JPH10242410A - 半導体メモリセル及びその作製方法 - Google Patents

半導体メモリセル及びその作製方法

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JPH10242410A
JPH10242410A JP9205800A JP20580097A JPH10242410A JP H10242410 A JPH10242410 A JP H10242410A JP 9205800 A JP9205800 A JP 9205800A JP 20580097 A JP20580097 A JP 20580097A JP H10242410 A JPH10242410 A JP H10242410A
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JP
Japan
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insulating layer
capacitor
forming
interlayer insulating
layer
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JP9205800A
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Akihiko Ochiai
昭彦 落合
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プレーナ−スタック型キャパシタ構造を有し、
しかも強誘電体薄膜の面積を増加させることができ、蓄
積電荷量の増加を図り得る半導体メモリセルを提供す
る。 【解決手段】半導体メモリセルは、平板状の第1のキャ
パシタ部と、該第1のキャパシタ部の上方に第1の層間
絶縁層12を介して設けられたMOS型トランジスタ素
子と、該MOS型トランジスタ素子の上方に第2の層間
絶縁層40を介して設けられた平板状の第2のキャパシ
タ部から成り、(イ)第1及び第2のキャパシタ部のそ
れぞれは、下部電極21,51、強誘電体薄膜から成る
キャパシタ絶縁膜22,52、及び上部電極23,53
から成り、(ロ)下部電極21,51のそれぞれは、第
1及び第2の層間絶縁層12,40に設けられた第1及
び第2のコンタクトプラグ14,42を介してMOS型
トランジスタ素子の一方のソース・ドレイン領域34A
と接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所謂、張り合わせ
SOI技術に基づく、強誘電体薄膜を用いた半導体メモ
リセル及びその作製方法、更に詳しくは、強誘電体薄膜
を用いた不揮発性メモリ(所謂FERAM)若しくはD
RAMから成る半導体メモリセル及びその作製方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、成膜技術の進歩に伴い強誘電体薄
膜を用いた不揮発性メモリの応用研究が盛んに進められ
ている。この不揮発性メモリは、強誘電体薄膜の高速分
極反転とその残留分極を利用する、高速書き換えが可能
な不揮発性メモリである。現在研究されている強誘電体
薄膜を備えた不揮発性メモリは、強誘電体キャパシタの
蓄積電荷量の変化を検出する方式と、強誘電体の自発分
極による半導体の抵抗変化を検出する方式の2つに分類
することができる。本発明における半導体メモリセルは
前者に属する。
【0003】強誘電体キャパシタの蓄積電荷量の変化を
検出する方式の不揮発性半導体メモリセルは、基本的に
は、キャパシタ構造と選択トランジスタ素子とから構成
されている。キャパシタ構造は、例えば、下部電極と上
部電極、及びそれらの間に挟まれた強誘電体薄膜から成
るキャパシタ絶縁膜から構成されている。このタイプの
不揮発性メモリセルにおけるデータの書き込みや読み出
しは、図14に示す強誘電体のP−Eヒステリシスルー
プを応用して行われる。強誘電体薄膜に外部電界を加え
た後、外部電界を除いたとき、強誘電体薄膜は自発分極
を示す。そして、強誘電体薄膜の残留分極は、プラス方
向の外部電界が印加されたとき+Pr、マイナス方向の
外部電界が印加されたとき−Prとなる。ここで、残留
分極が+Prの状態(図14の「D」参照)の場合を
「0」とし、残留分極が−Prの状態(図14の「A」
参照)の場合を「1」とする。
【0004】「1」あるいは「0」の状態を判別するた
めに、強誘電体薄膜に例えばプラス方向の外部電界を印
加する。これによって、強誘電体薄膜の分極は図14の
「C」の状態となる。このとき、データが「0」であれ
ば、強誘電体薄膜の分極状態は、「D」から「C」の状
態に変化する。一方、データが「1」であれば、強誘電
体薄膜の分極状態は、「A」から「B」を経由して
「C」の状態に変化する。データが「0」の場合には、
強誘電体薄膜の分極反転は生じない。一方、データが
「1」の場合には、強誘電体薄膜に分極反転が生じる。
その結果、キャパシタ構造の蓄積電荷量(分極状態)の
差異に対応して、移動電荷量に差が生じる。選択された
メモリセルの選択トランジスタ素子をオンにすること
で、この蓄積電荷をビット線電位として検出する。デー
タの読み出し後、外部電界を0にすると、データが
「0」のときでも「1」のときでも、強誘電体薄膜の分
極状態は図14の「D」の状態となってしまう。それ
故、データが「1」の場合、マイナス方向の外部電界を
印加して、「D」、[E」という経路で「A」の状態と
し、データ「1」を書き込む。
【0005】不揮発性半導体メモリは、図15の(A)
に模式的な配置図を示し、図15の(B)に模式的な一
部断面図を示すように、所謂プレーナ−スタック型と呼
ばれるキャパシタ構造を有することが、半導体メモリの
製造プロセス面、強誘電体薄膜の有効面積の拡大といっ
た観点からは望ましい。尚、図15の(B)は、図15
の(A)の線B−Bに沿った一部断面図である。かかる
構造の半導体メモリにおいては、最小エッチング加工寸
法(線幅)をFとし、例えば1つの半導体メモリセルの
大きさを4.8F×2.4F(=12F2)としたと
き、平面形状が長方形の強誘電体薄膜の大きさを3.8
F×1.4Fとすればよい。また、隣接する半導体メモ
リセルの間の間隔を1Fとすればよい。
【0006】しかしながら、1ギガビットレベルの不揮
発性半導体メモリを作製しようとした場合、強誘電体薄
膜の面積を増加させ、残留分極電荷を大きくするために
は、DRAMで採用されているような、所謂ペデステル
型キャパシタ構造を採用しなければならないと云われて
いる。尚、不揮発性半導体メモリに使用される強誘電体
薄膜に類似した高誘電体薄膜(例えばSrTiO3)を
使用したペデステル型キャパシタ構造を有するDRAM
が、例えば、文献 "A Gbit-scale DRAM stacked capaci
tor technology with ECR MOCVD SrTiO3 and RIE patte
rned RuO2/TiNstorage nodes", P-Y Lesaicherre, et a
l., IEDM 94-841, 34.1.1 から公知である。模式的な一
部断面図を図16に示すこの文献に開示されたDRAM
セルにおいては、RuO2から成る下部電極は、RIE
法にてパターニングされた柱状の形状を有する。下部電
極を柱状とすることによって、下部電極を被覆する高誘
電体薄膜の面積を増加させることが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】強誘電体薄膜を用いた
半導体メモリを作製する場合には、強誘電体薄膜の厚さ
を厚くする必要がある。1ギガビットレベルのDRAM
における高誘電体薄膜の膜厚は50nm以下でよいが、
不揮発性半導体メモリセルにおいては強誘電体薄膜の膜
厚は120nm程度若しくはそれ以上の膜厚が必要とさ
れる。ペデステル型キャパシタ構造を有する半導体メモ
リの模式的な配置図を図17に示す。また、模式的な一
部断面図を図18に示す。尚、図18の(A)及び
(B)のそれぞれは、図17の線A−A及びB−Bに沿
った一部断面図である。このペデステル型キャパシタ構
造の半導体メモリにおいては、図18の(B)に示すよ
うに、図17の(A)の線B−Bに沿って隣接する下部
電極の間に強誘電体薄膜及び上部電極を埋め込むことが
困難となり、図17の(A)の線B−Bに沿ったキャパ
シタ構造の大きさ(長さ)を0.4F程度増加させる必
要がある。また、図18の(A)に示すように、図17
の(A)の線A−Aに沿って隣接する上部電極や強誘電
体薄膜の加工に伴うマージンを確保することが困難とな
るため、図17の(A)の線A−Aに沿ったキャパシタ
構造の大きさ(長さ)を0.8F程度増加させる必要が
ある。デザインルールを0.18μm(=F)、1つの
半導体メモリセルの大きさを1.0μm×0.50μm
(=15.7F2)とし、ペデステル型キャパシタ構造
の高さを0.56μm、強誘電体薄膜の膜厚を120n
m、2Pr=16μC/cm2とした場合、キャパシタ構
造の大きさは約0.34μmとなる。そして、プレー
ナ−スタック型キャパシタ構造の半導体メモリセルと比
較して、ペデステル型キャパシタ構造の半導体メモリセ
ルにおいては、メモリセルの面積が、(2.4+0.
4)×(4.8+0.8)=15.7Fとなり、従来
の半導体メモリセルの大きさ12F2(=4.8F×
2.4F)と比較して、面積が約36%も増加する。即
ち、プレーナ−スタック型キャパシタ構造の半導体メモ
リに対するペデステル型キャパシタ構造の半導体メモリ
の優位性が損なわれる。
【0008】また、高誘電体薄膜を用いたDRAMにお
いては、蓄積電荷と印加電圧とは線形の関係にある。一
方、強誘電体薄膜を用いた半導体メモリセルにおいて
は、図14に示すように、蓄積電荷と印加電圧とは非線
形の関係にあり、ヒステリシス特性を有する。そして、
強誘電体薄膜の特性は下部電極の表面状態に敏感であ
る。上記の文献に示された技術を強誘電体薄膜を用いた
半導体メモリに適用した場合、即ち、RIE法にてパタ
ーニングされた柱状の形状を有する下部電極上に強誘電
体薄膜を成膜した場合、かかる下部電極の表面は、通
常、損傷を受け、荒れており、表面モホロジーが悪い。
その結果、強誘電体薄膜の特性に低下が生じる虞があ
る。更には、柱状の下部電極のコーナー部で電界集中が
生じ、下部電極の平面部分における強誘電体薄膜の特性
とコーナー部における強誘電体薄膜の特性に差異が生じ
る虞がある。以上の理由から、1ギガビットレベルの半
導体メモリにおいても、可能ならば、ペデステル型キャ
パシタ構造よりもプレーナ−スタック型キャパシタ構造
を有する半導体メモリを採用することが望ましい。
【0009】従って、本発明の目的は、プレーナ−スタ
ック型キャパシタ構造を有し、しかも強誘電体薄膜の面
積を増加させることができ、蓄積電荷量の増加を図り得
る半導体メモリセル及びその作製方法を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の半導体メモリセルは、所謂、張り合わせS
OI構造を有する。即ち、本発明の半導体メモリセル
は、平板状の第1のキャパシタ部と、該第1のキャパシ
タ部の上方に第1の層間絶縁層を介して設けられたMO
S型トランジスタ素子と、該MOS型トランジスタ素子
の上方に第2の層間絶縁層を介して設けられた平板状の
第2のキャパシタ部から成り、(イ)第1及び第2のキ
ャパシタ部のそれぞれは、下部電極、強誘電体薄膜から
成るキャパシタ絶縁膜、及び上部電極から成り、(ロ)
第1のキャパシタ部を構成する下部電極は、第1の層間
絶縁層に設けられた第1のコンタクトプラグを介してM
OS型トランジスタ素子の一方のソース・ドレイン領域
と接続されており、(ハ)第2のキャパシタ部を構成す
る下部電極は、第2の層間絶縁層に設けられた第2のコ
ンタクトプラグを介してMOS型トランジスタ素子の該
一方のソース・ドレイン領域と接続されていることを特
徴とする。
【0011】本発明の半導体メモリセルにおいては、第
1のキャパシタ部を構成する上部電極と接続された第1
のプレート線、及び、第2のキャパシタ部を構成する上
部電極と接続された第2のプレート線を更に備え、第1
のプレート線と第2のプレート線とは電気的に接続され
ていることが好ましい。更には、MOS型トランジスタ
素子は半導体層に形成され、半導体メモリセルは、絶縁
材料層及び多結晶シリコン層を介して第1のプレート線
の下方に位置する支持基板によって支持されていること
が望ましい。尚、第1のプレート線及び第2のプレート
線がデコーダを構成するプレート線選択用トランジスタ
素子の一方のソース・ドレイン領域に接続されている形
態としてもよい。あるいは又、第1のプレート線と第2
のプレート線とを、コンタクトホールを介して接続され
ていてもよい。また、第1のコンタクトホールと第1の
キャパシタ部を構成する下部電極とを一体に作製しても
よく、第2のコンタクトホールと第2のキャパシタ部を
構成する下部電極とを一体に作製してもよい。
【0012】上記の目的を達成するための本発明の半導
体メモリセルの作製方法は、(イ)半導体基板の表面に
凹部を形成し、次いで、半導体基板の表面の上に第1の
層間絶縁層を形成した後、第1の層間絶縁層に第1のコ
ンタクトプラグを形成する工程と、(ロ)第1の層間絶
縁層上に、第1のコンタクトプラグと接続された下層電
極、強誘電体薄膜から成るキャパシタ絶縁膜、及び上部
電極から成る平板状の第1のキャパシタ部を形成する工
程と、(ハ)第1のキャパシタ部の上を含む第1の層間
絶縁層の上に絶縁材料層及び多結晶シリコン層を形成し
た後、該多結晶シリコン層の表面に支持基板を張り合わ
せる工程と、(ニ)半導体基板の裏面側から半導体基板
を研磨し、MOS型トランジスタ素子を形成すべき半導
体基板の部分を半導体層として残し、且つ、第1の層間
絶縁層の一部を露出させる工程と、(ホ)該半導体層
に、一方のソース・ドレイン領域が第1のコンタクトプ
ラグと接続されたMOS型トランジスタ素子を形成する
工程と、(ヘ)MOS型トランジスタ素子上を含む第1
の層間絶縁層上に第2の層間絶縁層を形成した後、該一
方のソース・ドレイン領域と接続された第2のコンタク
トプラグを第2の層間絶縁層に形成する工程と、(ト)
第2の層間絶縁層上に、第2のコンタクトプラグと接続
された下層電極、強誘電体薄膜から成るキャパシタ絶縁
膜、及び上部電極から成る平板状の第2のキャパシタ部
を形成する工程、から成ることを特徴とする。
【0013】本発明の半導体メモリセルの作製方法にお
いては、前記工程(ロ)の後に、第1のキャパシタ部の
上を含む第1の層間絶縁層の上に第1の絶縁層を形成し
た後、第1のキャパシタ部を構成する上部電極と第1の
絶縁層に設けられたコンタクトプラグを介して接続され
た第1のプレート線を形成する工程[工程(ロ’)]
と、前記工程(ト)の後に、第2のキャパシタ部の上を
含む第2の層間絶縁層の上に第2の絶縁層を形成した
後、第2のキャパシタ部を構成する上部電極と第2の絶
縁層に設けられたコンタクトプラグを介して接続された
第2のプレート線を形成し、且つ、第1のプレート線と
第2のプレート線とを電気的に接続する工程[工程
(チ)]、を更に含み、工程(ハ)において、第1のプ
レート線上を含む第1の絶縁層の上に絶縁材料層及び多
結晶シリコン層を形成する形態とすることが好ましい。
【0014】係る半導体メモリセルの作製方法において
は、上述の工程(ロ’)において、第1のキャパシタ部
の上を含む第1の層間絶縁層の上に第1の絶縁層を形成
した後、後の工程で作製するプレート線選択用トランジ
スタ素子との接続のための第3のコンタクトプラグを第
1の層間絶縁層及び第1の絶縁層に形成し、次いで、第
1のキャパシタ部を構成する上部電極と第1の絶縁層に
設けられたコンタクトプラグを介して接続され、且つ、
該第3のコンタクトプラグと接続された第1のプレート
線を形成し、工程(ニ)において、半導体基板の裏面側
から半導体基板を研磨し、MOS型トランジスタ素子及
びプレート線選択用トランジスタ素子を形成すべき半導
体基板の部分を半導体層として残し、且つ、第1の層間
絶縁層の一部を露出させ、工程(ホ)において、併せ
て、半導体層に、一方のソース・ドレイン領域が第3の
コンタクトプラグと接続されたプレート線選択用トラン
ジスタ素子を形成し、工程(チ)において、第2のキャ
パシタ部の上を含む第2の層間絶縁層上に第2の絶縁層
を形成した後、プレート線選択用トランジスタ素子の該
一方のソース・ドレイン領域と接続された第4のコンタ
クトプラグを第2の層間絶縁層及び第2の絶縁層に形成
し、次いで、第2のキャパシタ部を構成する上部電極と
第2の絶縁層に設けられたコンタクトプラグを介して接
続され、且つ、該第4のコンタクトプラグと接続された
第2のプレート線を形成する形態とすることもできる。
尚、隣接する複数の半導体メモリセルの上部電極が1本
のプレート線に接続されている場合には、上部電極に
は、プレート線を介して、例えば(Vcc−Vss)/2
(V)の一定の電圧を印加すればよい。
【0015】第1のキャパシタ部あるいは第2のキャパ
シタ部を形成するための、下部電極層、強誘電体薄膜及
び上部電極層の成膜及びパターニングの順を以下に示す
が、これらの順序の全てが、本発明の半導体メモリセル
の作製方法に包含される。 (A)下部電極層、強誘電体薄膜及び上部電極層の順次
成膜、並びに、上部電極層、強誘電体薄膜及び下部電極
層の一括パターニング (B)下部電極層の成膜及びパターニング、強誘電体薄
膜及び上部電極層の順次成膜、並びに上部電極層及び強
誘電体薄膜の一括パターニング (C)下部電極層の成膜及びパターニング、強誘電体薄
膜の成膜及びパターニング、並びに、上部電極層の成膜
及びパターニング
【0016】尚、上述の(B)及び(C)の形態におい
ては、上部電極層と強誘電体薄膜を、1つの上部電極と
キャパシタ絶縁膜が1つの下部電極上に形成されるよう
にパターニングしてもよいし、複数の下部電極を被覆す
るようにパターニングしてもよい。前者のパターニング
の場合、上部電極には、例えばVss(V)若しくはVcc
(V)が印加される。一方、後者のパターニングの場
合、上部電極には、例えば(Vcc−Vss)/2(V)の
一定の電圧が印加される。
【0017】あるいは又、第1の層間絶縁層に第1のコ
ンタクトプラグを形成すると同時に、第1の層間絶縁層
上に第1のキャパシタ部を構成する下層電極を形成して
もよいし、第2の層間絶縁層に第2のコンタクトプラグ
を形成すると同時に、第2の層間絶縁層上に第2のキャ
パシタ部を構成する下層電極を形成してもよい。
【0018】強誘電体薄膜は、例えば、溶液化学成長法
(ゾル−ゲル法やMOD法)、化学的気相成長法(有機
金属化学的気相成長法を含む)、又は物理的気相成長法
(レーザアブレーション法を含む蒸着法やスパッタ法)
にて成膜することができる。強誘電体薄膜のパターニン
グは、例えばRIE法にて行うことができる。
【0019】強誘電体薄膜として、Bi系層状構造ペロ
ブスカイト型の強誘電体薄膜を挙げることができる。B
i系層状構造ペロブスカイト型の強誘電体材料は、所謂
不定比化合物に属し、金属元素、アニオン(O等)元素
の両サイトにおける組成ずれに対する寛容性がある。ま
た、化学量論的組成からやや外れたところで最適な電気
的特性を示すことも珍しくない。Bi系層状構造ペロブ
スカイト型の強誘電体材料は、例えば、一般式(Bi2
22+(Am-1m3m+12-で表すことができる。こ
こで、「A」は、Bi、Pb、Ba、Sr、Ca、N
a、K、Cd等の金属から構成された群から選択された
1種類の金属を表し、「B」は、Ti、Nb、Ta、
W、Mo、Fe、Co、Crから成る群から選択された
1種類、若しくは複数種の任意の比率による組み合わせ
を表す。また、mは1以上の整数である。
【0020】あるいは又、Bi系層状構造ペロブスカイ
ト型の強誘電体薄膜は、 BiX(Sr,Ca,Ba)Y(TaZ,Nb1-Z2d (1) (但し、1.7≦X≦2.5、0.6≦Y≦1.2、0
≦Z≦1.0、8.0≦d≦10.0)で表される結晶
相を主たる結晶相として含んでいることが好ましい。
尚、「(Sr,Ca,Ba)」は、Sr、Ca及びBa
から構成された群から選択された1種類の元素を意味す
る。あるいは又、強誘電体薄膜は、 BiXSrYTa2d (2) (但し、1.7≦X≦2.5、0.6≦Y≦1.2、
8.0≦d≦10.0)で表される結晶相を主たる結晶
相として含んでいることが好ましい。これらの場合、式
(1)若しくは式(2)で表される結晶相を主たる結晶
相として85%以上含んでいることが一層好ましい。
尚、式(1)若しくは式(2)で表される結晶相を主た
る結晶相として含む強誘電体薄膜には、Biの酸化物、
TaやNbの酸化物、Bi、TaやNbの複合酸化物が
若干含まれている場合もあり得る。ここで、式(1)で
表される強誘電体薄膜の組成を化学量論的組成で表せ
ば、例えば、Bi2SrTa29、Bi2SrNb29
Bi2BaTa29、Bi2SrTaNbO9等を挙げる
ことができる。あるいは又、本発明における強誘電体薄
膜として、Bi4SrTi415、Bi4Ti312、Bi
2PbTa29等を例示することもできるが、これらの
場合においても、各金属元素の比率は、結晶構造が変化
しない程度に変化させ得る。
【0021】あるいは又、強誘電体薄膜を構成する材料
として、PbTiO3、ペロブスカイト型構造を有する
PbZrO3とPbTiO3の固溶体であるチタン酸ジル
コン酸鉛[PZT,Pb(Zr1-y,Tiy)O3(但
し、0<y<1)]、PZTにLaを添加した金属酸化
物であるPLZT、あるいはPZTにNbを添加した金
属酸化物であるPNZTといったPZT系化合物を挙げ
ることができる。
【0022】本発明の半導体メモリセルあるいはその作
製方法においては、下部電極及び/又は上部電極を構成
する材料として、例えば、酸化ルテニウム(Ru
X)、酸化イリジウム(IrOX)、Ru、RuX/R
uの積層構造、Ir、IrOX/Irの積層構造、P
t、Pd、Pt/Tiの積層構造、Pt/Taの積層構
造、Pt/Ti/Taの積層構造、La0.5Sr0.5Co
3(LSCO)、Pt/LSCOの積層構造、YBa2
Cu37から作製することができるが、中でも、酸化ル
テニウム(RuOX)又は酸化イリジウム(IrOX)で
あることが好ましい。尚、積層構造においては、「/」
の前に記載された材料が強誘電体薄膜側を構成し、
「/」の後ろに記載された材料がプレート線側を構成す
る。下部電極及び/又は上部電極の成膜は、スパッタ法
やパルスレーザアブレーション法にて行うことができ
る。尚、下部電極及び上部電極とは、選択トランジスタ
素子であるMOS型トランジスタ素子を基準とした呼称
である。また、本明細書で「上」及び「下」という概念
は、原則として、MOS型トランジスタ素子を基準とし
ている。下部電極及び/又は上部電極のパターニング
は、例えばイオンミーリング法やRIE法にて行うこと
ができる。尚、上部電極はプレート線を兼ねていてもよ
いし、上部電極とは別にプレート線を設けてもよい。
【0023】下部電極と層間絶縁層との間に、例えば、
Ti、TiN、TiN/Ti、TaNから成るバリアメ
タル層が形成されていてもよい。バリアメタル層は、例
えばスパッタ法にて形成することができ、下部電極の層
間絶縁層への密着性向上、下部電極の結晶性向上、下部
電極を構成する材料の層間絶縁層への拡散防止、層間絶
縁層を構成する材料の下部電極への拡散防止を目的とし
て成膜する。
【0024】層間絶縁層や絶縁層を構成する材料とし
て、SiO2、BPSG、PSG、BSG、AsSG、
PbSG、SbSG、NSG、SOG、LTO(Low Te
mperature Oxide、低温CVD−SiO2)、SiN、S
iON等の公知の材料、あるいはこれらの材料を積層し
たものを例示することができる。
【0025】本発明のキャパシタ構造を有する半導体メ
モリセルの形態として、不揮発性メモリ(所謂FERA
M)若しくはDRAMを挙げることができる。
【0026】本発明においては、選択トランジスタ素子
として機能するMOS型トランジスタ素子の上下に第1
のキャパシタ部及び第2のキャパシタ部が設けられてい
るので、半導体メモリセルの面積を増加させることな
く、半導体メモリセルのキャパシタ部全体の面積を増加
させることができる結果、キャパシタ部の蓄積電荷量の
増加を図ることができる。しかも、第1のキャパシタ部
及び第2のキャパシタ部は平板状であるが故に、即ち、
プレーナ−スタック型構造を有するが故に、強誘電体薄
膜に電界集中が生じ難い。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。
【0028】(実施の形態1)実施の形態1の半導体メ
モリセルの模式的な一部断面図を、図1に示す。尚、図
1〜図10において、記号「X」で表した部分から矢印
の示す方向の領域は半導体メモリセルのX方向(図の紙
面左右方向を指す)の模式的な一部断面図を示す。ま
た、記号「Y」で表した部分から矢印の示す方向の領域
は半導体メモリセルのY方向(X方向と直角の方向であ
り、図の紙面垂直方向を指す)の模式的な一部断面図を
示す。図においては、2つの半導体メモリセルを図示し
たが、実際には、多数の半導体メモリセルがX方向に配
列されている。また、デコーダは複数のプレート線選択
用トランジスタ素子から構成されているが、図において
は、1つのプレート線選択用トランジスタ素子のみを模
式的に図示した。
【0029】この半導体メモリセルは、平板状の第1の
キャパシタ部と、この第1のキャパシタ部の上方に第1
の層間絶縁層12を介して設けられたMOS型トランジ
スタ素子と、MOS型トランジスタ素子の上方に第2の
層間絶縁層40を介して設けられた平板状の第2のキャ
パシタ部から成る。第1のキャパシタ部は、下部電極2
1、強誘電体薄膜から成るキャパシタ絶縁膜22、及び
上部電極23から成る。また、第2のキャパシタ部は、
下部電極51、強誘電体薄膜から成るキャパシタ絶縁膜
52、及び上部電極53から成る。第1のキャパシタ部
を構成する下部電極21は、第1の層間絶縁層12に設
けられた第1のコンタクトプラグ14を介して、MOS
型トランジスタ素子の一方のソース・ドレイン領域34
Aと接続されている。また、第2のキャパシタ部を構成
する下部電極51も、第2の層間絶縁層40に設けられ
た第2のコンタクトプラグ42を介して、MOS型トラ
ンジスタ素子の一方のソース・ドレイン領域34Aと接
続されている。
【0030】実施の形態1の半導体メモリセルは、第1
のキャパシタ部を構成する上部電極23と接続された第
1のプレート線27、及び、第2のキャパシタ部を構成
する上部電極53と接続された第2のプレート線57を
更に備え、第1のプレート線27と第2のプレート線5
7とは電気的に接続されている。第1のプレート線27
は第1の絶縁層24上に形成されており、第2のプレー
ト線57は第2の絶縁層54上に形成されている。更
に、実施の形態1の半導体メモリセルにおいては、第1
のプレート線27は、プレート線選択用トランジスタ素
子の一方のソース・ドレイン領域37Aに、第3のコン
タクトプラグ26を介して接続されている。また、第2
のプレート線57も、プレート線選択用トランジスタ素
子の一方のソース・ドレイン領域37Aに、第4のコン
タクトプラグ56を介して接続されている。尚、MOS
型トランジスタ素子は半導体層10Aに形成され、半導
体メモリセルは、絶縁材料層28及び多結晶シリコン層
29を介して第1のプレート線27の下方に位置する支
持基板30によって支持されている。
【0031】ゲート部32及びソース・ドレイン領域3
4A,34Bから成るMOS型トランジスタ素子は、選
択トランジスタ素子に相当する。また、プレート線選択
用トランジスタ素子は、ゲート部36及びソース・ドレ
イン領域37A,37Bから構成されている。
【0032】MOS型トランジスタの他方のソース・ド
レイン領域34Bはビット線41に接続されている。実
施の形態1においては、1つのキャパシタ絶縁膜22,
52及び上部電極23,53は、1つの下部電極21,
51上に形成された構造である。また、Y方向に配列さ
れた複数の半導体メモリセルの上部電極23,53は、
第1及び第2のプレート線27,57を共用している。
上部電極23,53には、プレート線27,57を介し
て、例えば(Vcc−Vss)/2(V)の一定の電圧が印
加される。一方、ビット線41には、例えばVss若しく
はVccが印加される。これによって、強誘電体薄膜から
成るキャパシタ絶縁膜22,52に「0」又は「1」の
情報を書き込むことができる。尚、ビット線41は、図
1の左右方向(X方向)に、コンタクトプラグ42と接
触することなく延びているが、この状態のビット線の図
示は省略した。Y方向に延びるゲート部32はワード線
を兼ねている。
【0033】実施の形態1においては、下部電極21,
51及び上部電極23,53を酸化ルテニウム(RuO
2)から構成した。また、強誘電体薄膜として、式
(2)で表されるBi系層状構造ペロブスカイト型の強
誘電体材料を用いた。第1のキャパシタ部を構成する下
部電極21と第1の層間絶縁層12の間にはバリアメタ
ル層20が形成されている。また、第2のキャパシタ部
を構成する下部電極51と第2の層間絶縁層40の間に
もバリアメタル層50が形成されている。実施の形態1
においては、バリアメタル層20,50を、TiN層
(上層)/Ti層(下層)から構成した。尚、図では、
これらのバリアメタル層20,50を1層で表した。
【0034】実施の形態1の半導体メモリセルから構成
された半導体メモリの等価回路図を図13に示す。図
中、WL1,WL2はワード線を意味し、BL1,BL2
ビット線を意味し、PL1,PL2はプレート線を意味す
る。
【0035】以下、図2〜図11の半導体基板等の模式
的な一部断面図を参照して、本発明の半導体メモリセル
の作製方法を説明する。
【0036】[工程−100]先ず、半導体基板10の
表面に凹部11を形成し、次いで、半導体基板10の表
面の上に第1の層間絶縁層12を形成した後、第1の層
間絶縁層12に第1のコンタクトプラグ14を形成す
る。具体的には、先ず、選択トランジスタ素子として機
能するMOS型トランジスタ、及びプレート線選択用ト
ランジスタ素子を形成すべき部分以外の半導体基板10
の部分(素子分離領域を形成すべき領域に相当する)に
エッチングによって凹部11を形成する(図2の(A)
参照)。
【0037】[工程−110]その後、例えばBPSG
から成る第1の層間絶縁層12を、以下の表1に例示す
る条件に基づきCVD法にて全面に成膜する。尚、第1
の層間絶縁層12の成膜後、窒素ガス雰囲気中で例えば
900゜C×20分間、第1の層間絶縁層12をリフロ
ーさせることが好ましい。更には、必要に応じて、例え
ば化学的機械的研磨法(CMP法)にて第1の層間絶縁
層12の頂面を化学的及び機械的に研磨し、第1の層間
絶縁層12を平坦化することが望ましい。その後、MO
S型トランジスタの一方のソース・ドレイン領域34A
を形成すべき部分の上方に相当する第1の層間絶縁層1
2の部分にRIE法にて開口部13を形成する。そし
て、かかる開口部13内を、不純物がドーピングされた
多結晶シリコンで埋め込み、第1のコンタクトプラグ1
4を完成させる。具体的には、開口部13内を含む第1
の層間絶縁層12上に不純物がドーピングされた多結晶
シリコン層をCVD法にて成膜した後、かかる多結晶シ
リコン層をエッチバックすることによって、開口部13
内を多結晶シリコンで埋め込み、第1のコンタクトプラ
グ14を形成する。こうして、図2の(B)に模式的な
一部断面図を示す構造を得ることができる。
【0038】
【表1】 使用ガス:SiH4/PH3/B26 成膜温度:400゜C 反応圧力:常圧
【0039】[工程−120A]次に、第1の層間絶縁
層12上に、第1のコンタクトプラグ14と接続された
下層電極21、強誘電体薄膜から成るキャパシタ絶縁膜
22、及び上部電極23から成る平板状の第1のキャパ
シタ部を形成する。そのために、先ず、以下の表2に示
した条件にてTiN層/Ti層から成るバリアメタル層
20を成膜する。Ti層が下層であり、TiN層が上層
である。次いで、ターゲットとしてRu(ルテニウム)
を用い、プロセスガスとしてO2/Arを用いたDCス
パッタ法にて、バリアメタル層20上にRuO2から成
る下部電極層を成膜する。
【0040】
【表2】Ti層(厚さ:20nm)のスパッタ条件 プロセスガス:Ar=35sccm 圧力 :0.52Pa RFパワー :2kW 基板の加熱 :無し TiN層(厚さ:100nm)のスパッタ条件 プロセスガス:N2/Ar=100/35sccm 圧力 :1.0Pa RFパワー :6kW 基板の加熱 :無し
【0041】[工程−120B]その後、MOCVD法
によって、Bi系層状構造ペロブスカイト型の強誘電体
材料から成る強誘電体薄膜を全面に成膜する。例えば、
式(2)のBiXSrYTa2dで表される強誘電体薄膜
の成膜条件を以下の表3に例示する。
【0042】
【表3】
【0043】あるいは又、式(2)のBiXSrYTa2
dで表される強誘電体薄膜をパルスレーザアブレーシ
ョン法、ゾル−ゲル法、あるいはRFスパッタ法にて全
面に形成することもできる。この場合の成膜条件を以下
に例示する。尚、式(2)のBiXSrYTa2dで表さ
れる強誘電体薄膜の成膜後、800゜C×1時間、酸素
雰囲気中でポストベーキングを行うことが好ましい。
【0044】
【表4】パルスレーザアブレーション法による成膜 ターゲット:BiXSrYTa2d 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、5Hz) 成膜温度 :500゜C 酸素濃度 :3Pa
【0045】
【表5】ゾル−ゲル法による成膜 原料:Bi(CH3(CH23CH(C25)COO)3 [ビスマス・2エチルヘキサン酸,Bi(OOc)3] Sr(CH3(CH23CH(C25)COO)2 [ビスマス・2エチルヘキサン酸,Sr(OOc)2] Ta(OEt)5 [タンタル・エトキシド] スピンコート条件:3000rpm×20秒 乾燥:250゜C×7分 焼成:400〜800゜C×1時間(必要に応じてRT
A処理を加える)
【0046】
【表6】RFスパッタ法による成膜 ターゲット:Bi2SrTa29セラミックターゲット RFパワー:1.2W〜2.0W/ターゲット1cm2 雰囲気圧力:0.2〜1.3Pa 成膜温度 :室温〜600゜C プロセスガス:Ar/O2の流量比=2/1〜9/1
【0047】[工程−120C]次いで、強誘電体薄膜
上に、[工程−120A]と同様に、RuO2から成る
上部電極層を成膜した後、上部電極層、強誘電体薄膜、
下部電極層及びバリアメタル層20を、例えばRIE法
にてパターニングする。これによって、RuO2から成
る下部電極21、この下部電極21上に形成された強誘
電体薄膜から成るキャパシタ絶縁膜22、及びRuO2
から成る上部電極23から構成された平板状の第1のキ
ャパシタ部を第1の層間絶縁層12上に形成することが
できる。こうして、図3に模式的な一部断面図を示す構
造を得ることができる。尚、成膜したままの表面状態の
下部電極上に強誘電体薄膜を成膜することができる結
果、強誘電体薄膜のP−Eヒステリシスループ特性の劣
化を防止することができる。
【0048】[工程−130]次に、第1のキャパシタ
部の上を含む第1の層間絶縁層12の上に第1の絶縁層
24を形成した後、後の工程で作製するプレート線選択
用トランジスタ素子との接続のための第3のコンタクト
プラグ26を第1の層間絶縁層12及び第1の絶縁層2
4に形成する。具体的には、例えばSiO2から成る第
1の絶縁層24をCVD法にて全面に成膜する。次に、
プレート線選択用トランジスタ素子の一方のソース・ド
レイン領域37Aを形成すべき部分の上方に相当する第
1の絶縁層24及び第1の層間絶縁層12の部分にRI
E法にて開口部25を形成する。また、上部電極23の
上方の第1の絶縁層24に開口部を形成する。そして、
かかる開口部内を、不純物がドーピングされた多結晶シ
リコンで埋め込む。これによって、プレート線選択用ト
ランジスタ素子の一方のソース・ドレイン領域37Aを
形成すべき部分の上方に相当する第1の絶縁層24及び
第1の層間絶縁層12に第3のコンタクトプラグ26が
形成される(図4参照)。具体的には、CVD法にて開
口部内を含む第1の絶縁層24上に不純物がドーピング
された多結晶シリコン層を成膜した後、かかる多結晶シ
リコン層をエッチバックすればよい。
【0049】[工程−140]次いで、第1のキャパシ
タ部を構成する上部電極23と第1の絶縁層24に設け
られたコンタクトプラグを介して接続され、且つ、第3
のコンタクトプラグ26と接続された第1のプレート線
27を形成する。即ち、コンタクトプラグ上を含む第1
の絶縁層24上に、例えば金属配線材料層をスパッタ法
にて形成し、金属配線材料層をパターニングすることに
よって第1のプレート線27を形成する。
【0050】[工程−150]次いで、第1のキャパシ
タ部の上を含む第1の層間絶縁層の上(より具体的に
は、実施の形態1においては、第1のプレート線27を
含む第1の絶縁層24上)に絶縁材料層28及び多結晶
シリコン層29を形成した後、多結晶シリコン層29の
表面に支持基板30を張り合わせる。即ち、全面に、例
えばSiO2から成る絶縁材料層28をCVD法にて成
膜した後、平坦化処理を行う。そして、この絶縁材料層
28上にCVD法にて多結晶シリコン層29を成膜した
後、多結晶シリコン層29の平坦化処理を行う(図5参
照)。そして、シリコン半導体基板から成る支持基板3
0の表面と多結晶シリコン層29とを重ね合わせ(図6
参照)、700゜C以上のO2雰囲気中で熱圧着させ
て、半導体基板10と支持基板30とを張り合わせる。
その後、半導体基板10の裏面側から半導体基板10を
研磨し、MOS型トランジスタ素子を形成すべき半導体
基板の部分を半導体層10Aとして残し、第1の層間絶
縁層12の一部を露出させる。こうして、図7に模式的
な一部断面図を示す構造を得ることができる。尚、同時
に、プレート線選択用トランジスタ素子を形成すべき半
導体基板の部分を、半導体層10Bとして残す。
【0051】[工程−160]その後、半導体層10A
に、一方のソース・ドレイン領域34Aが第1のコンタ
クトプラグ14と接続されたMOS型トランジスタ素子
を形成する。併せて、半導体層10Bに、一方のソース
・ドレイン領域37Aが第3のコンタクトプラグ26と
接続されたプレート線選択用トランジスタ素子を形成す
る。具体的には、半導体層10A,10Bの表面を例え
ばパイロジェニック法により酸化し、ゲート酸化膜3
1,35を形成する。次いで、不純物がドーピングされ
た多結晶シリコン層をCVD法にて全面に成膜し、更に
オフセット酸化膜であるSiO2層を成膜した後、Si
2層及び多結晶シリコン層をパターニングし、ゲート
部32,36を形成する。このゲート部32はワード線
を兼ねている。次に、半導体層10A,10Bにイオン
注入を行い、LDD構造を形成する。その後、全面にC
VD法にてSiO2層を成膜した後、このSiO2層をエ
ッチバックすることによって、ゲート部32,36の側
面にゲートサイドウオール33を形成する。次いで、半
導体層10A,10Bにイオン注入を施した後、イオン
注入された不純物の活性化アニール処理を行うことによ
って、ソース・ドレイン領域34A,34B,37A,
37Bを形成する。こうして、図8に模式的な一部断面
図を示す構造を得ることができる。
【0052】その後、SiO2から成る下層絶縁層をC
VD法にて形成した後、他方のソース・ドレイン領域3
4Bの上方の下層絶縁層に開口部をRIE法にて形成す
る。そして、かかる開口部内を含む下層絶縁層上に不純
物がドーピングされた多結晶シリコン層をCVD法にて
成膜した後、下層絶縁層上の多結晶シリコン層をパター
ニングすることによって、ビット線41を形成する。そ
の後、BPSGから成る上層絶縁層をCVD法にて全面
に形成する。尚、BPSGから成る上層絶縁層の成膜
後、窒素ガス雰囲気中で例えば900゜C×20分間、
上層絶縁層をリフローさせることが好ましい。更には、
必要に応じて、例えば化学的機械的研磨法(CMP法)
にて上層絶縁層の頂面を化学的及び機械的に研磨し、上
層絶縁層を平坦化することが望ましい。尚、下層絶縁層
と上層絶縁層を纏めて、以下、単に第2の層間絶縁層4
0と呼ぶ。
【0053】[工程−170]こうして、MOS型トラ
ンジスタ素子上を含む第1の層間絶縁層12上に第2の
層間絶縁層40を形成した後、第2の層間絶縁層40に
第2のコンタクトプラグ42を形成する。即ち、MOS
型トランジスタ素子の一方のソース・ドレイン領域34
Aの上方の第2の層間絶縁層40に開口部をRIE法に
て形成する。そして、かかる開口部内を含む第2の層間
絶縁層40上に不純物がドーピングされた多結晶シリコ
ン層をCVD法にて成膜する。次に、第2の層間絶縁層
40上の多結晶シリコン層をエッチバックすることによ
って、第2のコンタクトプラグ42を形成する。こうし
て、図9に模式的な一部断面図を示す構造を得ることが
できる。
【0054】[工程−180]その後、第2の層間絶縁
層40上に、第2のコンタクトプラグ42と接続された
下層電極51、強誘電体薄膜から成るキャパシタ絶縁膜
52、及び上部電極53から成る平板状の第2のキャパ
シタ部を形成する。具体的には、[工程−120A]〜
[工程−120C]と同様の工程を実行すればよい。こ
うして、図10に模式的な一部断面図を示す構造を得る
ことができる。
【0055】[工程−190]次に、第2のキャパシタ
部の上を含む第2の層間絶縁層40の上に第2の絶縁層
54を形成した後、第2のキャパシタ部の上部電極53
を第2のプレート線57を介してプレート線選択用トラ
ンジスタ素子の一方のソース・ドレイン領域37Aと接
続するため第4のコンタクトプラグ56を第2の層間絶
縁層40及び第2の絶縁層54に形成する。具体的に
は、例えばSiO2から成る第2の絶縁層54をCVD
法にて全面に形成する。次に、プレート線選択用トラン
ジスタ素子のソース・ドレイン領域37Aの上方の第2
の絶縁層54及び第2の層間絶縁層40の部分にRIE
法にて開口部55を形成する。また、上部電極53の上
方の第2の絶縁層54に開口部を形成する。そして、か
かる開口部内を、不純物がドーピングされた多結晶シリ
コンで埋め込む。これによって、プレート線選択用トラ
ンジスタ素子の一方のソース・ドレイン領域37Aの上
方の第2の絶縁層54及び第2の層間絶縁層40に第4
のコンタクトプラグ56が形成される(図11参照)。
具体的には、CVD法にて開口部55等の内部を含む第
2の絶縁層54上に不純物がドーピングされた多結晶シ
リコン層を成膜した後、かかる多結晶シリコン層をエッ
チバックすればよい。
【0056】[工程−1000]次いで、第2のキャパ
シタ部を構成する上部電極53と第2の絶縁層54に設
けられたコンタクトプラグを介して接続され、且つ、第
4のコンタクトプラグ56と接続された第2のプレート
線57を形成する。即ち、コンタクトプラグ上を含む第
2の絶縁層54上に、例えば金属配線材料層をスパッタ
法にて形成し、金属配線材料層をパターニングすること
によって第2のプレート線57を形成する。こうして、
図1に模式的な一部断面図を示す実施の形態1の半導体
メモリセルを作製することができる。
【0057】以上、本発明を、発明の実施の形態に基づ
き説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
い。ゲート部32,36やビット線41は、ポリシリコ
ン層から構成する代わりに、ポリサイドや金属シリサイ
ドから構成することもできる。各層間絶縁層として、B
PSGやSiO2の代わりに、PSG、BSG、AsS
G、PbSG、SbSG、SOG、SiONあるいはS
iN等の公知の絶縁材料、あるいはこれらの絶縁材料を
積層したものを挙げることができる。ビット線41の形
成手順は任意であり、例えばプレート線57を形成した
後にビット線を形成することも可能である。
【0058】強誘電体薄膜を、Bi系層状構造ペロブス
カイト型の強誘電体材料から構成する代わりに、PZT
あるいはPZLTから構成することもできる。マグネト
ロンスパッタ法によるPZTあるいはPZLTの成膜条
件を以下の表7に例示する。
【0059】
【表7】 ターゲット :PZTあるいはPZLT プロセスガス :Ar/O2=90体積%/10体積% 圧力 :4Pa パワー :50W 成膜温度 :500゜C
【0060】あるいは又、PZTやPLZTをパルスレ
ーザアブレーション法にて形成することもできる。この
場合の成膜条件を以下の表8に例示する。
【0061】
【表8】 ターゲット:PZT又はPLZT 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、3Hz) 出力エネルギー:400mJ(1.1J/cm2) 成膜温度 :550〜600゜C 酸素濃度 :40〜120Pa
【0062】下部電極層や上部電極層を白金から構成す
ることもできる。RFマグネトロンスパッタ法によるP
t膜の成膜条件を以下の表9に例示する。
【0063】
【表9】 アノード電圧:2.6kV 入力電力 :1.1〜1.6W/cm2 プロセスガス:Ar/O2=90/10sccm 圧力 :0.7Pa 成膜温度 :600〜750゜C 堆積速度 :5〜10nm/分
【0064】あるいは又、下部電極層や上部電極層を、
例えばLSCOから構成することもできる。この場合の
パルスレーザアブレーション法による成膜条件を以下の
表10に例示する。
【0065】
【表10】 ターゲット:LSCO 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、3Hz) 出力エネルギー:400mJ(1.1J/cm2) 成膜温度 :550〜600゜C 酸素濃度 :40〜120Pa
【0066】コンタクトプラグ(接続孔)14,26,
42,56等は、第1の層間絶縁層12や第2の層間絶
縁層40、第1の絶縁層24、第2の絶縁層54等に形
成された開口部内に、例えば、W、Ti、Pt、Pd、
Cu、TiW、TiNW、WSi2、MoSi2等の高融
点金属や金属シリサイドから成る金属配線材料を埋め込
むことによって形成することもできる。コンタクトプラ
グの頂面は層間絶縁層あるいは絶縁層の表面と略同じ平
面に存在していてもよいし、コンタクトプラグの頂部が
層間絶縁層や絶縁層の表面に延在していてもよい。タン
グステンにて開口部を埋め込むためには、具体的には、
開口部内を含む全面にタングステン層を成膜し、その
後、層間絶縁層や絶縁層上のタングステン層をエッチバ
ックする。タングステン層成膜のCVD条件及びエッチ
ング条件を以下の表11及び表12に例示する。尚、タ
ングステン層を成膜する前に、Ti層及びTiN層を順
に例えばマグネトロンスパッタ法にて開口部内を含む層
間絶縁層の上に成膜することが好ましい。Ti層及びT
iN層を形成する理由は、オーミックな低コンタクト抵
抗を得ること、ブランケットタングステンCVD法にお
ける半導体基板や半導体層の損傷発生の防止、タングス
テンの密着性向上のためである。Ti層及びTiN層
は、例えば表2に示した条件で成膜すればよい。
【0067】
【表11】 タングステン層のCVD成膜条件 使用ガス:WF6/H2/Ar=40/400/2250sccm 圧力 :10.7kPa 成膜温度:450゜C
【0068】
【表12】 タングステン層及びTiN層、Ti層のエッチング条件 第1段階のエッチング:タングステン層のエッチング 使用ガス :SF6/Ar/He=110:90:5sccm 圧力 :46Pa RFパワー:275W 第2段階のエッチング:TiN層/Ti層のエッチング 使用ガス :Ar/Cl2=75/5sccm 圧力 :6.5Pa RFパワー:250W
【0069】キャパシタ絶縁膜の面積を更に増加させる
必要がある場合には、隣接する半導体メモリセルの第1
のキャパシタ部同士を、それらの周辺部の一部が垂直方
向に絶縁層を介して重なり合うような構造とし、及び/
又は、隣接する半導体メモリセルの第2キャパシタ部同
士を、それらの周辺部の一部が垂直方向に絶縁層を介し
て重なり合う構造とすることもできる。図12に、隣接
する半導体メモリセルの第2キャパシタ部同士が、それ
らの周辺部の一部で垂直方向に第3の層間絶縁層を介し
て重なり合った構造の模式的な一部断面図を示す。尚、
図12においては、MOS型トランジスタ素子や、第1
のキャパシタ部、プレート線選択用トランジスタ素子等
の図示を省略した。また、一方の第2キャパシタ部の構
成要素及びそれに関連した構成要素には、参照番号の末
尾に「A」を付し、他方の第2キャパシタ部の構成要素
及びそれに関連した構成要素には、参照番号の末尾に
「B」を付した。
【0070】本発明の半導体メモリセル及びその作製方
法を、強誘電体薄膜を用いた不揮発性メモリ(所謂FE
RAM)のみならず、DRAMに適用することもでき
る。この場合には、強誘電体薄膜の分極を、分極反転の
起きない付加電圧の範囲で利用する。即ち、外部電界に
よる最大(飽和)分極Pmaxと外部電界が0の場合の残
留分極Prとの差(Pmax−Pr)が、電源電圧に対して
一定の関係(ほぼ比例関係)を有する特性を利用する。
強誘電体薄膜の分極状態は、常に飽和分極(Pmax)と
残留分極(Pr)の間にあり、反転しない。データはリ
フレッシュによって保持される。
【0071】
【発明の効果】本発明においては、MOS型トランジス
タ素子の上下に第1のキャパシタ部及び第2のキャパシ
タ部が設けられているので、半導体メモリセルの面積を
増加させることなく、半導体メモリセルのキャパシタ部
全体の面積を2倍に増加させることができる。その結
果、キャパシタ部の蓄積電荷量の増加を図ることができ
る。しかも、第1のキャパシタ部及び第2のキャパシタ
部は平板状であるが故に、即ち、プレーナ−スタック型
構造を有するが故に、強誘電体薄膜に電界集中が生じ難
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの模式
的な一部断面図である。
【図2】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの作製
方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部断面
図である。
【図3】図2に引き続き、発明の実施の形態1の半導体
メモリセルの作製方法を説明するための半導体基板等の
模式的な一部断面図である。
【図4】図3に引き続き、発明の実施の形態1の半導体
メモリセルの作製方法を説明するための半導体基板等の
模式的な一部断面図である。
【図5】図4に引き続き、発明の実施の形態1の半導体
メモリセルの作製方法を説明するための半導体基板等の
模式的な一部断面図である。
【図6】図5に引き続き、発明の実施の形態1の半導体
メモリセルの作製方法を説明するための半導体基板等の
模式的な一部断面図である。
【図7】図6に引き続き、発明の実施の形態1の半導体
メモリセルの作製方法を説明するための半導体基板等の
模式的な一部断面図である。
【図8】図7に引き続き、発明の実施の形態1の半導体
メモリセルの作製方法を説明するための半導体基板等の
模式的な一部断面図である。
【図9】図8に引き続き、発明の実施の形態1の半導体
メモリセルの作製方法を説明するための半導体基板等の
模式的な一部断面図である。
【図10】図9に引き続き、発明の実施の形態1の半導
体メモリセルの作製方法を説明するための半導体基板等
の模式的な一部断面図である。
【図11】図10に引き続き、発明の実施の形態1の半
導体メモリセルの作製方法を説明するための半導体基板
等の模式的な一部断面図である。
【図12】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形の模式的な一部断面図である。
【図13】発明の実施の形態1における半導体メモリの
等価回路図である。
【図14】強誘電体のP−Eヒステリシスループ図であ
る。
【図15】従来のプレーナ−スタック型キャパシタ構造
を有する半導体メモリの模式的な配置図及び模式的な一
部断面図である。
【図16】従来のDRAMの模式的な一部断面図であ
る。
【図17】従来のペデステル型キャパシタ構造を有する
半導体メモリの模式的な配置図である。
【図18】従来のペデステル型キャパシタ構造を有する
半導体メモリの模式的な一部断面図である。
【符号の説明】
10・・・半導体基板、10A・・・半導体層、11・
・・凹部、12・・・第1の層間絶縁層、13,25,
55・・・開口部、14・・・第1のコンタクトプラ
グ、20,50・・・バリアメタル層、21,51・・
・下部電極、22,52・・・キャパシタ絶縁膜、2
3,53・・・上部電極、24・・・第1の絶縁層、2
6・・・第3のコンタクトプラグ、27・・・第1のプ
レート線、28・・・絶縁材料層、29・・・多結晶シ
リコン層、30・・・支持基板、31,35・・・ゲー
ト酸化膜、32,36・・・ゲート部、33・・・ゲー
トサイドウオール、34A,34B,37A,37B・
・・ソース・ドレイン領域、40・・・第2の層間絶縁
層、41・・・ビット線、42・・・第2のコンタクト
プラグ、54・・・第2の絶縁層、56・・・第4のコ
ンタクトプラグ、57・・・第2のプレート線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板状の第1のキャパシタ部と、該第1の
    キャパシタ部の上方に第1の層間絶縁層を介して設けら
    れたMOS型トランジスタ素子と、該MOS型トランジ
    スタ素子の上方に第2の層間絶縁層を介して設けられた
    平板状の第2のキャパシタ部から成る半導体メモリセル
    であって、 (イ)第1及び第2のキャパシタ部のそれぞれは、下部
    電極、強誘電体薄膜から成るキャパシタ絶縁膜、及び上
    部電極から成り、 (ロ)第1のキャパシタ部を構成する下部電極は、第1
    の層間絶縁層に設けられた第1のコンタクトプラグを介
    してMOS型トランジスタ素子の一方のソース・ドレイ
    ン領域と接続されており、 (ハ)第2のキャパシタ部を構成する下部電極は、第2
    の層間絶縁層に設けられた第2のコンタクトプラグを介
    してMOS型トランジスタ素子の該一方のソース・ドレ
    イン領域と接続されていることを特徴とする半導体メモ
    リセル。
  2. 【請求項2】第1のキャパシタ部を構成する上部電極と
    接続された第1のプレート線、及び、第2のキャパシタ
    部を構成する上部電極と接続された第2のプレート線を
    更に備え、第1のプレート線と第2のプレート線とは電
    気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載
    の半導体メモリセル。
  3. 【請求項3】MOS型トランジスタ素子は半導体層に形
    成され、半導体メモリセルは、絶縁材料層及び多結晶シ
    リコン層を介して第1のプレート線の下方に位置する支
    持基板によって支持されていることを特徴とする請求項
    2に記載の半導体メモリセル。
  4. 【請求項4】(イ)半導体基板の表面に凹部を形成し、
    次いで、半導体基板の表面の上に第1の層間絶縁層を形
    成した後、第1の層間絶縁層に第1のコンタクトプラグ
    を形成する工程と、 (ロ)第1の層間絶縁層上に、第1のコンタクトプラグ
    と接続された下層電極、強誘電体薄膜から成るキャパシ
    タ絶縁膜、及び上部電極から成る平板状の第1のキャパ
    シタ部を形成する工程と、 (ハ)第1のキャパシタ部の上を含む第1の層間絶縁層
    の上に絶縁材料層及び多結晶シリコン層を形成した後、
    該多結晶シリコン層の表面に支持基板を張り合わせる工
    程と、 (ニ)半導体基板の裏面側から半導体基板を研磨し、M
    OS型トランジスタ素子を形成すべき半導体基板の部分
    を半導体層として残し、且つ、第1の層間絶縁層の一部
    を露出させる工程と、 (ホ)該半導体層に、一方のソース・ドレイン領域が第
    1のコンタクトプラグと接続されたMOS型トランジス
    タ素子を形成する工程と、 (ヘ)MOS型トランジスタ素子上を含む第1の層間絶
    縁層上に第2の層間絶縁層を形成した後、該一方のソー
    ス・ドレイン領域と接続された第2のコンタクトプラグ
    を第2の層間絶縁層に形成する工程と、 (ト)第2の層間絶縁層上に、第2のコンタクトプラグ
    と接続された下層電極、強誘電体薄膜から成るキャパシ
    タ絶縁膜、及び上部電極から成る平板状の第2のキャパ
    シタ部を形成する工程、から成ることを特徴とする半導
    体メモリセルの作製方法。
  5. 【請求項5】前記工程(ロ)の後に、第1のキャパシタ
    部の上を含む第1の層間絶縁層の上に第1の絶縁層を形
    成した後、第1のキャパシタ部を構成する上部電極と第
    1の絶縁層に設けられたコンタクトプラグを介して接続
    された第1のプレート線を形成する工程と、 前記工程(ト)の後に、第2のキャパシタ部の上を含む
    第2の層間絶縁層の上に第2の絶縁層を形成した後、第
    2のキャパシタ部を構成する上部電極と第2の絶縁層に
    設けられたコンタクトプラグを介して接続された第2の
    プレート線を形成し、且つ、第1のプレート線と第2の
    プレート線とを電気的に接続する工程、を更に含み、 前記工程(ハ)において、第1のプレート線上を含む第
    1の絶縁層の上に絶縁材料層及び多結晶シリコン層を形
    成することを特徴とする請求項4に記載の半導体メモリ
    セルの作製方法。
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