JPH1023987A

JPH1023987A - 流し台

Info

Publication number: JPH1023987A
Application number: JP8214904A
Authority: JP
Inventors: Toyoyuki Asakawa; 豊幸浅川
Original assignee: Noda Corp
Current assignee: Noda Corp
Priority date: 1996-07-12
Filing date: 1996-07-12
Publication date: 1998-01-27

Abstract

(57)【要約】【課題】上面にワークトップとシンクが設けられるとと
もに、ワークトップ下面にキャビネットを備えた流し台
に洗濯機を収納し、洗面と洗濯とを集約して行なうこ
と。【解決手段】上面にワークトップ１とシンク２が設けら
れるとともに、ワークトップ１下面にはキャビネット３
が設けられてなる流し台において、シンク２底面に洗濯
機開口４を設け、洗濯機開口４の直下のキャビネット２
内に洗濯機３を設置収納した流し台。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、洗面所などに設置
される洗濯機を設置収納した流し台に関する技術であ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来より洗濯機は洗面所などに単独で設
置され、洗濯作業を行なっている。洗濯する衣服の汚れ
がそれほどでない時は、衣服を洗濯機にそのまま投入し
て洗濯を行なうが、汚れがひどいときは洗面化粧台や風
呂場で汚れている部分を手洗いをしたり、漂白剤などで
つけおき洗いをした後に洗濯機で洗濯を行なうのが一般
的である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、洗濯機は単独
で設置されるため、手洗いした洗濯物を洗濯機まで運ば
なくてはならないとともに、その途中で洗濯液や水がた
れてしまい通路を拭かなくてはならず、面倒であった。

【０００４】また、洗面所の内装や洗面化粧台などをト
ータルコーディネートして色調やデザインをそろえて
も、洗濯機は単独で販売されているものを単体で購入し
て設置するため、洗濯機だけ色調が異なるものとなって
しまい洗面所内を完全にトータルコーディネートするこ
とは難しかった。本発明は以上のような課題を解決する
ためになされたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】以上の問題点を解決する
ために、本発明の発明者は、上面にワークトップ１とシ
ンク２が設けられるとともに、ワークトップ１下面には
キャビネット３が設けられてなる流し台において、シン
ク２底面に洗濯機開口４を設け、洗濯機開口４の直下の
キャビネット２内に洗濯機３を設置収納した流し台を発
明したものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて説明する。
図１は本発明流し台の斜視図であって、上面にワークト
ップ１とシンク２が設けられるとともにワークトップ１
下面にはキャビネット３が設けられており、シンク２底
面に洗濯機開口４を設け、洗濯機開口４の直下のキャビ
ネット３内に洗濯機５が設置収納されている。

【０００７】キャビネット３を構成する側板、背板、地
板、桟材などの各部材は、合板、単板積層材、木質繊維
板、パーティクルボード、オリエンテッドストランドボ
ードなどの木質系材料、塩化ビニール板などの合成樹脂
系材料、アルミニウム板やステンレス板などの金属系材
料などを単独あるいは組み合わせて構成され、必要に応
じて表面に塗料を塗装したり、突板、化粧紙、化粧合成
樹脂シートなどが貼着されたり、加飾が施されたりして
化粧が施される。このようにして得られた側板、背板、
地板、桟材などの部材をビス、金具、接着剤などを用い
てキャビネットが箱体に構成される。

【０００８】ワークトップ１およびシンク２は、ステン
レスなどの金属系材料、あるいはポリエステル樹脂やア
クリル樹脂などの合成樹脂系材料を成形して得られるい
わゆる人造大理石より構成される。また、ワークトップ
１を囲むように水はね防止のバックガードｂが設けられ
てもよく、ワークトップ１上の壁面側には給水栓Ｗなど
が設けられる。

【０００９】必要に応じて洗面化粧台のようにワークト
ップ１上方の壁面側には鏡や収納棚などを設けてもよ
い、もしくは壁面にまた衣類乾燥機を直接固着したり、
取り付けラックなどを用いて衣類乾燥機などを設置する
ことも可能である。ワークトップ１にシンク２が取り付
けられる開口を設け、開口の下面よりビスやコーキング
剤でシンクを取り付けるものであるが、ワークトップ１
およびシンクをステンレスなどで構成する場合は両者を
一体に成形することもできる。

【００１０】さらにワークトップ１とキャビネット３
は、それぞれビスや接着剤、コーキング剤などで一体に
固着される。流し台のシンク２底面には洗濯機開口４が
設けられ、洗濯機開口４の直下のキャビネット３内に洗
濯機５を設置収納する。

【００１１】図１、図２に示すように、洗濯機開口４は
洗濯機の洗濯物を投入する開口あるいは洗濯機内部の洗
濯槽の大きさに合わせて、シンク２底面に形成する。洗
濯機５はキャビネット３内に設置されるが、洗濯機５の
操作パネルはワークトップ上面や前面の幕板などの位置
に外部に露出して操作しやすいように設けられる。

【００１２】洗濯機５は市販のものをキャビネット３内
に設置することもできるが、その場合はワークトップ１
前面もしくは上面に開閉自在の操作穴を設けておいて、
スイッチを操作する。

【００１３】洗濯機５に必要な給排水設備や電気設備な
どは流し台と共用することもできるし、洗濯機５専用に
新たに引くこともできる。洗濯機５から発生する音がキ
ャビネット外に漏れることを防止するために、ワークト
ップ１ａおよびキャビネット３を構成する部材を防音あ
るいは吸音性能を持つもので構成することもできる。

【００１４】このように洗濯機５をキャビネット３内に
収納したため、洗濯機５もキャビネット３として外観上
のデザインが統一できるとともに、キャビネットによっ
て洗濯機５より発生する騒音が洗面所内に伝播すること
を防止することができる。さらに洗濯機開口４を閉そく
するふた６を設け、シンク２を洗面ボールとして用い
る。

【００１５】図６のように、洗濯機開口４に合わせてふ
た６を形成し、ふた６端面あるいは洗濯機開口４端面
に、ゴムやウレタン樹脂などでパッキンを構成し密閉性
能を付加する。洗濯機開口４にふた６をしてシンク２を
洗面ボールとして用いたときにシンク２内の水が洗濯機
５内に浸入することを防止するものである。

【００１６】また、ふた６の開閉と洗濯槽の回転を連動
させておいて、危険防止のためあやまってふた６が開い
たときには脱水時の洗濯槽が自動的に停止するようにし
ておいもよい。図７のようにシンク２全体を閉そくする
ふた６ａを設け、シンク２上をカウンター７や作業スペ
ースとして活用することができる。

【００１７】図３のように、流し台のシンク２を幅広と
し、シンク２底面に洗濯機開口４を設けるとともにシン
ク内に洗濯機開口４に隣接して手洗い部Ｓを設けること
ができる。

【００１８】シンクを洗濯機開口４よりも幅広に構成
し、洗濯機開口４に隣接して手洗い部Ｓを設け、該手洗
い部Ｓで洗濯物のひどい汚れを落とすために手洗いした
後、そのまま洗濯機５に投入でき、洗濯物を長い距離移
動させる必要がないため洗濯物からの洗濯液や水が落下
せず床面などを濡らすことなく作業ができるものであ
る。

【００１９】手洗い部Ｓの底部は洗濯機開口４に向けて
下り勾配に傾斜させ、洗濯機開口と手洗い部Ｓの間には
手洗い部Ｓの汚れた洗濯液や水が洗濯機の洗濯槽内に流
れ込まないように全幅にわたって排水路１０が形成され
る。図４▲ａ▼は排水路１０を下り勾配に設け、図４▲
ｂ▼は溝形状に排水路１０を設けた場合を示す。逆に下
り勾配を反洗濯機開口側に向けてもよく、この場合も排
水口８を設けることはいうまでもない。

【００２０】キャビネット３の手洗い部Ｓの下側、すな
わちキャビネット３内の洗濯機が収納される部分に隣接
される部分は空間となるため、前面に扉を設けて棚とし
たり、引き出しや網かごを設けて物品収納部としたりす
ることもできる。

【００２１】給水栓Ｗはホースが伸縮自在のシャワー式
給水栓を使用することが望ましく、これを用いれば手洗
い部Ｓや洗濯機の洗濯槽の中までも洗浄することがで
き、常にシンク２周辺を清潔にしておくことができる。
また、シンク２底面に洗濯機開口４を設けるとともに、
シンク２内の洗濯機開口４に隣接して水を貯めることが
できる手洗い部Ｓを設けてもよい。

【００２２】この場合はシンク２の手洗い部Ｓに水を貯
められるようにして、漂白剤などを用いて行なうつけお
き洗いを洗面器やたらいなどを用いずにシンク２でその
まま行なえるようにするものである。この手洗い部Ｓに
ももちろん給水栓Ｗや排水口などが設けられることは言
うまでもない。

【００２３】手洗い部Ｓに水を貯められるようにするこ
とはいくつか方法が考えられるが、図６、図７のように
先に説明した傾斜させた手洗い部Ｓの洗濯機開口４と隣
接する部分に仕切り板９が挿入されて仕切ることによっ
て、洗濯機開口４と手洗い部Ｓが仕切られ、シンク２の
手洗い部Ｓ側に水を貯められるようにすることができ
る。

【００２４】これはシンク２の仕切り板９が挿入される
部分の前側面・後側面・底面にそれぞれ仕切り板９の厚
さに対応する厚みのスリットを入れておき、そのスリッ
トにシンク２と同じ材質あるいは異なる材質の仕切り板
９を挿入して仕切るものである。このときは必要なとき
だけに仕切り板９をもちいればよく不必要なときはキャ
ビネット３内に収納しておくこともできる。

【００２５】また、図５▲ａ▼▲ｂ▲のようにシンク２
に最初から仕切り９を成型しておくこともでき、この場
合はシンク２が２つに分割されて形成されるような形と
なる。そして図５ａのように仕切り９は高さを手洗い部
Ｓの深さ分だけにして完全に手洗い部Ｓと洗濯機開口４
とを隔離することもできるし、図５ｂのように仕切り９
の高さを手洗い部Ｓの深さよりも少し低めにすれば、濡
れた洗濯物はワークトップ１上を通過しないためワーク
トップ１を漏らすことなく洗濯機開口４を通して洗濯機
５内に投入することができる。

【００２６】

【効果】洗濯機５に隣接してシンク２を設けたため、汚
れがひどい洗濯物の手洗いやつけおき洗いを洗濯機のす
ぐ横で行なうことができ、濡れた洗濯物を長い距離移動
させる必要がなくなるとともに、洗濯物をすぐに洗濯機
の洗濯槽に投入できるため、洗濯液や水が周囲にこぼれ
たりせず、周囲を濡らすことなく洗濯することができ
る。

【００２７】また、洗濯機をキャビネット３内に納めた
ため、キャビネットを洗面化粧台などのデザインと合わ
せれば、洗濯機に対しても洗面所内のトータルコーディ
ネートの一部として組み入れることができる。

【００２８】洗濯機開口４の上面を防水性のあるふたで
閉そくして、シンク２を洗面ボールとして用いることが
できるので、洗濯機と洗面化粧台のスペースを共用する
ことができ、洗面所内のスペースの有効活用を図ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明流し台の斜視図、

【図２】図１ｆ２−ｆ２矢視断面図、

【図３】シンク２に手洗い部Ｓと洗濯機開口４とを設
けた場合の斜視図、

【図４】▲ａ▼ シンク２の手洗い部Ｓと洗濯機開口４
との境い目に排水路１０を設けた場合の斜視図、▲ｂ▼
同じく排水路１０を溝形に設けた場合の斜視図、

【図５】▲ａ▼ シンク２の手洗い部Ｓと洗濯機開口４
との境い目に仕切り板９を設け、仕切り板９の高さを手
洗い部Ｓの深さと同一にした場合を示す。▲ｂ▼ 同じ
く仕切り板９の高さを手洗い部Ｓの深さより低くした場
合を示す。

【図６】シンク２の底面に洗濯機開口４を設け、開口
４にふた６をした場合の斜視図、

【図７】シンク２にシンクふた６ａをした場合の断面
図、

【符号の説明】

１：ワークトップ、２：シンク、３：キャビネット、
４：洗濯機開口、５：洗濯機、６：ふた、７：カウンタ
ー、８：排水口、９：仕切り、９ａ：仕切り板、１０：
排水路、Ｓ：手洗い部、Ｗ：給水栓、ｂ：バックガー
ド。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上面にワークトップとシンクが設けられ
るとともに、ワークトップ下面にはキャビネットが設け
られてなる流し台において、シンク底面に洗濯機開口を
設け、洗濯機開口の直下のキャビネット内に洗濯機を設
置収納した流し台。
【請求項２】洗濯機開口上面にふたを設け、該ふたで
洗濯機開口を閉そくしてシンクを洗面ボールとして用い
る請求項１に記載の流し台。