JPH10245855A - 鋼管杭用鉄筋接続具 - Google Patents

鋼管杭用鉄筋接続具

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JPH10245855A
JPH10245855A JP5336897A JP5336897A JPH10245855A JP H10245855 A JPH10245855 A JP H10245855A JP 5336897 A JP5336897 A JP 5336897A JP 5336897 A JP5336897 A JP 5336897A JP H10245855 A JPH10245855 A JP H10245855A
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pipe pile
head
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screw hole
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Sadatoshi Kikuchi
定俊 菊池
Katsuhiko Bando
加都彦 坂東
Masami Nakajima
昌身 中島
Seiichi Nagayama
清市 永山
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JFE Pipe Fitting Mfg Co Ltd
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TOOTEC KK
Nippon Kokan Pipe Fitting Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接を行わずにねじ節鉄筋を鋼管杭の頭部の
外周に接続する。 【解決手段】 鋼管杭の頭部110の外周にボルト4や
ナット5を用いて固着可能な取付部2と、ねじ節鉄筋9
の下端部をねじ合わせ可能なねじ孔31を備える筒部3
とを一体に備える。筒部3にグラウト注入口を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ねじ節鉄筋を鋼管
杭の頭部に接続するための鋼管杭用鉄筋接続具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリートの基礎スラブや土台を
構築するときに、地中に打ち込んだ鋼管杭の地表への突
出部分、すなわち鋼管杭の頭部の外周に所要本数の鉄筋
を接続し、それらの鉄筋を利用して基礎スラブなどを構
築することが行われている。
【0003】従来、鋼管杭の頭部に鉄筋を接続する方法
として、鋼管杭の頭部の外周に鉄筋の下端部を直接に溶
接して接続する方法のほか、特公平3−54736号公
報に見られるように、鋼管杭の頭部の外周にねじ孔を有
するカプラを溶接して接合し、そのカプラのねじ孔にね
じ節鉄筋の下端部をねじ合わせて接続する方法、などが
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法は、鉄筋またはカプラを鋼管杭の頭部の外周に溶接
する必要があり、その溶接作業を鉄筋コンクリートの施
工現場で行う場合には、天候によってその溶接作業の作
業性が左右されることがあるだけでなく、溶接姿勢とし
て、熟練を必要とする隅肉上進方法を採用することが不
可欠であった。
【0005】本発明は以上の事情の下でなされたもので
あり、溶接を行わずに鉄筋を鋼管杭の頭部の外周に接続
するための鋼管杭用鉄筋接続具を提供することを目的と
する。
【0006】また、本発明は、ねじ山として活用するこ
とのできる外周に螺旋凸条を備えたねじ節鉄筋の接続に
有利な鋼管杭用鉄筋接続具を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る鋼管杭用鉄
筋接続具は、鋼管杭の頭部の外周に締結具を用いて固着
される取付部と、ねじ節鉄筋の下端部をねじ合わせ可能
なねじ孔を備える筒部とを一体に備えている、というも
のである。この鋼管杭用鉄筋接続具において、上記締結
具は、上記取付部と上記鋼管杭の上記頭部とに形成され
たボルト挿通孔に挿通されるボルトと、このボルトにね
じ合わされて締め付けられるナットとを有するものを好
適に用いることができる。また、上記筒部とその筒部の
ねじ孔にねじ合わされた上記ねじ節鉄筋の下端部との隙
間にグラウトを注入するためのグラウト注入口を有する
ことが望ましい。
【0008】この発明によれば、鋼管杭の頭部の外周に
取付部を、たとえばボルトおよびナットを有する締結具
を用いて取り付け、その取付部に一体に具備されている
筒部のねじ孔にねじ節鉄筋の下端部をねじ合わせるだけ
で、そのねじ節鉄筋が鋼管杭の頭部に接続される。そし
て、グラウト注入口を有するものでは、筒部のねじ孔に
ねじ節鉄筋をねじ合わせた後、そのグラウト注入口から
筒部とねじ節鉄筋の下端部との隙間にグラウトを注入し
ておけば、その隙間をグラウトで埋めておくことができ
る。
【0009】本発明に係る他の鋼管杭用接続具は、鋼管
杭の頭部に外嵌合される筒状の取付部と、ねじ節鉄筋の
下端部をねじ合わせ可能なねじ孔を備える筒部と、上記
取付部の内周側に設けられその取付部が上記鋼管杭の上
記頭部に外嵌合されたときに上記鋼管杭の外周側に形成
されている第1環状溝に対向する第2環状溝と、上記第
1環状溝および上記鋼管杭の上記頭部に外嵌合された上
記取付部の上記第2環状溝の相互間に跨がってそれら第
1および第2の上記環状溝に嵌合状に保持される抜止め
リングと、を有する、というものである。この鋼管杭用
接続具においては、上記抜止めリングを保持している上
記第1環状溝および上記第2環状溝により形成される空
間にグラウトを注入するためのグラウト注入口が、上記
取付部に設けられていることが望ましい。
【0010】この発明によれば、鋼管杭側の第1環状溝
および鋼管杭の頭部に外嵌合された取付部の第2環状溝
の相互間に跨がって抜止めリングをそれら第1および第
2の環状溝に嵌合状に保持させておくことにより、その
抜止めリングを介して鋼管杭の頭部と当該接続具とが抜
けないように連結される。したがって、当該接続具の筒
部のねじ孔にねじ節鉄筋の下端部をねじ合わせるだけ
で、そのねじ節鉄筋が鋼管杭の頭部に接続される。そし
て、上記取付部にグラウト注入口が設けられているもの
では、そのグラウト注入口から上記第1環状溝および上
記第2環状溝により形成される空間にグラウトを注入し
ておけば、その空間をグラウトで埋めておくことができ
る。
【0011】本発明に係るさらに他の鋼管杭用接続具
は、内板部と外板部との相互間に嵌合溝部が形成された
断面逆U字状の取付部と、ねじ節鉄筋の下端部をねじ合
わせ可能なねじ孔を備えた筒部とを一体に備え、上記取
付部の外板部にねじ孔が設けられ、このねじ孔にねじ込
まれて上記嵌合溝部が嵌合された鋼管杭の頭部をその径
方向内方に押し付ける押付ボルトを有する、というもの
である。この鋼管杭用接続具においては、上記取付部の
上記内板部に、上記押付ボルトによって径方向内方に押
し付けられた上記鋼管杭の頭部の内面に喰い込む突起が
設けられていることが望ましく、また、上記押付ボルト
の先端に、上記鋼管杭の頭部の外面に食い込むエッジ部
が設けられていることが望ましい。さらに、上記取付部
が平面視円弧状に形成されていることが望ましい。
【0012】この発明によれば、取付部の嵌合溝部を利
用してその取付部を鋼管杭の頭部に嵌合した後、その取
付部の外板部のねじ孔に押付ボルトをねじ込むと、その
押付ボルトによって鋼管杭の頭部がその径方向内方に押
し付けられて当該接続具が鋼管杭の頭部に結合される。
したがって、当該接続具の筒部のねじ孔にねじ節鉄筋の
下端部をねじ合わせるだけで、そのねじ節鉄筋が鋼管杭
の頭部に接続される。この発明において、取付部の内板
部に突起が設けられていると、その突起のエッジ部が上
記押付ボルトによって径方向内方に押し付けられた上記
鋼管杭の頭部の内面に喰い込むので、当該接続具と鋼管
杭の頭部との結合強度が高まる。また、押付ボルトの先
端に、上記鋼管杭の頭部の外面に食い込むエッジ部が設
けられていると、当該接続具と鋼管杭の頭部との結合強
度がさらに高まる。また、この発明において、取付部は
平面視円環状であってもよいが、その取付部が平面視円
弧状に形成されていると、取付部の曲率半径と鋼管杭の
頭部の曲率半径とが正確に一致していなくても、その取
付部を鋼管杭の頭部に無理なく結合することができるよ
うになる。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1、請求項2、請求項3に
記載した発明に係る接続具1の実施形態を図1〜図8を
参照して説明する。図1は接続具1を用いて鋼管杭10
0の頭部110に所要本数のねじ節鉄筋9…を接続した
接続構造を概略的に示した一部破断正面図、図2は上記
接続構造の概略平面図、図3は図1の要部を拡大した部
分正面図、図4は接続具1とねじ節鉄筋9とのねじ合わ
せ構造を示す一部破断側面図、図5は図3のV−V線に
沿う横断平面図、図6は接続具1の取付部と鋼管杭10
0の頭部110の外周との間に隙間Sが生じた状態を示
す横断平面図、図7は変形例による接続具1を用いた図
3に相応する部分正面図、図8は他の変形例による接続
具1とねじ節鉄筋9とのねじ合わせ構造を示す一部破断
側面図である。
【0014】図3〜図5のように、接続具1は、鋼管杭
100の頭部110の外周面の曲率半径に合わせて湾曲
された平板状の取付部2と、この取付部2の幅方向中央
に一体に設けられた筒部3とを備えている。この接続具
1は鋳物製であっても鋼製であってもよいが、量産化や
低コスト化を図る上で鋳物製であることが望ましい。上
記取付部2は複数の適所にボルト挿通孔21を備えてい
る。そして、取付部2のボルト挿通孔21が、鋼管杭1
00の頭部110側に設けられたボルト挿通孔121に
重なるようにその取付部2が上記頭部110の外周に重
ね合わされ、それらのボルト挿通孔21,121に外側
から挿通されたボルト4にナット5がねじ合わされて締
め付けられることにより、接続具1が鋼管杭100の頭
部110の外周に結合される。この場合、図1に示した
ように、複数の接続具1が鋼管杭100の頭部110の
外周に千鳥配列されるようにしておくと、鋼管杭100
の頭部110の周方向に多数のボルト挿通孔121が並
んでその頭部110の強度低下を来すといった事態が回
避される。
【0015】鋼管杭100の頭部110に多数のボルト
挿通孔121を設けることによってその頭部110の強
度低下が懸念されるような場合には、たとえば図13の
ように、鋼管杭100の頭部110を肉寄せしてその頭
部110を厚肉化し、そのように厚肉化された箇所にボ
ルト挿通孔121を形成することが強度低下を防ぐ上で
有効である。また、図14のように、鋼管杭100に厚
肉の円筒部材を溶接140で接合し、その円筒部材を頭
部110とし、そこにボルト挿入孔121を形成しても
よい。さらに、図15のように、鋼管杭100の頭部1
10の内側に別の部材112を重ね合わせた上で、その
頭部110と部材112とにボルト挿入孔121を形成
してもよい。
【0016】接続具1の筒部3には、その筒部3を上下
に貫通するねじ孔31が備わっており、このねじ孔31
に、ねじ節鉄筋9の下端部91に具備されている螺旋状
の凸条92がねじ込まれ、これによってねじ節鉄筋9が
接続具1を介して鋼管杭100の頭部110に接続され
る。なお、ねじ節鉄筋9の螺旋状の凸条92は、コンク
リートに対するねじ節鉄筋9の滑りを抑えるなどのため
にそのねじ節鉄筋9に設けられており、ねじ節鉄筋9で
は、その凸条92を螺旋状のねじ山として活用すること
ができる。
【0017】図3および図4のように、上記筒部3の上
下方向中間部にグラウト注入口32が備わっており、こ
のグラウト注入口32からグラウトを注入すると、筒部
3とねじ節鉄筋9の下端部91との隙間の全体にグラウ
トが充填されるので、その隙間をグラウトで埋めておく
ことが可能である。また、図3に示したように、上記筒
部3の外面にはエンボス33が設けられている。このエ
ンボス33は、打設したコンクリートと接続具1との滑
り止めを行うアンカーとして役立つ。
【0018】接続具1の取付部2は、図3のように正面
視矩形であっても、あるいは図7のように、ボルト挿通
孔形成箇所が側方へ張り出した正面視形状であってもよ
い。
【0019】ボルト4とナット5とを用いて接続具1の
取付部2を鋼管杭100の頭部110に結合した場合、
取付部2の内面の曲率半径が鋼管杭100の頭部110
の外周面の曲率半径に一致しておらず、それらの曲率半
径に多少の相違があるときには、たとえば図6の取付部
2と鋼管杭100の頭部110との間に隙間S1が生じ
る。このような隙間S1が生じたときには、この隙間S
1にグラウトを注入してその隙間S1をグラウトで埋め
ておくとよい。なお、この場合のグラウト注入口は、鋼
管杭100の頭部110や接続具1の取付部2に設けて
おくとよい。
【0020】図3、図4、図7などには、ねじ節鉄筋9
の下端部91を接続具1の筒部3の下方に突き出すまで
ねじ孔31にねじ込んでいるけれども、この点は、その
ねじ込み量を減らすことによって、ねじ節鉄筋9の下端
部91が接続具1の筒部3の下方に突き出さないように
してもよい。
【0021】また、図8に示したように、接続具1の筒
部3のねじ孔31にプラスチック製の詰め物34を詰め
込み、この詰め物34によって筒部3の下端でねじ孔3
1を塞いでおいてもよい。この場合、詰め物34にグラ
ウト注入口35を設けておくことが可能である。筒部3
の下端でねじ孔31を塞ぐ他の手段として、筒部3に一
体に底部を形成しておくことも可能である。
【0022】なお、図1において、Cは捨てコンを示し
ている。
【0023】請求項4および請求項5に記載した発明に
係る接続具1の実施形態を図9および図10を参照して
説明する。図9は接続具1と鋼管杭100の頭部110
との結合構造を示した要部の縦断側面図、図10は同平
面図である。
【0024】この実施形態の接続具1は、筒状の取付部
61と、この取付部61の外周の複数の適所に一体に設
けられた筒部62とを備えている。この接続具1は鋳物
製であっても鋼製であってもよいが、量産化や低コスト
化を図る上で鋳物製であることが望ましい。筒状の取付
部61は、その内周側に環状溝63を有していると共
に、その環状溝63に通じるグラウト注入口64を有し
ている。また、取付部61の上端部に内鍔部65が環状
に設けられている。
【0025】これに対し、鋼管杭100の頭部110の
外周側にも環状溝130が絞り加工などの適宜手段で形
成されている。そして、図9のように、上記取付部61
を鋼管杭100の頭部110に外嵌合させてその内鍔部
65を鋼管杭100の端面122に係止させたときに、
鋼管杭100側の環状溝(以下「第1環状溝」という)
130に取付部61側の環状溝(以下「第2環状溝」と
いう)63が対向するようになっている。
【0026】上記第1環状溝130および鋼管杭100
の頭部110に外嵌合された上記取付部61の第2環状
溝63の相互間に跨がって、それら第1および第2の環
状溝130,63に抜止めリング66が嵌合状に保持さ
れている。この抜止めリング66は、縮径可能な形状、
たとえば周方向の一箇所が切欠された欠円形状に形成さ
れている。したがって、鋼管杭100側の第1環状溝1
30にその抜止めリング66を予め収容保持させてお
き、その状態から、接続具1の取付部61を鋼管杭10
0の頭部110に押し込むと、その取付部61が抜止め
リング66を縮径させながらその抜止めリング66を乗
り越え、その抜止めリング66が上記したように第1お
よび第2の環状溝130,63に抜止めリング66が嵌
合状に保持される。
【0027】図9のように第1および第2の環状溝13
0,63に抜止めリング66が嵌合状に保持されている
と、その抜止めリング66を介して接続具1が鋼管杭1
00の頭部110に連結ないし結合される。また、グラ
ウト注入口64からグラウトを注入すると、抜止めリン
グ66を保持している第1環状溝130や第2環状溝6
3、さらには取付部61と鋼管杭100との隙間がグラ
ウトによって埋められ、取付部61が鋼管杭100に確
実に固定される。
【0028】接続具1の筒部62には、図4や図8など
で説明した筒部3と同様に、ねじ孔67が備わってお
り、このねじ孔67に、ねじ節鉄筋9の下端部91に具
備されている螺旋状の凸条92がねじ込まれ、これによ
ってねじ節鉄筋9が接続具1を介して鋼管杭100の頭
部110に接続される。
【0029】図9および図10で説明した筒部62につ
いても、ねじ孔67が上下方向に貫通していても、その
ねじ孔67が筒部62の下端で塞がっていてもよい。ね
じ節鉄筋9の下端部91のねじ孔67へのねじ込み量に
ついては、図9のようにねじ節鉄筋9の下端部91が筒
部62の下方に突き出さない量であっても、図示してい
ないが突き出す量であってもよい。
【0030】請求項6、請求項7、請求項8、請求項9
に記載した発明に係る接続具1の実施形態を図11およ
び図12を参照して説明する。図11は接続具1と鋼管
杭100の頭部110との連結構造を示した要部の縦断
側面図、図12は押付ボルト8の一部破断側面図であ
る。
【0031】この実施形態の接続具1は、内板部71と
外板部72との相互間に嵌合溝部73が形成された断面
逆U字状で平面視円弧状の取付部70と、この取付部7
0に一体に設けられた筒部74とを備えている。この接
続具1は鋳物製であっても鋼製であってもよいが、量産
化や低コスト化を図る上で鋳物製であることが望まし
い。取付部70の外板部72の複数の適所にねじ孔75
が設けられ、これらのねじ孔75に押付ボルト8がねじ
込まれている。また、取付部70の内板部71の複数箇
所に先尖り状の突起76が設けられている。したがっ
て、図11のように取付部70の嵌合溝部73を利用し
てその取付部70を鋼管杭100の頭部110に嵌合し
た後、その取付部70の外板部72のねじ孔75にねじ
込んだ押付ボルト8をさらにねじ込むと、その押付ボル
ト8によって鋼管杭100の頭部110がその径方向内
方に押し付けられる一方、押付ボルト8によって径方向
内方に押し付けられた鋼管杭100の頭部110の内面
に突起76が喰い込む。これによって当該接続具1が鋼
管杭100の頭部110に強固に結合される。この場
合、図12のように、押付ボルト8の先端にエッジ部8
1が設けられていると、そのエッジ部81が鋼管杭10
0の頭部110の外面に喰い込むので、このことが、上
記した突起76の喰込み作用と相まって、当該接続具1
と鋼管杭100の頭部110とがいっそう強固に結合さ
れる。
【0032】接続具1の筒部74には、図4や図8など
で説明した筒部3と同様に、ねじ孔が備わっており、こ
のねじ孔に、ねじ節鉄筋9の下端部91に具備されてい
る螺旋状の凸条92がねじ込まれ、これによってねじ節
鉄筋9が接続具1を介して鋼管杭100の頭部110に
接続される。なお、図11に示した筒部74について
も、そのねじ孔が上下方向に貫通していても、そのねじ
孔が筒部74の下端で塞がっていてもよい。ねじ節鉄筋
9の下端部91のねじ孔67へのねじ込み量について
は、図11のようにねじ節鉄筋9の下端部91が筒部7
4の下方に突き出さない量であっても、図示していない
が突き出す量であってもよい。
【0033】上記取付部70は、平面視円弧状に形成さ
れているので、取付部70の曲率半径と鋼管杭100の
頭部110の曲率半径とが正確に一致していなくても、
そのその嵌合溝部73を鋼管杭100の頭部110に無
理なく嵌合でき、しかも、その取付部70を鋼管杭の頭
部に無理なく結合することができる利点がある。なお、
取付部70を平面視円環状に形成しておいてもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明の鋼管杭用鉄筋接続具は、溶接を
用いずに鋼管杭の頭部に取り付けることができ、しか
も、ねじ節鉄筋の下端部を当該接続具の筒部のねじ孔に
ねじ込むだけでよいので、鉄筋コンクリートの施工現場
で、天候に左右されずに、しかも熟練を必要とする溶接
を行わずに、ねじ節鉄筋を鋼管杭の頭部の外周に接続す
ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る接続具の使用状態を概略的に示す
一部破断正面図である。
【図2】上記使用状態の概略平面図である。
【図3】図1の要部を拡大した部分正面図である。
【図4】接続具とねじ節鉄筋とのねじ合わせ構造を示す
一部破断側面図である。
【図5】図3のV−V線に沿う横断平面図である。
【図6】接続具と鋼管杭との間に隙間が生じた状態を示
す横断平面図である。
【図7】変形例による接続具を用いた図3に相応する部
分正面図である。
【図8】他の変形例による接続具とねじ節鉄筋とのねじ
合わせ構造を示す一部破断側面図である。
【図9】本発明に係る他の接続具の使用状態を示した要
部の縦断側面図である。
【図10】本発明に係る他の接続具の使用状態を示した
要部の平面図である。
【図11】本発明に係るさらに他の接続具の使用状態示
した要部の縦断側面図である。
【図12】押付ボルトの一部破断側面図である。
【図13】鋼管杭の頭部の補強対策を説明するための縦
断側面図である。
【図14】鋼管杭の頭部の他の補強対策を説明するため
の縦断側面図である。
【図15】鋼管杭の頭部のさらに他の補強対策を説明す
るための縦断側面図である。
【符号の説明】
2 取付部 3 筒部 4 ボルト 5 ナット 8 押付ボルト 9 ねじ節鉄筋 91 ねじ節鉄筋の下端部 31 ねじ孔 21,121 ボルト挿通孔 32 グラウト注入口 61 取付部 62 筒部 63 第2環状溝 64 グラウト注入口 66 抜止めリング 70 取付部 71 内板部 72 外板部 73 嵌合溝部 74 筒部 75 ねじ孔 76 突起 81 エッジ部 100 鋼管杭 110 鋼管杭の頭部 130 第1環状溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 昌身 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内 (72)発明者 永山 清市 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管杭の頭部の外周に締結具を用いて固
    着される取付部と、ねじ節鉄筋の下端部をねじ合わせ可
    能なねじ孔を備える筒部とを一体に備えていることを特
    徴とする鋼管杭用鉄筋接続具。
  2. 【請求項2】 上記締結具が、上記取付部と上記鋼管杭
    の上記頭部とに形成されたボルト挿通孔に挿通されるボ
    ルトと、このボルトにねじ合わされて締め付けられるナ
    ットとを有する請求項1に記載した鋼管杭用鉄筋接続
    具。
  3. 【請求項3】 上記筒部とその筒部のねじ孔にねじ合わ
    された上記ねじ節鉄筋の下端部との隙間にグラウトを注
    入するためのグラウト注入口を有する請求項1または請
    求項2に記載した鋼管杭用鉄筋接続具。
  4. 【請求項4】 鋼管杭の頭部に外嵌合される筒状の取付
    部と、ねじ節鉄筋の下端部をねじ合わせ可能なねじ孔を
    備える筒部と、上記取付部の内周側に設けられその取付
    部が上記鋼管杭の上記頭部に外嵌合されたときに上記鋼
    管杭の外周側に形成されている第1環状溝に対向する第
    2環状溝と、上記第1環状溝および上記鋼管杭の上記頭
    部に外嵌合された上記取付部の上記第2環状溝の相互間
    に跨がってそれら第1および第2の上記環状溝に嵌合状
    に保持される抜止めリングと、を有することを特徴とす
    る鋼管杭用鉄筋接続具。
  5. 【請求項5】 上記抜止めリングを保持している上記第
    1環状溝および上記第2環状溝により形成される空間に
    グラウトを注入するためのグラウト注入口が、上記取付
    部に設けられている請求項4に記載した鋼管杭用鉄筋接
    続具。
  6. 【請求項6】 内板部と外板部との相互間に嵌合溝部が
    形成された断面逆U字状の取付部と、ねじ節鉄筋の下端
    部をねじ合わせ可能なねじ孔を備えた筒部とを一体に備
    え、上記取付部の外板部にねじ孔が設けられ、このねじ
    孔にねじ込まれて上記嵌合溝部が嵌合された鋼管杭の頭
    部をその径方向内方に押し付ける押付ボルトを有するこ
    とを特徴とする鋼管杭用鉄筋接続具。
  7. 【請求項7】 上記取付部の上記内板部に、上記押付ボ
    ルトによって径方向内方に押し付けられた上記鋼管杭の
    頭部の内面に喰い込む突起が設けられている請求項6に
    記載した鋼管杭用鉄筋接続具。
  8. 【請求項8】 上記押付ボルトの先端に、上記鋼管杭の
    頭部の外面に食い込むエッジ部が設けられている請求項
    6または請求項7に記載した鋼管杭用鉄筋接続具。
  9. 【請求項9】 上記取付部が平面視円弧状に形成されて
    いる請求項6、請求項7、請求項8のいずれかに記載し
    た鋼管杭用鉄筋接続具。
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