JPH10242664A

JPH10242664A - 防水ケース

Info

Publication number: JPH10242664A
Application number: JP4803497A
Authority: JP
Inventors: Eiji Yamada; 英司山田; Moichi Ito; 茂一伊藤; Yasuaki Saito; 泰章斎藤; Yuuichi Kushii; 裕一櫛比; Yoshiyuki Sonoda; 義幸園田; Yuichi Shinomiya; 祐一四宮; Shigeki Takahashi; 繁己高橋; Nobuhiko Suzuki; 信彦鈴木
Original assignee: Murata Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1997-03-03
Filing date: 1997-03-03
Publication date: 1998-09-11

Abstract

(57)【要約】【課題】カバーとケース本体との接続部において、内
部に設けられた電子装置から外部へケーブルを引き出す
必要のある防水ケースを提供する。【解決手段】ケース１０とカバー２の接触面１０ｂを
シール剤１５で密閉し、ケース１０のケーブル３を通す
ためのガイド溝１１をパッキン１２で密閉する。【効果】低価格で不定形のシール剤と、安価な汎用の
パッキンを組み合わせて使うことにより、低コストで防
水ケースを実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、防水ケース、特に
カバーとケース本体との接続部において内部から外部へ
ケーブルを引き出す必要のある電子装置用の防水ケース
に関する。

【０００２】

【従来の技術】図４に、従来の内部から外部にケーブル
を引き出す必要のある電子装置用の防水ケースの例を示
す。図４において、防水ケースは、ケース本体１、カバ
ー２、ケーブル３、防水ゴムなどの防水性と弾性を備え
た物質からなるパッキン４、ネジ５で構成されている。
ここで、ケース本体１の一側壁にはガイド溝６が設けら
れている。また、パッキン４は、ケース本体１とカバー
２との接触面に沿うリング部２１と、ガイド溝６に密閉
・嵌合する充填部７を一体に形成して構成されている。
パッキン４の充填部７には、中心に穴８が設けられ、穴
８からリング部２１との接続部に向けてスリット９が設
けられている。そして、ケース本体１とカバー２の４隅
にはそれぞれネジ穴１ａおよび２ａが設けられている。

【０００３】このような構成において、ケース本体１の
内部には電子装置（図示せず）が設けられ、ケーブル３
の一端はこの電子装置に接続されている。ここで、パッ
キン４の充填部７に設けられた穴８にスリット９を介し
てケーブル３を通し、この状態でパッキン４をケース本
体１に載せる。このとき、パッキン４の充填部７をケー
ス本体１のガイド溝２に埋め込む。この段階で、スリッ
ト９は両側から押されて密着し、ケーブル３と穴８、お
よびパッキン４の充填部７とガイド溝６は密着する。そ
してケース本体１の上面にカバー２を載せて、ネジ５で
カバー２をケース本体１にねじ止めする。

【０００４】この状態において、ケース本体１とカバー
２はパッキン４のリング部２１を挟んで密閉される。ま
た、ガイド溝６とケーブル３もパッキン４の充填部７を
挟んで密閉される。この結果、ケース本体１の内部は密
閉される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
防水ケースの構成では、ケース本体やガイド溝の構造に
合わせて専用のパッキンを作る必要があり、パッキンを
作るための金型費用や加工費、材料費が高価で、防水ケ
ースの価格が高くなっていた。

【０００６】本発明は上記の問題点を解決することを目
的とするもので、低コストの防水ケースを提供する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の防水ケースは、カバーと、側壁にケーブル
を通すガイド溝が設けられたケース本体と、前記ケーブ
ルを通し、前記ケース本体の前記ガイド溝に密閉・嵌合
する防水性と弾性を備えた物質からなるパッキンと、前
記ケース本体と前記カバーの間に設けられ、前記ケース
本体と前記カバーに密着する防水性を備えた物質からな
るシール剤とから構成したことを特徴とする。

【０００８】また、本発明の防水ケースは、前記シール
剤が、前記パッキンと前記ガイド溝との間に設けられた
ことを特徴とする。

【０００９】また、本発明の防水ケースは、前記シール
剤が、接着力を持つことを特徴とする。

【００１０】このように構成することによって、本発明
の防水ケースは低コストを実現することができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１に、本発明の内部から外部に
ケーブルを引き出す必要のある電子装置用の防水ケース
の一実施例を示す。図１で、図４と同一もしくは同等の
部分については同じ記号を付す。

【００１２】図１において、防水ケースは、ケース本体
１０、カバー２、ケーブル３、防水ゴムなどの防水性と
弾性を備えた物質からなるパッキン１２、ネジ５で構成
されている。ここで、ケース本体１０の一側壁にはガイ
ド溝１１が設けられている。また、パッキン１２はケー
ス本体１０のガイド溝１１に密閉・嵌合する形状に構成
されている。ここで、パッキン１２には、中心に穴１３
が設けられ、パッキン１２の外周部から穴１３に向けて
スリット１４が設けられている。また、ケース本体１０
の側壁上面のカバー２との接触面１０ｂに、ガイド溝１
１の部分を除いて隙間なく周回するようにシリコンオイ
ルなどの防水性を備えた物質からなるシール剤１５が塗
布されている。なお、図１においては接触面１０ｂは平
面状に形成されているが、接触面１０ｂにおけるシール
剤１５のおさまりを良くするために、接触面１０ｂのシ
ール剤１５を塗布する部分に、ガイド溝１１の部分を除
いて周回するように適当な深さのくぼみを設けても良
い。そして、ケース本体１０とカバー２の４隅にはそれ
ぞれネジ穴１０ａおよび２ａが設けられている。

【００１３】このような構成において、ケース本体１０
の内部には電子装置（図示せず）が設けられ、ケーブル
３の一端はこの電子装置に接続されている。ここで、パ
ッキン１２に設けられた穴１３にスリット１４を介して
ケーブル３を通し、この状態でパッキン１２をケース本
体１０のガイド溝１１に埋め込む。この段階で、パッキ
ン１２のスリット１４は両側から押されて密着し、ケー
ブル３と穴１３、およびパッキン１２とガイド溝１１は
密着する。そしてケース本体１０にカバー２を載せて、
ネジ５でカバー２をケース本体１０にねじ止めする。

【００１４】この状態において、ケース本体１０とカバ
ー２は接触面１０ｂにおいてシール剤１５を間に挟んで
密閉される。また、ガイド溝１１とケーブル３もパッキ
ン１２を挟んで密閉される。この結果、ケース本体１０
の内部は密閉され、防水構造となる。

【００１５】この場合、シール剤１５は比較的安価なも
のを使うことができ、不定形であるためケース本体やカ
バーの形状に依存しない。また、パッキン１２もケース
本体１０とカバー２の接触面１０ｂの全体を覆うもので
はなく、ガイド溝１１のみに嵌合すればよいために安価
な汎用のもの、あるいは他のケースと共用のものを利用
することができる。これによって、低コストの防水ケー
スを実現することができる。

【００１６】図２に、本発明の防水ケースの別の実施例
を示す。図２において、図１と同一もしくは同等の部分
には同じ記号を付し、その説明は省略する。

【００１７】図２において、ケース本体１０のガイド溝
１１にはシール剤１６が塗布されている。このように、
ケース本体１０とカバー２との接触面１０ｂだけでな
く、ガイド溝１１とパッキン１２との接触面にもシール
剤１６を塗布することにより、ガイド溝１１とパッキン
１２との間の密閉性を増し、ケース全体の防水性を増す
ことができる。そしてこの場合、シール剤１６は防水性
を実現するためのメインとなるものではないため、その
量の管理などは必ずしも厳密にする必要はなく、容易に
より防水性の高い防水ケースを実現することができる。

【００１８】図３に、本発明の防水ケースのさらに別の
実施例を示す。図３において、図１と同一もしくは同等
の部分には同じ記号を付し、その説明は省略する。

【００１９】図３において、ケース本体１７およびカバ
ー１９にはネジ穴が設けられていない。また、ケース本
体１７のカバー１９との接触面１７ａには、例えば低粘
度のシリコン接着剤などの接着力のあるシール剤２０が
塗布されている。なお、図３においては接触面１７ａは
平面状に形成されているが、接触面１７ａにおけるシー
ル剤２０のおさまりを良くするために、接触面１７ａの
シール剤２０を塗布する部分に、ガイド溝１８の部分を
除いて周回するように適当な深さのくぼみを設けても良
い。

【００２０】このような構成において、ケース本体１７
の内部には電子装置（図示せず）が設けられ、ケーブル
３の一端はこの電子装置に接続されている。ここで、パ
ッキン１２の穴１３にスリット１４を介してケーブル３
を通し、この状態でパッキン１２をケース本体１７のガ
イド溝１８に埋め込む。この段階で、パッキン１２のス
リット１４は両側から押されて密着し、ケーブル３と穴
１３、およびパッキン１２とガイド溝１８は密着する。
そしてケース本体１７にカバー１９を載せて、圧力を加
えてケース本体１７とカバー１９を接着する。なお、シ
ール剤２０の接着条件によっては加熱などの処置を施
す。

【００２１】この状態において、ケース本体１７とカバ
ー１９の接触面１７ａはシール剤２０を間に挟んで接着
・密閉される。また、ガイド溝１８とケーブル３もパッ
キン１２を挟んで密閉される。この結果、ケース本体１
７の内部は密閉される。

【００２２】この場合、シール剤２０が接着力を持つた
め、ケース本体１７とカバ１９ーをネジ止めする必要が
なく、ネジが不要となり、またネジ止めに要する作業時
間を短縮でき、さらに低コストの防水ケースを実現する
ことができる。

【００２３】

【発明の効果】本発明の防水ケースによれば、ケース本
体とカバーの接触面をシール剤で密閉し、ケース本体の
内部から外部へケーブルを引き出すガイド溝の部分をパ
ッキンで密閉することにより、安価な防水ケースを実現
することができる。

【００２４】また、ガイド溝の部分にもシール剤を塗布
することにより、さらに密閉性を増し、防水性を増すこ
とができる。

【００２５】さらに、接着力のあるシール剤を使用する
ことにより、材料費や作業時間を削減し、さらに低コス
トの防水ケースを実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の防水ケースの一実施例を示す分解斜視
図である。

【図２】本発明の防水ケースの別の実施例を示す分解斜
視図である。

【図３】本発明の防水ケースのさらに別の実施例を示す
分解斜視図である。

【図４】従来の防水ケースを示す分解斜視図である。

【符号の説明】

２…カバー２ａ…ネジ穴３…ケーブル５…ネジ１０…ケース本体１０ａ…ネジ穴１０ｂ…接触面１１…ガイド溝１２…パッキン１３…穴１４…スリット１５…シール剤

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者櫛比裕一京都府長岡京市天神二丁目26番10号株式会社村田製作所内 (72)発明者園田義幸京都府長岡京市天神二丁目26番10号株式会社村田製作所内 (72)発明者四宮祐一京都府長岡京市天神二丁目26番10号株式会社村田製作所内 (72)発明者高橋繁己京都府長岡京市天神二丁目26番10号株式会社村田製作所内 (72)発明者鈴木信彦京都府長岡京市天神二丁目26番10号株式会社村田製作所内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】カバーと、側壁にケーブルを通すガイド溝が設けられたケース本体
と、前記ケーブルを通し、前記ケース本体の前記ガイド溝に
密閉・嵌合する防水性と弾性を備えた物質からなるパッ
キンと、前記ケース本体と前記カバーの間に設けられ、前記ケー
ス本体と前記カバーに密着する防水性を備えた物質から
なるシール剤とから構成したことを特徴とする防水ケー
ス。
【請求項２】前記シール剤が、前記パッキンと前記ガ
イド溝との間に設けられたことを特徴とする、請求項１
に記載の防水ケース。
【請求項３】前記シール剤が、接着力を持つことを特
徴とする、請求項１または２に記載の防水ケース。