JPH1024114A - 赤外線治療装置 - Google Patents

赤外線治療装置

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JPH1024114A
JPH1024114A JP18051096A JP18051096A JPH1024114A JP H1024114 A JPH1024114 A JP H1024114A JP 18051096 A JP18051096 A JP 18051096A JP 18051096 A JP18051096 A JP 18051096A JP H1024114 A JPH1024114 A JP H1024114A
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JP
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infrared
far
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infrared rays
irradiating
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JP18051096A
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Inventor
Keiji Morozumi
慶治 両角
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S N D KK
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S N D KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リラックスした状態で快適に赤外線治療を受
けることができ、かつ、十分な温熱効果が得られる赤外
線治療装置を提供すること。 【解決手段】 足裏用の赤外線治療装置1は、鉛直上向
きに遠赤外線を照射できる発熱体11を有している。こ
の発熱体11と所定の距離だけ離れた位置には耐熱プラ
スチック製の患部支持部30が設けられている。患部支
持部30の表面30aには、複数の小突起31が形成さ
れており、小突起31に設けられた孔34やスリット3
5を通して遠赤外線を患部に照射できるようになってい
る。患部支持部30の上面に足裏を乗せるだけで、赤外
線治療を行うことができる。したがって、ユーザーはリ
ラックスした状態で快適に赤外線治療を受けることがで
き、かつ、十分な治療効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線治療に用い
られる赤外線治療装置に関するものである。特に、足裏
や腰の赤外線治療に好適な赤外線治療装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、従来の赤外線治療装
置50は、遠赤外線を放射する発熱体11を備えた遠赤
外線照射部51を有しており、遠赤外線照射部51から
発せられた遠赤外線を患部(肩)53に照射することに
よって治療効果を得るようにしている。このような赤外
線治療装置50を用いて治療する際には、発熱体11か
ら患部53を所定の距離だけ離して、ほぼ一定強度の遠
赤外線を適当な面積の患部53に照射するようにしてい
る。また、発熱体11が電力によって加熱されて遠赤外
線を放射させるので、赤外線治療装置50の発熱体11
の前方には、ユーザーが発熱体11に触れて火傷をしな
いようにガード部材52が取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】足裏や腰は身体の各部
に関連したつぼが多くある部位であり、足裏や腰に対す
る遠赤外線の治療効果が注目されている。しかしなが
ら、図6に示したような従来の赤外線治療装置を用い
て、足裏や腰といった患部に遠赤外線を照射するには、
赤外線治療装置の発熱体に足裏や腰等を向け、発熱体か
らの距離が所定の範囲となるようにユーザーが体の位置
を決める必要がある。したがって、自然な姿勢で赤外線
治療を行うことが難しい。さらに、その姿勢を維持する
のに大変である。
【0004】そこで、本発明においては、足裏や腰とい
った治療効果が高い患部を自然な姿勢でリラックスした
環境で快適に治療を行うことのできる赤外線治療装置を
提供することを目的としている。さらに、足裏や腰など
の患部を自然な姿勢で支えることができ、治療効果の高
い患部に遠赤外線を照射することにより十分な温熱効果
が得られる遠赤外線治療装置を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の赤外
線治療装置においては、板状の患部支持部を設けて、こ
の患部支持部を通して遠赤外線を患部に照射し、さら
に、この患部支持部で足裏、腰、背中等の患部を支持し
た状態で赤外線治療を行えるようにしている。したがっ
て、ユーザーは楽な姿勢で十分な治療効果を得ることが
できる。すなわち、本発明の赤外線照射装置は、遠赤外
線を患部に向かって照射可能な遠赤外線照射部と、この
遠赤外線照射部を加熱して遠赤外線を発生させる加熱装
置と、遠赤外線の照射方向に配置され、患部を支持可能
な板状の患部支持部とを有し、患部支持部に遠赤外線を
透過させるための複数の開口が形成されていることを特
徴としている。
【0006】本発明の赤外線治療装置では、患部を板状
の患部支持部で支持できるので、楽な姿勢で赤外線治療
を受けることができる。また、患部支持部で患部を支持
することにより発熱体と患部との距離を一定に保持で
き、この状態で患部支持部に設けられた複数の開口を通
して遠赤外線が患部に照射される。したがって、患部に
対し適当な量の遠赤外線を照射できるので、十分な温熱
効果が得られる。このように本発明の赤外線治療装置を
用いることによって、ユーザーは、リラックスした状態
で快適に赤外線治療を受けることができる。
【0007】足裏や腰はつぼが30箇所以上あるので、
遠赤外線を照射して温熱効果を得ることにより新陳代謝
を活発化するなど、特に冷え症などの症状に対して大き
な効果を得ることができる。このため、治療効果の高い
足裏や腰に対して楽な姿勢で遠赤外線を照射できるよう
にするには、遠赤外線照射部を遠赤外線がほぼ鉛直上向
き照射されるように設置して、患部支持部によって足裏
や腰といった患部を下方から支持できるようにすること
が望ましい。
【0008】たとえば、足裏用の赤外線治療装置では、
足の重みを支持できる強度の材質によって患部支持部を
形成すれば、足裏が患部支持部によって支持され、楽な
姿勢で足裏に対し遠赤外線を照射して赤外線治療でき
る。さらに、足裏用の赤外線治療装置に、足裏に向かっ
て遠赤外線を照射可能な第1および第2の遠赤外線照射
部分を設け、さらに、それぞれの遠赤外線照射部分から
放射される遠赤外線を足裏の向かって反射するために第
1および第2の反射板を設ければ、足裏の効率よく遠赤
外線を照射することができる。この場合には、第1およ
び第2の反射板をつながって一体化すれば、遠赤外線照
射部分の間隔を狭くすることができるので、装置を小型
化することができると同時に、部品点数を減らすことが
できるので、装置の低価格化も実現できる。また、一体
化された反射板の境界、すなわち、第1および第2の反
射板の境界に、第1および第2の遠赤外線照射部分から
放射された遠赤外線を足裏方向に反射する反射部分を設
ければ、遠赤外線を効率よく足裏に照射でき、十分な治
療効果を得ることができる。
【0009】また、腰用の赤外線治療装置では、腰の下
に当てかうような患部支持部を設ければ良く、さらに、
背中を治療する場合には、背もたれ形状の患部支持部を
設けることにより、背中を患部支持部に預けながら赤外
線治療を受けることが可能である。
【0010】患部支持部に耐熱プラスチックによって形
成された支持層を設けて、この支持層に足裏などの患部
を載せられるようにしておけば、火傷の心配なく赤外線
治療ができる。さらに、耐熱プラスチック製の支持層の
少なくとも患部に接触する側に遠赤外線を放射するセラ
ミック粉末を混入することにより患部に照射される遠赤
外線の量を増やすことができるので、一層高い温熱効果
が得られる。また、患部支持部に網目状に成形された金
属製の支持層を設け、患部を支持しながら赤外線治療す
ることも可能である。この金属製の支持層にエキスパン
ドメタルを使用でき、熱による火傷等を防止するには、
植毛しておくことが望ましい。
【0011】さらに、患部支持部の患部に接触する側に
指圧用の複数の突起を形成すれば、温熱効果と同時に指
圧による効果も得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0013】(実施の形態1)図1に本発明に係る赤外
線治療装置の外観を斜視図を用いて示してある。また、
図2には、本例の赤外線治療装置の概略構造を示してあ
る。本例の赤外線治療装置1は足裏用の赤外線治療装置
であり、遠赤外線を照射する発熱体11を備えた遠赤外
線照射部10と、発熱体11に家庭用の100V電源か
ら電力を供給して加熱し、遠赤外線を発生させる加熱装
置20とを有し、これらがハウジング2に収納されてい
る。
【0014】遠赤外線照射部10はディスク状の発熱体
11を備えており、発熱体11には、遠赤外線を照射す
るセラミックを含んだ塗料が塗布されており、電力を供
給して加熱することにより遠赤外線を中心とした赤外線
を放射できるようになっている。遠赤外線を照射するセ
ラミック塗料としては、たとえば、コージライト(2M
gO・2Al2 3 ・5SiO2 )、あるいはスピネル
(MgO・Al2 3)、あるいはジルコン系のもの
(たとえば、ZrO2 ・SiO2 が主体でこれに酸化マ
ンガンMnOを混入したもの)、あるいはこれらを相互
に混合したものを含んだ塗料がある。なお、塗料の代わ
りにセラミック本体で発熱体11を構成してもよい。本
例の発熱体11は、100Vの電力で電熱線(100W
〜250W)により200〜500℃に加熱されること
により十分な量の遠赤外線を照射できる。この発熱体1
1は裏面から支持棒12によってほぼ鉛直上向きとなる
ように支持されており、発熱体11からは、図2に矢印
で示すように鉛直上向きを中心に遠赤外線が照射される
ようになっている。発熱体11の下側には発熱体11か
ら放射された遠赤外線を鉛直上向きに反射できるステン
レス製のリフレクター13が設けられており、上方に凹
の湾曲反射面13cが形成されている。また、発熱体1
1の裏面には断熱材14が配置され、発熱体11からの
発熱によりハウジング2の裏面が所定の温度以上に加熱
されるのを防いでいる。
【0015】ハウジング2は、その表面2aが適当な角
度で傾斜して足裏を支持するのに適した形状に形成され
ており、そのほぼ中央部分は傾斜方向に沿って、治療開
始等を操作可能な操作部3が設けられている。この操作
部3には、たとえば、治療開始の操作を行うスタートボ
タン3a、および電源スイッチ3b等が設けられ、それ
らのボタン3a、3bを操作することにより、ハウジン
グ2の内部の加熱装置20から発熱体11に対して電力
が供給される。そして、供給された電力によって、発熱
体11は加熱され、遠赤外線が放射される。各ボタン3
a、3bの傾斜方向に沿って上方側には、治療経過時間
等を表示可能な液晶パネル3cが設けられている。
【0016】本例の患部支持部30は、操作部3を挟ん
だ左右の傾斜面に、足裏を乗せやすい形状、かつ、板状
に構成されている。また、本例の患部支持部30は、ハ
ウジング2の上面2aの一部をなしており、全体が耐熱
プラスチック製の支持層とされている。本例の患部支持
板30は、遠赤外線照射部10の発熱体11から所定の
距離だけ離れた位置にある。患部支持部30を構成する
耐熱プラスチックとしては、熱伝導率の低いポリフェニ
レンスルフィド(PPS)等を採用でき、その耐熱性や
強度が赤外線治療を行う患部に適したものを選択すれば
よい。たとえば、足裏の治療用としては、十分な耐熱性
があり、さらに、足の重さに耐えることのできる強度を
有する耐熱プラスチックを用いることができる。
【0017】本例の患部支持部30の表面30aには、
前後あるいは左右に所定のピッチで複数の孔34および
水平方向に延びる複数のスリット35が形成されてい
る。これらの孔34およびスリット35はハウジングの
表面2a、すなわち、患部支持部30を貫通した開口と
なっており、これを通して発熱体11から放射された遠
赤外線を患部に照射できるようになっている。すなわ
ち、遠赤外線が患部支持部30を透過して、患部支持部
30に支持される患部に照射できる。本例では、ハウジ
ング2の傾斜に合わせるとともに、発熱体11に対し上
方に設定される患部に合わせて、発熱体11がほぼ鉛直
上向きに設置されているので、患部に対し効率良く遠赤
外線が照射され、さらに、発熱体11の下方に設置され
た上向きのリフレクタ13によって患部に対しいっそう
効率良く遠赤外線が照射される。そして、このように上
方に向けて放射された遠赤外線が患部支持部30の設け
られた孔34およびスリット35の開口を通って、効率
良く患部に照射できる。
【0018】また、本例の赤外線治療装置1では、患部
支持部30の表面30aに小突起31が形成され、そこ
に孔34が形成されている。さらに、この患部支持部3
0の表面30aには、セラミック層33を塗装したり、
あるいは表面30aを構成するプラスチック層にセラミ
ックを含有させてある。このセラミック層33のセラミ
ックとしては、発熱体11に使用したものと同様のもの
を採用できる。
【0019】本例の赤外線治療装置1は、患部支持部3
0が耐熱プラスチックにより成形されているので、発熱
体11からの熱により患部支持部30が熱くなりすぎる
ことがない。このため、赤外線治療中に、火傷すること
なく、患部支持部30によって下方から安心して足裏を
支持できる。さらに、患部支持部30は強度の高い耐熱
プラスチック製であるので、患部支持部30に足裏を乗
せて力を抜くことができる。また、足裏と発熱体11と
の間を所定の距離に保持できる。したがって、ユーザー
は、楽な姿勢で快適にリラックスした状態で足裏に遠赤
外線を照射し、赤外線治療を行うことができる。
【0020】また、本例の赤外線治療装置1は、遠赤外
線照射部10の発熱体11から放射された遠赤外線が患
部支持部30の孔34およびスリット35の開口を介し
て、足裏に照射される。このため、治療中は、十分な量
の遠赤外線を足裏に照射でき、赤外線治療における温熱
効果を十分に得ることができる。さらに、本例の患部支
持部30に足裏を乗せると、足の重みで小突起31によ
り指圧された状態になるので、赤外線治療による温熱効
果と同時に、指圧による効果も得られる。さらに、小突
起31の部分に孔34を形成してあるので、足裏のつぼ
を指圧しながら、そこに遠赤外線を照射することがで
き、さらに高い温熱効果を得ることができる。また、本
例の赤外線治療装置1では、患部支持部30の表面30
aに遠赤外線を放射するセラミック粉末を含有したセラ
ミック層33を設けてあるので、発熱体11からの熱に
よって患部支持部30が温められると、セラミック層3
3から遠赤外線が照射される。したがって、足裏にいっ
そう多くの遠赤外線を照射でき、より高い温熱効果を得
ることができる。
【0021】以上のとおり、本例の赤外線治療装置1を
用いて足裏の赤外線治療を行うと、足裏を患部支持部3
0により下方から自然な姿勢で支持できるので、ユーザ
ーは、自然な姿勢で快適にリラックスした状態で赤外線
治療を受けることができる。さらに、自然な姿勢で疲れ
ない治療ができるので、楽な姿勢で患部である足裏に所
定の量の遠赤外線を所定の時間照射できる。したがっ
て、本例の赤外線治療装置1によって、快適にリラック
スした状態で赤外線治療を行い、十分な温熱効果を得る
ことができる。温熱効果としては、患部に遠赤外線が照
射されたことによる温熱効果によって毛細血管が膨張
し、血液が患部に集中して、さらに、新陳代謝が促進さ
れることが挙げられる。その結果、細胞組織および血液
細胞が活性化される。さらに、この時、血流が上がって
血脈が下がるので、心臓の負担が軽減され心臓の不整脈
が改善されるという効果がみられる。血栓性の病気の予
防にも有効と考えられる。このような温熱効果により、
労力を回復する、血行を良くする、筋肉の疲れをとる、
筋肉のコリをほぐす、神経痛および筋肉痛の痛みを暖解
する、胃腸の働きを活発にするなどの様々な治療効果が
得られる。
【0022】特に、本例の赤外線治療装置1の治療対象
である足裏は身体の各部に関連する30箇所以上のつぼ
が集中しており、遠赤外線を照射すると上記のように温
熱効果が効果的に得られ、さらに、冷え症などの症状に
対して大きな効果が得られることが分かっている。近
年、エアコンによる夏場の冷え症を訴える人々や、冬場
は特に女性に冷え症が現れやすい傾向にある。そこで、
本例の赤外線治療装置1を用いて足裏に遠赤外線を照射
することによって組織細胞の活性化を促し、体温を上昇
させることにより絶大な効果が期待できる。足裏に遠赤
外線を照射すると、指圧・マッサージ・針灸と同等の効
果が得られることも知られている。さらに、女性のハイ
ヒールによる変形、炎症、外反母趾などに対し、足裏に
遠赤外線を照射することによって靭帯の緩み、筋力低下
の緩和ができることも分かってきている。したがって、
本例の赤外線治療装置1を用いて、それらの赤外線治療
を快適にリラックスした状態で行うことができ、ユーザ
ーに対し上述したような治療効果をもたらすことができ
る。
【0023】なお、上記では、足裏用の赤外線治療装置
に基づき本発明を説明しているが、本発明は足裏用に限
定されるものではなく、背中や腰といった患部に対し快
適に治療を行う際にも有効である。たとえば、背中を治
療する赤外線治療装置1では、背もたれに相当する部分
を有する患部支持部を設ければよい。また、腰を治療す
る赤外線治療装置においては、腰に対し下から当てかう
ような形状の患部支持部を設ければよい。また、本例で
は、遠赤外線が透過する開口として孔34およびスリッ
ト35を用いていたが、孔34、スリット35のいずれ
か一方でもよく、さらに、メッシュなどの他の形状であ
ってももちろん良い。さらに、本例は足裏用の遠赤外線
照射部10であり、発熱体11を鉛直方向に向けて取り
付けてあるが、これは、足裏を自然な姿勢で支持できる
ように患部支持部30を発熱体11に対し鉛直方向に取
り付けたためである。背中用の赤外線治療装置において
は、背もたれに相当する部分に対し発熱体11を水平方
向に取り付けて、遠赤外線が水平方向に照射されるよう
にすることも可能である。また、腰用の赤外線治療装置
を車のシート等に取付け可能なものとして、運転中に赤
外線治療を行えるようにすることも可能である。
【0024】(実施の形態2)図3に本発明の異なる赤
外線治療装置の例を断面を用いて示してある。更に、図
4に本例の赤外線治療装置の構成を分解斜視図を用いて
示してある。また、図5には、本例の赤外線治療装置に
用いられているリフレクターの概略構造を断面を用いて
示してある。なお、本例の赤外線治療装置も足裏用であ
り、実施の形態1の赤外線治療装置と共通する部分につ
いては同じ符号を付して説明は省略する。
【0025】本例の赤外線治療装置1は、左右の足に対
応した2つの遠赤外線照射部10aおよび10bが上方
が開いた下部ハウジング60の内部に構成され、その下
部ハウジング60の上方を覆うように患部支持部30が
設けられている。
【0026】下部ハウジング2は、第1および第2の赤
外線照射部分としての2つの遠赤外線照射部10aおよ
び10bを収納するスペースとして凸状部分60cによ
って仕切られた2つの凹部60aおよび60bを有して
おり、これらの凹部60aおよび60bに遠赤外線照射
部10aおよび10bが構成されている。遠赤外線照射
部10aおよび10bは足裏に対応して延びたほぼ楕円
形状の発熱体11aおよび11bをそれぞれ備えてお
り、これらの発熱体11aおよび11bの表面(本例で
は上面)には、実施の形態1と同様に、加熱されること
により遠赤外線を照射するセラミックを含んだ耐熱塗料
が塗布されている。各々の発熱体11aおよび11b
は、その裏面に取り付けられた支持棒12によってほぼ
鉛直上向きとなるように支持されている。また、各々の
発熱体11aおよび11bの下側には、それぞれの発熱
体11aおよび11bに対応して第1および第2の反射
板としてのリフレクター13aおよび13bが配置され
ており、これらのリフレクター13aおよび13bが1
つの部材13で連続した一体物となっている。
【0027】図5(a)に断面を用いて示すように、本
例の一体化されたリフレクター13aおよび13bは、
各々の発熱体11aおよび11bの下側に相当する位置
に上方に開いた凹状の第1および第2の反射部分として
の湾曲反射面13dおよび13eがそれぞれ形成されて
いる。これらの湾曲反射面13dおよび13eによっ
て、各々の発熱体11aおよび11bから放射される遠
赤外線が患部支持部30に載せられた足裏に向かって効
率よく反射されるようになっている。一体化されたリフ
レクター13aおよび13bの境界、すなわち、湾曲反
射面13dおよび13eの境界部分には、発熱体11a
から放射された遠赤外線をその上方の足裏に、また発熱
体11bから放射された遠赤外線をその上方の足裏に効
率よく反射できるように上方に突出した突状の反射部分
13fが形成され、各々の遠赤外線照射部10aおよび
10bから対応するそれぞれの足裏に対して効率よく遠
赤外線を照射できるようになっている。また、リフレク
ター13aおよび13bを一体化してあるので、2つの
遠赤外線照射部10aおよび10bの設置間隔を狭く
(本例では連続させた状態)することができ、本例の赤
外線治療装置1は小型化されている。さらに、部品点数
を減らせるので、本例の赤外線治療装置1の組立コスト
を低減でき安価に供給できる。なお、図5(b)に示す
ように、一体化された湾曲反射面13dおよび13eの
境界を水平にすることも可能であり、遠赤外線照射部1
0aおよび10bの設置間隔をさらに縮め、いっそう小
型化された赤外線治療装置1を提供できる。
【0028】本例の患部支持部30は複数の積層部材か
ら構成されている。本例の患部支持部30では、下部ハ
ウジング60の上面側に位置する最下層が支持層となっ
ており、金属製の保護網30aから構成されている。本
例の保護網30aとしては、正方形状の開口31aが成
形されたエキスパンドメタルが用いられており、患部支
持部30の表面に足裏を載せた状態で、この保護網30
aによって足裏を支持できる程度の強度を有するものが
採用されている。また、保護網30aを構成するエキス
パンドメタルの表面にはフェルトが植毛されており、各
々の発熱体11aおよび11bからの熱により患部支持
部30の上面が熱くなりすぎないようになっている。こ
のため、後述する支持層30aに直に足裏をおいても火
傷の心配がなく、さらに、支持層30aに対する熱の影
響も緩和される。なお、保護網30aにはその他の形状
のエキスパンドメタル、あるいは、その他の金属製のネ
ット、さらには、プラスチック製のネットを用いること
が可能であり、金属製のものにおいては、患部などへの
熱の影響を緩和するために植毛などの断熱層を形成して
おくことが望ましい。
【0029】金属製の保護網30aの上面には、その全
体を覆うように網目の細かなメッシュ材30bが取り付
けられており、保護網30aの開口31aがメッシュ材
30bによって覆われて、埃やゴミ等の侵入を防げる。
本例のメッシュ材30bは、そのメッシュ数などは特に
限定されることはないが、保護網30aの開口31aか
らゴミなどが侵入せず、指などを誤って挿入できない程
度の目数としておくことが望ましい。
【0030】メッシュ材30bの上面には、その全体を
覆うようにゴムまたはプラスチックの表面部材30cが
取り付けられており、この表面部材30cの上面が実際
に足裏が載せられる部分となっている。本例の表面部材
30cには、ファッション性、足裏のフィット感等を考
慮しながら複数の開口32aおよび指圧用の小突起31
が形成されており、開口32aを通って各々の発熱体1
1aおよび11bから放射された遠赤外線がそれぞれの
足裏に対して照射されるようになっている。
【0031】本例の赤外線治療装置1では、各発熱体1
1aおよび11bから上方に向けて放射された遠赤外線
が保護網30aの開口31a、メッシュ材30b、表面
部材30cに形成された開口32aを通って、効率よく
足裏に照射されるようになっている。すなわち、本例の
赤外線治療装置1においても、実施の形態1と同様に、
それぞれの発熱体11aおよび11bに対し上方に設定
される足裏に合わせてそれぞれの発熱体11aおよび1
1bがほぼ鉛直上向きに設定されているので、それぞれ
の足裏に対し効率よく遠赤外線が照射され、さらに、本
例の赤外線治療装置1においては、発熱体11を足裏に
沿った形状としてあるので、足裏全体に万遍なく遠赤外
線が照射される。このため、本例の赤外線治療装置1を
用いて赤外線治療を行うことにより十分な温熱効果を得
ることができる。
【0032】本例の赤外線治療装置1においては、患部
支持部30を構成する各部材のうち足裏が載せられる表
面部材30cを耐熱プラスチックから形成せずにゴムま
たプラスチックから形成してあるが、各々の発熱体11
aおよび11bからの熱は保護網30aによって表面部
材30cが熱くなりすぎることはないので、火傷の心配
なく患部支持部30に足裏を載せることができる。した
がって、本例の赤外線治療装置1においても、複数の部
材が積層された構造の患部支持部30によって足裏を支
持された楽な姿勢で快適に赤外線治療を行うことができ
る。
【0033】なお、表面部材30cの表面に小突起31
を形成するかわりに、凹凸のある保護網30aを採用
し、その上にメッシュ材30b、表面部材30cを取り
付けて、表面部材30cの表面に小突起31が現れるよ
うにしてもよい。また、保護網31aの開口31aを小
さくして、メッシュ材30bを省くことも可能である。
さらに、本例の保護網30aには植毛を施してあるの
で、保護網30aのみで患部支持部30を形成すること
も可能である。これにより赤外線治療装置1を構成する
部材を減らすことができるので、さらに廉価な赤外線治
療装置1を実現できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の赤外線治
療装置においては、板状の患部支持部を設けて、この患
部支持部を通して遠赤外線を患部に照射できるようにし
ている。このため、患部支持部によって足裏、腰、背中
等の患部を支持することができ、ユーザーは、楽な姿勢
で快適にリラックスした状態で赤外線治療を受けること
ができる。また、患部を患部支持部によって支持しなが
ら発熱体と患部との距離が一定に保った理想的な状態で
赤外線治療を行うことができる。さらに、治療中は、患
部支持部に設けられた複数の開口を通って十分な量の遠
赤外線が患部に照射されるので、十分な温熱効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態1の足裏用の赤外線治
療装置の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る実施の形態1の足裏用の赤外線治
療装置の概略構造を示す説明図である。
【図3】本発明に係る実施の形態2の足裏用の赤外線治
療装置の概略構造を示す断面図である。
【図4】本発明に係る実施の形態2の足裏用の赤外線治
療装置の概略構造を示す分解斜視図である。
【図5】本発明に係る実施の形態2の足裏用の赤外線治
療装置のリフレクターの構造を示す説明図である。
【図6】従来の赤外線治療装置を用いた例を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 赤外線治療装置 2 ハウジング 10、10a、10b 遠赤外線照射部 11、11a、11b 発熱体 12 支持棒 13、13a、13b リフレクター 13c、13d、13e 湾曲反射面 14 断熱材 20 加熱装置 30 患部支持部 30a 保護網 30b メッシュ材 30c 表面部材 31 小突起 31a、32a 開口 33 セラミック層 34 孔 35 スリット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠赤外線を患部に向かって照射可能な遠
    赤外線照射部と、この遠赤外線照射部を加熱して遠赤外
    線を発生させる加熱装置と、前記遠赤外線の照射方向に
    配置され、前記患部を支持可能な板状の患部支持部とを
    有し、前記患部支持部に前記遠赤外線を透過するための
    複数の開口が形成されていることを特徴とする赤外線治
    療装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記患部支持部は耐
    熱プラスチックから形成された支持層を備えていること
    を特徴とする赤外線治療装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記耐熱プラスチッ
    ク製の支持層の少なくとも前記患部に接触する側に遠赤
    外線を放射可能なセラミック粉末が混入されていること
    を特徴とする赤外線治療装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記患部支持部は網
    目状に成形された金属製の支持層を備えていることを特
    徴とする赤外線治療装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記支持層は、エキ
    スパンドメタルでありその表面に植毛されていることを
    特徴とする赤外線治療装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記遠赤外線照射部
    は、各々の足裏に向かって遠赤外線を照射する第1およ
    び第2の遠赤外線照射部分と、これら前記第1および第
    2の遠赤外線照射部分に対し前記患部支持部と反対側に
    配置された第1および第2の反射板とを備えており、前
    記第1および第2の反射板はつながって一体化されてい
    ることを特徴とする赤外線治療装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記第1および第2
    の反射板の境界に前記第1および第2の遠赤外線照射部
    分から放射された遠赤外線を各々の足裏方向に反射する
    反射部分が形成されていることを特徴とする赤外線治療
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項1において、前記遠赤外線照射部
    は前記遠赤外線がほぼ鉛直上向き照射されるように設置
    されており、前記患部支持部は前記患部を下方から支持
    できることを特徴とする赤外線治療装置。
  9. 【請求項9】 請求項1において、前記患部支持部の前
    記患部に接触する側に指圧用の複数の突起が形成されて
    いることを特徴とする赤外線治療装置。
JP18051096A 1996-07-10 1996-07-10 赤外線治療装置 Pending JPH1024114A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010070218A (ko) * 2000-11-15 2001-07-25 이영민 하복부 찜질용 원적외선 방사장치
JP2008265716A (ja) * 2007-03-29 2008-11-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 車両用暖房装置
JP2017509422A (ja) * 2014-04-02 2017-04-06 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 身体照明装置

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