該エンジン制御装置は、適切に空燃
比を調整出来ず、多量の有害排気ガスが車外へ排出され
る。
【0006】上記全領域空燃比センサの故障を検出する
方法としては、ヒータ素子の抵抗値を測定する方法が知
られているが、この方法では、上記起電力セルやポンプ
セルに異常が発生した際に、その異常を迅速に検出する
ことは出来ない。
【0007】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、起電力
セルやポンプセルに異常が発生した際にも、その異常を
迅速に検出し得る全領域空燃比センサの異常検出方法を
提供することにある。また、本発明の目的は全領域空燃
比センサの異常が検出された際に、エンジンの制御に与
える影響を最小限にするための、全領域空燃比センサの
制御方法、及びエンジンの制御方法を提供することに有
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の全領域空燃比センサの異常検出方法
では、酸素イオン伝導性の固定電解質体の両面に一対の
多孔質電極をそれぞれ配設してなる起電力セル及びポン
プセルを備え、前記起電力セル及びポンプセルの近傍に
通電により加熱するヒータを配置し、前記起電力セル及
びポンプセルが機能する温度までそれら素子を加熱する
とともに、前記起電力セルの一方の多孔質電極を閉塞部
材により覆い閉塞空間を形成し、該起電力セルの一方の
多孔質電極から他方の多孔質電極へ微少電流を流して、
該閉塞空間を内部酸素基準源として機能させ、前記他方
の多孔質電極に対抗する様に前記ポンプセルを配設し、
該多孔質電極とポンプセルとの間に測定ガス室を形成し
て、ガス拡散制限層を介して周囲の測定ガス雰囲気と連
通させ、前記起電力セルの両面の電極間の電圧が、所定
の目標電圧になるように前記ポンプセルにポンプ電流を
供給した際の該ポンプ電流を計測することで、測定ガス
雰囲気の空燃比を検出する全領域空燃比センサにおい
て、前記起電力セル又はポンプセルに所定の周期で所定
の時間だけ所定の電流を通電し、このときの起電力セル
又はポンプセルの両面の電極間の電圧から該起電力セル
又はポンプセルの内部抵抗を検出し、該内部抵抗を所定
の範囲になるように前記ヒータを制御するとともに、前
記起電力セル又はポンプセルの内部抵抗がヒータ通電開
始後一旦前記所定の範囲内に制御された後に、前記所定
の範囲から再び外れた場合に前記全領域空燃比センサを
異常と判断することを技術的特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の全領域空燃比センサ
の異常検出方法では、請求項1に記載の全領域空燃比セ
ンサの異常検出方法によって前記全領域空燃比センサを
異常と判断した際に、該全領域空燃比センサの異常を使
用者に知らせるように表示することを技術的特徴とす
る。
【0010】更に、請求項3の全領域空燃比センサの制
御方法では、酸素イオン伝導性の固定電解質体の両面に
一対の多孔質電極をそれぞれ配設してなる起電力セル及
びポンプセルを備え、前記起電力セル及びポンプセルの
近傍に通電により加熱するヒータを配置し、前記起電力
セル及びポンプセルが機能する温度までそれら素子を加
熱するとともに、前記起電力セルの一方の多孔質電極を
閉塞部材により覆い閉塞空間を形成し、該起電力セルの
一方の多孔質電極から他方の多孔質電極へ微少電流を流
して、該閉塞空間を内部酸素基準源として機能させ、前
記他方の多孔質電極に対抗する様に前記ポンプセルを配
設し、該多孔質電極とポンプセルとの間に測定ガス室を
形成して、ガス拡散制限層を介して周囲の測定ガス雰囲
気と連通させ、前記起電力セルの両面の電極間の電圧
が、所定の目標電圧になるように前記ポンプセルにポン
プ電流を供給した際の該ポンプ電流を計測することで、
測定ガス雰囲気の空燃比を検出する全領域空燃比センサ
において、前記起電力セル又はポンプセルに所定の周期
で所定の時間だけ所定の電流を通電し、このときの起電
力セル又はポンプセルの両面の電極間の電圧から該起電
力セル又はポンプセルの内部抵抗を検出し、該内部抵抗
を所定の範囲になるように前記ヒータを制御するととも
に、前記起電力セル又はポンプセルの内部抵抗がヒータ
通電開始後一旦前記所定の範囲内に制御された後に、前
記所定の範囲から再び外れ、前記全領域空燃比センサが
異常と判断された際に、該全領域空燃比センサへの通電
を停止することを技術的特徴とする。
【0011】また、請求項4のエンジンの空燃比制御方
法では、酸素イオン伝導性の固定電解質体の両面に一対
の多孔質電極をそれぞれ配設してなる起電力セル及びポ
ンプセルを備え、前記起電力セル及びポンプセルの近傍
に通電により加熱するヒータを配置し、前記起電力セル
及びポンプセルが機能する温度までそれら素子を加熱す
るとともに、前記起電力セルの一方の多孔質電極を閉塞
部材により覆い閉塞空間を形成し、該起電力セルの一方
の多孔質電極から他方の多孔質電極へ微少電流を流し
て、該閉塞空間を内部酸素基準源として機能させ、前記
他方の多孔質電極に対抗する様に前記ポンプセルを配設
し、該多孔質電極とポンプセルとの間に測定ガス室を形
成して、ガス拡散制限層を介して周囲の測定ガス雰囲気
と連通させ、前記起電力セルの両面の電極間の電圧が、
所定の目標電圧になるように前記ポンプセルにポンプ電
流を供給した際の該ポンプ電流を計測することで、測定
ガス雰囲気の空燃比を検出する全領域空燃比センサを用
いるエンジンの空燃比制御方法において、前記起電力セ
ル又はポンプセルに所定の周期で所定の時間だけ所定の
電流を通電し、このときの起電力セル又はポンプセルの
両面の電極間の電圧から該起電力セル又はポンプセルの
内部抵抗を検出し、該内部抵抗を所定の範囲になるよう
に前記ヒータを制御するとともに、前記起電力セル又は
ポンプセルの内部抵抗がヒータ通電開始後一旦前記所定
の範囲内に制御された後に、前記所定の範囲から再び外
れた場合に前記全領域空燃比センサを異常と判断した際
に、エンジンの制御を、該全領域空燃比センサの出力を
用いる閉ループ制御モードから、該全領域空燃比センサ
の出力を用いない開ループ制御モードへ切り替えること
を技術的特徴とする。
【0012】請求項1の発明では、ポンプセルにより一
定雰囲気に保持されている測定ガス室と、一定酸素濃度
である内部酸素基準源とに挟まれた起電力セルに電流を
印加して抵抗値を測定するため、測定雰囲気中の空燃比
の影響を受けずに、起電力セルの抵抗値を正確に測定す
ることができ、該抵抗値に基づき全領域空燃比センサの
異常を的確に判断することが可能となる。また、該起電
力セル又はポンプセルの抵抗値に基づき、全領域空燃比
センサの異常を判断するため、起電力セル又はポンプセ
ルに異常が発生したことを直ちに検出する事が可能とな
る。
【0013】請求項2の発明では、全領域空燃比センサ
が異常と判断した際に、全領域空燃比センサの異常を表
示して車両の使用者に知らせるため、車両の使用者に故
障した全領域空燃比センサの交換を促すことができる。
【0014】請求項3の発明では、全領域空燃比センサ
が異常と判断した際に、全領域空燃比センサへの通電を
停止するため、無駄な電力消費を抑える事が出来る。
【0015】請求項4の発明では、全領域空燃比センサ
が異常と判断した際に、エンジンの制御を全領域空燃比
センサの出力に基づく閉ループ制御モードから、全領域
空燃比センサの出力を用いない開ループ制御モードへ切
り替えるため、全領域空燃比センサの故障によって、エ
ンジンの空燃比がリーンあるいはリッチ側で制御され高
濃度の有害成分を含む排気ガスが車外に排出される事に
よる被害を少なく抑えることが出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施態
様について図を参照して説明する。図9は、本発明の第
1実施態様に係るエンジン制御系を示している。エンジ
ン90から排出された排気管94中の排気ガスの空燃比
が、全領域空燃比センサ10により測定され、空燃比検
出ユニット82からエンジン制御装置84に送られる。
この送出された空燃比に基づき、エンジン制御装置84
は、燃料噴射装置86から吸気管92に噴出される燃料
の量を調節することにより、空燃比を所望の値に保ち、
排気ガス中の有害成分の発生を抑える。ここで、該エン
ジン制御装置84は、空燃比検出ユニット82から全領
域空燃比センサの異常検出信号が出力されると、後述す
るように燃料噴射制御を全領域空燃比センサ10からの
出力に基づく閉ループ制御モードから、該出力に基づか
ない開ループ制御モードへ切り替えることよって、故障
した全領域空燃比センサからの不正確な信号により空燃
比を制御して、有害物質を含む排気ガスが車外へ排出さ
れるのを防ぐ。
【0017】図1は、図9に示す全領域空燃比センサ1
0及び空燃比検出ユニット82の構成を示している。該
全領域空燃比センサ10は、排気ガス中の空燃比を測定
すると共に該全領域空燃比センサ10の温度を起電力セ
ル24の抵抗値に基づき測定するコントローラ50に接
続されている。該コントローラ50には、測定した起電
力セル24の抵抗値に基づき、該全領域空燃比センサ1
0の異常を検出するための異常検出回路65と、空燃比
を測定するための空燃比検出回路52とが接続されてい
る。全領域空燃比センサ10には、ヒータ制御回路60
にて制御されるヒータ70が、図示しないセラミック製
接合剤によってポンプセル14側に取り付けられてい
る。ヒータ70は、基体の材料としてアルミナ等のセラ
ミックから成り、その内部に白金、タングステン等から
なるヒータ配線72が埋設されている。ヒータ制御回路
60は、コントローラ50により測定される起電力セル
24の抵抗値を、目標値に保つようヒータ70へ電力を
供給し、該起電力セル24の抵抗値を設定値に維持す
る。
【0018】全領域空燃比センサ10は、前記ヒータの
他に、ポンプセル14と、多孔質拡散層18と、起電力
セル24と、補強板30との積層体により構成されてい
る。ポンプセル14は、酸素イオン伝導性固体電解質材
料である安定化または部分安定化ジルコニア(ZrO2
)により形成され、その表面と裏面のそれぞれに主とし
て白金で形成された多孔質電極12、16を有してい
る。測定ガスに晒される表面側の多孔質電極12は、ポ
ンプ電流Ipを流すためにIp+電圧が印加されるため
Ip+電極として参照する。また、裏面側の多孔質電極
14は、ポンプ電流Ipを流すためにIp−電圧が印加
されるためIp−電極として参照する。
【0019】起電力セル24も同様に安定化または部分
安定化ジルコニア(ZrO2)により形成され、その表
面と裏面のそれぞれに主として白金で形成された多孔質
電極22、28を有している。測定ガス室20側に配設
された多孔質電極22は、起電力セル24の両面の電極
間の電圧VsのVs−電圧が生じるためVs−電極とし
て参照し、また、内部酸素基準源26側に配設された多
孔質電極28は、Vs+電圧が生じるためVs+電極と
して参照する。なお、内部酸素基準源26の基準酸素は
多孔質電極22から一定酸素を多孔質電極28にポンピ
ングする事により生成する。ポンプセル14と起電力セ
ル24との間には、多孔質拡散層18により包囲された
測定ガス室20が形成されている。即ち、該測定ガス室
20は、多孔質拡散層18を介して測定ガス雰囲気と連
通されている。なお、本実施態様では、多孔質物質を充
填して成る多孔質拡散層18を用いるが、この代わりに
小孔を配設することも可能である。
【0020】ここで、測定ガスの酸素濃度と測定ガス室
20の酸素濃度との差に応じた酸素が、測定ガス室20
側に多孔質拡散層18を介して拡散して行く。ここで、
測定ガス室20内の雰囲気が理論空燃比に保たれると
き、ほぼ酸素濃度が一定に保たれている内部酸素基準源
26との間で、起電力セル24のVs+電極28とVs
−電極22との間には、約0.45vの電位が発生す
る。このため、コントローラ50は、ポンプセル14に
流すポンプ電流Ipを、上記起電力セル24の両面の電
極間の電圧Vsが0.45vとなるように制御すること
で、測定ガス室20内の雰囲気を理論空燃比に保ち、こ
の理論空燃比に保つためのポンプ電流Ipに基づき、測
定ガス中の空燃比を測定する。
【0021】このコントローラ50は、エンジンの始動
後、ヒータ制御回路60を介してヒータ70に電流を流
し、起電力セル24及びポンプセル14を加熱して活性
化させる。そして、起電力セル24に電流Icpを流
し、内部酸素基準源26に酸素をポンピングするととも
に、起電力セル24の温度が高まり活性状態に達したか
否かを起電力セル24の両面の電極間の電圧に基づき検
出する。活性状態に達すると、空燃比検出回路52が空
燃比の測定を開始し、これと共に、異常検出回路65が
全領域空燃比センサ10の異常検出を開始する。しかる
後、コントローラ50が、上記ポンプセル14にポンプ
電流Ipを流し、上記測定ガス室20の雰囲気を理論空
燃比に制御する。
【0022】図3は本実施様態の活性状態検出のフロー
チャートである。まず、空燃比検出回路52のCPU5
5はエンジン始動直後、ヒータ制御回路60を介してヒ
ータ70への通電を開始する(S10)。次に起電力セ
ル24へ内部酸素基準源26へ酸素をポンピングする為
の電流Icpを流す(S12)。そしてタイマをセット
し(S14)、所定時間Tinの経過を待つ(S1
6)。時間Tin経過後起電力セルの両面の電極間の電
圧を検出しV0とする(S18)。
【0023】そして、V0を予め決められた活性判断開
始の基準電圧Vssと比較する(S20)。起電力セル
24が、十分に加熱されておらず内部抵抗が低く、V0
が基準電圧Vssよりも大きければ(S20がNo)、
再びタイマをセットし(S14)、所定時間Tinの経
過を待つ。起電力セル24がある程度加熱され、V0が
Vssよりも小さくなると(S20がYes)、起電力
セルに流れる電流Icpを検出する(S22)。この場
合、Icpが予め既知の大きさであれば、Icpとして
その値を参照し、そうでなければIcpを測定或は算出
することをこのステップ22で実行する。第1実施様態
では、Icpの値はV0と既知の幾つかの電圧値から計
算で算出する。
【0024】次にIcpの印加を停止し(S24)、タ
イマをセットする(S26)。そしてタイマによる計測
時間がT7に達するまで待機する(S28)。本実施様
態ではT7として25msの時間を設定している。Ic
p遮断から時間T7が経過した時点で起電力セルの両面
の電極間の電圧を検出しV1とする(S30)。次に以
下の式1でV0及びV1から起電力セルの内部抵抗Rs
1を算出する(S32)。
【式1】Rs1=(V0−V1)/Icp
【0025】次に、内部抵抗Rs1を予め用意された値
Rssと比較し(S34)、Rs1がRssよりも小さ
い場合には(S34がYes)、起電力セルが活性状態
に達した、即ち、全領域空燃比センサが活性状態に達し
たことを検出して活性状態検出を終了し、図4に示す定
常的な空燃比測定の手順に進む。また、もしRs1がR
ssよりも大きい場合には(S34がNo)、起電力セ
ルが活性状態に達していないと検出し、再び最初に戻
り、所定時間Tinの経過を待つ。
【0026】以上の様に、起電力セル24の内部抵抗が
ヒータ通電開始後、一旦所定の大きさ以下になり、全領
域空燃比センサが活性したと判断されると、続いて、空
燃比測定及び全領域空燃比センサ10の異常検出及び温
度検出の処理が実行される。これらについて、当該処理
動作のルーチンを示す図4のフローチャートと、コント
ローラ50の構成を示す図2及び、既に説明した図1 を
参照して説明する。コントローラ50は、全領域空燃比
センサ10により空燃比を測定する動作と、全領域空燃
比センサ10の起電力セル24の内部抵抗(以下バルク
抵抗とも言う)を測定する動作とを行っている。CPU
55は、故障及び温度測定のための所定の周期になった
かを判断し(図4に示すS40)、所定周期になるまで
は(S40がNo)、空燃比の測定を行う(S42)。
ここでは、まず、ステップ42における空燃比測定につ
いて説明する。
【0027】図2に示すコントローラ50のオペアンプ
OP2は、一方の入力端子に+4Vが印加され、他方の
入力端子はVCENT点に接続されており、出力端子にて、
ポンプセル14を介して流れるポンプ電流Ipが変化し
ても、VCENT点の電圧が4Vに保たれるように動作す
る。また、オペアンプOP1はスイッチSW1が閉じた
状態では起電力セル24のVs+電極の電圧をそのまま
伝達してPID制御を行うPID回路に入力する。PI
D回路は起電力セル24の両面の電極間の電圧Vsを検
出し、Vsを一定(0.45V)に保つように抵抗R1
を介してポンプセル14にポンプ電流Ipを流す動作を
行う。このように、PID回路にて起電力セル24の両
面の電極間の電圧が0.45Vに保持された状態で、ポ
ンプセル14に流される電流Ipの量に比例する電圧が
PID回路の出力端に現れ、この電圧を空燃比検出回路
52で、図示しないA/D回路にてデェジタル値に変換
した後、保持しているマップから対応する空燃比を検索
し出力する。
【0028】引き続き、異常検出及び温度検出について
説明する。図4に示すS40において、異常検出及び温
度検出のための所定の周期に達すると、CPU55の制
御に基づくコントローラ50による起電力セル24の温
度(抵抗)測定及びそれに基づく異常検出が実行され
る。ここで、図2に示すコントローラ50のオペアンプ
OP1は、SW1と共同して、コンデンサC1と共にサ
ンプルホールド回路を形成し、起電力セル24の内部抵
抗測定中において内部抵抗測定直前の、該起電力セル2
4のVs+電極の電圧を保持しPID回路及びオペアン
プOP3に入力する役割を果たす。オペアンプOP3
は、オペアンプOP1に保持されているVs+電極の電
圧(内部抵抗測定用電流通電直前の起電力セル24のV
s+電極の電圧)と、起電力セル24に内部抵抗測定用
の電流−Iconst を通電した際のVs+電極の電圧との
差分をA/D回路へ出力する。
【0029】スイッチSW1は、オペアンプOP1、即
ち、サンプルホールド回路電圧ホールド動作を制御す
る。また、スイッチSW2は、起電力セル24の内部抵
抗測定用の一定電流−Iconst をオン・オフし、スイッ
チSW3は、スイッチSW2にて流される内部抵抗測定
用の電流−Iconst とは逆極性の一定電流+Iconst を
オン・オフする。
【0030】スイッチSW1、SW2、SW3のオン・
オフのタイミングチャートと起電力セル24の両面の電
極間の電圧Vsを図6に示す。スイッチSW1は、上述
したように所定の周期T5毎に(図4に示すS40がY
es)オフされ(S44)、起電力セル24の内部抵抗
測定を可能ならしめる。このスイッチSW1は、後述す
るように設定された時間T6(約500μs)に渡りオ
フされ、このオフ時間T6においては、コンデンサC1
とオペアンプOP1から成るサンプルホールド回路に
て、PID回路への入力値は内部抵抗測定用電圧印加直
前の起電力セル24のVs+電極の電圧に維持される。
【0031】スイッチSW1がオフされてから時間T1
が経過した後(S46がYes)、スイッチSW2がオ
ンされ(S48)、抵抗値測定用の一定電流−Iconst
が起電力セル24側に流される。この電流−Iconst の
極性は、起電力セル24に生じる内部起電力と逆極性で
あって、この電流−Iconst によって起電力セル24の
両面の電極間の電圧が、図6中に示すようにΔVs分低
下する。
【0032】ここで、電流−Iconst を通電開始した
後、時間T2(約60μs)が経過してから(S50が
Yes)、当該時点(通電開始から60μs経過時)で
のオペアンプOP3の出力を、A/D変換回路がアナロ
グ値からデェジタル値に変換して異常検出回路65及び
ヒータ制御回路60へ出力する(S52)。
【0033】異常検出回路65では、この測定された
値、即ち、起電力セル24のバルク抵抗値と相関する電
圧値Vsdが、予め設定されている範囲内にあるか否
か、即ち、起電力セル24にクラックが入ったり、内部
配線が断線したりして、検出された内部抵抗が所定範囲
よりも大きく或いは小さくなっていないか判断する(S
54)。ここで、相関する値Vsdが、予め設定されて
いる範囲外になっている際には(S54がNo)、図9
に示すエンジン制御装置84側へ異常検出信号を出力す
る(S56)。また、Vsdと−Iconst から内部抵抗
Rs1を求め、Rs1が所定範囲内に有るか否かで異常
を検出する事も出来る。その場合には、全領域空燃比セ
ンサが活性したと判断される抵抗値Rssよりも大きい
場合には、全領域空燃比センサが異常と判断するという
方法を用いる事が出来る。Vsd或いはRs1の異常で
ない範囲の境界値としては、エンジンの様々な運転条件
における、全領域空燃比センサが正常な場合のVsd或
いはRs1を測定し、その取りうる最大値及び最小値の
値を用いる事が出来る。また、異常でない範囲の境界値
をエンジンの運転条件によって持ち替えることで、更に
正確な異常検出を実施する事が出来る。
【0034】他方、ヒータ制御回路60は、この測定さ
れた値、即ち、起電力セル24のバルク抵抗値と相関す
る電圧値Vsdが目標値となるようにヒータ70への通
電を制御する。この制御は実質的に、起電力セル24の
バルク抵抗値が目標値よりも高いときには、電圧を高
め、また、目標値よりも低いときには、電圧を下げるこ
とにより、全領域空燃比センサ10の温度を正確に目標
温度(800°C)に保つよう機能する。
【0035】なお、ここで、電流−Iconst の印加開始
から60μs経過時の値を測定するのは、測定された内
部抵抗に上記多孔質電極と上記固体電解質体の界面にお
ける抵抗成分が含まれないようにするためである。これ
は、低周波の電流や電圧によって測定を行うと起電力セ
ル24の多孔質電極22、28と固体電解質体との界面
の劣化等による該界面における抵抗成分の変化分を含む
値が検出されるため、この変化分によって正確に測定が
行い得なくなるからである。逆に言えばこの測定の時間
を変化させることにより劣化を含めた抵抗を測定し、劣
化検出に用いることが可能となる。
【0036】そして、時間T3(約100μs)の経過
により(S58がYes)、スイッチSW2をオフする
(S60)。これと同時に、スイッチSW3をオンし
(S62)、スイッチSW2をオンした時間とほぼ等し
い時間T3’に渡り(S64、S65)、内部抵抗測定
用の上記電流−Iconst とは逆極性の一定電流+Icons
t を起電力セル24側に印加する。これは、起電力セル
24を構成する酸素イオン伝導性固体電解質体の配向現
象によって内部起電力が影響を受け本来の酸素濃度差を
反映する内部起電力を出力しない状態から、正常な状態
に復帰するまでの復帰時間を短縮させ、内部抵抗の測定
後に空燃比の測定を短時間で再開し得るようにするため
である。
【0037】この酸素イオン伝導性固体電解質体の配向
現象によると考えられる本来の起電力セルの出力状態ま
での復帰時間について、図7を参照して説明する。図7
(A)は、内部抵抗測定用の上記電流−Iconst に相当
する4.88mAの電流をパルス状に起電力セル24へ
印加し、その後該電流を止めた場合の起電力セル24の
両面の電極間の電圧Vsの変化を示し、図7(B)は、
上記電流−Iconst に相当する4.88mAの電流をパ
ルス状に印加した後、該電流の−Iconst と逆極性の電
流+Iconst をパルス状に起電力セル24へ印加した場
合、即ち、交番状に印加した場合の起電力セル24の両
面の電極間の電圧Vsの変化を示している。図7(A)
に示すように4.88mAの電流をパルス状に1回加え
ただけの場合には、復帰までに16msec必要となった。
これに対して、図7(B)に示すように電流を交番状に
加えた場合は、0.5msecで復帰することができた。こ
の様に、本実施態様では、電流を交番状に加えることで
起電力セル24を用いる空燃比の測定を短時間で再開し
得るようにしている。
【0038】この一定電流+Iconst の印加のための時
間T3’を経過してからスイッチSW3をオフとした
後、時間T4が経過したタイミングで(S68がYe
s)、スイッチSW1をオンし(S70)、起電力セル
24のでVs+電極の電圧を再び、オペアンプOP1を
介してPID回路へ加え、空燃比の測定を再開する(S
42)。そして、インターバルT5の経過後(S40が
Yes)、スイッチSW1をオフし(S44)、再び起
電力セル24の内部抵抗を測定する。
【0039】引き続き、上記異常検出回路65からの異
常検出信号に基づくエンジン制御装置84の処理につい
て、当該処理のルーチンを示す図5のフローチャートを
参照して説明する。図9に示すエンジン制御装置84
は、異常検出信号の入力のない限り(S82No)、空
燃比検出回路52から送出された空燃比に基づき、空燃
比を理想空燃比とするように燃料噴射装置86からの噴
射量を制御している。ここで、異常検出回路65からの
異常検出信号が入力されると(S82がYes)、ま
ず、運転席の表示パネルに設けられた全領域空燃比セン
サ異常のランプ88を点灯し(S86)、全領域空燃比
センサの異常を通報する事により使用者へ交換を促す。
そして、スイッチ81を制御して全領域空燃比センサへ
の通電を停止し、電力の消費を防ぐ。更に、エンジンの
制御を、空燃比検出回路52から送出された空燃比に基
づく閉ループ制御から、該空燃比に基づかない制御、即
ち、開ループ制御へ切り替える(S90)。これによ
り、故障した全領域空燃比センサからの不正確な信号よ
って空燃比を制御し、有害物質を含む排気ガスを車外へ
排出するのを防ぐ。この後、全領域空燃比センサが交換
され、図示しないスイッチがリセットされると(S92
がYes)、全領域空燃比センサへの通電を再開し(S
92)、再びエンジンの制御を、空燃比検出回路52か
ら送出された空燃比に基づく閉ループ制御に戻し(S9
4)、通常のエンジン制御に復帰する。なお、この例で
は、故障が発生した際に、ランプ88を点灯したが、こ
の代わりに、メモリ等へセンサの故障を書き込む事も可
能である。
【0040】図8は第2の実施様態における活性状態検
出のフローチャートである。ほとんどの技術的内容は図
3を参照して上述した第1の実施様態と同様であるが、
Icpの通電停止を開始するタイミングをヒータに通電
を開始してから所定時間Ts経過後に設定した点が第1
の実施様態とは異なる。具体的には第1の実施様態にお
けるIcpの印加停止を開始する判断基準となるV0の
大きさの検討のステップであるS20を削除し、新たに
ヒータ通電開始からの経過時間を測定するステップであ
るS114、S116を加えたフローチャートになって
いる。なお、活性後の全領域空燃比センサ10による空
燃比測定及び異常検出は、上述した第1の実施態様と同
様であるため、説明を省略する。
【0041】この第2の実施様態では、Vsの測定をヒ
ータ通電開始ともに開始しないので、予め活性に達する
と予想される時間にTsを設定する事で何度もIcpを
遮断して活性状態検出を繰り返す必要が無く、パルス電
圧を繰り返し印加する事による起電力セルの劣化を軽減
する事が出来る。
【0042】なお、上記第1の実施態様において、起電
力セル24の両面の電極間の電圧がVss以下になって
から、活性したかをステップ22からステップ32にて
判断した。この代わりに、起電力セル24の両面の電極
間の電圧がVss以下になってから、所定時間が経過し
た際に、活性したと判断することも可能である。更に、
ヒータへの通電を開始した後、所定時間が経過した際
に、活性したと判断することもできる。
【0043】
【効果】以上記述したように本願の全領域空燃比センサ
の異常検出方法は、理論空燃比の雰囲気である間隔と一
定酸素濃度である酸素基準室とに挟まれた起電力セルに
電流を通電して内部抵抗を測定するため、測定雰囲気中
の酸素濃度とは無関係に、内部抵抗を正確に測定するこ
とができ、該内部抵抗に基づき的確に全領域空燃比セン
サの異常を判断することが可能となる。また、該起電力
セル又はポンプセルの内部抵抗に基づき、全領域空燃比
センサの異常を判断するため、ヒータに異常が発生した
場合だけでなく、起電力セル又はポンプセルに異常が発
生した場合にも直ちにその異常を検出する事が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施態様に係る全領域空燃比セン
サ及び空燃比検出ユニットの構成を示す説明図である。
【図2】図1に示すコントローラの回路図である。
【図3】第1実施態様の空燃比検出ユニットによる活性
判断処理を示すフローチャートである。
【図4】第1実施態様の空燃比検出ユニットによる空燃
比測定及びセンサ異常検出の処理を示すフローチャート
である。
【図5】エンジン制御装置による処理を示すフローチャ
ートである。
【図6】スイッチSW1、SW2、SW3のタイミング
チャートである。
【図7】図7(A)は、内部抵抗測定用電流をパルス状
に一回起電力セルへ印加した際の起電力セル24の両面
の電極間の電圧Vsを示し、図7(B)は、電流を交番
状に印加した際の起電力セル24の両面の電極間の電圧
Vsを示している。
【図8】本発明の第2実施態様に係る空燃比検出ユニッ
トによる活性状態検出のための処理を示すフローチャー
トである。
【図9】第1、第2の実施態様に係るエンジン制御系の
説明図である。
【符号の説明】
10 セル 12 多孔質電極 14 ポンプセル 16 多孔質電極 18 多孔質拡散層 20 測定ガス室 22 多孔質電極 24 起電力セル 26 内部酸素基準源(閉塞空間) 28 多孔質電極 30 補強板(閉塞部材) 50 コントローラ 60 ヒータ制御回路 65 異常検出回路 70 ヒータ 90 エンジン Vs 起電力セルの両面の電極間の電圧 Ip ポンプ電流

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素イオン伝導性の固定電解質体の両面
    に一対の多孔質電極をそれぞれ配設してなる起電力セル
    及びポンプセルを備え、 前記起電力セル及びポンプセルの近傍に通電により加熱
    するヒータを配置し、前記起電力セル及びポンプセルが
    機能する温度までそれら素子を加熱するとともに、 前記起電力セルの一方の多孔質電極を閉塞部材により覆
    い閉塞空間を形成し、該起電力セルの一方の多孔質電極
    から他方の多孔質電極へ微少電流を流して、該閉塞空間
    を内部酸素基準源として機能させ、 前記他方の多孔質電極に対抗する様に前記ポンプセルを
    配設し、該多孔質電極とポンプセルとの間に測定ガス室
    を形成して、ガス拡散制限層を介して周囲の測定ガス雰
    囲気と連通させ、 前記起電力セルの両面の電極間の電圧が、所定の目標電
    圧になるように前記ポンプセルにポンプ電流を供給した
    際の該ポンプ電流を計測することで、測定ガス雰囲気の
    空燃比を検出する全領域空燃比センサにおいて、 前記起電力セル又はポンプセルに所定の周期で所定の時
    間だけ所定の電流を通電し、このときの起電力セル又は
    ポンプセルの両面の電極間の電圧から該起電力セル又は
    ポンプセルの内部抵抗を検出し、該内部抵抗を所定の範
    囲になるように前記ヒータを制御するとともに、 前記起電力セル又はポンプセルの内部抵抗がヒータ通電
    開始後一旦前記所定の範囲内に制御された後に、前記所
    定の範囲から再び外れた場合に前記全領域空燃比センサ
    を異常と判断することを特徴とする全領域空燃比センサ
    の異常検出方法。
  2. 【請求項2】 前記全領域空燃比センサを異常と判断し
    た際に、該全領域空燃比センサの異常を使用者に知らせ
    るように表示することを特徴とする請求項1に記載の全
    領域空燃比センサの異常検出方法。
  3. 【請求項3】 酸素イオン伝導性の固定電解質体の両面
    に一対の多孔質電極をそれぞれ配設してなる起電力セル
    及びポンプセルを備え、 前記起電力セル及びポンプセルの近傍に通電により加熱
    するヒータを配置し、前記起電力セル及びポンプセルが
    機能する温度までそれら素子を加熱するとともに、 前記起電力セルの一方の多孔質電極を閉塞部材により覆
    い閉塞空間を形成し、該起電力セルの一方の多孔質電極
    から他方の多孔質電極へ微少電流を流して、該閉塞空間
    を内部酸素基準源として機能させ、 前記他方の多孔質電極に対抗する様に前記ポンプセルを
    配設し、該多孔質電極とポンプセルとの間に測定ガス室
    を形成して、ガス拡散制限層を介して周囲の測定ガス雰
    囲気と連通させ、 前記起電力セルの両面の電極間の電圧が、所定の目標電
    圧になるように前記ポンプセルにポンプ電流を供給した
    際の該ポンプ電流を計測することで、測定ガス雰囲気の
    空燃比を検出する全領域空燃比センサにおいて、 前記起電力セル又はポンプセルに所定の周期で所定の時
    間だけ所定の電流を通電し、このときの起電力セル又は
    ポンプセルの両面の電極間の電圧から該起電力セル又は
    ポンプセルの内部抵抗を検出し、該内部抵抗を所定の範
    囲になるように前記ヒータを制御するとともに、 前記起電力セル又はポンプセルの内部抵抗がヒータ通電
    開始後一旦前記所定の範囲内に制御された後に、前記所
    定の範囲から再び外れ、前記全領域空燃比センサが異常
    と判断された際に、該全領域空燃比センサへの通電を停
    止することを特徴とする全領域空燃比センサの制御方
    法。
  4. 【請求項4】 酸素イオン伝導性の固定電解質体の両面
    に一対の多孔質電極をそれぞれ配設してなる起電力セル
    及びポンプセルを備え、 前記起電力セル及びポンプセルの近傍に通電により加熱
    するヒータを配置し、前記起電力セル及びポンプセルが
    機能する温度までそれら素子を加熱するとともに、 前記起電力セルの一方の多孔質電極を閉塞部材により覆
    い閉塞空間を形成し、該起電力セルの一方の多孔質電極
    から他方の多孔質電極へ微少電流を流して、該閉塞空間
    を内部酸素基準源として機能させ、 前記他方の多孔質電極に対抗する様に前記ポンプセルを
    配設し、該多孔質電極とポンプセルとの間に測定ガス室
    を形成して、ガス拡散制限層を介して周囲の測定ガス雰
    囲気と連通させ、 前記起電力セルの両面の電極間の電圧が、所定の目標電
    圧になるように前記ポンプセルにポンプ電流を供給した
    際の該ポンプ電流を計測することで、測定ガス雰囲気の
    空燃比を検出する全領域空燃比センサを用いるエンジン
    の空燃比制御方法において、 前記起電力セル又はポンプセルに所定の周期で所定の時
    間だけ所定の電流を通電し、このときの起電力セル又は
    ポンプセルの両面の電極間の電圧から該起電力セル又は
    ポンプセルの内部抵抗を検出し、該内部抵抗を所定の範
    囲になるように前記ヒータを制御するとともに、 前記起電力セル又はポンプセルの内部抵抗がヒータ通電
    開始後一旦前記所定の範囲内に制御された後に、前記所
    定の範囲から再び外れた場合に前記全領域空燃比センサ
    を異常と判断した際に、エンジンの制御を、該全領域空
    燃比センサの出力を用いる閉ループ制御モードから、該
    全領域空燃比センサの出力を用いない開ループ制御モー
    ドへ切り替えることを特徴とするエンジンの空燃比制御
    方法。
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